説明

クロック制御装置及び電子機器

【課題】電源電圧の立ち上がりを緩やかにして電源や回路の保護を図ること、オーバートーンで期待した周波数のクロックを確実に得ること、並びに電源投入後可能な限り早い時点で何らかのクロックを得ることが可能なクロック制御装置を提供する。
【解決手段】所定のクロックを供給するクロック供給手段2と、所定時間を計測するタイマ4と、タイマ4を起動すると共にクロック供給手段2の動作を制御するコントローラ3と、を備える。コントローラ3は、外部制御手段5等の外部からのクロック制御指示に従ってクロック供給手段2の動作を停止させると共にタイマ4を起動し、タイマ4が所定時間の計測を終了した後に、クロック供給手段2の動作を再開させると共に外部に対してクロック制御完了を通告する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クロック制御装置及び電子機器に関し、より詳細には、各種電子機器における、安定・確実なクロックを供給するためのクロック制御装置、及びそのクロック制御装置を備えた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
マイクロコンピュータ等の電子回路を搭載した各種の電子機器において、その動作タイミングを決定するため、クロックと呼ばれる信号が多種多様に用いられている。そのクロック生成の元となるのは、水晶振動子又はセラミック製の振動子を用いた発振回路であり、良く用いられる回路形態としてはIC(半導体集積回路)のインバータを用いたものがある。
【0003】
図5は、従来技術による、水晶振動子或いはセラミック振動子を用いた発振回路の回路構成例を示す図で、図中、11は抵抗、13は振動子、14,15はコンデンサ、16はインバータ、20は発振回路である。図5で例示する発振回路20は、論理反転を行うインバータ16、水晶振動子或いはセラミック振動子13、インバータ16にアナログ的な動作を行わせるための動作点を設定するための抵抗11、及びコンデンサ14,15を備え、これらの素子により、所謂コルピッツ発振回路として動作する。また、クロックを生成する発振回路は、ICやLSI(大規模集積回路)の内部に集積されていることもあるが、何れの場合も図5と等価な回路が用いられていることが多い。
【0004】
一方で、近年の電子機器の動作速度の高速化に伴い、生成すべきクロックの周波数も高くなってきている。クロックの周波数を決定する主要素である水晶振動子或いはセラミック振動子は、発振周波数が高くなるにつれて薄くまた小さくなるため、加工や取扱いが幾分難しくなる。
【0005】
この問題を回避するため、高い周波数のクロックが要求されている場合には、水晶振動子やセラミック振動子として、その厚みや大きさに見合った本来の周波数(基本周波数)の整数倍の高調波の周波数(オーバートーン)で発振し易いものを用い、基本周波数より高いオーバートーンの周波数のクロックを得る手法が広く用いられている。この手法では、多くの場合、基本周波数の3倍の周波数である3倍オーバートーンと呼ばれる周波数での発振動作を行わせている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、オーバートーンでの発振を行わせようとする場合、水晶振動子やセラミック振動子は、その厚みや大きさに応じた本来の周波数(基本周波数)でも発振する可能性を有している。もし、オーバートーンでの発振を期待して振動子を選択して発振回路を構成したのにも拘わらずこの基本周波数で発振を続けた場合、クロックの周波数は本来期待したものから大幅に低いものとなり、電子機器の処理時間やタイミングなど動作に大きな影響を与えることになる。
【0007】
このような基本周波数での発振が生じる原因の一つとして、発振回路に供給される電源電圧の立ち上がり速度が挙げられる。電源電圧が十分なレベルに達した状態或いは急速に立ち上がった状態で発振を開始するのであれば、基本周波数での発振が生じることはないが、電源電圧の立ち上がりが緩やかな場合には、その立ち上がり途中において基本周波数で発振を開始するため、電源電圧が本来の値に達した後もそのまま基本周波数での発振を続け易く、期待されるオーバートーン周波数への発振周波数の遷移は生じ難い。
【0008】
また、電源電圧の立ち上がりが緩やかな状態であっても、基本周波数では無くオーバートーン周波数で発振させることは可能である。例えば、電源電圧が十分なレベルに達するまではリセット信号を発し続けるパワーオンリセット回路を用いて、電源電圧が十分な値となるまではクロックの発振回路の動作自体を停止させておく手法が挙げられる。この手法は、電源電圧が緩やかに立ち上がる過程ではなく十分に立ち上がってから、発振を開始させるため、基本周波数での発振を継続する可能性は低くなる。
【0009】
しかしながら、この手法では、電源電圧が十分なレベルに達するまでクロックが生成されないことになる。従って、電源投入後かなりの時間、電子機器としては何の処理も設定もなされないままの状態が続いてしまう。実際、特にマイコンを使った電子機器においては、電源が投入されてから可能な限り早期に最低限の初期設定等の処理を行っておきたいことが多く、クロックが生成されない時間が長いことは問題になる。
【0010】
また、電源電圧の立ち上がりを急峻なものにした場合には、基本周波数での期待せぬ発振は回避し易くなるものの、電子機器の電源系統に多数存在するバイパスコンデンサへの充電電流が過大となること、並びにその充電電流で電源やバイパスコンデンサ自体に負担が掛かってその寿命や信頼性を損なうこと、並びに電源系統で振動的な過渡応答が生じると電子機器の回路全体を損傷する危険性があることなど、様々な問題を生じ得る。従って、電源電圧の立ち上がりを急峻なものとすることは余り好ましいものではない。
【0011】
上述のごとく、従来技術においては、電源電圧の立ち上がりを緩やかにして電源や回路の保護を図ること、オーバートーンで期待した周波数のクロックを確実に得ること、並びに電源投入後可能な限り早い時点で何らかのクロックを得ることを、同時に実現することは困難であった。
【0012】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、電源電圧の立ち上がりを緩やかにして電源や回路の保護を図ること、オーバートーンで期待した周波数のクロックを確実に得ること、並びに電源投入後可能な限り早い時点で何らかのクロックを得ることが可能なクロック制御装置、及びそのクロック制御装置を備えた電子機器を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係るクロック制御装置は、上述のごとき課題を解決するために、所定のクロックを供給するクロック供給手段と、所定時間を計測するタイマと、該タイマを起動すると共に、前記クロック供給手段の動作を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、外部からのクロック制御指示に従って前記クロック供給手段の動作を停止させると共に前記タイマを起動し、前記タイマが前記所定時間の計測を終了した後に、前記クロック供給手段の動作を再開させると共に外部に対してクロック制御完了を通告することを特徴としたものである。
【0014】
また、本発明に係る電子機器は、前記クロック制御装置を備え、該クロック制御装置に前記クロック制御指示を出力する手段をさらに備え、前記クロック制御装置から供給されるクロックによって、当該電子機器の動作タイミングを決定することを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、電源電圧の立ち上がりを緩やかにして電源や回路の保護を図ること、オーバートーンで期待した周波数のクロックを確実に得ること、並びに電源投入後可能な限り早い時点で何らかのクロックを得ることを、同時に実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係るクロック制御装置の一構成例を示す図で、図中、1はクロック制御装置、2はクロック供給手段、3はコントローラ、4はタイマ、5は外部制御手段である。
【0017】
クロック制御装置1は、クロック供給手段2、コントローラ3、及びタイマ4で構成される。また、外部制御手段5は、クロック制御装置1からのクロック出力を、外部制御手段5を含む電子機器の動作タイミングを決定するために使用すると共に、クロック制御装置1の動作を、クロック制御指示を出力することで制御する手段であり、例えば、マイクロコンピュータが挙げられる。なお、図1でクロック制御装置1と共に外部制御手段5も併せて図示しているように、本発明に係る電子機器は、主としてクロック制御装置1と共に外部制御手段5を備えるものとする。
【0018】
クロック供給手段2は、所定のクロックを供給する手段であって発振回路等で構成すればよく、クロックを発生させる(生成する)手段であることから、クロック生成手段ともいえる。クロック供給手段2の詳細については後述するが、オーバートーンでの発振動作を行わせるものであって、例えば発振の動作の開始と停止を切り替えるイネーブル信号ENABLEを入力として有している。クロック供給手段2は、このENABLEが論理レベルHの時に、発振動作を行ってクロックを発生してクロック出力CLKOUTを生成する。このクロック出力CLKOUTは、外部制御手段5へと供給される。
【0019】
タイマ4は、所定時間を計測する手段で、例えば、入力としてトリガ信号TRIGを有しており、この立ち上がりエッジに同期して論理レベルLとなり、所定時間経過の後に論理レベルHとなる出力TIMEOUTを有する。
【0020】
また、タイマ4に設定する計測時間の値については、クロック供給手段2からの発振出力がオーバートーンよりも低い基本周波数であった場合に、その発振動作を一時完全に停止させることができるだけのものであればよく、通常は基本周波数での発振波形の10周期〜100周期分もあれば十分である。例えば、基本周波数が10MHzであれば1μs〜10μsもあれば十分であるが、この程度の計測時間を有するタイマを準備することが面倒であれば、もっと長い、数ms程度のものであっても構わない。また、動作の原理からも明らかなように、計測時間の精度も必要無い。
【0021】
コントローラ3は、タイマ4を起動すると共にクロック供給手段2の動作を制御する手段で、例えば、クロック供給手段2に対して発振の動作と開始/停止を制御する信号ENABLEを与えると共に、タイマ4に対してはトリガ信号TRIGを与える。
【0022】
また、コントローラ3は、外部からのクロック制御指示に従ってクロック供給手段2の動作を停止させると共にタイマ4を起動し、タイマ4が所定時間の計測を終了した後に、クロック供給手段2の動作を再開させると共に外部に対してクロック制御完了を通告する。コントローラ3は、例えば、外部制御手段5からクロック制御指示信号CONTROLを入力として受け取り、これが論理レベルHとなった時点を基準として上述のENABLEとTRIGの信号を制御し、タイマ4からは計測時間満了を示す信号TIMEOUTを入力として受け取る。コントローラ3は、タイマ4からのTIMEOUTが論理レベルHとなった時点で、アクティブ論理レベルHのクロック制御完了信号COMPLETEを外部制御手段5へ出力する。
【0023】
上述したクロック制御装置1の動作例を、その動作のタイミングチャートである図2を併用して、以下に説明する。
【0024】
まず、電源が供給されたときなど、外部制御手段5は初期動作として、クロック制御指示信号CONTROLを論理レベルLとする(図2のタイミング(a)を参照)。これは、所謂電源ON時のリセットの際に、ハードウェア的にこの信号CONTROLが設定されるように外部制御手段5を構成しておけばよく、電源ONでのリセット時のハードウェア的設定は通常普遍的に行われている手法であるので、ここではこれ以上言及しない。また、コントローラ3は、信号CONTROLが論理レベルLにされているので、外部制御手段5に対する信号COMPLETEを同じく論理レベルLに設定する。
【0025】
信号CONTROL及び信号COMPLETEが論理レベルLに設定されたことを受けて、コントローラ3はクロック供給手段2へのENABLEを論理レベルH、タイマ4へのTRIGを論理レベルLとして、クロック供給手段2に対してまずは発振動作を開始させる(図2のタイミング(b)を参照)。これに従い、クロック供給手段2からはクロック出力CLKOUTが出力される。
【0026】
なお、このタイミング(a)からタイミング(b)までを図2では説明のために長く示しているが、実際の回路構成においてはハードウェア的に信号CONTROLが論理レベルLに設定されるのと信号ENABLEが論理レベルHに設定されるのとはほぼ同時であり、タイミング(a)とタイミング(b)は僅かな時間差或いは同一のタイミングとなる可能性が高く、またその場合でも動作上全く問題とはならない。
【0027】
外部制御手段5は、このクロック出力CLKOUTを利用して動作を開始し、周辺機器・部位の初期設定等の初期動作を行う。この時のクロック出力CLKOUTの周波数は、期待するオーバートーン発振での高い周波数では無く、基本周波数での低い周波数のものである可能性もある。しかしながら、低い周波数のものであっても、クロックが供給されれば外部制御手段5は周辺機器・部位の初期設定等を取り敢えず実行することができる。
【0028】
周辺機器・部位の初期設定等を行った後、外部制御手段5はコントローラ3に対してクロック制御指示信号CONTROLを少しの間論理レベルHとする(図2のタイミング(c)を参照)。これを受けてコントローラ3は信号TRIGを短時間だけ論理レベルHとしてタイマ4を起動すると共に、信号ENABLEを論理レベルLとしてクロック供給手段2の発振動作を停止させる。この初期設定等を行っている間に、電源の電圧は十分なレベルへと立ち上がっていることが期待できる。
【0029】
タイマ4で計時した所定の時間が経過して図2のタイミング(d)になると、タイマ4は信号TIMEOUTを論理レベルHにする。これに従い、コントローラ3は信号ENABLEを論理レベルHとしてクロック供給手段2の発振動作を再開させると共に、信号COMPLETEを論理レベルHとして外部制御手段5に対してクロックの制御動作シーケンスが終了したことを通告する。
【0030】
この信号COMPLETEは、外部制御手段5への割込み信号として外部制御手段5の起動信号として使用してもよいし、或いは単に電源ON後の一連の起動処理シーケンスの一つのステップが終了したことを確認するための信号として利用してもよい。なお、この信号COMPLETEは、全く何にも利用しなくても構わない。
【0031】
既に述べたように、オーバートーン周波数での発振動作を行わせる際に、それよりも低い基本周波数で発振を継続してしまうのは、電源の電圧が十分に立ち上がっていない状態で発振を開始してしまう場合に多い。しかし、上述したクロックの制御シーケンスによれば、電源ON時に仮に基本周波数での発振を開始したとしても、一旦クロック供給手段2の発振動作を停止させるので、発振を再開させる際には電源の電圧が十分に立ち上がったレベルであり、その結果オーバートーン周波数でのクロックが期待通り得られることになる。
【0032】
しかも、もし電源ON時から発振動作を一時停止するまでの間、低い基本周波数でのクロックしか得られなかったとしても、外部制御手段5はその低いクロックででも動作を行うことが可能であるので、電源ON後に可能な限り早期に急いで行っておきたい周辺機器・部位の初期設定等を取り敢えず行っておくことが可能となる。急いで行いたい処理が一段落した時点で上述の発振動作の一時停止と再開のシーケンスを行えば、その後は本来期待するフルスピードのクロックに従い、高速の処理を行うことができる。
【0033】
このように、本発明に係るクロック制御装置では、外部からの制御指示信号に基づいてクロック供給手段(発振回路)の動作を一時停止し、再開させるものである。このため、水晶振動子やセラミック振動子をオーバートーンで発振させるクロック供給手段(発振回路)が、電源ON時の電圧の立ち上がりが緩やかなために仮により低い基本周波数のクロックを出力していたとしても、本来期待していた高い周波数のオーバートーンでのクロックを得るようにクロック供給手段の動作を正す(クロックの発振を移行させる)ことができる。換言すれば、電源ON時の電圧の立ち上がりを急峻にする必要が無く、電源自体或いは電源系統に設けられたバイパスコンデンサ、若しくは電源の供給を受ける電子機器の回路全体への負担を緩和して、信頼性を高めることができる。さらには、電源電圧が十分立ち上がり安定化するまで発振を行わせないようにする従来の方法とは異なり、本発明によれば、電源の立ち上がりが緩やかなものであったとしても、その当初から何らかの形でクロックを得ることができるので、マイクロコンピュータ等の外部制御手段はそのクロックに従い、電源ON後可能な限り早期に行いたい周辺機器・部位等の初期設定等を行うことができ、一段落した時点で正規の高速クロックを発振させ本来の動作速度を得ることも可能となる。
【0034】
すなわち、本発明によれば、電源電圧の立ち上がりを緩やかにして電源や回路の保護を図ること、オーバートーンで期待した周波数のクロックを確実に得ること、並びに電源投入後可能な限り早い時点で何らかのクロックを得ることを、同時に実現することが可能となる。
【0035】
図3は、図1のクロック制御装置におけるクロック供給手段の回路構成例を示す図で、図中、2はクロック供給手段(発振回路)、11は抵抗、12はNANDゲート、13は振動子、14,15はコンデンサである。
【0036】
図3で例示する発振回路2は、図5で説明した発振回路と同様に振動子13として水晶振動子やセラミック振動子を使用する発振回路であるが、その発振の動作の開始・停止を制御するため、図5のそれとは相違がある。図5ではインバータ16を用いていた処、図3ではNANDゲート12を用いており、その入力の1つが発振の動作の開始・停止を制御する信号ENABLEとなっている。このENABLEが論理レベルHの時、NANDゲート12は先の図5におけるインバータ16と同等の動作を行うが、ENABLEが論理レベルLになると発振動作は停止することになる。また、本発明に係る発振回路2は、ICやLSIの内部に集積されていることもあるが、その場合も図3と等価な回路を用いるとよい。
【0037】
図4は、図1のクロック制御装置におけるクロック供給手段を補足的に説明するための図で、このクロック供給手段としては不適当な回路構成例を示す図である。図4において、10はクロック供給手段(発振回路)であり、その他の構成要素は図3及び図5で説明したものと同様である。
【0038】
本発明では、クロック供給手段2を、図4のように、インバータ16の出力をNANDゲート12を介して通過の可否を制御するような構成としては上手く行かない。電源の立ち上がり途中で基本周波数で発振を開始・継続してしまっている発振回路の動作をオーバートーンでの発振へと移行させるためには、発振動作自体を一度停止させ、電源電圧が十分なレベルに達している状態で発振動作を再開させる必要がある。それに対し、図4の構成ではENABLEによってクロック出力CLKOUTは断続されるものの、発振動作自体が停止する訳では無いためである。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態に係るクロック制御装置の一構成例を示す図である。
【図2】図1のクロック制御装置の動作タイミングチャートである。
【図3】図1のクロック制御装置におけるクロック供給手段の回路構成例を示す図である。
【図4】図1のクロック制御装置におけるクロック供給手段を補足的に説明するための図で、このクロック供給手段としては不適当な回路構成例を示す図である。
【図5】従来技術による、水晶振動子或いはセラミック振動子を用いた発振回路の回路構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0040】
1…クロック制御装置、2,10,20…クロック供給手段(発振回路)、3…コントローラ、4…タイマ、5…外部制御手段、11…抵抗、12…NANDゲート、13…水晶振動子或いはセラミック振動子、14,15…コンデンサ、16…インバータ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のクロックを供給するクロック供給手段と、所定時間を計測するタイマと、該タイマを起動すると共に、前記クロック供給手段の動作を制御するコントローラと、を備えたクロック制御装置であって、前記コントローラは、外部からのクロック制御指示に従って前記クロック供給手段の動作を停止させると共に前記タイマを起動し、前記タイマが前記所定時間の計測を終了した後に、前記クロック供給手段の動作を再開させると共に外部に対してクロック制御完了を通告することを特徴とするクロック制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載のクロック制御装置を備えた電子機器であって、該クロック制御装置に前記クロック制御指示を出力する手段をさらに備え、前記クロック制御装置から供給されるクロックによって、当該電子機器の動作タイミングを決定することを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−209186(P2006−209186A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−16542(P2005−16542)
【出願日】平成17年1月25日(2005.1.25)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】