説明

エピタキシ基板、エピタキシ基板により製造されるモジュール、および相応の製造方法

【課題】他の材料系でも基板を分離できる手段を提供する。
【解決手段】少なくとも1つの層が多孔性のIII−V族半導体材料を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エピタキシ基板、特にIII−V族半導体をベースとした薄膜半導体チップを製造するためのエピタキシ基板、およびその製造方法に関する。さらに本発明は、エピタキシ基板によって製造されるモジュール、特に放射を放出するモジュール、例えばLED,レーザーまたはIRダイオードおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
薄膜半導体チップの使用は、長年にわたって、特に放射を放出するモジュール、例えばLEDまたはレーザーの製造において、その意義を増してきている。
【0003】
こうした薄膜技術のモジュールは例えば独国公開第10059532号明細書に記載されている。製造の際には、発光ダイオード構造体がエピタキシ基板上に成長され、その後これらが置換基板に接合され、さらに発光ダイオード構造体がエピタキシ基板から分離される。薄膜層の分離はこれまで、たいてい、薄膜層と置換基板とを接合した後、まずエピタキシ基板を研磨により薄化し、さらにエッチングステップにおいてエピタキシ基板の残留物を除去することにより行われている。この場合、もとのエピタキシ基板は完全に破壊される。したがってエピタキシ基板の再使用は不可能であった。
【0004】
しかし、エピタキシ基板のほとんどがコストの高い単結晶基板であるため、再使用できることが特に望ましい。
【0005】
刊行物A.Ploessl et al.: "Silicon-on-Isolator: Material Aspects and Applications", Solid-State Electronics 44, 2000の775頁〜782頁には、いわゆるELTRANプロセスに関連するシリコンベースの薄膜半導体チップの製造方法が記載されている。多孔層を備えたエピタキシャルシリコン基板上に所望の構造体が成長される。この構造体は続いて置換基板に接合される。成長基板は成長された構造体およびこれに固定されている置換基板から多孔層を分離することにより分離される。この方法は単結晶のエピタキシャルシリコン基板を剥離後に再使用できるという利点を有する。ただしこの方法は原子位置が異なるためにIII−V族半導体系には適用できない。
【特許文献1】独国公開第10059532号明細書
【非特許文献1】A.Ploessl et al.: "Silicon-on-Isolator: Material Aspects and Applications", Solid-State Electronics 44, 2000
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
こうした従来技術から出発して、本発明の基礎とする課題は、他の材料系でも基板を分離できる手段を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、少なくとも1つの層が多孔性のIII−V族半導体材料を含む構成により解決される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の有利な実施形態および実現形態は従属請求項に記載されている。
【0009】
本発明によれば、III−V族半導体を含むエピタキシ基板は、少なくとも1つの多孔性のIII−V族半導体材料の層を有する。多孔層の上方には任意のIII−V族半導体を成長させることができる。この種の基板は、後の時点で多孔層の破壊または分離によりもとの基板ウェハから成長された構造体を剥離させることができるという利点を有する。エピタキシ基板ウェハでは多孔層の下方に位置するウェハ部分を例えば薄膜技術の適用後に再使用することができる。
【0010】
本発明の有利な実施形態によれば、エピタキシ基板は主にIII−V族半導体材料を有する。III−V族半導体材料、特にGaAsウェハから成るエピタキシ基板で多孔性のIII−V族半導体材料の層を使用することにより、成長された構造体とウェハとを簡単に分離することができる。
【0011】
本発明の有利な実施形態によれば、第1の部分領域の多孔層のポーラスサイズは第2の部分領域のポーラスサイズよりも大きい。本発明のエピタキシ基板を製造する際には、例えばGaAsウェハ上に、電気化学的酸化により多孔層が形成される。電気化学的酸化を制御することにより、多孔層内のポーラスサイズを変化させることができる。後の多孔層の分離を容易にするために、本発明のエピタキシ基板では、大きなポーラスを有する分離層または分離層領域が設けられ、特に有利である。
【0012】
所望の構造体を多孔層の上方に形成するには、多孔層を半導体材料によって均等に覆わなければならない。このために有利には、多孔層の少なくとも1つの部分領域が小さなポーラスサイズを有するようにする。ここでは、大きなポーラスを有する第1の部分領域とエピタキシ基板の成長表面とのあいだに当該の第2の部分領域が位置するように構成すると特に有利である。
【0013】
本発明の特に有利な実施形態によれば、多孔層内で結晶学的長距離規則度が保持される。結晶学的長距離規則度が保持されることにより多孔層を単結晶層によって簡単に覆うことができる。この単結晶層は多孔層の下方に位置するウェハと同じ結晶学的規則度を有する。これにより特にエピタキシ基板上に成長すべき構造体内の格子欠陥が最小化されるかまたは完全に阻止される。
【0014】
本発明の別の有利な実施形態によれば、多孔層はIII−V族半導体結晶によって覆われる。III−V族半導体結晶の表面は、所望の半導体構造体、例えばLED構造体を成長させるのに特に適している。
【0015】
本発明の特に有利な実施形態によれば、エピタキシ基板は付加的に少なくとも1つのエッチストップ層を有する。少なくとも1つのエッチストップ層は特に多孔層の近傍に位置する。このようにすれば、エピタキシ基板上に成長された構造体を剥離するためにウェットケミカルエッチングにより多孔層を破壊する場合に、1つまたは複数のエッチストップ層を用いて多孔層の周囲の層をエッチング剥離に対して保護することができる。
【0016】
さらに有利には、多孔層内のポーラスサイズは少なくとも1つのグラジエントを有する。例えば多孔層内のポーラスサイズは変化しており、層の中心部または層の中程から2つの表面へ向かって低下するように構成されている。これにより、多孔層の中心部に、特に容易に分離可能または破壊可能な領域が形成される。また、ポーラスサイズがだんだんに低下する多孔層の表面に向かって1つまたは複数の移行領域を設ければ、当該の層を半導体結晶、特に半導体単結晶によって均等に覆うことが容易となる。
【0017】
本発明の別の有利な実施形態によれば、エピタキシ基板の表面に少なくとも1つの発光ダイオード構造体が配置される。本発明のエピタキシ基板を発光ダイオードチップの製造に用いると特に有利である。発光ダイオードに薄膜技術を使用すると特に高い発光効率が得られるので有利である。なぜなら形成された光の薄膜層からの出力が容易になるからである。
【0018】
本発明の有利な実施形態によれば、少なくとも1つの発光ダイオード構造体上に、後の置換基板との接合に適した少なくとも1つの接合層が設けられる。準備されたエピタキシ基板は、例えばウェハボンディング、接着剤接着、はんだ付けまたはテンパリングなどの技術によりただちに置換基板と接合される。エピタキシ基板と置換基板とを固定接合した後、多孔層は分離または破壊される。もとのエピタキシ基板の基礎となるウェハはそのまま取り外され、再使用可能となる。
【0019】
本発明の有利な実施形態によれば、本発明のエピタキシ基板上にはLED薄膜チップが成長される。こうしたLED薄膜チップは低コストに製造できる。これは単結晶ウェハが多孔層の分離後または破壊後に他のエピタキシステップにおいて再使用可能となるからである。
【0020】
さらに本発明は前述のエピタキシ基板の製造方法に関する。有利には本発明の方法は、III−V族半導体ウェハ、特にGaAsウェハを準備するステップ、この半導体ウェハの表面に多孔層を電気化学的酸化により形成するステップ、および、多孔層をIII−V族半導体材料、特にGaAs半導体材料により覆うステップを有する。このようにして製造されたエピタキシ基板は、別のエピタキシステップの基礎とすることができ、これを用いて任意の半導体構造体、特にIII−V族半導体構造体を多孔層上方のエピタキシ基板上に配置または形成することができる。
【0021】
本発明の方法の有利な実施形態によれば、多孔層のポーラス構造が電気化学的酸化により制御され、第1の部分領域の平均ポーラスサイズと第2の部分領域の平均ポーラスサイズとが異なっている。電気化学的反応を意図的に制御することにより、例えば多孔層を覆っている半導体層から遠い第1の部分領域は多孔層を覆っている半導体層に近い第2の部分領域よりも大きいポーラスサイズを有するようになる。異なるポーラスサイズを有する種々の部分領域を形成することにより、エピタキシ基板のうち層の成長表面に格子欠陥の少ない均等な半導体単結晶が形成される。
【0022】
また本発明の方法の有利な実施形態によれば、多孔層を半導体結晶で覆った後、その半導体結晶の表面に少なくとも1つのLED構造体が成長される。
【0023】
本発明の方法の有利な実施形態によれば、エピタキシ基板の他の複数の層の上方に接合層が被着される。特に有利には、この接合層はエピタキシ基板と置換基板との接合の際に用いられる。
【0024】
本発明の方法の有利な実施形態によれば、エピタキシ基板は接合ステップにより置換基板と接合される。形成された薄膜構造体は成長基板から支持体基板または置換基板へ移される。
【0025】
本発明の少なくとも1つの薄膜半導体チップの製造方法の有利な実施形態によれば、半導体結晶によって覆われた多孔層を含むエピタキシ基板上にLED構造体が被着される。その後、LED構造体の被着された当該のエピタキシ基板と置換基板とが接合され、多孔層の分離により、多孔層の上方のLED構造体が多孔層の下方に位置する半導体結晶から分離される。
【0026】
有利には、1つまたは複数の薄膜半導体チップの製造方法では、多孔層の下方の半導体材料を剥離した後、発光ダイオード構造体がダイシングされる。このダイシングは、グラインディング、ソーカット、破断または他の分離技術により行われる。
【実施例】
【0027】
本発明を以下に図示の実施例に則して説明する。図中、同様の素子には同様の参照番号を付してある。
【0028】
図1には本発明のエピタキシ基板の第1の実施例の概略的な横断面図が示されている。ウェハ12上に半導体結晶13によって覆われた多孔層11が配置されている。ウェハ12はIII−V族半導体材料を含む。特に有利には、ウェハ12はGaAsウェハである。
【0029】
GaAsウェハ12上の多孔層11は電気化学的酸化により形成される。当該の多孔層11は半導体結晶13によって覆うこともできる。半導体結晶13はここではIII−V族半導体材料、または、ウェハ12の格子に適合化された格子定数を有する半導体材料を有する。当該の半導体結晶は、例えばGaAs,InGaAs,GaAlAs,InGaAlAsまたは他の任意のIII−V族半導体材料を有する。特にウェハ12の結晶学的長距離規則度が多孔層11を越えて半導体結晶13まで一貫して得られる。
【0030】
図2には本発明のエピタキシ基板の第2の実施例が示されている。III−V族半導体材料を有するウェハ22、特にGaAsウェハは、2つの部分層21a,21bから成る多孔層によってカバーされている。多孔層の部分層21a,21b上に半導体結晶23が配置されている。多孔層は第1の部分領域21bで第2の部分領域21aよりも大きな平均ポーラスサイズを有する。多孔層21a,21bは例えばウェハ22の電気化学的酸化により形成される。
【0031】
小さな平均ポーラスサイズを有する多孔層の部分領域21aにより、その表面上に成長された半導体結晶23において成長の際に格子欠陥の生じる傾向が小さくなる。多孔層の部分領域内に異なるポーラスサイズを形成するには、典型的には、電気化学的酸化を制御する。また、半導体結晶23を形成する際に成長条件を調整することにより、接合領域21aに小さい平均ポーラスサイズを有する別の多孔性構造体を形成することもできる。このようにしてエピタキシ基板の半導体結晶23の表面にはエピタキシ成長によりほぼ任意の半導体構造体を形成することができる。
【0032】
図3にはエピタキシ基板の第3の実施例が示されている。ウェハ32上には2つの部分層31a,31bを含む多孔層が配置されており、第1の部分層31bは第2の部分層31aよりも大きな平均ポーラスサイズを有する。別の実施例により、多孔層が異なるポーラスサイズを有する3つ以上の部分層を有するように構成してもよい。特に3つ以上の部分領域を設け、大きな平均ポーラスサイズを有する中央の部分領域の界面に小さな平均ポーラスサイズを有する部分領域が接するようにすると有利である。
【0033】
図3の実施例では多孔層31a,31bの上方にエッチストップ層34が挿入されている。このエッチストップ層34は、その上方に位置する半導体結晶33を、多孔層31a,31bをエッチングプロセス(特にウェットケミカルエッチングプロセス)により除去する際に、エッチング溶液に対して保護するのに適している。
【0034】
図4にはエピタキシ基板の第4の実施例が示されている。ウェハ42上に多孔層が配置されており、その第1の部分領域41bは第2の部分領域41aよりも平均ポーラスサイズが大きい。多孔層41a,41bは半導体結晶43により覆われている。半導体結晶43上にはダイオード構造体45が成長されている。
【0035】
詳細には図示されていないダイオード構造体45は例えば図示されていないpドープnドープ層、活性ゾーン、リフレクタ層および他の機能層を含む。ダイオード構造体45は有利には発光ダイオード構造体、レーザーダイオード構造体またはIRダイオード構造体である。ダイオード構造体45の上方には接合層46が配置されている。ここで接合層46は、薄膜技術の移行ステップの一部であるエピタキシ基板と置換基板とを接合するステップに特に適している。
【0036】
異なるポーラスサイズを有する多孔層の2つの部分領域41a,41bを形成することにより、半導体結晶43によって多孔層を均等に覆うことができる。特に格子欠陥が低減または回避され、これにより発光ダイオード構造体またはレーザーダイオード構造体を均等に成長させることができる。
【0037】
ただし可能な実施例では、半導体結晶43上方に成長されるのは発光ダイオード構造体、レーザーダイオード構造体またはIRダイオード構造体に限定されない。任意の全てのオプトエレクトロニクス構造体またはエレクトロニクス構造体を半導体結晶43の上方に成長させることができる。特に有利には、半導体結晶43は基礎となる半導体ウェハ42と同一または類似の格子定数を有する。特に有利には、ウェハ42はGaAsウェハである。
【0038】
有利な別の実施例では、成長された構造体45からウェハ42にいたるエピタキシ基板全体が等しい結晶学的長距離規則度を有し、この長距離規則度は多孔層41a,41bを介しても保持される。本発明の別の実施例では、エピタキシ基板内にエッチストップ層、リフレクタ層または格子適合化層などの付加的な層が設けられる。
【0039】
図5には複数の薄膜半導体チップを同時に製造する本発明の方法が概略的に示されている。図5のa)の左方には図4のエピタキシ基板が相応の参照番号およびハッチングによって示されている。当該のエピタキシ基板は接合層56を介して置換基板57に接触し、接合技術により固定に接合されている。図5のb)には左右の2つの矢印により多孔層がどのように分離されるかが概略的に示されている。
【0040】
多孔層の分離は機械的工程によって行ってもよいし、エッチング工程によって行ってもよい。ここで多孔層は剥離されるかまたは完全に除去される。場合によっては、多孔層の残留物を後のステップでグラインディング、ラッピングまたはその他の手段により平滑化または除去することもできる。図5のb)の多孔層の部分領域51a,51bを分離した後、図5のcに概略的に示されているように、もとのウェハまたは成長基板52が除去される。図5のc)の左方には、エピタキシャル成長された構造体が接合層を介して置換基板57に固定に接合される様子が示されている。
【0041】
ここで、エピタキシャル成長された構造体の上方には、エピタキシ基板で多孔層を覆っていた半導体結晶の残留物がまだ存在している。この半導体結晶はきわめて薄くなっていてパターニング層からの光出力を阻害しないか、またはポリシングまたは選択的エッチングにより完全に剥離される。その後、形成された構造体はダイシングされ、例えば個々のチップとなる。図5のc)に示されている破線に沿ってヘテロ構造体の個別化が行われる。エピタキシ構造体55がLED構造体である場合、ダイシングにより、図5のc)に示されているのと同様に、複数の薄膜LEDチップが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明のエピタキシ基板の第1の概略的な横断面図である
【図2】本発明のエピタキシ基板の第2の概略的な横断面図である。
【図3】本発明のエピタキシ基板の第3の概略的な横断面図である。
【図4】本発明のエピタキシ基板の第4の概略的な横断面図である。
【図5】本発明の方法の複数のステップを示す概略的な横断面図である。
【符号の説明】
【0043】
11 多孔層、 12,22,32,42,52 ウェハ、 13,23,33,43,53 半導体結晶、 21a,31a,41a,51a 多孔層の第2の部分領域、 21b,31b,41b,51b 多孔層の第1の部分領域、 45,55 構造体、 46,56 接合層、 57 置換基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの層が多孔性のIII−V族半導体材料を含む
ことを特徴とするIII−V族半導体を有するエピタキシ基板。
【請求項2】
エピタキシ基板は主にIII−V族半導体材料を有する、請求項1記載の基板。
【請求項3】
少なくとも1つの層が第1の部分領域および第2の部分領域を有しており、第1の部分領域内のポーラスサイズは第2の部分領域内のポーラスサイズより大きい、請求項1または2記載の基板。
【請求項4】
多孔層内で結晶学的長距離規則度が保持される、請求項1から3までのいずれか1項記載の基板。
【請求項5】
多孔層はIII−V族半導体結晶によって覆われている、請求項1から4までのいずれか1項記載の基板。
【請求項6】
エピタキシ基板は少なくとも1つのエッチストップ層を有する、請求項1から5までのいずれか1項記載の基板。
【請求項7】
多孔層内のポーラスサイズが所定のグラジエントを有する、請求項1から6までのいずれか1項記載の基板。
【請求項8】
エピタキシ基板の表面には少なくとも1つの発光ダイオード構造体が配置されている、請求項1から7までのいずれか1項記載の基板。
【請求項9】
少なくとも1つの発光ダイオード構造体上に少なくとも1つの接合層、例えば置換基板を接合するための接合層が配置されている、請求項8記載の基板。
【請求項10】
請求項1から9までのいずれか1項記載のIII−V族半導体を有するエピタキシ基板により製造されていることを特徴とするモジュール。
【請求項11】
III−V族半導体を準備するステップ、
多孔層を電気化学的酸化により形成するステップ、および、
多孔層をIII−V族半導体により覆うステップ
を有する
ことを特徴とするエピタキシ基板の製造方法。
【請求項12】
多孔層のポーラス構造を電気化学的酸化により制御し、第1の部分領域の平均ポーラスサイズと第2の領域の平均ポーラスサイズとを異ならせる、請求項11記載の方法。
【請求項13】
エピタキシャル成長により少なくとも1つの発光ダイオード構造体をエピタキシ基板上に形成する、請求項11または12記載の方法。
【請求項14】
付加的に接合層を発光ダイオード構造体上に被着する、請求項13記載の方法。
【請求項15】
付加的に置換基板を接合層上に被着する、請求項14記載の方法。
【請求項16】
モジュールの製造方法、例えばLEDの製造方法において、
少なくとも1つの多孔性のIII−V族半導体材料層を含むIII−V族エピタキシ基板を製造するステップ、
少なくとも1つのLED構造体をエピタキシ基板上に成長させるステップ、LED構造体と置換基板とを接合するステップ、および、
多孔性のIII−V族半導体材料層の分離または破壊によりIII−V族エピタキシ基板を剥離させるステップ
を有する
ことを特徴とするモジュールの製造方法。
【請求項17】
付加的に少なくとも1つのLEDチップをダイシングする、請求項16記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−103932(P2007−103932A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−263255(P2006−263255)
【出願日】平成18年9月27日(2006.9.27)
【出願人】(599133716)オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (586)
【氏名又は名称原語表記】Osram Opto Semiconductors GmbH
【住所又は居所原語表記】Wernerwerkstrasse 2, D−93049 Regensburg, Germany
【Fターム(参考)】