β2アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性およびムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性を有するビフェニル誘導体
本発明は、(i)(ビフェニル−2−イル)オキシカルボニルアミノもしくは(ビフェニル−2−イル)アミノカルボニルアミノで置換された(2〜7C)アザシクロアルキル基または(5〜10C)アザビシクロアルキル基;(ii)置換2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミノ基;および(iii)二価の炭化水素基を含むビフェニル誘導体を提供し、ここで、各基は、本明細書中で記載されるように規定され、そして必要に応じて置換される。本発明のビフェニル誘導体は、β2アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性およびムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性の両方を有し、このようなビフェニル誘導体は、肺障害(例えば、慢性閉塞性肺疾患および喘息)を治療するのに有用である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩または立体異性体または溶媒和物であって、以下:
(ビフェニル−2−イル)アミノカルボニルオキシまたは(ビフェニル−2−イル)アミノカルボニルアミノで置換された(2〜7C)アザシクロアルキル基または(5〜10C)アザビシクロアルキル基;
フェニル基において、−NRACRB(O)、−CRCRDORE、−NRFC(O)CRG=CRH−および−NRIC(O)CRJRK−CRLRM−から選択される置換基で置換され、RA、RB、RC、RD、RE、RF、RG、RH、RI、RJ、RK、RLおよびRMの各々が、独立して、水素または(1〜4C)アルキルである、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミノ基;および
4〜28個の炭素原子を含み、かつ必要に応じてハロ、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜10個のヘテロ原子を含む二価の炭化水素基であって、該二価の炭化水素基は、該アザシクロアルキル基または該アザビシクロアルキル基のアミノ基と、該2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミノ基のアミノ基とに結合される、二価の炭化水素基;
を含み、
ここで、該化合物は、必要に応じて、(1〜4C)アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(3〜6C)シクロアルキル、シアノ、ハロ、−ORN、−C(O)ORO、−SRP、−S(O)RQ、−S(O)2RR、−NRSRT、−C(O)RU、−OC(O)RV、−C(O)NRWRX、−NRYC(O)RZ、−S(O)2NRAARAB、−NRACS(O)2RAD、−OC(O)NRAERAFおよび−N(RAG)C(O)NRAHRAIから独立して選択される1〜12個の置換基で置換され、RN、RO、RP、RQ、RR、RS、RT、RU、RV、RW、RX、RY、RZ、RAA、RAB、RAC、RAD、RAE、RAF、RAG、RAHおよびRAIの各々は、独立して、水素、(1〜4C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、(6〜10C)アリール、(2〜9C)ヘテロアリールまたは(3〜6C)ヘテロシクリルであり;ここで、各アリール基およびヘテロアリール基は、必要に応じて、(1〜4C)アルキル、ハロ、(1〜4C)アルコキシ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され;各シクロアルキルまたはヘテロシクリルは、必要に応じて、(1〜4C)アルキルから選択される1〜4個の置換基で置換され;そして各アルキル基は、必要に応じて、1〜3個のフルオロ置換基で置換され;そして
さらにここで、該化合物は、ムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性およびβ2−アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性の両方を有する、
化合物。
【請求項2】
前記化合物は、(ビフェニル−2−イル)アミノカルボニルオキシで置換された(2〜7C)アザシクロアルキル基を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記化合物は、フェニル基において−NRACRB(O)置換基で置換された2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミノ基を含む、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
前記化合物は、フェニル基において−CRCRDORE置換基で置換された2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミノ基を含む、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項5】
前記化合物は、フェニル基において−NRFC(O)CRG=CRH−置換基で置換された2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミノ基を含む、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項6】
前記化合物は、4〜24個の炭素原子を含みかつ必要に応じてハロ、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜8個のヘテロ原子を含む二価の炭化水素基を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
前記化合物は、4〜20個の炭素原子を含みかつ必要に応じてハロ、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜6個のヘテロ原子を含む二価の炭化水素基を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
前記化合物は、以下の式I:
【化1】
の化合物、あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩または溶媒和物または立体異性体であって、
ここで:
aは、0、または1〜3の整数であり;
各R1は、独立して、(1〜4C)アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(3〜6C)シクロアルキル、シアノ、ハロ、−OR1a、−C(O)OR1b、−SR1c、−S(O)R1d、−S(O)2R1eおよび−NR1fR1gから選択され;
R1a、R1b、R1c、R1d、R1e、R1fおよびR1gの各々は、独立して、水素、(1〜4C)アルキルまたはフェニル−(1〜4C)アルキルであり;
bは、0、または1〜3の整数であり;
各R2は、独立して、(1〜4C)アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(3〜6C)シクロアルキル、シアノ、ハロ、−OR2a、−C(O)OR2b、−SR2c、−S(O)R2d、−S(O)2R2eおよび−NR2fR2gから選択され;
R2a、R2b、R2c、R2d、R2e、R2fおよびR2gの各々は、独立して、水素、(1〜4C)アルキルまたはフェニル−(1〜4C)アルキルであり;
Wは、該ピペリジン環内の窒素原子に関して3位または4位に結合され、そしてOまたはNWaを表し;
Waは、水素または(1〜4C)アルキルであり;
cは、0、または1〜4の整数であり;
各R3は、独立して、(1〜4C)アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(3〜6C)シクロアルキル、シアノ、ハロ、−OR3a、−C(O)OR3b、−SR3c、−S(O)R3d、−S(O)2R3eおよび−NR3fR3gから選択されるか;あるいは2個のR3基は、結合して、(1〜3C)アルキレン、(2〜3C)アルケニレンまたはオキシラン−2,3−ジイルを形成し;
R3a、R3b、R3c、R3d、R3e、R3fおよびR3gの各々は、独立して、水素または(1〜4C)アルキルであり;
R4は、4〜28個の炭素原子を含みかつ必要に応じてハロ、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜10個のヘテロ原子を含む二価の炭化水素基を表し;
R5は、水素または(1〜4C)アルキルを表し;
R6は、−NR6aCR6b(O)または−CR6cR6dR6eであり、かつR7は、水素であるか;あるいはR6およびR7は、一緒に、−NR7aC(O)−CR7b=CR7c、−CR7d=CR7e−C(O)−NR7f、−NR7gC(O)−CR7hR7i−CR7jR7k−または−CR7lR7m−CR7nR7o−C(O)−NR7p−を形成し;
R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、独立して、水素または(1〜4C)アルキルであり;そして
R7a、R7b、R7c、R7d、R7e、R7f、R7g、R7h、R7i、R7j、R7k、R7l、R7m、R7n、R7oおよびR7pは、独立して、水素または(1〜4C)アルキルであり;
ここで、該式Iの化合物は、ムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性およびβ2−アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性の両方を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
Wは、前記窒素原子に関して4位において前記ピペリジン環に結合される、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
a、b、およびcは、各々0であり、そしてWaおよびR5は、両方とも水素である、請求項8または9に記載の化合物。
【請求項11】
Wは、Oを表す、請求項8または9に記載の化合物。
【請求項12】
R6は、−NHCHOまたは−CH2OHであり、かつR7は、水素であるか;あるいはR6およびR7は、一緒に、−NHC(O)−CH=CH−、−CH=CH−C(O)−NH−、−CH2−CH2−C(O)NH−または−NHC(O)−CH2−CH2−を形成する、請求項8〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
R6およびR7は、一緒に、−NHC(O)−CH=CH−を形成する、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
前記化合物は、以下の式II:
【化2】
の化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩または溶媒和物または立体異性体であって、
ここで、
Wは、OまたはNWaを表し;
Waは、水素または(1〜4C)アルキルであり;
R4は、4〜28個の炭素原子を含みかつ必要に応じてハロ、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜10個のヘテロ原子を含む二価の炭化水素基を表し;
ここで、該式IIの化合物は、ムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性およびβ2−アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性の両方を有する、
請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
前記化合物は、以下の式III:
【化3】
の化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩または溶媒和物または立体異性体であって、
ここで、
Wは、OまたはNWaを表し;
Waは、水素または(1〜4C)アルキルであり;
R4は、4〜28個の炭素原子を含みかつ必要に応じてハロ、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜10個のヘテロ原子を含む二価の炭化水素基を表し;
ここで、該式IIIの化合物は、ムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性およびβ2−アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性の両方を有する、
請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
前記化合物は、以下の式IV:
【化4】
の化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩または溶媒和物または立体異性体であって、
ここで、
Wは、OまたはNWaを表し;
Waは、水素または(1〜4C)アルキルであり;
R4は、4〜28個の炭素原子を含みかつ必要に応じてハロ、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜10個のヘテロ原子を含む二価の炭化水素基を表し;
ここで、該式IVの化合物は、ムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性およびβ2−アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性の両方を有する、
請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
Wは、Oを表す、請求項14、15または16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
前記化合物は、M3ムスカリン性レセプターにおける結合について阻害定数Ki値、およびβ2アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性について約100nM未満のEC50値を有する、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
前記化合物は、M3ムスカリン性レセプターについての阻害定数Ki 対 β2アドレナリン作用性レセプターについてのEC50の比を有し、該比は、約30:1〜約1:30の範囲である、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
薬学的に受容可能なキャリア、および治療有効量の請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物を含む、薬学的組成物。
【請求項21】
前記組成物は、治療有効量のステロイド系抗炎症剤をさらに含む、請求項20に記載の薬学的組成物。
【請求項22】
前記組成物は、治療有効量のPDE4インヒビターをさらに含む、請求項20に記載の薬学的組成物。
【請求項23】
肺疾患を処置するための方法であって、該方法は、処置を必要とする患者に、治療有効量の請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項24】
患者において気管支拡張を提供する方法であって、該方法は、気管支拡張を必要とする患者に、治療有効量の請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項25】
慢性閉塞性肺疾患または喘息を処置する方法であって、該方法は、処置を必要とする患者に、治療有効量の請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項26】
治療で使用するためかまたは医薬として使用するための、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項27】
肺障害の処置のための、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項28】
請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬。
【請求項29】
医薬の製造のための、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項30】
前記医薬は、肺障害の処置のためである、請求項29に記載の使用。
【請求項31】
肺障害の処置のための、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項32】
前記肺障害は、慢性閉塞性肺疾患または喘息である、請求項30または31に記載の使用。
【請求項33】
治療で使用するためかまたは医薬として使用するための、β2アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性およびムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性の両方を有する、化合物。
【請求項34】
肺障害を処置するための、β2アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性およびムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性の両方を有する、化合物。
【請求項35】
β2アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性およびムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性の両方を有する化合物を含む、医薬。
【請求項36】
医薬の製造のための、β2アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性およびムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性の両方を有する化合物の使用。
【請求項37】
前記医薬は、肺障害の処置のためである、請求項36に記載の使用。
【請求項38】
肺障害の処置のための、β2アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性およびムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性の両方を有する化合物の使用。
【請求項39】
前記肺障害が、慢性閉塞性肺疾患または喘息である、請求項37または38に記載の使用。
【請求項1】
化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩または立体異性体または溶媒和物であって、以下:
(ビフェニル−2−イル)アミノカルボニルオキシまたは(ビフェニル−2−イル)アミノカルボニルアミノで置換された(2〜7C)アザシクロアルキル基または(5〜10C)アザビシクロアルキル基;
フェニル基において、−NRACRB(O)、−CRCRDORE、−NRFC(O)CRG=CRH−および−NRIC(O)CRJRK−CRLRM−から選択される置換基で置換され、RA、RB、RC、RD、RE、RF、RG、RH、RI、RJ、RK、RLおよびRMの各々が、独立して、水素または(1〜4C)アルキルである、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミノ基;および
4〜28個の炭素原子を含み、かつ必要に応じてハロ、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜10個のヘテロ原子を含む二価の炭化水素基であって、該二価の炭化水素基は、該アザシクロアルキル基または該アザビシクロアルキル基のアミノ基と、該2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミノ基のアミノ基とに結合される、二価の炭化水素基;
を含み、
ここで、該化合物は、必要に応じて、(1〜4C)アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(3〜6C)シクロアルキル、シアノ、ハロ、−ORN、−C(O)ORO、−SRP、−S(O)RQ、−S(O)2RR、−NRSRT、−C(O)RU、−OC(O)RV、−C(O)NRWRX、−NRYC(O)RZ、−S(O)2NRAARAB、−NRACS(O)2RAD、−OC(O)NRAERAFおよび−N(RAG)C(O)NRAHRAIから独立して選択される1〜12個の置換基で置換され、RN、RO、RP、RQ、RR、RS、RT、RU、RV、RW、RX、RY、RZ、RAA、RAB、RAC、RAD、RAE、RAF、RAG、RAHおよびRAIの各々は、独立して、水素、(1〜4C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、(6〜10C)アリール、(2〜9C)ヘテロアリールまたは(3〜6C)ヘテロシクリルであり;ここで、各アリール基およびヘテロアリール基は、必要に応じて、(1〜4C)アルキル、ハロ、(1〜4C)アルコキシ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され;各シクロアルキルまたはヘテロシクリルは、必要に応じて、(1〜4C)アルキルから選択される1〜4個の置換基で置換され;そして各アルキル基は、必要に応じて、1〜3個のフルオロ置換基で置換され;そして
さらにここで、該化合物は、ムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性およびβ2−アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性の両方を有する、
化合物。
【請求項2】
前記化合物は、(ビフェニル−2−イル)アミノカルボニルオキシで置換された(2〜7C)アザシクロアルキル基を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記化合物は、フェニル基において−NRACRB(O)置換基で置換された2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミノ基を含む、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
前記化合物は、フェニル基において−CRCRDORE置換基で置換された2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミノ基を含む、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項5】
前記化合物は、フェニル基において−NRFC(O)CRG=CRH−置換基で置換された2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミノ基を含む、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項6】
前記化合物は、4〜24個の炭素原子を含みかつ必要に応じてハロ、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜8個のヘテロ原子を含む二価の炭化水素基を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
前記化合物は、4〜20個の炭素原子を含みかつ必要に応じてハロ、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜6個のヘテロ原子を含む二価の炭化水素基を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
前記化合物は、以下の式I:
【化1】
の化合物、あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩または溶媒和物または立体異性体であって、
ここで:
aは、0、または1〜3の整数であり;
各R1は、独立して、(1〜4C)アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(3〜6C)シクロアルキル、シアノ、ハロ、−OR1a、−C(O)OR1b、−SR1c、−S(O)R1d、−S(O)2R1eおよび−NR1fR1gから選択され;
R1a、R1b、R1c、R1d、R1e、R1fおよびR1gの各々は、独立して、水素、(1〜4C)アルキルまたはフェニル−(1〜4C)アルキルであり;
bは、0、または1〜3の整数であり;
各R2は、独立して、(1〜4C)アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(3〜6C)シクロアルキル、シアノ、ハロ、−OR2a、−C(O)OR2b、−SR2c、−S(O)R2d、−S(O)2R2eおよび−NR2fR2gから選択され;
R2a、R2b、R2c、R2d、R2e、R2fおよびR2gの各々は、独立して、水素、(1〜4C)アルキルまたはフェニル−(1〜4C)アルキルであり;
Wは、該ピペリジン環内の窒素原子に関して3位または4位に結合され、そしてOまたはNWaを表し;
Waは、水素または(1〜4C)アルキルであり;
cは、0、または1〜4の整数であり;
各R3は、独立して、(1〜4C)アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(3〜6C)シクロアルキル、シアノ、ハロ、−OR3a、−C(O)OR3b、−SR3c、−S(O)R3d、−S(O)2R3eおよび−NR3fR3gから選択されるか;あるいは2個のR3基は、結合して、(1〜3C)アルキレン、(2〜3C)アルケニレンまたはオキシラン−2,3−ジイルを形成し;
R3a、R3b、R3c、R3d、R3e、R3fおよびR3gの各々は、独立して、水素または(1〜4C)アルキルであり;
R4は、4〜28個の炭素原子を含みかつ必要に応じてハロ、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜10個のヘテロ原子を含む二価の炭化水素基を表し;
R5は、水素または(1〜4C)アルキルを表し;
R6は、−NR6aCR6b(O)または−CR6cR6dR6eであり、かつR7は、水素であるか;あるいはR6およびR7は、一緒に、−NR7aC(O)−CR7b=CR7c、−CR7d=CR7e−C(O)−NR7f、−NR7gC(O)−CR7hR7i−CR7jR7k−または−CR7lR7m−CR7nR7o−C(O)−NR7p−を形成し;
R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは、独立して、水素または(1〜4C)アルキルであり;そして
R7a、R7b、R7c、R7d、R7e、R7f、R7g、R7h、R7i、R7j、R7k、R7l、R7m、R7n、R7oおよびR7pは、独立して、水素または(1〜4C)アルキルであり;
ここで、該式Iの化合物は、ムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性およびβ2−アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性の両方を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
Wは、前記窒素原子に関して4位において前記ピペリジン環に結合される、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
a、b、およびcは、各々0であり、そしてWaおよびR5は、両方とも水素である、請求項8または9に記載の化合物。
【請求項11】
Wは、Oを表す、請求項8または9に記載の化合物。
【請求項12】
R6は、−NHCHOまたは−CH2OHであり、かつR7は、水素であるか;あるいはR6およびR7は、一緒に、−NHC(O)−CH=CH−、−CH=CH−C(O)−NH−、−CH2−CH2−C(O)NH−または−NHC(O)−CH2−CH2−を形成する、請求項8〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
R6およびR7は、一緒に、−NHC(O)−CH=CH−を形成する、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
前記化合物は、以下の式II:
【化2】
の化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩または溶媒和物または立体異性体であって、
ここで、
Wは、OまたはNWaを表し;
Waは、水素または(1〜4C)アルキルであり;
R4は、4〜28個の炭素原子を含みかつ必要に応じてハロ、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜10個のヘテロ原子を含む二価の炭化水素基を表し;
ここで、該式IIの化合物は、ムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性およびβ2−アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性の両方を有する、
請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
前記化合物は、以下の式III:
【化3】
の化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩または溶媒和物または立体異性体であって、
ここで、
Wは、OまたはNWaを表し;
Waは、水素または(1〜4C)アルキルであり;
R4は、4〜28個の炭素原子を含みかつ必要に応じてハロ、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜10個のヘテロ原子を含む二価の炭化水素基を表し;
ここで、該式IIIの化合物は、ムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性およびβ2−アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性の両方を有する、
請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
前記化合物は、以下の式IV:
【化4】
の化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩または溶媒和物または立体異性体であって、
ここで、
Wは、OまたはNWaを表し;
Waは、水素または(1〜4C)アルキルであり;
R4は、4〜28個の炭素原子を含みかつ必要に応じてハロ、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜10個のヘテロ原子を含む二価の炭化水素基を表し;
ここで、該式IVの化合物は、ムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性およびβ2−アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性の両方を有する、
請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
Wは、Oを表す、請求項14、15または16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
前記化合物は、M3ムスカリン性レセプターにおける結合について阻害定数Ki値、およびβ2アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性について約100nM未満のEC50値を有する、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
前記化合物は、M3ムスカリン性レセプターについての阻害定数Ki 対 β2アドレナリン作用性レセプターについてのEC50の比を有し、該比は、約30:1〜約1:30の範囲である、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
薬学的に受容可能なキャリア、および治療有効量の請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物を含む、薬学的組成物。
【請求項21】
前記組成物は、治療有効量のステロイド系抗炎症剤をさらに含む、請求項20に記載の薬学的組成物。
【請求項22】
前記組成物は、治療有効量のPDE4インヒビターをさらに含む、請求項20に記載の薬学的組成物。
【請求項23】
肺疾患を処置するための方法であって、該方法は、処置を必要とする患者に、治療有効量の請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項24】
患者において気管支拡張を提供する方法であって、該方法は、気管支拡張を必要とする患者に、治療有効量の請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項25】
慢性閉塞性肺疾患または喘息を処置する方法であって、該方法は、処置を必要とする患者に、治療有効量の請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項26】
治療で使用するためかまたは医薬として使用するための、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項27】
肺障害の処置のための、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項28】
請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬。
【請求項29】
医薬の製造のための、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項30】
前記医薬は、肺障害の処置のためである、請求項29に記載の使用。
【請求項31】
肺障害の処置のための、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項32】
前記肺障害は、慢性閉塞性肺疾患または喘息である、請求項30または31に記載の使用。
【請求項33】
治療で使用するためかまたは医薬として使用するための、β2アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性およびムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性の両方を有する、化合物。
【請求項34】
肺障害を処置するための、β2アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性およびムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性の両方を有する、化合物。
【請求項35】
β2アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性およびムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性の両方を有する化合物を含む、医薬。
【請求項36】
医薬の製造のための、β2アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性およびムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性の両方を有する化合物の使用。
【請求項37】
前記医薬は、肺障害の処置のためである、請求項36に記載の使用。
【請求項38】
肺障害の処置のための、β2アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性およびムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性の両方を有する化合物の使用。
【請求項39】
前記肺障害が、慢性閉塞性肺疾患または喘息である、請求項37または38に記載の使用。
【公表番号】特表2006−517971(P2006−517971A)
【公表日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−503544(P2006−503544)
【出願日】平成16年2月13日(2004.2.13)
【国際出願番号】PCT/US2004/004224
【国際公開番号】WO2004/074276
【国際公開日】平成16年9月2日(2004.9.2)
【出願人】(500154711)セラヴァンス インコーポレーテッド (129)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年2月13日(2004.2.13)
【国際出願番号】PCT/US2004/004224
【国際公開番号】WO2004/074276
【国際公開日】平成16年9月2日(2004.9.2)
【出願人】(500154711)セラヴァンス インコーポレーテッド (129)
【Fターム(参考)】
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