説明

アラームシステム

【課題】 盗難防止性能の低下を防止しつつ、誤った警報の発生を防止する車両盗難防止用のアラームシステムを提供する。
【解決手段】 リモート始動制御装置14が外部の送信機10から送信されるエンジン始動指令を受信した場合に、リモート始動制御装置14の暗号記憶部14cに記憶されている暗号と盗難防止装置16の暗号記憶部に記憶されている暗号の照合を行う。盗難防止装置16は、照合結果に基づいてセンサ16cによる検出結果をキャンセルする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両盗難防止用アラームシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に設けられている車両盗難防止用アラームシステムには、その盗難防止性能を高めるため、車両の振動を検出する振動センサや車両に侵入した人を検出する侵入センサ等が設定されている(特許文献1参照)。また、例えばエンジンの暖機等のために、外部の送信機から送信される始動指令に従ってエンジンを始動させるリモコンエンジンスタータが備えられている車両が存在する。この振動センサや侵入センサが設定されているアラームシステムとリモコンエンジンスタータとを共に備える車両においては、リモコンエンジンスタータによりエンジンを始動している間は、振動センサが検出したエンジンの振動に基づいてアラームシステムが警報を発しないように、振動センサによる検出信号をキャンセルしている。即ち、振動センサがイグニッション(IGN)オンを認識した場合には、検出信号の出力を行わないように構成されている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−79911号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の振動センサにイグニッション(IGN)オンを認識させることは、比較的容易に行うことができることから、振動センサにイグニッションオンを認識させた状態にすると、アラームシステムによる警報が発せられなくなり盗難防止性能が低下するという問題がある。
【0005】
この発明の課題は、盗難防止性能の低下を防止しつつ、誤った警報の発生を防止する車両盗難防止用のアラームシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載のアラームシステムは、外部の送信機から送信される始動指令に従ってエンジンを始動させるリモート始動制御装置と、所定の車両状態の検出に基づいて警報を発する盗難防止装置とを備え、リモート始動制御装置は、外部の送信機から送信されるエンジン始動指令を受信する始動指令受信手段と、予め設定された暗号を記憶する第1暗号記憶手段と、始動指令受信手段によりエンジン始動指令を受信した場合に、エンジンを始動させる前に盗難防止装置との暗号照合を実施する為の第1送受信手段と、暗号照合を実施する暗号照合手段とを備え、盗難防止装置は、所定の車両状態を検出するセンサと、予め設定された暗号を記憶する第2暗号記憶手段と、センサにより所定の車両状態が検出された場合に警報を発する警報手段と、リモート始動制御装置との暗号照合を実施する為の第2送受信手段と、リモート始動制御装置の第1送受信手段により送信され、第2送受信手段により受信された、暗号照合手段により実施された第1暗号記憶手段に記憶されている暗号と第2暗号記憶手段に記憶されている暗号との暗号演算結果に基づいて、暗号演算結果が正常か異常かを判断する暗号判断手段と、センサによる検出結果をキャンセルする検出結果キャンセル手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
この請求項1記載のアラームシステムによれば、リモート始動制御装置が外部の送信機から送信されるエンジン始動指令を受信した場合に、エンジンを始動させる前にリモート始動制御装置内部の暗号と、盗難防止装置内部の暗号との演算を行い、演算結果を盗難防止装置に対して送信する。盗難防止装置は、リモート始動制御装置から送信された暗号演算結果を受信し、盗難防止装置内での照合結果に基づいてセンサによる検出結果をキャンセルする。従って、盗難防止性能の低下を防止しつつ誤警報の発生を防止することができる。
【0008】
また、請求項2記載のアラームシステムは、所定の暗号を記憶する暗号記憶部を備え、エンジン始動時に暗号照合を行うイモビライザシステムと、外部の送信機から送信される始動指令に従ってエンジンを始動させるリモート始動制御装置と、所定の車両状態の検出に基づいて警報を発する盗難防止装置とを備え、リモート始動制御装置は、外部の送信機から送信されるエンジン始動指令を受信する始動指令受信手段と、予め設定された暗号を記憶する暗号記憶手段と、始動指令受信手段により、エンジン始動指令を受信した場合に、エンジンを始動させる前に、イモビライザシステムとの暗号照合を実施する為の送受信手段とを備え、盗難防止装置は、所定の車両状態を検出するセンサと、センサにより所定の車両状態が検出された場合に警報を発する警報手段と、リモート始動制御装置と、イモビライザシステムとの暗号照合結果を受信する照合結果受信手段と、照合結果受信手段により受信された照合結果に基づいて、センサによる検出結果をキャンセルする検出結果キャンセル手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
この請求項2記載のアラームシステムによれば、リモート始動制御装置が外部の送信機から送信されるエンジン始動指令を受信した場合に、エンジンを始動させる前に、リモート始動制御装置の暗号とイモビライザシステムとの暗号照合を実施し、イモビライザシステムが暗号演算結果の判定を行う。盗難防止装置は、イモビライザシステムから送信された照合結果を受信し、照合結果に基づいてセンサによる検出結果をキャンセルする。従って、イモビライザシステムにおける暗号照合結果を用いるため新たな暗号照合部等を設けることなく盗難防止性能の低下を防止しつつ誤警報の発生を防止することができる。
【0010】
また、請求項3記載のアラームシステムは、検出結果キャンセル手段が警報手段における警報の発生を停止する警報停止手段を更に備え、照合結果受信手段により受信された暗号照合結果が照合一致の場合に、警報停止手段により警報手段における警報の発生を停止することを特徴とする。
【0011】
この請求項3記載のアラームシステムによれば、警報停止手段が警報手段における警報の発生を停止するため、不要な警報の発生を防止することができる。
【0012】
また、請求項4記載のアラームシステムは、検出結果キャンセル手段が警報手段における警報の発生モードを変更する警報発生モード変更手段を更に備え、照合結果受信手段により受信された暗号照合結果が照合一致の場合に、警報発生モード変更手段により警告手段おける警報の発生モードを変更することを特徴とする。
【0013】
この請求項4記載のアラームシステムによれば、警報発生モード変更手段が警報手段における警報の発生モードを変更するため、センサが所定の車両状態を検出した場合に適切な警報を行うことができる。
【0014】
また、請求項5記載のアラームシステムは、検出結果キャンセル手段がセンサの感度を調整する感度調整手段を更に備え、照合結果受信手段により受信された暗号照合結果が照合一致の場合に、感度調整手段によりセンサの感度を調整することを特徴とする。
【0015】
この請求項5記載のアラームシステムによれば、感度調整手段がセンサの感度を調整するため、センサが所定の車両状態を適切に検出することができ、検出した車両状態に基づいて適切な警報を行うことができる。
【発明の効果】
【0016】
この発明のアラームシステムによれば、リモート始動制御装置が外部の送信機から送信されるエンジン始動指令を受信した場合に、エンジンを始動させる前にリモート始動制御装置内部の暗号と、盗難防止装置内部の暗号との演算を行い、演算結果を盗難防止装置に対して送信する。盗難防止装置は、リモート始動制御装置から送信された暗号演算結果を受信し、盗難防止装置内での照合結果に基づいてセンサによる検出結果をキャンセルする。従って、盗難防止性能の低下を防止しつつ誤警報の発生を防止することができる。
【0017】
また、この発明のアラームシステムによれば、リモート始動制御装置が外部の送信機から送信されるエンジン始動指令を受信した場合に、エンジンを始動させる前に、リモート始動制御装置の暗号とイモビライザシステムとの暗号照合を実施し、イモビライザシステムが暗号演算結果の判定を行う。盗難防止装置は、イモビライザシステムから送信された暗号照合結果を受信し、照合結果に基づいてセンサによる検出結果をキャンセルする。従って、イモビライザシステムにおける暗号照合結果を用いるため新たな暗号照合部等を設けることなく盗難防止性能の低下を防止しつつ誤警報の発生を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照して、この発明の第1の実施の形態に係るアラームシステムについて説明する。図1は、第1の実施の形態に係るアラームシステムの構成図である。この第1の実施の形態に係るアラームシステム2は、外部送信機10から送信される始動指令に従ってエンジン12を始動させるリモート始動制御装置14と、所定の車両状態の検出に基づいて警報を発する盗難防止装置16と、アラームシステム用センサ17を備えている。
【0019】
リモート始動制御装置14には、リモート始動制御装置全体の制御を行うECU14aが設けられている。ECU14aには、外部送信機10、エンジンの始動を行うエンジンスタータ18及び盗難防止装置16との間の通信制御を行う通信制御部14bが接続されている。また、ECU14aには、盗難防止装置16との暗号照合を実施する為の暗号などが記憶されている記憶部14cが接続されている。
【0020】
盗難防止装置16には、盗難防止装置全体の制御を行うECU16aが設けられている。ECU16aには、リモート始動制御装置14、アラームシステム用センサ17との間の通信制御を行う通信制御部16b、アラームシステム用センサ17からの検出信号を受信するセンサ信号受信部16c、リモート始動制御装置14との暗号照合を実施する為の暗号などが記憶されている記憶部16e、リモート始動制御装置の暗号と盗難防止装置との暗号照合を実施し、盗難防止装置が暗号演算結果の判定を行う暗号判定部16fが接続されている。また、ECU16aには、警報装置16dが接続されている。ここで、警報装置16dは、ホーンの吹鳴、ハザードランプ、テールランプ、ヘッドランプの点灯を行うことにより警報を発する。なお、盗難防止装置16に接続されているアラームシステム用センサ17には、車両への侵入を検出するための侵入センサが用いられる。この侵入センサは、赤外線センサ、超音波センサなどにより構成される。また、車両に対する外部からの作用を検出する振動センサ、ガラス割れセンサなどが用いられる。アラームシステム用センサ17は、状態変化検知部、出力処理部としての機能を有する。
【0021】
次に、この第1の実施の形態にかかるアラームシステム2における動作について説明する。まず、リモート始動制御装置14は、通信制御部14bを介して、送信機10から送信されるエンジン始動指令を受信すると、エンジン12を始動させる前に盗難防止装置16の記憶部16eに記憶されている暗号と記憶部14cに記憶されている暗号との暗号演算を行う。そして、通信制御部14bを介して暗号演算結果を盗難防止装置16に対して送信する。
【0022】
盗難防止装置16においては、通信制御部16bを介して暗号演算結果を受信する。ここで暗号判断部16fにおいて、暗号演算結果が一致を示すものであると判断された場合には、ECU16aは、アラームシステム用センサ17による検出結果をキャンセルする。即ち、アラームシステム用センサ17による検出結果、例えば、振動センサにより車両の振動が検出された場合においても、ECU16aは、振動センサにより車両の振動が検出されない場合と同様の処理を行う。
【0023】
このアラームシステムにおいては、盗難防止装置16が受信した暗号演算結果が照合一致を示すものである場合には、ECU16aは、アラームシステム用センサ17による検出結果をキャンセルする。即ち、アラームシステム用センサ17による検出結果、例えば、振動センサにより車両の振動が検出された場合においても、ECU16aは、振動センサからの検出結果の受信を行わない。従って、例えば、振動センサにより車両の振動が検出された場合においても、振動センサにより車両の振動が検出されない場合と同様に警報装置16dにおいて警報の発生は行われない。従って、盗難防止性能の低下を防止しつつ、誤警報の発生を防止することができる。
【0024】
次に、図面を参照して、この発明の第2の実施の形態に係るアラームシステムについて説明する。図2は、第2の実施の形態に係るアラームシステムの構成図である。この第2の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態に係るアラームシステム2の構成と同一の構成には同一の符号を付して説明を行う。
【0025】
この第2の実施の形態に係るアラームシステム4は、外部送信機10から送信される始動指令に従ってエンジン12を始動させるリモート始動制御装置14と、所定の車両状態の検出に基づいて警報を発する盗難防止装置16と、エンジン始動時に暗号の照合を行うイモビライザシステム20と、アラームシステム用センサ17を備えている。
【0026】
リモート始動制御装置14には、リモート始動制御装置全体の制御を行うECU14aが設けられている。ECU14aには、外部送信機10、エンジンの始動を行うエンジンスタータ18、イモビライザシステム20との間の通信制御を行う通信制御部14b、イモビライザシステム20との暗号照合を実施する為の暗号などが記憶されている記憶部14cが接続されている。
【0027】
盗難防止装置16には、盗難防止装置全体の制御を行うECU16aが設けられている。ECU16aには、イモビライザシステム20、アラームシステム用センサ17との間の通信制御を行う通信制御部16b、アラームシステム用センサ17からの検出信号を受信するセンサ信号受信部16cが接続されている。また、ECU16aには、警報装置16dが接続されている。なお、盗難防止装置16に接続されているアラームシステム用センサ17には、車両への侵入を検出するための侵入センサが用いられる。この侵入センサは、赤外線センサ、超音波センサなどにより構成される。また、車両に対する外部からの作用を検出する振動センサ、ガラス割れセンサなどが用いられる。アラームシステム用センサ17は、状態変化検出部、出力処理部としての機能を有する。
【0028】
イモビライザシステム20には、イモビライザシステム全体の制御を行うECU20aが設けられている。ECU20aには、リモート始動制御装置14や盗難防止装置16との間の通信制御を行う通信制御部20bが接続されている。また、ECU20aには、リモート制御装置14や、イモビライザ関連ユニットとの暗号照合を実施する為の暗号などが記憶されている記憶部20e、リモート始動制御装置の暗号との暗号照合を実施し、暗号演算結果の判定を行う暗号判定部20fが接続されている。
【0029】
次に、この第2の実施の形態にかかるアラームシステム4における動作について説明する。まず、リモート始動制御装置14は、通信制御部14bを介して、送信機10から送信されるエンジン始動指令を受信すると、エンジン12を始動させる前にイモビライザシステム20の記憶部20eに記憶されている暗号と記憶部14cに記憶されている暗号との暗号演算を行う。そして、通信制御部14bを介して暗号演算結果をイモビライザシステム20に対して送信する。
【0030】
イモビライザシステム20においては、通信制御部20bを介して暗号演算結果を受信する。ここで、暗号判断部20fにおいて、暗号演算結果が一致を示すものであると判断された場合には、ECU20aは、通信制御部20bを介して照合結果を盗難防止装置16に送信する。盗難防止装置16においては、通信制御部16bを介して照合結果を受信する。ここでの受信内容が、照合結果一致を示すものである場合には、ECU16aはアラームシステム用センサ17による検出結果をキャンセルする。即ち、アラームシステム用センサ17による検出結果、例えば、振動センサにより車両の振動が検出された場合においても、ECU16aは、振動センサにより車両の振動が検出されない場合と同様の処理を行う。
【0031】
リモート始動制御装置14は、イモビライザシステム20から受信した暗号照合結果が照合一致を示すものである場合には、エンジンスタータ18を用いてエンジン12の始動を行う。
【0032】
このアラームシステムにおいては、盗難防止装置16が受信した暗号の照合結果が照合一致を示すものである場合には、ECU16aは、アラームシステム用センサ17による検出結果をキャンセルする。即ち、アラームシステム用センサ17による検出結果、例えば、振動センサにより車両の振動が検出された場合においても、ECU16aは、振動センサにより車両の振動が検出されない場合と同様の処理、例えば、振動センサにより車両の振動が検出された場合においても、振動センサにより車両の振動が検出されない場合と同様に警報装置16dにおいて警報の発生は行わない。従って、イモビライザシステムにおける暗号照合結果を用いるため新たな暗号照合部等を設けることなく、盗難防止性能の低下を防止しつつ、誤警報の発生を防止することができる。
【0033】
なお、上述の実施の形態においては、盗難防止装置16が受信した暗号の照合結果が照合一致を示すものである場合には、ECU16aは、アラームシステム用センサ17による検出結果をキャンセルする。即ち、ECU16aは、センサからの検出結果の受信を行わないが、ECU16aは、センサからの検出結果の受信を行うが、センサからの検出結果に基づく警報の発生を行わないようにしてもよい。また、警報装置16dにおける警報の発生モードの変更、例えば、警報音の大きさの変更、警報音の発生のタイミングの変更等を行うようにしてもよい。更に、センサの感度の変更を行うようにしてもよい。また、アラームシステム用のセンサとして用いられるセンサを変更してもよい。例えば、通常は、侵入センサと振動センサの両方をアラームシステム用のセンサとして用い、暗号照合の結果が一致を示すものである場合には、侵入センサと振動センサの何れか一方をアラームシステム用のセンサとして用いるようにしてもよい。
【0034】
また、上述の第2の実施の形態においては、盗難防止装置16とイモビライザシステム20とを別に設けているが、盗難防止装置16のECUとイモビライザシステム20のECUとを一体として設けてもよい。この場合には、イモビライザシステム20による暗号の照合結果を、イモビライザシステム20のECUと盗難防止装置16のECUとの間で送受信することなく、センサの検出結果のキャンセルにそのまま用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るアラームシステムの構成図である。
【図2】この発明の第2の実施の形態に係るアラームシステムの構成図である。
【符号の説明】
【0036】
2,4…アラームシステム、10…送信機、12…エンジン、14…リモート始動制御装置、16…盗難防止装置、17…アラームシステム用センサ、18…エンジンスタータ、20…イモビライザシステム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部の送信機から送信される始動指令に従ってエンジンを始動させるリモート始動制御装置と、
所定の車両状態の検出に基づいて警報を発する盗難防止装置とを備え、
前記リモート始動制御装置は、
前記外部の送信機から送信されるエンジン始動指令を受信する始動指令受信手段と、
予め設定された暗号を記憶する第1暗号記憶手段と、
前記始動指令受信手段によりエンジン始動指令を受信した場合に、エンジンを始動させる前に前記盗難防止装置との暗号照合を実施する為の第1送受信手段と、
暗号照合を実施する暗号照合手段とを備え、
前記盗難防止装置は、
所定の車両状態を検出するセンサと、
予め設定された暗号を記憶する第2暗号記憶手段と、
前記センサにより所定の車両状態が検出された場合に警報を発する警報手段と、
前記リモート始動制御装置との暗号照合を実施する為の第2送受信手段と、
前記リモート始動制御装置の前記第1送受信手段により送信され、前記第2送受信手段により受信された、前記暗号照合手段により実施された前記第1暗号記憶手段に記憶されている暗号と前記第2暗号記憶手段に記憶されている暗号との暗号演算結果に基づいて、暗号演算結果が正常か異常かを判断する暗号判断手段と、
前記センサによる検出結果をキャンセルする検出結果キャンセル手段とを備えることを特徴とするアラームシステム。
【請求項2】
所定の暗号を記憶する暗号記憶部を備え、エンジン始動時に暗号照合を行うイモビライザシステムと、
外部の送信機から送信される始動指令に従ってエンジンを始動させるリモート始動制御装置と、
所定の車両状態の検出に基づいて警報を発する盗難防止装置とを備え、
前記リモート始動制御装置は、
前記外部の送信機から送信されるエンジン始動指令を受信する始動指令受信手段と、
予め設定された暗号を記憶する暗号記憶手段と
前記始動指令受信手段により、エンジン始動指令を受信した場合に、エンジンを始動させる前に、イモビライザシステムとの暗号照合を実施する為の送受信手段とを備え、
前記盗難防止装置は、
所定の車両状態を検出するセンサと、
前記センサにより所定の車両状態が検出された場合に警報を発する警報手段と、
前記リモート始動制御装置と、イモビライザシステムとの暗号照合結果を受信する照合結果受信手段と、
前記照合結果受信手段により受信された照合結果に基づいて、前記センサによる検出結果をキャンセルする検出結果キャンセル手段とを備えることを特徴とするアラームシステム。
【請求項3】
前記検出結果キャンセル手段は、
前記警報手段における警報の発生を停止する警報停止手段を更に備え、
前記照合結果受信手段により受信された暗号照合結果が照合一致の場合に、前記警報停止手段により前記警報手段における警報の発生を停止することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のアラームシステム。
【請求項4】
前記検出結果キャンセル手段は、
前記警報手段における警報の発生モードを変更する警報発生モード変更手段を更に備え、
前記照合結果受信手段により受信された暗号照合結果が照合一致の場合に、前記警報発生モード変更手段により前記警告手段おける警報の発生モードを変更することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のアラームシステム。
【請求項5】
前記検出結果キャンセル手段は、
前記センサの感度を調整する感度調整手段を更に備え、
前記照合結果受信手段により受信された暗号照合結果が照合一致の場合に、前記感度調整手段により前記センサの感度を調整することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のアラームシステム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−82710(P2006−82710A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−269952(P2004−269952)
【出願日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】