説明

イメージセンサー

【課題】充てん比を高め、且つ電荷共有現象が発生しないイメージセンサーと、フォトダイオードとリードアウト回路の間にフォトチャージの円滑な移動通路を提供することで、暗電流ソースを最小化し、サチュレーション及び感度の低下を防止することができるイメージセンサーを提供する。
【解決手段】第1基板100に形成されたリードアウト回路120と、前記第1基板100に前記リードアウト回路120と電気的に接続して形成された電気接合領域140と、前記電気接合領域140上に形成された配線150と、前記配線150上に形成されたイメージ感知部210を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサーに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサーは、光学的映像を電気信号に変換させる半導体素子として、CCDイメージセンサーとCMOSイメージセンサーに分けられる。
【0003】
従来の技術では、フォトダイオードはイオン注入方式で基板に形成される。ところが、チップサイズの増加なしにピクセル数の増加を目的にフォトダイオードのサイズがますます減少するにつれて、受光部の面積が縮小し、画像特性が低下する傾向がある。
【0004】
また、受光部面積が縮小した程度ほどには積層高さは減少せず、エアリーディスクと呼ばれる光の回折現象で、受光部に入射されるフォトンの数も減少する。
【0005】
これを解決するための代案の一つとして、フォトダイオードを非晶質シリコンで蒸着したり、ウェハ対ウェハの直接接合(Wafer-to-Wafer Bonding)などの方法でリードアウト回路をシリコン基板に形成させて、フォトダイオードをリードアウト回路の上に形成させる試み(以下「3次元イメージセンサー」と称する)がなされている。フォトダイオードとリードアウト回路は配線を通じて繋げられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術では、トランスファトランジスタ両端のソース及びドレーンの両方に高濃度のN型不純物がドーピングされているので、電荷共有現象が発生する。電荷共有現象が発生すると、出力画像の感度を低下させて、画像エラーを発生させることもある。
【0007】
また、従来技術によれば、フォトダイオードとリードアウト回路の間に、フォトチャージ(Photo Charge)が円滑に移動することができないため、暗電流が発生したり、サチュレーション(Saturation)及び感度の低下が発生している。
【0008】
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、充てん比を高め、且つ電荷共有現象が発生しないイメージセンサーを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、フォトダイオードとリードアウト回路の間にフォトチャージの円滑な移動通路を提供することで、暗電流ソースを最小化し、サチュレーション及び感度の低下を防止することができるイメージセンサーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のある態様に係るイメージセンサーは、第1基板に形成されたリードアウト回路と、前記第1基板に前記リードアウト回路と電気的に繋がって形成された電気接合領域と、前記電気接合領域上に形成された配線と、前記配線上に形成されたイメージ感知部(Image Sensing Device)を含む。
【0011】
また、本発明のある態様に係るイメージセンサーは、第1基板に第1トランジスタと第2トランジスタを含んで形成されたリードアウト回路と、前記第1基板に前記リードアウト回路と電気的に繋がり、且つ前記第1トランジスタと前記第2トランジスタの間に形成された電気接合領域と、前記電気接合領域上に形成された配線と、前記配線上に形成されたイメージ感知部を含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明のイメージセンサーによれば、トランスファトランジスタ両端のソース及びドレーンの間に電圧差が生じるように素子設計をすることにより、フォトチャージの完全なダンピングを可能にする。
【0013】
また、本発明によれば、フォトダイオードとリードアウト回路の間に電荷連結領域を形成してフォトチャージの円滑な移動通路を提供することで、暗電流ソースを最小化してサチュレーション及び感度の低下を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、実施例によるイメージセンサー及びその製造方法を添付された図面を参照して説明する。
【0015】
(第1実施例)
図1は、第1実施例によるイメージセンサーの断面図である。
【0016】
第1実施例によるイメージセンサーは、第1基板100に形成されたリードアウト回路120と、前記第1基板100に前記リードアウト回路120と電気的に繋がって形成された電気接合領域140と、前記電気接合領域140上に形成された配線150と、前記配線150上に形成されたイメージ感知部210を含む。
【0017】
前記イメージ感知部210は、フォトダイオードであるが、これに限定されず、フォトゲート、フォトダイオードとフォトゲートの結合形態などであってもよい。一方、実施例では、フォトダイオードが結晶型半導体層に形成された例が挙げられているが、これに限定されず、非晶質半導体層に形成されていてもよい。
【0018】
図1の図面符号の中で説明してない図面符号は、以下の製造方法にて説明する。
【0019】
以下、図2乃至図7を参照して、第1実施例によるイメージセンサーの製造方法を説明する。
【0020】
まず、図2のように配線150とリードアウト回路120が形成された第1基板100を準備する。例えば、第2導電型第1基板100に素子分離膜110を形成してアクティブ領域を定義して、前記アクティブ領域にトランジスタを含むリードアウト回路120を形成する。例えば、リードアウト回路120は、トランスファトランジスタ121、リセットトランジスタ123、ドライブトランジスタ125、セレクトトランジスタ127を含んで形成することができる。以後、フローティングディフュージョン領域131、前記各トランジスタに対するソース及びドレーン領域133、135、137を含むイオン注入領域130を形成することができる。また、実施例によれば、ノイズ除去回路(図示していない)を追加して感度を向上させることができる。
【0021】
前記第1基板100にリードアウト回路120を形成する段階は、前記第1基板100に電気接合領域140を形成する段階及び前記電気接合領域140上部に前記配線150と繋がる第1導電型連結領域147を形成する段階を含む。
【0022】
例えば、前記電気接合領域140は、PNジャンクション140であることがあるが、これに限定されない。例えば、前記電気接合領域140は、第2導電型ウェル141または第2導電型エピ層上に形成された第1導電型イオン注入層143、前記第1導電型イオン注入層143上に形成された第2導電型イオン注入層145を含んでもよい。例えば、前記PNジャンクション140は、図2のように、P0領域145/N-領域143/P-領域141ジャンクションであることがあるが、これに限定されない。なお、前記第1基板100は、第2導電型基板に限定されない。
【0023】
実施例によれば、トランスファトランジスタ両端のソース及びドレーンの間に電圧差があるように素子設計をして、フォトチャージの完全なダンピングを可能にする。これによって、フォトダイオードで発生したフォトチャージがフローティングディフュージョン領域にダンピングされるため、出力画像の感度を高めることができる。
【0024】
すなわち、実施例は図2のように、リードアウト回路120が形成された第1基板100に電気接合領域140を形成することで、トランスファトランジスタ121両端のソース及びドレーンの間に電圧差を生じさせ、フォトチャージの完全なダンピングを可能にする。
【0025】
以下、実施例のフォトチャージのダンピング構造について具体的に説明する。
【0026】
実施例において、N+ジャンクションであるフローティングディフュージョン131ノードと違い、電気接合領域140であるP/N/Pジャンクション140は、印加電圧が完全には伝達されず一定の電圧でピンチオフになる。この電圧をピニング電圧(Pinning Voltage)と呼び、ピニング電圧は、P0領域145及びN-領域143のドーピング濃度に依存する。
【0027】
具体的には、フォトダイオード210で生成された電子は、PNPジャンクション140に移動し、トランスファトランジスタ121のオンの時、フローティングディフュージョン131ノードに伝達されて電圧に変換される。
【0028】
P0/N-/P-ジャンクション140の最大電圧値は、ピニング電圧になり、フローティングディフュージョン131ノードの最大電圧値は、Vdd-Rx123のVthになるので、トランスファトランジスタ121両端間の電圧差によって電荷共有現象が発生せずに、チップ上部のフォトダイオード210で発生した電子がフローティングディフュージョン131ノードに完全にダンピングされうる。
【0029】
すなわち、本実施例において、第1基板100であるシリコン基板に、N+/PウェルジャンクションではないP0/N-/Pウェルジャンクションを形成させた理由は、4-Tr APS(Active pixel sensor)リセット動作時、P0/N-/PウェルジャンクションのN-143に+電圧が印加されて、PO145及びPウェル141には接地電圧が印加されるので、一定の電圧以上ではP0/N-/Pウェル二重接合がバイポーラ接合トランジスタ(BJT)構造の場合のようにピンチオフが発生する。これをピニング電圧と呼ぶ。したがって、トランスファトランジスタ121両端のソース及びドレーン間に電圧差が発生し、トランスファトランジスタのオン/オフの動作時における電荷共有現象を防止することができる。
【0030】
したがって、従来技術のように、単純にフォトダイオードがN+Jジャンクションに繋がった場合と違い、実施例によればサチュレーション及び感度の低下などの問題を防止することができる。
【0031】
つぎに、実施例によれば、フォトダイオードとリードアウト回路の間に第1導電型連結領域147を形成して、フォトチャージの円滑な移動通路を提供することで、暗電流ソースを最小化して、サチュレーション低下及び感度の低下を防止することができる。
【0032】
このために、第1実施例は、P0/N-/P-ジャンクション140の表面にオーミックコンタクトのための第1導電型連結領域147として、n+ドーピング領域を形成することができる。前記N+領域147は、前記P0145を貫いてN-143に接触するように形成することができる。
【0033】
一方、このような第1導電型連結領域147が漏出源(Leakage Source)になることを最小化するために、第1導電型連結領域147の幅を最小化することができる。このために、本実施例では、第1メタルコンタクト151aをエッチングした後に、プラグイムプラント(Plug Implant)が実行されうるが、これに限定されない。例えば、イオン注入パターン(図示してない)を形成して、これをイオン注入マスクにして第1導電型連結領域147を形成することもできる。
【0034】
すなわち、第1実施例のように、コンタクト形成部にだけ局所的にN+ドーピングをした理由は、暗信号を最小化しながらオーミックコンタクト形成を円滑にさせるためである。従来技術のように、トランスファトランジスタソース部全体をN+ドーピングする場合、基板表面のダングリングボンドによって暗信号が増加することがある。
【0035】
その次に、前記第1基板100上に層間絶縁膜160を形成して、配線150を形成することができる。前記配線150は、第1メタルコンタクト151a、第1メタル151、第2メタル152、第3メタル153、第4メタルコンタクト154aを含むことができるが、これに限定されるのではない。
【0036】
次に、図3のように第2基板200上に結晶型半導体層210aを形成する。第1実施例は、前記フォトダイオード210が結晶型半導体層に形成された例である。これで、第1実施例によれば、イメージ感知部がリードアウト回路の上側に位置する3次元イメージセンサーを採用して、充てん比を高めながらイメージ感知部を結晶型半導体層内に形成することで、イメージ感知部内の欠陥を防止することができる。
【0037】
例えば、前記第2基板200上に、エピタキシャルによって結晶型半導体層210aを形成する。以後、第2基板200と結晶型半導体層210aの境界領域に水素イオンを注入して水素イオン注入層207aを形成する。前記水素イオンの注入は、フォトダイオード210形成のためのイオン注入後に行われることもある。
【0038】
次に、図4のように結晶型半導体層210aにイオン注入によってフォトダイオード210を形成する。例えば、前記結晶型半導体層210a下部に第2導電型伝導層216を形成する。例えば、前記結晶型半導体層210a下部にマスクなしにブランケットで第2基板200全面にイオン注入して高濃度のP型伝導層216を形成することができる。例えば、前記第2導電型伝導層216は、約0.5μm未満のジャンクション深さ(junction depth)に形成されうる。
【0039】
以後、前記第2導電型伝導層216上に第1導電型伝導層214を形成する。例えば、前記2導電型伝導層216の上にマスクなしにブランケットで第2基板200全面にイオン注入して低濃度のN型伝導層214を形成することができる。例えば、前記低濃度の第1導電型伝導層214は、約1.0〜2.0μmのジャンクション深さに形成されうる。
【0040】
本実施例によれば、前記第1導電型伝導層214の厚さが前記第2導電型伝導層216の厚さより厚く形成されるため、電荷貯蔵容量(Charge storing capacity)を増加させることができる。すなわち、N-層214をより厚く形成して面積を拡張させることで、光電子を含むことができるキャパシティー(capacity)を向上させることができる。
【0041】
以後、第1実施例は、前記第1導電型伝導層214上に高濃度の第1導電型伝導層212を形成する段階を更に含んでもよい。例えば、前記高濃度の第1導電型伝導層212は、約0.05〜0.2μmのジャンクション深さに形成されうる。例えば、前記1導電型伝導層214の上に、マスクなしにブランケットで第2基板200全面にイオン注入して、高濃度のN+型伝導層212を更に形成することで、オーミックコンタクトに寄与する。
【0042】
その次に、図5のように、前記フォトダイオード210と前記配線150が接触するように、前記第1基板100と前記第2基板200を結合する。この時、前記第1基板100と第2基板200を結合する前に、プラズマによるアクティベーションによって結合される面の表面エネルギーを高めることで、結合を行うことができる。一方、結合力を向上させるために、結合界面に絶縁層、金属層などを介在して結合を行うことができる。
【0043】
以後、図6のように、第2基板200に熱処理を通じて、水素イオン注入層207aが水素気体層(図示していない)に変わるようにする。以後、水素気体層を基準にフォトダイオード210を残して、第2基板200の一部をブレードなどを利用して取り除いて、フォトダイオード210が露出される。
【0044】
以後、前記フォトダイオード210をピクセル別に分離する蝕刻工程を行い、ピクセル間の絶縁層(図示していない)で、ピクセル間の蝕刻された部分を埋めて、ピクセル別に分離することができる。
【0045】
次に、図7のように上部電極240、カラーフィルター(図示していない)などの工程を行うことができる。
【0046】
(第2実施例)
図8は、第2実施例によるイメージセンサーの断面図として、配線150が形成された第1基板についての詳細図である。
【0047】
第2実施例によるイメージセンサーは、第1基板100に形成されたリードアウト回路120と、前記第1基板100に前記リードアウト回路120と電気的に繋がって形成された電気接合領域140と、前記電気接合領域140上に形成された配線150と、前記配線150上に形成されたイメージ感知部210を含む。
【0048】
第2実施例は、前記第1実施例の技術的な特徴を採用することができる。
【0049】
例えば、第2実施例によれば、トランスファトランジスタ両端のソース及びドレーンの間に電圧差があるように素子設計することにより、フォトチャージの完全なダンピングを可能にする。
【0050】
また、実施例によれば、フォトダイオードとリードアウト回路の間に電荷連結領域を形成してフォトチャージの円滑な移動通路を提供することで、暗電流ソースを最小化してサチュレーション及び感度の低下を防止することができる。
【0051】
一方、第2実施例は第1実施例と違い、電気接合領域140の一方の側に第1導電型連結領域148が形成された例である。
【0052】
実施例によれば、P0/N-/P-ジャンクション140にオーミックコンタクトのためのN+連結領域148が形成されうるが、この時、N+連結領域148及びM1Cコンタクト151aの形成工程は、漏出源になることがある。なぜなら、P0/N-/P-ジャンクション140に逆電圧が印加されたまま動作するので、基板表面に電場が発生することがあるためである。このような電場内部で、コンタクト形成の工程中に発生する結晶欠陷は漏出源になる。
【0053】
また、N+連結領域148をP0/N-/P-ジャンクション140表面に形成させる場合、N+/P0ジャンクション148/145による電場が追加されるので、これもまた漏出源になることがある。
【0054】
よって、第2実施例は、P0層にドーピングされずに、N+連結領域148で構成されたアクティブ領域に第1コンタクトプラグ151aを形成して、これをN-ジャンクション143と連結させるレイアウトを提示する。
【0055】
第2実施例によれば、基板表面の電場が発生しなくなるので、これは3次元集積(3-D Integrated)CISの暗電流減少に寄与しうる。
【0056】
(第3実施例)
図9は、第3実施例によるイメージセンサーの断面図として、配線150が形成された第1基板についての詳細図である。
【0057】
第3実施例によるイメージセンサーは、第1基板100に第1トランジスタ121aと第2トランジスタ121bを含んで形成されたリードアウト回路120と、前記第1基板100に前記リードアウト回路120と電気的に繋がる一方、前記第1トランジスタ121aと前記第2トランジスタ121bの間に形成された電気接合領域140と、前記電気接合領域140上に形成された配線150と、前記配線150上に形成されたイメージ感知部210を含む。
【0058】
第3実施例は、前記第1実施例の技術的な特徴を採用することができる。
【0059】
例えば、第3実施例によれば、トランスファトランジスタ両端のソース及びドレーンの間に電圧差があるように素子設計することにより、フォトチャージの完全なダンピングを可能にする。
【0060】
また、本実施例によれば、フォトダイオードとリードアウト回路の間に電荷連結領域を形成してフォトチャージの円滑な移動通路を提供することで、暗電流ソースを最小化してサチュレーション及び感度の低下を防止することができる。
【0061】
一方、第3実施例で、前記第1基板100にリードアウト回路120を形成する段階をより詳細に説明する。
【0062】
まず、前記第1基板100に第1トランジスタ121aと第2トランジスタ121bを形成する。例えば、前記第1トランジスタ121aと第2トランジスタ121bは、それぞれ第1トランスファトランジスタ、第2トランスファトランジスタでありうるが、これに限定されない。前記第1トランジスタ121aと前記第2トランジスタ121bは、同時または順次に形成されうる。
【0063】
以後、前記第1トランジスタ121aと前記第2トランジスタ121bの間に電気接合領域140を形成する。例えば、前記電気接合領域140は、PNジャンクション140でありうるが、これに限定されない。
【0064】
例えば、実施例のPNジャンクション140は第2導電型エピまたはウェル141上に形成された第1導電型イオン注入層143、前記第1導電型イオン注入層143上に形成された第2導電型イオン注入層145を含みうる。
【0065】
例えば、前記PNジャンクション140は、図2のように、P0145/N-143/P-141ジャンクションであってもよいが、これに限定されない。
【0066】
以後、前記第2トランジスタ121bの一方の側に前記配線150と繋がる高濃度の第1導電型連結領域131bを形成する。前記高濃度の第1導電型連結領域131bは、高濃度のN+イオン注入領域として、第2フローティングディフュージョン領域131bの役割を果たしてもよいが、これに限定されない。
【0067】
実施例のリードアウト回路部は、チップ上部のフォトダイオードで生成された電子を、回路が形成された基板のN+ジャンクション131bに移動させるための部分と、N+ジャンクション131bの電子をまたN-ジャンクション143に移動させることにより、4Tr操作が実現される。
【0068】
第3実施例で、図9のように、P0/N-/P-ジャンクション140とN+ジャンクション131bを分離して形成させた理由を以下に説明する。
【0069】
例えば、P0/N-/P-Epi140のP/N/Pジャンクション140にN+ドーピング及びコンタクトを形成させると、N+ジャンクション131b及びコンタクトエッチングのダメージによって暗電流が発生するので、これを防止するために、コンタクト形成部であるN+ジャンクション131bをP/N/Pジャンクション140と分離させてある。
【0070】
すなわち、P/N/Pジャンクション140の表面にN+ドーピング及びコンタクトエッチングが行われれば、漏出源になるので、これを防止するために、N+/P-Epiジャンクション131bにコンタクトを形成させた。
【0071】
信号の読出し(Signal Readout)時には、第2トランジスタ121bのゲートがオンになるので、チップ上部のフォトダイオード210で生成された電子がP0/N-/P-Epiジャンクション140部を経て、第1フローティングディフュージョン領域131aノードに移動されるので、CDS(Correlated Double Sampling)が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】第1実施例によるイメージセンサーの断面図である。
【図2】第1実施例によるイメージセンサーの製造方法の工程断面図である。
【図3】第1実施例によるイメージセンサーの製造方法の工程断面図である。
【図4】第1実施例によるイメージセンサーの製造方法の工程断面図である。
【図5】第1実施例によるイメージセンサーの製造方法の工程断面図である。
【図6】第1実施例によるイメージセンサーの製造方法の工程断面図である。
【図7】第1実施例によるイメージセンサーの製造方法の工程断面図である。
【図8】第2実施例によるイメージセンサーの断面図である。
【図9】第3実施例によるイメージセンサーの断面図である。
【符号の説明】
【0073】
100 第1基板、110 素子分離膜、120 リードアウト回路、121 トランスファトランジスタ、121a 第1トランジスタ、121b 第2トランジスタ、123 リセットトランジスタ、125 ドライブトランジスタ、127 セレクトトランジスタ、130 イオン注入領域、131 フローティングディフュージョン領域、131b 第1導電型連結領域、133、135、137 ソース及びドレーン領域、140 電気接合領域、141 第2導電型ウェル、143 第1導電型イオン注入層、145 第2導電型イオン注入層、147、148 第1導電型連結領域、150 配線、151 第1メタル、151a 第1メタルコンタクト、152 第2メタル、153 第3メタル、154a 第4メタルコンタクト、160 層間絶縁膜、200 第2基板、207a 水素イオン注入層、210 イメージ感知部、210a 結晶型半導体層、212 高濃度の第1導電型伝導層、214 第1導電型伝導層、216 第2導電型伝導層、240 上部電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板に形成されたリードアウト回路と、
前記第1基板に前記リードアウト回路と電気的に繋がって形成された電気接合領域と、
前記電気接合領域上に形成された配線と、
前記配線上に形成されたイメージ感知部と、
を含むことを特徴とするイメージセンサー。
【請求項2】
前記電気接合領域は、前記第1基板に形成された第1導電型イオン注入領域と、
前記第1導電型イオン注入領域上に形成された第2導電型イオン注入領域と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項3】
前記リードアウト回路は、トランジスタ両側のソース及びドレーンの電圧差があることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項4】
前記トランジスタは、トランスファトランジスタであり、前記トランジスタのソースのイオン注入濃度がフローティングディフュージョン領域のイオン注入濃度より低いことを特徴とする請求項3に記載のイメージセンサー。
【請求項5】
前記電気接合領域は、PNジャンクションであることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項6】
前記電気接合領域は、PNPジャンクションであることを特徴とする請求項5に記載のイメージセンサー。
【請求項7】
前記電気接合領域と前記配線の間に形成された第1導電型連結領域を、更に含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項8】
前記第1導電型連結領域は、前記電気接合領域の上部に前記配線と電気的に繋がって形成された第1導電型連結領域であることを特徴とする、請求項7に記載のイメージセンサー。
【請求項9】
前記第1導電型連結領域は、前記電気接合領域の一方の側に前記配線と電気的に繋がって形成された第1導電型連結領域であることを特徴とする、請求項8に記載のイメージセンサー。
【請求項10】
前記イメージ感知部は、第1導電型伝導層と前記第1導電型伝導層上に形成された第2導電型伝導層を含み、前記第1導電型伝導層の厚さが前記第2導電型伝導層の厚さより厚いことを特徴とする、請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項11】
第1基板に、第1トランジスタと第2トランジスタを含んで形成されたリードアウト回路と、
前記第1基板に、前記リードアウト回路と電気的に繋がり、且つ前記第1トランジスタと前記第2トランジスタの間に形成された電気接合領域と、
前記電気接合領域上に形成された配線と、前記配線上に形成されたイメージ感知部を含むことを特徴とするイメージセンサー。
【請求項12】
前記第2トランジスタの一方の側に、前記配線と繋がるように形成された第1導電型第2連結領域を、更に含むことを特徴とする請求項11に記載のイメージセンサー。
【請求項13】
前記電気接合領域は、前記第1基板に形成された第1導電型イオン注入領域と、前記第1導電型イオン注入領域上に形成された第2導電型イオン注入領域を含むことを特徴とする、請求項11に記載のイメージセンサー。
【請求項14】
前記リードアウト回路は、トランジスタ両側のソース及びドレーンの電圧差があることを特徴とする請求項11に記載のイメージセンサー。
【請求項15】
前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタは、第1トランスファトランジスタ、第2トランスファトランジスタであり、前記第1トランスファトランジスタのソースのイオン注入濃度が、フローティングディフュージョン領域のイオン注入濃度より低いことを特徴とする、請求項14に記載のイメージセンサー。
【請求項16】
前記電気接合領域は、PNジャンクションであることを特徴とする請求項11に記載のイメージセンサー。
【請求項17】
前記イメージ感知部は、第1導電型伝導層と前記第1導電型伝導層上に形成された第2導電型伝導層を含み、前記第1導電型伝導層の厚さが前記第2導電型伝導層の厚さより厚いことを特徴とする、請求項11に記載のイメージセンサー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−65155(P2009−65155A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−226381(P2008−226381)
【出願日】平成20年9月3日(2008.9.3)
【出願人】(507246796)ドンブ ハイテック カンパニー リミテッド (189)
【Fターム(参考)】