説明

エレベータの制御装置

【課題】異常気象によるエレベータの機器への被害を抑制することを可能とするエレベータの制御装置を提供することである。
【解決手段】気象情報を取得する気象情報取得処理部526と、気象情報に基づいて、油圧式エレベータ10が設置される周囲の気象状況を判断する異常気象判断処理部528と、周囲の気象状況が異常気象であると判断されたときに、異常気象による油圧式エレベータ10の機器への被害を抑制するように油圧式エレベータ10を制御する異常気象対策処理部529と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータの制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、商業施設等の様々な場所においてエレベータが設置されている。当該エレベータは、様々な気象状況の中で運転する必要がある。
【0003】
本発明に関連する技術として、例えば、特許文献1には、エレベータの運転状態を制御する制御装置に接続され、エレベータの運転状況の異常検出及び指令により運転状態の変更を行なう監視端末と、通信回線を介して遠隔的に接続され、少なくとも1台のエレベータの運転状態を監視し、監視端末から通報された異常検出を格納する異常検出データベースを有する監視センターとを備え、災害予測情報の予測により、監視センターから少なくとも当該エレベータを上方階に設けた退避階へ休止させる運転状態変更を指令するようにしたエレベータの風水害被災現場の特定方法が開示されている。そして、気象庁から配信される災害予測情報である少なくとも台風の予測進路情報と、異常検出データベースから抽出した当該台風によるエレベータ被災情報により、被災地域の推移を推定するとともに、異常検出データベースから抽出した過去のエレベータ毎の被災状況を加味して、当該台風による被災エレベータを推定することが開示されている。
【0004】
本発明に関連する別の技術として、例えば、特許文献2には、強風による建物の揺れに関する危険度のレベルが予め設定されており、この危険度のレベルに応じた管制指令を出力する強風管制装置と、強風管制装置からの管制指令に基づきエレベータ運転制御を行うエレベータ制御装置と、を備えたエレベータの強風管制システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−169004号公報
【特許文献2】特開2007−31049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように、様々な気象状況の中でエレベータを運転する必要があるが、特に、異常気象とされる状況の中では、当該異常気象によるエレベータの機器への被害を好適に抑制することが求められる。
【0007】
本発明の目的は、異常気象によるエレベータの機器への被害を抑制することを可能とするエレベータの制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るエレベータの制御装置は、気象情報を取得する取得手段と、前記気象情報に基づいて、エレベータが設置される周囲の気象状況を判断する判断手段と、前記周囲の気象状況が異常気象であると判断されたときに、前記異常気象による前記エレベータの機器への被害を抑制するように前記エレベータを制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るエレベータの制御装置において、前記エレベータは、油圧によって乗りかごを昇降動作させる油圧式エレベータであり、前記異常気象は、寒冷状態であり、前記制御手段は、前記油圧式エレベータの前記乗りかごを最下階へ移動させるように制御することが好ましい。
【0010】
また、本発明に係るエレベータの制御装置において、前記異常気象は、さらに強風状態でもあり、前記制御手段は、さらに、前記エレベータの乗りかご扉を開閉動作させるために作動する電動機のトルクを上げて前記乗りかご扉を締めるように制御することが好ましい。
【0011】
また、本発明に係るエレベータの制御装置において、前記異常気象は、強風状態であり、前記制御手段は、前記エレベータの乗りかご扉を開閉動作させるために作動する電動機のトルクを上げて前記乗りかご扉を締めるように制御することが好ましい。
【0012】
また、本発明に係るエレベータの制御装置において、前記気象情報は、前記周囲の気象状況を観測するために前記周囲に設置された風量計及び温度計の少なくともいずれか一方が計測した情報であることが好ましい。
【0013】
また、本発明に係るエレベータの制御装置において、前記気象情報は、気象庁から配信される情報であることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
上記構成によれば、異常気象によるエレベータの機器への被害を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る実施の形態において、油圧式エレベータの概略構成を示す図である。
【図2】本発明に係る実施の形態において、油圧式用制御盤の各要素を示す図である。
【図3】本発明に係る実施の形態において、異常気象から油圧式エレベータの機器への被害を抑制する手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に図面を用いて、本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。また、以下では、全ての図面において、同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
【0017】
図1は、油圧式エレベータ10の概略構成を示す図である。油圧式エレベータ10は、建物内を縦方向に延伸する空間からなる昇降路12内を上下方向に昇降移動する乗りかご14を有する。乗りかご14には、最上階16T、最下階16Bを含む各階の乗場に設置される乗場扉18に対向する側壁部に乗りかご扉20が設けられている。
【0018】
乗りかご14の下部には、乗りかご14を支える板状または枠状の綱止め部22が設けられている。綱止め部22には、例えば、ワイヤ製の複数のロープ24の各端部が連結固定されている。なお、図1においては、ロープ24が1本の実線で示されているが、複数のロープ24は、図1の奥行き方向に並んで配置されている。また、乗りかご14上には、乗りかご扉20を開閉するために作動する電動機(モータ)17が設けられている。この電動機17が作動することにより、乗りかご扉20の開閉機構が動いて、乗りかご扉20が開閉される。
【0019】
具体的には、電動機17が乗りかご扉20の戸開方向となる方向に回転したときに、当該回転に従って乗りかご扉20の開閉機構が乗りかご扉20を開くように作動する。また、電動機17が当該戸開方向と反対方向の乗りかご扉20の戸閉方向となる方向に回転したときに、当該回転に従って乗りかご扉20の開閉機構が乗りかご扉20を閉じるように作動する。
【0020】
昇降路12の底部26には、油圧式ジャッキ28が立設されている。油圧式ジャッキ28は、円筒状をなすシリンダ30と、シリンダ30内に下端側が挿入されてシリンダ30の上端部から上方へ突出するプランジャ32とを含む。
【0021】
また、昇降路12の底部26または昇降路12に隣接して設けられる機械室34には、作動油を貯留する作動油タンク36と、作動油タンク36から作動油をシリンダ30内に高圧供給するための作動油ポンプ38が設置されている。作動油ポンプ38とシリンダ30の下部とを接続する作動油用配管39には、給油用電磁弁40が配置されている。また、シリンダ30の下部に接続されてシリンダ30から排出される作動油を作動油タンク36へ戻すための作動油用配管41には、排油用電磁弁42が配置されている。
【0022】
ここで、一般的に、作動油の粘度は、温度が上昇するほど低くなる。温度が上昇し過ぎた場合は、油の潤滑性が悪くなり、劣化を促進したり、作動油ポンプ38の効率を悪くする。逆に作動油が適正油温より低くなり過ぎた場合は、粘度が高くなり、ポンプの運転に大きな力を要し、磨耗を促進する。このため、作動油タンク36には、貯留される作動油を適正な範囲の温度に調温するためのサーモスタット付きヒータ等の調温設備が設けられている。なお、シリンダ30内部には、そのような調温設備は特に設けられていない。
【0023】
油圧式ジャッキ28のプランジャ32の上端部には、滑車44が回転可能に取り付けられており、その滑車44は、油圧式ジャッキ28に隣接して立設されるジャッキレール29に沿って昇降する。
【0024】
ロープ24は、一方の端部がロープ伸び補正機50を介して昇降路12の底部26に対して連結固定され、滑車44の上側に巻き掛けられている。そして、他方の端部が乗りかご14の綱止め部22に連結固定される。なお、ロープ伸び補正機50は、ロープ24の伸びを調整するための器具である。
【0025】
図2は、油圧式用制御盤52の各要素を示す図である。機械室34(または昇降路12の底部26)には、制御手段としての油圧式用制御盤52が設置されている。油圧式用制御盤52は、昇降制御処理部522と、乗りかご扉開閉処理部524と、気象情報取得処理部526と、異常気象判断処理部528と、異常気象対策処理部529とを備える。油圧式用制御盤52は、油圧式エレベータ10全般についての制御を行うが、ここでは、特に、昇降制御処理部522と、乗りかご扉開閉処理部524と、気象情報取得処理部526と、異常気象判断処理部528と、異常気象対策処理部529について説明する。
【0026】
昇降制御処理部522は、乗客等の呼び登録等によって乗りかご14を上昇させる場合に、排油用電磁弁42を閉弁した状態のままで、給油用電磁弁40を開弁し、作動油ポンプ38によって作動油を作動油タンク36からシリンダ30内へ高圧で送り込むことで、プランジャ32を上方へ押し上げられる。これにより、プランジャ32の上端部に設けられる滑車44が上方移動することで、乗りかご14がロープ24を介して引き上げられて上昇移動する。このとき、動滑車の原理から滑車44、すなわちプランジャ32の移動量に対して乗りかご14の移動量は2倍となる。なお、乗りかご14が最上階16Tの乗場に到達したとき、プランジャ32の下端部の受圧部33はシリンダ30内の最上位置にある。すなわち、シリンダ30内に溜まっている作動油量は最大となる。
【0027】
また、昇降制御処理部522は、乗客等の呼び登録等によって乗りかごを下降させる場合に、給油用電磁弁40を閉弁した状態のままで、排油用電磁弁42を開弁する。これにより、乗りかご14等の自重による重力作用によってプランジャ32が押し下げられることで、シリンダ30内の作動油が排油用電磁弁42を介して作動油タンク36へと戻る。そして、排油用電磁弁42の開度を徐々に小さくして乗りかご14の下降速度を漸減させ、完全閉弁によりプランジャ32および乗りかご14の下降移動が停止して、乗場呼び登録あるいは乗りかご内行き先階登録された所定階に着床する。そして、乗りかご14が最下階16Bの乗場に到達したとき、プランジャ32の下端部の受圧部33はシリンダ30内のほぼ最下位置にある。すなわち、シリンダ30内に溜まっている作動油量は最小となる。
【0028】
乗りかご扉開閉処理部524は、乗りかご14が乗場呼び登録あるいは乗りかご内行き先階登録された所定階に着床等したときに、乗客が乗りかご14内に対して乗降するために一旦開いた後に、所定の時間経過後、再び閉じるように制御する。具体的には、乗りかご扉20を開く場合には、乗りかご扉20を開方向に移動させるように乗りかご扉開閉機構を動作させる方向(乗りかご扉20の戸開方向となる方向)に電動機17を回転させる。また、乗りかご扉20を閉じる場合には、乗りかご扉20を閉方向に移動させるように乗りかご扉開閉機構を動作させる方向(乗りかご扉20の戸閉方向となる方向)に電動機17を回転させる。
【0029】
気象情報取得処理部526は、油圧式エレベータ10が設置される建物の周辺に取り付けられた温度計及び風量計から気象情報を取得する。そして、気象情報取得処理部526は、気象庁から配信される気象情報(油圧式エレベータ10が設置される建物の周辺の温度及び風量)も取得する。
【0030】
異常気象判断処理部528は、気象情報取得処理部526が取得した気象情報に基づいて、油圧式エレベータ10が設置される建物の周辺の気象状況が異常気象であるか否かを判断する。異常気象としては、2つの状況がある。1つ目は、強風状態であり、具体的には、油圧式エレベータ10が設置される建物の周辺の風速が、例えば、30m/秒以上の状態にある場合である。2つ目は、寒冷状態であり、具体的には、油圧式エレベータ10が設置される建物の周辺の気温が、例えば、−5℃以下の状態にある場合である。
【0031】
異常気象対策処理部529は、異常気象判断処理部528によって、油圧式エレベータ10が設置される建物の周辺の気象状況が異常気象であると判断されたときに、当該異常気象によって油圧式エレベータ10の各種機器が壊れないように油圧式エレベータ10を制御する。具体的には、異常気象判断処理部528によって強風状態であると判断されたときは、乗りかご扉20を閉方向に移動させるように乗りかご扉開閉機構を動作させる方向に電動機17を回転させる際のトルクを大きくする。また、異常気象判断処理部528によって強風状態でないと判断されたときは、乗りかご扉20を閉方向に移動させるように乗りかご扉開閉機構を動作させる方向に電動機17を回転させる際のトルクを通常とする。
【0032】
また、異常気象判断処理部528によって寒冷状態であると判断されたときは、乗りかご14が最下階16Bに移動して停止して待機している状態とする。しかし、乗場呼び登録あるいは乗りかご内行き先階登録がなされた場合には、乗りかご扉開閉処理部524を優先し、当該登録処理に対応する昇降動作を終えた後、再び、乗りかご14が最下階16Bに移動して停止して待機している状態とする。また、異常気象判断処理部528によって寒冷状態でないと判断したときは、乗りかご14を通常の待機運転状態とする。
【0033】
なお、異常気象判断処理部528によって強風状態、かつ、寒冷状態であると判断されたときは、上記強風状態に対応する処理及び寒冷状態に対応する処理の両方の処理を行う。
【0034】
上記構成の油圧式エレベータ10の作用について説明する。図3は、油圧式エレベータ10において、異常気象から油圧式エレベータ10の機器への被害を抑制する手順を示すフローチャートである。まず、最初に、油圧式エレベータ10が設置される建物の周辺に取り付けられた温度計及び風量計から気象情報を取得し、気象庁から配信される気象情報を取得する(S8)。この工程は、気象情報取得処理部526の機能によって実行される。
【0035】
次に、油圧式エレベータ10が設置される建物の周辺が強風状態であるか否かを判断する(S10)。この工程は、異常気象判断処理部528の機能によって実行される。S10の工程において、強風状態であると判断したときは、乗りかご扉20を閉方向に移動させるように乗りかご扉開閉機構を動作させる方向に電動機17を回転させる際のトルクを大きくする(S12)。この工程は、異常気象対策処理部529の機能によって実行される。これにより、乗りかご扉20が通常よりも強い力で閉じられているため、万一、昇降路12内に強風が入りこんだ場合であっても風の力によって、乗りかご扉20が開いてしまうことを防止することができる。したがって、強風が乗りかご14内に入り込んでしまうことを防止することができる。S12の工程の後は、S14へと進む。
【0036】
S10の工程において、強風状態でないと判断したときは、乗りかご扉20を閉方向に移動させるように乗りかご扉開閉機構を動作させる方向に電動機17を回転させる際のトルクを通常とする(S13)。この工程は、異常気象対策処理部529の機能によって実行される。S13の工程の後は、S14へと進む。
【0037】
次に、S14の工程において、油圧式エレベータ10が設置される建物の周辺が寒冷状態であるか否かを判断する(S14)。この工程は、異常気象判断処理部528の機能によって実行される。S14の工程において、寒冷状態であると判断したときは、乗りかご14を最下階16Bに移動して停止して待機している状態とする(S16)。この工程は、異常気象対策処理部529の機能によって実行される。これにより、ジャッキ30内に溜められる作動油の油量を最小とすることができる。したがって、ほとんどの作動油は、作動油タンク36内のおいて適切な温度に調節されるため、作動油の粘度が大きくなってしまうことを防止することができる。S16の工程の後は、リターン処理へと進む。
【0038】
S14の工程において、寒冷状態でないと判断したときは、乗りかご14を通常の待機運転とする(S17)。この工程は、異常気象判断処理部528の機能によって実行される。S16の工程の後は、リターン処理へと進む。
【0039】
このように、油圧式エレベータ10によれば、当該油圧式エレベータ10が設置される建物の周辺が強風状態であると判断したときは、乗りかご扉20を閉方向に移動させるように乗りかご扉開閉機構を動作させる方向に電動機17を回転させる際のトルクを大きくすることで、強風が乗りかご14内に入り込んでしまうことを防止することができる。また、油圧式エレベータ10によれば、寒冷状態であると判断したときは、乗りかご14が最下階16Bに移動して停止して待機している状態とし、作動油の粘度が大きくなってしまうことを防止することができる。
【0040】
なお、上記のように建物の周辺が強風状態であると判断したときは、乗りかご扉20を閉方向に移動させるように乗りかご扉開閉機構を動作させる方向に電動機17を回転させる際のトルクを大きくする対策は、油圧で乗りかご14を昇降動作させる油圧式エレベータ10に限らず、昇降路内に昇降可能に設けられた釣合錘と、巻上機とを備え、当該巻上機に巻き掛けられるロープにより当該釣合錘と当該乗りかごとをつるべ式に連結したつるべ式エレベータに適用した場合であっても、強風が乗りかご内に入り込んでしまうことを防止することができる。
【符号の説明】
【0041】
10 油圧式エレベータ、12 昇降路、14 乗りかご、16B 最下階、16T 最上階、17 電動機、18 乗場扉、20 乗りかご扉、22 綱止め部、24 ロープ、26 底部、28 油圧式ジャッキ、29 ジャッキレール、30 ジャッキ、32 プランジャ、33 受圧部、34 機械室、36 作動油タンク、38 作動油ポンプ、39 作動油用配管、40 給油用電磁弁、41 作動油用配管、42 排油用電磁弁、44 滑車、50 補正機、52 油圧式用制御盤、522 昇降制御処理部、524 乗りかご扉開閉処理部、526 気象情報取得処理部、528 異常気象判断処理部、529 異常気象対策処理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
気象情報を取得する取得手段と、
前記気象情報に基づいて、エレベータが設置される周囲の気象状況を判断する判断手段と、
前記周囲の気象状況が異常気象であると判断されたときに、前記異常気象による前記エレベータの機器への被害を抑制するように前記エレベータを制御する制御手段と、
を備えることを特徴とするエレベータの制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載のエレベータの制御装置において、
前記エレベータは、油圧によって乗りかごを昇降動作させる油圧式エレベータであり、
前記異常気象は、寒冷状態であり、
前記制御手段は、
前記油圧式エレベータの前記乗りかごを最下階へ移動させるように制御することを特徴とするエレベータの制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載のエレベータの制御装置において、
前記異常気象は、さらに強風状態でもあり、
前記制御手段は、
さらに、前記エレベータの乗りかご扉を開閉動作させるために作動する電動機のトルクを上げて前記乗りかご扉を締めるように制御することを特徴とするエレベータの制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載のエレベータの制御装置において、
前記異常気象は、強風状態であり、
前記制御手段は、
前記エレベータの乗りかご扉を開閉動作させるために作動する電動機のトルクを上げて前記乗りかご扉を締めるように制御することを特徴とするエレベータの制御装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1に記載のエレベータの制御装置において、
前記気象情報は、
前記周囲の気象状況を観測するために前記周囲に設置された風量計及び温度計の少なくともいずれか一方が計測した情報であることを特徴とするエレベータの制御装置。
【請求項6】
請求項1から請求項4のいずれか1に記載のエレベータの制御装置において、
前記気象情報は、
気象庁から配信される情報であることを特徴とするエレベータの制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−171757(P2012−171757A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−36607(P2011−36607)
【出願日】平成23年2月23日(2011.2.23)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】