説明

キナーセ゛阻害活性を有する新規チアシ゛アソ゛ール誘導体

【課題】チアジアゾール誘導体及び該化合物によるキナーゼ阻害剤の提供。
【解決手段】式(I)で表される化合物又はその塩。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医薬として有用なチアシ゛アソ゛ール環を有する新規化合物又はその塩に関する。それらの化合物はキナーセ゛によるタンハ゜ク質リン酸化を介した細胞内シク゛ナル伝達が関与する疾患の治療剤、特に癌、関節リウマチ、慢性骨髄性白血病、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、未熟児網膜症、網膜静脈閉塞症、ホ゜リーフ゜状脈絡膜血管症、糖尿病黄斑浮腫、尋常性乾癬、粥状動脈硬化等の治療剤として有用である。
【背景技術】
【0002】
多細胞生物における情報伝達は細胞外情報伝達と細胞内情報伝達の2つに大別される。細胞外情報伝達とは、細胞が生産、分泌するタンハ゜ク質、ヘ゜フ゜チト゛やステロイト゛などの細胞外シク゛ナル分子と細胞表面あるいは細胞内に存在するそれらの受容体との間でおこるシク゛ナル伝達である。一方、細胞内情報伝達とは、それら受容体に伝達されたシク゛ナル、熱や機械的なストレスなどのシク゛ナルを細胞内の適当な器官へキナーセ゛やホスファターセ゛などを介した様々な経路で伝え、それらに対する細胞応答(分化、増殖、アホ゜トーシス等)を導くためのシク゛ナル伝達である。
近年、分子生物学の発展と様々な疾患の臨床研究により、細胞内のシク゛ナル伝達異常が癌やリウマチなどの自己免疫疾患の発症や病態に密接に関与している事が明らかとなってきている。例えば慢性骨髄性白血病(CML)の症例の95%以上においては染色体異常によって、AblとBcrという2遺伝子の融合タンハ゜ク(Bcr-Abl融合タンハ゜ク質)が生産されている。Ablは細胞内のシク゛ナル伝達に関与するチロシンキナーセ゛であるが、AblのN末端領域がBcr断片と置き換わると活性が過剰となり、それを持つ造血前駆細胞は不適切な増殖を続け、正常なら起こるはずのアホ゜トーシスによる細胞死が起こらない。こうして過剰に作られた白血球が血液中に放出され、白血病となる。このBcr-Abl融合タンハ゜ク質を分子標的としたSTI-571(商品名:ク゛リーヘ゛ック)はこのタンハ゜ク質と結合し、そのキナーセ゛活性を阻害する事で過剰な白血球の生産を抑え、CMLに対する治療薬として臨床において広く用いられている(非特許文献1、非特許文献2参照)。
一方セリン‐スレオニンキナーセ゛であるRho‐キナーセ゛は細胞骨格を調節する鍵酵素であり、血管系や神経系疾患の治療における有望な薬物標的タンハ゜ク質である。塩酸ファスシ゛ル(商品名:エリル)は血管収縮機序の最終ホ゜イントであるRho‐キナーセ゛ 等の蛋白リン酸化酵素を阻害することにより血管の収縮を防ぐと考えられ、脳血栓症急性期の血管拡張約薬として用いられている。(非特許文献3参照)
このように細胞内シク゛ナル伝達に関与するキナーセ゛の多くはAblのようなチロシンキナーセ゛かRho‐キナーセ゛のようなセリン‐スレオニンキナーセ゛である。すなわちこれら疾患に関与するキナーセ゛を阻害する低分子化合物は医薬品として期待されている。
ところでチアシ゛アソ゛ール環を有する化合物は有用な生理活性を示す事から多くの医薬品などへ応用が試みられている。その中で非特許文献4および5には1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール環を有する化合物の抗腫瘍活性が記載されている。また特許文献1にはセリン‐スレオニンキナーセ゛であるp‐38を阻害する1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール環を有する化合物、特許文献2にはチロシンキナーセ゛であるc‐Kitを阻害する1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール環を有する化合物についての記載がある。しかし非特許文献4および5の化合物においては、その詳細な活性機序の説明はなく、特許文献1、2においては1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール環は必須ではなく他の含ヘテロ5員環でもよい。今回の様に2位のアミノ基と5位に様々な環構造を有しAblのようなキナーセ゛の阻害活性を有する1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール誘導体の例は全く記載されていない。
【非特許文献1】細胞の分子生物学 第4版/Molecular Biology of the Cell fourth edition、Newton Press、831-906(2004)
【非特許文献2】N.Engl.J.Med.,344,1031-1037(2001)
【非特許文献3】蛋白質 核酸 酵素 増刊 「最先端創薬」、共立出版、827-851(2000)
【非特許文献4】Bioorg.Med.Chem.15,3201-3207(2007)
【非特許文献5】Bioorg.Med.Chem.10,2893-2898(2002)
【特許文献1】国際公開WO05/000298号ハ゜ンフレット
【特許文献2】国際公開WO06/064375号ハ゜ンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
2位のアミノ基と5位に様々な環構造を有し、疾患に関与する様々なキナーセ゛に対して阻害作用を示す新規チアシ゛アソ゛ール誘導体の合成研究及びその化合物の薬理作用を見出すことは非常に興味深い課題である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者等は、キナーセ゛阻害活性を指標に、2位のアミノ基と5位に様々な環構造を有する新規なチアシ゛アソ゛ール誘導体の合成研究を行い、数多くの新規化合物を創製することに成功した。
さらに、その化合物の薬理作用を種々研究したところ、その化合物はキナーセ゛阻害活性を有し、キナーセ゛が関与する疾患の治療剤、特に癌、関節リウマチ、慢性骨髄性白血病、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、未熟児網膜症、網膜静脈閉塞症、ホ゜リーフ゜状脈絡膜血管症、糖尿病黄斑浮腫、尋常性乾癬、粥状動脈硬化等の治療剤として有用であることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は一般式(I)で表される化合物又はその塩(以下、特記なき限り『本発明化合物』とする)及び本発明化合物を含有する医薬組成物に関する。本発明化合物の医薬用途をより詳しく説明すると、本発明は、本発明化合物を有効成分とする血管新生が関与する疾患の治療剤に関するものであり、例えば、癌、関節リウマチ、慢性骨髄性白血病、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、未熟児網膜症、網膜静脈閉塞症、ポリープ状脈絡膜血管症、糖尿病黄斑浮腫、尋常性乾癬、粥状動脈硬化等の治療剤に関するものである。
【化1】

【0005】

[式中、環Aはベンゼン環、チオフェン環又はピリジン環を示し;
は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ基を示し;
Dは
【化2】

【0006】
を示し;
環Bはピリジン環、ピリミジン環、ベンゼン環又はキノリン環を示し;
は水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、アルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、シクロアルキルアミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基、アルキルアミノカルボニル基、非芳香族複素環基又は
【化3】

【0007】
を示し;
が非芳香族複素環基の場合、該非芳香族複素環基はアルキル基、ハロゲノアルキル基及びヒドロキシアルキル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
ZはCH又は酸素原子を示し;
Wは単結合、NH又は酸素原子を示し;
は水素原子、アルキル基又はアリール基を示し;
がアルキル基の場合、該アルキル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
がアリール基の場合、該アリール基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
Z’はCH又は酸素原子を示し;
W’は単結合、NH又は酸素原子を示し;
’は水素原子、アルキル基又はアリール基を示し;
’がアルキル基の場合、該アルキル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
’がアリール基の場合、該アリール基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
環Cはベンゼン環、ピリジン環、キノリン環又はイソキノリン環を示し;
とR’は同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、ハロゲノアルキル基、ハロゲノアルコキシ基又はアルキルカルボニルアミノ基を示し;
又はR’がアミノ基の場合、該アミノ基はフェニルカルボニル基及びハロゲノフェニルカルボニル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよい。]
【発明の効果】
【0008】
本発明は医薬として有用な2位のアミノ基と5位に様々な環構造を有する新規チアジアゾール誘導体又はその塩を提供する。本発明に係る新規環式化合物は、優れたキナーゼ阻害作用を有し、キナーゼが関与する疾患、例えば、癌、関節リウマチ、慢性骨髄性白血病、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、未熟児網膜症、網膜静脈閉塞症、ポリープ状脈絡膜血管症、糖尿病黄斑浮腫、尋常性乾癬、粥状動脈硬化等の治療剤として有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
特許請求の範囲及び明細書中で使用される各基は、特許請求の範囲及び明細書全体を通して下記の意味を有するものとする。
【0010】
『ハロゲン原子』とはフッ素、塩素、臭素又はヨウ素を示す。
【0011】
『アルキル』とは炭素原子数1〜6個の、直鎖又は分枝のアルキルを示す。具体例としてメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル等が挙げられる。
【0012】
『シクロアルキル』とは炭素原子数3〜8個のシクロアルキルを示す。具体例としてシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル等が挙げられる。
【0013】
『アルコキシ』とは炭素原子数1〜6個の、直鎖又は分枝のアルコキシを示す。具体例としてメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキシルオキシ、イソプロポキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、イソペントキシ等が挙げられる。
【0014】
『アリール』とは炭素原子数6〜14個の、単環式芳香族炭化水素又は2環式若しくは3環式の縮合多環式芳香族炭化水素を示す。また、それら単環式芳香族炭化水素又は2環式若しくは3環式の縮合多環式芳香族炭化水素とシクロアルカン環の縮合により形成される縮合多環式炭化水素も本願発明の『アリール』に含まれる。単環式芳香族炭化水素の具体例としてフェニルが、縮合多環式芳香族炭化水素の具体例としてナフチル、アントリル、フェナントリル等が、縮合多環式炭化水素の具体例としてインダニル、テトラヒドロナフチル、テトラヒドロアントリル等が挙げられる。
【0015】
『芳香族複素環』とは1又は複数のヘテロ原子(窒素原子、酸素原子、硫黄原子)を環内に有する単環式芳香族複素環又は2環式若しくは3環式の縮合多環式芳香族複素環を示す。
【0016】
単環式芳香族複素環の具体例として、ピロール、フラン、チオフェン、ピリジン等の環内に1個のヘテロ原子を有する芳香族複素環;イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピラゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール等のアゾール系芳香族複素環;ピラジン、ピリミジン等の環内に2個の窒素原子を有する芳香族複素環等が、2環式若しくは3環式の縮合多環式芳香族複素環の具体例として、インドール、イソインドール、ベンゾイミダゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、キノリン、イソキノリン、ナフチリジン、チアントレン、フェノキサチン、フェナントロリン等の縮合芳香族複素環等が挙げられる。
【0017】
『非芳香族複素環』とは1又は複数のヘテロ原子(窒素原子、酸素原子、硫黄原子)を環内に有する単環式非芳香族複素環又は2環式若しくは3環式の縮合多環式非芳香族複素環を示す。
【0018】
単環式非芳香族複素環の具体例として、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ピペリジン、テトラヒドロピラン、ホモピペラジン等の環内に1個のヘテロ原子を有する飽和非芳香族複素環;イミダゾリジン、オキサゾリジン、チアゾリジン、ピラゾリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、ホモピペリジン、ホモモルホリン等の環内に2個のヘテロ原子を有する飽和非芳香族複素環;ピロリン、ジヒドロフラン、ジヒドロチオフェン、テトラヒドロピリジン、ジヒドロピリジン、ジヒドロピラン、ピラン等の環内に1個のヘテロ原子を有する不飽和非芳香族複素環;イミダゾリン、オキサゾリン、チアゾリン、ピラゾリン等の2個のヘテロ原子を有する不飽和非芳香族複素環等が、2環式若しくは3環式の縮合多環式非芳香族複素環の具体例として、クロマン、インドリン、イソインドリン、キサンチン等が挙げられる。
【0019】
『シクロアルキルアミノ』とは炭素原子数3〜8個のモノシクロアルキルアミノ又は炭素原子数6〜16個のジシクロアルキルアミノを示す。モノアルキルアミノの具体例としてシクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シクロヘキシルアミノ等が、ジシクロアルキルアミノの具体例としてジシクロプロピルアミノ、ジシクロブチルアミノ、ジシクロヘキシルアミノ等が挙げられる。
【0020】
『アルキルカルボニル』とは炭素原子数2〜7個の、直鎖又は分枝のアルキルカルボニルを示す。具体例としてメチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、n−ブチルカルボニル、n−ペンチルカルボニル、n−ヘキシルカルボニル、イソプロピルカルボニル、イソブチルカルボニル、sec−ブチルカルボニル、tert−ブチルカルボニル、イソペンチルカルボニル等が挙げられる。
【0021】
『アルキルオキシカルボニル』とは炭素原子数2〜7個の、直鎖又は分枝のアルキルオキシカルボニルを示す。具体例としてメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、n−ペントキシカルボニル、n−ヘキシルオキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、イソペントキシカルボニル等が挙げられる。
【0022】
『アルキルカルボニルアミノ』とは、1又は同一若しくは異なる複数のアルキルカルボニルを置換基として有するアミノを示す。
【0023】
『アルキルオキシカルボニルアミノ』とは、1又は同一若しくは異なる複数のアルキルオキシカルボニルを置換基として有するアミノを示す。
【0024】
『アルキルアミノカルボニル』とは炭素原子数2〜7個のモノアルキルアミノカルボニル又は炭素原子数3〜13個のジアルキルアミノカルボニルを示す。モノアルキルアミノカルボニルの具体例としてメチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、プロピルアミノカルボニル、ブチルアミノカルボニル、ヘキシルアミノカルボニル等が、ジアルキルアミノカルボニルの具体例としてジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、ジプロピルアミノカルボニル、ジブチルアミノカルボニル、ジヘキシルアミノカルボニル、エチルメチルアミノカルボニル等が挙げられる。
【0025】
『ヒドロキシアルキル』とは、1又は同一若しくは異なる複数の水酸基を置換基として有するアルキルを示す。
【0026】
『ハロゲノアルキル』とは、1又は同一若しくは異なる複数のハロゲン原子を置換基として有するアルキルを示す。
【0027】
『ハロゲノアルコキシ』とは、1又は同一若しくは異なる複数のハロゲン原子を置換基として有するアルコキシを示す。
【0028】
『ハロゲノフェニルカルボニル』とは、1又は同一若しくは異なる複数のハロゲン原子を置換基として有するフェニルカルボニルを示す。
【0029】
本発明化合物が遊離のアミノ基、シクロアルキルアミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基又はアルキルアミノカルボニル基を置換基として有する場合、それらの置換基は保護基で保護されていてもよい。また、非芳香族複素環が遊離の窒素原子を有する場合も、該窒素原子は保護基で保護されていてもよい。
【0030】
『遊離のアミノ基、遊離のシクロアルキルアミノ基、遊離のアルキルカルボニルアミノ基、遊離のアルキルオキシカルボニルアミノ基、遊離のアルキルアミノカルボニル基又は遊離の窒素原子を有する非芳香族複素環基の保護基』とは、アリル基等の無置換アルケニル基;ホルミル基等のヒドロカルボニル基;アセチル基、トリクロロアセチル基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基、4−クロロベンゾイル基、ピコリノイル基等の置換若しくは無置換アルキルカルボニル基、置換若しくは無置換アリールカルボニル基、又は無置換芳香族複素環カルボニル基;メトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、ジフェニルメトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、m−ニトロフェノキシカルボニル基等の置換若しくは無置換アルキルオキシカルボニル、又は置換若しくは無置換アリールオキシカルボニル基;メチルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、フェニルスルホニル基、4−クロロフェニルスルホニル基、トリルスルホニル基、2,4,6−トリメチルフェニルスルホニル基等の置換若しくは無置換アルキルスルホニル基、又は置換若しくは無置換アリールスルホニル基;等の遊離のアミノ基、遊離のシクロアルキルアミノ基、遊離のアルキルカルボニルアミノ基、遊離のアルキルオキシカルボニルアミノ基又は遊離の窒素原子を有する非芳香族複素環基の保護基として汎用されるものを示す。
【0031】
前記の置換アルキル基、置換アルキルカルボニル基、置換アリールカルボニル基、置換アルキルオキシカルボニル基、置換アリールオキシカルボニル基、置換アルキルスルホニル基又は置換アリールスルホニル基は、それぞれ、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルキル基、アリール基、ハロゲノアリール基、アルコキシアリール基及びニトロ基から選択される1又は複数の基で置換された、アルキル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基又はアリールスルホニル基を示す。
【0032】
本発明でいう『複数の基』は、それぞれの基が同一でも異なっていてもよく、又、好ましくは2又は3の基を、より好ましくは2の基を示す。
【0033】
また、本発明でいう『基』には、水素原子、ハロゲン原子及びオキソ配位子も含まれる。
【0034】
本発明化合物における『塩』とは、医薬として許容される塩であれば特に制限はなく、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等の無機酸との塩、酢酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、グルコン酸、グルコヘプト酸、グルクロン酸、テレフタル酸、メタンスルホン酸、乳酸、馬尿酸、1,2−エタンジスルホン酸、イセチオン酸、ラクトビオン酸、オレイン酸、パモ酸、ポリガラクツロン酸、ステアリン酸、タンニン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、硫酸ラウリルエステル、硫酸メチル、ナフタレンスルホン酸、スルホサリチル酸等の有機酸との塩、臭化メチル、ヨウ化メチル等の四級アンモニウム塩、臭素イオン、塩素イオン、ヨウ素イオンなどのハロゲンイオンとの塩、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属との塩、鉄、亜鉛等との金属塩、アンモニアとの塩、トリエチレンジアミン、2−アミノエタノール、2,2−イミノビス(エタノール)、1−デオキシ−1−(メチルアミノ)−2−D−ソルビトール、2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、プロカイン、N,N−ビス(フェニルメチル)−1,2−エタンジアミン等の有機アミンとの塩等が挙げられる。
【0035】
本発明化合物に幾何異性体又は光学異性体が存在する場合は、それらの異性体も本発明の範囲に含まれる。
【0036】
また、本発明化合物は水和物又は溶媒和物の形態をとっていてもよい。
【0037】
さらに、本発明化合物にプロトン互変異性が存在する場合には、それらの互変異性体も本発明の範囲に含まれる。
【0038】
(a)本発化合物における好ましい例として、一般式(I’)で示される化合物において、各基が下記に示す基である化合物又はその塩が挙げられる。
【化4】

【0039】

(a1)環Aは
【化5】

【0040】
を示し;及び/又は
(a2)Rは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ基を示し;及び/又は
(a3)Dは
【化6】

【0041】
を示し;及び/又は
(a4)環B’は
【化7】

【0042】
を示し;及び/又は
(a5)Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、アルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、シクロアルキルアミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基、アルキルアミノカルボニル基、非芳香族複素環基又は
【化8】

【0043】
を示し;及び/又は
(a6)Rが非芳香族複素環基の場合、該非芳香族複素環基はアルキル基、ハロゲノアルキル基及びヒドロキシアルキル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;及び/又は
(a7)Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、アルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、シクロアルキルアミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基、アルキルアミノカルボニル基、非芳香族複素環基又は
【化9】

【0044】
を示し;及び/又は
(a8)Rが非芳香族複素環基の場合、該非芳香族複素環基はアルキル基、ハロゲノアルキル基及びヒドロキシアルキル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;及び/又は
(a9)Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、アルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、シクロアルキルアミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基、アルキルアミノカルボニル基、非芳香族複素環基又は
【化10】

【0045】
を示し;及び/又は
(a10)Rが非芳香族複素環基の場合、該非芳香族複素環基はアルキル基、ハロゲノアルキル基及びヒドロキシアルキル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;及び/又は
(a11)ZはCH又は酸素原子を示し;及び/又は
(a12)Wは単結合、NH又は酸素原子を示し;及び/又は
(a13)Rは水素原子、アルキル基又はフェニル基を示し;及び/又は
(a14)Rがアルキル基の場合、該アルキル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;及び/又は
(a15)Rがフェニル基の場合、該フェニル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;及び/又は
(a16)Z’はCH又は酸素原子を示し;及び/又は
(a17)W’は単結合、NH又は酸素原子を示し;及び/又は
(a18)R’は水素原子、アルキル基又はフェニル基を示し;及び/又は
(a19)R’がアルキル基の場合、該アルキル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;及び/又は
(a20)R’がフェニル基の場合、該フェニル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;及び/又は
(a21)RとR’は同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、ハロゲノアルキル基、ハロゲノアルコキシ基又はアルキルカルボニルアミノ基を示し;及び/又は
(a22)R又はR’がアミノ基の場合、該アミノ基はフェニルカルボニル基及びハロゲノフェニルカルボニル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよい。
【0046】
すなわち、一般式(I’)で示される化合物において、上記(a1)、(a2)、(a3)、(a4)、(a5)、(a6)、(a7)、(a8)、(a9)、(a10)、(a11)、(a12)、(a13)、(a14)、(a15)、(a16)、(a17)、(a18))、(a19)、(a20)、(a21)及び(a22)から選択される1又は2以上の各組合せからなる化合物又はその塩。
【0047】
(b)本発明化合物におけるより好ましい例として、上記(a)で定義された一般式(I’)で示される化合物において、各基が下記に示す基である化合物又はその塩が挙げられる。
【0048】
(b1)環Aは
【化11】

【0049】
を示し;及び/又は
(b2)Rは水素原子、ハロゲン原子又はアルコキシ基を示し;及び/又は
(b3)Dは
【化12】

【0050】
を示し;及び/又は
(b4)環B’は
【化13】

【0051】
を示し;及び/又は
(b5)Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基又は非芳香族複素環基を示し;;及び/又は
(b6)Rが非芳香族複素環基の場合、該非芳香族複素環基はアルキル基又はヒドロキシアルキル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
(b7)Rは水素原子、ハロゲン原子又はアミノ基を示し;及び/又は
(b8)Rは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基又は
【化14】

【0052】
を示し;及び/又は
(b9)ZはCH又は酸素原子を示し;及び/又は
(b10)Wは単結合、NH又は酸素原子を示し;及び/又は
(b11)Rは水素原子、アルキル基又はフェニル基を示し;及び/又は
(b12)Rがアルキル基の場合、該アルキル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;及び/又は
(b13)Rがフェニル基の場合、該フェニル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;及び/又は
(b14)Z’は酸素原子を示し;及び/又は
(b15)W’はNH又は酸素原子を示し;及び/又は
(b16)R’は水素原子、アルキル基又はフェニル基を示し;及び/又は
(b17)R’がアルキル基の場合、該アルキル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;及び/又は
(b18)RとR’は同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、ハロゲノアルキル基、ハロゲノアルコキシ基又はアルキルカルボニルアミノ基を示し;及び/又は
(b19)R又はR’がアミノ基の場合、該アミノ基はフェニルカルボニル基及びハロゲノフェニルカルボニル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよい。
【0053】
すなわち、上記(a)で定義された一般式(I’)で示される化合物において、上記(b1)、(b2)、(b3)、(b4)、(b5)、(b6)、(b7)、(b8)、(b9)、(b10)、(b11)、(b12)、(b13)、(b14)、(b15)、(b16)、(b17)、(b18)及び(b19)から選択される1又は2以上の各組み合わせからなる化合物又はその塩。
【0054】
(c)本発明化合物におけるより好ましい例として、上記(b)で定義された一般式(I’)で示される化合物において、各基が下記に示す基である化合物又はその塩が挙げられる。
【0055】
(c1)環Aは
【化15】

【0056】
を示し;及び/又は
(c2)Rは水素原子、臭素原子又はメトキシ基を示し;及び/又は
(c3)Dは
【化16】

【0057】
を示し;及び/又は
(c4)環B’は
【化17】

【0058】
を示し;及び/又は
(c5)Rは水素原子、フッ素原子、塩素原子、アミノ基、メチルカルボニルアミノ基、tert−ブトキシカルボニルアミノ基、ピペリジン−1−イル基又は4−(2−ヒドロキシ)エチルピペラジン−1−イル基を示し;及び/又は
(c6)Rは水素原子、塩素原子又はアミノ基を示し;及び/又は
(c7)Rは水素原子、フッ素原子、メチル基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、フェニルアミノカルボニル基又は2−モルホリン−4−イルエチルアミノカルボニル基を示し;及び/又は
(c8)ZはCH又は酸素原子を示し;及び/又は
(c9)Wは単結合、NH又は酸素原子を示し;及び/又は
(c10)Rは水素原子、メチル基、エチル基又はフェニル基を示し;及び/又は
(c11)Rがメチル基又はエチル基の場合、該メチル基又は該エチル基はピリジン−2−イル基、ピリジン−3−イル基、ピリジン−4−イル基及びモルホリン−4−イル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;及び/又は
(c12)Rがフェニル基の場合、該フェニル基はピリジン−2−イル基、ピリジン−3−イル基、ピリジン−4−イル基及びモルホリン−4−イル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;及び/又は
(c13)RとR’は同一又は異なって水素原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ基、アミノ基、メチル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、メチルカルボニルアミノ基、2−ブロモフェニルカルボニルアミノ基、3−ブロモフェニルカルボニルアミノ基又は4−ブロモフェニルカルボニルアミノ基を示す。
【0059】
すなわち、上記(b)で定義された一般式(I’)で示される化合物において、上記(c1)、(c2)、(c3)、(c4)、(c5)、(c6)、(c7)、(c8)、(c9)、(c10)、(c11)、(c12)及び(c13)から選択される1又は2以上の各組み合わせからなる化合物又はその塩。
【0060】
(d)本発明化合物における特に好ましい具体例として、下記の化合物又はその塩が挙げられる。
【0061】
・N‐フェニル‐5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐1)
・5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐2)
・N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐3)
・(4‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル) ‐N‐フェニル‐5 ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐4)
・N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐5)
・5‐(5-フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐6)
・5‐(5-メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐7)
・N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(5-メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐8)
・N‐(4‐クロロフェニル)‐5‐(5-メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐9)
・N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐5‐(5-メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐10)
・N‐フェニル‐5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシチオフェン‐2‐イル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐11)
・N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシチオフェン‐2‐イル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐12)
・N‐(4‐クロロフェニル)‐5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシチオフェン‐2‐イル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐13)
・N‐フェニル‐5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐14)
・5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)‐N‐(3‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐15)
・5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐16)
・N‐フェニル‐5‐(2‐(キノリン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐17)
・N‐(4‐クロロフェニル)‐5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐18)
・5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(m‐トリル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐19)
・5‐(2‐(2-アセタミト゛ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐20)
・N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐21)
・5‐(2‐(2‐アセタミト゛ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐22)
・5‐(2‐(2‐アセタミト゛ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐23)
・5‐(2‐(2‐アセタミト゛ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(3‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐24)
・5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(3‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐25)
・5‐(2‐(キノリン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(3‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐26)
・N‐(4‐クロロフェニル)‐5‐(2‐(キノリン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐27)
・5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(o‐トリル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐28)
・5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐トリフルオロメトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐29)
・N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐30)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐31)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐32)
・5‐(2‐ヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐33)
・5‐(2‐ヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐(4‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐34)
・5‐(2‐ヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐35)
・5‐(2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐36)
・N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐37)
・5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐3‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐38)
・5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐39)
・5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐トリフルオロメトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐40)
・5‐(4‐メチルヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐41)
・5‐(4‐フルオロヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐42)
・N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(5‐メトキシ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐43)
・N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(5‐メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐44)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐45)
・5‐(5‐メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐46)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐47)
・5‐(5‐メトキシ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐48)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐49)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐50)
・5‐(2‐アリルオキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐51)
・エチル 2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)酢酸(化合物1‐52)
・5‐(2‐(6-クロロヒ゜リミシ゛ン‐4‐イルオキシ)フェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐53)
・5‐(2‐アミノヒ゜リミシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐54)
・5‐(2-ヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐(4‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐55)
・5‐(2‐(2-フルオロヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐56)
・N‐(4-クロロフェニル)‐5‐(5‐メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐57)
・5‐(5‐メトキシ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐58)
・5‐(2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐59)
・メチル 4‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)メチル)安息香酸(化合物2‐1)
・N‐(2-メチル-5-ニトロフェニル)‐5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物3‐1)
・5‐(2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐1)
・5‐(2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐2)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐3)
・5‐(5‐メトキシ‐2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐4)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐5)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐6)
・5‐(2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシ‐5‐メトキシフェニル)‐N‐(4-クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐7)
・5‐(2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐8)
・5‐(2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシ‐5‐メトキシフェニル)‐N‐(4-フ゛ロモフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐9)
・4‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)メチル)安息香酸(化合物5‐1)
・2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)酢酸(化合物5‐2)
・6-メチル-N1-(5-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イルメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアシ゛アソ゛ール-2-イル)ヘ゛ンセ゛ン-1,3-シ゛アミン(化合物6‐1)
・N‐(2‐モルホリノエチル)‐4‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)メチル)ヘ゛ンス゛アミト゛(化合物7‐1)
・N‐フェニル‐4‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)メチル)ヘ゛ンス゛アミト゛(化合物7‐2)
・N‐(2‐モルホリノエチル)‐2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)アセタミト゛(化合物7‐3)
・N‐フェニル‐2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)アセタミト゛(化合物7‐4)
・2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)‐N‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メチルアセタミト゛(化合物7‐5)
・N‐(4‐モルホリノフェニル)‐2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)アセタミト゛(化合物7‐6)
・(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メチル 2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)酢酸(化合物7‐7)、及び
・N-(4-メチル-3-(5-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イル)メトキシフェニル)-1,3,4-チアシ゛アソ゛ール-2-イルアミノ)フェニル)アセタミト゛(化合物8‐1 )
・2-フ゛ロモ-N-(4-メチル-3-(5-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イル)メトキシフェニル)-1,3,4-チアシ゛アソ゛ール-2-イルアミノ)フェニル)ヘ゛ンス゛アミト゛(化合物8‐2)、
・3-フ゛ロモ-N-(4-メチル-3-(5-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イル)メトキシフェニル)-1,3,4-チアシ゛アソ゛ール-2-イルアミノ)フェニル)ヘ゛ンス゛アミト゛(化合物8‐3)、
・4-フ゛ロモ-N- (4-メチル-3-(5-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イル)メトキシフェニル)-1,3,4-チアシ゛アソ゛ール-2-イルアミノ)フェニル)ヘ゛ンス゛アミト゛(化合物8‐4)、
・5‐(2‐(2‐(4-(2-ヒト゛ロキシエチル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物9‐1)、及び
・N‐フェニル‐5‐(2‐(2‐ヒ゜ヘ゜リシ゛ノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物9‐2)

本発明化合物は、以下の3つの一般的な方法A、B及びCにより製造することができる。尚、個々の具体的な製造方法については、後述の実施例[製造例の項]で詳細に説明する。また、下記の合成経路中で使用されているRalkylはメチル基やエチル基などのアルキル基を示し、Halは臭素などのハロケ゛ン原子を示す。
本発明化合物(I)は、R1基やR2基などの種類によって一般的合成経路Aによって合成することが出来る。以下に一般的合成経路Aの具体的方法(A-1〜4)を示す。
【一般的合成経路A】
【0062】
本発明化合物(I)は、合成経路A-1に従い製造することができる。すなわち化合物(II)をエタノール等の有機溶媒中、濃硫酸と、室温から100℃で、1時間から24時間反応させることで化合物(I)を得ることが出来る。
【化18】

【0063】

化合物(II)は、合成経路A-2に従い製造することができる。すなわち、化合物(III)をメタノール等の有機溶媒中、室温から100℃で、イソチオシアナート(IV)と1時間から24時間反応させることで化合物(II)が得られる。
【化19】

【0064】

化合物(III)は、合成経路A-3に従い製造することができる。すなわち、化合物(V)とヒト゛ラシ゛ン水和物(VI)を塩化メチレン、メタノール等の有機溶媒中、室温又は還流条件下で、1時間から24時間反応させることで化合物(III)を得ることが出来る。
【化20】

【0065】

化合物(V)は、合成経路A-4に従い製造することができる。すなわち、化合物(VII)と化合物(VIII)をテトラヒト゛ロフラン等の有機溶媒中、炭酸カリウム等の塩基存在下、室温から100℃にて、1時間から24時間反応させることで化合物(V)を得ることが出来る。
【化21】

【一般的合成経路B】
【0066】
本発明化合物(I)の一部は、R1基やR2基などの種類によって一般的合成経路Bによって合成することが出来る。以下に一般的合成経路Bの具体的方法(B-1〜4)を示す。
本発明化合物(I)は、合成経路B-1に従い製造することができる。すなわち、化合物(IX)と化合物(VIII)をテトラヒト゛ロフラン等の有機溶媒中、炭酸カリウム等の塩基存在下、室温から100℃にて、1時間から24時間反応させることで化合物(I)を得ることが出来る。
【化22】

【0067】

化合物(IX)は、合成経路B-2に従い製造することができる。すなわち化合物(X)をエタノール等の有機溶媒中、濃硫酸と、室温から100℃で、1時間から24時間反応させることで化合物(XII)を得ることが出来る。
【化23】

【0068】

化合物(X)は、合成経路B-3に従い製造することができる。すなわち、化合物(XI)をメタノール等の有機溶媒中、室温から100℃でイソチオシアナート(IV)と1時間から24時間反応させることで化合物(X)が得られる。
【化24】

【0069】

化合物(XI)は、合成経路B-4に従い製造することができる。すなわち、化合物(XII)とヒト゛ラシ゛ン水和物(VI)をメタノール等の有機溶媒中、室温又は還流条件下で、1時間から24時間反応させることで化合物(XI)を得ることが出来る。
【化25】

【一般的合成経路C】
【0070】
本発明化合物(I)の一部は、R1基やR2基などの種類によって一般的合成経路Bによって合成することが出来る。以下に一般的合成経路Bの具体的方法(C-1、2)を示す。
本発明化合物(I)は、合成経路C-1に従い製造することができる。すなわち化合物(XIII)をエタノール等の有機溶媒中、塩化鉄等と、室温から100℃で、1時間から24時間反応させることで化合物(I)を得ることが出来る。
【化26】

【0071】

化合物(XIII)は、合成経路C-2に従い製造することができる。すなわち、化合物(XIV)をシ゛メチルホルムアミト゛等の有機溶媒中、室温から100℃で、チオセミカルハ゛シ゛ト゛(IV)と1時間から24時間反応させることで化合物(XIII)が得られる。
【化27】

【0072】

さらに上記一般的合成法で製造した本発明化合物(I)の、R1基やR2基などは、通常行われる一般的な方法で種々の官能基へと変換することが出来る。
【0073】
前記の合成経路により製造した本発明化合物は、汎用されている技術により、前述した塩、水和物又は溶媒和物の形態とすることもできる。
本発明化合物の有用性を見出すため、薬物の薬理効果を評価する方法であるELISA法によるキナーセ゛(Abl)阻害活性の評価系を使用して、本発明化合物のキナーセ゛(Abl)阻害効果試験を実施し、その薬理効果を評価した。その詳細については、後述の実施例[薬理試験の項]で説明するが、本発明化合物は優れたキナーセ゛(Abl)阻害作用を示し、薬理効果を有することを見出した。
前述したようにキナーセ゛は癌、関節リウマチ、慢性骨髄性白血病、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、未熟児網膜症、網膜静脈閉塞症、ホ゜リーフ゜状脈絡膜血管症、糖尿病黄斑浮腫、尋常性乾癬、粥状動脈硬化等の疾患と深く関係していることが報告されている。したがって、本発明化合物は、キナーセ゛が関与するそれら疾患の治療剤として非常に期待されるものである。
本発明化合物は経口でも、非経口でも投与することができる。投与剤型として、錠剤、カフ゜セル剤、顆粒剤、散剤、注射剤、軟膏、点眼剤、眼軟膏等が挙げられ、それらは汎用される技術を使用して製剤化することができる。
例えば、錠剤、カフ゜セル剤、顆粒剤、散剤等の経口剤は、乳糖、マンニトール、テ゛ンフ゜ン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム等の賦形剤、ステアリン酸、ステアリン酸マク゛ネシウム、タルク等の滑沢剤、テ゛ンフ゜ン、ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース、ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルメチルセルロース、ホ゜リヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン等の結合剤、カルホ゛キシメチルセルロース、低置換度ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルメチルセルロース、クエン酸カルシウム等の崩壊剤、ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルメチルセルロース、マクロコ゛ール、シリコーン樹脂等のコーティンク゛剤、ハ゜ラオキシ安息香酸エチル、ヘ゛ンシ゛ルアルコール等の安定化剤、甘味料、酸味料、香料等の矯味矯臭剤等を必要に応じて使用して、調製することができる。
また、注射剤、点眼剤等の非経口剤は、塩化ナトリウム、濃ク゛リセリン、フ゜ロヒ゜レンク゛リコール、ホ゜リエチレンク゛リコール、塩化カリウム、ソルヒ゛トール、マンニトール等の等張化剤、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸,氷酢酸、トロメタモール等の緩衝化剤、ホ゜リオキシエチレンソルヒ゛タンモノオレート、ステアリン酸ホ゜リオキシ40、ホ゜リオキシエチレン硬化ヒマシ油等の界面活性剤、クエン酸ナトリウム、エテ゛ト酸ナトリウム等の安定化剤、塩化ヘ゛ンサ゛ルコニウム、ハ゜ラヘ゛ン、塩化ヘ゛ンソ゛トニウム、ハ゜ラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、クロロフ゛タノール等の防腐剤等、塩酸、クエン酸、リン酸、氷酢酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等のpH調整剤、ヘ゛ンシ゛ルアルコール等の無痛化剤等を必要に応じて使用し、調製することができる。
本発明化合物の投与量は、症状、年齢、剤型等により適宜選択して使用することができる。例えば、経口剤では通常1日当たり0.01〜1000mg、好ましくは1〜100mgを1回又は数回に分けて投与することができる。また、点眼剤は通常0.0001%〜10%(w/v)、好ましくは0.01%〜5%(w/v)の濃度のものを1回又は数回に分けて投与することができる。
[製造例]
参考例1
2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシ安息香酸 メチル(参考化合物1‐1)
サリチル酸メチル(10g、66mmol)と4‐クロロメチルヒ゜リシ゛ン塩酸塩(11g、67mmol)のN,N‐シ゛メチルホルムアミト゛溶液(150mL)に、氷冷下、炭酸カリウム(19g、140mmol)を加え、室温に昇温して一晩攪拌した。反応液を氷水にあけ、酢酸エチル(150mL、2回)で抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒留去して得られる残渣をシリカケ゛ルカラムクロマトク゛ラフィー(ヘキサン‐酢酸エチル)にて精製し、乾燥させ標記参考化合物12gを無色固体として得た(75%)。
【化28】

【0074】
1H‐NMR(300MHz,CDCl3)
δ3.93(s,3H),5.19(s,2H),6.97(d,J=8.3Hz,1H),7.04(t,J=7.5Hz,1H),7.43‐7.50(m,3H),7.87(dd,J=7.9,1.8Hz,1H),8.63(d,J=6.1Hz,2H)
以下、既知化合物及び市販化合物から選択される化合物を用いて、参考化合物1‐1の製造方法に準じ、参考化合物1‐2〜5と2‐1を得た。
3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシチオフェン‐2‐カルホ゛ン酸 メチル(参考化合物1‐2)
【化29】

【0075】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.77(s,3H),5.36(s,2H),7.15(d,J=5.5Hz,1H),7.46(d,J=5.3Hz,2H),7.84(d,J=5.5Hz,1H),8.59(dd,J=5.3,1.5 Hz,2H)
5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシ安息香酸 メチル(参考化合物1‐3)
【化30】

【0076】
1H‐NMR(300MHz,CDCl3)
δ3.93(s,3H),5.17(s,2H),6.86(d,J=9.0Hz,1H),7.44(d,J=6.1Hz,2H),7.55(dd,J=9.0,2.6Hz,1H),7.99(d,J=2.6Hz,1H),8.64(d,J=6.1Hz,2H)
5‐メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシ安息香酸 メチル(参考化合物1‐4)
【化31】

【0077】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.74(s,3H),3.84(s,3H),5.20(s,2H),7.10-7.24(m,3H),7.48(d,J=5.3Hz,2H),8.59(d,J=5.1Hz,2H)
3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヒ゜コリン酸 メチル(参考化合物1‐5)
【化32】

【0078】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.88(s,3H),5.34(s,2H),7.43(d,J=5.3Hz,2H),7.54-7.63(m,1H),7.70(d,J=8.6Hz,1H),8.22(d,J=4.2Hz,1H),8.60(d,J=5.3Hz,2H)
2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヘ゛ンス゛アルテ゛ヒト゛(参考化合物2‐1)
【化33】

【0079】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.38(s,2H),7.10-7.15(m,1H),7.28(d,J=8.4Hz,1H),7.54(d,J=5.3Hz,2H),7.64-7.70 (m,1H),7.76(dd,J=1.7,1.7Hz,1H),8.60-8.62(m,2H),10.55(s,1H)
参考例2
2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヘ゛ンソ゛ヒト゛ラシ゛ト゛(参考化合物3‐1)
2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシ安息香酸 メチル(5.8g、24mmol、参考化合物1‐1)のメタノール溶液(20mL)に室温にてヒト゛ラシ゛ン一水和物(4.6g、92mmol)を加え、7時間加熱還流した。反応溶液を濃縮して得られる残渣をメタノールで縣濁させ、固体をろ取した。固体を減圧下乾燥し、標記参考化合物3.7gを無色固体として得た(63%)。
【化34】

【0080】
1H‐NMR(300MHz,CDCl3)
δ4.17(brs,2H),5.27(s,2H),6.91(d,J=8.4Hz,1H),7.14(t,J=7.7Hz,1H),7.33(d,J=5.9 Hz, 2H),7.43(m,1H),8.22(dd,J=7.7,1.7Hz,1H),8.67(d,J=5.9Hz,2H),8.78(brs,1H)
以下、参考化合物1‐2〜5、既知化合物及び市販化合物から選択される化合物を用いて、参考化合物3‐1の製造方法に準じ、参考化合物3‐2〜5を得た。
3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシチオフェン‐2‐カルホ゛ヒト゛ラシ゛ト゛(参考化合物3‐2)
【化35】

【0081】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ4.50(brs,2H),5.38(s,2H),7.05(d,J=5.5Hz,1H),7.46(d,J=5.3Hz,2H),7.84(d,J=5.5Hz,1H),8.58‐8.60(m,3H)
5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヘ゛ンソ゛ヒト゛ラシ゛ト゛(参考化合物3‐3)
【化36】

【0082】
1H‐NMR(300MHz,CDCl3)
δ4.16(d,J=4.0Hz,2H),5.25(s,2H),6.80(d,J=8.8Hz,1H),7.30(d,J=5.9Hz,2H),7.50(dd,J=8.8,2.6Hz,1H),8.33(d,J=2.6Hz,1H),8.68(d,J=5.9Hz,2H),8.72(brs,1H)
5‐メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イルメトキシ)ヘ゛ンソ゛ヒト゛ラシ゛ト゛(参考化合物3‐4)
【化37】

【0083】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.72(s,3H),4.54(s,2H),5.23(s,2H),6.45-7.05(m,2H),7.13(m,1H),7.44(d,J=4.2Hz,2H),8.56(d,J=4.2Hz,2H),9.33(s,1H)
3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヒ゜コリノヒト゛ラシ゛ト゛(参考化合物3‐5)
【化38】

【0084】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ4.51(s,2H),5.29(s,2H),7.42-7.48(m,3H),7.56(d,J=8.3Hz,1H),8.16(d,J=4.2Hz,1H),8.58(d,J=5.9Hz,2H),9.53(s,1H)
参考例3
1‐(2‐ヒト゛ロキシヘ゛ンソ゛イル)‐4‐フェニルチオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物4‐1)
サリチルヒト゛ラシ゛ト゛(3.0g、20mmol)の塩化メチレン溶液(20mL)に室温にてイソチオシアン酸フェニル(2.7g、20mmol)を加え、1時間攪拌した。析出する固体をろ取し、減圧下乾燥して標記参考化合物4.0gを無色固体として得た(70%)。
【化39】

【0085】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ6.90‐6.98(m,2H),7.16(t,J=7.2Hz,1H),7.34(t,J=7.9Hz,2H),7.42‐7.48(m,3H),7.87(d,J=7.9Hz,1H),9.88(brs,3H),11.89(s,1H)
以下、参考化合物3‐1〜5、既知化合物及び市販化合物から選択される化合物を用いて、参考化合物4‐1の製造方法に準じ、参考化合物4‐2〜15、5‐1〜16を得た。
4‐(4‐クロロフェニル)‐1‐(2‐ヒト゛ロキシヘ゛ンソ゛イル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物4‐2)
【化40】

【0086】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ6.96(d,J=8.3Hz,2H),7.38(d,J=8.3Hz,2H),7.38‐7.60(m,3H),7.89(d,J=7.7Hz,1H),9.92 (brs,2H),11.88(brs,1H)
1‐(2‐ヒト゛ロキシヘ゛ンソ゛イル)‐4‐(m‐トリル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物4‐3)
【化41】

【0087】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.29(s,3H),6.80‐7.00(m,3H),7.18‐7.44(m,4H),7.88(d,J=7.2Hz,1H),9.81(brs,2H),11.88(brs,1H)
1‐(2‐ヒト゛ロキシヘ゛ンソ゛イル)‐4‐(3‐トリフルオロメチルフェニル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物4‐4)
【化42】

【0088】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ6.92-6.98(m,2H),7.43-7.60(m,3H),7.81-7.88(m,3H),10.05(brs,2H),11.86(brs,1H)
4‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐1‐(2‐ヒト゛ロキシヘ゛ンソ゛イル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物4‐5)
【化43】

【0089】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.25(s,6H),6.79(s,1H),6.91-6.97(m,2H),7.08(s,2H),7.45(m,1H),7.88(d,J=7.7Hz,1H),9.75(s,1H),11.89(s,1H)
1‐(2‐ヒト゛ロキシヘ゛ンソ゛イル)‐4‐(o‐トリル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物4‐6)
【化44】

【0090】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.20(s,3H),6.90-6.96(m,2H),7.16-7.21(m,4H),7.45(m,1H),7.89(d,J=7.9Hz,1H),9.63(brs,1H),9.74(brs,1H),10.75(brs,1H),11.93(brs,1H)
1‐(2‐ヒト゛ロキシヘ゛ンソ゛イル)‐4‐(4‐トリフルオロメチルフェニル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物4‐7)
【化45】

【0091】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ6.93-6.99(m,2H),7.45(m,1H),7.68-7.89(m,6H),10.06(brs,1H),10.75(brs,1H),11.86(s,1H)
4‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐1‐(2‐ヒト゛ロキシヘ゛ンソ゛イル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物4‐8)
【化46】

【0092】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ6.92-6.98(m,2H),7.43-7.53(m,6H),7.88(d,J=7.7Hz,1H),9.92(brs,1H),10.73(brs,1H),11.88(s,1H)
1‐(2‐ヒト゛ロキシ‐5‐メトキシヘ゛ンソ゛イル)‐4‐フェニルチオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物4‐9)
【化47】

【0093】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.74(s,3H),6.90(d,J=9.0Hz,1H),7.07(dd,J=5.7,4.6Hz,1H),7.16(t,J=7.3Hz,1H),7.33(t,J=7.7Hz,2H),7.44-7.53(m,3H),9.89(brs,2H),10.97(brs,1H),11.43(s,1H)
4‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐1‐(2‐ヒト゛ロキシ‐5‐メトキシヘ゛ンソ゛イル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物4‐10)
【化48】

【0094】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.74(s,3H),6.90(d,J=9.0Hz,1H),7.08(dd,J=2.8,2.9Hz,1H),7.44-7.53(m,5H),9.92(brs,1H),10.71(brs,1H),11.42(s,1H)
1‐(5‐フ゛ロモ‐2‐ヒト゛ロキシヘ゛ンソ゛イル)‐4‐フェニルチオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物4‐11)
【化49】

【0095】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ6.95(d,J=8.8Hz,1H),7.16(t,J=7.3Hz,1H),7.34(t,J=7.8Hz,2H),7.45(s,2H),7.60(dd,J= 2.6,2.6Hz,1H),8.05(d,J=2.4Hz,1H),9.86(s,1H),11.79(brs,1H),11.95(s,1H)
1‐(5‐フ゛ロモ‐2‐ヒト゛ロキシヘ゛ンソ゛イル)‐4‐(4‐フ゛ロモフェニル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物4‐12)
【化50】

【0096】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ6.95(d,J=8.8Hz,1H),7.46-7.62(m,6H),8.05(d,J=2.6Hz,1H),9.88(brs,1H),10.74(brs,1H),11.93(s,1H)
1‐(5‐フ゛ロモ‐2‐ヒト゛ロキシヘ゛ンソ゛イル)‐4‐(4‐クロロフェニル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物4‐13)
【化51】

【0097】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ6.95(d,J=8.8Hz,1H),7.39(dd,J=2.0,2.0Hz,2H),7.49(brs,2H),7.60(dd,J=2.6,2.4Hz,1H),8.05(d,J=2.6Hz,1H),9.90(brs,1H),10.76(brs,1H),11.94(s,1H)
1‐(2‐ヒト゛ロキシヘ゛ンソ゛イル)‐4‐(4‐トリフルオロメトキシフェニル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物4‐14)
【化52】

【0098】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ6.92-6.98(m,3H),7.33(d,J=8.6Hz,1H),7.45(t,J=7.0Hz,1H),7.58(s,2H),7.89(d,J=6.4Hz,2H),9.96(brs,1H),10.74(brs,1H),11.87(s,1H)
4‐(4‐クロロフェニル) ‐1‐(2‐ヒト゛ロキシ‐5‐メトキシヘ゛ンソ゛イル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物4‐15)
【化53】

【0099】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.74(s,3H),6.90(d,J=9.0Hz,1H),7.08(dd,J=2.9,3.1Hz,1H),7.37-7.50(m,5H),9.93(brs,1H),10.72(brs,1H),11.42(s,1H)

4‐フェニル‐1‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヘ゛ンソ゛イル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物5‐1)
【化54】

【0100】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.36(s,2H),7.05‐7.16(m,3H),7.31(dd,J=7.7,7.7Hz,2H),7.45‐7.53(m,5H),7.85(d,J=7.7Hz,1H),8.52(d,J=5.5Hz,2H),9.42‐10.39(m,3H)
1‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヘ゛ンソ゛イル)‐4‐(4‐トリフルオロメチルフェニル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物5‐2)
【化55】

【0101】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.38(s,2H),7.10(t,J=8.3Hz,1H),7.32(d,J=6.4Hz,1H),7.46‐7.55(m,3H),7.67‐7.88(m,5H),8.50‐8.55(m,2H),9.80(brs,1H),10.20(m,2H)
4‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐1‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヘ゛ンソ゛イル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物5‐3)
【化56】

【0102】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.37(s,2H),7.09(t,J=7.5Hz,1H),7.15(d,J=8.6Hz,1H),7.40‐7.58(m,7H),7.86(d,J=7.7Hz,1H),8.53(d,J=5.3Hz,2H),9.60‐10.60(m,3H)
4‐(フェニル)‐1‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヘ゛ンソ゛イル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物5‐4)
【化57】

【0103】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.35(s,2H),7.10-7.20(m,2H),7.34(t,J=7.7Hz,2H),7.38-7.50(m,2H),7.50(d,J=5.3Hz,2H),7.65(dd,J=9.0,2.8 Hz,1H),7.97(m,1H), 8.54(d,J= 5.3Hz,2H),10.00(m,3H)
4‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐1‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヘ゛ンソ゛イル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物5‐5)
【化58】

【0104】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.35(s,2H),7.13(d,J=8.8Hz,1H),7.44-7.54(m,6H),7.66(dd,J=2.4,2.4Hz,1H),7.96(s,1H),8.54(d,J=4.8Hz,2H),9.69(s,1H),10.06(s,1H),10.31(s,1H)
1‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヘ゛ンソ゛イル)‐4‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物5‐6)
【化59】

【0105】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.25(s,6H),5.42(s,2H),6.66(s,1H),7.22(s,2H),7.30(d,J=9.0Hz,1H),7.52(d,J=5.3Hz,2H),7.65(dd,J=2.4,2.4Hz,1H),8.32(d,J=2.0Hz,1H),8.63(d,J=5.3Hz,2H),10.32(brs,1H)
1‐(5‐メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヘ゛ンソ゛イル)‐4‐フェニルチオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物5‐7)
【化60】

【0106】
1H‐NMR(300MHz,DMSO-d6)
δ3.75(s,3H),5.31(s,2H),7.04-7.17(m,3H),7.30-7.51(m,7H),8.53(d,J=4.6Hz,2H),9.61(s,1H),9.95(s,1H),10.25(s,1H)
4‐(4-フ゛ロモフェニル)‐1‐(5‐メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヘ゛ンソ゛イル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物5‐8)
【化61】

【0107】
1H‐NMR(300MHz,DMSO-d6)
δ3.75(s,3H),5.31(s,2H),7.07(m,2H),7.41-7.50(m,7H),8.53(d,J=5.3Hz,2H)
4‐(4-クロロフェニル)‐1‐(5‐メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヘ゛ンソ゛イル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物5‐9)
【化62】

【0108】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.75(s,3H),5.31(s,2H),7.04-7.12(m,2H),7.37-7.51(m,7H),8.53(d,J=5.3Hz,2H),9.66(s,1H),10.03(s,1H),10.21(s,1H)
4‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐1‐(5‐メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヘ゛ンソ゛イル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物5‐10)
【化63】

【0109】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.23(s,6H),3.75(s,3H),5.31(s,2H),6.79(s,1H),7.06(m,4H),7.39(s,1H),7.50(d,J=4.8Hz,2H),8.53(d,J=4.8Hz,2H)
4‐フェニル‐1‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシチオフェン‐2‐カルホ゛ニル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物5‐11)
【化64】

【0110】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.44(s,2H),7.10(brs,1H),7.14(dd,J=7.3,7.3Hz,1H),7.33(dd,J=7.9,7.9Hz,2H),7.44‐7.55(m,4H),7.78(d,J=5.5Hz,1H),8.55(dd,J=4.4,1.5Hz,2H),9.84(brs,3H)
4‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐1‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシチオフェン‐2‐カルホ゛ニル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物5‐12)
【化65】

【0111】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.25(s,6H),5.44(s,2H),6.79(s,1H),7.07-7.13(m,3H),7.54(d,J=5.9Hz,2H),7.78(d,J=5.5Hz,1H),8.56(d,J=5.9 Hz,2H),9.70(br,3H)
4‐(4‐クロロフェニル)‐1‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシチオフェン‐2‐カルホ゛ニル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物5‐13)
【化66】

【0112】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.44(s,2H),7.09(m,1H),7.39(d,J=8.6Hz,2H),7.50-7.60(m,4H),7.78(d,J=5.5Hz,1H),8.56(d,J=5.7Hz,2H),9.60-10.00(m,3H)
1‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヒ゜コリノイル)‐4‐フェニルチオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物5‐14)
【化67】

【0113】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.33(s,2H),7.14(t,J=7.3Hz,1H),7.31(t,J=7.6Hz,2H),7.46-7.61(m,5H),7.43(d,J=8.3Hz,1H),8.26(d,J=4.2Hz,1H),8.53(t,J=5.5Hz,2H),9.57(brs,1H),9.92(brs,1H),10.50(s,1H)
1‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヒ゜コリノイル)‐4‐(3‐トリフルオロメチルフェニル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物5‐15)
【化68】

【0114】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.35(s,2H),7.37-7.44(m,6H),7.83(brs,1H),8.09(brd,J=6.7Hz,1H),8.25(dd,J=4.2,1.3Hz,1H),8.62(d,J=6.1Hz,2H),10.20(br,1H),12.21(brs,2H)
1‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヒ゜コリノイル)‐4‐(4‐クロロフェニル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(参考化合物5‐16)
【化69】

【0115】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.32(s,2H),7.36(d,J=8.6Hz,2H),7.46-7.62(m,5H),7.71(d,J=8.6Hz,1H),8.26(d,J=4.4Hz,1H),8.54(d,J=5.5Hz,2H),9.64(brs,1H),9.97(brs,1H),10.49(brs,1H)
参考例4
2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノール(参考化合物6‐1)
1‐(2‐ヒト゛ロキシヘ゛ンソ゛イル)‐4‐フェニルチオセミカルハ゛シ゛ト゛(1.2g、4.2mmol、参考化合物4‐1)のエタノール溶液(12mL)に室温にて濃硫酸(4.0mL)を加え、30分間加熱還流した。反応溶液を氷水にあけ、析出する固体をろ取した。固体を減圧下60℃にて乾燥し、標記参考化合物850mgを無色固体として得た(75%)。
【化70】

【0116】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ6.94‐7.04(m,3H),7.30‐7.39(m,3H),7.66(d,J=7.9Hz,2H),8.03(d,J=7.5Hz,1H),10.38(brs,1H),11.00(brs,1H)
以下、参考化合物4‐2〜15及び市販化合物から選択される化合物を用いて、参考化合物6‐1の製造方法に準じ、参考化合物6‐2〜15を得た。
2‐(5‐(4‐クロロフェニルアミノ)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノール(参考化合物6‐2)
【化71】

【0117】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ6.97(t,J=8.0Hz,1H),7.02(t,J=8.0Hz,1H),7.33(t,J=8.0Hz,1H),7.41(d,J=9.0Hz,2H),7.71(d,J=9.0Hz,2H),8.04(d,J=8.0Hz,1H),10.50(s,1H),10.99(s,1H)
2‐(5‐(m‐トリルアミノ)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノール(参考化合物6‐3)
【化72】

【0118】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.23(s,3H),6.81(d,J=7.3Hz,1H),7.20‐7.60(m,6H),8.02(d,J=7.9Hz,1H),10.70(brs,1H),10.90(brs,1H)
2‐(5‐(3‐トリフルオロメチルフェニル)アミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノール(参考化合物6‐4)
【化73】

【0119】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ6.95-7.05(m,2H),7.32-7.37(m,2H),7.59(m,1H),7.79(d,J=8.4Hz,1H),8.08(d,J=7.9Hz,1H),8.27(s,1H),10.71(s,1H),11.02(s,1H)
2‐(5‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)アミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノール(参考化合物6‐5)
【化74】

【0120】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.19(s,6H),6.65(s,1H),6.78(m,1H),6.87(s,2H),7.10(m,1H),7.26(m,1H),8.01(dd,J=1.5,1.7Hz,1H),10.22(s,1H),10.93(s,1H)
2‐(5‐(o-トリル)アミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノール(参考化合物6‐6)
【化75】

【0121】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ1.96(s,3H),6.71(m,1H),6.85(d,J=7.5Hz,1H),6.92-7.06(m,2H),7.19-7.46(m,2H),7.89-8.00(m,2H),9.47(s,1H),10.93(s,1H)
2‐(5‐(4‐フ゛ロモフェニル)アミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノール(参考化合物6‐7)
【化76】

【0122】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ6.77-6.84(m,2H),7.23-7.27(m,5H),7.65-7.68(m,2H),10.06(s,1H)
5‐メトキシ‐2‐(5‐(4‐フ゛ロモフェニル)アミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノール(参考化合物6‐8)
【化77】

【0123】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.76(s,3H),6.95(d,J=1.3Hz,2H),7.51-7.70(m,5H),10.50(s,1H),10.55(s,1H)
5‐メトキシ‐2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノール(参考化合物6‐9)
【化78】

【0124】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.76(s,3H),6.95-7.03(m,3H),7.36(d,J=8.0Hz,2H),7.58-7.67(m,3H),10.35(s,1H),10.51(s,1H)
5‐フ゛ロモ‐2‐(5‐(4‐フ゛ロモフェニル)アミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノール(参考化合物6‐10)
【化79】

【0125】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ6.99(d,J=8.8Hz,1H),7.46-7.56(m,3H),7.63-7.70(m,2H),8.18(d,J=2.6Hz,1H),10.54(s,1H),11.34(s,1H)
5‐フ゛ロモ‐2‐(5‐(4‐クロロフェニル)アミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノール(参考化合物6‐11)
【化80】

【0126】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ6.99(d,J=8.8Hz,1H),7.40-7.50(m,3H),7.70(d,J=9.0Hz,2H),8.18(d,J=2.6Hz,1H),10.54(s,1H),11.33(s,1H)
2‐(5‐(4‐トリフルオロメトキシフェニル)アミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノール(参考化合物6‐12)
【化81】

【0127】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ7.03(s,2H),7.37(d,J=7.9Hz,2H),7.78(d,J=9.2Hz,2H),8.04-8.07(m,2H),10.55(s,1H),10.99(s,1H)
5‐フ゛ロモ‐2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノール(参考化合物6‐13)
【化82】

【0128】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ6.98-7.03(m,2H),7.34-7.39(m,2H),7.48(m,1H),7.64-7.67(m,2H),8.18(d,J=2.4Hz,1H),10.40(s,1H),11.30(s,1H)
2‐(5‐(4‐クロロフェニル)アミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル) ‐ 5‐メトキシフェノール(参考化合物6‐14)
【化83】

【0129】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.76(s,3H),6.95(d,J=1.7Hz,2H),6.96-7.43(m,2H),7.59-7.60(m,1H),7.68-7.73(m,2H),10.50(s,1H),10.55(s,1H)
2‐(5‐(4‐トリフルオロメチルフェニル)アミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル) フェノール(参考化合物6‐15)
【化84】

【0130】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ6.95-7.05(m,2H),7.32-7.38(m,1H),7.72(d,J=8.8Hz,2H),7.87(d,J=8.8Hz,2H),8.09(dd, J=1.5,1.5Hz,1H),10.78(s,1H),10.04(s,1H)
参考例6
(E)-N-(2-メチル-5-ニトロフェニル)-2-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イルメトキシ)ヘ゛ンシ゛リテ゛ン)ヒト゛ラシ゛ンカルホ゛チオアミト゛(参考化合物7‐1)
室温にてN-(2-メチル-5-ニトロフェニル)ヒト゛ラシ゛ンカルホ゛チオアミト゛(500mg、2.2mmol、CAS#120403‐51‐2; WO2006/064375)のN,N‐シ゛メチルホルムアミト゛溶液(5.0mL)に2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヘ゛ンス゛アルテ゛ヒト゛(470mg、2.2mmol、参考化合物2‐1)を加え、一晩撹拌した。反応液を、減圧下、濃縮後得られる残渣に、エーテル(適量)を加えた。不溶物をろ取し、氷冷したエタノールで洗浄し、減圧下乾燥して、標的化合物840mgを無色固体として得た(90%)。
【化85】

【0131】
H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.37(s,3H),5.29(s,2H),7.04(t,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8.4Hz,1H),7.43(t,J=7.6Hz,1H),7.53-7.60(m,3H),8.09(dd,J=2.4,2.4Hz,1H),8.25-8.29(m,2H),8.63(d,J=5.5Hz,2H),8.75(s,1H),10.14(s,1H),12.15(s,1H)
実施例1
N‐フェニル‐5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐1)
4‐フェニル‐1‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヘ゛ンソ゛イル)チオセミカルハ゛シ゛ト゛(250mg、0.66mmol、参考化合物5‐1)に氷冷下にて濃硫酸(2.0mL)を加え、室温に昇温し2時間撹拌した。氷冷下にて反応液に4M水酸化ナトリウム(15mL)を加え、析出した固体をN,N‐シ゛メチルホルムアミト゛に溶解させた。N,N‐シ゛メチルホルムアミト゛溶液に酢酸エチルを加え、飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒留去して得られる固体をろ取し、減圧下乾燥し、標的化合物36mgを無色固体として得た(15%)。
【化86】

【0132】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ 5.41(s,2H),6.99(dd,J = 7.3,7.3 Hz,1H),7.15(m,1H),7.33(m,3H),7.48(m,1H),7.54(dd, J=4.4,1.5Hz,2H),7.60(d,J=7.5Hz,2H),8.24(dd,J=7.7,1.7Hz,1H),8.64(dd,J=4.4,1.7Hz,2H),10.39(s,1H)
以下、参考化合物5‐2〜16及び市販化合物から選択される化合物を用いて、化合物1‐1の製造方法に準じ、化合物1‐2〜16を得た。
5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐2)
【化87】

【0133】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.43(s,2H),7.17(t,J=7.0Hz,1H),7.33(d,J=7.0Hz,1H),7.50(d,J=7.0Hz,1H),7.55(d,J=5.9Hz,2H),7.70(d,J=8.8Hz,2H),7.84(d,J=8.8Hz,2H),8.26(d,J=7.0Hz,1H),8.65(d,J=5.9Hz,2H),10.82(s,1H)
N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐3)
【化88】

【0134】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.42(s,2H),7.16(t,J=7.5Hz,1H),7.32(d,J=8.4Hz,1H),7.45‐7.60(m,5H),7.62(d,J=8.8Hz,2H),8.24(d,J=7.7Hz,1H),8.63(d,J=5.3Hz,2H),10.53(s,1H)
(4‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐5‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐4)
【化89】

【0135】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.42(s,2H),7.01(t,J=7.3 Hz,1H),7.28-7.38(m,3H),7.54(d,J=5.9Hz,2H),7.60(d,J=7.5 Hz,2H),7.66(dd,J=8.8,2.6Hz,1H),8.33(d,J=2.6Hz,1H),8.64(d,J=5.9Hz,2H),10.49(s,1H)
N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐5)
【化90】

【0136】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.43(s,2H),7.31(d,J=9.0Hz,1H),7.51-7.69(m,7H),8.32(d,J=2.4Hz,1H),8.64(d,J=5.5Hz,2H),10.64(brs,1H)
5‐(5-フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐6)
【化91】

【0137】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.25(s,6H),5.42(s,2H),6.66(s,1H),7.22 (s,2H),7.30(d,J=9.0Hz,1H),7.52(d,J=5.3 Hz,2H),7.65(dd,J=2.4,2.4Hz,1H),8.32(d,J=2.0Hz,1H),8.63(d,J=5.3Hz,2H),10.32(brs,1H)
5‐(5-メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐7)
【化92】

【0138】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.80(s,3H),5.35(s,2H),6.98-7.10(m,2H),7.25-7.37(m,3H),7.52-7.61(m,4H),7.77(s,1H),8.63 (d,J=3.6Hz,2H),10.41(s,1H)
N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(5-メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐8)
【化93】

【0139】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.80(s,3H),5.35(s,2H),7.08(dd,J=3.1,3.1Hz,1H),7.27(d,J=9.0Hz,1H),7.50-7.53(m,4H),7.61(d,J=9.0Hz,2H),7.76(d,J=3.1Hz,1H),8.63(d,J=5.9Hz,2H),10.55(s,1H)
N‐(4‐クロロフェニル)‐5‐(5-メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐9)
【化94】

【0140】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.80(s,3H),5.35(s,2H),7.08(dd,J=3.1,3.1Hz,1H),7.27(d,J=9.0Hz,1H),7.39(d,J=9.0Hz,2H),7.52(d,J=5.5Hz,2H),7.66(d,J=9.0Hz,2H),7.76(d,J=3.1Hz,1H),8.63(d,J=5.5Hz,2H),10.54(s,1H)
N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐5‐(5-メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐10)
【化95】

【0141】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.25(s,6H),3.80(s,3H),5.35(s,2H),6.64(s,1H),7.07(dd,J=3.1,3.1Hz,1H),7.23-7.28(m,3H),7.51(d,J=5.5Hz,2H),7.76(d,J=3.1Hz,1H), 8.61(d,J=5.5Hz,2H),10.26(s,1H)
N‐フェニル‐5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシチオフェン‐2‐イル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐11)
【化96】

【0142】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ4.91(s,2H),6.90(d,J=5.5Hz,1H),7.12(d,J=6.0Hz,2H),7.27(m,2H),7.40‐7.51(m,3H),7.61(d,J=5.5Hz,1H),8.51(dd,J=4.4,1.5Hz,2H)
N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシチオフェン‐2‐イル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐12)
【化97】

【0143】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.26(s,6H),5.43(s,2H),6.64(s,1H),7.23(s,2H),7.24(d,J=5.5Hz,1H),7.52(d,J=5.3Hz,2H),7.68(d,J=5.5Hz,1H), 8.64(d,J=5.3Hz,2H),10.21(s,1H)
N‐(4‐クロロフェニル)‐5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシチオフェン‐2‐イル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐13)
【化98】

【0144】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.43(s,2H),7.25(d,J=5.5Hz,1H),7.40(d,J=8.8Hz,2H),7.52(d,J=5.7Hz,2H),7.67(d,J=8.8Hz,2H),7.70(d,J=5.5Hz,1H),8.64(d,J=5.7Hz,2H),10.50(s,1H)
N‐フェニル‐5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐14)
【化99】

【0145】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.44(s,2H),7.03(t,J=7.3Hz,1H),7.38(t,J=7.8Hz,2H),7.50(m,1H),7.60-7.70(m,4H),7.76(d,J=8.6Hz,1H),8.30(d,J=4.4Hz,1H),8.62(d,J=5.5Hz,2H),10.56(s,1H)
5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)‐N‐(3‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐15)
【化100】

【0146】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.46(s,2H),7.37(brd,J=8.1Hz,1H),7.51(dd,J=8.6,4.6Hz,1H),7.63(m,3H),7.76(d,J=8.4Hz,1H),7.88(d,J=7.9Hz,1H),8.21(s,1H),8.31(d,J=4.6Hz,1H),8.62(d,J=4.8Hz,2H),10.90(s,1H)
5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐16)
【化101】

【0147】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.44(s,2H),7.43(d,J=9.0Hz,2H),7.50(dd,J=8.6,4.8Hz,1H),7.64(d,J=5.7Hz,2H),7.73(d,J=9.0Hz,2H),7.76(d,J=8.6Hz,1H),8.30(d,J=4.8Hz,1H),8.62(d,J=5.7Hz,2H),10.69(s,1H)
実施例2
N‐フェニル‐5‐(2‐(キノリン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐17)
2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノール(140mg、0.51mmol、参考化合物6‐1)と4‐クロロメチルキノリン(100mg、0.55mmol)のN,N‐シ゛メチルホルムアミト゛溶液(5.0mL)に、室温にて炭酸カリウム(140mg、1.0mmol)を加え、60℃にて14時間攪拌した。反応溶液を室温まで冷却し、酢酸エチル(20mL)と水(30mL)を加え析出した固体をろ取した。固体を減圧下60℃にて乾燥し標的化合物97mgを淡褐色固体として得た(47%)。
【化102】

【0148】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.89(s,2H),6.97(t,J=7.5Hz,1H),7.19(t,J=7.5Hz,1H),7.29(t,J=7.5Hz,2H),7.44(d,J=7.5Hz,2H),7.48‐7.54(m,2H),7.67(t,J=7.0Hz,1H),7.76(d,J=4.4Hz,1H),7.82(t,J=7.0Hz,1H),8.12(d,J=7.7Hz,1H),8.22(d,J=7.7Hz,1H),8.25(d,J=7.7Hz,1H),8.97(d,J=4.4Hz,1H),10.33(s,1H)
以下、参考化合物6‐1〜15、既知化合物、4-クロロメチルキノリン(CAS#5632‐17‐7;WO2006/09325 3)及び2-アセタミト゛-4-メタンスルホニルオキシメチルヒ゜リシ゛ン(CAS#864461-12-1;WO2005/085201)、2‐アミノ‐4 ‐メタンスルホニルオキシメチルヒ゜リミシ゛ン(CAS#912470‐43‐0;WO2006/106914)、2-フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ-4-メタンスルホニルオキシメチルヒ゜リシ゛ン(CAS#639091-76-2;WO2004/000813)、4‐クロロメチル‐2‐フルオロヒ゜リシ゛ン(CAS#864 461‐12‐1;WO2005/085201)及び市販化合物から選択される化合物を用いて、化合物1‐17の製造方法に準じ、化合物1‐18〜59を得た。
N‐(4‐クロロフェニル)‐5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐18)
【化103】

【0149】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.42(s,2H),7.16(dd,J=7.7,7.3Hz,1H),7.32(d,J=8.3Hz,1H),7.38(d,J=8.8Hz,2H),7.50(m,1H),7.54(d,J=6.1Hz,2H),7.69(d,J=8.8Hz,2H),8.23(dd,J=7.7,1.5Hz,1H),8.64(d,J=6.1Hz,2H),10.68(s,1H)
5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(m‐トリル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐19)
【化104】

【0150】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.30(s,3H),5.41(s,2H),6.82(d,J=7.3Hz,1H),7.16(t,J=7.9Hz,1H),7.22(t,J=7.9Hz,1H),7.29‐7.39(m,2H),7.46‐7.52(m,2H),7.54(d,J=5.9Hz,2H),8.23(dd,J=7.9,1.7Hz,1H),8.63(d,J=5.9Hz,2H),10.31(s,1H)
5‐(2‐(2-アセタミト゛ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐20)
【化105】

【0151】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.06(s,3H),5.39(s,2H),6.98(dd,J=7.3,7.3Hz,1H),7.13(dd,J=7.9,7.3Hz,1H),7.20‐7.29(m,4H),7.45(m,1H),7.57(d,J=7.9Hz,2H),8.22(dd,J=7.9,1.7Hz,1H),8.25(s,1H),8.33(d,J=5.1Hz,1H),10.38(s,1H),10.56(s,1H)
N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐21)
【化106】

【0152】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.25(s,6H),5.42(s,2H),6.64(s,1H),7.15(t,J=7.1Hz,1H),7.24-7.32(m,3H),7.45-7.55 (m,3H),8.23(dd,J=1.7,1.7Hz,1H),8.63(dd,J=1.5,1.5Hz,2H),10.28(s,1H)
5‐(2‐(2‐アセタミト゛ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐22)
【化107】

【0153】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.06(s,3H),2.25(s,6H),5.41(s,2H),6.64(s,1H),7.15(m,1H),7.21-7.29(m,4H)7.46(m,1H),8.21-8.25(m,2H),8.33(d,J=5.1Hz,1H),10.22(s,1H),10.55(s,1H)
5‐(2‐(2‐アセタミト゛ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐23)
【化108】

【0154】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.07(s,3H),5.41(s,2H),7.12-7.17(m,1H),7.22(d,J=5.0Hz,1H),7.29(d,J=7.9Hz,1H),7.39(d,J=8.8Hz,2H),7.47(m,1H),7.66(d,J=8.8Hz,2H),8.22-8.26(m,2H),8.33(d,J=5.0Hz,1H),10.50(s,1H),10.57(s,1H)
5‐(2‐(2‐アセタミト゛ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(3‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐24)
【化109】

【0155】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.07(s,3H),5.42(s,2H),7.13-7.23(m,2H),7.28-7.34(m,2H),7.46-7.57(m,2H),7.76(d,J=8.6Hz,1H),8.26(s,3H),8.34(d,J=4.9Hz,1H),10.55(s,1H),10.72(s,1H)
5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(3‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐25)
【化110】

【0156】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.43(s,2H),7.17(t,J=7.7Hz,1H),7.33(d,J=8.6Hz,2H),7.48-7.60(m,4H),7.76(d,J=6.6Hz,1H),8.24-8.27(m,2H),8.64(d,J=6.0Hz,2H),10.74(s,1H)
5‐(2‐(キノリン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(3‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐26)
【化111】

【0157】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.91(s,2H),7.21(t,J=7.1Hz,1H),7.31(d,J=7.1Hz,1H),7.51-7.58(m,3H),7.65-7.70(m,2H),7.76(d,J=4.4Hz,1H),7.82(t,J=7.6Hz,1H),8.11(d,J=8.1Hz,1H),8.21(d,J=7.9Hz,2H),8.27(d,J=7.0Hz,1H),8.97(d,J=4.4Hz,1H),10.65(s,1H)
N‐(4‐クロロフェニル)‐5‐(2‐(キノリン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐27)
【化112】

【0158】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.89(s,2H),7.28(m,1H),7.34(d,J=8.8Hz,2H),7.54(d,J=8.8Hz,4H),7.63-7.87(m,3H),8.11-8.28(m,3H),8.98(d,J=4.4Hz,1H),10.44(s,1H)
5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(o‐トリル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐28)
【化113】

【0159】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.34(s,3H),5.22(s,2H),6.96(m,1H),7.11-7.16(m,2H),7.23-7.26(m,3H),7.36-7.44(m,4H),8.40(dd,J=1.5,1.7Hz,1H),8.62 (d,J=6.1Hz,2H)
5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐トリフルオロメトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐29)
【化114】

【0160】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ 5.43(s,2H),7.15(m,1H),7.32-7.51(m,5H),7.61(d,J=7.7Hz,1H),7.72-7.79(m,2H), 7.888(m,1H),8.23(dd,J=1.7,1.7Hz,1H),8.62(d,J=4.6Hz,1H),10.56(s,1H)
N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐30)
【化115】

【0161】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.43(s,2H),7.33(d,J=9.0Hz,H),7.41(m,1H),7.52(d,J=9.0Hz,2H),7.59-7.66(m,4H),7.89(td,J=7.7,1.8Hz,1H),8.31(d,J=2.6Hz,1H),8.62(d,J=4.0Hz,1H),10.66(s,1H)
5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐31)
【化116】

【0162】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.43(s,2H),7.14(brs,1H),7.31-7.43(m,4H),7.59-7.69(m,4H),7.89(m,1H),8.35(d,J=2.6Hz,1H),8.62(d,J=4.8Hz,1H)
5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐32)
【化117】

【0163】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.43(s,2H),7.31(d,J=9.0Hz,1H),7.38-7.41(m,2H),7.53(d,J=5.9Hz,2H),7.65-7.74(m, 3H),8.32 (d,J=2.6 Hz,1H),8.65(d,J=5.9Hz,2H),10.76(s,1H)
5‐(2‐ヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐33)
【化118】

【0164】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.35(s,2H),7.12(m,1H),7.35-7.56(m,9H),7.65(d,J=8.8Hz,2H),8.21-8.23(m,1H),10.51(s,1H)
5‐(2‐ヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐(4‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐34)
【化119】

【0165】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.36(s,2H),7.03(m,1H),7.31-7.60(m,9H),7.75(d,J=9.0Hz,1H),8.23-8.26(m,2H),10.51(s,1H)
5‐(2‐ヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐35)
【化120】

【0166】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.25(s,6H),5.35(s,2H),6.63(s,1H),7.12-7.15(m,1H),7.25(m,2H),7.34-7.47(m,6H),7.55(d,J=6.8 Hz,1H),8.21(dd,J=1.8,1.7Hz,1H),10.22(s,1H)
5‐(2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐36)
【化121】

【0167】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ1.42(s,9H),5.39(s,2H),7.13-7.18(m,2H),7.30(d,J=8.3Hz,1H),7.38(d,J=8.8Hz,2H),7.49(t,J=8.7Hz,1H),7.65(d,J=8.8Hz,2H),8.01(s,1H),8.22-8.29(m,2H),9.87(s,1H),10.58(s,1H)
N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐37)
【化122】

【0168】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ1.41(s,9H),5.39(s,2H),7.13-7.18(m,2H),7.30(d,J=8.4Hz,1H),7.40-7.55(m,3H),7.60(d,J=8.8Hz,4H),7.95(s,1H),8.01(s,1H),8.22-8.28(m,2H),9.88(s,1H),10.57(s,1H)
5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐3‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐38)
【化123】

【0169】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.38(s,2H),6.99(t,J=7.3Hz,1H),7.16(t,J=7.5Hz,1H),7.30-7.42(m,3H),7.47-7.59(m,4H),7.99(d,J=4.6Hz,1H),8.23(d,J=7.7Hz,1H),8.49(d,J=7.7Hz,1H),8.80(s,1H),10.39(s,1H)
5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐39)
【化124】

【0170】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.42(s,2H),6.99(t,J=7.3Hz,1H),7.14(t,J=7.5Hz,1H),7.31-7.50(m,5H),7.58-7.67(m,3H),7.89(t,J=7.5Hz,1H),8.23(d,J=7.9Hz,1H),8.62(d,J=4.6Hz,1H),10.96(s,1H)
5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐トリフルオロメトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐40)
【化125】

【0171】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.43(s,2H),7.12-7.17(m,1H),7.32-7.51(m,5H),7.61(d,J=7.7Hz,1H),7.72-7.79(m,2H),7.85-7.91(m,1H),8.23(dd,J=1.7,1.7 Hz,1H),8.62(d,J =4.6Hz,1H),10.56(s,1H)
5‐(4‐メチルヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐41)
【化126】

【0172】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.34(s,3H),5.29(s,2H),6.99(t,J=7.1Hz,1H),7.12(t,J=7.3Hz,1H),7.24(d,J=7.7Hz,3H),7.30-7.36(m,2H),7.43-7.50(m,3H),7.58(d,J=8.1Hz,2H),8.22(d,J=7.7Hz,1H),10.37(s,1H)
5‐(4‐フルオロヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐42)
【化127】

【0173】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.32(s,2H),6.99(t,J=7.3Hz,1H),7.13(t,J=7.5Hz,1H),7.25-7.37(m,5H),7.46-7.64(m,5H),8.23(dd,J=1.3,1.5Hz,1H),10.37(s,1H)
N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(5‐メトキシ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐43)
【化128】

【0174】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ1.41(s,9H),3.80(s,3H),5.33(s,2H),7.09(td,J=9.0,3.7Hz,2H),7.26(d,J=9.2Hz,1H),7.50(d,J=8.8Hz,2H),7.61(d,J=9.0Hz,2H),7.76(d,J=3.1Hz,1H),7.99(s,1H),8.27(d,J=5.1Hz,1H),9.84 (s,1H),10.60(s,1H)
N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(5‐メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐44)
【化129】

【0175】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.79(s,3H),5.36(s,2H),7.06(dd,J=3.1,3.1Hz,1H),7.28(d,J=9.2Hz,1H),7.39(t,J=6.2Hz,1H),7.51(d,J=8.8Hz,2H),7.60(t,J=9.1,9.1Hz,3H),7.75(d,J=2.9Hz,1H),7.88(m,1H),8.61(d,J=4.4Hz,1H),10.57(s,1H)
5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐45)
【化130】

【0176】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.43(s,2H),7.00(m,1H),7.31-7.44(m,5H),7.57-7.66(m,4H),7.88(td,J=7.7,1.7Hz,1H),8.31(d,J=2.6Hz,1H),8.62(d,J=4.8Hz,1H)
5‐(5‐メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐46)
【化131】

【0177】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.79(s,3H),5.35(s,2H),6.97-7.08(m,2H),7.26-7.42(m,4H),7.60(dd,J=1.1,1.1Hz,3H),7.75(d,J=3.1Hz,1H),7.88(td,J=7.7,1.3 Hz,1H),8.61(m,1H),10.42(s,1H)
5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐47)
【化132】

【0178】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ1.41(s,9H),5.40(s,2H),7.00(t,J=7.3Hz,1H),7.14(d,J=5.1Hz,1H),7.28-7.37(m,2H),7.58(d,J=8.4Hz,2H),7.66(dd,J=2.6,2.6Hz,1H),8.00(s,1H),8.28(d,J=5.0Hz,1H),8.32(d,J=2.6Hz,2H),9.88(s,1H),10.52(s,1H)
5‐(5‐メトキシ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐48)
【化133】

【0179】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ1.42(s,9H),3.80(s,3H),5.32(s,2H),6.99(t,J=7.4Hz,1H),7.07(dd,J=3.3,3.1Hz,1H),7.13(d,J=4.2Hz,1H),7.26(d,J=9.2Hz,1H),7.33(t,J=8.0Hz,2H),7.58(d,J=8.3Hz,2H),7.76(d,J =3.1Hz,1H),7.99(s,1H),8.27(d,J=5.1Hz,1H),9.84(s,1H),10.43(s, 1H)
5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐49)
【化134】

【0180】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ1.41(s,9H),5.40(s,2H),7.12(d,J=6.2Hz,1H),7.30(d,J=8.8Hz,1H),7.46-7.53(m,2H),7.59-7.78(m,3H),7.99(m,1H),8.27(d,J=5.1Hz,1H),8.32(d,J=2.6Hz,1H),9.88(s,1H),10.65(s,1H)
5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐50)
【化135】

【0181】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ1.41(s,9H),5.41(s,2H),7.13(d,J=5.1Hz,1H),7.30(d,J=9.2Hz,1H),7.39(d,J=8.8Hz,2H),7.64-7.68(m,3H),7.99(s,1H),8.27-8.32(m,2H),9.88(s,1H),10.67(s,1H)
5‐(2‐アリルオキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐51)
【化136】

【0182】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ4.80(d,J=5.5Hz,2H),5.36(dd,J=1.3,1.3Hz,1H),5.52(dd,J=1.5,1.5Hz,1H),6.10-6.23(m,1H),6.99(t,J=7.3,7.3Hz,1H),7.12(d,J=7.6,7.6Hz,1H),7.25(d,J=8.3Hz,1H),7.35(t,J=7.9 Hz,2H),7.48(m,1H),7.68(d,J=7.9 Hz,2H),8.21(dd,J=1.7,1.7Hz,1H),10.39(s,1H)
エチル 2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)酢酸(化合物1‐52)
【化137】

【0183】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ1.22(t,J=7.1Hz,3H),4.20(q,J=7.1Hz,2H),5.05(s,2H),7.00(t,J=7.4Hz,1H),7.02-7.20(m,2H),7.35(t,J=7.9Hz,2H),7.46(t,J=7.8Hz,1H),7.67(d,J=7.9Hz,2H),8.21(m,1H),10.46(s,1H)
5‐(2‐(6-クロロヒ゜リミシ゛ン‐4‐イルオキシ)フェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐53)
【化138】

【0184】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ7.00(t,J=7.4Hz,1H),7.34(t,J=8.0Hz,2H),7.43-7.52(m,2H),7.57-7.66(m,4H),8.24(dd,J=1.7,1.7Hz,1H),8.67(d,J=0.7Hz,1H),10.46(s,1H)
5‐(2‐アミノヒ゜リミシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐54)
【化139】

【0185】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.18(s,2H),6.71-6.74(m,3H),7.00(t,J=7.3Hz,1H),7.15(t,J=7.6Hz,1H),7.24(d,J =8.4 Hz,1H),7.35(t,J=8.0Hz,2H),7.44-7.50(m,1H),7.64(d,J=7.7Hz,2H),8.22(dd,J=1.7,1.8Hz,1H),8.28(d,J=5.1Hz,1H),10.45(s,1H)
5‐(2-ヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐(4‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐55)
【化140】

【0186】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.18(s,2H),6.71-6.74(m,3H),7.00(t,J=7.3Hz,1H),7.15(t,J=7.6Hz,1H),7.24(d,J=8.4Hz,1H),7.35(t,J=8.0Hz,2H),7.44-7.50(m,1H),7.64(d,J=7.7Hz,2H),8.22(dd,J=1.7,1.8Hz,1H),8.28(d,J=5.1Hz,1H),10.45(s,1H)
【0187】
5‐(2‐(2-フルオロヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐56)
【化141】

【0188】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.46(s,2H),7.00(t,J=7.3Hz,1H),7.17(t,J=7.3Hz,1H),7.30-7.40(m,4H),7.46-7.54(m,2H),7.60(d,J=7.7Hz,2H),8.24(d,J=6.1Hz,1H),8.32(d,J=5.1Hz,1H),10.40(s,1H)
N‐(4-クロロフェニル)‐5‐(5‐メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐57)
【化142】

【0189】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.79(s,3H),5.36(s,2H),7.07(dd,J=3.1,9.2Hz,1H),7.28(d,J=9.2Hz,1H),7.38-7.41(m,3H),7.57-7.68(m,3H),7.75(d,J =3.1Hz,2H),7.87(td,J =7.7,1.8 Hz,1H),10.53(s,1H)
5‐(5‐メトキシ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐58)
【化143】

【0190】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ1.42(s,9H),3.80(s,3H),5.33(s,2H),7.05-7.13(m,2H),7.26(d,J=9.2Hz,1H),7.28-7.40 (m,2H),7.64-7.67(m,2H),7.75(d,J=3.1Hz,1H),7.99(s,1H),8.27(d,J=5.1Hz,1H),9.85(s,1H),10.59(s,1H)
5‐(2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐59)
【化144】

【0191】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ1.42(s,9H),5.39(s,2H),6.99(t,J=6.6 Hz,1H),7.13-7.18(m,2H),7.29-7.36(m,3H),7.48 (t,J=7.3 Hz,1H),7.59(d,J=8.4Hz,2H),8.01(s,1H),8.23-8.29(m,2H),9.86 (s,1H),10.39(s, 1H)

実施例3
メチル 4‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)メチル)安息香酸(化合物2‐1)
室温にて2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノール(300mg、1.1mmol、化合物6‐1)のテトラヒト゛ロフラン溶液(1.5mL)にメチル p‐(ヒト゛ロキシメチル)安息香酸(190mg、1.1mmol)、シ゛イソフ゜ロヒ゜ルアソ゛シ゛カルホ゛キシレート(260μL,1.3mmol)、トリフェニルホスフィン(290mg、1.1mmol)を加え、一晩攪拌した。反応溶液に酢酸エチル(適量)を加え、飽和食塩水(適量)で洗浄した。このとき析出した固体をろ取し、標的化合物124mgを無色固体として得た。また有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮して析出する固体をエタノール(適量)を用いてろ取し、標的化合物124mgを無色固体としてた(全収率84%)。
【化145】

【0192】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.88(s,3H),5.43(s,2H),6.99(t,J=7.3Hz,1H),7.15(t,J=7.6Hz,1H),7.32(t,J=8.3Hz,3H),7.56-7.59(m,3H),7.71(d,J=8.3Hz,2H),8.04(d,J=8.4Hz,2H),8.24(dd,J=1.7,1.7Hz,1H),10.35(s,1H)
実施例4
N‐(2-メチル-5-ニトロフェニル)‐5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物3‐1)
窒素雰囲気下、(E)-N-(2-メチル-5-ニトロフェニル)-2-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イルメトキシ)ヘ゛ンシ゛リテ゛ン)ヒト゛ラシ゛ンカルホ゛チオアミト゛(300mg、0.71mmol、参考化合物7‐1)のエタノール溶液(10mL)に無水塩化鉄(III)(230mg、1.4mmol)を加え、一晩加熱還流した。減圧下、反応液を濃縮して得られる残渣に適量の酢酸エチルとシ゛メチルスルオキシト゛を加え、アンモニア水で洗浄した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マク゛ネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒留去して、標的化合物160mgを無色固体として得た(収率54%)
【化146】

【0193】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.44(s,3H),5.47(s,2H),7.17(t,J=7.5Hz,1H),7.31(d,J=8.3Hz,1H),7.47-7.52(m,4H),7.84(dd,J=2.4,2.4Hz,1H),8.27(d,J=7.9Hz,1H),8.62(brs,2H),9.31(d,J=2.2Hz,1H),9.81(s,1H)
実施例5
5‐(2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐1)
室温にて2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノール(160mg、0.32mmol、化合物1‐36)のシ゛オキサン溶液(1.5mL)に4M塩化水素‐シ゛オキサン溶液(2.4mL,9.7mmol)を加え、一晩攪拌した。析出した固体をろ取し、標的化合物124mgを無色固体として得た(収率84%)。
【化147】

【0194】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.47(s,2H),6.92(d,J=6.4Hz,1H),7.22-7.28(m,2H),7.29(d,J=8.3Hz,1H),7.41(d,J=8.8Hz,2H),7.49-7.54(m,1H),7.76(d,J=8.8Hz,2H),7.99(d,J=6.4Hz,1H),8.24-8.34(m,3H),10.99(s,1H),13.64(s,1H)
以下、化合物1‐37、1‐43、1‐47〜50、既知化合物及び市販化合物から選択される化合物を用いて、化合物4‐1の製造方法に準じ、化合物4‐2〜9を得た。
5‐(2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐2)
【化148】

【0195】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.47(s,2H),6.92(d,J=6.6Hz,1H),7.17-7.30(m,3H),7.49-7.54(m,3H),7.71(d,J=9.0Hz,2H),8.00(d,J=6.6Hz,1H),8.24-8.31(m,3H),10.96(s,1H),13.62(brs,1H)
5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐3)
【化149】

【0196】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.47(s,2H),6.90(d,J=6.8Hz,1H),7.01(t,J=7.3Hz,1H),7.19(s,1H),7.29(d,J=9.2Hz,1H),7.36(t,J=8.0Hz,2H),7.67-7.72(m,4H),8.00(d,J=6.4Hz,1H),8.34-8.39(m,2H),10.95(s,1H),13.74(brs,1H)
5‐(5‐メトキシ‐2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐4)
【化150】

【0197】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.81(s,3H),5.39(s,2H),6.90-6.92(m,1H),7.00(t,J=7.3Hz,1H),7.09(dd,J=3.1,3.3Hz,1H),7.17(s,1H),7.24(d,J=9.2Hz,1H),7.35(t,J=8.0Hz,2H),7.68(d,J=7.7Hz,2H),7.78(d,J=3.1Hz,1H),7.98(d,J=6.6Hz,1H),8.29(brs,2H),10.74(s,1H)
5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐5)
【化151】

【0198】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.48(s,2H),6.90(dd,J=1.3,1.5Hz,1H),7.14(s,1H),7.28(d,J=9.2Hz,1H),7.54(d,J=8.8Hz,2H),7.65-7.75(m,3H),7.70(dd,J=2.2,2.2Hz,1H),7.99(d,J=6.6Hz,1H),8.31-8.34(m,2H),11.06(s,1H)
5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐6)
【化152】

【0199】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.48(s,2H),6.90(d,J=6.6Hz,1H),7.18(s,1H),7.29(d,J=9.0Hz,1H),7.42(d,J=9.0Hz,2H),7.70(dd,J=9.0,2.6Hz,2H),7.76(d,J=8.8Hz,2H),7.99(d,J=6.4Hz,1H),8.34(d,J=2.6Hz,2H),11.15(s,1H),13.69(s,1H)
5‐(2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシ‐5‐メトキシフェニル)‐N‐(4-クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐7)
【化153】

【0200】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
5‐(2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐8)
【化154】

【0201】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
5‐(2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシ‐5‐メトキシフェニル)‐N‐(4-フ゛ロモフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐9)
【化155】

【0202】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.81(s,3H),5.39(s,2H),6.90(m,1H),7.10(dd,J=3.1,3.1Hz,1H),7.20-7.27(m,2H),7.53(d,J=8.8Hz,2H),7.71(d,J=8.8Hz,2H),7.78(d,J=3.1Hz,1H),7.98(d,J=6.6Hz,1H),8.35(brs,2H),11.05(s,1H)
実施例6
4‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)メチル)安息香酸(化合物5‐1)
メチル 4‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)メチル)安息香酸(310mg、0.74mmol、化合物2‐1)のテトラヒト゛ロフラン(3.0mL)-N,N-シ゛メチルホルムアミト゛(5.5 mL)混合溶液に1M水酸化ナトリウム水溶液(3.7mL)を滴下し、室温にて一晩攪拌した。反応溶液にクロロホルム(適量)を加え、水(適量)で洗浄した。水層を1M塩酸で中和し、析出した固体をろ取し、標的化合物161mgを無色固体として得た(収率54%)。
【化156】

【0203】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.42(s,2H),6.95-7.02(m,1H),7.11-7.17(m,1H),7.30-7.36(m,4H),7.47-7.52(m,1H),7.57(d,J=7.7Hz,2H),7.68(d,J=7.9Hz,2H),8.01(d,J=8.3Hz,2H),8.23-8.25(m,1H),10.36(s,1H)
以下、化合物1‐52、既知化合物及び市販化合物から選択される化合物を用いて、化合物5‐1の製造方法に準じ、化合物5‐2を得た。
2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)酢酸(化合物5‐2)
【化157】

【0204】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ 4.94(s,2H),7.00(t,J=7.1Hz,1H),7.11-7.18(m,2H),7.35(t,J=7.6Hz,2H),7.46(t,J= 7.9 Hz,1H),7.66(d,J=8.4Hz,2H),8.20(d,J=7.2Hz,1H),10.41(s,1H)
実施例7
6-メチル-N1-(5-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イルメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアシ゛アソ゛ール-2-イル)ヘ゛ンセ゛ン-1,3-シ゛アミン(化合物6‐1)
N‐(2-メチル-5-ニトロフェニル)‐5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(380mg、0.90mmol、化合物3‐1)のエタノール溶液(15mL)に塩化スス゛(II)‐二水和物(1.4g、6.3mmol)を加え、2時間還流した。減圧下、反応液を濃縮して得られる残渣に適量の酢酸エチル(適量)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(適量)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒留去して、標的化合物270mgを無色固体として得た(収率76%)。
【化158】

【0205】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.08(s,3H),4.99(s,2H),5.39(s,2H),6.31(m,1H),6.86(d,J=8.1Hz,1H),7.03(d,J=2.2Hz,1H),7.12(t,J=7.6Hz,1H),7.26(d,J=8.1Hz,1H),7.42-7.48(m,3H),8.19(d,J=7.2Hz,1H),8.59(d,J=5.1Hz,2H),9.30(s,1H)
実施例8
N‐(2‐モルホリノエチル)‐4‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)メチル)ヘ゛ンス゛アミト゛(化合物7‐1)
室温にて4‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)メチル)安息香酸(80mg、0.20mmol、化合物5‐1)のN,N‐シ゛メチルホルムアミト゛溶液(1.5mL)に4‐(2‐アミノエチル)モルホリン(26μL,0.20mmol)、シ゛イソフ゜ロヒ゜ルエチルアミン(69μL,0.40mmol)、HCTU(110mg、0.26mmol)を加え、一晩攪拌した。反応溶液を酢酸エチル(適量)で希釈し、飽和食塩水(適量)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒留去して得られる残渣をエタノール(適量)を用いて固体成分をろ取し、標的化合物55mgを無色固体として得た(全収率52%)。
【化159】

【0206】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.40-2.50(m,4H),3.30-3.43(m,4H),3.57(t,J=4.7Hz,4H),5.39(s,2H),6.94-6.99(m,1H),7.14(t,J=7.7Hz,1H),7.29-7.36(m,3H),7.45-7.48(m,1H),7.57(d,J=7.7Hz,2H),7.64(d,J=8.1Hz,2H),7.90(d,J=8.4Hz,2H),8.23(dd,J=1.8,1.8Hz,1H),8.48(s,1H),10.40(s,1H)
以下、化合物5‐1、5‐2、既知化合物及び市販化合物から選択される化合物を用いて、化合物4‐1の製造方法に準じ、化合物7‐2〜7を得た。
N‐フェニル‐4‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)メチル)ヘ゛ンス゛アミト゛(化合物7‐2)
【化160】

【0207】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ3.88(s,1H),5.44(d,J=3.7Hz,2H),7.00(d,J=7.3Hz,1H),7.11-7.17(m,2H),7.30-7.39(m,5H),7.46-7.62(m,4H),7.70-7.79(m,3H),8.03(dd,J=3.0,2.3Hz,2H),8.24(d,J=7.0Hz,1H),10.28(s,1H)
N‐(2‐モルホリノエチル)‐2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)アセタミト゛(化合物7‐3)
【化161】

【0208】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ 2.32-2.41(m,6H),3.25-3.31(m,2H),3.48(t,J=4.5Hz,4H),4.74(s,2H),7.00(t,J=7.4 Hz, 1H),7.15(t,J=7.7Hz,2H),7.36(t,J=7.5Hz,2H),7.47(td,J=8.4,1.0Hz,1H),7.66(d,J =8.6Hz,2H),8.06(t,J=5.6Hz,1H),8.15(dd,J=1.2Hz,1H),10.42(s,1H)
N‐フェニル‐2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)アセタミト゛(化合物7‐4)
【化162】

【0209】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ4.95(s,2H),7.00(t,J=7.3Hz,1H),7.08-7.24(m,3H),7.35(td,J=8.6,2.2Hz,4H),7.49(m,1H),7.68(d,J=2.2Hz,2H),7.78(d,J=7.7Hz,2H),8.11(dd,J=1.7,1.7Hz,1H),10.51(d,J=8.1Hz,2H)
2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)‐N‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メチルアセタミト゛(化合物7‐5)
【化163】

【0210】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ4.38(d,J=6.4Hz,2H),4.86(s,2H),7.00(m,1H),7.14-7.17(m,2H),7.26(d,J=5.7Hz,2H),7.35(d,J=7.9,7.9Hz,2H),7.49(m,1H),7.65(d,J=8.1Hz,2H),8.17(d,J=7.9Hz,1H),8.47(d,J=5.9Hz,2H),9.86(m,1H),10.40(s,1H)
N‐(4‐モルホリノフェニル)‐2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)アセタミト゛(化合物7‐6)
【化164】

【0211】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ 3.06(t,J=4.8Hz,4H),3.74(t,J=4.9Hz,4H),4.89(s,2H),6.92(d,J=9.2Hz,2H),7.00(t,J =7.3Hz,1H),7.13-7.23(m,2H),7.34(t,J=8.0Hz,2H),7.46-7.52(m,1H),7.60-7.68(m,4H),8.12(dd,J=1.7,1.7 Hz,1H),10.22(s,1H),10.47(s,1H)
(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メチル 2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)酢酸(化合物7‐7)
【化165】

【0212】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ5.21(s,2H),5.30(s,2H),6.99(t,J=7.4Hz,1H),7.16(t,J=7.4Hz,1H),7.25(d,J=8.6Hz,1H),7.32-7.50(m,5H),7.66(d,J=8.1Hz,2H),7.79-7.84(m,1H),8.21(d,J=6.4Hz,1H),8.56(d,J=4.2Hz,1H),10.42(s,1H)
実施例9
N-(4-メチル-3-(5-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イル)メトキシフェニル)-1,3,4-チアシ゛アソ゛ール-2-イルアミノ)フェニル)アセタミト゛(化合物8‐1 )
氷冷下、6-メチル-N1-(5-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イルメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアシ゛アソ゛ール-2-イル)ヘ゛ンセ゛ン-1,3-シ゛アミン(54mg、0.14mmol、化合物6‐1)のテトラヒト゛ロフラン(3mL)―N,N‐シ゛メチルホルムアミト゛(0.5mL)混合溶液に無水酢酸(26μL、0.28mmol)とトリエチルアミン(58μL、0.42mmol)を加え、反応溶液を室温にて2時間攪拌した。反応溶液に酢酸エチル(適量)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(適量)と飽和食塩水(適量)で洗浄し。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒留去して得られる残渣をテトラヒト゛ロフラン(2mL)に溶解し、1.0M水酸化ナトリウム水溶液(280μL、0.28mmol)を加えた。この溶液を室温にて2時間攪拌し、減圧下濃縮した。残渣に水(適量)と1.0M塩酸を加え、pH7にし、析出する固体をろ取し、標的化合物55mgを無色固体として得た(収率92%)。
【化166】

【0213】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.02(s,3H),2.21(s,3H),5.41(s,2H),7.14(m,1H),7.29(m,1H),7.46-7.50(m,4H),8.10-8.22(m,3H),8.57(d,J=5.1Hz,2H),9.47(s,1H),9.96(s,1H)
2-フ゛ロモ-N-(4-メチル-3-(5-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イル)メトキシフェニル)-1,3,4-チアシ゛アソ゛ール-2-イルアミノ)フェニル)ヘ゛ンス゛アミト゛(化合物8‐2)
【化167】

【0214】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.24(s,3H),5.41(s,2H),7.10-7.28(m,3H),7.41-7.55(m,7H),7.70(d,J=7.7Hz,1H),8.20 (d,J =7.9 Hz,1H),8.26(s,1H),8.57(d,J =4.8Hz,2H),9.52(s,1H),10.52(s,1H)
3-フ゛ロモ-N-(4-メチル-3-(5-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イル)メトキシフェニル)-1,3,4-チアシ゛アソ゛ール-2-イルアミノ)フェニル)ヘ゛ンス゛アミト゛(化合物8‐3)
【化168】

【0215】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.25(s,3H),5.42(s,2H),7.11-7.29(m,3H),7.43-7.51(m,5H),7.79(d,J=8.1Hz,1H),7.95(d,J=7.9Hz,1H),8.14(s,1H),8.21(d,J=6.6Hz,1H),8.33(s,1H),8.56(brs,2H),9.53(s,1H),10.39(s,1H)
4-フ゛ロモ-N- (4-メチル-3-(5-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イル)メトキシフェニル)-1,3,4-チアシ゛アソ゛ール-2-イルアミノ)フェニル)ヘ゛ンス゛アミト゛(化合物8‐4)
【化169】

【0216】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.25(s,3H),5.44(s,2H),7.12-7.29(m,3H),7.43-7.55(m,4H),7.74(d,J=8.4Hz,2H),7.91(d,J=8.4Hz,2H),8.21(d,J=7.7Hz,1H),8.33(s,1H),8.57(s,2H),9.53(s,1H),10.36(s,1H)
実施例10
5‐(2‐(2‐(4-(2-ヒト゛ロキシエチル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物9‐1)
5‐(2‐(2-フルオロヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン (50mg、0.13mmol、化合物1‐56)のN,N-シ゛メチルホルムアミト゛(1.0mL)溶液に1-(2-ヒト゛ロキシエチル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン(170mg、1.3mmol)を加え、130℃にて1時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチル(15mL)で希釈し飽和食塩水(15mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸マク゛ネシウムで乾燥し、減圧下、溶媒留去して得られる残渣をシリカケ゛ルカラムクロマトク゛ラフィーにて精製し、標的化合物26mgを無色固体として得た(収率40%)。
【化170】

【0217】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ2.36-2.42(m,2H),2.43-2.54(m,4H),3.42-3.54(m,6H),4.42(m,2H),5.27(s,2H),6.77(d, J=5.3Hz,1H),6.96-7.03(m,2H),7.14(t,J=7.3Hz,1H),7.28-7.38(m,3H),7.49(m,1H),7.60 (d,J=7.7Hz,2H),8.14(d,J=5.0Hz,1H),8.20(dd,J=7.7,1.5Hz,1H),10.41(s,1H)
以下、化合物1‐56及び市販化合物から選択される化合物を用いて、化合物9‐1の製造方法に準じ、化合物9‐2を得た。
N‐フェニル‐5‐(2‐(2‐ヒ゜ヘ゜リシ゛ノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物9‐2)
【化171】

【0218】
1H‐NMR(300MHz,DMSO‐d6)
δ1.45-1.62(m,6H),3.46-3.54(m,4H),5.27(s,2H),6.71(d,J=5.1Hz,1H),6.95(s,1H),7.00 (t,J=7.3Hz,1H),7.14(t,J=7.5Hz,1H),7.28-7.38(m,3H),7.50(m,1H),7.60(d,J=7.7Hz,2H), 8.12(d,J=5.1Hz,1H),8.21(m,1H),10.40(s,1H)
[製造例]
本発明化合物の代表的な製造例を以下に示す。
1)錠剤
処方1 100mg中
本発明化合物 1mg
乳糖 66.4mg
トウモロコシデンプン 20mg
カルボキシメチルセルロースカルシウム 6mg
ヒドロキシプロピルセルロース 4mg
ステアリン酸マグネシウム 0.6mg

上記処方の錠剤に、コーティンク゛剤(例えば、ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルメチルセルロース、マクロコ゛ール、シリコーン樹脂等の通常のコーティンク゛剤)2mgを用いてコーティンク゛を施し、目的とするコーティンク゛錠を得る。また、本発明化合物並びに添加物の種類及び量を適宜変更することにより、所望の錠剤を得ることができる。
2)カフ゜セル剤
処方2 150mg中
本発明化合物 5mg
乳糖 145mg

本発明化合物と乳糖の混合比を適宜変更することにより、所望のカプセル剤を得ることができる。
3)点眼剤
処方3 100mL中

本発明化合物 100mg
塩化ナトリウム 900mg
ポリソルベート80 200mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
滅菌精製水 適量

本発明化合物並びに添加物の種類及び量を適宜変更することにより、所望の点眼剤を得ることができる。
[薬理試験]
キナーセ゛活性阻害効果の評価試験
薬物のキナーセ゛活性阻害効果を評価する汎用される方法の一つとして、ELISA法が知られている。そこで、市販のELISA法によるキナーセ゛(Abl、KDR)阻害活性測定キット(カルナハ゛イオ社製)を用いて本発明化合物のキナーセ゛AblとKDRの活性阻害効果を評価した。
(被験化合物溶液の調製)
被験化合物(2mg)をシ゛メチルスルホキシト゛(以下、DMSO)に溶解して2mg/mlストック溶液を調製した。これを2μL容器に移し8μLのDMSOで希釈した。この溶液(化合物濃度0.4mg/ml)をアッセイハ゛ッファーで25倍希釈し被験化合物溶液を調製した。対照として化合物を添加しないウェル用に溶媒(4%DMSO/アッセイハ゛ッファー)を調製した。
(ATP/基質溶液の調製)
市販のATP/基質(カルナハ゛イオ社製)を解凍して250μL取り、これに1mLのアッセイハ゛ッファーを添加し攪拌してATP/基質溶液とした。調製後のATP/基質溶液は氷冷下で保存し、使用直前に室温に戻して用いた。
(酵素溶液の調製)
市販のキナーセ゛(カルナハ゛イオ社製)を5μL(Abl)取り、これに25μLのアッセイハ゛ッファーを添加してX1000 Abl溶液とした。X1000 Abl溶液を3μL取り、アッセイハ゛ッファーを3mL添加して酵素溶液とした。調製後の酵素溶液は氷冷下で保存し、使用直前に室温に戻して用いた。
(フ゛ロッキンク゛ハ゛ッファーの調製)
BSA(Sigma,A‐7030)を10%の濃度になるようウォッシュハ゛ッファー(50mMTris‐HCl(pH7.5), 150mM NaCl,0.2%Tween-20)に溶解させ、X100BSA溶液を調製し、−80℃で保存した。使用前に解凍したX100BSA溶液を400μL取り、これをウォッシュハ゛ッファー40mLに添加し、フ゛ロッキンク゛ハ゛ッファーとした。
(検出抗体溶液の調製)
市販のHRP標識抗体(カルナハ゛イオ社製)30μLをフ゛ロッキンク゛ハ゛ッファー12mLに添加し、検出抗体溶液とした。
(試験方法及び測定方法)
1)ELISAフ゜レート(ストレフ゜トアヒ゛シ゛ンコート96穴フ゜レート、PerkinElmer,4009‐0010)の所定のウェルに被験化合物溶液10μL、ATP/基質溶液を10μLずつ添加し、さらに酵素溶液20μLずつを添加して反応を開始し、室温にて1時間反応させた(化合物濃度4μg/ml、15mMTris‐HCl(pH7.5),0.01%Tween-20,2mM DTT,基質濃度:250nM,1μM ATP,5mM Mg)。なお反応コントロールとして使用するウェルには、上述した4%DMSO/アッセイハ゛ッファーを被験化合物の代わりに添加した。
2)反応終了後、ウェル内の溶液を捨て、直ちにウェルあたり200μLのウォッシュハ゛ッファーでウェル内の残存物を4回洗浄した。
3)各ウェルに200μLのフ゛ロッキンク゛ハ゛ッファーを添加して、室温にて30分間反応させた。
4)ウェル内の溶液を捨て、検出抗体溶液を100μLずつ各ウェルに添加し、室温にて30分間反応させた。
5)反応後ウェル内の溶液を捨て、直ちにウェルあたり200μLのウォッシュハ゛ッファーでウェル内の残存物を4回洗浄した。
6)各ウェルに100μLの発色試薬を添加した。室温にて5分間反応させたのち、発色停止液を100μLずつ添加して反応を止めた。
7)フ゜レートリータ゛ーで450nmの吸光度を測定した。
(キナーセ゛活性阻害率の算出)
酵素を添加した反応陽性コントロールウェルを0%阻害、酵素の代わりにアッセイハ゛ッファーを添加した反応陰性コントロールウェルを100%阻害とし、それらの吸光度から化合物溶液添加ウェルの阻害率を計算した。
(計算式)
A; 反応陰性コントロールウェルの吸光度
B; 反応陽性コントロールウェルの吸光度
C; 化合物溶液添加ウェルの吸光度
キナーセ゛活性阻害率(%)
=100[1-(C-A)/(B-A)]
同様の方法でKDRに対する阻害効果も測定した(化合物濃度4μg/ml、15mMTris‐HCl (pH7.5),0.01%Tween-20,2mM DTT,基質濃度:250nM,100μM ATP,40mM Mg)。
【0219】
(試験結果及び考察)
試験結果の一例として、被験化合物(化合物1‐1、1‐3、1‐4、1‐5、1‐7、1‐8、1‐9、1‐18、1‐23、1‐39、4‐1及び4‐2)のチロシンキナーセ゛(Abl)活性阻害率(%阻害率)、及び、被験化合物(化合物1‐4、1‐5、1‐7、1‐8、1‐9、1‐23、1‐39、4‐1及び4‐2)のチロシンキナーセ゛(KDR)活性阻害率(%阻害率)を表1に示す。
【表1】

【0220】

表1に示されるとおり、本発明化合物は優れたキナーセ゛(Abl、KDR)活性阻害作用を示した。よって、本発明化合物は優れたキナーゼ阻害効果を有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)で表される化合物又はその塩。
【化1】


[式中、環Aはベンゼン環、チオフェン環又はピリジン環を示し;
は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ基を示し;
Dは
【化2】

を示し;
環Bはピリジン環、ピリミジン環、ベンゼン環又はキノリン環を示し;
は水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、アルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、シクロアルキルアミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基、アルキルアミノカルボニル基、非芳香族複素環基又は
【化3】

を示し;
が非芳香族複素環基の場合、該非芳香族複素環基はアルキル基、ハロゲノアルキル基及びヒドロキシアルキル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
ZはCH又は酸素原子を示し;
Wは単結合、NH又は酸素原子を示し;
は水素原子、アルキル基又はアリール基を示し;
がアルキル基の場合、該アルキル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
がアリール基の場合、該アリール基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
Z’はCH又は酸素原子を示し;
W’は単結合、NH又は酸素原子を示し;
’は水素原子、アルキル基又はアリール基を示し;
’がアルキル基の場合、該アルキル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
’がアリール基の場合、該アリール基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
環Cはベンゼン環、ピリジン環、キノリン環又はイソキノリン環を示し;
とR’は同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、ハロゲノアルキル基、ハロゲノアルコキシ基又はアルキルカルボニルアミノ基を示し;
又はR’がアミノ基の場合、該アミノ基はフェニルカルボニル基及びハロゲノフェニルカルボニル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよい。]
【請求項2】
下記一般式(I’)で表される化合物又はその塩。
【化4】


[式中、環Aは
【化5】

を示し;
は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ基を示し;
Dは
【化6】

を示し;
環B’は
【化7】

を示し;
は水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、アルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、シクロアルキルアミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基、アルキルアミノカルボニル基、非芳香族複素環基又は
【化8】

を示し;
が非芳香族複素環基の場合、該非芳香族複素環基はアルキル基、ハロゲノアルキル基及びヒドロキシアルキル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
は水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、アルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、シクロアルキルアミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基、アルキルアミノカルボニル基、非芳香族複素環基又は

【化9】

を示し;
が非芳香族複素環基の場合、該非芳香族複素環基はアルキル基、ハロゲノアルキル基及びヒドロキシアルキル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
は水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、アルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、シクロアルキルアミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基、アルキルアミノカルボニル基、非芳香族複素環基又は
【化10】

を示し;
が非芳香族複素環基の場合、該非芳香族複素環基はアルキル基、ハロゲノアルキル基及びヒドロキシアルキル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
ZはCH又は酸素原子を示し;
Wは単結合、NH又は酸素原子を示し;
は水素原子、アルキル基又はフェニル基を示し;
がアルキル基の場合、該アルキル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
がフェニル基の場合、該フェニル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
Z’はCH又は酸素原子を示し;
W’は単結合、NH又は酸素原子を示し;
’は水素原子、アルキル基又はフェニル基を示し;
’がアルキル基の場合、該アルキル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
’がフェニル基の場合、該フェニル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
とR’は同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、ハロゲノアルキル基、ハロゲノアルコキシ基又はアルキルカルボニルアミノ基を示し;
又はR’がアミノ基の場合、該アミノ基はフェニルカルボニル基及びハロゲノフェニルカルボニル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよい。]
【請求項3】
一般式(I’)において、
環Aは
【化11】

を示し;
は水素原子、ハロゲン原子又はアルコキシ基を示し;
Dは
【化12】

を示し;
環B’は
【化13】

を示し;
は水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基又は非芳香族複素環基を示し;
が非芳香族複素環基の場合、該非芳香族複素環基はアルキル基又はヒドロキシアルキル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
は水素原子、ハロゲン原子又はアミノ基を示し;
は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基又は
【化14】

を示し;
ZはCH又は酸素原子を示し;
Wは単結合、NH又は酸素原子を示し;
は水素原子、アルキル基又はフェニル基を示し;
がアルキル基の場合、該アルキル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
がフェニル基の場合、該フェニル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
Z’は酸素原子を示し;
W’はNH又は酸素原子を示し;
’は水素原子、アルキル基又はフェニル基を示し;
’がアルキル基の場合、該アルキル基は芳香族複素環基及び非芳香族複素環基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
とR’は同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、ハロゲノアルキル基、ハロゲノアルコキシ基又はアルキルカルボニルアミノ基を示し;
又はR’がアミノ基の場合、該アミノ基はフェニルカルボニル基及びハロゲノフェニルカルボニル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよい、
請求項2記載の化合物又はその塩。
【請求項4】
一般式(I’)において、
環Aは
【化15】

を示し;
は水素原子、臭素原子又はメトキシ基を示し;
Dは
【化16】

を示し;
環B’は
【化17】

を示し;
は水素原子、フッ素原子、塩素原子、アミノ基、メチルカルボニルアミノ基、tert−ブトキシカルボニルアミノ基、ピペリジン−1−イル基又は4−(2−ヒドロキシ)エチルピペラジン−1−イル基を示し;
は水素原子、塩素原子又はアミノ基を示し;
は水素原子、フッ素原子、メチル基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、フェニルアミノカルボニル基又は2−モルホリン−4−イルエチルアミノカルボニル基を示し;
ZはCH又は酸素原子を示し;
Wは単結合、NH又は酸素原子を示し;
は水素原子、メチル基、エチル基又はフェニル基を示し;
がメチル基又はエチル基の場合、該メチル基又は該エチル基はピリジン−2−イル基、ピリジン−3−イル基、ピリジン−4−イル基及びモルホリン−4−イル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
がフェニル基の場合、該フェニル基はピリジン−2−イル基、ピリジン−3−イル基、ピリジン−4−イル基及びモルホリン−4−イル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
とR’は同一又は異なって水素原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ基、アミノ基、メチル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、メチルカルボニルアミノ基、2−ブロモフェニルカルボニルアミノ基、3−ブロモフェニルカルボニルアミノ基又は4−ブロモフェニルカルボニルアミノ基を示す、
請求項3記載の化合物又はその塩。
【請求項5】
・N‐フェニル‐5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐1)
・5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐2)
・N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐3)
・(4‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル) ‐N‐フェニル‐5 ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐4)
・N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐5)
・5‐(5-フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐6)
・5‐(5-メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐7)
・N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(5-メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐8)
・N‐(4‐クロロフェニル)‐5‐(5-メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐9)
・N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐5‐(5-メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐10)
・N‐フェニル‐5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシチオフェン‐2‐イル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐11)
・N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシチオフェン‐2‐イル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐12)
・N‐(4‐クロロフェニル)‐5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシチオフェン‐2‐イル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐13)
・N‐フェニル‐5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐14)
・5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)‐N‐(3‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐15)
・5‐(3‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐16)
・N‐フェニル‐5‐(2‐(キノリン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐17)
・N‐(4‐クロロフェニル)‐5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐18)
・5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(m‐トリル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐19)
・5‐(2‐(2-アセタミト゛ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐20)
・N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐21)
・5‐(2‐(2‐アセタミト゛ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐22)
・5‐(2‐(2‐アセタミト゛ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐23)
・5‐(2‐(2‐アセタミト゛ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(3‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐24)
・5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(3‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐25)
・5‐(2‐(キノリン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(3‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐26)
・N‐(4‐クロロフェニル)‐5‐(2‐(キノリン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐27)
・5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(o‐トリル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐28)
・5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐トリフルオロメトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐29)
・N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐30)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐31)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐32)
・5‐(2‐ヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐33)
・5‐(2‐ヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐(4‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐34)
・5‐(2‐ヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐(3,5‐シ゛メチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐35)
・5‐(2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐36)
・N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐37)
・5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐3‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐38)
・5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐39)
・5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐トリフルオロメトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐40)
・5‐(4‐メチルヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐41)
・5‐(4‐フルオロヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐42)
・N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(5‐メトキシ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐43)
・N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐5‐(5‐メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐44)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐45)
・5‐(5‐メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐46)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐47)
・5‐(5‐メトキシ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐48)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐49)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐50)
・5‐(2‐アリルオキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐51)
・エチル 2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)酢酸(化合物1‐52)
・5‐(2‐(6-クロロヒ゜リミシ゛ン‐4‐イルオキシ)フェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐53)
・5‐(2‐アミノヒ゜リミシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐54)
・5‐(2-ヘ゛ンシ゛ルオキシフェニル)‐N‐(4‐トリフルオロメチルフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐55)
・5‐(2‐(2-フルオロヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐56)
・N‐(4-クロロフェニル)‐5‐(5‐メトキシ‐2‐(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐57)
・5‐(5‐メトキシ‐2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐58)
・5‐(2‐(2‐(t‐フ゛トキシカルホ゛ニルアミノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物1‐59)
・メチル 4‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)メチル)安息香酸(化合物2‐1)
・N‐(2-メチル-5-ニトロフェニル)‐5‐(2‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物3‐1)
・5‐(2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐1)
・5‐(2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐2)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐3)
・5‐(5‐メトキシ‐2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐4)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐フ゛ロモフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐5)
・5‐(5‐フ゛ロモ‐2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐(4‐クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐6)
・5‐(2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシ‐5‐メトキシフェニル)‐N‐(4-クロロフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐7)
・5‐(2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐8)
・5‐(2‐(2‐アミノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシ‐5‐メトキシフェニル)‐N‐(4-フ゛ロモフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン 塩酸塩(化合物4‐9)
・4‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)メチル)安息香酸(化合物5‐1)
・2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)酢酸(化合物5‐2)
・6-メチル-N1-(5-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イルメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアシ゛アソ゛ール-2-イル)ヘ゛ンセ゛ン-1,3-シ゛アミン(化合物6‐1)
・N‐(2‐モルホリノエチル)‐4‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)メチル)ヘ゛ンス゛アミト゛(化合物7‐1)
・N‐フェニル‐4‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)メチル)ヘ゛ンス゛アミト゛(化合物7‐2)
・N‐(2‐モルホリノエチル)‐2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)アセタミト゛(化合物7‐3)
・N‐フェニル‐2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)アセタミト゛(化合物7‐4)
・2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)‐N‐(ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メチルアセタミト゛(化合物7‐5)
・N‐(4‐モルホリノフェニル)‐2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)アセタミト゛(化合物7‐6)
・(ヒ゜リシ゛ン‐2‐イル)メチル 2‐(2‐(5‐フェニルアミノ‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐イル)フェノキシ)酢酸(化合物7‐7)、及び
・N-(4-メチル-3-(5-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イル)メトキシフェニル)-1,3,4-チアシ゛アソ゛ール-2-イルアミノ)フェニル)アセタミト゛(化合物8‐1 )
・2-フ゛ロモ-N-(4-メチル-3-(5-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イル)メトキシフェニル)-1,3,4-チアシ゛アソ゛ール-2-イルアミノ)フェニル)ヘ゛ンス゛アミト゛(化合物8‐2)、
・3-フ゛ロモ-N-(4-メチル-3-(5-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イル)メトキシフェニル)-1,3,4-チアシ゛アソ゛ール-2-イルアミノ)フェニル)ヘ゛ンス゛アミト゛(化合物8‐3)、
・4-フ゛ロモ-N- (4-メチル-3-(5-(2-(ヒ゜リシ゛ン-4-イル)メトキシフェニル)-1,3,4-チアシ゛アソ゛ール-2-イルアミノ)フェニル)ヘ゛ンス゛アミト゛(化合物8‐4)、
・5‐(2‐(2‐(4-(2-ヒト゛ロキシエチル)ヒ゜ヘ゜ラシ゛ノ)ヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐N‐フェニル‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物9‐1)、及び
・N‐フェニル‐5‐(2‐(2‐ヒ゜ヘ゜リシ゛ノヒ゜リシ゛ン‐4‐イル)メトキシフェニル)‐1,3,4‐チアシ゛アソ゛ール‐2‐アミン(化合物9‐2)
から選択される化合物又はその塩。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか記載の化合物又はその塩を含有する医薬組成物。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか記載の化合物又はその塩を含有するキナーゼが関与する疾患の治療剤。
【請求項8】
キナーゼが関与する疾患が癌、関節リウマチ、慢性骨髄性白血病、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、未熟児網膜症、網膜静脈閉塞症、ポリープ状脈絡膜血管症、糖尿病黄斑浮腫、尋常性乾癬又は粥状動脈硬化である請求項7記載の治療剤。

【公開番号】特開2008−266295(P2008−266295A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−17866(P2008−17866)
【出願日】平成20年1月29日(2008.1.29)
【出願人】(000177634)参天製薬株式会社 (177)
【Fターム(参考)】