説明

キナーゼインヒビターとして有用なアミノピリミジン

本発明は、プロテインキナーゼのインヒビターとして有用な化合物に関する。本発明はさらに、これらの化合物を含む薬学的に受容可能な組成物と、上述の化合物および組成物を使用して種々の疾患、状態および障害を処置する方法も提供する。本発明はさらに、本発明の化合物を調製するプロセスも提供する。これらの化合物およびこれらの薬学的に受容可能な組成物は、キナーゼをin vitro、in vivoおよびex vivoで阻害するのに有用である。このような用途としては、種々の疾患、障害または状態、例えば、限定されないが、自己免疫疾患、炎症性疾患、骨の疾患、代謝疾患、神経疾患および神経変性疾患、癌、心疾患、アレルギーおよび喘息、アルツハイマー病およびホルモンに関連する疾患の処置または予防が挙げられる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物またはその薬学的に受容可能な塩:
【化205】

〔式中、
Htはチアゾールまたはピラゾールであり、それぞれの環は、必要に応じて独立して、RおよびR2’で置換され、
Qは、−O−、−NR’−、−S−または−C(R’)−であり、
は、H、C1〜6脂肪族、NO、CN、ハロ、NH、N(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、O(C1〜4脂肪族)、OHまたは−N(C=O)(C1〜4脂肪族)であり、前記脂肪族は、必要に応じて1〜3個のフルオロで置換され、
はT−R10またはL−Z−R10であり、
はT−(環D)であり、
環Dは、5〜7員環の単環アリール環またはヘテロアリール環であり、前記ヘテロアリールは、O、NおよびSから選択される1〜4個の環ヘテロ原子を有し、環Dは、必要に応じて環D’と縮合していてもよく、
環D’は、窒素、酸素または硫黄から選択される0〜4個の環ヘテロ原子を含有する部分的に飽和または完全に不飽和の5〜8員環の芳香族環であり、
環Dおよび環D’のそれぞれの置換可能な環炭素は、独立して、オキソ、T−RまたはV−Z−Rによって置換され、
環Dおよび環D’のそれぞれの置換可能な環窒素は、独立して−Rによって置換され、
T、TおよびTは独立してC1〜4アルキリデン鎖であるか、または存在せず、
ZはC1〜4アルキリデン鎖であるか、または存在せず、
Lは、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−N(R)−、−CO−、−CO−、−N(R)CO−、−N(R)C(O)O−、−N(R)CON(R)−、−N(R)SON(R)−、−N(R)N(R)−、−C(O)N(R)−、−OC(O)N(R)−、−C(RO−、−C(RS−、−C(RSO−、−C(RSO−、−C(RSON(R)−、−C(RN(R)−、−C(RN(R)C(O)−、−C(RN(R)C(O)O−、−C(R)=NN(R)−、−C(R)=N−O−、−C(RN(R)N(R)−、−C(RN(R)SON(R)−または−C(RN(R)CON(R)−であり、
は、独立して、存在しないかまたはC1〜10アルキリデン鎖であり、前記アルキリデン鎖の6個までのC単位は、必要に応じて、−O−、−C(=O)−、−S(O)−、−S(O)−、−S−または−N(R)−と交換され、Tは、必要に応じて、0〜6個のJ基で置換され、
およびR2’は独立して、−R、−T−W−RまたはRであるか、またはRおよびR2’はその間に存在する原子とともに、縮合した不飽和または部分的に不飽和の、窒素、酸素または硫黄から選択される0〜3個の環ヘテロ原子を有する5〜8員環を形成し、RおよびR2’によって形成される前記縮合環のそれぞれの置換可能な環炭素は、独立して、ハロ、オキソ、−CN、−NO、−Rまたは−V−Rで置換され、RおよびR2’によって形成される前記縮合環のそれぞれの置換可能な環窒素は、独立して、Rで置換され、
は、−R、−ハロ、−OR、−C(=O)R、−COR、−COCOR、COCHCOR、−NO、−CN、−S(O)R、−S(O)R、−SR、−N(R、−CON(R、−SON(R、−OC(=O)R、−N(R)COR、−N(R)CO(C1〜6脂肪族)、−N(R)N(R、−C=NN(R、−C=N−OR、−N(R)CON(R、−N(R)SON(R、−N(R)SORまたは−OC(=O)N(Rであり、
各Rは、水素、C1〜10脂肪族基、C6〜10アリール環、5〜10個の環原子を有するヘテロアリール環、または4〜10個の環原子を有するヘテロシクリル環、窒素、酸素または硫黄から選択される1〜4個の環ヘテロ原子を有するヘテロアリール環またはヘテロシクリル環であり、前記脂肪族基および各Rは、必要に応じて0〜6個のRで置換され、
各Rは、−R、−COR、−CO(必要に応じて置換されたC1〜6脂肪族)、−CON(Rまたは−SOであり、
Vは、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−N(R)−、−CO−、−CO−、−N(R)CO−、−N(R)C(O)O−、−N(R)CON(R)−、−N(R)SON(R)−、−N(R)N(R)−、−C(O)N(R)−、−OC(O)N(R)−、−C(RO−、−C(RS−、−C(RSO−、−C(RSO−、−C(RSON(R)−、−C(RN(R)−、−C(RN(R)C(O)−、−C(RN(R)C(O)O−、−C(R)=NN(R)−、−C(R)=N−O−、−C(RN(R)N(R)−、−C(RN(R)SON(R)−または−C(RN(R)CON(R)−であり、
Wは、−C(RO−、−C(RS−、−C(RSO−、−C(RSO−、−C(RSON(R)−、−C(RN(R)−、−CO−、−CO−、−C(ROC(O)−、−C(ROC(O)N(R)−、−C(RN(R)CO−、−C(RN(R)C(O)O−、−C(R)=NN(R)、−C(R)=N−O−、−C(RN(R)N(R)−、−C(RN(R)SON(R)−、−C(RN(R)CON(R)−または−CON(R)であり、
各Rは、独立して、水素、または必要に応じて0〜3個のJで置換されたC1〜6脂肪族であるか、または同じ窒素原子上の2個のR基が、この窒素原子とともに4〜8員環のヘテロシクリル環またはヘテロアリール環を形成し、ここで、前記ヘテロシクリル環またはヘテロアリール環は、必要に応じて0〜4個のJで置換され、
各Rは、独立して、水素、C1〜6脂肪族、O、NまたはSから選択される0〜4個のヘテロ原子を含有する5員環ヘテロアリール、またはフェニルであり、各Rは、必要に応じて0〜3個のJで置換されるか、または同じ窒素原子上の2個のR基が、この窒素原子とともに、必要に応じて置換された4〜8員環のヘテロシクリル環またはヘテロアリール環を形成し、ここで、前記ヘテロシクリル環またはヘテロアリール環は、必要に応じて0〜4個のJで置換され、
各Rは、ハロゲン、−CNまたは−NOであり、
各Rは、−R’、−ハロ、−OR’、−C(=O)R’、−COR’、−COCOR’、COCHCOR’、−NO、−CN、−S(O)R’、−S(O)R’、−SR’、−N(R’)、−CON(R’)、−SON(R’)、−OC(=O)R’、−N(R’)COR’、−N(R’)CO(C1〜6脂肪族)、−N(R’)N(R’)、−N(R’)CON(R’)、−N(R’)SON(R’)、−N(R’)SOR’、−OC(=O)N(R’)、=NN(R’)、=N−OR’、=NR’または=Oであり、
各R10は、O、NR11およびSから選択される1個のヘテロ原子を含有する4員環のヘテロ環式環であり、各R10は、必要に応じて0〜6個のJの出現で置換され、
各JおよびJは、独立して、R、−ハロ、−OR、−C(=O)R、−COR、−COCOR、COCHCOR、−NO、−CN、−S(O)R、−S(O)R、−SR、−N(R、−CON(R、−SON(R、−OC(=O)R、−N(R)COR、−N(R)CO(C1〜6脂肪族)、−N(R)N(R、=NN(R、=N−OR、=NR、=O、−N(R)CON(R、−N(R)SON(R、−N(R)SOR、−OC(=O)N(Rまたは−OP(=O)(OR”)であるか、または
各JおよびJは、独立して、NH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)またはハロC1〜4脂肪族であり、
同じ原子上または異なる原子上にある2個のJまたはJ基は、JまたはJ基のそれぞれの一連の原子が結合する原子とともに、O、NまたはSから選択される0〜2個のヘテロ原子を有する、飽和または部分的に飽和または不飽和の3〜8員環を形成し、2個のJまたはJ基によって形成される環上の1〜4個の水素原子は、必要に応じて、ハロ、C1〜3アルキルまたは−O(C1〜3アルキル)と交換され、前記C1〜3アルキルは、必要に応じて1〜3個のフッ素で置換されるか、または、
2個のJまたはJ基によって形成される環の同じ原子上の2個の水素原子は、必要に応じてオキソと交換され、
各R11は、−R、−COR、−CO(必要に応じて置換されたC1〜6脂肪族)、−CON(Rまたは−SOであり、
各R’は、独立して、水素、または必要に応じて0〜4個のNH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、CONH、CONH(C1〜4脂肪族)、CON(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)またはハロC1〜4脂肪族で置換されたC1〜6脂肪族基であるか、または2個のR’は、これらが結合する原子とともに、=O、必要に応じて置換された3〜6員環のカルボシクリル、またはヘテロシクリルを形成し、
各R”は、独立して、HまたはC1〜2アルキルである。〕。
【請求項2】
Htは
【化206】

または
【化207】

であり、それぞれの環が、必要に応じて独立して、RおよびR2’で置換される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Qが−S−である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
Qが−O−である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項5】
は、Hであるか、または必要に応じて置換されたC1〜6脂肪族である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
が、H、ハロゲン、−NOまたは−CNである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
がHまたはFである、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
がHである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
がT−R10である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
が存在しない、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
がL−Z−R10である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
Lが、O、−N(R)−またはSである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
Zが存在しない、請求項11または12に記載の化合物。
【請求項14】
10が必要に応じて置換されたアゼチジンである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
が式iによってあらわされる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【化208】

【請求項16】
が式ii−aによってあらわされる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【化209】

【請求項17】
式Iaによってあらわされるような、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【化210】

【請求項18】
式Ibによってあらわされるような、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【化211】

【請求項19】
2’がHであるか、または必要に応じて置換されたC1〜3脂肪族である、請求項17または18に記載の化合物。
【請求項20】
2’がHである、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
がHであるか、または必要に応じて置換されたC1〜3脂肪族である、請求項17〜20のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
環Dが5〜6員環の単環アリール環またはヘテロアリール環であり、環Dが環D’と縮合している、請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
環D−D’が、ナフチル、ベンズイミダゾール、キノリンまたはイソキノリンである、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
環Dが、5〜6員環の単環アリール環またはヘテロアリール環であり、DがD’と縮合していない、請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】
環Dがフェニルである、請求項22に記載の化合物。
【請求項26】
環Dが、4位でT−RまたはV−Z−Rで一置換されている、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
環Dが、必要に応じて4位でV−Z−Rで置換されている、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
Vが、−N(R)CO−、−C(O)N(R)−、−O−、−N(R)−または−N(R)SO−である、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
Vが、−N(R)CO−または−C(O)N(R)−である、請求項27に記載の化合物。
【請求項30】
ZがC1〜4アルキリデン鎖である、請求項26〜29のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項31】
Zが存在しない、請求項26〜29のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項32】
式II−aであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化212】

〔式中、R、R2’、RおよびQは請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、Rは、必要に応じてRで置換されたC6〜10アリールである。〕。
【請求項33】
環Dがフェニルである、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
が、必要に応じてRで置換されたフェニルである、請求項32または33に記載の化合物。
【請求項35】
前記フェニルが、オルト位でRで置換されている、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
が、ハロゲン、CF、C1〜3アルキル、−S−(C1〜3アルキル)またはOCFである、請求項35に記載の化合物。
【請求項37】
式II−bであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化213】

〔式中、R、R2’、R、QおよびJは請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、Rは、必要に応じてRで置換されたC6〜10アリールである。〕。
【請求項38】
環Dがフェニルである、請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
が、必要に応じてRで置換されたフェニルである、請求項37または38に記載の化合物。
【請求項40】
前記フェニルが、オルト位でRで置換されている、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
が、ハロゲン、CF、C1〜3アルキル、−S−(C1〜3アルキル)またはOCFである、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
Jが、C1〜4アルキル、C3〜6アルキル O(C1〜34アルキル)、OH、CNまたはFである、請求項39または40に記載の化合物。
【請求項43】
Jが、CH、OCH、O(CHCH)、OCH(CH、OC(CH、OH、CNまたはFである、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
式II−cであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化214】

〔式中、R、R2’、RおよびQは請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、Rは、必要に応じてRで置換されたC1〜6アルキルまたはC3〜6脂環式化合物である。〕。
【請求項45】
環Dがフェニルである、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
が、必要に応じて1〜6個のハロゲンで置換されたC1〜6アルキルである、請求項44または45に記載の化合物。
【請求項47】
が、必要に応じて1〜3個のハロゲンで置換されたC1〜6アルキルである、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
前記ハロゲンがフルオロである、請求項46または47に記載の化合物。
【請求項49】
式II−dであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化215】

〔式中、R、R2’、R、QおよびJは請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、Rは、C1〜6アルキルまたはC3〜6脂環式化合物であり、前記C1〜6アルキルまたはC3〜6脂環式化合物は、必要に応じて0〜6個のRで置換されている。〕。
【請求項50】
が、必要に応じて1〜6個のハロゲンまたはCF基で置換される、請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
前記式II−dのアゼチジンが、1〜2個のJ基で置換され、Jが、C1〜6脂肪族、C3〜6脂環式化合物、ハロゲン、OH、OR、NH、NH(C1〜6)、N(C1〜6、CN、またはO、NおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する4〜7員環ヘテロシクリルから選択される、請求項49または50に記載の化合物。
【請求項52】
前記式II−dのアゼチジンが2個のJ基で置換され、Jが、C1〜6脂肪族、C3〜6脂環式化合物またはハロゲンから選択される、請求項51に記載の化合物。
【請求項53】
JがC脂環式化合物である、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
前記JのハロゲンがFである、請求項50〜52のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項55】
式II−eであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化216】

〔式中、R、R2’、R、Q、Jおよび環D’は請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、Rは、C1〜6脂肪族、C3〜6脂環式化合物またはハロゲンであり、前記C1〜6脂肪族またはC3〜6脂環式化合物は、必要に応じてハロゲンで置換されている。〕。
【請求項56】
環D’が、フェニル、5〜6員環ヘテロアリールまたは5〜6員環ヘテロシクリルであり、前記ヘテロアリールまたはヘテロシクリルが、O、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
前記式II−eのアゼチジンが、1〜2個のJ基で置換され、Jが、C1〜6脂肪族、C3〜6脂環式化合物、ハロゲン、OH、OR、NH、NH(C1〜6)、N(C1〜6、CN、またはO、NおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する4〜7員環ヘテロシクリルから選択される、請求項55または56に記載の化合物。
【請求項58】
環D−D’が、ベンズイミダゾール、イソキノリン、キノリンまたはイソインドリノンである、請求項55〜57のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項59】
式II−fであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化217】

〔式中、R、R2’、R、QおよびJは請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、Rは、C6〜10アリール環、5〜10個の環原子を有するヘテロアリール環、4〜10個の環原子を有するヘテロシクリル環、窒素、酸素または硫黄から選択される1〜4個の環ヘテロ原子を有するヘテロアリール環またはヘテロシクリル環である。〕。
【請求項60】
式II−gであらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化218】

〔式中、R、R2’、R、Q、JおよびRは請求項1に定義されるとおりであり、環Dはフェニルであるか、またはO、NまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する6員環ヘテロアリールであり、Rは、必要に応じてRで置換されたC1〜6アルキルである。〕。
【請求項61】
Qが、O、−NR’−またはSである、請求項32〜60のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項62】
QがOまたはSである、請求項61に記載の化合物。
【請求項63】
QがSである、請求項62に記載の化合物。
【請求項64】
以下の化合物によってあらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化219】

【化220】

【化221】

【化222】

【請求項65】
以下の化合物によってあらわされるような、請求項1に記載の化合物:
【化223】

【化224】

【化225】

【化226】

【化227】

【化228】

【化229】

【化230】

【化231】

【化232】

【化233】

【化234】

【化235】

【化236】

【化237】

【請求項66】
請求項1〜65のいずれか1項に記載の化合物と、薬学的に受容可能なキャリア、アジュバントまたはビヒクルとを含む、組成物。
【請求項67】
生体サンプルのAuroraプロテインキナーゼ活性を阻害する方法であって、前記生体サンプルと請求項1〜65のいずれか1項に記載の化合物とを接触させる工程を含む、方法。
【請求項68】
患者の増殖性障害を処置する方法であって、前記患者に請求項1〜65のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を含む、方法。
【請求項69】
前記増殖性障害が、処置の必要な患者の黒色腫、骨髄腫、白血病、リンパ腫、神経芽細胞腫、または結腸癌、乳癌、 胃癌、卵巣癌、頸部癌、肺癌、中枢神経系(CNS)の癌、腎臓癌(renal cancer)、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、脳癌(神経膠腫)、頭部および頸部の癌、腎臓癌(kidney cancer)、肝臓癌から選択される癌、黒色腫、肉腫、または甲状腺癌から選択され、前記方法が、前記患者に請求項1〜65のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を含む、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
処置の必要な被検体において癌を処置する方法であって、請求項1〜65のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩と、別の治療薬剤とを逐次投与するか、または共に投与する工程を含む、方法。
【請求項71】
前記治療薬剤が、タキサン、bcr−ablインヒビター、EGFRインヒビター、DNA損傷剤および代謝拮抗物質から選択される、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記治療薬剤が、パクリタキセル、グリーベック、ダサチニブ、ニロチニブ、タルセバ、イレッサ、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、アントラサイクリン、AraCおよび5−FUから選択される、請求項70に記載の方法。
【請求項73】
前記治療薬剤が、カンプトテシン、ドキソルビシン、イダルビシン、シスプラチン、タキソール、タキソテール、ビンクリスチン、タルセバ、MEKインヒビター、U0126、KSPインヒビター、ボリノスタット、グリーベック、ダサチニブおよびニロチニブから選択される、請求項70に記載の方法。

【公表番号】特表2009−514887(P2009−514887A)
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−539091(P2008−539091)
【出願日】平成18年11月3日(2006.11.3)
【国際出願番号】PCT/US2006/043096
【国際公開番号】WO2007/056221
【国際公開日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】