説明

キナーゼ阻害剤としてのピリミジン誘導体

本発明は、新規なピリミジン誘導体およびその医薬組成物、ならびにそのような化合物を用いる方法を提供する。例えば、本発明のピリミジン誘導体は、インスリン様成長因子(IGF−1R)または未分化(analplastic)リンパ腫キナーゼ(ALK)の阻害に応答する症状の治療、改善または予防するために使用可能である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1):
【化1】

[式中、環Eは場合により二重結合を含んでもよく;
、ZおよびZの1つはNR、N(R)−OまたはS(O)1−2であり、他はCRであり;
はハロまたは場合によりハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルであり;
はピリジン−2−オニル、アゼパン−2−オニル、またはN、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する単環式5〜6員ヘテロアリールであり;これらはそれぞれ場合によりRで置換されていてもよく、RはC1−6アルキル、C1−6ハロアルキルまたはC3−7シクロアルキルであり;
およびRはそれぞれHであり;
はハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルコキシ、シアノまたはC(O)O0−1であり;
はH;C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはC2−6アルキニル(これらはそれぞれ場合によりハロおよび/またはヒドロキシル基で置換されていてもよい);−(CR)−OR、−(CR)−CH(OH)C2t+1(ここで、tは1〜3である)、(CR)−CN、(CR)−NR(R)、−(CR)−C(O)OR、(CR)NR(CR)OR、(CR)NR−L−C(O)R、C(O)(CR)OR、−C(O)O−(CR)−NRR、−C(O)−(CR)−OR、L−Y、−L−C(O)R、−L−C(O)−NRR、−L−C(O)−NR−(CR)−NRR、−L−C(O)NR(CR)OR、−L−C(O)−(CR)−NR−C(O)−R、−L−C(O)NR(CR)SR、−L−C(O)NR(CR)S(O)1−2、−L−S(O)、−L−S(O)−(CR)−NRR、−L−S(O)NR(CR)NR(R)または−L−S(O)NR(CR)ORであるか;
あるいは、Rは式(a)、(b)、(c)または(d):
【化2】

から選択される基であり;
10はO、S、NR17(ここで、R17はH、C1−6アルキル、SO8aまたはCO8aである)であり;
11、R12、R13、R14、R15およびR16は独立に、H;C1−6アルコキシ;C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはC2−6アルキニル(これらはそれぞれ、場合によりハロ、アミノまたはヒドロキシル基で置換されていてもよい)から選択されるか;あるいはR11とR12、R12とR15、R15とR16、R1314、または13とR15はそれらが結合されている原子と一緒に、N、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、場合によりオキソおよび1〜3個のR基で置換されていてもよい3〜7員の飽和、不飽和または部分不飽和環を形成していてもよく;
Lは(CR)1−4または結合であり;
YはC3−7炭素環式環、C6−10アリール、または5〜10員ヘテロアリールもしくは4〜10員複素環式環(これらはそれぞれ、場合により1〜3個のR基で置換されていてもよい)であり;
、RおよびR8aは独立に、C1−6アルキル、C2−6アルケニルもしくはC2−6アルキニル(これらはそれぞれ、場合によりハロ、アミノ、ヒドロキシルまたはシアノで置換されていてもよい);(CR)YまたはC1−6アルコキシであるか;あるいはRはHであり;
Rはそれぞれ独立にHまたはC1−6アルキルであり;
RおよびRは各NRRのNと一緒に、N、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、場合によりオキソおよび1〜3個のR基で置換されていてもよい5〜6員環を形成していてもよく;
mは2〜4であり;
nは1〜3であり;
pは1〜4であり;かつ
qは0〜4である]
の化合物またはその生理学上許容される塩。
【請求項2】
式(2):
【化3】

[式中、R5a、R5bおよびR5cの1つはHであり、他は独立にハロ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキル、シアノまたはC(O)O0−1(ここで、RはC1−6アルキルである)であり;
、R、R、R、E、Z、ZおよびZは請求項1で定義された通りである]
の化合物である、請求項1の化合物。
【請求項3】
がNRまたはN(R)−Oであり、ZおよびZがCHである、請求項2の化合物。
【請求項4】
がH、場合によりハロおよび/またはヒドロキシル基で置換されていてもよいC1−6アルキル;−(CR)−OR、−(CR)−CH(OH)C2t+1(ここで、tは1〜3である)、(CR)−CN、(CR)−NR(R)、−(CR)−C(O)OR、C(O)(CR)OR、−C(O)O−(CR)−NRR、L−Y、−L−C(O)R、−L−C(O)−NRR、−L−C(O)−NR−(CR)−NRR、−L−C(O)−(CR)−NR−C(O)−R、−L−S(O)、−L−S(O)−(CR)−NRR、または式(a)、(b)、(c)もしくは(d):
【化4】

から選択される基であり;
10がO、S、NR17(ここで、R17はH、C1−6アルキル、SO8aまたはCO8aであり、R8aはC1−6アルキルである)であり;
、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R、L、Y、pおよびqは請求項1で定義された通りである、
請求項3の化合物。
【請求項5】
がピラゾリル、イソキサゾリル、ピリジン−2−オニルまたはアゼパン−2−オニル(これらはそれぞれ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキルまたはC3−7シクロアルキルで置換されていてもよい)である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
式(3):
【化5】

[式中、R5bはHであり;R5aおよびR5cは独立に、ハロ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキル、シアノまたはC(O)O0−1(ここで、Rは C1−6アルキルである)であり;
およびZはCHであり;
はNRまたはN(R)−Oであり;
はH、場合によりハロおよび/またはヒドロキシル基で置換されていてもよいC1−6アルキル;−(CR)−OR、−(CR)−CH(OH)C2t+1(ここで、tは1〜3である)、(CR)−CN、(CR)−NR(R)、−(CR)−C(O)OR、C(O)(CR)OR、−C(O)O−(CR)−NRR、L−Y、−L−C(O)R、−L−C(O)−NRR、−L−C(O)−NR−(CR)−NRR、−L−C(O)−(CR)−NR−C(O)−R、−L−S(O)、−L−S(O)−(CR)−NRR、または式(a)、(b)、(c)もしくは(d):
【化6】

から選択される基であり;
10はO、S、NR17(ここで、R17はH、C1−6アルキル、SO8aまたはCO8aであり、R8aはC1−6アルキルである)であり;
、R、R、R、R、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R、L、Y、p、qおよびEは請求項1で定義された通りである]
の化合物である請求項1の化合物またはその互変異性体。
【請求項7】
5aがハロであり、R5cがC1−6アルキルである、請求項6の化合物。
【請求項8】
がC1−6アルキルまたは式(a)もしくは(c)の基であり;かつ、R10がOである、請求項6の化合物。
【請求項9】
がハロである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
次の群から選択される、請求項1の化合物:
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【表12】

【表13】

【表14】

【表15】

【表16】

【表17】

【表18】

【表19】

【表20】

【表21】

【表22】

【表23】

【表24】

【表25】

【表26】

【表27】

【表28】

【表29】

【表30】

【表31】

【表32】

【表33】

【表34】

【表35】

【表36】

【表37】

【表38】

【表39】

【表40】

【請求項11】
式(4):
【化7】

[式中、XはN、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、場合により任意の置換可能な環炭素においてオキソで、また、任意の置換可能な環窒素においてRで、置換されていてもよい単環式5〜6員複素環式環であり;
はハロであり;
およびRはそれぞれHであり;
はハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルコキシ、シアノまたはC(O)O0−1であり;
はH;C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはC2−6アルキニル(これらはそれぞれ場合によりハロおよび/またはヒドロキシル基で置換されていてもよい);−(CR)−OR、−(CR)−CH(OH)C2t+1(ここで、tは1〜3である)、(CR)−CN、(CR)−NR(R)、−(CR)−C(O)OR、(CR)NR(CR)OR、(CR)NR−L−C(O)R、C(O)(CR)OR、−C(O)O−(CR)−NRR、−C(O)−(CR)−OR、L−Y、−L−C(O)R、−L−C(O)−NRR、−L−C(O)−NR−(CR)−NRR,−L−C(O)NR(CR)OR、−L−C(O)−(CR)−NR−C(O)−R、−L−C(O)NR(CR)SR、−L−C(O)NR(CR)S(O)1−2、−L−S(O)、−L−S(O)−(CR)−NRR、−L−S(O)NR(CR)NR(R)または
−L−S(O)NR(CR)ORであるか;
あるいは、Rは式(a)、(b)、(c)または(d):
【化8】

から選択される基であり;
10はO、S、NR17(ここで、R17はH、C1−6アルキルである)、SO8aまたはCO8aであり;
11、R12、R13、R14、R15およびR16は独立に、H;C1−6アルコキシ;C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはC2−6アルキニル(これらはそれぞれ、場合によりハロ、アミノまたはヒドロキシル基で置換されていてもよい)から選択されるか;あるいはR11とR12、R12とR15、R15とR16、R1314、または13とR15はそれらが結合されている原子と一緒に、N、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、場合によりオキソおよび1〜3個のR基で置換されていてもよい3〜7員の飽和、不飽和または部分不飽和環を形成していてもよく;
Lは(CR)1−4または結合であり;
YはC3−7炭素環式環、C6−10アリール、または5〜10員ヘテロアリールもしくは4〜10員複素環式環(これらはそれぞれ、場合により1〜3個のR基で置換されていてもよい)であり;
、RおよびR8aは独立に、C1−6アルキル、C2−6アルケニルもしくはC2−6アルキニル(これらはそれぞれ、場合によりハロ、アミノ、ヒドロキシルまたはシアノで置換されていてもよい);(CR)YまたはC1−6アルコキシであるか;またはRはHであり;
Rはそれぞれ独立にHまたはC1−6アルキルであり;
RおよびRは各NRRのNと一緒に、N、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、場合によりオキソおよび1〜3個のR基で置換されていてもよい5〜6員環を形成していてもよく;
mは2〜4であり;
nは1〜3であり;
pは1〜4であり;かつ、
qは0〜4である]
の化合物またはその生理学上許容される塩。
【請求項12】
Xがモルホリニル、ピペラジニル、ピペラジン−2−オニル、オキサゾリジン−2−オニルまたはピペリジン−2−オニル(これらはそれぞれ、任意の置換可能な環窒素においてC1−6アルキルで置換されている)であるか;あるいはXがテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オニルであり;かつ、Rがクロロである、請求項11の化合物。
【請求項13】
次のものからなる群から選択される、請求項11の化合物:
【表41】

【請求項14】
治療有効量の請求項1〜13のいずれか一項の化合物と生理学上許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項15】
細胞においてIGF−1Rを阻害する方法であって、該細胞を有効量の請求項1〜13のいずれか一項の化合物またはその医薬組成物と接触させることを含む、方法。
【請求項16】
IGF−1R媒介症状に罹患している哺乳類において該症状を処置する方法であって、該哺乳類に治療有効量の請求項1〜13のいずれか一項の化合物またはその医薬組成物を、場合により第2の治療薬と組み合わせて投与することを含み、該症状が自己免疫疾患、移植疾患、感染性疾患または細胞増殖性障害である、方法。
【請求項17】
前記症状が細胞増殖性障害である、請求項16の方法。
【請求項18】
前記細胞増殖性障害が多発性骨髄腫、神経芽腫、滑膜肉腫、幹細胞肉腫、ユーイング肉腫、または骨肉腫、黒色腫および乳房、腎臓、前立腺、結腸直腸、甲状腺、卵巣、膵臓、肺癌、子宮の腫瘍もしくは消化管腫瘍から選択される固形腫瘍である、請求項17の方法。
【請求項19】
前記第2の治療薬が化学療法薬である、請求項16の方法。
【請求項20】
IGF−1Rまたは未分化リンパ腫キナーゼにより媒介される症状(該症状は自己免疫疾患、移植疾患、感染性疾患または細胞増殖性障害である)の処置を目的とした薬剤の製造のための、請求項1〜13のいずれか一項の化合物またはその医薬組成物の、場合により第2の治療薬と組み合わせての、使用。

【公表番号】特表2011−526284(P2011−526284A)
【公表日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−516576(P2011−516576)
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【国際出願番号】PCT/US2009/048428
【国際公開番号】WO2010/002655
【国際公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【出願人】(503261524)アイアールエム・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (158)
【氏名又は名称原語表記】IRM,LLC
【Fターム(参考)】