説明

ケータイ本人写真メールによる本人確認システム

【課題】
本人が提供した本人のケータイ番号と住所に誤り・虚偽がある場合、受け付けを拒否する。
【解決手段】
申請者から送付・送信された住所情報を含む個人情報を登録する本人確認データベースと、カメラ機能・GPS機能付きケータイから送信された本人の顔写真とその撮影場所(自宅)の緯度経度情報を登録するメール写真データベースと、それら二つのデータベースに登録された情報を照合し、申請者から送付・送信された住所との一致を検証するシステムから成るケータイ本人確認システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本人確認を行う業務において、すでに本人情報が登録済みの個人情報データベースと、カメラ機能・GPS機能付きケータイで撮影した本人の顔写真と撮影場所(自宅)の緯度経度情報より、住所の割り出しと住所情報の照会を行い、本人が申請した自宅住所の情報が正しいかを検証する本人確認システムに関するものである。また、ケータイの使用状況を調査し、本人が申請したケータイ番号とケータイの購入日とが正しいか検証する本人確認システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ケータイ番号をキーワードとして本人が申請した住所を調査する場合、番号案内サービスがないため本人確認ができず、本人が申請した住所が正しいかどうかの判断ができなかった。なので、申請内容を鵜呑みにするか、その住所まで実際に赴いて確認するしかなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来行われている本人確認の業務では、住所が記載された本人確認書類(運転免許証等)のコピーが提出されている場合を除き、本人が申請した住所宛に本人限定受取郵便を送付する等のやり方しかないため、手間と時間がかかるうえに精度が低い。
【0004】
また従来においては、書類手続きが完了した後に債務を発生させ、ケータイを解約されてしまった場合、不良債権となるケースが多かった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明によれば、申請者から送付・送信された住所情報を含む個人情報を登録する本人確認データベースと、カメラ機能・GPS機能付きケータイから送信された本人の顔写真とその撮影場所(自宅)の緯度経度情報を登録するメール写真データベースと、それら二つのデータベースに登録された情報を照合し、申請者から送付・送信された住所との一致を検証するシステムから成るケータイ本人確認システムが提供される。
【0006】
上記ケータイ本人確認システムは、ケータイのGPS機能から取得する緯度経度情報を住所に変換するための緯度経度情報住所変換手段を備える。
【0007】
上記ケータイ本人確認システムは、ケータイメールで送信された本人の顔写真画像をメール写真データベースに登録するためのメール写真登録手段を備える。
【0008】
上記ケータイ本人確認システムは、本人が申請したケータイ番号が実在するかを調査するための電話番号使用状況調査手段と、本人が申請したケータイ購入日以降のケータイの使用状況を調査するための電話番号使用状況調査手段とを備える。
【0009】
上記ケータイ本人確認システムは、メール写真データベースに本人の顔写真とその撮影場所(自宅)の緯度経度情報を登録する際、暗号化を行うための暗号化登録手段を備える。
【0010】
上記ケータイ本人確認システムは、申請者から送付・送信された本人の住所情報と、カメラ機能・GPS機能付きケータイから送信された本人の顔写真の撮影場所(自宅)の緯度経度情報から変換した住所情報とを照合し、一致しない場合は、カメラ機能・GPS機能付きケータイから送信された本人の顔写真とその撮影場所(自宅)の緯度経度情報を登録しないためのケータイ送信情報登録拒否手段を備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明のケータイ本人写真メールによる本人確認システムは、申請者の申請内容のうち、申請者の住所およびケータイ番号が虚偽でないことを確認することが可能となる。
【0012】
書類手続きが完了した後に債務を発生させ、ケータイを解約されてしまった場合でも、不良債権となることを減少させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本発明の構成を概念的に示した図である。
【0014】
申請者から送付・送信された住所情報を含む個人情報を本人確認データベースに登録する。
【0015】
カメラ機能・GPS機能付きケータイから送信された本人の顔写真とその撮影場所(自宅)の緯度経度情報をメール写真データベースに登録する。
【0016】
緯度経度情報から住所情報に変換し住所情報を登録する。
【0017】
本人確認データベースに登録した住所情報と、メール写真データベースに登録した住所情報とを照合する。
【0018】
照合の結果、一致していればメール写真データベースに登録した情報を保存し、一致しなければ情報を削除する。
【0019】
図2は、本発明の構成を概念的に示した図である。
【0020】
申請者から送付・送信されたケータイ番号およびケータイ購入日を含む個人情報を本人確認データベースに登録する。
【0021】
本人確認データベースに登録したケータイ番号およびケータイ購入日と、電話番号使用状況調査データベースに保存されているケータイ番号およびその使用状況調査データとを照合する。
【0022】
照合の結果、一致しなければ本人確認データベースに登録したケータイ番号およびケータイ購入日に誤りがある旨の信号を返す。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の構成を概念的に示した図である。
【図2】本発明の構成を概念的に示した図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
申請者から送付・送信された住所情報を含む個人情報を登録する本人確認データベースと、カメラ機能・GPS機能付きケータイから送信された本人の顔写真とその撮影場所(自宅)の緯度経度情報を登録するメール写真データベースと、それら二つのデータベースに登録された情報を照合し、申請者から送付・送信された住所との一致を検証するシステムから成るケータイ本人確認システム。
【請求項2】
上記ケータイ本人確認システムは、ケータイのGPS機能から取得する緯度経度情報を住所に変換するための緯度経度情報住所変換手段を備える請求項1記載のケータイ本人確認システム。
【請求項3】
上記ケータイ本人確認システムは、ケータイメールで送信された本人の顔写真画像をメール写真データベースに登録するためのメール写真登録手段を備える請求項1記載のケータイ本人確認システム。
【請求項4】
上記ケータイ本人確認システムは、本人が申請したケータイ番号が実在するかを調査するための電話番号使用状況調査手段と、本人が申請したケータイ購入日以降のケータイの使用状況を調査するための電話番号使用状況調査手段とを備える請求項1記載のケータイ本人確認システム。
【請求項5】
上記ケータイ本人確認システムは、メール写真データベースに本人の顔写真とその撮影場所(自宅)の緯度経度情報を登録する際、暗号化を行うための暗号化登録手段を備える請求項1記載のケータイ本人確認システム。
【請求項6】
上記ケータイ本人確認システムは、申請者から送付・送信された本人の住所情報と、カメラ機能・GPS機能付きケータイから送信された本人の顔写真の撮影場所(自宅)の緯度経度情報から変換した住所情報とを照合し、一致しない場合は、カメラ機能・GPS機能付きケータイから送信された本人の顔写真とその撮影場所(自宅)の緯度経度情報を登録しないためのケータイ送信情報登録拒否手段を備える請求項1記載のケータイ本人確認システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−28592(P2011−28592A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−174875(P2009−174875)
【出願日】平成21年7月28日(2009.7.28)
【出願人】(399081110)日本ソフト販売株式会社 (2)
【Fターム(参考)】