説明

エレベータ装置

【課題】作業者が最上階の乗場と機械室とを往復しなければならない煩わしさをなくし、保守・点検時の作業効率を改善する。
【解決手段】スイッチ操作部材3と、昇降路4に設けられたかご上搭乗位置検出スイッチ5と、運転モードを切り替える切替スイッチ(11、12)と、作業者がかご上に搭乗して作業を実施することを知らせる手動モードスイッチ21と、かごがかご上搭乗可能位置に停止している状態で点灯する表示灯31と、かご上搭乗モード時にかご内から移動指令を受けた場合に、かごをかご上搭乗可能位置に向けて移動させてかご上搭乗可能位置で停止させるとともに、表示灯を点灯させ、さらに手動モードスイッチがOFF状態からON状態となることで、かご内からの指令信号および乗場からの指令信号を無効とし、かご上での保守点検作業に関する指令信号を有効とする制御部9とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータの保守・点検作業時に必要となる一連の運転を行うためのエレベータ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一人作業によるエレベータの保守・点検時に、作業者がかご上に搭乗して作業を実施する際には、次の一連の手順に従っていた。
手順1)作業者は、かご内のスイッチを手動モードに切り替える。
手順2)作業者は、機械室に行き、機械室に設置された手動運転用ポータブルスイッチにて、メインロープにペイントされたマーキングを確認することにより、エレベータのかごをかご上搭乗可能位置まで移動させる。
手順3)作業者は、かご上に搭乗するために、最上階の乗場に移動し、乗場の扉を開錠した後、かご上に搭乗する。
【0003】
しかしながら、このような従来の一連の手順を行う際には、次のような問題があった。
問題点1)メインロープのマーキングが経年変化等で見えにくくなっていた場合には、機械室で運転する際に、マーキングを見落としてしまうことがあり、また、このような見落としを防止するためには、再マーキングが必要となる。
問題点2)経年変化によるメインロープの伸びの影響により、搭乗位置がずれることがある。
【0004】
このような問題を解決した従来のエレベータとしては、次のような技術がある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1におけるエレベータは、かご上搭乗可能位置にかごが移動したときに、かごの操作部材により操作されるように位置検出スイッチを昇降路に設けている。そして、かご上搭乗モードでは、かごをかご上搭乗可能位置へ向けて移動させた後、位置検出スイッチからの信号を受けてかごを停止させるようにしている。この結果、かご上保守作業時にかごを容易に、かつより正確にかご上搭乗可能位置に停止させることができ、信頼性を向上させることができる。
【0005】
【特許文献1】特開平9−286575号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1のような従来のエレベータ装置では、位置検出スイッチの働きにより、かごを安定したかご上搭乗可能位置へ移動させることができる。しかしながら、運転操作自体は、依然として機械室で行うため、作業者が最上階の乗場と機械室とを往復しなければならない点は、従来と同じである。従って、作業性が悪く、煩わしさが残る点で、作業効率の改善が強く望まれる。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、作業者が最上階の乗場と機械室とを往復しなければならない煩わしさをなくし、保守・点検時の作業効率を改善することのできるエレベータ装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るエレベータ装置は、かごに設けられているスイッチ操作部材と、かご上搭乗可能位置にかごが移動したときにスイッチ操作部材により操作されるように昇降路に設けられたかご上搭乗位置検出スイッチと、かご内に設けられ、通常運転モードと保守・点検作業のためのかご上搭乗モードとを切り替える切替スイッチと、かご上に設けられ、ON状態とすることで作業者がかご上に搭乗して作業を実施することを知らせる手動モードスイッチと、乗場に設けられ、かご上搭乗モード時にかごがかご上搭乗可能位置に停止している状態で点灯する表示灯と、切替スイッチによりかご上搭乗モードが選択されている間にかご内から移動指令を受けた場合に、かごをかご上搭乗可能位置に向けて移動させ、かご上搭乗位置検出スイッチからの信号を受けてかごをかご上搭乗可能位置で停止させるとともに、表示灯を点灯させ、さらに手動モードスイッチがOFF状態からON状態となることで、かご内からの指令信号および乗場からの指令信号を無効とし、かご上での保守点検作業に関する指令信号を有効とする制御部とを備えるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るエレベータ装置によれば、昇降路内、かご内、かご上、および乗場からの各種入力信号に基づいて、保守・点検作業を行うための一連動作を可能にすることにより、作業者が最上階乗場と機械室とを往復しなければならない煩わしさをなくし、保守・点検時の作業効率を改善することのできるエレベータ装置を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明のエレベータ装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
【0011】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるエレベータ装置の構成図である。この図1では、エレベータのかご1のかご上1aが、最上階の乗場2の近傍のかご上搭乗可能位置にある状態を例示している。また、かご1には、スイッチ操作部材3が設けられており、昇降路4内には、かご上搭乗位置検出スイッチ5が設けられている。
【0012】
このかご上搭乗位置検出スイッチ5は、かご1がかご上搭乗可能位置にあるときに、スイッチ操作部材3により操作され、ON状態になるスイッチである。そして、作業者6は、かご1がかご上搭乗可能位置にある状態で、乗場に設けられた扉(図示せず)を開錠することで、かご上1aに搭乗し、保守・点検作業を行うことができる。
【0013】
また、メインロープ7は、かご1を昇降させるために、巻上機の綱車(図示せず)に巻き掛けられているロープである。また、ドアゾーン検出スイッチ8は、保守・点検作業が終了した後の復帰動作において、最上階の乗場2でドアを開閉してかご1内への乗り降りが可能となるゾーンにかご1が到着したことでON状態となるスイッチである。さらに、図示していないが、機械室には、エレベータのかごの運行制御等を行う制御盤(制御部9)がある。
【0014】
本実施の形態1におけるエレベータ装置は、作業者6が機械室に行くことなしに、保守・点検作業を行うことを可能とするために、昇降路4内にかご上搭乗位置検出スイッチ5を設けるとともに、かご1内、かご上1a、および最上階の乗場2の3箇所に、それぞれ次のようなスイッチを、さらに設けている。
【0015】
まず、かご1内には、モード切替スイッチ11と、かご上搭乗ON/OFFスイッチ12が設けられている。モード切替スイッチ11は、通常運転を行う自動モード(通常運転モード)と、作業者6が保守・点検作業を行うことを許可するための手動モードとの切り替えを行うスイッチである。また、かご上搭乗ON/OFFスイッチ12は、作業者6により、かご上1aに搭乗して保守・点検作業を行う必要がある場合(かご上搭乗モードに相当)にONが選択され、かご上1aに搭乗しての保守・点検作業が完了後にOFFが選択される。
【0016】
なお、モード切替スイッチ11と、かご上搭乗ON/OFFスイッチ12とを統合して1つの切替スイッチとし、通常運転モードと、かご上で保守・点検作業を行うためのかご上搭乗モードとを切り替える構成とすることも可能である。
【0017】
かご1内に設けられたこれらのモード切替スイッチ11およびかご上搭乗ON/OFFスイッチ12は、エレベータの利用者が容易に操作できないようにする必要がある。このため、例えば、小扉の中にこれらのスイッチを設けておき、小扉を開錠しない限り、通常は、スイッチ操作できないようにしておくことが考えられる。
【0018】
次に、かご上1aには、手動モードON/OFFスイッチ21が設けられている。この手動モードON/OFFスイッチ21がONのときには、作業者6は、かご上での従来の保守・点検作業の実施が可能になるとともに、かご1内あるいは各階床の乗場でのボタン操作を無効にする働きを有する。一方、かご上での保守・点検作業が完了し、かご上1aから乗場に降車した際には、作業者6は、手動モードON/OFFスイッチ21をOFFに設定する。これにより、かご1内あるいは各階床の乗場での通常の操作盤によるボタン操作を有効にする働きを有する。
【0019】
次に、最上階の乗場2には、かご上搭乗可能位置に停止していることを示す表示灯31が設けられている。この表示灯31は、作業者6が、後述する[かご上搭乗手順]の中で、エレベータをかご上搭乗可能位置へ移動させるDOWN運転を行った際に、かご上搭乗位置検出スイッチ5がON状態となり、かつエレベータが停止したことにより点灯する。
【0020】
このように、本実施の形態1におけるエレベータ装置は、昇降路4内に設けられたかご上搭乗位置検出スイッチ5およびドアゾーン検出スイッチ8と、かご1内に設けられたモード切替スイッチ11およびかご上搭乗ON/OFFスイッチ12と、かご上1aに設けられた手動モードON/OFFスイッチ21と、最上階の乗場2に設けられた表示灯31とがそれぞれI/Oとして制御部9に接続されている。そして、制御部9は、これらの信号に基づいて運転制御を行うことで、作業者が機械室に行くことなしに、保守・点検作業を行うことを可能としている。
【0021】
図2は、本発明の実施の形態1のエレベータ装置における制御部9に接続された各入出力回路を示した図である。かご1内には、通常運転モード時の入出力を行うためのかご内操作盤13がさらに示されている。また、乗場には、通常運転モード時の入出力を行うための乗場操作盤32がさらに示されている。なお、表示灯31としては、乗場操作盤32に含まれている表示灯を流用することも可能である。
【0022】
次に、本実施の形態1のエレベータ装置において、作業者6がかご上1aに搭乗して保守・点検作業を開始するための一連動作、および保守・点検作業が終了した後の復帰に伴う一連動作を、それぞれフローチャートを用いて説明する。
【0023】
[保守・点検作業を開始するための一連動作]
図3は、本発明の実施の形態1のエレベータ装置における保守・点検作業を開始するための一連動作を示したフローチャートである。まず始めに、作業者6は、かご1を最上階の乗場2へ移動させる(ステップS301)。次に、作業者6は、かご1内のモード切替スイッチ11を手動モードに切り替え、保守・点検作業を行いたいことをエレベータ装置の制御部9に知らせる(ステップS302)。
【0024】
さらに、作業者6は、かご上搭乗ON/OFFスイッチ12をONに設定し、かご上1aに搭乗して保守・点検作業を行う必要があることを制御部9に知らせる(ステップS303)。次に、作業者6は、かご内操作盤13の最下階行先ボタンを押した後、エレベータのかご1から降車する(ステップS304)。ここで、最下階行先ボタンは、かごをかご上搭乗可能位置までDOWN方向に動かすことを制御部9に知らせるためのものであり、あらかじめルールを決めておくことにより、既設のかご内操作盤13内のボタンを流用することができる。
【0025】
次に、制御部9は、最下階行先ボタンが押されたことで、所定時間経過後(作業者が降車するのに十分な時間が経過後)に、自動的の扉を閉め、かご1を低速でDOWN運転する(ステップS305)。そして、制御部9は、かご1に付随しているスイッチ操作部材3により、昇降路4に追加したかご上搭乗位置検出スイッチ5がON状態になると、エレベータを停止させる(ステップS306)。このように、低速で運転しながら、かご上搭乗位置検出スイッチ5がON状態になったところでかご1を停止させることで、かご1をかご上搭乗可能位置(最上階の乗場2からかご上1aに搭乗するのに適した位置)に正確に停止させることができる。
【0026】
次に、制御部9は、かご上搭乗位置検出スイッチ5がON状態であり、かつかご1が完全に停止したことにより、表示灯31を点灯させ、作業者6にこの状態を知らせる(ステップS307)。そこで、作業者6は、表示灯31が点灯したことを確認後、最上階の乗場2の扉を開錠する(ステップS308)。さらに、作業者6は、かご上1aの手動モードON/OFFスイッチ21をONさせて、乗場2からかご上1aに搭乗する(ステップS309)。
【0027】
その後、作業者6は、保守・点検用の既存のスイッチボックスを用いて、保守・点検作業を行うことになる。すなわち、制御部9は、かご上1aの手動モードON/OFFスイッチ21がON状態のときは、かご内操作盤13からの指令信号および乗場操作盤32からの指令信号を無効とし、かご上での保守点検作業に関する、保守・点検用の既存のスイッチボックスからの指令信号を有効として、かご1の制御を行う。
【0028】
このような一連処理により、作業者6は、機械室に行くことなしに、保守・点検作業を行うことが可能となる。この結果、保守・点検時の作業効率を改善することができる。
【0029】
[保守・点検作業が終了した後の復帰に伴う一連動作]
図4は、本発明の実施の形態1のエレベータ装置における保守・点検作業が終了した後の復帰に伴う一連動作を示したフローチャートである。まず始めに、作業者6は、保守・点検用の既存のスイッチボックスを用いることで、最上階の乗場2に出やすい位置にエレベータを移動し停止させる(ステップS401)。
【0030】
次に、作業者6は、かご上1aから降車し、かご上1aの手動モードON/OFFスイッチ21をOFFさせて、保守・点検作業が終了したことを制御部9に知らせる(ステップS402)。次に、作業者6は、乗場扉を閉め、最上階の乗場2に設置されている乗場操作盤32内のボタンを押す(ステップS403)。このボタンは、かご1を、かご1内に乗り降りするのに適した位置までUP方向に動かすことを制御部9に知らせるためのものであり、あらかじめルールを決めておくことにより、乗場操作盤32内の既設のボタンを流用することができる。
【0031】
次に、制御部9は、最上階の乗場2に設置されているボタンが押されたことで、かご1を低速でUP運転する(ステップS404)。そして、制御部9は、かご1に付随しているスイッチ操作部材3により、昇降路4に設けられているドアゾーン検出スイッチ8がON状態になると、エレベータを停止させ、戸を開く(ステップS405)。このように、低速で運転しながら、ドアゾーン検出スイッチ8がON状態になったところでかご1を停止させることで、かご1を通常運転時の最上階での停止位置(最上階の乗場2からかご1内に乗り降りするのに適した位置)に正確に停止させることができる。
【0032】
次に、作業者6は、かご1内のかご上搭乗ON/OFFスイッチ12をOFFに設定し、かご上1aに搭乗して行った保守・点検作業が終了したことを制御部9に知らせる(ステップS406)。さらに、作業者6は、かご1内のモード切替スイッチ11を自動モードに切り替え、保守・点検作業が完了したことを制御部9に知らせる(ステップS407)。
【0033】
このような一連処理により、作業者6は、機械室に行くことなしに、保守・点検作業を終了した後の復帰作業を行うことが可能となる。この結果、保守・点検時の作業効率を改善することができる。
【0034】
以上のように、実施の形態1によれば、昇降路内、かご内、かご上、および乗場からの入力信号に基づいて、一人作業によるエレベータの保守・点検作業を行うための一連動作が可能になる。従って、作業者は、乗場と機械室を往復する必要がなく、乗場あるいはかご内での操作のみで、かご上に搭乗する保守・点検作業を行うことができる。さらに、保守・点検作業が終了した後にも、作業者は、乗場と機械室を往復する必要がなく、乗場での操作のみで、通常運転モードに復帰させることができる。この結果、保守・点検に関連する作業効率を向上させることができる。
【0035】
さらに、信号入力用のボタン(例えば、かごを移動させるための指令信号の入力ボタンに相当)、あるいは信号出力用の表示灯は、あらかじめルールを決めておくことにより、既存のかご内操作盤あるいは乗場操作盤を兼用することが可能となり、コストを抑えることができる。
【0036】
さらに、かご上に作業者が搭乗して保守・点検作業を行っている場合には、第三者によるボタン操作、あるいはボタンのON故障等で、エレベータが予期せぬ動きをしないように、かご上に設けられた手動モードON/OFFスイッチがON状態のときには、かごおよび乗場のボタン操作をともに無効にすることができる。この結果、かご上の作業者の安全を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施の形態1におけるエレベータ装置の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1のエレベータ装置における制御部9に接続された各入出力回路を示した図である。
【図3】本発明の実施の形態1のエレベータ装置における保守・点検作業を開始するための一連動作を示したフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態1のエレベータ装置における保守・点検作業が終了した後の復帰に伴う一連動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0038】
1 かご、1a かご上、2 最上階の乗場、3 スイッチ操作部材、4 昇降路、5 上搭乗位置検出スイッチ、6 作業者、7 メインロープ、8 ドアゾーン検出スイッチ、9 制御部、11 モード切替スイッチ、12 かご上搭乗ON/OFFスイッチ、21 手動モードON/OFFスイッチ、31 表示灯。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
かごに設けられているスイッチ操作部材と、
かご上搭乗可能位置に前記かごが移動したときに前記スイッチ操作部材により操作されるように昇降路に設けられたかご上搭乗位置検出スイッチと、
前記かご内に設けられ、通常運転モードと保守・点検作業のためのかご上搭乗モードとを切り替える切替スイッチと、
前記かご上に設けられ、ON状態とすることで作業者が前記かご上に搭乗して作業を実施することを知らせる手動モードスイッチと、
乗場に設けられ、前記かご上搭乗モード時に前記かごが前記かご上搭乗可能位置に停止している状態で点灯する表示灯と、
前記切替スイッチにより前記かご上搭乗モードが選択されている間に前記かご内から移動指令を受けた場合に、前記かごを前記かご上搭乗可能位置に向けて移動させ、前記かご上搭乗位置検出スイッチからの信号を受けて前記かごを前記かご上搭乗可能位置で停止させるとともに、前記表示灯を点灯させ、さらに前記手動モードスイッチがOFF状態からON状態となることで、前記かご内からの指令信号および前記乗場からの指令信号を無効とし、前記かご上での保守点検作業に関する指令信号を有効とする制御部と
を備えることを特徴とするエレベータ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のエレベータ装置において、
前記通常運転モードにおける最上階での前記かごのドア開閉に適した停止位置に前記かごが移動したときに前記スイッチ操作部材により操作されるように前記昇降路に設けられたドアゾーン検出スイッチをさらに備え、
前記制御部は、前記切替スイッチにより前記かご上搭乗モードが選択されている間に前記手動モードスイッチがON状態からOFF状態に切り替わり、前記乗場から移動指令を受けた場合に、前記かごをドア開閉に適した前記停止位置に向けて移動させ、前記ドアゾーン検出スイッチからの信号を受けて前記かごを前記停止位置で停止させるとともに、戸開し、さらに前記切替スイッチにより前記かご上搭乗モードから前記通常運転モードに切り替えられることで、前記かご内からの指令信号および前記乗場からの指令信号を有効とし、前記かご上での保守点検作業に関する指令信号を無効とする
ことを特徴とするエレベータ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−64800(P2010−64800A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−229718(P2008−229718)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】