アップリンクACK/NAKリソース割振り
肯定応答インジケータをシグナリングするために採用するアップリンクリソースをモバイルデバイスに割り振ることを可能にするシステムおよび方法について説明する。永続的にスケジュールされたモバイルデバイスにはアップリンクリソースを明示的に割り当てることができる。動的にスケジュールされたモバイルデバイスは、ダウンリンク制御チャネルインデックスに基づいてアップリンクリソースを識別するために1対1のマッピングを利用することができる。1対1のマッピングは、ダウンリンク制御チャネルインデックスと、永続的にスケジュールされたユーザに割り振られたリソースおよび/または混合リソースブロック中の他の制御シグナリングのために確保されたリソースとの間の関連付けを削除するために修正できる。さらに、動的ユーザと永続的ユーザとの間の衝突を回避するようにダウンリンク制御チャネルインデックスを選択することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2008年3月27日に出願された「UPLINK ACK/NAK RESOURCE ALLOCATION」と題する、米国仮特許出願第61/039,994号の利益を主張する。上述の出願の全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
以下の説明は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、ダウンリンク仮想リソースブロックインデックスと混合アップリンク物理リソースブロックのためのアップリンク肯定応答ロケーション(acknowledgment location)との間の暗示的(implicitly)な1対1のマッピングを可能にすることに関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、音声およびデータなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、使用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力、...)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムとすることができる。そのような多元接続システムの例には、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムなどがある。さらに、これらのシステムは、third generation partnership project(3GPP)、3GPP2、3GPP long term evolution(LTE)などの規格に準拠することができる。
【0004】
一般に、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のモバイルデバイスのための通信を同時にサポートすることができる。各モバイルデバイスは、順方向リンクおよび逆方向リンク上の伝送を介して1つまたは複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(またはダウンリンク)は基地局からモバイルデバイスへの通信リンクを指し、逆方向リンク(またはアップリンク)はモバイルデバイスから基地局への通信リンクを指す。さらに、モバイルデバイスと基地局との間の通信は、単入力単出力(SISO)システム、多入力単出力(MISO)システム、多入力多出力(MIMO)システムなどを介して確立できる。さらに、ピアツーピアワイヤレスネットワーク構成では、モバイルデバイスは他のモバイルデバイスと(および/または基地局は他の基地局と)通信することができる。
【0005】
ワイヤレス通信システムは、しばしば、カバレージエリアを与える1つまたは複数の基地局を使用する。典型的な基地局は、ブロードキャスト、マルチキャストおよび/またはユニキャストサービス用の複数のデータストリームを送信することができ、データストリームは、アクセス端末の独立した受信対象となるデータのストリームとすることができる。そのような基地局のカバレージエリア内のアクセス端末が採用されることで、複合ストリームによって搬送される1つ、2つ以上、またはすべてのデータストリームを受信することができる。同様に、アクセス端末はデータを基地局または別のアクセス端末に送信することができる。
【発明の概要】
【0006】
以下で、1つまたは複数の実施形態の基本的な理解を与えるために、そのような実施形態の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての企図される実施形態の包括的な概観ではなく、すべての実施形態の主要または重要な要素を識別するものでも、いずれかまたはすべての実施形態の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の導入として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化された形式で提示することである。
【0007】
一態様による、肯定応答リソース(アクノリッジメント・リソース)の割振りを可能にするための方法について本明細書で説明する。本方法は、ダウンリンク制御チャネルインデックスに対応するアップリンクリソースロケーションを識別するためにマッピングを利用することを備えることができる。本方法はまた、有効性を確認するためにアップリンクリソースロケーションを評価することを含むことができる。さらに、本方法は、アップリンクリソースロケーションが無効なロケーションであるときマッピングを更新することを備えることができる。
【0008】
本明細書で説明する第2の態様は、装置に関する。本装置は、肯定応答インジケータをシグナリングするために採用するアップリンクリソースロケーションを選択する識別モジュールであって、アップリンクリソースロケーションが、ダウンリンク制御チャネルインデックスへの関連付けに少なくとも部分的に基づいて選択される、識別モジュールを備えることができる。本装置はまた、選択されたアップリンクリソースロケーションが有効な肯定応答リソースであるかどうかを検証(又は立証)する検証(又は立証)モジュールを含むことができる。本装置は、選択されたアップリンクリソースロケーションが無効なリソースロケーションに対応するとき、ダウンリンク制御チャネルインデックスと異種アップリンクリソースロケーションとの間の新しい関連付けを発生させる更新モジュールをさらに備えることができる。
【0009】
第3の態様は、暗示的リソース割振りを可能にするワイヤレス通信装置に関する。本ワイヤレス通信装置は、ダウンリンク制御チャネルインデックスに対応するアップリンクリソースロケーションを選択するためにダウンリンクインデックスとアップリンクリソースとの間の1対1のマッピングを採用するための手段を備えることができる。本ワイヤレス通信装置はまた、選択されたアップリンクリソースロケーションを有効なリソースロケーションまたは無効なリソースロケーションの少なくとも1つとして識別するための手段を含むことができる。さらに、本ワイヤレス通信装置は、ダウンリンク制御チャネルインデックスと無効なリソースロケーションとの間の関連付けを削除するために1対1のマッピングを再定義するための手段を備えることができる。
【0010】
本明細書で説明する第4の態様は、少なくとも1つのコンピュータに、スケジュール情報が得られる物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)インデックスに対応するアップリンクチャネル上の候補肯定応答リソースを識別するために1対1のマッピングを採用させるための符号を備える、コンピュータ可読媒体を備えることができる、コンピュータプログラム製品に関する。本コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つのコンピュータに、有効性を確認するために候補肯定応答リソースを評価させるための符号をさらに含むことができる。さらに、本コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つのコンピュータに、無効なときに、候補肯定応答リソースを削除するために1対1のマッピングを再定義させるための符号を備えることができる。
【0011】
第5の態様は、特定のPDCCHインデックスに対応する候補肯定応答リソースを選択するために物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)インデックスと物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースとの間の1対1のマッピングを利用するように構成されたプロセッサを備えるワイヤレス通信装置に関する。プロセッサは、候補肯定応答リソースを有効なリソースまたは無効なリソースの1つとして示すようにさらに構成できる。さらに、プロセッサは、PDCCHインデックスと無効なリソースとの間の関連付けを削除するために1対1のマッピングを修正するように構成できる。
【0012】
別の態様による、アップリンク肯定応答リソースを割り振るための方法について本明細書で説明する。本方法は、利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割することを備えることができる。本方法はまた、第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てることを含むことができる。さらに、本方法は、ダウンリンク制御チャネルインデックスを、第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振ることを備えることができる。
【0013】
さらに別の態様は、利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割することと、第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てることと、ダウンリンク制御チャネルインデックスを、第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振ることとに関係する命令を保持するメモリを備える装置に関する。本装置はまた、メモリに結合され、メモリ中に保持された命令を実行するように構成されたプロセッサを備えることができる。
【0014】
さらに別の態様は、アップリンクリソースを割り振ることを可能にするワイヤレス通信装置に関する。本ワイヤレス通信装置は、利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割するための手段を備えることができる。本ワイヤレス通信装置は、第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てるための手段をさらに含むことができる。さらに、本ワイヤレス通信装置は、ダウンリンク制御チャネルインデックスを、前記第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振るための手段を備えることができる。
【0015】
本明細書で説明する追加の態様は、コンピュータ可読媒体を備えることができるコンピュータプログラム製品に関する。コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つのコンピュータに、利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割させるための符号を備えることができる。コンピュータ可読媒体はまた、少なくとも1つのコンピュータに、第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てさせるための符号を含むことができる。さらに、コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つのコンピュータに、ダウンリンク制御チャネルインデックスを、第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振らせるための符号を備えることができる。
【0016】
本明細書で説明するさらなる態様は、利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割し、第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当て、ダウンリンク制御チャネルインデックスを、第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振り、第1のサブセットが永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てられたリソースを含むことを、動的にスケジュールされたモバイルデバイスにシグナリングするように構成されたプロセッサを備えるワイヤレス通信装置に関する。
【0017】
上記および関連する目的を達成するために、1つまたは複数の実施形態は、以下で十分に説明し、特に特許請求の範囲で指摘する特徴を備える。以下の説明および添付の図面に、1つまたは複数の実施形態のいくつかの例示的な態様を詳細に示す。ただし、これらの態様は、様々な実施形態の原理を使用する様々な方法のほんのいくつかを示すものであり、説明する実施形態は、すべてのそのような態様およびそれらの均等物を含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本明細書に記載の様々な態様によるワイヤレス通信システムを示す図。
【図2】混合リソースブロック中の肯定応答リソースの割振りを可能にする例示的なシステムの図。
【図3】動的にスケジュールされたデバイスおよび永続的にスケジュールされたデバイスのための混合リソースブロック中の肯定応答リソースの割振りを可能にする例示的なワイヤレス通信システムの図。
【図4】動的にスケジュールされたデバイスの存在下で永続的にスケジュールされたデバイスのための肯定応答リソースの割当てを可能にする例示的なシステムの図。
【図5】暗示的な1対1のマッピングに基づいてアップリンク肯定応答リソースを識別することを可能にする例示的な方法の図。
【図6】アップリンク肯定応答リソースの暗示的および/または明示的な割振りを可能にする例示的な方法の図。
【図7】マッピングによってアップリンク肯定応答リソースを識別することを可能にする例示的なシステムの図。
【図8】動的にスケジュールされたモバイルデバイスおよび永続的にスケジュールされたモバイルデバイスへのアップリンク肯定応答リソースの割振りを可能にする例示的なシステムの図。
【図9】本明細書に記載の様々なシステムおよび方法とともに使用できる例示的なワイヤレスネットワーク環境の図。
【図10】アップリンク肯定応答リソースの識別を可能にする例示的なシステムの図。
【図11】1つまたは複数のモバイルデバイスへのアップリンクリソースの割振りを可能にする例示的なシステムの図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、図面を参照しながら様々な実施形態について説明する。図面全体にわたって、同様の要素を指すのに同様の参照符号を使用する。以下の記述では、説明の目的で、1つまたは複数の実施形態の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細を記載する。ただし、そのような(1つまたは複数の)実施形態は、これらの具体的な詳細なしに実施できることは明らかであろう。他の例では、1つまたは複数の実施形態の説明を円滑にするために、よく知られている構造およびデバイスをブロック図の形態で示す。
【0020】
本出願で使用する「構成要素」、「モジュール」、「システム」などの用語は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアなど、コンピュータ関連のエンティティを指すものとする。たとえば、構成要素は、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータとすることができるが、これらに限定されない。例として、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションと、そのコンピューティングデバイスの両方を構成要素とすることができる。1つまたは複数の構成要素がプロセスおよび/または実行スレッド内に常駐することができ、1つの構成要素を1つのコンピュータ上に配置し、および/または2つ以上のコンピュータ間に分散することができる。さらに、これらの構成要素は、様々なデータ構造を記憶している様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。これらの構成要素は、1つまたは複数のデータパケット(たとえば、ローカルシステム、分散システム内、および/または他のシステムを用いるインターネットなどのネットワーク全体の中の別の構成要素と信号を介して相互作用する1つの構成要素からのデータ)を有する信号によるなど、ローカルおよび/またはリモートプロセスを介して通信することができる。
【0021】
さらに、様々な実施形態について、モバイルデバイスに関して本明細書で説明する。モバイルデバイスは、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器(UE)とも呼ばれることがある。モバイルデバイスは、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイスとすることができる。さらに、様々な実施形態について、基地局に関して本明細書で説明する。基地局は、(1つまたは複数の)モバイルデバイスと通信するために利用でき、アクセスポイント、ノードB、発展型ノードB(eノードBもしくはeNB)、送受信基地局(BTS)または何らかの他の用語で呼ばれることもある。
【0022】
さらに、本明細書で説明する様々な態様または特徴は、標準のプログラミングおよび/またはエンジニアリング技法を使用した方法、装置、または製造品として実装できる。本明細書で使用する「製造品」という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するものとする。たとえば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶デバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなど)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)など)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(たとえば、EPROM、カード、スティック、キードライブなど)を含むことができるが、これらに限定されない。さらに、本明細書で説明する様々な記憶媒体は、情報を記憶するための1つまたは複数のデバイスおよび/または他の機械可読媒体を表すことができる。「機械可読媒体」という用語は、ワイヤレスチャネル、ならびに(1つまたは複数の)命令および/またはデータを記憶、含有、および/または搬送することが可能な様々な他の媒体を含むことができるが、これらに限定されない。
【0023】
本明細書で説明する技法は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数領域多重(SC−FDMA)および他のシステムなど、様々なワイヤレス通信システムに対して使用できる。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)、CDMA2000などの無線技術を実装することができる。UTRAは、Wideband−CDMA(W−CDMA)およびCDMAの他の変形態を含む。CDMA2000は、IS−2000、IS−95、およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))などの無線技術を実装することができる。OFDMAシステムは、Evolved UTRA(E−UTRA)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDMなどの無線技術を実装することができる。UTRAおよびE−UTRAは、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。3GPP Long Term Evolution(LTE)は、ダウンリンク上ではOFDMAを採用し、アップリンク上ではSC−FDMAを採用するE−UTRAを使用するUMTSの今度のリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)という名称の組織の文書に記載されている。
【0024】
ここで図1を参照すると、本明細書で提示する様々な実施形態によるワイヤレス通信システム100が示されている。システム100は、複数のアンテナグループを含むことができる基地局102を備える。たとえば、1つのアンテナグループはアンテナ104および106を含み、別のグループはアンテナ108および110を備え、さらなるグループはアンテナ112および114を含むことができる。アンテナグループごとに2つのアンテナが示されているが、グループごとにより多いまたはより少ないアンテナを利用することができる。基地局102は、さらに、送信機チェーンおよび受信機チェーンを含むことができ、送信機チェーンおよび受信機チェーンの各々は、当業者なら諒解するように、信号送信および受信に関連する複数の構成要素(たとえば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナなど)を備えることができる。
【0025】
基地局102は、モバイルデバイス116およびモバイルデバイス122など1つまたは複数のモバイルデバイスと通信することができるが、基地局102は、モバイルデバイス116および122と同様の実質的にいかなる数のモバイルデバイスとも通信することができることを諒解されたい。モバイルデバイス116および122は、たとえば、セルラー電話、スマートフォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/またはワイヤレス通信システム100を介して通信するための他の適切なデバイスとすることができる。図示のように、モバイルデバイス116は、アンテナ112および114と通信しており、アンテナ112および114は、順方向リンク118を介して情報をモバイルデバイス116に送信し、逆方向リンク120を介してモバイルデバイス116から情報を受信する。さらに、モバイルデバイス122は、アンテナ104および106と通信しており、アンテナ104および106は、順方向リンク124を介して情報をモバイルデバイス122に送信し、逆方向リンク126を介してモバイルデバイス122から情報を受信する。周波数分割複信(FDD)システムでは、たとえば、順方向リンク118は、逆方向リンク120によって使用される周波数帯とは異なる周波数帯を利用し、順方向リンク124は、逆方向リンク126によって使用される周波数帯とは異なる周波数帯を使用することができる。さらに、時分割複信(TDD)システムでは、順方向リンク118および逆方向リンク120は、順方向リンク124および逆方向リンク126が利用することができるのと共通の周波数帯を利用することができる。
【0026】
アンテナの各グループおよび/またはそれらが通信するように指定されたエリアを、基地局102のセクタと呼ぶことができる。たとえば、基地局102によってカバーされるエリアのセクタ中のモバイルデバイスに通信するようにアンテナグループを設計することができる。順方向リンク118および124を介した通信では、基地局102の送信アンテナは、モバイルデバイス116および122についての順方向リンク118および124の信号対雑音比を向上させるためにビームフォーミングを利用することができる。これは、たとえば、信号を所望の方向にステアリングするためにプリコーダを使用することによって行うことができる。さらに、基地局102が、関連するカバレージ中に不規則に散在するモバイルデバイス116および122に送信するためにビームフォーミングを利用する間は、基地局が単一のアンテナを介してその基地局のすべてのモバイルデバイスに送信する場合と比較して、隣接セル内のモバイルデバイスは干渉を受けにくい。さらに、モバイルデバイス116および122は、一例ではピアツーピアまたはアドホック技術を使用して互いに直接通信することができる。さらに、システム100は、FDD、TDDなど、通信チャネル(たとえば、順方向リンク、逆方向リンク、...)を分割する実質的にどんなタイプの複信技法でも利用することができる。
【0027】
別の例によれば、システム100は多入力多出力(MIMO)通信システムとすることができる。MIMOシステムは、データ送信用の複数(NT)個の送信アンテナおよび複数(NR)個の受信アンテナを使用する。NT個の送信アンテナとNR個の受信アンテナとによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルと呼ばれることがあるNS個の独立チャネルに分解でき、ここで、NS<{NT,NR}である。NS個の独立チャネルの各々は1つの次元に対応する。さらに、複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成された追加の次元数が利用された場合、MIMOシステムは改善されたパフォーマンス(たとえば、増加したスペクトル効率、より高いスループット、および/またはより大きい信頼性)を与えることができる。
【0028】
一態様では、モバイルデバイス116および122は基地局102に肯定応答インジケータを送信することができる。肯定応答インジケータにより、モバイルデバイス116および122はベースステーション102からのダウンリンク送信またはパケットの受信をシグナリングすることができる。たとえば、ダウンリンク送信が正常に受信され、復号されたとき、モバイルデバイス116および122は基地局102に肯定応答(ACK)を送信することができる。さらに、ダウンリンク送信またはパケットが正常に受信または復号されなかったとき、モバイルデバイス116および122は否定応答(NAK)をシグナリングすることができる。一態様によれば、モバイルデバイス116および122は、ACKまたはNAKを示すためにアップリンクチャネル上でリソースまたはロケーションを利用することができる。ロケーションはダウンリンク割振りに基づいて選択できる。たとえば、モバイルデバイス116は、モバイルデバイス116に割り振られたダウンリンク118上のリソースの特性に基づいてアップリンク120のロケーション(たとえば、時間、周波数、符号などにおけるリソースロケーション)において肯定応答メッセージを基地局102に送信することができる。
【0029】
一態様によれば、ダウンリンクチャネルのインデックスと、肯定応答のためのアップリンクチャネル中のリソースロケーションとの間に、1対1の暗示的マッピングを生成することができる。動的にスケジュールされたモバイルデバイスは、1対1のマッピングを使用して肯定応答ロケーションを識別することができる。動的にスケジュールされたモバイルデバイスは、送信時間間隔(TTI)ごとにスケジュール情報を得る。特定のダウンリンク送信を肯定応答するために、モバイルデバイスは、特定のダウンリンク送信用のスケジュール情報をモバイルデバイスに搬送するために使用されるダウンリンク制御チャネルインデックス(たとえば、モバイルデバイスに関連する制御チャネル要素のインデックス)にマッピングされたアップリンクリソースロケーションを利用することができる。
【0030】
一態様では、アップリンク制御情報は、肯定応答インジケータの他にチャネル品質インジケータを含むことができる。そのような状況では、通常ならば肯定応答のために利用可能なリソースロケーションは、チャネル品質インジケータのために利用される。1対1のマッピングは、チャネル品質インジケータによって使用されるリソースを反映するように更新できる。たとえば、1対1のマッピングを利用して、ダウンリンク制御チャネルインデックスに基づいてリソースロケーションを識別することができる。リソースロケーションを有効性について評価することができる。有効なリソースロケーションは、肯定応答用に利用可能なロケーションである。無効なリソースロケーションは、チャネル品質インジケータ用に割り当てられたロケーションである。ダウンリンク制御チャネルインデックスが、無効なリソースにマッピングするとき、1対1のマッピングを更新することができる。マッピングは、ダウンリンク制御チャネルインデックスを有効なリソースロケーションに関連付けるように再定義できる。
【0031】
別の態様では、モバイルデバイスは半永続的にスケジュールできる。半永続的にスケジュールされたモバイルデバイスは、2つ以上のTTIにわたって有効なままであるスケジュール情報(たとえば、リソース割当て)を得る。したがって、半永続的割当てが最初に発行されるとき、半永続的にスケジュールされたモバイルデバイスへのダウンリンク送信には、対応するダウンリンク制御チャネル送信が伴う。半永続的にスケジュールされたモバイルデバイスは、半永続的許可を確立するスケジュール情報中に指定されたリソースを利用してダウンリンク送信に対応する肯定応答インジケータをシグナリングすることができる。
【0032】
例によれば、モバイルデバイス116は基地局102によって動的にスケジュールされ、モバイルデバイス122は基地局102によって半永続的にスケジュールできる。基地局102からのダウンリンク送信を肯定応答(または否定応答)するために、モバイルデバイス116は、暗示的にマッピングされたアップリンクリソースを利用し、モバイルデバイス122は、スケジュール情報中に明示的に指定されたリソースを使用する。(動的にスケジュールされた)モバイルデバイス116および(永続的にスケジュールされた)モバイルデバイス122からの肯定応答インジケータは、様々な機構に従って多重化できる。たとえば、基地局102は、衝突を回避するようにモバイルデバイス116および122をスケジュールすることができる。モバイルデバイス116は、暗示的な1対1のマッピングを使用し続け、モバイルデバイス112は、割り当てられたアップリンクリソースを利用し続けることができる。基地局102は、モバイルデバイス122に明示的に割り当てられたリソースにマッピングするダウンリンクインデックスが、モバイルデバイス116に動的スケジュール情報をシグナリングするためには利用されないことを保証することができる。別の例では、モバイルデバイス116および122は、衝突を回避するために協調することができる。肯定応答インジケータの利用可能な全リソースのセットを2つのサブセットに分割することができる。1つのサブセットは、動的にスケジュールされたモバイルデバイスに関連し(たとえば、暗示的(implicitly)に割り当てられたリソース)、1つのサブセットは、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに関連することができる。モバイルデバイス122は、永続的にスケジュールされたユーザに関連するサブセット中のリソースを使用することができる。モバイルデバイス116は、上述のように暗示的な1対1のマッピングを利用することができる。さらに、モバイルデバイス116は、無効なリソースロケーション(たとえば、チャネル品質インジケータ用に割り当てられたロケーション)を回避するためにマッピングをプルーニングすることができる。その上、モバイルデバイス116は、永続的ユーザに指定されたサブセット内のリソースロケーションへのマッピングを回避するためにマッピングをさらに更新することができる。
【0033】
図2を参照すると、肯定応答インジケータのためのアップリンクリソース割振りを可能にするワイヤレス通信システム200が示されている。システム200は、ユーザ機器(UE)204と通信することができる基地局202(および/または任意の数の異種デバイス(図示せず))を含む。基地局202は、順方向リンクチャネルまたはダウンリンクチャネルを介してUE204に情報を送信することができる。さらに、基地局202は、逆方向リンクまたはアップリンクチャネルを介してUE204から情報を受信することができる。その上、システム200はMIMOシステムとすることができる。さらに、システム200は、(たとえば、3GPP、3GPP2、LTEなどの)OFDMAワイヤレスネットワークにおいて動作することができる。基地局202は、図1を参照しながら上述した基地局102と実質的に同様とし、基地局102と同様の機能を実行することができることを諒解されたい。さらに、UE204は、同じく図1に関して説明したモバイルデバイス116および122と同様の機能を提供することができる。
【0034】
基地局202は、UE204などの1つまたは複数のモバイルデバイスのアップリンクおよび/またはダウンリンクスケジューリングを実行するスケジューラ206を含む。ダウンリンク上で、スケジューラ206は、リソースブロックに関してUE204にデータを割り振る。たとえば、LTEベースのシステムでは、1つのリソースブロックは、周波数領域、および時間領域中の1スロット(たとえば、6つまたは7つのOFDMシンボル)中に12個のサブキャリアを含む。リソース要素またはリソースロケーションは、周波数インデックス(たとえば、副搬送波インデックス)とシンボルインデックスとを含むタプルである。ダウンリンク上で、割り振られたリソースブロックは、ダウンリンク制御情報と、ユーザデータとを含むことができる。ダウンリンク制御情報は物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でシグナリングし、ユーザデータは物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上でシグナリングできる。ダウンリンク制御情報は、たとえば、上記で説明したようなスケジュール情報を含むことができる。一態様によれば、UE204に関連するPDCCHのスケジュール情報は、UE204に割り振られたリソースブロック中に含まれるリソース上でシグナリングできる。PDCCHは、制御チャネル要素(CCE)(たとえば、リソース要素のグループ)によって特徴づけられ、1つまたは複数のCCEは、ダウンリンクチャネル情報をUE204に搬送するために使用できる。
【0035】
一態様によれば、スケジューラ206はUE204を動的にスケジュールすることができる。UE204は、動的にスケジュールされるとき、送信時間間隔(TTI)ごとにスケジュール情報を得る。たとえば、LTEベースのシステムでは、UE204は1msごとに(たとえば、サブフレームごとに)スケジュール情報を受信することができる。したがって、UE204は、PDSCH(たとえば、ユーザデータ)とPDCCH(たとえば、ダウンリンク制御情報)とを含むダウンリンクサブフレームを受信する。一態様では、UE204はダウンリンク上でユーザデータ(たとえば、PDSCH)を受信する。UE204は、ユーザデータが正常に受信され、復号されたか否かを通知するための肯定応答インジケータ(たとえば、ACKまたはNAK)を基地局202にシグナリングする。たとえば、UE204は、肯定応答インジケータをシグナリングするために物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を使用する。さらに、UE204は、肯定応答インジケータのために物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を利用することができることを諒解されたい。たとえば、UE204は、肯定応答インジケータを、アップリンク上で送信されるユーザデータと多重化することができる。
【0036】
一態様では、UE204は、肯定応答インジケータ用に利用すべきPUCCHのリソースロケーションを識別するために1対1のマッピングを使用する暗示的マッピングモジュール208を含む。この1対1のマッピングは、PDCCHインデックスを肯定応答リソースロケーションに関連付ける。たとえば、リソースロケーションは、アップリンクリソースブロックインデックス、時間変動巡回シフト、および直交カバーに関して提示できる。さらに、PDCCHインデックスは、特定のユーザ用のPDCCHを構築するために利用される第1のCCEのインデックスによって示すことができる。たとえば、特定のモバイルデバイス用のPDCCHインデックスは、そのモバイルデバイス用のPDDCHを構築するために使用される第1のCCEのインデックスも1である場合に、1とすることができる。
【0037】
一例によれば、暗示的な1対1のマッピングは次のように定義できる。アップリンクリソースブロック中で利用可能な個々の肯定応答(ACK)リソースの数mは、アップリンクリソースブロック中の巡回シフト/直交カバーの組合せの数に等しいとすることができる。mを仮定すれば、PDCCHインデックスi、アップリンクリソースブロックインデックスb、およびACKリソースインデックスkは以下のように定義できる。
【数1】
【0038】
上式で、NPDCCHはPDCCHインスタンスの数を表す。アップリンクリソースブロックbの第kのACKリソースから第iのPDCCHインデックスへのマッピングは、以下によって決定できる。
【数2】
【0039】
このマッピングによれば、アップリンクACKリソースロケーション(b,k)を仮定すれば、PDCCHインデックスiを決定することができる。
【0040】
別の例によれば、PDCCHインデックス(i)を仮定すれば、リソースロケーション(b,k)を確定することができる。たとえば、以下の関係式に従ってリソースブロックインデックスb、およびACKリソースインデックスkを決定することができる。
【数3】
【0041】
さらに、別の例によれば、ACKリソースインデックスkに対する、特定の直交カバーw(n)、および巡回シフトa(n)を次のように確定することができる。
【数4】
【0042】
この例によれば、jはセルインデックスであり、nはkに対応するLFDMシンボルインデックスであり、pj(k,n)は、セルj中のインデックスkに対する巡回シフトのホッピングパターンを表し、rj(k,n)は、セルj中のインデックスkに対する直交カバーのホッピングパターンを表す。
【0043】
一態様では、暗示的マッピングモジュール208は、肯定応答インジケータ用に利用すべきリソースロケーションを識別するために上述のようにマッピングを使用することができる。たとえば、リソースブロック(たとえば、m=4)当たり4つのACKリソースと4つのPDCCHインデックス(たとえば、NPDCCH=4)とをもつ一例を考察する。UE204は、全体的に極めて低いCCE上で制御情報を受信することができる(たとえば、i=0)。暗示的マッピングモジュール208は、対応するダウンリンクデータ送信の肯定応答インジケータをシグナリングするために、UE204によって使用されるべき第1のアップリンクリソースブロック(b=0)の第1のACKリソース(たとえば、k=0)を識別することができる。他のマッピングを使用することができ、本明細書で開示する主題は上記で説明したマッピングの例に限定されないことを諒解されたい。
【0044】
別の態様によれば、アップリンクリソースブロックは、混合リソースブロックとし、肯定応答インジケータに加えて他のアップリンク制御シグナリングへのリソース要素の割振りを含むことができる。たとえば、チャネル品質インジケータ(CQI)は、肯定応答インジケータと同じリソースブロックに割り振ることができる。一例では、上位層は、CQIのための混合リソースブロックのリソースを割り当て、そのようなCQI割当てリソースは、以前はACK用に利用可能であったリソースに対応することができる。暗示的マッピングモジュール208は1対1のマッピングをプルーニングすることができる。暗示的マッピングモジュール208は、CQIまたは他の制御シグナリング用に割り当てられたリソースロケーションである無効なリソースに解決されたマッピングエントリを更新することができる。一態様では、暗示的マッピングモジュール208は、無効なリソースから有効なリソースにPDCCHインデックスのマッピングを再定義することによってマッピングエントリを更新する。たとえば、暗示的マッピングモジュール208は、有効なリソースロケーションを特定のPDCCHインデックスに割り当てることができる。
【0045】
一例によれば、暗示的マッピングモジュール208は、PDCCHインデックスにわたって反復し、必要に応じて、暗示的な1対1のマッピングをプルーニングして混合リソースブロックを収容するようにマッピングを更新することができる。たとえば、暗示的マッピングモジュール208は、第1のPDCCHインデックス(たとえば、i=0)、および0に設定された反復値nで開始することができる。暗示的マッピングモジュール208は、対応する肯定応答リソースロケーションを識別するために1対1のマッピングを使用することができる。対応する肯定応答リソースロケーションは、アップリンクリソースブロックインデックスと、アップリンクリソースブロックインデックス内の肯定応答リソースインデックスとを含む。識別されたアップリンクリソースブロックインデックスが、正則(たとえば、非混合)リソースブロックインデックスに対応する場合、肯定応答リソースロケーションは有効である。識別されたリソースブロックインデックスが混合リソースブロックインデックスに対応する場合、ロケーションが肯定応答インジケータ用に割り振られているかどうかに関する判断を行う。たとえば、識別された肯定応答リソースインデックスに対応する直交カバーおよび巡回シフトを評価することができる。巡回シフトが、混合リソースブロック中の肯定応答インジケータ用に確保された巡回シフトの数よりも少ないとき、リソースロケーションは有効であると宣言される。他の場合、リソースロケーションは無効である。
【0046】
識別されたリソースロケーションが有効であるとき、ロケーションは、反復中に使用されるPDCCHインデックスiに割り当てられる。さらに、反復値nが増分される。識別されたリソースロケーションが無効であるとき、暗示的マッピングモジュール208は、1対1のマッピングを使用して、i’がiよりも大きく、有効なリソースロケーションにマッピングする後続のPDCCHインデックスi’を発見する。発見された有効なリソースロケーションは、元のPDCCHインデックスiに割り当てられ、反復値nは、有効なリソースロケーションを発見するために使用される後続のPDCCHインデックスi’に基づいて更新される。暗示的マッピングモジュール208は、すべての利用可能な肯定応答リソースがPDCCHインデックスに割り当てられるまで、次のPDCCHインデックス(たとえば、i+1)を用いて繰り返すことができる。
【0047】
別の態様によれば、スケジューラ206は、UE204を半永続的にスケジュールすることができる。UE204は、半永続的にスケジュールされるとき、2つ以上のTTIに対してアクティブなままであるスケジュール情報を得る。たとえば、LTEベースのシステムにおいて、UE204は、そうでないと通知されるまで、第nのTTIごとにアクティブであるリソース割振りを指定するスケジュール情報を受信することができる。したがって、UE204は、半永続的にスケジュールされるとき、PDSCH(たとえば、ユーザデータ)を含むが必ずしもPDCCH(たとえば、ダウンリンク制御情報)を含むわけではないダウンリンクサブフレームを受信する。UE204は、ダウンリンク上でユーザデータ(たとえば、PDSCH)を受信する。UE204は、ユーザデータが正常に受信され、復号されたか否かを通知するための肯定応答インジケータ(たとえば、ACKまたはNAK)を基地局202にシグナリングする。たとえば、UE204は、肯定応答インジケータをシグナリングするために物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を使用する。さらに、UE204は、肯定応答インジケータのために物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を利用することができることを諒解されたい。たとえば、UE204は、肯定応答インジケータを、アップリンク上で送信されるユーザデータと多重化することができる。
【0048】
一態様では、UE204は、肯定応答インジケータ用に利用すべきPUCCHのリソースロケーションを識別する永続的マッピングモジュール210を含む。一例では、永続的マッピングモジュール210は、リソースロケーションを抽出するためにスケジュール情報を評価することができる。UE204を半永続的にスケジュールするとき、スケジューラ206は肯定応答リソースの明示的割振りを含むことができる。スケジューラ206は、明示的に割り振られたリソースが、PDCCHインデックスから暗示的にマッピングされたリソースと一致しないことを保証することができる。たとえば、スケジューラ206は、半永続的にスケジュールされたユーザに明示的に割り振られた肯定応答リソースに対応するPDCCHインデックスを利用するのを控えることができる。
【0049】
別の例によれば、暗示的マッピングモジュール208および永続的マッピングモジュール210は、衝突が起こらないように、動的にスケジュールされたユーザからの肯定応答インジケータと半永続的ユーザからの肯定応答インジケータとを多重化するように相互動作することができる。利用可能な肯定応答リソースの全セットは、2つのサブセット、すなわち動的にスケジュールされたユーザ用のサブセットと、永続的にスケジュールされたユーザ用のサブセットとに分割できる。永続的マッピングモジュール210は、関連するサブセット内のスケジューラ206によって明示的に割り振られたリソースロケーションを識別することができる。加えて、暗示的マッピングモジュール208は、半永続的サブセット中の肯定応答リソースを除外するために1対1のマッピングをさらにプルーニングすることができる。たとえば、暗示的マッピングモジュール208は、サブセットに対してリソースロケーションを検証し、半永続的サブセットをもつリソースロケーションが無効であると宣言することができる。暗示的マッピングモジュール208は、上述のように(1つまたは複数の)無効なロケーションを更新することができる。したがって、一例では、肯定応答リソースの分割はスケジューラ206のみに対して知られており、スケジューラ206が衝突を防止する。別の例では、UE204が、分割方式を知っており、衝突を防止するために暗示的な1対1のマッピングをさらにプルーニングする。
【0050】
さらに、図示されていないが、基地局202は、モバイルデバイスを動的にスケジュールすること、モバイルデバイスを半永続的にスケジュールすること、半永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに肯定応答リソースを明示的に割り振ることなどに関する命令を保持するメモリを含むことができるのを諒解されたい。さらに、メモリは、アップリンク上で肯定応答リソースを分割すること、ならびに肯定応答衝突を防止するために動的および半永続的モバイルデバイスをスケジュールすることに関係する命令を保持することができる。さらに、基地局202は、命令(たとえば、メモリ内に保持された命令、異種ソースから得られた命令、...)を実行することに関して利用できるプロセッサを含むことができる。
【0051】
さらに、UE204は、ダウンリンク制御チャネルインデックスを肯定応答リソースロケーションに暗示的にマッピングすること、スケジュール情報から肯定応答リソースロケーションを抽出すること、混合リソースブロックのために1対1のマッピングをプルーニングすることなどに関する命令を保持するメモリを含むことができることをも諒解されたい。さらに、メモリは、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスを対象とする肯定応答リソースを除外するために1対1のマッピングを更新することに関係する命令を含むことができる。さらに、UE204は、命令(たとえば、メモリ内に保持された命令、異種ソースから得られた命令、...)を実行することに関して利用できるプロセッサを含むこともできる。
【0052】
図3に、動的にスケジュールされたデバイスおよび永続的にスケジュールされたデバイスのための混合リソースブロック中の肯定応答リソースの割振りを可能にするワイヤレス通信システム300を示す。システム300は、ダウンリンクを介してユーザ機器(UE)204に情報を送信する基地局202を含む。さらに、UE204は、アップリンクを介して基地局202に情報を送信することができる。システム200と同様に、システム300はMIMOシステムおよび/またはLTEベースの通信システムとすることができる。さらに、基地局202およびUE204は、図2を参照しながら上述した基地局202およびUE204と実質的に同様とし、および/またはそれらと同様の機能を提供することができることを諒解されたい。
【0053】
基地局202は、基地局202によってサービスされるUE204および/または他のモバイルデバイス(図示せず)にダウンリンクおよびアップリンクリソースを割り振ることができるスケジューラ206を含む。たとえば、スケジューラ206は、ダウンリンク上の1つまたは複数のリソースブロック、およびアップリンク上の1つまたは複数のリソースブロックをUE204に割り当てることができる。一態様によれば、スケジューラ206はUE204を動的にスケジュールすることができる。動的にスケジュールされるとき、UE204は、TTIごとにスケジュール情報を得る。スケジュール情報は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で送信し、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE)中に配置できる。特定のユーザ用のPDCCHを構築するために使用される最も低いCCEインデックスは、ダウンリンクPDCCHインデックスとして利用できる。ダウンリンクPDCCHインデックスを利用して、肯定応答インジケータ(たとえば、ACKまたはNAK)をシグナリングするために使用すべきアップリンク上のリソースを識別することができる。
【0054】
UE204は、アップリンク上の肯定応答リソースの識別を可能にする暗示的マッピングモジュール208を含む。暗示的マッピングモジュール208は、アップリンク上の肯定応答リソースに対するPDCCHインデックスの1対1のマッピングを使用することができる。たとえば、UE204は、1対1のマッピングの利用によって特定のダウンリンク送信に肯定応答することができる。ダウンリンク送信は、PDCCH上でシグナリングされるスケジュール情報に従ってリソースに割り振られる。割振りを構築するために利用される最も低いCCEインデックスは、アップリンク上で肯定応答リソースロケーションを識別するために使用できるPDCCHインデックスである。一例によれば、図2に関して上記で説明した1対1のマッピング機構など、1対1のマッピング機構を利用することができる。開示する主題に関連して他の1対1のマッピング機構を使用することができることを諒解されたい。
【0055】
アップリンク上でUE204に割り当てられる一部のリソースブロックは混合リソースブロックとすることができる。混合リソースブロックは、肯定応答の他に他のアップリンク制御シグナリングを含む。混合リソースブロックでは、通常ならば肯定応答のために利用可能なリソース要素は、他の制御情報(たとえば、CQIなど)に割り当てられる。暗示的マッピングモジュール208は、他の制御情報に割り当てられたリソースを回避するために1対1のマッピングをプルーニングすることができる。暗示的マッピングモジュール208は、ダウンリンクインデックス(たとえば、PDCCHインデックス)に少なくとも部分的に基づいて肯定応答リソースロケーションを判断する識別モジュール302を含む。識別モジュール302は、ダウンリンクインデックスとリソースロケーションとの間の暗示的な1対1のマッピングを使用する。たとえば、識別モジュール302は、図2を参照しながら上記で説明した暗示的マッピング機構を利用することができる。
【0056】
暗示的マッピングモジュール208は、さらに、リソースロケーションを検証する検証モジュール304を含むことができる。検証モジュール304は、識別モジュール302によって判断されたリソースロケーションが、肯定応答リソース、または他の制御情報のために割り当てられたリソースであるかどうかを確認することができる。検証モジュール304は、判断されたリソースロケーションが、有効なリソース(たとえば、肯定応答リソース)であるか、または(たとえば、他の制御情報のために割り当てられた)無効なリソースであるかを示すことができる。さらに、暗示的マッピングモジュール208は、無効なロケーションにダウンリンクインデックスがマッピングしていることを検証モジュール304が示しているとき、リソースロケーションとダウンリンクインデックスとの間に新しい関連を生成することができる更新モジュール306を含む。一例によれば、更新モジュール306は、ダウンリンクインデックスよりも大きいが、有効なロケーションにマッピングする最も近接したインデックスを発見することができる。更新モジュール306は、発見された有効なロケーションとダウンリンクインデックスがペアにされるような1対1のマッピングを再定義する。別の態様では、識別モジュール302、検証モジュール304、および更新モジュール306は、各連続するダウンリンクインデックスにわたって、各々が一意で有効なリソースロケーションに割り当てられるまで反復することができる。
【0057】
一態様によれば、スケジューラ206はUE204を半永続的にスケジュールすることができる。たとえば、スケジューラ206は、1つまたは複数のリソースブロックをUE204に割り振ることができ、割振りは2つ以上のTTIに対して有効である。半永続的にスケジュールされたデバイスでは、ダウンリンクユーザデータ送信(たとえば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の送信)に対して常にPDCCH送信が伴うわけではない。したがって、ダウンリンク送信は対応するPDCCHインデックスに関連付けられないことがあるので、暗示的な1対1のマッピングは使用されない。スケジューラ206は、半永続的ユーザのためのスケジュール情報中にアップリンクリソースロケーションを含むことができる。したがって、UE204は、基地局202への肯定応答にシグナリングするために利用すべきアップリンクリソースロケーションを識別する永続的マッピングモジュール310を含むことができる。永続的マッピングモジュール310は、スケジューラ206によって生成されたスケジュール情報を分析する抽出モジュール308を含むことができる。抽出モジュール308は、スケジュール情報中に含まれる明示的リソースロケーションを識別することができる。さらに、抽出モジュール308は、スケジュール情報から他の値からリソースロケーションを導き出すことができる。
【0058】
暗示的マッピングモジュール208および永続的マッピングモジュール210はリソース衝突を回避するように相互動作することができる。たとえば、2つの異種モバイルデバイスが同時にシングルリソースを利用しようと試みるときに衝突が起こることがある。たとえば、動的にスケジュールされたデバイスは、永続的にスケジュールされたデバイスに明示的に割り当てられたリソースロケーションに暗示的にマッピングできる。さらに、モバイルデバイス(たとえば、UE204)は、あるサブフレーム中では動的にスケジュールし、他のサブフレーム中では永続的にスケジュールできる。
【0059】
競合を回避するために、あるセグメントは動的にスケジュールされたユーザ用となり、別のセグメントは永続的にスケジュールされたユーザ用となるように、UE204は肯定応答のために使用するリソースをセグメント化することができる。利用可能なすべての肯定応答リソースのセットは2つのサブセットに分割できる。UE204は、永続的にスケジュールされたユーザによる利用のために割り当てられた1つのサブセット中に肯定応答リソースのインデックスを含む永続的インデックス310のセットを保持することができる。UE204はまた、動的にスケジュールされたユーザによる利用のために割り当てられた第2のサブセット中にリソースインデックスを含む暗示的インデックス312のセットを保持することができる。
【0060】
永続的マッピングモジュール210は、永続的インデックス310中に含まれるリソースロケーションを識別する。さらに、暗示的マッピングモジュール208は、永続的インデックス310中に含まれるインデックスに関連するエントリを削除するために1対1のマッピングをさらにプルーニングすることができる。検証コンポーネント304は、リソースロケーションが永続的インデックス310中に含まれるときそのリソースロケーションが無効であると示すことができ、更新モジュール306は新しいマッピングを割り当てることができる。
【0061】
次に図4を参照すると、通信システム400が示されている。システム400は、動的にスケジュールされたデバイスの存在下で永続的にスケジュールされたデバイスのための肯定応答リソースの割当てを可能にする。システム400は、上記でさらに詳細に説明したように、基地局202と、UE204と、スケジューラ206と、暗示的マッピングモジュール208と、永続的マッピングモジュール210とを含む。
【0062】
一態様では、スケジューラ206は、UE204のためのリソース割振りを選択する割当てモジュール402を含むことができる。スケジューラ206は、UE204を動的にスケジュールし、TTIごとにスケジュール情報を提供することができる。スケジュール情報はダウンリンク制御チャネル上で送信でき、UE204に対する制御チャネル情報はダウンリンクインデックスに関連付けられる。暗示的マッピングモジュール208は、アップリンクリソースロケーションに暗示的にリンクするためにダウンリンクインデックスを使用する。アップリンクリソースロケーションは、肯定応答インジケータをシグナリングするために利用される。スケジューラ206はまた、UE204を永続的にスケジュールすることができる。永続的にスケジュールされるとき、UE204は、2つ以上のTTIに対して有効なままであるスケジュール情報を得る。さらに、割当てモジュール402は、肯定応答のためにアップリンクリソースをUE204に明示的に割り振ることができる。
【0063】
一態様によれば、割当てモジュール402は、肯定応答リソース間の衝突を回避するためにモバイルデバイス(たとえば、UE204、および他の異種デバイス)間でリソースを割り振ることができる。たとえば、スケジューラ206は、永続的にスケジュールされたユーザに割り当てられたリソースと、動的にスケジュールされたユーザに暗示的に割り当てられたリソースとに関する情報を保持することができる。スケジューラ206は、永続的リソースインデックス404のセット、および暗示的リソースインデックス406のセットを保持することができる。肯定応答衝突を避けるために、割当てモジュール402は、永続的にスケジュールされたユーザに明示的に割り当てられたリソースに暗示的にリンクするダウンリンクチャネルインデックスの利用を回避することができる。代替的におよび/または並行して、割当てモジュール402は、アクティブで動的にスケジュールされたユーザによって暗示的にマッピングされたリソースロケーションを明示的に割り当てることを控えることができる。
【0064】
図5〜図6を参照すると、アップリンク肯定応答リソース割振りに関係する方法が示されている。説明を簡単にするために、方法を一連の行為として図示し説明するが、いくつかの行為は、1つまたは複数の実施形態によれば、本明細書で図示し説明する順序とは異なる順序で、および/または他の行為と同時に行われるので、方法は行為の順序によって限定されないことを理解および諒解されたい。たとえば、方法は、状態図など、一連の相互に関連する状態または事象として代替的に表現できることを当業者ならば理解し、諒解するであろう。さらに、1つまたは複数の実施形態による方法を実施するために、図示のすべての行為が必要とされるわけではない。
【0065】
図5を参照すると、暗示的な1対1のマッピングに基づいてアップリンク肯定応答リソースを識別することを可能にする方法500が示されている。方法500は、たとえば、肯定応答インジケータのためのアップリンク制御チャネル上のリソースを選択するためにモバイルデバイスによって使用できる。この選択は、スケジュール情報を搬送するために利用されるダウンリンクチャネルインデックスに部分的に基づくことができる。
【0066】
一態様では、方法500は参照番号502において開始でき、アップリンク制御チャネル上のリソースロケーションを識別するために1対1のマッピングを利用する。たとえば、図2を参照しながら上述した機構と同様の1対1のマッピングを利用することができる。1対1のマッピングは、アップリンク制御チャネル上のリソースロケーションにダウンリンクチャネルインデックスをリンクする。ダウンリンクチャネルインデックスは、たとえば、ダウンリンクユーザデータ送信のスケジュール情報を含むダウンリンク制御チャネルを構築するために利用される最も低い制御チャネル要素のインデックスとすることができる。
【0067】
参照数字504において、リソースロケーションが混合リソースブロック内に含まれるかどうかに関する判断を行う。混合リソースブロックは、肯定応答インジケータに加えて他の制御情報に割り当てられたリソース要素を含むリソースブロックである。リソースロケーションが混合リソースブロック内にない場合、方法500は参照番号506に進み、リソースロケーションは有効であると見なし、リソースブロックとダウンリンクチャネルインデックスとの間のマッピングを維持する。リソースロケーションが混合リソースブロック内にある場合、方法500は参照番号508に進む。508において、リソースロケーションが肯定応答インジケータに対して有効であるかどうか検証するためにリソースロケーションを評価する。参照番号510において、リソースロケーションが有効であるかどうかに関する判断を行う。はいの場合、方法500は参照数字506に進み、マッピングを保持する。リソースロケーションが無効である(たとえば、他の制御情報用に割り当てられている)場合、方法500は参照数字512に進み、最も近い有効なリソースを発見する。たとえば、新たに発見されるインデックスが有効なリソースに関連付けられるように、1対1のマッピングに関して参照番号502において使用されたインデックスよりも大きいダウンリンクインデックスを発見する。有効なリソースが発見されると、参照番号514において1対1のマッピングを更新する。たとえば、参照番号502において使用された第1のインデックスが、参照番号512において発見された有効なリソースにリンクするようにマッピングを再定義する。
【0068】
一態様では、すべての有効な肯定応答リソースがダウンリンクチャネルインデックスにリンクされるまで方法500を反復することができる。有効なリソースに以前はリンクされていたが、より低いランキングインデックスに取って代わられたダウンリンクチャネルインデックスは、方法500によって一意のリソースに再マッピングできることを諒解されたい。
【0069】
図6を参照すると、アップリンク肯定応答リソースの暗示的および/または明示的な割振りを可能にする方法600が示されている。方法600は、たとえば、アップリンク肯定応答リソースを、動的にスケジュールされたモバイルデバイスおよび永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに衝突なしに割り振るために、基地局によって使用できる。方法600は、参照数字602において開始でき、スケジューリング要求を取得する。スケジューリング要求は、たとえば、モバイルデバイスによって送信される。参照数字604において、スケジューリング要求が取得されたモバイルデバイスを、動的にスケジュールすべきか、または永続的にスケジュールすべきかに関する判断を行う。モバイルデバイスを永続的にスケジュールする場合、アップリンク肯定応答リソースを明示的に割り振る。たとえば、明示的な割振りはスケジュール情報中に含めることができる。参照数字604においてモバイルデバイスを動的にスケジュールすべきであると判断された場合、方法600は参照数字608に進む。608において、永続的ユーザに明示的に割り振られたリソースのリストを収集する。参照数字610において、割振り解除されたリソースに暗示的にリンクされたダウンリンクインデックスを選択する。たとえば、スケジュール情報を搬送するためにダウンリンク制御チャネルを構築するとき、永続的ユーザに明示的に割り振られたリソースに暗示的にリンクしないダウンリンクインデックスを使用する。
【0070】
本明細書で説明する1つまたは複数の態様によれば、ダウンリンク制御チャネルインデックスを肯定応答リソースロケーションに暗示的にリンクすること、無効なリソースロケーションを識別すること、最も近い有効なリソースを選択すること、1対1のマッピングを更新すること、永続的ユーザに関連するエントリを削除するためにマッピングをプルーニングすること、永続的ユーザとの衝突が回避されるように動的ユーザをスケジュールすることなどに関して推論をなすことができることを諒解されたい。本明細書で使用する「推論する」または「推論」という用語は、概して、事象および/またはデータを介して捕捉された観察のセットから、システム、環境、および/またはユーザの状態について推理する、またはその状態を推論するプロセスを指す。推論は、特定のコンテキストまたは動作を識別するために使用でき、あるいは、たとえば、状態の確率分布を生成することができる。推論は、確率的、すなわち、データおよび事象の考察に基づく当該の状態の確率分布の計算とすることができる。推論は、事象および/またはデータのセットからより高いレベルの事象を構成するために採用される技法を指すこともある。そのような推論から、事象が時間的に緊切して相関するか否かにかかわらず、および事象およびデータが1つまたは複数の事象およびデータの発生源に由来するかどうかにかかわらず、観測された事象および/または記憶された事象データのセットから新しい事象または動作が構成される。
【0071】
図7は、開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信システム中でモバイルデバイスに関連付けられた通信を実行するモバイルデバイス700の図である。モバイルデバイス700は、マッピングによってアップリンク肯定応答リソースを識別することを可能にすることができる。モバイルデバイス700は、たとえば、システム100、システム200、システム300、システム400、方法500、および方法600に関して本明細書でより多く説明するようなモバイルデバイス116もしくはユーザ機器204と同じまたは同様であるとすることができ、および/または、モバイルデバイス116もしくはユーザ機器204と同じまたは同様の機能を備えることができることを諒解されたい。
【0072】
モバイルデバイス700は、たとえば、受信アンテナ(図示せず)から信号を受信する受信機702を備えることができ、受信信号に対して典型的な動作(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバートなど)を実行し、調整された信号をデジタル化してサンプルを得る。受信機702は、たとえばMMSE受信機とすることができ、受信シンボルを復調し、復調されたシンボルをチャネル推定のためにプロセッサ706に供給することができる復調器704を備えることができる。プロセッサ706は、受信機702によって受信された情報の分析および/または送信機708による送信のための情報の生成に専用のプロセッサ、モバイルデバイス700の1つまたは複数の構成要素を制御するプロセッサ、ならびに/あるいは受信機702によって受信された情報の分析、送信機708による送信のための情報の生成、およびモバイルデバイス700の1つまたは複数の構成要素の制御を行うプロセッサとすることができる。基地局700は、たとえば、信号(たとえば、データ、肯定応答インジケータなど)を基地局(たとえば、102、202)、別のモバイルデバイス(たとえば、122)などに送信することを可能にするために、送信機708と連携して作動することができる変調器710をも備えることができる。たとえば、送信機708は、基地局によって明示的に割り振られたかまたは暗示的なマッピングによって識別されたアップリンクリソースにおいて基地局に肯定応答インジケータ(たとえば、ACKまたはNAK)を送信するために使用できる。
【0073】
一態様では、プロセッサ706は、肯定応答インジケータ用に利用すべきアップリンク制御チャネル(たとえば、PUCCH)のリソースロケーションを識別するために1対1のマッピングを使用する暗示的マッピングモジュール208に接続できる。この1対1のマッピングは、ダウンリンク制御チャネルインデックス(たとえば、PDCCHインデックス)を肯定応答リソースロケーションにリンクする。一例では、図2を参照しながら上述したマッピングなどの1対1のマッピングを使用することができる。暗示的マッピングモジュール208は、ダウンリンクチャネルインデックスを混合リソースブロック中の無効なリソースにリンクするデフォルトエントリを削除するために1対1のマッピングを更新することができる。別の態様では、プロセッサ706は、明示的に割り振られたリソースロケーションを識別する永続的マッピングモジュール210に接続できる。たとえば、永続的マッピングモジュール210は、リソースロケーションを抽出するためにスケジュール情報を評価することができる。一態様では、暗示的マッピングモジュール208は、永続的にスケジュールされたユーザに明示的に割り振られたリソースにエントリを消去するために1対1のマッピングをさらに再定義することができる。
【0074】
モバイルデバイス700は、メモリ712をさらに備えることができ、メモリ712は、プロセッサ706に動作可能に結合され、送信すべきデータ、受信されたデータ、利用可能なチャネルに関する情報、分析された信号および/または干渉強度に関係するデータ、割り当てられたチャネル、電力、レートなどに関係する情報、ならびにチャネルを推定し、そのチャネルを介して通信するための他の適切な情報を記憶することができる。メモリ712は、(たとえば、パフォーマンスベース、容量ベースなどの)チャネルの推定および/または利用に関連するプロトコルおよび/またはアルゴリズムをさらに記憶することができる。本明細書で説明するデータストア(たとえば、メモリ712)は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれかとすることができ、あるいは揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含むことができることを諒解されたい。限定ではなく例として、不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして動作するランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。限定ではなく例として、RAMは、同期RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、およびダイレクトランバスRAM(DRRAM)など、多くの形態が利用可能である。主題のシステムおよび方法のメモリ712は、これらおよび他の適切なタイプのメモリを、これらに限定されることなく、備えるものとする。
【0075】
暗示的マッピングモジュール208、永続的マッピングモジュール210、およびメモリ712はそれぞれ、たとえば、システム200、システム300、およびシステム400に関して本明細書でより十分に説明する構成要素など、それぞれの構成要素と同じまたは同様であるとすることができ、あるいはそれぞれの構成要素と同じまたは同様の機能を備えることができることを諒解し、理解されたい。暗示的マッピングモジュール208、永続的マッピングモジュール210、およびメモリ712は、それぞれ(図示のように)スタンドアロンユニットとすることができ、プロセッサ706内に含めることができ、必要に応じて、それらを別の構成要素内に組み込み、および/またはそれらのほとんどどんな好適な組合せ内にも組み込むことができることを、さらに諒解し、理解されたい。
【0076】
図8は、開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信システム中でモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするシステム800の図である。システム800は基地局102(たとえば、アクセスポイント、...)を備えることができる。基地局102は、複数の受信アンテナ804を介して1つまたは複数のモバイルデバイス116から(1つまたは複数の)信号を受信することができる受信機802と、送信アンテナ808を介して信号(たとえば、データ)を1つまたは複数のモバイルデバイス116に送信することができる送信機806とを含むことができる。受信機802は、受信アンテナ804から情報を受信することができ、受信した情報を復調することができる復調器810に動作可能に関連付けできる。復調されたシンボルは、受信機802によって受信された情報の分析および/または送信機806による送信のための情報の生成に専用のプロセッサ、基地局102の1つまたは複数の構成要素を制御するプロセッサ、ならびに/あるいは受信機802によって受信された情報の分析、送信機806による送信のための情報の生成、および基地局102の1つまたは複数の構成要素の制御を行うプロセッサとすることができるプロセッサ812によって分析できる。基地局102は、たとえば、信号(たとえば、データ)をモバイルデバイス116、別のデバイスなどに送信することを可能にするために送信機806と連携して作動することができる変調器814をも備えることができる。
【0077】
プロセッサ812は、モバイルデバイス116にダウンリンクおよびアップリンクリソースを割り振ることができるスケジューラ206と接続できる。たとえば、スケジューラ206は、ダウンリンク上の1つまたは複数のリソースブロック、およびアップリンク上の1つまたは複数のリソースブロックをモバイルデバイス116に割り当てることができる。一態様によれば、スケジューラ206は、モバイルデバイス116を動的にスケジュールすることができる。動的にスケジュールされたとき、モバイルデバイス116は、TTIごとにスケジュール情報を得る。別の態様によれば、スケジューラ206は、モバイルデバイス116を半永続的にスケジュールすることができる。たとえば、スケジューラ206は、1つまたは複数のリソースブロックをモバイルデバイス116に割り振ることができ、割振りは、2つ以上のTTIに対して有効である。モバイルデバイス116を半永続的にスケジュールするとき、スケジューラ206は肯定応答リソースの明示的割振りを含むことができる。スケジューラ206は、明示的に割り当てられたリソースが、ダウンリンク制御チャネルインデックスから暗示的にマッピングされたリソースと一致しないことを保証することができる。たとえば、スケジューラ206は、半永続的にスケジュールされたユーザに明示的に割り振られた肯定応答リソースに対応するダウンリンク制御チャネルインデックスを利用することを控えることができる。
【0078】
基地局102は、メモリ816をさらに備えることができ、メモリ816は、プロセッサ812に動作可能に結合され、送信すべきデータ、受信されたデータ、利用可能なチャネルに関係する情報、分析された信号および/または干渉強度に関係するデータ、割り当てられたチャネル、電力、レートなどに関係する情報、ならびにチャネルを推定し、そのチャネルを介して通信するための他の適切な情報を記憶することができる。メモリ816は、(たとえば、パフォーマンスベース、容量ベースなどの)チャネルの推定および/または利用に関連するプロトコルおよび/またはアルゴリズムをさらに記憶することができる。
【0079】
本明細書で説明したメモリ816は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれかとすることができ、あるいは揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含むことができることを諒解されたい。限定ではなく例として、不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして動作するランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。限定ではなく例として、RAMは、同期RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、およびダイレクトランバスRAM(DRRAM)など、多くの形態が利用可能である。主題のシステムおよび方法のメモリ816は、これらおよび他の適切なタイプのメモリを、これらに限定されることなく、備えるものとする。
【0080】
スケジューラ206およびメモリ816はそれぞれ、たとえば、システム200、システム300、およびシステム400に関して本明細書でより十分に説明するようなそれぞれの構成要素と同じまたは同様であるとすることができ、あるいはそれぞれの構成要素と同じまたは同様の機能を備えることができることを諒解し、理解されたい。スケジューラ206およびメモリ816は、それぞれ(図示のように)スタンドアロンユニットとすることができ、プロセッサ812内に含めることができ、必要に応じて、それらを別の構成要素内に組み込み、および/またはそれらのほとんどどんな好適な組合せ内にも組み込むことができることを、さらに諒解し、理解されたい。
【0081】
図9に、例示的なワイヤレス通信システム900を示す。ワイヤレス通信システム900には、簡潔のために、1つの基地局910と、1つのモバイルデバイス950とを示してある。ただし、システム900は、2つ以上の基地局および/または2つ以上のモバイルデバイスを含むことができ、追加の基地局および/またはモバイルデバイスは、以下で説明する例示的な基地局910およびモバイルデバイス950と実質的に同様または異なるものとすることができることを諒解されたい。さらに、基地局910および/またはモバイルデバイス950は、それらの間のワイヤレス通信を可能にするために、本明細書で説明するシステム(図1、図2、図3、図4および図7〜図8)および/または方法(図5〜図6)を使用することができることを諒解されたい。
【0082】
基地局910において、いくつかのデータストリームのトラフィックデータがデータソース912から送信(TX)データプロセッサ914に供給される。一例によれば、各データストリームは、それぞれのアンテナを介して送信できる。TXデータプロセッサ914は、トラフィックデータストリーム用に選択された特定の符号化方式に基づいて、そのデータストリームをフォーマット化し、符号化し、インタリーブして、符号化データを与える。
【0083】
各データストリームの符号化データは、直交周波数分割多重(OFDM)技法を使用してパイロットデータと多重化できる。追加または代替として、パイロットシンボルは、周波数分割多重化(FDM)、時分割多重化(TDM)、または符号分割多重化(CDM)できる。パイロットデータは、一般に、知られている方法で処理される知られているデータパターンであり、チャネル応答を推定するためにモバイルデバイス950において使用できる。各データストリームの多重化されたパイロットおよび符号化データは、そのデータストリーム用に選択された特定の変調方式(たとえば、2位相偏移キーイング(BPSK)、4位相偏移キーイング(QPSK)、M位相偏移キーイング(M−PSK)、多値直交振幅変調(M−QAM)など)に基づいて変調(たとえば、シンボルマッピング)して、変調シンボルを与えることができる。各データストリームのデータレート、符号化、および変調は、プロセッサ930によって実行または与えられる命令によって判断できる。
【0084】
データストリームの変調シンボルはTX MIMOプロセッサ920に供給され、TX MIMOプロセッサ920は、(たとえば、OFDM用に)変調シンボルをさらに処理することができる。次いで、TX MIMOプロセッサ920はNT 個の変調シンボルストリームをNT個の送信機(TMTR)922a〜922tに供給する。様々な実施形態では、TX MIMOプロセッサ920は、データストリームのシンボルと、シンボルの送信元のアンテナとにビームフォーミング重みを適用する。
【0085】
各送信機922は、それぞれのシンボルストリームを受信し、処理して、1つまたは複数のアナログ信号を与え、さらに、それらのアナログ信号を調整(たとえば、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介して送信するのに適した変調信号を与える。さらに、送信機922a〜922tからのNT個の変調信号は、それぞれNT個のアンテナ924a〜924tから送信される。
【0086】
モバイルデバイス950では、送信された変調信号はNR個のアンテナ952a〜952rによって受信され、各アンテナ952からの受信信号は、それぞれの受信機(RCVR)954a〜954rに供給される。各受信機954は、それぞれの信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化して、サンプルを与え、さらに、それらのサンプルを処理して、対応する「受信」シンボルストリームを与える。
【0087】
RXデータプロセッサ960は、特定の受信機処理技法に基づいてNR個の受信機954からNR個の受信シンボルストリームを受信し、処理して、NT個の「検出」シンボルストリームを与える。RXデータプロセッサ960は、各検出シンボルストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、データストリームのトラフィックデータを復元することができる。RXデータプロセッサ960による処理は、基地局910においてTX MIMOプロセッサ920およびTXデータプロセッサ914によって実行される処理を補足するものである。
【0088】
プロセッサ970は、上述のように、どのプリコーディング行列を利用すべきかを周期的に判断することができる。さらに、プロセッサ970は、行列インデックス部分とランク値部分とを備える逆方向リンクメッセージを作成することができる。
【0089】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を備えることができる。逆方向リンクメッセージは、データソース936から複数のデータストリームのトラフィックデータをも受信するTXデータプロセッサ938によって処理され、変調器980によって変調され、送信機954a〜954rによって調整され、基地局910に戻される。
【0090】
基地局910において、モバイルデバイス950からの変調信号は、アンテナ924によって受信され、受信機922によって調整され、復調器940によって復調され、RXデータプロセッサ942によって処理されて、モバイルデバイス950によって送信された逆方向リンクメッセージが抽出される。さらに、プロセッサ930は、抽出されたメッセージを処理して、ビームフォーミング重みを判断するためにどのプリコーディング行列を使用すべきかを判断することができる。
【0091】
プロセッサ930および970は、それぞれ基地局910およびモバイルデバイス950における動作を指示(たとえば、制御、調整、管理など)することができる。それぞれのプロセッサ930および970は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリ932および972に関連付けできる。プロセッサ930および970はまた、それぞれ、アップリンクとダウンリンクとに関して周波数推定値とインパルス応答推定値とを導き出すために計算を実行することができる。
【0092】
本明細書で説明する実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの任意の組合せで実装できることを理解されたい。ハードウェア実装の場合、処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書で説明する機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せの中で実装できる。
【0093】
実施形態は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコード、プログラムコードまたはコードセグメントで実装した場合、記憶構成要素などの機械可読媒体に記憶できる。コードセグメントは、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または命令、データ構造もしくはプログラムステートメントの任意の組合せを表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリ内容をパスおよび/または受信することによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合できる。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む、適切な手段を使用してパス、フォワーディング、または送信することができる。
【0094】
ソフトウェア実装の場合、本明細書で説明する技法は、本明細書で説明する機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装できる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶し、プロセッサによって実行することができる。メモリユニットは、プロセッサの内部またはプロセッサの外部に実装でき、その場合、当技術分野で知られているように様々な手段によってプロセッサに通信可能に結合できる。
【0095】
図10を参照すると、アップリンク肯定応答リソースの識別を可能にするシステム1000が示されている。たとえば、システム1000は、少なくとも部分的にモバイルデバイス中に常駐することができる。システム1000は機能ブロックを含むものとして表されており、その機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実装される機能を表す機能ブロックとすることができることを諒解されたい。システム1000は、連携して動作することができる電気構成要素の論理グルーピング1002を含む。たとえば、論理グルーピング1002は、ダウンリンクチャネルインデックスに基づいてアップリンクリソースロケーションを選択するために1対1のマッピングを採用するための電気構成要素1004を含むことができる。さらに、論理グルーピング1002は、選択されたアップリンクリソースを有効なリソースまたは無効なリソースとして識別するための電気構成要素1006を備えることができる。その上、論理グルーピング1002は、インデックスと無効なリソースとの間の関連付けを削除するために1対1のマッピングを再定義するための電気構成要素1008を備えることができる。さらに、システム1000は、電気構成要素1004、1006、および1008に関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ1010を含むことができる。メモリ1010の外部にあるものとして図示されているが、1つまたは複数の電気構成要素1004、1006、および1008はメモリ1010の内部に存在することができることを理解されたい。
【0096】
図11を参照すると、1つまたは複数のモバイルデバイスへのアップリンクリソースの割振りを可能にするシステム1100が示されている。たとえば、システム1100は、少なくとも部分的に基地局内に常駐することができる。システム1100は機能ブロックを含むものとして表されており、その機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実装される機能を表す機能ブロックとすることができることを諒解されたい。システム1100は、連携して動作することができる電気構成要素の論理グルーピング1102を含む。たとえば、論理グルーピング1102は、全肯定応答リソースのセットを分割するための電気構成要素1104を含むことができる。さらに、論理グルーピング1102は、第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てるための電気構成要素1106を備えることができる。その上、論理グルーピング1102は、ダウンリンクチャネルインデックスを、第2のサブセット中のリソースにマッピングする動的にスケジュールされたデバイスに割り振るための電気構成要素1108を備えることができる。論理グルーピング1102はまた、第1のサブセットが永続的ユーザに割り当てられていることを、動的にスケジュールされたモバイルデバイスにシグナリングするための電気構成要素1110を随意に含むことができる。さらに、システム1100は、電気構成要素1104、1106、1108、および1110に関連付けられた機能を実行するための命令を保持するメモリ1112を含むことができる。メモリ1112の外部にあるものとして図示されているが、1つまたは複数の電気構成要素1104、1106、1108、および1110はメモリ1112の内部に存在することができることを理解されたい。
【0097】
以上の説明は、1つまたは複数の実施形態の例を含む。もちろん、上述の実施形態について説明する目的で、構成要素または方法のあらゆる考えられる組合せについて説明することは不可能であるが、当業者なら、様々な実施形態の多数のさらなる組合せおよび置換が可能であることを認識できよう。したがって、説明した実施形態は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に入るすべてのそのような改変形態、変更形態および変形形態を包含するものとする。さらに、「含む(include)」という用語は、発明を実施するための形態または特許請求の範囲のいずれかで使用される限り、「備える(comprising)」という用語を使用すると請求項における移行語と解釈されるように「備える(comprising)」と同様に包括的なものとする。
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2008年3月27日に出願された「UPLINK ACK/NAK RESOURCE ALLOCATION」と題する、米国仮特許出願第61/039,994号の利益を主張する。上述の出願の全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
以下の説明は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、ダウンリンク仮想リソースブロックインデックスと混合アップリンク物理リソースブロックのためのアップリンク肯定応答ロケーション(acknowledgment location)との間の暗示的(implicitly)な1対1のマッピングを可能にすることに関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、音声およびデータなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、使用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力、...)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムとすることができる。そのような多元接続システムの例には、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムなどがある。さらに、これらのシステムは、third generation partnership project(3GPP)、3GPP2、3GPP long term evolution(LTE)などの規格に準拠することができる。
【0004】
一般に、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のモバイルデバイスのための通信を同時にサポートすることができる。各モバイルデバイスは、順方向リンクおよび逆方向リンク上の伝送を介して1つまたは複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(またはダウンリンク)は基地局からモバイルデバイスへの通信リンクを指し、逆方向リンク(またはアップリンク)はモバイルデバイスから基地局への通信リンクを指す。さらに、モバイルデバイスと基地局との間の通信は、単入力単出力(SISO)システム、多入力単出力(MISO)システム、多入力多出力(MIMO)システムなどを介して確立できる。さらに、ピアツーピアワイヤレスネットワーク構成では、モバイルデバイスは他のモバイルデバイスと(および/または基地局は他の基地局と)通信することができる。
【0005】
ワイヤレス通信システムは、しばしば、カバレージエリアを与える1つまたは複数の基地局を使用する。典型的な基地局は、ブロードキャスト、マルチキャストおよび/またはユニキャストサービス用の複数のデータストリームを送信することができ、データストリームは、アクセス端末の独立した受信対象となるデータのストリームとすることができる。そのような基地局のカバレージエリア内のアクセス端末が採用されることで、複合ストリームによって搬送される1つ、2つ以上、またはすべてのデータストリームを受信することができる。同様に、アクセス端末はデータを基地局または別のアクセス端末に送信することができる。
【発明の概要】
【0006】
以下で、1つまたは複数の実施形態の基本的な理解を与えるために、そのような実施形態の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての企図される実施形態の包括的な概観ではなく、すべての実施形態の主要または重要な要素を識別するものでも、いずれかまたはすべての実施形態の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の導入として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化された形式で提示することである。
【0007】
一態様による、肯定応答リソース(アクノリッジメント・リソース)の割振りを可能にするための方法について本明細書で説明する。本方法は、ダウンリンク制御チャネルインデックスに対応するアップリンクリソースロケーションを識別するためにマッピングを利用することを備えることができる。本方法はまた、有効性を確認するためにアップリンクリソースロケーションを評価することを含むことができる。さらに、本方法は、アップリンクリソースロケーションが無効なロケーションであるときマッピングを更新することを備えることができる。
【0008】
本明細書で説明する第2の態様は、装置に関する。本装置は、肯定応答インジケータをシグナリングするために採用するアップリンクリソースロケーションを選択する識別モジュールであって、アップリンクリソースロケーションが、ダウンリンク制御チャネルインデックスへの関連付けに少なくとも部分的に基づいて選択される、識別モジュールを備えることができる。本装置はまた、選択されたアップリンクリソースロケーションが有効な肯定応答リソースであるかどうかを検証(又は立証)する検証(又は立証)モジュールを含むことができる。本装置は、選択されたアップリンクリソースロケーションが無効なリソースロケーションに対応するとき、ダウンリンク制御チャネルインデックスと異種アップリンクリソースロケーションとの間の新しい関連付けを発生させる更新モジュールをさらに備えることができる。
【0009】
第3の態様は、暗示的リソース割振りを可能にするワイヤレス通信装置に関する。本ワイヤレス通信装置は、ダウンリンク制御チャネルインデックスに対応するアップリンクリソースロケーションを選択するためにダウンリンクインデックスとアップリンクリソースとの間の1対1のマッピングを採用するための手段を備えることができる。本ワイヤレス通信装置はまた、選択されたアップリンクリソースロケーションを有効なリソースロケーションまたは無効なリソースロケーションの少なくとも1つとして識別するための手段を含むことができる。さらに、本ワイヤレス通信装置は、ダウンリンク制御チャネルインデックスと無効なリソースロケーションとの間の関連付けを削除するために1対1のマッピングを再定義するための手段を備えることができる。
【0010】
本明細書で説明する第4の態様は、少なくとも1つのコンピュータに、スケジュール情報が得られる物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)インデックスに対応するアップリンクチャネル上の候補肯定応答リソースを識別するために1対1のマッピングを採用させるための符号を備える、コンピュータ可読媒体を備えることができる、コンピュータプログラム製品に関する。本コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つのコンピュータに、有効性を確認するために候補肯定応答リソースを評価させるための符号をさらに含むことができる。さらに、本コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つのコンピュータに、無効なときに、候補肯定応答リソースを削除するために1対1のマッピングを再定義させるための符号を備えることができる。
【0011】
第5の態様は、特定のPDCCHインデックスに対応する候補肯定応答リソースを選択するために物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)インデックスと物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースとの間の1対1のマッピングを利用するように構成されたプロセッサを備えるワイヤレス通信装置に関する。プロセッサは、候補肯定応答リソースを有効なリソースまたは無効なリソースの1つとして示すようにさらに構成できる。さらに、プロセッサは、PDCCHインデックスと無効なリソースとの間の関連付けを削除するために1対1のマッピングを修正するように構成できる。
【0012】
別の態様による、アップリンク肯定応答リソースを割り振るための方法について本明細書で説明する。本方法は、利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割することを備えることができる。本方法はまた、第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てることを含むことができる。さらに、本方法は、ダウンリンク制御チャネルインデックスを、第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振ることを備えることができる。
【0013】
さらに別の態様は、利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割することと、第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てることと、ダウンリンク制御チャネルインデックスを、第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振ることとに関係する命令を保持するメモリを備える装置に関する。本装置はまた、メモリに結合され、メモリ中に保持された命令を実行するように構成されたプロセッサを備えることができる。
【0014】
さらに別の態様は、アップリンクリソースを割り振ることを可能にするワイヤレス通信装置に関する。本ワイヤレス通信装置は、利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割するための手段を備えることができる。本ワイヤレス通信装置は、第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てるための手段をさらに含むことができる。さらに、本ワイヤレス通信装置は、ダウンリンク制御チャネルインデックスを、前記第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振るための手段を備えることができる。
【0015】
本明細書で説明する追加の態様は、コンピュータ可読媒体を備えることができるコンピュータプログラム製品に関する。コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つのコンピュータに、利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割させるための符号を備えることができる。コンピュータ可読媒体はまた、少なくとも1つのコンピュータに、第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てさせるための符号を含むことができる。さらに、コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つのコンピュータに、ダウンリンク制御チャネルインデックスを、第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振らせるための符号を備えることができる。
【0016】
本明細書で説明するさらなる態様は、利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割し、第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当て、ダウンリンク制御チャネルインデックスを、第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振り、第1のサブセットが永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てられたリソースを含むことを、動的にスケジュールされたモバイルデバイスにシグナリングするように構成されたプロセッサを備えるワイヤレス通信装置に関する。
【0017】
上記および関連する目的を達成するために、1つまたは複数の実施形態は、以下で十分に説明し、特に特許請求の範囲で指摘する特徴を備える。以下の説明および添付の図面に、1つまたは複数の実施形態のいくつかの例示的な態様を詳細に示す。ただし、これらの態様は、様々な実施形態の原理を使用する様々な方法のほんのいくつかを示すものであり、説明する実施形態は、すべてのそのような態様およびそれらの均等物を含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本明細書に記載の様々な態様によるワイヤレス通信システムを示す図。
【図2】混合リソースブロック中の肯定応答リソースの割振りを可能にする例示的なシステムの図。
【図3】動的にスケジュールされたデバイスおよび永続的にスケジュールされたデバイスのための混合リソースブロック中の肯定応答リソースの割振りを可能にする例示的なワイヤレス通信システムの図。
【図4】動的にスケジュールされたデバイスの存在下で永続的にスケジュールされたデバイスのための肯定応答リソースの割当てを可能にする例示的なシステムの図。
【図5】暗示的な1対1のマッピングに基づいてアップリンク肯定応答リソースを識別することを可能にする例示的な方法の図。
【図6】アップリンク肯定応答リソースの暗示的および/または明示的な割振りを可能にする例示的な方法の図。
【図7】マッピングによってアップリンク肯定応答リソースを識別することを可能にする例示的なシステムの図。
【図8】動的にスケジュールされたモバイルデバイスおよび永続的にスケジュールされたモバイルデバイスへのアップリンク肯定応答リソースの割振りを可能にする例示的なシステムの図。
【図9】本明細書に記載の様々なシステムおよび方法とともに使用できる例示的なワイヤレスネットワーク環境の図。
【図10】アップリンク肯定応答リソースの識別を可能にする例示的なシステムの図。
【図11】1つまたは複数のモバイルデバイスへのアップリンクリソースの割振りを可能にする例示的なシステムの図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、図面を参照しながら様々な実施形態について説明する。図面全体にわたって、同様の要素を指すのに同様の参照符号を使用する。以下の記述では、説明の目的で、1つまたは複数の実施形態の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細を記載する。ただし、そのような(1つまたは複数の)実施形態は、これらの具体的な詳細なしに実施できることは明らかであろう。他の例では、1つまたは複数の実施形態の説明を円滑にするために、よく知られている構造およびデバイスをブロック図の形態で示す。
【0020】
本出願で使用する「構成要素」、「モジュール」、「システム」などの用語は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアなど、コンピュータ関連のエンティティを指すものとする。たとえば、構成要素は、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータとすることができるが、これらに限定されない。例として、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションと、そのコンピューティングデバイスの両方を構成要素とすることができる。1つまたは複数の構成要素がプロセスおよび/または実行スレッド内に常駐することができ、1つの構成要素を1つのコンピュータ上に配置し、および/または2つ以上のコンピュータ間に分散することができる。さらに、これらの構成要素は、様々なデータ構造を記憶している様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。これらの構成要素は、1つまたは複数のデータパケット(たとえば、ローカルシステム、分散システム内、および/または他のシステムを用いるインターネットなどのネットワーク全体の中の別の構成要素と信号を介して相互作用する1つの構成要素からのデータ)を有する信号によるなど、ローカルおよび/またはリモートプロセスを介して通信することができる。
【0021】
さらに、様々な実施形態について、モバイルデバイスに関して本明細書で説明する。モバイルデバイスは、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器(UE)とも呼ばれることがある。モバイルデバイスは、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイスとすることができる。さらに、様々な実施形態について、基地局に関して本明細書で説明する。基地局は、(1つまたは複数の)モバイルデバイスと通信するために利用でき、アクセスポイント、ノードB、発展型ノードB(eノードBもしくはeNB)、送受信基地局(BTS)または何らかの他の用語で呼ばれることもある。
【0022】
さらに、本明細書で説明する様々な態様または特徴は、標準のプログラミングおよび/またはエンジニアリング技法を使用した方法、装置、または製造品として実装できる。本明細書で使用する「製造品」という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するものとする。たとえば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶デバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなど)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)など)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(たとえば、EPROM、カード、スティック、キードライブなど)を含むことができるが、これらに限定されない。さらに、本明細書で説明する様々な記憶媒体は、情報を記憶するための1つまたは複数のデバイスおよび/または他の機械可読媒体を表すことができる。「機械可読媒体」という用語は、ワイヤレスチャネル、ならびに(1つまたは複数の)命令および/またはデータを記憶、含有、および/または搬送することが可能な様々な他の媒体を含むことができるが、これらに限定されない。
【0023】
本明細書で説明する技法は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数領域多重(SC−FDMA)および他のシステムなど、様々なワイヤレス通信システムに対して使用できる。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)、CDMA2000などの無線技術を実装することができる。UTRAは、Wideband−CDMA(W−CDMA)およびCDMAの他の変形態を含む。CDMA2000は、IS−2000、IS−95、およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))などの無線技術を実装することができる。OFDMAシステムは、Evolved UTRA(E−UTRA)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDMなどの無線技術を実装することができる。UTRAおよびE−UTRAは、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。3GPP Long Term Evolution(LTE)は、ダウンリンク上ではOFDMAを採用し、アップリンク上ではSC−FDMAを採用するE−UTRAを使用するUMTSの今度のリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)という名称の組織の文書に記載されている。
【0024】
ここで図1を参照すると、本明細書で提示する様々な実施形態によるワイヤレス通信システム100が示されている。システム100は、複数のアンテナグループを含むことができる基地局102を備える。たとえば、1つのアンテナグループはアンテナ104および106を含み、別のグループはアンテナ108および110を備え、さらなるグループはアンテナ112および114を含むことができる。アンテナグループごとに2つのアンテナが示されているが、グループごとにより多いまたはより少ないアンテナを利用することができる。基地局102は、さらに、送信機チェーンおよび受信機チェーンを含むことができ、送信機チェーンおよび受信機チェーンの各々は、当業者なら諒解するように、信号送信および受信に関連する複数の構成要素(たとえば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナなど)を備えることができる。
【0025】
基地局102は、モバイルデバイス116およびモバイルデバイス122など1つまたは複数のモバイルデバイスと通信することができるが、基地局102は、モバイルデバイス116および122と同様の実質的にいかなる数のモバイルデバイスとも通信することができることを諒解されたい。モバイルデバイス116および122は、たとえば、セルラー電話、スマートフォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/またはワイヤレス通信システム100を介して通信するための他の適切なデバイスとすることができる。図示のように、モバイルデバイス116は、アンテナ112および114と通信しており、アンテナ112および114は、順方向リンク118を介して情報をモバイルデバイス116に送信し、逆方向リンク120を介してモバイルデバイス116から情報を受信する。さらに、モバイルデバイス122は、アンテナ104および106と通信しており、アンテナ104および106は、順方向リンク124を介して情報をモバイルデバイス122に送信し、逆方向リンク126を介してモバイルデバイス122から情報を受信する。周波数分割複信(FDD)システムでは、たとえば、順方向リンク118は、逆方向リンク120によって使用される周波数帯とは異なる周波数帯を利用し、順方向リンク124は、逆方向リンク126によって使用される周波数帯とは異なる周波数帯を使用することができる。さらに、時分割複信(TDD)システムでは、順方向リンク118および逆方向リンク120は、順方向リンク124および逆方向リンク126が利用することができるのと共通の周波数帯を利用することができる。
【0026】
アンテナの各グループおよび/またはそれらが通信するように指定されたエリアを、基地局102のセクタと呼ぶことができる。たとえば、基地局102によってカバーされるエリアのセクタ中のモバイルデバイスに通信するようにアンテナグループを設計することができる。順方向リンク118および124を介した通信では、基地局102の送信アンテナは、モバイルデバイス116および122についての順方向リンク118および124の信号対雑音比を向上させるためにビームフォーミングを利用することができる。これは、たとえば、信号を所望の方向にステアリングするためにプリコーダを使用することによって行うことができる。さらに、基地局102が、関連するカバレージ中に不規則に散在するモバイルデバイス116および122に送信するためにビームフォーミングを利用する間は、基地局が単一のアンテナを介してその基地局のすべてのモバイルデバイスに送信する場合と比較して、隣接セル内のモバイルデバイスは干渉を受けにくい。さらに、モバイルデバイス116および122は、一例ではピアツーピアまたはアドホック技術を使用して互いに直接通信することができる。さらに、システム100は、FDD、TDDなど、通信チャネル(たとえば、順方向リンク、逆方向リンク、...)を分割する実質的にどんなタイプの複信技法でも利用することができる。
【0027】
別の例によれば、システム100は多入力多出力(MIMO)通信システムとすることができる。MIMOシステムは、データ送信用の複数(NT)個の送信アンテナおよび複数(NR)個の受信アンテナを使用する。NT個の送信アンテナとNR個の受信アンテナとによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルと呼ばれることがあるNS個の独立チャネルに分解でき、ここで、NS<{NT,NR}である。NS個の独立チャネルの各々は1つの次元に対応する。さらに、複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成された追加の次元数が利用された場合、MIMOシステムは改善されたパフォーマンス(たとえば、増加したスペクトル効率、より高いスループット、および/またはより大きい信頼性)を与えることができる。
【0028】
一態様では、モバイルデバイス116および122は基地局102に肯定応答インジケータを送信することができる。肯定応答インジケータにより、モバイルデバイス116および122はベースステーション102からのダウンリンク送信またはパケットの受信をシグナリングすることができる。たとえば、ダウンリンク送信が正常に受信され、復号されたとき、モバイルデバイス116および122は基地局102に肯定応答(ACK)を送信することができる。さらに、ダウンリンク送信またはパケットが正常に受信または復号されなかったとき、モバイルデバイス116および122は否定応答(NAK)をシグナリングすることができる。一態様によれば、モバイルデバイス116および122は、ACKまたはNAKを示すためにアップリンクチャネル上でリソースまたはロケーションを利用することができる。ロケーションはダウンリンク割振りに基づいて選択できる。たとえば、モバイルデバイス116は、モバイルデバイス116に割り振られたダウンリンク118上のリソースの特性に基づいてアップリンク120のロケーション(たとえば、時間、周波数、符号などにおけるリソースロケーション)において肯定応答メッセージを基地局102に送信することができる。
【0029】
一態様によれば、ダウンリンクチャネルのインデックスと、肯定応答のためのアップリンクチャネル中のリソースロケーションとの間に、1対1の暗示的マッピングを生成することができる。動的にスケジュールされたモバイルデバイスは、1対1のマッピングを使用して肯定応答ロケーションを識別することができる。動的にスケジュールされたモバイルデバイスは、送信時間間隔(TTI)ごとにスケジュール情報を得る。特定のダウンリンク送信を肯定応答するために、モバイルデバイスは、特定のダウンリンク送信用のスケジュール情報をモバイルデバイスに搬送するために使用されるダウンリンク制御チャネルインデックス(たとえば、モバイルデバイスに関連する制御チャネル要素のインデックス)にマッピングされたアップリンクリソースロケーションを利用することができる。
【0030】
一態様では、アップリンク制御情報は、肯定応答インジケータの他にチャネル品質インジケータを含むことができる。そのような状況では、通常ならば肯定応答のために利用可能なリソースロケーションは、チャネル品質インジケータのために利用される。1対1のマッピングは、チャネル品質インジケータによって使用されるリソースを反映するように更新できる。たとえば、1対1のマッピングを利用して、ダウンリンク制御チャネルインデックスに基づいてリソースロケーションを識別することができる。リソースロケーションを有効性について評価することができる。有効なリソースロケーションは、肯定応答用に利用可能なロケーションである。無効なリソースロケーションは、チャネル品質インジケータ用に割り当てられたロケーションである。ダウンリンク制御チャネルインデックスが、無効なリソースにマッピングするとき、1対1のマッピングを更新することができる。マッピングは、ダウンリンク制御チャネルインデックスを有効なリソースロケーションに関連付けるように再定義できる。
【0031】
別の態様では、モバイルデバイスは半永続的にスケジュールできる。半永続的にスケジュールされたモバイルデバイスは、2つ以上のTTIにわたって有効なままであるスケジュール情報(たとえば、リソース割当て)を得る。したがって、半永続的割当てが最初に発行されるとき、半永続的にスケジュールされたモバイルデバイスへのダウンリンク送信には、対応するダウンリンク制御チャネル送信が伴う。半永続的にスケジュールされたモバイルデバイスは、半永続的許可を確立するスケジュール情報中に指定されたリソースを利用してダウンリンク送信に対応する肯定応答インジケータをシグナリングすることができる。
【0032】
例によれば、モバイルデバイス116は基地局102によって動的にスケジュールされ、モバイルデバイス122は基地局102によって半永続的にスケジュールできる。基地局102からのダウンリンク送信を肯定応答(または否定応答)するために、モバイルデバイス116は、暗示的にマッピングされたアップリンクリソースを利用し、モバイルデバイス122は、スケジュール情報中に明示的に指定されたリソースを使用する。(動的にスケジュールされた)モバイルデバイス116および(永続的にスケジュールされた)モバイルデバイス122からの肯定応答インジケータは、様々な機構に従って多重化できる。たとえば、基地局102は、衝突を回避するようにモバイルデバイス116および122をスケジュールすることができる。モバイルデバイス116は、暗示的な1対1のマッピングを使用し続け、モバイルデバイス112は、割り当てられたアップリンクリソースを利用し続けることができる。基地局102は、モバイルデバイス122に明示的に割り当てられたリソースにマッピングするダウンリンクインデックスが、モバイルデバイス116に動的スケジュール情報をシグナリングするためには利用されないことを保証することができる。別の例では、モバイルデバイス116および122は、衝突を回避するために協調することができる。肯定応答インジケータの利用可能な全リソースのセットを2つのサブセットに分割することができる。1つのサブセットは、動的にスケジュールされたモバイルデバイスに関連し(たとえば、暗示的(implicitly)に割り当てられたリソース)、1つのサブセットは、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに関連することができる。モバイルデバイス122は、永続的にスケジュールされたユーザに関連するサブセット中のリソースを使用することができる。モバイルデバイス116は、上述のように暗示的な1対1のマッピングを利用することができる。さらに、モバイルデバイス116は、無効なリソースロケーション(たとえば、チャネル品質インジケータ用に割り当てられたロケーション)を回避するためにマッピングをプルーニングすることができる。その上、モバイルデバイス116は、永続的ユーザに指定されたサブセット内のリソースロケーションへのマッピングを回避するためにマッピングをさらに更新することができる。
【0033】
図2を参照すると、肯定応答インジケータのためのアップリンクリソース割振りを可能にするワイヤレス通信システム200が示されている。システム200は、ユーザ機器(UE)204と通信することができる基地局202(および/または任意の数の異種デバイス(図示せず))を含む。基地局202は、順方向リンクチャネルまたはダウンリンクチャネルを介してUE204に情報を送信することができる。さらに、基地局202は、逆方向リンクまたはアップリンクチャネルを介してUE204から情報を受信することができる。その上、システム200はMIMOシステムとすることができる。さらに、システム200は、(たとえば、3GPP、3GPP2、LTEなどの)OFDMAワイヤレスネットワークにおいて動作することができる。基地局202は、図1を参照しながら上述した基地局102と実質的に同様とし、基地局102と同様の機能を実行することができることを諒解されたい。さらに、UE204は、同じく図1に関して説明したモバイルデバイス116および122と同様の機能を提供することができる。
【0034】
基地局202は、UE204などの1つまたは複数のモバイルデバイスのアップリンクおよび/またはダウンリンクスケジューリングを実行するスケジューラ206を含む。ダウンリンク上で、スケジューラ206は、リソースブロックに関してUE204にデータを割り振る。たとえば、LTEベースのシステムでは、1つのリソースブロックは、周波数領域、および時間領域中の1スロット(たとえば、6つまたは7つのOFDMシンボル)中に12個のサブキャリアを含む。リソース要素またはリソースロケーションは、周波数インデックス(たとえば、副搬送波インデックス)とシンボルインデックスとを含むタプルである。ダウンリンク上で、割り振られたリソースブロックは、ダウンリンク制御情報と、ユーザデータとを含むことができる。ダウンリンク制御情報は物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でシグナリングし、ユーザデータは物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上でシグナリングできる。ダウンリンク制御情報は、たとえば、上記で説明したようなスケジュール情報を含むことができる。一態様によれば、UE204に関連するPDCCHのスケジュール情報は、UE204に割り振られたリソースブロック中に含まれるリソース上でシグナリングできる。PDCCHは、制御チャネル要素(CCE)(たとえば、リソース要素のグループ)によって特徴づけられ、1つまたは複数のCCEは、ダウンリンクチャネル情報をUE204に搬送するために使用できる。
【0035】
一態様によれば、スケジューラ206はUE204を動的にスケジュールすることができる。UE204は、動的にスケジュールされるとき、送信時間間隔(TTI)ごとにスケジュール情報を得る。たとえば、LTEベースのシステムでは、UE204は1msごとに(たとえば、サブフレームごとに)スケジュール情報を受信することができる。したがって、UE204は、PDSCH(たとえば、ユーザデータ)とPDCCH(たとえば、ダウンリンク制御情報)とを含むダウンリンクサブフレームを受信する。一態様では、UE204はダウンリンク上でユーザデータ(たとえば、PDSCH)を受信する。UE204は、ユーザデータが正常に受信され、復号されたか否かを通知するための肯定応答インジケータ(たとえば、ACKまたはNAK)を基地局202にシグナリングする。たとえば、UE204は、肯定応答インジケータをシグナリングするために物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を使用する。さらに、UE204は、肯定応答インジケータのために物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を利用することができることを諒解されたい。たとえば、UE204は、肯定応答インジケータを、アップリンク上で送信されるユーザデータと多重化することができる。
【0036】
一態様では、UE204は、肯定応答インジケータ用に利用すべきPUCCHのリソースロケーションを識別するために1対1のマッピングを使用する暗示的マッピングモジュール208を含む。この1対1のマッピングは、PDCCHインデックスを肯定応答リソースロケーションに関連付ける。たとえば、リソースロケーションは、アップリンクリソースブロックインデックス、時間変動巡回シフト、および直交カバーに関して提示できる。さらに、PDCCHインデックスは、特定のユーザ用のPDCCHを構築するために利用される第1のCCEのインデックスによって示すことができる。たとえば、特定のモバイルデバイス用のPDCCHインデックスは、そのモバイルデバイス用のPDDCHを構築するために使用される第1のCCEのインデックスも1である場合に、1とすることができる。
【0037】
一例によれば、暗示的な1対1のマッピングは次のように定義できる。アップリンクリソースブロック中で利用可能な個々の肯定応答(ACK)リソースの数mは、アップリンクリソースブロック中の巡回シフト/直交カバーの組合せの数に等しいとすることができる。mを仮定すれば、PDCCHインデックスi、アップリンクリソースブロックインデックスb、およびACKリソースインデックスkは以下のように定義できる。
【数1】
【0038】
上式で、NPDCCHはPDCCHインスタンスの数を表す。アップリンクリソースブロックbの第kのACKリソースから第iのPDCCHインデックスへのマッピングは、以下によって決定できる。
【数2】
【0039】
このマッピングによれば、アップリンクACKリソースロケーション(b,k)を仮定すれば、PDCCHインデックスiを決定することができる。
【0040】
別の例によれば、PDCCHインデックス(i)を仮定すれば、リソースロケーション(b,k)を確定することができる。たとえば、以下の関係式に従ってリソースブロックインデックスb、およびACKリソースインデックスkを決定することができる。
【数3】
【0041】
さらに、別の例によれば、ACKリソースインデックスkに対する、特定の直交カバーw(n)、および巡回シフトa(n)を次のように確定することができる。
【数4】
【0042】
この例によれば、jはセルインデックスであり、nはkに対応するLFDMシンボルインデックスであり、pj(k,n)は、セルj中のインデックスkに対する巡回シフトのホッピングパターンを表し、rj(k,n)は、セルj中のインデックスkに対する直交カバーのホッピングパターンを表す。
【0043】
一態様では、暗示的マッピングモジュール208は、肯定応答インジケータ用に利用すべきリソースロケーションを識別するために上述のようにマッピングを使用することができる。たとえば、リソースブロック(たとえば、m=4)当たり4つのACKリソースと4つのPDCCHインデックス(たとえば、NPDCCH=4)とをもつ一例を考察する。UE204は、全体的に極めて低いCCE上で制御情報を受信することができる(たとえば、i=0)。暗示的マッピングモジュール208は、対応するダウンリンクデータ送信の肯定応答インジケータをシグナリングするために、UE204によって使用されるべき第1のアップリンクリソースブロック(b=0)の第1のACKリソース(たとえば、k=0)を識別することができる。他のマッピングを使用することができ、本明細書で開示する主題は上記で説明したマッピングの例に限定されないことを諒解されたい。
【0044】
別の態様によれば、アップリンクリソースブロックは、混合リソースブロックとし、肯定応答インジケータに加えて他のアップリンク制御シグナリングへのリソース要素の割振りを含むことができる。たとえば、チャネル品質インジケータ(CQI)は、肯定応答インジケータと同じリソースブロックに割り振ることができる。一例では、上位層は、CQIのための混合リソースブロックのリソースを割り当て、そのようなCQI割当てリソースは、以前はACK用に利用可能であったリソースに対応することができる。暗示的マッピングモジュール208は1対1のマッピングをプルーニングすることができる。暗示的マッピングモジュール208は、CQIまたは他の制御シグナリング用に割り当てられたリソースロケーションである無効なリソースに解決されたマッピングエントリを更新することができる。一態様では、暗示的マッピングモジュール208は、無効なリソースから有効なリソースにPDCCHインデックスのマッピングを再定義することによってマッピングエントリを更新する。たとえば、暗示的マッピングモジュール208は、有効なリソースロケーションを特定のPDCCHインデックスに割り当てることができる。
【0045】
一例によれば、暗示的マッピングモジュール208は、PDCCHインデックスにわたって反復し、必要に応じて、暗示的な1対1のマッピングをプルーニングして混合リソースブロックを収容するようにマッピングを更新することができる。たとえば、暗示的マッピングモジュール208は、第1のPDCCHインデックス(たとえば、i=0)、および0に設定された反復値nで開始することができる。暗示的マッピングモジュール208は、対応する肯定応答リソースロケーションを識別するために1対1のマッピングを使用することができる。対応する肯定応答リソースロケーションは、アップリンクリソースブロックインデックスと、アップリンクリソースブロックインデックス内の肯定応答リソースインデックスとを含む。識別されたアップリンクリソースブロックインデックスが、正則(たとえば、非混合)リソースブロックインデックスに対応する場合、肯定応答リソースロケーションは有効である。識別されたリソースブロックインデックスが混合リソースブロックインデックスに対応する場合、ロケーションが肯定応答インジケータ用に割り振られているかどうかに関する判断を行う。たとえば、識別された肯定応答リソースインデックスに対応する直交カバーおよび巡回シフトを評価することができる。巡回シフトが、混合リソースブロック中の肯定応答インジケータ用に確保された巡回シフトの数よりも少ないとき、リソースロケーションは有効であると宣言される。他の場合、リソースロケーションは無効である。
【0046】
識別されたリソースロケーションが有効であるとき、ロケーションは、反復中に使用されるPDCCHインデックスiに割り当てられる。さらに、反復値nが増分される。識別されたリソースロケーションが無効であるとき、暗示的マッピングモジュール208は、1対1のマッピングを使用して、i’がiよりも大きく、有効なリソースロケーションにマッピングする後続のPDCCHインデックスi’を発見する。発見された有効なリソースロケーションは、元のPDCCHインデックスiに割り当てられ、反復値nは、有効なリソースロケーションを発見するために使用される後続のPDCCHインデックスi’に基づいて更新される。暗示的マッピングモジュール208は、すべての利用可能な肯定応答リソースがPDCCHインデックスに割り当てられるまで、次のPDCCHインデックス(たとえば、i+1)を用いて繰り返すことができる。
【0047】
別の態様によれば、スケジューラ206は、UE204を半永続的にスケジュールすることができる。UE204は、半永続的にスケジュールされるとき、2つ以上のTTIに対してアクティブなままであるスケジュール情報を得る。たとえば、LTEベースのシステムにおいて、UE204は、そうでないと通知されるまで、第nのTTIごとにアクティブであるリソース割振りを指定するスケジュール情報を受信することができる。したがって、UE204は、半永続的にスケジュールされるとき、PDSCH(たとえば、ユーザデータ)を含むが必ずしもPDCCH(たとえば、ダウンリンク制御情報)を含むわけではないダウンリンクサブフレームを受信する。UE204は、ダウンリンク上でユーザデータ(たとえば、PDSCH)を受信する。UE204は、ユーザデータが正常に受信され、復号されたか否かを通知するための肯定応答インジケータ(たとえば、ACKまたはNAK)を基地局202にシグナリングする。たとえば、UE204は、肯定応答インジケータをシグナリングするために物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を使用する。さらに、UE204は、肯定応答インジケータのために物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を利用することができることを諒解されたい。たとえば、UE204は、肯定応答インジケータを、アップリンク上で送信されるユーザデータと多重化することができる。
【0048】
一態様では、UE204は、肯定応答インジケータ用に利用すべきPUCCHのリソースロケーションを識別する永続的マッピングモジュール210を含む。一例では、永続的マッピングモジュール210は、リソースロケーションを抽出するためにスケジュール情報を評価することができる。UE204を半永続的にスケジュールするとき、スケジューラ206は肯定応答リソースの明示的割振りを含むことができる。スケジューラ206は、明示的に割り振られたリソースが、PDCCHインデックスから暗示的にマッピングされたリソースと一致しないことを保証することができる。たとえば、スケジューラ206は、半永続的にスケジュールされたユーザに明示的に割り振られた肯定応答リソースに対応するPDCCHインデックスを利用するのを控えることができる。
【0049】
別の例によれば、暗示的マッピングモジュール208および永続的マッピングモジュール210は、衝突が起こらないように、動的にスケジュールされたユーザからの肯定応答インジケータと半永続的ユーザからの肯定応答インジケータとを多重化するように相互動作することができる。利用可能な肯定応答リソースの全セットは、2つのサブセット、すなわち動的にスケジュールされたユーザ用のサブセットと、永続的にスケジュールされたユーザ用のサブセットとに分割できる。永続的マッピングモジュール210は、関連するサブセット内のスケジューラ206によって明示的に割り振られたリソースロケーションを識別することができる。加えて、暗示的マッピングモジュール208は、半永続的サブセット中の肯定応答リソースを除外するために1対1のマッピングをさらにプルーニングすることができる。たとえば、暗示的マッピングモジュール208は、サブセットに対してリソースロケーションを検証し、半永続的サブセットをもつリソースロケーションが無効であると宣言することができる。暗示的マッピングモジュール208は、上述のように(1つまたは複数の)無効なロケーションを更新することができる。したがって、一例では、肯定応答リソースの分割はスケジューラ206のみに対して知られており、スケジューラ206が衝突を防止する。別の例では、UE204が、分割方式を知っており、衝突を防止するために暗示的な1対1のマッピングをさらにプルーニングする。
【0050】
さらに、図示されていないが、基地局202は、モバイルデバイスを動的にスケジュールすること、モバイルデバイスを半永続的にスケジュールすること、半永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに肯定応答リソースを明示的に割り振ることなどに関する命令を保持するメモリを含むことができるのを諒解されたい。さらに、メモリは、アップリンク上で肯定応答リソースを分割すること、ならびに肯定応答衝突を防止するために動的および半永続的モバイルデバイスをスケジュールすることに関係する命令を保持することができる。さらに、基地局202は、命令(たとえば、メモリ内に保持された命令、異種ソースから得られた命令、...)を実行することに関して利用できるプロセッサを含むことができる。
【0051】
さらに、UE204は、ダウンリンク制御チャネルインデックスを肯定応答リソースロケーションに暗示的にマッピングすること、スケジュール情報から肯定応答リソースロケーションを抽出すること、混合リソースブロックのために1対1のマッピングをプルーニングすることなどに関する命令を保持するメモリを含むことができることをも諒解されたい。さらに、メモリは、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスを対象とする肯定応答リソースを除外するために1対1のマッピングを更新することに関係する命令を含むことができる。さらに、UE204は、命令(たとえば、メモリ内に保持された命令、異種ソースから得られた命令、...)を実行することに関して利用できるプロセッサを含むこともできる。
【0052】
図3に、動的にスケジュールされたデバイスおよび永続的にスケジュールされたデバイスのための混合リソースブロック中の肯定応答リソースの割振りを可能にするワイヤレス通信システム300を示す。システム300は、ダウンリンクを介してユーザ機器(UE)204に情報を送信する基地局202を含む。さらに、UE204は、アップリンクを介して基地局202に情報を送信することができる。システム200と同様に、システム300はMIMOシステムおよび/またはLTEベースの通信システムとすることができる。さらに、基地局202およびUE204は、図2を参照しながら上述した基地局202およびUE204と実質的に同様とし、および/またはそれらと同様の機能を提供することができることを諒解されたい。
【0053】
基地局202は、基地局202によってサービスされるUE204および/または他のモバイルデバイス(図示せず)にダウンリンクおよびアップリンクリソースを割り振ることができるスケジューラ206を含む。たとえば、スケジューラ206は、ダウンリンク上の1つまたは複数のリソースブロック、およびアップリンク上の1つまたは複数のリソースブロックをUE204に割り当てることができる。一態様によれば、スケジューラ206はUE204を動的にスケジュールすることができる。動的にスケジュールされるとき、UE204は、TTIごとにスケジュール情報を得る。スケジュール情報は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で送信し、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE)中に配置できる。特定のユーザ用のPDCCHを構築するために使用される最も低いCCEインデックスは、ダウンリンクPDCCHインデックスとして利用できる。ダウンリンクPDCCHインデックスを利用して、肯定応答インジケータ(たとえば、ACKまたはNAK)をシグナリングするために使用すべきアップリンク上のリソースを識別することができる。
【0054】
UE204は、アップリンク上の肯定応答リソースの識別を可能にする暗示的マッピングモジュール208を含む。暗示的マッピングモジュール208は、アップリンク上の肯定応答リソースに対するPDCCHインデックスの1対1のマッピングを使用することができる。たとえば、UE204は、1対1のマッピングの利用によって特定のダウンリンク送信に肯定応答することができる。ダウンリンク送信は、PDCCH上でシグナリングされるスケジュール情報に従ってリソースに割り振られる。割振りを構築するために利用される最も低いCCEインデックスは、アップリンク上で肯定応答リソースロケーションを識別するために使用できるPDCCHインデックスである。一例によれば、図2に関して上記で説明した1対1のマッピング機構など、1対1のマッピング機構を利用することができる。開示する主題に関連して他の1対1のマッピング機構を使用することができることを諒解されたい。
【0055】
アップリンク上でUE204に割り当てられる一部のリソースブロックは混合リソースブロックとすることができる。混合リソースブロックは、肯定応答の他に他のアップリンク制御シグナリングを含む。混合リソースブロックでは、通常ならば肯定応答のために利用可能なリソース要素は、他の制御情報(たとえば、CQIなど)に割り当てられる。暗示的マッピングモジュール208は、他の制御情報に割り当てられたリソースを回避するために1対1のマッピングをプルーニングすることができる。暗示的マッピングモジュール208は、ダウンリンクインデックス(たとえば、PDCCHインデックス)に少なくとも部分的に基づいて肯定応答リソースロケーションを判断する識別モジュール302を含む。識別モジュール302は、ダウンリンクインデックスとリソースロケーションとの間の暗示的な1対1のマッピングを使用する。たとえば、識別モジュール302は、図2を参照しながら上記で説明した暗示的マッピング機構を利用することができる。
【0056】
暗示的マッピングモジュール208は、さらに、リソースロケーションを検証する検証モジュール304を含むことができる。検証モジュール304は、識別モジュール302によって判断されたリソースロケーションが、肯定応答リソース、または他の制御情報のために割り当てられたリソースであるかどうかを確認することができる。検証モジュール304は、判断されたリソースロケーションが、有効なリソース(たとえば、肯定応答リソース)であるか、または(たとえば、他の制御情報のために割り当てられた)無効なリソースであるかを示すことができる。さらに、暗示的マッピングモジュール208は、無効なロケーションにダウンリンクインデックスがマッピングしていることを検証モジュール304が示しているとき、リソースロケーションとダウンリンクインデックスとの間に新しい関連を生成することができる更新モジュール306を含む。一例によれば、更新モジュール306は、ダウンリンクインデックスよりも大きいが、有効なロケーションにマッピングする最も近接したインデックスを発見することができる。更新モジュール306は、発見された有効なロケーションとダウンリンクインデックスがペアにされるような1対1のマッピングを再定義する。別の態様では、識別モジュール302、検証モジュール304、および更新モジュール306は、各連続するダウンリンクインデックスにわたって、各々が一意で有効なリソースロケーションに割り当てられるまで反復することができる。
【0057】
一態様によれば、スケジューラ206はUE204を半永続的にスケジュールすることができる。たとえば、スケジューラ206は、1つまたは複数のリソースブロックをUE204に割り振ることができ、割振りは2つ以上のTTIに対して有効である。半永続的にスケジュールされたデバイスでは、ダウンリンクユーザデータ送信(たとえば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の送信)に対して常にPDCCH送信が伴うわけではない。したがって、ダウンリンク送信は対応するPDCCHインデックスに関連付けられないことがあるので、暗示的な1対1のマッピングは使用されない。スケジューラ206は、半永続的ユーザのためのスケジュール情報中にアップリンクリソースロケーションを含むことができる。したがって、UE204は、基地局202への肯定応答にシグナリングするために利用すべきアップリンクリソースロケーションを識別する永続的マッピングモジュール310を含むことができる。永続的マッピングモジュール310は、スケジューラ206によって生成されたスケジュール情報を分析する抽出モジュール308を含むことができる。抽出モジュール308は、スケジュール情報中に含まれる明示的リソースロケーションを識別することができる。さらに、抽出モジュール308は、スケジュール情報から他の値からリソースロケーションを導き出すことができる。
【0058】
暗示的マッピングモジュール208および永続的マッピングモジュール210はリソース衝突を回避するように相互動作することができる。たとえば、2つの異種モバイルデバイスが同時にシングルリソースを利用しようと試みるときに衝突が起こることがある。たとえば、動的にスケジュールされたデバイスは、永続的にスケジュールされたデバイスに明示的に割り当てられたリソースロケーションに暗示的にマッピングできる。さらに、モバイルデバイス(たとえば、UE204)は、あるサブフレーム中では動的にスケジュールし、他のサブフレーム中では永続的にスケジュールできる。
【0059】
競合を回避するために、あるセグメントは動的にスケジュールされたユーザ用となり、別のセグメントは永続的にスケジュールされたユーザ用となるように、UE204は肯定応答のために使用するリソースをセグメント化することができる。利用可能なすべての肯定応答リソースのセットは2つのサブセットに分割できる。UE204は、永続的にスケジュールされたユーザによる利用のために割り当てられた1つのサブセット中に肯定応答リソースのインデックスを含む永続的インデックス310のセットを保持することができる。UE204はまた、動的にスケジュールされたユーザによる利用のために割り当てられた第2のサブセット中にリソースインデックスを含む暗示的インデックス312のセットを保持することができる。
【0060】
永続的マッピングモジュール210は、永続的インデックス310中に含まれるリソースロケーションを識別する。さらに、暗示的マッピングモジュール208は、永続的インデックス310中に含まれるインデックスに関連するエントリを削除するために1対1のマッピングをさらにプルーニングすることができる。検証コンポーネント304は、リソースロケーションが永続的インデックス310中に含まれるときそのリソースロケーションが無効であると示すことができ、更新モジュール306は新しいマッピングを割り当てることができる。
【0061】
次に図4を参照すると、通信システム400が示されている。システム400は、動的にスケジュールされたデバイスの存在下で永続的にスケジュールされたデバイスのための肯定応答リソースの割当てを可能にする。システム400は、上記でさらに詳細に説明したように、基地局202と、UE204と、スケジューラ206と、暗示的マッピングモジュール208と、永続的マッピングモジュール210とを含む。
【0062】
一態様では、スケジューラ206は、UE204のためのリソース割振りを選択する割当てモジュール402を含むことができる。スケジューラ206は、UE204を動的にスケジュールし、TTIごとにスケジュール情報を提供することができる。スケジュール情報はダウンリンク制御チャネル上で送信でき、UE204に対する制御チャネル情報はダウンリンクインデックスに関連付けられる。暗示的マッピングモジュール208は、アップリンクリソースロケーションに暗示的にリンクするためにダウンリンクインデックスを使用する。アップリンクリソースロケーションは、肯定応答インジケータをシグナリングするために利用される。スケジューラ206はまた、UE204を永続的にスケジュールすることができる。永続的にスケジュールされるとき、UE204は、2つ以上のTTIに対して有効なままであるスケジュール情報を得る。さらに、割当てモジュール402は、肯定応答のためにアップリンクリソースをUE204に明示的に割り振ることができる。
【0063】
一態様によれば、割当てモジュール402は、肯定応答リソース間の衝突を回避するためにモバイルデバイス(たとえば、UE204、および他の異種デバイス)間でリソースを割り振ることができる。たとえば、スケジューラ206は、永続的にスケジュールされたユーザに割り当てられたリソースと、動的にスケジュールされたユーザに暗示的に割り当てられたリソースとに関する情報を保持することができる。スケジューラ206は、永続的リソースインデックス404のセット、および暗示的リソースインデックス406のセットを保持することができる。肯定応答衝突を避けるために、割当てモジュール402は、永続的にスケジュールされたユーザに明示的に割り当てられたリソースに暗示的にリンクするダウンリンクチャネルインデックスの利用を回避することができる。代替的におよび/または並行して、割当てモジュール402は、アクティブで動的にスケジュールされたユーザによって暗示的にマッピングされたリソースロケーションを明示的に割り当てることを控えることができる。
【0064】
図5〜図6を参照すると、アップリンク肯定応答リソース割振りに関係する方法が示されている。説明を簡単にするために、方法を一連の行為として図示し説明するが、いくつかの行為は、1つまたは複数の実施形態によれば、本明細書で図示し説明する順序とは異なる順序で、および/または他の行為と同時に行われるので、方法は行為の順序によって限定されないことを理解および諒解されたい。たとえば、方法は、状態図など、一連の相互に関連する状態または事象として代替的に表現できることを当業者ならば理解し、諒解するであろう。さらに、1つまたは複数の実施形態による方法を実施するために、図示のすべての行為が必要とされるわけではない。
【0065】
図5を参照すると、暗示的な1対1のマッピングに基づいてアップリンク肯定応答リソースを識別することを可能にする方法500が示されている。方法500は、たとえば、肯定応答インジケータのためのアップリンク制御チャネル上のリソースを選択するためにモバイルデバイスによって使用できる。この選択は、スケジュール情報を搬送するために利用されるダウンリンクチャネルインデックスに部分的に基づくことができる。
【0066】
一態様では、方法500は参照番号502において開始でき、アップリンク制御チャネル上のリソースロケーションを識別するために1対1のマッピングを利用する。たとえば、図2を参照しながら上述した機構と同様の1対1のマッピングを利用することができる。1対1のマッピングは、アップリンク制御チャネル上のリソースロケーションにダウンリンクチャネルインデックスをリンクする。ダウンリンクチャネルインデックスは、たとえば、ダウンリンクユーザデータ送信のスケジュール情報を含むダウンリンク制御チャネルを構築するために利用される最も低い制御チャネル要素のインデックスとすることができる。
【0067】
参照数字504において、リソースロケーションが混合リソースブロック内に含まれるかどうかに関する判断を行う。混合リソースブロックは、肯定応答インジケータに加えて他の制御情報に割り当てられたリソース要素を含むリソースブロックである。リソースロケーションが混合リソースブロック内にない場合、方法500は参照番号506に進み、リソースロケーションは有効であると見なし、リソースブロックとダウンリンクチャネルインデックスとの間のマッピングを維持する。リソースロケーションが混合リソースブロック内にある場合、方法500は参照番号508に進む。508において、リソースロケーションが肯定応答インジケータに対して有効であるかどうか検証するためにリソースロケーションを評価する。参照番号510において、リソースロケーションが有効であるかどうかに関する判断を行う。はいの場合、方法500は参照数字506に進み、マッピングを保持する。リソースロケーションが無効である(たとえば、他の制御情報用に割り当てられている)場合、方法500は参照数字512に進み、最も近い有効なリソースを発見する。たとえば、新たに発見されるインデックスが有効なリソースに関連付けられるように、1対1のマッピングに関して参照番号502において使用されたインデックスよりも大きいダウンリンクインデックスを発見する。有効なリソースが発見されると、参照番号514において1対1のマッピングを更新する。たとえば、参照番号502において使用された第1のインデックスが、参照番号512において発見された有効なリソースにリンクするようにマッピングを再定義する。
【0068】
一態様では、すべての有効な肯定応答リソースがダウンリンクチャネルインデックスにリンクされるまで方法500を反復することができる。有効なリソースに以前はリンクされていたが、より低いランキングインデックスに取って代わられたダウンリンクチャネルインデックスは、方法500によって一意のリソースに再マッピングできることを諒解されたい。
【0069】
図6を参照すると、アップリンク肯定応答リソースの暗示的および/または明示的な割振りを可能にする方法600が示されている。方法600は、たとえば、アップリンク肯定応答リソースを、動的にスケジュールされたモバイルデバイスおよび永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに衝突なしに割り振るために、基地局によって使用できる。方法600は、参照数字602において開始でき、スケジューリング要求を取得する。スケジューリング要求は、たとえば、モバイルデバイスによって送信される。参照数字604において、スケジューリング要求が取得されたモバイルデバイスを、動的にスケジュールすべきか、または永続的にスケジュールすべきかに関する判断を行う。モバイルデバイスを永続的にスケジュールする場合、アップリンク肯定応答リソースを明示的に割り振る。たとえば、明示的な割振りはスケジュール情報中に含めることができる。参照数字604においてモバイルデバイスを動的にスケジュールすべきであると判断された場合、方法600は参照数字608に進む。608において、永続的ユーザに明示的に割り振られたリソースのリストを収集する。参照数字610において、割振り解除されたリソースに暗示的にリンクされたダウンリンクインデックスを選択する。たとえば、スケジュール情報を搬送するためにダウンリンク制御チャネルを構築するとき、永続的ユーザに明示的に割り振られたリソースに暗示的にリンクしないダウンリンクインデックスを使用する。
【0070】
本明細書で説明する1つまたは複数の態様によれば、ダウンリンク制御チャネルインデックスを肯定応答リソースロケーションに暗示的にリンクすること、無効なリソースロケーションを識別すること、最も近い有効なリソースを選択すること、1対1のマッピングを更新すること、永続的ユーザに関連するエントリを削除するためにマッピングをプルーニングすること、永続的ユーザとの衝突が回避されるように動的ユーザをスケジュールすることなどに関して推論をなすことができることを諒解されたい。本明細書で使用する「推論する」または「推論」という用語は、概して、事象および/またはデータを介して捕捉された観察のセットから、システム、環境、および/またはユーザの状態について推理する、またはその状態を推論するプロセスを指す。推論は、特定のコンテキストまたは動作を識別するために使用でき、あるいは、たとえば、状態の確率分布を生成することができる。推論は、確率的、すなわち、データおよび事象の考察に基づく当該の状態の確率分布の計算とすることができる。推論は、事象および/またはデータのセットからより高いレベルの事象を構成するために採用される技法を指すこともある。そのような推論から、事象が時間的に緊切して相関するか否かにかかわらず、および事象およびデータが1つまたは複数の事象およびデータの発生源に由来するかどうかにかかわらず、観測された事象および/または記憶された事象データのセットから新しい事象または動作が構成される。
【0071】
図7は、開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信システム中でモバイルデバイスに関連付けられた通信を実行するモバイルデバイス700の図である。モバイルデバイス700は、マッピングによってアップリンク肯定応答リソースを識別することを可能にすることができる。モバイルデバイス700は、たとえば、システム100、システム200、システム300、システム400、方法500、および方法600に関して本明細書でより多く説明するようなモバイルデバイス116もしくはユーザ機器204と同じまたは同様であるとすることができ、および/または、モバイルデバイス116もしくはユーザ機器204と同じまたは同様の機能を備えることができることを諒解されたい。
【0072】
モバイルデバイス700は、たとえば、受信アンテナ(図示せず)から信号を受信する受信機702を備えることができ、受信信号に対して典型的な動作(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバートなど)を実行し、調整された信号をデジタル化してサンプルを得る。受信機702は、たとえばMMSE受信機とすることができ、受信シンボルを復調し、復調されたシンボルをチャネル推定のためにプロセッサ706に供給することができる復調器704を備えることができる。プロセッサ706は、受信機702によって受信された情報の分析および/または送信機708による送信のための情報の生成に専用のプロセッサ、モバイルデバイス700の1つまたは複数の構成要素を制御するプロセッサ、ならびに/あるいは受信機702によって受信された情報の分析、送信機708による送信のための情報の生成、およびモバイルデバイス700の1つまたは複数の構成要素の制御を行うプロセッサとすることができる。基地局700は、たとえば、信号(たとえば、データ、肯定応答インジケータなど)を基地局(たとえば、102、202)、別のモバイルデバイス(たとえば、122)などに送信することを可能にするために、送信機708と連携して作動することができる変調器710をも備えることができる。たとえば、送信機708は、基地局によって明示的に割り振られたかまたは暗示的なマッピングによって識別されたアップリンクリソースにおいて基地局に肯定応答インジケータ(たとえば、ACKまたはNAK)を送信するために使用できる。
【0073】
一態様では、プロセッサ706は、肯定応答インジケータ用に利用すべきアップリンク制御チャネル(たとえば、PUCCH)のリソースロケーションを識別するために1対1のマッピングを使用する暗示的マッピングモジュール208に接続できる。この1対1のマッピングは、ダウンリンク制御チャネルインデックス(たとえば、PDCCHインデックス)を肯定応答リソースロケーションにリンクする。一例では、図2を参照しながら上述したマッピングなどの1対1のマッピングを使用することができる。暗示的マッピングモジュール208は、ダウンリンクチャネルインデックスを混合リソースブロック中の無効なリソースにリンクするデフォルトエントリを削除するために1対1のマッピングを更新することができる。別の態様では、プロセッサ706は、明示的に割り振られたリソースロケーションを識別する永続的マッピングモジュール210に接続できる。たとえば、永続的マッピングモジュール210は、リソースロケーションを抽出するためにスケジュール情報を評価することができる。一態様では、暗示的マッピングモジュール208は、永続的にスケジュールされたユーザに明示的に割り振られたリソースにエントリを消去するために1対1のマッピングをさらに再定義することができる。
【0074】
モバイルデバイス700は、メモリ712をさらに備えることができ、メモリ712は、プロセッサ706に動作可能に結合され、送信すべきデータ、受信されたデータ、利用可能なチャネルに関する情報、分析された信号および/または干渉強度に関係するデータ、割り当てられたチャネル、電力、レートなどに関係する情報、ならびにチャネルを推定し、そのチャネルを介して通信するための他の適切な情報を記憶することができる。メモリ712は、(たとえば、パフォーマンスベース、容量ベースなどの)チャネルの推定および/または利用に関連するプロトコルおよび/またはアルゴリズムをさらに記憶することができる。本明細書で説明するデータストア(たとえば、メモリ712)は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれかとすることができ、あるいは揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含むことができることを諒解されたい。限定ではなく例として、不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして動作するランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。限定ではなく例として、RAMは、同期RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、およびダイレクトランバスRAM(DRRAM)など、多くの形態が利用可能である。主題のシステムおよび方法のメモリ712は、これらおよび他の適切なタイプのメモリを、これらに限定されることなく、備えるものとする。
【0075】
暗示的マッピングモジュール208、永続的マッピングモジュール210、およびメモリ712はそれぞれ、たとえば、システム200、システム300、およびシステム400に関して本明細書でより十分に説明する構成要素など、それぞれの構成要素と同じまたは同様であるとすることができ、あるいはそれぞれの構成要素と同じまたは同様の機能を備えることができることを諒解し、理解されたい。暗示的マッピングモジュール208、永続的マッピングモジュール210、およびメモリ712は、それぞれ(図示のように)スタンドアロンユニットとすることができ、プロセッサ706内に含めることができ、必要に応じて、それらを別の構成要素内に組み込み、および/またはそれらのほとんどどんな好適な組合せ内にも組み込むことができることを、さらに諒解し、理解されたい。
【0076】
図8は、開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信システム中でモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするシステム800の図である。システム800は基地局102(たとえば、アクセスポイント、...)を備えることができる。基地局102は、複数の受信アンテナ804を介して1つまたは複数のモバイルデバイス116から(1つまたは複数の)信号を受信することができる受信機802と、送信アンテナ808を介して信号(たとえば、データ)を1つまたは複数のモバイルデバイス116に送信することができる送信機806とを含むことができる。受信機802は、受信アンテナ804から情報を受信することができ、受信した情報を復調することができる復調器810に動作可能に関連付けできる。復調されたシンボルは、受信機802によって受信された情報の分析および/または送信機806による送信のための情報の生成に専用のプロセッサ、基地局102の1つまたは複数の構成要素を制御するプロセッサ、ならびに/あるいは受信機802によって受信された情報の分析、送信機806による送信のための情報の生成、および基地局102の1つまたは複数の構成要素の制御を行うプロセッサとすることができるプロセッサ812によって分析できる。基地局102は、たとえば、信号(たとえば、データ)をモバイルデバイス116、別のデバイスなどに送信することを可能にするために送信機806と連携して作動することができる変調器814をも備えることができる。
【0077】
プロセッサ812は、モバイルデバイス116にダウンリンクおよびアップリンクリソースを割り振ることができるスケジューラ206と接続できる。たとえば、スケジューラ206は、ダウンリンク上の1つまたは複数のリソースブロック、およびアップリンク上の1つまたは複数のリソースブロックをモバイルデバイス116に割り当てることができる。一態様によれば、スケジューラ206は、モバイルデバイス116を動的にスケジュールすることができる。動的にスケジュールされたとき、モバイルデバイス116は、TTIごとにスケジュール情報を得る。別の態様によれば、スケジューラ206は、モバイルデバイス116を半永続的にスケジュールすることができる。たとえば、スケジューラ206は、1つまたは複数のリソースブロックをモバイルデバイス116に割り振ることができ、割振りは、2つ以上のTTIに対して有効である。モバイルデバイス116を半永続的にスケジュールするとき、スケジューラ206は肯定応答リソースの明示的割振りを含むことができる。スケジューラ206は、明示的に割り当てられたリソースが、ダウンリンク制御チャネルインデックスから暗示的にマッピングされたリソースと一致しないことを保証することができる。たとえば、スケジューラ206は、半永続的にスケジュールされたユーザに明示的に割り振られた肯定応答リソースに対応するダウンリンク制御チャネルインデックスを利用することを控えることができる。
【0078】
基地局102は、メモリ816をさらに備えることができ、メモリ816は、プロセッサ812に動作可能に結合され、送信すべきデータ、受信されたデータ、利用可能なチャネルに関係する情報、分析された信号および/または干渉強度に関係するデータ、割り当てられたチャネル、電力、レートなどに関係する情報、ならびにチャネルを推定し、そのチャネルを介して通信するための他の適切な情報を記憶することができる。メモリ816は、(たとえば、パフォーマンスベース、容量ベースなどの)チャネルの推定および/または利用に関連するプロトコルおよび/またはアルゴリズムをさらに記憶することができる。
【0079】
本明細書で説明したメモリ816は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれかとすることができ、あるいは揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含むことができることを諒解されたい。限定ではなく例として、不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして動作するランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。限定ではなく例として、RAMは、同期RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、およびダイレクトランバスRAM(DRRAM)など、多くの形態が利用可能である。主題のシステムおよび方法のメモリ816は、これらおよび他の適切なタイプのメモリを、これらに限定されることなく、備えるものとする。
【0080】
スケジューラ206およびメモリ816はそれぞれ、たとえば、システム200、システム300、およびシステム400に関して本明細書でより十分に説明するようなそれぞれの構成要素と同じまたは同様であるとすることができ、あるいはそれぞれの構成要素と同じまたは同様の機能を備えることができることを諒解し、理解されたい。スケジューラ206およびメモリ816は、それぞれ(図示のように)スタンドアロンユニットとすることができ、プロセッサ812内に含めることができ、必要に応じて、それらを別の構成要素内に組み込み、および/またはそれらのほとんどどんな好適な組合せ内にも組み込むことができることを、さらに諒解し、理解されたい。
【0081】
図9に、例示的なワイヤレス通信システム900を示す。ワイヤレス通信システム900には、簡潔のために、1つの基地局910と、1つのモバイルデバイス950とを示してある。ただし、システム900は、2つ以上の基地局および/または2つ以上のモバイルデバイスを含むことができ、追加の基地局および/またはモバイルデバイスは、以下で説明する例示的な基地局910およびモバイルデバイス950と実質的に同様または異なるものとすることができることを諒解されたい。さらに、基地局910および/またはモバイルデバイス950は、それらの間のワイヤレス通信を可能にするために、本明細書で説明するシステム(図1、図2、図3、図4および図7〜図8)および/または方法(図5〜図6)を使用することができることを諒解されたい。
【0082】
基地局910において、いくつかのデータストリームのトラフィックデータがデータソース912から送信(TX)データプロセッサ914に供給される。一例によれば、各データストリームは、それぞれのアンテナを介して送信できる。TXデータプロセッサ914は、トラフィックデータストリーム用に選択された特定の符号化方式に基づいて、そのデータストリームをフォーマット化し、符号化し、インタリーブして、符号化データを与える。
【0083】
各データストリームの符号化データは、直交周波数分割多重(OFDM)技法を使用してパイロットデータと多重化できる。追加または代替として、パイロットシンボルは、周波数分割多重化(FDM)、時分割多重化(TDM)、または符号分割多重化(CDM)できる。パイロットデータは、一般に、知られている方法で処理される知られているデータパターンであり、チャネル応答を推定するためにモバイルデバイス950において使用できる。各データストリームの多重化されたパイロットおよび符号化データは、そのデータストリーム用に選択された特定の変調方式(たとえば、2位相偏移キーイング(BPSK)、4位相偏移キーイング(QPSK)、M位相偏移キーイング(M−PSK)、多値直交振幅変調(M−QAM)など)に基づいて変調(たとえば、シンボルマッピング)して、変調シンボルを与えることができる。各データストリームのデータレート、符号化、および変調は、プロセッサ930によって実行または与えられる命令によって判断できる。
【0084】
データストリームの変調シンボルはTX MIMOプロセッサ920に供給され、TX MIMOプロセッサ920は、(たとえば、OFDM用に)変調シンボルをさらに処理することができる。次いで、TX MIMOプロセッサ920はNT 個の変調シンボルストリームをNT個の送信機(TMTR)922a〜922tに供給する。様々な実施形態では、TX MIMOプロセッサ920は、データストリームのシンボルと、シンボルの送信元のアンテナとにビームフォーミング重みを適用する。
【0085】
各送信機922は、それぞれのシンボルストリームを受信し、処理して、1つまたは複数のアナログ信号を与え、さらに、それらのアナログ信号を調整(たとえば、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介して送信するのに適した変調信号を与える。さらに、送信機922a〜922tからのNT個の変調信号は、それぞれNT個のアンテナ924a〜924tから送信される。
【0086】
モバイルデバイス950では、送信された変調信号はNR個のアンテナ952a〜952rによって受信され、各アンテナ952からの受信信号は、それぞれの受信機(RCVR)954a〜954rに供給される。各受信機954は、それぞれの信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化して、サンプルを与え、さらに、それらのサンプルを処理して、対応する「受信」シンボルストリームを与える。
【0087】
RXデータプロセッサ960は、特定の受信機処理技法に基づいてNR個の受信機954からNR個の受信シンボルストリームを受信し、処理して、NT個の「検出」シンボルストリームを与える。RXデータプロセッサ960は、各検出シンボルストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、データストリームのトラフィックデータを復元することができる。RXデータプロセッサ960による処理は、基地局910においてTX MIMOプロセッサ920およびTXデータプロセッサ914によって実行される処理を補足するものである。
【0088】
プロセッサ970は、上述のように、どのプリコーディング行列を利用すべきかを周期的に判断することができる。さらに、プロセッサ970は、行列インデックス部分とランク値部分とを備える逆方向リンクメッセージを作成することができる。
【0089】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を備えることができる。逆方向リンクメッセージは、データソース936から複数のデータストリームのトラフィックデータをも受信するTXデータプロセッサ938によって処理され、変調器980によって変調され、送信機954a〜954rによって調整され、基地局910に戻される。
【0090】
基地局910において、モバイルデバイス950からの変調信号は、アンテナ924によって受信され、受信機922によって調整され、復調器940によって復調され、RXデータプロセッサ942によって処理されて、モバイルデバイス950によって送信された逆方向リンクメッセージが抽出される。さらに、プロセッサ930は、抽出されたメッセージを処理して、ビームフォーミング重みを判断するためにどのプリコーディング行列を使用すべきかを判断することができる。
【0091】
プロセッサ930および970は、それぞれ基地局910およびモバイルデバイス950における動作を指示(たとえば、制御、調整、管理など)することができる。それぞれのプロセッサ930および970は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリ932および972に関連付けできる。プロセッサ930および970はまた、それぞれ、アップリンクとダウンリンクとに関して周波数推定値とインパルス応答推定値とを導き出すために計算を実行することができる。
【0092】
本明細書で説明する実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの任意の組合せで実装できることを理解されたい。ハードウェア実装の場合、処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書で説明する機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せの中で実装できる。
【0093】
実施形態は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコード、プログラムコードまたはコードセグメントで実装した場合、記憶構成要素などの機械可読媒体に記憶できる。コードセグメントは、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または命令、データ構造もしくはプログラムステートメントの任意の組合せを表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリ内容をパスおよび/または受信することによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合できる。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む、適切な手段を使用してパス、フォワーディング、または送信することができる。
【0094】
ソフトウェア実装の場合、本明細書で説明する技法は、本明細書で説明する機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装できる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶し、プロセッサによって実行することができる。メモリユニットは、プロセッサの内部またはプロセッサの外部に実装でき、その場合、当技術分野で知られているように様々な手段によってプロセッサに通信可能に結合できる。
【0095】
図10を参照すると、アップリンク肯定応答リソースの識別を可能にするシステム1000が示されている。たとえば、システム1000は、少なくとも部分的にモバイルデバイス中に常駐することができる。システム1000は機能ブロックを含むものとして表されており、その機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実装される機能を表す機能ブロックとすることができることを諒解されたい。システム1000は、連携して動作することができる電気構成要素の論理グルーピング1002を含む。たとえば、論理グルーピング1002は、ダウンリンクチャネルインデックスに基づいてアップリンクリソースロケーションを選択するために1対1のマッピングを採用するための電気構成要素1004を含むことができる。さらに、論理グルーピング1002は、選択されたアップリンクリソースを有効なリソースまたは無効なリソースとして識別するための電気構成要素1006を備えることができる。その上、論理グルーピング1002は、インデックスと無効なリソースとの間の関連付けを削除するために1対1のマッピングを再定義するための電気構成要素1008を備えることができる。さらに、システム1000は、電気構成要素1004、1006、および1008に関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ1010を含むことができる。メモリ1010の外部にあるものとして図示されているが、1つまたは複数の電気構成要素1004、1006、および1008はメモリ1010の内部に存在することができることを理解されたい。
【0096】
図11を参照すると、1つまたは複数のモバイルデバイスへのアップリンクリソースの割振りを可能にするシステム1100が示されている。たとえば、システム1100は、少なくとも部分的に基地局内に常駐することができる。システム1100は機能ブロックを含むものとして表されており、その機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実装される機能を表す機能ブロックとすることができることを諒解されたい。システム1100は、連携して動作することができる電気構成要素の論理グルーピング1102を含む。たとえば、論理グルーピング1102は、全肯定応答リソースのセットを分割するための電気構成要素1104を含むことができる。さらに、論理グルーピング1102は、第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てるための電気構成要素1106を備えることができる。その上、論理グルーピング1102は、ダウンリンクチャネルインデックスを、第2のサブセット中のリソースにマッピングする動的にスケジュールされたデバイスに割り振るための電気構成要素1108を備えることができる。論理グルーピング1102はまた、第1のサブセットが永続的ユーザに割り当てられていることを、動的にスケジュールされたモバイルデバイスにシグナリングするための電気構成要素1110を随意に含むことができる。さらに、システム1100は、電気構成要素1104、1106、1108、および1110に関連付けられた機能を実行するための命令を保持するメモリ1112を含むことができる。メモリ1112の外部にあるものとして図示されているが、1つまたは複数の電気構成要素1104、1106、1108、および1110はメモリ1112の内部に存在することができることを理解されたい。
【0097】
以上の説明は、1つまたは複数の実施形態の例を含む。もちろん、上述の実施形態について説明する目的で、構成要素または方法のあらゆる考えられる組合せについて説明することは不可能であるが、当業者なら、様々な実施形態の多数のさらなる組合せおよび置換が可能であることを認識できよう。したがって、説明した実施形態は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に入るすべてのそのような改変形態、変更形態および変形形態を包含するものとする。さらに、「含む(include)」という用語は、発明を実施するための形態または特許請求の範囲のいずれかで使用される限り、「備える(comprising)」という用語を使用すると請求項における移行語と解釈されるように「備える(comprising)」と同様に包括的なものとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
肯定応答リソースの割振りを可能にする方法であって、
以下の行為を実施するためにプロセッサを採用し、
ダウンリンク制御チャネルインデックスに対応するアップリンクリソースロケーションを識別するためにマッピングを利用することと、
有効性を確認するために前記アップリンクリソースロケーションを評価することと、
前記アップリンクリソースロケーションが無効なロケーションであるとき前記マッピングを更新することと
を備える方法。
【請求項2】
前記アップリンクリソースロケーションを評価することは、混合リソースブロックが前記アップリンクリソースロケーションをいつ含むかを識別することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記混合リソースブロック中に含まれる前記アップリンクリソースロケーションが、前記混合リソースブロック中で利用可能なリソースロケーションの所定の数内にあることを検証することをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記アップリンクリソースロケーションが利用可能なリソースロケーションの前記所定の数よりも大きいとき、前記アップリンクリソースロケーションが無効なロケーションであることを示すことをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記アップリンクリソースロケーションがリソースロケーションの前記所定の数内にあるとき、前記アップリンクリソースロケーションが有効なロケーションであることを示すことをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記マッピングを更新することが、第2のダウンリンク制御チャネルインデックスを選択することを備え、前記第2のダウンリンク制御チャネルインデックスが、前記アップリンクリソースロケーションを識別するために採用される第1のダウンリンク制御チャネルインデックスよりも大きい、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の制御チャネルインデックスが、前記マッピングに基づく有効なリソースロケーションに対応する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のダウンリンク制御チャネルインデックスに関連付けられた前記アップリンクリソースロケーションを識別するために採用された前記インデックスが、前記第2の制御チャネルインデックスによって発見された前記有効なリソースロケーションを用いて更新される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記アップリンクリソースロケーションを評価することが、前記アップリンクリソースロケーションが、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振られたリソースのセットの一部であるかどうかを確認することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
肯定応答インジケータをシグナリングするために採用するアップリンクリソースロケーションを選択する識別モジュールであって、前記アップリンクリソースロケーションが、ダウンリンク制御チャネルインデックスへの関連付けに少なくとも部分的に基づいて選択される、識別モジュールと、
前記選択されたアップリンクリソースロケーションが有効な肯定応答リソースであるかどうかを検証する検証モジュールと、
前記選択されたアップリンクリソースロケーションが無効なリソースロケーションに対応するとき、前記ダウンリンク制御チャネルインデックスと異種アップリンクリソースロケーションとの間に新しい関連付けを発生させる更新モジュールと
を備える装置。
【請求項11】
前記識別モジュールが、ダウンリンク制御チャネルインデックスとアップリンクリソースロケーションとの間のあらかじめ定義された1対1のマッピングを採用する、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記選択されたアップリンクリソースロケーションが混合リソースブロック中の異種制御情報のために割り振られたリソース要素に対応するとき、前記検証モジュールが、前記選択されたアップリンクリソースロケーションを無効なリソースと指定する、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記選択されたアップリンクリソースロケーションが、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振られたリソース要素に対応するとき、前記検証モジュールが、前記選択されたアップリンクリソースロケーションを無効なリソースと指定する、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記異種アップリンクリソースロケーションが、動的にスケジュールされたモバイルデバイスからの肯定応答インジケータのために割り振られたリソースロケーションである、請求項10に記載の装置。
【請求項15】
暗示的リソース割振りを可能にするワイヤレス通信装置であって、
ダウンリンク制御チャネルインデックスに対応するアップリンクリソースロケーションを選択するためにダウンリンクインデックスとアップリンクリソースとの間の1対1のマッピングを採用するための手段と、
前記選択されたアップリンクリソースロケーションを有効なリソースロケーションまたは無効なリソースロケーションの少なくとも1つとして識別するための手段と、
ダウンリンク制御チャネルインデックスと無効なリソースロケーションとの間の関連付けを削除するために前記1対1のマッピングを再定義するための手段と
を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項16】
前記選択されたアップリンクリソースロケーションが混合リソースブロック中の所定の肯定応答リソースのセットよりも大きいとき、前記選択されたアップリンクリソースロケーションが無効なリソースロケーションである、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項17】
前記選択されたアップリンクリソースロケーションは、半永続的にスケジュールされたモバイルデバイスが利用するために割り当てられた肯定応答リソースのセット内にあるとき、前記選択されたアップリンクリソースロケーションが無効なリソースである、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項18】
少なくとも1つのコンピュータに、スケジュール情報が得られる物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)インデックスに対応するアップリンクチャネル上の候補肯定応答リソースを識別するために1対1のマッピングを採用させるための符号と、
前記少なくとも1つのコンピュータに、有効性を確認するために前記候補肯定応答リソースを評価させるための符号と、
前記少なくとも1つのコンピュータに、無効なときに前記候補肯定応答リソースを削除するために前記1対1のマッピングを再定義させるための符号と
を備えるコンピュータ可読媒体
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項19】
前記少なくとも1つのコンピュータに候補肯定応答リソースを評価させるための前記符号が、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記候補肯定応答リソースが混合リソースブロック中にいつ含まれるかを識別させるための符号を備える、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項20】
前記少なくとも1つのコンピュータに候補肯定応答リソースを評価させるための前記符号が、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記混合リソースブロック中の前記候補肯定応答リソースが利用可能な肯定応答リソースの所定のセット内にあることを検証させるための符号をさらに備える、請求項19に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項21】
前記少なくとも1つのコンピュータに候補肯定応答リソースを評価させるための前記符号が、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記候補肯定応答リソースが前記所定のセット中に含まれないとき、前記候補肯定応答リソースが無効であることを示させるための符号をさらに備える、請求項20に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項22】
前記少なくとも1つのコンピュータに候補肯定応答リソースを評価させるための前記符号が、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記候補肯定応答リソースが前記所定のセット中に含まれるとき、前記候補肯定応答リソースが有効であることを示させるための符号をさらに備える、請求項20に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項23】
前記少なくとも1つのコンピュータに候補肯定応答リソースを評価させるための前記符号が、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記候補肯定応答リソースが、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振られたリソースのセットの一部であるかどうかを確認させるための符号をさらに備える、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項24】
前記少なくとも1つのコンピュータに前記1対1のマッピングを再定義させるための前記符号が、
前記少なくとも1つのコンピュータに、無効な候補肯定応答リソースに対応する第1のPDCCHインデックスを識別させるための符号と、
前記少なくとも1つのコンピュータに、有効な候補肯定応答リソースに対応する、前記第1のPDCCHインデックスよりも大きい第2のPDCCHインデックスを発見させるための符号と、
前記第1のPDCCHインデックスが前記第2のPDCCHインデックスに対応する前記有効な候補肯定応答リソースに関連付けられるように、前記少なくとも1つのコンピュータに前記1対1のマッピングを更新させるための符号と
を備える、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項25】
特定のPDCCHインデックスに対応する候補肯定応答リソースを選択するために物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)インデックスと物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースとの間の1対1のマッピングを利用し、
前記候補肯定応答リソースを有効なリソースまたは無効なリソースの1つとして示し、
PDCCHインデックスと無効なリソースとの間の関連付けを削除するために前記1対1のマッピングを修正する
ように構成されたプロセッサ
を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項26】
前記候補肯定応答リソースが混合リソースブロック中の所定の肯定応答リソースのセット内にあるとき、前記候補肯定応答リソースが有効なリソースである、請求項25に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項27】
前記候補肯定応答リソースは、半永続的にスケジュールされたモバイルデバイスが利用するために割り当てられた肯定応答リソースのセット内にあるとき、前記候補肯定応答リソースが無効なリソースである、請求項25に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項28】
前記候補肯定応答リソースが混合リソースブロック中の所定の肯定応答リソースのセットのメンバーではないとき、前記候補肯定応答リソースが無効なリソースである、請求項25に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項29】
前記プロセッサが、前記1対1のマッピングを修正するために、
無効な候補肯定応答リソースに対応する第1のPDCCHインデックスを識別し、
有効な候補肯定応答リソースに対応する、前記第1のPDCCHインデックスよりも大きい第2のPDCCHインデックスを発見し、
前記第1のPDCCHインデックスが、前記第2のPDCCHインデックスに対応する前記有効な候補肯定応答リソースに関連付けられるように、前記1対1のマッピングを更新する
ようにさらに構成された、請求項25に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項30】
アップリンク肯定応答リソースを割り振ることを可能にする方法であって、
利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割することと、
前記第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てることと、
ダウンリンク制御チャネルインデックスを、前記第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振ることと
を備える方法。
【請求項31】
前記第1のサブセットが、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てられたリソースを含むことを、前記動的にスケジュールされたモバイルデバイスに示すことをさらに備える、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割することと、前記第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てることと、ダウンリンク制御チャネルインデックスを、前記第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振ることとに関係する命令を保持するメモリと、
前記メモリに結合され、前記メモリ中に保持された命令を実行するように構成されたプロセッサと
を備える装置。
【請求項33】
前記メモリは、前記第1のサブセットが、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てられたリソースを含むことを、前記動的にスケジュールされたモバイルデバイスにシグナリングすることをさらに備える、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
アップリンクリソースを割り振ることを可能にするワイヤレス通信装置であって、
利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割するための手段と、
前記第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てるための手段と、
ダウンリンク制御チャネルインデックスを、前記第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振るための手段と
を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項35】
前記第1のサブセットが、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てられたリソースを含むことを、前記動的にスケジュールされたモバイルデバイスにシグナリングするための手段をさらに備える、請求項34に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項36】
少なくとも1つのコンピュータに、利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割させるための符号と、
前記少なくとも1つのコンピュータに、前記第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てさせるための符号と、
前記少なくとも1つのコンピュータに、ダウンリンク制御チャネルインデックスを、前記第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振らせるための符号と
を備えるコンピュータ可読媒体
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項37】
前記コンピュータ可読媒体は、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記第1のサブセットが、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てられたリソースを含むことを、前記動的にスケジュールされたモバイルデバイスに示させるための符号をさらに備える、請求項36に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項38】
利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割し、
前記第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当て、
ダウンリンク制御チャネルインデックスを、前記第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振り、
前記第1のサブセットが、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てられたリソースを含むことを、前記動的にスケジュールされたモバイルデバイスにシグナリングする
ように構成されたプロセッサ
を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項1】
肯定応答リソースの割振りを可能にする方法であって、
以下の行為を実施するためにプロセッサを採用し、
ダウンリンク制御チャネルインデックスに対応するアップリンクリソースロケーションを識別するためにマッピングを利用することと、
有効性を確認するために前記アップリンクリソースロケーションを評価することと、
前記アップリンクリソースロケーションが無効なロケーションであるとき前記マッピングを更新することと
を備える方法。
【請求項2】
前記アップリンクリソースロケーションを評価することは、混合リソースブロックが前記アップリンクリソースロケーションをいつ含むかを識別することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記混合リソースブロック中に含まれる前記アップリンクリソースロケーションが、前記混合リソースブロック中で利用可能なリソースロケーションの所定の数内にあることを検証することをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記アップリンクリソースロケーションが利用可能なリソースロケーションの前記所定の数よりも大きいとき、前記アップリンクリソースロケーションが無効なロケーションであることを示すことをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記アップリンクリソースロケーションがリソースロケーションの前記所定の数内にあるとき、前記アップリンクリソースロケーションが有効なロケーションであることを示すことをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記マッピングを更新することが、第2のダウンリンク制御チャネルインデックスを選択することを備え、前記第2のダウンリンク制御チャネルインデックスが、前記アップリンクリソースロケーションを識別するために採用される第1のダウンリンク制御チャネルインデックスよりも大きい、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の制御チャネルインデックスが、前記マッピングに基づく有効なリソースロケーションに対応する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のダウンリンク制御チャネルインデックスに関連付けられた前記アップリンクリソースロケーションを識別するために採用された前記インデックスが、前記第2の制御チャネルインデックスによって発見された前記有効なリソースロケーションを用いて更新される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記アップリンクリソースロケーションを評価することが、前記アップリンクリソースロケーションが、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振られたリソースのセットの一部であるかどうかを確認することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
肯定応答インジケータをシグナリングするために採用するアップリンクリソースロケーションを選択する識別モジュールであって、前記アップリンクリソースロケーションが、ダウンリンク制御チャネルインデックスへの関連付けに少なくとも部分的に基づいて選択される、識別モジュールと、
前記選択されたアップリンクリソースロケーションが有効な肯定応答リソースであるかどうかを検証する検証モジュールと、
前記選択されたアップリンクリソースロケーションが無効なリソースロケーションに対応するとき、前記ダウンリンク制御チャネルインデックスと異種アップリンクリソースロケーションとの間に新しい関連付けを発生させる更新モジュールと
を備える装置。
【請求項11】
前記識別モジュールが、ダウンリンク制御チャネルインデックスとアップリンクリソースロケーションとの間のあらかじめ定義された1対1のマッピングを採用する、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記選択されたアップリンクリソースロケーションが混合リソースブロック中の異種制御情報のために割り振られたリソース要素に対応するとき、前記検証モジュールが、前記選択されたアップリンクリソースロケーションを無効なリソースと指定する、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記選択されたアップリンクリソースロケーションが、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振られたリソース要素に対応するとき、前記検証モジュールが、前記選択されたアップリンクリソースロケーションを無効なリソースと指定する、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記異種アップリンクリソースロケーションが、動的にスケジュールされたモバイルデバイスからの肯定応答インジケータのために割り振られたリソースロケーションである、請求項10に記載の装置。
【請求項15】
暗示的リソース割振りを可能にするワイヤレス通信装置であって、
ダウンリンク制御チャネルインデックスに対応するアップリンクリソースロケーションを選択するためにダウンリンクインデックスとアップリンクリソースとの間の1対1のマッピングを採用するための手段と、
前記選択されたアップリンクリソースロケーションを有効なリソースロケーションまたは無効なリソースロケーションの少なくとも1つとして識別するための手段と、
ダウンリンク制御チャネルインデックスと無効なリソースロケーションとの間の関連付けを削除するために前記1対1のマッピングを再定義するための手段と
を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項16】
前記選択されたアップリンクリソースロケーションが混合リソースブロック中の所定の肯定応答リソースのセットよりも大きいとき、前記選択されたアップリンクリソースロケーションが無効なリソースロケーションである、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項17】
前記選択されたアップリンクリソースロケーションは、半永続的にスケジュールされたモバイルデバイスが利用するために割り当てられた肯定応答リソースのセット内にあるとき、前記選択されたアップリンクリソースロケーションが無効なリソースである、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項18】
少なくとも1つのコンピュータに、スケジュール情報が得られる物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)インデックスに対応するアップリンクチャネル上の候補肯定応答リソースを識別するために1対1のマッピングを採用させるための符号と、
前記少なくとも1つのコンピュータに、有効性を確認するために前記候補肯定応答リソースを評価させるための符号と、
前記少なくとも1つのコンピュータに、無効なときに前記候補肯定応答リソースを削除するために前記1対1のマッピングを再定義させるための符号と
を備えるコンピュータ可読媒体
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項19】
前記少なくとも1つのコンピュータに候補肯定応答リソースを評価させるための前記符号が、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記候補肯定応答リソースが混合リソースブロック中にいつ含まれるかを識別させるための符号を備える、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項20】
前記少なくとも1つのコンピュータに候補肯定応答リソースを評価させるための前記符号が、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記混合リソースブロック中の前記候補肯定応答リソースが利用可能な肯定応答リソースの所定のセット内にあることを検証させるための符号をさらに備える、請求項19に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項21】
前記少なくとも1つのコンピュータに候補肯定応答リソースを評価させるための前記符号が、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記候補肯定応答リソースが前記所定のセット中に含まれないとき、前記候補肯定応答リソースが無効であることを示させるための符号をさらに備える、請求項20に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項22】
前記少なくとも1つのコンピュータに候補肯定応答リソースを評価させるための前記符号が、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記候補肯定応答リソースが前記所定のセット中に含まれるとき、前記候補肯定応答リソースが有効であることを示させるための符号をさらに備える、請求項20に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項23】
前記少なくとも1つのコンピュータに候補肯定応答リソースを評価させるための前記符号が、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記候補肯定応答リソースが、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振られたリソースのセットの一部であるかどうかを確認させるための符号をさらに備える、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項24】
前記少なくとも1つのコンピュータに前記1対1のマッピングを再定義させるための前記符号が、
前記少なくとも1つのコンピュータに、無効な候補肯定応答リソースに対応する第1のPDCCHインデックスを識別させるための符号と、
前記少なくとも1つのコンピュータに、有効な候補肯定応答リソースに対応する、前記第1のPDCCHインデックスよりも大きい第2のPDCCHインデックスを発見させるための符号と、
前記第1のPDCCHインデックスが前記第2のPDCCHインデックスに対応する前記有効な候補肯定応答リソースに関連付けられるように、前記少なくとも1つのコンピュータに前記1対1のマッピングを更新させるための符号と
を備える、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項25】
特定のPDCCHインデックスに対応する候補肯定応答リソースを選択するために物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)インデックスと物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースとの間の1対1のマッピングを利用し、
前記候補肯定応答リソースを有効なリソースまたは無効なリソースの1つとして示し、
PDCCHインデックスと無効なリソースとの間の関連付けを削除するために前記1対1のマッピングを修正する
ように構成されたプロセッサ
を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項26】
前記候補肯定応答リソースが混合リソースブロック中の所定の肯定応答リソースのセット内にあるとき、前記候補肯定応答リソースが有効なリソースである、請求項25に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項27】
前記候補肯定応答リソースは、半永続的にスケジュールされたモバイルデバイスが利用するために割り当てられた肯定応答リソースのセット内にあるとき、前記候補肯定応答リソースが無効なリソースである、請求項25に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項28】
前記候補肯定応答リソースが混合リソースブロック中の所定の肯定応答リソースのセットのメンバーではないとき、前記候補肯定応答リソースが無効なリソースである、請求項25に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項29】
前記プロセッサが、前記1対1のマッピングを修正するために、
無効な候補肯定応答リソースに対応する第1のPDCCHインデックスを識別し、
有効な候補肯定応答リソースに対応する、前記第1のPDCCHインデックスよりも大きい第2のPDCCHインデックスを発見し、
前記第1のPDCCHインデックスが、前記第2のPDCCHインデックスに対応する前記有効な候補肯定応答リソースに関連付けられるように、前記1対1のマッピングを更新する
ようにさらに構成された、請求項25に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項30】
アップリンク肯定応答リソースを割り振ることを可能にする方法であって、
利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割することと、
前記第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てることと、
ダウンリンク制御チャネルインデックスを、前記第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振ることと
を備える方法。
【請求項31】
前記第1のサブセットが、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てられたリソースを含むことを、前記動的にスケジュールされたモバイルデバイスに示すことをさらに備える、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割することと、前記第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てることと、ダウンリンク制御チャネルインデックスを、前記第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振ることとに関係する命令を保持するメモリと、
前記メモリに結合され、前記メモリ中に保持された命令を実行するように構成されたプロセッサと
を備える装置。
【請求項33】
前記メモリは、前記第1のサブセットが、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てられたリソースを含むことを、前記動的にスケジュールされたモバイルデバイスにシグナリングすることをさらに備える、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
アップリンクリソースを割り振ることを可能にするワイヤレス通信装置であって、
利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割するための手段と、
前記第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てるための手段と、
ダウンリンク制御チャネルインデックスを、前記第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振るための手段と
を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項35】
前記第1のサブセットが、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てられたリソースを含むことを、前記動的にスケジュールされたモバイルデバイスにシグナリングするための手段をさらに備える、請求項34に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項36】
少なくとも1つのコンピュータに、利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割させるための符号と、
前記少なくとも1つのコンピュータに、前記第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てさせるための符号と、
前記少なくとも1つのコンピュータに、ダウンリンク制御チャネルインデックスを、前記第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振らせるための符号と
を備えるコンピュータ可読媒体
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項37】
前記コンピュータ可読媒体は、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記第1のサブセットが、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てられたリソースを含むことを、前記動的にスケジュールされたモバイルデバイスに示させるための符号をさらに備える、請求項36に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項38】
利用可能な全肯定応答リソースのセットを第1のサブセットと第2のサブセットとに分割し、
前記第1のサブセットからのリソースを永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当て、
ダウンリンク制御チャネルインデックスを、前記第2のサブセット中のリソースに暗示的にマッピングする動的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り振り、
前記第1のサブセットが、永続的にスケジュールされたモバイルデバイスに割り当てられたリソースを含むことを、前記動的にスケジュールされたモバイルデバイスにシグナリングする
ように構成されたプロセッサ
を備えるワイヤレス通信装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2011−519201(P2011−519201A)
【公表日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−502066(P2011−502066)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際出願番号】PCT/US2009/038438
【国際公開番号】WO2009/120888
【国際公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際出願番号】PCT/US2009/038438
【国際公開番号】WO2009/120888
【国際公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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