説明

グルカゴン受容体アンタゴニストとしてのスピロイミダゾロン誘導体

本発明は、一般式(I):
【化1】


[式中、環A、環B、R、R、Z、L及びLは、それぞれ独立して選択され、そして、本明細書に定義した通りである]の化合物、前記化合物を含む組成物、及びグルカゴン受容体アンタゴニストとしての前記化合物の使用方法、並びに2型糖尿病及びその関連疾患の治療又は予防方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(A):
【化1】

[式中、環A、環B、L、L、R、R及びZは、互いに独立して選択され、ここで;
は、結合、−N(R)−、−N(R)−(C(R5A)−(C(R−、−(C(R5A)−(C(R−(C(R5A)−N(R)−、−O−、−O−(C(R5A)−(C(R−、−(C(R5A)−(C(R−(C(R5A)−O−及び−(C(R5A)−(C(R−からなる群より選択され;
qは、それぞれ独立して、0ないし5までの整数であり;
rは、それぞれ独立して、0ないし3までの整数であり;
sは、0ないし5までの整数であり;
は、結合、−N(R)−、−N(R)−(C(R5A)−(C(R−、−(C(R−(C(R5A)−N(R)−、−O−、−O−(C(R5A)−(C(R−、−(C(R−(C(R5A)−O−、−S−、−S−(C(R5A)−(C(R−、−(C(R−(C(R5A)−S−、−S(O)−、−S(O)−(C(R5A)−(C(R−、−(C(R−(C(R5A)−S(O)−、−S(O)−、−S(O)−(C(R5A)−(C(R−、−(C(R−(C(R5A)−S(O)−、−(C(R−からなる群より選択され;
tは、それぞれ独立して、0ないし3の整数であり;
uは、それぞれ独立して、0ないし3の整数であり;
vは、1ないし5の整数であり;
環Aは、スピロシクロアルキル環又はスピロシクロアルケニル環を表し、ここで、前記環Aは、1つ以上の有効な環炭素原子が、0個ないし5個までの独立して選択されるR基で置換されるか;或いは
環Aは、スピロヘテロシクロアルキル環又はスピロヘテロシクロアルケニル環を表し、ここで、前記環Aは、1つ以上の有効な環炭素原子が、0個ないし5個までの独立して選択されるR基で置換され、そしてさらに環Aは、1つ以上の有効な環窒素原子が(存在する場合は)、0ないし3個までのR2A基で置換されてもよく;
環Bは、フェニル環であり、ここで、前記フェニル環は、(示されている−L−部及び−C(O)N(R)−Z部に加えて)1つ以上の置換基Rで更に置換されてもよく、ここでRは(存在する場合は)、それぞれ独立して、ハロ、−OH、−SF、−OSF、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ及び−O−ハロアルキルからなる群より選択されるか;又は
環Bは、N、O及びSから独立して選択される1ないし3個の環ヘテロ原子を含む5員の芳香族複素環であり、ここで、前記5員の芳香族複素環は、(示されている−L−部及び−C(O)N(R)−Z部に加えて)1つ以上の置換基Rで更に置換されてもよく、ここで、Rは(存在する場合は)、それぞれ独立して、ハロ、−OH、−SF、−OSF、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ及び−O−ハロアルキルからなる群より選択されるか;又は
環Bは、1ないし3個の環窒素原子を含む6員の芳香族複素環であり、ここで、前記6員の芳香族複素環は、(示されている−L−部及び−C(O)N(R)−Z部に加えて)1つ以上の置換基Rで更に置換されてもよく、ここで、Rは(存在する場合は)、それぞれ独立して、ハロ、−OH、−SF、−OSF、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ及び−O−ハロアルキルからなる群より選択され;
は、独立して、アリール及びヘテロアリールからなる群より選択され、ここで、Rの前記アリール及び前記ヘテロアリールは、非置換であるか、又は:
(1)ハロ、−OH、−CO、−C(O)R、−SR、−S(O)R、−SO、−SF、−OSF、CN、NO、−C(O)NR、−NR、−NR10−C(O)NR、−NR10−CO、−NR10−(CO)R、−NR10−SO、−SO−NR、−C(O)NR及び−OC(O)NR
(2)アルキル、アルコキシ、ヘテロアルキル、−O−ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル及びヘテロアルキニルであり、ここで、前記アルキル、アルコキシ、ヘテロアルキル、−O−ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル及びヘテロアルキニルは、それぞれ非置換であるか、又はハロ、−OH、−CO、−C(O)R、−SR、−S(O)R、−SO、CN、NO、−C(O)NR、−NR、−O−ハロアルキル、−NR10−C(O)−NR、−NR10−CO、−NR10−C(O)R、−NR10−SO、−SO−NR、−C(O)NR及び−OC(O)NRからそれぞれ独立して選択される1つ以上の基で独立して置換されてよく、及び
(3)アリール、−O−アリール、−C(O)−アリール、−S−アリール、−S(O)−アリール、−S(O)−アリール、−N(R)−アリール、−C(O)−N(R)−アリール、−N(R)−C(O)−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−C(O)−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−S(O)−ヘテロアリール、−S(O)−ヘテロアリール、−N(R)−ヘテロアリール、−C(O)−N(R)−ヘテロアリール、−N(R)−C(O)−ヘテロアリール、シクロアルキル、−O−シクロアルキル、−C(O)−シクロアルキル、−S−シクロアルキル、−S(O)−シクロアルキル、−S(O)−シクロアルキル、−N(R)−シクロアルキル、−C(O)−N(R)−シクロアルキル、−N(R)−C(O)−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、−O−ヘテロシクロアルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキル、−S−ヘテロシクロアルキル、−S(O)−ヘテロシクロアルキル、−S(O)−ヘテロシクロアルキル、−N(R)−ヘテロシクロアルキル、−C(O)−N(R)−ヘテロシクロアルキル、−N(R)−C(O)−ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニル、−O−シクロアルケニル、−C(O)−シクロアルケニル、−S−シクロアルケニル、−S(O)−シクロアルケニル、−S(O)−シクロアルケニル、−N(R)−シクロアルケニル、−C(O)−N(R)−シクロアルケニル、−N(R)−C(O)−シクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル、−O−ヘテロシクロアルケニル、−C(O)−ヘテロシクロアルケニル、−S−ヘテロシクロアルケニル、−S(O)−ヘテロシクロアルケニル、−S(O)−ヘテロシクロアルケニル、−N(R)−ヘテロシクロアルケニル、−C(O)−N(R)−ヘテロシクロアルケニル及び−N(R)−C(O)−ヘテロシクロアルケニルであり、ここで、これらはそれぞれ、非置換であるか、又は前記(1)及び(2)からそれぞれ独立して選択される1個ないし2個の基で独立して置換されてもよく、
から独立して選択される1つ以上の基で置換され;
は(存在する場合は)、それぞれ独立して:
(a)−OH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、1個ないし2個の−CO基で置換されたアルキル、アルコキシ、−O−ハロアルキル、ヒドロキシアルコキシ、1個ないし2個の−CO基で置換されたアルコキシ、−C(O)R、−CO、CN、−SO、−SF、−OSF、−C(O)NR及び−NOから独立して選択される0個ないし5個の基で置換されたフェニル、
(b)アルキル又はヘテロアルキルであって、それぞれ、−OH、オキソ、ハロ、ヘテロアルキル、重水素アルキル、アルコキシ、−O−ハロアルキル、−CO、並びに、−OH、ハロ、アリール、置換アリール、アルキル、アルコキシ、ヘテロアルキル、ハロアルキル、−O−ハロアルキル、ハロヘテロアルキル、−CO、CN、−S(O)R、−S(O)、−SF、−OSF、−C(O)NR及び−NOから独立して選択される0個ないし5個の基で置換されたフェニル、からそれぞれ独立して選択される0個ないし5個の基で独立して置換され、
(c)−NR10−C(O)−NR、−NR10−CO、−NR10−C(O)R、−NR、−NR10SO、−SO−NR、−C(O)NR及び−OC(O)−NR
(d)シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルケニルであって、それぞれ、−OH、オキソ、ハロ、ヘテロアルキル、アルコキシ、−O−ハロアルキル、−CO、並びに、−OH、ハロ、アリール、置換アリール、アルキル、アルコキシ、ヘテロアルキル、ハロアルキル、−O−ハロアルキル、ハロヘテロアルキル、−CO、CN、−S(O)R、−S(O)、−SF、−OSF、−C(O)NR、−NR10−C(O)R、−SO−NR及び−NOから独立して選択される0個ないし5個の基で置換されたフェニル、から独立して選択される0個ないし5個の基で置換され、
(e)ヘテロアリールであって、−OH、オキソ、ハロ、ヘテロアルキル、アルコキシ、−O−ハロアルキル、−CO、並びに、−OH、ハロ、アリール、置換アリール、アルキル、アルコキシ、ヘテロアルキル、ハロアルキル、−O−ハロアルキル、ハロヘテロアルキル、−CO、CN、−S(O)R、−S(O)、−C(O)NR、−NR10−C(O)R、−SO−NR、−SF、−OSF及び−NOから独立して選択される0個ないし5個の基で置換されたフェニル、から独立して選択される0個ないし5個の基で置換され、及び、
(f)−Si(アルキル)
からなる群より選択されるか;或いは、
環Aの同一原子に結合した2個のR基が一緒になって、カルボニル、オキシム、置換オキシム(前記オキシム置換基は、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシ置換アルキル及びシクロアルキルからなる群より独立して選択される)、スピロシクロアルキル、スピロへテロシクロアルキル、スピロシクロアルケニル及びスピロへテロシクロアルケニルからなる群より選択される部位を形成するか;或いは
環Aの隣接する環原子に結合した2個のR基が一緒になって、5員ないし6員の芳香族若しくは芳香族複素環を形成し;
2Aは(存在する場合は)、それぞれ独立して、−C(O)NR、−CO、−C(O)R、−SO、アルキル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシ置換アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル−、ヘテロアリールからなる群より選択され;
は、H及び低級アルキルから選択され;
Zは、−(C(R11)−(C(R1213))−C(O)OH、−(C(R11)−(C(R14−C(O)OH、−(C(R11)−(C(R1213))−C(O)Oアルキル、−(C(R11)−(C(R14−C(O)Oアルキル、
【化2】

、−(C(R11)−(C(R1213))−Q及び−(C(R11)−(C(R14−Qから選択される部位であり;ここで、前記Qは、
【化3】

からなる群より選択される部位であり;
mは、0ないし5までの整数であり;
nは、0ないし5までの整数であり;
pは、0ないし5までの整数であり;
は、それぞれ独立して、H、−OH、低級アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヘテロアルキル、シアノ置換低級アルキル、ヒドロキシ置換低級アルキル、シクロアルキル、−O−シクロアルキル、−O−アルキル−シクロアルキル及びヘテロシクロアルキル、−O−へテロシクロアルキル、並びに−O−アルキル−へテロシクロアルキルから選択され;
5Aは、それぞれ独立して、H、アルキル、−アルキル−Si(CH、ハロアルキル、ヘテロアルキル、シアノ置換アルキル、ヒドロキシ置換アルキル、シクロアルキル、−アルキル−シクロアルキル及びヘテロシクロアルキル、−アルキル−ヘテロシクロアルキルから選択されるか;或いは
2個のR5A基は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、カルボニル基、スピロシクロアルキル基、スピロへテロシクロアルキル基、オキシム基又は置換オキシム基(ここで、前記オキシム置換基は、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシ置換アルキル及びシクロアルキルから独立して選択される)を形成し;
は、それぞれ独立して、H、−OH、アルキル、−アルキル−Si(CH、ハロアルキル、アルコキシ、ヘテロアルキル、シアノ置換アルキル、ヒドロキシ置換アルキル、シクロアルキル、−アルキル−シクロアルキル、−O−シクロアルキル、−O−アルキル−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、−アルキル−ヘテロシクロアルキル、−O−ヘテロシクロアルキル及び−O−アルキル−ヘテロシクロアルキルから選択されるか;或いは
同一炭素原子に結合した2個のR基は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、カルボニル基、スピロシクロアルキル基、スピロへテロシクロアルキル基、オキシム基又は置換オキシム基(ここで、前記オキシム置換基は、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシ置換アルキル及びシクロアルキルから独立して選択される)を形成し;
は、それぞれ独立して、H、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル及びヘテロアルキニルから選択され;
は、それぞれ独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル及びハロアルキルから選択され;
は、それぞれ独立して、H及びアルキルから選択され;
は、それぞれ独立して、H及びアルキルから選択されるか;或いは
及びRは、それらが結合する窒素と一緒になって、5員、6員若しくは7員の飽和複素環、又は5員、6員若しくは7員の不飽和複素環を形成し、ここで、前記環は(前記窒素を含む)、N、N−オキシド、O、S、S(O)又はS(O)からそれぞれ独立して選択される1個又は2個の環へテロ原子を含み;或いは
及びRは、それらが結合する窒素と一緒になって、1個ないし3個の環窒素(R及びRが結合する窒素も含む)を含有する5員の芳香族複素環を形成し;
10は、それぞれ独立して、H及びアルキルから選択され;
11は、それぞれ独立して、H及び低級アルキルから選択され;
12は、それぞれ独立して、H、低級アルキル、−OH、ヒドロキシ置換低級アルキルから選択され;
13は、それぞれ独立して、H、非置換の低級アルキル、並びにヒドロキシル及びアルコキシからそれぞれ独立して選択される1個以上の基で置換される低級アルキルから選択されるか;或いは、R12及びR13は、一緒になってオキソを形成し;そして
14は、それぞれ独立して、H及びフルオロから選択される]で示される一般構造を有する化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体若しくは異性体。
【請求項2】
前記化合物が、式(A−1):
【化4】

で示される一般構造を有する、請求項1に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体若しくは異性体。
【請求項3】
前記化合物が、式(A−1a):
【化5】

で示される一般構造を有する、請求項1に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体若しくは異性体。
【請求項4】
前記化合物が、式(A−1b):
【化6】

で示される一般構造を有する、請求項1に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体若しくは異性体。
【請求項5】
前記化合物が、式(I):
【化7】

[式中、環A、L、L、R、R及びZは、それぞれ独立して選択され、ここで、
は、結合、−N(R)−、−N(R)−(C(R5A)−、−O−、−O−(C(R5A)−及び−(C(R5A)−(C(R−からなる群より選択され;
sは、0ないし3であり;
は、結合、−N(R)−、−N(R)−(C(R5A)−、−(C(R5A)−N(R)−、−(C(R−(C(R5A)−N(R)−、−O−、−O−(C(R5A)−、−(C(R5A)−O−及び−(C(R−(ここで、uは、0ないし2であり、そしてvは、1ないし3である)からなる群より選択され;
は、H及び低級アルキルからなる群より選択され;
Zは、−(C(R11)−(C(R1213))−C(O)OH、−(C(R11)−(C(R14−C(O)OH、及び
【化8】

から選択される部位であり;
mは、0ないし5までの整数であり;
nは、0ないし5までの整数であり;
pは、0ないし5までの整数であり;
は、それぞれ独立して、H、低級アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアルキル及びハロアルキルから選択され;
5Aは、それぞれ独立して、H、低級アルキル、−低級アルキル−Si(CH、低級ハロアルキル及びヒドロキシ置換低級アルキルから選択され;
は、それぞれ独立して、H、−OH、低級アルキル、−低級アルキル−Si(CH、低級ハロアルキル及びヒドロキシ置換低級アルキルから選択され;
は、それぞれ独立して、H、アルキル及びハロアルキルから選択され;
は、それぞれ独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル及びハロアルキルから選択され;
は、それぞれ独立して、H及びアルキルから選択され;
は、それぞれ独立して、H及びアルキルから選択され;
11は、それぞれ独立して、H及び低級アルキルから選択され;
12は、それぞれ独立して、H、低級アルキル、−OH、ヒドロキシ置換低級アルキルから選択され;
13は、それぞれ独立して、H、非置換低級アルキル、ヒドロキシル及びアルコキシからそれぞれ独立して選択される1個以上の基で置換された低級アルキルから選択されるか、又はR12及びR13は、一緒になって、オキソを形成し;そして
14は、それぞれ独立して、H及びフルオロから選択される]で示される一般構造を有する、請求項1に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体若しくは異性体。
【請求項6】
前記環Aが、スピロシクロアルキル環又はスピロシクロアルケニル環を表し、ここで、前記環Aの1個以上の有効な環炭素原子が、0個ないし5個の独立して選択されるR基で置換され;
は、アリール及びヘテロアリールからなる群より選択され、ここで、前記アリール及び前記ヘテロアリールは、それぞれ、非置換であるか、又は:
(1)ハロ、−SO、−SF、−OSF及びCN、
(2)アルキル、アルコキシ、ヘテロアルキル及び−O−ヘテロアルキル(前記アルキル、アルコキシ、ヘテロアルキル及び−O−ヘテロアルキルはそれぞれ、非置換であるか、又はハロ、OH、−CO、−C(O)R、−SR、−S(O)R、−SO、CN、NO、−C(O)NR、−NR、−O−ハロアルキル、−NR10−C(O)NR、−NR10−CO、−NR10−C(O)R、−NR10−SO、−SO−NR、−C(O)NR及び−OC(O)NRからそれぞれ独立して選択される1ないし3個の基で独立して置換されていてもよい)、及び
(3)アリール、−O−アリール、−S−アリール、−S(O)−アリール、−S(O)−アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル及びヘテロシクロアルケニル(これらは、それぞれ、非置換であるか、又は前記(1)及び(2)からそれぞれ独立して選択される1ないし2個の基で独立して置換されていてもよい)、
からそれぞれ独立して選択される1ないし3個の基で置換され;
は(存在する場合は)、それぞれ独立して、−Si(CH及びアルキルからなる群より選択され、ここで、前記アルキルは、−OH、オキソ、ハロ、ヘテロアルキル、アルコキシ、−O−ハロアルキル、−CO、並びに、−OH、ハロ、アリール、置換アリール、アルキル、アルコキシ、−O−ハロアルキル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ハロヘテロアルキル、及び−CO、CN、−S(O)R、−S(O)、−SF、−OSF、−C(O)NR及び−NOから独立して選択される0個ないし5個の基で置換されたフェニルから独立して選択される0個ないし5個の基で置換される、請求項5に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体若しくは異性体。
【請求項7】
式(II):
【化9】

[式中、L、L、R、各R、R及びZは、それぞれ独立して選択され、ここで、
は、結合及び−(C(R5A)−(C(R−からなる群より選択され;
sは、0ないし1であり;
は、結合、−(C(R−(C(R5A)−N(R)−及び−(C(R−からなる群より選択され;
uは、0ないし2であり;
vは、1ないし2であり;
は、フェニルからなる群より選択され、ここで、前記フェニルは、非置換であるか、又はハロ、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ハロヘテロアルキル、アルコキシ、−O−ハロアルキル及びシクロアルキルからそれぞれ独立して選択される1個以上の基で置換され;
は、それぞれ独立して、−Si(CH及びアルキルからなる群より選択され、ここで、前記アルキルは、−OH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、1ないし2個の−CO基で置換されたアルキル、アルコキシ、−O−ハロアルキル、ヒドロキシアルコキシ、1ないし2個の−CO基で置換されたアルコキシ、−CO、CN、−SO、−C(O)NR及び−NOから独立して選択される0個ないし5個の基で置換され;
は、H及び低級アルキルからなる群より選択され;
Zは、−(CH)−(CH(CH))−C(O)OH、−(CH)−(CH)−(CH)−C(O)OH、−(CH)−C(CH−C(O)OH、−(CH)−C(CH)(OH)−C(O)OH、−CH−CH−C(O)OH、−CH−CH(OH)−C(O)OH、−CH(CH)−CH−C(O)OH、−C(CH−CH−C(O)OH、−CH−CH(F)−C(O)OH、−CH−CF−C(O)OH、−CH(CH)−CF−C(O)OH、−CH−CH−CF−C(O)OH、及び
【化10】

からなる群より選択される部位であり、
ここで、pは、0ないし1の整数であり、
11は(存在する場合は)、H及び低級アルキルからなる群より選択され;
5Aは、それぞれ独立して、H、低級アルキル、−低級アルキル−Si(CH、低級ハロアルキル、及び1ないし2個のヒドロキシルで置換された低級アルキルから選択され;
は、それぞれ独立して、H、−OH、低級アルキル、−低級アルキル−Si(CH、低級ハロアルキル、及び1ないし2個のヒドロキシルで置換された低級アルキルから選択され;
は、それぞれ独立して、H、アルキル及びハロアルキルから選択され;
は、それぞれ独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル及びハロアルキルから選択され;
は、それぞれ独立して、H及びアルキルから選択され;そして
は、それぞれ独立して、H及びアルキルから選択される]で示される一般構造を有する化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体若しくは異性体。
【請求項8】
式(II−a):
【化11】

で示される一般構造を有する、請求項7に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体若しくは異性体。
【請求項9】
式(II−b):
【化12】

で示される一般構造を有する、請求項7に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体若しくは異性体。
【請求項10】
は、結合、直鎖若しくは分枝鎖低級アルキル及び−CH(低級アルキル−Si(CH)−からなる群より選択され;
は、結合、及び直鎖若しくは分枝鎖低級アルキルからなる群より選択され;
は、フェニルからなる群より選択され、ここで、前記フェニルは、非置換であるか、又はハロ、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ハロヘテロアルキル、アルコキシ及び−O−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される1ないし3個の基で置換され;
は、それぞれ独立して、H、直鎖若しくは分枝鎖低級アルキル及び−Si(CHからなる群より選択され;
は、H及び低級アルキルからなる群より選択され;
Zは、−(CH)−(CH(CH))−C(O)OH、−(CH)−(CH)−(CH)−C(O)OH、−(CH)−C(CH−C(O)OH、−(CH)−C(CH)(OH)−C(O)OH、−CH−CH−C(O)OH、−CH−CH(OH)−C(O)OH、−CH(CH)−CH−C(O)OH、−C(CH−CH−C(O)OH、−(C(R11)−(C(R14)−C(O)OH、−CH−CH(F)−C(O)OH、−CH−CF−C(O)OH、−CH(CH)−CF−C(O)OH−、−CH−CH−CF−C(O)OH、−(CH)−(CH(CH))−C(O)OCH、−(CH)−(CH)−(CH)−C(O)OCH、−(CH)−C(CH−C(O)OCH、−(CH)−C(CH)(OH)−C(O)OCH、−CH−CH−C(O)OCH、−CH−CH(OH)−C(O)OCH、−CH(CH)−CH−C(O)OCH、−C(CH−CH−C(O)OCH、−(C(R11)−(C(R14)−C(O)OCH、−CH−CH(F)−C(O)OCH、−CH−CF−C(O)OCH、−CH(CH)−CF−C(O)OCH、−CH−CH−CF−C(O)OCH、及び
【化13】

からなる群より選択される部位であり、
ここで、pは、0ないし1の整数であり、R11は(存在する場合は)、H及び低級アルキルからなる群より選択され;
は、それぞれ独立して、H、−OH、低級アルキル、低級ハロアルキル及び1ないし2個のヒドロキシルで置換された低級アルキルから選択され;
は、それぞれ独立して、H、アルキル及びハロアルキルから選択され;
は、それぞれ独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル及びハロアルキルから選択され;
は、それぞれ独立して、H及びアルキルから選択され;そして
は、それぞれ独立して、H及びアルキルから選択される、請求項9に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体若しくは異性体。
【請求項11】
が、結合、
【化14】

及び−(CH1〜3−からなる群より選択される、請求項10に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体若しくは異性体。
【請求項12】
が、
【化15】

からなる群より選択され;そして
Zが、−CH−CH−C(O)OH、及び
【化16】

からなる群より選択され、ここで、pは1であり、そしてR11がHである、請求項10に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体若しくは異性体。
【請求項13】
前記化合物が、
【化17−1】

【化17−2】

【化17−3】

【化17−4】

【化17−5】

【化17−6】

【化17−7】

【化17−8】

【化17−9】

【化17−10】

【化17−11】

【化17−12】

【化17−13】

【化17−14】

【化17−15】

【化17−16】

【化17−17】

【化17−18】

【化17−19】

【化17−20】

【化17−21】

【化17−22】

【化17−23】

【化17−24】

【化17−25】

【化17−26】

【化17−27】

【化17−28】

【化17−29】

【化17−30】

【化17−31】

【化17−32】

【化17−33】

【化17−34】

【化17−35】

【化17−36】

【化17−37】

【化17−38】

【化17−39】

【化17−40】

【化17−41】

【化17−42】

【化17−43】

【化17−44】

【化17−45】

【化17−46】

【化17−47】

【化17−48】

【化17−49】

【化17−50】

【化17−51】

【化17−52】

【化17−53】

【化17−54】

からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩若しくは互変異性体。
【請求項14】
前記化合物が、
【化18−1】

【化18−2】

【化18−3】

【化18−4】

【化18−5】

【化18−6】

【化18−7】

からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩若しくは互変異性体。
【請求項15】
前記化合物が、
【化19−1】

【化19−2】

【化19−3】

からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩若しくは互変異性体。
【請求項16】
前記化合物が、
【化20−1】

【化20−2】

【化20−3】

からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩若しくは互変異性体。
【請求項17】
前記化合物が、
【化21】

からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩若しくは互変異性体。
【請求項18】
前記化合物が、
【化22】

の構造を有する、請求項1に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩若しくは互変異性体。
【請求項19】
前記化合物が、
【化23】

の構造を有する、請求項1に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩若しくは互変異性体。
【請求項20】
前記化合物が、
【化24】

の構造を有する、請求項1に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩若しくは互変異性体。
【請求項21】
前記化合物が、
【化25】

の構造を有する、請求項1に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩若しくは互変異性体。
【請求項22】
前記化合物が、
【化26】

の構造を有する、請求項1に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩若しくは互変異性体。
【請求項23】
前記化合物が、
【化27】

の構造を有する、請求項1に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩若しくは互変異性体。
【請求項24】
前記化合物が、
【化28】

の構造を有する、請求項1に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩若しくは互変異性体。
【請求項25】
前記化合物が、
【化29】

の構造を有する、請求項1に記載の化合物、又は前記化合物の薬学的に許容される塩若しくは互変異性体。
【請求項26】
請求項1ないし25のいずれか1項に記載の化合物と、薬学的に許容される担体とを含む組成物。
【請求項27】
請求項1に記載の化合物以外の1つ以上の抗糖尿病薬を更に含む、請求項26に記載の組成物。
【請求項28】
少なくとも1つの薬学的に許容される担体を更に含む、請求項27に記載の組成物。
【請求項29】
DPP−IV阻害剤、インスリン増感剤、インスリン、インスリン模倣薬、インスリン分泌促進物質、GLP−1模倣薬、グルコシダーゼ阻害剤、アルファ−グルコシダーゼ阻害剤、請求項1に記載の化合物以外のグルカゴン受容体アンタゴニスト、グルコファージ、グルコファージXR、降圧剤、メグリチニド、アルファ−グルコシダーゼ阻害剤、アムリンチド、プラムリンタイド、エキセンディン、ヒスタミンH受容体アンタゴニスト、ダパグリフロジン、セルグリフロジン、AVE2668(サノフィ−アベンティス)及びT−1095(田辺製薬)、コレステロール降下薬、PACAP、PACAP模倣薬、PACAP受容体タイプ3のアゴニスト、PPARデルタアゴニスト、抗肥満薬、回腸型胆汁酸トランスポーター阻害剤、NSAID及びCB1受容体アンタゴニスト並びにCB1受容体インバースアゴニストからなる群より選択される少なくとも1つの追加の治療薬を更に含む、請求項26に記載の組成物。
【請求項30】
患者の2型真性糖尿病の治療方法であって、治療の必要な患者に、請求項1ないし25のいずれか1項に記載の化合物の少なくとも1つを、2型真性糖尿病の治療に有効な量で投与することを含む方法。
【請求項31】
患者の2型真性糖尿病の発病を遅延させる方法であって、治療の必要な患者に、請求項26に記載の組成物を、2型真性糖尿病の発病を遅延させるのに有効な量で投与することを含む方法。
【請求項32】
患者の高血糖症、糖尿病又はインスリン抵抗性の治療方法であって、治療の必要な患者に、有効量の請求項26に記載の組成物を投与することを含む方法。
【請求項33】
患者のインスリン非依存性糖尿病の治療方法であって、治療の必要な患者に、請求項26に記載の組成物を、インスリン非依存性糖尿病の治療に有効な量で投与することを含む方法。
【請求項34】
患者の肥満の治療方法であって、治療の必要な患者に、請求項26に記載の組成物を肥満の治療に有効な量で投与することを含む方法。
【請求項35】
患者のシンドロームXの治療方法であって、治療の必要な患者に、請求項26に記載の組成物を、シンドロームXの治療に有効な量で投与することを含む方法。
【請求項36】
患者の脂質障害の治療方法であって、治療の必要な患者に、請求項26に記載の組成物を、脂質障害の治療に有効な量で投与することを含む方法。
【請求項37】
前記脂質障害が、脂質異常症、高脂血症、高トリグリセリド血症、低HDL及び高LDL並びに高コレステロール血症からなる群より選択される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
患者のアテローム性動脈硬化症の治療方法であって、治療の必要な患者に、請求項26に記載の組成物を、アテローム性動脈硬化症の治療に有効な量で投与することを含む方法。
【請求項39】
患者のアテローム性動脈硬化症の発病を遅延させる方法であって、治療の必要な患者に、請求項26に記載の組成物を、アテローム性動脈硬化症の発病を遅延させるのに有効な量で投与することを含む方法。
【請求項40】
患者の高血糖症、低グルコース耐性、インスリン抵抗性、肥満、腹部肥満、脂質障害、脂質異常症、高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDL値及び/又は高LDL値、アテローム性動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症及びその後遺症、血管再狭窄、膵炎、神経変性疾患、網膜症、腎障害、神経障害、シンドロームX、並びにインスリン抵抗性又は高血糖が一要素である他の症状、から選択される症状又は合併症の併発の治療方法であって、治療の必要な患者に、請求項26に記載の組成物を、前記症状の治療に有効な量で投与することを含む方法。

【公表番号】特表2012−504630(P2012−504630A)
【公表日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−530161(P2011−530161)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【国際出願番号】PCT/US2009/058963
【国際公開番号】WO2010/039789
【国際公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【Fターム(参考)】