説明

α−フェトタンパク質Immu31抗体および融合タンパク質ならびにその使用方法

本発明は、ヒト化、キメラおよびヒト抗α−フェトタンパク質抗体、融合タンパク質、およびそれらのフラグメントを提供する。この抗体、融合タンパク質、およびそれらのフラグメント、ならびに他の好適な抗体との組み合わせは、肝細胞癌腫、肝芽細胞腫、生殖系細胞腫瘍および他のAFP産生腫瘍の治療および診断に有用である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
α−フェトタンパク質(AFP)抗原と結合する、モノクローナル抗体(MAb)またはそのフラグメント。
【請求項2】
Immu31抗体である、請求項1に記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
【請求項3】
ヒト化されている、請求項1または2に記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
【請求項4】
キメラ抗体またはそのフラグメントである、請求項1または2に記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
【請求項8】
完全ヒト抗体またはそのフラグメントである、請求項1または2に記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
【請求項9】
マウス抗AFP MAbの相補性決定領域(CDR)、ヒト抗体の軽鎖および重鎖可変領域の枠組み構造領域(FR)、ならびにヒト抗体の軽鎖および重鎖定常領域を含んでなり、
ヒト化AFP MAbの軽鎖可変領域のCDRが、アミノ酸配列KASQDINKYIGを含んでなるCDR1;アミノ酸配列YTSALLPを含んでなるCDR2;およびアミノ酸配列LQYDDLWTを含んでなるCDR3を含んでなるものであり、かつ、
ヒト化AFP MAbの重鎖可変領域のCDRが、アミノ酸配列SYVIHを含んでなるCDR1;アミノ酸配列YIHPYNGGTKYNEKFKGを含んでなるCDR2;およびアミノ酸配列SGGGDPFAYを含んでなるCDR3を含んでなるものである、請求項3に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項10】
前記抗体またはそのフラグメントの軽鎖および重鎖可変領域のFRが、対応するマウス抗AFP抗体またはそのフラグメントのFRからの少なくとも一つの置換アミノ酸を含むものである、請求項3に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項11】
前記マウスMAbからの前記アミノ酸が、図4Aのマウス重鎖可変領域のアミノ酸残基5、27、28、30、46、48、66、67および94からなる群から選択される少なくとも一つのアミノ酸である、請求項10に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項12】
前記マウスからのアミノ酸が、図4Bのマウス軽鎖可変領域のアミノ酸残基4、39、48、49、58、69、100および107からなる群から選択される少なくとも一つのアミノ酸である、請求項10に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項13】
図1BのImmu31 Vヌクレオチド配列を含んでなる、請求項2に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項14】
図1AのImmu31 Vヌクレオチド配列を含んでなる、請求項2に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項15】
図5BのhImmu31 Vヌクレオチド配列を含んでなる、請求項3に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項16】
図5AのhImmu31 Vヌクレオチド配列を含んでなる、請求項3に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項17】
マウスImmu31 MAbの相補性決定領域(CDR)と、ヒト抗体の重鎖可変領域の枠組み構造領域およびヒト抗体の重鎖定常領域とを含んでなるCDRグラフト化ヒト化重鎖であって、ヒト化抗AFP MAbの重鎖可変領域のCDRが、アミノ酸配列SYVIHを含んでなるCDR1;アミノ酸配列YIHPYNGGTKYNEKFKGを含んでなるCDR2;およびアミノ酸配列SGGGDPFAYを含んでなるCDR3を含んでなるものである、重鎖。
【請求項19】
マウスImmu31 MAbの相補性決定領域(CDR)と、ヒト抗体の軽鎖可変領域の枠組み構造領域およびヒト抗体の軽鎖定常領域とを含んでなるCDRグラフト化ヒト化軽鎖であって、ヒト化抗AFP MAbの軽鎖可変領域のCDRが、アミノ酸配列KASQDINKYIGを含んでなるCDR1;アミノ酸配列YTSALLPを含んでなるCDR2;およびアミノ酸配列LQYDDLWTを含んでなるCDR3を含んでなるものである、軽鎖。
【請求項21】
前記フラグメントが、Fv、F(ab’)、Fab’およびFabからなる群から選択されるものである、請求項1〜19のいずれか一項に記載のAFP抗体またはそのフラグメント。
【請求項22】
請求項1〜21のいずれか一項に記載のAFP MAbもしくはそのフラグメントまたは請求項1〜21のいずれか一項に記載の抗体を含む抗体融合タンパク質もしくはそのフラグメントを含む抗体成分を含んでなり、該抗体成分が少なくとも一種の診断/検出薬または少なくとも一種の治療薬と結合している、診断/検出用または治療用免疫複合体。
【請求項23】
前記診断/検出薬が少なくとも一種の光活性診断/検出薬を含んでなるものである、請求項22に記載の診断/検出用免疫複合体。
【請求項24】
前記光活性診断薬が色素原または色素を含んでなるものである、請求項23に記載の診断/検出用免疫複合体。
【請求項25】
前記診断/検出薬が、20〜10,000keVのエネルギーを有する放射性核種である、請求項22に記載の診断/検出用免疫複合体。
【請求項26】
前記放射性核種が、γ、βまたは陽電子放射同位元素である、請求項25に記載の診断/検出用免疫複合体。
【請求項27】
前記放射性核種が、18F、51Mn、52mMn、52Fe、55Co、62Cu、64Cu、68Ga、72As、75Br、76Br、82mRb、83Sr、86Y、89Zr、94mTc、110In、120I、124I、51Cr、57Co、58Co、59Fe、67Cu、67Ga、75Se、97Ru、99mTc、111In、114mIn、123I、125I、131I、169Yb、197Hg、および201Tlからなる群から選択されるものである、請求項26に記載の診断/検出用免疫複合体。
【請求項28】
前記診断薬が造影剤である、請求項22に記載の診断/検出用免疫複合体。
【請求項29】
前記造影剤が常磁性イオンである、請求項28に記載の診断/検出用免疫複合体。
【請求項30】
前記造影剤が超音波増強剤である、実施例28に記載の診断/検出用免疫複合体。
【請求項31】
前記超音波増強剤が、ヒト化Immu31またはそのフラグメントと複合化されているリポソームである、実施例30に記載の診断/検出用免疫複合体。
【請求項32】
前記リポソームがガス充填されている、請求項31に記載の診断/検出用免疫複合体。
【請求項33】
前記常磁性イオンが、クロム(III)、マンガン(II)、鉄(III)、鉄(II)、コバルト(II)、ニッケル(II)、銅(II)、ネオジム(III)、サマリウム(III)、イッテルビウム(III)、ガドリニウム(III)、バナジウム(II)、テルビウム(III)、ジスプロシウム(III)、ホルミウム(III)およびエルビウム(III)からなる群から選択される金属を含んでなるものである、請求項29に記載の診断/検出用免疫複合体。
【請求項34】
前記造影剤が放射線不透過性化合物である、請求項28に記載の診断/検出用免疫複合体。
【請求項35】
前記放射線不透過性化合物が、ヨウ素化合物、バリウム化合物、ガリウム化合物およびタリウム化合物からなる群から選択されるものである、請求項34に記載の診断/検出用免疫複合体。
【請求項36】
手術中の腫瘍検出/診断、内視鏡による腫瘍検出/診断、または血管内における腫瘍検出/診断に用いられる、請求項22〜27のいずれか一項に記載の診断/検出用免疫複合体。
【請求項37】
前記治療薬が、放射性核種、ホウ素、ガドリニウムもしくはウラン原子、免疫調節剤、サイトカイン、ホルモン、ホルモンアンタゴニスト、酵素、酵素阻害剤、光活性治療薬、細胞傷害剤、毒素、脈管形成阻害剤、異なる抗体、およびこれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項22に記載の治療用免疫複合体。
【請求項38】
前記細胞傷害剤が薬物または毒素である、請求項37に記載の治療用免疫複合体。
【請求項39】
前記薬物が、抗有糸分裂剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、脈管形成阻害剤、アポトーシス剤、アルカロイド、COX−2阻害剤および抗生物質、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項38に記載の治療用免疫複合体。
【請求項40】
前記薬物が、ナイトロジェンマスタード、エチレンイミン誘導体、スルホン酸アルキル、ニトロソウレア、トリアゼン、葉酸類似体、アントラサイクリン、タキサン、COX−2阻害剤、ピリミジン類似体、プリン類似体、抗生物質、酵素、エピポドフィロトキシン、プラチナ錯体、ビンカアルカロイド、置換尿素、メチルヒドラジン誘導体、副腎皮質抑制剤、ホルモンアンタゴニスト、酵素阻害剤、エンドスタチン、タキソールおよびその他のタキサン、カンプトテシン、ドキソルビシンおよびそれらの類似体、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項38に記載の治療用免疫複合体。
【請求項41】
前記毒素が、植物毒素、微生物毒素、および動物毒素、ならびにその合成変異体からなる群から選択されるものである、請求項38に記載の治療用免疫複合体。
【請求項42】
前記毒素が、リシン、アブリン、アルファトキシン、サポリン、リボヌクレアーゼ(RNアーゼ)、DNアーゼI、ブドウ球菌内毒素−A、ブタクサ抗ウイルスタンパク質、ゲロニン、ジフテリア毒、シュードモナス外毒素、およびシュードモナス内毒素からなる群から選択されるものである、請求項41に記載の治療用免疫複合体。
【請求項43】
前記免疫調節剤が、サイトカイン、幹細胞増殖因子、リンホトキシン、造血因子、コロニー刺激因子(CSF)、インターフェロン(IFN)、幹細胞増殖因子、エリスロポエチン、トロンボポエチン、抗体、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項37に記載の治療用免疫複合体。
【請求項44】
前記リンホトキシンが腫瘍壊死因子(TNF)であり、前記造血因子がインターロイキン(IL)であり、前記コロニー刺激因子が顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)または顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)であり、前記インターフェロンがインターフェロン−α、−β、または−γであり、かつ、前記幹細胞増殖因子が「S1因子」と呼ばれるものである、請求項43に記載の治療用免疫複合体。
【請求項45】
前記サイトカインが、IL−1、IL−2、IL−3、IL−6、IL−10、IL−12、IL−18、インターフェロン−γ、TNF−αまたはそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項43に記載の治療用免疫複合体。
【請求項48】
前記放射性核種が、オージェ放射核種、β放射核種およびα放射核種からなる群から選択されるものである、請求項37に記載の治療用免疫複合体。
【請求項49】
前記放射性核種が、P−32、P−33、Sc−47、Fe−59、Cu−64、Cu−67、Se−75、As−77、Sr−89、Y−90、Mo−99、Rh−105、Pd−109、Ag−111、I−125、I−131、Pr−142、Pr−143、Pm−149、Sm−153、Tb−161、Ho−166、Er−169、Lu−177、Re−186、Re−188、Re−189、Ir−194、Au−198、Au−199、Pb−211、Pb−212、およびBi−213、Co−58、Ga−67、Br−80m、Tc−99m、Rh−103m、Pt−109、In−111、Sb−119、I−125、Ho−161、Os−189m、Ir−192、Dy−152、At−211、Bi−212、Ra−223、Rn−219、Po−215、Bi−211、Ac−225、Fr−221、At−217、Bi−213、Fm−255、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項37に記載の治療用免疫複合体。
【請求項50】
前記ホウ素原子がB−10である、請求項37に記載の治療用免疫複合体。
【請求項51】
前記ガドリニウム原子がGd−157である、請求項37に記載の治療用免疫複合体。
【請求項52】
前記ウラン原子がU−235である、請求項37に記載の治療用免疫複合体。
【請求項53】
前記放射性核種が20〜10,000keVの間のエネルギーを有するものである、請求項48に記載の治療用免疫複合体。
【請求項54】
前記放射性核種がオージェ放射核種であり、1000keV未満のエネルギーを有するものである、請求項48に記載の治療用免疫複合体。
【請求項55】
前記放射性核種がβ放射核種であり、20〜5000keVの間のエネルギーを有するものである、請求項48に記載の治療用免疫複合体。
【請求項56】
前記放射性核種がα放射核種であり、2000〜10,000keVの間のエネルギーを有するものである、請求項48に記載の治療用免疫複合体。
【請求項57】
前記光活性治療薬が色素原または色素である、請求項37に記載の治療用免疫複合体。
【請求項58】
前記診断/検出薬または治療薬が、炭水化物部分により前記MAbまたはそのフラグメントに結合している、請求項22に記載の診断/検出用または治療用免疫複合体。
【請求項59】
AFP標的抗原に対して親和性を有する1以上の抗原結合部位と、ハプテン分子に対して親和性を有する1以上のハプテン結合部位を含んでなる、多価多重特異性抗体またはそのフラグメント。
【請求項60】
ヒト化されている、請求項59に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項61】
ヒト抗体である、請求項59に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項62】
キメラ化されている、請求項59に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項63】
診断/検出薬または治療薬をさらに含んでなる、請求項59〜62に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項64】
請求項1〜63のいずれか一項に記載のMAbまたはそのフラグメントから選択される少なくとも2つのAFP MAbまたはそのフラグメントを含んでなる、抗体融合タンパク質またはそのフラグメント。
【請求項65】
請求項1〜63のいずれか一項に記載の少なくとも1つの第一のAFP MAbまたはそのフラグメントと、請求項1〜63のいずれか一項に記載のMabまたはそのフラグメント以外の少なくとも1つの第二のMAbまたはそのフラグメントを含んでなる、抗体融合タンパク質またはそのフラグメント。
【請求項67】
前記融合タンパク質またはそのフラグメントと複合化された診断/検出薬または治療薬をさらに含んでなる、請求項64に記載の抗体融合タンパク質またはそのフラグメント。
【請求項68】
前記第二のMAbが癌腫関連抗体である、請求項65に記載の抗体融合タンパク質またはそのフラグメント。
【請求項71】
被験体において悪性腫瘍を治療する方法であって、該被験体に、医薬上許容されるビヒクル中に調剤された、請求項1〜21および59〜62のいずれか一項に記載の治療上有効量の抗体またはフラグメントを投与する工程を含んでなる、方法。
【請求項72】
被験体において悪性腫瘍を治療する方法であって、該被験体に、医薬上許容されるビヒクル中に調剤された、請求項22、37〜57および63のいずれか一項に記載の治療上有効量の免疫複合体またはそのフラグメントを投与する工程を含んでなる、方法。
【請求項73】
被験体において悪性腫瘍を診断/検出する方法であって、該被験体に、医薬上許容されるビヒクル中に調剤された、請求項1〜21および59〜62のいずれか一項に記載の診断上有効量の抗体またはフラグメントを投与する工程を含んでなる、方法。
【請求項74】
被験体において悪性腫瘍を診断/検出する方法であって、該被験体に、医薬上許容されるビヒクル中に調剤された、請求項22〜36、58および63のいずれか一項に記載の診断上有効量の免疫複合体またはそのフラグメントを投与する工程を含んでなる、方法。
【請求項75】
被験体において悪性腫瘍を治療または診断/検出する方法であって、該被験体に、医薬上許容されるビヒクル中に調剤された、請求項64〜69のいずれか一項に記載の治療上または診断上有効量の融合タンパク質またはそのフラグメントを投与する工程を含んでなる、方法。
【請求項76】
被験体において悪性腫瘍を治療または診断/検出する方法であって、(i)それを必要とする被験体に請求項59〜63のいずれか一項に記載の抗体またはそのフラグメントを投与する工程、(ii)ある量の非結合タンパク質が被験体の血流から除去されるのに十分な時間待つ工程、および(iii)前記被験体に、前記抗体の結合部位と結合する、診断薬、治療薬またはそれらの組み合わせを含んでなる担体分子を投与する工程を含んでなる、方法。
【請求項77】
(a)請求項1〜63のいずれか一項に記載のAFP MAbまたはそのフラグメント、
(b)少なくとも2つの前記MAbまたはそのフラグメントを含んでなる抗体融合タンパク質またはそのフラグメント、
(c)請求項1〜63のいずれか一項に記載の前記MAbまたはそのフラグメントを含んでなる少なくとも1つの第一のMAbまたはそのフラグメントと、請求項1〜63のいずれか一項に記載のMAbまたはそのフラグメント以外の少なくとも1つの第二のMAbまたはそのフラグメントとを含んでなる、抗体融合タンパク質またはそのフラグメント、ならびに
(d)請求項1〜63のいずれか一項に記載の前記MAbまたはそのフラグメントを含んでなる少なくとも1つの第一のMAbまたはそのフラグメントと、請求項1〜63のいずれか一項に記載のMAbまたはそのフラグメント以外の少なくとも1つの第二のMAbまたはそのフラグメントとを含んでなる抗体融合タンパク質またはそのフラグメントであって、前記第二のMAbが、CEA、EGP−1、EGP−2(例えば、17−1A)、MUC−1、MUC−2、MUC−3、MUC−4、PAM−4、KC4、TAG−72、EGFR、HER2/neu、BrE3、Le−Y、A3、Ep−CAM、Tn、およびThomson-Friedenreich抗原、腫瘍壊死抗原、テネイシン、癌遺伝子、癌遺伝子産物、IL−6、IGF−1、IGFR−1、腫瘍脈管形成抗原、例えば、血管内皮増殖因子(VEGF)、胎盤増殖因子(PlGF)、ED−Bフィブロネクチン、およびその他の血管増殖因子など、フェリチン、酸性イソフェリチン、Ga733、またはそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、抗体融合タンパク質またはそのフラグメント
からなる群から選択されるAFP MAbまたはそのフラグメントをコードする核酸を含んでなるDNA配列。
【請求項78】
請求項77に記載のDNA配列を含んでなる、発現ベクター。
【請求項79】
請求項77に記載のDNA配列を含んでなる、宿主細胞。
【請求項80】
診断/検出薬もしくは治療薬またはこれらの組み合わせを標的に送達する方法であって、(i)請求項1〜69のいずれか一項に記載の抗体またはそのフラグメントを含む免疫複合体を含んでなる組成物を用意する工程、および(ii)それを必要とする被験体に前記組成物を投与する工程を含んでなる、方法。
【請求項81】
前記診断/検出薬が少なくとも光活性診断薬を含んでなるものである、請求項80に記載の送達方法。
【請求項82】
前記光活性診断薬が色素原または色素を含んでなるものである、請求項81に記載の送達方法。
【請求項83】
前記診断/検出薬が20〜2,000keVの間のエネルギーを有する放射性核種である、請求項80に記載の送達方法。
【請求項84】
前記放射性核種が、γ、βまたは陽電子放射同位元素である、請求項83に記載の送達方法。
【請求項85】
前記放射性核種が、F−18、Mn−51、Mn−52m、Fe−52、Co−55、Cu−62、Cu−64、Ga−68、As−72、Br−75、Br−76、Rb−82m、Sr−83、Y−86、Zr−89、Tc−94m、In−110、I−120、I−124、Cr−51、Co−57、Co−58、Fe−59、Cu−67、Ga−67、Se−75、Ru−97、Tc−99m、In−111、In−114m、I−123、I−125、I−131、Yb−169、Hg−197、およびTl−201からなる群から選択されるものである、請求項83に記載の送達方法。
【請求項86】
前記診断薬が造影剤である、請求項80に記載の送達方法。
【請求項87】
前記造影剤が常磁性イオンである、請求項86に記載の送達方法。
【請求項88】
前記造影剤が超音波増強剤である、請求項86に記載の送達方法。
【請求項89】
前記造影剤が、X線またはコンピューター断層撮影法に用いられる放射線不透過性化合物である、請求項86に記載の送達方法。
【請求項90】
前記放射線不透過性化合物が、ヨウ素化合物、バリウム化合物、ガリウム化合物およびタリウム化合物からなる群から選択されるものである、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記放射線不透過性化合物が、バリウム、ジアトリゾエート、エチオド化オイル、クエン酸ガリウム、イオカルム酸、イオセタム酸、ヨーダミド、ヨージパミド、ヨードキサム酸、イオグラミド、イオヘキソール、イオパミドール、イオパン酸、イオプロセム酸、イオセファム酸、イオセル酸、イオスラミドメグルミン、イオセメ酸、イオタスル、イオテトル酸、イオサラム酸、イオトロキシ酸、イオキサグル酸、イオキソトリゾ酸、イポデート、メグルミン、メトリザミド、メトリゾエート、プロピリオドンおよび塩化タリウムからなる群から選択されるものである、請求項89に記載の方法。
【請求項92】
前記超音波増強剤が、ヒト化Immu31またはそのフラグメントを含んでなるリポソームである、請求項88に記載の送達方法。
【請求項93】
前記リポソームがガス充填されている、請求項92に記載の送達方法。
【請求項94】
前記常磁性イオンが、マンガン、鉄またはガドリニウムを含む金属である、請求項87に記載の送達方法。
【請求項95】
前記治療薬が、放射性核種、免疫調節剤、ホルモン、ホルモンアンタゴニスト、酵素、酵素阻害剤、光活性治療薬、細胞傷害剤、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項80に記載の送達方法。
【請求項96】
前記細胞傷害剤が薬物または毒素である、請求項95に記載の送達方法。
【請求項97】
前記薬物が、抗有糸分裂剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、抗脈管形成剤、アポトーシス剤、アントラサイクリン、アルカロイド、COX−2阻害剤および抗生物質、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項96に記載の送達方法。
【請求項98】
前記薬物が、ナイトロジェンマスタード、エチレンイミン誘導体、スルホン酸アルキル、ニトロソウレア、トリアゼン、葉酸類似体、アントラサイクリン、タキサン、COX−2阻害剤、ピリミジン類似体、プリン類似体、抗生物質、酵素、酵素阻害剤、エピポドフィロトキシン、プラチナ錯体、ビンカアルカロイド、置換尿素、メチルヒドラジン誘導体、副腎皮質抑制剤、ホルモン、ホルモンアンタゴニスト、エンドスタチン、タキソール、カンプトテシン、ドキソルビシンおよびそれらの類似体、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項96に記載の送達方法。
【請求項99】
前記毒素が、植物毒素、微生物毒素および動物毒素、ならびにそれらの合成変異体からなる群から選択されるものである、請求項96に記載の方法。
【請求項100】
前記毒素が、リシン、アブリン、アルファトキシン、サポリン、リボヌクレアーゼ(RNアーゼ)、DNアーゼI、ブドウ球菌内毒素−A、ブタクサ抗ウイルスタンパク質、ゲロニン、ジフテリア毒、シュードモナス外毒素、およびシュードモナス内毒素からなる群から選択されるものである、請求項96に記載の送達方法。
【請求項101】
前記免疫調節剤が、サイトカイン、幹細胞増殖因子、リンホトキシン、造血因子、コロニー刺激因子(CSF)、インターフェロン(IFN)、幹細胞増殖因子、エリスロポエチン、トロンボポエチン、抗体、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項95に記載の送達方法。
【請求項103】
前記リンホトキシンが腫瘍壊死因子(TNF)であり、前記造血因子がインターロイキン(IL)であり、前記コロニー刺激因子が顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)または顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)であり、前記インターフェロンがインターフェロン−α、−β、または−γであり、かつ、前記幹細胞増殖因子が「S1因子」と呼ばれるものである、請求項101に記載の送達方法。
【請求項104】
前記サイトカインが、IL−1、IL−2、IL−3、IL−6、IL−10、IL−12、IL−18、インターフェロン−γ、TNF−αおよびそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項101に記載の送達方法。
【請求項105】
前記放射性核種が、オージェ放射核種、β放射核種およびα放射核種からなる群から選択されるものである、請求項95に記載の送達方法。
【請求項106】
前記放射性核種が、P−32、P−33、Sc−47、Fe−59、Cu−64、Cu−67、Se−75、As−77、Sr−89、Y−90、Mo−99、Rh−105、Pd−109、Ag−111、I−125、I−131、Pr−142、Pr−143、Pm−149、Sm−153、Tb−161、Ho−166、Er−169、Lu−177、Re−186、Re−188、Re−189、Ir−194、Au−198、Au−199、Pb−211、Pb−212、およびBi−213、Co−58、Ga−67、Br−80m、Tc−99m、Rh−103m、Pt−109、In−111、Sb−119、I−125、Ho−161、Os−189m、Ir−192、Dy−152、At−211、Bi−212、Ra−223、Rn−219、Po−215、Bi−211、Ac−225、Fr−221、At−217、Bi−213、Fm−255、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項95に記載の送達方法。
【請求項107】
前記放射性核種が20〜10,000keVの間のエネルギーを有するものである、請求項105に記載の送達方法。
【請求項108】
前記放射性核種がオージェ放射核種であり、1000keV未満のエネルギーを有するものである、請求項105に記載の送達方法。
【請求項109】
前記放射性核種がβ放射核種であり、20〜5000keVの間のエネルギーを有するものである、請求項105に記載の送達方法。
【請求項110】
前記放射性核種がα放射核種であり、2000〜10,000keVの間のエネルギーを有するものである、請求項105に記載の送達方法。
【請求項111】
前記光活性治療薬が色素原または色素である、請求項95に記載の送達方法。
【請求項112】
診断/検出薬、治療薬、またはそれらの組み合わせを標的に送達する方法であって、(i)被験体に請求項59〜63のいずれか一項に記載の抗体またはそのフラグメントを投与する工程、(ii)ある量の非結合タンパク質が被験体の血流から除去されるのに十分な時間待つ工程、および(iii)前記被験体に、前記抗体の結合部位と結合する、診断/検出薬、治療薬またはそれらの組み合わせを含んでなる担体分子を投与する工程を含んでなる、方法。
【請求項113】
前記担体分子が抗体の2以上の結合部位と結合するものである、請求項112に記載の方法。
【請求項114】
前記診断/検出薬または前記治療薬が、同位元素、色素、色素原、造影剤、薬物、毒素、サイトカイン、酵素、酵素阻害剤、ホルモン、ホルモンアンタゴニスト、増殖因子、放射性核種、および金属からなる群から選択されるものである、請求項112に記載の方法。
【請求項115】
被験体において悪性腫瘍を治療する方法であって、該被験体に、治療上有効量の抗体もしくはそのフラグメント、または少なくとも2つのMAbもしくはそのフラグメントを含む抗体融合タンパク質もしくはそのフラグメントを投与することを含んでなり、少なくとも1つの抗AFP MAbもしくはそのフラグメントまたは融合タンパク質もしくはそのフラグメントが、医薬上好適な賦形剤中に調剤された請求項1〜69のいずれか一項に記載のものである、方法。
【請求項116】
被験体において悪性腫瘍を治療する方法であって、該被験体に、少なくとも2つのMAbまたはそのフラグメントを含んでなる治療上有効量の抗体またはそのフラグメントを投与することを含んでなり、該MAbが請求項1〜69のいずれか一項に記載のものから選択され、医薬上好適な賦形剤中に調剤されているものである、方法。
【請求項117】
請求項1〜69のいずれか一項に記載のもの以外の第二のMAbまたはそのフラグメントをさらに含んでなる、請求項115に記載の方法。
【請求項118】
前記第二のMAbまたはそのフラグメントが、裸のMAbまたはそのフラグメントである、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
前記第二のMAbまたはそのフラグメントが、CEA、EGP−1、EGP−2(例えば、17−1A)、MUC−1、MUC−2、MUC−3、MUC−4、PAM−4、KC4、TAG−72、EGFR、HER2/neu、BrE3、Le−Y、A3、Ep−CAM、Tn、およびThomson-Friedenreich抗原、腫瘍壊死抗原、フェリチン、酸性イソフェリチン、テネイシン、癌遺伝子、癌遺伝子産物、IL−6、IGF−1、IGFR−1、腫瘍脈管形成抗原、例えば、血管内皮増殖因子(VEGF)、胎盤増殖因子(PlGF)、ED−Bフィブロネクチン、およびその他の血管増殖因子など、Ga733に対する抗体、またはそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項117に記載の方法。
【請求項120】
前記第二のMAbが、治療薬または診断/検出薬と免疫複合体を形成している、請求項119に記載の方法。
【請求項121】
前記抗AFP抗体が非経口投与される、請求項115に記載の方法。
【請求項122】
前記抗AFP抗体が、一用量当たり20〜2000ミリグラムタンパク質の用量で投与される、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
前記用量が反復投与される、請求項121に記載の方法。
【請求項124】
前記抗AFP抗体が、ヒトよりも下等な霊長類の抗AFP抗体、マウスモノクローナル抗AFP抗体、キメラ抗AFP抗体、ヒト抗AFP抗体、およびヒト化抗AFP抗体からなる群から選択されるものである、請求項115に記載の方法。
【請求項125】
前記キメラ、ヒトおよびヒト化抗AFP抗体の定常領域およびヒンジ領域が、ヒトIgG1の定常領域およびヒンジ領域を含んでなるものである、請求項124に記載の方法。
【請求項126】
前記抗AFP抗体またはそのフラグメントが、前記悪性腫瘍により発現される第二の腫瘍マーカーとの反応性を有する第二の複合抗体が前記被験体に投与される前、投与と同時、または投与された後に投与される、請求項115に記載の方法。
【請求項127】
前記抗AFP抗体またはそのフラグメントの第一の結合部位が、多価多重特異性融合タンパク質または化学複合体中に存在し、第二の結合部位がAFP以外の腫瘍マーカー物質との反応性を有するものである、請求項115に記載の方法。
【請求項128】
前記抗AFP抗体またはそのフラグメントが、少なくとも1種の治療薬または診断/検出薬の前、同時または後に投与される、請求項115に記載の方法。
【請求項129】
前記治療薬または診断/検出薬が、前記悪性腫瘍により発現される腫瘍マーカーをターゲッティングする抗体と複合化されている、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
被験体において悪性腫瘍を診断または検出する方法であって、該被験体に、医薬上好適な賦形剤中に調剤された、少なくとも一種の診断/検出薬に結合されている請求項1〜69のいずれか一項に記載の抗AFP MAbもしくはそのフラグメントまたは融合タンパク質もしくはそのフラグメントを含んでなる、診断上有効量の診断/検出複合体を投与することを含んでなる、方法。
【請求項131】
被験体において癌細胞を治療する方法であって、(i)該被験体に、請求項1〜69のいずれか一項に記載の裸の、または複合化された抗AFP MAbもしくはそのフラグメントまたは抗体融合タンパク質もしくはそのフラグメントを含んでなる治療上有効量の組成物を投与する工程、および(ii)該抗AFP MAbもしくはそのフラグメントまたは抗体融合タンパク質もしくはそのフラグメントを医薬上好適な賦形剤中に調剤する工程を含んでなる、方法。
【請求項132】
前記組成物が、請求項1〜69のいずれか一項に記載のものではない第二の抗体もしくはそのフラグメントまたは融合タンパク質もしくはそのフラグメントをさらに含んでなるものである、請求項131に記載の方法。
【請求項133】
前記組成物が、請求項1〜69のいずれか一項に記載の第二の抗体もしくはそのフラグメントまたは融合タンパク質もしくはそのフラグメントをさらに含んでなるものである、請求項131に記載の方法。
【請求項134】
前記抗体またはそのフラグメントが裸の抗体またはそのフラグメントである、請求項132または133に記載の方法。
【請求項135】
前記第二の抗体またはそのフラグメントが、CEA、EGP−1、EGP−2(例えば、17−1A)、MUC−1、MUC−2、MUC−3、MUC−4、PAM−4、KC4、TAG−72、EGFR、HER2/neu、BrE3、Le−Y、A3、Ep−CAM、Tn、およびThomson-Friedenreich抗原、腫瘍壊死抗原、フェリチン、酸性イソフェリチン、テネイシン、癌遺伝子、癌遺伝子産物、IL−6、IGF−1、IGFR−1、腫瘍脈管形成抗原、例えば、血管内皮増殖因子(VEGF)、胎盤増殖因子(PlGF)、ED−Bフィブロネクチン、およびその他の血管増殖因子など、Ga733に対する抗体、またはそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項132に記載の方法。
【請求項136】
前記裸の抗AFP抗体が非経口投与される、請求項131に記載の方法。
【請求項137】
前記裸の抗AFP抗体が、一用量当たり20〜2000ミリグラムタンパク質の用量で投与される、請求項136に記載の方法。
【請求項138】
前記用量が反復投与される、請求項137に記載の方法。
【請求項139】
前記裸の抗AFP抗体が、ヒトよりも下等な霊長類の抗AFP抗体、マウスモノクローナル抗AFP抗体、キメラ抗AFP抗体、ヒト抗AFP抗体、およびヒト化抗AFP抗体からなる群から選択されるものである、請求項131に記載の方法。
【請求項140】
前記裸のキメラ、ヒトおよびヒト化抗AFP抗体の定常領域およびヒンジ領域が、ヒトIgG1の定常領域およびヒンジ領域を含んでなるものである、請求項139に記載の方法。
【請求項141】
前記抗AFP抗体が、前記悪性腫瘍により発現される第二の腫瘍マーカーとの反応性を有する第二の抗体が前記被験体に投与される前、投与と同時、または投与された後に投与される、請求項132または133に記載の方法。
【請求項142】
前記抗AFP抗体が、治療薬または診断/検出薬の前、同時または後に投与される、請求項131に記載の方法。
【請求項143】
前記抗AFP抗体が裸のImmu31抗体である、請求項131〜142のいずれか一項に記載の方法。
【請求項144】
被験体において悪性腫瘍を診断または検出する方法であって、(i)請求項1〜69のいずれか一項に記載の抗AFP MAbもしくはそのフラグメントまたは抗体融合タンパク質もしくはそのフラグメントを含んでなる組成物を用いて、該被験体からの検体に対してin vitro診断アッセイを行うことを含んでなる、方法。
【請求項145】
前記悪性腫瘍がAFPを発現する癌腫である、請求項144に記載の方法。
【請求項146】
前記癌腫が肝細胞癌腫または肝芽細胞腫である、請求項145に記載の方法。
【請求項147】
前記癌腫が生殖系細胞腫瘍である、請求項146に記載の方法。
【請求項149】
前記in vitro診断アッセイが、免疫アッセイ、RT−PCRおよび免疫組織化学法からなる群から選択されるものである、請求項144に記載の方法。
【請求項150】
前記診断アッセイがRT−PCRまたは免疫アッセイである、請求項149に記載の方法。
【請求項151】
前記検体が、体液、組織または細胞集団である、請求項150に記載の方法。
【請求項152】
前記診断アッセイが免疫組織化学法または免疫細胞化学法である、請求項149に記載の方法。
【請求項153】
前記検体が細胞アリコートまたは組織である、請求項152に記載の方法。
【請求項154】
前記被験体が哺乳動物である、請求項71〜76および80〜153のいずれか一項に記載の方法。
【請求項155】
前記被験体がヒトである、請求項154に記載の方法。
【請求項156】
前記被験体が家庭用ペットである、請求項154に記載の方法。
【請求項157】
前記被験体が、ウマ、イヌおよびネコからなる群から選択されるものである、請求項154に記載の方法。
【請求項158】
被験体において罹患組織を治療または同定する方法であって、
(A)該被験体に、標的組織と特異的に結合する少なくとも一つのアームと、ターゲッティング可能な複合体と特異的に結合する少なくとも一つの他のアームとを有し、該標的組織と特異的に結合する一つのアームがImmu31抗体である、二重特異性抗体または抗体フラグメントを投与する工程、
(B)所望により、該被験体にクリアリング組成物を投与して、該組成物により、非局在抗体または抗体フラグメントを循環から除去する工程、
(C)該被験体に、該二重特異性抗体または抗体フラグメントの少なくとも一つの他のアームにより認識可能な少なくとも一つのエピトープを含む、またはこれを担持する担体部分と、一以上の複合化された治療薬または診断薬とを含んでなる第一のターゲッティング可能な複合体を投与する工程、ならびに
(D)該治療薬が酵素である場合には、被験体にさらに以下のもの:
1)プロドラッグ(該酵素が標的部位でプロドラッグを薬物へ変換し得る場合);または
2)該被験体で解毒されて低毒性の中間体を形成し得る薬物(該酵素が標的部位で該解毒中間体を毒性型へ変換し、それにより該薬物の毒性を高め得る場合);または
3)該被験体内で天然のプロセスによって活性化され、低毒性の中間体へ変換されることにより解毒を受けるプロドラッグ(該酵素が標的部位で該解毒中間体を毒性型へ変換し、それにより該薬物の毒性を高め得る場合);または
4)該二重特異性抗体または抗体フラグメントの少なくとも一つの他のアームにより認識可能な少なくとも一つのエピトープを含む、またはこれを担持する担体部分と、プロドラッグとを含んでなる第二のターゲッティング可能な複合体(該酵素が標的部位でプロドラッグを薬物へ変換し得る場合)
を投与する工程
を含んでなる、方法。
【請求項159】
前記ターゲッティング可能な複合体が、少なくとも二つのHSGハプテンを含んでなるものである、請求項158に記載の方法。
【請求項160】
前記第一のターゲッティング可能な複合体がプロドラッグを含んでなる場合、前記二重特異性抗体または抗体フラグメントの少なくとも一つの他のアームにより認識可能な少なくとも一つのエピトープを含む、またはこれを担持する担体部分と、該プロドラッグを薬物へと変換し得るか、または該薬物の解毒中間体を毒性型へ変換し得る酵素とを含んでなる第二のターゲッティング可能な複合体を投与することをさらに含んでなる、請求項158に記載の方法。
【請求項161】
前記診断/検出薬が放射性核種である、請求項158に記載の方法。
【請求項162】
前記診断/検出薬が20〜2,000keVの間のエネルギーを有する放射性核種である、請求項158に記載の方法。
【請求項163】
前記診断/検出薬が25〜600keVのγ粒子および/または陽電子を放射するものである、請求項161に記載の方法。
【請求項164】
前記診断/検出薬が少なくとも一種の光活性診断薬を含んでなるものである、請求項158に記載の方法。
【請求項165】
前記光活性診断/検出薬が色素原または色素を含んでなるものである、請求項164に記載の方法。
【請求項166】
前記診断/検出薬が放射線不透過性化合物である、請求項158に記載の方法。
【請求項167】
前記放射性核種が、γ、βまたは陽電子放射同位元素である、請求項161に記載の方法。
【請求項168】
前記放射性核種が、F−18、Mn−51、Mn−52m、Fe−52、Co−55、Cu−62、Cu−64、Ga−68、As−72、Br−75、Br−76、Rb−82m、Sr−83、Y−86、Zr−89、Tc−94m、In−110、I−120、I−124、Cr−51、Co−57、Co−58、Fe−59、Cu−67、Ga−67、Se−75、Ru−97、Tc−99m、In−111、In−114m、I−123、I−125、I−131、Yb−169、Hg−197、およびTl−201からなる群から選択されるものである、請求項167に記載の方法。
【請求項169】
前記診断/検出薬が造影剤である、請求項158に記載の方法。
【請求項170】
前記造影剤が常磁性イオンである、請求項169に記載の方法。
【請求項171】
前記放射線不透過性化合物が、ヨウ素化合物、バリウム化合物、ガリウム化合物およびタリウム化合物からなる群から選択されるものである、請求項166に記載の方法。
【請求項172】
前記放射線不透過性化合物が、バリウム、ジアトリゾエート、エチオド化オイル、クエン酸ガリウム、イオカルム酸、イオセタム酸、ヨーダミド、ヨージパミド、ヨードキサム酸、イオグラミド、イオヘキソール、イオパミドール、イオパン酸、イオプロセム酸、イオセファム酸、イオセル酸、イオスラミドメグルミン、イオセメ酸、イオタスル、イオテトル酸、イオサラム酸、イオトロキシ酸、イオキサグル酸、イオキソトリゾ酸、イポデート、メグルミン、メトリザミド、メトリゾエート、プロピリオドンおよび塩化タリウムからなる群から選択されるものである、請求項171に記載の方法。
【請求項173】
前記造影剤が超音波増強剤である、請求項169に記載の方法。
【請求項174】
前記超音波増強剤が、ヒト化、キメラ化、または完全ヒトImmu31抗体またはそのフラグメントと複合化されているリポソームである、請求項173に記載の方法。
【請求項175】
前記リポソームがガス充填されている、請求項174に記載の方法。
【請求項176】
前記常磁性イオンが、マンガン、鉄およびガドリニウムからなる群から選択される金属を含んでなる、請求項170に記載の方法。
【請求項177】
前記治療薬が、放射性核種、ホウ素、ガドリニウムまたはウラン原子、免疫調節剤、ホルモン、ホルモンアンタゴニスト、酵素および酵素阻害剤、光活性治療薬、細胞傷害剤、脈管形成阻害剤、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項158に記載の方法。
【請求項178】
前記細胞傷害剤が、薬物、プロドラッグまたは毒素である、請求項177に記載の方法。
【請求項179】
前記プロドラッグが、エピルビシングルクロニド、CPT−11、エトポシドグルクロニド、ダウノマイシングルクロニドおよびドキソルビシングルクロニドからなる群から選択されるものである、請求項178に記載の方法。
【請求項180】
前記毒素が、植物毒素、動物毒素および微生物毒素、ならびにそれらの合成変異体からなる群から選択されるものである、請求項178に記載の方法。
【請求項181】
前記毒素が、リシン、アブリン、リボヌクレアーゼ(RNアーゼ)、DNアーゼI、ブドウ球菌内毒素−A、ブタクサ抗ウイルスタンパク質、ゲロニン、ジフテリア毒、シュードモナス外毒素、およびシュードモナス内毒素からなる群から選択されるものである、請求項178に記載の方法。
【請求項182】
前記薬物が、抗有糸分裂剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、脈管形成阻害剤、アポトーシス剤、アルカロイド、COX−2阻害剤および抗生物質、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項178に記載の方法。
【請求項183】
前記薬物が、ナイトロジェンマスタード、エチレンイミン誘導体、スルホン酸アルキル、ニトロソウレア、トリアゼン、葉酸類似体、アントラサイクリン、タキサン、COX−2阻害剤、ピリミジン類似体、プリン類似体、抗生物質、酵素、エピポドフィロトキシン、プラチナ錯体、ビンカアルカロイド、置換尿素、メチルヒドラジン誘導体、副腎皮質抑制剤、ホルモン、ホルモンアンタゴニスト、エンドスタチン、タキソール、カンプトテシン、ドキソルビシンおよびそれらの類似体、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項178に記載の方法。
【請求項184】
前記免疫調節剤が、サイトカイン、幹細胞増殖因子、リンホトキシン、造血因子、コロニー刺激因子(CSF)、インターフェロン(IFN)、幹細胞増殖因子、エリスロポエチン、トロンボポエチン、免疫調節剤に対する抗体アゴニストまたはアンタゴニスト、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項177に記載の方法。
【請求項185】
前記リンホトキシンが腫瘍壊死因子(TNF)であり、前記造血因子がインターロイキン(IL)であり、前記コロニー刺激因子が顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)または顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)であり、前記インターフェロンがインターフェロン−α、−β、または−γであり、かつ、前記幹細胞増殖因子が「S1因子」と呼ばれるものである、請求項184に記載の方法。
【請求項186】
前記サイトカインが、IL−1、IL−2、IL−3、IL−6、IL−10、IL−12、IL−18、インターフェロン−γ、TNF−αおよびそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項184に記載の方法。
【請求項187】
前記放射性核種が、オージェ放射核種、β放射核種およびα放射核種からなる群から選択されるものである、請求項177に記載の方法。
【請求項188】
前記放射性核種が、P−32、P−33、Sc−47、Fe−59、Cu−64、Cu−67、Se−75、As−77、Sr−89、Y−90、Mo−99、Rh−105、Pd−109、Ag−111、I−125、I−131、Pr−142、Pr−143、Pm−149、Sm−153、Tb−161、Ho−166、Er−169、Lu−177、Re−186、Re−188、Re−189、Ir−194、Au−198、Au−199、Pb−211、Pb−212、およびBi−213、Co−58、Ga−67、Br−80m、Tc−99m、Rh−103m、Pt−109、In−111、Sb−119、I−125、Ho−161、Os−189m、Ir−192、Dy−152、At−211、Bi−212、Ra−223、Rn−219、Po−215、Bi−211、Ac−225、Fr−221、At−217、Bi−213、Fm−255、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである、請求項177に記載の方法。
【請求項189】
前記ホウ素原子がB−10である、請求項177に記載の方法。
【請求項190】
前記ガドリニウム原子がGd−157である、請求項177に記載の方法。
【請求項191】
前記ウラン原子がU−235である、請求項177に記載の方法。
【請求項192】
前記放射性核種が20〜10,000keVの間のエネルギーを有するものである、請求項187に記載の方法。
【請求項193】
前記放射性核種がオージェ放射核種であり、1000keV未満のエネルギーを有するものである、請求項187に記載の方法。
【請求項194】
前記放射性核種がβ放射核種であり、20〜5000keVの間のエネルギーを有するものである、請求項187に記載の方法。
【請求項195】
前記放射性核種がα放射核種であり、2000〜10,000keVの間のエネルギーを有するものである、請求項187に記載の方法。
【請求項196】
前記ターゲッティング可能な複合体が、罹患組織を死滅させるのに有用な一以上の放射性同位元素を含んでなるものである、請求項158に記載の方法。
【請求項197】
前記ターゲッティング可能な複合体が10B原子を含んでなるものであり、前記方法が前記罹患組織に局在した該ホウ素原子を照射し、それにより該罹患組織のBNCTを行う工程をさらに含んでなる、請求項189に記載の方法。
【請求項198】
前記ターゲッティング可能な複合体が一以上の光線力学療法薬を含んでなるものである、請求項158に記載の方法。
【請求項199】
前記光線力学療法薬が光増感剤である、請求項198に記載の方法。
【請求項200】
前記光増感剤が、ベンゾポルフィリン単酸環A(BPD−MA)、スズエチオプルプリン(SnET2)、スルホン化アルミニウムフタロシアニン(AlSPc)およびルテチウムテキサフィリン(Lutex)からなる群から選択されるものである、請求項199に記載の方法。
【請求項201】
前記標的組織と特異的に結合する前記少なくとも一つのアームが、ヒト、キメラもしくはヒト化Immu31抗体、またはヒト、キメラもしくはヒト化Immu31抗体のフラグメントである、請求項158に記載の方法。
【請求項202】
前記ターゲッティング可能な複合体と特異的に結合する前記少なくとも一つの他のアームが、ヒト、キメラもしくはヒト化Immu31抗体、またはヒト、キメラもしくはヒト化Immu31抗体のフラグメントである、請求項158に記載の方法。
【請求項203】
前記罹患組織が腫瘍である、請求項158に記載の方法。
【請求項204】
前記腫瘍が、α−フェトタンパク質(AFP)を産生するか、またはα−フェトタンパク質(AFP)に関連するものである、請求項203に記載の方法。
【請求項205】
前記Immu31抗体またはそのフラグメントが、MAb Immu31のFvを含んでなるものである、請求項158に記載の方法。
【請求項206】
前記二重特異性抗体が融合タンパク質である、請求項158に記載の方法。
【請求項207】
前記融合タンパク質が三価であり、AFPとの反応性を有する抗体のFvを含むものである、請求項206に記載の方法。
【請求項208】
哺乳動物においてAFPを発現する腫瘍を検出または治療する方法であって、
(A)標的組織と特異的に結合する少なくとも一つのアームと、ターゲッティング可能な複合体と特異的に結合する少なくとも一つの他のアームとを含んでなる、有効量の二重特異性抗体または抗体フラグメントを投与する工程であって、標的組織と特異的に結合する前記一つのアームがImmu31抗体またはそのフラグメントである、工程、および
(B)以下のもの:
(i) DOTA-Phe-Lys(HSG)-D-Tyr-Lys(HSG)-NH2
(ii) DOTA-Phe-Lys(HSG)-Tyr-Lys(HSG)-NH2
(iii) Ac-Lys(HSG)D-Tyr-Lys(HSG)-Lys(Tscg-Cys)-NH2
【化1】

および
【化2】

からなる群から選択される、ターゲッティング可能な複合体を投与する工程
を含んでなる、方法。
【請求項209】
前記被験体にクリアリング組成物を投与して、該組成物により、非局在抗体または抗体フラグメントを循環から除去することをさらに含んでなる、請求項208に記載の方法。
【請求項210】
被験体において罹患組織を治療または同定するのに有用なキットであって、
(A)標的組織と特異的に結合する少なくとも一つのアームと、ターゲッティング可能な複合体と特異的に結合する少なくとも一つの他のアームとを有する二重特異性抗体または抗体フラグメントであって、標的組織と特異的に結合する前記一つのアームがImmu31抗体またはそのフラグメントである、二重特異性抗体または抗体フラグメント、
(B)該二重特異性抗体または抗体フラグメントの少なくとも一つの他のアームにより認識可能な少なくとも一つのエピトープを含む、またはこれを担持する担体部分と、一以上の複合化された治療薬または診断薬とを含んでなる第一のターゲッティング可能な複合体、および
(C)所望により、非局在抗体および抗体フラグメントを除去するのに有用なクリアリング組成物、および
(D)所望により、前記第一のターゲッティング可能な複合体と複合化された前記治療薬が酵素である場合に、
1)プロドラッグ(該酵素が標的部位でプロドラッグを薬物へ変換し得る場合);または
2)該被験体で解毒されて低毒性の中間体を形成し得る薬物(該酵素が標的部位で該解毒中間体を毒性型へ変換し、それにより該薬物の毒性を高め得る場合);または
3)該被験体内で天然のプロセスによって活性化され、低毒性の中間体へ変換されることにより解毒を受けるプロドラッグ(該酵素が標的部位で該解毒中間体を毒性型へ変換し、それにより該薬物の毒性を高め得る場合);または
4)該二重特異性抗体または抗体フラグメントの少なくとも一つの他のアームにより認識可能な少なくとも一つのエピトープを含む、またはこれを担持する担体部分と、プロドラッグとを含んでなる第二のターゲッティング可能な複合体(該酵素が標的部位でプロドラッグを薬物へ変換し得る場合)
を含んでなる、キット。
【請求項211】
前記ターゲッティング可能な複合体が、
(i) DOTA-Phe-Lys(HSG)-D-Tyr-Lys(HSG)-NH2
(ii) DOTA-Phe-Lys(HSG)-Tyr-Lys(HSG)-NH2
(iii) Ac-Lys(HSG)D-Tyr-Lys(HSG)-Lys(Tscg-Cys)-NH2
【化3】

および
【化4】

からなる群から選択されるものである、請求項210に記載のキット。
【請求項212】
ターゲッティング可能な複合体をスクリーニングする方法であって、
(A)該ターゲッティング可能な構築物を、標的組織と特異的に結合する少なくとも一つのアームと、該ターゲッティング可能な複合体と特異的に結合する少なくとも一つの他のアームとを有する二重特異性抗体または抗体フラグメントに接触させて混合物とする工程であって、標的組織と特異的に結合する前記一つのアームがImmu31抗体またはそのフラグメントである、工程、および
(B)所望により、該混合物をインキュベートする工程、および
(C)該混合物を分析する工程
を含んでなる、方法。
【請求項213】
哺乳動物においてAFPを発現する悪性組織または細胞をイメージングする方法であって、
(A)標的組織と特異的に結合する少なくとも一つのアームと、ターゲッティング可能な複合体と特異的に結合する少なくとも一つの他のアームとを含んでなる、有効量の二重特異性抗体または抗体フラグメントを投与する工程であって、標的組織と特異的に結合する前記一つのアームがImmu31抗体またはそのフラグメントである、工程、および
(B)以下のもの:
(i)DOTA-Phe-Lys(HSG)-D-Tyr-Lys(HSG)-NH2
(ii)DOTA-Phe-Lys(HSG)-Tyr-Lys(HSG)-NH2
(iii)Ac-Lys(HSG)D-Tyr-Lys(HSG)-Lys(Tscg-Cys)-NH2
【化5】

および
【化6】

からなる群から選択されるターゲッティング可能な複合体を投与する工程
を含んでなる、方法。
【請求項214】
被験体においてAFPを発現する罹患組織を手術中に同定/診断する方法であって、
(A)AFPを発現する標的組織と特異的に結合する少なくとも一つのアームと、ターゲッティング可能な複合体と特異的に結合する少なくとも一つの他のアームとを含んでなる、有効量の二重特異性抗体または抗体フラグメントを投与する工程であって、標的組織と特異的に結合する前記一つのアームがImmu31抗体またはそのフラグメントである、工程、および
(B)以下のもの:
(i)DOTA-Phe-Lys(HSG)-D-Tyr-Lys(HSG)-NH2
(ii)DOTA-Phe-Lys(HSG)-Tyr-Lys(HSG)-NH2
(iii)Ac-Lys(HSG)D-Tyr-Lys(HSG)-Lys(Tscg-Cys)-NH2
【化7】

および
【化8】

からなる群から選択されるターゲッティング可能な複合体を投与する工程
を含んでなる、方法。
【請求項215】
被験体においてAFPを発現する罹患組織を内視鏡的に同定する方法であって、
(A)AFPを発現する標的組織と特異的に結合する少なくとも一つのアームと、ターゲッティング可能な複合体と特異的に結合する少なくとも一つの他のアームとを含んでなる、有効量の二重特異性抗体または抗体フラグメントを投与する工程であって、標的組織と特異的に結合する前記一つのアームがImmu31抗体またはそのフラグメントである、工程、および
(B)以下のもの:
(i)DOTA-Phe-Lys(HSG)-D-Tyr-Lys(HSG)-NH2
(ii) DOTA-Phe-Lys(HSG)-Tyr-Lys(HSG)-NH2
(iii) Ac-Lys(HSG)D-Tyr-Lys(HSG)-Lys(Tscg-Cys)-NH2
【化9】

および
【化10】

からなる群から選択されるターゲッティング可能な複合体を投与する工程
を含んでなる、方法。
【請求項216】
被験体においてAFPを発現する罹患組織を血管内同定する方法であって、
(A)AFPを発現する標的組織と特異的に結合する少なくとも一つのアームと、ターゲッティング可能な複合体と特異的に結合する少なくとも一つの他のアームとを含んでなる、有効量の二重特異性抗体または抗体フラグメントを投与する工程であって、標的組織と特異的に結合する前記一つのアームがImmu31抗体またはそのフラグメントである、工程、および
(B)以下のもの:
(i)DOTA-Phe-Lys(HSG)-D-Tyr-Lys(HSG)-NH2
(ii)DOTA-Phe-Lys(HSG)-Tyr-Lys(HSG)-NH2
(iii)Ac-Lys(HSG)D-Tyr-Lys(HSG)-Lys(Tscg-Cys)-NH2
【化11】

および
【化12】

からなる群から選択されるターゲッティング可能な複合体を投与する工程
を含んでなる、方法。
【請求項217】
内視鏡処置、腹腔鏡処置、血管内カテーテル処置、または外科的処置の際に病変部を検出する方法であって、
(A)AFP抗原と特異的に結合する第一の抗体結合部位を有し、かつ、ハプテンと特異的に結合する第二の抗体結合部位を有する二重特異性抗体F(ab)またはF(ab’)フラグメントを、このような処置を受ける被験体に注射し、該抗体フラグメントを標的部位に付着させる工程、
(B)所望により、この二重特異性フラグメントが注射から約24時間以内に循環からあまり除去されない場合には、ガラクトシル化抗イディオタイプクリアリング剤を用いて非標的化抗体フラグメントを除去し、そして、標的部位に迅速に局在し、かつ腎臓から除去される二価の標識ハプテンを注射する工程、
(C)最初の注射から48時間以内に、検出手段を用いて、標的部位における付着標識の上昇レベルの近距離検出によりハプテンの存在を検出し、そして前記処置を行う工程であって、該検出が造影剤またはサブトラクション剤を使用せずに行われる、工程
を含んでなる、方法。
【請求項218】
前記ハプテンが、診断/検出用放射性同位元素、MRI画像増強剤または蛍光標識で標識される、請求項217に記載の方法。
【請求項219】
手術的処置、血管内処置、腹腔鏡処置または内視鏡処置中の近距離病変部検出のための方法であって、
(A)このような処置を受ける被験体に有効量のImmu31免疫複合体またはそのフラグメントを非経口注射する工程、
(B)注射から48時間以内に前記処置を行う工程、
(C)該標識抗体またはそのフラグメントの存在を検出するための検出手段を用いて、接近を受けた被験体内部を近距離でスキャンする工程、および
(D)その検出手段で、このような部位における該標識抗体またはそのフラグメントの上昇レベルを検出することにより、該標識抗体またはそのフラグメントの付着部位を位置づける工程
を含んでなる、方法。
【請求項220】
前記Immu31免疫複合体またはそのフラグメントが、20〜1,000keVのエネルギーで放出する放射性同位元素を含んでなるものである、請求項219に記載の方法。
【請求項221】
前記放射性同位元素が、テクネチウム−99m、ヨウ素−125、ヨウ素−131、ヨウ素−123、インジウム−111、フッ素−18、ガリウム−68およびガリウム−67からなる群から選択されるものである、請求項220に記載の方法。
【請求項222】
Immu31免疫複合体またはそのフラグメントが、非同位元素薬剤を含んでなるものである、請求項219に記載の方法。
【請求項223】
前記非同位元素薬剤が光活性剤である、請求項222に記載の方法。
【請求項224】
前記治療薬がリボヌクレアーゼである、請求項22に記載の免疫複合体。
【請求項225】
前記治療薬がオンコナーゼである、請求項224に記載の免疫複合体。

【図3】
image rotate

image rotate

image rotate

image rotate

image rotate

image rotate

【図6−1】
image rotate

【図6−2】
image rotate


【公表番号】特表2006−516086(P2006−516086A)
【公表日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−525545(P2004−525545)
【出願日】平成15年8月1日(2003.8.1)
【国際出願番号】PCT/GB2003/003325
【国際公開番号】WO2004/013180
【国際公開日】平成16年2月12日(2004.2.12)
【出願人】(504149971)イミューノメディクス、インコーポレイテッド (48)
【氏名又は名称原語表記】IMMUNOMEDICS, INC.
【Fターム(参考)】