説明

カード用コネクタ

【課題】カードの挿入に際して、このカードに不要な静電気などが帯電していても、カードから第1端子部材への放電を防ぐことができるカード用コネクタの提供。
【解決手段】ハウジング2の内底面に配置され、カード1の挿入方向に沿って並設され、カード1の第1外部接続部1bと接続可能な第1端子部材2bと、カード1の第2外部接続部1dと接続可能な第2端子部材2cと、カード1の挿入に伴ってカード1の挿入口2aに近い側に位置する第1端子部材2bを、カード1の第2外部接続部1dから離れる方向に変位させることが可能な駆動部材3とを備えるとともに、この駆動部材3に、第1端子部材2bよりもカード1の挿入口2a側に位置する接地部8を形成した構成にしてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、挿入されるカードの第1外部接続部と接続可能で挿入口側に配置される第1端子部材と、カードの第2外部接続部と接続可能で装置奥側に配置される第2端子部材とを備えたカード用コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の従来技術として、特許文献1に示されるものがある。この従来技術は、下面側に切欠き部を有するカードを挿入可能なハウジングと、このハウジングに配置され、カードの下面に設けられた複数の外部接続部にそれぞれ接続可能な複数の端子部材とを備えている。複数の端子部材は、ハウジングの内底面に配置され、カードの挿入方向に沿って並設され、カードの複数の外部接続部のうちの後端部側に設けられた第1外部接続部と接続可能な第1端子部材と、カードの複数の外部接続部のうちの前端部側に設けられた第2外部接続部と接続可能な第2端子部材とから成っている。また、ハウジングの内底面に設けられ、カードの挿入に際してカードの挿入口に近い側に位置する第1端子部材を、カードの第2外部接続部と接触しないように変位させることが可能な駆動部材を備えている。この駆動部材には、カードの挿入経路内に臨出し、カードの前述した切欠き部に嵌入可能な係合突部が設けられている。
【0003】
このように構成される従来技術では、カードの挿入時に、カードの下面に当接する係合突部を介して駆動部材を押圧することにより、第1端子部材をカードの第2外部接続部に接触しないように、この駆動部材がカードの下面から離反させた非接触位置へ押し下げられるようになっている。また、カード挿入完了位置すなわち所定の装着位置で、カードの第2外部接続部が第2端子部材に接続されるとともに、駆動部材の係合突部がカードの切欠き部に嵌入して駆動部材に対する押圧力が解かれることにより、第1端子部材が前述の非接触位置から上昇してカードの第1外部接続部に接続されるようになっている。
【特許文献1】特開2006−147281公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した従来技術にあっては、カードの挿入方向の手前側に位置する第1端子部材が、カードの挿入口に近い位置にカードの第1外部接続部と接触する接点部を有する構成となっている。このために、カードの挿入に際して、カードに不要な静電気などが帯電していると、第1端子部材の接点部に放電する虞があった。このような第1端子部材の接点部への放電を生じると、第1端子部材や第1端子部材に電気的に接続している電気部品が破損してしまう懸念があった。
【0005】
本発明は、前述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、カードの挿入に際して、このカードに不要な静電気などが帯電していても、カードから第1端子部材への放電を防ぐことができるカード用コネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、本発明に係るカード用コネクタは、カードを挿入可能なハウジングと、このハウジングに配置され、前記カードの下面に設けられた複数の外部接続部にそれぞれ接続可能な複数の端子部材とを備え、前記複数の端子部材が、前記ハウジングの内底面に配置され、前記カードの挿入方向に沿って並設され、前記カードの前記複数の外部接続部のうちの後端部側に設けられた第1外部接続部と接続可能な第1端子部材と、前記カードの前記複数の外部接続部のうちの前端部側に設けられた第2外部接続部と接続可能な第2端子部材とから成り、前記ハウジングの内底面に設けられ、前記カードの挿入に際して前記カードの挿入口に近い側に位置する前記第1端子部材を、前記カードの第2外部接続部から離れる方向に変位させることが可能な駆動部材を備え、この駆動部材に、前記第1端子部材よりも前記カードの前記挿入口側に位置させた接地部を設けたことを特徴としている。
【0007】
このように構成した本発明は、カードが挿入された際に、このカードが不要に帯電している場合には、このカードが第1端子部材に接触する前に駆動部材の接地部に接触することにより、この接地部を介して放電される。すなわち、カードの挿入に際して、カードに不要な静電気などが帯電していても、第1端子部材への放電を防ぐことができる。これにより、挿入されるカードの帯電に伴う第1端子部材の破損を確実に防止することができる。
【0008】
また、本発明に係るカード用コネクタは、前記発明において、前記駆動部材を、前記カードと当接する方向に付勢する付勢部材を備え、この付勢部材と前記接地部とを電気的に接続させたことを特徴としている。このように構成した本発明は、付勢部材に接地部を接地させる経路を兼用させることができ、部品点数を削減できる。
【0009】
また、本発明に係るカード用コネクタは、前記発明において、前記付勢部材と前記第1端子部材のグランド用端子とを電気的に接続させたことを特徴としている。このように構成した本発明は、付勢部材を介して接地部と第1端子部材のグランド用端子とを電気的に接続させることができ、放電経路を基本的に1つの経路に簡易化することができる。
【0010】
また、本発明に係るカード用コネクタは、前記発明において、前記カードの下面に、前記接地部と接続可能な接地用外部接続部を設けたことを特徴としている。このように構成した本発明は、カードが挿入された際に、接地用外部接続部を介してカードが接地接続されるので、カード内の電気回路の電位を安定化させることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るカード用コネクタは、カードの挿入時に、カードの第2外部接続部に第1端子部材が接触しないようにこの第1端子部材を押し下げる駆動部材に、第1端子部材よりもカードの挿入口側に位置させた接地部を設けたことから、カードの挿入に際してカードに不要な静電気などが帯電していても、カードが駆動部材の接地部に接触して放電するので第1端子部材への放電を防ぐことができる。これにより、従来懸念されていたカードの帯電に伴う第1端子部材や第1端子部材に電気的に接続している電気部品の破損を確実に防ぐことができ、従来に比べて信頼性の高いカード用コネクタを実現させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下,本発明に係るカード用コネクタを実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
【0013】
[本実施形態に使用されるカード]
図1は本発明に係るカード用コネクタの一実施形態に使用されるカードを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は下面側を示す斜視図である。
【0014】
これらの図1の(a)(b)図に示すように、本実施形態に使用されるカード1の下面には、本実施形態に係るカード用コネクタへのカード1の挿入時、及び本実施形態に係るカード用コネクタからのカード1の抜き取り時に把持される後端部1a側に第1外部接続部1bを有し、前端部1c側に第2外部接続部1dを有し、第1外部接続部1bと後端部1aとの間に、接地用外部接続部1eを有している。なお、図示省略するが、このカード1の下面には前述した従来技術と同等の切欠き部が設けられている。
【0015】
[本実施形態に係るカード用コネクタ]
図2は本発明に係るカード用コネクタの一実施形態を示す斜視図、図3は本実施形態においてカバー部材を除いた状態を示す平面図、図4は本実施形態に備えられる駆動部材を示す図で、(a)図は斜視図、(b)図は側面図、図5は本実施形態に備えられる接地部及び付勢部材を示す斜視図、図6は本実施形態に備えられる付勢部材と、第1端子部材に含まれるグランド用端子との配置関係を示す斜視図である。
【0016】
本実施形態に係るカード用コネクタは、図2に示すように、図1に示したカード1が挿入されるハウジング2と、このハウジング2を覆うカバー部材10とを備えている。手前側の開口部が、カード1の挿入口2aとなっている。
【0017】
ハウジング2の内底面には、図3に示すように、挿入口2a側に、カード1の第1外部接続部1bに接触可能な接点部2b1を有する第1端子部材2bを複数配置してあり、装置の奥側位置にカード1の第2外部接続部1dに接触可能な接点部2c1を有する第2端子部材2cを複数配置してある。すなわち、第1端子部材2bと第2端子部材2cとを、カード1の挿入方向に沿って並設してある。
【0018】
また、ハウジング2の内底面に、カード1の挿入口2aに近い側に位置する第1端子部材2bを変位させることが可能な駆動部材3を配置してある。なお、図示省略するが、この駆動部材3の上面には、カード1の挿入経路内に膨出し、前述したカード1の図示省略した切欠き部に係合可能な、前述した従来技術と同等の係合突部が設けられている。
【0019】
カード1の挿入時にカード1の下面を駆動部材3の図示省略した係合突部に当接させて駆動部材3を押圧することにより、この駆動部材3が第1端子部材2bをカード1の下面から離反させた非接触位置へ押し下げ、かつ、カード1の挿入完了位置すなわち所定の装着位置で、駆動部材3の図示省略した係合突部をカード1の図示省略した切欠き部に嵌入させて駆動部材3への押圧力を解除させることにより、第1端子部材2bが非接触位置から上昇して、この第1端子部材2bの接点部2b1が駆動部材3を介してカード1の下面の第1外部接続部1bに接触するように構成されている。
【0020】
また、本実施形態は、カード1の前端部1cが係合する係合部4aを有するスライダ4と、このスライダ4を挿入口2a方向に付勢するコイルばね5を備えている。例えばスライダ4にはハートカム4bを形成してあり、ハウジング2にはハートカム4bに係合するピンを下方に有する摺動部材6を揺動自在に設けてある。さらに、装置の奥側位置には、平面内を回動可能で、挿入口2a方向に付勢され、ハウジング2内に挿入されたカード1の前端部1cに係合して、このカード1を排出させる力をカード1に付与可能な排出レバー7を設けてある。
【0021】
上述した駆動部材3は、図4にも示すように、回動支軸を形成する軸3aと、第1端子部材2bの接点部2b1が突出可能な複数の窓3bを有している。また、この駆動部材3に、第1端子部材2bよりも挿入口2a側に位置し、導電性金属板から成る接地部8を、例えばインサート成形により一体的に設けてある。図5に示すように、接地部8は、前述したカード1の接地用外部接続部1eに接触可能な一対の突起8aを有している。これらの突起8aは、駆動部材3の突起部3c部分に配置してある。
【0022】
また、同図5に示すように、接地部8の両側部に、接地部8と一体的に駆動部材3を上方へ付勢する弾性力を有し、導電性金属板から成る付勢部材9を設けてある。すなわち、付勢部材9と接地部8とを電気的に接続させてある。
【0023】
さらに、図6に示すように、付勢部材9のそれぞれと、第1端子部材2bのグランド用端子2b2とを接触させ、電気的に接続させてある。
【0024】
[本実施形態へのカード挿入動作]
図7はカードが所定の装着位置に装着されたときの本実施形態の状態を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は(a)図からカードを除いた平面図である。
【0025】
カード1の後端部1aを把持して、本実施形態に係るカード用コネクタの挿入口2aからハウジング2内にカード1を挿入すると、カード1の前端部1cがスライダ4の係合部4aに係合し、カード1の押し込みに伴ってコイルばね5の力に抗して、このスライダ4が装置の奥側に向かって摺動する。また、カード1の前端部1cが排出レバー7に係合し、この排出レバー7をばねの力に抗して反時計回りに回動させる。前述したスライダ4の摺動に伴って、このスライダ4に設けたハートカム4b上を、摺動部材6のピンが相対的に摺動する。挿入完了位置で、摺動部材6のピンがハートカム4bのロック部4b1に係止され、図7の(a)図に示すようにカード1が所定の装着位置に装着され、ロックされる。
【0026】
前述のようにしてハウジング2内にカード1が挿入される際に、カード1が静電気などの不要な帯電をしているときには、カード1が駆動部材3の接地部8に接触することにより、この接地部8、付勢部材9、及び第1端子部材2bのグランド用端子2b2を経て放電される。
【0027】
その後、カード1の下面が前述したように駆動部材3の図示省略した係合突部に当接することによって、付勢部材9の弾性力に抗して駆動部材3が軸3aを中心に下方へ回動し、この駆動部材3によって第1端子部材2bがカード1の第2外部接続部1dに接触しないように押し下げられる。そして、図7に示す所定の装着位置付近に至ると、カード1の下面の第2外部接続部1dとハウジング2の第2端子部材2cとが接続される。これとともに、カード1の下面に形成した図示省略した切欠き部に、駆動部材3の図示省略した係合突部が係合し、付勢部材9の弾性力によって駆動部材3が上方へ回動する。これによって、駆動部材3の窓3bから第1端子部材2bの接点部2b1が突出してカード1の下面の第1外部接続部1bに接触し、第1端子部材2bとカード1の第1外部接続部1bとが接続される。
【0028】
また、カード1の下面に形成した接地用外部接続部1eが、接地部8の一対の突起8aのそれぞれに接触する。したがって、カード1が帯電したとしても、このカード1の接地用外部接続部1eと接地部8の突起8aを介して、さらに、接地部8に接続された付勢部材9、付勢部材9に接触する第1端子部材2bのグランド用端子2b2を介して放電される。
【0029】
図7に示すように、カード1が所定の装着位置に保持されている状態では、第1端子部材2bとカード1の第1外部接続部1bとの接続、及び第2端子部材2dとカード1の第2外部接続部1dとの接続により、カード1に対する信号の送受信が可能となる。
【0030】
[本実施形態からのカード排出動作]
図8は排出に際してカードをオーバーストロークさせたときの本実施形態の状態を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は(a)図からカードを除いた平面図、図9はカードを排出させたときの本実施形態の状態を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は(a)図からカードを除いた平面図である。
【0031】
このように所定の装着位置に保持されているカード1を排出させる際には、図8に示すように、カード1の後端部1aを押圧してカード1をオーバーストロークさせることが行われる。これにより、カード1の前端部1cと係合する係合部4aを介してスライダ4がわずかに装置の奥側に摺動し、摺動部材6のピンがハートカム4bのロック部4b1から離脱する。また、排出レバー7がさらにわずかに反時計回りに回動する。
【0032】
この状態からカード1の後端部1aに与えていた押圧力を解くと、コイルばね5の力によりスライダ4が挿入口2a方向に摺動し、また、排出レバー7がばねによる付勢力で時計回りに回動し、これらによって図9に示すようにカード1が排出される。したがって、カード1の後端部1aを把持して、このカード1を本実施形態に係るカード用コネクタから抜き取ることができる。
【0033】
前述のように、カード1を図8に示すオーバーストロークさせた状態から図9に示す排出させた状態に至る間、カード1の下面の図示省略した切欠き部から駆動部材3の上面の図示省略した係合突部が離脱し、この係合突部を介して押圧された駆動部材3が下方に回動し、第1端子部材2bをカード1の下面から離反させてカード1の第2外部接続部1dに接触しない非接触位置へ押し下げる。また、カード1を抜き取ると、付勢部材9の弾性力により駆動部材3は上方へ回動し、本実施形態に係るカード用コネクタは待機状態に復帰する。
【0034】
本実施形態の駆動部材3は、図示しない係合突部を有しているものとして説明したが、係合突部を有していない場合もある。この場合、カード1の挿入に伴って、接地部8がカード1の下面と接触することで駆動部材3が押下げられることとなり、これにより第1端子部材2bが押下げられることとなる。カード1を所定の装着位置まで挿入していくとき、カード1の下面と第1端子部材2bの接点部2b1とは接触した状態で推移することとなる。このように駆動部材3が係合突部を有していない場合、この駆動部材3による第1端子部材2bの押下げにより第1端子部材2bの先端とカード1とが接触することにより第1端子部材2bの座屈などの損傷を防止することができる。
【0035】
[本実施形態の効果]
カード1がハウジング2の挿入口2aから挿入された際に、カード1に静電気などが帯電している場合には、このカード1が第1端子部材2bに接触する前に駆動部材3に一体的に設けられた接地部8に接触し、この接地部8を介して放電される。すなわち、カード1の挿入に際して、カード1に不要な静電気などが帯電していても、第1端子部材2bへの放電を防ぐことができる。これにより、挿入されるカード1の帯電に伴う第1端子部材2bや第1端子部材に電気的に接続している電気部品の破損を確実に防止でき、信頼性の高いカード用コネクタを実現させることができる。
【0036】
また、駆動部材3を付勢する付勢部材9と接地部8とを一体に設け、付勢部材9と接地部8とを電気的に接続させたことから、付勢部材9に接地部8を接地させる経路を兼用させることができ、部品点数を削減できる。これにより製作費を抑えることができる。
【0037】
また、付勢部材9と第1端子部材2bのグランド用端子2b2とを接触させるように設け、これらの付勢部材9と第1端子部材2bとを電気的に接続させたことから、放電経路を基本的に1つの経路に簡易化することができ、放電経路の構成を簡単にすることができる。
【0038】
また、カード1の下面に、接地部8の突起8aと接触可能な接地用外部接続部1eを設けたことから、カード1が挿入され、所定の装着位置に装着された際に、接地用外部接続部1eを介してカード1が接地接触されるので、カード1内の電気回路の電位を安定化させることができる。これによっても、信頼性の高いカード用コネクタを実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係るカード用コネクタの一実施形態に使用されるカードを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は下面側を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るカード用コネクタの一実施形態を示す斜視図である。
【図3】本実施形態においてカバー部材を除いた状態を示す平面図である。
【図4】本実施形態に備えられる駆動部材を示す図で、(a)図は斜視図、(b)図は側面図である。
【図5】本実施形態に備えられる接地部及び付勢部材を示す斜視図である。
【図6】本実施形態に備えられる付勢部材と、第1端子部材に含まれるグランド用端子との配置関係を示す斜視図である。
【図7】カードが所定の装着位置に装着されたときの本実施形態の状態を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は(a)図からカードを除いた平面図である。
【図8】排出に際してカードをオーバーストロークさせたときの本実施形態の状態を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は(a)図からカードを除いた平面図である。
【図9】カードを排出させたときの本実施形態の状態を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は(a)図からカードを除いた平面図である。
【符号の説明】
【0040】
1 カード
1a 後端部
1b 第1外部接続部
1c 前端部
1d 第2外部接続部
1e 接地用外部接続部
2 ハウジング
2a 挿入口
2b 第1端子部材
2b1 接点部
2b2 グランド用端子
2c 第2端子部材
2c1 接点部
3 駆動部材
3a 軸
3b 窓
3c 突出部
4 スライダ
4a 係合部
4b ハートカム
4b1 ロック部
5 コイルばね
6 摺動部材
7 排出レバー
8 接地部
8a 突起
9 付勢部材
10 カバー部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードを挿入可能なハウジングと、このハウジングに配置され、前記カードの下面に設けられた複数の外部接続部にそれぞれ接続可能な複数の端子部材とを備え、
前記複数の端子部材が、前記ハウジングの内底面に配置され、前記カードの挿入方向に沿って並設され、前記カードの前記複数の外部接続部のうちの後端部側に設けられた第1外部接続部と接続可能な第1端子部材と、前記カードの前記複数の外部接続部のうちの前端部側に設けられた第2外部接続部と接続可能な第2端子部材とから成り、
前記ハウジングの内底面に設けられ、前記カードの挿入に際して前記カードの挿入口に近い側に位置する前記第1端子部材を、前記カードの第2外部接続部から離れる方向に変位させることが可能な駆動部材を備え、
この駆動部材に、前記第1端子部材よりも前記カードの前記挿入口側に位置させた接地部を設けたことを特徴とするカード用コネクタ。
【請求項2】
請求項1記載のカード用コネクタにおいて、
前記駆動部材を、前記カードと当接する方向に付勢する付勢部材を備え、この付勢部材と前記接地部とを電気的に接続させたことを特徴とするカード用コネクタ。
【請求項3】
請求項2記載のカード用コネクタにおいて、
前記付勢部材と前記第1端子部材のグランド用端子とを電気的に接続させたことを特徴とするカード用コネクタ。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項記載のカード用コネクタにおいて、
前記カードの下面に、前記接地部と接続可能な接地用外部接続部を設けたことを特徴とするカード用コネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−272098(P2009−272098A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−120428(P2008−120428)
【出願日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】