コンテンツ利用許可証送信装置、コンテンツ利用許可証受信装置、コンテンツ利用許可証送信プログラム及びコンテンツ利用許可証受信プログラム
【課題】 予め登録された位置でのみコンテンツを利用できるようにすることで、ユーザが端末を他の場所に持ち出して不正な利用を行うことを防止することができるコンテンツ利用許可証送信装置を提供する。
【解決手段】 有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介してコンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するコンテンツ利用許可証送信装置であって、受信装置管理情報記憶手段と、受信装置情報受信手段と、許可判定手段と、利用許可証送信手段とを備えることを特徴とする。
【解決手段】 有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介してコンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するコンテンツ利用許可証送信装置であって、受信装置管理情報記憶手段と、受信装置情報受信手段と、許可判定手段と、利用許可証送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの不正利用を防止する技術に係り、特に、コンテンツを再生する端末の位置に基づいて、コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証の発行を制限することによってコンテンツの不正利用を防止する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット等のネットワーク上で、情報の劣化が起りにくいディジタルコンテンツ(以下、コンテンツという)の流通が増加している。しかし、ディジタル情報はオリジナルと全く同じ情報を持つコピーを作成できるため、簡単にコンテンツの不正コピーができてしまうという欠点も存在する。そのため、コンテンツの不正利用を防止し、著作権を保護できる技術が提案されている。
【0003】
例えば、従来、MagicGate(登録商標)に代表される、耐タンパハードウェアを用いてコンテンツの使用できる端末を特定し、この端末以外でのコンテンツの利用を制限することでコピーの流出を防ぐ方式があった(非特許文献1参照)。
【0004】
また、コピーを認める場合でも、コンテンツを提供するコンテンツ提供者側のサーバに対して、当該コンテンツのコピーを使用する端末の情報を予め通知し、通知された端末のみが実行できるコンテンツ閲覧プログラムを用いて、コンテンツを利用することができるようにすることで、不正コピー流出を防止するものが提案されている(非特許文献2参照)。
【0005】
更に、コンテンツを購入した購入者(以下ユーザという)の端末によって当該コンテンツをコピーすることは可能であるが、当該コンテンツのコピーを再度コピーする二次コピーを防ぐことで、ひとつの端末だけでなく、ユーザの所有する他の端末でもコンテンツを利用することができるとともに、二次コピーによるコンテンツの不正な流通を防止するシステムが提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−164534号公報(段落0009〜0034)
【非特許文献1】"メモリスティク著作権保護技術MagicGate"、[online]、インターネット<URL:http://www.sony.co.jp/Products/SC-HP/CXPAL/CXPAL-44/PDF/tw.pdf>
【非特許文献2】藤井治彦、他4名、「自由度の高い私的コピーを実現する著作権保護方式」、情報処理電子化知的財産・社会基盤、情報処理学会、2001年2月、NO.11−9、p.39−46
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1、非特許文献1及び非特許文献2に記載の技術では、コンテンツの不正なコピーを防止することはできるが、このコンテンツが、当該コンテンツの著作権を管理する著作権管理者の意図する場所で正しく利用されるように制御することはできなかった。例えば、コンテンツを不正にコピーできないような暗号化処理を施してユーザの端末に配信したとしても、ユーザが、そのコンテンツが記録されたメディアや端末を持ち出して、他の場所で不特定多数の人に対して上映会を行うというような不正利用は防止できなかった。
【0007】
本発明は、前記従来技術の問題を解決するために成されたもので、コンテンツを利用できる端末の位置を著作権管理者が管理し、予め登録された位置でのみコンテンツを利用できるようにすることで、ユーザが端末を他の場所に持ち出して不正な利用を行うことを防止することができるコンテンツ利用許可証送信装置、コンテンツ利用許可証受信装置、コンテンツ利用許可証送信プログラム及びコンテンツ利用許可証受信プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、請求項1に記載のコンテンツ利用許可証送信装置は、有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介してコンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するコンテンツ利用許可証送信装置であって、受信装置管理情報記憶手段と、受信装置情報受信手段と、許可判定手段と、利用許可証送信手段とを備える構成とした。
【0009】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証送信装置は、受信装置管理情報記憶手段に、コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDに、コンテンツ再生装置を識別する再生装置ID及び端末を識別する端末IDを示す登録端末情報を対応させた受信装置管理情報を記憶する。また、コンテンツ利用許可証送信装置は、受信装置情報受信手段によって、当該コンテンツ利用許可証受信装置の受信装置IDを含む受信装置情報と、コンテンツ利用許可証受信装置が当該受信装置情報を送信する時点において、有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介して当該コンテンツ利用許可証受信装置と接続されているコンテンツ再生装置の再生装置ID、及び、端末の端末IDを示す端末情報とを、コンテンツ利用許可証受信装置から受信する。ここで、端末とは、ローカルエリアネットワークに接続された装置であり、例えば、ネットワーク接続できるテレビ、DVDレコーダ、音響装置やコンピュータなどである。
【0010】
更に、コンテンツ利用許可証送信装置は、許可判定手段によって、この受信装置情報受信手段で受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDに対応する、前記受信装置管理情報記憶手段に記憶された登録端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDと、前記受信装置情報受信手段によって受信された端末情報によって示される端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDとが一致するかを判定する。
【0011】
ここで、ユーザがコンテンツを正当に利用する場所において、ローカルエリアネットワークを介して当該コンテンツ利用許可証受信装置及びコンテンツ再生装置とともに接続された端末の端末IDを受信装置情報記憶手段に記憶しておくことで、ユーザがコンテンツをこの場所で利用する場合には、受信装置情報受信手段によって受信された端末IDと、受信装置情報記憶手段に記憶された端末IDの一部あるいはすべてが一致する。一方、ユーザが当該コンテンツ利用許可証受信装置及びコンテンツ再生装置を他の場所に持ち出して不正に利用する場合には、受信装置情報受信手段によって受信された端末IDと、受信装置情報記憶手段に記憶された端末IDとが一致しないか、あるいは、当該コンテンツ利用許可証受信装置及びコンテンツ再生装置とともに持ち出されたわずかな数の端末の端末IDのみが一致する。そのため、この数より多い所定数以上の端末IDが一致する場合には、ユーザがコンテンツを適切な場所で正当に利用しようとしていると判断できる。
【0012】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置は、許可判定手段によって一致すると判定された場合に、利用許可証送信手段によって、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信する。これによって、コンテンツ利用許可証送信装置は、ユーザがコンテンツを適切な場所で利用しようとしていると判断された場合のみに、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信することができる。
【0013】
また、請求項2に記載のコンテンツ利用許可証送信装置は、請求項1に記載のコンテンツ利用許可証送信装置において、前記受信装置管理情報記憶手段が、当該コンテンツ利用許可証受信装置の受信装置IDに、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可する位置を示す登録位置情報を対応させて記憶し、前記受信装置情報受信手段が、前記コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報を受信し、前記許可判定手段が、前記受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDと、前記位置情報とに基づいて、前記受信装置管理情報記憶手段に記憶された前記受信装置IDに対応する登録位置情報によって示される位置の所定の範囲内に、当該コンテンツ再生装置があるかを判定し、前記利用許可証送信手段が、前記許可判定手段によって、前記登録端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDと、前記端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDとが一致し、かつ、前記範囲内に前記コンテンツ利用許可証受信装置があると判定された場合に、前記コンテンツ利用許可証受信装置に前記コンテンツ利用許可証を送信する構成とした。
【0014】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証送信装置は、受信装置情報受信手段によって受信された端末IDのうちの所定数以上の端末IDと、受信装置情報記憶手段に記憶された端末IDのうちの所定数以上の端末IDとが一致するとともに、コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報に基づいて、受信装置管理情報記憶手段に記憶された登録位置情報によって示される位置の所定の範囲内にコンテンツ再生装置がある場合に、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信する。これによって、コンテンツ利用許可証送信装置は、ユーザがコンテンツを適切な場所で利用しようとしていると判断された場合のみに、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信することができる。
【0015】
更に、請求項3に記載のコンテンツ利用許可証送信装置は、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するコンテンツ利用許可証送信装置であって、受信装置管理情報記憶手段と、受信装置情報受信手段と、許可判定手段と、利用許可証送信手段とを備える構成とした。
【0016】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証送信装置は、受信装置管理情報記憶手段によって、コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDに、コンテンツ再生装置に対してコンテンツの再生を許可する位置を示す登録位置情報を対応させた受信装置管理情報を記憶する。また、コンテンツ利用許可証送信装置は、受信装置情報受信手段によって、コンテンツ利用許可証受信装置から送信された当該コンテンツ利用許可証受信装置の受信装置IDを含む受信装置情報と、コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報とを受信する。更に、コンテンツ利用許可証送信装置は、許可判定手段によって、この受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDと、位置情報とに基づいて、受信装置管理情報記憶手段に記憶された受信装置IDに対応する登録位置情報によって示される所定の範囲内に、当該コンテンツ利用許可証受信装置があるかを判定する。
【0017】
ここで、ユーザがコンテンツを正当に利用するコンテンツ再生装置の位置示す登録位置情報を受信装置情報記憶手段に記憶しておくことで、コンテンツ利用許可証送信装置は、コンテンツ再生装置によってコンテンツを再生するごとに、ユーザが当該コンテンツを適切な場所で正当に利用しようとしているかを判断できる。
【0018】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置は、許可判定手段によって、所定の範囲内にコンテンツ再生装置があると判定された場合に、利用許可証送信手段によって、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信する。これによって、コンテンツ利用許可証送信装置は、ユーザがコンテンツを適切な場所で利用しようとしていると判断された場合のみに、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信することができる。
【0019】
また、請求項4に記載のコンテンツ利用許可証送信装置は、請求項2又は請求項3に記載のコンテンツ利用許可証送信装置において、前記位置情報が、前記ネットワークにおいて、前記コンテンツ利用許可証受信装置から前記受信装置情報が伝送される伝送路上に設けられた中継装置を識別する中継装置IDを含む構成とした。
【0020】
ここで、ネットワークの伝送路上においてコンテンツ利用許可証受信装置から情報が伝送される際に、この情報の伝送路上において、コンテンツ利用許可証受信装置から近くの中継装置は、コンテンツ利用許可証受信装置の位置に依存する。そのため、コンテンツ利用許可証受信装置とコンテンツ利用許可証送信装置との間の伝送路上におけるコンテンツ利用許可証受信装置から近くの中継装置を特定して位置情報とすることで、当該コンテンツ利用許可証受信装置の位置を、当該中継装置によって中継される範囲内にあると特定することができる。そして、当該コンテンツ利用許可証受信装置に接続されたコンテンツ再生装置の位置もこの近傍の位置と判断することができる。
【0021】
また、請求項5に記載のコンテンツ利用許可証送信装置は、請求項4に記載のコンテンツ利用許可証送信装置において、前記中継装置が、前記コンテンツ利用許可証受信装置から発信される無線の電波を介して前記受信装置情報を中継し、前記位置情報が、前記コンテンツ利用許可証受信装置から発信された前記無線の電波の、前記中継装置に対する到達方向を示す情報を更に含む構成とした。
【0022】
ここで、中継装置に対する無線の電波の到達方向を示す情報とは、例えば、中継装置が所定の範囲のそれぞれ異なる方向(方位)からの電波を受信する複数のアンテナを有する場合に、このアンテナを識別する識別情報等である。そして、コンテンツ利用許可証送信装置は、この位置情報に基づいて、中継装置IDによって示される中継装置によって電波が中継される所定の範囲内において、中継装置に対して、この到達方向を示す情報によって示される方向に電波を送信できる位置にコンテンツ利用許可証受信装置及びコンテンツ再生装置が存在すると判断することができる。
【0023】
更に、請求項6に記載のコンテンツ利用許可証送信装置は、請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のコンテンツ利用許可証送信装置において、前記位置情報が、前記コンテンツ利用許可証受信装置から送信された緯度及び経度の情報を含む構成とした。そのため、コンテンツ再生装置の位置は、緯度及び経度の情報によって特定される。これによって、コンテンツ利用許可証送信装置は、位置情報によってコンテンツ再生装置の位置を特定することができる。そして、所定の範囲内に、当該コンテンツ利用許可証受信装置があるかを判定し、この範囲内にあると判断された場合のみに、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信することができる。
【0024】
また、請求項7に記載のコンテンツ利用許可証受信装置は、有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介して、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続され、かつ、請求項1又は請求項2に記載のコンテンツ利用許可証送信装置から送信される、前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を、ネットワークを介して受信して、前記コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置であって、受信装置情報取得送信手段と、利用許可証取得手段とを備える構成とした。
【0025】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証受信装置は、受信装置情報取得送信手段によって、ローカルエリアネットワークを介して接続されているコンテンツ再生装置を識別する再生装置ID及び端末を識別する端末IDを取得し、当該コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDを含む受信装置情報と、再生装置ID及び端末IDを示す端末情報とを、コンテンツ利用許可証送信装置に送信する。
【0026】
また、コンテンツ利用許可証受信装置は、利用許可証取得手段によって、コンテンツ利用許可証送信装置から送信されるコンテンツ利用許可証を受信し、コンテンツ再生装置に送信する。これによって、コンテンツ利用許可証受信装置は、コンテンツ利用許可証送信装置によって、ユーザがコンテンツを適切な場所で正当に利用しようとしているかを判断する際に必要となる端末IDを取得し、コンテンツ利用許可証送信装置に送信することができる。そして、コンテンツ利用許可証受信装置は、コンテンツ利用許可証送信装置からコンテンツ利用許可証を受信して、コンテンツ再生装置に送信することができる。
【0027】
更に、請求項8に記載のコンテンツ利用許可証受信装置は、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置に接続され、かつ、請求項6に記載のコンテンツ利用許可証送信装置から送信される前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証をネットワークを介して受信して、前記コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置であって、受信装置情報取得送信手段と、利用許可証取得手段とを備える構成とした。
【0028】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証受信装置は、受信装置情報取得送信手段によって、コンテンツ再生装置から、当該コンテンツ再生装置の位置の緯度及び経度の情報を受信し、当該コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDを含む受信装置情報と、コンテンツ再生装置の位置の緯度及び経度の情報とを、前記コンテンツ利用許可証送信装置に送信する。
【0029】
更に、利用許可証取得手段によって、コンテンツ利用許可証送信装置から送信されるコンテンツ利用許可証を受信し、コンテンツ再生装置に送信する。これによって、コンテンツ利用許可証受信装置は、コンテンツ利用許可証送信装置によって、ユーザがコンテンツを適切な場所で正当に利用しようとしているかを判断する際に必要となる、コンテンツ再生装置の位置の緯度と経度の情報を取得し、コンテンツ利用許可証送信装置に送信することができる。そして、コンテンツ利用許可証受信装置は、コンテンツ利用許可証送信装置からコンテンツ利用許可証を受信して、コンテンツ再生装置に送信することができる。
【0030】
また、請求項9に記載のコンテンツ利用許可証送信プログラムは、有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介してコンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDに、当該コンテンツ再生装置を識別する再生装置ID及び当該端末を識別する端末IDを示す登録端末情報を対応させた受信装置管理情報を記憶する受信装置管理情報記憶装置から前記受信装置管理情報を参照して、前記コンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するためにコンピュータを受信装置情報受信手段、許可判定手段、利用許可証送信手段として機能させることとした。
【0031】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証送信プログラムは、受信装置情報受信手段によって、当該コンテンツ利用許可証受信装置の受信装置IDを含む受信装置情報と、コンテンツ利用許可証受信装置が当該受信装置情報を送信する時点において、ローカルエリアネットワークを介して当該コンテンツ利用許可証受信装置と接続されているコンテンツ再生装置の再生装置ID、及び、端末の端末IDを示す端末情報とを、コンテンツ利用許可証受信装置から受信する。また、コンテンツ利用許可証送信プログラムは、許可判定手段によって、受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDに対応する、受信装置管理情報記憶装置に記憶された登録端末情報によって示される端末IDのうちの所定数以上の端末IDと、受信装置情報受信手段によって受信された端末情報によって示される端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDとが一致するかを判定する。
【0032】
更に、コンテンツ利用許可証送信プログラムは、利用許可証送信手段によって、許可判定手段によって一致すると判定された場合に、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信する。これによって、コンテンツ利用許可証送信プログラムは、ユーザがコンテンツを適切な場所で利用しようとしていると判断された場合のみに、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信することができる。
【0033】
更に、請求項10に記載のコンテンツ利用許可証送信プログラムは、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDに、当該コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可する位置を示す登録位置情報を対応させた受信装置管理情報を記憶する受信装置管理情報記憶装置から前記受信装置管理情報を参照して、前記コンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するためにコンピュータを、受信装置情報受信手段、許可判定手段、利用許可証送信手段として機能させることとした。
【0034】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証送信プログラムは、受信装置情報受信手段によって、コンテンツ利用許可証受信装置から送信された当該コンテンツ利用許可証受信装置の受信装置IDを含む受信装置情報と、コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報とを受信する。また、コンテンツ利用許可証送信プログラムは、許可判定手段によって、受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDと、位置情報とに基づいて、受信装置管理情報記憶装置に記憶された受信装置IDに対応する登録位置情報によって示されるコンテンツ再生装置の位置の所定の範囲内に、当該コンテンツ利用許可証受信装置があるかを判定する。
【0035】
更に、コンテンツ利用許可証送信プログラムは、利用許可証送信手段によって、許可判定手段によって、所定の範囲内にコンテンツ再生装置があると判定された場合に、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信する。これによって、コンテンツ利用許可証送信プログラムは、ユーザがコンテンツを適切な場所で利用しようとしていると判断された場合のみに、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信することができる。
【0036】
また、請求項11に記載のコンテンツ利用許可証受信プログラムは、有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介して、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続されるコンテンツ利用許可証受信装置において、請求項1又は請求項2に記載のコンテンツ利用許可証送信装置から送信される、前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を、ネットワークを介して受信して、前記コンテンツ再生装置に送信するためにコンピュータを、受信装置情報取得送信手段、利用許可証取得手段として機能させることとした。
【0037】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証受信プログラムは、受信装置情報取得送信手段によって、ローカルエリアネットワークを介して接続されているコンテンツ再生装置を識別する再生装置ID及び端末を識別する端末IDを取得し、当該コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDを含む受信装置情報と、再生装置ID及び端末IDを示す端末情報とを、コンテンツ利用許可証送信装置に送信する。更に、コンテンツ利用許可証受信プログラムは、利用許可証取得手段によって、コンテンツ利用許可証送信装置から送信されるコンテンツ利用許可証を受信し、前記コンテンツ再生装置に送信する。
【0038】
これによって、コンテンツ利用許可証送信装置によって、ユーザがコンテンツを適切な場所で正当に利用しようとしているかを判断する際に必要となる端末IDを取得し、コンテンツ利用許可証送信装置に送信することができる。そして、コンテンツ利用許可証送信装置からコンテンツ利用許可証を受信して、コンテンツ再生装置に送信することができる。
【0039】
更に、請求項12に記載のコンテンツ利用許可証受信プログラムは、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置に接続されるコンテンツ利用許可証受信装置において、請求項6に記載のコンテンツ利用許可証送信装置から送信される前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証をネットワークを介して受信して、前記コンテンツ再生装置に送信するためにコンピュータを、受信装置情報取得送信手段、利用許可証取得手段として機能させることとした。
【0040】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証受信プログラムは、受信装置情報取得送信手段によって、コンテンツ再生装置から、当該コンテンツ再生装置の位置の緯度及び経度の情報を受信し、当該コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDを含む受信装置情報と、コンテンツ再生装置の位置の緯度及び経度の情報とを、コンテンツ利用許可証送信装置に送信する。また、コンテンツ利用許可証受信プログラムは、利用許可証取得手段によって、コンテンツ利用許可証送信装置から送信されるコンテンツ利用許可証を受信し、コンテンツ再生装置に送信する。
【0041】
これによって、コンテンツ利用許可証送信装置によって、ユーザがコンテンツを適切な場所で正当に利用しようとしているかを判断する際に必要となる、コンテンツ再生装置の位置の緯度と経度の情報を取得し、コンテンツ利用許可証送信装置に送信することができる。そして、コンテンツ利用許可証送信装置からコンテンツ利用許可証を受信して、コンテンツ再生装置に送信することができる。
【発明の効果】
【0042】
本発明に係るコンテンツ利用許可証送信装置、コンテンツ利用許可証受信装置、コンテンツ利用許可証送信プログラム及びコンテンツ利用許可証受信プログラムでは、以下のような優れた効果を奏する。
【0043】
請求項1又は請求項9に記載の発明によれば、予め登録された端末がローカルエリアネットワークに接続されているかを管理することで、予め登録された位置にコンテンツ再生装置があるかを判定することができる。そして、予め登録された位置にコンテンツ再生装置がある場合にコンテンツ利用許可証を送信するため、ユーザは、予め登録された位置でのみ当該コンテンツを利用することができる。これによって、ユーザがコンテンツを登録されていない場所で不正に利用することを防止できる。
【0044】
請求項2に記載の発明によれば、予め登録された端末がローカルエリアネットワークに接続されているかを管理し、また、コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報を受信することで、予め登録された位置にコンテンツ再生装置があるかを、より正確に判定することができる。
【0045】
請求項3又は請求項10に記載の発明によれば、コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報を受信することで、予め登録された位置にコンテンツ再生装置があるかを判定することができる。そして、予め登録された位置にコンテンツ再生装置がある場合にコンテンツ利用許可証を送信するため、ユーザは、予め登録された位置でのみ当該コンテンツを利用することができる。これによって、ユーザがコンテンツを登録されていない場所で不正に利用することを防止できる。
【0046】
請求項4に記載の発明によれば、コンテンツ利用許可証受信装置とコンテンツ利用許可証送信装置との間の伝送路上における中継装置を特定して位置情報とすることで、当該コンテンツ利用許可証受信装置及びコンテンツ再生装置の位置を特定し、予め登録された位置にコンテンツ再生装置があるかを判定することができる。そのため、コンテンツ再生装置に位置を検出する手段を持たせることなく、予め登録された位置にコンテンツ再生装置があるかを判定することができる。
【0047】
請求項5に記載の発明によれば、コンテンツ利用許可証受信装置から無線の電波を受信する中継装置と、この中継装置に対する電波の到達方向を特定して位置情報とすることで、当該コンテンツ利用許可証受信装置及びコンテンツ再生装置の位置を更に特定し、予め登録された位置にコンテンツ再生装置があるかを、より厳密に判定することができる。
【0048】
請求項6に記載の発明によれば、緯度及び経度の情報によってコンテンツ再生装置の位置を特定し、予め登録された位置にコンテンツ再生装置があるかを判定することができる。
【0049】
請求項7又は請求項11に記載の発明によれば、ローカルエリアネットワークに接続されている端末をコンテンツ利用許可証送信装置に通知することで、予め登録された位置にコンテンツ再生装置がある場合にコンテンツ利用許可証を受信してコンテンツ再生装置に送信することができる。そのため、ユーザは予め登録された位置でのみ当該コンテンツを利用することができ、ユーザがコンテンツを他の場所で不正に利用することを防止できる。
【0050】
請求項8又は請求項12に記載の発明によれば、コンテンツ再生装置の位置の緯度と経度の情報を取得し、コンテンツ利用許可証送信装置に通知することで、予め登録された位置にコンテンツ再生装置がある場合にコンテンツ利用許可証を受信してコンテンツ再生装置に送信することができる。そのため、ユーザは予め登録された位置でのみ当該コンテンツを利用することができ、ユーザがコンテンツを他の場所で不正に利用することを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0051】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[著作権管理システムの構成(第1の実施の形態)]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態である著作権管理システムSの構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態である著作権管理システムの構成を示したブロック図である。著作権管理システムSは、コンテンツ提供者側にイントラネット3で接続されたコンテンツサーバ1と、コンテンツ利用許可証送信装置2と、ゲートウェイ(GW)4とを備え、インターネット5及び中継装置6を経由してコンテンツのユーザ(購入者)側の装置であるメインレコーダRにコンテンツと当該コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証とを配信するシステムである。また、著作権管理システムSは、ユーザ側に、ローカルエリアネットワークで接続されたメインレコーダRと、コンテンツ再生装置9(9a、9b、9c、…)とを備えている。
【0052】
コンテンツサーバ1は、図示していない記憶手段に複数のコンテンツを保持し、後記するメインレコーダRからコンテンツの要求があった場合に、このコンテンツをメインレコーダRへ配信するものである。
【0053】
コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンテンツサーバ1に保持されているコンテンツのコンテンツ利用許可証を管理するものである。つまり、コンテンツ利用許可証送信装置2は、後記するコンテンツ利用許可証受信装置7からのコンテンツ利用許可証の要求に基づいて、ユーザ認証と、後記するコンテンツ再生装置9の位置に基づいた判定とを行い、コンテンツ利用許可証を発行するものである。
【0054】
メインレコーダRは、コンテンツ記憶装置Cと、コンテンツ利用許可証受信装置7とを備え、ユーザが所望するコンテンツをコンテンツサーバ1から取得してコンテンツ記憶装置Cに記憶し、更に、コンテンツ利用許可証送信装置2からコンテンツ利用許可証を受信するものである。
【0055】
コンテンツ記憶装置Cは、コンテンツサーバ1から取得したコンテンツを記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶装置からなる。このコンテンツ記憶装置Cに記憶されたコンテンツは、後記するコンテンツ再生装置9によって閲覧あるいはコピーされて用いられる。
【0056】
コンテンツ利用許可証受信装置7は、後記するコンテンツ再生装置9からのコンテンツ利用許可証の取得の要求に基づいて、コンテンツ利用許可証送信装置2からコンテンツ利用許可証を受信し、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9に送信するものである。
【0057】
コンテンツ再生装置9(9a、9b、9c、…)は、コンテンツ記憶装置Cに記憶されたコンテンツを閲覧又はコピーし、コンテンツ利用許可証送信装置2から送信された当該コンテンツの利用許可証をコンテンツ利用許可証受信装置7から取得して、当該コンテンツを再生するものである。このコンテンツ再生装置は、例えば、パーソナルコンピュータや、テレビジョン受像機や、携帯電話などである。
【0058】
なお、ゲートウェイ(GW)4は、イントラネット3とインターネット5との各ネットワークを接続するための装置である。このゲートウェイ4は、例えば、IPルータ(IP:Internet Protocol)であり、イントラネット3内への不正アクセスを防ぐファイアーウォールの機能を有するものである。
【0059】
また、中継装置6は、例えばルータであり、ネットワーク上を流れる通信データを他のネットワークに中継するものである。なお、図1では、コンテンツ利用許可証受信装置7及びコンテンツ利用許可証送信装置2の間の伝送路上において、メインレコーダR側の2つの中継装置6a、6bのみを図示している。
【0060】
以下、著作権管理システムSにおいて、コンテンツ利用許可証を送信するコンテンツ利用許可証送信装置2と、このコンテンツ利用許可証を受信するコンテンツ利用許可証受信装置7とについて詳細に説明する。
【0061】
(コンテンツ利用許可証送信装置の構成)
まず、図2を参照(適宜図1参照)して、コンテンツ利用許可証送信装置2の構成について説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置の構成を示したブロック図である。コンテンツ利用許可証送信装置2は、通信送受信手段21と、暗号・電子署名処理手段22と、アカウント発行手段23と、アカウント検証手段24と、受信装置管理情報登録手段25と、受信装置管理情報記憶手段26と、受信装置情報受信手段27と、許可判定手段28と、利用許可証送信手段29とを備える。
【0062】
通信送受信手段21は、ネットワーク(イントラネット3等)を介して、通信データの送受信を行うものである。例えば、通信送受信手段21は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)の通信プロトコルによって通信データの送受信を行うものである。
【0063】
暗号・電子署名処理手段22は、通信データに電子署名を施して付加し、また、公開鍵暗号系の公開鍵及び秘密鍵を生成するとともに、この公開鍵で暗号化された通信データを秘密鍵によって復号するものである。ここでは、暗号・電子署名処理手段22は、電子署名付加部22aと、鍵生成部22bと、復号部22cとを備える。
【0064】
電子署名付加部22aは、通信データに当該コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名を施して付加するものである。ここで電子署名が施された通信データは通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信される。ここでは、電子署名付加部22aは、後記するアカウント発行手段23から入力されたアカウントと、後記する鍵生成部22bによって生成された公開鍵とに電子署名を施して付加し、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信する。なお、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名の検証鍵を図示しない記憶手段に予め記憶していることとする。
【0065】
鍵生成部22bは、後記するアカウント検証手段24の検証部24bからの指令に基づいて公開鍵暗号系の公開鍵及び秘密鍵を生成するものである。ここで生成された公開鍵は電子署名付加部22aに出力され、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信される。
【0066】
復号部22cは、鍵生成部22bで生成された公開鍵により暗号化された通信データを通信送受信手段21を介して受信し、この通信データを秘密鍵によって復号するものである。ここでは、復号部22cは、コンテンツ利用許可証受信装置7において暗号化された登録端末情報、登録経路情報、登録GPS情報、端末情報、経路情報及びGPS情報(詳細は後記する) を、通信送受信手段21を介して受信して復号する。ここで復号された登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報は受信装置管理情報登録手段25に、端末情報、経路情報及びGPS情報は受信装置情報受信手段27に、それぞれ出力される。
【0067】
アカウント発行手段23は、通信送受信手段21を介してメインレコーダRのコンテンツ利用許可証受信装置7から受信したアカウントの発行要求に基づいて、アカウント(受信装置ID)を発行するものである。ここで、アカウント発行手段23は、コンテンツ利用許可証受信装置7から、当該コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名の検証鍵を受信し、この検証鍵の正当性を確認する。なお、例えば、PKI(Public Key Infrastructure;公開鍵暗号基盤)による検証鍵発行証明書などによって、検証鍵の正当性を確認することができる。そして、正当性が確認された場合には、アカウント発行手段23は、このメインレコーダRに対するアカウントを生成する。ここで生成されたアカウントは、コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名の検証鍵と対応付けてアカウント情報26aとして受信装置管理情報記憶手段26に記憶されるとともに、暗号・電子署名処理手段22の電子署名付加部22aに出力され、当該コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名が施された後に通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に出力される。
【0068】
アカウント検証手段24は、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7から受信したアカウントを検証するものである。ここでは、アカウント検証手段24は、受信部24aと、検証部24bとを備える。
【0069】
受信部24aは、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7からアカウントを受信するものである。ここで、コンテンツ利用許可証受信装置7から受信したアカウントには、電子署名付加部22aによって施された当該コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名と、コンテンツ利用許可証受信装置7によって施された電子署名とが付加されている。
【0070】
検証部24bは、受信部24aによって受信したアカウントの検証を行うものである。ここで、検証部24bは、受信装置管理情報記憶手段26に記憶されているアカウント情報26aに基づいて、このアカウントに対応する検証鍵を読み出し、アカウントに付加されたコンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名の検証を行う。そして、アカウントの正当性が確認されたら、検証部24bは、公開鍵の生成の指令(鍵生成指令)を鍵生成部22bに出力する。また、検証部24bは、アカウントを許可判定手段28の受信装置管理情報読み出し部28aに通知する。
【0071】
受信装置管理情報登録手段25は、復号部22cから入力される登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報を、アカウント検証手段24によって検証されたアカウントに対応させて受信装置管理情報記憶手段26に書き込むものである。ここで、受信装置管理情報記憶手段26に書き込まれた登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報は、後記する許可判定手段28によって、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可するか否かを判定する際に、許可する条件を示すものとなる。以下、登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報について説明する。
【0072】
登録端末情報とは、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する位置においてメインレコーダRにローカルエリアネットワークで接続される装置(図1では、コンテンツ再生装置9a、9b、9c、…)を識別する識別情報を含む情報である。ここでは、登録端末情報は、更に、メインレコーダRの識別情報も含むこととした。そして、ここでは、メインレコーダR及び接続された装置の固有情報の各々を、コンテンツ利用許可証受信装置7の内部変換関数f(x)で変換したものを識別情報とし、この識別情報を連接したものを登録端末情報とした。例えば、メインレコーダRにコンテンツ再生装置9a、9b、9c、…が接続され、それぞれの固有情報をIDR、IDa、IDb、IDc…とし、コンテンツ利用許可証受信装置7の内部変換関数をf(x)とすると、登録端末情報は、「f(IDR)、f(IDa)、f(IDb)、f(IDc)、…」となる。
【0073】
なお、この登録端末情報は、前記した固有情報を内部変換関数で変換したものに限定されない。また、登録端末情報は、少なくともコンテンツ再生装置9a、9b、9c、…を識別する識別情報を備えていればよい。
【0074】
また、登録経路情報とは、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生が許可された位置において、コンテンツ利用許可証受信装置7及びコンテンツ利用許可証送信装置2の間を伝送される通信データの経路を示す情報であり、この経路における少なくともひとつの中継装置6(図1参照)を識別する識別情報を含む情報である。ここで、この中継装置6は、通信データが伝送される経路上においてコンテンツ利用許可証受信装置7に近い中継装置6ほど、このコンテンツ利用許可証受信装置7の位置に依存して定まる。そのため、この通信データが伝送される経路上においてコンテンツ利用許可証受信装置7に近い中継装置6の識別情報を含む登録経路情報とすることで、この登録経路情報は、コンテンツ利用許可証受信装置7と、このコンテンツ利用許可証受信装置7にローカルエリアネットワークで接続されたコンテンツ再生装置9の位置を示す情報となる。
【0075】
ここでは、登録経路情報は、コンテンツ利用許可証受信装置7とコンテンツ利用許可証送信装置2との間を伝送される通信データの経路上の中継装置6のうち、経路上においてコンテンツ利用許可証受信装置7に最も近い中継装置6aと、その次に近い中継装置6bとの識別情報からなることとした。そして、ここでは、登録経路情報を、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する位置において、コンテンツ利用許可証受信装置7から送信されたメインレコーダRの識別情報f(IDR)が中継装置6a、6bを通過する際に付加される、当該中継装置6a、6bの電子署名の検証鍵とした。なお、この登録端末情報は、中継装置6の検証鍵に限定されることなく、例えば、トレースルート(traceroute)によって取得されたIPアドレスによって示される経路情報を用いることとしてもよい。このとき、コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンテンツ利用許可証受信装置7からメインレコーダRの識別情報f(IDR)を受信することなく登録経路情報を取得することができる。
【0076】
また、登録GPS情報は、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生が許可された当該コンテンツ再生装置9の位置を、緯度と経度によって示した情報であり、後記するコンテンツ再生装置9a、9b、9c、…の少なくともひとつによって、全地球的測位システム(GPS;Global Positioning System)を用いて取得される。なお、この登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報は、1つのアカウントに対してそれぞれ複数登録されていてもよい。
【0077】
受信装置管理情報記憶手段26は、アカウント情報26aに登録端末情報26b、登録経路情報26c及び登録GPS情報26dを対応させた受信装置管理情報を記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。アカウント情報26aは、アカウント発行手段23によって書き込まれ、アカウントと、このアカウントに対応するメインレコーダRのコンテンツ利用許可証受信装置7の検証鍵とを対応させて記憶する。また、登録端末情報26b、登録経路情報26c及び登録GPS情報26dは、受信装置管理情報登録手段25によって書き込まれる。この受信装置管理情報は、後記する許可判定手段28によって、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可するか否かを判定する際に参照されて用いられる。なお、ここでは、受信装置管理情報記憶手段26に記憶されたアカウント情報26a、登録端末情報26b、登録経路情報26c及び登録GPS情報26dに対して、符号(26a、26b、26c、26d)を付加している。
【0078】
受信装置情報受信手段27は、アカウント検証手段24によって検証されたアカウントに対応し、復号部22cから入力される端末情報、経路情報及びGPS情報を受信するものである。ここで受信された端末情報、経路情報及びGPS情報は、許可判定手段28の端末判定部28b、経路判定部28c、GPS判定部28dにそれぞれ出力される。以下、端末情報、経路情報及びGPS情報について説明する。
【0079】
端末情報は、メインレコーダRにローカルエリアネットワークで接続されている装置の識別情報を含む情報である。ここでは、端末情報は、更に、メインレコーダRの識別情報も含むこととし、メインレコーダR及び接続されたすべての装置の固有情報を、コンテンツ利用許可証受信装置7の内部変換関数f(x)で変換したものを端末情報とした。
【0080】
また、経路情報は、コンテンツ利用許可証受信装置7及びコンテンツ利用許可証送信装置2の間を伝送される通信データの経路における少なくともひとつの中継装置6を識別する識別情報を含む情報である。ここでは、登録経路情報は、この経路上の中継装置6のうち、経路上においてコンテンツ利用許可証受信装置7に最も近い中継装置6aと、その次に近い中継装置6bとの識別情報からなることとし、コンテンツ利用許可証受信装置7から送信された端末情報が中継装置6a、6bを通過する際に付加される、当該中継装置6a、6bの電子署名の検証鍵とした。
【0081】
また、GPS情報は、コンテンツ再生装置9の位置を、緯度と経度によって示した情報である。ここで、登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報は、この端末情報、経路情報及びGPS情報が受信されるより前に、コンテンツ利用許可証受信装置7から送信され、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する条件となる、当該コンテンツ再生装置9の位置や、ローカルエリアネットワークで接続された装置の識別情報を示している。一方、この端末情報、経路情報及びGPS情報は、コンテンツ再生装置9(9a、9b、9c、…)のいずれかからコンテンツ利用許可証が要求されている時点におけるコンテンツ再生装置9の位置や、ローカルエリアネットワークで接続された装置の識別情報を示している。
【0082】
許可判定手段28は、受信装置情報受信手段27で受信された端末情報、経路情報及びGPS情報に基づいて、登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報位置によって示される位置にコンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9があるかを判定するものである。ここでは、許可判定手段28は、受信装置管理情報読み出し部28aと、端末判定部28bと、経路判定部28cと、GPS判定部28dとを備える。
【0083】
受信装置管理情報読み出し部28aは、アカウント検証手段24の検証部24bから入力されたアカウントに対応する登録端末情報26b、登録経路情報26c及び登録GPS情報26dを、受信装置管理情報記憶手段26から読み出すものである。ここで読み出された登録端末情報26b、登録経路情報26c及び登録GPS情報26dは、端末判定部28b、経路判定部28c及びGPS判定部28dにそれぞれ出力される。
【0084】
端末判定部28bは、受信装置管理情報読み出し部28aによって読み出された登録端末情報26bによって示される装置の識別情報と、受信装置情報受信手段27から入力された端末情報によって示される装置の識別情報とが一致するかを判定するものである。なお、端末判定部28bは、登録端末情報26bによって示される装置の識別情報のすべてと、端末情報によって示される装置の識別情報のすべてが一致するかを判定することとしてもよいし、登録端末情報26bによって示される装置のうちの所定数以上の装置の識別情報と、端末情報によって示される装置のうちの所定数以上の装置の識別情報が一致するかを判定することとしてもよい。なお、この所定数は、コンテンツ利用許可証受信装置7及びコンテンツ再生装置9を他の場所に持ち出して不正に利用する場合に、コンテンツ利用許可証受信装置7及びコンテンツ再生装置9とともに持ち歩くことが想定できない程度台数以上の数を設定することが望ましく、例えば、3以上とすることが望ましい。また、厳密に判定を行うのであれば、登録端末情報26bによって示される装置のすべての数とすることが望ましい。
【0085】
また、当該アカウントに対応する登録端末情報26bが複数ある、つまり、複数のローカルエリアネットワークについての登録端末情報26bがある場合には、端末判定部28bは、各々の登録端末情報26bについて判定する。ここで判定された判定結果は、利用許可証送信手段29に出力される。
【0086】
なお、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生が許可された位置と同じ位置において、コンテンツ利用許可証受信装置7から端末情報が送信された場合には、登録端末情報を送信した時点においてローカルエリアネットワークでコンテンツ利用許可証受信装置7に接続されていた装置のうちの全部あるいは大半の装置が、同じく接続されている可能性が高い。また、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生が許可された位置と異なる位置に、ユーザによってメインレコーダRとコンテンツ再生装置9(9a、9b、9c、…)の少なくとも1つが持ち出されてコンテンツ利用許可証受信装置7から端末情報が送信された場合には、登録端末情報を送信した時点においてローカルエリアネットワークでコンテンツ利用許可証受信装置7に接続されていた他の装置が全くないか、当該メインレコーダR及びコンテンツを再生するコンテンツ再生装置9とともに持ち出されたわずかな数の装置しか接続されていない可能性が高い。そのため、端末判定部28bは、登録端末情報26bによって示される装置の識別情報と、端末情報によって示される装置の識別情報が一致するかを判定することで、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9が、コンテンツの再生が許可された位置にあるかを判定することができる。
【0087】
経路判定部28cは、受信装置管理情報読み出し部28aによって読み出された登録経路情報26cによって示される中継装置6の識別情報と、受信装置情報受信手段27から入力された経路情報によって示される中継装置6の識別情報とが一致するかを判定するものである。なお、端末判定部28bは、登録経路情報26cによって示される2つ中継装置6の識別情報と、端末情報によって示される2つの中継装置の識別情報の両方が一致するかを判定することとしてもよいし、少なくとも1つが一致しているかを判定することとしてもよい。また、当該アカウントに対応する登録経路情報26cが複数ある、つまり、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する位置が複数あり、それぞれの経路を示す登録経路情報26cがある場合には、経路判定部28cは、各々の登録経路情報26cについて判定する。ここで判定された判定結果は利用許可証送信手段29に出力される。
【0088】
ここで、コンテンツ利用許可証受信装置7から送信された通信データが中継装置6aに最初に中継された場合、この中継装置6aによって中継されるネットワークが構築されている所定の範囲内に当該コンテンツ利用許可証受信装置7が位置することを示している。そのため、経路判定部28cは、登録経路情報26cによって示される中継装置6の識別情報と、端末情報によって示される中継装置6の識別情報が一致するかを判定することで、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生が許可された位置を含む所定の範囲内に、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9があるかを判定することができる。
【0089】
GPS判定部28dは、受信装置管理情報読み出し部28aによって読み出された登録GPS情報26dによって示される位置の所定の範囲内に、受信装置情報受信手段27から入力されたGPS情報によって示される位置が含まれるかを判定するものである。ここで判定された判定結果は利用許可証送信手段29に出力される。なお、当該アカウントに対応する登録GPS情報26dが複数ある、つまり、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する位置が複数あり、それぞれの位置の緯度及び経度の情報を示す登録GPS情報がある場合には、GPS判定部28dは、各々の登録GPS情報26dについて判定する。
【0090】
なお、GPSによって取得された緯度と経度によって示される位置には、数十メートルの誤差が含まれており、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生が許可された位置は、登録GPS情報26dの緯度と経度の情報によって示される位置に誤差を加えた範囲内に含まれ、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9は、GPS情報の緯度と経度の情報によって示される位置に誤差を加えた範囲内に含まれる。そのため、GPS判定部28dは、登録GPS情報26dの緯度と経度によって示される位置からのずれの許容範囲として適切な値を予め設定し、GPS情報の緯度と経度の値がこの範囲に含まれるかを判定することで、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生が許可された位置を含む所定の範囲内に、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9があるかを判定することができる。
【0091】
利用許可証送信手段29は、許可判定手段28の端末判定部28b、経路判定部28c及びGPS判定部28dによって判定された判定結果に基づいて、コンテンツ利用許可証を生成して、コンテンツ利用許可証受信装置7に送信するものである。ここで、利用許可証送信手段29は、端末判定部28b、経路判定部28c及びGPS判定部28dのすべてが、コンテンツの再生が許可された位置に、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9があると判定した場合に、コンテンツ利用許可証を送信することとしてもよい。例えば、端末判定部28b、経路判定部28c及びGPS判定部28dのうちの少なくとも2つ以上が、コンテンツの再生が許可された位置に、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9があると判定した場合に、コンテンツ利用許可証を送信することとしてもよい。また、端末判定部28b、経路判定部28c及びGPS判定部28dのいずれか1つの判定結果のみに基づいてコンテンツ利用許可証を送信することとしてもよい。ここで生成されたコンテンツ利用許可証は、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信される。
【0092】
なお、ここでは、利用許可証送信手段29は、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9の識別情報に、当該コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名を施し、この電子署名をコンテンツ利用許可証とすることとした。例えば、コンテンツ再生装置9aによってコンテンツ利用許可証が要求され、当該コンテンツ再生装置9aの識別情報であるf(IDa)が、コンテンツ再生装置9aあるいはコンテンツ利用許可証受信装置7から通知されている場合には、利用許可証送信手段29は、この識別情報f(IDa)に、当該コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名を施したSIGsp(f(IDa))をコンテンツ利用許可証として生成する。なお、ここで、SIGsp(x)は、通信データxに対して施された当該コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名を示すこととする。
【0093】
そして、このコンテンツ利用許可証を受信したコンテンツ再生装置9は、予め通知されているコンテンツ利用許可証送信装置2の検証鍵でコンテンツ利用許可証を解凍して得られた識別情報と、当該コンテンツ再生装置9の固有情報に基づいて算出した識別情報とが一致するかを確認する。そして、一致する場合にのみ、コンテンツ再生装置9がコンテンツの再生あるいは再生の継続を行えるようにすることで、コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンテンツ再生装置9が正当なコンテンツ利用許可証を受信した場合にのみコンテンツの再生を許可することができる。
【0094】
以上のようにコンテンツ利用許可証送信装置2を構成することで、コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する位置において、コンテンツ利用許可証受信装置7とローカルエリアネットワークで接続されている装置の識別情報と、コンテンツ利用許可証受信装置7と当該コンテンツ利用許可証送信装置2との間の通信データの経路を示す情報と、コンテンツ再生装置9の位置を示す情報とを受信装置管理情報記憶手段26に記憶することで、コンテンツの再生を許可する位置を登録することができる。
【0095】
また、コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンテンツの再生を許可する位置として登録されている位置に、コンテンツ再生装置9がある場合には、コンテンツ利用許可証をコンテンツ利用許可証受信装置7に送信することができる。そのため、ユーザは予め登録された位置でのみ、コンテンツ再生装置9によって当該コンテンツを再生することができ、ユーザがコンテンツを他の場所で不正に利用することを防止できる。
【0096】
また、コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンピュータにおいて各手段を各機能プログラムとして実現することも可能であり、また、各機能プログラムを結合して、コンテンツ利用許可証送信プログラムとして動作させることも可能である。
【0097】
(コンテンツ利用許可証受信装置の構成)
次に、図3を参照(適宜図1参照)して、コンテンツ利用許可証受信装置7の構成について説明する。なお、ここではコンテンツ再生装置9aがコンテンツ利用許可証を要求した場合について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置の構成を示したブロック図である。コンテンツ利用許可証受信装置7は、通信送受信手段71と、ローカルエリアネットワーク送受信手段72と、暗号・電子署名処理手段73と、アカウント登録手段74と、アカウント記憶手段75と、受信装置情報送信手段76と、公開鍵受信手段77と、端末固有情報取得手段78と、地理情報受信手段79と、受信装置固有情報読み出し手段80と、受信装置固有情報記憶手段81と、利用許可証取得手段82とを備える。
【0098】
通信送受信手段71は、ネットワーク(インターネット5等)を介して、通信データの送受信を行うものである。例えば、通信送受信手段71は、TCP/IPの通信プロトコルによって通信データの送受信を行うものである。
【0099】
ローカルエリアネットワーク送受信手段72は、ローカルエリアネットワークを介して、通信データの送受信を行うものである。例えば、ローカルエリアネットワーク送受信手段72は、TCP/IPの通信プロトコルによって通信データの送受信を行うものである。
【0100】
暗号・電子署名処理手段73は、通信データに電子署名を施し、また、公開鍵暗号系の公開鍵で通信データを暗号化するものである。ここでは、暗号・電子署名処理手段73は、電子署名付加部73aと、暗号化部73bとを備える。
【0101】
電子署名付加部73aは、通信データに当該コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名を施すものである。ここで電子署名が施された通信データは通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信される。ここでは、電子署名付加部73aは、後記する受信装置情報送信手段76のアカウント送信部76aから入力されたアカウントに電子署名を施して付加し、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する。
【0102】
暗号化部73bは、後記する公開鍵受信手段77によって受信された公開鍵で通信データを暗号化するものである。ここでは、暗号化部73bは、後記する受信装置情報送信手段76から入力された端末情報、経路情報及びGPS情報(登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報)を暗号化して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する。
【0103】
アカウント登録手段74は、図示しない入力手段によってユーザから入力された、アカウントの発行要求の送信の指令に基づいて、コンテンツ利用許可証送信装置2にアカウントの発行要求を送信し、コンテンツ利用許可証送信装置2によって発行されたアカウントを受信するものである。ここでは、アカウント登録手段74は、アカウント要求送信部74aと、アカウント受信部74bとを備える。
【0104】
アカウント要求送信部74aは、図示しない入力手段によってユーザから入力された、アカウントの発行要求の送信の指令に基づいて、コンテンツ利用許可証送信装置2にアカウントの発行要求を送信するものである。ここでは、アカウント要求送信部74aは、当該コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名の検証鍵を、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する。
【0105】
アカウント受信部74bは、コンテンツ利用許可証送信装置2によって発行されたアカウントを、通信送受信手段71を介して受信するものである。ここで、コンテンツ利用許可証送信装置2から受信したアカウントには、電子署名付加部22aによって施された当該コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名が付加されている。このアカウントは、アカウント記憶手段75に記憶される。
【0106】
アカウント記憶手段75は、コンテンツ利用許可証送信装置2で発行されたアカウントを記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。このアカウント記憶手段75に記憶されたアカウントは、受信装置情報送信手段76のアカウント送信部76aによって読み出される。
【0107】
受信装置情報送信手段76は、当該メインレコーダRを示すアカウントと、端末情報、経路情報及びGPS情報(登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報)とを、コンテンツ利用許可証送信装置2に送信するものである。ここで、受信装置情報送信手段76は、アカウント送信部76aと、端末情報送信部76bと、経路情報送信部76cと、GPS情報送信部76dとを備える。
【0108】
アカウント送信部76aは、ローカルエリアネットワーク送受信手段72を介してコンテンツ再生装置9aから受信した、コンテンツ利用許可証の要求、あるいは、図示しない入力手段からユーザによって入力された、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する位置の登録の指令に基づいて、アカウント記憶手段75からアカウントを読み出し、コンテンツ利用許可証送信装置2に送信するものである。ここでは、アカウント送信部76aは、アカウント記憶手段75から、コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名が施されたアカウントを読み出して暗号・電子署名処理手段73の電子署名付加部73aに出力し、電子署名付加部73aによって更に電子署名を施して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する。
【0109】
端末情報送信部76bは、後記する端末固有情報取得手段78及び受信装置固有情報読み出し手段80から入力された、メインレコーダR、及び、当該メインレコーダRにローカルエリアネットワークで接続されている装置(図3では、コンテンツ再生装置9a、9b、9c、…)の固有情報に基づいて、メインレコーダR、及び、当該メインレコーダRに接続されている装置を識別する識別情報を含む情報を生成して、コンテンツ利用許可証送信装置2に送信するものである。
【0110】
ここで、受信装置情報送信手段76に、コンテンツ再生装置9aからコンテンツ利用許可証の要求が入力されている場合には、この情報は端末情報となり、図示しない入力手段から、コンテンツの再生を許可する位置の登録の指令が入力されている場合には、この情報は、登録端末情報となる。ここで生成された端末情報及び登録端末情報は暗号化部73bに出力され、後記する公開鍵受信手段によって受信された公開鍵によって暗号化された後に、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信される。
【0111】
なお、ここでは、端末情報送信部76bは、メインレコーダR、及び、当該メインレコーダRに接続されている装置の固有情報を内部変換関数f(x)で変換したものを、メインレコーダR及び接続されている装置の識別情報として生成することとした。
【0112】
経路情報送信部76cは、後記する受信装置固有情報読み出し手段80から入力された、メインレコーダRの固有情報に基づいて、メインレコーダRを識別する識別情報を含む情報を生成して、コンテンツ利用許可証送信装置2に送信するものである。ここで生成された情報は暗号化部73bに出力され、後記する公開鍵受信手段77によって受信された公開鍵によって暗号化された後に、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信される。なお、この識別情報には、インターネット5を伝送する経路上の中継装置6a、6b、…の電子署名の検証鍵が付加された後に、当該識別情報がコンテンツ利用許可証送信装置2によって受信されるため、これらの検証鍵が、この識別情報の経路を示すものとなる。
【0113】
GPS情報送信部76dは、後記する地理情報受信手段79から入力された、コンテンツ再生装置9の位置を示す緯度と経度の情報を、コンテンツ利用許可証送信装置2に送信するものである。
【0114】
ここで、受信装置情報送信手段76に、コンテンツ再生装置9aからコンテンツ利用許可証の要求が入力されている場合には、この緯度と経度の情報はGPS情報となり、図示しない入力手段から、コンテンツの再生を許可する位置の登録の指令が入力されている場合には、この情報は、登録GPS情報となる。このGPS情報及び登録GPS情報は暗号化部73bに出力され、後記する公開鍵受信手段77によって受信された公開鍵によって暗号化された後に、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信される。
【0115】
なお、GPS情報送信部76dは、図示しない入力手段によってユーザから入力された、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する位置を示す緯度と経度の情報を、登録GPS情報としてコンテンツ利用許可証送信装置2に送信することとしてもよい。
【0116】
公開鍵受信手段77は、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2によって生成された公開鍵を受信するものである。ここで、公開鍵受信手段77は、受信された公開鍵を暗号化部73bに出力するとともに、端末固有情報取得手段78に対して
ローカルエリアネットワークで接続されている装置の固有情報を取得する指令と、地理情報受信手段79に対して、コンテンツ再生装置9の位置を示す緯度と経度の情報を取得する指令と、受信装置固有情報読み出し手段80に対して、当該メインレコーダRの固有情報を読み出す指令とを出力する。
【0117】
なお、ここで、受信装置情報送信手段76に、コンテンツ再生装置9aからコンテンツ利用許可証の要求が入力されている場合には、公開鍵受信手段77は、地理情報受信手段79に対して、当該コンテンツ再生装置9aの位置を示す緯度と経度の情報を取得する指令を出力するとともに、受信装置固有情報読み出し手段80に対して、当該メインレコーダRの固有情報を読み出して端末情報送信部76bに出力する指令を出力する。なお、ここでは、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9はGPSを用いて緯度と経度の情報を取得する手段を備えていることとする。
【0118】
また、受信装置情報送信手段76に、図示しない入力手段から、コンテンツの再生を許可する位置の登録の指令が入力されている場合には、公開鍵受信手段77は、地理情報受信手段79に対して、GPSを用いて緯度と経度の情報を取得する手段を備えたコンテンツ再生装置9の位置を示す緯度と経度の情報を取得する指令を出力するとともに、受信装置固有情報読み出し手段80に対して、当該メインレコーダRの固有情報を読み出して端末情報送信部76b及び経路情報送信部76cとに出力する指令を出力する。
【0119】
端末固有情報取得手段78は、公開鍵受信手段77から入力された指令に基づいて、ローカルエリアネットワークを介して接続されたすべての装置(図3では、コンテンツ再生装置9a、9b、9c、…)の固有情報を取得するものである。ここで、端末固有情報取得手段78は、接続されたすべての装置に対してローカルエリアネットワーク送受信手段72を介して固有情報の要求を送信し、それに基づいて各々の装置から送信された固有情報をローカルエリアネットワーク送受信手段72を介して受信する。ここで取得された固有情報は、端末情報送信部76bに出力される。
【0120】
地理情報受信手段79は、公開鍵受信手段77から入力された指令に基づいて、ローカルエリアネットワークを介して接続されたコンテンツ再生装置9の位置の緯度と経度の情報を受信するものである。ここで受信された緯度と経度の情報は、GPS情報送信部76dに出力される。
【0121】
なお、受信装置情報送信手段76に、コンテンツ再生装置9aからコンテンツ利用許可証の要求が入力されている場合には、地理情報受信手段79は、当該コンテンツ再生装置9aにローカルエリアネットワーク送受信手段72を介して緯度と経度の情報の要求を送信し、このコンテンツ再生装置9aの緯度と経度の情報を取得する。
【0122】
また、受信装置情報送信手段76に、図示しない入力手段から、コンテンツの再生を許可する位置の登録の指令が入力されている場合には、地理情報受信手段79は、GPSを用いて緯度と経度の情報を取得する手段を備えた少なくとも1つのコンテンツ再生装置9に対して緯度と経度の情報の要求を送信し、当該コンテンツ再生装置9から緯度と経度の情報を受信する。
【0123】
受信装置固有情報読み出し手段80は、公開鍵受信手段77から入力された指令に基づいて、受信装置固有情報記憶手段81に予め記憶された当該メインレコーダRの固有情報を読み出すものである。ここで読み出された固有情報は、受信装置情報送信手段76に、コンテンツ再生装置9aからコンテンツ利用許可証の要求が入力されている場合には、端末情報送信部76bに出力され、受信装置情報送信手段76に、図示しない入力手段から、コンテンツの再生を許可する位置の登録の指令が入力されている場合には、端末情報送信部76bと経路情報送信部76cとに出力される。
【0124】
受信装置固有情報記憶手段81は、当該メインレコーダRの固有情報を予め記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。この受信装置固有情報記憶手段81に記憶された固有情報は、受信装置固有情報読み出し手段80によって読み出される。
【0125】
利用許可証取得手段82は、コンテンツ利用許可証送信装置2から、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証を受信し、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9aに、ローカルエリアネットワーク送受信手段72を介して、このコンテンツ利用許可証を送信するものである。
【0126】
以上のようにコンテンツ利用許可証受信装置7を構成することで、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツの再生を許可する位置において、ローカルエリアネットワークで接続されている装置の識別情報と、当該コンテンツ利用許可証受信装置7とコンテンツ利用許可証送信装置2との間の経路を示す情報と、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する位置を示す緯度と経度の情報とをコンテンツ利用許可証送信装置2に送信することができる。
【0127】
また、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツ再生装置9aからコンテンツ利用許可証の要求を受信した場合には、端末情報と、経路情報と、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9aの位置を示すGPS情報とをコンテンツ利用許可証送信装置2に通知することができる。そして、コンテンツの再生を許可する位置としてコンテンツ利用許可証送信装置2にすでに登録されている位置に、当該コンテンツ再生装置9aがある場合には、コンテンツ利用許可証送信装置2からコンテンツ利用許可証を受信して、当該コンテンツ再生装置9aに送信することができる。そのため、ユーザは予め登録された位置でのみ当該コンテンツを再生することができ、ユーザがコンテンツを他の場所で不正に利用することを防止できる。
【0128】
なお、特許請求の範囲に記載の受信装置情報取得送信手段は、ここでは、ローカルエリアネットワークを介して接続されているコンテンツ再生装置9a、9b、9c、…の固有情報(再生装置ID及び端末ID)を取得する端末固有情報取得手段78と、アカウント(受信装置ID)をコンテンツ利用許可証送信装置2に送信するアカウント送信部76aと、コンテンツ再生装置9a、9b、9c、…の固有情報に基づいて算出される識別情報を含む端末情報をコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する端末情報送信部76b、あるいは、コンテンツ再生装置9aから、当該コンテンツ再生装置9aの位置の緯度及び経度の情報を受信する地理情報受信手段79と、アカウント(受信装置ID)をコンテンツ利用許可証送信装置2に送信するアカウント送信部76aと、コンテンツ再生装置9aの緯度及び経度の情報をコンテンツ利用許可証送信装置2に送信するGPS情報送信部76dが相当する。
【0129】
また、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンピュータにおいて各手段を各機能プログラムとして実現することも可能であり、また、各機能プログラムを結合して、コンテンツ利用許可証受信プログラムとして動作させることも可能である。
【0130】
なお、ここでは、コンテンツ利用許可証受信装置7には、ローカルエリアネットワークでコンテンツ再生装置9a、9b、9c、…が接続されていることとしたが、このコンテンツ再生装置9a、9b、9c、…のうちコンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9が、ここでは、特許請求の範囲に記載のコンテンツ再生装置に相当し、コンテンツ利用許可証を要求していないコンテンツ再生装置9が、ここでは、特許請求の範囲に記載の端末に相当する。なお、端末情報を用いてコンテンツ利用許可証の送信を判定する本発明の著作権管理システムSでは、ユーザ側に、コンテンツ利用許可証受信装置7と、少なくとも1つのコンテンツ再生装置9と、少なくとも1つの装置(端末)とを備えていればよく、この装置(端末)は、ローカルエリアネットワークを介して固有情報を送信できれば、例えば、ハードディスクレコーダやDVDレコーダのように、コンテンツを再生することができないものであってもよい。また、ローカルエリアネットワークは有線のものであってもよいし無線のものであってもよいし、有線と無線の両方を用いたものであってもよい。
【0131】
また、このコンテンツ再生装置9は、コンテンツの再生を開始する際だけでなく、再生開始後にも定期的にコンテンツ利用許可証受信装置7にコンテンツ利用許可証を要求し、コンテンツ利用許可証が受信されなくなったときにはコンテンツの再生を停止するようにすることで、コンテンツの再生開始後に当該コンテンツ再生装置9が、ユーザによって再生が許可されていない位置に移動された場合には再生を停止し、当該コンテンツの不正利用を防止することができる。
【0132】
[著作権管理システムの動作(第1の実施の形態)]
次に、図4から図11を参照して、本発明の第1の実施の形態である著作権管理システムSの動作について説明する。ここでは、まず、図4から図7を参照して、コンテンツ利用許可証送信装置の動作について説明する。続いて、図8から図11を参照して、コンテンツ利用許可証受信装置の動作について説明する。
【0133】
[コンテンツ利用許可証送信装置のアカウント発行動作]
まず、図4を参照(適宜図1及び図2参照)して、コンテンツ利用許可証送信装置2がコンテンツ利用許可証受信装置7にアカウントを発行する動作(アカウント発行動作)について説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置が、コンテンツ利用許可証受信装置にアカウントを発行する動作を示したフローチャートである。
【0134】
コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント発行手段23によって、通信送受信手段21を介して、メインレコーダRのコンテンツ利用許可証受信装置7からのアカウントの発行要求を受信する(ステップS11)。なお、ここでは、コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウントの発行要求として、コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名の検証鍵を受信する。
【0135】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント発行手段23によって、ステップS11で受信した検証鍵の正当性を確認し、ユーザの検証を行う(ステップS12)。そして、検証鍵が正当でない場合には(ステップS12でNo)、そのまま動作を終了する。また、検証鍵が正当である場合には(ステップS12でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント発行手段23によって、メインレコーダRに対するアカウントを発行する(ステップS13)。
【0136】
更に、コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント発行手段23によって、ステップS13において発行したアカウントとステップS11において受信した検証鍵とを対応付けて受信装置管理情報記憶手段26に書き込むとともに、暗号・電子署名処理手段22の電子署名付加部22aによって、ステップS13において発行したアカウントに電子署名を施して、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信し(ステップS14)、動作を終了する。
【0137】
以上の動作によって、コンテンツ利用許可証送信装置2は、メインレコーダRのコンテンツ利用許可証受信装置7からのアカウントの発行要求に基づいてアカウントを発行し、当該アカウントを受信装置管理情報記憶手段26に記憶するとともに、コンテンツ利用許可証受信装置7に送信する。
【0138】
[コンテンツ利用許可証送信装置の端末情報/経路情報/GPS情報登録動作]
次に、図5を参照(適宜図1及び図2参照)して、コンテンツ利用許可証送信装置2がコンテンツ利用許可証受信装置7から受信した登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を受信装置管理情報記憶手段26に書き込む動作(端末情報/経路情報/GPS情報登録動作)について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置が、登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を受信装置管理情報登録手段に書き込む動作を示したフローチャートである。
【0139】
コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント検証手段24の受信部24aによって、通信送受信手段21を介して、コンテンツ利用許可証受信装置7から当該コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名が施されたアカウントを受信する(ステップS21)。そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント検証手段24の検証部24bによって、ステップS21において受信したアカウントに対応する検証鍵を受信装置管理情報記憶手段26から読み出す(ステップS22)。
【0140】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、検証部24bによって、ステップS22において読み出した検証鍵で、ステップS21において受信したアカウントに施された電子署名を検証し、アカウントが正当であるかを判断する(ステップS23)。そして、アカウントが正当でない場合には(ステップS23でNo)、そのまま動作を終了する。また、アカウントが正当である場合には(ステップS23でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、暗号・電子署名処理手段22の鍵生成部22bによって公開鍵を生成し、電子署名付加部22aによって、この公開鍵に電子署名を施して、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信する(ステップS24)。
【0141】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、受信装置管理情報登録手段25によって、所定の制限時間内に、コンテンツ利用許可証受信装置7から、登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を受信したかを判断する(ステップS25)。なお、この登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報は、暗号化されており、暗号・電子署名処理手段22の復号部22cによって復号された後に、受信装置管理情報登録手段25に受信される。そして、受信しなかった場合には(ステップS25でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合には(ステップS25でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、受信装置管理情報登録手段25によって、受信装置管理情報記憶手段26に登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を書き込み(ステップS26)、動作を終了する。
【0142】
以上の動作によって、コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンテンツ利用許可証受信装置7から登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を受信し、受信装置管理情報記憶手段26に記憶する。
【0143】
[コンテンツ利用許可証送信装置の端末情報及び経路情報に基づくコンテンツ利用許可証送信動作]
次に、図6を参照(適宜図1及び図2参照)して、コンテンツ利用許可証送信装置2が端末情報及び経路情報に基づいてコンテンツ利用許可証受信装置7にコンテンツ利用許可証を送信する動作(端末情報及び経路情報に基づくコンテンツ利用許可証送信動作)について説明する。図6は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置が、端末情報及び経路情報に基づいてコンテンツ利用許可証を送信する動作を示したフローチャートである。
【0144】
コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント検証手段24の受信部24aによって、通信送受信手段21を介して、コンテンツ利用許可証受信装置7から電子署名が施されたアカウントを受信する(ステップS31)。そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント検証手段24の検証部24bによって、ステップS31において受信したアカウントに対応する検証鍵を受信装置管理情報記憶手段26から読み出す(ステップS32)。
【0145】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、検証部24bによって、ステップS32において読み出した検証鍵に基づいて、ステップS31において受信したアカウントが正当であるかを判断する(ステップS33)。そして、アカウントが正当でない場合には(ステップS33でNo)、そのまま動作を終了する。また、アカウントが正当である場合には(ステップS33でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、暗号・電子署名処理手段22の鍵生成部22bによって公開鍵を生成し、電子署名付加部22aによって、この公開鍵に電子署名を施して、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信する(ステップS34)。
【0146】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、受信装置情報受信手段27によって、所定の制限時間内に、コンテンツ利用許可証受信装置7から端末情報及び経路情報を受信したかを判断する(ステップS35)。なお、この端末情報及び経路情報は、暗号化されており、暗号・電子署名処理手段22の復号部22cによって復号された後に、受信装置情報受信手段27に受信される。そして、受信しなかった場合には(ステップS35でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合には(ステップS35でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、許可判定手段28の受信装置管理情報読み出し部28aによって、受信装置管理情報記憶手段26に記憶された登録端末情報26b及び登録経路情報26cを読み出す(ステップS36)。
【0147】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、暗号・電子署名処理手段22の復号部22cによって、ステップS35において受信した、暗号化された端末情報及び経路情報を復号して、この端末情報及び経路情報と、ステップS36において読み出された登録端末情報26b及び登録経路情報26cとに基づいて、許可判定手段28の端末判定部28b及び経路判定部28cによって、端末情報及び経路情報が正当であるかを判定する(ステップS37;許可判定ステップ)。つまり、コンテンツ利用許可証送信装置2は、許可判定手段28の端末判定部28bによって、ステップS36において読み出された登録端末情報26bによって示される装置の識別情報と、復号した端末情報によって示される装置の識別情報とが一致するかを判定するとともに、ステップS36において読み出された登録経路情報26cによって示される中継装置の識別情報と、復号した経路情報によって示される中継装置の識別情報とが一致するかを判定する。
【0148】
そして、正当でないと判定された場合には(ステップS37でNo)、そのまま動作を終了する。また、正当であると判定された場合には(ステップS37でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、利用許可証送信手段29によって、コンテンツ利用許可証を生成する(ステップS38)。そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、利用許可証送信手段29によって、コンテンツ利用許可証を、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信し(ステップS39;利用許可証送信ステップ)、動作を終了する。
【0149】
以上の動作によって、コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンテンツ利用許可証受信装置7から端末情報及び経路情報を受信し、この端末情報及び経路情報に基づいて、コンテンツの再生を許可する位置に、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置9(9a)があるかを判定して、適正な位置にある場合にのみコンテンツ利用許可証を送信することができる。
【0150】
[コンテンツ利用許可証送信装置のGPS情報に基づくコンテンツ利用許可証送信動作]
次に、図7を参照(適宜図1及び図2参照)して、コンテンツ利用許可証送信装置2がGPS情報に基づいてコンテンツ利用許可証受信装置7にコンテンツ利用許可証を送信する動作(GPS情報に基づくコンテンツ利用許可証送信動作)について説明する。図7は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置が、GPS情報に基づいてコンテンツ利用許可証を送信する動作を示したフローチャートである。
【0151】
コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント検証手段24の受信部24aによって、通信送受信手段21を介して、コンテンツ利用許可証受信装置7から、当該コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名が施されたアカウントを受信する(ステップS41)。そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント検証手段24の検証部24bによって、ステップS41において受信したアカウントに対応する検証鍵を受信装置管理情報記憶手段26から読み出す(ステップS42)。
【0152】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、検証部24bによって、ステップS42において読み出した検証鍵に基づいて、ステップS41において受信したアカウントが正当であるかを判断する(ステップS43)。そして、アカウントが正当でない場合には(ステップS43でNo)、そのまま動作を終了する。また、アカウントが正当である場合には(ステップS43でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、暗号・電子署名処理手段22の鍵生成部22bによって公開鍵を生成し、電子署名付加部22aによって、この公開鍵に電子署名を施して、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信する(ステップS44)。
【0153】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、受信装置情報受信手段27によって、所定の制限時間内に、コンテンツ利用許可証受信装置7からGPS情報を受信したかを判断する(ステップS45)。なお、このGPS情報は暗号化されており、暗号・電子署名処理手段22の復号部22cによって復号された後に、受信装置情報受信手段27に受信される。そして、受信しなかった場合には(ステップS45でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合には(ステップS45でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、許可判定手段28の受信装置管理情報読み出し部28aによって、受信装置管理情報記憶手段26に記憶された登録GPS情報26dを読み出す(ステップS46)。
【0154】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、暗号・電子署名処理手段22の復号部22cによって、ステップS45において受信した、暗号化されたGPS情報を復号して、このGPS情報と、ステップS46において読み出された登録GPS情報26dとに基づいて、許可判定手段28のGPS判定部28dによって、GPS情報が正当であるかを判定する(ステップS47;許可判定ステップ)。つまり、コンテンツ利用許可証送信装置2は、許可判定手段28のGPS判定部28dによって、ステップS46において読み出された登録GPS情報26dによって示される位置の所定の範囲内に、復号したGPS情報によって示される位置が含まれるかを判定する。
【0155】
そして、正当でないと判定された場合には(ステップS47でNo)、そのまま動作を終了する。また、正当であると判定された場合には(ステップS47でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、利用許可証送信手段29によって、コンテンツ利用許可証を生成する(ステップS48)。そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、利用許可証送信手段29によって、コンテンツ利用許可証を、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信し(ステップS49;利用許可証送信ステップ)、動作を終了する。
【0156】
以上の動作によって、コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンテンツ利用許可証受信装置7からGPS情報を受信し、コンテンツの再生を許可する位置に、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置9(9a)があるかを判定して、適正な位置にある場合にのみコンテンツ利用許可証を送信することができる。
【0157】
また、ここでは、端末情報及び経路情報に基づいて、コンテンツの再生を許可する位置にコンテンツ再生装置9(9a)があるかを判定する場合と、GPS情報に基づいて判定する場合とについて説明したが、端末情報と経路情報とGPS情報のうちのいずれか1つに基づいて判定することとしてもよいし、すべてに基づいて判定することとしてもよいし、他の組み合わせによって判定することとしてもよい。
【0158】
[コンテンツ利用許可証受信装置のアカウント登録動作]
次に、図8を参照(適宜図1及び図3参照)して、コンテンツ利用許可証受信装置7がコンテンツ利用許可証送信装置2にアカウントを要求して取得する動作(アカウント登録動作)について説明する。図8は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置が、アカウントを登録する動作を示したフローチャートである。
【0159】
コンテンツ利用許可証受信装置7は、アカウント登録手段74のアカウント要求送信部74aによって、アカウントの発行要求となる当該コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名の検証鍵を、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する(ステップS51)。
【0160】
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、アカウント受信部74bによって、所定の制限時間内に、コンテンツ利用許可証送信装置2からアカウントを受信したかを判断し(ステップS52)、受信しなかった場合には(ステップS52でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合には(ステップS52でYes)、コンテンツ利用許可証受信装置7は、アカウント登録手段74のアカウント受信部74bによって、ステップS52において受信したアカウントをアカウント記憶手段75に書き込み(ステップS53)、動作を終了する。以上の動作によって、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツ利用許可証送信装置2にアカウントの発行要求を送信して、アカウントを受信することができる。
【0161】
[コンテンツ利用許可証受信装置の端末情報/経路情報/GPS情報通知動作]
次に、図9を参照(適宜図1及び図3参照)して、コンテンツ利用許可証受信装置7がコンテンツ利用許可証送信装置2に登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を通知する動作(端末情報/経路情報/GPS情報通知録動作)について説明する。図9は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置が、コンテンツ利用許可証送信装置に登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を通知する動作を示したフローチャートである。
【0162】
コンテンツ利用許可証受信装置7は、図示しない入力手段からユーザによって入力された、コンテンツの再生を許可する位置の登録の指令に基づいて、受信装置情報送信手段76のアカウント送信部76aによって、アカウント記憶手段75からアカウントを読み出す(ステップS61)。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、暗号・電子署名処理手段73の電子署名付加部73aによって、ステップS61において読み出したアカウントに電子署名を施して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する(ステップS62)。
【0163】
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、公開鍵受信手段77によって、所定の制限時間内に通信送受信手段71を介して、コンテンツ利用許可証送信装置2から公開鍵を受信したかを判断し(ステップS63)、受信しなかった場合には(ステップS63でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合において(ステップS63でYes)、登録端末情報を通知する場合は、コンテンツ利用許可証受信装置7は、端末固有情報取得手段78によって、ローカルエリアネットワークを介して接続されたすべてのコンテンツ再生装置9の固有情報を取得するとともに、端末固有情報取得手段78によって、受信装置固有情報記憶手段81から当該メインレコーダRの固有情報を読み出す。また、登録経路情報を通知する場合には、コンテンツ利用許可証受信装置7は、受信装置固有情報読み出し手段80によって、受信装置固有情報記憶手段81から当該メインレコーダRの固有情報を読み出す。更に、登録GPS情報を通知する場合には、コンテンツ利用許可証受信装置7は、地理情報受信手段79によって、コンテンツ再生装置9から、当該コンテンツ再生装置9の位置の緯度と経度の情報を受信する(ステップS64)。
【0164】
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、登録端末情報を通知する場合は、受信装置情報送信手段76の端末情報送信部76bによって、ステップS64において取得したコンテンツ再生装置9a、9b、9c、…及びメインレコーダRの固有情報に基づいて登録端末情報を生成する。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、暗号・電子署名処理手段73の暗号化部73bによって、ステップS63において受信した公開鍵でこの登録端末情報を暗号化して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する。
【0165】
また、登録経路情報を通知する場合は、受信装置情報送信手段76の経路情報送信部76cによって、ステップS64において取得したメインレコーダRの固有情報に基づいてメインレコーダRの識別情報を生成する。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、暗号化部73bによって、ステップS63において受信した公開鍵でこの識別情報を暗号化して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する。なお、この識別情報には、コンテンツ利用許可証送信装置2に伝送される際に中継装置6a、6b、…の電子署名の検証鍵が付加されるため、コンテンツ利用許可証受信装置7は、この識別情報をコンテンツ利用許可証送信装置2に送信することで登録経路情報を通知することができる。
【0166】
更に、登録GPS情報を通知する場合は、受信装置情報送信手段76のGPS情報送信部76dによって、ステップS64において取得したコンテンツ再生装置9の位置の緯度と経度の情報に基づいて登録GPS情報を生成する。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、暗号化部73bによって、ステップS63において受信した公開鍵でこのGPS情報を暗号化して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する(ステップS65)。
【0167】
以上の動作によって、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツ利用許可証送信装置2に登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を通知することができる。
【0168】
[コンテンツ利用許可証受信装置の端末情報及び経路情報に基づくコンテンツ利用許可証取得動作]
次に、図10を参照(適宜図1及び図3参照)して、コンテンツ利用許可証受信装置7がコンテンツ利用許可証送信装置2に端末情報及び経路情報を通知して、コンテンツ利用許可証を取得する動作(端末情報及び経路情報に基づくコンテンツ利用許可証取得動作)について説明する。図10は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置が、コンテンツ利用許可証送信装置に端末情報及び経路情報を通知して、コンテンツ利用許可証を取得する動作を示したフローチャートである。
【0169】
コンテンツ利用許可証受信装置7は、ローカルエリアネットワーク送受信手段72を介してコンテンツ再生装置9aから受信したコンテンツ利用許可証の要求に基づいて、受信装置情報送信手段76のアカウント送信部76aによって、アカウント記憶手段75からアカウントを読み出す(ステップS71)。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、暗号・電子署名処理手段73の電子署名付加部73aによって、ステップS71において読み出したアカウントに電子署名を施して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する(ステップS72)。
【0170】
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、公開鍵受信手段77によって、所定の制限時間内に通信送受信手段71を介して、コンテンツ利用許可証送信装置2から公開鍵を受信したかを判断し(ステップS73)、受信しなかった場合には(ステップS73でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合には(ステップS73でYes)、コンテンツ利用許可証受信装置7は、端末固有情報取得手段78によって、ローカルエリアネットワークを介して接続されたすべてのコンテンツ再生装置9の固有情報を取得するとともに、受信装置固有情報読み出し手段80によって、受信装置固有情報記憶手段81から当該メインレコーダRの固有情報を読み出す(ステップS74)。
【0171】
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、受信装置情報送信手段76の端末情報送信部76bによって、ステップS74において取得したコンテンツ再生装置9a、9b、9c、…及びメインレコーダRの固有情報に基づいて端末情報を生成する。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、暗号・電子署名処理手段73の暗号化部73bによって、ステップS73において受信した公開鍵でこの端末情報を暗号化して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する(ステップS75)。なお、この端末情報には、コンテンツ利用許可証送信装置2に伝送される際に中継装置6a、6b、…の電子署名の検証鍵が付加されるため、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツ利用許可証送信装置2に端末情報と経路情報とを通知することができる。
【0172】
(利用許可証取得ステップ)
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、利用許可証取得手段82によって、所定の制限時間内に通信送受信手段71を介して、コンテンツ利用許可証送信装置2からコンテンツ利用許可証を受信したかを判断し(ステップS76)、受信しなかった場合には(ステップS76でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合には(ステップS76でYes)、コンテンツ利用許可証受信装置7は、利用許可証取得手段82によって、ローカルエリアネットワーク送受信手段72を介して、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9aにステップS76において受信したコンテンツ利用許可証を送信し(ステップS77)、動作を終了する。
【0173】
以上の動作によって、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツ利用許可証送信装置2に端末情報及び経路情報を通知することができる。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツ利用許可証送信装置2からコンテンツ利用許可証を受信して、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9aに送信することができる。
【0174】
[コンテンツ利用許可証受信装置のGPS情報に基づくコンテンツ利用許可証取得動作]
次に、図11を参照(適宜図1及び図3参照)して、コンテンツ利用許可証受信装置7がコンテンツ利用許可証送信装置2にGPS情報を通知して、コンテンツ利用許可証を取得する動作(GPS情報に基づくコンテンツ利用許可証取得動作)について説明する。図11は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置が、コンテンツ利用許可証送信装置にGPS情報を通知して、コンテンツ利用許可証を取得する動作を示したフローチャートである。
【0175】
コンテンツ利用許可証受信装置7は、ローカルエリアネットワーク送受信手段72を介してコンテンツ再生装置9aから受信したコンテンツ利用許可証の要求に基づいて、受信装置情報送信手段76のアカウント送信部76aによって、アカウント記憶手段75からアカウントを読み出す(ステップS81)。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、暗号・電子署名処理手段73の電子署名付加部73aによって、ステップS81において読み出したアカウントに電子署名を施して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する(ステップS82)。
【0176】
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、公開鍵受信手段77によって、所定の制限時間内に通信送受信手段71を介して、コンテンツ利用許可証送信装置2から公開鍵を受信したかを判断し(ステップS83)、受信しなかった場合には(ステップS83でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合には(ステップS83でYes)、コンテンツ利用許可証受信装置7は、地理情報受信手段79によって、コンテンツ再生装置9aから、当該コンテンツ再生装置9aの位置を示す緯度と経度の情報を取得する(ステップS84)。
【0177】
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、受信装置情報送信手段76の端末情報送信部76bによって、ステップS84において取得したコンテンツ再生装置9aの位置の緯度と経度の情報に基づいてGPS情報を生成する。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、暗号・電子署名処理手段73の暗号化部73bによって、ステップS83において受信した公開鍵でこのGPS情報を暗号化して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する(ステップS85)。
【0178】
(利用許可証取得ステップ)
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、利用許可証取得手段82によって、所定の制限時間内に通信送受信手段71を介して、コンテンツ利用許可証送信装置2からコンテンツ利用許可証を受信したかを判断し(ステップS86)、受信しなかった場合には(ステップS86でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合には(ステップS86でYes)、コンテンツ利用許可証受信装置7は、利用許可証取得手段82によって、ローカルエリアネットワーク送受信手段72を介して、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9aにステップS86において受信したコンテンツ利用許可証を送信し(ステップS87)、動作を終了する。
【0179】
以上の動作によって、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツ利用許可証送信装置2にGPS情報を通知して、コンテンツ利用許可証を受信し、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9aに送信することができる。
【0180】
[著作権管理システムの構成(第2の実施の形態)]
次に、図12を参照して、本発明の第2の実施の形態である著作権管理システムSAの構成について説明する。図12は、本発明の第2の実施の形態である著作権管理システムの構成を示したブロック図である。図12に示すように、著作権管理システムSAは、コンテンツ提供者側のコンテンツサーバ1と、コンテンツ利用許可証送信装置2Aから、インターネット5を経由して、コンテンツのユーザ(購入者)側の装置であるメインレコーダRAにコンテンツ送信し、また、インターネット5と基地局6Aとを経由して、当該コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を、ユーザ側の装置である携帯端末Mに配信するシステムである。
【0181】
著作権管理システムSAは、著作権管理システムS(図1参照)のコンテンツ利用許可証送信装置2に代えてコンテンツ利用許可証送信装置2Aを、中継装置6aに代えて基地局6Aを、メインレコーダRに代えてメインレコーダRAを、コンテンツ再生装置9に代えて携帯端末Mを備える。著作権管理システムSA内のコンテンツ利用許可証送信装置2A、基地局6A、メインレコーダRA、携帯端末M以外の構成は、図1に示したものと同一であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0182】
コンテンツ利用許可証送信装置2Aは、コンテンツサーバ1に保持されているコンテンツのコンテンツ利用許可証を管理するものである。つまり、コンテンツ利用許可証送信装置2Aは、後記する携帯端末Mからのコンテンツ利用許可証の要求に応じて、後記するコンテンツ利用許可証受信手段7A(図15参照)によって登録された、コンテンツの再生を許可する位置の情報と、携帯端末Mの位置の情報とに基づいて判定を行い、コンテンツ利用許可証を発行するものである。
【0183】
基地局6Aは、所定の範囲のエリアにある携帯端末Mと電波を介して通信データの送受信を行うとともに、この通信データを他のネットワークに中継するものである。
【0184】
メインレコーダRAは、コンテンツ記憶装置Cと、利用位置登録装置10Aとを備え、ユーザが所望するコンテンツをコンテンツサーバ1から取得したコンテンツ記憶装置Cに記憶し、更に、携帯端末Mに対してコンテンツの再生を許可する位置を、コンテンツ利用許可証送信装置2Aに登録するものである。なお、コンテンツ記憶装置Cは、図1に示したものと同一であるので説明を省略する。
【0185】
利用位置登録装置10Aは、携帯端末Mに対してコンテンツの再生を許可する位置を、コンテンツ利用許可証送信装置2Aに登録するものである。
【0186】
携帯端末Mは、コンテンツ記憶装置Cに記憶されたコンテンツをコピーし、コンテンツ利用許可証送信装置2Aから当該コンテンツの利用許可証を取得して、当該コンテンツを再生するものである。このコンテンツ再生装置は、例えば、携帯電話などである。なお、この携帯端末Mは、利用位置登録装置10Aによってコンテンツの再生を許可する位置を登録する際と、コンテンツ記憶装置Cに記憶されたコンテンツをコピーする際にはローカルエリアネットワークで接続され、その後、利用位置登録装置10Aとの接続が切断されて、コンテンツ利用許可証送信装置2Aからコンテンツ利用許可証を取得してコンテンツを再生する。
【0187】
以下、著作権管理システムSAにおいて、コンテンツ利用許可証送信装置2Aと、利用位置登録装置10Aと、携帯端末Mとについて詳細に説明する。
【0188】
(コンテンツ利用許可証送信装置の構成)
まず、図13を参照(適宜図12参照)して、コンテンツ利用許可証送信装置2Aの構成について説明する。図13は、本発明の第2の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置の構成を示したブロック図である。なお、コンテンツ利用許可証送信装置2Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2(図2参照)の暗号・電子署名処理手段22に代えて暗号・電子署名処理手段22Aを、受信装置管理情報登録手段25に代えて受信装置管理情報登録手段25Aを、受信装置管理情報記憶手段26に代えて受信装置管理情報記憶手段26Aを、受信装置情報受信手段27に代えて受信装置情報受信手段27Aを、許可判定手段28に代えて許可判定手段28Aを、利用許可証送信手段29に代えて利用許可証送信手段29Aを備える。コンテンツ利用許可証送信装置2Aの暗号・電子署名処理手段22A、受信装置管理情報登録手段25A、受信装置管理情報記憶手段26A、受信装置情報受信手段27A、許可判定手段28A及び利用許可証送信手段29A以外の構成は、図2に示したものと同一であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0189】
暗号・電子署名処理手段22Aは、通信データに電子署名を施して付加し、また、秘密鍵を生成するとともに、この秘密鍵で暗号化された通信データを秘密鍵によって復号するものである。ここでは、暗号・電子署名処理手段22Aは、電子署名付加部22Aaと、鍵生成部22Abと、復号部22Acとを備える。
【0190】
電子署名付加部22Aaは、通信データに当該コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名を施して付加するものである。ここで電子署名が施された通信データは通信送受信手段21を介して利用位置登録装置10Aに送信される。ここでは、電子署名付加部22aは、アカウント発行手段23から入力されたアカウントと、後記する鍵生成部22Abによって生成されたDiffie−Hellman鍵共有用の数値の情報とに電子署名を施して付加し、通信送受信手段21を介して利用位置登録装置10Aに送信する。なお、電子署名付加部22Aaは、コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名付加部22a(図2参照)に比べて、入力される通信データを公開鍵に代えてDiffie−Hellman鍵共有用の数値の情報としただけで、機能は同じものである。
【0191】
鍵生成部22Abは、アカウント検証手段24の検証部24bからの指令に基づいて、Diffie−Hellman鍵共有用の数値を生成して、利用位置登録装置10Aと交換するものである。ここで生成されたDiffie−Hellman鍵共有用の数値は電子署名付加部22Aaに出力され、通信送受信手段21を介して利用位置登録装置10Aに送信される。また、秘密鍵を生成するために必要な情報である秘密鍵情報は、アカウント検証手段24によって検証されたアカウントに対応させて受信装置管理情報記憶手段26Aに書き込まれる。
【0192】
復号部22Acは、利用位置登録装置10Aから秘密鍵で暗号化された通信データを、通信送受信手段21を介して受信し、この通信データを受信装置管理情報記憶手段26Aから読み出した秘密鍵情報26Aeに基づいて生成した秘密鍵によって復号するものである。ここでは、復号部22Acは、利用位置登録装置10Aから、暗号化された登録GPS情報を、通信送受信手段21を介して受信して復号し、携帯端末Mから、暗号化されたGPS情報を、通信送受信手段21を介して受信して復号する。ここで復号された登録GPS情報は受信装置管理情報登録手段25Aに、GPS情報は受信装置情報受信手段27Aに出力される。
【0193】
受信装置管理情報登録手段25Aは、復号部22Acから入力される登録GPS情報を、アカウント検証手段24によって検証されたアカウントに対応させて受信装置管理情報記憶手段26Aに書き込むものである。なお、受信装置管理情報登録手段25Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2の受信装置管理情報登録手段25(図2参照)に比べて入力される通信データを登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報から登録GPS情報としただけで、機能は同じものである。
【0194】
受信装置管理情報記憶手段26Aは、アカウント情報26aに登録GPS情報26dと、秘密鍵情報26Aeとを対応させた受信装置管理情報を記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。アカウント情報26aは、アカウント発行手段23によって書き込まれ、アカウントと、このアカウントに対応するメインレコーダRAの利用位置登録装置10Aの検証鍵とを対応させたものである。また、登録GPS情報26dは、受信装置管理情報登録手段25Aによって書き込まれる。更に、秘密鍵情報26Aeは、鍵生成部22Abによって書き込まれる。なお、アカウント情報26a及び登録GPS情報26dは、コンテンツ利用許可証送信装置2の受信装置管理情報記憶手段26(図2参照)に記憶されたアカウント情報26a及び登録GPS情報26dと実質的に同じものである。
【0195】
このアカウント情報26aと登録GPS情報26dは、後記する許可判定手段28Aによって、携帯端末Mに対してコンテンツの再生を許可するか否かを判定する際に参照される。秘密鍵情報26Aeは復号部22Acによって通信データを復号する際に参照され、また、後記する利用許可証送信手段29Aによって、携帯端末Mにコンテンツ利用許可証を送信する際に読み出される。
【0196】
なお、秘密鍵情報26Aeは、秘密鍵を生成するために必要な情報であり、鍵生成部22Abによって生成された、Diffie−Hellman鍵交換で使用する素数p、生成元g、当該コンテンツ利用許可証送信装置2Aの秘密情報t’及び後記する利用位置登録装置10Aの鍵生成部103Ac(図14参照)によって生成された秘密鍵生成情報gf(IDx) mod pを含む情報である。なお、IDxは、携帯端末Mの固有情報、f(x)は、利用位置登録装置10Aと携帯端末Mの内部変換関数である。
【0197】
受信装置情報受信手段27Aは、アカウント検証手段24によって検証されたアカウントに対応し、復号部22Acから入力されるGPS情報を受信するものである。ここで受信されたGPS情報は、許可判定手段28AのGPS判定部28Adに出力される。なお、受信装置情報受信手段27Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2の受信装置情報受信手段27(図2参照)に比べて入力される通信データを端末情報、経路情報及びGPS情報からGPS情報としただけで、機能は同じものである。
【0198】
許可判定手段28Aは、受信装置情報受信手段27Aで受信されたGPS情報に基づいて、登録GPS情報によって示される位置にコンテンツ利用許可証を要求した携帯端末Mがあるかを判定するものである。ここでは、許可判定手段28Aは、受信装置管理情報読み出し部28Aaと、GPS判定部28Adとを備える。
【0199】
受信装置管理情報読み出し部28Aaは、アカウント検証手段24の検証部24bから入力されたアカウントに対応する登録GPS情報26Adを、受信装置管理情報記憶手段26Aから読み出すものである。ここで読み出された登録GPS情報26Adは、GPS判定部28Adに出力される。なお、受信装置管理情報読み出し部28Aaは、コンテンツ利用許可証送信装置2の受信装置管理情報読み出し部28a(図2参照)に比べて入力される通信データを登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報から登録GPS情報としただけで、機能は同じものである。
【0200】
GPS判定部28Adは、受信装置管理情報読み出し部28Aaによって読み出された登録GPS情報26Adによって示される位置の所定の範囲内に、受信装置情報受信手段27Aから入力されたGPS情報によって示される位置が含まれるかを判定するものである。ここで判定された判定結果は利用許可証送信手段29Aに出力される。なお、GPS判定部28Adは、コンテンツ利用許可証送信装置2のGPS判定部28d(図2参照)に比べて入力される通信データを端末情報、経路情報及びGPS情報からGPS情報としただけで、機能は同じものである。
【0201】
利用許可証送信手段29Aは、許可判定手段28AのGPS判定部28Adによって判定された判定結果に基づいて、コンテンツ利用許可証を生成して、携帯端末Mに送信するものである。
【0202】
なお、ここでは、利用許可証送信手段29Aは、受信装置管理情報記憶手段26Aから秘密鍵情報26Aeに含まれる秘密鍵生成情報gf(IDx) mod pを読み出し、この秘密鍵生成情報gf(IDx) mod pに、当該コンテンツ利用許可証送信装置2Aの電子署名を施して、この電子署名SIGsp(gf(IDx) mod p)をコンテンツ利用許可証とすることとした。
【0203】
また、コンテンツ利用許可証送信装置2Aは、コンピュータにおいて各手段を各機能プログラムとして実現することも可能であり、また、各機能プログラムを結合して、コンテンツ利用許可証送信プログラムとして動作させることも可能である。
【0204】
(利用位置登録装置の構成)
次に、図14を参照(適宜図12参照)して、利用位置登録装置10Aの構成について説明する。図14は、本発明の第2の実施の形態における利用位置登録装置の構成を示したブロック図である。利用位置登録装置10Aは、通信送受信手段101Aと、ローカルエリアネットワーク送受信手段102Aと、暗号・電子署名処理手段103Aと、アカウント登録手段104Aと、アカウント記憶手段105Aと、受信装置情報送信手段106Aと、地理情報受信手段109Aと、アカウント送信手段111Aと、固有情報受信手段112Aと、秘密鍵送信手段113Aとを備える。
【0205】
通信送受信手段101Aは、ネットワーク(インターネット5等)を介して、通信データの送受信を行うものである。また、ローカルエリアネットワーク送受信手段102Aは、ローカルエリアネットワークを介して、通信データの送受信を行うものである。なお、この通信送受信手段101A及びローカルエリアネットワーク送受信手段102Aは、コンテンツ利用許可証受信装置7の通信送受信手段71及びローカルエリアネットワーク送受信手段72(図3参照)と機能は同じものである。
【0206】
暗号・電子署名処理手段103Aは、通信データに電子署名を施し、また、秘密鍵を生成して通信データを暗号化するものである。ここでは、暗号・電子署名処理手段103Aは、電子署名付加部103Aaと、暗号化部103Abと、鍵生成部103Acとを備える。なお、この電子署名付加部103Aaは、コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名付加部73a(図3参照)と同一であるので、説明を省略する。
【0207】
暗号化部103Abは、後記する鍵生成部103Acによって生成された秘密鍵で通信データを暗号化するものである。ここでは、暗号化部103Abは、後記する受信装置情報送信手段106Aから入力された登録GPS情報を暗号化して、通信送受信手段101Aを介してコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信する。
【0208】
鍵生成部103Acは、Diffie−Hellman鍵共有用の数値を生成して、コンテンツ利用許可証送信装置2Aと交換するものである。なお、ここでは、鍵生成部103Acは、コンテンツ利用許可証送信装置2Aから入力された、Diffie−Hellman鍵交換で使用する素数pと、生成元gと、固有情報受信手段112Aから入力された携帯端末Mの固有情報IDxとに基づいて、秘密鍵生成情報gf(IDx) mod pを生成し、電子署名を付加してコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信する。また、コンテンツ利用許可証送信装置2Aから秘密鍵生成情報gt' mod pを受信し、秘密鍵を生成する。ここで生成された秘密鍵は、暗号化部103Abと、秘密鍵送信手段113Aとに出力される。
【0209】
アカウント登録手段104Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2Aにアカウントの登録を行うものである。アカウント登録手段104Aは、アカウント要求送信部104Aaと、アカウント受信部104Abとを備える。なお、このアカウント登録手段104Aは、コンテンツ利用許可証受信装置7のアカウント登録手段74(図3参照)と同一であるので、説明を省略する。
【0210】
アカウント記憶手段105Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2Aで発行されたアカウントを記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。このアカウント記憶手段105Aに記憶されたアカウントは、受信装置情報送信手段106Aのアカウント送信部106aと、アカウント送信手段111Aとによって読み出される。
【0211】
受信装置情報送信手段106Aは、当該メインレコーダRAを示すアカウントと、登録GPS情報を、コンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信するものである。ここで、受信装置情報送信手段106Aは、アカウント送信部106Aaと、GPS情報送信部106Adとを備える。
【0212】
アカウント送信部106Aaは、図示しない入力手段からユーザによって入力された、携帯端末Mに対してコンテンツの再生を許可する位置の登録の指令に基づいて、アカウント記憶手段105Aからアカウントを読み出し、コンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信するものである。
【0213】
GPS情報送信部106Adは、後記する地理情報受信手段109Aから入力された、携帯端末Mの位置を示す緯度と経度の情報を、登録GPS情報としてコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信するものである。
【0214】
地理情報受信手段109Aは、ローカルエリアネットワークを介して接続された携帯端末Mの位置の緯度と経度の情報を受信するものである。ここで受信された緯度と経度の情報は、GPS情報送信部106Adに出力される。
【0215】
アカウント送信手段111Aは、携帯端末Mからのアカウントの要求に基づいて、アカウント記憶手段105Aからアカウントを読み出して、携帯端末Mに送信するものである。また、固有情報受信手段112Aは、携帯端末Mに当該携帯端末Mの固有情報の要求を送信して、携帯端末Mから固有情報を受信するものである。ここで受信された固有情報は、暗号・電子署名処理手段103Aの鍵生成部103Acに入力される。
【0216】
秘密鍵送信手段113Aは、暗号・電子署名処理手段103Aの鍵生成部103Acによって生成された秘密鍵を、携帯端末Mに送信するものである。
【0217】
以上のように利用位置登録装置10Aを構成することで、利用位置登録装置10Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2Aにアカウントの登録を行い、このアカウントを携帯端末Mに送信するとともに、携帯端末Mから受信した当該携帯端末Mの位置の緯度と経度の情報を登録GPS情報としてコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信することができる。更に、利用位置登録装置10Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2Aと共有する秘密鍵を生成し、携帯端末Mに送信することができる。
【0218】
(携帯端末Mの構成)
続いて、図15を参照(適宜図12参照)して、携帯端末Mの構成について説明する。図15は、本発明の第2の実施の形態における携帯端末の構成を示したブロック図である。携帯端末Mは、通信送受信手段11Aと、ローカルエリアネットワーク送受信手段12Aと、コンテンツ利用許可証受信手段7Aと、コンテンツ再生手段9Aとを備える。
【0219】
通信送受信手段11Aは、ネットワーク(インターネット5等)を介して、通信データの送受信を行うものである。例えば、通信送受信手段11Aは、TCP/IPの通信プロトコルによって通信データの送受信を行うものである。
【0220】
ローカルエリアネットワーク送受信手段12Aは、ローカルエリアネットワークを介して、通信データの送受信を行うものである。例えば、ローカルエリアネットワーク送受信手段12Aは、TCP/IPの通信プロトコルによって通信データの送受信を行うものである。
【0221】
コンテンツ利用許可証受信手段(コンテンツ利用許可証受信装置)7Aは、当該携帯端末Mの位置を示すGPS情報をコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信してコンテンツ利用許可証を受信するものである。ここで受信されたコンテンツ利用許可証は、コンテンツ再生手段9Aに出力される。なお、コンテンツ利用許可証受信手段7Aは、暗号・電子署名処理手段73Aと、アカウント記憶手段75Aと、受信装置情報送信手段76Aと、固有情報記憶手段81Aと、利用許可証取得手段82Aと、アカウント受信手段83Aと、固有情報送信手段84Aと、秘密鍵受信手段85Aと、秘密鍵記憶手段86Aとを備える。
【0222】
暗号・電子署名処理手段73Aは、通信データに電子署名を施し、また、秘密鍵で通信データを暗号化するものである。ここでは、暗号・電子署名処理手段73は、電子署名付加部73Aaと、暗号化部73bとを備える。
【0223】
電子署名付加部73Aaは、通信データに当該コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名を施し、付加するものである。ここで電子署名が施された通信データは、後記する暗号化部73Abによって暗号化されたGPS情報とともに、通信送受信手段11Aを介してコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信される。ここでは、電子署名付加部73Aaは、後記する受信装置情報送信手段76Aのアカウント送信部76Aaから入力されたアカウントに電子署名を施して付加する。
【0224】
暗号化部73Abは、後記する秘密鍵記憶手段86Aに記憶された秘密鍵で通信データを暗号化するものである。ここでは、暗号化部73Abは、後記する受信装置情報送信手段76Aから入力されたGPS情報を暗号化して、受信装置情報送信手段76Aによって送信されたアカウントとともに、通信送受信手段11Aを介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する。
【0225】
アカウント記憶手段75Aは、利用位置登録装置10Aによって登録されたアカウントを記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。このアカウント記憶手段75Aに記憶されたアカウントは、受信装置情報送信手段76Aのアカウント送信部76Aaによって読み出される。このアカウントは、後記するアカウント受信手段83Aによって書き込まれる。
【0226】
受信装置情報送信手段(受信装置情報取得送信手段)76Aは、利用位置登録装置10Aによって登録されたアカウントと、GPS情報とを、コンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信するものである。ここで、受信装置情報送信手段76Aは、アカウント送信部76Aaと、GPS情報送信部76Adとを備える。
【0227】
アカウント送信部76Aaは、後記するコンテンツ再生手段9Aのコンテンツ操作手段92Aから受信した、コンテンツ利用許可証の要求に基づいて、アカウント記憶手段75Aからアカウントを読み出し、コンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信するものである。ここでは、アカウント送信部76Aaは、コンテンツ利用許可証送信装置2Aの電子署名が施されたアカウントをアカウント記憶手段75Aから読み出して、電子署名付加部73Aaに出力し、電子署名を付加して、暗号化部73Abによって暗号化されたGPS情報とともに通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信する。
【0228】
GPS情報送信部76Adは、後記する携帯端末MのGPS処理手段91Aから入力された、当該携帯端末Mの位置を示す緯度と経度の情報を、GPS情報としてコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信するものである。このGPS情報は暗号化部73Abに出力され、暗号化されて通信送受信手段11Aを介して、アカウント送信部76Aaから送信されたアカウントとともにコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信される。
【0229】
固有情報記憶手段81Aは、当該携帯端末Mの固有情報を予め記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。この固有情報記憶手段81Aに記憶された固有情報は、後記する固有情報送信手段84Aと、コンテンツ再生手段9Aのコンテンツ操作手段92Aとによって読み出される。
【0230】
利用許可証取得手段82Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2Aから、通信送受信手段11Aを介してコンテンツ利用許可証を受信する。ここで受信されたコンテンツ利用許可証は、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生手段9Aのコンテンツ操作手段92Aに出力される。
【0231】
アカウント受信手段83Aは、ローカルエリアネットワーク送受信手段12Aを介して、利用位置登録装置10Aによって登録されたアカウントを受信するものである。ここで、アカウント受信手段83Aは、アカウント要求の信号を利用位置登録装置10Aに送信し、利用位置登録装置10Aからアカウントを受信する。
【0232】
固有情報送信手段84Aは、固有情報記憶手段81Aに記憶された当該携帯端末Mの固有情報を、ローカルエリアネットワーク送受信手段12Aを介して、利用位置登録装置10Aに送信するものである。ここで、固有情報送信手段84Aは、固有情報要求を利用位置登録装置10Aから受信し、利用位置登録装置10Aに固有情報を送信する。
【0233】
秘密鍵受信手段85Aは、ローカルエリアネットワーク送受信手段12Aを介して、利用位置登録装置10Aによって生成された秘密鍵を受信するものである。ここで受信した秘密鍵は、秘密鍵記憶手段86Aに記憶される。
【0234】
秘密鍵記憶手段86Aは、利用位置登録装置10Aによって生成された秘密鍵を記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。この秘密鍵記憶手段86Aに記憶された秘密鍵は、暗号・電子署名処理手段73Aの暗号化部73Abによって読み出される。
【0235】
これによって、コンテンツ利用許可証受信手段7Aは、利用位置登録装置10Aに固有情報を送信し、利用位置登録装置10Aからアカウントと、秘密鍵を受信して、コンテンツ再生手段9Aから入力された当該携帯端末Mの位置を示す緯度と経度の情報を秘密鍵で暗号化して、アカウントとともにコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信することができる。そして、コンテンツの再生を許可する位置としてコンテンツ利用許可証送信装置2Aにすでに登録されている位置に、当該携帯端末Mがある場合には、コンテンツ利用許可証送信装置2Aからコンテンツ利用許可証を受信して、コンテンツ再生手段9Aに出力することができる。そのため、ユーザは予め登録された位置でのみ携帯端末Mによって当該コンテンツを再生することができ、ユーザがコンテンツを他の場所で不正に利用することを防止できる。
【0236】
コンテンツ再生手段(コンテンツ再生装置)9Aは、図示しない入力手段から入力されるユーザからのコンテンツの再生の指令に基づいて、コンテンツを再生し、外部に接続された表示装置Dに出力するものである。また、コンテンツ再生手段9Aは、図示しない入力手段から、あるいは、利用位置登録装置10Aの地理情報受信手段109A(図14参照)から当該携帯端末Mの緯度と経度の情報の要求が入力されると、通信送受信手段11Aを介して図示しないGPS衛星から通信データを受信し、緯度と経度とを算出するものでもある。ここでは、コンテンツ再生手段9Aは、GPS処理手段91Aと、コンテンツ操作手段92Aと、コンテンツ記憶手段93Aとを備える。
【0237】
GPS処理手段91Aは、緯度と経度の情報の要求に基づいて、通信送受信手段11Aを介して図示しないGPS衛星から通信データを受信し、当該携帯端末Mの位置を示す緯度と経度とを算出するものである。ここで算出された緯度と経度の情報は、コンテンツ利用許可証受信手段7Aの受信装置情報送信手段76AのGPS情報送信部76Ad、あるいは、利用位置登録装置10Aの地理情報受信手段109Aに出力される。
【0238】
コンテンツ操作手段92Aは、図示しない入力手段から入力されるユーザからのコンテンツの再生の指令に基づいて、コンテンツ利用許可証受信手段7Aにコンテンツ利用許可証を要求し、コンテンツ利用許可証受信手段7Aから入力されたコンテンツ利用許可証を検証して、当該コンテンツ利用許可証が正当である場合に、コンテンツ記憶手段93Aに記憶されたコンテンツを再生するものである。
【0239】
ここで、利用許可証取得手段82Aからコンテンツ利用許可証としてSIGsp(gf(IDx) mod p)が入力された場合には、コンテンツ操作手段92Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2Aの電子署名の検証鍵でコンテンツ利用許可証を解凍して得られたgf(IDx) mod pと、固有情報記憶手段81Aから読み出された固有情報IDxに基づいて算出されたgf(IDx) mod pとが一致するかを確認する。なお、ここで、携帯端末Mは、予めコンテンツ利用許可証送信装置2Aの電子署名の検証鍵を図示しない記憶手段に記憶していることとする。そして、携帯端末Mは、一致する場合にのみ、コンテンツの再生あるいは再生の継続を行えるようにすることで、正当なコンテンツ利用許可証が入力された場合にのみコンテンツの再生が許可される。
【0240】
コンテンツ記憶手段93Aは、コンテンツ記憶装置Cに記憶されたコンテンツのコピーを記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶装置からなる。このコンテンツ記憶手段93Aに記憶されたコンテンツは、コンテンツ操作手段92Aによって読み出され、再生される。
【0241】
なお、携帯端末Mは、コンピュータにおいて各手段を各機能プログラムとして実現することも可能であり、例えば、コンテンツ利用許可証受信手段7Aを、コンテンツ利用許可証受信プログラムとして動作させることも可能である。
【0242】
また、ここでは、携帯端末Mがコンテンツ利用許可証送信装置2AにGPS情報を送信し、コンテンツ利用許可証送信装置2Aが、このGPS情報に基づいて、当該携帯端末Mがコンテンツの再生を許可する位置にあるかを判定することとしたが、例えば、携帯端末Mがコンテンツ利用許可証送信装置2Aにアカウントを送信し、コンテンツ利用許可証送信装置2Aがこのアカウントを受信するとともに、このアカウントがどの基地局(中継装置)6A(図12参照)を経由して当該コンテンツ利用許可証送信装置2Aに受信されたかを特定し、基地局6Aを識別する識別情報に基づいて、この基地局6Aによって通信データが中継されるエリアに位置する当該携帯端末Mが、コンテンツの再生を許可する位置にあるかを判定することとしてもよい。
【0243】
更に、基地局(中継装置)6Aが、当該基地局6Aを中心に、所定の範囲のそれぞれ異なる方向(方位)からの電波を受信する複数のアンテナを有する場合に、携帯端末Mから送信された電波がどのアンテナによって受信されたかが分かれば、この携帯端末Mがこの基地局6Aによって通信データが中継されるエリアのうち、どの方向の所定の範囲内にあるかを特定することができる。そのため、コンテンツ利用許可証送信装置2Aが、基地局6Aの識別情報とともに、基地局6Aにおいて携帯端末Mから電波を受信したアンテナを識別する識別情報(中継装置に対する到達方向を示す情報)更に受信することで、この基地局6Aによって通信データが中継されるエリアのうち、基地局6Aを中心に、このアンテナが受信できる所定の範囲の方向に携帯端末Mが位置すると判断して、当該携帯端末Mがコンテンツの再生を許可する位置にあるかを判定することとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0244】
【図1】本発明の第1の実施の形態の著作権管理システムの構成を示したブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置の構成を示したブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置の構成を示したブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置が、コンテンツ利用許可証受信装置にアカウントを発行する動作を示したフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置が、登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を受信装置管理情報登録手段に書き込む動作を示したフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置が、端末情報及び経路情報に基づいてコンテンツ利用許可証を送信する動作を示したフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置が、GPS情報に基づいてコンテンツ利用許可証を送信する動作を示したフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置が、アカウントを登録する動作を示したフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置が、コンテンツ利用許可証送信装置に登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を通知する動作を示したフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置が、コンテンツ利用許可証送信装置に端末情報及び経路情報を通知して、コンテンツ利用許可証を取得する動作を示したフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置が、コンテンツ利用許可証送信装置にGPS情報を通知して、コンテンツ利用許可証を取得する動作を示したフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態の著作権管理システムの構成を示したブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置の構成を示したブロック図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態における利用位置登録装置の構成を示したブロック図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態における携帯端末の構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
【0245】
2、2A コンテンツ利用許可証送信装置
27、27A 受信装置情報受信手段
28、28A 許可判定手段
26、26A 受信装置管理情報記憶手段
29、29A 利用許可証送信手段
6 中継装置
6A 基地局(中継装置)
7 コンテンツ利用許可証受信装置
7A コンテンツ利用許可証受信手段(コンテンツ利用許可証受信装置)
76a アカウント送信部
76b 端末情報送信部
76d GPS情報送信部
76A 受信装置情報送信手段(受信装置情報取得送信手段)
78 端末固有情報取得手段
79 地理情報受信手段
9 コンテンツ再生装置
9A コンテンツ再生手段(コンテンツ再生装置)
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの不正利用を防止する技術に係り、特に、コンテンツを再生する端末の位置に基づいて、コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証の発行を制限することによってコンテンツの不正利用を防止する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット等のネットワーク上で、情報の劣化が起りにくいディジタルコンテンツ(以下、コンテンツという)の流通が増加している。しかし、ディジタル情報はオリジナルと全く同じ情報を持つコピーを作成できるため、簡単にコンテンツの不正コピーができてしまうという欠点も存在する。そのため、コンテンツの不正利用を防止し、著作権を保護できる技術が提案されている。
【0003】
例えば、従来、MagicGate(登録商標)に代表される、耐タンパハードウェアを用いてコンテンツの使用できる端末を特定し、この端末以外でのコンテンツの利用を制限することでコピーの流出を防ぐ方式があった(非特許文献1参照)。
【0004】
また、コピーを認める場合でも、コンテンツを提供するコンテンツ提供者側のサーバに対して、当該コンテンツのコピーを使用する端末の情報を予め通知し、通知された端末のみが実行できるコンテンツ閲覧プログラムを用いて、コンテンツを利用することができるようにすることで、不正コピー流出を防止するものが提案されている(非特許文献2参照)。
【0005】
更に、コンテンツを購入した購入者(以下ユーザという)の端末によって当該コンテンツをコピーすることは可能であるが、当該コンテンツのコピーを再度コピーする二次コピーを防ぐことで、ひとつの端末だけでなく、ユーザの所有する他の端末でもコンテンツを利用することができるとともに、二次コピーによるコンテンツの不正な流通を防止するシステムが提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−164534号公報(段落0009〜0034)
【非特許文献1】"メモリスティク著作権保護技術MagicGate"、[online]、インターネット<URL:http://www.sony.co.jp/Products/SC-HP/CXPAL/CXPAL-44/PDF/tw.pdf>
【非特許文献2】藤井治彦、他4名、「自由度の高い私的コピーを実現する著作権保護方式」、情報処理電子化知的財産・社会基盤、情報処理学会、2001年2月、NO.11−9、p.39−46
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1、非特許文献1及び非特許文献2に記載の技術では、コンテンツの不正なコピーを防止することはできるが、このコンテンツが、当該コンテンツの著作権を管理する著作権管理者の意図する場所で正しく利用されるように制御することはできなかった。例えば、コンテンツを不正にコピーできないような暗号化処理を施してユーザの端末に配信したとしても、ユーザが、そのコンテンツが記録されたメディアや端末を持ち出して、他の場所で不特定多数の人に対して上映会を行うというような不正利用は防止できなかった。
【0007】
本発明は、前記従来技術の問題を解決するために成されたもので、コンテンツを利用できる端末の位置を著作権管理者が管理し、予め登録された位置でのみコンテンツを利用できるようにすることで、ユーザが端末を他の場所に持ち出して不正な利用を行うことを防止することができるコンテンツ利用許可証送信装置、コンテンツ利用許可証受信装置、コンテンツ利用許可証送信プログラム及びコンテンツ利用許可証受信プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、請求項1に記載のコンテンツ利用許可証送信装置は、有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介してコンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するコンテンツ利用許可証送信装置であって、受信装置管理情報記憶手段と、受信装置情報受信手段と、許可判定手段と、利用許可証送信手段とを備える構成とした。
【0009】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証送信装置は、受信装置管理情報記憶手段に、コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDに、コンテンツ再生装置を識別する再生装置ID及び端末を識別する端末IDを示す登録端末情報を対応させた受信装置管理情報を記憶する。また、コンテンツ利用許可証送信装置は、受信装置情報受信手段によって、当該コンテンツ利用許可証受信装置の受信装置IDを含む受信装置情報と、コンテンツ利用許可証受信装置が当該受信装置情報を送信する時点において、有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介して当該コンテンツ利用許可証受信装置と接続されているコンテンツ再生装置の再生装置ID、及び、端末の端末IDを示す端末情報とを、コンテンツ利用許可証受信装置から受信する。ここで、端末とは、ローカルエリアネットワークに接続された装置であり、例えば、ネットワーク接続できるテレビ、DVDレコーダ、音響装置やコンピュータなどである。
【0010】
更に、コンテンツ利用許可証送信装置は、許可判定手段によって、この受信装置情報受信手段で受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDに対応する、前記受信装置管理情報記憶手段に記憶された登録端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDと、前記受信装置情報受信手段によって受信された端末情報によって示される端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDとが一致するかを判定する。
【0011】
ここで、ユーザがコンテンツを正当に利用する場所において、ローカルエリアネットワークを介して当該コンテンツ利用許可証受信装置及びコンテンツ再生装置とともに接続された端末の端末IDを受信装置情報記憶手段に記憶しておくことで、ユーザがコンテンツをこの場所で利用する場合には、受信装置情報受信手段によって受信された端末IDと、受信装置情報記憶手段に記憶された端末IDの一部あるいはすべてが一致する。一方、ユーザが当該コンテンツ利用許可証受信装置及びコンテンツ再生装置を他の場所に持ち出して不正に利用する場合には、受信装置情報受信手段によって受信された端末IDと、受信装置情報記憶手段に記憶された端末IDとが一致しないか、あるいは、当該コンテンツ利用許可証受信装置及びコンテンツ再生装置とともに持ち出されたわずかな数の端末の端末IDのみが一致する。そのため、この数より多い所定数以上の端末IDが一致する場合には、ユーザがコンテンツを適切な場所で正当に利用しようとしていると判断できる。
【0012】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置は、許可判定手段によって一致すると判定された場合に、利用許可証送信手段によって、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信する。これによって、コンテンツ利用許可証送信装置は、ユーザがコンテンツを適切な場所で利用しようとしていると判断された場合のみに、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信することができる。
【0013】
また、請求項2に記載のコンテンツ利用許可証送信装置は、請求項1に記載のコンテンツ利用許可証送信装置において、前記受信装置管理情報記憶手段が、当該コンテンツ利用許可証受信装置の受信装置IDに、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可する位置を示す登録位置情報を対応させて記憶し、前記受信装置情報受信手段が、前記コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報を受信し、前記許可判定手段が、前記受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDと、前記位置情報とに基づいて、前記受信装置管理情報記憶手段に記憶された前記受信装置IDに対応する登録位置情報によって示される位置の所定の範囲内に、当該コンテンツ再生装置があるかを判定し、前記利用許可証送信手段が、前記許可判定手段によって、前記登録端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDと、前記端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDとが一致し、かつ、前記範囲内に前記コンテンツ利用許可証受信装置があると判定された場合に、前記コンテンツ利用許可証受信装置に前記コンテンツ利用許可証を送信する構成とした。
【0014】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証送信装置は、受信装置情報受信手段によって受信された端末IDのうちの所定数以上の端末IDと、受信装置情報記憶手段に記憶された端末IDのうちの所定数以上の端末IDとが一致するとともに、コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報に基づいて、受信装置管理情報記憶手段に記憶された登録位置情報によって示される位置の所定の範囲内にコンテンツ再生装置がある場合に、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信する。これによって、コンテンツ利用許可証送信装置は、ユーザがコンテンツを適切な場所で利用しようとしていると判断された場合のみに、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信することができる。
【0015】
更に、請求項3に記載のコンテンツ利用許可証送信装置は、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するコンテンツ利用許可証送信装置であって、受信装置管理情報記憶手段と、受信装置情報受信手段と、許可判定手段と、利用許可証送信手段とを備える構成とした。
【0016】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証送信装置は、受信装置管理情報記憶手段によって、コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDに、コンテンツ再生装置に対してコンテンツの再生を許可する位置を示す登録位置情報を対応させた受信装置管理情報を記憶する。また、コンテンツ利用許可証送信装置は、受信装置情報受信手段によって、コンテンツ利用許可証受信装置から送信された当該コンテンツ利用許可証受信装置の受信装置IDを含む受信装置情報と、コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報とを受信する。更に、コンテンツ利用許可証送信装置は、許可判定手段によって、この受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDと、位置情報とに基づいて、受信装置管理情報記憶手段に記憶された受信装置IDに対応する登録位置情報によって示される所定の範囲内に、当該コンテンツ利用許可証受信装置があるかを判定する。
【0017】
ここで、ユーザがコンテンツを正当に利用するコンテンツ再生装置の位置示す登録位置情報を受信装置情報記憶手段に記憶しておくことで、コンテンツ利用許可証送信装置は、コンテンツ再生装置によってコンテンツを再生するごとに、ユーザが当該コンテンツを適切な場所で正当に利用しようとしているかを判断できる。
【0018】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置は、許可判定手段によって、所定の範囲内にコンテンツ再生装置があると判定された場合に、利用許可証送信手段によって、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信する。これによって、コンテンツ利用許可証送信装置は、ユーザがコンテンツを適切な場所で利用しようとしていると判断された場合のみに、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信することができる。
【0019】
また、請求項4に記載のコンテンツ利用許可証送信装置は、請求項2又は請求項3に記載のコンテンツ利用許可証送信装置において、前記位置情報が、前記ネットワークにおいて、前記コンテンツ利用許可証受信装置から前記受信装置情報が伝送される伝送路上に設けられた中継装置を識別する中継装置IDを含む構成とした。
【0020】
ここで、ネットワークの伝送路上においてコンテンツ利用許可証受信装置から情報が伝送される際に、この情報の伝送路上において、コンテンツ利用許可証受信装置から近くの中継装置は、コンテンツ利用許可証受信装置の位置に依存する。そのため、コンテンツ利用許可証受信装置とコンテンツ利用許可証送信装置との間の伝送路上におけるコンテンツ利用許可証受信装置から近くの中継装置を特定して位置情報とすることで、当該コンテンツ利用許可証受信装置の位置を、当該中継装置によって中継される範囲内にあると特定することができる。そして、当該コンテンツ利用許可証受信装置に接続されたコンテンツ再生装置の位置もこの近傍の位置と判断することができる。
【0021】
また、請求項5に記載のコンテンツ利用許可証送信装置は、請求項4に記載のコンテンツ利用許可証送信装置において、前記中継装置が、前記コンテンツ利用許可証受信装置から発信される無線の電波を介して前記受信装置情報を中継し、前記位置情報が、前記コンテンツ利用許可証受信装置から発信された前記無線の電波の、前記中継装置に対する到達方向を示す情報を更に含む構成とした。
【0022】
ここで、中継装置に対する無線の電波の到達方向を示す情報とは、例えば、中継装置が所定の範囲のそれぞれ異なる方向(方位)からの電波を受信する複数のアンテナを有する場合に、このアンテナを識別する識別情報等である。そして、コンテンツ利用許可証送信装置は、この位置情報に基づいて、中継装置IDによって示される中継装置によって電波が中継される所定の範囲内において、中継装置に対して、この到達方向を示す情報によって示される方向に電波を送信できる位置にコンテンツ利用許可証受信装置及びコンテンツ再生装置が存在すると判断することができる。
【0023】
更に、請求項6に記載のコンテンツ利用許可証送信装置は、請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のコンテンツ利用許可証送信装置において、前記位置情報が、前記コンテンツ利用許可証受信装置から送信された緯度及び経度の情報を含む構成とした。そのため、コンテンツ再生装置の位置は、緯度及び経度の情報によって特定される。これによって、コンテンツ利用許可証送信装置は、位置情報によってコンテンツ再生装置の位置を特定することができる。そして、所定の範囲内に、当該コンテンツ利用許可証受信装置があるかを判定し、この範囲内にあると判断された場合のみに、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信することができる。
【0024】
また、請求項7に記載のコンテンツ利用許可証受信装置は、有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介して、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続され、かつ、請求項1又は請求項2に記載のコンテンツ利用許可証送信装置から送信される、前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を、ネットワークを介して受信して、前記コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置であって、受信装置情報取得送信手段と、利用許可証取得手段とを備える構成とした。
【0025】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証受信装置は、受信装置情報取得送信手段によって、ローカルエリアネットワークを介して接続されているコンテンツ再生装置を識別する再生装置ID及び端末を識別する端末IDを取得し、当該コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDを含む受信装置情報と、再生装置ID及び端末IDを示す端末情報とを、コンテンツ利用許可証送信装置に送信する。
【0026】
また、コンテンツ利用許可証受信装置は、利用許可証取得手段によって、コンテンツ利用許可証送信装置から送信されるコンテンツ利用許可証を受信し、コンテンツ再生装置に送信する。これによって、コンテンツ利用許可証受信装置は、コンテンツ利用許可証送信装置によって、ユーザがコンテンツを適切な場所で正当に利用しようとしているかを判断する際に必要となる端末IDを取得し、コンテンツ利用許可証送信装置に送信することができる。そして、コンテンツ利用許可証受信装置は、コンテンツ利用許可証送信装置からコンテンツ利用許可証を受信して、コンテンツ再生装置に送信することができる。
【0027】
更に、請求項8に記載のコンテンツ利用許可証受信装置は、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置に接続され、かつ、請求項6に記載のコンテンツ利用許可証送信装置から送信される前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証をネットワークを介して受信して、前記コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置であって、受信装置情報取得送信手段と、利用許可証取得手段とを備える構成とした。
【0028】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証受信装置は、受信装置情報取得送信手段によって、コンテンツ再生装置から、当該コンテンツ再生装置の位置の緯度及び経度の情報を受信し、当該コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDを含む受信装置情報と、コンテンツ再生装置の位置の緯度及び経度の情報とを、前記コンテンツ利用許可証送信装置に送信する。
【0029】
更に、利用許可証取得手段によって、コンテンツ利用許可証送信装置から送信されるコンテンツ利用許可証を受信し、コンテンツ再生装置に送信する。これによって、コンテンツ利用許可証受信装置は、コンテンツ利用許可証送信装置によって、ユーザがコンテンツを適切な場所で正当に利用しようとしているかを判断する際に必要となる、コンテンツ再生装置の位置の緯度と経度の情報を取得し、コンテンツ利用許可証送信装置に送信することができる。そして、コンテンツ利用許可証受信装置は、コンテンツ利用許可証送信装置からコンテンツ利用許可証を受信して、コンテンツ再生装置に送信することができる。
【0030】
また、請求項9に記載のコンテンツ利用許可証送信プログラムは、有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介してコンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDに、当該コンテンツ再生装置を識別する再生装置ID及び当該端末を識別する端末IDを示す登録端末情報を対応させた受信装置管理情報を記憶する受信装置管理情報記憶装置から前記受信装置管理情報を参照して、前記コンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するためにコンピュータを受信装置情報受信手段、許可判定手段、利用許可証送信手段として機能させることとした。
【0031】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証送信プログラムは、受信装置情報受信手段によって、当該コンテンツ利用許可証受信装置の受信装置IDを含む受信装置情報と、コンテンツ利用許可証受信装置が当該受信装置情報を送信する時点において、ローカルエリアネットワークを介して当該コンテンツ利用許可証受信装置と接続されているコンテンツ再生装置の再生装置ID、及び、端末の端末IDを示す端末情報とを、コンテンツ利用許可証受信装置から受信する。また、コンテンツ利用許可証送信プログラムは、許可判定手段によって、受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDに対応する、受信装置管理情報記憶装置に記憶された登録端末情報によって示される端末IDのうちの所定数以上の端末IDと、受信装置情報受信手段によって受信された端末情報によって示される端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDとが一致するかを判定する。
【0032】
更に、コンテンツ利用許可証送信プログラムは、利用許可証送信手段によって、許可判定手段によって一致すると判定された場合に、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信する。これによって、コンテンツ利用許可証送信プログラムは、ユーザがコンテンツを適切な場所で利用しようとしていると判断された場合のみに、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信することができる。
【0033】
更に、請求項10に記載のコンテンツ利用許可証送信プログラムは、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDに、当該コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可する位置を示す登録位置情報を対応させた受信装置管理情報を記憶する受信装置管理情報記憶装置から前記受信装置管理情報を参照して、前記コンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するためにコンピュータを、受信装置情報受信手段、許可判定手段、利用許可証送信手段として機能させることとした。
【0034】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証送信プログラムは、受信装置情報受信手段によって、コンテンツ利用許可証受信装置から送信された当該コンテンツ利用許可証受信装置の受信装置IDを含む受信装置情報と、コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報とを受信する。また、コンテンツ利用許可証送信プログラムは、許可判定手段によって、受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDと、位置情報とに基づいて、受信装置管理情報記憶装置に記憶された受信装置IDに対応する登録位置情報によって示されるコンテンツ再生装置の位置の所定の範囲内に、当該コンテンツ利用許可証受信装置があるかを判定する。
【0035】
更に、コンテンツ利用許可証送信プログラムは、利用許可証送信手段によって、許可判定手段によって、所定の範囲内にコンテンツ再生装置があると判定された場合に、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信する。これによって、コンテンツ利用許可証送信プログラムは、ユーザがコンテンツを適切な場所で利用しようとしていると判断された場合のみに、コンテンツ利用許可証受信装置にコンテンツ利用許可証を送信することができる。
【0036】
また、請求項11に記載のコンテンツ利用許可証受信プログラムは、有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介して、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続されるコンテンツ利用許可証受信装置において、請求項1又は請求項2に記載のコンテンツ利用許可証送信装置から送信される、前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を、ネットワークを介して受信して、前記コンテンツ再生装置に送信するためにコンピュータを、受信装置情報取得送信手段、利用許可証取得手段として機能させることとした。
【0037】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証受信プログラムは、受信装置情報取得送信手段によって、ローカルエリアネットワークを介して接続されているコンテンツ再生装置を識別する再生装置ID及び端末を識別する端末IDを取得し、当該コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDを含む受信装置情報と、再生装置ID及び端末IDを示す端末情報とを、コンテンツ利用許可証送信装置に送信する。更に、コンテンツ利用許可証受信プログラムは、利用許可証取得手段によって、コンテンツ利用許可証送信装置から送信されるコンテンツ利用許可証を受信し、前記コンテンツ再生装置に送信する。
【0038】
これによって、コンテンツ利用許可証送信装置によって、ユーザがコンテンツを適切な場所で正当に利用しようとしているかを判断する際に必要となる端末IDを取得し、コンテンツ利用許可証送信装置に送信することができる。そして、コンテンツ利用許可証送信装置からコンテンツ利用許可証を受信して、コンテンツ再生装置に送信することができる。
【0039】
更に、請求項12に記載のコンテンツ利用許可証受信プログラムは、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置に接続されるコンテンツ利用許可証受信装置において、請求項6に記載のコンテンツ利用許可証送信装置から送信される前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証をネットワークを介して受信して、前記コンテンツ再生装置に送信するためにコンピュータを、受信装置情報取得送信手段、利用許可証取得手段として機能させることとした。
【0040】
かかる構成によれば、コンテンツ利用許可証受信プログラムは、受信装置情報取得送信手段によって、コンテンツ再生装置から、当該コンテンツ再生装置の位置の緯度及び経度の情報を受信し、当該コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDを含む受信装置情報と、コンテンツ再生装置の位置の緯度及び経度の情報とを、コンテンツ利用許可証送信装置に送信する。また、コンテンツ利用許可証受信プログラムは、利用許可証取得手段によって、コンテンツ利用許可証送信装置から送信されるコンテンツ利用許可証を受信し、コンテンツ再生装置に送信する。
【0041】
これによって、コンテンツ利用許可証送信装置によって、ユーザがコンテンツを適切な場所で正当に利用しようとしているかを判断する際に必要となる、コンテンツ再生装置の位置の緯度と経度の情報を取得し、コンテンツ利用許可証送信装置に送信することができる。そして、コンテンツ利用許可証送信装置からコンテンツ利用許可証を受信して、コンテンツ再生装置に送信することができる。
【発明の効果】
【0042】
本発明に係るコンテンツ利用許可証送信装置、コンテンツ利用許可証受信装置、コンテンツ利用許可証送信プログラム及びコンテンツ利用許可証受信プログラムでは、以下のような優れた効果を奏する。
【0043】
請求項1又は請求項9に記載の発明によれば、予め登録された端末がローカルエリアネットワークに接続されているかを管理することで、予め登録された位置にコンテンツ再生装置があるかを判定することができる。そして、予め登録された位置にコンテンツ再生装置がある場合にコンテンツ利用許可証を送信するため、ユーザは、予め登録された位置でのみ当該コンテンツを利用することができる。これによって、ユーザがコンテンツを登録されていない場所で不正に利用することを防止できる。
【0044】
請求項2に記載の発明によれば、予め登録された端末がローカルエリアネットワークに接続されているかを管理し、また、コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報を受信することで、予め登録された位置にコンテンツ再生装置があるかを、より正確に判定することができる。
【0045】
請求項3又は請求項10に記載の発明によれば、コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報を受信することで、予め登録された位置にコンテンツ再生装置があるかを判定することができる。そして、予め登録された位置にコンテンツ再生装置がある場合にコンテンツ利用許可証を送信するため、ユーザは、予め登録された位置でのみ当該コンテンツを利用することができる。これによって、ユーザがコンテンツを登録されていない場所で不正に利用することを防止できる。
【0046】
請求項4に記載の発明によれば、コンテンツ利用許可証受信装置とコンテンツ利用許可証送信装置との間の伝送路上における中継装置を特定して位置情報とすることで、当該コンテンツ利用許可証受信装置及びコンテンツ再生装置の位置を特定し、予め登録された位置にコンテンツ再生装置があるかを判定することができる。そのため、コンテンツ再生装置に位置を検出する手段を持たせることなく、予め登録された位置にコンテンツ再生装置があるかを判定することができる。
【0047】
請求項5に記載の発明によれば、コンテンツ利用許可証受信装置から無線の電波を受信する中継装置と、この中継装置に対する電波の到達方向を特定して位置情報とすることで、当該コンテンツ利用許可証受信装置及びコンテンツ再生装置の位置を更に特定し、予め登録された位置にコンテンツ再生装置があるかを、より厳密に判定することができる。
【0048】
請求項6に記載の発明によれば、緯度及び経度の情報によってコンテンツ再生装置の位置を特定し、予め登録された位置にコンテンツ再生装置があるかを判定することができる。
【0049】
請求項7又は請求項11に記載の発明によれば、ローカルエリアネットワークに接続されている端末をコンテンツ利用許可証送信装置に通知することで、予め登録された位置にコンテンツ再生装置がある場合にコンテンツ利用許可証を受信してコンテンツ再生装置に送信することができる。そのため、ユーザは予め登録された位置でのみ当該コンテンツを利用することができ、ユーザがコンテンツを他の場所で不正に利用することを防止できる。
【0050】
請求項8又は請求項12に記載の発明によれば、コンテンツ再生装置の位置の緯度と経度の情報を取得し、コンテンツ利用許可証送信装置に通知することで、予め登録された位置にコンテンツ再生装置がある場合にコンテンツ利用許可証を受信してコンテンツ再生装置に送信することができる。そのため、ユーザは予め登録された位置でのみ当該コンテンツを利用することができ、ユーザがコンテンツを他の場所で不正に利用することを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0051】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[著作権管理システムの構成(第1の実施の形態)]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態である著作権管理システムSの構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態である著作権管理システムの構成を示したブロック図である。著作権管理システムSは、コンテンツ提供者側にイントラネット3で接続されたコンテンツサーバ1と、コンテンツ利用許可証送信装置2と、ゲートウェイ(GW)4とを備え、インターネット5及び中継装置6を経由してコンテンツのユーザ(購入者)側の装置であるメインレコーダRにコンテンツと当該コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証とを配信するシステムである。また、著作権管理システムSは、ユーザ側に、ローカルエリアネットワークで接続されたメインレコーダRと、コンテンツ再生装置9(9a、9b、9c、…)とを備えている。
【0052】
コンテンツサーバ1は、図示していない記憶手段に複数のコンテンツを保持し、後記するメインレコーダRからコンテンツの要求があった場合に、このコンテンツをメインレコーダRへ配信するものである。
【0053】
コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンテンツサーバ1に保持されているコンテンツのコンテンツ利用許可証を管理するものである。つまり、コンテンツ利用許可証送信装置2は、後記するコンテンツ利用許可証受信装置7からのコンテンツ利用許可証の要求に基づいて、ユーザ認証と、後記するコンテンツ再生装置9の位置に基づいた判定とを行い、コンテンツ利用許可証を発行するものである。
【0054】
メインレコーダRは、コンテンツ記憶装置Cと、コンテンツ利用許可証受信装置7とを備え、ユーザが所望するコンテンツをコンテンツサーバ1から取得してコンテンツ記憶装置Cに記憶し、更に、コンテンツ利用許可証送信装置2からコンテンツ利用許可証を受信するものである。
【0055】
コンテンツ記憶装置Cは、コンテンツサーバ1から取得したコンテンツを記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶装置からなる。このコンテンツ記憶装置Cに記憶されたコンテンツは、後記するコンテンツ再生装置9によって閲覧あるいはコピーされて用いられる。
【0056】
コンテンツ利用許可証受信装置7は、後記するコンテンツ再生装置9からのコンテンツ利用許可証の取得の要求に基づいて、コンテンツ利用許可証送信装置2からコンテンツ利用許可証を受信し、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9に送信するものである。
【0057】
コンテンツ再生装置9(9a、9b、9c、…)は、コンテンツ記憶装置Cに記憶されたコンテンツを閲覧又はコピーし、コンテンツ利用許可証送信装置2から送信された当該コンテンツの利用許可証をコンテンツ利用許可証受信装置7から取得して、当該コンテンツを再生するものである。このコンテンツ再生装置は、例えば、パーソナルコンピュータや、テレビジョン受像機や、携帯電話などである。
【0058】
なお、ゲートウェイ(GW)4は、イントラネット3とインターネット5との各ネットワークを接続するための装置である。このゲートウェイ4は、例えば、IPルータ(IP:Internet Protocol)であり、イントラネット3内への不正アクセスを防ぐファイアーウォールの機能を有するものである。
【0059】
また、中継装置6は、例えばルータであり、ネットワーク上を流れる通信データを他のネットワークに中継するものである。なお、図1では、コンテンツ利用許可証受信装置7及びコンテンツ利用許可証送信装置2の間の伝送路上において、メインレコーダR側の2つの中継装置6a、6bのみを図示している。
【0060】
以下、著作権管理システムSにおいて、コンテンツ利用許可証を送信するコンテンツ利用許可証送信装置2と、このコンテンツ利用許可証を受信するコンテンツ利用許可証受信装置7とについて詳細に説明する。
【0061】
(コンテンツ利用許可証送信装置の構成)
まず、図2を参照(適宜図1参照)して、コンテンツ利用許可証送信装置2の構成について説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置の構成を示したブロック図である。コンテンツ利用許可証送信装置2は、通信送受信手段21と、暗号・電子署名処理手段22と、アカウント発行手段23と、アカウント検証手段24と、受信装置管理情報登録手段25と、受信装置管理情報記憶手段26と、受信装置情報受信手段27と、許可判定手段28と、利用許可証送信手段29とを備える。
【0062】
通信送受信手段21は、ネットワーク(イントラネット3等)を介して、通信データの送受信を行うものである。例えば、通信送受信手段21は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)の通信プロトコルによって通信データの送受信を行うものである。
【0063】
暗号・電子署名処理手段22は、通信データに電子署名を施して付加し、また、公開鍵暗号系の公開鍵及び秘密鍵を生成するとともに、この公開鍵で暗号化された通信データを秘密鍵によって復号するものである。ここでは、暗号・電子署名処理手段22は、電子署名付加部22aと、鍵生成部22bと、復号部22cとを備える。
【0064】
電子署名付加部22aは、通信データに当該コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名を施して付加するものである。ここで電子署名が施された通信データは通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信される。ここでは、電子署名付加部22aは、後記するアカウント発行手段23から入力されたアカウントと、後記する鍵生成部22bによって生成された公開鍵とに電子署名を施して付加し、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信する。なお、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名の検証鍵を図示しない記憶手段に予め記憶していることとする。
【0065】
鍵生成部22bは、後記するアカウント検証手段24の検証部24bからの指令に基づいて公開鍵暗号系の公開鍵及び秘密鍵を生成するものである。ここで生成された公開鍵は電子署名付加部22aに出力され、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信される。
【0066】
復号部22cは、鍵生成部22bで生成された公開鍵により暗号化された通信データを通信送受信手段21を介して受信し、この通信データを秘密鍵によって復号するものである。ここでは、復号部22cは、コンテンツ利用許可証受信装置7において暗号化された登録端末情報、登録経路情報、登録GPS情報、端末情報、経路情報及びGPS情報(詳細は後記する) を、通信送受信手段21を介して受信して復号する。ここで復号された登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報は受信装置管理情報登録手段25に、端末情報、経路情報及びGPS情報は受信装置情報受信手段27に、それぞれ出力される。
【0067】
アカウント発行手段23は、通信送受信手段21を介してメインレコーダRのコンテンツ利用許可証受信装置7から受信したアカウントの発行要求に基づいて、アカウント(受信装置ID)を発行するものである。ここで、アカウント発行手段23は、コンテンツ利用許可証受信装置7から、当該コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名の検証鍵を受信し、この検証鍵の正当性を確認する。なお、例えば、PKI(Public Key Infrastructure;公開鍵暗号基盤)による検証鍵発行証明書などによって、検証鍵の正当性を確認することができる。そして、正当性が確認された場合には、アカウント発行手段23は、このメインレコーダRに対するアカウントを生成する。ここで生成されたアカウントは、コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名の検証鍵と対応付けてアカウント情報26aとして受信装置管理情報記憶手段26に記憶されるとともに、暗号・電子署名処理手段22の電子署名付加部22aに出力され、当該コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名が施された後に通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に出力される。
【0068】
アカウント検証手段24は、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7から受信したアカウントを検証するものである。ここでは、アカウント検証手段24は、受信部24aと、検証部24bとを備える。
【0069】
受信部24aは、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7からアカウントを受信するものである。ここで、コンテンツ利用許可証受信装置7から受信したアカウントには、電子署名付加部22aによって施された当該コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名と、コンテンツ利用許可証受信装置7によって施された電子署名とが付加されている。
【0070】
検証部24bは、受信部24aによって受信したアカウントの検証を行うものである。ここで、検証部24bは、受信装置管理情報記憶手段26に記憶されているアカウント情報26aに基づいて、このアカウントに対応する検証鍵を読み出し、アカウントに付加されたコンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名の検証を行う。そして、アカウントの正当性が確認されたら、検証部24bは、公開鍵の生成の指令(鍵生成指令)を鍵生成部22bに出力する。また、検証部24bは、アカウントを許可判定手段28の受信装置管理情報読み出し部28aに通知する。
【0071】
受信装置管理情報登録手段25は、復号部22cから入力される登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報を、アカウント検証手段24によって検証されたアカウントに対応させて受信装置管理情報記憶手段26に書き込むものである。ここで、受信装置管理情報記憶手段26に書き込まれた登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報は、後記する許可判定手段28によって、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可するか否かを判定する際に、許可する条件を示すものとなる。以下、登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報について説明する。
【0072】
登録端末情報とは、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する位置においてメインレコーダRにローカルエリアネットワークで接続される装置(図1では、コンテンツ再生装置9a、9b、9c、…)を識別する識別情報を含む情報である。ここでは、登録端末情報は、更に、メインレコーダRの識別情報も含むこととした。そして、ここでは、メインレコーダR及び接続された装置の固有情報の各々を、コンテンツ利用許可証受信装置7の内部変換関数f(x)で変換したものを識別情報とし、この識別情報を連接したものを登録端末情報とした。例えば、メインレコーダRにコンテンツ再生装置9a、9b、9c、…が接続され、それぞれの固有情報をIDR、IDa、IDb、IDc…とし、コンテンツ利用許可証受信装置7の内部変換関数をf(x)とすると、登録端末情報は、「f(IDR)、f(IDa)、f(IDb)、f(IDc)、…」となる。
【0073】
なお、この登録端末情報は、前記した固有情報を内部変換関数で変換したものに限定されない。また、登録端末情報は、少なくともコンテンツ再生装置9a、9b、9c、…を識別する識別情報を備えていればよい。
【0074】
また、登録経路情報とは、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生が許可された位置において、コンテンツ利用許可証受信装置7及びコンテンツ利用許可証送信装置2の間を伝送される通信データの経路を示す情報であり、この経路における少なくともひとつの中継装置6(図1参照)を識別する識別情報を含む情報である。ここで、この中継装置6は、通信データが伝送される経路上においてコンテンツ利用許可証受信装置7に近い中継装置6ほど、このコンテンツ利用許可証受信装置7の位置に依存して定まる。そのため、この通信データが伝送される経路上においてコンテンツ利用許可証受信装置7に近い中継装置6の識別情報を含む登録経路情報とすることで、この登録経路情報は、コンテンツ利用許可証受信装置7と、このコンテンツ利用許可証受信装置7にローカルエリアネットワークで接続されたコンテンツ再生装置9の位置を示す情報となる。
【0075】
ここでは、登録経路情報は、コンテンツ利用許可証受信装置7とコンテンツ利用許可証送信装置2との間を伝送される通信データの経路上の中継装置6のうち、経路上においてコンテンツ利用許可証受信装置7に最も近い中継装置6aと、その次に近い中継装置6bとの識別情報からなることとした。そして、ここでは、登録経路情報を、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する位置において、コンテンツ利用許可証受信装置7から送信されたメインレコーダRの識別情報f(IDR)が中継装置6a、6bを通過する際に付加される、当該中継装置6a、6bの電子署名の検証鍵とした。なお、この登録端末情報は、中継装置6の検証鍵に限定されることなく、例えば、トレースルート(traceroute)によって取得されたIPアドレスによって示される経路情報を用いることとしてもよい。このとき、コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンテンツ利用許可証受信装置7からメインレコーダRの識別情報f(IDR)を受信することなく登録経路情報を取得することができる。
【0076】
また、登録GPS情報は、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生が許可された当該コンテンツ再生装置9の位置を、緯度と経度によって示した情報であり、後記するコンテンツ再生装置9a、9b、9c、…の少なくともひとつによって、全地球的測位システム(GPS;Global Positioning System)を用いて取得される。なお、この登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報は、1つのアカウントに対してそれぞれ複数登録されていてもよい。
【0077】
受信装置管理情報記憶手段26は、アカウント情報26aに登録端末情報26b、登録経路情報26c及び登録GPS情報26dを対応させた受信装置管理情報を記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。アカウント情報26aは、アカウント発行手段23によって書き込まれ、アカウントと、このアカウントに対応するメインレコーダRのコンテンツ利用許可証受信装置7の検証鍵とを対応させて記憶する。また、登録端末情報26b、登録経路情報26c及び登録GPS情報26dは、受信装置管理情報登録手段25によって書き込まれる。この受信装置管理情報は、後記する許可判定手段28によって、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可するか否かを判定する際に参照されて用いられる。なお、ここでは、受信装置管理情報記憶手段26に記憶されたアカウント情報26a、登録端末情報26b、登録経路情報26c及び登録GPS情報26dに対して、符号(26a、26b、26c、26d)を付加している。
【0078】
受信装置情報受信手段27は、アカウント検証手段24によって検証されたアカウントに対応し、復号部22cから入力される端末情報、経路情報及びGPS情報を受信するものである。ここで受信された端末情報、経路情報及びGPS情報は、許可判定手段28の端末判定部28b、経路判定部28c、GPS判定部28dにそれぞれ出力される。以下、端末情報、経路情報及びGPS情報について説明する。
【0079】
端末情報は、メインレコーダRにローカルエリアネットワークで接続されている装置の識別情報を含む情報である。ここでは、端末情報は、更に、メインレコーダRの識別情報も含むこととし、メインレコーダR及び接続されたすべての装置の固有情報を、コンテンツ利用許可証受信装置7の内部変換関数f(x)で変換したものを端末情報とした。
【0080】
また、経路情報は、コンテンツ利用許可証受信装置7及びコンテンツ利用許可証送信装置2の間を伝送される通信データの経路における少なくともひとつの中継装置6を識別する識別情報を含む情報である。ここでは、登録経路情報は、この経路上の中継装置6のうち、経路上においてコンテンツ利用許可証受信装置7に最も近い中継装置6aと、その次に近い中継装置6bとの識別情報からなることとし、コンテンツ利用許可証受信装置7から送信された端末情報が中継装置6a、6bを通過する際に付加される、当該中継装置6a、6bの電子署名の検証鍵とした。
【0081】
また、GPS情報は、コンテンツ再生装置9の位置を、緯度と経度によって示した情報である。ここで、登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報は、この端末情報、経路情報及びGPS情報が受信されるより前に、コンテンツ利用許可証受信装置7から送信され、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する条件となる、当該コンテンツ再生装置9の位置や、ローカルエリアネットワークで接続された装置の識別情報を示している。一方、この端末情報、経路情報及びGPS情報は、コンテンツ再生装置9(9a、9b、9c、…)のいずれかからコンテンツ利用許可証が要求されている時点におけるコンテンツ再生装置9の位置や、ローカルエリアネットワークで接続された装置の識別情報を示している。
【0082】
許可判定手段28は、受信装置情報受信手段27で受信された端末情報、経路情報及びGPS情報に基づいて、登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報位置によって示される位置にコンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9があるかを判定するものである。ここでは、許可判定手段28は、受信装置管理情報読み出し部28aと、端末判定部28bと、経路判定部28cと、GPS判定部28dとを備える。
【0083】
受信装置管理情報読み出し部28aは、アカウント検証手段24の検証部24bから入力されたアカウントに対応する登録端末情報26b、登録経路情報26c及び登録GPS情報26dを、受信装置管理情報記憶手段26から読み出すものである。ここで読み出された登録端末情報26b、登録経路情報26c及び登録GPS情報26dは、端末判定部28b、経路判定部28c及びGPS判定部28dにそれぞれ出力される。
【0084】
端末判定部28bは、受信装置管理情報読み出し部28aによって読み出された登録端末情報26bによって示される装置の識別情報と、受信装置情報受信手段27から入力された端末情報によって示される装置の識別情報とが一致するかを判定するものである。なお、端末判定部28bは、登録端末情報26bによって示される装置の識別情報のすべてと、端末情報によって示される装置の識別情報のすべてが一致するかを判定することとしてもよいし、登録端末情報26bによって示される装置のうちの所定数以上の装置の識別情報と、端末情報によって示される装置のうちの所定数以上の装置の識別情報が一致するかを判定することとしてもよい。なお、この所定数は、コンテンツ利用許可証受信装置7及びコンテンツ再生装置9を他の場所に持ち出して不正に利用する場合に、コンテンツ利用許可証受信装置7及びコンテンツ再生装置9とともに持ち歩くことが想定できない程度台数以上の数を設定することが望ましく、例えば、3以上とすることが望ましい。また、厳密に判定を行うのであれば、登録端末情報26bによって示される装置のすべての数とすることが望ましい。
【0085】
また、当該アカウントに対応する登録端末情報26bが複数ある、つまり、複数のローカルエリアネットワークについての登録端末情報26bがある場合には、端末判定部28bは、各々の登録端末情報26bについて判定する。ここで判定された判定結果は、利用許可証送信手段29に出力される。
【0086】
なお、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生が許可された位置と同じ位置において、コンテンツ利用許可証受信装置7から端末情報が送信された場合には、登録端末情報を送信した時点においてローカルエリアネットワークでコンテンツ利用許可証受信装置7に接続されていた装置のうちの全部あるいは大半の装置が、同じく接続されている可能性が高い。また、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生が許可された位置と異なる位置に、ユーザによってメインレコーダRとコンテンツ再生装置9(9a、9b、9c、…)の少なくとも1つが持ち出されてコンテンツ利用許可証受信装置7から端末情報が送信された場合には、登録端末情報を送信した時点においてローカルエリアネットワークでコンテンツ利用許可証受信装置7に接続されていた他の装置が全くないか、当該メインレコーダR及びコンテンツを再生するコンテンツ再生装置9とともに持ち出されたわずかな数の装置しか接続されていない可能性が高い。そのため、端末判定部28bは、登録端末情報26bによって示される装置の識別情報と、端末情報によって示される装置の識別情報が一致するかを判定することで、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9が、コンテンツの再生が許可された位置にあるかを判定することができる。
【0087】
経路判定部28cは、受信装置管理情報読み出し部28aによって読み出された登録経路情報26cによって示される中継装置6の識別情報と、受信装置情報受信手段27から入力された経路情報によって示される中継装置6の識別情報とが一致するかを判定するものである。なお、端末判定部28bは、登録経路情報26cによって示される2つ中継装置6の識別情報と、端末情報によって示される2つの中継装置の識別情報の両方が一致するかを判定することとしてもよいし、少なくとも1つが一致しているかを判定することとしてもよい。また、当該アカウントに対応する登録経路情報26cが複数ある、つまり、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する位置が複数あり、それぞれの経路を示す登録経路情報26cがある場合には、経路判定部28cは、各々の登録経路情報26cについて判定する。ここで判定された判定結果は利用許可証送信手段29に出力される。
【0088】
ここで、コンテンツ利用許可証受信装置7から送信された通信データが中継装置6aに最初に中継された場合、この中継装置6aによって中継されるネットワークが構築されている所定の範囲内に当該コンテンツ利用許可証受信装置7が位置することを示している。そのため、経路判定部28cは、登録経路情報26cによって示される中継装置6の識別情報と、端末情報によって示される中継装置6の識別情報が一致するかを判定することで、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生が許可された位置を含む所定の範囲内に、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9があるかを判定することができる。
【0089】
GPS判定部28dは、受信装置管理情報読み出し部28aによって読み出された登録GPS情報26dによって示される位置の所定の範囲内に、受信装置情報受信手段27から入力されたGPS情報によって示される位置が含まれるかを判定するものである。ここで判定された判定結果は利用許可証送信手段29に出力される。なお、当該アカウントに対応する登録GPS情報26dが複数ある、つまり、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する位置が複数あり、それぞれの位置の緯度及び経度の情報を示す登録GPS情報がある場合には、GPS判定部28dは、各々の登録GPS情報26dについて判定する。
【0090】
なお、GPSによって取得された緯度と経度によって示される位置には、数十メートルの誤差が含まれており、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生が許可された位置は、登録GPS情報26dの緯度と経度の情報によって示される位置に誤差を加えた範囲内に含まれ、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9は、GPS情報の緯度と経度の情報によって示される位置に誤差を加えた範囲内に含まれる。そのため、GPS判定部28dは、登録GPS情報26dの緯度と経度によって示される位置からのずれの許容範囲として適切な値を予め設定し、GPS情報の緯度と経度の値がこの範囲に含まれるかを判定することで、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生が許可された位置を含む所定の範囲内に、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9があるかを判定することができる。
【0091】
利用許可証送信手段29は、許可判定手段28の端末判定部28b、経路判定部28c及びGPS判定部28dによって判定された判定結果に基づいて、コンテンツ利用許可証を生成して、コンテンツ利用許可証受信装置7に送信するものである。ここで、利用許可証送信手段29は、端末判定部28b、経路判定部28c及びGPS判定部28dのすべてが、コンテンツの再生が許可された位置に、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9があると判定した場合に、コンテンツ利用許可証を送信することとしてもよい。例えば、端末判定部28b、経路判定部28c及びGPS判定部28dのうちの少なくとも2つ以上が、コンテンツの再生が許可された位置に、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9があると判定した場合に、コンテンツ利用許可証を送信することとしてもよい。また、端末判定部28b、経路判定部28c及びGPS判定部28dのいずれか1つの判定結果のみに基づいてコンテンツ利用許可証を送信することとしてもよい。ここで生成されたコンテンツ利用許可証は、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信される。
【0092】
なお、ここでは、利用許可証送信手段29は、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9の識別情報に、当該コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名を施し、この電子署名をコンテンツ利用許可証とすることとした。例えば、コンテンツ再生装置9aによってコンテンツ利用許可証が要求され、当該コンテンツ再生装置9aの識別情報であるf(IDa)が、コンテンツ再生装置9aあるいはコンテンツ利用許可証受信装置7から通知されている場合には、利用許可証送信手段29は、この識別情報f(IDa)に、当該コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名を施したSIGsp(f(IDa))をコンテンツ利用許可証として生成する。なお、ここで、SIGsp(x)は、通信データxに対して施された当該コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名を示すこととする。
【0093】
そして、このコンテンツ利用許可証を受信したコンテンツ再生装置9は、予め通知されているコンテンツ利用許可証送信装置2の検証鍵でコンテンツ利用許可証を解凍して得られた識別情報と、当該コンテンツ再生装置9の固有情報に基づいて算出した識別情報とが一致するかを確認する。そして、一致する場合にのみ、コンテンツ再生装置9がコンテンツの再生あるいは再生の継続を行えるようにすることで、コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンテンツ再生装置9が正当なコンテンツ利用許可証を受信した場合にのみコンテンツの再生を許可することができる。
【0094】
以上のようにコンテンツ利用許可証送信装置2を構成することで、コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する位置において、コンテンツ利用許可証受信装置7とローカルエリアネットワークで接続されている装置の識別情報と、コンテンツ利用許可証受信装置7と当該コンテンツ利用許可証送信装置2との間の通信データの経路を示す情報と、コンテンツ再生装置9の位置を示す情報とを受信装置管理情報記憶手段26に記憶することで、コンテンツの再生を許可する位置を登録することができる。
【0095】
また、コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンテンツの再生を許可する位置として登録されている位置に、コンテンツ再生装置9がある場合には、コンテンツ利用許可証をコンテンツ利用許可証受信装置7に送信することができる。そのため、ユーザは予め登録された位置でのみ、コンテンツ再生装置9によって当該コンテンツを再生することができ、ユーザがコンテンツを他の場所で不正に利用することを防止できる。
【0096】
また、コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンピュータにおいて各手段を各機能プログラムとして実現することも可能であり、また、各機能プログラムを結合して、コンテンツ利用許可証送信プログラムとして動作させることも可能である。
【0097】
(コンテンツ利用許可証受信装置の構成)
次に、図3を参照(適宜図1参照)して、コンテンツ利用許可証受信装置7の構成について説明する。なお、ここではコンテンツ再生装置9aがコンテンツ利用許可証を要求した場合について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置の構成を示したブロック図である。コンテンツ利用許可証受信装置7は、通信送受信手段71と、ローカルエリアネットワーク送受信手段72と、暗号・電子署名処理手段73と、アカウント登録手段74と、アカウント記憶手段75と、受信装置情報送信手段76と、公開鍵受信手段77と、端末固有情報取得手段78と、地理情報受信手段79と、受信装置固有情報読み出し手段80と、受信装置固有情報記憶手段81と、利用許可証取得手段82とを備える。
【0098】
通信送受信手段71は、ネットワーク(インターネット5等)を介して、通信データの送受信を行うものである。例えば、通信送受信手段71は、TCP/IPの通信プロトコルによって通信データの送受信を行うものである。
【0099】
ローカルエリアネットワーク送受信手段72は、ローカルエリアネットワークを介して、通信データの送受信を行うものである。例えば、ローカルエリアネットワーク送受信手段72は、TCP/IPの通信プロトコルによって通信データの送受信を行うものである。
【0100】
暗号・電子署名処理手段73は、通信データに電子署名を施し、また、公開鍵暗号系の公開鍵で通信データを暗号化するものである。ここでは、暗号・電子署名処理手段73は、電子署名付加部73aと、暗号化部73bとを備える。
【0101】
電子署名付加部73aは、通信データに当該コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名を施すものである。ここで電子署名が施された通信データは通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信される。ここでは、電子署名付加部73aは、後記する受信装置情報送信手段76のアカウント送信部76aから入力されたアカウントに電子署名を施して付加し、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する。
【0102】
暗号化部73bは、後記する公開鍵受信手段77によって受信された公開鍵で通信データを暗号化するものである。ここでは、暗号化部73bは、後記する受信装置情報送信手段76から入力された端末情報、経路情報及びGPS情報(登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報)を暗号化して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する。
【0103】
アカウント登録手段74は、図示しない入力手段によってユーザから入力された、アカウントの発行要求の送信の指令に基づいて、コンテンツ利用許可証送信装置2にアカウントの発行要求を送信し、コンテンツ利用許可証送信装置2によって発行されたアカウントを受信するものである。ここでは、アカウント登録手段74は、アカウント要求送信部74aと、アカウント受信部74bとを備える。
【0104】
アカウント要求送信部74aは、図示しない入力手段によってユーザから入力された、アカウントの発行要求の送信の指令に基づいて、コンテンツ利用許可証送信装置2にアカウントの発行要求を送信するものである。ここでは、アカウント要求送信部74aは、当該コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名の検証鍵を、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する。
【0105】
アカウント受信部74bは、コンテンツ利用許可証送信装置2によって発行されたアカウントを、通信送受信手段71を介して受信するものである。ここで、コンテンツ利用許可証送信装置2から受信したアカウントには、電子署名付加部22aによって施された当該コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名が付加されている。このアカウントは、アカウント記憶手段75に記憶される。
【0106】
アカウント記憶手段75は、コンテンツ利用許可証送信装置2で発行されたアカウントを記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。このアカウント記憶手段75に記憶されたアカウントは、受信装置情報送信手段76のアカウント送信部76aによって読み出される。
【0107】
受信装置情報送信手段76は、当該メインレコーダRを示すアカウントと、端末情報、経路情報及びGPS情報(登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報)とを、コンテンツ利用許可証送信装置2に送信するものである。ここで、受信装置情報送信手段76は、アカウント送信部76aと、端末情報送信部76bと、経路情報送信部76cと、GPS情報送信部76dとを備える。
【0108】
アカウント送信部76aは、ローカルエリアネットワーク送受信手段72を介してコンテンツ再生装置9aから受信した、コンテンツ利用許可証の要求、あるいは、図示しない入力手段からユーザによって入力された、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する位置の登録の指令に基づいて、アカウント記憶手段75からアカウントを読み出し、コンテンツ利用許可証送信装置2に送信するものである。ここでは、アカウント送信部76aは、アカウント記憶手段75から、コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名が施されたアカウントを読み出して暗号・電子署名処理手段73の電子署名付加部73aに出力し、電子署名付加部73aによって更に電子署名を施して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する。
【0109】
端末情報送信部76bは、後記する端末固有情報取得手段78及び受信装置固有情報読み出し手段80から入力された、メインレコーダR、及び、当該メインレコーダRにローカルエリアネットワークで接続されている装置(図3では、コンテンツ再生装置9a、9b、9c、…)の固有情報に基づいて、メインレコーダR、及び、当該メインレコーダRに接続されている装置を識別する識別情報を含む情報を生成して、コンテンツ利用許可証送信装置2に送信するものである。
【0110】
ここで、受信装置情報送信手段76に、コンテンツ再生装置9aからコンテンツ利用許可証の要求が入力されている場合には、この情報は端末情報となり、図示しない入力手段から、コンテンツの再生を許可する位置の登録の指令が入力されている場合には、この情報は、登録端末情報となる。ここで生成された端末情報及び登録端末情報は暗号化部73bに出力され、後記する公開鍵受信手段によって受信された公開鍵によって暗号化された後に、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信される。
【0111】
なお、ここでは、端末情報送信部76bは、メインレコーダR、及び、当該メインレコーダRに接続されている装置の固有情報を内部変換関数f(x)で変換したものを、メインレコーダR及び接続されている装置の識別情報として生成することとした。
【0112】
経路情報送信部76cは、後記する受信装置固有情報読み出し手段80から入力された、メインレコーダRの固有情報に基づいて、メインレコーダRを識別する識別情報を含む情報を生成して、コンテンツ利用許可証送信装置2に送信するものである。ここで生成された情報は暗号化部73bに出力され、後記する公開鍵受信手段77によって受信された公開鍵によって暗号化された後に、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信される。なお、この識別情報には、インターネット5を伝送する経路上の中継装置6a、6b、…の電子署名の検証鍵が付加された後に、当該識別情報がコンテンツ利用許可証送信装置2によって受信されるため、これらの検証鍵が、この識別情報の経路を示すものとなる。
【0113】
GPS情報送信部76dは、後記する地理情報受信手段79から入力された、コンテンツ再生装置9の位置を示す緯度と経度の情報を、コンテンツ利用許可証送信装置2に送信するものである。
【0114】
ここで、受信装置情報送信手段76に、コンテンツ再生装置9aからコンテンツ利用許可証の要求が入力されている場合には、この緯度と経度の情報はGPS情報となり、図示しない入力手段から、コンテンツの再生を許可する位置の登録の指令が入力されている場合には、この情報は、登録GPS情報となる。このGPS情報及び登録GPS情報は暗号化部73bに出力され、後記する公開鍵受信手段77によって受信された公開鍵によって暗号化された後に、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信される。
【0115】
なお、GPS情報送信部76dは、図示しない入力手段によってユーザから入力された、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する位置を示す緯度と経度の情報を、登録GPS情報としてコンテンツ利用許可証送信装置2に送信することとしてもよい。
【0116】
公開鍵受信手段77は、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2によって生成された公開鍵を受信するものである。ここで、公開鍵受信手段77は、受信された公開鍵を暗号化部73bに出力するとともに、端末固有情報取得手段78に対して
ローカルエリアネットワークで接続されている装置の固有情報を取得する指令と、地理情報受信手段79に対して、コンテンツ再生装置9の位置を示す緯度と経度の情報を取得する指令と、受信装置固有情報読み出し手段80に対して、当該メインレコーダRの固有情報を読み出す指令とを出力する。
【0117】
なお、ここで、受信装置情報送信手段76に、コンテンツ再生装置9aからコンテンツ利用許可証の要求が入力されている場合には、公開鍵受信手段77は、地理情報受信手段79に対して、当該コンテンツ再生装置9aの位置を示す緯度と経度の情報を取得する指令を出力するとともに、受信装置固有情報読み出し手段80に対して、当該メインレコーダRの固有情報を読み出して端末情報送信部76bに出力する指令を出力する。なお、ここでは、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9はGPSを用いて緯度と経度の情報を取得する手段を備えていることとする。
【0118】
また、受信装置情報送信手段76に、図示しない入力手段から、コンテンツの再生を許可する位置の登録の指令が入力されている場合には、公開鍵受信手段77は、地理情報受信手段79に対して、GPSを用いて緯度と経度の情報を取得する手段を備えたコンテンツ再生装置9の位置を示す緯度と経度の情報を取得する指令を出力するとともに、受信装置固有情報読み出し手段80に対して、当該メインレコーダRの固有情報を読み出して端末情報送信部76b及び経路情報送信部76cとに出力する指令を出力する。
【0119】
端末固有情報取得手段78は、公開鍵受信手段77から入力された指令に基づいて、ローカルエリアネットワークを介して接続されたすべての装置(図3では、コンテンツ再生装置9a、9b、9c、…)の固有情報を取得するものである。ここで、端末固有情報取得手段78は、接続されたすべての装置に対してローカルエリアネットワーク送受信手段72を介して固有情報の要求を送信し、それに基づいて各々の装置から送信された固有情報をローカルエリアネットワーク送受信手段72を介して受信する。ここで取得された固有情報は、端末情報送信部76bに出力される。
【0120】
地理情報受信手段79は、公開鍵受信手段77から入力された指令に基づいて、ローカルエリアネットワークを介して接続されたコンテンツ再生装置9の位置の緯度と経度の情報を受信するものである。ここで受信された緯度と経度の情報は、GPS情報送信部76dに出力される。
【0121】
なお、受信装置情報送信手段76に、コンテンツ再生装置9aからコンテンツ利用許可証の要求が入力されている場合には、地理情報受信手段79は、当該コンテンツ再生装置9aにローカルエリアネットワーク送受信手段72を介して緯度と経度の情報の要求を送信し、このコンテンツ再生装置9aの緯度と経度の情報を取得する。
【0122】
また、受信装置情報送信手段76に、図示しない入力手段から、コンテンツの再生を許可する位置の登録の指令が入力されている場合には、地理情報受信手段79は、GPSを用いて緯度と経度の情報を取得する手段を備えた少なくとも1つのコンテンツ再生装置9に対して緯度と経度の情報の要求を送信し、当該コンテンツ再生装置9から緯度と経度の情報を受信する。
【0123】
受信装置固有情報読み出し手段80は、公開鍵受信手段77から入力された指令に基づいて、受信装置固有情報記憶手段81に予め記憶された当該メインレコーダRの固有情報を読み出すものである。ここで読み出された固有情報は、受信装置情報送信手段76に、コンテンツ再生装置9aからコンテンツ利用許可証の要求が入力されている場合には、端末情報送信部76bに出力され、受信装置情報送信手段76に、図示しない入力手段から、コンテンツの再生を許可する位置の登録の指令が入力されている場合には、端末情報送信部76bと経路情報送信部76cとに出力される。
【0124】
受信装置固有情報記憶手段81は、当該メインレコーダRの固有情報を予め記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。この受信装置固有情報記憶手段81に記憶された固有情報は、受信装置固有情報読み出し手段80によって読み出される。
【0125】
利用許可証取得手段82は、コンテンツ利用許可証送信装置2から、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証を受信し、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9aに、ローカルエリアネットワーク送受信手段72を介して、このコンテンツ利用許可証を送信するものである。
【0126】
以上のようにコンテンツ利用許可証受信装置7を構成することで、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツの再生を許可する位置において、ローカルエリアネットワークで接続されている装置の識別情報と、当該コンテンツ利用許可証受信装置7とコンテンツ利用許可証送信装置2との間の経路を示す情報と、コンテンツ再生装置9に対してコンテンツの再生を許可する位置を示す緯度と経度の情報とをコンテンツ利用許可証送信装置2に送信することができる。
【0127】
また、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツ再生装置9aからコンテンツ利用許可証の要求を受信した場合には、端末情報と、経路情報と、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9aの位置を示すGPS情報とをコンテンツ利用許可証送信装置2に通知することができる。そして、コンテンツの再生を許可する位置としてコンテンツ利用許可証送信装置2にすでに登録されている位置に、当該コンテンツ再生装置9aがある場合には、コンテンツ利用許可証送信装置2からコンテンツ利用許可証を受信して、当該コンテンツ再生装置9aに送信することができる。そのため、ユーザは予め登録された位置でのみ当該コンテンツを再生することができ、ユーザがコンテンツを他の場所で不正に利用することを防止できる。
【0128】
なお、特許請求の範囲に記載の受信装置情報取得送信手段は、ここでは、ローカルエリアネットワークを介して接続されているコンテンツ再生装置9a、9b、9c、…の固有情報(再生装置ID及び端末ID)を取得する端末固有情報取得手段78と、アカウント(受信装置ID)をコンテンツ利用許可証送信装置2に送信するアカウント送信部76aと、コンテンツ再生装置9a、9b、9c、…の固有情報に基づいて算出される識別情報を含む端末情報をコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する端末情報送信部76b、あるいは、コンテンツ再生装置9aから、当該コンテンツ再生装置9aの位置の緯度及び経度の情報を受信する地理情報受信手段79と、アカウント(受信装置ID)をコンテンツ利用許可証送信装置2に送信するアカウント送信部76aと、コンテンツ再生装置9aの緯度及び経度の情報をコンテンツ利用許可証送信装置2に送信するGPS情報送信部76dが相当する。
【0129】
また、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンピュータにおいて各手段を各機能プログラムとして実現することも可能であり、また、各機能プログラムを結合して、コンテンツ利用許可証受信プログラムとして動作させることも可能である。
【0130】
なお、ここでは、コンテンツ利用許可証受信装置7には、ローカルエリアネットワークでコンテンツ再生装置9a、9b、9c、…が接続されていることとしたが、このコンテンツ再生装置9a、9b、9c、…のうちコンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9が、ここでは、特許請求の範囲に記載のコンテンツ再生装置に相当し、コンテンツ利用許可証を要求していないコンテンツ再生装置9が、ここでは、特許請求の範囲に記載の端末に相当する。なお、端末情報を用いてコンテンツ利用許可証の送信を判定する本発明の著作権管理システムSでは、ユーザ側に、コンテンツ利用許可証受信装置7と、少なくとも1つのコンテンツ再生装置9と、少なくとも1つの装置(端末)とを備えていればよく、この装置(端末)は、ローカルエリアネットワークを介して固有情報を送信できれば、例えば、ハードディスクレコーダやDVDレコーダのように、コンテンツを再生することができないものであってもよい。また、ローカルエリアネットワークは有線のものであってもよいし無線のものであってもよいし、有線と無線の両方を用いたものであってもよい。
【0131】
また、このコンテンツ再生装置9は、コンテンツの再生を開始する際だけでなく、再生開始後にも定期的にコンテンツ利用許可証受信装置7にコンテンツ利用許可証を要求し、コンテンツ利用許可証が受信されなくなったときにはコンテンツの再生を停止するようにすることで、コンテンツの再生開始後に当該コンテンツ再生装置9が、ユーザによって再生が許可されていない位置に移動された場合には再生を停止し、当該コンテンツの不正利用を防止することができる。
【0132】
[著作権管理システムの動作(第1の実施の形態)]
次に、図4から図11を参照して、本発明の第1の実施の形態である著作権管理システムSの動作について説明する。ここでは、まず、図4から図7を参照して、コンテンツ利用許可証送信装置の動作について説明する。続いて、図8から図11を参照して、コンテンツ利用許可証受信装置の動作について説明する。
【0133】
[コンテンツ利用許可証送信装置のアカウント発行動作]
まず、図4を参照(適宜図1及び図2参照)して、コンテンツ利用許可証送信装置2がコンテンツ利用許可証受信装置7にアカウントを発行する動作(アカウント発行動作)について説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置が、コンテンツ利用許可証受信装置にアカウントを発行する動作を示したフローチャートである。
【0134】
コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント発行手段23によって、通信送受信手段21を介して、メインレコーダRのコンテンツ利用許可証受信装置7からのアカウントの発行要求を受信する(ステップS11)。なお、ここでは、コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウントの発行要求として、コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名の検証鍵を受信する。
【0135】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント発行手段23によって、ステップS11で受信した検証鍵の正当性を確認し、ユーザの検証を行う(ステップS12)。そして、検証鍵が正当でない場合には(ステップS12でNo)、そのまま動作を終了する。また、検証鍵が正当である場合には(ステップS12でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント発行手段23によって、メインレコーダRに対するアカウントを発行する(ステップS13)。
【0136】
更に、コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント発行手段23によって、ステップS13において発行したアカウントとステップS11において受信した検証鍵とを対応付けて受信装置管理情報記憶手段26に書き込むとともに、暗号・電子署名処理手段22の電子署名付加部22aによって、ステップS13において発行したアカウントに電子署名を施して、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信し(ステップS14)、動作を終了する。
【0137】
以上の動作によって、コンテンツ利用許可証送信装置2は、メインレコーダRのコンテンツ利用許可証受信装置7からのアカウントの発行要求に基づいてアカウントを発行し、当該アカウントを受信装置管理情報記憶手段26に記憶するとともに、コンテンツ利用許可証受信装置7に送信する。
【0138】
[コンテンツ利用許可証送信装置の端末情報/経路情報/GPS情報登録動作]
次に、図5を参照(適宜図1及び図2参照)して、コンテンツ利用許可証送信装置2がコンテンツ利用許可証受信装置7から受信した登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を受信装置管理情報記憶手段26に書き込む動作(端末情報/経路情報/GPS情報登録動作)について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置が、登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を受信装置管理情報登録手段に書き込む動作を示したフローチャートである。
【0139】
コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント検証手段24の受信部24aによって、通信送受信手段21を介して、コンテンツ利用許可証受信装置7から当該コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名が施されたアカウントを受信する(ステップS21)。そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント検証手段24の検証部24bによって、ステップS21において受信したアカウントに対応する検証鍵を受信装置管理情報記憶手段26から読み出す(ステップS22)。
【0140】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、検証部24bによって、ステップS22において読み出した検証鍵で、ステップS21において受信したアカウントに施された電子署名を検証し、アカウントが正当であるかを判断する(ステップS23)。そして、アカウントが正当でない場合には(ステップS23でNo)、そのまま動作を終了する。また、アカウントが正当である場合には(ステップS23でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、暗号・電子署名処理手段22の鍵生成部22bによって公開鍵を生成し、電子署名付加部22aによって、この公開鍵に電子署名を施して、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信する(ステップS24)。
【0141】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、受信装置管理情報登録手段25によって、所定の制限時間内に、コンテンツ利用許可証受信装置7から、登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を受信したかを判断する(ステップS25)。なお、この登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報は、暗号化されており、暗号・電子署名処理手段22の復号部22cによって復号された後に、受信装置管理情報登録手段25に受信される。そして、受信しなかった場合には(ステップS25でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合には(ステップS25でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、受信装置管理情報登録手段25によって、受信装置管理情報記憶手段26に登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を書き込み(ステップS26)、動作を終了する。
【0142】
以上の動作によって、コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンテンツ利用許可証受信装置7から登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を受信し、受信装置管理情報記憶手段26に記憶する。
【0143】
[コンテンツ利用許可証送信装置の端末情報及び経路情報に基づくコンテンツ利用許可証送信動作]
次に、図6を参照(適宜図1及び図2参照)して、コンテンツ利用許可証送信装置2が端末情報及び経路情報に基づいてコンテンツ利用許可証受信装置7にコンテンツ利用許可証を送信する動作(端末情報及び経路情報に基づくコンテンツ利用許可証送信動作)について説明する。図6は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置が、端末情報及び経路情報に基づいてコンテンツ利用許可証を送信する動作を示したフローチャートである。
【0144】
コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント検証手段24の受信部24aによって、通信送受信手段21を介して、コンテンツ利用許可証受信装置7から電子署名が施されたアカウントを受信する(ステップS31)。そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント検証手段24の検証部24bによって、ステップS31において受信したアカウントに対応する検証鍵を受信装置管理情報記憶手段26から読み出す(ステップS32)。
【0145】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、検証部24bによって、ステップS32において読み出した検証鍵に基づいて、ステップS31において受信したアカウントが正当であるかを判断する(ステップS33)。そして、アカウントが正当でない場合には(ステップS33でNo)、そのまま動作を終了する。また、アカウントが正当である場合には(ステップS33でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、暗号・電子署名処理手段22の鍵生成部22bによって公開鍵を生成し、電子署名付加部22aによって、この公開鍵に電子署名を施して、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信する(ステップS34)。
【0146】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、受信装置情報受信手段27によって、所定の制限時間内に、コンテンツ利用許可証受信装置7から端末情報及び経路情報を受信したかを判断する(ステップS35)。なお、この端末情報及び経路情報は、暗号化されており、暗号・電子署名処理手段22の復号部22cによって復号された後に、受信装置情報受信手段27に受信される。そして、受信しなかった場合には(ステップS35でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合には(ステップS35でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、許可判定手段28の受信装置管理情報読み出し部28aによって、受信装置管理情報記憶手段26に記憶された登録端末情報26b及び登録経路情報26cを読み出す(ステップS36)。
【0147】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、暗号・電子署名処理手段22の復号部22cによって、ステップS35において受信した、暗号化された端末情報及び経路情報を復号して、この端末情報及び経路情報と、ステップS36において読み出された登録端末情報26b及び登録経路情報26cとに基づいて、許可判定手段28の端末判定部28b及び経路判定部28cによって、端末情報及び経路情報が正当であるかを判定する(ステップS37;許可判定ステップ)。つまり、コンテンツ利用許可証送信装置2は、許可判定手段28の端末判定部28bによって、ステップS36において読み出された登録端末情報26bによって示される装置の識別情報と、復号した端末情報によって示される装置の識別情報とが一致するかを判定するとともに、ステップS36において読み出された登録経路情報26cによって示される中継装置の識別情報と、復号した経路情報によって示される中継装置の識別情報とが一致するかを判定する。
【0148】
そして、正当でないと判定された場合には(ステップS37でNo)、そのまま動作を終了する。また、正当であると判定された場合には(ステップS37でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、利用許可証送信手段29によって、コンテンツ利用許可証を生成する(ステップS38)。そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、利用許可証送信手段29によって、コンテンツ利用許可証を、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信し(ステップS39;利用許可証送信ステップ)、動作を終了する。
【0149】
以上の動作によって、コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンテンツ利用許可証受信装置7から端末情報及び経路情報を受信し、この端末情報及び経路情報に基づいて、コンテンツの再生を許可する位置に、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置9(9a)があるかを判定して、適正な位置にある場合にのみコンテンツ利用許可証を送信することができる。
【0150】
[コンテンツ利用許可証送信装置のGPS情報に基づくコンテンツ利用許可証送信動作]
次に、図7を参照(適宜図1及び図2参照)して、コンテンツ利用許可証送信装置2がGPS情報に基づいてコンテンツ利用許可証受信装置7にコンテンツ利用許可証を送信する動作(GPS情報に基づくコンテンツ利用許可証送信動作)について説明する。図7は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置が、GPS情報に基づいてコンテンツ利用許可証を送信する動作を示したフローチャートである。
【0151】
コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント検証手段24の受信部24aによって、通信送受信手段21を介して、コンテンツ利用許可証受信装置7から、当該コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名が施されたアカウントを受信する(ステップS41)。そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、アカウント検証手段24の検証部24bによって、ステップS41において受信したアカウントに対応する検証鍵を受信装置管理情報記憶手段26から読み出す(ステップS42)。
【0152】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、検証部24bによって、ステップS42において読み出した検証鍵に基づいて、ステップS41において受信したアカウントが正当であるかを判断する(ステップS43)。そして、アカウントが正当でない場合には(ステップS43でNo)、そのまま動作を終了する。また、アカウントが正当である場合には(ステップS43でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、暗号・電子署名処理手段22の鍵生成部22bによって公開鍵を生成し、電子署名付加部22aによって、この公開鍵に電子署名を施して、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信する(ステップS44)。
【0153】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、受信装置情報受信手段27によって、所定の制限時間内に、コンテンツ利用許可証受信装置7からGPS情報を受信したかを判断する(ステップS45)。なお、このGPS情報は暗号化されており、暗号・電子署名処理手段22の復号部22cによって復号された後に、受信装置情報受信手段27に受信される。そして、受信しなかった場合には(ステップS45でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合には(ステップS45でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、許可判定手段28の受信装置管理情報読み出し部28aによって、受信装置管理情報記憶手段26に記憶された登録GPS情報26dを読み出す(ステップS46)。
【0154】
そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、暗号・電子署名処理手段22の復号部22cによって、ステップS45において受信した、暗号化されたGPS情報を復号して、このGPS情報と、ステップS46において読み出された登録GPS情報26dとに基づいて、許可判定手段28のGPS判定部28dによって、GPS情報が正当であるかを判定する(ステップS47;許可判定ステップ)。つまり、コンテンツ利用許可証送信装置2は、許可判定手段28のGPS判定部28dによって、ステップS46において読み出された登録GPS情報26dによって示される位置の所定の範囲内に、復号したGPS情報によって示される位置が含まれるかを判定する。
【0155】
そして、正当でないと判定された場合には(ステップS47でNo)、そのまま動作を終了する。また、正当であると判定された場合には(ステップS47でYes)、コンテンツ利用許可証送信装置2は、利用許可証送信手段29によって、コンテンツ利用許可証を生成する(ステップS48)。そして、コンテンツ利用許可証送信装置2は、利用許可証送信手段29によって、コンテンツ利用許可証を、通信送受信手段21を介してコンテンツ利用許可証受信装置7に送信し(ステップS49;利用許可証送信ステップ)、動作を終了する。
【0156】
以上の動作によって、コンテンツ利用許可証送信装置2は、コンテンツ利用許可証受信装置7からGPS情報を受信し、コンテンツの再生を許可する位置に、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置9(9a)があるかを判定して、適正な位置にある場合にのみコンテンツ利用許可証を送信することができる。
【0157】
また、ここでは、端末情報及び経路情報に基づいて、コンテンツの再生を許可する位置にコンテンツ再生装置9(9a)があるかを判定する場合と、GPS情報に基づいて判定する場合とについて説明したが、端末情報と経路情報とGPS情報のうちのいずれか1つに基づいて判定することとしてもよいし、すべてに基づいて判定することとしてもよいし、他の組み合わせによって判定することとしてもよい。
【0158】
[コンテンツ利用許可証受信装置のアカウント登録動作]
次に、図8を参照(適宜図1及び図3参照)して、コンテンツ利用許可証受信装置7がコンテンツ利用許可証送信装置2にアカウントを要求して取得する動作(アカウント登録動作)について説明する。図8は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置が、アカウントを登録する動作を示したフローチャートである。
【0159】
コンテンツ利用許可証受信装置7は、アカウント登録手段74のアカウント要求送信部74aによって、アカウントの発行要求となる当該コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名の検証鍵を、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する(ステップS51)。
【0160】
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、アカウント受信部74bによって、所定の制限時間内に、コンテンツ利用許可証送信装置2からアカウントを受信したかを判断し(ステップS52)、受信しなかった場合には(ステップS52でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合には(ステップS52でYes)、コンテンツ利用許可証受信装置7は、アカウント登録手段74のアカウント受信部74bによって、ステップS52において受信したアカウントをアカウント記憶手段75に書き込み(ステップS53)、動作を終了する。以上の動作によって、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツ利用許可証送信装置2にアカウントの発行要求を送信して、アカウントを受信することができる。
【0161】
[コンテンツ利用許可証受信装置の端末情報/経路情報/GPS情報通知動作]
次に、図9を参照(適宜図1及び図3参照)して、コンテンツ利用許可証受信装置7がコンテンツ利用許可証送信装置2に登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を通知する動作(端末情報/経路情報/GPS情報通知録動作)について説明する。図9は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置が、コンテンツ利用許可証送信装置に登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を通知する動作を示したフローチャートである。
【0162】
コンテンツ利用許可証受信装置7は、図示しない入力手段からユーザによって入力された、コンテンツの再生を許可する位置の登録の指令に基づいて、受信装置情報送信手段76のアカウント送信部76aによって、アカウント記憶手段75からアカウントを読み出す(ステップS61)。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、暗号・電子署名処理手段73の電子署名付加部73aによって、ステップS61において読み出したアカウントに電子署名を施して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する(ステップS62)。
【0163】
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、公開鍵受信手段77によって、所定の制限時間内に通信送受信手段71を介して、コンテンツ利用許可証送信装置2から公開鍵を受信したかを判断し(ステップS63)、受信しなかった場合には(ステップS63でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合において(ステップS63でYes)、登録端末情報を通知する場合は、コンテンツ利用許可証受信装置7は、端末固有情報取得手段78によって、ローカルエリアネットワークを介して接続されたすべてのコンテンツ再生装置9の固有情報を取得するとともに、端末固有情報取得手段78によって、受信装置固有情報記憶手段81から当該メインレコーダRの固有情報を読み出す。また、登録経路情報を通知する場合には、コンテンツ利用許可証受信装置7は、受信装置固有情報読み出し手段80によって、受信装置固有情報記憶手段81から当該メインレコーダRの固有情報を読み出す。更に、登録GPS情報を通知する場合には、コンテンツ利用許可証受信装置7は、地理情報受信手段79によって、コンテンツ再生装置9から、当該コンテンツ再生装置9の位置の緯度と経度の情報を受信する(ステップS64)。
【0164】
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、登録端末情報を通知する場合は、受信装置情報送信手段76の端末情報送信部76bによって、ステップS64において取得したコンテンツ再生装置9a、9b、9c、…及びメインレコーダRの固有情報に基づいて登録端末情報を生成する。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、暗号・電子署名処理手段73の暗号化部73bによって、ステップS63において受信した公開鍵でこの登録端末情報を暗号化して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する。
【0165】
また、登録経路情報を通知する場合は、受信装置情報送信手段76の経路情報送信部76cによって、ステップS64において取得したメインレコーダRの固有情報に基づいてメインレコーダRの識別情報を生成する。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、暗号化部73bによって、ステップS63において受信した公開鍵でこの識別情報を暗号化して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する。なお、この識別情報には、コンテンツ利用許可証送信装置2に伝送される際に中継装置6a、6b、…の電子署名の検証鍵が付加されるため、コンテンツ利用許可証受信装置7は、この識別情報をコンテンツ利用許可証送信装置2に送信することで登録経路情報を通知することができる。
【0166】
更に、登録GPS情報を通知する場合は、受信装置情報送信手段76のGPS情報送信部76dによって、ステップS64において取得したコンテンツ再生装置9の位置の緯度と経度の情報に基づいて登録GPS情報を生成する。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、暗号化部73bによって、ステップS63において受信した公開鍵でこのGPS情報を暗号化して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する(ステップS65)。
【0167】
以上の動作によって、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツ利用許可証送信装置2に登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を通知することができる。
【0168】
[コンテンツ利用許可証受信装置の端末情報及び経路情報に基づくコンテンツ利用許可証取得動作]
次に、図10を参照(適宜図1及び図3参照)して、コンテンツ利用許可証受信装置7がコンテンツ利用許可証送信装置2に端末情報及び経路情報を通知して、コンテンツ利用許可証を取得する動作(端末情報及び経路情報に基づくコンテンツ利用許可証取得動作)について説明する。図10は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置が、コンテンツ利用許可証送信装置に端末情報及び経路情報を通知して、コンテンツ利用許可証を取得する動作を示したフローチャートである。
【0169】
コンテンツ利用許可証受信装置7は、ローカルエリアネットワーク送受信手段72を介してコンテンツ再生装置9aから受信したコンテンツ利用許可証の要求に基づいて、受信装置情報送信手段76のアカウント送信部76aによって、アカウント記憶手段75からアカウントを読み出す(ステップS71)。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、暗号・電子署名処理手段73の電子署名付加部73aによって、ステップS71において読み出したアカウントに電子署名を施して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する(ステップS72)。
【0170】
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、公開鍵受信手段77によって、所定の制限時間内に通信送受信手段71を介して、コンテンツ利用許可証送信装置2から公開鍵を受信したかを判断し(ステップS73)、受信しなかった場合には(ステップS73でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合には(ステップS73でYes)、コンテンツ利用許可証受信装置7は、端末固有情報取得手段78によって、ローカルエリアネットワークを介して接続されたすべてのコンテンツ再生装置9の固有情報を取得するとともに、受信装置固有情報読み出し手段80によって、受信装置固有情報記憶手段81から当該メインレコーダRの固有情報を読み出す(ステップS74)。
【0171】
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、受信装置情報送信手段76の端末情報送信部76bによって、ステップS74において取得したコンテンツ再生装置9a、9b、9c、…及びメインレコーダRの固有情報に基づいて端末情報を生成する。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、暗号・電子署名処理手段73の暗号化部73bによって、ステップS73において受信した公開鍵でこの端末情報を暗号化して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する(ステップS75)。なお、この端末情報には、コンテンツ利用許可証送信装置2に伝送される際に中継装置6a、6b、…の電子署名の検証鍵が付加されるため、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツ利用許可証送信装置2に端末情報と経路情報とを通知することができる。
【0172】
(利用許可証取得ステップ)
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、利用許可証取得手段82によって、所定の制限時間内に通信送受信手段71を介して、コンテンツ利用許可証送信装置2からコンテンツ利用許可証を受信したかを判断し(ステップS76)、受信しなかった場合には(ステップS76でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合には(ステップS76でYes)、コンテンツ利用許可証受信装置7は、利用許可証取得手段82によって、ローカルエリアネットワーク送受信手段72を介して、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9aにステップS76において受信したコンテンツ利用許可証を送信し(ステップS77)、動作を終了する。
【0173】
以上の動作によって、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツ利用許可証送信装置2に端末情報及び経路情報を通知することができる。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツ利用許可証送信装置2からコンテンツ利用許可証を受信して、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9aに送信することができる。
【0174】
[コンテンツ利用許可証受信装置のGPS情報に基づくコンテンツ利用許可証取得動作]
次に、図11を参照(適宜図1及び図3参照)して、コンテンツ利用許可証受信装置7がコンテンツ利用許可証送信装置2にGPS情報を通知して、コンテンツ利用許可証を取得する動作(GPS情報に基づくコンテンツ利用許可証取得動作)について説明する。図11は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置が、コンテンツ利用許可証送信装置にGPS情報を通知して、コンテンツ利用許可証を取得する動作を示したフローチャートである。
【0175】
コンテンツ利用許可証受信装置7は、ローカルエリアネットワーク送受信手段72を介してコンテンツ再生装置9aから受信したコンテンツ利用許可証の要求に基づいて、受信装置情報送信手段76のアカウント送信部76aによって、アカウント記憶手段75からアカウントを読み出す(ステップS81)。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、暗号・電子署名処理手段73の電子署名付加部73aによって、ステップS81において読み出したアカウントに電子署名を施して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する(ステップS82)。
【0176】
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、公開鍵受信手段77によって、所定の制限時間内に通信送受信手段71を介して、コンテンツ利用許可証送信装置2から公開鍵を受信したかを判断し(ステップS83)、受信しなかった場合には(ステップS83でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合には(ステップS83でYes)、コンテンツ利用許可証受信装置7は、地理情報受信手段79によって、コンテンツ再生装置9aから、当該コンテンツ再生装置9aの位置を示す緯度と経度の情報を取得する(ステップS84)。
【0177】
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、受信装置情報送信手段76の端末情報送信部76bによって、ステップS84において取得したコンテンツ再生装置9aの位置の緯度と経度の情報に基づいてGPS情報を生成する。そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、暗号・電子署名処理手段73の暗号化部73bによって、ステップS83において受信した公開鍵でこのGPS情報を暗号化して、通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する(ステップS85)。
【0178】
(利用許可証取得ステップ)
そして、コンテンツ利用許可証受信装置7は、利用許可証取得手段82によって、所定の制限時間内に通信送受信手段71を介して、コンテンツ利用許可証送信装置2からコンテンツ利用許可証を受信したかを判断し(ステップS86)、受信しなかった場合には(ステップS86でNo)、そのまま動作を終了する。また、受信した場合には(ステップS86でYes)、コンテンツ利用許可証受信装置7は、利用許可証取得手段82によって、ローカルエリアネットワーク送受信手段72を介して、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9aにステップS86において受信したコンテンツ利用許可証を送信し(ステップS87)、動作を終了する。
【0179】
以上の動作によって、コンテンツ利用許可証受信装置7は、コンテンツ利用許可証送信装置2にGPS情報を通知して、コンテンツ利用許可証を受信し、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生装置9aに送信することができる。
【0180】
[著作権管理システムの構成(第2の実施の形態)]
次に、図12を参照して、本発明の第2の実施の形態である著作権管理システムSAの構成について説明する。図12は、本発明の第2の実施の形態である著作権管理システムの構成を示したブロック図である。図12に示すように、著作権管理システムSAは、コンテンツ提供者側のコンテンツサーバ1と、コンテンツ利用許可証送信装置2Aから、インターネット5を経由して、コンテンツのユーザ(購入者)側の装置であるメインレコーダRAにコンテンツ送信し、また、インターネット5と基地局6Aとを経由して、当該コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を、ユーザ側の装置である携帯端末Mに配信するシステムである。
【0181】
著作権管理システムSAは、著作権管理システムS(図1参照)のコンテンツ利用許可証送信装置2に代えてコンテンツ利用許可証送信装置2Aを、中継装置6aに代えて基地局6Aを、メインレコーダRに代えてメインレコーダRAを、コンテンツ再生装置9に代えて携帯端末Mを備える。著作権管理システムSA内のコンテンツ利用許可証送信装置2A、基地局6A、メインレコーダRA、携帯端末M以外の構成は、図1に示したものと同一であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0182】
コンテンツ利用許可証送信装置2Aは、コンテンツサーバ1に保持されているコンテンツのコンテンツ利用許可証を管理するものである。つまり、コンテンツ利用許可証送信装置2Aは、後記する携帯端末Mからのコンテンツ利用許可証の要求に応じて、後記するコンテンツ利用許可証受信手段7A(図15参照)によって登録された、コンテンツの再生を許可する位置の情報と、携帯端末Mの位置の情報とに基づいて判定を行い、コンテンツ利用許可証を発行するものである。
【0183】
基地局6Aは、所定の範囲のエリアにある携帯端末Mと電波を介して通信データの送受信を行うとともに、この通信データを他のネットワークに中継するものである。
【0184】
メインレコーダRAは、コンテンツ記憶装置Cと、利用位置登録装置10Aとを備え、ユーザが所望するコンテンツをコンテンツサーバ1から取得したコンテンツ記憶装置Cに記憶し、更に、携帯端末Mに対してコンテンツの再生を許可する位置を、コンテンツ利用許可証送信装置2Aに登録するものである。なお、コンテンツ記憶装置Cは、図1に示したものと同一であるので説明を省略する。
【0185】
利用位置登録装置10Aは、携帯端末Mに対してコンテンツの再生を許可する位置を、コンテンツ利用許可証送信装置2Aに登録するものである。
【0186】
携帯端末Mは、コンテンツ記憶装置Cに記憶されたコンテンツをコピーし、コンテンツ利用許可証送信装置2Aから当該コンテンツの利用許可証を取得して、当該コンテンツを再生するものである。このコンテンツ再生装置は、例えば、携帯電話などである。なお、この携帯端末Mは、利用位置登録装置10Aによってコンテンツの再生を許可する位置を登録する際と、コンテンツ記憶装置Cに記憶されたコンテンツをコピーする際にはローカルエリアネットワークで接続され、その後、利用位置登録装置10Aとの接続が切断されて、コンテンツ利用許可証送信装置2Aからコンテンツ利用許可証を取得してコンテンツを再生する。
【0187】
以下、著作権管理システムSAにおいて、コンテンツ利用許可証送信装置2Aと、利用位置登録装置10Aと、携帯端末Mとについて詳細に説明する。
【0188】
(コンテンツ利用許可証送信装置の構成)
まず、図13を参照(適宜図12参照)して、コンテンツ利用許可証送信装置2Aの構成について説明する。図13は、本発明の第2の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置の構成を示したブロック図である。なお、コンテンツ利用許可証送信装置2Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2(図2参照)の暗号・電子署名処理手段22に代えて暗号・電子署名処理手段22Aを、受信装置管理情報登録手段25に代えて受信装置管理情報登録手段25Aを、受信装置管理情報記憶手段26に代えて受信装置管理情報記憶手段26Aを、受信装置情報受信手段27に代えて受信装置情報受信手段27Aを、許可判定手段28に代えて許可判定手段28Aを、利用許可証送信手段29に代えて利用許可証送信手段29Aを備える。コンテンツ利用許可証送信装置2Aの暗号・電子署名処理手段22A、受信装置管理情報登録手段25A、受信装置管理情報記憶手段26A、受信装置情報受信手段27A、許可判定手段28A及び利用許可証送信手段29A以外の構成は、図2に示したものと同一であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0189】
暗号・電子署名処理手段22Aは、通信データに電子署名を施して付加し、また、秘密鍵を生成するとともに、この秘密鍵で暗号化された通信データを秘密鍵によって復号するものである。ここでは、暗号・電子署名処理手段22Aは、電子署名付加部22Aaと、鍵生成部22Abと、復号部22Acとを備える。
【0190】
電子署名付加部22Aaは、通信データに当該コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名を施して付加するものである。ここで電子署名が施された通信データは通信送受信手段21を介して利用位置登録装置10Aに送信される。ここでは、電子署名付加部22aは、アカウント発行手段23から入力されたアカウントと、後記する鍵生成部22Abによって生成されたDiffie−Hellman鍵共有用の数値の情報とに電子署名を施して付加し、通信送受信手段21を介して利用位置登録装置10Aに送信する。なお、電子署名付加部22Aaは、コンテンツ利用許可証送信装置2の電子署名付加部22a(図2参照)に比べて、入力される通信データを公開鍵に代えてDiffie−Hellman鍵共有用の数値の情報としただけで、機能は同じものである。
【0191】
鍵生成部22Abは、アカウント検証手段24の検証部24bからの指令に基づいて、Diffie−Hellman鍵共有用の数値を生成して、利用位置登録装置10Aと交換するものである。ここで生成されたDiffie−Hellman鍵共有用の数値は電子署名付加部22Aaに出力され、通信送受信手段21を介して利用位置登録装置10Aに送信される。また、秘密鍵を生成するために必要な情報である秘密鍵情報は、アカウント検証手段24によって検証されたアカウントに対応させて受信装置管理情報記憶手段26Aに書き込まれる。
【0192】
復号部22Acは、利用位置登録装置10Aから秘密鍵で暗号化された通信データを、通信送受信手段21を介して受信し、この通信データを受信装置管理情報記憶手段26Aから読み出した秘密鍵情報26Aeに基づいて生成した秘密鍵によって復号するものである。ここでは、復号部22Acは、利用位置登録装置10Aから、暗号化された登録GPS情報を、通信送受信手段21を介して受信して復号し、携帯端末Mから、暗号化されたGPS情報を、通信送受信手段21を介して受信して復号する。ここで復号された登録GPS情報は受信装置管理情報登録手段25Aに、GPS情報は受信装置情報受信手段27Aに出力される。
【0193】
受信装置管理情報登録手段25Aは、復号部22Acから入力される登録GPS情報を、アカウント検証手段24によって検証されたアカウントに対応させて受信装置管理情報記憶手段26Aに書き込むものである。なお、受信装置管理情報登録手段25Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2の受信装置管理情報登録手段25(図2参照)に比べて入力される通信データを登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報から登録GPS情報としただけで、機能は同じものである。
【0194】
受信装置管理情報記憶手段26Aは、アカウント情報26aに登録GPS情報26dと、秘密鍵情報26Aeとを対応させた受信装置管理情報を記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。アカウント情報26aは、アカウント発行手段23によって書き込まれ、アカウントと、このアカウントに対応するメインレコーダRAの利用位置登録装置10Aの検証鍵とを対応させたものである。また、登録GPS情報26dは、受信装置管理情報登録手段25Aによって書き込まれる。更に、秘密鍵情報26Aeは、鍵生成部22Abによって書き込まれる。なお、アカウント情報26a及び登録GPS情報26dは、コンテンツ利用許可証送信装置2の受信装置管理情報記憶手段26(図2参照)に記憶されたアカウント情報26a及び登録GPS情報26dと実質的に同じものである。
【0195】
このアカウント情報26aと登録GPS情報26dは、後記する許可判定手段28Aによって、携帯端末Mに対してコンテンツの再生を許可するか否かを判定する際に参照される。秘密鍵情報26Aeは復号部22Acによって通信データを復号する際に参照され、また、後記する利用許可証送信手段29Aによって、携帯端末Mにコンテンツ利用許可証を送信する際に読み出される。
【0196】
なお、秘密鍵情報26Aeは、秘密鍵を生成するために必要な情報であり、鍵生成部22Abによって生成された、Diffie−Hellman鍵交換で使用する素数p、生成元g、当該コンテンツ利用許可証送信装置2Aの秘密情報t’及び後記する利用位置登録装置10Aの鍵生成部103Ac(図14参照)によって生成された秘密鍵生成情報gf(IDx) mod pを含む情報である。なお、IDxは、携帯端末Mの固有情報、f(x)は、利用位置登録装置10Aと携帯端末Mの内部変換関数である。
【0197】
受信装置情報受信手段27Aは、アカウント検証手段24によって検証されたアカウントに対応し、復号部22Acから入力されるGPS情報を受信するものである。ここで受信されたGPS情報は、許可判定手段28AのGPS判定部28Adに出力される。なお、受信装置情報受信手段27Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2の受信装置情報受信手段27(図2参照)に比べて入力される通信データを端末情報、経路情報及びGPS情報からGPS情報としただけで、機能は同じものである。
【0198】
許可判定手段28Aは、受信装置情報受信手段27Aで受信されたGPS情報に基づいて、登録GPS情報によって示される位置にコンテンツ利用許可証を要求した携帯端末Mがあるかを判定するものである。ここでは、許可判定手段28Aは、受信装置管理情報読み出し部28Aaと、GPS判定部28Adとを備える。
【0199】
受信装置管理情報読み出し部28Aaは、アカウント検証手段24の検証部24bから入力されたアカウントに対応する登録GPS情報26Adを、受信装置管理情報記憶手段26Aから読み出すものである。ここで読み出された登録GPS情報26Adは、GPS判定部28Adに出力される。なお、受信装置管理情報読み出し部28Aaは、コンテンツ利用許可証送信装置2の受信装置管理情報読み出し部28a(図2参照)に比べて入力される通信データを登録端末情報、登録経路情報及び登録GPS情報から登録GPS情報としただけで、機能は同じものである。
【0200】
GPS判定部28Adは、受信装置管理情報読み出し部28Aaによって読み出された登録GPS情報26Adによって示される位置の所定の範囲内に、受信装置情報受信手段27Aから入力されたGPS情報によって示される位置が含まれるかを判定するものである。ここで判定された判定結果は利用許可証送信手段29Aに出力される。なお、GPS判定部28Adは、コンテンツ利用許可証送信装置2のGPS判定部28d(図2参照)に比べて入力される通信データを端末情報、経路情報及びGPS情報からGPS情報としただけで、機能は同じものである。
【0201】
利用許可証送信手段29Aは、許可判定手段28AのGPS判定部28Adによって判定された判定結果に基づいて、コンテンツ利用許可証を生成して、携帯端末Mに送信するものである。
【0202】
なお、ここでは、利用許可証送信手段29Aは、受信装置管理情報記憶手段26Aから秘密鍵情報26Aeに含まれる秘密鍵生成情報gf(IDx) mod pを読み出し、この秘密鍵生成情報gf(IDx) mod pに、当該コンテンツ利用許可証送信装置2Aの電子署名を施して、この電子署名SIGsp(gf(IDx) mod p)をコンテンツ利用許可証とすることとした。
【0203】
また、コンテンツ利用許可証送信装置2Aは、コンピュータにおいて各手段を各機能プログラムとして実現することも可能であり、また、各機能プログラムを結合して、コンテンツ利用許可証送信プログラムとして動作させることも可能である。
【0204】
(利用位置登録装置の構成)
次に、図14を参照(適宜図12参照)して、利用位置登録装置10Aの構成について説明する。図14は、本発明の第2の実施の形態における利用位置登録装置の構成を示したブロック図である。利用位置登録装置10Aは、通信送受信手段101Aと、ローカルエリアネットワーク送受信手段102Aと、暗号・電子署名処理手段103Aと、アカウント登録手段104Aと、アカウント記憶手段105Aと、受信装置情報送信手段106Aと、地理情報受信手段109Aと、アカウント送信手段111Aと、固有情報受信手段112Aと、秘密鍵送信手段113Aとを備える。
【0205】
通信送受信手段101Aは、ネットワーク(インターネット5等)を介して、通信データの送受信を行うものである。また、ローカルエリアネットワーク送受信手段102Aは、ローカルエリアネットワークを介して、通信データの送受信を行うものである。なお、この通信送受信手段101A及びローカルエリアネットワーク送受信手段102Aは、コンテンツ利用許可証受信装置7の通信送受信手段71及びローカルエリアネットワーク送受信手段72(図3参照)と機能は同じものである。
【0206】
暗号・電子署名処理手段103Aは、通信データに電子署名を施し、また、秘密鍵を生成して通信データを暗号化するものである。ここでは、暗号・電子署名処理手段103Aは、電子署名付加部103Aaと、暗号化部103Abと、鍵生成部103Acとを備える。なお、この電子署名付加部103Aaは、コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名付加部73a(図3参照)と同一であるので、説明を省略する。
【0207】
暗号化部103Abは、後記する鍵生成部103Acによって生成された秘密鍵で通信データを暗号化するものである。ここでは、暗号化部103Abは、後記する受信装置情報送信手段106Aから入力された登録GPS情報を暗号化して、通信送受信手段101Aを介してコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信する。
【0208】
鍵生成部103Acは、Diffie−Hellman鍵共有用の数値を生成して、コンテンツ利用許可証送信装置2Aと交換するものである。なお、ここでは、鍵生成部103Acは、コンテンツ利用許可証送信装置2Aから入力された、Diffie−Hellman鍵交換で使用する素数pと、生成元gと、固有情報受信手段112Aから入力された携帯端末Mの固有情報IDxとに基づいて、秘密鍵生成情報gf(IDx) mod pを生成し、電子署名を付加してコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信する。また、コンテンツ利用許可証送信装置2Aから秘密鍵生成情報gt' mod pを受信し、秘密鍵を生成する。ここで生成された秘密鍵は、暗号化部103Abと、秘密鍵送信手段113Aとに出力される。
【0209】
アカウント登録手段104Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2Aにアカウントの登録を行うものである。アカウント登録手段104Aは、アカウント要求送信部104Aaと、アカウント受信部104Abとを備える。なお、このアカウント登録手段104Aは、コンテンツ利用許可証受信装置7のアカウント登録手段74(図3参照)と同一であるので、説明を省略する。
【0210】
アカウント記憶手段105Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2Aで発行されたアカウントを記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。このアカウント記憶手段105Aに記憶されたアカウントは、受信装置情報送信手段106Aのアカウント送信部106aと、アカウント送信手段111Aとによって読み出される。
【0211】
受信装置情報送信手段106Aは、当該メインレコーダRAを示すアカウントと、登録GPS情報を、コンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信するものである。ここで、受信装置情報送信手段106Aは、アカウント送信部106Aaと、GPS情報送信部106Adとを備える。
【0212】
アカウント送信部106Aaは、図示しない入力手段からユーザによって入力された、携帯端末Mに対してコンテンツの再生を許可する位置の登録の指令に基づいて、アカウント記憶手段105Aからアカウントを読み出し、コンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信するものである。
【0213】
GPS情報送信部106Adは、後記する地理情報受信手段109Aから入力された、携帯端末Mの位置を示す緯度と経度の情報を、登録GPS情報としてコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信するものである。
【0214】
地理情報受信手段109Aは、ローカルエリアネットワークを介して接続された携帯端末Mの位置の緯度と経度の情報を受信するものである。ここで受信された緯度と経度の情報は、GPS情報送信部106Adに出力される。
【0215】
アカウント送信手段111Aは、携帯端末Mからのアカウントの要求に基づいて、アカウント記憶手段105Aからアカウントを読み出して、携帯端末Mに送信するものである。また、固有情報受信手段112Aは、携帯端末Mに当該携帯端末Mの固有情報の要求を送信して、携帯端末Mから固有情報を受信するものである。ここで受信された固有情報は、暗号・電子署名処理手段103Aの鍵生成部103Acに入力される。
【0216】
秘密鍵送信手段113Aは、暗号・電子署名処理手段103Aの鍵生成部103Acによって生成された秘密鍵を、携帯端末Mに送信するものである。
【0217】
以上のように利用位置登録装置10Aを構成することで、利用位置登録装置10Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2Aにアカウントの登録を行い、このアカウントを携帯端末Mに送信するとともに、携帯端末Mから受信した当該携帯端末Mの位置の緯度と経度の情報を登録GPS情報としてコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信することができる。更に、利用位置登録装置10Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2Aと共有する秘密鍵を生成し、携帯端末Mに送信することができる。
【0218】
(携帯端末Mの構成)
続いて、図15を参照(適宜図12参照)して、携帯端末Mの構成について説明する。図15は、本発明の第2の実施の形態における携帯端末の構成を示したブロック図である。携帯端末Mは、通信送受信手段11Aと、ローカルエリアネットワーク送受信手段12Aと、コンテンツ利用許可証受信手段7Aと、コンテンツ再生手段9Aとを備える。
【0219】
通信送受信手段11Aは、ネットワーク(インターネット5等)を介して、通信データの送受信を行うものである。例えば、通信送受信手段11Aは、TCP/IPの通信プロトコルによって通信データの送受信を行うものである。
【0220】
ローカルエリアネットワーク送受信手段12Aは、ローカルエリアネットワークを介して、通信データの送受信を行うものである。例えば、ローカルエリアネットワーク送受信手段12Aは、TCP/IPの通信プロトコルによって通信データの送受信を行うものである。
【0221】
コンテンツ利用許可証受信手段(コンテンツ利用許可証受信装置)7Aは、当該携帯端末Mの位置を示すGPS情報をコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信してコンテンツ利用許可証を受信するものである。ここで受信されたコンテンツ利用許可証は、コンテンツ再生手段9Aに出力される。なお、コンテンツ利用許可証受信手段7Aは、暗号・電子署名処理手段73Aと、アカウント記憶手段75Aと、受信装置情報送信手段76Aと、固有情報記憶手段81Aと、利用許可証取得手段82Aと、アカウント受信手段83Aと、固有情報送信手段84Aと、秘密鍵受信手段85Aと、秘密鍵記憶手段86Aとを備える。
【0222】
暗号・電子署名処理手段73Aは、通信データに電子署名を施し、また、秘密鍵で通信データを暗号化するものである。ここでは、暗号・電子署名処理手段73は、電子署名付加部73Aaと、暗号化部73bとを備える。
【0223】
電子署名付加部73Aaは、通信データに当該コンテンツ利用許可証受信装置7の電子署名を施し、付加するものである。ここで電子署名が施された通信データは、後記する暗号化部73Abによって暗号化されたGPS情報とともに、通信送受信手段11Aを介してコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信される。ここでは、電子署名付加部73Aaは、後記する受信装置情報送信手段76Aのアカウント送信部76Aaから入力されたアカウントに電子署名を施して付加する。
【0224】
暗号化部73Abは、後記する秘密鍵記憶手段86Aに記憶された秘密鍵で通信データを暗号化するものである。ここでは、暗号化部73Abは、後記する受信装置情報送信手段76Aから入力されたGPS情報を暗号化して、受信装置情報送信手段76Aによって送信されたアカウントとともに、通信送受信手段11Aを介してコンテンツ利用許可証送信装置2に送信する。
【0225】
アカウント記憶手段75Aは、利用位置登録装置10Aによって登録されたアカウントを記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。このアカウント記憶手段75Aに記憶されたアカウントは、受信装置情報送信手段76Aのアカウント送信部76Aaによって読み出される。このアカウントは、後記するアカウント受信手段83Aによって書き込まれる。
【0226】
受信装置情報送信手段(受信装置情報取得送信手段)76Aは、利用位置登録装置10Aによって登録されたアカウントと、GPS情報とを、コンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信するものである。ここで、受信装置情報送信手段76Aは、アカウント送信部76Aaと、GPS情報送信部76Adとを備える。
【0227】
アカウント送信部76Aaは、後記するコンテンツ再生手段9Aのコンテンツ操作手段92Aから受信した、コンテンツ利用許可証の要求に基づいて、アカウント記憶手段75Aからアカウントを読み出し、コンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信するものである。ここでは、アカウント送信部76Aaは、コンテンツ利用許可証送信装置2Aの電子署名が施されたアカウントをアカウント記憶手段75Aから読み出して、電子署名付加部73Aaに出力し、電子署名を付加して、暗号化部73Abによって暗号化されたGPS情報とともに通信送受信手段71を介してコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信する。
【0228】
GPS情報送信部76Adは、後記する携帯端末MのGPS処理手段91Aから入力された、当該携帯端末Mの位置を示す緯度と経度の情報を、GPS情報としてコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信するものである。このGPS情報は暗号化部73Abに出力され、暗号化されて通信送受信手段11Aを介して、アカウント送信部76Aaから送信されたアカウントとともにコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信される。
【0229】
固有情報記憶手段81Aは、当該携帯端末Mの固有情報を予め記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。この固有情報記憶手段81Aに記憶された固有情報は、後記する固有情報送信手段84Aと、コンテンツ再生手段9Aのコンテンツ操作手段92Aとによって読み出される。
【0230】
利用許可証取得手段82Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2Aから、通信送受信手段11Aを介してコンテンツ利用許可証を受信する。ここで受信されたコンテンツ利用許可証は、コンテンツ利用許可証を要求したコンテンツ再生手段9Aのコンテンツ操作手段92Aに出力される。
【0231】
アカウント受信手段83Aは、ローカルエリアネットワーク送受信手段12Aを介して、利用位置登録装置10Aによって登録されたアカウントを受信するものである。ここで、アカウント受信手段83Aは、アカウント要求の信号を利用位置登録装置10Aに送信し、利用位置登録装置10Aからアカウントを受信する。
【0232】
固有情報送信手段84Aは、固有情報記憶手段81Aに記憶された当該携帯端末Mの固有情報を、ローカルエリアネットワーク送受信手段12Aを介して、利用位置登録装置10Aに送信するものである。ここで、固有情報送信手段84Aは、固有情報要求を利用位置登録装置10Aから受信し、利用位置登録装置10Aに固有情報を送信する。
【0233】
秘密鍵受信手段85Aは、ローカルエリアネットワーク送受信手段12Aを介して、利用位置登録装置10Aによって生成された秘密鍵を受信するものである。ここで受信した秘密鍵は、秘密鍵記憶手段86Aに記憶される。
【0234】
秘密鍵記憶手段86Aは、利用位置登録装置10Aによって生成された秘密鍵を記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。この秘密鍵記憶手段86Aに記憶された秘密鍵は、暗号・電子署名処理手段73Aの暗号化部73Abによって読み出される。
【0235】
これによって、コンテンツ利用許可証受信手段7Aは、利用位置登録装置10Aに固有情報を送信し、利用位置登録装置10Aからアカウントと、秘密鍵を受信して、コンテンツ再生手段9Aから入力された当該携帯端末Mの位置を示す緯度と経度の情報を秘密鍵で暗号化して、アカウントとともにコンテンツ利用許可証送信装置2Aに送信することができる。そして、コンテンツの再生を許可する位置としてコンテンツ利用許可証送信装置2Aにすでに登録されている位置に、当該携帯端末Mがある場合には、コンテンツ利用許可証送信装置2Aからコンテンツ利用許可証を受信して、コンテンツ再生手段9Aに出力することができる。そのため、ユーザは予め登録された位置でのみ携帯端末Mによって当該コンテンツを再生することができ、ユーザがコンテンツを他の場所で不正に利用することを防止できる。
【0236】
コンテンツ再生手段(コンテンツ再生装置)9Aは、図示しない入力手段から入力されるユーザからのコンテンツの再生の指令に基づいて、コンテンツを再生し、外部に接続された表示装置Dに出力するものである。また、コンテンツ再生手段9Aは、図示しない入力手段から、あるいは、利用位置登録装置10Aの地理情報受信手段109A(図14参照)から当該携帯端末Mの緯度と経度の情報の要求が入力されると、通信送受信手段11Aを介して図示しないGPS衛星から通信データを受信し、緯度と経度とを算出するものでもある。ここでは、コンテンツ再生手段9Aは、GPS処理手段91Aと、コンテンツ操作手段92Aと、コンテンツ記憶手段93Aとを備える。
【0237】
GPS処理手段91Aは、緯度と経度の情報の要求に基づいて、通信送受信手段11Aを介して図示しないGPS衛星から通信データを受信し、当該携帯端末Mの位置を示す緯度と経度とを算出するものである。ここで算出された緯度と経度の情報は、コンテンツ利用許可証受信手段7Aの受信装置情報送信手段76AのGPS情報送信部76Ad、あるいは、利用位置登録装置10Aの地理情報受信手段109Aに出力される。
【0238】
コンテンツ操作手段92Aは、図示しない入力手段から入力されるユーザからのコンテンツの再生の指令に基づいて、コンテンツ利用許可証受信手段7Aにコンテンツ利用許可証を要求し、コンテンツ利用許可証受信手段7Aから入力されたコンテンツ利用許可証を検証して、当該コンテンツ利用許可証が正当である場合に、コンテンツ記憶手段93Aに記憶されたコンテンツを再生するものである。
【0239】
ここで、利用許可証取得手段82Aからコンテンツ利用許可証としてSIGsp(gf(IDx) mod p)が入力された場合には、コンテンツ操作手段92Aは、コンテンツ利用許可証送信装置2Aの電子署名の検証鍵でコンテンツ利用許可証を解凍して得られたgf(IDx) mod pと、固有情報記憶手段81Aから読み出された固有情報IDxに基づいて算出されたgf(IDx) mod pとが一致するかを確認する。なお、ここで、携帯端末Mは、予めコンテンツ利用許可証送信装置2Aの電子署名の検証鍵を図示しない記憶手段に記憶していることとする。そして、携帯端末Mは、一致する場合にのみ、コンテンツの再生あるいは再生の継続を行えるようにすることで、正当なコンテンツ利用許可証が入力された場合にのみコンテンツの再生が許可される。
【0240】
コンテンツ記憶手段93Aは、コンテンツ記憶装置Cに記憶されたコンテンツのコピーを記憶するもので、半導体メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶装置からなる。このコンテンツ記憶手段93Aに記憶されたコンテンツは、コンテンツ操作手段92Aによって読み出され、再生される。
【0241】
なお、携帯端末Mは、コンピュータにおいて各手段を各機能プログラムとして実現することも可能であり、例えば、コンテンツ利用許可証受信手段7Aを、コンテンツ利用許可証受信プログラムとして動作させることも可能である。
【0242】
また、ここでは、携帯端末Mがコンテンツ利用許可証送信装置2AにGPS情報を送信し、コンテンツ利用許可証送信装置2Aが、このGPS情報に基づいて、当該携帯端末Mがコンテンツの再生を許可する位置にあるかを判定することとしたが、例えば、携帯端末Mがコンテンツ利用許可証送信装置2Aにアカウントを送信し、コンテンツ利用許可証送信装置2Aがこのアカウントを受信するとともに、このアカウントがどの基地局(中継装置)6A(図12参照)を経由して当該コンテンツ利用許可証送信装置2Aに受信されたかを特定し、基地局6Aを識別する識別情報に基づいて、この基地局6Aによって通信データが中継されるエリアに位置する当該携帯端末Mが、コンテンツの再生を許可する位置にあるかを判定することとしてもよい。
【0243】
更に、基地局(中継装置)6Aが、当該基地局6Aを中心に、所定の範囲のそれぞれ異なる方向(方位)からの電波を受信する複数のアンテナを有する場合に、携帯端末Mから送信された電波がどのアンテナによって受信されたかが分かれば、この携帯端末Mがこの基地局6Aによって通信データが中継されるエリアのうち、どの方向の所定の範囲内にあるかを特定することができる。そのため、コンテンツ利用許可証送信装置2Aが、基地局6Aの識別情報とともに、基地局6Aにおいて携帯端末Mから電波を受信したアンテナを識別する識別情報(中継装置に対する到達方向を示す情報)更に受信することで、この基地局6Aによって通信データが中継されるエリアのうち、基地局6Aを中心に、このアンテナが受信できる所定の範囲の方向に携帯端末Mが位置すると判断して、当該携帯端末Mがコンテンツの再生を許可する位置にあるかを判定することとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0244】
【図1】本発明の第1の実施の形態の著作権管理システムの構成を示したブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置の構成を示したブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置の構成を示したブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置が、コンテンツ利用許可証受信装置にアカウントを発行する動作を示したフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置が、登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を受信装置管理情報登録手段に書き込む動作を示したフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置が、端末情報及び経路情報に基づいてコンテンツ利用許可証を送信する動作を示したフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置が、GPS情報に基づいてコンテンツ利用許可証を送信する動作を示したフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置が、アカウントを登録する動作を示したフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置が、コンテンツ利用許可証送信装置に登録端末情報、登録経路情報又は登録GPS情報を通知する動作を示したフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置が、コンテンツ利用許可証送信装置に端末情報及び経路情報を通知して、コンテンツ利用許可証を取得する動作を示したフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証受信装置が、コンテンツ利用許可証送信装置にGPS情報を通知して、コンテンツ利用許可証を取得する動作を示したフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態の著作権管理システムの構成を示したブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態におけるコンテンツ利用許可証送信装置の構成を示したブロック図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態における利用位置登録装置の構成を示したブロック図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態における携帯端末の構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
【0245】
2、2A コンテンツ利用許可証送信装置
27、27A 受信装置情報受信手段
28、28A 許可判定手段
26、26A 受信装置管理情報記憶手段
29、29A 利用許可証送信手段
6 中継装置
6A 基地局(中継装置)
7 コンテンツ利用許可証受信装置
7A コンテンツ利用許可証受信手段(コンテンツ利用許可証受信装置)
76a アカウント送信部
76b 端末情報送信部
76d GPS情報送信部
76A 受信装置情報送信手段(受信装置情報取得送信手段)
78 端末固有情報取得手段
79 地理情報受信手段
9 コンテンツ再生装置
9A コンテンツ再生手段(コンテンツ再生装置)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介してコンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するコンテンツ利用許可証送信装置であって、
前記コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDに、前記コンテンツ再生装置を識別する再生装置ID及び前記端末を識別する端末IDを示す登録端末情報を対応させた受信装置管理情報を記憶する受信装置管理情報記憶手段と、
前記コンテンツ利用許可証受信装置の前記受信装置IDを含む受信装置情報と、前記コンテンツ利用許可証受信装置が当該受信装置情報を送信する時点において、前記ローカルエリアネットワークを介して当該コンテンツ利用許可証受信装置と接続されている前記コンテンツ再生装置の再生装置ID、及び、前記端末の端末IDを示す端末情報とを前記コンテンツ利用許可証受信装置から受信する受信装置情報受信手段と、
この受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDに対応する、前記受信装置管理情報記憶手段に記憶された登録端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDと、前記受信装置情報受信手段によって受信された端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDとが一致するかを判定する許可判定手段と、
この許可判定手段によって一致すると判定された場合に、前記コンテンツ利用許可証受信装置に前記コンテンツ利用許可証を送信する利用許可証送信手段とを備えることを特徴とするコンテンツ利用許可証送信装置。
【請求項2】
前記受信装置管理情報記憶手段が、当該コンテンツ利用許可証受信装置の受信装置IDに、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可する位置を示す登録位置情報を対応させて記憶し、
前記受信装置情報受信手段が、前記コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報を受信し、
前記許可判定手段が、前記受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDと、前記位置情報とに基づいて、前記受信装置管理情報記憶手段に記憶された前記受信装置IDに対応する登録位置情報によって示される位置の所定の範囲内に、当該コンテンツ再生装置があるかを判定し、
前記利用許可証送信手段が、前記許可判定手段によって、前記登録端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDと、前記端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDとが一致し、かつ、前記範囲内に前記コンテンツ利用許可証受信装置があると判定された場合に、前記コンテンツ利用許可証受信装置に前記コンテンツ利用許可証を送信することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ利用許可証送信装置。
【請求項3】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するコンテンツ利用許可証送信装置であって、
前記コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDに、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可する位置を示す登録位置情報を対応させた受信装置管理情報を記憶する受信装置管理情報記憶手段と、
前記コンテンツ利用許可証受信装置から送信された当該コンテンツ利用許可証受信装置の前記受信装置IDを含む受信装置情報と、前記コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報とを受信する受信装置情報受信手段と、
この受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDと、前記位置情報とに基づいて、前記受信装置管理情報記憶手段に記憶された前記受信装置IDに対応する登録位置情報によって示される前記コンテンツ再生装置の位置の所定の範囲内に、当該コンテンツ利用許可証受信装置があるかを判定する許可判定手段と、
この許可判定手段によって、前記範囲内に前記コンテンツ再生装置があると判定された場合に、前記コンテンツ利用許可証受信装置に前記コンテンツ利用許可証を送信する利用許可証送信手段とを備えることを特徴とするコンテンツ利用許可証送信装置。
【請求項4】
前記位置情報が、前記ネットワークにおいて、前記コンテンツ利用許可証受信装置から前記受信装置情報が伝送される伝送路上に設けられた中継装置を識別する中継装置IDを含むことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のコンテンツ利用許可証送信装置。
【請求項5】
前記中継装置が、前記コンテンツ利用許可証受信装置から発信される無線の電波を介して前記受信装置情報を中継し、
前記位置情報が、前記コンテンツ利用許可証受信装置から発信された前記無線の電波の、前記中継装置に対する到達方向を示す情報を更に含むことを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ利用許可証送信装置。
【請求項6】
前記位置情報が、前記コンテンツ利用許可証受信装置から送信された緯度及び経度の情報を含むことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のコンテンツ利用許可証送信装置。
【請求項7】
有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介して、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続され、かつ、請求項1又は請求項2に記載のコンテンツ利用許可証送信装置から送信される、前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を、ネットワークを介して受信して、前記コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置であって、
前記ローカルエリアネットワークを介して接続されている前記コンテンツ再生装置を識別する再生装置ID及び端末を識別する端末IDを取得し、当該コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDを含む受信装置情報と、前記再生装置ID及び前記端末IDを示す端末情報とを、前記コンテンツ利用許可証送信装置に送信する受信装置情報取得送信手段と、
前記コンテンツ利用許可証送信装置から送信されるコンテンツ利用許可証を受信し、前記コンテンツ再生装置に送信する利用許可証取得手段とを備えることを特徴とするコンテンツ利用許可証受信装置。
【請求項8】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置に接続され、かつ、請求項6に記載のコンテンツ利用許可証送信装置から送信される前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証をネットワークを介して受信して、前記コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置であって、
前記コンテンツ再生装置から、当該コンテンツ再生装置の位置の緯度及び経度の情報を受信し、当該コンテンツ利用許可証受信装置を識別する前記受信装置IDを含む受信装置情報と、前記緯度及び経度の情報とを、前記コンテンツ利用許可証送信装置に送信する受信装置情報取得送信手段と、
前記コンテンツ利用許可証送信装置から送信されるコンテンツ利用許可証を受信し、前記コンテンツ再生装置に送信する利用許可証取得手段とを備えることを特徴とするコンテンツ利用許可証受信装置。
【請求項9】
有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介してコンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDに、当該コンテンツ再生装置を識別する再生装置ID及び当該端末を識別する端末IDを示す登録端末情報を対応させた受信装置管理情報を記憶する受信装置管理情報記憶装置から前記受信装置管理情報を参照して、前記コンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するためにコンピュータを、
前記コンテンツ利用許可証受信装置の前記受信装置IDを含む受信装置情報と、前記コンテンツ利用許可証受信装置が当該受信装置情報を送信する時点において、前記ローカルエリアネットワークを介して当該コンテンツ利用許可証受信装置と接続されている前記コンテンツ再生装置の再生装置ID、及び、前記端末の端末IDを示す端末情報とを前記コンテンツ利用許可証受信装置から受信する受信装置情報受信手段、
この受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDに対応する、前記受信装置管理情報記憶装置に記憶された登録端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDと、前記受信装置情報受信手段によって受信された端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDとが一致するかを判定する許可判定手段、
この許可判定手段によって一致すると判定された場合に、前記コンテンツ利用許可証受信装置に前記コンテンツ利用許可証を送信する利用許可証送信手段として機能させることを特徴とするコンテンツ利用許可証送信プログラム。
【請求項10】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDに、当該コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可する位置を示す登録位置情報を対応させた受信装置管理情報を記憶する受信装置管理情報記憶装置から前記受信装置管理情報を参照して、前記コンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するためにコンピュータを、
前記コンテンツ利用許可証受信装置から送信された当該コンテンツ利用許可証受信装置の前記受信装置IDを含む受信装置情報と、前記コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報とを受信する受信装置情報受信手段、
この受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDと、前記位置情報とに基づいて、前記受信装置管理情報記憶装置に記憶された前記受信装置IDに対応する登録位置情報によって示される前記コンテンツ再生装置の位置の所定の範囲内に、当該コンテンツ利用許可証受信装置があるかを判定する許可判定手段、
この許可判定手段によって、前記範囲内に前記コンテンツ再生装置があると判定された場合に、前記コンテンツ利用許可証受信装置に前記コンテンツ利用許可証を送信する利用許可証送信手段として機能させることを特徴とするコンテンツ利用許可証送信プログラム。
【請求項11】
有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介して、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続されるコンテンツ利用許可証受信装置において、請求項1又は請求項2に記載のコンテンツ利用許可証送信装置から送信される、前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を、ネットワークを介して受信して、前記コンテンツ再生装置に送信するためにコンピュータを、
前記ローカルエリアネットワークを介して接続されている前記コンテンツ再生装置を識別する再生装置ID及び端末を識別する端末IDを取得し、当該コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDを含む受信装置情報と、前記再生装置ID及び前記端末IDを示す端末情報とを、前記コンテンツ利用許可証送信装置に送信する受信装置情報取得送信手段、
前記コンテンツ利用許可証送信装置から送信されるコンテンツ利用許可証を受信し、前記コンテンツ再生装置に送信する利用許可証取得手段として機能させることを特徴とするコンテンツ利用許可証受信プログラム。
【請求項12】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置に接続されるコンテンツ利用許可証受信装置において、請求項6に記載のコンテンツ利用許可証送信装置から送信される前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証をネットワークを介して受信して、前記コンテンツ再生装置に送信するためにコンピュータを、
前記コンテンツ再生装置から、当該コンテンツ再生装置の位置の緯度及び経度の情報を受信し、当該コンテンツ利用許可証受信装置を識別する前記受信装置IDを含む受信装置情報と、前記緯度及び経度の情報とを、前記コンテンツ利用許可証送信装置に送信する受信装置情報取得送信手段、
前記コンテンツ利用許可証送信装置から送信されるコンテンツ利用許可証を受信し、前記コンテンツ再生装置に送信する利用許可証取得手段として機能させることを特徴とするコンテンツ利用許可証受信プログラム。
【請求項1】
有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介してコンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するコンテンツ利用許可証送信装置であって、
前記コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDに、前記コンテンツ再生装置を識別する再生装置ID及び前記端末を識別する端末IDを示す登録端末情報を対応させた受信装置管理情報を記憶する受信装置管理情報記憶手段と、
前記コンテンツ利用許可証受信装置の前記受信装置IDを含む受信装置情報と、前記コンテンツ利用許可証受信装置が当該受信装置情報を送信する時点において、前記ローカルエリアネットワークを介して当該コンテンツ利用許可証受信装置と接続されている前記コンテンツ再生装置の再生装置ID、及び、前記端末の端末IDを示す端末情報とを前記コンテンツ利用許可証受信装置から受信する受信装置情報受信手段と、
この受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDに対応する、前記受信装置管理情報記憶手段に記憶された登録端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDと、前記受信装置情報受信手段によって受信された端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDとが一致するかを判定する許可判定手段と、
この許可判定手段によって一致すると判定された場合に、前記コンテンツ利用許可証受信装置に前記コンテンツ利用許可証を送信する利用許可証送信手段とを備えることを特徴とするコンテンツ利用許可証送信装置。
【請求項2】
前記受信装置管理情報記憶手段が、当該コンテンツ利用許可証受信装置の受信装置IDに、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可する位置を示す登録位置情報を対応させて記憶し、
前記受信装置情報受信手段が、前記コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報を受信し、
前記許可判定手段が、前記受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDと、前記位置情報とに基づいて、前記受信装置管理情報記憶手段に記憶された前記受信装置IDに対応する登録位置情報によって示される位置の所定の範囲内に、当該コンテンツ再生装置があるかを判定し、
前記利用許可証送信手段が、前記許可判定手段によって、前記登録端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDと、前記端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDとが一致し、かつ、前記範囲内に前記コンテンツ利用許可証受信装置があると判定された場合に、前記コンテンツ利用許可証受信装置に前記コンテンツ利用許可証を送信することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ利用許可証送信装置。
【請求項3】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するコンテンツ利用許可証送信装置であって、
前記コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDに、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可する位置を示す登録位置情報を対応させた受信装置管理情報を記憶する受信装置管理情報記憶手段と、
前記コンテンツ利用許可証受信装置から送信された当該コンテンツ利用許可証受信装置の前記受信装置IDを含む受信装置情報と、前記コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報とを受信する受信装置情報受信手段と、
この受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDと、前記位置情報とに基づいて、前記受信装置管理情報記憶手段に記憶された前記受信装置IDに対応する登録位置情報によって示される前記コンテンツ再生装置の位置の所定の範囲内に、当該コンテンツ利用許可証受信装置があるかを判定する許可判定手段と、
この許可判定手段によって、前記範囲内に前記コンテンツ再生装置があると判定された場合に、前記コンテンツ利用許可証受信装置に前記コンテンツ利用許可証を送信する利用許可証送信手段とを備えることを特徴とするコンテンツ利用許可証送信装置。
【請求項4】
前記位置情報が、前記ネットワークにおいて、前記コンテンツ利用許可証受信装置から前記受信装置情報が伝送される伝送路上に設けられた中継装置を識別する中継装置IDを含むことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のコンテンツ利用許可証送信装置。
【請求項5】
前記中継装置が、前記コンテンツ利用許可証受信装置から発信される無線の電波を介して前記受信装置情報を中継し、
前記位置情報が、前記コンテンツ利用許可証受信装置から発信された前記無線の電波の、前記中継装置に対する到達方向を示す情報を更に含むことを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ利用許可証送信装置。
【請求項6】
前記位置情報が、前記コンテンツ利用許可証受信装置から送信された緯度及び経度の情報を含むことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のコンテンツ利用許可証送信装置。
【請求項7】
有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介して、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続され、かつ、請求項1又は請求項2に記載のコンテンツ利用許可証送信装置から送信される、前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を、ネットワークを介して受信して、前記コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置であって、
前記ローカルエリアネットワークを介して接続されている前記コンテンツ再生装置を識別する再生装置ID及び端末を識別する端末IDを取得し、当該コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDを含む受信装置情報と、前記再生装置ID及び前記端末IDを示す端末情報とを、前記コンテンツ利用許可証送信装置に送信する受信装置情報取得送信手段と、
前記コンテンツ利用許可証送信装置から送信されるコンテンツ利用許可証を受信し、前記コンテンツ再生装置に送信する利用許可証取得手段とを備えることを特徴とするコンテンツ利用許可証受信装置。
【請求項8】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置に接続され、かつ、請求項6に記載のコンテンツ利用許可証送信装置から送信される前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証をネットワークを介して受信して、前記コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置であって、
前記コンテンツ再生装置から、当該コンテンツ再生装置の位置の緯度及び経度の情報を受信し、当該コンテンツ利用許可証受信装置を識別する前記受信装置IDを含む受信装置情報と、前記緯度及び経度の情報とを、前記コンテンツ利用許可証送信装置に送信する受信装置情報取得送信手段と、
前記コンテンツ利用許可証送信装置から送信されるコンテンツ利用許可証を受信し、前記コンテンツ再生装置に送信する利用許可証取得手段とを備えることを特徴とするコンテンツ利用許可証受信装置。
【請求項9】
有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介してコンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDに、当該コンテンツ再生装置を識別する再生装置ID及び当該端末を識別する端末IDを示す登録端末情報を対応させた受信装置管理情報を記憶する受信装置管理情報記憶装置から前記受信装置管理情報を参照して、前記コンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するためにコンピュータを、
前記コンテンツ利用許可証受信装置の前記受信装置IDを含む受信装置情報と、前記コンテンツ利用許可証受信装置が当該受信装置情報を送信する時点において、前記ローカルエリアネットワークを介して当該コンテンツ利用許可証受信装置と接続されている前記コンテンツ再生装置の再生装置ID、及び、前記端末の端末IDを示す端末情報とを前記コンテンツ利用許可証受信装置から受信する受信装置情報受信手段、
この受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDに対応する、前記受信装置管理情報記憶装置に記憶された登録端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDと、前記受信装置情報受信手段によって受信された端末情報によって示される前記端末IDのうちの所定数以上の前記端末IDとが一致するかを判定する許可判定手段、
この許可判定手段によって一致すると判定された場合に、前記コンテンツ利用許可証受信装置に前記コンテンツ利用許可証を送信する利用許可証送信手段として機能させることを特徴とするコンテンツ利用許可証送信プログラム。
【請求項10】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置と接続され、前記コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を受信し、当該コンテンツ再生装置に送信するコンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDに、当該コンテンツ再生装置に対して前記コンテンツの再生を許可する位置を示す登録位置情報を対応させた受信装置管理情報を記憶する受信装置管理情報記憶装置から前記受信装置管理情報を参照して、前記コンテンツ利用許可証受信装置に、ネットワークを介して前記コンテンツ利用許可証を送信するためにコンピュータを、
前記コンテンツ利用許可証受信装置から送信された当該コンテンツ利用許可証受信装置の前記受信装置IDを含む受信装置情報と、前記コンテンツ再生装置の位置を示す位置情報とを受信する受信装置情報受信手段、
この受信装置情報受信手段によって受信された受信装置情報に含まれる受信装置IDと、前記位置情報とに基づいて、前記受信装置管理情報記憶装置に記憶された前記受信装置IDに対応する登録位置情報によって示される前記コンテンツ再生装置の位置の所定の範囲内に、当該コンテンツ利用許可証受信装置があるかを判定する許可判定手段、
この許可判定手段によって、前記範囲内に前記コンテンツ再生装置があると判定された場合に、前記コンテンツ利用許可証受信装置に前記コンテンツ利用許可証を送信する利用許可証送信手段として機能させることを特徴とするコンテンツ利用許可証送信プログラム。
【請求項11】
有線及び/又は無線ローカルエリアネットワークを介して、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置及び端末と接続されるコンテンツ利用許可証受信装置において、請求項1又は請求項2に記載のコンテンツ利用許可証送信装置から送信される、前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証を、ネットワークを介して受信して、前記コンテンツ再生装置に送信するためにコンピュータを、
前記ローカルエリアネットワークを介して接続されている前記コンテンツ再生装置を識別する再生装置ID及び端末を識別する端末IDを取得し、当該コンテンツ利用許可証受信装置を識別する受信装置IDを含む受信装置情報と、前記再生装置ID及び前記端末IDを示す端末情報とを、前記コンテンツ利用許可証送信装置に送信する受信装置情報取得送信手段、
前記コンテンツ利用許可証送信装置から送信されるコンテンツ利用許可証を受信し、前記コンテンツ再生装置に送信する利用許可証取得手段として機能させることを特徴とするコンテンツ利用許可証受信プログラム。
【請求項12】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置に接続されるコンテンツ利用許可証受信装置において、請求項6に記載のコンテンツ利用許可証送信装置から送信される前記コンテンツの再生を許可するコンテンツ利用許可証をネットワークを介して受信して、前記コンテンツ再生装置に送信するためにコンピュータを、
前記コンテンツ再生装置から、当該コンテンツ再生装置の位置の緯度及び経度の情報を受信し、当該コンテンツ利用許可証受信装置を識別する前記受信装置IDを含む受信装置情報と、前記緯度及び経度の情報とを、前記コンテンツ利用許可証送信装置に送信する受信装置情報取得送信手段、
前記コンテンツ利用許可証送信装置から送信されるコンテンツ利用許可証を受信し、前記コンテンツ再生装置に送信する利用許可証取得手段として機能させることを特徴とするコンテンツ利用許可証受信プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
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【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−209161(P2006−209161A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−16194(P2005−16194)
【出願日】平成17年1月24日(2005.1.24)
【出願人】(000004352)日本放送協会 (2,206)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月24日(2005.1.24)
【出願人】(000004352)日本放送協会 (2,206)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】
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