説明

キー入力装置、情報処理装置、キー入力方法及びプログラム

【課題】キーの選択を容易にし、キー入力を改善できるキー入力装置、情報処理装置、キー入力方法及びプログラム提供する。
【解決手段】各種情報を表示する表示手段と、文字又は機能が個別に割り付けられている複数のキーと、複数のキーに対する接触を、複数のキー毎に検知する一次検知手段と、一次検知手段により接触が検知された状態でキー押下を検知する二次検知手段と、一次検知手段及び二次検知手段の検知を受けて所定の制御を行う制御手段と、を有し、制御手段は、一次検知手段により接触が検知された場合に、接触が検知されたキーに割り付けられている文字又は機能を表示手段に表示させ、二次検知手段によりキー押下が検知された場合に、接触が検知されたキーに割り付けられている文字又は機能を確定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キー操作を受け付けて所定の入力処理を行うキー入力装置、情報処理装置、キー入力方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明のキー入力装置が適用される情報処理装置の一例として、携帯電話が挙げられる。携帯電話は、ユーザ(操作者)によって操作される複数のキー(ボタン)を備えている。ユーザは、所望のキーを操作することによって、所望の文字(記号を含む)を選択して入力したり(以下、文字入力という)、所望の機能を選択して実行を指示したり(以下、機能実行指示という)するキー入力を行うことができる(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−107091号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここで、キー入力の一例として文字入力について説明する。文字入力の例としては、電子メールの作成等が挙げられる。ユーザは、所望の文字を入力するために、まず複数のキーの中から所望のキーを選択する。このときユーザは、キートップもしくはキーの近傍にある、当該キーに割り付けられている文字等を示す文字表示を手がかりにして、所望のキーがどれであるかを判断する。
【0004】
しかし、携帯電話本体の小型化によりキーの数や大きさは制限されているため、上記文字表示も小さい表示となっている。よって、ユーザにとっては、キー入力を行うときに文字表示が見づらいため、所望のキーを選択しにくいという問題がある。また、この文字表示は、割り付けられている文字等が全て表示されている訳ではない。よって、ユーザにとっては、所望の文字が割り付けられているキーを選択しにくいという問題がある。
【0005】
また、電子メール作成のときには、文字が割り付けられているテンキーのほかに、決定キーや上下左右のカーソルキー等を頻繁に操作することが多い。よって、ユーザにとっては、操作するキーが多くなることで、スムーズなキー入力ができないという問題がある。
【0006】
上記各問題は、文字入力だけではなく、機能実行指示にも当てはまる。携帯電話では、上記文字表示と同様に、キートップもしくはキーの近傍に、当該キーに割り付けられている機能を示す機能表示を備える。ユーザは、所望の機能を選択する場合、この機能表示を手がかりにして、所望のキーがどれであるかを判断する。しかし、機能表示は、文字表示と同様に小さい表示であるとともに、当該機能をイラスト等で示していることが多い。よって、ユーザにとっては、機能表示が見づらいだけでなく分かりづらいため、所望のキーを選択しにくいという問題がある。また、この機能表示は、割り付けられている機能が全て表示されている訳ではない。よって、ユーザにとっては、所望の機能が割り付けられているキーを選択しにくいという問題がある。また、所定の機能を選択して実行するときには、機能が割り付けられているキーのほかに、決定キーや上下左右のカーソルキー等を頻繁に操作することが多い。よって、ユーザにとっては、操作するキーが多くなることで、スムーズなキー入力ができないという問題がある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、キーの選択を容易にし、スムーズなキー入力を実現できるキー入力装置、情報処理装置、キー入力方法及びプログラム提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するために、本発明のキー入力装置は、各種情報を表示する表示手段と、文字又は機能が個別に割り付けられている複数のキーと、複数のキーに対する接触を、複数のキー毎に検知する一次検知手段と、一次検知手段により接触が検知された状態でキー押下を検知する二次検知手段と、一次検知手段及び二次検知手段の検知を受けて所定の制御を行う制御手段と、を有し、制御手段は、一次検知手段により接触が検知された場合に、接触が検知されたキーに割り付けられている文字又は機能を表示手段に表示させ、二次検知手段によりキー押下が検知された場合に、接触が検知されたキーに割り付けられている文字又は機能を確定することを特徴とする。
【0009】
本発明の情報処理装置は、本発明のキー入力装置を有することを特徴とする。
【0010】
本発明のキー入力方法は、文字又は機能が個別に割り付けられている複数のキーのうち、所定のキーに対するキー接触を検知する一次検知ステップと、一次検知ステップによりキー接触が検知されたキーに割り付けられている文字又は機能を表示する第1の表示ステップと、一次検知ステップによりキー接触が検知された状態でキー押下を検知する二次検知ステップと、二次検知ステップによりキー押下が検知された場合に、一次検知ステップによりキー接触が検知されたキーに割り付けられている文字又は機能を確定する確定ステップと、を有することを特徴とする。
【0011】
本発明のプログラムは、本発明のキー入力方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、キーの選択を容易にし、スムーズなキー入力を実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明のキー入力装置、情報処理装置、キー入力方法及びプログラムの実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、本実施形態のキー入力装置が適用される情報処理装置の一例として携帯電話機を用いて説明するが、本発明の情報処理装置は、携帯電話機に限られるものではなく、その他の装置・機器であってもよい。
【0014】
〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態について説明する。まず、本実施形態の携帯電話機の外観について、図1を参照しながら説明する。図1は本実施形態の携帯電話機の外観正面図である。なお、本実施形態の携帯電話機は、図1に示す形状に限定されず、その他の形状(例えば折り畳み式携帯電話機等)であってもよい。
【0015】
図1に示すように、本実施形態の携帯電話機は、筐体上部にスピーカ6及び表示部8を有する。スピーカ6は、通話相手の音声が出力される受話部である。表示部8は、例えば文字や画像などの各種情報を表示する装置であり、例として液晶ディスプレイ等が挙げられる。また、本実施形態の携帯電話機は、筐体下部にマイク5及び入力部7を有する。マイク5は、通話相手に対する自分の音声を入力するための送話部である。入力部(操作部)7は、ユーザが操作のときに使用する複数のキー(ボタン)群である。入力部7の例として、図1では、カーソルキー、決定キー、テンキー等を示している。カーソルキーは、表示部8に表示されるカーソルを上下左右方向に移動させるためのキーであり、図中では、例えば「△」(上方向)や「▽」(下方向)のキーである。決定キーは、ユーザが所定の決定を行うときに操作するキーであり、図中では、上下左右のカーソルキーに囲まれて中央に存在する円状のキーである。テンキーは、数字の0〜9及び日本語の五十音であるあ行〜わ行がそれぞれ割り付けられたキーであり、図中では、キートップに、割り付けられている数字及び五十音の行の頭文字が表示(文字表示)されている。また、図1では、これらのキーの他に、所定の機能が割り付けられているキー、例えばF/LキーやClrキー等がある。
【0016】
次に、本実施形態の携帯電話機のハードウェア構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態の携帯電話機のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態の携帯電話機は、図1に示したマイク5、スピーカ6、入力部7及び表示部8の他に、CPU1、ROM2、RAM3、通信部4、入力検知部9、表示制御部10、バス20を有している。なお、以下では、図1に示したマイク5、スピーカ6、入力部7及び表示部8の説明は省略する。
【0017】
CPU(Central Processing Unit)1は、バス20を介して、携帯電話機内の各部に接続されており、読み込んだプログラムに従って携帯電話機全体の動作を制御し、各種機能を実現する。
【0018】
ROM(Read Only Memory)2は、各種制御用プログラム等の固定データを格納した記憶媒体である。なお、CPU1は、ROM2からプログラムを読み出し、そのプログラムに従って携帯電話機の動作を制御する。また、ROM2は、割付文字情報、変換候補情報、変更割付情報等の固定データを格納している(これら各情報については後述する)。
【0019】
RAM(Random Access Memory)3は、CPU1がROM2から読み込んだプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納する作業用記憶媒体である。例えば、文字入力のときのバッファメモリとして機能する。
【0020】
通信部4は、無線によって電話機能(電話の着信、発信、通話)や電子メール機能(メールの受信、送信)を行う回路である。この通信部4には、基地局等を備える無線通信網を介した無線通信を可能とするためのアンテナを含むものとする。
【0021】
入力検知部9は、ユーザ操作により入力部7からの入力信号を検知し、CPU1へ通知する回路である。この入力検知部9は、一次検知や二次検知を検知し、CPU1に通知する(これら各検知については後述する)。
【0022】
表示制御部15は、CPU1からの指示に基づいて、表示部8における表示動作全般の制御を行う回路である。表示制御部15は、例として、表示画面や表示情報の切り替えなどを行う。また、表示部8を照光するバックライトの点灯制御も行う。
【0023】
バス20は、図2に示す各部間でやり取りされるデータ(例えば、各種情報や各種信号など)の経路である。
【0024】
なお、図2に示す構成において、CPU1、ROM2、RAM3、入力部7、表示部8、入力検知部9及び表示制御部10は、本実施形態のキー入力装置として動作する。CPU1、ROM2、RAM3は制御手段と呼ぶことができる。入力検知部9は、一次検知手段及び二次検知手段と呼ぶことができる。表示部8及び表示制御部10は、表示手段と呼ぶことができる。入力部7は、複数のキーと呼ぶことができる。
【0025】
ここで、入力検知部9の具体的な構造について、図3、図4を参照して説明する。図3、4は、入力検知部9の断面図である。なお図3、4では、例として、入力部7を構成する一のキー(キートップ21)の部分の断面を示している。この入力検知部9では、一次検知と二次検知とが行われる。
【0026】
一次検知は、図3において、ユーザが指などでキートップ21の上面(表面)を軽く触れる操作(以下、キータッチ又はキー接触という)を検知することである。入力検知部9は、電気の導体であるキートップ21からの静電容量式タッチスイッチ(図示せず)に接続する電気導体からなるタッチ導線22と、タッチ導線22を保護する導線保護層24と、タッチ導線22を支える絶縁体からなる導線保持板25と、を有する。入力検知部9は、これらを用いて一次検知を行う。図3において、ユーザによりキートップ21へのキータッチが行われると、タッチ導線22を介して静電容量式タッチスイッチがキータッチを検出する。これをトリガとして、入力検知部9は、一次検知があったことを示す信号(どのキーがキータッチされたかを含む)をCPU1へ送信する。
【0027】
二次検知は、図3において、ユーザが指などでキートップ21の上面(表面)を矢印方向に強く押し込む操作(以下、キー押し込み又はキー押下という)を検知することである。入力検知部9は、有接点の機構スイッチを有し、これにより二次検知を行っている。キー押し込みが行われた状態(有接点機構スイッチが閉になった状態)を図4に示す。図4に示すようにキー押し込みが行われると、動接点ドーム41が固定接点43に接触し、2つの共通導線42間の電気接合が閉じる。これをトリガとして、入力検知部9は、二次検知があったことを示す信号(どのキーがキー押し込みされたかを含む)をCPU1へ送信する。なお、固定接点43を保持する接点保持板45は、キーの構造を構成する構造部51によって、キートップ21を介する指による押力を支えている。
【0028】
次に、上述した本実施形態の携帯電話機(キー入力装置)の動作(本発明のキー入力方法の一実施形態)について説明する。なお、以下の説明では、本実施形態の携帯電話機において、ユーザが電子メール作成を行う場合を例とする。電子メール作成の場合、キー入力として、まず機能実行指示(電子メール作成機能の実行指示)が行われ、次に文字入力(電子メールの文章作成)が行われる。
【0029】
電子メール作成機能の実行指示のときの動作を図11を参照して説明する。携帯電話機において、入力検知部9は、キー操作を待ち受ける(ステップS21)。本実施形態では、例として、図1に示す入力部7のS/Lキーに電子メール機能の起動が割り付けられているとする。ユーザは、S/Lキーをキータッチする。入力検知部9は、キータッチを検出し(ステップS22/YES)、CPU1に対して、S/Lキーがキータッチされたことを通知する(ステップS23)。
【0030】
CPU1は、入力検知部9からの通知を受け、ROM2に格納されている電子メールアプリケーションを実行し、電子メール機能を起動する。そして、CPU1は、表示制御部10を介して、表示部8に機能選択一覧17を表示させる。このときの状態を図11(a)に示す。図11(a)に示すように、表示部8には機能選択一覧17が表示される。機能選択一覧17とは、電子メール機能のうちの各種機能を表示し、ユーザに選択させるための画面である。図11(a)では、各種機能として、受信BOX(受信メールの閲覧、編集等)、送信BOX(送信メールの閲覧、編集等)、未送信BOX(未送信メールの閲覧、編集等)、新規メール作成、センター問合せを例としている。また、図11(a)では、機能選択一覧17の一番上の受信BOXにカーソルが表示されている。なお、カーソルは、S/Lキーの一回のキータッチで、下に一項目分移動する。
【0031】
ユーザは、表示された機能選択一覧17の中から、電子メール作成機能である新規メール作成を選択し、実行を指示する。このとき、ユーザは、S/Lキーを3回キータッチして、新規メール作成を選択する。このときの状態を図11(b)に示す。図11(b)に示すように、3回のキータッチによって、カーソルは、新規メール作成に移動している。なおユーザの指は、3回目のキータッチの後、キートップ(S/Lキー)に接触したままである。そして、ユーザは、カーソルを新規メール作成に合わせことを確認し、指を接触させたままのS/Lキーに対して、キー押し込みを行う。入力検知部9は、キー押し込みを検出し(ステップS24/YES)、CPU1に対して、S/Lキーがキー押し込みされたことを通知する(ステップS25)。
【0032】
CPU1は、入力検知部9からの通知を受け、表示制御部10を介して、表示部8に電子メール作成用の画面(電子メール作成画面)を表示させる。このときの状態を図6(a)に示す。なお、図6(a)では、割付文字表示領域15に「かきこくけこ」が表示された状態を示しているが、割付文字表示領域15には何も表示されていない。図6(a)に示すように、電子メール作成画面は、メール表示領域12と、メール本文表示領域13と、変換候補表示領域14と、割付文字表示領域15とで構成される。メール表示領域12は、入力された送信先のアドレス、サブジェクト及びメール本文が表示される領域である。メール本文表示領域13は、メール表示領域12の一部であり、メール本文が表示される領域である。変換候補表示領域14は、入力された文字に関連する文字列や絵文字など(以下、変換候補という)が表示される領域である。割付文字表示領域15は、所定のキーに対してキータッチが行われた場合に、そのキーに割り付けられている文字(割付文字)が表示される領域である。このように構成された電子メール作成画面における文字入力については後述する。
【0033】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザが電子メール作成画面を呼び出す場合、1つのキー(ここでは、S/Lキー)だけを使用する。つまり、ユーザは、カーソルキーや決定キーを使用することなく、所望の機能の実行指示を行うことができる。従って、複数種のキーを操作することで生じやすいキーの押し間違い等を防ぐことができ、スムーズなキー入力を実現できる。
【0034】
電子メール作成機能における文字入力のときの動作を図5、図6、図7を参照して説明する。図6(a)に示す電子メール作成画面が表示された携帯電話機において、入力検知部9は、キー操作を待ち受ける(ステップS1)。本実施形態では、例として、日本語入力によって電子メールを作成する場合とする。また、以下の説明では、電子メールの本文に「会議」と入力する場合を例として説明する。ユーザは、「会議」と入力したいので、図1に示す入力部7を構成するテンキーのうち、「2 か」キーをキータッチする。入力検知部9は、キータッチを検出し(ステップS2/YES)、CPU1に対して、「2 か」キーがキータッチされたことを通知する(ステップS3)。
【0035】
CPU1は、入力検知部9からの通知を受け、ROM2に格納されている割付文字情報を取得する。割付文字情報とは、複数のキー毎に、割り付けられている文字(割付文字)を示す情報である。例えば、「2 か」キーには、か行の各文字が割付文字として割り付けられていることを示す。そして、CPU1は、この割付文字情報に基づいて、表示制御部10を介して、表示部8に割付文字を表示させる。図6(a)に示すように、表示部8の割付文字表示領域15には「かきこくけこ」の各文字が表示される。また、割付文字表示領域15において、一番左の「か」にカーソルが表示される。なお、カーソルは、「2 か」キーの一回のキータッチで、右に一文字分移動する。また、このとき、変換候補表示領域14には、カーソル表示されている「か」に関連する変換候補は表示されてない。また、図6(a)の段階で、他のテンキーがキータッチされても、割付文字表示領域15の割付文字が切り替わって表示されるだけであり、文字入力は行われない(文字入力は、キータッチではなく、キー押し込みによって行われる)。
【0036】
このように、本実施形態によれば、ユーザが所定のキーをキータッチするだけで、そのキーに割り付けられている文字が一覧となって表示される。よって、ユーザは、所望の文字を探しやすくなるので、所望のキーの選択が容易になる。なお、上記説明では、ユーザが最初から「2 か」キーを見つけたように記載しているが、実際には、テンキーの各キーを適当にキータッチし、そのたびに割付文字表示領域15に表示される割付文字の一覧を見て、所望の文字(キー)を見つける。よって、本実施形態によれば、ユーザは、キートップの文字表示を見なくても、割付文字表示領域15の表示を見ながらキータッチを何度か繰り返すうちに、所望の文字(キー)を見つけることができる。
【0037】
次に、ユーザは、割付文字表示領域15において「か」にカーソルが合っていることを確認する。そして、ユーザは、「会議」の頭文字となる「か」を入力するために、「2 か」キーに対してキー押し込みを行う。入力検知部9は、キー押し込みを検出し(ステップS4/YES)、CPU1に対して、「2 か」キーがキー押し込みされたことを通知する(ステップS5)。
【0038】
CPU1は、入力検知部9からの通知を受け、表示制御部10を介して、表示部8のメール本文表示領域13に「か」を表示させる。また、CPU1は、「か」をRAM3等の文字バッファに入力する。さらに、CPU1は、ROM2に格納されている変換候補情報を取得する。変換候補情報とは、文字毎に、当該文字の変換候補を示す情報である。例えば、「か」という文字には、「から 会議 確認 風邪 火曜日 かも」という各文字列が変換候補として割り付けられていることを示す。そして、CPU1は、取得した変換候補情報に基づいて、表示制御部10を介して、変換候補表示領域14に変換候補を表示させる。このときの状態を図6(b)に示す。図6(b)に示すように、メール本文表示領域13には「か」が表示され、変換候補表示領域14には変換候補として「から 会議 確認 風邪 火曜日 かも」が表示される。
【0039】
次に、ユーザは、「会議」の「い」の入力を行うことになる。よって、二次検知は検出されないで(ステップS6/NO)、再びキー待ち受けに戻る(ステップS1)。以降の処理の詳細は上述した通りなので省略し、ユーザ操作及び画面遷移についてのみ説明する。ユーザは、各テンキーに対してキータッチを行い、「い」が割り付けられているキーを探す(ステップS1〜ステップS2/YES〜ステップS4/NO)。そして、ユーザが「1 あ」キーにキータッチを行うと(ステップS2/YES)、割付文字表示領域15に「あいうえお」が表示される(ステップS3)。このときの状態を図6(c)に示す。ユーザは、所望の「い」を見つけたので、カーソルを「い」に合わせるために、もう一度キータッチを行う。このときの状態を図7(d)に示す。そして、ユーザは「1 あ」キーに対してキー押し込みを行う(ステップS4/YES)。このときの状態を図7(e)に示す。図7(e)に示すように、メール本文表示領域13には「か」に続いて「い」が入力されて「かい」と表示され、また、変換候補表示領域14には「かい」の変換候補として「会議 会社 買い 書いて 買い物」が表示される(ステップS5)。
【0040】
ここで、ユーザは、変換候補表示領域14の最上段の一番左に「会議」が表示されたことを確認し、「1 あ」キーから指を離さないように指を持ち上げて、続けて「1 あ」キーに対してキー押し込みを行う(ステップS6/YES)。すなわち、入力検知部9において、有接点機構スイッチは、ステップS4のキー押し込みによる閉状態(図4参照)から一旦開状態(図3参照)となり、ステップS6のキー押し込みによって再び閉状態(図4参照)となる。入力検知部9は、キー押し込みを検出すると(ステップS6/YES)、CPU1に対して、「1 あ」キーが立て続けにキー押し込みされたことを通知する(ステップS7)。
【0041】
CPU1は、入力検知部9からの通知を受け、表示制御部10を介して、表示部8のメール本文表示領域13に表示されている「かい」の文字変換を行う、すなわち、CPU1は、表示制御部10を介して、メール本文表示領域13に表示されている「かい」を消去させ、変換候補表示領域14の最上段の一番左に表示されている変換候補の「会議」を、メール本文表示領域13に表示させる。このときの状態を図7(f)に示す。図7(f)に示すように、メール本文表示領域13には、ユーザが所望の「会議」の文字が表示されている。これにより、「会議」という文字の文字入力が完了する。
【0042】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザが文字入力(文字変換を含む)を行う場合、テンキーだけを使用する。つまり、ユーザは、カーソルキーや決定キーを使用することなく、所望の文字入力を行うことができる。従って、複数種のキーを操作することで生じやすいキーの押し間違い等を防ぐことができ、スムーズなキー入力を実現できる。また、本実施形態によれば、キートップの文字表示が判別し難い人でも、割付文字が大きく画面表示されるので、所望のキーを見つけやすく選択しやすい。また、本実施形態によれば、暗闇の中で携帯電話機を使用する場合において、キートップの文字表示を確認することなしに、バックライトつきの表示画面を見ながらキーに触れることで所望のキーを探すことができる。
【0043】
また、文字入力では、文字変換(例えば、かなと漢字の変換等)を使用することが多いが、キーに割り付けられた複数の文字から所望の文字を選択している途中にも、変換候補がその都度変わって表示されるため、わずらわしさが伴っていた。しかし、本実施形態によれば、文字入力において、例えばかなと漢字の文字変換を用いる場合に、変換候補を決定するまでの文字選択段階では、無効な変換候補を表示することによる思考妨害をなくして、考えるとおりの順番で所望の文字変換を行うことができる。その理由は、本実施形態では、かなによるテキスト入力を行っているときには、一次検知によりキーに割り付けられた複数の文字から特定の文字に至るが、その過程である文字選択途中では、変換候補リストを更新することをしない。そして、ユーザが所望の文字が割り付けられたキーを押し込んで二次検知を得て文字を確定してから、初めて変換候補リストを更新するようにするためである。もし、最初に確定した文字だけでは変換候補リストから所望の変換が得られない場合には、続けて別のキーや同じキーに触れることで、次に入力する文字を確定する操作を繰り返す。そして、変換候補リストの先頭に所望の変換候補が来た場合に、キーを離さずにキー押し込みを再度行うことで二次検知を二度発生させて、かな漢字変換の確定を行う。
【0044】
〔第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態の携帯電話機の構成は、上記第1の実施形態で説明した図1〜図4と基本的には同様であるので、ここでの説明は省略する。本実施形態では、文字入力のときに、複数のキーを用いて、既存の割付を一時的に変更する割付変更を行う。
【0045】
本実施形態の携帯電話機(キー入力装置)の動作(本発明のキー入力方法の一実施形態)について説明する。なお、以下の説明では、文字入力の例として、上記第1の実施形態と同様に、ユーザが電子メール作成を行う場合を例とする。
【0046】
電子メール作成機能における文字入力のときの動作を図8、図9を参照して説明する。図6(a)に示す電子メール作成画面が表示された携帯電話機において、入力検知部9は、キー操作を待ち受ける(ステップS11)。以下の説明では、例として、日本語入力によって電子メールの本文に「会議」と入力する場合とする。ユーザは、「会議」と入力したいので、図1に示す入力部7を構成するテンキーのうち、「2 か」キーをキータッチする。入力検知部9は、キータッチを検出し(ステップS12/YES)、CPU1に対して、「2 か」キーがキータッチされたことを通知する(ステップS13)。
【0047】
CPU1は、入力検知部9からの通知を受け、ROM2に格納されている割付文字情報及び変更割付情報を取得する。割付文字情報は、上記第1の実施形態で説明したので、ここでの説明は省略する。変更割付情報とは、既存の割付をどのように変更するかを示す情報である。「2 か」キーには、既存の割付として、か行の各文字である「かきくけこ」が割り付けられているが、本実施形態の割付変更では、これら各文字を、例えば「2 か」キーとその周辺のキーとに一文字ずつ割り付けるよう変更する。割付変更の一例を図8(a)に示す。図8(a)に示すように、か行の各文字は、「か あ」キーを含め、「か あ」キーの周囲の各キーにそれぞれ割り付けられる。「か」は「2 か」キーに割り付けらる(これは既存の割付と変わらない)。「き」はClrキーに割り付けられる。「く」は「3 さ」キーに割り付けられる。「け」は「5 な」キーに割り付けられる。「こ」は「1 あ」キーに割り付けられる。本実施形態の変更割付情報は、図8(a)に示す割付変更の設定を内容とする。CPU1は、取得した割付文字情報及び変更割付情報に基づいて、既存の割付を図8(a)に示す割付に変更する。また、CPU1は、取得した割付文字情報及び変更割付情報に基づいて、表示制御部10を制御して、表示部8の割付文字表示領域15に図8(b)に示す表示をさせる。図8(b)に示すように、割付文字表示領域15には、各割付文字「かきくけこ」と、変更後の割付設定(図8(a)に示すもの)が表示される。
【0048】
ユーザは、割付文字表示領域15の表示を見て、「会議」の頭文字となる「か」を入力するために、「か」が割り付けられている「2 か」キーに対してキー押し込みを行う。入力検知部9は、キー押し込みを検出し(ステップS14/YES)、CPU1に対して、「2 か」キーがキー押し込みされたことを通知する(ステップS15)。ステップS15、S16の動作は、上記第1の実施形態で説明した図5のステップS5、S6と同じであるので、ここでの説明は省略する。
【0049】
続いて、ユーザが「会議」の「い」の入力を行う場合も上記同様となる。すなわち、ユーザが「1 あ」キーをキータッチすると、入力検知部9は、キータッチを検出し(ステップS12/YES)、CPU1に対して、「1 あ」キーがキータッチされたことを通知する(ステップS13)。
【0050】
CPU1は、「1 あ」キーに対応する、割付文字情報及び変更割付情報をROM2から取得する。ここでの変更割付情報は、例えば、図8(c)に示す割付設定とする。すなわち、あ行の各文字が、「1 あ」キーとその周辺のキーに割り付けられる。CPU1は、取得した割付文字情報及び変更割付情報に基づいて、既存の割付を変更するとともに、表示制御部10を介して割付文字表示領域15に表示を行わせる。このときの状態を図8(d)に示す。図8(d)に示すように、割付文字表示領域15には、各割付文字「あいうえお」と、変更後の割付設定(図8(c)に示すもの)が表示される。
【0051】
ユーザは、割付文字表示領域15の表示を見て、「会議」を構成する文字の「い」を入力するために、「い」が割り付けられているConキーに対してキー押し込みを行う。このとき、ユーザは、「1 あ」キーをキータッチしたままの状態で、Conキーに対してキー押し込みを行う。入力検知部9は、キー押し込みを検出し(ステップS14/YES)、CPU1に対して、Conキーがキー押し込みされたことを通知する(ステップS15)。ステップS15〜S17の動作は、上記第1の実施形態で説明した図5のステップS5〜S7と同じであるので、ここでの説明は省略する。
【0052】
以上説明したように、本実施形態によれば、上記第1の実施形態のように、割付文字表示領域15に表示された割付文字の中から所望の文字を選択する場合に、キータッチを何度か行って選択する必要がなく、一度のキー押し込みで所望の文字を入力することができる。
【0053】
なお、上記第2の実施形態では、図1に示す入力部7のキーを用いて割付変更を行う場合について説明したが、これに限定されず割付変更は可能である。その他の例について図10を用いて説明する。
【0054】
図10(a)に示すように、本実施形態の携帯電話機の入力部7において、補助キー30を複数設けるようにする。図10(a)では、入力部7の左端と右端に5つずつ、また、入力部7の下部に3つの補助キー30を設けた例を示している。補助キー30は、通常時は特定の文字や機能は割り付けられておらず、変更割付のときに使用されるキーである。補助キー30の構造は、図3及び図4に示す一次検出及び二次検出が可能な構成とする。
【0055】
そして、補助キー30を用いて、例えば、あ行の各文字について割付変更する場合、図10(b)に示すような割付となる。図10(b)に示すように、「1 あ」キーの左側に位置する補助キーに「え」が割り付けられる。図8(c)に示す割付では、「え」は、「1
あ」キーの右斜め下に位置する「5 な」キーに割り付けられていた。この割付において、ユーザが「え」を入力したい場合、「1 あ」キーをキータッチしたまま、「5 な」キーをキー押し込みすることになる。しかし、「1 あ」キーに指を接触させたまま、斜めに位置する「5 な」キーを押下することは難しい。そこで、補助キー30を用いて、図10(b)に示すように、斜めに位置するキーを用いずに上下左右方向のキーに割付変更するようにすることで、ユーザはキー押し込みを行いやすくなる。このように、図10(a)に示す補助キー30を用いれば、第2の実施形態における割付変更のときに、常に上下左右方向に割り付けることができる。
【0056】
上記説明において、補助キー30の構造を一次検出及び二次検出が可能な構成としたが、一次検出のみを行える構成としてもよい。この場合、補助キー30は静電容量タッチセンサで構成されるが、これに限定されない。例えば、補助キー30は、受光量によりON/OFF切り替えるセンサ(受光量が所定の値のときをOFFとし、ユーザの指が覆い被さることで受光量が減少したときをONとする)で構成してもよい。
【0057】
以上、本発明の各実施形態について説明したが、上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
【0058】
例えば、上述した各実施形態における動作(各フローチャートに示す動作)は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
【0059】
ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させてもよい。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させてもよい。
【0060】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。
【0061】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送してもよい。または、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送してもよい。コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0062】
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、携帯電話など、キー数が少なく、かつ個々のキーに複数個の機能や動作を割り付けている小型装置に利用できる。かな漢字変換など、文字の並びで特定文字列を求める携帯電話、PDAや店頭の端末装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の一実施形態である携帯電話機の外観を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施形態である携帯電話機(キー入力装置)の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態である携帯電話機の入力検知部の構成を示し、有接点機構スイッチが開状態であるときを示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態である携帯電話機の入力検知部の構成を示し、有接点機構スイッチが閉状態であるとき示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態である携帯電話機(キー入力装置)の文字入力の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態である携帯電話機(キー入力装置)の電子メール作成画面の遷移例を示す正面図である。
【図7】本発明の一実施形態である携帯電話機(キー入力装置)の電子メール作成画面の遷移例を示す正面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態である携帯電話機(キー入力装置)の割付変更の動作に係り、(a)及び(c)は割付変更の一例を示す図であり、(b)及び(d)は割付変更のときの割付文字表示領域の表示例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態である携帯電話機(キー入力装置)の文字入力の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施形態である携帯電話機(キー入力装置)の別例に係り、(a)は補助キーを設けた入力部の外観を示し、(b)は補助キーを用いた割付変更の一例を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施形態である携帯電話機(キー入力装置)の機能実行指示の動作に係り、(a)及び(b)は機能選択画面の遷移例を示し、(c)は機能実行指示の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0065】
1 CPU
2 ROM
3 RAM
4 通信部
5 マイク
6 スピーカ
7 入力部
8 表示部
9 入力検知部
10 表示制御部
12 メール表示領域
13 メール本文表示領域
14 変換候補表示領域
15 割付文字表示領域
17 機能選択一覧
20 バス
21 キートップ
22 タッチ導線
24 導線保護層
25 導線保持板
30 補助キー
41 動接点ドーム
42 共通導線
43 固定接点
45 接点保持板
51 構造部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種情報を表示する表示手段と、
文字又は機能が個別に割り付けられている複数のキーと、
前記複数のキーに対するキー接触を、前記複数のキー毎に検知する一次検知手段と、
前記一次検知手段によりキー接触が検知された状態でキー押下を検知する二次検知手段と、
前記一次検知手段及び前記二次検知手段の検知を受けて所定の制御を行う制御手段と、を有し、
前記制御手段は、
前記一次検知手段によりキー接触が検知された場合に、前記キー接触が検知されたキーに割り付けられている文字又は機能を前記表示手段に表示させ、
前記二次検知手段によりキー押下が検知された場合に、前記接触が検知されたキーに割り付けられている文字又は機能を確定することを特徴とするキー入力装置。
【請求項2】
前記一次検知手段を静電容量式タッチセンサで構成し、
前記二次検知手段を有接点の機構スイッチで構成することを特徴とする請求項1記載のキー入力装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
所定の文字を確定した後で、前記確定した文字の変換候補を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1又は2記載のキー入力装置。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記複数のキー毎に複数の文字が割り付けられており、前記一次検知手段により所定のキーに対するキー接触が検知された場合、前記キー接触が検知されたキーに割り付けられた複数の文字を、前記キー接触が検知されたキーを含む複数のキーに割り付ける割付変更を行い、
前記割付変更により変更された割付を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のキー入力装置。
【請求項5】
前記割付変更により割り付けられる複数のキーは、前記キー接触が検知されたキーの周辺に位置するキーであることを特徴とする請求項4記載のキー入力装置。
【請求項6】
前記周辺に位置するキーは、前記文字又は機能が個別に割り付けられた複数のキーとは別に設けられた、前記一次検知手段と同じ機能を有するキーを含むことを特徴とする請求項5記載のキー入力装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載のキー入力装置を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
文字又は機能が個別に割り付けられている複数のキーのうち、所定のキーに対するキー接触を検知する一次検知ステップと、
前記一次検知ステップによりキー接触が検知されたキーに割り付けられている文字又は機能を表示する第1の表示ステップと、
前記一次検知ステップによりキー接触が検知された状態でキー押下を検知する二次検知ステップと、
前記二次検知ステップによりキー押下が検知された場合に、前記一次検知ステップによりキー接触が検知されたキーに割り付けられている文字又は機能を確定する確定ステップと、
を有することを特徴とするキー入力方法。
【請求項9】
前記確定ステップの後で、前記確定ステップにより確定された文字の変換候補を表示する第2の表示ステップをさらに有することを特徴とする請求項8記載のキー入力方法。
【請求項10】
前記複数のキー毎に複数の文字が割り付けられており、前記一次検知ステップにより所定のキーに対するキー接触が検知された場合、前記キー接触が検知されたキーに割り付けられた複数の文字を、前記キー接触が検知されたキーを含む複数のキーに割り付けるように一時的に変更する割付変更ステップと、
前記割付変更ステップにより変更された割付を表示する第3の表示ステップと、
をさらに有することを特徴とする請求項8又は9記載のキー入力方法。
【請求項11】
請求項8から10のいずれか1項に記載のキー入力方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−15282(P2010−15282A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−173080(P2008−173080)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】