説明

アクチュエーター、光スキャナーおよび画像形成装置

【課題】小型化を図ることができるとともに、可動板を安定して、できる限り大きく回動させることができるアクチュエーター、光スキャナーおよび画像形成装置を提供すること。
【解決手段】光スキャナー1は、光反射性を有する可動板2と、可動板2の外周側で可動板2を支持する支持部3と、可動板2と支持部3とを連結し、可動板2の外周部にその周方向に沿って等間隔に配置された連結部4〜7とを有している。各連結部4〜7は、それぞれ、可動板2と離間配置され、支持部3に対して回動可能な駆動部41と、可動板2と駆動部41とを連結する長尺状をなす第1の軸部42とを備えている。第1の軸部42は、その一端が可動板に連結される可動板側連結点424となり、他端が駆動部41に連結される駆動部側連結点425となるものであり、可動板側連結点424が可動板2を介して駆動部側連結点425と反対側に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクチュエーター、光スキャナーおよび画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、レーザープリンター等にて光走査により描画を行うための光スキャナーとして、捩り振動子で構成されアクチュエーターを用いたものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1に記載のアクチュエーターは、枠状なす支持基板と、支持基板の内側に配置された平板状をなすミラー(反射鏡)と、支持基板とミラーとを連結する直線状の棒状をなすトーションバーとを有している。そして、トーションバーが捩じられることにより、その捩じりに連動してミラーが回動することができる。この回動するミラーにより、光走査することができる。また、このような従来のアクチュエーターでは、小型化を図りつつ、それに反してミラーの大きさが大きくなっていく傾向にある。
しかしながら、この特許文献1に記載のアクチュエーターでは、その平面視での大きさを一定とした場合、ミラーの面積(直径)が大きくなればなるほど、その分、トーションバーの長さが短くなり、結果、当該トーションバーが捩じれづらくなり、光を走査するのに十分な程度にミラーが回動することができないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−181395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、小型化を図ることができるとともに、可動板を安定して、できる限り大きく回動させることができるアクチュエーター、光スキャナーおよび画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のアクチュエーターは、光反射性を有する可動板と、
前記可動板の外周側で該可動板を支持する支持部と、
前記可動板と前記支持部とを連結し、前記可動板の平面視で該可動板の外周部にその周方向に沿って等間隔に配置された3つまたは4つの連結部とを有し、
前記各連結部は、それぞれ、前記可動板と離間配置され、前記支持部に対して回動可能な駆動部と、前記可動板と前記駆動部とを連結する長尺状をなす軸部とを備え、
前記軸部は、その一端が前記可動板に連結される可動板側連結点となり、他端が前記駆動部に連結される駆動部側連結点となるものであり、前記可動板側連結点が前記可動板を介して前記駆動部側連結点と反対側に配置されていることを特徴とする。
これにより、小型化を図ることができるとともに、可動板を安定して、できる限り大きく回動させることができる。
【0006】
本発明のアクチュエーターでは、前記軸部は、その長手方向の途中が屈曲または湾曲した屈曲点を少なくとも1つ有することが好ましい。
これにより、アクチュエーターの大きさを従来のものと同じ大きさとした場合でも、軸部の全長をできる限り長く確保することができ、よって、可動板が回動し易くなるとともに、その回動角度が大きくなる。
【0007】
本発明のアクチュエーターでは、前記可動板は、その平面視での形状が円をなすものであり、
前記屈曲点には、前記円の円周の湾曲方向と同方向に屈曲したものがあることが好ましい。
これにより、アクチュエーターの大きさを従来のものと同じ大きさとした場合でも、軸部の全長をできる限り長く確保することができ、よって、可動板が回動し易くなるとともに、その回動角度が大きくなる。
【0008】
本発明のアクチュエーターでは、前記軸部は、その長手方向の途中の前記屈曲点と異なる位置に、応力を緩和する機能を有する応力緩和部を備えることが好ましい。
これにより、応力を応力緩和部で確実に緩和することができ、よって、可動板の回動角度を十分に確保することができる。
本発明のアクチュエーターでは、前記応力緩和部は、前記軸部の前記応力緩和部以外の部分よりも細くなっていることが好ましい。
これにより、応力を応力緩和部で確実に緩和することができ、よって、可動板の回動角度を十分に確保することができる。
【0009】
本発明のアクチュエーターでは、前記応力緩和部は、蛇行した形状をなす部分を有することが好ましい。
これにより、可動板が回動した際に、その回動角度の減少を防止することができる。
本発明のアクチュエーターでは、前記応力緩和部は、前記可動板側連結点の直近に設けられていることが好ましい。
これにより、応力を応力緩和部で確実に緩和することができ、よって、可動板の回動角度を十分に確保することができる。
【0010】
本発明のアクチュエーターでは、前記屈曲点は、複数設けられており、
前記応力緩和部は、前記複数の屈曲点のうちの最も前記可動板側連結点側に位置する屈曲点よりもさらに前記可動板側連結点側に位置することが好ましい。
これにより、応力を応力緩和部で確実に緩和することができ、よって、可動板の回動角度を十分に確保することができる。
【0011】
本発明のアクチュエーターでは、前記可動板は、その平面視での形状が円をなすものであり、
前記可動板の平面視で前記可動板側連結点と前記駆動部側連結点とを結ぶ直線を想定したとき、該直線上に前記円の中心点が位置することが好ましい。
これにより、アクチュエーターの大きさを従来のものと同じ大きさとした場合でも、軸部の全長をできる限り長く確保することができ、よって、可動板をできる限り大きく回動させることができる。
【0012】
本発明のアクチュエーターでは、前記可動板は、その平面視での形状が円をなすものであり、
前記可動板の平面視で前記可動板側連結点と前記駆動部側連結点とを結ぶ直線を想定したとき、該直線から離間した位置に前記円の中心点が位置することが好ましい。
これにより、軸部の長手方向の途中に屈曲または湾曲した屈曲点が形成されている場合、その屈曲点の形成数を減らしたいときに有効な構成となる。
【0013】
本発明のアクチュエーターでは、前記可動板を前記支持部に対して変位させる変位手段をさらに有し、
前記変位手段は、前記各連結部の前記駆動部にそれぞれ設けられた永久磁石と、該永久磁石に作用する磁界を発生するコイルとを備えることが好ましい。
これにより、変位手段の構成が簡単となる。また、変位手段により比較的大きな力を発生させることができ、可動板を確実に回動させることができる。
【0014】
本発明のアクチュエーターでは、前記永久磁石は、前記可動板の厚さ方向に両極が対向するように設けられており、前記コイルは、前記可動板の厚さ方向に直交する方向の磁界を発生させるように設けられていることが好ましい。
これにより、簡単に磁界を発生させることができる。
本発明のアクチュエーターでは、前記可動板の平面視で直交する2軸をX軸およびY軸を想定したとき、
前記可動板は、前記変位手段の作動した際、それによる力が前記各連結部を介して伝達されて、前記X軸および前記Y軸のそれぞれの軸回りに独立して回動することが好ましい。
これにより、可動板を安定して、できる限り大きく回動させることができる。
【0015】
本発明のアクチュエーターでは、前記支持部は、前記可動部を囲むような枠状をなす壁部で構成されていることが好ましい。
これにより、可動板を安定して支持することができる。
本発明のアクチュエーターでは、前記壁部には、その一部が欠損した欠損部が前記連結部と同数形成されており、該各欠損部にそれぞれ前記駆動部が配置されていることが好ましい。
これにより、駆動部が配置される部分を支持部が担うことができ、よって、アクチュエーターの小型化に寄与する。
【0016】
本発明の光スキャナーは、光反射性を有する可動板と、
前記可動板の外周側で該可動板を支持する支持部と、
前記可動板と前記支持部とを連結し、前記可動板の平面視で該可動板の外周部にその周方向に沿って等間隔に配置された3つまたは4つの連結部とを有し、
前記各連結部は、それぞれ、前記可動板と離間配置され、前記支持部に対して回動可能な駆動部と、前記可動板と前記駆動部とを連結する長尺状をなす軸部とを備え、
前記軸部は、その一端が前記可動板に連結される可動板側連結点となり、他端が前記駆動部に連結される駆動部側連結点となるものであり、前記可動板側連結点が前記可動板を介して前記駆動部側連結点と反対側に配置されていることを特徴とする。
これにより、小型化を図ることができるとともに、可動板を安定して、できる限り大きく回動させることができる。
【0017】
本発明の画像形成装置は、光を出射する光出射部と、
前記光出射部からの光を反射しつつ走査する光スキャナーとを備え、
前記光スキャナーは、光反射性を有し、前記光出射部からの光を反射する可動板と、
前記可動板の外周側で該可動板を支持する支持部と、
前記可動板と前記支持部とを連結し、前記可動板の平面視で該可動板の外周部にその周方向に沿って等間隔に配置された3つまたは4つの連結部とを有し、
前記各連結部は、それぞれ、前記可動板と離間配置され、前記支持部に対して回動可能な駆動部と、前記可動板と前記駆動部とを連結する長尺状をなす軸部とを備え、
前記軸部は、その一端が前記可動板に連結される可動板側連結点となり、他端が前記駆動部に連結される駆動部側連結点となるものであり、前記可動板側連結点が前記可動板を介して前記駆動部側連結点と反対側に配置されていることを特徴とする。
これにより、小型化を図ることができるとともに、可動板を安定して、できる限り大きく回動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の光スキャナー(アクチュエーター)の第1実施形態を示す平面図である。
【図2】図1に示す光スキャナーが有する変位手段の構成例を示す断面図である。
【図3】図1に示す光スキャナーの駆動状態を示す斜視図である。
【図4】図3中の矢印A方向から見た図である。
【図5】本発明の光スキャナー(アクチュエーター)の第2実施形態を示す平面図である。
【図6】本発明の光スキャナー(アクチュエーター)の第3実施形態を示す平面図である。
【図7】本発明の画像形成装置の概略を示す図である。
【図8】図7に示す画像形成装置を用いた描画の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明のアクチュエーター、光スキャナーおよび画像形成装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明のアクチュエーターを光スキャナーに適用した場合の第1実施形態について説明する。
【0020】
図1は、本発明の光スキャナー(アクチュエーター)の第1実施形態を示す平面図、図2は、図1に示す光スキャナーが有する変位手段の構成例を示す断面図、図3は、図1に示す光スキャナーの駆動状態を示す斜視図、図4は、図3中の矢印A方向から見た図である。なお、以下では、説明の便宜上、図2、図4中の上側を「上」、下側を「下」と言う。また、光スキャナー(可動板)の平面視で直交する2軸をそれぞれ「X軸」、「Y軸」と言い、さらにX軸およびY軸と直交する軸を「Z軸」と言う。
図1、図2に示す光スキャナー1は、可動板2と、可動板2を支持する支持部3と、可動板2と支持部3とを連結する4つの連結部4、5、6、7とで構成された振動系11と、振動系11を支持する基台12と、可動板2を支持部3に対して変位させる変位させる変位手段8とを有している。以下、光スキャナー1の各構成について説明する。
【0021】
本実施形態では、振動系11、すなわち、可動板2、支持部3および4つの連結部4、5、6、7は、SOI基板の不要部位をドライエッチングおよびウェットエッチング等の各種エッチング法により除去することにより一体的に形成されている。
支持部3は、可動板2の外周側に配置され、可動板2を支持する機能を有する。図1に示すように、支持部3は、枠状、すなわち、平面視で正方形をなしており、当該可動板2の周囲を囲むように設けられた壁部で構成されている。可動板2がこのような形状をなすことにより、可動板2を安定して支持することができる。
【0022】
また、前記正方形の各辺を構成する壁部31、32、33、34には、それぞれ、その長手方向の中央部が欠損した欠損部35が形成されている。この欠損部35の形成数は、連結部4、5、6、7と同数であり、各欠損部35にそれぞれ連結部4、5、6、7が配される。
支持部3の内側には、可動板2が設けられている。可動板2は、平板状をなし、上面21(基台12と反対側の面)には、光反射性を有する光反射部22が形成されている。光反射部22は、例えば、上面21上に金、銀、アルミニウム等の金属膜などを蒸着等により形成することにより得られる。
【0023】
なお、可動板2の平面視形状は、本実施形態では円形であるが、これに限定されず、例えば、長方形、正方形等の多角形、楕円形等であってもよい。
そして、可動板2の外周部には、連結部4、5、6、7が配置されている。連結部4、5、6、7は、それぞれ、駆動部41と、駆動部41と可動板2とを連結する第1の軸部(軸部)42と、駆動部41と支持部3とを連結する一対の第2の軸部43とを有している。このような連結部4、5、6、7については、後述する。
【0024】
図1に示すように、変位手段8は、永久磁石811、コイル812および電源813を有する第1の変位手段81と、永久磁石821、コイル822および電源823を有する第2の変位手段82と、永久磁石831、コイル832および電源833を有する第3の変位手段83と、永久磁石841、コイル842および電源843を有する第4の変位手段84とを有している。
【0025】
そして、第1の変位手段81は、連結部4に対応して設けられており、第2の変位手段82は、連結部5に対応して設けられており、第3の変位手段83は、連結部6に対応して設けられており、第4の変位手段84は、連結部7に対応して設けられている。
このような構成によれば、変位手段8の構成が簡単となる。また、変位手段8を電磁駆動とすることにより、比較的大きな力を発生させることができ、可動板2を確実に回動させることができる。また、各連結部4、5、6、7にそれぞれ1つの変位手段が設けられているため、各連結部4、5、6、7を独立して変形させることができる。これにより、可動板2は、回動中心軸X1回り、回動中心軸Y1軸回りにそれぞれ独立して回動することができる。
【0026】
以下、第1の変位手段81、第2の変位手段82、第3の変位手段83および第4の変位手段84について説明するが、これらはそれぞれ同様の構成であるため、以下では、第1の変位手段81について代表して説明する。
図2に示すように、永久磁石811は、棒状をなしており、その長手方向に磁化している。すなわち、永久磁石811は、その長手方向の一端側(図中の下側)がS極となっており、他端側(図中の上側)がN極となっている。このような永久磁石811は、駆動部41に形成された貫通孔411に挿通されており、その長手方向のほぼ中央部で駆動部41に固定されている。そして、永久磁石811が、駆動部41の上下に同じ長さだけ突出し、かつ駆動部41を介して、すなわち、可動板2の厚さ方向にS極とN極が対向する。また、永久磁石811は、その長手方向が駆動部41の面方向に直交するように設けられている。また、永久磁石811は、その中心軸が第1の軸部42と交わるように設けられている。永久磁石811がこのような設置条件で設置されていることにより、可動板2を安定して変位させることができる。
【0027】
なお、永久磁石811としては、特に限定されず、例えば、ネオジウム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石などの、硬磁性体を着磁したものを好適に用いることができる。
また、永久磁石811は、本実施形態では棒状をなしているが、これに限定されず、例えば、板状をなしていてもよい。
【0028】
コイル812は、永久磁石811に作用する磁界を発生する。このようなコイル812は、振動系11の外側近傍に、X軸方向にて永久磁石811と対向するように配置されている。また、コイル812は、X軸方向(可動板2の厚さ方向に直交する方向)の磁界を発生させることができるように、すなわち、コイル812の永久磁石811側がN極となりその反対側がS極となる状態と、コイル812の永久磁石811側がS極となりその反対側がN極となる状態とを発生させることができるように設けられている。
【0029】
本実施形態の光スキャナー1は、振動系11の外側に基台12と固定的に設けられたコイル固定部85を有しており、このコイル固定部85が有するX軸方向に延在する突出部851にコイル812が巻き付けられている。このような構成とすることにより、コイル812を振動系11に対して固定でき、かつ、簡単に前述のような磁界を発生させることができる。また、突出部851を鉄などの軟磁性体で構成することにより、突出部851をコイル812の磁心として用いることができ、前述のような磁界をより効率的に発生させることもできる。
【0030】
電源813は、コイル812に電気的に接続されている。そして、電源813からコイル812に所望の電圧を印加することにより、コイル812から前述したような磁界を発生させることができる。本実施形態では、電源813は、交番電圧および直流電圧を選択して印加できるようになっている。また、交番電圧を印加する際には、その強さ、周波数を変更できるようになっており、さらにオフセット電圧(直流電圧)を重畳させることもできるようになっている。
【0031】
図2に示すように、基台12は、平板状をなす部材である。この基台12は、支持部3の下面と接合されている。この接合方法としては、特に限定されず、例えば、接着剤を用いて接合してもよく、陽極接合等の各種接合方法を用いてもよい。なお、基台12は、例えば、ガラスやシリコンを主材料として構成されているのが好ましい。
さて、前述したように、可動板2の外周部には、連結部4、5、6、7が設けられている。連結部4、5、6、7は、可動板2の外周部の周方向に沿って等間隔に、すなわち、円形の可動板2の中心点26回りに等角度間隔に配置されている。換言すれば、4つの連結部4、5、6、7のうち、連結部4、6は、可動板2の中心点26に関し点対称的に配置されており、連結部5、7は、可動板2の中心点26に関し点対称的に配置されている。連結部4、5、6、7は、それぞれ、同様の構成であるため、以下連結部4について、代表的に説明する。
【0032】
図1に示すように、駆動部41は、可動板2と離間しており、支持部3の4つの欠損部35のうちの図中の左側に位置する欠損部35内に配置されている。これにより、駆動部41が配置される部分を支持部3が担うことができ、よって、光スキャナー1の小型化に寄与する。
この駆動部41は、同軸上に配置された棒状をなす2本の第2の軸部43の間に位置している。各第2の軸部43は、それぞれ、その一端が支持部3に連結されており、他端が駆動部41に連結されている。これにより、駆動部41が支持部3に対して第2の軸部43回りに回動することができる(図4参照)。
【0033】
図1〜図3に示すように、第1の軸部42は、可動板2と駆動部41とを連結する長尺状をなすものであり、その一端が可動板2に連結される可動板側連結点424となり、他端が駆動部に連結される駆動部側連結点425となっている。そして、第1の軸部42は、鉤状に屈曲している、すなわち、第1の軸部42には、その長手方向の途中が屈曲した4つの屈曲点426、427、428、429が根本側(駆動部41側)から順に形成されている。屈曲点426は、図1中の時計回りに屈曲した部分であり、屈曲点427〜429は、それぞれ、図1中の反時計回り(可動板2の外周側で当該外周(円の円周)の湾曲方向と同方向に)に屈曲した部分である。
【0034】
このような屈曲点426〜429が形成されていることにより、可動板側連結点424は、可動板2を介して駆動部側連結点425と反対側に配置されることとなる。さらに、図1に示すように、本実施形態では、平面視で、可動板側連結点424と駆動部側連結点425とを結ぶ直線Lを想定したとき、可動板2(円)の中心点26が直線上に位置している。このような構成により、光スキャナー1の大きさを従来のものと同じ大きさとした場合でも、第1の軸部42の全長をできる限り長く確保することができ、よって、第1の軸部42が傾斜した(変位した)際に、可動板2をできる限り大きく回動させる、すなわち、光を走査するのに十分な程度に可動板2を回動させることができる(図3、図4参照)。
【0035】
また、第1の軸部42には、応力緩和部421と、応力緩和部421と可動板2とを連結する可動板側軸部422とが設けられている。この応力緩和部421は、第1の軸部42の長手方向の途中の屈曲点426〜429と異なる位置、すなわち、可動板側連結点424と、可動板側連結点424に最も近い屈曲点429との間に設けられている。そして、応力緩和部421と可動板側軸部422は、第1の軸部42の応力緩和部421以外の部分よりも細くなっている。
【0036】
図4に示すように、可動板2がY1軸回転する際には、連結部5側および連結部7側の各可動板軸部422が応力緩和部421のY1軸回りの捩じり変形を吸収し、当該応力緩和部421に捩じり変形が生じるのを防止することができる。これにより、可動板2ができる限り大きく回動することができる。
また、応力緩和部421は、第1の軸部42が屈曲変形する際の節となる機能を有している。さらに、可動板2がY1軸回転する際、図1に示す平面視で、応力緩和部421は、鉤状の第1の軸部42に引っ張られることによって生じる、可動板2を平面上で時計回りに回転させようとする力を吸収して、可動板2がその方向に回転するのを防止する機能も有する。
【0037】
また、光スキャナー1では、小型化を図りつつ、可動板2(光反射部22)の大きさ(半径)が大きいのが好ましい。「光スキャナー1の小型化」と「可動板2の大型化」とは相反しているものである。
ところで、可動板2の大きさが大きくなると、可動板2の中心点26から応力緩和部421の中心点までの距離k1も大きくなる。従来の光スキャナー(アクチュエーター)では、可動板2の回動角度は、距離k1が大になると、それに反比例して(反して)小さくなってしまう。これは、距離k1が大になると、その分だけ、第2の軸部43から応力緩和部421の中心点までの距離k2が小となることが起因している。しかしながら、本発明の光スキャナー1では、距離k1が大になると、それに比例して距離k2も大きくなるため、可動板2の回動角度が小さくなるという不具合を防止することができる。
【0038】
また、省電力で可動板2の回動角度をできる限り大きくすることもできる。
応力緩和部421の形状は、特に限定されないが、例えば、蛇行した形状であるのが好ましい。仮に応力緩和部421の形状が直線状である場合には、第1の軸部42が捩じれた際に可動板2の回動角度が減少する傾向がある。しかしながら、応力緩和部421の形状が蛇行した形状であることにより、前記可動板2の回動角度の減少を防止することができる。
【0039】
次いで、光スキャナー1の作動について説明する。
上述のような構成の光スキャナー1では、可動板2を回動させるパターンと、可動板2を振動させるパターンと、可動板2を所定位置で静止させるパターンとを選択することができるようになっている。このように、光スキャナー1は、種々のパターンで駆動することができる。ここでは、代表的に、可動板2を回動させるパターンのうち可動板2の回動中心軸Y1回りの回動について、図3、図4を参照しつつ説明する。
【0040】
まず、第1の変位手段81のコイル812の永久磁石811側がN極、第3の変位手段83のコイル832の永久磁石831側がS極となる第1の状態と、コイル812の永久磁石811側がS極、コイル832の永久磁石831側がN極となる第2の状態とが交互にかつ周期的に切り替わるように、電源813、833からコイル812、832に交番電圧を印加する。電源813、833からコイル812、832に印加される交番電圧は、互いに同じ波形(強さおよび周波数が同じ)であるのが好ましい。
【0041】
図3、図4に示す第1の状態では、永久磁石811のS極がコイル812に引き付けられるとともにN極がコイル812から遠ざかるため、連結部4では、一対の第2の軸部43が捩じり変形しつつ、駆動部41がその上面を可動板2側に向けるように第2の軸部43回りに傾斜する。これとともに、永久磁石831のN極がコイル832に引き付けられるとともにS極がコイル832から遠ざかるため、連結部6では、一対の第2の軸部43が捩じり変形しつつ、駆動部41がその下面を可動板2側に向けるように第2の軸部43回りに傾斜する。すなわち、連結部4、6の各駆動部41がそれぞれ図4中時計回りに傾斜する。
【0042】
連結部4の駆動部41が図4中時計回りに傾斜すると、それに伴って、連結部4の第1の軸部42は、下方に向かって傾斜する。また、連結部6の駆動部41が図4中時計回りに傾斜すると、それに伴って、連結部6の第1の軸部42は、上方に向かって傾斜する。このように各第1の軸部42が変位することにより、当該第1の軸部42を介して、第1の変位手段81、第3の変位手段83による力を可動板2まで確実に伝達することができる。これにより、前述したように、可動板2を安定して、できる限り大きく回動中心軸Y1回りの時計回りに回動させることができる。
【0043】
一方、第2の状態では、前述した第1の状態と反対の動作がなされる。これにより、前述したように、可動板2を安定して、できる限り大きく回動中心軸Y1回りの反時計回りに回動させることができる。
このような第1の状態と、第2の状態とを交互にかつ周期的に切り替えることによって、可動板2を回動中心軸Y1回りに回動させることができる。
【0044】
なお、可動板2の回動中心軸X1回りの回動についても、可動板2の回動中心軸Y1回りの回動とほぼ同様に行なわれる。また、可動板2の回動中心軸X1回りの回動と可動板2の回動中心軸Y1回りの回動とを組み合わせることもできる。
コイル812、832に印加する交番電圧の周波数としては、特に限定されず、可動板2および連結部4、5、6、7で構成される振動系の共振周波数と等しくても異なっていてもよいが、前記共振周波数と異なっているのが好ましい。すなわち、光スキャナー1を非共振で駆動するのが好ましい。これにより、光スキャナー1のより安定した駆動が可能となる。
【0045】
<第2実施形態>
次に、本発明のアクチュエーターを光スキャナーに適用した場合の第2実施形態について説明する。
図5は、本発明の光スキャナー(アクチュエーター)の第2実施形態を示す平面図である。
【0046】
以下、この図を参照して本発明のアクチュエーター、光スキャナーおよび画像形成装置の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、可動板側連結点および駆動部側連結点と可動板の中心点との位置関係が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
【0047】
図5に示す本実施形態の光スキャナー1では、支持部3の各欠損部35は、それぞれ、壁部31〜34の長手方向の中心部からズレた位置に形成されている。そして、このように形成された各欠損部35に、それぞれ、連結部4〜7の各駆動部41が配されている。これにより、連結部4(連結部5〜7についても同様)の可動板側連結点424と駆動部側連結点425とを結ぶ直線Lから離間した位置に、可動板2の中心点26が位置する。
このような構成は、例えば、連結部4〜7の屈曲点を減らしたい場合に有効な構成となる。
【0048】
<第3実施形態>
次に、本発明のアクチュエーターを光スキャナーに適用した場合の第3実施形態について説明する。
図6は、本発明の光スキャナー(アクチュエーター)の第3実施形態を示す平面図である。
【0049】
以下、この図を参照して本発明のアクチュエーター、光スキャナーおよび画像形成装置の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、変位手段のコイルの配置位置が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
【0050】
図6に示す本実施形態の光スキャナー1は、連結部4の駆動部41を介して上下方向((紙面の奥行き方向)に対向配置された一対のコイル812と、連結部5の駆動部41を介して上下方向に対向配置された一対のコイル822と、連結部6の駆動部41を介して上下方向に対向配置された一対のコイル832と、連結部7の駆動部41を介して上下方向に対向配置された一対のコイル842とを有している。このようなコイル812〜842は、それぞれ、Z軸方向の磁界を発生させることができる。
このような構成の光スキャナー1でも、各駆動部41をそれぞれ独立して駆動させることができ、よって、可動板2をできる限り大きく回動させることができる。
【0051】
以上説明したような光スキャナー1は、例えば、プロジェクター、レーザープリンター、イメージング用ディスプレイ、バーコードリーダー、走査型共焦点顕微鏡などの画像形成装置に好適に適用することができる。その結果、優れた描画特性を有する画像形成装置を提供することができる。
具体的に、図7に示すようなプロジェクター200について説明する。なお、説明の便宜上、スクリーンSの長手方向を「横方向」といい、長手方向に直角な方向を「縦方向」という。
【0052】
プロジェクター200は、レーザーなどの光を照出する(出射する)光出射部としての光源装置210と、3つのダイクロイックミラー220、220、220と、光スキャナー1とを有している。プロジェクター200では、光源装置210からの光を光スキャナー1で反射しつつ走査することができる。
光源装置210は、赤色光を照出する赤色光源装置211と、青色光を照出する青色光源装置212と、緑色光を照出する緑色光源装置213とを備えている。各ダイクロイックミラー220は、それぞれ、赤色光源装置211、青色光源装置212、緑色光源装置213のそれぞれから照出された光を合成する光学素子である。
【0053】
このようなプロジェクター200は、図示しないホストコンピュータからの画像情報に基づいて、光源装置210(赤色光源装置211、青色光源装置212、緑色光源装置213)から照出された光をダイクロイックミラー220で合成し、この合成された光が光スキャナー1によって2次元走査され、スクリーンS上でカラー画像を形成するように構成されている。
【0054】
2次元走査の際、光スキャナー1の可動板2の、回動中心軸Y1まわりの回動により光反射部22で反射した光がスクリーンSの横方向に走査(主走査)される。一方、光スキャナー1の可動板2の、回動中心軸X1まわりの回動により光反射部22で反射した光がスクリーンSの縦方向に走査(副走査)される。
光スキャナー1による光の走査は、前述のようなラスタースキャンによって行ってもよいし、ベクタースキャンによって行ってもよい。特に、光スキャナー1は、その構成上、ベクタースキャンに適しているため、ベクタースキャンによって光を走査するのが好ましい。
【0055】
ベクタースキャンとは、光源装置210から出射した光をスクリーンS対し、当該スクリーンS上の異なる2点を結ぶ線分を順次形成するように走査する手法である。すなわち、微少な直線を集合させることにより、スクリーンSに所望の画像を形成する手法である。光スキャナー1では、前述したように、可動板2を不規則に連続的に変位させることができるため、このようなベクタースキャンに特に適している。
【0056】
具体的に説明すれば、図8に示すような文字の集合をベクタースキャンにて描画する場合には、光源装置210から出射した光をそれぞれの文字を書くように光を走査する。この際、光スキャナー1が有する可動板2の回動中心軸X1まわりの姿勢(回動)と回動中心軸Y1まわりの姿勢(回動)とをそれぞれ制御することにより、不規則に光を走査することができ、図8に示すような文字を一筆書きのごとき描画することができる。このようなベクタースキャンによれば、ラスタースキャンのように、スクリーンSの全面に光を走査させなくてよいため、効率的に画像を描画することができる。
【0057】
なお、図7中では、ダイクロイックミラー220で合成された光を光スキャナー1によって2次元的に走査した後、その光を固定ミラー250で反射させてからスクリーンSに画像を形成するように構成されているが、固定ミラー250を省略し、光スキャナー1によって2次元的に走査された光を直接スクリーンSに照射してもよい。
以上、本発明のアクチュエーター、光スキャナーおよび画像形成装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、アクチュエーター、光スキャナーおよび画像形成装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
【0058】
また、本発明のアクチュエーター、光スキャナーおよび画像形成装置は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、可動板と支持部とを連結する連結部の設置数は、前記各実施形態では4つであったが、これに限定されず、3つであってもよい。
また、第1の軸部は、前記各実施形態では4つの屈曲点を有しているが、これに限定されず、例えば、1つ、2つ、3つまたは5つ以上の屈曲点を有していてもよい。
【0059】
また、各屈曲点は、それぞれ、前記各実施形態では第1の軸部42の長手方向の途中が屈曲して形成された部分であるが、これに限定されず、第1の軸部42の長手方向の途中が湾曲して形成された部分であってもよい。さらに、これらの屈曲点には、屈曲して形成された部分と、湾曲して形成された部分とがそれぞれ存在していてもよい。
また、第1の軸部は、応力緩和部が省略されたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、変位手段の構成として永久磁石と電磁コイルとを用いた電磁駆動を採用した構成について説明したが、可動板を前述のように変位させることができれば、これに限定されず、例えば、変位手段として、静電駆動、圧電駆動を採用してもよい。
【符号の説明】
【0060】
1……光スキャナー 11……振動系 12……基台 2……可動板 21……上面 22……光反射部 26……中心点 3……支持部 31、32、33、34……壁部 35……欠損部 4、5、6、7……連結部 41……駆動部 411……貫通孔 42……第1の軸部 421……応力緩和部 422……可動板側軸部 424……可動板側連結点 425……駆動部側連結点 426、427、428、429……屈曲点 43……第2の軸部 8……変位手段 81……第1の変位手段 82……第2の変位手段 83……第3の変位手段 84……第4の変位手段 811、821、831、841……永久磁石 812、822、832、842……コイル 813、823、833、843……電源 85……コイル固定部 851……突出部 200……プロジェクター 210……光源装置 211……赤色光源装置 212……青色光源装置 213……緑色光源装置 220……ダイクロイックミラー 250……固定ミラー k1、k2……距離 L……直線 S……スクリーン X1、Y1……回動中心軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光反射性を有する可動板と、
前記可動板の外周側で該可動板を支持する支持部と、
前記可動板と前記支持部とを連結し、前記可動板の平面視で該可動板の外周部にその周方向に沿って等間隔に配置された3つまたは4つの連結部とを有し、
前記各連結部は、それぞれ、前記可動板と離間配置され、前記支持部に対して回動可能な駆動部と、前記可動板と前記駆動部とを連結する長尺状をなす軸部とを備え、
前記軸部は、その一端が前記可動板に連結される可動板側連結点となり、他端が前記駆動部に連結される駆動部側連結点となるものであり、前記可動板側連結点が前記可動板を介して前記駆動部側連結点と反対側に配置されていることを特徴とするアクチュエーター。
【請求項2】
前記軸部は、その長手方向の途中が屈曲または湾曲した屈曲点を少なくとも1つ有する請求項1に記載のアクチュエーター。
【請求項3】
前記可動板は、その平面視での形状が円をなすものであり、
前記屈曲点には、前記円の円周の湾曲方向と同方向に屈曲したものがある請求項2に記載のアクチュエーター。
【請求項4】
前記軸部は、その長手方向の途中の前記屈曲点と異なる位置に、応力を緩和する機能を有する応力緩和部を備える請求項2または3に記載のアクチュエーター。
【請求項5】
前記応力緩和部は、前記軸部の前記応力緩和部以外の部分よりも細くなっている請求項4に記載のアクチュエーター。
【請求項6】
前記応力緩和部は、蛇行した形状をなす部分を有する請求項4または5に記載のアクチュエーター。
【請求項7】
前記応力緩和部は、前記可動板側連結点の直近に設けられている請求項4ないし6のいずれかに記載のアクチュエーター。
【請求項8】
前記屈曲点は、複数設けられており、
前記応力緩和部は、前記複数の屈曲点のうちの最も前記可動板側連結点側に位置する屈曲点よりもさらに前記可動板側連結点側に位置する請求項4ないし7のいずれかに記載のアクチュエーター。
【請求項9】
前記可動板は、その平面視での形状が円をなすものであり、
前記可動板の平面視で前記可動板側連結点と前記駆動部側連結点とを結ぶ直線を想定したとき、該直線上に前記円の中心点が位置する請求項1ないし8のいずれかに記載のアクチュエーター。
【請求項10】
前記可動板は、その平面視での形状が円をなすものであり、
前記可動板の平面視で前記可動板側連結点と前記駆動部側連結点とを結ぶ直線を想定したとき、該直線から離間した位置に前記円の中心点が位置する請求項1ないし8のいずれかに記載のアクチュエーター。
【請求項11】
前記可動板を前記支持部に対して変位させる変位手段をさらに有し、
前記変位手段は、前記各連結部の前記駆動部にそれぞれ設けられた永久磁石と、該永久磁石に作用する磁界を発生するコイルとを備える請求項1ないし10のいずれかに記載のアクチュエーター。
【請求項12】
前記永久磁石は、前記可動板の厚さ方向に両極が対向するように設けられており、前記コイルは、前記可動板の厚さ方向に直交する方向の磁界を発生させるように設けられている請求項11に記載のアクチュエーター。
【請求項13】
前記可動板の平面視で直交する2軸をX軸およびY軸を想定したとき、
前記可動板は、前記変位手段の作動した際、それによる力が前記各連結部を介して伝達されて、前記X軸および前記Y軸のそれぞれの軸回りに独立して回動する請求項11または12に記載のアクチュエーター。
【請求項14】
前記支持部は、前記可動部を囲むような枠状をなす壁部で構成されている請求項1ないし13のいずれかに記載のアクチュエーター。
【請求項15】
前記壁部には、その一部が欠損した欠損部が前記連結部と同数形成されており、該各欠損部にそれぞれ前記駆動部が配置されている請求項14に記載のアクチュエーター。
【請求項16】
光反射性を有する可動板と、
前記可動板の外周側で該可動板を支持する支持部と、
前記可動板と前記支持部とを連結し、前記可動板の平面視で該可動板の外周部にその周方向に沿って等間隔に配置された3つまたは4つの連結部とを有し、
前記各連結部は、それぞれ、前記可動板と離間配置され、前記支持部に対して回動可能な駆動部と、前記可動板と前記駆動部とを連結する長尺状をなす軸部とを備え、
前記軸部は、その一端が前記可動板に連結される可動板側連結点となり、他端が前記駆動部に連結される駆動部側連結点となるものであり、前記可動板側連結点が前記可動板を介して前記駆動部側連結点と反対側に配置されていることを特徴とする光スキャナー。
【請求項17】
光を出射する光出射部と、
前記光出射部からの光を反射しつつ走査する光スキャナーとを備え、
前記光スキャナーは、光反射性を有し、前記光出射部からの光を反射する可動板と、
前記可動板の外周側で該可動板を支持する支持部と、
前記可動板と前記支持部とを連結し、前記可動板の平面視で該可動板の外周部にその周方向に沿って等間隔に配置された3つまたは4つの連結部とを有し、
前記各連結部は、それぞれ、前記可動板と離間配置され、前記支持部に対して回動可能な駆動部と、前記可動板と前記駆動部とを連結する長尺状をなす軸部とを備え、
前記軸部は、その一端が前記可動板に連結される可動板側連結点となり、他端が前記駆動部に連結される駆動部側連結点となるものであり、前記可動板側連結点が前記可動板を介して前記駆動部側連結点と反対側に配置されていることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−123140(P2012−123140A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−273257(P2010−273257)
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】