説明

イソオキサゾール−ピリジン誘導体

本発明は、GABA A α5受容体への親和性及び選択性を有する式(I)で示されるイソオキサゾール−ピリジン誘導体、それらの製造、それらを含有する医薬組成物ならびに医薬としてのそれらの使用に関する。本発明の活性化合物は、向知性薬として、或いはアルツハイマー病のような認知障害の治療的及び/又は予防的処置のために有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、GABA A α5受容体への親和性及び選択性を有するイソオキサゾール−ピリジン誘導体、それらの製造、それらを含有する医薬組成物ならびに医薬としてのそれらの使用に関する。
【0002】
技術分野
特に、本発明は、式(I):
【化1】


[式中、置換基は、下記及び特許請求の範囲に記載されたとおりである]で示されるイソオキサゾール−ピリジン誘導体に関する。
【0003】
主要抑制性神経伝達物質であるγ−アミノ酪酸(GABA)に対する受容体は、2つの主要なクラスに分類される:(1)リガンド開口型イオンチャンネルスーパーファミリーのメンバーである、GABA A受容体及び(2)Gタンパク質結合受容体ファミリーのメンバーである、GABA B受容体。膜結合型ヘテロ五量体タンパク質ポリマーであるGABA A受容体複合体は、主としてα、β及びγサブユニットで構成されている。
【0004】
背景技術
主要抑制性神経伝達物質であるγ−アミノ酪酸(GABA)に対する受容体は、2つの主要なクラスに分類される:(1)リガンド開口型イオンチャンネルスーパーファミリーのメンバーである、GABA A受容体及び(2)Gタンパク質結合受容体ファミリーのメンバーである、GABA B受容体。膜結合型ヘテロ五量体タンパク質ポリマーであるGABA A受容体複合体は、主としてα、β及びγサブユニットで構成されている。現在、GABA A受容体の合計21種のサブユニットがクローン化され、そして配列決定されている。3種のサブユニット(α、β及びγ)が、哺乳類の脳細胞から得られる天然GABA A受容体の生化学的、電気生理学的及び薬理学的機能を最も厳密に模倣する組換えGABA A受容体の構築に必要である。ベンゾジアゼピン結合部位がαサブユニットとγサブユニットの間にあることを示す有力な証拠が存在する。組換えGABA A受容体のうち、α1β2γ2は、古典的なI型BzRサブタイプの多くの作用を模倣し、一方、α2β2γ2、α3β2γ2及びα5β2γ2イオンチャンネルはII型BzRと名付けられている。
【0005】
McNamara及びSkeltonは、Psychobiology, 1993, 21:101-108において、ベンゾジアゼピン受容体のインバースアゴニストであるβ−CCMが、モリス(Morris)の水迷路における空間学習を増強することを明らかにしている。しかし、β−CCM及び他の従来のベンゾジアゼピン受容体インバースアゴニストは、痙攣促進性または痙攣性であり、これがヒトにおける認知増強剤としてのそれらの使用を妨げている。加えて、これらの化合物は、GABA A受容体サブユニット内では非選択性であるが、一方、GABA A α1及び/又はα2及び/又はα3受容体で比較的活性がないGABA A α5受容体の部分インバースアゴニスト又は完全インバースアゴニストを用いると、痙攣誘発促進活性が低いか又は痙攣促進活性がない状態で認知を増強するために有用である治療上活性な物質を提供することができる。また、GABA A α1及び/又はα2及び/又はα3受容体において活性がなくはないが、α5含有サブユニットに対して機能的に選択性であるGABA A α5インバースアゴニストを使用することも可能である。しかしながら、GABA A α5サブユニットに対して選択性であり、且つGABA A α1、α2及びα3受容体で比較的に活性がないインバースアゴニストが、好ましい。
【0006】
Neuroscience Letts., 2005, 381, 108-13, Neuropsychobiology, 2001, 43(3), 141-44, Amer. J. Med. Genetics, 2004, 131B, 51-9, Autism 2007, 11(2): 135-47, Investigacion Clinica, 2007, 48, 529-41, Nature Neuroscience, 2007, 10, 411-13, Neuroscience Letts., 2008, 433, 22-7及びCell 2008, 135, 549-60のような、GABA A α5サブユニットと中枢神経系の様々な疾患及び障害の治療的及び/又は予防的処置との関連を確立する文献が発表されている。
【0007】
本発明の詳細な説明
本発明の目的は、式(I)で示される化合物ならびにそれらの薬学的に許容しうる塩及びエステル、前述の化合物の調製、それらを含有する医薬及びそれらの製造、そしてGABA A α5受容体に関連する疾患及び障害の治療的及び/又は予防的処置における、前述の化合物の使用である。本発明の化合物は、好ましくはGABA A α5のインバースアゴニストである。
【0008】
本発明の化合物ならびにそれらの薬学的に許容しうる塩及びエステルは、単独で又は他の薬剤と組み合わせて、向知性薬として、或いは、急性神経性の障害、慢性神経性の障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/もしくは認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経線維腫I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによる認知症、精神障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物嗜癖、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神病症状、精神病、注意欠陥/多動性障害、神経因性疼痛、脳卒中及び注意障害の治療的及び/又は予防的処置のために、使用することができる。
【0009】
本説明で使用される一般的用語の下記の定義は、該当の用語が単独で現れるか、又は組み合わされて現れるかにかかわらず、適用される。
【0010】
用語「低級アルキル」は、単独で又は他の基との組合せで、直鎖状又は分岐鎖状(単一又は複数の枝分かれ)であってもよい炭化水素基を表わし、ここで、アルキル基は一般に、1〜6個の炭素原子を含み、例えば、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル、イソプロピル(i−プロピル)、n−ブチル、i−ブチル(イソ−ブチル)、2−ブチル(sec−ブチル)、t−ブチル(tert−ブチル)などである。好ましいアルキル基は、1〜4個の炭素原子を有する基である。最も好ましいものは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル及びt−ブチルである。
【0011】
語句「で置換されている低級アルキル」は、単独で又は他の基との組合せで、特定の「で置換されている低級アルキル」について具体的に挙げられた基より、すなわち、例えば、アセトアミジル、アセチル、アセチルアミノ、アミド、アミノ、カルボキシ、シアノ、シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ、低級アルキル−S(O)−などより個々に選択される、1個又は複数の置換基、好ましくは1〜5個の置換基で置換されている低級アルキルを指す。好ましい置換基は、ヒドロキシ、フルオロ、メチル及びシクロプロピルである。好ましい置換されている低級アルキルは、ヒドロキシ−低級アルキル、シクロプロピル−低級アルキル、シクロアルキル−低級アルキル、フルオロ−低級アルキル及びハロゲン−低級アルキルである。最も好ましいものは、1−ヒドロキシメチル−プロピル、2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル、2,2,2−トリフルオロ−エチル、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル、2−ヒドロキシ−エチル、シクロプロピル−メチルである。
【0012】
用語「ハロゲン」は、単独で又は他の基との組合せで、塩素(Cl)、ヨウ素(I)、フッ素(F)及び臭素(Br)を意味する。好ましいハロゲンは、フッ素である。
【0013】
用語「アリール」は、単独で又は他の基との組合せで、6〜14個、好ましくは6〜10個の炭素原子を含み、且つ少なくとも1個の芳香環又は少なくとも1個の環が芳香族である複数の縮合環を有する芳香族炭素環基、例えば、フェニル(Ph)、ベンジル、ナフチル、ビフェニル又はインダニルを指す。好ましいアリール基は、フェニルである。
【0014】
語句「で置換されているアリール」は、単独で又は他の基との組合せで、特定の「で置換されているアリール」について具体的に挙げられた基より、すなわち、例えば、アミノ、アミノ−低級アルキル、シアノ、シアノ−低級アルキル、ハロゲン、ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ−低級アルキル、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルコキシ、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、N(低級アルキル,低級アルキル)−低級アルキル、N(低級アルキル,H)−低級アルキル、ニトロ、低級アルキル−S(O)−、カルボキシ、カルボキシ−低級アルキル、低級アルキル−COO−低級アルキル、COO−低級アルキル、CO−N(低級アルキル,H)−低級アルキル、CO−N(低級アルキル,低級アルキル)−低級アルキル、CO−NH−低級アルキル、低級アルキル−CO−などより個々に選択される置換基で、各環原子における置換が個々に可能である、1個又は複数の置換基、好ましくは1〜4個の置換基で置換されているアリールを指す。好ましい置換基は、F及びClである。好ましい置換されているアリールは、ハロゲン−アリール、ハロゲン−フェニル、フルオロ−フェニル及びフルオロ−アリールである。最も好ましいものは、4−フルオロ−フェニルである。
【0015】
用語「ヘテロアリール」は、単独で又は他の基との組合せで、単一の4員〜8員環、又は6〜14個、より好ましくは6〜10個の環原子を含む複数の縮合環を有し、且つ1、2又は3個のヘテロ原子を含有する芳香族炭素環基(この基のなかで、少なくとも1個の複素環は芳香族である)を指す。かかる基の例には、ピロリル、チエニル、フリル、ピラゾリル(ピラジル)、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサジニル、ベンゾチアジニル、ベンゾチエニルなどが挙げられる。好ましいヘテロアリール基は、ピリジニル及びピラゾリルである。
【0016】
語句「で置換されているヘテロアリール」は、単独で又は他の基との組合せで、特定の「で置換されているヘテロアリール」について具体的に挙げられた基より、すなわち、例えば、アミノ、アミノ−低級アルキル、シアノ、シアノ−低級アルキル、ハロゲン、ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ−低級アルキル、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルコキシ、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、N(低級アルキル,低級アルキル)−低級アルキル、N(低級アルキル,H)−低級アルキル、ニトロ、低級アルキル−S(O)−、カルボキシ、カルボキシ−低級アルキル、低級アルキル−COO−低級アルキル、COO−低級アルキル、CO−N(低級アルキル,H)−低級アルキル、CO−N(低級アルキル,低級アルキル)−低級アルキル、CO−NH−低級アルキル、低級アルキル−CO−などより個々に選択され、各環原子における置換が個々に可能である、1個又は複数の置換基、好ましくは1〜4個の置換基で置換されているヘテロアリールを指す。好ましい置換基は、H、F及びMeである。好ましい「置換されているヘテロアリール」は、低級アルキル−ヘテロアリール、低級アルキル−ピラゾリル、メチル−ヘテロアリール、メチル−ピラゾリル、ハロゲン−ヘテロアリール、ハロゲン−ピリジニル、フルオロ−ヘテロアリール及びフルオロ−ピリジニルである。最も好ましいのは、1−メチル−ピラゾリル及び5−フルオロ−ピリジン−2−イルである。
【0017】
用語「ヘテロシクリル」は、単独で又は他の基との組合せで、N、O又はSより個々に選択される1、2又は3個の環ヘテロ原子を含有する、4員〜8員の炭素環を指す。1又は2個の環ヘテロ原子が好ましい。「ヘテロシクリル」は、二環式スピロ環の一部であることができる。好ましいのは、各々、N、O又はSより選択される1又は2個の環ヘテロ原子を含有している、4員〜6員ヘテロシクリル、より好ましいのは5員〜6員ヘテロシクリルである。かかる「ヘテロシクリル」の例には、ピロリジニル(ピロリジニル)、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピリジル(テトラヒドロピリジニル)、テトラヒドロピリル、アゼチジル(アゼチジニル)、チアゾリジル(チアゾリジニル)、オキサゾリジル(オキサゾリジニル)、ピペリジル(ピペリジニル)、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、オキサゼパニルなどが挙げられる。好ましいヘテロシクリル基は、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピリル、ピロリジニル及びピペリジニルである。
【0018】
語句「で置換されているヘテロシクリル」は、単独で又は他の基との組合せで、特定の「で置換されているヘテロシクリル」について具体的に挙げられた基、すなわち、例えば、アミノ、アミノ−低級アルキル、シアノ、シアノ−低級アルキル、ハロゲン、ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ−低級アルキル、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルコキシ、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、N(低級アルキル,低級アルキル)−低級アルキル、N(低級アルキル,H)−低級アルキル、ニトロ、低級アルキル−S(O)−、カルボキシ、カルボキシ−低級アルキル、低級アルキル−COO−低級アルキル、−COO−低級アルキル、CO−N(低級アルキル,H)−低級アルキル、CO−N(低級アルキル,低級アルキル)−低級アルキル、CO−NH−低級アルキル、低級アルキル−CO−などより個々に選択される置換基で、各環原子における置換が個々に可能である、1個又は複数の置換基、好ましくは1〜4個の置換基で置換されているヘテロシクリルを指す。好ましい置換基は、ヒドロキシル、フルオロ及びメチルである。好ましい置換されているヘテロシクリルは、フルオロ−ヘテロシクリル、ハロゲン−ヘテロシクリル、フルオロ−ピペリジニル及びハロゲン−ピペリジニルである。最も好ましいのは、4,4−ジフルオロ−ピペリジルである。
【0019】
用語「シクロアルキル」は、単独で又は他の基との組合せで、3員〜8員の炭素環、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロフェプチル又はシクロオクチルを指す。好ましいシクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル及びシクロペンチルである。
【0020】
語句「で置換されているシクロアルキル」は、単独で又は他の基との組合せで、特定の「で置換されているシクロアルキル」について具体的に挙げられた基、すなわち、例えば、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、低級アルキル、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ、低級アルキル−S(O)−などより個々に選択される置換基で、各環原子における置換が個々に可能である、1個又は複数の置換基、好ましくは1〜4個の置換基で置換されているシクロアルキルを指す。
【0021】
用語「低級アルコキシ」は、単独で又は他の基との組合せで、直鎖状又は分岐鎖状(単一又は複数の枝分かれ)であってもよい「−O−アルキル」基を表わし、ここで、アルキル基は一般に、1〜6個の炭素原子を含み、例えば、メトキシ(OMe、MeO)、エトキシ(OEt)、プロポキシ、イソプロポキシ(i−プロポキシ)、n−ブトキシ、i−ブトキシ(イソ−ブトキシ)、2−ブトキシ(sec−ブトキシ)、t−ブトキシ(tert−ブトキシ)、イソペンチルオキシ(i−ペンチルオキシ)などである。好ましいアルコキシ基は、1〜4個の炭素原子を有する基である。
【0022】
用語「薬学的に許容しうる塩」は、過度の毒性、刺激、アレルギー応答などがなく、ヒト及び動物の組織と接触する使用に適切である塩を指す。無機酸及び有機酸との適切な塩の例は、塩酸、硝酸、硫酸(sulfuric acid)、リン酸、硫酸(sulphuric acid)、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸などであるが、これらに限定されない。
【0023】
用語「薬学的に許容しうるエステル」は、常法によりエステル化した、カルボキシル基を有する化合物を指す。インビボで対応するカルボン酸に開裂されるエステル基の例は、開裂した水素が、場合によりヘテロシクリル、シクロアルキルなどで置換されている−低級アルキルで置き換えられたものである。置換低級アルキルエステルの例は、−低級アルキルがピロリジン、ピペリジン、モルホリン、N−メチルピペラジンなどで置換されているものである。さらに、用語「薬学的に許容しうるエステル」は、常法によりエステル化された、ヒドロキシ基を有する化合物を指す。ヒドロキシ化合物は、例えば、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などのような無機酸又は有機酸(これらの酸は生物に対して非毒性である)を用いて対応するエステルに変換することができる。
【0024】
用語「薬学的に許容しうる担体」及び「薬学的に許容しうる補助物質」は、製剤の他の成分と適合し、そしてそのレシピエント(recipient)にとって有害ではない希釈剤又は賦形剤のような担体及び補助物質を指す。
【0025】
式(I)で示される化合物は、1個以上の不斉中心を含んでもよく、したがって、ラセミ化合物、ラセミ混合物、単一の鏡像異性体、ジアステレオマー混合物、及び個々のジアステレオマーとして存在することができる。分子上の様々な置換基の性質に依存して、更なる不斉中心が存在する場合もある。かかる各々の不斉中心は、独立して、2つの光学異性体を生成し、そして、混合物である可能な光学異性体及びジアステレオマー、ならびに純粋な化合物又は部分的に精製された化合物としての可能な光学異性体及びジアステレオマーのすべてを本発明に含むことが意図される。本発明は、これら化合物のこのような異性体をすべて包含することを意図する。本明細書において開示される方法論を好適に変更することにより当技術分野において公知であるように、これらジアステレオマーの独立合成又はそのクロマトグラフ分離を達成することができる。必要に応じて、公知の絶対配置の不斉中心を含む試薬を用いて、誘導体化される結晶質生成物又は結晶質中間体のX線結晶構造解析によって、それらの絶対立体化学を決定することができる。所望であれば、個々の鏡像異性体を単離するために、化合物のラセミ混合物を分離してもよい。化合物のラセミ混合物を鏡像異性的に純粋な化合物にカップリングさせてジアステレオマー混合物を形成し、次いで、分別結晶又はクロマトグラフィーのような標準的な方法により個々のジアステレオマーを分離するような、当技術分野において周知の方法により分離を実行することができる。
【0026】
二重結合又は環での置換基は、立体化学が式(I)の対応する化合物中に明示されていない限り、cis(=Z−)又はtrans(=E−)形で存在することができる。
【0027】
用語「医薬組成物」は、所定の量又は比率で特定の成分を含む生成物に加えて、特定の量で特定の成分を組み合わせることにより、直接又は間接的に生じる任意の生成物を包含する。好ましくは、「医薬組成物」は、1つ以上の活性成分、及び不活性成分を含む任意の担体に加えて、任意の2つ以上の成分の組み合わせ、複合体化、もしくは凝集から、又は1つ以上の成分の解離から、又は1つ以上の成分の他の種類の反応もしくは相互作用から、直接又は間接的に生じる任意の生成物を包含する。
【0028】
以下の表は、本文書内で用いられる略語を示す。
【表1】

【0029】
本発明はまた、医薬組成物、使用方法、及び前述の化合物を調製する方法を提供する。
【0030】
本発明はその特定の実施態様を参照して記載されているが、本発明の真の精神及び範囲から逸脱することなく様々な変更を行ってもよく、また、等価物に置換できることを当業者は理解すべきである。更に、本発明の目的の精神及び範囲に、特定の状況、物質、組成物、プロセス、プロセス工程又は工程を適応させるために多くの変更を行ってもよい。このような変更は全て、本明細書に添付される特許請求の範囲の範囲内であることを意図する。全ての個々の実施態様を組み合わせてもよい。
【0031】
先に記載したように、本発明の新規化合物ならびにそれらの薬学的に許容しうる塩及びエステルは、有益な薬理学的特性を有しており、GABA A α5受容体に対するリガンドであることが見出された。したがって、本発明の化合物は、単独で又は他の薬剤と組み合わせてのいずれかで、α5サブユニットを含有するGABA A受容体に対するリガンドによって調節される障害又は疾患の治療又は予防のために使用することができる。これらの障害又は疾患には、非限定的に、急性神経性の障害、慢性神経性の障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/もしくは認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経線維腫I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによる認知症、精神障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物嗜癖、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神病症状、精神病、注意欠陥/多動性障害、神経因性疼痛、脳卒中、注意障害ならびに認知力の向上の必要性を含む。
【0032】
したがって、本発明はまた、本明細書内で定義したとおりの化合物ならびに薬学的に許容しうる担体及び/又は佐剤を含む医薬組成物に関する。
【0033】
本発明は同様に、治療上活性な物質として、特別に、GABA A α5受容体に関連する障害又は疾患の治療又は予防のための治療上活性な物質として、特に、急性神経性の障害、慢性神経性の障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/もしくは認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経線維腫I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによる認知症、精神障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物嗜癖、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神病症状、精神病、注意欠陥/多動性障害、神経因性疼痛、脳卒中及び注意障害の治療又は予防のための使用のための、或いは向知性薬としての使用のための、先に記載したとおりの化合物を包含する。
【0034】
別の好ましい実施態様において、本発明は、GABA A α5受容体に関連する障害又は疾患の治療又は予防のための、特に、急性神経性の障害、慢性神経性の障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/もしくは認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経線維腫I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによる認知症、精神障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物嗜癖、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神病症状、精神病、注意欠陥/多動性障害、神経因性疼痛、脳卒中及び注意障害の治療又は予防のための、或いは認知力の向上のための方法であって、先に定義したとおりの化合物をヒト又は動物に投与することを含む方法に関する。
【0035】
本発明はまた、GABA A α5受容体に関連する障害又は疾患の治療又は予防のための、特に、急性神経性の障害、慢性神経性の障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/もしくは認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経線維腫I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによる認知症、精神障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物嗜癖、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神病症状、精神病、注意欠陥/多動性障害、神経因性疼痛、脳卒中及び注意障害の治療又は予防のための、或いは認知力の向上のための先に定義したとおりの化合物の使用を包含する。
【0036】
本発明はまた、GABA A α5受容体に関連する障害又は疾患の治療又は予防のための、特に、急性神経性の障害、慢性神経性の障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/もしくは認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経線維腫I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによる認知症、精神障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物嗜癖、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神病症状、精神病、注意欠陥/多動性障害、神経因性疼痛、脳卒中及び注意障害の治療又は予防のための医薬の製造のための、或いは向知性薬の製造のための、先に記載したとおりの化合物の使用に関する。かかる医薬は、先に記載したとおりの化合物を含む。
【0037】
認知障害、アルツハイマー病、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知症状の治療又は予防が好ましい。
【0038】
特に好ましいのは、アルツハイマー病の治療又は予防である。
【0039】
本発明の一つの実施態様は、式(I):
【化2】


[式中、
は、
i)低級アルキル、
ii)アミノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より選択される1〜5個の置換基で置換されている低級アルキル、
iii)アリール、
iv)アセトアミジル、アセチル、アセチルアミノ、アミド、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、低級アルキル、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より選択される1〜4個の置換基で置換されているアリール、
v)ヘテロアリール、
vi)アセトアミジル、アセチル、アセチルアミノ、アミド、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、低級アルキル、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より選択される1〜4個の置換基で置換されているヘテロアリール
からなる群より選択され;
は、H、低級アルキル、又はアミノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より選択される1〜5個の置換基で置換されている低級アルキルであり;
は、H、低級アルキル、又はアミノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より選択される1〜5個の置換基で置換されている低級アルキルであり;
は、
i)H、
ii)低級アルキル、
iii)アミノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、シクロアルキル、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より選択される1〜5個の置換基で置換されている低級アルキル、
iv)ヘテロアリール、
v)アセトアミジル、アセチル、アセチルアミノ、アミド、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、低級アルキル、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より選択される1〜4個の置換基で置換されているヘテロアリール、
vi)シクロアルキル、
vii)アセトアミジル、アセチル、アセチルアミノ、アミド、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、低級アルキル、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より選択される1〜4個の置換基で置換されているシクロアルキル、
viii)ヘテロシクリル、
ix)アセトアミジル、アセチル、アセチルアミノ、アミド、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、低級アルキル、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より選択される1〜4個の置換基で置換されているヘテロシクリル、ならびに
x)−NR
からなる群より選択されるか;或いは、
とRは、それらが結合している窒素と一緒になって、ヘテロシクリル、又はアセトアミジル、アセチル、アセチルアミノ、アミド、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、低級アルキル、−N(低級アルキル,低級アルキル)、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より選択される1〜4個の置換基で置換されているヘテロシクリルを形成し;
は、H又は低級アルキルであり;
は、H又は低級アルキルである]で示される化合物、或いはそれらの薬学的に許容しうる塩又はエステルである。
【0040】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、アリール、1〜2個のハロゲンで置換されているアリール、ヘテロアリール、又は1〜2個のハロゲンで置換されているヘテロアリールである、化合物である。
【0041】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、アリールである、化合物である。
【0042】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、フェニルである、化合物である。
【0043】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、1〜2個のハロゲンで置換されているアリールである、化合物である。
【0044】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、4−フルオロ−フェニルである、化合物である。
【0045】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、ヘテロアリールである、化合物である。
【0046】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、ピリジニルである、化合物である。
【0047】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、1〜2個のハロゲンで置換されているヘテロアリールである、化合物である。
【0048】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、5−フルオロ−ピリジン−2−イルである、化合物である。
【0049】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、低級アルキル、又は1〜2個のヒドロキシで置換されている低級アルキルである、化合物である。
【0050】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、低級アルキルである、化合物である。
【0051】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、メチルである、化合物である。
【0052】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、1個又は複数のヒドロキシで置換されている低級アルキルである、化合物である。
【0053】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、ヒドロキシ−メチルである、化合物である。
【0054】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、Hである、化合物である。
【0055】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、
i)低級アルキル、
ii)シクロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ及び低級アルコキシより選択される1〜2個の置換基で置換されている低級アルキル、
iii)1〜2個の低級アルキルで置換されているヘテロアリール、
iv)シクロアルキル、
v)1〜2個のヒドロキシで置換されているシクロアルキル、
vi)ヘテロシクリル、ならびに
vii)−NR(ここで、R及びRは、低級アルキルより独立に選択される)
からなる群より選択される、化合物である。
【0056】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、1−ヒドロキシメチル−プロピル、1−メチル−ピラジル、2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル、2,2,2−トリフルオロ−エチル、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル、2−ヒドロキシ−シクロペンチル、2−ヒドロキシ−エチル、シクロプロピル、シクロプロピル−メチル、エチル、イソプロピル、メチル、モルホリニル、−N(CH、ピロリジニル、tert−ブチル、テトラヒドロフラニル又はテトラヒドロピラニルである、化合物である。
【0057】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、
i)低級アルキル、
ii)ハロゲン及びヒドロキシより個々に選択される1〜2個の置換基で置換されている低級アルキル、
iii)1〜2個の低級アルキルで置換されているヘテロアリール、ならびに
iv)ヘテロシクリル
からなる群より選択される、化合物である。
【0058】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、1−メチル−ピラジル、2,2,2−トリフルオロ−エチル、2−ヒドロキシ−エチル、イソプロピル、モルホリニル又はピロリジニルである、化合物である。
【0059】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、低級アルキルである、化合物である。
【0060】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、メチルである、化合物である。
【0061】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、エチルである、化合物である。
【0062】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、イソプロピルである、化合物である。
【0063】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、tert−ブチルである、化合物である。
【0064】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、シクロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ及び低級アルコキシより選択される1〜2個の置換基で置換されている低級アルキルである、化合物である。
【0065】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、1−ヒドロキシメチル−プロピルである、化合物である。
【0066】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチルである、化合物である。
【0067】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、2,2,2−トリフルオロ−エチルである、化合物である。
【0068】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチルである、化合物である。
【0069】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、2−ヒドロキシ−エチルである、化合物である。
【0070】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、シクロプロピル−メチルである、化合物である。
【0071】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、1〜2個の低級アルキルで置換されているヘテロアリールである、化合物である。
【0072】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、1−メチル−ピラジルである、化合物である。
【0073】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、シクロアルキルである、化合物である。
【0074】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、シクロプロピルである、化合物である。
【0075】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、1〜2個のヒドロキシで置換されているシクロアルキルである、化合物である。
【0076】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、2−ヒドロキシ−シクロペンチルである、化合物である。
【0077】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、ヘテロシクリルである、化合物である。
【0078】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、モルホリニルである、化合物である。
【0079】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、ピロリジニルである、化合物である。
【0080】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、テトラヒドロフラニルである、化合物である。
【0081】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、テトラヒドロピラニルである、化合物である。
【0082】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、−NR(ここで、R及びRは、低級アルキルより独立に選択される)である、化合物である。
【0083】
本発明の一つの特定の実施態様は、Rが、−N(CHである、化合物である。
【0084】
本発明の一つの特定の実施態様は、RとRが、それらが結合している窒素と一緒になって、ヘテロシクリル、又は1〜2個のハロゲンで置換されているヘテロシクリルを形成する、化合物である。
【0085】
本発明の一つの特定の実施態様は、RとRが、それらが結合している窒素と一緒になって、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、4,4−ジフルオロ−ピペリジニル又はチオモルホリニルを形成する、化合物である。
【0086】
本発明の一つの特定の実施態様は、RとRが、それらが結合している窒素と一緒になって、ヘテロシクリルを形成する、化合物である。
【0087】
本発明の一つの特定の実施態様は、RとRが、それらが結合している窒素と一緒になって、1,1−ジオキソ−チオモルホリニルを形成する、化合物である。
【0088】
本発明の一つの特定の実施態様は、RとRが、それらが結合している窒素と一緒になって、チオモルホリニルを形成する、化合物である。
【0089】
本発明の一つの特定の実施態様は、RとRが、それらが結合している窒素と一緒になって、1〜2個のハロゲンで置換されているヘテロシクリルを形成する、化合物である。
【0090】
本発明の一つの特定の実施態様は、RとRが、それらが結合している窒素と一緒になって、4,4−ジフルオロ−ピペリジニルを形成する、化合物である。
【0091】
本発明の一つの特定の実施態様は、下記:
5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド、
5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド、
5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
(1,1−ジオキソ−1,6−チオモルホリン−4−イル)−[5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−イル]−メタノン、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸シクロプロピルアミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸シクロプロピル−メチル−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルアミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド、
[5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−イル]−チオモルホリン−4−イル−メタノン、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸((1S,2S)−2−ヒドロキシ−シクロペンチル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−プロピル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシ−メチル−プロピル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル)−アミド、
5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド、
5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミド、
5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
(1,1−ジオキソ−1,6−チオモルホリン−4−イル)−{5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル−メトキシ]−ピリジン−2−イル}−メタノン、
5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸シクロプロピルアミド、
5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸シクロプロピルアミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−プロピル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルアミド、
(4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−イル)−{5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−イル}−メタノン、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、及び
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド
からなる群より選択される化合物、或いはそれらの薬学的に許容しうる塩又はエステルである。
【0092】
本発明の一つの特定の実施態様は、下記:
5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、及び
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド
からなる群より選択される化合物、或いはそれらの薬学的に許容しうる塩又はエステルである。
【0093】
本発明の一つの特定の実施態様は、下記:
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、及び
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド
からなる群より選択される化合物、或いはそれらの薬学的に許容しうる塩又はエステルである。
【0094】
本発明の一つの特定の実施態様は、5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミドである。
【0095】
本発明の一つの特定の実施態様は、5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミドである。
【0096】
本発明の一つの特定の実施態様は、5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミドである。
【0097】
本発明の一つの特定の実施態様は、5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミドである。
【0098】
本発明の一つの特定の実施態様は、本明細書で定義された式(I)で示される化合物の調製方法であって、式:RNH(II)の化合物を、式(III):
【化3】


[式中、任意の残基及び変数は、本明細書中に定義された意味のいずれかを有し、そしてRは、低級アルキル又はHである]で示される化合物と、DMF中で、TBTU及びヒューニッヒ(Huning's)塩基のような標準反応条件下、反応させることを含む方法である。
【0099】
本発明の一つの特定の実施態様は、上記と同義の方法により調製する場合の、本明細書中に記載された化合物である。
【0100】
本発明の一つの特定の実施態様は、医薬としての使用のための本明細書中に記載された化合物である。
【0101】
本発明の一つの特定の実施態様は、治療上活性な物質として使用のための本明細書中に記載された化合物である。
【0102】
本発明の一つの特定の実施態様は、GABA A α5受容体によって媒介されるか、或いはGABA A α5受容体の調節を介して処置することができる障害又は症状の治療的及び/又は予防的処置用の使用のための本明細書中に記載された化合物である。
【0103】
本発明の一つの特定の実施態様は、GABA A α5受容体に関連する疾患及び障害の治療的及び/又は予防的処置用の使用のための本明細書中に記載された化合物である。
【0104】
本発明の一つの特定の実施態様は、急性神経性の障害、慢性神経性の障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/もしくは認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経線維腫I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによる認知症、精神障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物嗜癖、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神病症状、精神病、注意欠陥/多動性障害、神経因性疼痛、脳卒中及び注意障害の治療的及び/又は予防的処置用の使用のための、或いは向知性薬としての使用のための本明細書中に記載された化合物である。
【0105】
本発明の一つの特定の実施態様は、本明細書中に記載された化合物を含む、医薬である。
【0106】
本発明の一つの特定の実施態様は、活性成分としての本明細書中に記載された化合物ならびに薬学的に許容しうる担体及び/又は薬学的に許容しうる補助物質を含む、医薬組成物である。
【0107】
本発明の一つの特定の実施態様は、GABA A α5受容体によって媒介されるか、或いはGABA A α5受容体の調節を介して処置することができる障害又は症状の治療的及び/又は予防的処置のための本明細書中に記載された化合物を含む、医薬組成物である。
【0108】
本発明の一つの特定の実施態様は、GABA A α5受容体に関連する疾患及び障害の治療的及び/又は予防的処置のための本明細書中に記載された化合物を含む、医薬組成物である。
【0109】
本発明の一つの特定の実施態様は、急性神経性の障害、慢性神経性の障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/もしくは認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経線維腫I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによる認知症、精神障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物嗜癖、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神病症状、精神病、注意欠陥/多動性障害、神経因性疼痛、脳卒中及び注意障害の治療的及び/又は予防的処置のための、或いは向知性薬としての使用のための本明細書中に記載された化合物を含む、医薬組成物である。
【0110】
本発明の一つの特定の実施態様は、GABA A α5受容体によって媒介されるか、或いはGABA A α5受容体の調節を介して処置することができる障害又は症状の治療的及び/又は予防的処置用の医薬の製造のための本明細書中に記載された化合物の使用である。
【0111】
本発明の一つの特定の実施態様は、GABA A α5受容体に関連する疾患及び障害の治療的及び/又は予防的処置用の医薬の製造のための本明細書中に記載された化合物の使用である。
【0112】
本発明の一つの特定の実施態様は、急性神経性の障害、慢性神経性の障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/もしくは認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経線維腫I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによる認知症、精神障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物嗜癖、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神病症状、精神病、注意欠陥/多動性障害、神経因性疼痛、脳卒中及び注意障害の治療的及び/又は予防的処置用の医薬の製造のための、或いは向知性薬としての使用のための、本明細書中に記載された化合物の使用である。
【0113】
本発明の一つの特定の実施態様は、GABA A α5受容体によって媒介されるか、或いはGABA A α5受容体の調節を介して処置することができる障害又は症状の治療的及び/又は予防的処置のための本明細書中に記載された化合物の使用である。
【0114】
本発明の一つの特定の実施態様は、GABA A α5受容体に関連する疾患及び障害の治療的及び/又は予防的処置のための本明細書中に記載された化合物の使用である。
【0115】
本発明の一つの特定の実施態様は、急性神経性の障害、慢性神経性の障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/もしくは認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経線維腫I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによる認知症、精神障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物嗜癖、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神病症状、精神病、注意欠陥/多動性障害、神経因性疼痛、脳卒中及び注意障害の治療的及び/又は予防的処置のための、或いは向知性薬としての使用のための、本明細書中に記載された化合物の使用である。
【0116】
本発明の一つの特定の実施態様は、GABA A α5受容体によって媒介されるか、或いはGABA A α5受容体の調節を介して処置することができる障害又は症状の治療的及び/又は予防的処置のための、特に急性神経性の障害、慢性神経性の障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/もしくは認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経線維腫I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによる認知症、精神障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物嗜癖、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神病症状、精神病、注意欠陥/多動性障害、神経因性疼痛、脳卒中及び注意障害の治療的及び/又は予防的処置のための、或いは向知性薬としての使用のための方法であって、ヒト又は動物に本明細書中に記載された化合物を投与することを含む方法である。
【0117】
本発明の一つの特定の実施態様は、GABA A α5受容体に関連する疾患及び障害の治療的及び/又は予防的処置のための、特に急性神経性の障害、慢性神経性の障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/もしくは認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経線維腫I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによる認知症、精神障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物嗜癖、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神病症状、精神病、注意欠陥/多動性障害、神経因性疼痛、脳卒中及び注意障害の治療的及び/又は予防的処置のための、或いは向知性薬としての使用のための方法であって、ヒト又は動物に本明細書中に記載された化合物を投与することを含む方法である。
【0118】
下記のスキームに従って式(I)で示される化合物を調製することができる。出発物質は、市販されているか、又は公知の方法に従って調製することができる。任意の既に定義された残基及び変数は、特に指示しない限り、引き続き既に定義された意味を有する。
【0119】
反応スキーム
式(I)で示される本化合物及びそれらの薬学的に許容しうる塩は、下記工程を含む方法によって調製することができる:
A) 式(1)の化合物を、水酸化ナトリウム水溶液のような塩基の存在下、エタノール及び水のような適切な溶媒中、ヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させることにより、式(2)の化合物を得て、続いて式(2)の化合物を、DMFのような適切な溶媒中、N−クロロスクシンイミドのような塩素化剤と反応させることにより、式(3)の化合物を得る。
【化4】


スキーム1: 中間体3の合成
【0120】
B) 次に式(3)の化合物は、下記のような反応により更に反応させて、式(6)の化合物とする:
i) トリエチルアミンのような適切な塩基の存在下、クロロホルムのような適切な溶媒中、式(4)の化合物と反応させること、又は
ii) トリエチルアミンのような適切な塩基の存在下、ジエチルエーテルのような適切な溶媒中、式(5)の化合物と反応させること。
【化5】


スキーム2: 中間体6の合成
【0121】
C) 次に式(6)の化合物は、下記と反応させることにより、式(8)の化合物とする:
i) THFのような適切な溶媒中、水素化アルミニウムリチウムのような還元剤と反応させることにより、式(8)の化合物を得ること、或いは
ii−1) THF、MeOH又はEtOH、水のような適切な溶媒中、NaOH又はLiOHのような加水分解剤と反応させることにより、式(7)の化合物を得て、
ii−2) 続いて、式(7)の化合物を、THF又は水のような適切な溶媒中、水素化アルミニウムリチウム、又は水素化ホウ素ナトリウムの存在下のクロロギ酸エチルのような還元剤と反応させることにより、式(8)の化合物を得る。
【化6】


スキーム3: 中間体8の合成
【0122】
D−1) 式(9)の化合物は、ナトリウムエトキシドのような塩基の存在下、エタノールのような適切な溶媒中、式(6)の化合物をベンズアルデヒドと還流下で反応させることにより生成することができ、続いて、式(9)の化合物を、THF又は水のような適切な溶媒中、水素化アルミニウムリチウム、又は水素化ホウ素ナトリウム及び適切な塩基(例えば、トリエチルアミン)の存在下のクロロギ酸エチルのような還元剤と反応させて、式(10)の化合物を得る。次に式(10)の化合物を、THFのような適切な溶媒中、トリフェニルホスフィン及びジエチルアゾジカルボキシラートで処理し、5−ヒドロキシ−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステルのような適切なフェノールで処理して、式(11)の化合物を得て、続いて、式(11)の化合物を、塩化ベンジルトリエチルアンモニウムの存在下、ジオキサン及び水のような適切な溶媒の存在下、マイクロ波加熱を使用して、酸化オスミウム(VIII)及びメタ過ヨウ素酸ナトリウムのような酸化剤と反応させて、式(12)の化合物を得る:続いて、式(12)の化合物を、メタノールのような適切な溶媒中、水素化ホウ素ナトリウムのような還元剤と反応させて、式(13)の化合物を得る。
【化7】


スキーム4: 中間体9、10、11、12及び13の合成
【0123】
D−2) 式(8)の化合物を、THFのような適切な溶媒中、トリフェニルホスフィン及びジエチルアゾジカルボキシラートで処理し、5−ヒドロキシ−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステルのような適切なフェノールで処理して、式(14)の化合物を得ることができる。
【化8】


スキーム5: 中間体(III)の合成
【0124】
N) 式(13)及び式(III)の化合物は、標準的方法に従って更に反応させて、式(I)で示される化合物を得ることができる。
【化9】


スキーム6: 式(I)の化合物の合成
【0125】
酸との対応する薬学的に許容しうる塩は、当業者に公知の標準的方法によって、例えば、式(I)で示される化合物を、例えば、ジオキサン又はTHFのような適切な溶媒に溶解し、適切な量の対応する酸を加えることにより得ることができる。通常、生成物を濾過により又はクロマトグラフィーにより単離することができる。塩基での、式(I)で示される化合物の薬学的に許容しうる塩への変換は、かかる化合物のかかる塩基での処理により実施することができる。かかる塩を生成する一つの可能な方法は、例えば、1/n当量の塩基性塩、例えば、M(OH)(ここで、M=金属又はアンモニウムカチオン、そしてn=水酸化物アニオンの数)を、適切な溶媒(例えば、エタノール、エタノール−水の混合物、テトラヒドロフラン−水の混合物)中の該化合物の溶液に添加し、そして溶媒を蒸発又は凍結乾燥によって除去することによるものである。
【0126】
カルボキシ基を有する式(I)で示される化合物の薬学的に許容しうるエステルへの変換は、例えば、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(BOP)、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)又はO−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ−1−ピリジル)−N,N,N,N−テトラ−メチルウロニウム−テトラフルオロボラート(TPTU)のような縮合試薬を使用し、例えば、適切なカルボキシ基を適切なアルコールで処理することによるか、或いは、例えば、塩酸、硫酸などのような強鉱酸の存在下のような酸性条件下、適切なアルコールと直接反応させることによって実施することができる。ヒドロキシル基を有する式(I)で示される化合物の薬学的に許容しうるエステルへの変換は、類似の方法によって、適切な酸を用いて実施することができる。
【0127】
式(I)で示される化合物及び全ての中間生成物は、それらの調製が実施例に記載されていない場合、類似方法に従うか、又は先に述べた方法に従って調製することができる。出発物質は、市販されているか、当技術分野において公知であるか、又は当技術分野で公知の方法もしくはそれに類似する方法によって調製することができる。
【0128】
本発明における一般式(I)で示される化合物は、官能基で誘導体化され、インビボで親化合物に変換し戻されることができる誘導体を提供し得ることが理解されるだろう。
【0129】
薬理学的試験
式(I)で示される化合物、ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルは、有益な薬理学的特性を有する。本発明の化合物は、α5サブユニットを含有するGABA A受容体のリガンドであるので、認知力の向上を必要とする治療において有用であることが見出された。
【0130】
本化合物を、以下で示す試験に従って調査した:
【0131】
膜調製及び結合アッセイ
GABA A受容体サブタイプでの化合物の親和性を、構成α1β3γ2、α2β3γ2、α3β3γ2及びα5β3γ2のラット(安定的にトランスフェクトした)又はヒト(一過的にトランスフェクトした)受容体を発現しているHEK293細胞に結合する[H]フルマゼニル(85Ci/mmol;Roche)の競合によって測定した。
【0132】
細胞ペレットを、クレブズ(Krebs)−トリス緩衝液(4.8mM KCl、1.2mM CaCl、1.2mM MgCl、120mM NaCl、15mM トリス;pH7.5;結合アッセイ緩衝液)に懸濁して、ポリトロンによって氷上でおよそ20秒間均質化し、4℃で60分間遠心分離した(50000g;Sorvall、ローター:SM24=20000rpm)。細胞ペレットを、クレブズ−トリス緩衝液に再懸濁し、ポリトロンによって氷上でおよそ15秒間均質化した。タンパク質を測定し(ブラッドフォード(Bradford)方法、Bio-Rad)、1mLのアリコートを調製して、−80℃で貯蔵した。
【0133】
放射性リガンド結合アッセイを、細胞膜100mL、α1、α2及びα3サブユニットに対して1nM、及びα5サブユニットに対して0.5nMの濃度の[H]フルマゼニル、ならびに10−10−3×10−6M の範囲の試験化合物を含有する、容量200mL(96ウェルプレート)で行った。非特異的結合を、10−5M ジアゼパムによって規定し、典型的には全結合の5%未満を示した。アッセイを、4℃で1時間、平衡になるようインキュベートし、Packard採取機を使用した濾過及び氷冷洗浄緩衝液(50mM トリス;pH7.5)での洗浄によって、GF/C ユニフィルター(Packard)上に採取した。乾燥後、フィルターに保持された放射能を、液体シンチレーション計数によって検出した。K値は、Excel-Fit(Microsoft)を使用して算出し、2つの測定値の平均とする。
【0134】
添付の実施例の化合物は、先に記載したアッセイで試験し、好ましい化合物は、ラットGABA A受容体のα5サブユニットからの[H]フルマゼニルの変位に対して100nM以下のK値を有することが見出された。最も好ましいのは、K(nM)<35を有する化合物である。好ましい実施態様において、本発明の化合物は、α1、α2及びα3サブユニットと比較してα5サブユニットに対して結合選択的である。代表的な試験結果を、以下に示す。
【0135】
【表2】

【0136】
医薬組成物
式(I)で示される化合物ならびにそれらの薬学的に許容しうる塩及びエステルは、例えば医薬組成物の形で、医薬として使用することができる。本発明の医薬組成物は、例えば、経口、舌下、頬側、非経口(皮下、筋肉内、静脈内)、直腸、局所、鼻腔内及び吸入又は吹入により、任意の投与経路で処方することができ、且つ式(I)で示される少なくとも1つの化合物又はそれらの薬学的に許容しうる塩もしくはエステルを、任意の薬学的に適切な成分、賦形剤、担体、佐剤又は溶剤と共に含む。経口用医薬組成物は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬ゼラチンカプセル剤、軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤である。直腸用医薬組成物は、例えば、坐剤の剤形である。
【0137】
式(I)で示される化合物及びそれらの薬学的に許容しうる塩又はエステルは、錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤を生産するための、薬学的に不活性な、無機又は有機賦形剤と共に処理されることができる。例えば、ラクトース、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩などであり、これらは、例えば、錠剤、糖衣錠、及び硬ゼラチンカプセル剤用の賦形剤として用いることができる。軟ゼラチンカプセル剤のための適切な賦形剤は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、半固体及び液体ポリオールなどである。液剤及びシロップ剤の製造に適切な賦形剤は、例えば、水、ポリオール、ショ糖、転化糖、グルコースなどである。注射用液剤に適切な賦形剤は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセロール、植物油などである。坐剤に適切な賦形剤は、例えば、天然又は硬化油、ロウ、脂肪、半液体又は液体のポリオールなどである。
【0138】
医薬組成物は、保存料、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、着香剤、浸透圧を変化させる塩、緩衝剤、マスキング剤又は酸化防止剤を含むことができる。それらは、さらに他の治療上価値のある物質も含有することができる。
【0139】
用量は、広い範囲内で変えることができ、当然それぞれの特定の症例における個別の要求に適合させなければならない。経口投与の場合、成人への投与量は、約0.01mgから約1000mg/日までの一般式(I)の化合物又はそれらの薬学的に許容しうる塩又はエステルの対応する量の間で変更することができる。1日量を、1回量として又は分割量として投与してよく、加えて、必要であれば、上限を超えることもできる。
【0140】
以下は、本発明の組成物の例であるが、これらに限定されるものではない:
【0141】
実施例A
以下の組成の錠剤を通常の方法で製造する:
【表3】

【0142】
製造手順
1.成分1、2、3及び4を混合し、精製水と共に顆粒化する。
2.顆粒を50℃で乾燥させる。
3.顆粒を適切な微粉砕装置に通す。
4.成分5を加え、3分間混合し、適切な圧力で圧縮する。
【0143】
実施例B
以下の組成のカプセル剤を製造する:
【表4】

【0144】
製造手順
1.成分1、2及び3を、適切なミキサーで30分間、混合する。
2.成分4を加えて、3分間混合する。
3.適切なカプセルに充填する。
【0145】
成分1、2及び3を、最初にミキサーで、次に、微粉砕機で混合する。混合物をミキサーに戻し、そこに成分4を加えて、十分に混合する。混合物を機械により硬ゼラチンカプセルに充填する。
【0146】
実施例C
以下の組成の坐剤を製造する:
【表5】

【0147】
製造手順
成分2をガラス又はスチール容器中で溶解し、十分に混合し、そして45℃に冷却する。その後、微粉砕した成分1をそこに加え、それが完全に分散するまで撹拌する。混合物を適切な大きさの坐剤成形型に注ぎ、静置して冷却し、次に坐剤を成形型から取り外し、パラフィン紙又は金属箔で個別に包む。
【0148】
実験部
下記実施例1〜39を、本発明の説明のために提供する。これらは、本発明の範囲を限定するものと見なすべきではなく、単に本発明の代表的なものとして見なされるべきである。
【0149】
実施例1
5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
【化10】

【0150】
a) 5−ヒドロキシ−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
エタノール(40mL)中の5−ヒドロキシ−ピリジン−2−カルボン酸(1.25g、9.0mmol)の撹拌した溶液に、濃硫酸(3mL、56.3mmol)を加え、得られた溶液を、アルゴン雰囲気下、20時間加熱還流した。次に溶液を0℃に冷却し、次に水酸化ナトリウム(2N、55mL)を加えた。次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び10%w/w クエン酸溶液を加えてpHを7にし、得られた溶液を約70mLに濃縮した。得られた混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を乾燥させ、濾過し、濃縮して、標記化合物(829mg、55%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=168.3[M+H]
【0151】
b) 5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
THF(15mL)中の(5−メチル−3−フェニル−4−イソオキサゾリル)メタノール(570mg、3.01mmol)及び5−ヒドロキシ−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(655mg、3.92mmol)の撹拌した溶液に、アルゴン下、トリフェニルホスフィン(1.03g、3.93mmol)を加えた。ジエチルアゾジカルボキシラート(トルエン中40%溶液、1.71mL、682mg、3.92mmol)を滴下した。20時間後、反応混合物を減圧下で濃縮し、水を加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ、濾過し、濃縮し、次にクロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中10〜60%酢酸エチル)により精製して、標記化合物(440mg、43%)をピンク色の油状物として生成した。MS:m/e=339.3[M+H]
【0152】
c) 5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
トルエン(1mL)中の5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(140mg、0.41mmol)の撹拌した溶液に、エタノールアミン(30mg、0.49mmol)及び1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デカ−5−エン(35mg、0.25mmol)を加え、反応物をアルゴン下、6時間撹拌した。セニエット(Seignette)塩溶液(4mL)を加え、溶液を酢酸エチル(3×20mL)で抽出し、乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン中の0〜10%メタノール)による精製により、標記化合物(128mg、88%)を明黄色のガム状物として生成した。MS:m/e=354.3[M+H]
【0153】
実施例2
5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド
【化11】


ジオキサン(3mL)中のイソプロピルアミン(98mg、1.66mmol)の撹拌した溶液に、トリメチルアルミニウム(0.83mL、トルエン中2M 溶液、1.66mmol)を滴下し、得られた溶液をアルゴン下、30分間撹拌した。次にジオキサン(3mL)中の5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(140mg、0.41mmol)の溶液を加え、得られた溶液をアルゴン下、85℃で更に20時間撹拌した。反応混合物を冷却し、セニエット塩溶液(2mL)及び水(2mL)を加えた。反応混合物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン中の0〜6%メタノール)による精製により、標記化合物(138mg、95%)を明黄色の固体として得た。MS:m/e=352.3[M+H]
【0154】
実施例3
rac−5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド
【化12】


実施例2に記載したように、イソプロピルアミンの代わりにrac−3−アミノテトラヒドロフランを使用して、5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(140mg、0.41mmol)を標記化合物(114mg、73%)に変換し、これをクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン中の0〜6%メタノール)による精製の後で、明黄色の固体として得た。MS:m/e=380.3[M+H]
【0155】
実施例4
5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド
【化13】

【0156】
a) 5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
THF(30mL)中の(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノール(870mg、4.6mmol)の溶液に、5−ヒドロキシ−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(999mg、6.0mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.57g、6.0mmol)を、周囲温度でアルゴン雰囲気下、加えた。次にジエチルアゾジカルボキシラート(2.74mL、トルエン中40%溶液、6.0mmol)を加え、反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、次に水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=100:0〜2:3)による精製により、標記化合物(481mg、31%)を、ジクロロメタンでのトリチュレーションの後、明黄色の固体として生成した。MS:m/e=339.3[M+H]
【0157】
b) 5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸
THF(12mL)中の5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(481mg、1.42mmol)の溶液に、水(6mL)中の水酸化リチウム一水和物(418mg、9.8mmol)の溶液を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をHCl(1N、10mL)で酸性化し、蒸発により標記化合物(335mg、70%)を生成し、これを明黄色の固体として得た。MS:m/e=309.0[M−H]
【0158】
c) 5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド
DMF(5mL)中の5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(100mg、0.32mmol)の溶液に、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(114mg、0.36mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.27mL、8.1mmol)及びN,N−ジメチルヒドラジン(21mg、0.35mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を蒸発させ、次に水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。濃縮そしてクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン中の0〜5%メタノール)による精製により、標記化合物(31mg、27%)を白色の固体として生成した。MS:m/e=353.3[M+H]
【0159】
実施例5
5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド
【化14】


実施例4cに記載したように、N,N−ジメチルヒドラジンの代わりにN−アミノモルホリンを使用して、5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(100mg、0.32mmol)を標記化合物(62mg、49%)に変換し、これを明黄色の油状物として得た。MS:m/e=395.3[M+H]
【0160】
実施例6
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド
【化15】

【0161】
a) (E)−及び/又は(Z)−ピリジン−2−カルボアルデヒドオキシム
エタノール(36mL)及び水(69mL)中の2−ピリジンカルボキシアルデヒド(53.6g、500mmol)及びヒドロキシルアミン塩酸塩(38.2g、544mmol)の懸濁液に、氷(205g)を加えた。次に水酸化ナトリウムの水溶液(32%、115mL、1.24mol)を10分間以内に滴下(温度は−8℃から+7℃に上昇)すると、すぐに固体の大部分が溶解した。室温で1時間撹拌した後、次に得られた混合物をHCl(5N )で酸性化した。次に混合物をジクロロメタンで抽出して、標記化合物(47.7g、78%)を生成し、これをオフホワイトの固体として得た。MS:m/e=123.3[M+H]
【0162】
b) 5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−カルボン酸エチルエステル
クロロホルム(20mL)中のN−クロロスクシンイミド(6.0g、33mmol)の懸濁液に、ピリジン(0.26mL、3.3mmol)及びクロロホルム(103mL)中の(E)−及び/又は(Z)−ピリジン−2−カルボアルデヒドオキシム(4.0g、33mmol)の溶液を、周囲温度で15分の間に加えた。この温度で30分間撹拌した後、クロロホルム(4mL)中の(E)−3−(1−ピロリジノ)−2−ブテン酸エチル(6.0g、33mmol)の溶液を加えた。得られた懸濁液を50℃に温め、クロロホルム(10mL)中のトリエチルアミン(12mL、86mmol)の溶液を1時間かけて滴下した。撹拌を、50℃で0.5時間及び室温で30時間続けた。暗褐色の溶液を水(100mL)で洗浄し、水層をジクロロメタン(50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル 8:2〜1:1)による精製により、標記化合物(4.43g、58%)を黄色の油状物として生成した。MS:m/e=233.3[M+H]
【0163】
c) (5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノール
THF(229mL)中の5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−カルボン酸エチルエステル(4.1g、18mmol)の溶液に、0℃で水素化アルミニウムリチウム(367mg、10mmol)を加えた。そして得られた混合物を室温で1時間撹拌した。水(1.9mL)を注意深く加え、続いて水酸化ナトリウム水溶液(15%、1.9mL)及び水(0.54mL)を加えた。得られた懸濁液を周囲温度で15分間撹拌し、Hyflo(登録商標)で濾過した。濃縮そしてヘプタンでのトリチュレーションにより、標記化合物(2.88g、86%)を明黄色の固体として生成した。MS:m/e=191.3[M+H]
【0164】
d) 5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル
THF(5mL)中の(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノール(100mg、0.53mmol)の溶液に、5−ヒドロキシ−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル(89mg、0.58mmol)及びトリフェニルホスフィン(207mg、0.79mmol)を、周囲温度でアルゴン雰囲気下、加えた。次にジエチルアゾジカルボキシラート(362μL、トルエン中40%溶液、0.79mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、次にクロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=100:0〜2:3)による精製により、標記化合物(78mg、44%)を白色の固体として生成した。MS:m/e=326.1[M+H]
【0165】
e) 5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸
THF(0.6mL)中の5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル(56mg、0.17mmol)の溶液に、水(0.6mL)中の水酸化リチウム一水和物(15mg、0.34mmol)の溶液を加え、続いてメタノール(0.2mL)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。次に混合物を蒸発させ、HCl(1N )で酸性化し、混合物を0℃に30分間冷却した。固体が形成され、これを濾別し、水で洗浄し、乾燥させて、標記化合物(41mg、76%)を生成し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=310.3[M−H]
【0166】
f) 5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド
DMF(1mL)中の5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(30mg、0.1mmol)の溶液に、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(34mg、0.1mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(83μL、0.48mmol)及び4−アミノテトラヒドロピラン(11mg、0.1mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を蒸発させ、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=100:0〜2:3)による精製により、標記化合物(29mg、76%)を白色の固体として生成した。MS:m/e=395.2[M+H]
【0167】
実施例7
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピル−アミド
【化16】


実施例6fに記載したように、4−アミノテトラヒドロピランの代わりにイソプロピルアミンを使用して、5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(81.6mg、0.26mmol)を、一晩の代わりに1時間後、標記化合物(74mg、80%)に変換し、これをクロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=4:1〜0:1)による精製の後で、白色の固体として得た。MS:m/e=353.2[M+H]
【0168】
実施例8
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミド
【化17】


実施例7に記載したように、イソプロピルアミンの代わりに2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールを使用して、5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(81.6mg、0.26mmol)を標記化合物(84mg、84%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=383.2[M+H]
【0169】
実施例9
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド
【化18】


実施例7に記載したように、イソプロピルアミンの代わりにN−アミノモルホリンを使用して、5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(81.6mg、0.26mmol)を標記化合物(85mg、82%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=396.2[M+H]
【0170】
実施例10
(1,1−ジオキソ−1,6−チオモルホリン−4−イル)−[5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−イル]−メタノン
【化19】


実施例7に記載したように、イソプロピルアミンの代わりにチオモルホリン 1,1−ジオキシドを使用して、5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(81.6mg、0.26mmol)を標記化合物(60mg、53%)に変換し、これを酢酸エチルからの再結晶化の後で、白色の固体として得た。MS:m/e=429.2[M+H]
【0171】
実施例11
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸シクロプロピルアミド
【化20】


実施例7に記載したように、イソプロピルアミンの代わりにシクロプロピルアミンを使用して、5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(81.6mg、0.26mmol)を標記化合物(81mg、88%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=351.3[M+H]
【0172】
実施例12
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸シクロプロピル−メチル−アミド
【化21】


実施例7に記載したように、イソプロピルアミンの代わりにアミノメチルシクロプロパンを使用して、5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(100mg、0.32mmol)を標記化合物(105mg、89%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=365.1[M+H]
【0173】
実施例13
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド
【化22】


実施例7に記載したように、イソプロピルアミンの代わりに2,2,2−トリフルオロエチルアミンを使用して、5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(100mg、0.32mmol)を標記化合物(111mg、88%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=393.2[M+H]
【0174】
実施例14
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
【化23】


実施例7に記載したように、イソプロピルアミンの代わりにエタノールアミンを使用して、5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(100mg、0.32mmol)を標記化合物(110mg、96%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=355.2[M+H]
【0175】
実施例15
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルアミド
【化24】


実施例7に記載したように、イソプロピルアミンの代わりにエチルアミン(THF中2M 溶液)を使用して、5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(100mg、0.32mmol)を標記化合物(93mg、85%)変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=339.1[M+H]
【0176】
実施例16
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド
【化25】


実施例7に記載したように、イソプロピルアミンの代わりにメチルアミン(THF中2M 溶液)を使用して、5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(100mg、0.32mmol)を標記化合物(81mg、78%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=325.2[M+H]
【0177】
実施例17
[5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−イル]−チオモルホリン−4−イル−メタノン
【化26】


実施例7に記載したように、イソプロピルアミンの代わりにチオモルホリンを使用して、5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(100mg、0.32mmol)を標記化合物(125mg、98%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=397.2[M+H]
【0178】
実施例18
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸((1S,2S)−2−ヒドロキシ−シクロペンチル)−アミド
【化27】


実施例7に記載したように、イソプロピルアミンの代わりにtrans−2−アミノシクロペンタノール塩酸塩を使用して、5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(100mg、0.32mmol)を標記化合物(100mg、78%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=395.1[M+H]
【0179】
実施例19
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド
【化28】


実施例7に記載したように、イソプロピルアミンの代わりに1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミン二塩酸塩を使用して、5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(100mg、0.32mmol)を標記化合物(113mg、90%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=391.1[M+H]
【0180】
実施例20
rac−5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−プロピル)−アミド
【化29】


実施例7に記載したように、イソプロピルアミンの代わりにrac−2−アミノ−1−ブタノールを使用して、5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(100mg、0.32mmol)を標記化合物(87mg、70%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=383.2[M+H]
【0181】
実施例21
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−プロピル)−アミド
【化30】


実施例7に記載したように、イソプロピルアミンの代わりにS−(+)−2−アミノ−1−ブタノールを使用して、5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(100mg、0.32mmol)を標記化合物(89mg、72%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=383.2[M+H]
【0182】
実施例22
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル)−アミド
【化31】


実施例7に記載したように、イソプロピルアミンの代わりにL−2,2,2−トリフルオロ−1−(メチル)エチルアミンを使用して、5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(100mg、0.32mmol)を標記化合物(92mg、70%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=407.2[M+H]
【0183】
実施例23
5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド
【化32】

【0184】
a) 5−フルオロ−ピリジン−2−カルボアルデヒドオキシム
エタノール(3.2mL)及び水(9.6mL)中の5−フルオロ−2−ホルミルピリジン(5.0g、41mmol)及びヒドロキシルアミン塩酸塩(3.06g、44mmol)の溶液に、氷(18.6g)を加えた。次に水(4.6mL)中のNaOH(4.0g、100mmol)の溶液を、温度を−5℃〜+5℃の間に維持しながら、10分間かけて滴下した。次に反応混合物を室温で30分間撹拌した。次にHCl(4N )を加えて混合物を酸性化し、得られた沈殿物を濾別し、水で洗浄して、標記化合物(4.41g、79%)を明褐色の固体として生成した。MS:m/e=141.0[M+H]
【0185】
b) 3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸エチルエステル
クロロホルム(21mL)中のN−クロロスクシンイミド(4.63g、35mmol)の懸濁液に、ピリジン(0.28mL、3.5mmol)及びクロロホルム(110mL)中の5−フルオロ−ピリジン−2−カルボアルデヒドオキシム(4.86g、35mmol)の溶液を室温で15分の間に加えた。この温度で30分間撹拌した後、クロロホルム(4.4mL)中の(E)−3−(1−ピロリジノ)−2−ブテン酸エチル(6.36g、35mmol)の溶液を加えた。得られた懸濁液を50℃に温め、クロロホルム(4.4mL)中のトリエチルアミン(4.83mL、35mmol)の溶液を30分間かけて滴下した。撹拌を50℃で1.5時間続け、次に周囲温度に冷ました。次に溶液を氷水(200mL)で希釈し、水層をジクロロメタン(50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発により、暗褐色の油状物を得た。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=100:0〜20:80)による精製により、標記化合物(5.83g、67%)を黄色の油状物として生成した。MS:m/e=251.1[M+H]
【0186】
c) [3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル]−メタノール
0℃に冷却した、脱水THF(34mL)中の3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸エチルエステル(2.5g、10mmol)の溶液に、水素化アルミニウムリチウム(209mg、2.3mmol)を少しずつ加えた。1時間かけて室温に温まるにまかせ、混合物を0℃に冷却し、水(0.2mL)を注意深く加え、続いて水酸化ナトリウム水溶液(15%、0.2mL)及び水(0.6mL)を加えた。得られた懸濁液を周囲温度で4時間撹拌し、Hyflo(登録商標)で濾過した。次に濾液を濃縮し、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=50:50〜0:100)による精製により、標記化合物(1.47g、71%)を明黄色の固体として生成した。MS:m/e=209.1[M+H]
【0187】
d) 5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル
THF(40mL)中の[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル]−メタノール(854mg、4.1mmol)の溶液に、5−ヒドロキシ−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル(691mg、4.5mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.61g、6.1mmol)を、周囲温度でアルゴン雰囲気下、加えた。次にジエチルアゾジカルボキシラート(2.82mL、トルエン中40%溶液、6.0mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、次にクロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=100:0〜2:3)による精製により、標記化合物(1.53g、76%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=344.0[M+H]
【0188】
e) 5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸
THF(5.4mL)中の5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル(540mg、1.42mmol)の溶液に、水(5.4mL)中の水酸化リチウム一水和物(118mg、2.83mmol)の溶液を加え、続いてメタノール(2mL)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次に混合物を蒸発させ、HCl(1N)で酸性化し、混合物を0℃に30分間冷却した。固体が形成され、これを濾別し、水で洗浄し、乾燥させて、標記化合物(321mg、69%)を生成し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=328.3[M−H]
【0189】
f) 5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド
DMF(2mL)中の5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(75mg、0.23mmol)の溶液に、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(81mg、0.25mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(195μL、1.14mmol)及びイソプロピルアミン(22μL、0.25mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=100:0〜2:3)による精製により、標記化合物(60mg、71%)を白色の固体として生成した。MS:m/e=371.1[M+H]
【0190】
実施例24
5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミド
【化33】


実施例23fに記載したように、イソプロピルアミンの代わりに2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールを使用して、5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(75mg、0.23mmol)を標記化合物(60mg、66%)に変換し、これを明青色を帯びた固体として得た。MS:m/e=401.4[M+H]
【0191】
実施例25
5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド
【化34】


実施例23fに記載したように、イソプロピルアミンの代わりに4−アミノモルホリンを使用して、5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(75mg、0.23mmol)を標記化合物(57mg、60%)に変換し、これを酢酸エチル/ヘキサンからの再結晶化の後で、白色の固体として得た。MS:m/e=414.3[M+H]
【0192】
実施例26
(1,1−ジオキソ−1,6−チオモルホリン−4−イル)−{5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−イル}−メタノン
【化35】


実施例23fに記載したように、イソプロピルアミンの代わりにチオモルホリン 1,1−ジオキシドを使用して、5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(75mg、0.23mmol)を標記化合物(87mg、86%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=447.1[M+H]
【0193】
実施例27
5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸シクロプロピルアミド
【化36】


実施例23fに記載したように、イソプロピルアミンの代わりにシクロプロピルアミンンを使用して、5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(75mg、0.23mmol)を標記化合物(63mg、75%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=369.2[M+H]
【0194】
実施例28
5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド
【化37】


実施例23fに記載したように、イソプロピルアミンの代わりに2,2,2−トリフルオエルアミンを使用して、5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(75mg、0.23mmol)を標記化合物(68mg、73%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=411.2[M+H]
【0195】
実施例29
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド
【化38】

【0196】
a) 3−(4−フルオロ−フェニル)−5−((E)−スチリル)−イソオキサゾール−4−カルボン酸
エタノール(113mL)中の3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸エチルエステル(20.0g、80.2mmol)及びベンズアルデヒド(8.19mL、80.2mmol)の溶液に、ナトリウムエトキシド(2.71M、32.5mL、88.3mmol)を加え、反応混合物を1時間加熱還流した。塩酸(1N、96.3mL)を加え、得られた混合物をトルエンで抽出した。次に溶媒を留去して、標記化合物(19.1g、77%)を明黄色の固体として生成した。MS:m/e=308.0[M−H]
【0197】
b) [3−(4−フルオロ−フェニル)−5−((E)−スチリル)−イソオキサゾール−4−イル]−メタノール
THF(475mL)中の3−(4−フルオロ−フェニル)−5−((E)−スチリル)−イソオキサゾール−4−カルボン酸(19.0g、61.4mmol)及びトリエチルアミン(8.6mL、61.4mmol)の溶液に、THF(55mL)中のクロロギ酸エチル(5.97mL、61.4mmol)の溶液を室温で加えた。1時間後、トリエチルアミン塩酸塩を濾別し、少量のTHFで洗浄した。混合物を、水素化ホウ素ナトリウム(6.05g、154mmol)及び水(55mL)の溶液に加えた。室温で一晩撹拌した後、水酸化ナトリウム水溶液(1N、180mL)を加えた。tert−ブチルメチルエーテルでの抽出、蒸留による溶媒の除去、そしてクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=1:0〜95:5)により、標記化合物(11.4g、63%)を明黄色の固体として生成した。MS:m/e=296.2[M+H]
【0198】
c) 5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−((E)−スチリル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
THF(130mL)中の[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−((E)−スチリル)−イソオキサゾール−4−イル]−メタノール(4.0g、13.5mmol)及び5−ヒドロキシ−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(2.49g、14.9mmol)の撹拌した溶液に、アルゴン下、トリフェニルホスフィン(5.49g、20.31mmol)を加えた。次にジエチルアゾジカルボキシラート(9.3mL、20.31mmol)を滴下した。3時間後、反応混合物を濃縮し、次にクロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中10〜40%酢酸エチル)により精製して、標記化合物(2.85g、47%)を白色の固体として生成した。MS:m/e=445.4[M+H]
【0199】
d) 5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ホルミル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
ジオキサン(30mL)及び水(10mL)中の5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−((E)−スチリル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(2.0g、4.5mmol)、酸化オスミウム(VIII)(28.6mg、0.11mmol)、メタ過ヨウ素酸ナトリウム(3.85g、18mmol)、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム(418mg、1.8mmol)の混合物を、マイクロ波で120℃にて15分間照射した。抽出処理(酢酸エチル/水)に続いて、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=4:1〜1:1)による精製により、標記化合物(1.2g、72%)を無色のガム状物として生成した。MS:m/e=371.1[M+H]
【0200】
e) 5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
メタノール(60mL)中の5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−((E)−スチリル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(1.2g、3.24mmol)の溶液を、水素化ホウ素ナトリウム(255.4mg、6.48mmol)を用いて室温で処理し、1時間撹拌した。クエン酸水溶液(10%溶液の100mL)でクエンチし、そして酢酸エチルでの抽出の後、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=1:1〜0:1)による精製により、標記化合物を白色の固体(710mg、59%)として生成した。MS:m/e=373.2[M+H]
【0201】
f) 5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド
ジオキサン(3.75mL)中のイソプロピルアミン(47.8mg、0.8mmol)の撹拌した溶液に、トリメチルアルミニウム(603μL、トルエン中2M 溶液、1.21mmol)を滴下し、得られた溶液をアルゴン下、30分間撹拌した。次にジオキサン(3.75mL)中の5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(75mg、0.2mmol)の溶液を加え、得られた溶液を、アルゴン下、50℃で更に1時間撹拌した。反応混合物を冷却し、減圧下で濃縮した。クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン中0〜10%メタノール)による精製により、標記化合物(17mg、21%)を無色のガム状物として得た。MS:m/e=386.2[M+H]
【0202】
実施例30
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド
【化39】


実施例29eに記載したように、イソプロピルアミンの代わりに4−アミノテトラヒドロピランを使用して、5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(75mg、0.2mmol)を標記化合物(9mg、10%)に変換し、これを無色のガム状物として得た。MS:m/e=428.3[M+H]
【0203】
実施例31
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸シクロプロピルアミド
【化40】


実施例29eに記載したように、イソプロピルアミンの代わりにシクロプロピルアミンを使用して、5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(75mg、0.2mmol)を、85℃で一晩、標記化合物(20mg、26%)に変換し、これを無色のガム状物として得た。MS:m/e=384.2[M+H]
【0204】
実施例32
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル)−アミド
【化41】


実施例31に記載したように、イソプロピルアミンの代わりに1,1,1−トリフルオロ−イソプロピルアミンを使用して、5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(75mg、0.2mmol)を標記化合物(7mg、8%)に変換し、これを無色のガム状物として得た。MS:m/e=440.3[M+H]
【0205】
実施例33
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド
【化42】


実施例31に記載したように、1,1,1−トリフルオロ−イソプロピルアミンの代わりに2,2,2−トリフルオロエチルアミンを使用して、5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(75mg、0.2mmol)を標記化合物(70mg、81%)に変換し、これを無色のガム状物として得た。MS:m/e=426.2[M+H]
【0206】
実施例34
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−プロピル)−アミド
【化43】

【0207】
a) 5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸
THF(39mL)中の5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(5.8g、15.6mmol)の溶液に、水(36mL)及びMeOH(10mL)中の水酸化リチウム一水和物(762mg、31.2mmol)の溶液を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をHCl(1N、30mL)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、標記化合物(660mg、12%)を生成し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=343.0[M−H]
【0208】
b) 5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−プロピル)−アミド
THF(2mL)中の5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(75mg、0.22mmol)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(34.1mg、0.22mmol)、N−エチルジイソプロピルアミン(95.2μL、0.55mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(42.6mg、0.22mmol)及びS−(+)−1−アミノ−2−プロパノール(16.7mg、0.22mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物の蒸発に続き、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=1:0〜9:1)により、標記化合物(50mg、55%)を無色のガム状物として生成した。MS:m/e=416.2[M+H]
【0209】
実施例35
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド
【化44】


実施例34bに記載したように、S−(+)−1−アミノ−2−プロパノールの代わりに1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミンを使用して、5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(75mg、0.22mmol)を標記化合物(50mg、54%)に変換し、これを無色のガム状物として得た。MS:m/e=424.2[M+H]
【0210】
実施例36
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルアミド
【化45】


実施例34bに記載したように、S−(+)−1−アミノ−2−プロパノールの代わりにtert−ブチルアミンを使用して、5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(75mg、0.22mmol)を標記化合物(45mg、51%)に変換し、これを無色のガム状物として得た。MS:m/e=400.2[M+H]
【0211】
実施例37
(4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−イル)−{5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−イル}−メタノン
【化46】


実施例34bに記載したように、S−(+)−1−アミノ−2−プロパノールの代わりに4,4−ジフルオロピペリジン塩酸塩を使用して、5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(75mg、0.22mmol)を標記化合物(45mg、31%)に変換し、これを無色のガム状物として得た。MS:m/e=448.2[M+H]
【0212】
実施例38
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド
【化47】


実施例34bに記載したように、S−(+)−1−アミノ−2−プロパノールの代わりに1−アミノピロリジン塩酸塩を使用して、5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(100mg、0.29mmol)を標記化合物(31mg、23%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=413.2[M+H]
【0213】
実施例39
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド
【化48】


実施例34bに記載したように、S−(+)−1−アミノ−2−プロパノールの代わりに4−アミノモルホリンを使用して、5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(100mg、0.29mmol)を標記化合物(57mg、41%)に変換し、これを白色の固体として得た。MS:m/e=429.2[M+H]

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化49】


[式中、
は、
i)低級アルキル、
ii)アミノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より個々に選択される1〜5個の置換基で置換されている低級アルキル、
iii)アリール、
iv)アセトアミジル、アセチル、アセチルアミノ、アミド、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、低級アルキル、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より個々に選択される1〜4個の置換基で置換されているアリール、
v)ヘテロアリール、
vi)アセトアミジル、アセチル、アセチルアミノ、アミド、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、低級アルキル、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より個々に選択される1〜4個の置換基で置換されているヘテロアリール
からなる群より選択され;
は、H、低級アルキル、又はアミノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より個々に選択される1〜5個の置換基で置換されている低級アルキルであり;
は、H、低級アルキル、又はアミノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より個々に選択される1〜5個の置換基で置換されている低級アルキルであり;
は、
i)H、
ii)低級アルキル、
iii)アミノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、シクロアルキル、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より個々に選択される1〜5個の置換基で置換されている低級アルキル、
iv)ヘテロアリール、
v)アセトアミジル、アセチル、アセチルアミノ、アミド、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、低級アルキル、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より個々に選択される1〜4個の置換基で置換されているヘテロアリール、
vi)シクロアルキル、
vii)アセトアミジル、アセチル、アセチルアミノ、アミド、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、低級アルキル、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より個々に選択される1〜4個の置換基で置換されているシクロアルキル、
viii)ヘテロシクリル、
ix)アセトアミジル、アセチル、アセチルアミノ、アミド、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、低級アルキル、(低級アルキル,低級アルキル)N−、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より個々に選択される1〜4個の置換基で置換されているヘテロシクリル、ならびに
x)−NR
からなる群より選択されるか;或いは、
とRは、それらが結合している窒素と一緒になって、ヘテロシクリル、又はアセトアミジル、アセチル、アセチルアミノ、アミド、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、ハロゲン−低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、低級アルキル、−N(低級アルキル,低級アルキル)、(低級アルキル,H)N−、ニトロ及び低級アルキル−S(O)−より個々に選択される1〜4個の置換基で置換されているヘテロシクリルを形成し;
は、H又は低級アルキルであり;
は、H又は低級アルキルである]で示される化合物、或いはそれらの薬学的に許容しうる塩又はエステル。
【請求項2】
が、アリール、1〜2個のハロゲンで置換されているアリール、ヘテロアリール、又は1〜2個のハロゲンで置換されているヘテロアリールである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
が、フェニル、フルオロ−フェニル、ピリジニル又はフルオロ−ピリジニルである、請求項1〜2のいずれか一項記載の化合物。
【請求項4】
が、低級アルキル、又は1〜2個のヒドロキシで置換されている低級アルキルである、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項5】
が、メチル又はヒドロキシ−メチルである、請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物。
【請求項6】
が、Hである、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
【請求項7】
が、
i)低級アルキル、
ii)シクロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ及び低級アルコキシより個々に選択される1〜2個の置換基で置換されている低級アルキル、
iii)1〜2個の低級アルキルで置換されているヘテロアリール、
iv)シクロアルキル、
v)1〜2個のヒドロキシで置換されているシクロアルキル、
vi)ヘテロシクリル、ならびに
vii)−NR(ここで、R及びRは、低級アルキルより個々に選択される)
からなる群より選択される、請求項1〜6のいずれか一項記載の化合物。
【請求項8】
が、
i)低級アルキル、
ii)ハロゲン及びヒドロキシより個々に選択される1〜2個の置換基で置換されている低級アルキル、
iii)1〜2個の低級アルキルで置換されているヘテロアリール、ならびに
iv)ヘテロシクリル
からなる群より選択される、請求項1〜6のいずれか一項記載の化合物。
【請求項9】
が、1−メチル−ピラジル、2,2,2−トリフルオロ−エチル、2−ヒドロキシ−エチル、イソプロピル、モルホリニル又はピロリジニルである、請求項1〜8のいずれか一項記載の化合物。
【請求項10】
とRが、それらが結合している窒素と一緒になって、ヘテロシクリル、又は1〜2個のハロゲンで置換されているヘテロシクリルを形成する、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
【請求項11】
とRが、それらが結合している窒素と一緒になって、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、4,4−ジフルオロ−ピペリジニル又はチオモルホリニルを形成する、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
【請求項12】
下記:
5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド、
5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド、
5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
(1,1−ジオキソ−1,6−チオモルホリン−4−イル)−[5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−イル]−メタノン、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸シクロプロピルアミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸シクロプロピル−メチル−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルアミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド、
[5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−イル]−チオモルホリン−4−イル−メタノン、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸((1S,2S)−2−ヒドロキシ−シクロペンチル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−プロピル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−プロピル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル)−アミド、
5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド、
5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミド、
5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
(1,1−ジオキソ−1,6−チオモルホリン−4−イル)−{5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル−メトキシ]−ピリジン−2−イル}−メタノン、
5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸シクロプロピルアミド、
5−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸シクロプロピルアミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−プロピル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルアミド、
(4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−イル)−{5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−イル}−メタノン、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、及び
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド
からなる群より選択される請求項1〜11のいずれか一項記載の化合物、或いはそれらの薬学的に許容しうる塩又はエステル。
【請求項13】
下記:
5−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、及び
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド
からなる群より選択される請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物、或いはそれらの薬学的に許容しうる塩又はエステル。
【請求項14】
下記:
5−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド、
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、及び
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド
からなる群より選択される請求項1〜13のいずれか一項記載の化合物、或いはそれらの薬学的に許容しうる塩又はエステル。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか一項で定義された式(I)で示される化合物の調製方法であって、式:RNH(II)の化合物を、式(III):
【化50】


[式中、R及びRは、請求項1〜14のいずれか一項で定義された意味のいずれかを有し、そしてRは、低級アルキル又はHである]で示される化合物と反応させることを含む、方法。
【請求項16】
請求項15で定義された方法により調製する場合の、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物。
【請求項17】
治療上活性な物質としての使用のための、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物。
【請求項18】
GABA A α5受容体に関連する疾患及び障害の治療的及び/又は予防的処置用の請求項17記載の使用のための、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物。
【請求項19】
活性成分としての請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物ならびに薬学的に許容しうる担体及び/又は薬学的に許容しうる補助物質を含む、医薬組成物。
【請求項20】
GABA A α5受容体に関連する疾患及び障害の治療的及び/又は予防的処置のための医薬の製造用の、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項21】
急性神経性の障害、慢性神経性の障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/もしくは認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経線維腫I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによる認知症、精神障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物嗜癖、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神病症状、精神病、注意欠陥/多動性障害、神経因性疼痛、脳卒中及び注意障害の治療的及び/又は予防的処置用の請求項20記載の医薬の製造のための、或いは向知性薬としての使用のための、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項22】
GABA A α5受容体に関連する疾患及び障害の治療的及び/又は予防的処置用の、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項23】
急性神経性の障害、慢性神経性の障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/もしくは認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経線維腫I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによる認知症、精神障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物嗜癖、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神病症状、精神病、注意欠陥/多動性障害、神経因性疼痛、脳卒中及び注意障害の治療的及び/又は予防的処置のための、或いは向知性薬としての使用のための、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項24】
GABA A α5受容体に関連する疾患及び障害の治療的及び/又は予防的処置のための、特に急性神経性の障害、慢性神経性の障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/もしくは認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経線維腫I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによる認知症、精神障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物嗜癖、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神病症状、精神病、注意欠陥/多動性障害、神経因性疼痛、脳卒中及び注意障害の治療的及び/又は予防的処置のための、或いは向知性薬としての使用のための方法であって、ヒト又は動物に請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項25】
本明細書に前述の発明。

【公表番号】特表2012−526071(P2012−526071A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−508992(P2012−508992)
【出願日】平成22年4月28日(2010.4.28)
【国際出願番号】PCT/EP2010/055695
【国際公開番号】WO2010/127976
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】