説明

キナーゼ阻害剤としての新規なフェニルピラジノン

本発明は、Btkを阻害する、一般式I〜V[式中、変数Q、R、Y、Y、Y2’、Y、Y、n及びmは、本明細書に記載のとおり定義される]の5−フェニル−1H−ピラジン−2−オン誘導体を提供する。本明細書に開示される化合物は、Btk活性を調節し、過剰量のBtk活性に関連する疾患の処置に有用である。本化合物は、さらに、リウマチ性関節炎のような異常なB細胞増殖に関連する炎症性及び自己免疫性の疾患の処置に有用である。式I〜Vの化合物及び少なくとも1つの担体、希釈剤又は、賦形剤を含む組成物もまた開示される。



Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I、II、III、IV又はV:
【化14】


[式中、
Rは、H、−R、−R−R−R、−R−R、又は−R−Rであり;
は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、又はヘテロシクロアルキルであり、そして場合により1つ以上のR1’で置換されており;ここで、各R1’は、独立して、低級アルキル、ヒドロキシ、低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、シクロアルキル、シクロアルキル低級アルキル、ヘテロシクロアルキル、シアノ、ニトロ、又は低級ハロアルキルであり;
は、−C(=O)、−C(=O)O、−(CHC(=O)O、−C(=O)N(R2’、−(CH、−O(CH、−CHC(=O)、-CHC(=O)N(R2’、又は−S(=O)であり;ここで、各R2’は、独立して、H、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルキル、又は低級ヒドロキシアルキルであり;そしてqは、1,2、又は3であり;
は、H又はRであり;ここで、Rは、低級アルキル、低級ヘテロアルキル、低級アルコキシ、アミノ、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル、又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、そして1つ以上の低級アルキル、ヒドロキシ、オキソ、低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、シアノ、低級アルキルスルホニル、又は低級ハロアルキルで場合により置換されており;
Qは、CH、CH(Y)又はNHであり;ここで、Yは、ハロゲン、ヒドロキシ、又は低級アルキルであり、ここで低級アルキルは、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アミノ、及びハロゲンからなる群より選択される1つ以上の置換基で場合により置換されており;
は、H又は低級アルキルであり;
は、Y2a又はY2bであり;ここで、Y2aは、H又はハロゲンであり;Y2bは、1つ以上のY2b’で場合により置換されている低級アルキルであり;ここで、Y2b’は、ヒドロキシ、低級アルコキシ、又はハロゲンであり;
各Y2’は、独立して、Y2’a又はY2’bであり;ここで、Y2’aは、ハロゲンであり;Y2’bは、1つ以上のY2’b’で場合により置換されている低級アルキルであり;ここでY2’b’は、ヒドロキシ、低級アルコキシ、又はハロゲンであり;
nは、0、1,2、又は3であり;
は、ハロゲン又は低級アルキルであり、ここで低級アルキルは、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アミノ、及びハロゲンからなる群より選択される1つ以上の置換基で場合により置換されており;
mは、0又は1であり;
は、Y4a、Y4b、Y4c、又はY4dであり;ここで、
4aは、H又はハロゲンであり;
4bは、低級ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、及び低級アルコキシからなる群より選択される1つ以上の置換基で場合により置換されている低級アルキルであり;
4cは、低級アルキル、低級ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、及び低級アルコキシからなる群より選択される1つ以上の置換基で場合により置換されている低級シクロアルキルであり;そして、
4dは、1つ以上の低級アルキルで場合により置換されているアミノである]
の化合物又はその薬学的に許容されうる塩。
1つの実施態様において、本発明は、式I[式中、
Rは、H、−R、−R−R−R、−R−R、又は−R−Rであり;
は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、又はヘテロシクロアルキルであり、そして場合により1つ以上のR1’で置換されており;ここで、各R1’は、独立して、低級アルキル、ヒドロキシ、低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シアノ、ニトロ、又は低級ハロアルキルであり;
は、−C(=O)、−C(=O)O、−C(=O)N(R2’)、−(CH、−O(CH、−(CHC(=O)O、−O(CHC(=O)N(R2’)、−CHC(=O)N(R2’)、又は−S(=O)であり;ここで、R2’は、H又は低級アルキルであり;qは、1,2、又は3であり;
は、H又はRであり;ここで、Rは、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル、又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、そして1つ以上の低級アルキル、ヒドロキシ、オキソ、低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、シアノ、低級アルキルスルホニル、又は低級ハロアルキルで場合により置換されており;
Qは、CH又はNであり;
は、H又は低級アルキルであり;
は、Y2a又はY2bであり;ここで、Y2aは、H又はハロゲンであり;Y2bは、1つ以上のY2b’で場合により置換されている低級アルキルであり;ここで、Y2b’は、ヒドロキシ、低級アルコキシ、又はハロゲンであり;
各Y2’は、独立して、Y2’a又はY2’bであり;ここで、Y2’aは、ハロゲンであり;Y2’bは、1つ以上のY2’b’で場合により置換されている低級アルキルであり;ここで、Y2’b’は、ヒドロキシ、低級アルコキシ、又はハロゲンであり;
nは、0、1,2、又は3であり;
は、ハロゲン又は低級アルキルであり、ここで、低級アルキルは、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アミノ、及びハロゲンからなる群より選択される1つ以上の置換基で場合により置換されており;
mは、0又は1であり;
は、Y4a、Y4b、Y4c、又はY4dであり;ここで、
4aは、H又はハロゲンであり;
4bは、低級ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、及び低級アルコキシからなる群より選択される1つ以上の置換基で場合により置換されている低級アルキルであり;
4cは、低級アルキル、低級ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、及び低級アルコキシからなる群より選択される1つ以上の置換基で場合により置換されている低級シクロアルキルであり;そして、
4dは、1つ以上の低級アルキルで場合により置換されているアミノである]の化合物、又はその薬学的に許容されうる塩を提供する。
【請求項2】
請求項1記載の式I[式中、
Rは、H、−R、−R−R−R、−R−R、又は−R−Rであり;
は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、又はヘテロシクロアルキルであり、そして場合により1つ以上のR1’で置換されており;ここで、各R1’は、独立して、低級アルキル、ヒドロキシ、低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シアノ、ニトロ、又は低級ハロアルキルであり;
は、−C(=O)、−C(=O)O、−C(=O)N(R2’)、−(CH、−O(CH、−(CHC(=O)O、−O(CHC(=O)N(R2’)、−CHC(=O)N(R2’)、又は−S(=O)であり;ここで、R2’は、H又は低級アルキルであり;qは、1,2、又は3であり;
は、H又はRであり;ここで、Rは、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル、又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、そして1つ以上の低級アルキル、ヒドロキシ、オキソ、低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、シアノ、低級アルキルスルホニル、又は低級ハロアルキルで場合により置換されており;
Qは、CH又はNであり;
は、H又は低級アルキルであり;
は、Y2a又はY2bであり;ここで、Y2aは、H又はハロゲンであり;Y2bは、1つ以上のY2b’で場合により置換されている低級アルキルであり;ここで、Y2b’は、ヒドロキシ、低級アルコキシ、又はハロゲンであり;
各Y2’は、独立して、Y2’a又はY2’bであり;ここで、Y2’aは、ハロゲンであり;Y2’bは、1つ以上のY2’b’で場合により置換されている低級アルキルであり;ここで、Y2’b’は、ヒドロキシ、低級アルコキシ、又はハロゲンであり;
nは、0、1,2、又は3であり;
は、ハロゲン又は低級アルキルであり、ここで、低級アルキルは、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アミノ、及びハロゲンからなる群より選択される1つ以上の置換基で場合により置換されており;
mは、0又は1であり;
は、Y4a、Y4b、Y4c、又はY4dであり;ここで、
4aは、H又はハロゲンであり;
4bは、低級ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、及び低級アルコキシからなる群より選択される1つ以上の置換基で場合により置換されている低級アルキルであり;
4cは、低級アルキル、低級ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、及び低級アルコキシからなる群より選択される1つ以上の置換基で場合により置換されている低級シクロアルキルであり;そして、
4dは、1つ以上の低級アルキルで場合により置換されているアミノである]の化合物、又はその薬学的に許容されうる塩。
【請求項3】
請求項1記載の式II:[式中、
Rは、H、−R、−R−R−R、−R−R、又は、−R−Rであり;
は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、又は、ヘテロシクロアルキルであり、そして場合により1つ以上のR1’で置換されており;各R1’は、独立して、低級アルキル、ヒドロキシ、低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、シクロアルキル、シクロアルキル低級アルキル、ヘテロシクロアルキル、シアノ、ニトロ、又は、低級ハロアルキルであり;
は、−C(=O)、−C(=O)O、−C(=O)N(R2’、−(CH、−O(CH、−CHC(=O)、-CHC(=O)N(R2’、又は、−S(=O)であり;ここで、各R2’は、独立して、H、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルキル、又は、低級ヒドロキシアルキルであり;qは、1、2、又は、3であり;
は、H又はRであり;ここで、Rは、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル、又は、ヘテロシクロアルキルアルキルであり、1つ以上の低級アルキル、ヒドロキシ、オキソ、低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、シアノ、低級アルキルスルホニル、又は、低級ハロアルキルで場合により置換されており;
Qは、CH、CH(Y)又は、NHであり;
は、ハロゲン、ヒドロキシ、又は、低級アルキルであり、ここで、低級アルキルは、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アミノ、及びハロゲンからなる群より選択される1つ以上の置換基で場合により置換されており;
は、H又は低級アルキルであり;
は、Y2a又はY2bであり;ここで、Y2aは、H又はハロゲンであり;Y2bは、1つ以上のY2b’で場合により置換されている低級アルキルであり;ここで、Y2b’は、ヒドロキシ、低級アルコキシ、又は、ハロゲンであり;
各Y2’は、独立して、Y2’a又はY2’bであり;ここで、Y2’aは、ハロゲンであり;Y2’bは、1つ以上のY2’b’で場合により置換されている低級アルキルであり;ここで、Y2’b’は、ヒドロキシ、低級アルコキシ、又は、ハロゲンであり;
nは、0、1、2、又は、3であり;
は、ハロゲン又は低級アルキルであり、ここで、低級アルキルは、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アミノ、及びハロゲンからなる群より選択される1つ以上の置換基で場合により置換されており;
mは、0又は1であり;
は、Y4a、Y4b、Y4c、又は、Y4dであり;ここで、
4aは、H又はハロゲンであり;
4bは、低級ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、及び低級アルコキシからなる群より選択される1つ以上の置換基で場合により置換されている低級アルキルであり;
4cは、低級アルキル、低級ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、及び低級アルコキシからなる群より選択される1つ以上の置換基で場合により置換されている低級シクロアルキルであり;そして、
4dは、場合により1つ以上の低級アルキルで置換されているアミノである]の化合物、又は、その薬学的に許容されうる塩。
【請求項4】
が、メチルであり、Yが、ヒドロキシメチルであり、nが、0であり、そして、mが、0である、請求項2又は3記載の式I又はIIの化合物。
【請求項5】
Qが、CHである、請求項2又は3記載の式I又はIIの化合物。
【請求項6】
が、Y4c又はY4dであり;ここで、Y4cがハロゲン、低級アルキル及び低級ハロアルキルからなる群より選択される1つ以上の置換基で場合により置換されている低級シクロアルキルであり;そして、Y4dが、場合により1つ以上の低級アルキルで置換されているアミノである、請求項2又は3記載の式I又はIIの化合物。
【請求項7】
炎症性及び/又は、自己免疫状態、例えば、関節炎を処置するため、あるいは、B細胞の増殖を阻害するための方法であって、治療的に有効な量の請求項1〜6いずれか1項記載のBtk阻害剤化合物をそれを必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項8】
少なくとも1つの薬学的に許容されうる担体、賦形剤又は、希釈剤と混合した、請求項1〜6いずれか1項記載のBtk阻害剤化合物を含む、医薬組成物。
【請求項9】
炎症性及び/又は自己免疫状態の処置のための薬剤の調製のための、請求項1〜6いずれか1項記載の式Iの化合物の使用。
【請求項10】
上記記載の本発明。

【公表番号】特表2011−526279(P2011−526279A)
【公表日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−515329(P2011−515329)
【出願日】平成21年6月22日(2009.6.22)
【国際出願番号】PCT/EP2009/057707
【国際公開番号】WO2010/000633
【国際公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】