アデノシンA3受容体アンタゴニストを用いる癌及びHIF−1が介在する疾患の促進的治療
本発明は、HIF−1αの過剰発現に関連する病気又は疾患(例えば、腫瘍、呼吸器系疾患)の治療、予防及び/又は管理のために、アデノシン受容体アンタゴニスト、好ましくはA3受容体アンタゴニストを、単独で又は他の薬剤との組み合わせによる使用に関する。本発明の方法及び化合物は、特に、本発明のA3受容体アンタゴニストを使用して、腫瘍、低酸素誘導因子-1α(HIF−1α)が関与する疾患又は疾病に伴う症状の治療、予防又は緩和に有用である。本発明は、腫瘍、特に固形腫瘍、そしてさらに特に低酸素状態腫瘍の増殖を阻害するための方法を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
アデノシンA3受容体アンタゴニストの有効量を投与することからなる、それを必要とする対象におけるHIF−1αを発現している癌の治療方法。
【請求項2】
癌が、子宮頸癌、肺癌、乳癌、希突起膠腫、中咽頭扁平上皮腫瘍、卵巣癌、食道癌、子宮内膜癌、頭頚部癌、ヒト肺癌、ヒト結腸癌、膵臓癌、前立腺癌及び胃の消化管間質腫瘍からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
癌が更にA3受容体を発現している癌である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
更に一つ又はそれ以上の付加的な癌の治療法を施すことからなる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記付加的治療法が、化学療法、免疫療法、放射線療法、ホルモン療法及び外科手術からなる群より選択される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
更に一つ又はそれ以上の抗癌薬を投与することからなる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記抗癌薬が、化学療法薬、血管新生阻害薬、細胞毒性薬及び癌治療抗体からなる群より選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記A3受容体アンタゴニストが、次の一般式
【化001】
(式中、
Aは、イミダゾール、ピラゾール又はトリアゾールであり、
Rは、−C(X)R1、−C(X)−N(R1)2、−C(X)OR1、−C(X)SR1、−SObR1、−−SObOR1、−SObSR1又は−SObN(R1)2であり、
R1は、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、低級アルケニル、低級アルカノイル、又は、窒素原子と結合していれば窒素原子とともに、アゼチジン環又はN、O、Sのようなヘテロ原子を1つ又はそれ以上含む5〜6員の複素環を形成し、
R2は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、置換アルキル、置換アルケニル、置換アルキニル、アラリキル、置換アラリキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールであり、
R3は、置換ヘテロアリール環に関して本明細書で記載されているような置換基の1つ又はそれ以上で置換されていてもよい、フラン、ピロール、チオフェン、ベンゾフラン、インドール、ベンゾチオフェンであり、
Xは、O、S又はNR1であり、そして
bは、1又は2である)
で表される化合物又は薬学的に許容されるその化合物の塩であるか、
又は、
A3受容体アンタゴニストが、次の一般式
【化002】
(式中、
Rは、−C(X)R1、−C(X)−N(R1)2、−C(X)OR1、−C(X)SR1、−SObR1、−SObSR1又は−SObN(R1)2であり、
R1は、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、ヘテロアリール、複素環、低級アルケニル、低級アルカノイルであるか又は、窒素原子と結合していれば窒素原子とともに、アゼチジン環又はN、O、Sのようなヘテロ原子を一つ又はそれ以上含む5−6員の複素環形成し、
R2は、水素、ハロゲン、好ましくはクロロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、置換アルキル、置換アルケニル、置換アルキニル、アラリキル、置換アラリキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールであり、
R3は、置換ヘテロアリール環に関して本明細書に記載されているような置換基の一つ又はそれ以上で置換されていてもよい、フラン、ピロール、チオフェン、ベンゾフラン、インドール、ベンゾチオフェンであり、
Xは、O、S又はNR1であり、そして
bは、1又は2である)
で表される化合物又は薬学的に許容されるその化合物の塩である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
当該A3受容体アンタゴニストが、一般式IIA:
(式中、
Aは、イミダゾール、ピラゾール又はトリアゾールであり、
Rは、−C(X)R1、−C(X)−N(R1)2、−C(X)OR1、−C(X)SR1、−SObR1、−SObOR1、−SObSR1又は−SObN(R1)2であり、
R1は、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、低級アルケニル、低級アルカノイルであるか、又は、窒素原子と結合していれば窒素原子とともに、アゼチジン環又はN、O、Sのようなヘテロ原子を一つ又はそれ以上含む5−6員の複素環を形成し、
R2は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、置換アルキル、置換アルケニル、置換アルキニル、アラリキル、置換アラリキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールであり、
R3は、置換ヘテロアリール環に関して本明細書に記載されているような置換基の一つ又はそれ以上で置換されていてもよい、フラン、ピロール、チオフェン、ベンゾフラン、インドール、ベンゾチオフェンであり、
Xは、O、S又はNR1であり、そして
bは、1又は2である)
で表される化合物又は薬学的に許容されるその化合物の塩である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記A3受容体アンタゴニストが、
Aが、ピラゾールであり、
Rが、−C(X)R1、−C(X)−N(R1)2、−C(X)OR1、−C(X)SR1、−SObR1、−−SObOR1、−SObSR1又は−SObN(R1)2であり、
R1が、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、低級アルケニル、低級アルカノイルであるか、又は、窒素原子と結合していれば窒素原子とともに、アゼチジン環又はN、O、Sのようなヘテロ原子を一つ又はそれ以上含む5−6員の複素環を形成し、
R2が、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、置換アルキル、置換アルケニル、置換アルキニル、アラリキル、置換アラリキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールであり、
R3が、フランであり、
Xが、O、S又はNR1であり、そして
bが、1又は2、である、
化合物又は薬学的に許容されるその化合物の塩である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記A3受容体アンタゴニストが、
Aが、ピラゾールであり、
Rが、−C(O)R1、−C(O)−N(R1)2、−C(O)OR1−C(X)SR1、−SObR1、−−SObOR1、−SObSR1又は−SObN(R1)2であり、
R1が、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、低級アルケニル、低級アルカノイル、又は、窒素原子と結合していれば窒素原子とともに、アゼチジン環又はN、O、Sのようなヘテロ原子を一つ又はそれ以上含む5〜6員の複素環であり、
R2が、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、置換アルキル、置換アルケニル、置換アルキニル、アラリキル、置換アラリキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールであり、そして
R3がフランである、
化合物又は薬学的に許容されるその化合物の塩である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記A3受容体アンタゴニストが、一般式IIE:
【化003】
(式中、
R2はアルキルであり、そして
R6はアリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールである)
で表される化合物又は薬学的に許容されるその化合物の塩である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記A3受容体アンタゴニストが、以下の構造式:
【化004】
の一つを有する化合物又は薬学的に許容されるその化合物の塩である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
アデノシンA3受容体アンタゴニストの有効量を投与することからなる、対象における固形低酸素腫瘍の増殖を阻害する方法。
【請求項15】
固形低酸素腫瘍の増殖が少なくとも10%低減する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
固形低酸素腫瘍の増殖が少なくとも30%低減する、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
固形低酸素腫瘍の増殖が少なくとも60%低減する、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
アデノシンA3受容体アンタゴニストの有効量を投与することからなる、対象におけるHIF−1が介在する疾患の治療方法。
【請求項19】
アデノシンA3受容体アンタゴニストが、HIF−1αの発現レベルを低減する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
HIF−1αの発現レベルが少なくとも10%低減する、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
HIF−1が介在する疾患が、癌、慢性閉塞性肺疾患及び喘息からなる群より選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
更に(a)対象から組織サンプルを取り出し、(b)HIF−1αレベルをHIF−1αブローブを用いて測定する、工程からなる、請求項1、14又は18に記載の方法。
【請求項23】
HIF−1αブローブが、抗体、抗原、核酸、タンパク質及び小分子からなる群より選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
抗体がモノクローナル抗体である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
抗体が免疫特異的にHIF−1α又はその断片又は誘導体に結合する、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
HIF−1αレベルを測定する工程が、少なくとも1つのアリコートをテストすることからなり、当該テストする工程が、
(a)アリコートを、HIF−1αに対して免疫特異的である抗体と接触させ、そして
(b)抗体と少なくとも1つのアリコートとの間に結合が起こったか否か検出する、ことからなる、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
HIF−1αレベルを測定する工程が、少なくとも1つのアリコートをテストすることからなり、当該テストする工程が、
(a)アリコートを、HIF−1αをコードする核酸とハイブリダイズする分離した核酸と接触させること、及び
(b)核酸ブローブと少なくとも1つのアリコートとの間でハイブリダイゼーションが起こるかどうか検出する、ことからなる、請求項22に記載の方法。
【請求項28】
対象に、A3受容体アンタゴニストの有効量を予防的に投与することにより、HIF−1αの過剰発現を特徴とする癌の進行を阻害するための方法。
【請求項1】
アデノシンA3受容体アンタゴニストの有効量を投与することからなる、それを必要とする対象におけるHIF−1αを発現している癌の治療方法。
【請求項2】
癌が、子宮頸癌、肺癌、乳癌、希突起膠腫、中咽頭扁平上皮腫瘍、卵巣癌、食道癌、子宮内膜癌、頭頚部癌、ヒト肺癌、ヒト結腸癌、膵臓癌、前立腺癌及び胃の消化管間質腫瘍からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
癌が更にA3受容体を発現している癌である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
更に一つ又はそれ以上の付加的な癌の治療法を施すことからなる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記付加的治療法が、化学療法、免疫療法、放射線療法、ホルモン療法及び外科手術からなる群より選択される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
更に一つ又はそれ以上の抗癌薬を投与することからなる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記抗癌薬が、化学療法薬、血管新生阻害薬、細胞毒性薬及び癌治療抗体からなる群より選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記A3受容体アンタゴニストが、次の一般式
【化001】
(式中、
Aは、イミダゾール、ピラゾール又はトリアゾールであり、
Rは、−C(X)R1、−C(X)−N(R1)2、−C(X)OR1、−C(X)SR1、−SObR1、−−SObOR1、−SObSR1又は−SObN(R1)2であり、
R1は、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、低級アルケニル、低級アルカノイル、又は、窒素原子と結合していれば窒素原子とともに、アゼチジン環又はN、O、Sのようなヘテロ原子を1つ又はそれ以上含む5〜6員の複素環を形成し、
R2は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、置換アルキル、置換アルケニル、置換アルキニル、アラリキル、置換アラリキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールであり、
R3は、置換ヘテロアリール環に関して本明細書で記載されているような置換基の1つ又はそれ以上で置換されていてもよい、フラン、ピロール、チオフェン、ベンゾフラン、インドール、ベンゾチオフェンであり、
Xは、O、S又はNR1であり、そして
bは、1又は2である)
で表される化合物又は薬学的に許容されるその化合物の塩であるか、
又は、
A3受容体アンタゴニストが、次の一般式
【化002】
(式中、
Rは、−C(X)R1、−C(X)−N(R1)2、−C(X)OR1、−C(X)SR1、−SObR1、−SObSR1又は−SObN(R1)2であり、
R1は、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、ヘテロアリール、複素環、低級アルケニル、低級アルカノイルであるか又は、窒素原子と結合していれば窒素原子とともに、アゼチジン環又はN、O、Sのようなヘテロ原子を一つ又はそれ以上含む5−6員の複素環形成し、
R2は、水素、ハロゲン、好ましくはクロロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、置換アルキル、置換アルケニル、置換アルキニル、アラリキル、置換アラリキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールであり、
R3は、置換ヘテロアリール環に関して本明細書に記載されているような置換基の一つ又はそれ以上で置換されていてもよい、フラン、ピロール、チオフェン、ベンゾフラン、インドール、ベンゾチオフェンであり、
Xは、O、S又はNR1であり、そして
bは、1又は2である)
で表される化合物又は薬学的に許容されるその化合物の塩である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
当該A3受容体アンタゴニストが、一般式IIA:
(式中、
Aは、イミダゾール、ピラゾール又はトリアゾールであり、
Rは、−C(X)R1、−C(X)−N(R1)2、−C(X)OR1、−C(X)SR1、−SObR1、−SObOR1、−SObSR1又は−SObN(R1)2であり、
R1は、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、低級アルケニル、低級アルカノイルであるか、又は、窒素原子と結合していれば窒素原子とともに、アゼチジン環又はN、O、Sのようなヘテロ原子を一つ又はそれ以上含む5−6員の複素環を形成し、
R2は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、置換アルキル、置換アルケニル、置換アルキニル、アラリキル、置換アラリキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールであり、
R3は、置換ヘテロアリール環に関して本明細書に記載されているような置換基の一つ又はそれ以上で置換されていてもよい、フラン、ピロール、チオフェン、ベンゾフラン、インドール、ベンゾチオフェンであり、
Xは、O、S又はNR1であり、そして
bは、1又は2である)
で表される化合物又は薬学的に許容されるその化合物の塩である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記A3受容体アンタゴニストが、
Aが、ピラゾールであり、
Rが、−C(X)R1、−C(X)−N(R1)2、−C(X)OR1、−C(X)SR1、−SObR1、−−SObOR1、−SObSR1又は−SObN(R1)2であり、
R1が、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、低級アルケニル、低級アルカノイルであるか、又は、窒素原子と結合していれば窒素原子とともに、アゼチジン環又はN、O、Sのようなヘテロ原子を一つ又はそれ以上含む5−6員の複素環を形成し、
R2が、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、置換アルキル、置換アルケニル、置換アルキニル、アラリキル、置換アラリキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールであり、
R3が、フランであり、
Xが、O、S又はNR1であり、そして
bが、1又は2、である、
化合物又は薬学的に許容されるその化合物の塩である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記A3受容体アンタゴニストが、
Aが、ピラゾールであり、
Rが、−C(O)R1、−C(O)−N(R1)2、−C(O)OR1−C(X)SR1、−SObR1、−−SObOR1、−SObSR1又は−SObN(R1)2であり、
R1が、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、低級アルケニル、低級アルカノイル、又は、窒素原子と結合していれば窒素原子とともに、アゼチジン環又はN、O、Sのようなヘテロ原子を一つ又はそれ以上含む5〜6員の複素環であり、
R2が、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、置換アルキル、置換アルケニル、置換アルキニル、アラリキル、置換アラリキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールであり、そして
R3がフランである、
化合物又は薬学的に許容されるその化合物の塩である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記A3受容体アンタゴニストが、一般式IIE:
【化003】
(式中、
R2はアルキルであり、そして
R6はアリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールである)
で表される化合物又は薬学的に許容されるその化合物の塩である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記A3受容体アンタゴニストが、以下の構造式:
【化004】
の一つを有する化合物又は薬学的に許容されるその化合物の塩である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
アデノシンA3受容体アンタゴニストの有効量を投与することからなる、対象における固形低酸素腫瘍の増殖を阻害する方法。
【請求項15】
固形低酸素腫瘍の増殖が少なくとも10%低減する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
固形低酸素腫瘍の増殖が少なくとも30%低減する、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
固形低酸素腫瘍の増殖が少なくとも60%低減する、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
アデノシンA3受容体アンタゴニストの有効量を投与することからなる、対象におけるHIF−1が介在する疾患の治療方法。
【請求項19】
アデノシンA3受容体アンタゴニストが、HIF−1αの発現レベルを低減する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
HIF−1αの発現レベルが少なくとも10%低減する、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
HIF−1が介在する疾患が、癌、慢性閉塞性肺疾患及び喘息からなる群より選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
更に(a)対象から組織サンプルを取り出し、(b)HIF−1αレベルをHIF−1αブローブを用いて測定する、工程からなる、請求項1、14又は18に記載の方法。
【請求項23】
HIF−1αブローブが、抗体、抗原、核酸、タンパク質及び小分子からなる群より選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
抗体がモノクローナル抗体である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
抗体が免疫特異的にHIF−1α又はその断片又は誘導体に結合する、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
HIF−1αレベルを測定する工程が、少なくとも1つのアリコートをテストすることからなり、当該テストする工程が、
(a)アリコートを、HIF−1αに対して免疫特異的である抗体と接触させ、そして
(b)抗体と少なくとも1つのアリコートとの間に結合が起こったか否か検出する、ことからなる、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
HIF−1αレベルを測定する工程が、少なくとも1つのアリコートをテストすることからなり、当該テストする工程が、
(a)アリコートを、HIF−1αをコードする核酸とハイブリダイズする分離した核酸と接触させること、及び
(b)核酸ブローブと少なくとも1つのアリコートとの間でハイブリダイゼーションが起こるかどうか検出する、ことからなる、請求項22に記載の方法。
【請求項28】
対象に、A3受容体アンタゴニストの有効量を予防的に投与することにより、HIF−1αの過剰発現を特徴とする癌の進行を阻害するための方法。
【図1】
【図2】
【図3−1】
【図3−2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3−1】
【図3−2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公表番号】特表2008−520746(P2008−520746A)
【公表日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−543474(P2007−543474)
【出願日】平成17年11月22日(2005.11.22)
【国際出願番号】PCT/US2005/042551
【国際公開番号】WO2007/040565
【国際公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(504043015)キング・ファーマシューティカルズ・リサーチ・アンド・デベロプメント・インコーポレイティッド (17)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月22日(2005.11.22)
【国際出願番号】PCT/US2005/042551
【国際公開番号】WO2007/040565
【国際公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(504043015)キング・ファーマシューティカルズ・リサーチ・アンド・デベロプメント・インコーポレイティッド (17)
【Fターム(参考)】
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