キナーゼインヒビターとして有用なアミノピリミジン
本発明は、プロテインキナーゼのインヒビターとして有用な化合物に関する。本発明はさらに、これらの化合物を含む薬学的に受容可能な組成物と、上述の化合物および組成物を使用して種々の疾患、状態および障害を処置する方法も提供する。本発明はさらに、本発明の化合物を調製するプロセスも提供する。これらの化合物およびこれらの薬学的に受容可能な組成物は、キナーゼをin vitro、in vivoおよびex vivoで阻害するのに有用である。このような用途としては、種々の疾患、障害または状態、例えば、限定されないが、自己免疫疾患、炎症性疾患、骨の疾患、代謝疾患、神経疾患および神経変性疾患、癌、心疾患、アレルギーおよび喘息、アルツハイマー病およびホルモンに関連する疾患の処置または予防が挙げられる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物またはその薬学的に受容可能な塩:
【化205】
〔式中、
Htはチアゾールまたはピラゾールであり、それぞれの環は、必要に応じて独立して、R2およびR2’で置換され、
Qは、−O−、−NR’−、−S−または−C(R’)2−であり、
Rxは、H、C1〜6脂肪族、NO2、CN、ハロ、NH2、N(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)2、O(C1〜4脂肪族)、OHまたは−N(C=O)(C1〜4脂肪族)であり、前記脂肪族は、必要に応じて1〜3個のフルオロで置換され、
RYはT2−R10またはL−Z−R10であり、
R1はT3−(環D)であり、
環Dは、5〜7員環の単環アリール環またはヘテロアリール環であり、前記ヘテロアリールは、O、NおよびSから選択される1〜4個の環ヘテロ原子を有し、環Dは、必要に応じて環D’と縮合していてもよく、
環D’は、窒素、酸素または硫黄から選択される0〜4個の環ヘテロ原子を含有する部分的に飽和または完全に不飽和の5〜8員環の芳香族環であり、
環Dおよび環D’のそれぞれの置換可能な環炭素は、独立して、オキソ、T4−R5またはV−Z−R5によって置換され、
環Dおよび環D’のそれぞれの置換可能な環窒素は、独立して−R4によって置換され、
T、T3およびT4は独立してC1〜4アルキリデン鎖であるか、または存在せず、
ZはC1〜4アルキリデン鎖であるか、または存在せず、
Lは、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−N(R6)SO2−、−SO2N(R6)−、−N(R6)−、−CO−、−CO2−、−N(R6)CO−、−N(R6)C(O)O−、−N(R6)CON(R6)−、−N(R6)SO2N(R6)−、−N(R6)N(R6)−、−C(O)N(R6)−、−OC(O)N(R6)−、−C(R6)2O−、−C(R6)2S−、−C(R6)2SO−、−C(R6)2SO2−、−C(R6)2SO2N(R6)−、−C(R6)2N(R6)−、−C(R6)2N(R6)C(O)−、−C(R6)2N(R6)C(O)O−、−C(R6)=NN(R6)−、−C(R6)=N−O−、−C(R6)2N(R6)N(R6)−、−C(R6)2N(R6)SO2N(R6)−または−C(R6)2N(R6)CON(R6)−であり、
T2は、独立して、存在しないかまたはC1〜10アルキリデン鎖であり、前記アルキリデン鎖の6個までのC単位は、必要に応じて、−O−、−C(=O)−、−S(O)−、−S(O)2−、−S−または−N(R4)−と交換され、T2は、必要に応じて、0〜6個のJT基で置換され、
R2およびR2’は独立して、−R、−T−W−R6またはR8であるか、またはR2およびR2’はその間に存在する原子とともに、縮合した不飽和または部分的に不飽和の、窒素、酸素または硫黄から選択される0〜3個の環ヘテロ原子を有する5〜8員環を形成し、R2およびR2’によって形成される前記縮合環のそれぞれの置換可能な環炭素は、独立して、ハロ、オキソ、−CN、−NO2、−R7または−V−R6で置換され、R2およびR2’によって形成される前記縮合環のそれぞれの置換可能な環窒素は、独立して、R4で置換され、
R5は、−R、−ハロ、−OR、−C(=O)R、−CO2R、−COCOR、COCH2COR、−NO2、−CN、−S(O)R、−S(O)2R、−SR、−N(R4)2、−CON(R7)2、−SO2N(R7)2、−OC(=O)R、−N(R7)COR、−N(R7)CO2(C1〜6脂肪族)、−N(R4)N(R4)2、−C=NN(R4)2、−C=N−OR、−N(R7)CON(R7)2、−N(R7)SO2N(R7)2、−N(R4)SO2Rまたは−OC(=O)N(R7)2であり、
各Rは、水素、C1〜10脂肪族基、C6〜10アリール環、5〜10個の環原子を有するヘテロアリール環、または4〜10個の環原子を有するヘテロシクリル環、窒素、酸素または硫黄から選択される1〜4個の環ヘテロ原子を有するヘテロアリール環またはヘテロシクリル環であり、前記脂肪族基および各Rは、必要に応じて0〜6個のR9で置換され、
各R4は、−R7、−COR7、−CO2(必要に応じて置換されたC1〜6脂肪族)、−CON(R7)2または−SO2R7であり、
Vは、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−N(R6)SO2−、−SO2N(R6)−、−N(R6)−、−CO−、−CO2−、−N(R6)CO−、−N(R6)C(O)O−、−N(R6)CON(R6)−、−N(R6)SO2N(R6)−、−N(R6)N(R6)−、−C(O)N(R6)−、−OC(O)N(R6)−、−C(R6)2O−、−C(R6)2S−、−C(R6)2SO−、−C(R6)2SO2−、−C(R6)2SO2N(R6)−、−C(R6)2N(R6)−、−C(R6)2N(R6)C(O)−、−C(R6)2N(R6)C(O)O−、−C(R6)=NN(R6)−、−C(R6)=N−O−、−C(R6)2N(R6)N(R6)−、−C(R6)2N(R6)SO2N(R6)−または−C(R6)2N(R6)CON(R6)−であり、
Wは、−C(R6)2O−、−C(R6)2S−、−C(R6)2SO−、−C(R6)2SO2−、−C(R6)2SO2N(R6)−、−C(R6)2N(R6)−、−CO−、−CO2−、−C(R6)2OC(O)−、−C(R6)2OC(O)N(R6)−、−C(R6)2N(R6)CO−、−C(R6)2N(R6)C(O)O−、−C(R6)=NN(R6)、−C(R6)=N−O−、−C(R6)2N(R6)N(R6)−、−C(R6)2N(R6)SO2N(R6)−、−C(R6)2N(R6)CON(R6)−または−CON(R6)であり、
各R6は、独立して、水素、または必要に応じて0〜3個のJ6で置換されたC1〜6脂肪族であるか、または同じ窒素原子上の2個のR6基が、この窒素原子とともに4〜8員環のヘテロシクリル環またはヘテロアリール環を形成し、ここで、前記ヘテロシクリル環またはヘテロアリール環は、必要に応じて0〜4個のJ6で置換され、
各R7は、独立して、水素、C1〜6脂肪族、O、NまたはSから選択される0〜4個のヘテロ原子を含有する5員環ヘテロアリール、またはフェニルであり、各R7は、必要に応じて0〜3個のJ7で置換されるか、または同じ窒素原子上の2個のR7基が、この窒素原子とともに、必要に応じて置換された4〜8員環のヘテロシクリル環またはヘテロアリール環を形成し、ここで、前記ヘテロシクリル環またはヘテロアリール環は、必要に応じて0〜4個のJ7で置換され、
各R8は、ハロゲン、−CNまたは−NO2であり、
各R9は、−R’、−ハロ、−OR’、−C(=O)R’、−CO2R’、−COCOR’、COCH2COR’、−NO2、−CN、−S(O)R’、−S(O)2R’、−SR’、−N(R’)2、−CON(R’)2、−SO2N(R’)2、−OC(=O)R’、−N(R’)COR’、−N(R’)CO2(C1〜6脂肪族)、−N(R’)N(R’)2、−N(R’)CON(R’)2、−N(R’)SO2N(R’)2、−N(R’)SO2R’、−OC(=O)N(R’)2、=NN(R’)2、=N−OR’、=NR’または=Oであり、
各R10は、O、NR11およびSから選択される1個のヘテロ原子を含有する4員環のヘテロ環式環であり、各R10は、必要に応じて0〜6個のJの出現で置換され、
各JおよびJTは、独立して、R、−ハロ、−OR、−C(=O)R、−CO2R、−COCOR、COCH2COR、−NO2、−CN、−S(O)R、−S(O)2R、−SR、−N(R4)2、−CON(R7)2、−SO2N(R7)2、−OC(=O)R、−N(R7)COR、−N(R7)CO2(C1〜6脂肪族)、−N(R4)N(R4)2、=NN(R4)2、=N−OR、=NR、=O、−N(R7)CON(R7)2、−N(R7)SO2N(R7)2、−N(R4)SO2R、−OC(=O)N(R7)2または−OP(=O)(OR”)2であるか、または
各J6およびJ7は、独立して、NH2、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)2、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO2、CN、CO2H、CO2(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)またはハロC1〜4脂肪族であり、
同じ原子上または異なる原子上にある2個のJまたはJT基は、JまたはJT基のそれぞれの一連の原子が結合する原子とともに、O、NまたはSから選択される0〜2個のヘテロ原子を有する、飽和または部分的に飽和または不飽和の3〜8員環を形成し、2個のJまたはJT基によって形成される環上の1〜4個の水素原子は、必要に応じて、ハロ、C1〜3アルキルまたは−O(C1〜3アルキル)と交換され、前記C1〜3アルキルは、必要に応じて1〜3個のフッ素で置換されるか、または、
2個のJまたはJT基によって形成される環の同じ原子上の2個の水素原子は、必要に応じてオキソと交換され、
各R11は、−R7、−COR7、−CO2(必要に応じて置換されたC1〜6脂肪族)、−CON(R7)2または−SO2R7であり、
各R’は、独立して、水素、または必要に応じて0〜4個のNH2、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)2、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO2、CN、CO2H、CO2(C1〜4脂肪族)、CONH2、CONH(C1〜4脂肪族)、CON(C1〜4脂肪族)2、O(ハロC1〜4脂肪族)またはハロC1〜4脂肪族で置換されたC1〜6脂肪族基であるか、または2個のR’は、これらが結合する原子とともに、=O、必要に応じて置換された3〜6員環のカルボシクリル、またはヘテロシクリルを形成し、
各R”は、独立して、HまたはC1〜2アルキルである。〕。
【請求項2】
Htは
【化206】
または
【化207】
であり、それぞれの環が、必要に応じて独立して、R2およびR2’で置換される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Qが−S−である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
Qが−O−である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項5】
R2は、Hであるか、または必要に応じて置換されたC1〜6脂肪族である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
Rxが、H、ハロゲン、−NO2または−CNである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
RxがHまたはFである、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
RxがHである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
RYがT2−R10である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
T2が存在しない、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
RYがL−Z−R10である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
Lが、O、−N(R6)−またはSである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
Zが存在しない、請求項11または12に記載の化合物。
【請求項14】
R10が必要に応じて置換されたアゼチジンである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
RYが式iによってあらわされる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【化208】
【請求項16】
RYが式ii−aによってあらわされる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【化209】
【請求項17】
式Iaによってあらわされるような、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【化210】
【請求項18】
式Ibによってあらわされるような、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【化211】
【請求項19】
R2’がHであるか、または必要に応じて置換されたC1〜3脂肪族である、請求項17または18に記載の化合物。
【請求項20】
R2’がHである、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
R2がHであるか、または必要に応じて置換されたC1〜3脂肪族である、請求項17〜20のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
環Dが5〜6員環の単環アリール環またはヘテロアリール環であり、環Dが環D’と縮合している、請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
環D−D’が、ナフチル、ベンズイミダゾール、キノリンまたはイソキノリンである、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
環Dが、5〜6員環の単環アリール環またはヘテロアリール環であり、DがD’と縮合していない、請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】
環Dがフェニルである、請求項22に記載の化合物。
【請求項26】
環Dが、4位でT4−R5またはV−Z−R5で一置換されている、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
環Dが、必要に応じて4位でV−Z−R5で置換されている、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
Vが、−N(R6)CO−、−C(O)N(R6)−、−O−、−N(R6)−または−N(R6)SO2−である、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
Vが、−N(R6)CO−または−C(O)N(R6)−である、請求項27に記載の化合物。
【請求項30】
ZがC1〜4アルキリデン鎖である、請求項26〜29のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項31】
Zが存在しない、請求項26〜29のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項32】
式II−aであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化212】
〔式中、R2、R2’、RxおよびQは請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、R5は、必要に応じてR9で置換されたC6〜10アリールである。〕。
【請求項33】
環Dがフェニルである、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
R5が、必要に応じてR9で置換されたフェニルである、請求項32または33に記載の化合物。
【請求項35】
前記フェニルが、オルト位でR9で置換されている、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
R9が、ハロゲン、CF3、C1〜3アルキル、−S−(C1〜3アルキル)またはOCF3である、請求項35に記載の化合物。
【請求項37】
式II−bであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化213】
〔式中、R2、R2’、Rx、QおよびJは請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、R5は、必要に応じてR9で置換されたC6〜10アリールである。〕。
【請求項38】
環Dがフェニルである、請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
R5が、必要に応じてR9で置換されたフェニルである、請求項37または38に記載の化合物。
【請求項40】
前記フェニルが、オルト位でR9で置換されている、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
R9が、ハロゲン、CF3、C1〜3アルキル、−S−(C1〜3アルキル)またはOCF3である、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
Jが、C1〜4アルキル、C3〜6アルキル O(C1〜34アルキル)、OH、CNまたはFである、請求項39または40に記載の化合物。
【請求項43】
Jが、CH3、OCH3、O(CH2CH3)、OCH(CH3)2、OC(CH3)3、OH、CNまたはFである、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
式II−cであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化214】
〔式中、R2、R2’、RxおよびQは請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、R5は、必要に応じてR9で置換されたC1〜6アルキルまたはC3〜6脂環式化合物である。〕。
【請求項45】
環Dがフェニルである、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
R5が、必要に応じて1〜6個のハロゲンで置換されたC1〜6アルキルである、請求項44または45に記載の化合物。
【請求項47】
R5が、必要に応じて1〜3個のハロゲンで置換されたC1〜6アルキルである、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
前記ハロゲンがフルオロである、請求項46または47に記載の化合物。
【請求項49】
式II−dであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化215】
〔式中、R2、R2’、Rx、QおよびJは請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、R5は、C1〜6アルキルまたはC3〜6脂環式化合物であり、前記C1〜6アルキルまたはC3〜6脂環式化合物は、必要に応じて0〜6個のR9で置換されている。〕。
【請求項50】
R5が、必要に応じて1〜6個のハロゲンまたはCF3基で置換される、請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
前記式II−dのアゼチジンが、1〜2個のJ基で置換され、Jが、C1〜6脂肪族、C3〜6脂環式化合物、ハロゲン、OH、OR、NH2、NH(C1〜6)、N(C1〜6)2、CN、またはO、NおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する4〜7員環ヘテロシクリルから選択される、請求項49または50に記載の化合物。
【請求項52】
前記式II−dのアゼチジンが2個のJ基で置換され、Jが、C1〜6脂肪族、C3〜6脂環式化合物またはハロゲンから選択される、請求項51に記載の化合物。
【請求項53】
JがC3脂環式化合物である、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
前記JのハロゲンがFである、請求項50〜52のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項55】
式II−eであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化216】
〔式中、R2、R2’、Rx、Q、Jおよび環D’は請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、R5は、C1〜6脂肪族、C3〜6脂環式化合物またはハロゲンであり、前記C1〜6脂肪族またはC3〜6脂環式化合物は、必要に応じてハロゲンで置換されている。〕。
【請求項56】
環D’が、フェニル、5〜6員環ヘテロアリールまたは5〜6員環ヘテロシクリルであり、前記ヘテロアリールまたはヘテロシクリルが、O、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
前記式II−eのアゼチジンが、1〜2個のJ基で置換され、Jが、C1〜6脂肪族、C3〜6脂環式化合物、ハロゲン、OH、OR、NH2、NH(C1〜6)、N(C1〜6)2、CN、またはO、NおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する4〜7員環ヘテロシクリルから選択される、請求項55または56に記載の化合物。
【請求項58】
環D−D’が、ベンズイミダゾール、イソキノリン、キノリンまたはイソインドリノンである、請求項55〜57のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項59】
式II−fであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化217】
〔式中、R2、R2’、Rx、QおよびJは請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、R5は、C6〜10アリール環、5〜10個の環原子を有するヘテロアリール環、4〜10個の環原子を有するヘテロシクリル環、窒素、酸素または硫黄から選択される1〜4個の環ヘテロ原子を有するヘテロアリール環またはヘテロシクリル環である。〕。
【請求項60】
式II−gであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化218】
〔式中、R2、R2’、Rx、Q、JおよびR4は請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、R5は、必要に応じてR9で置換されたC1〜6アルキルである。〕。
【請求項61】
Qが、O、−NR’−またはSである、請求項32〜60のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項62】
QがOまたはSである、請求項61に記載の化合物。
【請求項63】
QがSである、請求項62に記載の化合物。
【請求項64】
以下の化合物によってあらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化219】
【化220】
【化221】
【化222】
【請求項65】
以下の化合物によってあらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化223】
【化224】
【化225】
【化226】
【化227】
【化228】
【化229】
【化230】
【化231】
【化232】
【化233】
【化234】
【化235】
【化236】
【化237】
【請求項66】
請求項1〜65のいずれか1項に記載の化合物と、薬学的に受容可能なキャリア、アジュバントまたはビヒクルとを含む、組成物。
【請求項67】
生体サンプルのAuroraプロテインキナーゼ活性を阻害する方法であって、前記生体サンプルと請求項1〜65のいずれか1項に記載の化合物とを接触させる工程を含む、方法。
【請求項68】
患者の増殖性障害を処置する方法であって、前記患者に請求項1〜65のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を含む、方法。
【請求項69】
前記増殖性障害が、処置の必要な患者の黒色腫、骨髄腫、白血病、リンパ腫、神経芽細胞腫、または結腸癌、乳癌、 胃癌、卵巣癌、頸部癌、肺癌、中枢神経系(CNS)の癌、腎臓癌(renal cancer)、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、脳癌(神経膠腫)、頭部および頸部の癌、腎臓癌(kidney cancer)、肝臓癌から選択される癌、黒色腫、肉腫、または甲状腺癌から選択され、前記方法が、前記患者に請求項1〜65のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を含む、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
処置の必要な被検体において癌を処置する方法であって、請求項1〜65のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩と、別の治療薬剤とを逐次投与するか、または共に投与する工程を含む、方法。
【請求項71】
前記治療薬剤が、タキサン、bcr−ablインヒビター、EGFRインヒビター、DNA損傷剤および代謝拮抗物質から選択される、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記治療薬剤が、パクリタキセル、グリーベック、ダサチニブ、ニロチニブ、タルセバ、イレッサ、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、アントラサイクリン、AraCおよび5−FUから選択される、請求項70に記載の方法。
【請求項73】
前記治療薬剤が、カンプトテシン、ドキソルビシン、イダルビシン、シスプラチン、タキソール、タキソテール、ビンクリスチン、タルセバ、MEKインヒビター、U0126、KSPインヒビター、ボリノスタット、グリーベック、ダサチニブおよびニロチニブから選択される、請求項70に記載の方法。
【請求項1】
式Iの化合物またはその薬学的に受容可能な塩:
【化205】
〔式中、
Htはチアゾールまたはピラゾールであり、それぞれの環は、必要に応じて独立して、R2およびR2’で置換され、
Qは、−O−、−NR’−、−S−または−C(R’)2−であり、
Rxは、H、C1〜6脂肪族、NO2、CN、ハロ、NH2、N(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)2、O(C1〜4脂肪族)、OHまたは−N(C=O)(C1〜4脂肪族)であり、前記脂肪族は、必要に応じて1〜3個のフルオロで置換され、
RYはT2−R10またはL−Z−R10であり、
R1はT3−(環D)であり、
環Dは、5〜7員環の単環アリール環またはヘテロアリール環であり、前記ヘテロアリールは、O、NおよびSから選択される1〜4個の環ヘテロ原子を有し、環Dは、必要に応じて環D’と縮合していてもよく、
環D’は、窒素、酸素または硫黄から選択される0〜4個の環ヘテロ原子を含有する部分的に飽和または完全に不飽和の5〜8員環の芳香族環であり、
環Dおよび環D’のそれぞれの置換可能な環炭素は、独立して、オキソ、T4−R5またはV−Z−R5によって置換され、
環Dおよび環D’のそれぞれの置換可能な環窒素は、独立して−R4によって置換され、
T、T3およびT4は独立してC1〜4アルキリデン鎖であるか、または存在せず、
ZはC1〜4アルキリデン鎖であるか、または存在せず、
Lは、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−N(R6)SO2−、−SO2N(R6)−、−N(R6)−、−CO−、−CO2−、−N(R6)CO−、−N(R6)C(O)O−、−N(R6)CON(R6)−、−N(R6)SO2N(R6)−、−N(R6)N(R6)−、−C(O)N(R6)−、−OC(O)N(R6)−、−C(R6)2O−、−C(R6)2S−、−C(R6)2SO−、−C(R6)2SO2−、−C(R6)2SO2N(R6)−、−C(R6)2N(R6)−、−C(R6)2N(R6)C(O)−、−C(R6)2N(R6)C(O)O−、−C(R6)=NN(R6)−、−C(R6)=N−O−、−C(R6)2N(R6)N(R6)−、−C(R6)2N(R6)SO2N(R6)−または−C(R6)2N(R6)CON(R6)−であり、
T2は、独立して、存在しないかまたはC1〜10アルキリデン鎖であり、前記アルキリデン鎖の6個までのC単位は、必要に応じて、−O−、−C(=O)−、−S(O)−、−S(O)2−、−S−または−N(R4)−と交換され、T2は、必要に応じて、0〜6個のJT基で置換され、
R2およびR2’は独立して、−R、−T−W−R6またはR8であるか、またはR2およびR2’はその間に存在する原子とともに、縮合した不飽和または部分的に不飽和の、窒素、酸素または硫黄から選択される0〜3個の環ヘテロ原子を有する5〜8員環を形成し、R2およびR2’によって形成される前記縮合環のそれぞれの置換可能な環炭素は、独立して、ハロ、オキソ、−CN、−NO2、−R7または−V−R6で置換され、R2およびR2’によって形成される前記縮合環のそれぞれの置換可能な環窒素は、独立して、R4で置換され、
R5は、−R、−ハロ、−OR、−C(=O)R、−CO2R、−COCOR、COCH2COR、−NO2、−CN、−S(O)R、−S(O)2R、−SR、−N(R4)2、−CON(R7)2、−SO2N(R7)2、−OC(=O)R、−N(R7)COR、−N(R7)CO2(C1〜6脂肪族)、−N(R4)N(R4)2、−C=NN(R4)2、−C=N−OR、−N(R7)CON(R7)2、−N(R7)SO2N(R7)2、−N(R4)SO2Rまたは−OC(=O)N(R7)2であり、
各Rは、水素、C1〜10脂肪族基、C6〜10アリール環、5〜10個の環原子を有するヘテロアリール環、または4〜10個の環原子を有するヘテロシクリル環、窒素、酸素または硫黄から選択される1〜4個の環ヘテロ原子を有するヘテロアリール環またはヘテロシクリル環であり、前記脂肪族基および各Rは、必要に応じて0〜6個のR9で置換され、
各R4は、−R7、−COR7、−CO2(必要に応じて置換されたC1〜6脂肪族)、−CON(R7)2または−SO2R7であり、
Vは、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−N(R6)SO2−、−SO2N(R6)−、−N(R6)−、−CO−、−CO2−、−N(R6)CO−、−N(R6)C(O)O−、−N(R6)CON(R6)−、−N(R6)SO2N(R6)−、−N(R6)N(R6)−、−C(O)N(R6)−、−OC(O)N(R6)−、−C(R6)2O−、−C(R6)2S−、−C(R6)2SO−、−C(R6)2SO2−、−C(R6)2SO2N(R6)−、−C(R6)2N(R6)−、−C(R6)2N(R6)C(O)−、−C(R6)2N(R6)C(O)O−、−C(R6)=NN(R6)−、−C(R6)=N−O−、−C(R6)2N(R6)N(R6)−、−C(R6)2N(R6)SO2N(R6)−または−C(R6)2N(R6)CON(R6)−であり、
Wは、−C(R6)2O−、−C(R6)2S−、−C(R6)2SO−、−C(R6)2SO2−、−C(R6)2SO2N(R6)−、−C(R6)2N(R6)−、−CO−、−CO2−、−C(R6)2OC(O)−、−C(R6)2OC(O)N(R6)−、−C(R6)2N(R6)CO−、−C(R6)2N(R6)C(O)O−、−C(R6)=NN(R6)、−C(R6)=N−O−、−C(R6)2N(R6)N(R6)−、−C(R6)2N(R6)SO2N(R6)−、−C(R6)2N(R6)CON(R6)−または−CON(R6)であり、
各R6は、独立して、水素、または必要に応じて0〜3個のJ6で置換されたC1〜6脂肪族であるか、または同じ窒素原子上の2個のR6基が、この窒素原子とともに4〜8員環のヘテロシクリル環またはヘテロアリール環を形成し、ここで、前記ヘテロシクリル環またはヘテロアリール環は、必要に応じて0〜4個のJ6で置換され、
各R7は、独立して、水素、C1〜6脂肪族、O、NまたはSから選択される0〜4個のヘテロ原子を含有する5員環ヘテロアリール、またはフェニルであり、各R7は、必要に応じて0〜3個のJ7で置換されるか、または同じ窒素原子上の2個のR7基が、この窒素原子とともに、必要に応じて置換された4〜8員環のヘテロシクリル環またはヘテロアリール環を形成し、ここで、前記ヘテロシクリル環またはヘテロアリール環は、必要に応じて0〜4個のJ7で置換され、
各R8は、ハロゲン、−CNまたは−NO2であり、
各R9は、−R’、−ハロ、−OR’、−C(=O)R’、−CO2R’、−COCOR’、COCH2COR’、−NO2、−CN、−S(O)R’、−S(O)2R’、−SR’、−N(R’)2、−CON(R’)2、−SO2N(R’)2、−OC(=O)R’、−N(R’)COR’、−N(R’)CO2(C1〜6脂肪族)、−N(R’)N(R’)2、−N(R’)CON(R’)2、−N(R’)SO2N(R’)2、−N(R’)SO2R’、−OC(=O)N(R’)2、=NN(R’)2、=N−OR’、=NR’または=Oであり、
各R10は、O、NR11およびSから選択される1個のヘテロ原子を含有する4員環のヘテロ環式環であり、各R10は、必要に応じて0〜6個のJの出現で置換され、
各JおよびJTは、独立して、R、−ハロ、−OR、−C(=O)R、−CO2R、−COCOR、COCH2COR、−NO2、−CN、−S(O)R、−S(O)2R、−SR、−N(R4)2、−CON(R7)2、−SO2N(R7)2、−OC(=O)R、−N(R7)COR、−N(R7)CO2(C1〜6脂肪族)、−N(R4)N(R4)2、=NN(R4)2、=N−OR、=NR、=O、−N(R7)CON(R7)2、−N(R7)SO2N(R7)2、−N(R4)SO2R、−OC(=O)N(R7)2または−OP(=O)(OR”)2であるか、または
各J6およびJ7は、独立して、NH2、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)2、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO2、CN、CO2H、CO2(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)またはハロC1〜4脂肪族であり、
同じ原子上または異なる原子上にある2個のJまたはJT基は、JまたはJT基のそれぞれの一連の原子が結合する原子とともに、O、NまたはSから選択される0〜2個のヘテロ原子を有する、飽和または部分的に飽和または不飽和の3〜8員環を形成し、2個のJまたはJT基によって形成される環上の1〜4個の水素原子は、必要に応じて、ハロ、C1〜3アルキルまたは−O(C1〜3アルキル)と交換され、前記C1〜3アルキルは、必要に応じて1〜3個のフッ素で置換されるか、または、
2個のJまたはJT基によって形成される環の同じ原子上の2個の水素原子は、必要に応じてオキソと交換され、
各R11は、−R7、−COR7、−CO2(必要に応じて置換されたC1〜6脂肪族)、−CON(R7)2または−SO2R7であり、
各R’は、独立して、水素、または必要に応じて0〜4個のNH2、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)2、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO2、CN、CO2H、CO2(C1〜4脂肪族)、CONH2、CONH(C1〜4脂肪族)、CON(C1〜4脂肪族)2、O(ハロC1〜4脂肪族)またはハロC1〜4脂肪族で置換されたC1〜6脂肪族基であるか、または2個のR’は、これらが結合する原子とともに、=O、必要に応じて置換された3〜6員環のカルボシクリル、またはヘテロシクリルを形成し、
各R”は、独立して、HまたはC1〜2アルキルである。〕。
【請求項2】
Htは
【化206】
または
【化207】
であり、それぞれの環が、必要に応じて独立して、R2およびR2’で置換される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Qが−S−である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
Qが−O−である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項5】
R2は、Hであるか、または必要に応じて置換されたC1〜6脂肪族である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
Rxが、H、ハロゲン、−NO2または−CNである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
RxがHまたはFである、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
RxがHである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
RYがT2−R10である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
T2が存在しない、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
RYがL−Z−R10である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
Lが、O、−N(R6)−またはSである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
Zが存在しない、請求項11または12に記載の化合物。
【請求項14】
R10が必要に応じて置換されたアゼチジンである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
RYが式iによってあらわされる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【化208】
【請求項16】
RYが式ii−aによってあらわされる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【化209】
【請求項17】
式Iaによってあらわされるような、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【化210】
【請求項18】
式Ibによってあらわされるような、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【化211】
【請求項19】
R2’がHであるか、または必要に応じて置換されたC1〜3脂肪族である、請求項17または18に記載の化合物。
【請求項20】
R2’がHである、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
R2がHであるか、または必要に応じて置換されたC1〜3脂肪族である、請求項17〜20のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
環Dが5〜6員環の単環アリール環またはヘテロアリール環であり、環Dが環D’と縮合している、請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
環D−D’が、ナフチル、ベンズイミダゾール、キノリンまたはイソキノリンである、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
環Dが、5〜6員環の単環アリール環またはヘテロアリール環であり、DがD’と縮合していない、請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】
環Dがフェニルである、請求項22に記載の化合物。
【請求項26】
環Dが、4位でT4−R5またはV−Z−R5で一置換されている、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
環Dが、必要に応じて4位でV−Z−R5で置換されている、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
Vが、−N(R6)CO−、−C(O)N(R6)−、−O−、−N(R6)−または−N(R6)SO2−である、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
Vが、−N(R6)CO−または−C(O)N(R6)−である、請求項27に記載の化合物。
【請求項30】
ZがC1〜4アルキリデン鎖である、請求項26〜29のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項31】
Zが存在しない、請求項26〜29のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項32】
式II−aであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化212】
〔式中、R2、R2’、RxおよびQは請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、R5は、必要に応じてR9で置換されたC6〜10アリールである。〕。
【請求項33】
環Dがフェニルである、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
R5が、必要に応じてR9で置換されたフェニルである、請求項32または33に記載の化合物。
【請求項35】
前記フェニルが、オルト位でR9で置換されている、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
R9が、ハロゲン、CF3、C1〜3アルキル、−S−(C1〜3アルキル)またはOCF3である、請求項35に記載の化合物。
【請求項37】
式II−bであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化213】
〔式中、R2、R2’、Rx、QおよびJは請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、R5は、必要に応じてR9で置換されたC6〜10アリールである。〕。
【請求項38】
環Dがフェニルである、請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
R5が、必要に応じてR9で置換されたフェニルである、請求項37または38に記載の化合物。
【請求項40】
前記フェニルが、オルト位でR9で置換されている、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
R9が、ハロゲン、CF3、C1〜3アルキル、−S−(C1〜3アルキル)またはOCF3である、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
Jが、C1〜4アルキル、C3〜6アルキル O(C1〜34アルキル)、OH、CNまたはFである、請求項39または40に記載の化合物。
【請求項43】
Jが、CH3、OCH3、O(CH2CH3)、OCH(CH3)2、OC(CH3)3、OH、CNまたはFである、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
式II−cであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化214】
〔式中、R2、R2’、RxおよびQは請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、R5は、必要に応じてR9で置換されたC1〜6アルキルまたはC3〜6脂環式化合物である。〕。
【請求項45】
環Dがフェニルである、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
R5が、必要に応じて1〜6個のハロゲンで置換されたC1〜6アルキルである、請求項44または45に記載の化合物。
【請求項47】
R5が、必要に応じて1〜3個のハロゲンで置換されたC1〜6アルキルである、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
前記ハロゲンがフルオロである、請求項46または47に記載の化合物。
【請求項49】
式II−dであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化215】
〔式中、R2、R2’、Rx、QおよびJは請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、R5は、C1〜6アルキルまたはC3〜6脂環式化合物であり、前記C1〜6アルキルまたはC3〜6脂環式化合物は、必要に応じて0〜6個のR9で置換されている。〕。
【請求項50】
R5が、必要に応じて1〜6個のハロゲンまたはCF3基で置換される、請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
前記式II−dのアゼチジンが、1〜2個のJ基で置換され、Jが、C1〜6脂肪族、C3〜6脂環式化合物、ハロゲン、OH、OR、NH2、NH(C1〜6)、N(C1〜6)2、CN、またはO、NおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する4〜7員環ヘテロシクリルから選択される、請求項49または50に記載の化合物。
【請求項52】
前記式II−dのアゼチジンが2個のJ基で置換され、Jが、C1〜6脂肪族、C3〜6脂環式化合物またはハロゲンから選択される、請求項51に記載の化合物。
【請求項53】
JがC3脂環式化合物である、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
前記JのハロゲンがFである、請求項50〜52のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項55】
式II−eであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化216】
〔式中、R2、R2’、Rx、Q、Jおよび環D’は請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、R5は、C1〜6脂肪族、C3〜6脂環式化合物またはハロゲンであり、前記C1〜6脂肪族またはC3〜6脂環式化合物は、必要に応じてハロゲンで置換されている。〕。
【請求項56】
環D’が、フェニル、5〜6員環ヘテロアリールまたは5〜6員環ヘテロシクリルであり、前記ヘテロアリールまたはヘテロシクリルが、O、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
前記式II−eのアゼチジンが、1〜2個のJ基で置換され、Jが、C1〜6脂肪族、C3〜6脂環式化合物、ハロゲン、OH、OR、NH2、NH(C1〜6)、N(C1〜6)2、CN、またはO、NおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する4〜7員環ヘテロシクリルから選択される、請求項55または56に記載の化合物。
【請求項58】
環D−D’が、ベンズイミダゾール、イソキノリン、キノリンまたはイソインドリノンである、請求項55〜57のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項59】
式II−fであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化217】
〔式中、R2、R2’、Rx、QおよびJは請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、R5は、C6〜10アリール環、5〜10個の環原子を有するヘテロアリール環、4〜10個の環原子を有するヘテロシクリル環、窒素、酸素または硫黄から選択される1〜4個の環ヘテロ原子を有するヘテロアリール環またはヘテロシクリル環である。〕。
【請求項60】
式II−gであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化218】
〔式中、R2、R2’、Rx、Q、JおよびR4は請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、R5は、必要に応じてR9で置換されたC1〜6アルキルである。〕。
【請求項61】
Qが、O、−NR’−またはSである、請求項32〜60のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項62】
QがOまたはSである、請求項61に記載の化合物。
【請求項63】
QがSである、請求項62に記載の化合物。
【請求項64】
以下の化合物によってあらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化219】
【化220】
【化221】
【化222】
【請求項65】
以下の化合物によってあらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化223】
【化224】
【化225】
【化226】
【化227】
【化228】
【化229】
【化230】
【化231】
【化232】
【化233】
【化234】
【化235】
【化236】
【化237】
【請求項66】
請求項1〜65のいずれか1項に記載の化合物と、薬学的に受容可能なキャリア、アジュバントまたはビヒクルとを含む、組成物。
【請求項67】
生体サンプルのAuroraプロテインキナーゼ活性を阻害する方法であって、前記生体サンプルと請求項1〜65のいずれか1項に記載の化合物とを接触させる工程を含む、方法。
【請求項68】
患者の増殖性障害を処置する方法であって、前記患者に請求項1〜65のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を含む、方法。
【請求項69】
前記増殖性障害が、処置の必要な患者の黒色腫、骨髄腫、白血病、リンパ腫、神経芽細胞腫、または結腸癌、乳癌、 胃癌、卵巣癌、頸部癌、肺癌、中枢神経系(CNS)の癌、腎臓癌(renal cancer)、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、脳癌(神経膠腫)、頭部および頸部の癌、腎臓癌(kidney cancer)、肝臓癌から選択される癌、黒色腫、肉腫、または甲状腺癌から選択され、前記方法が、前記患者に請求項1〜65のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を含む、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
処置の必要な被検体において癌を処置する方法であって、請求項1〜65のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩と、別の治療薬剤とを逐次投与するか、または共に投与する工程を含む、方法。
【請求項71】
前記治療薬剤が、タキサン、bcr−ablインヒビター、EGFRインヒビター、DNA損傷剤および代謝拮抗物質から選択される、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記治療薬剤が、パクリタキセル、グリーベック、ダサチニブ、ニロチニブ、タルセバ、イレッサ、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、アントラサイクリン、AraCおよび5−FUから選択される、請求項70に記載の方法。
【請求項73】
前記治療薬剤が、カンプトテシン、ドキソルビシン、イダルビシン、シスプラチン、タキソール、タキソテール、ビンクリスチン、タルセバ、MEKインヒビター、U0126、KSPインヒビター、ボリノスタット、グリーベック、ダサチニブおよびニロチニブから選択される、請求項70に記載の方法。
【公表番号】特表2009−514887(P2009−514887A)
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−539091(P2008−539091)
【出願日】平成18年11月3日(2006.11.3)
【国際出願番号】PCT/US2006/043096
【国際公開番号】WO2007/056221
【国際公開日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月3日(2006.11.3)
【国際出願番号】PCT/US2006/043096
【国際公開番号】WO2007/056221
【国際公開日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】
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