説明

アザビシクロアルカン誘導体、これらの調製および治療におけるこれらの使用

本発明は、塩基または酸への付加塩の状態および水和物または溶媒和の状態の、一般式(I)


[式中、Rは、水素もしくはハロゲン原子を表し;または、ヒドロキシル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルキル−O−もしくは(C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキレン−O−基を表し;または、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール基(ここで、前記基は、ハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキレン、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルキル−O−、(C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキレン−O−、(C−C)フルオロアルキル、(C−C)フルオロアルコキシ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、(C−C)アルキルアミノもしくはジ(C−C)アルキルアミノ、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリール−(C−C)アルキレン、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(C−C)アルキレン、アリール−O−、−C(O)−(C−C)アルキル基から選択される1つまたは複数の基で場合によって置換されていることが可能である。)を表し;前記ヘテロシクロアルキル基は、−C(O)O(CHで場合によって置換されており;nは、1または2を表し;mは、1または2を表し;oは、1または2を表す。]の化合物に関する。本発明はまた、これらの化合物を調製する方法および治療における適用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アザビシクロアルカン誘導体、これらの調製およびこれらの治療への適用に関する。
【背景技術】
【0002】
文献WO03/057697には、ニコチン受容体のリガンドであり、特に中枢神経系におけるニコチン受容体の機能異常に関連する障害の治療または予防に有用である5−(ピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[3.2.1]オクタン誘導体が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第03/057697号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ニコチン受容体に関する改良された生成物を発見し、開発する必要性が依然として存在する。
【0005】
本発明は、ニコチン受容体に対して親和性を示す新規な化合物を提供することによってこの目的を満たす。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の主題は、一般式(I)
【0007】
【化1】

[式中、
Rは、
水素もしくはハロゲン原子を表し;
または、ヒドロキシル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルキル−O−もしくは(C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキレン−O−基を表し;
または、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール基(この基は、ハロゲン原子または(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキレン、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルキル−O−、(C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキレン−O−、(C−C)フルオロアルキル、(C−C)フルオロアルコキシ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、(C−C)アルキルアミノもしくはジ(C−C)アルキルアミノ、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリール−(C−C)アルキレン、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(C−C)アルキレン、アリール−O−もしくは−C(O)−(C−C)アルキル基から選択される1つまたは複数の基で場合によって置換されていることが可能である。)を表し;このヘテロシクロアルキル基は、−C(O)O(CHで場合によって置換されており;
nは、1または2を表し;
mは、1または2を表し;
oは、1または2を表し;
nおよびo=1であり、m=2である場合は除外され;
以下の化合物
−4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン;
−4−(6−クロロピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン;
−4−(6−ブロモピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン;
−4−(ピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
は除外される。]
に対応する化合物である。
【0008】
4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、4−(6−クロロピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、4−(6−ブロモピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンおよび4−(ピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンは、文献WO95/03306に殺節足動物化合物として記載されている。
【0009】
式(I)の化合物は、例えば、1つまたは複数の不斉炭素原子などの、1つまたは複数の不斉中心を含んでいてもよい。したがって、これらの化合物は、エナンチオマーまたはジアステレオ異性体の形態で存在することができる。これらのエナンチオマーおよびジアステレオ異性体、ならびにまたラセミ混合物を含むこれらの混合物は、本発明の一部を構成する。
【0010】
また、式(I)の化合物は、塩基または酸との付加塩の形態で存在してもよい。このような付加塩は、本発明の一部を構成する。これらの塩は、薬剤として許容される酸で調製してもよいが、例えば、式(I)の化合物の精製または単離において有用なその他の酸の塩も、本発明の一部を構成する。
【0011】
また、式(I)の化合物は、水和物または溶媒和物の形態、即ち、1つまたは複数の水の分子または溶媒との組合せまたは結合の形態で存在することができる。このような水和物および溶媒和物も、本発明の一部を構成する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の状況では、
−C−C(ここで、tおよびzは、1から7の値をとることができる。)とは、tからz個の炭素原子を有することができる炭素鎖を意味するものと理解され;例えば、C−Cは、1から3個の炭素原子を有することができる炭素鎖を意味するものと理解される。
【0013】
−ハロゲン原子とは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を意味するものと理解される。
【0014】
−アルキル基とは、飽和の直鎖または分枝の脂肪族基を意味するものと理解される。例として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチルまたはペンチル基等を挙げることができる。
【0015】
−アルコキシ基とは、O−アルキル基(このアルキル基は、上記で定義された通りである。)を意味するものと理解される。
【0016】
−アルキレンとは、飽和の直鎖または分枝の二価アルキル基を意味するものと理解される。例えば、C1−3アルキレン基は、1から3個の炭素原子の直鎖または分枝の二価炭素鎖を表し、例えば、メチレン、エチレン、1−メチルエチレンまたはプロピレンを表す。
【0017】
−シクロアルキルとは、環状炭素基を意味するものと理解される。例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル基等を挙げることができる。
【0018】
−フルオロアルキルとは、その1つまたは複数の水素原子がフッ素原子で置換されているアルキル基を意味するものと理解される。
【0019】
−フルオロアルコキシとは、その1つまたは複数の水素原子がフッ素原子で置換されているアルコキシ基を意味するものと理解される。
【0020】
−ヘテロシクロアルキル基とは、O、SまたはNから選択される1個または2個のヘテロ原子を含む3から7員環式基を意味するものと理解される。ヘテロシクロアルキル基の例として、ピロリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル基を挙げることができる。
【0021】
−アリール基とは、6から10個の間の炭素原子を含む芳香族環式基を意味するものと理解される。アリール基の例として、フェニルまたはナフチル基を挙げることができる。
【0022】
−ヘテロアリール基とは、O、SまたはNから選択される1から4個のヘテロ原子を含む、部分的に飽和または芳香族の5から15員環式基を意味するものと理解される。例として、インドリル、フリル、ピロリル、チアゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ベンゾジオキソリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾトリアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、ジベンゾフリル、ジベンゾチエニル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、イソオキサゾリルまたはイソチアゾリル基を挙げることができる。
【0023】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、化合物の第1のサブグループは、
Rが、
水素もしくはハロゲン原子を表し;
またはヒドロキシル基を表し;
または、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール基(この基は、ハロゲン原子または(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)フルオロアルキル、(C−C)フルオロアルコキシ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、(C−C)アルキルアミノもしくはジ(C−C)アルキルアミノ、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリール−(C−C)アルキレン、ヘテロアリール、アリール−O−または−C(O)−(C−C)アルキル基から選択される1つまたは複数の基で場合によって置換されていることが可能である。)を表し、このヘテロシクロアルキル基は、−C(O)O(CHで場合によって置換されており;
nが、1または2を表し;
mが、1または2を表し;
oが、1または2を表す
化合物からなる。
【0024】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、化合物の第2のサブグループは、
Rが、
ハロゲン原子、より具体的には塩素を表し;
またはヒドロキシル基を表し;
または、ヘテロシクロアルキル基、より具体的には、ピロリジニルもしくはピペラジニル基、またはアリール基、より具体的には、フェニルもしくはナフチル基、またはヘテロアリール基、より具体的には、ピラゾリル、インドリル、ピリジニル、ベンゾフリル、キノリニル、ベンゾチエニル、フリル、ジベンゾフリル、ピロリル、ピリミジニル、ベンゾトリアゾリル、ジベンゾチエニル、ベンゾオキサジアゾリル、チアゾリルもしくはイソキノリニル基(この基は、ハロゲン原子、より具体的にはフッ素、または(C−C)アルキル、より具体的にはメチル、(C−C)アルコキシ、より具体的にはメトキシ、(C−C)フルオロアルキル、より具体的にはトリフルオロメチル、(C−C)フルオロアルコキシ、より具体的にはトリフルオロメトキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ、より具体的にはジメチルアミノ、ヘテロシクロアルキル、より具体的には、モルホリニル、ピロリジニルもしくはピペラジニル、アリール、より具体的にはフェニル、アリール−(C−C)アルキレン、より具体的にはベンジル、ヘテロアリール、より具体的にはピラゾリル、アリール−O−、より具体的にはフェノキシ、もしくは−C(O)−(C−C)アルキル、より具体的にはC(O)−CH基から選択される、1つまたは複数の基、より具体的には1つまたは2つの基で場合によって置換されていることが可能である。)を表し;
このヘテロシクロアルキル基は、−C(O)O(CHで場合によって置換されており;
nが、1または2を表し;
mが、1または2を表し;
oが、1を表す
化合物からなる。
【0025】
本発明および上記第2のサブグループの主題である、式(I)の化合物の中で、化合物の第3のサブグループは、
nおよびmおよびo=1である
化合物からなる。
【0026】
本発明および上記第2のサブグループの主題である、式(I)の化合物の中で、化合物の第4のサブグループは、
nおよびm=2であり、o=1である
化合物からなる。
【0027】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、以下の化合物を特に挙げることができる:
1. 4−[6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
2. 5−[6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
3. 5−[6−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
4. 5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)ピリジン−2−オール
5. 5−(6−クロロピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
6. 5−[5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−4−イル)ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−インドール
7. 5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)−2,4’−ビピリジン
8. 4−[6−(4−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
9. 4−[6−(1−ベンゾフル−2−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
10. 5−[6−(1−ベンゾフル−2−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
11. 5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−4−イル)−2,4’−ビピリジン
12. 6−[5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−4−イル)ピリジン−2−イル]キノリン
13. 4−[6−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
14. 4−[6−(1−ベンゾチエン−2−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
15. 5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−4−イル)ピリジン−2−オール
16. 4−[6−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
17. 4−[6−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
18. 4−{6−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン−3−イル}−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
19. 4−[6−(3−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
20. 5−[6−(3−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
21. 4−[6−(3−フリル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
22. 4−(6−(ジベンゾ[b,d]フル−4−イル)ピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
23. 3[5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−4−イル)ピリジン−2−イル]キノリン
24. 5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−4−イル)−2,3’−ビピリジン
25. 4−{6−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
26. 5−[6−(1−ベンゾチエン−2−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
27. 4−[6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
28. 4−[6−(1H−ピロール−3−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
29. 4−(6−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
30. 5−(6−(ジベンゾ[b,d]フル−4−イル)ピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
31. 5−[6−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
32. 6−[5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)ピリジン−2−イル]キノリン
33. 5−[5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−インドール
34. 5−[6−(1H−ピロール−3−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
35. 5−{6−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン−3−イル}−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
36. 5−[6−(4−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
37. 4−(6−(ピリミジン−5−イル)ピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
38. 4−[6−(2,4−ジメトキシピリミジン−5−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
39. 5−(6−(ビフェニル−4−イル)ピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
40. 5−[6−(3−フリル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
41. 5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)−2,3’−ビピリジン
42. 5−{6−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
43. 5−[6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
44. 3−[5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)ピリジン−2−イル]キノリン
45. 4−(6−(ビフェニル−4−イル)ピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
46. 8−[5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−4−イル)ピリジン−2−イル]キノリン
47. 1−[5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)ピリジン−2−イル]−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール
48. 5−(6−(ジベンゾ[b,d]チエン−2−イル)ピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
49. 5−[6−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
50. 5−[6−(3−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
51. 5−[5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−4−イル)ピリジン−2−イル]−2,1,3−ベンゾオキサジアゾール
52. 4−[6−(2−(モルホリン−4−イル)ピリミジン−5−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
53. 4−[6−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
54. 4−[6−(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
55. 4−[6−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
56. 4−[6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
57. 5−[6−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
58. 5−[6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
59. 5−[6−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
60. 5−[6−2−フリル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
61. 5−{6−[3−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル]ピリジン−3−イル}−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
62. 4−[6−(チアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
63. 5−(6−(ピリミジン−5−イル)ピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
64. 5−[6−(1−ナフチル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
65. 5−[6−(2−(モルホリン−4−イル)ピリミジン−5−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
66. 5−[6−(2,4−ジメトキシピリミジン−5−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
67. 5−[5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)ピリジン−2−イル]−2,1,3−ベンゾオキサジアゾール
68. 5−(6−フェニルピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
69. 5−[6−(2,5−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
70. 5−{6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン−3−イル}−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
71. 5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)−4’−メトキシ−2,3’−ビピリジン
72. 4−[5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)ピリジン−2−イル]イソキノリン
73. 5−{6−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン−3−イル}−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
74. 5−[6−(チアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
75. 5−[6−(4−フェノキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
76. 5−[6−(2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
77. 5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)−6’−(ピロリジン−1−イル)−2,3’−ビピリジン
78. tert−ブチル4−[5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)−2,3’−ビピリジン−6’−イル]ピペラジン−1−カルボキシレート
79. 5−[6−(2−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
80. 5−[6−(2,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
81. 5−{6−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
82. 3−[5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチルアミノフェニル
83. 4−[5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−4−イル)ピリジン−2−イル]イソキノリン
84. 5−[5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−4−イル)ピリジン−2−イル]イソキノリン
85. 4−(6−フェニルピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
86. 4−{6−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン−3−イル}−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
87. 5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−4−イル)−4’−メトキシ−2,3’−ビピリジン
88. tert−ブチル4−[5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−4−イル)−2,3’−ビピリジン−6’−イル]ピペラジン−1−カルボキシレート
89. 5−[5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)ピリジン−2−イル]イソキノリン
90. 5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−4−イル)−6’−フルオロ−2,3’−ビピリジン
91. 5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)−2’−フルオロ−2,3’−ビピリジン
92. 4−[6−(2−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
93. 4−[6−(2,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
94. 4−[6−(2,5−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
95. 4−[6−(2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
96. 4−[6−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
97. 4−[6−(2−ナフチル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
98. 4−[6−(4−フェノキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
99. 4−{6−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン−3−イル}−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
100. 5−[6−(2−ナフチル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
101. 5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−4−イル)−2’−フルオロ−2,3’−ビピリジン
102. 5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)−6’−フルオロ−2,3’−ビピリジン
103. 4−[6−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
104. 5−[5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)ピリジン−2−イル]キノリン
105. 5−[6−(2−フルオロビフェニル−4−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
106. 1−{3−[5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノン−5−イル)ピリジン−2−イル]フェニル}エタノン
107. 1−{3−[5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−4−イル)ピリジン−2−イル]フェニル}エタノン
108. 4−(6−(4−メチルフェニル)ピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
109. 4−[6−(2−フルオロビフェニル−4−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
110. 5−[5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−4−イル)ピリジン−2−イル]キノリン
111. 4−[6−(3−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
112. 4−[6−(3,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
113. 4−[6−(3−(ピラゾール−1−イル)フェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
【0028】
以降の文において、「保護基」という用語は、一方では、合成中にヒドロキシルまたはアミンなどの反応性官能基を保護すること、および、他方では、合成の最後にこの反応性官能基をそのままで再生することを可能にする基を意味するものと理解される。保護基およびまた保護および脱保護の方法の例は、「Protective Groups in Organic Synthesis」、Greenら、第2版(John Wiley & Sons,Inc.、New York)、1991に示されている。
【0029】
「脱離基」という用語は、以下の文において、電子対の離脱を伴う不均一結合を開裂することによって、分子から容易に切断され得る基を意味するものと理解される。したがって、この基は、例えば、置換反応中に別の基で容易に置換され得る。このような脱離基は、例えば、ハロゲンまたはメタンスルホネート、ベンゼンスルホネート、p−トルエンスルホネート、トリフレート、アセテート等などの活性化ヒドロキシル基である。脱離基の例およびこれらの調製についての参照は、「Advances in Organic Chemistry」、J.March、第3版、Wiley Interscience、1985、310−316頁に示されている。
【0030】
本発明によれば、nおよびmおよびo=1の場合、一般式(I)の化合物は、以下のスキーム1で例示されている方法によって調製することができる。
【0031】
一般式(IV)の化合物を得るために、リチウムジイソプロピルアミドなどの塩基の存在下、式(II)の化合物を一般式(III)(ここで、Rは(C−C)アルキル基を表す。)のブロモ酢酸エチルと反応させる。例えば、ラネーニッケルなどの触媒の存在下、1から6気圧の間の水素気圧下、ニトリル官能基の水素化は、一般式(V)の化合物をもたらす。一般式(V)の化合物は、例えば、アルミニウムリチウムハイドライドなどの還元剤で還元されて、式(VI)の化合物を生じる。例えば、濃臭化水素酸の存在下、式(VI)の化合物は、式(VII)の化合物に変換される。式(VIII)の化合物を得るために、式(VII)の化合物を塩基性媒体中で炭酸ナトリウムなどの塩基と反応させる。この化合物を例えば、オキシ塩化リンで処理すると、式(IX)の化合物が生じる。一般式(I)の化合物は、次に、式(IX)の化合物から、例えば:
−パラジウム触媒、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムの存在下、式R−B(OH)(式中、Rは、一般式(I)において定義された通りである。)のボロン酸を用いる;
−溶媒中、例えばジメチルホルムアミド中で、または溶媒なしで、強塩基、例えば水素化ナトリウムの存在下、または非存在下、式R−H(式中、Rは一般式(I)において定義された通りである。)の化合物を用いる;
−塩基、例えばナトリウムtert−ブトキシド、パラジウム触媒、例えば酢酸パラジウム(II)、およびリガンド、例えば2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニルの存在下、式R−H(式中、Rは一般式(I)において定義された通りである。)の化合物を用いる;
−パラジウム触媒、例えばビス(トリフェニルホスフィノ)ジクロロパラジウムの存在下、式R−Sn[(CHCH(式中、Rは一般式(I)において定義された通りである。)の第1スズ誘導体を用いる;
−n−ブチルリチウム、塩化亜鉛およびパラジウム触媒、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムの存在下、式R−H(式中、Rは一般式(I)において定義された通りである。)の化合物を用いる
などの当業者には既知の任意の方法により、調製することができる。
【0032】
【化2】

【0033】
本発明によれば、nおよびm=2およびo=1の場合、一般式(I)の化合物は、以下のスキーム2で例示されている方法により調製することができる。
【0034】
一般式(XI)の化合物を得るために、Triton Bなどの塩基の存在下、式(II)の化合物を一般式(X)(ここで、Rは(C−C)アルキル基を表す。)のエチルアクリレートと反応させる。一般式(I)の化合物は、次に、スキーム1において上記の通りに中間体(V)から(IX)を調製することを可能にする段階と類似のものにより、中間体(XII)から(XVI)から得られる。
【0035】
【化3】

【0036】
式(II)の化合物は、例えば、文献WO2004/111031などの文献に記載された方法で入手可能である。
【0037】
スキーム1および2において、出発化合物および反応物は、これらの調製方法が記載されていない場合は、市販されている、または文献に記載されている、さもなければ、そこに記載の方法または当業者には既知の方法により調製することができる。
【0038】
n、mおよびoの異なる値に対応する一般式(I)の化合物は、当業者によって適合し得る有機化学の従来の合成方法により、スキーム1および2に記載された方法の適応によって得ることができる。
【0039】
本発明の別の態様によれば、本発明の別の主題は、式(III)から(XVI)の化合物である。これらの化合物は、一般式(I)の化合物の合成における中間体として有用である。特に、本発明の主題は中間体(XVI)である。
【0040】
以下の実施例は、本発明によるいくつかの化合物の調製を説明する。これらの実施例は、非限定的であり、本発明を例示するためにのみ役割を果たす。表題において括弧内に示される化合物の番号は、以下の表(本発明によるいくつかの化合物の化学構造および物理的特性が例示されている。)の第1カラムに示された番号を意味する。
【実施例1】
【0041】
(化合物番号4)
5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−5−イル)ピリジン−2−オール
1.1 ジエチル4−シアノ−4−(6−メトキシピリジン−3−イル)ヘプタンジオエート
(6−メトキシピリジン−3−イル)アセトニトリル(WO2004/111031)2.775g(18.73mmol)を250ml丸底フラスコ中の無水アセトニトリル125ml中に、アルゴン雰囲気下にて導入した。Triton B(メタノール中40%)0.87ml(1.87mmol)を添加し、反応混合物を還流させ、エチルアクリレート20.40ml(187.30mmol)を滴下で添加する。この反応媒体を次に48時間還流攪拌し、周囲温度まで冷却し、減圧下で濃縮する。こうして得られた残渣を飽和塩化アンモニウム水溶液中に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出する。有機相を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮する。得られた残渣を、比率90/10/1のクロロホルム、メタノールおよびアンモニア水の混合物で溶離を実施して、シリカゲルのカラムによるクロマトグラフィーで精製する。
【0042】
生成物7.981gが橙色の油の形態で得られる。
【0043】
H NMR(CDCl,200MHz):δ(ppm):8.18(d,1H)、7.45(dd,1H)、6.71(d,1H)、4.00(q,4H)、3.87(s,3H)、2.55−1.97(m,8H)、1.14(t,6H)。
【0044】
1.2 エチル3−[3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−6−オキソピペリジン−3−イル]プロパノエート
エチルアルコール115ml中溶液中の、段階1.1で得られたジエチル4−シアノ−4−(6−メトキシピリジン−3−イル)ヘプタンジオアート1.999g(5.74mmol)を、水中50%のラネーニッケル(0.1当量)の存在下、水素化フラスコ中に導入する。この媒体をおよそ5気圧の水素下、60℃で6時間攪拌し、次いで、ケイ藻土を通してろ過し、溶媒を減圧下で蒸発して除去する。得られた残渣を、比率90/10/1のクロロホルム、メタノールとアンモニア水の混合物で溶離を実施して、シリカゲルのカラムによるクロマトグラフィーで精製して、所望の化合物1.231gを黄色ワックスの形態で得る。
【0045】
H NMR(CDCl,200MHz):δ(ppm):8.13(d,1H)、7.55(dd,1H)、6.80(d,1H)、6.45(br s,1H)、4.09(q,2H)、3.96(s,3H)、3.80−3.37(AB,2H)、2.52−1.88(m,8H)、1.21(t,3H)。
【0046】
1.3 3−[3−(6−メトキシピリジン−3−イル)ピペリジン−3−イル]プロパン−1−オール
無水テトラヒドロフラン128ml中溶液中の、段階1.2で得られたエチル3−[3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−6−オキソピペリジン−3−イル]プロパノエート2.321g(7.58mmol)を250ml丸底フラスコ中に周囲温度において導入する。アルミニウムリチウムハイドライド2.876g(75.8mmol)を分けて添加し、得られた混合物を次に周囲温度で3時間攪拌する。この混合物を次に飽和硫酸ナトリウム水溶液で加水分解し、セライトを通してろ過し、減圧下で濃縮する。得られた残渣を、比率90/10/1のクロロホルム、メタノールおよびアンモニア水の混合物で溶離を実施して、シリカゲルのカラムによるクロマトグラフィーで精製して、所望の化合物1.80gを黄色のワックスの形態で得る。
【0047】
H NMR(CDCl,200MHz):δ(ppm):7.94(d,1H)、7.37(dd,1H)、6.57(d,1H)、3.78(s,3H)、3.31(t,2H)、3.12−2.70(AB,2H)、2.65(t,2H)、2.11(br s,2H)、2.01−0.97(m,8H)。
【0048】
1.4 5−[3−(3−ブロモプロピル)ピペリジン−3−イル]ピリジン−2−オール臭化水素酸塩(1:1)
臭化水素酸水溶液(48重量%溶液)5ml中溶液中の、段階1.3で得られた、3−[3−(6−メトキシピリジン−3−イル)ピペリジン−3−イル]プロパン−1−オール0.100g(0.4mmol)を密閉チューブ中に導入する。この反応媒体を110℃で12時間攪拌する。次いで、この溶液を周囲温度に戻し、減圧下で濃縮する。得られた残渣をメタノール中に溶解し、減圧下で2回蒸発し、ジエチルエーテルからすりつぶして、ろ過後、所望の化合物0.150gが茶色粉末の形態で生じる。
【0049】
融点:230℃。
H NMR(DO,200MHz):δ(ppm):7.88(dd,1H)、7.51(d,1H)、6.80(d,1H)、3.65−3.27(AB,2H)、3.31(t,2H)、3.24−2.90(m,2H)、2.32−1.25(m,8H)。
【0050】
1.5 5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−5−イル)ピリジン−2−オール(化合物番号4)
クロロホルム114mlおよび水40ml中溶液中の、段階1.4で得られた5−[3−(3−ブロモプロピル)ピペリジン−3−イル]ピリジン−2−オール臭化水素酸塩(1:1)2.17g(5.71mmol)を250ml丸底フラスコ中に導入する。炭酸ナトリウム3.94g(28.54mmol)を添加し、反応混合物を80℃で2時間攪拌する。反応混合物を次に周囲温度に戻し、分離漏斗中に注ぎ、クロロホルムで2回抽出する。有機相を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮する。こうして得られた残渣をジエチルエーテルからすりつぶして、ろ過、乾燥後、所望の化合物0.813gが白色粉末の形態で生じる。
【0051】
融点:191−192℃。
H NMR(d−DMSO,200MHz):δ(ppm):7.89(dd,1H)、7.41(d,1H)、6.65(d,1H)、3.70−3.34(m,6H)、2.70−1.83(m,8H)。
【実施例2】
【0052】
(化合物番号5)
5−(6−クロロピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
オキシ塩化リン12.8ml(137.7mmol)中溶液中の、実施例1で得られた5−(1−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−5−イル)ピリジン−2−オール1g(4.59mmol)を密閉チューブ中に導入し、この組み合わせた混合物を次に140℃で45分間攪拌する。反応混合物を次に周囲温度に戻し、破砕した氷200g上に注ぎ、15分間攪拌する。次いで、この媒体を濃水酸化ナトリウム溶液でpH10に極めて緩徐に調整する。この組み合わせた混合物を次にクロロホルムで2回抽出し、有機相を次に合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、所望の化合物461mgを茶色粉末の形態で得る。
【0053】
融点:245−246℃。
H NMR(CDCl,200MHz):δ(ppm):8.29(d,1H)、7.55(dd,1H)、7.23(d,1H)、3.30−3.10(m,6H)、2.42−2.00(m,4H)、1.92−1.63(m,4H)。
【実施例3】
【0054】
(化合物番号3)
5−[6−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン塩酸塩(2:1)
1,2−ジメトキシエタン/水の8/4混合物12ml中溶液中の、実施例2で得られた5−(6−クロロピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン0.055g(0.23mmol)を100ml丸底フラスコ中に導入する。次いで、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸0.106g(0.58mmol)、炭酸カリウム0.08g(0.58mmol)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)0.024g(0.03mmol)をアルゴン雰囲気下で逐次導入する。この混合物を110℃で2時間加熱し、周囲温度まで冷却し、飽和炭酸ナトリウム水溶液300ml中に注ぐ。この水相をクロロホルム100mlで2回抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。この残渣を、90/10/1の比率のクロロホルム、メタノールおよびアンモニア水の混合物で溶離を実施して、シリカゲルのカラムによるクロマトグラフィーで精製する。塩基の形態(5−[6−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)で得られた化合物を、イソプロピルアルコール中溶液(5−6N)中の塩酸2当量を添加することによって塩酸塩に変換する。ジエチルエーテルからすりつぶした後、期待される生成物0.035gを黄色粉末の形態で得る。
【0055】
融点:235−236℃。
H NMR(d−DMSO):δ(ppm):8.57(s,1H)、7.84−7.50(m,4H)、7.01(d,1H)、3.82(s,3H)、3.77(s,3H)、3.30(br s,2H)、3.13−2.83(m,4H)、2.31−1.95(m,4H)、1.88−1.61(m,2H)、1.55−1.33(m,H)。
【実施例4】
【0056】
(化合物番号15)
5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−4−イル]ピリジン−2−オール
4.1 ジエチル3−シアノ−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)ペンタンジオエート
リチウムジイソプロピルアミド10.12ml(20.25mmol)を100ml三口丸底フラスコ中の無水テトラヒドロフラン22ml中に、アルゴン雰囲気下、−78℃で導入する。無水テトラヒドロフラン5ml中溶液中の、(6−メトキシピリジン−3−イル)アセトニトリル(WO2004/111031)1.00g(6.75mmol)を添加する。この反応混合物を次に0℃に緩やかに戻し、この温度で1時間攪拌する。次いで、この反応媒体を−78℃まで冷却し、ブロモ酢酸エチル2.25ml(20.25mmol)を滴下で添加する。得られた混合物を次に周囲温度まで徐々に戻し、次いで、12時間攪拌しておく。この反応媒体を次に飽和塩化アンモニウム水溶液中に注ぎ、ジエチルエーテルで2回抽出する。有機相を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮する。得られた残渣を、比率90/10のシクロヘキサンおよび酢酸エチルの混合物で溶離を実施して、シリカゲルのカラムによるクロマトグラフィーで精製する。
【0057】
生成物1.758gを茶色の油の形態で得る。
H NMR(CDCl,200MHz):δ(ppm):8.08(d,1H)、7.49(dd,1H)、6.55(d,1H)、3.90(q,4H)、3.72(s,3H)、3.11−2.79(AB,4H)0.97(t,6H)。
【0058】
4.2 エチル[3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−5−オキソピロリジン−3−イル]アセテート
エチルアルコール186ml中溶液中の、段階4.1で得られたジエチル3−シアノ−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)ペンタンジオエート2.990g(9.33mmol)を、水中50%のラネーニッケル(0.1当量)の存在下、水素化フラスコ中に導入する。この媒体をおよそ5気圧の水素下、60℃で6時間攪拌し、次いで、ケイ藻土を通してろ過し、溶媒を減圧下で蒸発して除去する。得られた残渣を、比率90/10/1のクロロホルム、メタノールおよびアンモニア水の混合物で溶離を実施して、シリカゲルのカラムによるクロマトグラフィーで精製して、所望の化合物1.5gを黄色ワックスの形態で得る。
【0059】
H NMR(CDCl,200MHz):δ(ppm):7.93(d,1H)、7.37(dd,1H)、6.66(d,1H)、6.52(br s,1H)、3.91(q,2H)、3.85(s,3H)、3.84−3.57(AB,2H)、2.71(t,4H)、1.04(t,3H)。
【0060】
4.3 2−[3−(6−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]エタノール
無水テトラヒドロフラン90ml中溶液中の、段階4.2で得られたエチル[3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−5−オキソピロリジン−3−イル]アセテート1.50g(5.39mmol)を250ml丸底フラスコ中に周囲温度で導入する。アルミニウムリチウムハイドライド2.046g(53.90mmol)を分けて添加し、得られた混合物を次に周囲温度で3時間攪拌する。この混合物を次に飽和硫酸ナトリウム水溶液で加水分解し、セライトを通してろ過し、減圧下で濃縮する。得られた残渣を、比率90/10/1のクロロホルム、メタノールおよびアンモニア水の混合物で溶離を実施して、シリカゲルのカラムによるクロマトグラフィーで精製して、所望の化合物0.41gを黄色ワックスの形態で得る。
【0061】
H NMR(CDCl,200MHz):δ(ppm):7.95(d,1H)、7.39(dd,1H)、6.64(d,1H)、3.83(s,3H)、3.60−2.91(m,8H)、2.09(t,2H)、1.92−1.64(m,2H)。
【0062】
4.4 5−[3−(2−ブロモエチル)ピロリジン−3−イル]ピリジン−2−オール臭化水素酸塩(1:1)
臭化水素酸水溶液(48重量%溶液)7.2ml中溶液中の、段階4.3で得られた2−[3−(6−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]エタノール0.32g(1.44mmol)を密閉チューブ中に導入する。この反応媒体を160℃で5時間攪拌する。次いで、この溶液を周囲温度まで戻し、減圧下で濃縮する。得られた残渣をメタノール中に溶解し、減圧下で2回蒸発し、ジエチルエーテルからすりつぶして、ろ過後、所望の化合物0.5gが茶色のガムの形態で生じる。
【0063】
H NMR(DO,200MHz):δ(ppm):7.72(dd,1H)、7.49(d,1H)、6.65(d,1H)、3.78−2.90(m,6H)、2.55−2.05(m,4H)。
【0064】
4.5 5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−4−イル)ピリジン−2−オール(化合物番号15)
水10ml中のクロロホルム85ml中溶液中の、段階4.4で得られた5−[3−(2−ブロモエチル)ピロリジン−3−イル]ピリジン−2−オール臭化水素酸塩(1:1)1.5g(4.26mmol)を、250ml丸底フラスコ中に導入する。炭酸ナトリウム2.944g(21.3mmol)を添加し、反応混合物を60℃で3時間攪拌する。この反応混合物を次に周囲温度まで戻し、分離漏斗中に注ぎ、クロロホルムで2回抽出する。有機相を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮する。こうして得られた残渣をジエチルエーテルからすりつぶして、ろ過、乾燥後、所望の化合物0.265gが茶色粉末の形態で生じる。
【0065】
融点:170−172℃。
H NMR(d−DMSO,200MHz):δ(ppm):7.48(dd,1H)、7.08(d,1H)、6.27(d,1H)、2.94−2.74(m,2H)、2.65−2.42(m,2H)、2.35(s,2H)、1.75−1.50(m,2H)、1.50−1.33(m,2H)。
【実施例5】
【0066】
(化合物番号1)
4−[6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン塩酸塩(2:1)
5.1 4−(6−クロロピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
オキシ塩化リン5.44ml(58.35mmol)中溶液中の、実施例4で得られた5−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−4−イル)ピリジン−2−オール0.37g(1.94mmol)を密閉チューブ中に導入し、この組み合わせた混合物を次に140℃で45分間攪拌する。この反応混合物を次に周囲温度まで戻し、破砕した氷200g上に注ぎ、15分間攪拌する。次いで、この媒体を濃水酸化ナトリウム溶液でpH10に極めて緩徐に調整する。この組み合わせた混合物を次にクロロホルムで2回抽出し、有機相を次に合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、所望の化合物370mgを茶色粉末の形態で得る。
【0067】
融点:70−72℃。
H NMR(d−DMSO,200MHz):δ(ppm):8.36(d,1H)、7.80(dd,1H)、7.41(d,1H)、3.00−2.79(m,2H)、2.78−2.49(m,2H)、2.58(s,2H)、1.82−1.51(m,4H)。
【0068】
5.2 4−[6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン塩酸塩(2:1)(化合物番号1)
1,2−ジメトキシエタン/水の8/4混合物12ml中溶液中の、段階5.1で得られた4−(6−クロロピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン0.055g(0.26mmol)を100ml丸底フラスコ中に導入する。次いで、アルゴン雰囲気下、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール0.137g(0.66mmol)、炭酸カリウム0.091g(0.66mmol)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)0.028g(0.04mmol)を逐次に導入する。この混合物を110℃で2時間加熱し、周囲温度まで冷却し、飽和炭酸ナトリウム水溶液300ml中に注ぐ。この水相をクロロホルム100mlで2回抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。この残渣を、比率90/10/1のクロロホルム、メタノールおよび水性メタノールの混合物で溶離を実施して、シリカゲルのカラムによるクロマトグラフィーで精製する。塩基の形態(4−[6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン)で得られた化合物を、イソプロピルアルコール中溶液(5−6N)中の塩酸2当量を添加することによって塩酸塩に変換する。ジエチルエーテルからすりつぶした後、期待される生成物0.053g(62%)が白色粉末の形態で得られる。
【0069】
融点:281−283℃。
H NMR(d−DMSO):δ(ppm):8.67(s,1H)、8.55(d,1H)、8.35(s,1H)、8.22(d,1H)、8.04(d,1H)、3.90(s,3H)、3.60(s,2H)、3.55−3.31(m,4H)、2.31−2.07(m,4H)。
【実施例6】
【0070】
(化合物番号13)
4−[6−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
1−ベンジルピペラジン0.055g(0.32mmol)を、予めアルゴンを通気しておいたトルエン5ml中溶液中の、ナトリウムtert−ブトキシド0.036g(0.37mmol)を含む50ml丸底フラスコ中にアルゴン下で導入する。次いで、アルゴン雰囲気下、実施例5の段階5.1で得られた4−(6−クロロピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン0.06g(0.29mmol)、酢酸パラジウム(II)0.003g(0.01mmol)および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル0.011g(0.03mmol)を逐次添加する。この混合物を100℃で3時間加熱し、周囲温度まで冷却し、ジクロロメタン40mlで希釈し、飽和炭酸ナトリウム水溶液300ml中に注ぐ。この水相をジクロロメタン100mlで2回抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。この残渣を、比率90/10/1のクロロホルム、メタノールおよびアンモニア水の混合物で溶離を実施して、シリカゲルのカラムによるクロマトグラフィーで精製する。期待される生成物0.04gが、ベージュ色粉末の形態で得られる。
【0071】
融点:109−111℃。
H NMR(d−DMSO):δ(ppm):8.05(d,1H)、7.49(dd,1H)、7.38−7.15(m,5H)、6.73(d,1H)、3.50(s,2H)、3.40(br t,4H)、3.01−2.79(m,2H)、2.69−2.35(m,8H)、1.78−1.42(m,4H)。
【実施例7】
【0072】
(化合物番号29)
4−(6−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
ピロリジン0.852g(11.98mmol)を、実施例5の段階5.1で得られた4−(6−クロロピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン0.060g(0.29mmol)を含む密閉チューブに添加する。この混合物を130℃で3時間加熱し、周囲温度まで冷却し、トルエン40mlで希釈し、組み合わせた混合物を減圧下で濃縮する。こうして得られた残渣をジクロロメタン50mlで希釈し、飽和炭酸ナトリウム水溶液300ml中に注ぐ。この水相をジクロロメタン100mlで2回抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。この残渣を、比率85/15/1.5のクロロホルム、メタノールおよびアンモニア水の混合物で溶離を実施して、シリカゲルのカラムによるクロマトグラフィーで精製する。期待される生成物0.029gが、茶色粉末の形態で得られる。
【0073】
融点:119−121℃。
H NMR(d−DMSO):δ(ppm):7.99(d,1H)、7.42(dd,1H)、6.35(d,1H)、3.43−3.18(m,6H)、2.96−2.78(m,2H)、2.62−2.44(m,2H)、2.00−1.82(m,4H)、1.75−1.41(m,4H)。
【実施例8】
【0074】
(化合物番号62)
4−[6−(チアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
2−トリブチルスタンニルチアゾール0.246g(0.66mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド0.055g(0.08mmol)を、テトラヒドロフラン10ml中溶液中の、実施例5の段階5.1で得られた4−(6−クロロピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン0.055g(0.26mmol)を含む50ml丸底フラスコ中にアルゴン下で逐次導入する。この混合物を還流で12時間加熱し、周囲温度まで冷却し、ジクロロメタン40mlで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液300ml中に注ぐ。この水相を1N塩酸溶液でpH=5に調整する。有機相を分離し、次いで、水相を炭酸ナトリウム粉末でpH=10に調整する。水相をジクロロメタン100mlで2回抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。この残渣を、比率95/5/0.5のクロロホルム、メタノールおよびアンモニア水の混合物で溶離を実施して、シリカゲルのカラムによるクロマトグラフィーで精製する。期待される生成物0.038gが、白色粉末の形態で得られる。
【0075】
融点:127−129℃。
H NMR(d−DMSO):δ(ppm):8.60(d,1H)、8.04(d,1H)、7.98−7.82(m,2H)、7.77(d,1H)、3.02−2.76(m,2H)、2.70−2.33(m,4H)、1.90−1.51(m,4H)。
【0076】
本発明による化合物のいくつかの実施例の化学構造および物理的特性を以下の表1に例示する。この表の「塩」のカラムにおいて、「−」は塩基の状態の化合物を表し、「HBr」は臭化水素酸塩を表し、「HCl」は塩酸塩を表す。酸:塩基モル比を対向して示す。「BOC」は、t−ブチルオキシカルボニル基を表す。
【0077】
【表1】







【0078】
本発明の化合物は、薬理学的試験の対象を成してきたが、これらの試験は、薬物の活性物質としてのこれらの有用性を示している。
【0079】
即ち、本発明の化合物は、Mark and CollinsによりJ.Pharmacol Exp.Ther.、1982、22、564に、およびMarksらによりMol.Pharmacol、1986、30、427に記載された方法により、αサブユニットを含むニコチン受容体に対するこれらの親和性に関して試験されてきた。
【0080】
体重150から200gの雄性OFAラットを断頭し、全脳を迅速に摘出し、Polytron(商標)ミルを用いて、4℃の0.32Mスクロース溶液15倍体積中で均質化し、次いで、1000Gで10分間遠心分離する。このペレットを除去し、上澄み液を8000Gにおいて4℃で20分遠心分離する。このペレットを回収し、Polytron(商標)ミルを用いて、4℃の二重蒸留水15倍体積中で均質化し、次いで、8000Gで20分間遠心分離する。このペレットを除去し、上澄み液および皮膚層(バッフィコート)を40000Gで20分間遠心分離する。このペレットを回収し、4℃の二重蒸留水15倍体積で再懸濁し、40000Gで20分間さらなる時間遠心分離した後、−80℃で保管する。
【0081】
実験当日に、この組織を徐々に解凍し、緩衝剤5倍体積中に懸濁させる。この膜の懸濁液150μlを試験化合物の存在下または非存在下において、暗所で37℃で30分間前温置する。次いで、この膜を、1nM[H]−α−ブンガロトキシン50μlの存在下、20mM HEPES緩衝剤、0.05%ポリエチレンイミンの最終体積250μ1中で、暗黒中37℃で60分間温置する。0.05%ポリエチレンイミンで3時間前処理したWhatman GF/C(商標)フィルターを通してろ過することによって、この反応を停止させる。このフィルターを4℃の緩衝剤5mlで2回すすぎ、各フィルター上に保持された放射能を液体シンチグラフィーで測定する。最終濃度1μMのα−ブンガロトキシンの存在下で非特異的結合を測定する;この非特異的結合は、フィルター上に回収された総結合のおよそ60%を占める。試験化合物の各濃度に対する[H]−α−ブンガロトキシンの特異的結合の阻害率を測定し、次いで、IC50値(この特異的結合を50%阻害する化合物の濃度)を計算する。
【0082】
最大の親和性を有する本発明の化合物のIC50値は、0.001から1μMの間である。
【0083】
いくつかの特定の化合物に関する実験データを以下の表2に示す。
【0084】
【表2】

【0085】
また、本発明の化合物を、Anderson and Arnericによって、Eur.J.Pharmacol.1994、253、261に、およびHallらによって、Brain Res.、1993、600、127に記載された方法により、αβサブユニットを含むニコチン受容体に対するこれらの親和性に関して試験した。
【0086】
体重が150から200gの雄性Sprague−Dawleyラットを断頭し、全脳を迅速に摘出し、4℃の0.32Mスクロース溶液15倍体積中で均質化し、次いで、1000Gで10分間遠心分離する。このペレットを除去し、上澄み液を20000Gにおいて4℃で20分遠心分離する。このペレットを回収し、Polytron(商標)ミルを用いて、4℃の二重蒸留水15倍体積中で均質化し、次いで、8000Gで20分間遠心分離する。このペレットを除去し、上澄み液および皮膚層(バッフィコート)を40000Gで20分間遠心分離する。このペレットを回収し、二重蒸留水15mlで再懸濁させ、40000Gでさらなる時間遠心分離した後、−80℃で保管する。
【0087】
実験当日に、この組織を徐々に解凍し、緩衝剤3倍体積中に懸濁させる。この膜の懸濁液150μlを1nM[H]−シスチン100μlの存在下、試験化合物の存在下または非存在下で、最終体積500μ1緩衝剤中、4℃で120分間温置する。ポリエチレンイミンで前処理したWhatman GF/B(商標)フィルターを通してろ過することによって、この反応を停止させる。このフィルターを4℃の緩衝剤5mlで2回すすぎ、各フィルター上に保持された放射能を液体シンチグラフィーで測定する。10μMの(−)−ニコチンの存在下で非特異的結合を測定する;この非特異的結合は、フィルター上に回収された総結合の75から85%を占める。[H]−シスチン(1μMおよび10μMの用量における)の特異的結合の阻害率を、試験した化合物の各濃度について測定する。IC50値(この特異的結合を50%阻害する化合物の濃度)を最大の親和性を有する本発明の化合物について計算する。
【0088】
最大の親和性を有する本発明の化合物のIC50値は、0.001から1μMの間である。
【0089】
また、本発明の化合物を、HoughtlingらによってMol.Pharmacol.1995、48、280に記載された方法により、神経節末梢ニコチン受容体に対するこれらの親和性に関し試験した。
【0090】
−80℃で保管されていたウシ副腎線を解凍し、Polytron(商標)ミルを用いて、pH7.4で4℃の50mMトリスHCl緩衝剤20倍体積中で均質化し、次いで、35000Gで10分間遠心分離する。この上澄み液を除去し、このペレットを4℃の50mMトリス−HCl緩衝剤30倍体積中に再懸濁させ、懸濁液を再均質化した後、35000Gで10分間再遠心分離する。この最終ペレットを4℃のトリス−HCl緩衝剤10倍体積中に溶解する。膜100μl(即ち、新しい組織10mg)を最終濃度0.66nMの[H]−エピバチジン50μlの存在下、試験化合物の存在下または非存在下で、最終体積250μ1緩衝剤中、24℃で3時間温置する。この試料をpH7.4で4℃のトリス−HCl緩衝剤50μMで希釈することによって、この反応を停止させ、次いで、0.5%ポリエチレンイミンで3時間前処理したWhatman GF/C(商標)フィルターを通してろ過を実施する。このフィルターを緩衝剤5mlで2回すすぎ、フィルター上に保持された放射能を液体シンチグラフィーで測定する。最終濃度2mMの(−)−ニコチンの存在下で非特異的結合を測定する;この非特異的結合は、フィルター上に回収された総結合の30から40%を占める。[H]−エピバチジンの特異的結合の阻害率を、試験した生成物の各濃度に対して測定し、次いでIC50値(この特異的結合を50%阻害する化合物の濃度)を計算する。
【0091】
本発明の化合物のIC50値は、0.001から1μMの間である。
【0092】
得られた結果は、本発明の一部の化合物は、ニコチン受容体のαサブユニットに対する選択的リガンドであり、他の一部のものは、αβおよびαに対する混合リガンドであることを示している。
【0093】
これらの結果は、特に、中枢神経系ならびに末梢系における、ニコチン受容体の機能異常に関連する障害の治療または予防における本化合物の使用を示唆している。
【0094】
これらの疾患は、有害な認知変化、より具体的には有害な記憶変化(獲得、固定および想起)および注意プロセスに関する発作ならびにアルツハイマー病、病理学的老化(加齢に伴う記憶障害、AAMI)もしくは正常な老化(老人性認知症)、パーキンソン症候群、21トリソミー(ダウン症候群)、精神医学的病態(特に、統合失調症(CIAS))または心的外傷後ストレス障害(PTSD)に伴う認知障害、コルサコフのアルコール症候群、血管性認知症(多発脳梗塞性認知症(MDI))または頭蓋外傷に関連する実行機能障害を含む。
【0095】
また、本発明の化合物は、パーキンソン病またはハンチントン舞踏病、トゥーレット症候群、遅発性ジスキネジアおよび運動亢進症などの他の神経疾患において観察される運動障害の治療に有用である可能性がある。
【0096】
また、本発明の化合物は、上述の神経変性疾患に関連する解剖学的病理組織学的発病に対する神経保護治療活性を示す可能性がある。
【0097】
また、本発明の化合物は、多発性硬化症の治療において有用である可能性がある。
【0098】
また、本発明の化合物は、脳卒中および脳低酸素エピソードの治癒的療法または対症療法となる可能性がある。本発明の化合物は、精神医学的病態:統合失調症(陽性および/または陰性症状)、双極性障害、鬱病、不安、パニック発作、PTSD、注意欠陥多動性障害(ADHD)または強迫行動の場合に使用することができる。
【0099】
本発明の化合物は、タバコから、アルコールからまたはコカイン、LSD、大麻もしくはベンゾジアゼピンなどの様々な依存症誘発物質からの離脱に起因する症状を防止する可能性がある。
【0100】
本発明の化合物は、様々な起源の疼痛(慢性、神経因性または炎症性の疼痛を含む)の治療に有用である可能性がある。
【0101】
さらに、本発明の化合物は、下肢虚血、下肢動脈閉塞性疾患(PAD:末梢動脈疾患)、心虚血(安定狭心症)、心筋梗塞、心不全、糖尿病患者における皮膚治癒不全、静脈不全症の静脈瘤性潰瘍または敗血症性ショックの治療に使用される可能性がある。
【0102】
また、本発明の化合物は、様々な起源の炎症プロセス、特に、中枢神経系に関連する炎症、アレルギーもしくは喘息に関連する肺炎症、歯周炎、サルコイドーシス、膵炎、再潅流障害またはリウマチ様関節炎の治療に使用される可能性がある。
【0103】
また、本発明の化合物は、乾癬などの皮膚科学的病態の治療、および喘息の治療に有用である可能性がある。
【0104】
本発明の化合物は、潰瘍性大腸炎の治療に使用される可能性がある。
【0105】
したがって、本発明による化合物は、薬物、特に、ニコチン受容体の機能異常に関連する障害、特に、上述の疾患の治療または予防に有用な薬物の調製に使用することができる。
【0106】
したがって、本発明の他の態様によれば、本発明の主題は、式(I)の化合物または薬剤として許容される酸とのその付加塩またはさらに式(I)の化合物の水和物もしくは溶媒和を含む薬物である。
【0107】
これらの薬物は、特に、ニコチン受容体の機能異常に関連する障害、特に上述の障害の治療または予防に治療的に使用される。
【0108】
本発明の他の態様によれば、本発明は、活性成分として本発明による化合物を含む薬剤組成物に関する。これらの薬剤組成物は、本発明による少なくとも1種の化合物または前記化合物の薬剤として許容される塩、水和物もしくは溶媒和の有効量およびさらに少なくとも1種の薬剤として許容される賦形剤を含む。
【0109】
前記賦形剤は、薬剤形態および所望の投与方法に応じて、当業者には既知の通例の賦形剤から選択される。
【0110】
経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、外用、局所、気管内、鼻腔内、経皮または直腸内投与のための本発明の薬剤組成物において、上記式(I)の活性成分または場合によるその塩、溶媒和もしくは水和物を、従来の医薬品賦形剤との混合物として、上記障害または疾患の予防または治療のために動物およびヒトに単位投与形態で投与することができる。
【0111】
適当な単位投与形態は、経口経路による形態(例えば、経口で摂取される、錠剤、軟質または硬質ゼラチンカプセル、粉末、顆粒および経口用溶液もしくは懸濁液)、舌下、頬側、気管内、眼内または鼻腔内投与形態、吸入による投与形態、局所、経皮、皮下、筋肉内または静脈内投与形態、直腸内投与形態および植込錠を含む。局所適用では、本発明による化合物をクリーム剤、ゲル剤、軟膏剤またはローション剤中で使用してもよい。
【0112】
例として、錠剤の形態における本発明による化合物の単位投与形態は、以下の成分を含むことができる。
本発明による化合物 50.0mg
マンニトール 223.75mg
クロスカルメロースナトリウム 6.0mg
トウモロコシデンプン 15.0mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.25mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
【0113】
前記単位形態は、製剤形態に応じて、1日当たりのが投与量が体重1kg当たり活性成分0.01から20mgとなるような用量を含む。
【0114】
より多いまたはより少ない用量が適当である特定の場合が存在する可能性があり;このような用量は、本発明の範囲から逸脱しない。通例の慣行によれば、各患者に適した用量は、投与の方法および体重および前記患者の応答に応じて、医師によって決定される。
【0115】
また、本発明の他の態様によれば、本発明は、患者に本発明による化合物または薬剤として許容されるその塩またはその水和物またはその溶媒和物の1つの投与を含む、上記病態の治療法に関する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化4】

[式中、
Rは、
水素もしくはハロゲン原子を表し;
または、ヒドロキシル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルキル−O−もしくは(C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキレン−O−基を表し;
または、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール基(この基は、ハロゲン原子または(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキレン、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルキル−O−、(C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキレン−O−、(C−C)フルオロアルキル、(C−C)フルオロアルコキシ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、(C−C)アルキルアミノもしくはジ(C−C)アルキルアミノ、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリール−(C−C)アルキレン、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(C−C)アルキレン、アリール−O−もしくは−C(O)−(C−C)アルキル基から選択される1つまたは複数の基で場合によって置換されていることが可能である。)を表し;前記ヘテロシクロアルキル基は、−C(O)O(CHで場合によって置換されており;
nは、1または2を表し;
mは、1または2を表し;
oは、1または2を表し;
塩基の形態または酸付加塩の形態およびさらに水和物または溶媒和物の形態であり、
nおよびo=1であり、m=2である場合は除外され;
以下の
−4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン;
−4−(6−クロロピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン;
−4−(6−ブロモピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン;
−4−(ピリジン−3−イル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
は除外される。]
に対応する化合物。
【請求項2】
Rが、
水素もしくはハロゲン原子を表し;
またはヒドロキシル基を表し;
または、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール基(この基は、ハロゲン原子または(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)フルオロアルキル、(C−C)フルオロアルコキシ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、(C−C)アルキルアミノもしくはジ(C−C)アルキルアミノ、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリール−(C−C)アルキレン、ヘテロアリール、アリール−O−もしくは−C(O)−(C−C)アルキル基から選択される1つまたは複数の基で場合によって置換されていることが可能である。)を表し、前記ヘテロシクロアルキル基は、−C(O)O(CHで場合によって置換されており;
nが、1または2を表し;
mが、1または2を表し;
oが、1または2を表すことを特徴とする、
塩基の形態または酸付加塩の形態およびさらに水和物または溶媒和物の形態の、
請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
Rが、
ハロゲン原子を表し;
またはヒドロキシル基を表し;
または、ヘテロシクロアルキル基、アリール基もしくはヘテロアリール基(この基は、ハロゲン原子または(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)フルオロアルキル、(C−C)フルオロアルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリール−(C−C)アルキレン、ヘテロアリール、アリール−O−もしくは−C(O)−(C−C)アルキル基から選択される1つまたは複数の基で場合によって置換されていることが可能である。)を表し、前記ヘテロシクロアルキル基は、−C(O)O(CHで場合によって置換されており;
nが、1または2を表し;
mが、1または2を表し;
oが、1を表すことを特徴とする、
塩基の形態または酸付加塩の形態およびさらに水和物または溶媒和物の形態の、
請求項1または2に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
nおよびmおよびo=1であることを特徴とする、塩基の形態または酸付加塩の形態およびさらに水和物または溶媒和物の形態の、請求項1から3のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
nおよびm=2ならびにo=1であることを特徴とする、塩基の形態または酸付加塩の形態、およびさらに水和物または溶媒和物の形態の、請求項1から3のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬剤として許容される酸とこの化合物の付加塩またはさらに水和物もしくは溶媒和物を含むことを特徴とする薬物。
【請求項7】
請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはこの化合物の薬剤として許容される塩、水和物または溶媒和物およびさらに少なくとも1種の薬剤として許容される賦形剤を含むことを特徴とする薬剤組成物。
【請求項8】
有害な認知変化;注意プロセスに関する発作;アルツハイマー病、病理学的老化もしくは正常な老化、パーキンソン症候群、21トリソミー、精神医学的病態、コルサコフのアルコール症候群、血管性認知症または頭蓋外傷に関連する実行機能障害;パーキンソン病もしくはその他の神経疾患において観察される運動障害または上述の神経変性疾患に関連する解剖学的病理組織学的発病;または多発性硬化症の治療および予防が意図された薬物の調製における、請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項9】
脳卒中および脳低酸素エピソードまたは精神医学的病態の治療および予防が意図された薬物の調製における、請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項10】
タバコからの、アルコールからのおよび様々な依存症誘発物質からの離脱に起因する症状の防止が意図された薬物の調製における、請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項11】
疼痛の治療が意図された薬物の調製における、請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項12】
下肢虚血、下肢動脈閉塞性疾患、心虚血、心筋梗塞、心不全、糖尿病患者における皮膚治癒不全、静脈不全症の静脈瘤性潰瘍または敗血症性ショックの治療が意図された薬物の調製における、請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項13】
炎症プロセスの治療が意図された薬物の調製における、請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項14】
皮膚科学的病態、喘息または潰瘍性大腸炎の治療が意図された薬物の調製における、請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。

【公表番号】特表2010−518053(P2010−518053A)
【公表日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−548712(P2009−548712)
【出願日】平成20年2月4日(2008.2.4)
【国際出願番号】PCT/FR2008/000137
【国際公開番号】WO2008/110699
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】