説明

エアー注入部の給排気構造、エアー注入部の給気構造、エアー注入部の排気構造及びこれらを用いた遊戯用プール

【目的】 本発明の目的は、エアー注入部に容易に給気及び/又は排気することができる遊戯用プールを提供する。
【構成】 プールは、エアー注入部200に設けられたポンプ収容部300と、ポンプ収容部300のポンプ接続部320の底に設けられた給排気口330と、エアー注入部200内に配置され且つ給排気口330を開閉可能なシール部材350と、給排気口330の縁部に懸架された懸架部材340と、シール部材350に設けられ且つ懸架部材340の孔部341に移動自在に挿入された突出部材360と、懸架部材340の孔部341の外周縁部と突出部材360のフランジ363の間に介在し、シール部材350を閉方向に付勢するコイルスプリング370とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マンションのベランダや家の庭等で使用される遊戯用プールに関し、特に、エアー注入部の給排気構造、エアー注入部の給気構造、エアー注入部の排気構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊戯用プールは、円筒状のエアー注入部の外面に給排気口が設けられている。この給排気口から前記エアー注入部にエアーが給気又は排気される(特許文献1参照)。前記給排気口には、該給排気口の周りを摘むことにより開く開閉弁が設けられているものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭37−21172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、前記給排気口の周りを摘み、前記開閉弁を開いた状態を維持しながら、該給排気口から前記エアー注入部にエアーを給気又は排気する作業は非常に困難であった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、エアー注入部に容易に給気及び/又は排気することができるエアー注入部の給排気構造、エアー注入部の給気構造、エアー注入部の排気構造及びこれらを備えた遊戯用プールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のエアー注入部の給排気構造は、エアー注入部に対してエアーを給排気するエアー注入部の給排気構造である。この給排気構造は、前記エアー注入部に設けられた給排気口と、前記エアー注入部内に配置され且つ前記給排気口を開閉可能なシール部材と、このシール部材に設けられ且つ前記給排気口から前記エアー注入部外に突出する部材であって、先端部にフランジを有する突出部材と、前記給排気口の外縁部と前記突出部材のフランジとの間に介在し、前記シール部材を閉方向に付勢する付勢手段とを備えている。
【0007】
このような本発明のエアー注入部の給排気構造による場合、前記付勢手段の付勢力により、シール部材が前記給排気口を塞いでいる。このため、前記突出部材を前記付勢手段の付勢力に抗して押圧するだけで、前記シール部材に前記給排気口を開放させることができる。このように前記給排気口を簡単に開放することができるので、該給排気口を開放しつつ、前記エアー注入部に対して容易にエアーを給気及び排気することができる。
【0008】
前記給排気口の縁部に懸架部材が懸架された構成とすることができる。この懸架部材には、前記突出部材が移動自在に挿入された孔部が設けられている。前記付勢手段は、前記給排気口の外縁部と前記突出部材のフランジとの間ではなく、前記懸架部材の孔部の縁部と前記突出部材のフランジとの間に介在し、前記シール部材を閉方向に付勢している。この場合、前記突出部材が孔部にガイドされるため、前記シール部材による前記給排気口の開閉が安定する。
【0009】
前記給排気口はエアーポンプの給気部、排気部又は給排気部が接続可能な構成とすることができる。この場合、前記給排気口に接続されたエアーポンプの給気部、排気部又は給排気部に、前記突出部材のフランジが前記付勢手段の付勢力に抗して押圧されることにより、前記シール部材が前記給排気口を開放する構成とすることも可能である。この場合、エアーポンプの給気部、排気部又は給排気部を前記給排気口に接続するだけで、前記給排気口が開くので、前記エアー注入部に対して更に容易にエアーを給気及び排気することができる。
【0010】
又は、前記給気部又は給排気部から給気されるエアーに、前記シール部材が前記付勢手段の付勢力に抗して押圧されることにより、該シール部材が前記給排気口を開放するように構成することも可能である。この場合、前記給気部又は給排気部から給気されるエアーの圧力により、前記給排気口が開くので、前記エアー注入部に対して更に容易にエアーを給気することができる。
【0011】
前記給排気構造は、前記エアー注入部の外面に設けられた凹部を更に備えた構成とすることができる。前記給排気口は、前記エアー注入部ではなく、前記凹部の底板部又は側壁部に設けられている。前記突出部材の前記給排気口から突出する部分及びフランジは、前記凹部内に配置されている。よって、前記突出部材のフランジが不用意に押圧され、前記給排気口が開放されるのを防ぐことができる。
【0012】
前記給排気構造は、前記エアー注入部の外面に設けられた凹状のポンプ収容部を更に備えた構成とすることができる。前記給排気口は、前記エアー注入部ではなく、前記ポンプ収容部の底板部又は側壁部に設けられている。前記突出部材の前記給排気口から突出する部分及びフランジは、前記ポンプ収容部内に配置されている。よって、前記突出部材のフランジが不用意に押圧され、前記給排気口が開放されるのを防ぐことができる。
【0013】
前記給排気構造は、前記凹部を塞ぐカバーを更に備えた構成とすることができる。この場合、前記カバーにより前記凹部が塞がれているため、前記突出部材のフランジが不用意に押圧され、前記給排気口が開放されるのを更に防ぐことができる。
【0014】
前記給排気構造は、前記ポンプ収容部を塞ぐカバーを更に備えた構成とすることができる。この場合、前記カバーにより、前記ポンプ収容部に収容されるエアーポンプに対して、防水及び/又は防塵することが可能になる。
【0015】
前記給排気構造は、前記カバーを開状態及び/又は閉状態で維持するロック手段を更に備えている。この場合、エアーポンプの給排気時に、前記ロック手段により前記カバーを開状態で維持しておくことにより、前記カバーによりエアーポンプの給排気が邪魔されるのを防ぐことができる。
【0016】
本発明のエアー注入部の給気構造は、エアー注入部に対してエアーを給気するエアー注入部の給気構造である。この給気構造は、前記エアー注入部に設けられた給気口と、前記エアー注入部内に配置され且つ前記給気口を開閉可能なシール部材と、このシール部材に設けられ且つ前記給気口から前記エアー注入部外に突出する部材であって、先端部にフランジを有する突出部材と、前記給気口の外縁部と前記突出部材のフランジとの間に介在し、前記シール部材を閉方向に付勢する付勢手段とを備えている。
【0017】
このようなエアー注入部の給気構造による場合、前記付勢手段の付勢力により、シール部材が前記給気口を塞いでいる。このため、前記突出部材を前記付勢手段の付勢力に抗して押圧するだけで、前記シール部材に前記給気口を開放させることができる。このように前記給気口を簡単に開放することができるので、該給気口を開放しつつ、前記エアー注入部に対して容易にエアーを給気することができる。
【0018】
前記給気口の縁部に懸架部材が懸架された構成とすることができる。この懸架部材には、前記突出部材が移動自在に挿入された孔部が設けられている。前記付勢手段は、前記給気口の外縁部と前記突出部材のフランジとの間ではなく、前記懸架部材の孔部の縁部と前記突出部材のフランジとの間に介在し、前記シール部材を閉方向に付勢している。この場合、前記突出部材が孔部にガイドされるため、前記シール部材による前記給気口の開閉が安定する。
【0019】
前記給気口はエアーポンプの給気部が接続可能な構成とすることができる。この場合、前記給気口に接続されたエアーポンプの給気部に、前記ガイド部材のフランジが前記付勢手段の付勢力に抗して押圧されることにより、前記シール部材が前記給気口を開放する構成とすることが可能である。この場合、エアーポンプの給気部を前記給気口に接続するだけで、前記給気口が開くので、前記エアー注入部に対して更に容易にエアーを給気することができる。
【0020】
又は、前記給気部から給気されるエアーに前記シール部材が前記付勢手段の付勢力に抗して押圧されることにより、該シール部材が前記給気口を開放するように構成することも可能である。この場合、前記給気部から給気されるエアーの圧力により、前記給気口が開くので、前記エアー注入部に対して更に容易にエアーを給気することができる。
【0021】
前記給気構造は、前記エアー注入部の外面に設けられた凹状のポンプ収容部を更に備えた構成とすることができる。前記給気口は、前記エアー注入部ではなく、前記ポンプ収容部の底板部又は側壁部に設けられている。前記突出部材の前記給気口から突出する部分及びフランジは、前記ポンプ収容部内に配置されている。よって、前記突出部材のフランジが不用意に押圧され、前記給気口が開放されるのを防ぐことができる。
【0022】
前記給気構造は、前記凹部を塞ぐカバーを更に備えた構成とすることができる。この場合、前記カバーにより前記凹部が塞がれているため、前記突出部材のフランジが不用意に押圧され、前記給気口が開放されるのを更に防ぐことができる。
【0023】
前記給気構造は、前記ポンプ収容部を塞ぐカバーを更に備えた構成とすることができる。この場合、前記カバーにより、前記ポンプ収容部に収容されるエアーポンプに対して、防水及び/又は防塵することが可能になる。
【0024】
前記給気構造は、前記カバーを開状態及び/又は閉状態で維持するロック手段を更に備えている。この場合、エアーポンプの給気時に、前記ロック手段により前記カバーを開状態で維持しておくことにより、前記カバーによりエアーポンプの給気が邪魔されるのを防ぐことができる。
【0025】
本発明のエアー注入部の排気構造は、エアー注入部からエアーを排気するエアー注入部の排気構造である。この排気構造は、前記エアー注入部に設けられた排気口と、前記エアー注入部内に配置され且つ前記排気口を開閉可能なシール部材と、このシール部材に設けられ且つ前記排気口から前記エアー注入部外に突出する部材であって、先端部にフランジを有する突出部材と、前記排気口の外縁部と前記突出部材のフランジとの間に介在し、前記シール部材を閉方向に付勢する付勢手段とを備えている。
【0026】
このようなエアー注入部の排気構造による場合、前記付勢手段の付勢力により、シール部材が前記排気口を塞いでいる。このため、前記突出部材を前記付勢手段の付勢力に抗して押圧するだけで、前記シール部材に前記排気口を開放させることができる。このように前記排気口を簡単に開放し、前記エアー注入部内のエアーを容易に排気することができる。
【0027】
前記排気口の縁部に懸架部材が懸架された構成とすることができる。この懸架部材には、前記突出部材が移動自在に挿入された孔部が設けられている。前記付勢手段は、前記排気口の外縁部と前記突出部材のフランジとの間ではなく、前記懸架部材の孔部の縁部と前記突出部材のフランジとの間に介在し、前記シール部材を閉方向に付勢している。この場合、前記突出部材が孔部にガイドされるため、前記シール部材による前記排気口の開閉が安定する。
【0028】
前記排気口はエアーポンプの排気部が接続可能な構成とすることができる。この場合、前記排気口に接続されたエアーポンプの排気部に、前記ガイド部材のフランジが前記付勢手段の付勢力に抗して押圧されることにより、前記シール部材が前記排気口を開放するようになっている。この場合、エアーポンプの排気部を前記排気口に接続するだけで、前記排気口が開くので、前記エアー注入部内のエアーを更に容易に排気することができる。
【0029】
前記排気構造は、前記エアー注入部の外面に設けられた凹状のポンプ収容部を更に備えた構成とすることができる。前記排気口は、前記エアー注入部ではなく、前記ポンプ収容部の底板部又は側壁部に設けられている。前記突出部材の前記排気口から突出する部分及びフランジは、前記ポンプ収容部内に配置されている。よって、前記突出部材のフランジが不用意に押圧され、前記排気口が開放されるのを防ぐことができる。
【0030】
前記排気構造は、前記凹部を塞ぐカバーを更に備えた構成とすることができる。この場合、前記カバーにより前記凹部が塞がれているため、前記突出部材のフランジが不用意に押圧され、前記排気口が開放されるのを更に防ぐことができる。
【0031】
前記排気構造は、前記ポンプ収容部を塞ぐカバーを更に備えた構成とすることができる。この場合、前記カバーにより、前記ポンプ収容部に収容されるエアーポンプに対して、防水及び/又は防塵することが可能になる。
【0032】
前記排気構造は、前記カバーを開状態及び/又は閉状態で維持するロック手段を更に備えている。この場合、エアーポンプの排気時に、前記ロック手段により前記カバーを開状態で維持しておくことにより、前記カバーによりエアーポンプの排気が邪魔されるのを防ぐことができる。
【0033】
本発明の遊戯用プールは、上記給排気構造、給気構造又は排気構造を備えている。
【0034】
筒状の前記エアー注入部により前記遊戯用プールの貯水部が区画されている場合、前記遊戯用プールは、前記エアー注入部に設けられ且つ該エアー注入部を厚み方向に貫通する給排水路と、前記エアー注入部の外面に設けられ且つ前記給排水口に連通する筒状の給排水口とを更に備えた構成とすることができる。前記給排水口はホースが接続可能になっている。この場合、前記ホースの一端部を前記給排水口に、他端部を水道の蛇口に接続することにより、水を貯水部に直接給水することができる。また、前記ホースの他端部を排水口等に向け、直接排水することができる。よって、ベランダや庭が水浸しになるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施の形態に係る遊戯用プールの概略正面図である。
【図2】前記プールの概略図であって、(a)が平面図、(b)が底面図である。
【図3】前記プールの概略図であって、(a)が右側面図、(b)が左側面図である。
【図4】前記プールの図2(a)中のA−A部分断面図である。
【図5】前記プールの図3(b)中のα部分の拡大図ある。
【図6】前記プールの図3(b)中のα部分のカバー開状態を示す拡大図ある。
【図7】前記プールの図3(b)中のB−B断面図である。
【図8】前記プールのポンプ接続部にエアーポンプの給気口を接続した状態を示す概略図であって、(a)が前記プールの図3(b)中のB−B断面図、(b)が図4中のγ部分の拡大図である。
【図9】前記プールのポンプ接続部にエアーポンプの排気口を接続した状態を示す概略図であって、(a)が前記プールの図3(b)中のB−B断面図、(b)が図4中のγ部分の拡大図である。
【図10】前記プールの図2(a)中のβ部分の拡大図である。
【図11】前記プールの給排気を行うためのエアーポンプの概略図であって、(a)が底面図、(b)が正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の実施の形態に係る遊戯用プールについて図1乃至図11を参照しつつ説明する。ここに掲げる遊戯用プールは、底板シート100と、エアー注入部200と、ポンプ収容部300と、カバー400と、給排水路500と、給排水口600と、栓700とを備えている。以下、各部について詳しく説明する。
【0037】
底板シート100は、図1、図2(b)、図3及び図4に示すように、本遊戯用プールの底部をなす略長方形のビニール等の樹脂製の不透明シートである。このシート100の外周縁部上には角筒状のエアー注入部200が設けられている。エアー注入部200は、外壁シート210と、内壁シート220と、天板シート230と、仕切りシート240とを有している。外壁シート210は、底板シート100と略同じ外形を有する角筒状のビニール等の樹脂製の透明シートである。この外壁シート210の下端部はシート100の外側端部に熱圧着されている。内壁シート220は、底板シート100よりも外形が小さい角筒状のビニール等の樹脂製の透明シートである。この内壁シート220の下端部はシート100の外壁シート210が熱圧着された部分よりも内側部分に熱圧着されている。天板シート230は、底板シート100と略同じ外形を有する四角い枠状のビニール等の樹脂製の不透明シートである。この天板シート230の外側端部は外壁シート210の上端部に、内側端部は内壁シート220の上端部に各々熱圧着されている。
【0038】
底板シート100の外周縁部、外壁シート210、内壁シート220及び天板シート230により区画される空間が、図4に示すように、エアーが注入されるエアー注入空間となっている。このように底板シート100の外周縁部はエアー注入部200の一部を構成している。また、底板シート100及び内壁シート220の外周縁部の内側部分により区画される空間が、図2(a)及び図4に示すように、貯水部Wとなっている。仕切りシート240は、図4に示すように、天板シート230よりも外形及び内形が小さい四角い枠状のビニール等の樹脂製のシートである。この仕切りシート240の外側端部は外壁シート210の中間部に、内側端部が内壁シート220の中間部に各々熱圧着されている。このように仕切りシート240が外壁シート210の中間部と内壁シート220の中間部との間に各々介在することにより、前記エアー注入空間を上下に二分している。仕切りシート240には、厚み方向に貫通する孔(図示せず)が設けられている。この孔を通じて仕切りシート240により二分した前記エアー注入空間の上下の空間にエアーが流通するようになっている。
【0039】
外壁シート210の長さ方向の一端部には、図3(b)乃至図6に示すように、ポンプ収容部300及びカバー400が設けられている。また、外壁シート210のポンプ収容部300の両側部分には、図6に示すように、一対のベルクロテープ211(ロック手段)が設けられている。また、外壁シート210の上端部にも、図3及び図5に示すように、ベルクロテープ212が設けられている。カバー400は、外壁シート210等と同じビニール等の長方形の樹脂製のシートである。このカバー400の幅方向の一端部は外壁シート210のポンプ収容部300の上側部分に熱圧着されている。これにより、カバー400がポンプ収容部300を覆う閉位置からポンプ収容部300を開放する開位置にかけて回動するようになっている。カバー400の内面の長さ方向の両端部には、図5及び図6に示すように、ベルクロテープ211に対応する位置に一対のベルクロテープ410が設けられている。ベルクロテープ211とベルクロテープ410とが接着することにより、カバー400が閉位置で維持される。また、カバー400の外面の先端部にも、ベルクロテープ212に対応する位置にベルクロテープ420が設けられている。ベルクロテープ212とベルクロテープ420とが接着することにより、カバー400が開位置で維持される。
【0040】
ポンプ収容部300は、図3(b)乃至図9に示すように、収容部本体310と、ポンプ接続部320と、給排気口330と、懸架部材340と、シール部材350と、突出部材360と、コイルスプリング370(付勢手段)とを有している。収容部本体310は、エアーポンプPを収容可能な樹脂製の略矩形状のカップ体である。収容部本体310の外周縁部には、外側に凸の鍔部311が設けられている。この鍔部311が外壁シート210に接着されている。
【0041】
エアーポンプPは、給気部P1と、排気部P2と、羽根車と、電動モーターとを有している。このエアーポンプPは、電動モーターで羽根車を回転させ、排気部P2から吸い込んだエアーを給気部P1から排出する構成となっている。給気部P1は有底の円筒体である。この給気部P1の底部には、中心部に円形の孔が形成されると共に、該孔の周りに1/4円弧状の複数のスリットが形成されている。排気部P2は、給気部P1と同径であり且つ両端部が切り落とされた円筒体と、この円筒体内部に立設された天板を有する円筒状の凸部P21とを有している。凸部P21の天板には、中心部に円形の孔が形成されると共に、該孔の周りに1/4円弧状の複数のスリットが形成されている。
【0042】
ポンプ接続部320は、収容部本体310の底板部に一体的に設けられた樹脂製の円形の凹部である。ポンプ接続部320の内径は、エアーポンプPの円筒状の給気部P1及び排気部P2の外径よりも若干大きくなっている。すなわち、ポンプ接続部320に給気部P1及び排気部P2が嵌合可能になっている。このポンプ接続部320の底側の孔がエアー注入部200の前記エアー注入空間に対してエアーを給排気するための給排気口330となっている。ポンプ接続部320の給排気口330の両縁部には懸架部材340が懸架されている。この懸架部材340は樹脂製の板体である。懸架部材340の中央部には孔部341が設けられている。また、懸架部材340の孔部341の両側には、一対のガイド孔342が設けられている。
【0043】
突出部材360は、フレーム361と、突出部材本体362と、フランジ363と、一対のガイド凸部364とを有している。フレーム361は、外径が給排気口330の内径よりも若干小さい円板体であって、部分的に円弧状に切り欠かれている。このフレーム361が給排気口330内に配置されている。突出部材本体362は、フレーム361の中心部に立設された円柱体である。この突出部材本体362が懸架部材340の孔部341に移動自在に挿入され、先端部が給排気口330からポンプ接続部320(すなわち、エアー注入部200外)に突出している。突出部材本体362の先端部には円板状のフランジ363が設けられている。フランジ363はポンプ接続部320内に配置されている。突出部材本体362の長さ寸法は、図8に示すように、エアーポンプPの給気部P1がポンプ接続部320に嵌合した状態で、フランジ363が給気部P1の底部に当接せず、図9に示すように、エアーポンプPの排気部P2がポンプ接続部320に嵌合した状態で、フランジ363が排気部P2の凸部P21の天板に当接し押圧される長さ寸法となっている。フランジ363の外径が排気部P2の凸部P21の中心の孔よりも大きくなっている。このため、フランジ363が前述の通り凸部P21の天板に当接可能になっている。また、フレーム361の突出部材本体362の両側には、一対のガイド凸部364が設けられている。このガイド凸部364は突出部材本体362よりも長さ寸法が小さい円柱体であって、懸架部材340のガイド孔342に移動自在に挿入されている。突出部材本体362及びガイド凸部364が、孔部341及びガイド孔342に各々移動自在にガイドされることにより、シール部材350による給排気口330の開閉の安定化を図っている。
【0044】
シール部材350は、その外径が給排気口330の内径よりも大きいゴム製のパッキンである。このパッキン352がエアー注入部200内に配置され且つ給排気口330を開閉するようになっている。コイルスプリング370は、突出部材本体362の周りに同心円状に配置され、且つ懸架部材340の孔部341の外周縁部と突出部材360のフランジ363との間に圧縮状態で介在する。このコイルスプリング370により、突出部材360及びシール部材350が閉方向(すなわち、突出部材本体362の突出方向)に付勢され、該シール部材350が給排気口330を閉塞した状態が維持されている。また、シール部材350はエアー注入部200内のエアーの内圧によっても押圧され、該シール部材350が給排気口330を閉塞した状態が維持されている。コイルスプリング370の弾性力は、エアーポンプPの給気部P1から供給されるエアーの圧力により、シール部材350が給排気口330を開く程度の弾性力に設定されている。
【0045】
また、外壁シート210の長さ方向の他端部には、図2(a)、図3(a)、図4及び図8に示すように、給排水口600が設けられている。この給排水口600は樹脂製の略円筒体であって、先細り形状となっている。給排水口600には図示しないホースが接続可能となっている。外壁シート210の他端部と内壁シート220との間には、図9に示すように、給排水口500が設けられている。この給排水路500の長さ方向の一端部は給排水口600に通じている。給排水路500の長さ方向の他端部は、貯水部Wに通じている。すなわち、給排水路500がエアー注入部200を厚み方向に貫通している。給排水路500の他端部には栓700が取り付けられている。この栓700は給排水路500の他端部を塞ぐ周知の弾性樹脂である。この栓700を取り外すことにより、給排水路500の他端部が開放される。すなわち、栓700を開放した状態で、給排水口600及び給排水路500を通じて貯水部Wから水を給排水するようになっている。
【0046】
以下、上述した構成の遊戯用プールのエアー給気の手順及び給水の手順について詳しく説明する。まず、図6に示すようにカバー400を開き、カバー400のベルクロテープ420とエアー注入部200のベルクロテープ212とを接着させる。その後、エアーポンプPをポンプ収容部300に挿入し、エアーポンプPの給気部P1をポンプ収容部300のポンプ接続部320に嵌合させる。その後、エアーポンプPの電動モーターをオンにする。すると、エアーポンプPの排気部P2から吸入されたエアーが給気部P1から排出され、ポンプ収容部300の給排気口330を通じてエアー注入部200の上記エアー注入空間内に供給される。このとき、前記エアーによりシール部材350が押圧され、該シール部材350及び突出部材360がコイルスプリング370の付勢力に抗して開方向(前記閉方向の逆方向)に移動する。これにより、シール部材350が給排気口330を開放する。
【0047】
エアー注入部200の上記エアー注入空間へのエアーの注入が完了すると、エアーポンプPの電動モーターをオフにする。すると、コイルスプリング370の付勢力によりシール部材350及び突出部材360が閉方向に移動し、シール部材350が給排気口330を塞ぐ。このため、エアー注入部200からのエアー漏れを減少させることができる。その後、カバー400のベルクロテープ420とエアー注入部200のベルクロテープ212との接着を外し、カバー400を閉じる。そして、図5に示すようにカバー400のベルクロテープ410とエアー注入部200のベルクロテープ211とを接着させる。これにより、エアーポンプPがカバー400に覆われる。その一方で、栓700を取り外し、給排水路500の他端部を開放すると共に、ホースの長さ方向の一端部を給排水口600に、該ホースの長さ方向の他端部を水道の蛇口に接続する。その後、水道の蛇口を開く。すると、蛇口から供給された水が、ホース、給排水口600及び給排水路500を通じて貯水部W内に供給される。貯水部W内に水が溜まると、栓700を給排水路500の他端部に取り付け、ホースを給排水口600から取り外す。この貯水の際に、エアーポンプPはカバー400に覆われているため、エアーポンプPは濡れない。
【0048】
以下、遊戯用プールの排水の手順及びエアー排気の手順について詳しく説明する。まず、ホースの一端部を給排水口600に取り付ける。その後、ホースの他端部をベランダや庭等の排水口に向けた状態で、栓700を取り外す。すると、給排水路500、給排水口600及びホースを通じて貯水部W内の水が前記排水口に排出される。給排水路500が外壁シート210と内壁シート220との間に設けられ、且つ給排水口600が外壁シート210に設けられているため、排水の際に遊戯用プールを持ち上げる必要がなく、容易に排水することができる。よって、底板シート100に給排水口が設けられている遊戯用プールの如く、ベランダや庭が水浸しになるのを防ぐことができる。なお、排水の際にも、エアーポンプPはカバー400に覆われているため、エアーポンプPは濡れない。
【0049】
貯水部Wの水の排水が完了すると、カバー400のベルクロテープ410とエアー注入部200のベルクロテープ211との接着を外し、カバー400を開く。そして、カバー400のベルクロテープ420とエアー注入部200のベルクロテープ212とを接着させる。この状態で、エアーポンプPの給気部P1をポンプ収容部300のポンプ接続部320から取り外し、エアーポンプPの排気部P2をポンプ接続部320に嵌合させる。すると、排気部P2の凸部P21の天板がポンプ収容部300の突出部材360のフランジ363をコイルスプリング370の付勢力に抗して閉方向に押圧する。これにより、突出部材360及びシール部材350が閉方向に移動し、シール部材350が給排気口330を開放する。これにより、給排気口330からエアー注入部200の上記エアー注入空間内のエアーが排気される。その後、エアーポンプPの電動モーターをオンにし、排気部P2からエアー注入空間内のエアーを吸引し、給気部P1から排出する。
【0050】
このような遊戯用プールによる場合、エアーポンプPの給気部P1をポンプ接続部320に嵌合させ、エアーポンプPの電動モーターをオンにするだけで、給気部P1から供給されるエアーの圧力により、シール部材350及び突出部材360がコイルスプリング370の付勢力に抗して開方向に移動し、該シール部材350が給排気口330を開放するようになっている。よって、エアー注入部200内に簡単にエアーを給気することができる。また、エアーポンプPの排気部P2をポンプ接続部320に嵌合させると、排気部P2の凸部P21が突出部材360のフランジ363を押圧することにより、突出部材360及びシール部材350がコイルスプリング370の付勢力に抗して開方向に移動し、該シール部材350が給排気口330を開放するようになっている。よって、エアー注入部200内のエアーを簡単に排気することができる。しかも、突出部材本体362の給排気口330から突出する部分及びフランジ363は、ポンプ収容部300のポンプ接続部320内に配置されているので、フランジ363が不用意に押圧されることにより、シール部材350が給排気口330を開放してしまうのを防ぐことができる。
【0051】
なお、上述した遊戯用プールは、特許請求の範囲の記載の範囲において任意に設計変形することが可能である。以下、詳しく説明する。
【0052】
上記実施の形態では、シール部材350が給排気口330を開閉する構成であるとしたが、給気口又は排気口を開閉する構成とすることも可能である。この場合であっても、突出部材360及びシール部材350をコイルスプリング370の付勢力に抗して開方向に移動させることにより、シール部材350が給気口又は排気口を開放するので、エアー注入部200内へのエアーの給気又は排気を簡単に行うことができる。
【0053】
また、上記実施の形態では、エアーポンプPの給気部P1から供給されるエアーの圧力により、シール部材350が給排気口330を開放するようになっているとしたが、これに限定されるものではない。例えば、排気部P2と同様に、凸部P21を給気部P1内に設け、給気部P1がポンプ接続部320に嵌合した状態で、凸部P21が突出部材360のフランジ363を押圧することにより、シール部材350が給排気口330を開放する構成とすることも可能である。この点は、シール部材350が給気口又は排気口を開閉する構成である場合も同様である。凸部P21に代えて、給気部、排気部又は給排気部の先端部等により突出部材360のフランジ363を押圧させるようにしても構わない。すなわち、突出部材360のフランジ363を押圧し得る限り、該フランジ363を押圧する凸部P21等押圧部は任意に設計変形することが可能である。
【0054】
また、上記実施の形態では、エアーポンプPを用いてエアーを給排気するとしたが、これに限定されるものではない。例えば、足踏み式のエアーポンプのホースの先端部をポンプ接続部320に嵌合させ、ポンプ接続部320の底の給排気口330、給気口又は排気口からエアーを給排気、給気又は排気するようにしても良い。また、エアーポンプを用いず、舌で突出部材360のフランジ363を押圧しながら、口から給排気口330又は給気口にエアーを供給するようにしても良い。また、指で突出部材360のフランジ363を押圧することにより、シール部材350が給排気口330又は排気口を開放し、これによりエアーを排気するようにしても良い。これらの場合、ポンプ収容部300を省略し、給排気口330、給気口又は排気口を外壁シート210、内壁シート220又は天板シート230等に直接設けるようにすれば良い。あるいは、外壁シート210、内壁シート220又は天板シート230に樹脂製の凹部を設け、この凹部の底板又は側壁部に給排気口330、給気口又は排気口を設けても良い。後者の場合、突出部材360の突出部材本体362の先端部及びフランジ363は、給排気口330、給気口又は排気口から突出し前記凹部内に配置されるようにすれば、フランジ363が不用意に押圧され、エアーが抜けてしまうのを避けることができる。前記凹部をカバー400で覆うようにすれば、フランジ363が不用意に押圧されることを更に防止することができる。なお、給排気口330、給気口又は排気口は、収容部本体310の底板又は側壁部に設けることも可能である。
【0055】
また、上記実施の形態では、エアーポンプPの円筒状の給気部P1及び排気部P2が、凹状のポンプ接続部320に嵌合する構成であるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、エアーポンプPの凹状の給気部及び排気部に、凸状のポンプ接続部320に嵌合する構成とすることも可能である。
【0056】
上記実施の形態では、付勢手段としてコイルスプリング370を用いるとしたが、ゴム等の弾性樹脂等その他の周知の付勢手段により代替可能である。また、懸架部材340は省略可能である。懸架部材340を省略した場合、コイルスプリング370等の付勢手段は、給排気口330、給気口又は排気口の縁部と突出部材360のフランジ363との間に介在させるようにすれば良い。なお、ここでは、懸架部材の孔部は該懸架部材に設けられた凹部や切欠きを含む概念とする。
【0057】
上記実施の形態では、突出部材360は、フレーム361と、突出部材本体362と、フランジ363と、一対のガイド凸部364を有するとしたが、少なくとも突出部材本体362及びフランジ363を有していれば良い。フランジ363の形状は円板状に限定されるものではなく、コイルスプリング370等の付勢手段の一端が当接可能なものである限り任意に設計変更することが可能である。
【0058】
上述したカバー400は、ビニール等の樹脂製のシートであるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、プラスチック等の樹脂製の蓋体とすることも可能である。また、カバー400は、ベルクロテープを用いて開位置及び閉位置で維持されるとしたが、その他のロック手段を用いることが可能である。その他のロック手段としては、カバー400に孔又は凹部を空け、外壁シート210に設けられた突起部を前記孔又は凹部に係止させるものがある。前記孔又は凹部を外壁シート210設け、カバー400に突起部を設けるようにしても構わない。また、前記ロック手段として粘着性を有する樹脂等を用いることも可能である。前記ロック手段は、カバーを開位置及び閉位置のいずれか一方で維持するものであれば良い。
【0059】
上記実施の形態では、エアーポンプPは、給気部P1及び排気部P2を有する構成であるとしたが、給気部P1、排気部P2及び給排気部の少なくとも一つを有する構成であれば良い。給排気部を有する場合、エアーポンプは電動モーターの回転を逆にして羽根車を逆回転させ、給気から排気に切り替えるようにすれば良い。
【0060】
なお、上述した遊戯用プールの各部を構成する素材、形状や寸法はその一例を説明したものであって、上記実施の形態と同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。上述した本発明は、遊戯用プールだけでなく、エアー注入部を有する浮輪やゴムボート等にも適応可能である。
【符号の説明】
【0061】
100・・・底板シート
200・・・エアー注入部
210・・外壁シート
211・ベルクロテープ(ロック手段)
212・ベルクロテープ(ロック手段)
220・・内壁シート
230・・天板シート
240・・仕切りシート
300・・・ポンプ収容部
310・・収容部本体
320・・ポンプ接続部
330・・給排気口
340・・懸架部材
341・孔部
350・・シール部材
360・・突出部材
361・フレーム
362・突出部材本体
363・フランジ
370・・コイルスプリング(付勢手段)
400・・・カバー
410・・ベルクロテープ(ロック手段)
420・・ベルクロテープ(ロック手段)
500・・・給排水路
600・・・給排水口
700・・・栓
P・・・・・エアーポンプ
P1・・・給気部
P2・・・排気部
W・・・・・貯水部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアー注入部に対してエアーを給排気するエアー注入部の給排気構造であって、
前記エアー注入部に設けられた給排気口と、
前記エアー注入部内に配置され且つ前記給排気口を開閉可能なシール部材と、
このシール部材に設けられ且つ前記給排気口から前記エアー注入部外に突出する部材であって、先端部にフランジを有する突出部材と、
前記給排気口の外縁部と前記突出部材のフランジとの間に介在し、前記シール部材を閉方向に付勢する付勢手段とを備えていることを特徴とするエアー注入部の給排気構造。
【請求項2】
請求項2記載のエアー注入部の給排気構造において、
前記給排気口の縁部には懸架部材が懸架されており、この懸架部材には、前記突出部材が移動自在に挿入された孔部が設けられており、
前記付勢手段は、前記給排気口の外縁部と前記突出部材のフランジとの間ではなく、前記懸架部材の孔部の縁部と前記突出部材のフランジとの間に介在し、前記シール部材を閉方向に付勢していることを特徴とするエアー注入部の給排気構造。
【請求項3】
請求項1又は2記載のエアー注入部の給排気構造において、
前記給排気口はエアーポンプの給気部、排気部又は給排気部が接続可能になっており、
前記給排気口に接続されたエアーポンプの給気部、排気部又は給排気部に、前記突出部材のフランジが前記付勢手段の付勢力に抗して押圧されることにより、前記シール部材が前記給排気口を開放するようになっていることを特徴とするエアー注入部の給排気構造。
【請求項4】
請求項1又は2記載のエアー注入部の給排気構造において、
前記給排気口はエアーポンプの給気部又は給排気部が接続可能になっており、
前記給気部又は給排気部から給気されるエアーに前記シール部材が前記付勢手段の付勢力に抗して押圧されることにより、該シール部材が前記給排気口を開放するようになっていることを特徴とするエアー注入部の給排気構造。
【請求項5】
請求項1又は2記載のエアー注入部の給排気構造において、
前記エアー注入部の外面に設けられた凹部を更に備えており、
前記給排気口は、前記エアー注入部ではなく、前記凹部の底板部又は側壁部に設けられており、
前記突出部材の前記給排気口から突出する部分及びフランジが、前記凹部内に配置されていることを特徴とするエアー注入部の給排気構造。
【請求項6】
請求項3又は4記載のエアー注入部の給排気構造において、
前記エアー注入部の外面に設けられた凹状のポンプ収容部を更に備えており、
前記給排気口は、前記エアー注入部ではなく、前記ポンプ収容部の底板部又は側壁部に設けられており、
前記突出部材の前記給排気口から突出する部分及びフランジが、前記ポンプ収容部内に配置されていることを特徴とするエアー注入部の給排気構造。
【請求項7】
請求項5記載のエアー注入部の給排気構造において、
前記凹部を塞ぐカバーを更に備えていることを特徴とするエアー注入部の給排気構造。
【請求項8】
請求項6記載のエアー注入部の給排気構造において、
前記ポンプ収容部を塞ぐカバーを更に備えていることを特徴とするエアー注入部の給排気構造。
【請求項9】
請求項7又は8記載のエアー注入部の給排気構造において、
前記カバーを開状態及び/又は閉状態で維持するロック手段を更に備えていることを特徴とするエアー注入部の給排気構造。
【請求項10】
エアー注入部に対してエアーを給気するエアー注入部の給気構造であって、
前記エアー注入部に設けられた給気口と、
前記エアー注入部内に配置され且つ前記給気口を開閉可能なシール部材と、
このシール部材に設けられ且つ前記給気口から前記エアー注入部外に突出する部材であって、先端部にフランジを有する突出部材と、
前記給気口の外縁部と前記突出部材のフランジとの間に介在し、前記シール部材を閉方向に付勢する付勢手段とを備えていることを特徴とするエアー注入部の給気構造。
【請求項11】
請求項10記載のエアー注入部の給気構造において、
前記給気口の縁部には懸架部材が懸架されており、この懸架部材には、前記突出部材が移動自在に挿入された孔部が設けられており、
前記付勢手段は、前記給気口の外縁部と前記突出部材のフランジとの間ではなく、前記懸架部材の孔部の縁部と前記突出部材のフランジとの間に介在し、前記シール部材を閉方向に付勢していることを特徴とするエアー注入部の給気構造。
【請求項12】
請求項10又は11記載のエアー注入部の給気構造において、
前記給気口はエアーポンプの給気部が接続可能になっており、
前記給気口に接続されたエアーポンプの給気部に、前記ガイド部材のフランジが前記付勢手段の付勢力に抗して押圧されることにより、前記シール部材が前記給気口を開放するようになっていることを特徴とするエアー注入部の給気構造。
【請求項13】
請求項10又は11記載のエアー注入部の給気構造において、
前記給気口はエアーポンプの給気部が接続可能になっており、
前記給気部から給気されるエアーに前記シール部材が前記付勢手段の付勢力に抗して押圧されることにより、該シール部材が前記給気口を開放するようになっていることを特徴とするエアー注入部の給気構造。
【請求項14】
請求項10又は11記載のエアー注入部の給気構造において、
前記エアー注入部の外面に設けられた凹部を更に備えており、
前記給気口は、前記エアー注入部ではなく、前記凹部の底板部又は側壁部に設けられており、
前記突出部材の前記給気口から突出する部分及びフランジが、前記凹部内に配置されていることを特徴とするエアー注入部の給気構造。
【請求項15】
請求項12又は13記載のエアー注入部の給気構造において、
前記エアー注入部の外面に設けられた凹状のポンプ収容部を更に備えており、
前記給気口は、前記エアー注入部ではなく、前記ポンプ収容部の底板部又は側壁部に設けられており、
前記突出部材の前記給気口から突出する部分及びフランジが、前記ポンプ収容部内に配置されていることを特徴とするエアー注入部の給気構造。
【請求項16】
請求項14記載のエアー注入部の給気構造において、
前記凹部を塞ぐカバーを更に備えていることを特徴とするエアー注入部の給気構造。
【請求項17】
請求項15記載のエアー注入部の給気構造において、
前記ポンプ収容部を塞ぐカバーを更に備えていることを特徴とするエアー注入部の給気構造。
【請求項18】
請求項16又は17記載のエアー注入部の給気構造において、
前記カバーを開状態及び/又は閉状態で維持するロック手段を更に備えていることを特徴とするエアー注入部の給気構造。
【請求項19】
エアー注入部からエアーを排気するエアー注入部の排気構造であって、
前記エアー注入部に設けられた排気口と、
前記エアー注入部内に配置され且つ前記排気口を開閉可能なシール部材と、
このシール部材に設けられ且つ前記排気口から前記エアー注入部外に突出する部材であって、先端部にフランジを有する突出部材と、
前記排気口の外縁部と前記突出部材のフランジとの間に介在し、前記シール部材を閉方向に付勢する付勢手段とを備えていることを特徴とするエアー注入部の排気構造。
【請求項20】
請求項19記載のエアー注入部の排気構造において、
前記排気口の縁部には懸架部材が懸架されており、この懸架部材には、前記突出部材が移動自在に挿入された孔部が設けられており、
前記付勢手段は、前記排気口の外縁部と前記突出部材のフランジとの間ではなく、前記懸架部材の孔部の縁部と前記突出部材のフランジとの間に介在し、前記シール部材を閉方向に付勢していることを特徴とするエアー注入部の排気構造。
【請求項21】
請求項19又は20記載のエアー注入部の排気構造において、
前記排気口はエアーポンプの排気部が接続可能になっており、
前記排気口に接続されたエアーポンプの排気部に、前記ガイド部材のフランジが前記付勢手段の付勢力に抗して押圧されることにより、前記シール部材が前記排気口を開放するようになっていることを特徴とするエアー注入部の排気構造。
【請求項22】
請求項19又は20記載のエアー注入部の排気構造において、
前記エアー注入部の外面に設けられた凹部を更に備えており、
前記排気口は、前記エアー注入部ではなく、前記凹部の底板部又は側壁部に設けられており、
前記突出部材の前記排気口から突出する部分及びフランジが、前記凹部内に配置されていることを特徴とするエアー注入部の排気構造。
【請求項23】
請求項21記載のエアー注入部の排気構造において、
前記エアー注入部の外面に設けられた凹状のポンプ収容部を更に備えており、
前記排気口は、前記エアー注入部ではなく、前記ポンプ収容部の底板部又は側壁部に設けられており、
前記突出部材の前記排気口から突出する部分及びフランジが、前記ポンプ収容部内に配置されていることを特徴とするエアー注入部の排気構造。
【請求項24】
請求項22記載のエアー注入部の排気構造において、
前記凹部を塞ぐカバーを更に備えていることを特徴とするエアー注入部の排気構造。
【請求項25】
請求項23記載のエアー注入部の排気構造において、
前記ポンプ収容部を塞ぐカバーを更に備えていることを特徴とするエアー注入部の排気構造。
【請求項26】
請求項24又は25記載のエアー注入部の排気構造において、
前記カバーを開状態及び/又は閉状態で維持するロック手段を更に備えていることを特徴とするエアー注入部の排気構造。
【請求項27】
請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載のエアー注入部の給排気構造を備えていることを特徴とする遊戯用プール。
【請求項28】
請求項10、11、12、13、14、15、16、17又は18記載のエアー注入部の給気構造を備えていることを特徴とする遊戯用プール。
【請求項29】
請求項19、20、21、22、23、24、25又は26記載のエアー注入部の排気構造を備えていることを特徴とする遊戯用プール。
【請求項30】
筒状の前記エアー注入部により貯水部が区画された請求項27、28又は29記載の遊戯用プールにおいて、
前記エアー注入部に設けられ且つ該エアー注入部を厚み方向に貫通する給排水路と、
前記エアー注入部の外面に設けられ且つ前記給排水口に連通する筒状の給排水口とを更に備えており、前記給排水口はホースが接続可能になっていることを特徴とする遊戯用プール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−58598(P2011−58598A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−211358(P2009−211358)
【出願日】平成21年9月14日(2009.9.14)
【出願人】(391036404)株式会社ロゴスコーポレーション (30)
【Fターム(参考)】