説明

インタラクティブコンテンツ配信システム、インタラクティブコンテンツ配信方法、およびプログラム

【課題】 インタラクティブコンテンツをダウンロードする際のデータ転送量を減らし、また、ユーザにより選択されたコンテンツを視聴するまで待ち時間を短くする。
【解決手段】 インタラクティブコンテンツをシーン単位で分割し、暗号化したコンテンツパーツ1を、1または2以上の配信サーバ10に配信する。また、インデックスサーバ20内のメタファイル2に、あるコンテンツパーツと該コンテンツパーツの次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツの情報(格納位置を含む)を記録する。クライアント端末41は、インデックスサーバ20からメタファイル2を受信し、鍵サーバ30から復号鍵3を受信し、また、メタファイル2内の情報を基に、現在視聴しているコンテンツパーツの視聴中に、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツを配信サーバ10から予めダウンロードしておく。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者がインタラクティブに映像を操作するインタラクティブムービー等のインタラクティブコンテンツの配信に利用される、インタラクティブコンテンツ配信システム、インタラクティブコンテンツ配信方法、およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
インタラクティブムービー等のインタラクティブコンテンツは、視聴の途中でユーザに選択肢を提示し、入力を求め、その応答内容によって内容を変化させるコンテンツであり、提供されているコンテンツ数も増大している。従来のインタラクティブムービー等は、家庭用のゲーム機器のコンテンツとして提供されているのがほとんどで、インターネットを利用した配信は限定的である。
【0003】
現在、インターネットを利用したインタラクティブコンテンツの実現の方式としては全コンテンツを視聴の途中でダウンロードする方式と。コンテンツは配信サーバ上にありユーザから要求があった時点で必要な部分のデータだけをストリーミング配信する2つの方式があるが、それぞれ下記のような問題がある。
【0004】
ダウンロード型の問題として、データ転送量の無駄が多い点がある。一般にインタラクティブコンテンツは、ユーザに選択されなかった選択肢はそのユーザに対して表示されることはない。例えば、図7の従来技術について説明するための図に示すように、視聴の途中で4回のコンテンツ選択を行う場面があったとして、それぞれに2つの選択肢があった場合、必要となるコンテンツ片(コンテンツパーツ)1bの数は15であるのに対して、実際にユーザが視聴するコンテンツパーツ1bは4つのみである。このように実際の視聴時間よりもはるかに大きいデータ量が必要となる。この膨大なデータをインターネットを介して転送するのは長い時間が必要となり、かつ無駄が大きい。
【0005】
また、ストリーミング型の問題として、すべてのコンテンツは配信サーバ上にあるため、ユーザが選択肢を選択した際に、次のコンテンツを視聴するまで転送のための待ち時間(タイムラグ)が発生する。また、ユーザが視聴している間は配信サーバとの接続を保持し続けなければならないため、配信サーバの負荷が増大する傾向がある。
【0006】
上述したインタラクティブムービー等のインタラクティブコンテンツについての従来技術として、映像記録再生装置(例えば、特許文献1参照)、および、映像の記録再生方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
上記従来技術では、予めコンテンツをシーン単位で分割しておき、再生に際して、現在再生しているシーンの次に再生される可能性のあるシーンを先読みする方式である。しかし、これらの方式はネットワークを意図したものではなく、ローカルに存在するメディア(ディスク)にすべてのコンテンツが格納されていることを前提としている。これらの従来技術の主たる目的はローカルにあるディスクから効率的に先読みを実施するために、ディスクの各トラックにどのようにコンテンツを配置するかという点にある。
【0008】
したがって、本発明のように、ネットワーク経由でインタラクティブムービー等のインタラクティブコンテンツを配信サーバからダウンロードする方式とは、その目的と構成が異なるものである。
【特許文献1】特開平7−203339号公報
【特許文献2】特開平7−193774号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このように、従来のインタラクティブムービー等のインタラクティブコンテンツの配信システムにおいては、ダウンロード型の場合、データ転送量の無駄が多いという問題があり、またストリーミング型の場合、ユーザが入力した後に選択されたコンテンツを視聴するまで転送のための待ち時間が長いという問題があった。
【0010】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、インタラクティブムービー等のインタラクティブコンテンツをダウンロードする際のデータ転送量の無駄を省くことができ、また、ユーザにより選択されたコンテンツを視聴するまで待ち時間が長いという問題を解決できる、インタラクティブコンテンツ配信システム、インタラクティブコンテンツ配信方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のインタラクティブコンテンツ配信システムは、複数のクライアント端末と通信ネットワークにより接続され、前記クライアント端末からインタラクティブコンテンツの送信要求を受信し、該クライアント端末にインタラクティブコンテンツを配信するインタラクティブコンテンツ配信システムであって、インタラクティブコンテンツが所定の選択肢に対応するシーン単位で分割し暗号化されたコンテンツパーツの1または2以上を記憶部に保持すると共に、前記クライアント端末からコンテンツパーツ送信要求を受信し、該クライアント端末から送信要求されたコンテンツパーツのIDを基に前記記憶部に保持したコンテンツパーツを読み出して前記クライアント端末に配信する1または2以上の配信サーバと、前記コンテンツパーツのIDと該コンテンツパーツの次に視聴される可能性のある1または2以上のコンテンツパーツの候補のIDとを対応づけて記録すると共に、前記各コンテンツパーツを保持する配信サーバのアドレス情報を記録したメタファイルを記憶部に保持し、前記クライアント端末からメタファイル送信要求を受信し、前記記憶部に保持したメタファイルを読み出して前記クライアント端末に配信するインデックスサーバと、前記コンテンツパーツを復号するために必要な復号鍵を記憶部に保持し、前記クライアント端末から復号鍵送信要求を受信し、前記記憶部に保持した復号鍵を読み出して前記クライアント端末に配信する鍵サーバとを備えることを特徴とする。
これにより、必要なデータのみを配信サーバからクライアント端末に転送させることができる。このため、従来のダウンロード型の課題であるデータ転送量の増大を抑え、同時に従来のストリーミング型の課題である待ち時間の低減や配信サーバの負荷を抑えることが可能となる。
【0012】
また、本発明のインタラクティブコンテンツ配信システムは、前記クライアント端末が、前記インデックスサーバに対しコンテンツパーツのメタファイルの送信を要求するメタファイル要求手段と、前記鍵サーバに対しコンテンツパーツの復号鍵の送信を要求する復号鍵要求手段と、前記インデックスサーバから受信したメタファイル内に記録された情報を解析し、視聴すべきコンテンツパーツと該コンテンツパーツを保持する配信サーバを特定すると共に、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツの候補と該候補となるコンテンツパーツを保持する配信サーバを特定するメタファイル解析手段と、配信サーバに対しコンテンツパーツの送信を要求すると共に、現在のコンテンツパーツの視聴中に、次に視聴する可能性のあるコンテンツパーツの送信を要求するコンテンツパーツ要求手段と、前記コンテンツパーツ要求手段により受信した次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツの候補から1つのコンテンツパーツを選択するためのコンテンツパーツ選択手段と、視聴対象となるコンテンツパーツを前記復号鍵により復号して再生する復号化手段と、インタラクティブコンテンツの再生処理の終了後に、クライアント端末内に保持したコンテンツパーツ、メタファイル、および復号鍵の情報を消去するコンテンツパーツ管理手段とを備えることを特徴とする。
これにより、必要なデータのみを配信サーバからクライアント端末に転送させることができる。このため、従来のダウンロード型の課題であるデータ転送量の増大を抑え、同時に従来のストリーミング型の課題である待ち時間の低減や配信サーバの負荷を抑えることが可能となる。また、メタファイル、復号鍵及びコンテンツパーツがクライアント端末には残らないようにでき、コンテンツパーツの安全性を確保することができる。
【0013】
また、本発明のインタラクティブコンテンツ配信方法は、複数のクライアント端末と通信ネットワークにより接続され、前記クライアント端末からインタラクティブコンテンツの送信要求を受信し、該クライアント端末にインタラクティブコンテンツを配信するインタラクティブコンテンツ配信システムにおけるインタラクティブコンテンツ配信方法であって、1または2以上の配信サーバが、インタラクティブコンテンツが所定の選択肢に対応するシーン単位で分割し暗号化されたコンテンツパーツの1または2以上を記憶部に保持すると共に、前記クライアント端末からコンテンツパーツ送信要求を受信し、該クライアント端末から送信要求されたコンテンツパーツのIDを基に前記記憶部に保持したコンテンツパーツを読み出して前記クライアント端末に配信し、インデックスサーバが、前記コンテンツパーツのIDと該コンテンツパーツの次に視聴される可能性のある1または2以上のコンテンツパーツの候補のIDとを対応づけて記録すると共に、前記各コンテンツパーツを保持する配信サーバのアドレス情報を記録したメタファイルを記憶部に保持し、前記クライアント端末からメタファイル送信要求を受信し、前記記憶部に保持したメタファイルを読み出して前記クライアント端末に配信し、鍵サーバが、前記コンテンツパーツを復号するために必要な復号鍵を記憶部に保持し、前記クライアント端末から復号鍵送信要求を受信し、前記記憶部に保持した復号鍵を読み出して前記クライアント端末に配信することを特徴とする。
これにより、必要なデータのみを配信サーバからクライアント端末に転送させることができる。このため、従来のダウンロード型の課題であるデータ転送量の増大を抑え、同時に従来のストリーミング型の課題である待ち時間の低減や配信サーバの負荷を抑えることが可能となる。
【0014】
また、本発明のインタラクティブコンテンツ配信方法は、前記クライアント端末が、前記インデックスサーバに対しコンテンツパーツのメタファイルの送信を要求し、前記鍵サーバに対しコンテンツパーツの復号鍵の送信を要求し、前記インデックスサーバから受信したメタファイル内に記録された情報を解析し、視聴すべきコンテンツパーツと該コンテンツパーツを保持する配信サーバを特定すると共に、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツの候補と該候補となるコンテンツパーツを保持する配信サーバを特定し、配信サーバに対しコンテンツパーツの送信を要求すると共に、現在のコンテンツパーツの視聴中に、次に視聴する可能性のあるコンテンツパーツの送信を要求し、前記受信した、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツの候補から1つのコンテンツパーツを選択し、視聴対象となるコンテンツパーツを前記復号鍵により復号して再生し、インタラクティブコンテンツの再生処理の終了後に、クライアント端末内に保持したコンテンツパーツ、メタファイル、および復号鍵の情報を消去することを特徴とする。
これにより、必要なデータのみを配信サーバからクライアント端末に転送させることができる。このため、従来のダウンロード型の課題であるデータ転送量の増大を抑え、同時に従来のストリーミング型の課題である待ち時間の低減や配信サーバの負荷を抑えることが可能となる。また、メタファイル、復号鍵及びコンテンツパーツがクライアント端末には残らないようにでき、コンテンツパーツの安全性を確保することができる。
【0015】
また、本発明は、複数のクライアント端末と、インタラクティブコンテンツが所定の選択肢に対応するシーン単位で分割し暗号化されたコンテンツパーツの1または2以上をコンテンツパーツのIDと共に記憶部に保持し、クライアント端末からの送信要求により保持したコンテンツパーツを配信する1または2以上の配信サーバと、前記コンテンツパーツのID及び該コンテンツパーツの次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツのIDとを対応づけた情報と、各コンテンツパーツを保持する配信サーバのアドレス情報と記録したメタファイルを記憶部に保持し、前記クライアント端末からの送信要求により保持したメタファイルを配信するインデックスサーバと、前記コンテンツパーツを復号するために必要な復号鍵を保持し、前記クライアント端末からの送信要求により保持した復号鍵を配信する鍵サーバとを備えるインタラクティブコンテンツ配信システムにおける前記クライアント端末内のコンピュータに実行させるプログラムであって、前記インデックスサーバからコンテンツパーツのメタファイルを受信する処理と、前記鍵サーバからコンテンツパーツの復号鍵を受信する処理と、前記インデックスサーバから受信したメタファイル内に記録された情報を解析し、視聴すべきコンテンツパーツと該コンテンツパーツを保持する配信サーバを特定すると共に、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツの候補と該候補となるコンテンツパーツを保持する配信サーバを特定する処理と、配信サーバからコンテンツパーツを受信すると共に、現在のコンテンツパーツの視聴中に、次に視聴する可能性のあるコンテンツパーツを受信する処理と、配信サーバから受信した次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツの候補から1つのコンテンツパーツを選択するための処理と、視聴対象となるコンテンツパーツを前記復号鍵により復号して再生する処理と、インタラクティブコンテンツの再生処理の終了後に、クライアント端末内に保持したコンテンツパーツ、メタファイル、および復号鍵の情報を消去する処理とを実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0016】
本発明のインタラクティブコンテンツ配信システムおよびインタラクティブコンテンツ配信方法においては、インタラクティブコンテンツの動画をシーン単位で分割し暗号化して配信サーバに配信し、コンテンツパーツのIDと次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツのIDとを関連付けたメタファイルをインデックスサーバに保持しておき、クライアント端末では、メタファイルに記録された情報により、あるコンテンツパーツを再生している間に、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツだけを配信サーバからダウンロードするようにしたので、これにより、必要なデータのみを配信サーバからクライアント端末に転送させることができる。このため、従来のダウンロード型の課題であるデータ転送量の増大を抑え、同時に従来のストリーミング型の課題である待ち時間の低減や配信サーバの負荷を抑えることが可能となる。
【0017】
また、本発明のインタラクティブコンテンツ配信システムおよびインタラクティブコンテンツ配信方法においては、クライアント端末は、インデックスサーバからメタファイルを受信し、鍵サーバから復号鍵を受信し、配信サーバからコンテンツパーツを受信し、コンテンツパーツを復号鍵を用いて再生している間に、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツだけを配信サーバからダウンロードしておくようにし、さらにインタラクティブコンテンツの視聴の終了後に、受信したコンテンツパーツ、メタファイル、および復号鍵の情報を端末内から消去するようにしたので、これにより、必要なデータのみを配信サーバからクライアント端末に転送させることができる。このため、従来のダウンロード型の課題であるデータ転送量の増大を抑え、同時に従来のストリーミング型の課題である待ち時間の低減や配信サーバの負荷を抑えることが可能となる。また、メタファイル、復号鍵及びコンテンツパーツがクライアント端末には残らないようにでき、コンテンツパーツの安全性を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明のインタラクティブコンテンツ配信システムの構成例を示す図であり、インタラクティブコンテンツ配信システムの仕組みと、インタラクティブコンテンツの配信と視聴の手順を示す図である。以下、図1を参照して、インタラクティブコンテンツの配信と視聴の手順について説明する。
【0020】
最初に、オリジナルのインタラクティブコンテンツの動画を、所定の選択肢に対応するシーン単位で分割し、各パーツを同一の鍵で暗号化した暗号化コンテンツパーツ(単に、「コンテンツパーツ」ともいう)1を生成する(ステップS1)。
【0021】
そして、コンテンツパーツの配信開始前に、暗号化されたコンテンツパーツ1を、1つまたは複数の配信サーバ10に置き、コンテンツパーツ1の復号鍵3を鍵サーバ30に配置する(ステップS2)。なお、この際に1つの配信サーバ10に置かれるコンテンツパーツ1は、1つであってもよいし複数であってもよい。
【0022】
次に、各コンテンツパーツ1について次に視聴される可能性のあるパーツのリスト(例えば、コンテンツパーツAの次にはコンテンツパーツB、C、Dのいずれかが選択される可能性がある等)と、それぞれのコンテンツパーツの格納位置(例えば、URL(Uniform Resource Locator)等のアドレス情報)を記したファイル(メタファイル)を作成し、インデックスサーバ(Webサーバ等)20に置く(ステップS3)。このメタファイルは、例えば、図4に示すように、コンテンツパーツのID(識別記号)ごとに、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツのリストと、それぞれのコンテンツパーツを格納した配信サーバのURLを記したファイルである。
【0023】
そして、クライアント40がインタラクティブコンテンツを視聴する場合は、クライアント端末41により、鍵サーバ30から該当インタラクティブコンテンツを復号するために必要な復号鍵3を入手する(ステップS4)。この際に鍵サーバ30はコンテンツ視聴に必要な情報(例えば、クレジットカード番号など課金のための情報など)をクライアント40に求め、視聴が可能と判断されたクライアント40のクライアント端末41に対してのみ復号鍵3を発行する。
【0024】
また、クライアント40は、クライアント端末41により、視聴したいコンテンツのメタファイル2をインデックスサーバ20から入手する(ステップS5)。クライアント端末41はメタファイルに記録された情報を解析し、最初に視聴されるべきコンテンツパーツ1をダウンロードするための配信サーバ10を特定し、この配信サーバ10から最初に視聴されるべきコンテンツパーツ1をダウンロードする(ステップS6)。
【0025】
最初のコンテンツパーツ1のダウンロードが終了したら、そのコンテンツパーツ1を、ステップS4で入手した復号鍵3で復号化行い、視聴を開始する(ステップS7)。この際に復号化されたコンテンツパーツはクライアント端末41のメモリ上でのみ復号化されるためディスクなどの保存媒体には復号化されたコンテンツは記録されない。また。視聴と同時に次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツ1をメタファイル2から特定し、ダウンロードを行う。(このときに既存のコンテンツパーツの繰り返し視聴などにより、過去にコンテンツパーツが入手されている場合にはダウンロードを行わない)。
【0026】
クライアント端末41では、ユーザの入力を視聴・入力応答プログラムが受け付け、入力内容によって選択されたコンテンツパーツ1の視聴を実施する。このときに、次に視聴すべきコンテンツパーツ1のダウンロードが終了していない場合は終了まで待つ。
【0027】
以降、コンテンツパーツ1のダウンロードと視聴を繰り返す。そして、すべてのコンテンツパーツの視聴の終了後、復号鍵、コンテンツパーツ、およびメタファイルをクライアント端末41内から削除する(ステップS8)。
【0028】
このように、インタラクティブコンテンツの動画を、所定の選択肢に対応するシーン単位で分割したコンテンツパーツ1を配信サーバ10に配信しておき、クライアント端末41では、あるコンテンツパーツ1の再生と同時に、そのコンテンツパーツ1の次に再生される可能性のあるコンテンツパーツ1だけを配信サーバ10からダウンロードすることで、必要なデータのみを転送させることができる。このため、従来のダウンロード型の課題であるデータ転送量の増大を抑え、同時に従来のストリーミング型の課題である待ち時間の低減を実現でき、また、配信サーバ10の負荷を抑えることが可能となる。
【0029】
また、この際にダウンロードされたコンテンツの安全性を確保するためと、さらに視聴に対して正しく課金するために、各コンテンツパーツ1は暗号化し、暗号化を解く復号鍵3はコンテンツ配信者が管理する鍵サーバ30で集中的に管理するようする。また、鍵サーバ30からの復号鍵3の入手は視聴開始の契機で行われようにし、課金が正しく行われたクライアント40のクライアント端末41にのみにコンテンツパーツ1を配布するようにし、視聴終了後には復号鍵及びコンテンツパーツはクライアント端末には残らないようする。なお、コンテンツの視聴時に動的に認証、鍵の配布及び復号を行う仕組みとしてはDRM(Digital Rights Management)技術を利用することができる。
【0030】
また、図2は、本発明のインタラクティブコンテンツ配信システムにおける事前処理の手順を示すシーケンス図であり、インタラクティブコンテンツのパーツ化からコンテンツパーツやメタファイル等の各サーバへの配信までの手順を示すシーケンス図である。以下、図2を参照して事前処理の手順について説明する。
【0031】
最初に、コンテンツ加工端末60では、オリジナルのインタラクティブコンテンツを所定の選択肢に対応する独立したシーン単位で分割し、パーツ化する(ステップS11)。そして、各コンテンツパーツを暗号化し(ステップS12)、暗号化したコンテンツパーツを配信サーバ10に配信する(ステップS13)。
【0032】
また、メタファイルを作成し(ステップS14)、作成したメタファイルをインデックスサーバ20に配信する(ステップS15)。また、暗号化したコンテンツパーツを復号するための復号鍵を鍵サーバ30に配信する(ステップS16)。
【0033】
以上の手順により、配信サーバ10へのコンテンツパーツの格納、インデックスサーバ20へのメタファイルの格納、鍵サーバ30への復号鍵の格納を行い、事前準備が完了する。
【0034】
また、図3は、本発明のインタラクティブコンテンツ配信システムにおけるコンテンツの再生処理の手順を示すシーケンス図である。以下、図3を参照して、インタラクティブコンテンツの再生処理の手順について説明する。
【0035】
最初に、クライアント40は、視聴しようとするインタラクティブコンテンツの再生に必要な復号鍵を取得するために、クライアント端末41から鍵サーバ30に復号鍵要求を送信する(ステップS21)。鍵サーバ30では、クライアント40が復号鍵を取得する資格があるかどうかを認証する(ステップS22)。例えば、クライアント40が登録された会員であるかどうかを、ユーザIDやパスワードにより認証する。鍵サーバ30によりクライアント40の認証が行なわれると、鍵サーバ30からクライアント端末41に復号鍵が送信される(ステップS23)。
【0036】
クライアント端末41では、復号鍵の取得後に、インデックスサーバ20に対して該当インタラクティブコンテンツのメタファイル要求を送信し(ステップS24)、インデックスサーバ20はクライアント端末41に対して要求されたメタファイルを送信する(ステップS25)。
【0037】
クライアント端末41では、インデックスサーバ20から受信したメタファイルの内容を解析し(ステップS26)、メタファイル内のURL情報を基に、コンテンツパーツ送信要求を配信サーバ10に送信する(ステップS27)。配信サーバ10は、クライアント端末41からコンテンツパーツ送信要求を受信し、該当するコンテンツパーツをクライアント端末41に対して送信する(ステップS28)。
【0038】
クライアント端末41では、受信したコンテンツパーツを復号鍵を用いて復号化を行ない(ステップS29)、コンテンツを画面に表示する(ステップS33)。また、コンテンツパーツ復号化してコンテンツを画面に表示している間に、メタファイルを解析し、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツを特定し(ステップS30)、配信サーバ10に対するコンテンツパーツ送信要求と、配信サーバ10からクライアント端末41へのコンテンツパーツ送信が順次繰り返される(ステップS31、S32)。
【0039】
なお、コンテンツパーツの復号化(ステップS29)。メタファイル解析(ステップS30)、コンテンツパーツ送信要求(ステップS31)、コンテンツパーツ送信(ステップS32)の処理は、コンテンツパーツの視聴(ステップS33)の間に、並行して行なわれる。
【0040】
そして、クライアント端末41において最終のコンテンツパーツの画面への表示が終わると、受信したコンテンツパーツ、メタファイル、復号鍵の情報がクライアント端末41内から削除(消去)される(ステップS34)。
【0041】
このような手順により、クライアント端末41において、ある配信サーバ10からコンテンツの一部(コンテンツパーツ)をダウンロードし再生を行なっている間に、他の配信サーバ10から次のコンテンツパーツをダウンロードすることができる。
【0042】
また、図4は、メタファイルのデータ構成例を示す図である。図4に示す例では、インタラクティブコンテンツXに関するメタファイルの例である。図4に示す例では、コンテンツパーツ(0)について、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツのURL情報として、コンテンツパーツ(1)のURL、コンテンツパーツ(2)のURL、およびコンテンツパーツ(3)のURLが記録されている。 また、コンテンツパーツ(1)について、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツのURL情報として、コンテンツパーツ(4)のURL、コンテンツパーツ(5)のURL、およびコンテンツパーツ(6)のURLが記録されている。
【0043】
クライアント端末は、例えば、コンテンツパーツ(0)を視聴中に、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツ(1)、コンテンツパーツ(2)、およびコンテンツパーツ(3)をダウンロードしておき、クライアントにより次のコンテンツパーツを選択して視聴する。これにより、クライアントは、次のコンテンツパーツを滞りことなく視聴することができるようになる。
【0044】
なお、クライアント端末内に既にダウンロードしたコンテンツパーツの情報を記録しておき、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツの候補中に既にダウンロードしたコンテンツパーツが含まれている場合は、そのコンテンツパーツについては、ダウンロードを省略するようにできる。
【0045】
また、メタファイル中のコンテンツパーツの情報は、あるコンテンツパーツと該コンテンツパーツの次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツの候補とを、ツリー構造(木構造)的に記載した形式であるが、実際には、例えば、コンテンツパーツ(1)を選択した場合に、次に視聴される可能性があるコンテンツパーツの候補中にコンテンツパーツ(0)が含まれるなど、先に視聴されたコンテンツパーツに戻ることもある。
【0046】
また、図4に示すメタファイルのデータ構成では、次に視聴される可能性のある全てのコンテンツパーツを候補として記録しているが、現在視聴しているコンテンツパーツに対して、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツの候補中のいずれかが過去に既にダウンロードされていることが明らかな場合は、そのコンテンツパーツをメタファイルから除外するようにもできる。例えば、コンテンツパーツ(0)を視聴している場合は、過去にコンテンツパーツ(1)を必ず視聴していることが明らかな場合は、コンテンツパーツ(0)に関する情報(次に視聴される可能性のある候補の情報)からコンテンツパーツ(1)を除外しておくこともできる。
【0047】
図5は、配信サーバ、インデックスサーバ、および鍵サーバの構成例を示す図である。図5において、配信サーバ10と、インデックスサーバ20と、鍵サーバ30と、クライアント端末41とは、インターネット4で接続されている。
【0048】
配信サーバ10は、暗号化されたコンテンツパーツ1aを保存し管理するコンテンツ管理部11と、クライアント端末41から受信したコンテンツパーツ要求(コンテンツリクエスト)の内容を解析し、要求されたコンテンツパーツ1aをクライアント端末41に送信する要求解析部12と、インターネット4との通信インターフェイスとなる通信I/F13とで構成される。
【0049】
インデックスサーバ20は、メタファイル2aを保存し管理するメタファイル管理部21と、クライアント端末41から受信したメタファイル要求(メタファイルリクエスト)の内容を解析し、要求されたメタファイル2aを送信する要求解析部22と、インターネット4との通信インターフェイスとなる通信I/F23とで構成される。
【0050】
鍵サーバ30は、鍵ファイル3aを保存し管理する鍵ファイル管理部31と、クライアント端末41から受信した復号鍵要求(復号鍵リクエスト)の内容を解析し、要求された鍵ファイル3aをクライアント端末41に送信する要求解析部32と、インターネット4との通信インターフェイスとなる通信I/F33とで構成される。
【0051】
また、図6は、クライアント端末の構成例を示す図である。
図6において、リクエスト発行部51は、インデックスサーバ20に対しメタファイルの送信を要求するメタファイル要求部(メタファイル要求手段)51aと、鍵サーバ30に対し復号鍵の送信を要求する復号鍵要求部(復号鍵要求手段)51bと、配信サーバ10に対しコンテンツパーツの送信を要求するコンテンツパーツ要求部(コンテンツパーツ要求手段)51cとで構成される処理部である。メタファイル解析部(メタファイル解析手段)52は、インデックスサーバ20から受信したメタファイルを解析し、最初に視聴すべきコンテンツパーツと、そのコンテンツパーツを保持する配信サーバの特定、および、次に視聴する可能性のあるコンテンツパーツと、そのコンテンツパーツを保持する配信サーバを特定する処理を行なう。
【0052】
復号化部53は、暗号化されたコンテンツパーツ1bを復号鍵を用いて復号するための処理部である。描画部54は、復号化部53により復号されたコンテンツパーツを画面に描画するための処理部である。
【0053】
コンテンツ管理部(コンテンツパーツ管理手段)55は、現在視聴中のコンテンツパーツ1b、および次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツ1bを管理する処理を行ない、また、インタラクティブコンテンツの視聴終了後に、メタファイル、コンテンツパーツ、および復号鍵を消去する処理を行なう。
【0054】
コンテンツ選択部(コンテンツパーツ選択手段)56は、視聴・ユーザ応答プログラムにより、ユーザの入力を受け付け、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツ1bの中から、所望のコンテンツパーツを選択する処理を行なう。また、通信I/F57は、クライアント端末41とインターネット4との通信インターフェイスである。
【0055】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明のインタラクティブコンテンツ配信システムは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、インタラクティブムービー等のインタラクティブコンテンツを配信サーバからダウンロードする際のデータ転送量を減らし、また、ユーザにより選択されたコンテンツを視聴するまで待ち時間を短くする効果を奏するので、本発明はインタラクティブコンテンツ配信システム、インタラクティブコンテンツ配信方法、およびプログラム等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明のインタラクティブコンテンツ配信システムの構成例を示す図である。
【図2】インタラクティブコンテンツ配信システムにおける事前処理の手順を示すシーケンス図である。
【図3】インタラクティブコンテンツの再生処理の手順を示すシーケンス図である。
【図4】メタファイルのデータ構成例を示す図である。
【図5】配信サーバ、インデックスサーバ、および鍵サーバの構成例を示す図である。
【図6】クライアント端末の構成例を示す図である。
【図7】従来技術について説明するための図である。
【符号の説明】
【0058】
1、1a、1b コンテンツパーツ
2、2a メタファイル
3 復号鍵
3a 鍵ファイル
4 インターネット
10 配信サーバ
11 コンテンツ管理部
12 要求解析部
20 インデックスサーバ
21 メタファイル管理部
22 要求解析部
30 鍵サーバ
31 鍵ファイル管理部
32 要求解析部
40 クライアント
41 クライアント端末
51 リクエスト発行部
51a メタファイル要求部
51b 復号鍵要求部
51c コンテンツパーツ要求部
52 メタファイル解析部
53 復号化部
54 描画部
60 コンテンツ加工端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のクライアント端末と通信ネットワークにより接続され、前記クライアント端末からインタラクティブコンテンツの送信要求を受信し、該クライアント端末にインタラクティブコンテンツを配信するインタラクティブコンテンツ配信システムであって、
インタラクティブコンテンツが所定の選択肢に対応するシーン単位で分割し暗号化されたコンテンツパーツの1または2以上を記憶部に保持すると共に、前記クライアント端末からコンテンツパーツ送信要求を受信し、該クライアント端末から送信要求されたコンテンツパーツのIDを基に前記記憶部に保持したコンテンツパーツを読み出して前記クライアント端末に配信する1または2以上の配信サーバと、
前記コンテンツパーツのIDと該コンテンツパーツの次に視聴される可能性のある1または2以上のコンテンツパーツの候補のIDとを対応づけて記録すると共に、前記各コンテンツパーツを保持する配信サーバのアドレス情報を記録したメタファイルを記憶部に保持し、前記クライアント端末からメタファイル送信要求を受信し、前記記憶部に保持したメタファイルを読み出して前記クライアント端末に配信するインデックスサーバと、
前記コンテンツパーツを復号するために必要な復号鍵を記憶部に保持し、前記クライアント端末から復号鍵送信要求を受信し、前記記憶部に保持した復号鍵を読み出して前記クライアント端末に配信する鍵サーバと
を備えることを特徴とするインタラクティブコンテンツ配信システム。
【請求項2】
前記クライアント端末が、
前記インデックスサーバに対しコンテンツパーツのメタファイルの送信を要求するメタファイル要求手段と、
前記鍵サーバに対しコンテンツパーツの復号鍵の送信を要求する復号鍵要求手段と、
前記インデックスサーバから受信したメタファイル内に記録された情報を解析し、視聴すべきコンテンツパーツと該コンテンツパーツを保持する配信サーバを特定すると共に、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツの候補と該候補となるコンテンツパーツを保持する配信サーバを特定するメタファイル解析手段と、
配信サーバに対しコンテンツパーツの送信を要求すると共に、現在のコンテンツパーツの視聴中に、次に視聴する可能性のあるコンテンツパーツの送信を要求するコンテンツパーツ要求手段と、
前記コンテンツパーツ要求手段により受信した次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツの候補から1つのコンテンツパーツを選択するためのコンテンツパーツ選択手段と、
視聴対象となるコンテンツパーツを前記復号鍵により復号して再生する復号化手段と、
インタラクティブコンテンツの再生処理の終了後に、クライアント端末内に保持したコンテンツパーツ、メタファイル、および復号鍵の情報を消去するコンテンツパーツ管理手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載のインタラクティブコンテンツ配信システム。
【請求項3】
複数のクライアント端末と通信ネットワークにより接続され、前記クライアント端末からインタラクティブコンテンツの送信要求を受信し、該クライアント端末にインタラクティブコンテンツを配信するインタラクティブコンテンツ配信システムにおけるインタラクティブコンテンツ配信方法であって、
1または2以上の配信サーバが、インタラクティブコンテンツが所定の選択肢に対応するシーン単位で分割し暗号化されたコンテンツパーツの1または2以上を記憶部に保持すると共に、前記クライアント端末からコンテンツパーツ送信要求を受信し、該クライアント端末から送信要求されたコンテンツパーツのIDを基に前記記憶部に保持したコンテンツパーツを読み出して前記クライアント端末に配信し、
インデックスサーバが、前記コンテンツパーツのIDと該コンテンツパーツの次に視聴される可能性のある1または2以上のコンテンツパーツの候補のIDとを対応づけて記録すると共に、前記各コンテンツパーツを保持する配信サーバのアドレス情報を記録したメタファイルを記憶部に保持し、前記クライアント端末からメタファイル送信要求を受信し、前記記憶部に保持したメタファイルを読み出して前記クライアント端末に配信し、
鍵サーバが、前記コンテンツパーツを復号するために必要な復号鍵を記憶部に保持し、前記クライアント端末から復号鍵送信要求を受信し、前記記憶部に保持した復号鍵を読み出して前記クライアント端末に配信する
ことを特徴とするインタラクティブコンテンツ配信方法。
【請求項4】
前記クライアント端末が、
前記インデックスサーバに対しコンテンツパーツのメタファイルの送信を要求し、
前記鍵サーバに対しコンテンツパーツの復号鍵の送信を要求し、
前記インデックスサーバから受信したメタファイル内に記録された情報を解析し、視聴すべきコンテンツパーツと該コンテンツパーツを保持する配信サーバを特定すると共に、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツの候補と該候補となるコンテンツパーツを保持する配信サーバを特定し、
配信サーバに対しコンテンツパーツの送信を要求すると共に、現在のコンテンツパーツの視聴中に、次に視聴する可能性のあるコンテンツパーツの送信を要求し、
前記受信した、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツの候補から1つのコンテンツパーツを選択し、
視聴対象となるコンテンツパーツを前記復号鍵により復号して再生し、
インタラクティブコンテンツの再生処理の終了後に、クライアント端末内に保持したコンテンツパーツ、メタファイル、および復号鍵の情報を消去する
ことを特徴とする請求項3に記載のインタラクティブコンテンツ配信方法。
【請求項5】
複数のクライアント端末と、
インタラクティブコンテンツが所定の選択肢に対応するシーン単位で分割し暗号化されたコンテンツパーツの1または2以上をコンテンツパーツのIDと共に記憶部に保持し、クライアント端末からの送信要求により保持したコンテンツパーツを配信する1または2以上の配信サーバと、
前記コンテンツパーツのID及び該コンテンツパーツの次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツのIDとを対応づけた情報と、各コンテンツパーツを保持する配信サーバのアドレス情報と記録したメタファイルを記憶部に保持し、前記クライアント端末からの送信要求により保持したメタファイルを配信するインデックスサーバと、
前記コンテンツパーツを復号するために必要な復号鍵を保持し、前記クライアント端末からの送信要求により保持した復号鍵を配信する鍵サーバと
を備えるインタラクティブコンテンツ配信システムにおける前記クライアント端末内のコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記インデックスサーバからコンテンツパーツのメタファイルを受信する処理と、
前記鍵サーバからコンテンツパーツの復号鍵を受信する処理と、
前記インデックスサーバから受信したメタファイル内に記録された情報を解析し、視聴すべきコンテンツパーツと該コンテンツパーツを保持する配信サーバを特定すると共に、次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツの候補と該候補となるコンテンツパーツを保持する配信サーバを特定する処理と、
配信サーバからコンテンツパーツを受信すると共に、現在のコンテンツパーツの視聴中に、次に視聴する可能性のあるコンテンツパーツを受信する処理と、
配信サーバから受信した次に視聴される可能性のあるコンテンツパーツの候補から1つのコンテンツパーツを選択するための処理と、
視聴対象となるコンテンツパーツを前記復号鍵により復号して再生する処理と、
インタラクティブコンテンツの再生処理の終了後に、クライアント端末内に保持したコンテンツパーツ、メタファイル、および復号鍵の情報を消去する処理と
を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−217314(P2006−217314A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−28666(P2005−28666)
【出願日】平成17年2月4日(2005.2.4)
【出願人】(397065480)エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社 (187)
【Fターム(参考)】