説明

エンコーダ

【課題】歯車機構を備えた位置検出装置と光学式エンコーダ装置とを備えたエンコーダを提供する。
【解決手段】ハウジング3が第1の収納部11と第2の収納部13との間に軸受けホルダ9を備えている。軸受けホルダ9は、歯車機構21と光学式エンコーダ装置7とを隔離する隔壁部を構成する。歯車機構21と光学式エンコーダ装置7とを隔離すると、歯車機構21から発生する磨耗粉やグリスが飛散して、光学式エンコーダ装置7の構成部品に付着することを確実に防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯車機構を備えた位置検出装置と光学式エンコーダ装置とを備えたエンコーダに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特開平9−218055号公報(特許文献1)には、レゾルバと歯車機構を備えた磁気式エンコーダ装置とを組み合わせてなるアブソリュートエンコーダが開示されている。歯車機構を備えた磁気式エンコーダ装置は信号処理用回路が実装された回路基板と歯車機構とがハウジングの同じ収納部内に配置されている。
【0003】
また特開平8−50033号公報(特許文献2)には1枚の回転ディスクを利用して構成された光学式エンコーダ装置と磁気式エンコーダ装置とを備えたアブソリュートエンコーダが開示されている。
【0004】
これらのアブソリュートエンコーダでは、多回転を磁気式エンコーダ装置からなる位置検出装置により検知している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−218055号公報
【特許文献2】特開平8−50033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2に記載のアブソリュートエンコーダのように、光学式エンコーダ装置と磁気式エンコーダ装置とを備えたアブソリュートエンコーダで多回転データの保持にバッテリを利用しないようにすると、特許文献1に記載のアブソリュートエンコーダのように、磁気式エンコーダ装置等の位置検出装置において歯車機構を採用することになる。しかしながら特許文献1に記載の構造のように歯車機構とその他の構成部品をハウジングの同じ収納室内に収納すると、歯車同士が擦れることによって生じる磨耗粉や、歯車磨耗を軽減するために塗布するグリスが飛散して、光学式エンコーダ装置で使用する回転ディスク等を汚染し、誤検出を誘発する可能性がある。
【0007】
本発明の目的は、歯車機構を備えた位置検出装置と光学式エンコーダ装置とを備えて、歯車機構の存在により光学式エンコーダ装置の構成部品が汚染されることを防止できるエンコーダを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、歯車機構を備えた位置検出装置と光学式エンコーダ装置とがハウジング内に収納されているエンコーダを対象とする。本発明においては、ハウジングを歯車機構と光学式エンコーダ装置とを隔離するように構成する。このように歯車機構を光学式エンコーダ装置と隔離すると、歯車機構から発生する磨耗粉やグリスが飛散して、光学式エンコーダ装置の構成部品に付着することを確実に防止することができる。そのため本発明によれば、歯車機構を備えた位置検出装置と光学式エンコーダ装置とを備えたエンコーダにおいて、光学式エンコーダ装置の構成部品の汚染を防止して誤検出の発生を防止できる。
【0009】
なお歯車機構を備えた位置検出装置は、磁気式エンコーダ装置、レゾルバ、光学式エンコーダ等いずれでもよい。
【0010】
位置検出装置は、例えば、メインシャフトと、メインシャフトに歯車機構を介して連結されてメインシャフトと同期して回転するn本(nは1以上の整数)のサブシャフトと、メインシャフト及びn本のサブシャフトの角度位置をそれぞれ検知する1+n個の位置検出部を備えている。光学式エンコーダ装置は、メインシャフトの角度位置を光を利用して検知する。
【0011】
なおエンコーダは、位置検出装置の出力信号と光学式エンコーダ装置の出力信号とに基づいて、メインシャフトの絶対位置を検出する検出回路を有する回路基板を備えていてもよい。この場合、ハウジングは、歯車機構と、光学式エンコーダ装置及び回路基板とを隔離するように構成するのが好ましい。
【0012】
具体的には、ハウジングを、メインシャフト及びn本のサブシャフトをそれぞれ回転自在に支持する複数の軸受が取り付けられた隔壁部と、1+n個の位置検出部及び光学式エンコーダ装置を収納する第1の収納部と、歯車機構を収納する第2の収納部とを備えた構造とすることができる。そして隔壁部により、歯車機構と、1+n個の位置検出部、光学式エンコーダ装置及び回路基板とを隔離する。隔壁部により隔離を実現すると、簡単な構造で歯車機構を確実に隔離することができる。
【0013】
位置検出装置として磁気式エンコーダ装置を用いた具体的なエンコーダには、メインシャフト及びn本のサブシャフトの一端に歯車機構を構成する1+n個の歯車がそれぞれ固定されている。そして隔壁部から突出するメインシャフト及びn本のサブシャフトの他端には、磁気発生素子がそれぞれ固定されている。ハウジング内には、メインシャフトの他端に設けられた磁気発生素子の磁気を検知する第1の磁気検知素子と、n本のサブシャフトの他端にそれぞれ設けられた磁気発生素子の磁気を検知する第2乃至第nの磁気検知素子とが配置されている。磁気発生素子と磁気検知素子とにより磁気式エンコーダ部が構成されている。
【0014】
またハウジングの第1の収納部は、隔壁部と接触する底壁部と、該底壁部と一体に設けられて隔壁部から離れる方向に延びる周壁部とを備えた構造とすることができる。この場合、回路基板は、周壁部に固定することができる。このようにすると回路基板を第1の収納部の蓋部材として利用して、しかも第1の収納部に対してしっかりと固定することができる。またこの場合には、回路基板に、第1の磁気検知素子を固定し、第1の収納部内には第2乃至第nの磁気検知素子が固定されたサブ回路基板を配置することができる。サブ回路基板に第2乃至第nの磁気検知素子を配置すれば、回路基板とサブ回路基板との間に、回転ディスクを配置するスペースを形成することができる。そこで光学式エンコーダ装置をメインシャフトに固定された回転ディスクと、回路基板に固定された発光素子及び受光素子とから構成すると、回転ディスクは回路基板とサブ回路基板との間に配置することができる。この場合、発光素子及び受光素子の一方を回路基板に固定し、他方を第1の収納部内に固定することができる。なお回路基板とサブ回路基板とは、電気的接続部材を介して電気的に接続すれば、支障なく位置検知動作を実行することができる。
【0015】
また第2の収納部は、隔壁部に固定される環状のフランジ部と、該環状のフランジ部と一体に設けられて前記歯車機構の周囲を囲み且つ中央にメインシャフトの一端を露出させる開口部を有する筒状部とを備えたベース部材と隔壁部とにより構成されている。このようにベース部材と隔壁部により第2の収納部を構成すると、歯車機構を組み立てる際には、ベース部材を外しおけばよく、組立作業が容易になる利点が得られる。
【0016】
メインシャフトの他端に、予め継ぎ手を固定しておき、継ぎ手の一部を開口部から露出させておいてもよい。このような配置構成を採用すると、ベース部材が、継ぎ手の保護部材として機能する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態のエンコーダの一例の分解斜視図である。
【図2】(A)及び(B)は、本実施の形態のエンコーダの平面図及び底面図である。
【図3】図2(A)のA−A線断面図である。
【図4】図2(A)のB−B線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下図面を参照して、本発明をアブソリュートエンコーダに適用したの実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本実施の形態のアブソリュートエンコーダ1の分解斜視図である。なお図1には、主要部品のみを示してあり、一部の部品は図示を省略してある。また図2(A)及び(B)は本実施の形態のアブソリュートエンコーダの平面図及び底面図であり、図3は図2(A)のA−A線断面図、図4は図2(A)のB−B線断面図である。本実施の形態のアブソリュートエンコーダ1は、ハウジング3内に位置検出装置としての磁気式エンコーダ装置5と光学式エンコーダ装置7とが収納された構造を有している。ハウジング3は、ハウジング3において隔壁部を構成する軸受けホルダ9と、軸受けホルダ9に固定された第1の収納部11と、軸受けホルダ9に固定されて軸受けホルダ9と共に第2の収納部13を構成するベース部材15とから構成される。軸受けホルダ9とベース部材15とは、ネジ部材17によって結合されている。また第1の収納部11は、絶縁樹脂により一体成形された成形体からなり、図示しないネジ部材によって軸受けホルダ9に固定されている。
【0019】
位置検出装置として用いられる磁気式エンコーダ装置5は、メインシャフト19と、メインシャフト19に歯車機構21を介して連結されてメインシャフト19と同期して回転する2本のサブシャフト23及び25を有している。歯車機構21は、メインシャフト19の一端に固定された第1の歯車27と、第1及び第2のサブシャフト23及び25の一端に固定された第2及び第3の歯車29及び31とから構成され、第1の歯車27に第2及び第3の歯車29及び31が噛み合っている。磁気式エンコーダ装置5は、メインシャフト19及び2本のサブシャフト23及び25の角度位置を磁気を利用してそれぞれ検知する第1乃至第3の磁気式エンコーダ部33,35及び37を備えている。本実施の形態では、第1乃至第3の磁気式エンコーダ部33,35及び37が、第1乃至第3の位置検出部を構成している。
【0020】
軸受けホルダ9には、メインシャフト19と同期して回転する2本のサブシャフト23及び25を回転自在に支持するための軸受け38,40及び42が固定されている。そして軸受けホルダ9から突出するメインシャフト19及び2本のサブシャフト23及び25の他端には、磁気発生素子39,41及び43がそれぞれ固定されている。ハウジング3内には、メインシャフト19の他端に設けられた磁気発生素子39の磁気を検知する第1の磁気検知素子45と、2本のサブシャフト23及び25の他端にそれぞれ設けられた磁気発生素子41及び43の磁気を検知する第2及び第3の磁気検知素子47及び49とが配置されている。磁気発生素子39,41及び43と磁気検知素子45,47及び49とにより磁気式エンコーダ部33,35及び37が構成されている。磁気発生素子39,41及び43は、1以上のN極と1以上のS極を備えた永久磁石によって構成されている。磁気検知素子45,47及び49は永久磁石から出る磁束を検出して検出信号を出力するホール素子によって構成されている。そして第1の収納部11に固定された回路基板51には、第1の磁気検知素子45が固定され、第1の収納部11内に配置したサブ回路基板53に第2及び第3の磁気検知素子47及び49が固定されている。なおサブ回路基板53は2枚の分割された基板によって構成されていてもよい。
【0021】
またハウジング3の第1の収納部11は、軸受けホルダ9と接触する底壁部55と、底壁部55と一体に設けられて軸受けホルダ9から離れる方向に延びる周壁部57とを備えている。本実施の形態では、回路基板51が周壁部57にネジ59により固定することができる。このようにすると回路基板51を第1の収納部11の蓋部材として利用して、しかも第1の収納部11に対してしっかりと固定することができる。
【0022】
光学式エンコーダ装置7は、メインシャフト19の角度位置を光を利用して検知するために、メインシャフト19に固定された回転ディスク61と、回路基板51に固定された図示しない受光素子と、第1の収納部11に固定された発光素子63とから構成されている。回転ディスク61には、周方向に並ぶ複数のスリットからなる複数のスリット列が形成されている。なお光学式エンコーダ装置7の構成は公知であるため説明は省略するが、回転ディスク61のスリットを光が透過するタイプでも、また回転ディスク61で反射した光を受光するタイプでも利用が可能である。本実施の形態では、回転ディスク61は回路基板51とサブ回路基板53との間に配置されている。図4に示すように、回路基板51とサブ回路基板53との電気的接続は、2つの電気的接続部材64及び65により実施される。電気的接続部材64は金属導体によって構成され、電気的接続部材65は複数本のピン端子がインサートしてインサート成形されたインサート成形品から構成されている。電気的接続部材64及び65は、検知回路を形成するために、回路基板51及びサブ回路基板53上にそれぞれ形成された回路パターンを相互に接続している。
【0023】
また第2の収納部13の一部を構成するベース部材15は、軸受けホルダ9に固定される環状のフランジ部67と、該環状のフランジ部67と一体に設けられて歯車機構21の周囲を囲み且つ中央にメインシャフト19の一端を露出させる開口部69を有する筒状部71とを備えている。ベース部材15と軸受けホルダ9とにより第2の収納部13を構成すると、歯車機構21を組み立てる際には、ベース部材15を外しおけばよく、歯車機構21の組立作業が容易になる。本実施の形態では、メインシャフト19の他端に、オルダム継ぎ手73が固定されている。オルダム継ぎ手73の一部は開口部69から露出している。そのためベース部材15が、オルダム継ぎ手73の保護部材として機能している。
【0024】
本実施の形態では、ハウジング3が、歯車機構21と磁気式エンコーダ装置5のその他の構成部品(磁気発生素子39,41及び43と磁気検知素子45,47及び49等)、光学式エンコーダ装置7、回路基板51及びサブ回路基板53とを隔離する隔壁部を軸受けホルダ9により構成している。このように歯車機構21を他の構成部品とを隔離すると、歯車機構21から発生する磨耗粉やグリスが飛散して、光学式エンコーダ装置7の構成部品に付着することを確実に防止することができる。また本実施の形態では、多回転データを保持する手段として、メインシャフトから歯車機構21を介して回転比率を変えた複数のサブシャフトの位置関係から多回転データを算出する磁気式エンコーダ装置5を用いているので、多回転データの保持のために、バッテリを利用する必要がない。そして1回転の回転角度データを光学式エンコーダ装置7を用いて検出し、磁気式エンコーダ装置5の出力と合わせて絶対位置を検出するため、位置分解能を高いものとすることができる。
【0025】
上記実施の形態によれば、2本のサブシャフトを備えた磁気式エンコーダ装置5を用いて3つの磁気式エンコーダ部を用いて多回転データを取得したが、サブシャフトの本数をさらに多くして、磁気式エンコーダ部の数をさらに増やすことにより、分解能をさらに高めてもよいのは勿論である。
【0026】
また上記実施の形態では、軸受けホルダ9と第1の収納部11とを別部品とし、軸受けホルダ9を隔壁部として用いたが、軸受けホルダ9と第1の収納部11とを一体に成形しても良いのは勿論である。
【0027】
上記実施の形態では、歯車機構を備えた位置検出装置として、磁気式エンコーダ装置を用いたが、歯車機構を備えた位置検出装置として、レゾルバや光学式エンコーダを用いてもよいのは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明によれば、光学式エンコーダ装置への飛散物付着を確実に防止して、誤検出の発生を阻止することができる。
【符号の説明】
【0029】
1 アブソリュートエンコーダ
3 ハウジング
5 磁気式エンコーダ装置(位置検出装置)
7 光学式エンコーダ装置
9 軸受けホルダ
11 第1の収納部
13 第2の収納部
15 ベース部材
17 ネジ部材
19 メインシャフト
21 歯車機構
23,25 サブシャフト
27,29,31 歯車
33,35,37 磁気式エンコーダ部(位置検出部)
38,40,42 軸受け
39,41,43 磁気発生素子
45,47,49 磁気検知素子
51 回路基板
53 サブ回路基板
55 底壁部
57 周壁部
59 ネジ
61 回転ディスク
63 発光素子
64,65 電気的接続部材
67 フランジ部
69 開口部
71 筒状部
73 オルダム継ぎ手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯車機構を備えた位置検出装置と光学式エンコーダ装置とがハウジング内に収納されているエンコーダであって、
前記ハウジングが前記歯車機構と前記光学式エンコーダ装置とを隔離するように構成されていることを特徴とするエンコーダ。
【請求項2】
前記位置検出装置は、メインシャフトと、前記メインシャフトに歯車機構を介して連結されて前記メインシャフトと同期して回転するn本(nは1以上の整数)のサブシャフトと、前記メインシャフト及び前記n本のサブシャフトの角度位置をそれぞれ検知する1+n個の位置検出部を備えており、
前記光学式エンコーダ装置は、前記メインシャフトの角度位置を光を利用して検知するように構成されている請求項1に記載のエンコーダ。
【請求項3】
前記位置検出装置の出力信号と前記光学式エンコーダ装置の出力信号とに基づいて、前記メインシャフトの絶対位置を検出する検出回路を有する回路基板をさらに備え、
前記ハウジングは、前記歯車機構と前記光学式エンコーダ装置及び前記回路基板とを隔離するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のエンコーダ。
【請求項4】
前記ハウジングは、前記メインシャフト及び前記n本のサブシャフトをそれぞれ回転自在に支持する複数の軸受が取り付けられた隔壁部と、前記1+n個の位置検出部及び前記光学式エンコーダ装置を収納する第1の収納部と、前記歯車機構を収納する第2の収納部とを備えており、
前記隔壁部により、前記歯車機構と、前記1+n個の位置検出部、前記光学式エンコーダ装置及び前記回路基板とを隔離していることを特徴とする請求項3に記載のエンコーダ。
【請求項5】
前記メインシャフト及び前記n本のサブシャフトの一端には前記歯車機構を構成する1+n個の歯車がそれぞれ固定されており、
前記隔壁部から突出する前記メインシャフト及び前記n本のサブシャフトの他端には、磁気発生素子がそれぞれ固定されており、
前記ハウジング内には、前記メインシャフトの前記他端に設けられた前記磁気発生素子の磁気を検知する第1の磁気検知素子と、前記n本のサブシャフトの前記他端にそれぞれ設けられた前記磁気発生素子の磁気を検知する第2乃至第nの磁気検知素子とが配置されており、
前記磁気発生素子と前記磁気検知素子とにより前記位置検出部が構成されている請求項4に記載のエンコーダ。
【請求項6】
前記ハウジングの前記第1の収納部は、前記隔壁部と接触する底壁部と、該底壁部と一体に設けられて前記隔壁部から離れる方向に延びる周壁部とを備えており、
前記回路基板は、前記周壁部に固定されており、
前記回路基板には、前記第1の磁気検知素子が固定されており、
前記第1の収納部内には前記第2乃至第nの磁気検知素子が固定されたサブ回路基板が配置されている請求項5に記載のエンコーダ。
【請求項7】
前記光学式エンコーダ装置は前記メインシャフトに固定された回転ディスクと、前記回路基板に固定された発光素子及び受光素子とからなり、
前記回転ディスクが、前記回路基板と前記サブ回路基板との間に配置されており、
前記発光素子及び受光素子の一方が前記回路基板に固定され、他方が前記第1の収納部内に固定されている請求項6に記載のエンコーダ。
【請求項8】
前記回路基板と前記サブ回路基板とは、電気的接続部材を介して電気的に接続されている請求項6に記載のエンコーダ。
【請求項9】
前記第2の収納部は、前記隔壁部に固定される環状のフランジ部と、該環状のフランジ部と一体に設けられて前記歯車機構の周囲を囲み且つ中央に前記メインシャフトの一端を露出させる開口部を有する筒状部とを備えたベース部材と前記隔壁部とにより構成されている請求項4に記載のエンコーダ。
【請求項10】
前記メインシャフトの前記他端には、継ぎ手が固定されており、前記継ぎ手の一部が前記開口部から露出している請求項9に記載のエンコーダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−24572(P2013−24572A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−156366(P2011−156366)
【出願日】平成23年7月15日(2011.7.15)
【出願人】(000180025)山洋電気株式会社 (170)
【Fターム(参考)】