説明

インターネットでのサービス利用時における個人情報入力管理システム

【課題】複数のサービス提供事業者の異なる個人認証パラメータを指定して個人認証が要求される場合に、公共サービス等で個別に管理している個人データを利用することにより、必要最小限の個人情報で認証できる個人情報入力管理システムを提供することにある。
【解決手段】個人認証用の事業者情報統合管理サーバであって、サービス提供事業者端末から入力された利用者確認用パラメータに従って、利用者確認用パラメータを利用者に入力させるための利用者確認用入力フォームを利用者端末に表示させる利用者確認用パラメータ入力部と、利用者確認用パラメータに基づいて利用者認識用検索キー項目を設定する利用者認証用検索キー項目編集処理部と、自装置にのみ接続されている利用者情報管理サーバへ利用者認識用検索キー項目を送信して、利用者情報管理サーバから利用者認識用検索キー項目に対応する利用者認証結果を受信する利用者認証結果受信処理部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はインターネットで提供されるサービス利用時における利用者個人情報の入力管理システムに関し、特に、各事業者毎に異なる利用者個人認証用情報に対応する個人情報入力管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のインターネットでの個人情報入力については、新規登録時に氏名情報(カナ、漢字)、住所情報(郵便番号、漢字住所、方書)、連絡先情報(電話番号、電子メールアドレス)など非常に多くの入力項目を必須入力として求められる(図8の入力フォーム例を参照)。
【0003】
非常に多くの個人情報を入力することが面倒であることやインターネットから個人情報を入力することに抵抗があることなどの理由で、インターネットでの予約等を利用しない利用者が多数存在すると思われる。
【0004】
そこで、従来の個人情報入力を管理するシステムとしては、例えば、特開2004−86601号公報に記載されているような個人情報入力軽減システムがある。
【0005】
このシステムでは、ユーザはまず初めに、携帯電話事業者サーバに、名前、住所、クレジットカード番号等の所定の個人情報を登録し、ユーザの携帯電話番号と関連付けて所定の個人情報を格納している。
【0006】
またユーザは、携帯電話で購入したい商品コードを入力するが、この情報は上記携帯電話事業者サーバに通知される。
【0007】
携帯電話事業者サーバはこのユーザの携帯電話番号に関連付けて格納されている個人情報を用いて、商品の販売処理を行う際、個人情報入力の軽減を図っている。
【0008】
【特許文献1】特開2004−86601
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、この従来の個人情報入力管理システムでは、次の3つの問題点があった。
【0010】
第1の問題点は、従来の個人情報入力管理システムにおいては、商品購入の際には個人情報を入力する必要はないが、ユーザは一度は必ず携帯電話事業者サーバに、名前、住所、クレジットカード番号等の所定の全ての個人情報を登録しなければならないため、ネットワーク上で個人情報が漏洩するリスクがある点である。
【0011】
第2の問題点は、従来の個人情報入力管理システムにおいては、全ての個人情報を最新データに維持する為に個人情報が変更された場合にタイムリーに更新することが要求され、各システムで個別管理する必要がある点である。
【0012】
第3の問題点は、従来の個人情報入力管理システムにおいては、複数のサービス提供事業者のそれぞれから異なる個人認証パラメータを指定して個人認証が要求された場合に対応できていない点である。
【0013】
そこで、本発明の目的は、複数のサービス提供事業者のそれぞれから異なる個人認証パラメータを指定して個人認証が要求される場合に、地方公共団体の公共サービス等の別システムで個別に管理している個人データを利用することにより、個人情報入力を電話番号等の必要最小限の情報で認証することができる個人情報入力管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の第1の個人認証システムは、複数のサービス事業者のそれぞれが使用するサービス提供事業者端末と、当該サービス事業者から提供されるサービスの利用者が使用する利用者端末と、当該利用者端末から入力される利用者の個人情報に基づいて当該利用者の個人認証を行う事業者情報統合管理サーバとがネットワークを介して相互に接続された個人認証システムであって、
前記事業者情報統合管理サーバは、
前記サービス提供事業者端末から入力された利用者確認用パラメータに従って、当該利用者確認用パラメータを利用者に入力させるための利用者確認用入力フォームを前記利用者端末に表示させる利用者確認用パラメータ入力部と、
前記利用者端末から入力された利用者確認用パラメータに基づいて利用者認識用検索キー項目を設定する利用者認証用検索キー項目編集処理部と、
自装置にのみ接続されている利用者情報管理サーバへ前記利用者認識用検索キー項目を送信して、当該利用者情報管理サーバから当該利用者認識用検索キー項目に対応する利用者認証結果を受信する利用者認証結果受信処理部と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明の第1の事業者情報統合管理サーバは、複数のサービス事業者のそれぞれが使用するサービス提供事業者端末から入力された利用者確認用パラメータに従って、当該利用者確認用パラメータを利用者に入力させるための利用者確認用入力フォームを前記サービス事業者から提供されるサービスの利用者が使用する利用者端末に表示させる利用者確認用パラメータ入力部と、
前記利用者端末から入力された利用者確認用パラメータに基づいて利用者認識用検索キー項目を設定する利用者認証用検索キー項目編集処理部と、
自装置にのみ接続されている利用者情報管理サーバへ前記利用者認識用検索キー項目を送信して、当該利用者情報管理サーバから当該利用者認識用検索キー項目に対応する利用者認証結果を受信する利用者認証結果受信処理部と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
本発明の第2の事業者情報統合管理サーバは、複数のサービス事業者のそれぞれが使用するサービス提供事業者端末から入力された前記サービス事業者毎の利用者確認用パラメータを記録した利用者確認用パラメータリストを格納する利用者確認用パラメータデータベースと、
前記利用者確認用パラメータリストを参照し、前記サービス事業者毎の利用者確認用入力フォームを前記サービス事業者から提供されるサービスの利用者が使用する利用者端末に表示させる利用者確認用パラメータ入力部と、
前記利用者確認用入力フォームに入力されたサービス事業者毎の利用者確認用パラメータを前記利用者端末から受信する利用者確認用パラメータ受信処理部と、
前記利用者確認用パラメータに基づいて利用者認証用検索キー項目を編集する利用者認証用検索キー項目編集処理部と、
自装置にのみ接続されている利用者情報管理サーバへ前記利用者認証用検索キー項目を送信する利用者認証用検索キー項目送信処理部と、
前記利用者情報管理サーバから、所定サービスの提供目的に限定管理された個人情報を格納した個人情報データベースを前記利用者認証用検索キー項目に基づいて検索した前記サービス提供事業者毎の利用者認証結果を受信する利用者認証結果受信処理部と、を備えることを特徴とする。
【0017】
本発明の第3の事業者情報統合管理サーバは、第2の事業者情報統合管理サーバにおいて、前記事業者統合管理サーバは前記利用者端末から入力された事業者毎の利用者確認用パラメータについて、入力フォーマットチェックを行う利用者確認用パラメータチェック部を含むことを特徴とする。
【0018】
本発明の第1の事業者情報統合管理方法は、事業者情報統合管理サーバが、複数のサービス事業者のそれぞれが使用するサービス提供事業者端末から入力された利用者確認用パラメータに従って、当該利用者確認用パラメータを利用者に入力させるための利用者確認用入力フォームを前記サービス事業者から提供されるサービスの利用者が使用する利用者端末に表示させる利用者確認用パラメータ入力ステップと、
前記事業者情報統合管理サーバが、前記利用者端末から入力された利用者確認用パラメータに基づいて利用者認識用検索キー項目を設定する利用者認証用検索キー項目編集処理ステップと、
前記事業者情報統合管理サーバが、自装置にのみ接続されている利用者情報管理サーバへ前記利用者認識用検索キー項目を送信して、当該利用者情報管理サーバから当該利用者認識用検索キー項目に対応する利用者認証結果を受信する利用者認証結果受信処理ステップと、を含むことを特徴とする。
【0019】
本発明の第2の事業者情報統合管理方法は、事業者情報統合管理サーバが、複数のサービス事業者のそれぞれが使用するサービス提供事業者端末から入力された前記サービス事業者毎の利用者確認用パラメータを記録した利用者確認用パラメータリストを参照し、前記サービス事業者毎の利用者確認用入力フォームを前記サービス事業者から提供されるサービスの利用者が使用する利用者端末に表示させる利用者確認用パラメータ入力ステップと、
前記事業者情報統合管理サーバが、前記利用者確認用入力フォームに入力されたサービス事業者毎の利用者確認用パラメータを前記利用者端末から受信する利用者確認用パラメータ受信処理ステップと、
前記事業者情報統合管理サーバが、前記利用者確認用パラメータに基づいて利用者認証用検索キー項目を編集する利用者認証用検索キー項目編集処理ステップと、
前記事業者情報統合管理サーバが、自装置にのみ接続されている利用者情報管理サーバへ前記利用者認証用検索キー項目を送信する利用者認証用検索キー項目送信処理ステップと、
前記事業者情報統合管理サーバが、前記利用者情報管理サーバから、所定サービスの提供目的に限定管理された個人情報を格納した個人情報データベースを前記利用者認証用検索キー項目に基づいて検索した前記サービス提供事業者毎の利用者認証結果を受信する利用者認証結果受信処理ステップと、を含むことを特徴とする。
【0020】
本発明の第3の事業者情報統合管理方法は、第2の事業者情報統合管理方法において、前記事業者統合管理サーバが、前記利用者端末から入力された事業者毎の利用者確認用パラメータについて、入力フォーマットチェックを行う利用者確認用パラメータチェックステップを含むことを特徴とする。
【0021】
本発明の第1の事業者情報統合管理プログラムは、複数のサービス事業者のそれぞれが使用するサービス提供事業者端末から入力された利用者確認用パラメータに従って、当該利用者確認用パラメータを利用者に入力させるための利用者確認用入力フォームを前記サービス事業者から提供されるサービスの利用者が使用する利用者端末に表示させる利用者確認用パラメータ入力処理と、
前記利用者端末から入力された利用者確認用パラメータに基づいて利用者認識用検索キー項目を設定する利用者認証用検索キー項目編集処理と、
自装置にのみ接続されている利用者情報管理サーバへ前記利用者認識用検索キー項目を送信して、当該利用者情報管理サーバから当該利用者認識用検索キー項目に対応する利用者認証結果を受信する利用者認証結果受信処理と、を事業者情報統合管理サーバに行わせることを特徴とする。
【0022】
本発明の第2の事業者情報統合管理プログラムは、複数のサービス事業者のそれぞれが使用するサービス提供事業者端末から入力された前記サービス事業者毎の利用者確認用パラメータを記録した利用者確認用パラメータリストを参照し、前記サービス事業者毎の利用者確認用入力フォームを前記サービス事業者から提供されるサービスの利用者が使用する利用者端末に表示させる利用者確認用パラメータ入力処理と、
前記利用者確認用入力フォームに入力されたサービス事業者毎の利用者確認用パラメータを前記利用者端末から受信する利用者確認用パラメータ受信処理と、
前記利用者確認用パラメータに基づいて利用者認証用検索キー項目を編集する利用者認証用検索キー項目編集処理と、
自装置にのみ接続されている利用者情報管理サーバへ前記利用者認証用検索キー項目を送信する利用者認証用検索キー項目送信処理と、
前記利用者情報管理サーバから、所定サービスの提供目的に限定管理された個人情報を格納した個人情報データベースを前記利用者認証用検索キー項目に基づいて検索した前記サービス提供事業者毎の利用者認証結果を受信する利用者認証結果受信処理と、を事業者情報統合管理サーバに行わせることを特徴とする。
【0023】
本発明の第3の事業者情報統合管理プログラムは、第2の事業者情報統合管理プログラムにおいて、前記利用者端末から入力された事業者毎の利用者確認用パラメータについて、入力フォーマットチェックを行う利用者確認用パラメータチェック処理を事業者情報統合管理サーバに行わせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明は、複数のサービス提供事業者のそれぞれから異なる個人認証パラメータを指定された場合において、必要最小限の個人情報の入力で認証することができる個人情報入力管理システムを提供できるという効果がある。
【0025】
その理由は事業者情報統合管理サーバで、利用者端末から入力される各サービス提供者毎に異なる利用者個人認証パラメータを一元的に管理し、また地方公共団体の公共サービス等の別システムで個別に管理している個人データを利用し、一部の入力項目のみでこの個人データを検索することにより、利用者個人が特定できるようにしたためである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
インターネットを利用して利用者からの事業者情報の参照およびサービス利用を行う際の予約受付時に、利用者の個人認証を行うシステムを、以下に一例として示す。
【0027】
尚、このようなシステムとして、本実施例では利用者が不特定多数ではなく管轄の市町村に在住している者や障害者のような何らかの認定を受けている者など、一部の利用者に限定する必要がある市民向けサービスを提供するシステムを想定している。
【0028】
図1を参照すると、本実施例は、利用者端末1と、サービス提供事業者端末2と、事業者情報統合管理サーバ3と、利用者情報管理サーバ4(別システム)とから構成されている。
【0029】
これらのうち、利用者端末1、サービス提供事業者端末2は、事業者情報統合管理サーバ3と相互接続可能なネットワーク(一例として、以下、インターネット5とする)を介して相互に接続されている。
【0030】
利用者情報管理サーバ4は事業者情報統合管理サーバ3から個人情報を参照する場合のみ接続され、外部からのアクセスはできないようになっている。
【0031】
利用者端末1は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であり、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant:個人用携帯情報端末)などの移動式端末を含む、インターネットへの接続が可能な端末である。
【0032】
事業者情報統合管理サーバ3で管理している事業者情報にアクセスし、事業者情報を画面に表示する機能を備えている。
【0033】
また、利用者端末1は、利用者の操作により、利用者を識別する情報と、利用者がサービス提供を希望する際の予約情報(事業者、サービスの内容に関する情報、利用したい日時を示す利用日時情報)とをインターネット5を介して、事業者情報統合管理サーバ3に送信する機能を備えている。
【0034】
サービス提供事業者端末2は、各事業所に設置されているパーソナルコンピュータ等の情報処理装置であり、サービス提供の種類と、内容、事業者名称、所在地、電話番号および予約空き状況など自事業所で提供する事業者情報を入力し、事業者情報統合管理サーバ3に送信する。
【0035】
各事業者は24時間営業、年中無休の事業者、平日日中のみ営業している事業者など予約受付時間は一律ではなくサービス提供事業者端末2は営業時間内のみ起動している。
【0036】
事業者情報統合管理サーバ3は、各サービス提供事業者を統合している事業者管理センターに設置されているワークステーション・サーバ等の情報処理装置であり、常時起動している。
【0037】
サービス提供事業者端末2から入力された事業者情報を取りまとめて、事業者情報管理データベース51により管理している。
【0038】
各事業者情報はユーザ・パスワード管理を行っており、サービス提供事業者端末2から事業者情報の更新や予約受付結果情報の参照および更新は自事業者の情報のみ可能とするように制限をしている。
【0039】
また、利用者端末1からの事業者情報へのアクセス、予約時の利用者個人確認入力情報および予約情報を受信し、利用者個人確認結果および予約受付結果を返信する。
【0040】
利用者情報管理サーバ4は、ワークステーション・サーバ等の情報処理装置であり、本来は事業者管理センター内で既に稼動している別システム用のサーバおよびデータベースである。
【0041】
このシステムで管理されている個人情報データベース6は事業者からサービスを受けることができる利用者の個人情報を保持している。
【0042】
事業者情報統合管理サーバ3からのみ参照が可能であり、利用者端末1およびサービスサービス提供事業者端末2からはアクセスできない。
【0043】
図2を参照すると、プロセッサで各種の制御を行うCPU40、プログラムや各種のパラメータを格納するROM41、書き換え可能な主記憶メモリであるRAM42、各種I/O処理、表示画面処理等の制御を行う周辺チップ等で構成される制御部30と、ディスク等のファイルを制御するファイル制御部31と、インターネット通信を制御するインターネット通信制御部32と、利用者情報管理サーバ4とのインターフェースを制御する利用者情報管理サーバI/F部33と、サービス予約時の利用者の個人認証を行う利用者認証プログラム50、各サービス提供事業者からの情報を登録する事業者情報管理データベース51、及び利用者の個人確認用に使用されるパラメータを登録する利用者確認用パラメータデータベース52を格納するDISK等で構成されるファイル34と、から構成されている。
【0044】
ここで、利用者認証プログラム50は制御部30内の主記憶メモリRAM42へロードされ、CPU40の制御の下で事業者サービスの予約受付時の利用者認証等の処理を行う。
【0045】
図3を参照すると、サービス利用者の個人認証を行う利用者認証プログラム50の構成が示されている。
【0046】
利用者認証プログラム50は、各サービス提供事業者端末2から入力されるサービス利用者の個人認証用のパラメータを、利用者確認用パラメータデータベース52へ登録する利用者認証用パラメータ受信処理部500と、利用者確認用パラメータを利用者端末1から入力させる利用者確認用パラメータ入力部(例えば、以下に、利用者認証用入力フォームをウェブ上に表示する制御を行う利用者確認ウェブ入力画面表示処理部501とする)と、利用者端末1から利用者が前記利用者認証用入力フォーム上で入力した利用者個人識別情報を受信する利用者個人識別情報受信処理部502と、該利用者個人識別情報受信処理部502で受信した利用者個人識別情報を利用者認証用検索キー項目に編集処理する利用者認証用検索キー項目編集処理部503と、利用者認証用検索キー項目を利用者情報管理サーバ4へ送信する利用者認証用検索キー項目送信処理部504と、利用者認証用検索キー項目から利用者情報管理サーバ4内の個人情報データベースに格納された個人情報を検索し、利用者の認証結果を受信する利用者認証結果受信処理部505と、事業者サービスの予約を受理する処理を行う事業者サービス予約受付受理処理部506とから構成されている。
【0047】
図4を参照すると、本発明の動作のフローチャートを示している。
【0048】
図5を参照すると、利用者個人検索処理のフローチャートを示している。
【0049】
図6を参照すると、利用者確認パラメータデータベース52の一例を示している。
利用者確認用パラメータデータベース52には、提供サービス名、提供サービスID、利用者確認用パラメータがパラメータ1で電話番号、パラメータ2で障害者手帳、運転免許証番号、保険証番号、年金手帳番号等が示されている。
【0050】
図7を参照すると、個人情報データベース6の一例を示している。
個人情報データベース6として、氏名、個人ID、電話番号、障害者手帳番号、運転免許証番号、保険証番号、年金番号、性別、年齢、住所等が示されている。
【0051】
図8を参照すると、利用者情報入力フォームの一例を示している。
【0052】
図9を参照すると、利用者認証用入力フォームの一例を示している。
【0053】
次に、図4〜図9を参照して本実施例の動作について詳細に説明する。
【0054】
図4を参照すると、まず各事業者はそれぞれ提供したい情報を入力して、事業者情報統合管理サーバ3に送信する(ステップA1)。
【0055】
事業者情報統合管理サーバ3は各事業者からの情報を事業者情報データベースに登録する(ステップA2)。
【0056】
利用者端末1より、事業者管理センター(例えば市町村などの自治体)が開設するホームページにアクセスして、事業者情報を検索する(ステップA3)。
【0057】
事業者情報統合管理サーバ3は、検索条件に該当する事業者が提供する情報とサービス予約空き情報を取得して、利用者端末1に送信する(ステップA4)。
【0058】
利用者端末1では、各事業者の情報が画面に表示されるため、その中からサービス提供を希望する事業者を選択して空き情報を確認し、空きがあれば、予約ボタンを選択して予約手続きを開始する(ステップA5)。
【0059】
手続きを開始すると、予約する際に必要な利用者確認を行う為の入力画面に、事業者管理センターから参照できる別システムで登録されている個人を識別できる最低限の入力項目(入力量が少ない、英数字のみの項目、例えば、以前に別の申請で登録したことがある電話番号やAA手帳、BB証明書、CC受給者証など発行された帳票に付番されている番号など)が表示される(ステップA6、図9を参照)。
【0060】
利用者は、個人を識別する為の入力を行った後、利用者端末1より指示(例えば、図9の「送信」ボタンをマウスでクリックする)ことによって、事業者情報統合管理サーバ3へ送信する(ステップA7)。
【0061】
事業者情報統合管理サーバ3は入力された情報を受信して検索キー項目として編集し、事業者情報統合管理サーバ3へ送信する(ステップA8)。
【0062】
事業者情報統合管理サーバ3は、検索キー情報を受信し、サーバで管理している個人情報データベースを検索する(ステップA9)。
【0063】
例として電話番号およびAA手帳番号による検索処理フローを図5に記載している。
【0064】
事業者情報統合管理サーバ3は検索した結果(利用者個人特定の可否)を事業者情報統合管理サーバ3へ返信する(ステップA10)。
【0065】
事業者情報統合管理サーバ3は結果を受信したら、結果を判断して以降の処理を行う(ステップA11)。
【0066】
利用者個人が特定できなかった場合は、個人認証エラー情報および予約受付ができない旨の情報を利用者端末1に送信する。
【0067】
利用者個人が特定できた場合は、個人認証ができたものとして予約を受け付ける。
【0068】
予約番号を付番して予約受付情報を事業者情報データベースへ更新し(ステップA13)、予約受付結果情報を編集して利用者端末1に送信するとともに、サービス提供事業者端末2へも同様に予約受付結果情報を電子メールにより送信する(ステップA14)。
【0069】
利用者は利用者端末1で、個人認証結果および予約受付結果を受信し(ステップA12、15)、各事業者はサービス提供事業者端末2で予約受付結果および予約を受け付けた利用者情報を受信する(ステップA16)。
【0070】
以降、利用者と事業者との間で予約内容を確認した上で、サービス提供の手続きを行う。
【0071】
以上のように、本実施例によれば、事業者情報を統合した上で既存の個人情報を利用する方式により、利用者は事業者の営業時間を気にすることなく予約が可能になるとともに、氏名、住所などの入力量の多い項目の入力が軽減される為、手続きが簡単になる。
【0072】
各事業者は各自でシステムを構築することなく情報提供が可能になる。
【0073】
また、各事業者で個人情報を個別に管理する必要性や、利用者が個人情報をインターネット上で送受信する機会を減少させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の構成図である。
【図2】事業者情報統合管理サーバ3の構成図である。
【図3】利用者認証プログラムの構成図である。
【図4】本発明の処理フローチャートである。
【図5】利用者個人検索処理のフローチャートである。
【図6】利用者確認用パラメータデータベースの一例を示す。
【図7】個人情報データベース6の一例を示す。
【図8】従来の入力フォームの一例を示す。
【図9】入力を軽減した場合の入力フォームの一例を示す。
【符号の説明】
【0075】
1 利用者端末
2 サービス提供事業者端末
3 事業者情報統合管理サーバ
4 利用者情報管理サーバ
5 インターネット
6 個人情報データベース
30 制御部
31 ファイル制御部
32 インターネット通信制御部
33 利用者情報管理サーバI/F部
34 ファイル
40 CPU
41 ROM
42 RAM
50 利用者認証プログラム
51 事業者情報管理データベース
52 利用者確認用パラメータデータベース
500 利用者認証用パラメータ受信処理部
501 利用者確認ウェブ入力画面表示処理部
502 利用者個人識別情報受信処理部
503 利用者認証用検索キー項目編集処理部
504 利用者認証用検索キー項目送信処理部
505 利用者認証結果受信処理部
506 事業者サービス予約受付受理処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサービス事業者のそれぞれが使用するサービス提供事業者端末と、当該サービス事業者から提供されるサービスの利用者が使用する利用者端末と、当該利用者端末から入力される利用者の個人情報に基づいて当該利用者の個人認証を行う事業者情報統合管理サーバとがネットワークを介して相互に接続された個人認証システムであって、
前記事業者情報統合管理サーバは、
前記サービス提供事業者端末から入力された利用者確認用パラメータに従って、当該利用者確認用パラメータを利用者に入力させるための利用者確認用入力フォームを前記利用者端末に表示させる利用者確認用パラメータ入力部と、
前記利用者端末から入力された利用者確認用パラメータに基づいて利用者認識用検索キー項目を設定する利用者認証用検索キー項目編集処理部と、
自装置にのみ接続されている利用者情報管理サーバへ前記利用者認識用検索キー項目を送信して、当該利用者情報管理サーバから当該利用者認識用検索キー項目に対応する利用者認証結果を受信する利用者認証結果受信処理部と、を備えたことを特徴とする個人認証システム。
【請求項2】
複数のサービス事業者のそれぞれが使用するサービス提供事業者端末から入力された利用者確認用パラメータに従って、当該利用者確認用パラメータを利用者に入力させるための利用者確認用入力フォームを前記サービス事業者から提供されるサービスの利用者が使用する利用者端末に表示させる利用者確認用パラメータ入力部と、
前記利用者端末から入力された利用者確認用パラメータに基づいて利用者認識用検索キー項目を設定する利用者認証用検索キー項目編集処理部と、
自装置にのみ接続されている利用者情報管理サーバへ前記利用者認識用検索キー項目を送信して、当該利用者情報管理サーバから当該利用者認識用検索キー項目に対応する利用者認証結果を受信する利用者認証結果受信処理部と、を備えたことを特徴とする事業者情報統合管理サーバ。
【請求項3】
複数のサービス事業者のそれぞれが使用するサービス提供事業者端末から入力された前記サービス事業者毎の利用者確認用パラメータを記録した利用者確認用パラメータリストを格納する利用者確認用パラメータデータベースと、
前記利用者確認用パラメータリストを参照し、前記サービス事業者毎の利用者確認用入力フォームを前記サービス事業者から提供されるサービスの利用者が使用する利用者端末に表示させる利用者確認用パラメータ入力部と、
前記利用者確認用入力フォームに入力されたサービス事業者毎の利用者確認用パラメータを前記利用者端末から受信する利用者確認用パラメータ受信処理部と、
前記利用者確認用パラメータに基づいて利用者認証用検索キー項目を編集する利用者認証用検索キー項目編集処理部と、
自装置にのみ接続されている利用者情報管理サーバへ前記利用者認証用検索キー項目を送信する利用者認証用検索キー項目送信処理部と、
前記利用者情報管理サーバから、所定サービスの提供目的に限定管理された個人情報を格納した個人情報データベースを前記利用者認証用検索キー項目に基づいて検索した前記サービス提供事業者毎の利用者認証結果を受信する利用者認証結果受信処理部と、を備えたことを特徴とする事業者情報統合管理サーバ。
【請求項4】
前記事業者統合管理サーバは前記利用者端末から入力された事業者毎の利用者確認用パラメータについて、入力フォーマットチェックを行う利用者確認用パラメータチェック部を含むことを特徴とする請求項3記載の事業者情報統合管理サーバ。
【請求項5】
事業者情報統合管理サーバが、複数のサービス事業者のそれぞれが使用するサービス提供事業者端末から入力された利用者確認用パラメータに従って、当該利用者確認用パラメータを利用者に入力させるための利用者確認用入力フォームを前記サービス事業者から提供されるサービスの利用者が使用する利用者端末に表示させる利用者確認用パラメータ入力ステップと、
前記事業者情報統合管理サーバが、前記利用者端末から入力された利用者確認用パラメータに基づいて利用者認識用検索キー項目を設定する利用者認証用検索キー項目編集処理ステップと、
前記事業者情報統合管理サーバが、自装置にのみ接続されている利用者情報管理サーバへ前記利用者認識用検索キー項目を送信して、当該利用者情報管理サーバから当該利用者認識用検索キー項目に対応する利用者認証結果を受信する利用者認証結果受信処理ステップと、を含むことを特徴とする事業者情報統合管理方法。
【請求項6】
事業者情報統合管理サーバが、複数のサービス事業者のそれぞれが使用するサービス提供事業者端末から入力された前記サービス事業者毎の利用者確認用パラメータを記録した利用者確認用パラメータリストを参照し、前記サービス事業者毎の利用者確認用入力フォームを前記サービス事業者から提供されるサービスの利用者が使用する利用者端末に表示させる利用者確認用パラメータ入力ステップと、
前記事業者情報統合管理サーバが、前記利用者確認用入力フォームに入力されたサービス事業者毎の利用者確認用パラメータを前記利用者端末から受信する利用者確認用パラメータ受信処理ステップと、
前記事業者情報統合管理サーバが、前記利用者確認用パラメータに基づいて利用者認証用検索キー項目を編集する利用者認証用検索キー項目編集処理ステップと、
前記事業者情報統合管理サーバが、自装置にのみ接続されている利用者情報管理サーバへ前記利用者認証用検索キー項目を送信する利用者認証用検索キー項目送信処理ステップと、
前記事業者情報統合管理サーバが、前記利用者情報管理サーバから、所定サービスの提供目的に限定管理された個人情報を格納した個人情報データベースを前記利用者認証用検索キー項目に基づいて検索した前記サービス提供事業者毎の利用者認証結果を受信する利用者認証結果受信処理ステップと、を含むことを特徴とする事業者情報統合管理方法。
【請求項7】
前記事業者統合管理サーバが、前記利用者端末から入力された事業者毎の利用者確認用パラメータについて、入力フォーマットチェックを行う利用者確認用パラメータチェックステップを含むことを特徴とする請求項6記載の事業者情報統合管理方法。
【請求項8】
複数のサービス事業者のそれぞれが使用するサービス提供事業者端末から入力された利用者確認用パラメータに従って、当該利用者確認用パラメータを利用者に入力させるための利用者確認用入力フォームを前記サービス事業者から提供されるサービスの利用者が使用する利用者端末に表示させる利用者確認用パラメータ入力処理と、
前記利用者端末から入力された利用者確認用パラメータに基づいて利用者認識用検索キー項目を設定する利用者認証用検索キー項目編集処理と、
自装置にのみ接続されている利用者情報管理サーバへ前記利用者認識用検索キー項目を送信して、当該利用者情報管理サーバから当該利用者認識用検索キー項目に対応する利用者認証結果を受信する利用者認証結果受信処理と、を事業者情報統合管理サーバに行わせることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
複数のサービス事業者のそれぞれが使用するサービス提供事業者端末から入力された前記サービス事業者毎の利用者確認用パラメータを記録した利用者確認用パラメータリストを参照し、前記サービス事業者毎の利用者確認用入力フォームを前記サービス事業者から提供されるサービスの利用者が使用する利用者端末に表示させる利用者確認用パラメータ入力処理と、
前記利用者確認用入力フォームに入力されたサービス事業者毎の利用者確認用パラメータを前記利用者端末から受信する利用者確認用パラメータ受信処理と、
前記利用者確認用パラメータに基づいて利用者認証用検索キー項目を編集する利用者認証用検索キー項目編集処理と、
自装置にのみ接続されている利用者情報管理サーバへ前記利用者認証用検索キー項目を送信する利用者認証用検索キー項目送信処理と、
前記利用者情報管理サーバから、所定サービスの提供目的に限定管理された個人情報を格納した個人情報データベースを前記利用者認証用検索キー項目に基づいて検索した前記サービス提供事業者毎の利用者認証結果を受信する利用者認証結果受信処理と、を事業者情報統合管理サーバに行わせることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
前記利用者端末から入力された事業者毎の利用者確認用パラメータについて、入力フォーマットチェックを行う利用者確認用パラメータチェック処理を事業者情報統合管理サーバに行わせることを特徴とする請求項9記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−122402(P2007−122402A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−313591(P2005−313591)
【出願日】平成17年10月28日(2005.10.28)
【出願人】(000213301)中部日本電気ソフトウェア株式会社 (56)
【Fターム(参考)】