説明

アリールオキシプロピルアミンおよびヘテロアリールオキシプロピルアミンを合成する方法

本発明は、式(II)の適切なアミノアルコールから出発する、式(I)のアリールオキシプロピルアミンおよびヘテロアリールオキシプロピルアミン(式中、Aはアリールもしくはヘテロアリールで、アリールは、好ましくはベンジルならびにトリルから選択される、置換されていてもよいフェニルであり、ならびにヘテロアリールは好ましくはチオフェニルであり;Yはアリール、好ましくはフェニル、置換フェニルまたはナフチルであり、置換フェニルは、好ましくはトリル、トリハロメチルトリルおよびアルコキシトリルから選択される。)を合成する方法に関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式I:
【0002】
【化1】

(式中、
Aは、アリールまたはヘテロアリールであり、アリールは、好ましくは、ベンジルおよびトリルから選択される、置換されていてもよいフェニルであり、ヘテロアリールは、好ましくはチオフェニルであり;Yはアリール、好ましくはフェニル、置換フェニルまたはナフチルであり、置換フェニルは、好ましくはトリル、トリハロメチルトリルおよびアルコキシトリルから選択される。)
のアリールオキシプロピルアミンおよびヘテロアリールオキシプロピルアミンを合成する
方法であって、
式II:
【0003】
【化2】

の適切なアミノアルコールから出発し、このうちのヒドロキシがハロゲンで置換され、ハロゲン化水素塩として得られる式IIIの化合物を生じる
【0004】
【化3】

方法に関する。
式IIIの化合物は、アミノ基の保護剤と反応して、式IVの化合物を生じる
【0005】
【化4】

[式中、
Gは、式R−C(=O)−(Rは、置換されていてもよいアルキル基であり、アリールもしくはアルコキシ基である。)、または式R’−S(=O)−(R’は、置換されていてもよいアルキル基もしくはアリール基を表す。)のアミノ基の保護基を表す。]。
式IVの化合物は、対象とするアリールアルコール、好ましくはフェノール、置換フェノールまたはナフトールのアニオンと反応して、式Vの化合物を生じる。
【0006】
【化5】

式Vの化合物は、次いで適切に脱保護される。
【背景技術】
【0007】
アリールオキシプロピルアミンは、注意力欠如障害および多動性障害の治療に使用される医薬品の重要な一群である。
【0008】
この一群に属する最も重要な製品のいくつかは、次の通りである。
【0009】
【化6】

フルオキセチン−式VI
【0010】
【化7】

アトモキセチン−式VII
【0011】
【化8】

ニソキセチン−式VIII。
デュロキセチンは、次の式を有する化学的に極めて類似の製品である。
【0012】
【化9】

これは、うつ病および失禁の治療用薬剤として使用される。
【0013】
対応するアミノアルコールから出発してこの製品種を得るために知られている合成経路は、2グループに分けることができる。
A)国際公開第2000290239号に記載の方法と同様な芳香族求核置換法。
この種の方法は、アルコラートとして適切に活性化される、式IIのアミノアルコールのOHによる環上にあるハロゲン原子の置換を提供する。この方法のタイプは、置換されるハロゲンを保持する芳香族環上に電子吸引基が存在する場合に限って、適用されると良好な結果が得られる(下記の図式において、AおよびXが、上記に定義した意味を有し、Y’が電子吸引基である場合。)。
【0014】
【化10】

B)アミノアルコールのヒドロキシの求核置換反応(例えば米国特許第4018895号および米国特許第4314081号を参照)。
この種の方法は、通常は、次の反応順序:
a)アミノ基の保護、
b)良好な脱離基(好ましくはハロゲン)へのそれの変換によるヒドロキシの活性化、
c)置換されていてもよい適切なアリールオキシによる求核置換、
d)アミノ基の脱保護
を提供する。
【0015】
【化11】

【0016】
このタイプの方法は、より長いが、はるかに広い用途を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】国際公開第2000290239号
【特許文献2】米国特許第4018895号
【特許文献3】米国特許第4314081号
【発明の概要】
【0018】
アリールオキシおよびヘテロアリールオキシプロピルアミンの合成の研究中に、本発明者らは、Bタイプの方法において、アミノ基の保護およびヒドロキシ活性化段階の順序が逆であれば、総合収率が増加することを意外にも発見した。さらに、ヒドロキシの活性化が酸性環境で一般に行われることを考慮すると、この2種の反応段階を逆順にすることにより、酸性環境に適合しないアミノ基の保護基の使用が可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の反応順序は、したがって、次の通りである。
a)式IIIの塩化アミノハロゲン誘導体を得るための、ハロゲン原子での置換による、好ましくは適切なハロゲン化剤(Xがハロゲンを表す、例えばタイプSOX、PX、POXなど)との反応による、式IIのアミノアルコールのヒドロキシの活性化。
【0020】
【化12】

【0021】
この反応は、0℃−40℃の範囲の温度、好ましくは20℃−25℃の範囲の温度で、ハロゲン化溶媒、好ましくはメチレンクロリド中で行われる。ハロゲン化剤、好ましくは塩化チオニルの量は、出発アミノアルコールに関して0.8−3当量の範囲、好ましくは1−2当量の範囲である。反応時間は、1−4時間の範囲、好ましくは1−2時間の範囲である。
b)式IVの保護アミノハロゲン誘導体を得るための、式IIIのアミノハロゲン誘導体のアミノ基の保護。
【0022】
【化13】

(式中、Gはアミノ保護基である。)。
【0023】
アミンを保護するための方法は当技術分野で良く知られており、例えば参照により本明細書に組み込まれている、Greenら、Protective Groups in Organic Synthesis,7章、第3版、1999年、Wiley−Interscience,494−653頁に記載されている。
【0024】
Gは、好ましくは式R−C(=O)−(Rは、置換されていてもよいアルキル基であり、アリールもしくはアルコキシ基である。)、または式R’−S(=O)−(R’は、置換されていてもよいアルキル基もしくはアリール基を表す。)のアミノ基の保護基を表すことが好ましい。
【0025】
この保護反応は、0℃−30℃の範囲、好ましくは5℃−10℃の範囲の温度で、塩基の存在下で、ハロゲン化溶媒、好ましくはメチレンクロリドおよび水(0.5−1.5対1、好ましくは0.75対1の範囲の比率で)中で行われる。アシル(好ましくはアセチルもしくはベンゾイル)、スルホニル(好ましくはトシル)、またはオキシホルミ(好ましくはベンジルオキシホルミルもしくはエトキシホルミル)の活性化誘導体であってもよい保護剤の量は、出発アミノハロゲン誘導体に関して0.8−3当量の範囲、好ましくは1−2当量の範囲である。塩基、好ましくはNaOHの量は、出発アミノハロゲン誘導体に関して1−4当量の範囲、好ましくは2−3当量の範囲である。反応時間は、1−4時間の範囲、好ましくは1−2時間の範囲である。
c)式XIIIの保護アリールオキシプロピルアミン(またはヘテロアリールオキシプロピルアミン)を得るための、適切なアリールオキシによる式IVの保護アミノハロゲン誘導体のハロゲンの置換。
【0026】
【化14】

【0027】
この反応は、25℃−65℃、好ましくは50−65℃の範囲の温度で、エーテル溶媒、好ましくは極性溶媒であり、さらにいっそう好ましくはテトラヒドロフラン中で行われる。塩基によってオルトクレゾールから好ましく得られる、アリールオキシの量は、出発保護アミノハロゲン誘導体に関して1−5当量の範囲、好ましくは2−4当量の範囲である。塩基、好ましくはKOHの量は、出発保護アミノハロゲン誘導体に関して1−5当量の範囲、好ましくは2−4当量の範囲である。反応時間は、5−20時間の範囲、好ましくは10−12時間の範囲である。
d)本発明のアリールオキシプロパノールアミンまたはヘテロアリールオキシプロピルアミン、式(XI)を得るための式(XIII)の化合物の脱保護。
【0028】
【化15】

【0029】
使用する脱保護の反応タイプは、保護基に関連して変化し、当技術分野で良く知られている(上記のGreenらを参照)。アミドまたはカルバメートの場合、塩基性環境における加水分解反応が使用される。
【0030】
カルバメートがベンジルカルバメートであれば、接触水素化分解反応が脱保護に好ましく利用される。このような水素化分解反応は、水素、ギ酸、ギ酸アンモニウム、ギ酸との第三級アミン塩、またはギ酸およびそれの塩の混合物で行うことができる。
【0031】
本発明は、以下の実施例によりさらに例証されるが、それらを本発明の目的を制限するものとして見なすべきではない。
【0032】
段階a)−ヒドロキシの活性化
式IIIの化合物の調製
【実施例】
【0033】
(実施例1)
【0034】
【化16】

N−メチル−3−フェニル−3−ヒドロキシ−プロピルアミン(100g;0.60モル)を、室温で攪拌しながらメチレンクロリド(400ml)に投入して、溶液を得る。SOCl(52.7ml;0.73モル)の溶液を、約30分、メチレンクロリド(100ml)に滴下し、生成する液体を、室温で1−2時間、攪拌する。減圧溶媒を、固体残留物が得られるまで40℃で蒸発させる。アセトン(400ml)を添加し、懸濁液を30分間、攪拌をしたままにし、溶媒を真空蒸発により除去する。アセトン(500ml)を、再度添加し、懸濁液を1時間、加熱(56℃)還流させ、次いで室温に冷却し、1時間、攪拌をしたままにする。該固体を、パネルをアセトン(100ml)で洗浄しながらろ過し、50℃のオーブンで乾燥して、式XVの化合物(117.6g;88%の収率)を得る。
【0035】
段階b)−アミノ基の保護
式IVの化合物の調製
式IIIの化合物のアミノ基の保護は、当技術分野で知られている様々な方式で行うことができる。これらのいくつかは、実施例2−7において例証されている。
【0036】
実施例2−3の図式
【0037】
【化17】

【0038】
(実施例2)
式XVII(G=ベンジルオキシホルミル)の化合物
NaOH(63.8g;1.59モル)を、5/10℃でHO(800ml)に投入する。酢酸エチル(585ml)を添加する。式XVの化合物(117g;0.53モル)を投入し、最終的に、約1時間、さらに5/10℃で、クロロギ酸ベンジル(83.5ml;0.58モル)を投入する。生成する混合物を、5/10℃で2−3時間、攪拌する。2相を分離し、有機相を、真空蒸発させて、油性残留物(式XVIIの化合物;191g;94%の収率)を形成するが、これは、その後のステップ(実施例8を参照)のためにこのまま使用される。
【0039】
(実施例3)
式XVIII(G=エトキシホルミル)の化合物
類似方式で、クロロギ酸エチルを使用することにより、式XVIIIの化合物(これはその後のステップにこのまま使用される、実施例8を参照)を調製する。
【0040】
実施例4−6の図式
【0041】
【化18】

【0042】
(実施例4)
式XIX(G=アセチル)の化合物
化合物XV(55g;0.25モル)を、室温でメチレンクロリド(550ml)およびトリエチルアミン(83ml;0.6モル)に投入する。塩化アセチル(21.3ml;0.3モル)を、さらに室温で約30分、添加する。生成する混合物を、室温で1時間、攪拌する。HO(200ml)を添加し、2相を分離し、有機相を、真空蒸発させて、油性残留物(化合物XIX;55g;97%の収率)を形成するが、これは、その後のステップ(実施例8を参照)にこのまま使用される。
【0043】
(実施例5)
式XX(G=ベンジル)の化合物
類似方式で、ベンゾイルクロリドを利用することにより、(これはその後のステップにこのまま使用される、実施例8を参照)式XXの化合物を調製する。
【0044】
(実施例6)
式XXI(G=トシル)の化合物
類似方式で、トシルクロリドを使用することにより、式XXIの化合物(これはその後のステップにこのまま使用される、実施例8を参照)を調製する。
【0045】
実施例7の図式
【0046】
【化19】

【0047】
(実施例7)
式XXII(G=t−ブトキシホルミル)の化合物
O(135ml)および30%NaOH(30ml;0.3モル)を、室温で混合する。式XVの化合物(30g;0.14モル)およびt−BuOH(135ml)を添加する。最終的に、BocO(32.7g;0.15モル)を、小分けして約30分で、投入する(is loaded to portionsは、is loaded in portionsの誤りと思われますので、訂正して訳しました。)。生成する混合物を、室温で1時間、攪拌する。2相を分離し、有機相を真空蒸発させて、油性残留物(式XXIIの化合物;35g;90%の収率)を形成するが、これは、その後のステップ(実施例8を参照)にこのまま利用される。
【0048】
段階c)−置換
式Vの化合物の調製
(実施例8)
【0049】
【化20】

KOH(135.9g;2.18モル)を、室温でTHF(420ml)に投入し、これを50/60℃に加熱する。オルトクレゾール(230g;2.13モル)を、THF(230ml)に添加する。生成する混合物を、50/60℃で1時間、攪拌し、次いで化合物XVI(168g;0.53モル)の溶液を、THF(170ml)に添加する。反応混合物を、加熱(66℃)還流し、12時間攪拌する。これを室温に冷却し、THFを蒸発させ、トルエン(400ml)および10%NaOH(100ml)を添加する。2相を分離し、有機相を、10%NaOH(2×100ml)で洗浄する。合わせた有機相を、真空蒸発させて、少量の残留物を形成する。メタノール(250ml)を50/60℃で添加し、生成物を0/5℃で2−3時間、冷却する。次いで、ろ過を行い、パネルをメタノール(50ml)で洗浄し、固体を50℃で真空乾燥して、化合物XXIII(154g;74.4%の収率)を得る。
【0050】
段階d)−脱保護
式VIIの化合物の調製
(実施例9)
【0051】
【化21】

式VIIの化合物は、文献において知られている方法によって、式XXIIIの化合物から得られる。
【0052】
(実施例10)
式XXIVの化合物
【0053】
【化22】

式XXIVの化合物は、文献において知られている方法によって、化合物VIIから得られる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物を合成する方法であって、
【化23】

(式中、
Aは、アリールまたはヘテロアリールで、Yはアリールである。)
以下の段階:
a)式IIのアミノアルコールのハロゲン化
【化24】

(式中、Aは上記に定義の意味を有する。)によって、式IIIの塩化アミノハロゲン誘導体を得る段階、
【化25】

(式中、Xはハロゲンを表す。)
b)アミノ基の保護剤を用いた式IIIの塩化アミノハロゲン誘導体のアミノ基の保護によって、式)IVの化合物を得る段階、
【化26】

(式中、AおよびXは上記に定義の意味を有し、ならびにGはアミノ基の保護基を表す。)
c)式Y−OH(Yは上記に定義の意味を有する。)のアリールアルコールのアニオンによる式IVの保護アミノハロゲン誘導体上での置換反応によって、式XXVの保護アリールオキシプロピルアミンまたはヘテロアリールオキシプロピルアミンを得る段階、
【化27】

d)アミノ基の脱保護段階
を含む方法。
【請求項2】
Aが、好ましくは置換されていてもよいフェニル、またはチオフェニルである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
Aが、ベンジルまたはトリルである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
Yが、好ましくはフェニル、置換フェニルまたはナフチルである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
Yが、トリル、トリハロメチルトリルまたはアルコキシトリルである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
Gが、好ましくは式R−C(=O)−(Rが、置換されていてもよいアルキル基、アリール基またはアルコキシ基である。)のアミノ基の保護基を表す、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
Gが、好ましくは式R’−S(=O)−(R’が、置換されていてもよいアルキル基またはアリール基を表す。)のアミノ基の保護基を表す、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ハロゲン化が、ハロゲン化剤で得られる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ハロゲン化剤が、Xがハロゲンを表すSOX、PX、POXなどのタイプである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ハロゲン化剤が、塩化チオニルである、請求項8および9に記載の方法。
【請求項11】
ハロゲン化剤の量が、式IIの出発アミノアルコールに関して0.8−3当量の範囲、好ましくは1−2当量の範囲である、請求項8から10に記載の方法。
【請求項12】
段階a)の反応時間が、1−4時間の範囲、好ましくは1−2時間の範囲である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
反応段階a)の温度が、0℃−40℃の範囲、好ましくは20−25℃の範囲である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
段階a)の反応が、ハロゲン化溶媒、好ましくはメチレンクロリドの存在下で行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
反応段階b)が、塩基の存在下で起こる、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
反応段階b)において利用する塩基が、NaOHである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
反応段階b)が、ハロゲン化溶媒、好ましくはメチレンクロリド、および水の存在下で行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
段階b)において利用する保護剤が、クロロギ酸ベンジルである、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
式IVの化合物を得るために段階b)において利用する保護剤の量が、式IIIのアミノハロゲン誘導体に関して0.8−3当量の範囲、好ましくは1−2当量の範囲である、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
段階b)において利用する塩基の量が、出発アミノハロゲン誘導体IIIに関して1−4当量の範囲、好ましくは2−3当量の範囲である、請求項1、15および16に記載の方法。
【請求項21】
段階b)の反応時間が、1−4時間の範囲、好ましくは1−2時間の範囲である請求項1に記載の方法。
【請求項22】
反応段階b)の温度が、0℃−30℃の範囲、好ましくは5℃−10℃の範囲である、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
式Y−OHのアリールアルコールのアニオンが、塩基の作用によって得られる、請求項
1に記載の方法。
【請求項24】
段階c)の反応が、好ましくは極性であり、さらにいっそう好ましくはテトラヒドロフランであるエーテル溶媒の存在下で行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
段階c)において利用する塩基が、KOHである、請求項1および23に記載の方法。
【請求項26】
塩基の量が、式IVの保護アミノハロゲン誘導体に関して1−5当量の範囲、好ましくは2−4当量の範囲である、請求項1、23および25に記載の方法。
【請求項27】
段階c)の反応時間が、5−20時間の範囲、好ましくは10−12時間の範囲である、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
反応段階c)の温度が、25℃−65℃の範囲、好ましくは50℃−65℃の範囲である、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
脱保護段階d)が、塩基性環境における加水分解反応によってまたは接触水素化分解によって起こる、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
接触水素化分解反応が、水素、ギ酸、ギ酸アンモニウム、ギ酸との第三級アミン塩、またはギ酸およびその塩の混合物で行われる、請求項24に記載の方法。

【公表番号】特表2010−506872(P2010−506872A)
【公表日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−532760(P2009−532760)
【出願日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際出願番号】PCT/EP2007/060564
【国際公開番号】WO2008/046745
【国際公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願人】(507201050)アルキミカ ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ (5)
【氏名又は名称原語表記】ARCHIMICA S.R.L.
【Fターム(参考)】