説明

コンソール取付構造

【課題】インストルメントパネルと、コンソールとの接続部分を覆うインストサイドパネルを含む、コンソール取付構造を提供する。
【解決手段】インストサイドパネル3の内面には、インストサイドパネル下端部のコンソール2への取り付けを容易にする構成を備えた剛性レインフォース10を、インストサイドパネルに取り付ける構成が設けられている。この構成は、レインフォース下端部分に設けられた矩形形状の貫通穴10dと、V形状折り曲げ部14の頂端25が貫通穴から突出するようにレインフォース内面に固定されたばね部材13と、コンソールの先端縁部から延びるリブの後側に設けられた肩部2cとを含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の内装構造の取付構造、特に、車室内の運転席前方に設けられるインストルメントパネルの車幅方向中央部と、センターコンソール前部との接続部分でのコンソール取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両では、コンソールとしてのセンターコンソールが、車室内の運転席と助手席との間に設けられているものが知られている。
【0003】
このようなものでは、自動車の車室内で、インストルメントパネルとコンソールとの間に設けられるインストサイドパネルの分割位置を変え、分割される部品の小型化等を図る構成が採用されている。
【0004】
例えば、図8に示す一従来技術では、樹脂製のインストサイドパネルを、インストルメントパネル中央下方に延設された左,右一対の座面部にクリップ4点止めによって固定し、次いでコンソールに2カ所でクリップ止めした構成が知られている。
【0005】
次に、この一従来例のコンソール取付構造の作用効果について説明する。
【0006】
このように構成された図8に示すような構成の一従来のコンソール取付構造では、前記4点止めクリップ4によって、取付強度を確保されつつ、前記インストルメントパネルの車幅方向中央下部と、前記センターコンソール2の前部との接続部分を、これらのインストサイドパネル3で覆うことにより、外観品質を良好なものとすることができる。
【0007】
また、図9に示すような他のコンソール取付構造も知られている。
【0008】
まず構成から説明すると、このような他の従来のコンソール取付構造では、造形上の要請により、インストルメントパネル1の車幅方向中央下部を車両後方に延長すると共に、前記連結部分を覆うインストサイドパネル3を設けた構成が採用されている。
【0009】
このようなものでは、樹脂製のインストサイドパネル3は、可撓性を有し、これらのインストサイドパネル3を大型化させて車両後方に向けて延長する構成が採用されている。
【0010】
この場合、図9に示すように、インストサイドパネル3が、インストルメントパネル1及びコンソール2にクリップ止めによって固定されていると共に、図10に示すように、インストサイドパネル3の後部分の下端部を、アーム部6として延出して、車体フロアFに設置されたブラケット8にネジ7止めされることによって、前記インストサイドパネル3の浮き上がりが、防止されている。
【0011】
尚、前記インストルメントパネル1と、センターコンソール2との接続構造として、鉤片を用いるものも知られている(例えば、特許文献1、参照)。
【特許文献1】実用新案登録第2552512号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、このように構成された従来技術の構成では、前記インストサイドパネルの車両後方側の下端部が、車両フロアに設置されたブラケットにねじ止めされている(図9中符号7参照)。
【0013】
近年、カーエレクトロニクスの発展に従って、車両にカーナビゲーションシステムや携帯電話等を装備するのが一般的になってきており、これに伴ってワイヤハーネスがコンソールに通されるようになってきている。これにより、コンソール内部の空間が制約される。
【0014】
更に、後部座席の空調を配慮してコンソール内部にリアベントダクトを設ける構成が知られている。
【0015】
このようなものでは、上記第2の従来技術におけるような取付ブラケットを車体フロアに設置すると、取付ブラケットと、ワイヤハーネスやリアベントダクトとが重複位置に存在して、組み付け作業時に、干渉してしまう虞があり、リアベントダクトの配置位置や、ワイヤハーネスの配索構造に制約を生じさせてしまうといった問題があった。
【0016】
そこで、本発明の目的は、組み付け作業性が良好で、コンソール内でのワイヤハーネスやリアベントダクトの配索位置の自由度を高めることができる外観品質の良好なコンソール取付構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、インストルメントパネルの車幅方向中央下部と、車両前後方向に延設されるコンソールの前部との接続部分を覆うインストサイドパネルを有する、コンソール取付構造において、
インストサイドパネルの内面には、インストルメントパネルに取り付けるためのクリップと、コンソールに設けられたクリップを受け入れるためのクリップ受け手段と、インストサイドパネルに剛性を付与すると共に、コンソールへのインストサイドパネルの下端部の係着を行う係着手段とを有するレインフォースを、インストサイドパネルに取り付けるコンソール取付構造であって、係着手段は、レインフォースの下端部分に設けられた、周囲がレインフォースの外面に向かってテーパした矩形形状の貫通穴と、V形状折り曲げ部の頂端が貫通穴から突出するようにレインフォースの内面にリベットによって固定された板ばね部材と、コンソールの先端縁部から前方及び内方に斜め方向に延びるリブの後側に設けられた肩部とを有し、インストサイドパネルをインストルメントパネル及びコンソールにクリップ止め固定した後、レインフォースの下端部分をコンソールの先端縁部に挿入し、レインフォースの貫通穴から突出したV形状折り曲げ部の頂端を、リブの後側に設けられた肩部と係合することにより、インストサイドパネルの下端部をコンソールに固定する、ことを特徴とするコンソール取付構造を提供する。
【0018】
請求項2に記載の発明は、前記係着手段が、レインフォースの下端部分の外側から突出した突出部と、コンソールの先端縁部に設けられた、車両前後方向と平行に車両前方に向かって斜め方向下方に突出したフックとを有し、フックは、突出部を受け入れるための穴と、穴からフックの周囲まで末広がりに延びるガイド通路とを有し、穴と連通したガイド通路の内端間の間隔は、穴の直径よりも僅かに小さく、穴とガイド通路との間に係止肩部が形成され、ガイド通路の上側の面は、穴への突出部の挿入を容易にする方向に傾斜したガイド面を形成し、インストサイドパネルをインストルメントパネル及びコンソールにクリップ止め固定した後、突出部をガイド面に沿ってフックの穴に入れ、突出部をフックの係止肩部に引っ掛けることにより、インストサイドパネルの下端部をコンソールに固定する、請求項1に記載のコンソール取付構造を特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の発明によれば、インストサイドパネルをインストルメントパネル及びコンソールにクリップ止め固定した後、レインフォースの下端部分をコンソールの先端縁部に挿入し、レインフォースの貫通穴から突出したV形状折り曲げ部の頂端を、リブの後側に設けられた肩部と係合することにより、インストサイドパネルの下端部をコンソールに固定することにより、更に組み付け作業性が良好で、ワイヤハーネスやリアベントダクトのコンソール内に空間の自由度を増大させることができる外観品質の良好な、コンソール取付構造が提供される。
【0020】
請求項2に記載の発明は、インストサイドパネルをインストルメントパネル及びコンソールにクリップ止め固定した後、突出部をガイド面に沿ってフックの穴に入れ、突出部をフックの係止肩部に引っ掛けることにより、インストサイドパネルの下端部をコンソールに固定することにより、部品点数が少なく、構成が簡単で、組み付け作業性が良好で、ワイヤハーネスやリアベントダクトのコンソール内に空間の自由度を増大させることができる外観品質の良好な、コンソール取付構造が提供される。
【0021】
また、請求項2に記載の発明は、ばねを必要とせず、そのため請求項1に記載の発明のようにばねを取り付けるためのリベットも必要とせず、そのため、ワイヤハーネスやリアベントダクトに面するレインフォースの内面には突起物が一切なく、滑らかである。
【0022】
更に、コンソールの先端縁部から斜め方向下方に突出したフックは、インストサイドパネルの設置時にレインフォースの外面に設けられた突出部と係合するため、フックと、ワイヤハーネスやリアベントダクトとの間にはレインフォースが存在し、従って、これらが互いに干渉することはない。
【0023】
以上から明らかなように、請求項2に記載の発明は、コンソール内に設置されたワイヤハーネスやリアベントダクトに対して非常に滑らかな平面を提供し、これらを損傷する危険が全くない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
次に、本発明の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
尚、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【実施例1】
【0026】
先ず、構成について、図1乃至図7を参照しながら説明すると、本発明の実施例1のコンソール取付構造によれば、インストサイドパネル3の単品剛性を確保するとともに、インストサイドパネル3の下端部をバタつかせることなくインストサイドパネル3をインストルメントパネル1の下端部及びコンソール2に固定するため、鉄板等の剛性材料で形成されたレインフォース10が、左,右一対のインストサイドパネル3、3の裏側に、各々設置されている。
【0027】
特に図2、図3、及び図4でわかるように、レインフォース10の内側縁部には、レインフォース10を前記コンソール2の前部下面側の下縁部裏面側に固定する際に、前記コンソールから突設されたクリップ部5(図1参照)と係合するタブ10a、10aがインストサイドパネル3の内面に設けられたループ3aに挿通されて設けられている。
【0028】
レインフォース10は、更に、インストサイドパネル3をインストルメントパネル1及びコンソール2に設置したときにインストルメントパネル1及びコンソール2に面する内面11を有する。
【0029】
レインフォース10の内面11には、レインフォース10をインストサイドパネル3に固定するためのねじ9を受け入れる一対のボス部10b及び10cが設けられている。
【0030】
これらのボス部は、レインフォース10の内面から膨出形成されており、一対のねじ穴10d、10dがそれぞれ設けられている。
【0031】
インストサイドパネル3の内面には、レインフォース10に設けられたボス部10b及び10cと対応する突出部3b及び3cが設けられている。これらの突出部3b及び3cにも、一対のねじ穴3d、3dが夫々設けられている。
【0032】
そして、前記レインフォース10は、インストサイドパネル3の内側面に予め固定されている。
【0033】
即ち、先ず最初にレインフォース10の内側縁部に設けられたタブ10aをインストサイドパネル3のループ3aに挿入してこれと係合した後、レインフォース10のボス部10b及び10cをインストサイドパネル3の突出部3b及び3cと係合し、ボス部10b及び10cのねじ穴10d、10dと突出部のねじ穴3d、3dとを整合し、ねじ9によって、前記レインフォース10をインストサイドパネル3に固定するように構成されている。
【0034】
レインフォース10は、更に、その下端部分に矩形形状の貫通穴10dを備えている。この貫通穴10dの周囲は、図3に示されるように、レインフォース10の外面に向かってテーパしており、V形状折り曲げ部14を備えた板ばね部材13の折り曲げ部を受け入れるようになっている。
【0035】
板ばね部材13は、レインフォース10の内面にリベット15,15によって固定される。V形状折り曲げ部14の頂端24は、図5で最もよくわかるように、貫通穴10dから突出している。板ばね部材13は、以下に更に詳細に説明するように、インストサイドパネル3の下端部をコンソール2と係合するために使用される。
【0036】
また、レインフォース10の周囲は、図5に示すように、不織布25によって覆われている。これは、これらのレインフォースは、金属材料で形成されているが、その製造時に、特にその周縁部に亘ってバリ等の突起が形成されてしまい、このような突起が、インストサイドパネルの設置時にワイヤハーネスやリヤベントダクト30を損傷してしまう場合があるためである。
【0037】
この目的のため、厚さが約0.5mm程度の不織布が適している。
【0038】
インストサイドパネル3の内面には、更に、3つのクリップ受け4aが設けられている。これらのクリップ受け4aの各々に弾性材料製のクリップ部材4bが取付けられ、クリップ4を形成する。これらのクリップ4は、従来技術におけるのと同様に、インストルメントパネル1に設けられた対応する開口部1a(図1参照)に嵌着し、インストサイドパネル3をインストルメントパネル1にクリップ止めするのに使用される。
【0039】
インストサイドパネル3の内面には、コンソール2に設けられたクリップを受け入れてインストサイドパネル3をコンソール2に取り付けるための手段としてのクリップ5が設けられている(図1参照)。
【0040】
コンソール2の先端縁部2aには、図5に示すように、コンソール2をインストルメントパネル1に設置したときに前方及び内方に斜め方向に延びるリブ2bが設けられており、このリブの後側には肩部2cが設けられている。
【0041】
次に、この発明の実施の形態の実施例1のコンソール取付構造の作用効果を、前記インストルメントパネル1及びコンソール2へのインストサイドパネル3の取り付け順序に沿って説明する。
【0042】
先ず最初に、インストサイドパネル3をインストルメントパネル1にクリップ4によって3カ所で固定した後、コンソール2に2カ所でクリップ止めする。
【0043】
次いで、レインフォース10をコンソール2に挿入し、レインフォース10の貫通穴10dから突出したV形状折り曲げ部14の頂端24をコンソール2の肩部2cと係合させる。
【0044】
これにより、インストサイドパネル3の下端部がコンソール2に固定される。
【0045】
従って、前記インストサイドパネル3と前記コンソール2の前部との間は、板ばね部材13によって弾性的に連結されて、インストサイドパネル3の下端部をバタつかせることなく固定することができる。
【0046】
また、図5に示すように、前記レインフォース10の車幅方向内側には、前記板状の板ばね部材13以外の突起物が無いので、ワイヤハーネスやリヤベントダクト30の配索位置の自由度を向上させて、損傷の虞を減少させることができる。
【0047】
しかも、この実施例1では、前記レインフォース10の周囲が、不織布25によって覆われている。
【0048】
このため、ワイヤハーネスやリヤベントダクト30が、前記レインフォース10に接触しても、損傷する虞を更に減少させることができる。
【実施例2】
【0049】
図6に示す、実施例2では、レインフォース110には、貫通穴10dと、この貫通穴10dを通って突出した板ばね部材13のV形状折り曲げ部14の頂端24とが構成する弾性係合アッセンブリが設けられておらず、その代わりに、円形の突出部16が設けられている。
【0050】
更に、実施例2では、コンソール2の先端縁部2aに前方及び内方に斜め方向に延びるリブ2bの代わりに、車両前方に向かって斜め方向下方に突出したフック17がコンソール前部下面側の下縁部に一体形成されている。
【0051】
図7に示すように、フック17には、突出部16と同じであるか或いは僅かに大きい穴18と、突出部16を穴18に入れ易くするために穴18からフック17の周囲まで末広がりに延びるガイド通路19とが設けられている。
【0052】
ガイド通路19の内端20間の間隔は、穴18の直径よりも僅かに小さい。
【0053】
穴18とガイド通路19との間の連通開口部21は斜め方向下方に開放しており、穴18とガイド通路19との間に係止肩部22が形成される。この係止肩部22は、突出部16をフック17と係合させたとき、突出部16がフック17と係合した状態から外れないようにする。
【0054】
ガイド通路19の上側の面は、穴18への突出部16の挿入を容易にする方向に傾斜しており、突出部16との係合を容易にするガイド面23を提供する。
【0055】
組み立てにあたっては、前記実施例1と同様に、インストサイドパネル3をインストルメントパネル1にクリップ4によって3カ所で固定した後、コンソール2に2カ所でクリップ止めする。次いで、突出部16をガイド通路19のガイド面23に沿ってフック17の穴18に入れ、フック17の係止肩部22を突出部16に引っ掛けることによって、インストサイドパネル3の下端部をコンソール2に固定する。
【0056】
以上説明した構成により、ワイヤハーネスやリヤベントダクト30等がコンソール内部に存在する場合でも、組み付け作業時にこれらと干渉したり、リヤベントダクト30の配置位置やワイヤハーネスの配索構造に制約を生じさせてしまうことなく、外観品質の良好で、組み付け作業性が良好なコンソール取付構造を提供できる。
【0057】
以上、添付図面を参照して本発明の実施の形態を実施例1及び2を例示し且つ説明したが、これらの説明は単なる例示であって、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0058】
例えば、上述の実施例1では、インストサイドパネルをインストルメントパネルにクリップ3点止めで固定したが、インストサイドパネルがインストルメントパネルにしっかりと固定される限り、クリップの数は任意であり、これよりも多くのクリップを使用してもよいし、これよりも少ないクリップを使用してもよい。
【0059】
実施例2に関し、添付図面には、突出部16を円形形状であるように、及びフックの穴18を円形形状であるように描いてあるが、突出部16がフック17と係合することによってインストサイドパネル3の下端部をコンソール2に固定するという機能を果たすことができる限り、形状は問題ではなく、多角形形状、涙滴形状、楕円形形状等のこの他の形状を使用してもよいということは勿論のことである。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明によるコンソール取付構造を示す概略側面図である。
【図2】本発明によるコンソール取付構造のインストサイドパネルの内面を示す斜視図である。
【図3】本発明によるコンソール取付構造のインストサイドパネルに設けられるレインフォース及び板ばね部材の斜視図である。
【図4】組み立てた状態のレインフォース及び板ばね部材の平面図である。
【図5】本発明の実施例1によるコンソール取付構造の概略断面図である。
【図6】本発明の実施例2によるコンソール取付構造の概略断面図である。
【図7】実施例2のコンソール取付構造の詳細図である。
【図8】従来技術によるコンソール取付構造を示す概略側面図である。
【図9】別の従来技術によるコンソール取付構造を示す概略側面図である。
【図10】図9のコンソール取付構造のインストサイドパネルの下端部を取り付けるための構成を示す詳細図である。
【符号の説明】
【0061】
1 インストルメントパネル
2 コンソール
3 インストサイドパネル
4 クリップ
5 クリップ部
10,110 レインフォース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インストルメントパネルの車幅方向中央下部と、車両前後方向に延設されるコンソールの前部との接続部分を覆うインストサイドパネルを有する、コンソール取付構造において、
前記インストサイドパネルの内面には、前記インストルメントパネルに取り付けるためのクリップと、前記コンソールに設けられたクリップを受け入れるためのクリップ受け手段と、前記インストサイドパネルに剛性を付与すると共に、前記コンソールへの前記インストサイドパネルの下端部の係着を行う係着手段とを有するレインフォースを、前記インストサイドパネルに取り付けるコンソール取付構造であって、
前記係着手段は、
前記レインフォースの下端部分に設けられた、周囲がレインフォースの外面に向かってテーパした矩形形状の貫通穴と、
V形状折り曲げ部の頂端が貫通穴から突出するようにレインフォースの内面にリベットによって固定された板ばね部材と、
前記コンソールの先端縁部から前方及び内方に斜め方向に延びるリブの後側に設けられた肩部とを有し、
前記インストサイドパネルを前記インストルメントパネル及び前記コンソールにクリップ止め固定した後、前記レインフォースの前記下端部分を前記コンソールの前記先端縁部に挿入し、前記レインフォースの前記貫通穴から突出した前記V形状折り曲げ部の前記頂端を、前記リブの後側に設けられた前記肩部と係合することにより、前記インストサイドパネルの前記下端部を前記コンソールに固定する、ことを特徴とするコンソール取付構造。
【請求項2】
前記係着手段は、
前記レインフォースの下端部分の外側から突出した突出部と、
前記コンソールの前記先端縁部に設けられた、車両前後方向と平行に車両前方に向かって斜め方向下方に突出したフックとを有し、
前記フックは、前記突出部を受け入れるための穴と、前記穴から前記フックの周囲まで末広がりに延びるガイド通路とを有し、前記穴と連通した前記ガイド通路の前記内端間の間隔は、前記穴の直径よりも僅かに小さく、前記穴と前記ガイド通路との間に係止肩部が形成され、前記ガイド通路の上側の面は、前記穴への前記突出部の挿入を容易にする方向に傾斜したガイド面を形成し、
前記インストサイドパネルを前記インストルメントパネル及び前記コンソールにクリップ止め固定した後、前記突出部を前記ガイド面に沿って前記フックの前記穴に入れ、前記突出部を前記フックの前記係止肩部に引っ掛けることにより、前記インストサイドパネルの前記下端部をコンソールに固定する、請求項1に記載のコンソール取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−155655(P2008−155655A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−343198(P2006−343198)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【出願人】(000004765)カルソニックカンセイ株式会社 (3,404)
【Fターム(参考)】