説明

コンテンツ受信機、コンテンツ再生機、コンテンツ再生システム、コンテンツ書き出し方法、視聴期限判定方法、プログラム、および記録媒体

【課題】著作権保護方式で視聴期限が管理されたコンテンツを可換型メディアに書き出した場合、その書き出されたコンテンツに対しては、その著作権保護方式で規定される時刻管理の信頼度に応じた視聴期限の管理ができなかった。
【解決手段】コンテンツ受信機211は、コンテンツサーバ100から受信したコンテンツ104とともに、著作権保護方式(DRM)で指定された第2の時刻供給源213を示す時刻供給源指定情報200をコンテンツに関連付けて可換型メディア103に書き出す。コンテンツ再生機210は、時刻供給源指定情報が可換型メディアに記録されている場合には、コンテンツ保護方式(CPS)で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する第1の時刻供給源116の代わりとして、時刻供給源指定情報で示される第2の時刻供給源に基づいて得た時刻を参照して、可換型メディアに記録されたコンテンツの視聴期限判定を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク上のコンテンツサーバから著作権保護されたレンタルコンテンツをダウンロードし、可換型メディアに視聴期限とともに書き出し、コンテンツ再生機で可換型メディア上の視聴期限を判定してコンテンツの再生可否を判断する、コンテンツ受信機、コンテンツ再生機、コンテンツ再生システム、コンテンツ書き出し方法および視聴期限判定方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの発達により、映画や音楽等をダウンロードして再生する技術が一般化しつつある。映画や音楽等のコンテンツ配信を行うサーバから、PC、AV機器、携帯電話やポータブル機器にネットワーク経由でコンテンツをダウンロードするサービスが多く提供されている。
【0003】
このようなコンテンツ配信サービスの形態においては、ユーザが購入したコンテンツを永続的に視聴可能な売り切り型のコンテンツ販売と、ダウンロードしたコンテンツを限られた視聴期限の中で視聴することが可能なレンタル販売とがある。
【0004】
典型的なダウンロード型のレンタル販売においては、コンテンツを供給するコンテンツ事業者がコンテンツサーバとDRMサーバを運用し、視聴者側のコンテンツ受信機はコンテンツサーバから暗号化されたレンタルコンテンツをダウンロードするとともに、DRMサーバから暗号化コンテンツの復号鍵とコンテンツの視聴条件とを取得する。コンテンツの視聴条件の中には、当該コンテンツを視聴することが許される視聴期限情報や、コンテンツの複製条件などが含まれる。コンテンツ受信機はレンタルコンテンツを再生する場合に、DRMサーバから指定された視聴期限を参照し、視聴期限が超過していなければ当該コンテンツの再生を開始するとともに、視聴期限を超過していれば当該コンテンツの削除を実施する。この種の視聴期限管理方法として例えば、特許文献1に記載されているようなものがあった。
【0005】
図4に、従来のコンテンツダウンロードにおけるレンタルコンテンツの視聴期限管理方法の概念を説明するための、従来のコンテンツ配信システムの構成図を示す。
【0006】
コンテンツ受信機102はネットワーク(図示せず)を介して、コンテンツ事業者の運営するコンテンツサーバ100およびDRMサーバ101にアクセスする。
【0007】
コンテンツ受信機102は別途ユーザが指定したレンタルコンテンツのダウンロードを実施するに際し、暗号化されたコンテンツ104をコンテンツサーバ100からダウンロードして内蔵HDDなどの蓄積媒体131に蓄積するとともに、暗号化されたコンテンツ104の復号のためのコンテンツ鍵105と、コンテンツ104の視聴期限などの視聴条件130とをDRMサーバ101から取得する。
【0008】
コンテンツ受信機102自身がコンテンツの再生を実施する際には、視聴期限判定部133が、セキュア時計134から現在の日時情報を読み出し、DRMサーバ101から取得した視聴条件130に含まれる視聴期限と比較することにより、コンテンツ104の視聴期限が超過していないかを判定したのち、超過していなければ、DRM復号部107によってコンテンツ鍵105を用いて、暗号化されたコンテンツ104を復号させ、出力部132に出力させてコンテンツ104を再生する。
【0009】
以下の説明では、これをさらに発展させ、コンテンツ受信機102がコンテンツサーバ100から受信したレンタルコンテンツであるコンテンツ104を、SDカード103に書き出し、コンテンツ受信機102とは別のコンテンツ再生機119で視聴を行う場合について説明する。
【0010】
コンテンツ受信機102はDRM復号部107において、暗号化されたコンテンツ104をコンテンツ鍵105を用いて復号するとともに、CPS暗号化部108においてSDカード用のCPS(Contents Protection System)であるところのCPRM(Contents Protection for Removable Media)形式で再度暗号化を実施し、SDカード103に書き込むとともに、CPS暗号の復号に用いるCPS鍵121をコンテンツ104に関連付けて書き込む。また、コンテンツ受信機102の視聴条件変換部109は、DRMサーバ101から受信したコンテンツ104の視聴条件130に含まれる視聴期限をCPS形式に変換し、CPS視聴期限110として、コンテンツ104に関連付けてSDカード103に記録する。
【0011】
コンテンツ再生機119は、CPRM形式で記録されたSDカードの再生機能を持つコンテンツ視聴端末である。
【0012】
コンテンツ再生機119に挿入されたSDカード103上に記録されたコンテンツ104を再生する場合には、まず視聴期限取得部140が、SDカード103上から、コンテンツ104に関連付けられたCPS視聴期限110を読み出し、視聴期限判定部113に渡す。視聴期限判定部113は視聴期限取得部140からCPS視聴期限110を受取ると、記憶しておいた時刻設定日時115と、セキュア時計114から現在の日時情報とを読み出す。時刻設定日時115とは、前回セキュア時計114の時刻設定を行ったときの日時情報、すなわち最後にセキュア時計114の時刻の更新を行なったときの日時情報であり、コンテンツ再生機119内に記憶している。
【0013】
このセキュア時計114における日時管理は、CPS時刻を供給するCPS時刻サーバ116からネットワークを介して取得したCPS時刻117をセキュア時計114内に設定して運針管理を行う。機器の時計には誤差があるため、一旦設定した時刻情報は永遠に信頼できるわけではなく、CPS時刻サーバ116から取得したCPS時刻117を信頼する期間を予め定めておく。例えばここでは、CPS時刻117を取得してから1週間が経過すると、誤差が集積して時刻が信頼できないと判断し、CPS時刻サーバ116から再度CPS時刻117を取得するが、1週間が経過するまでの間は、前回取得したCPS時刻117を基に更新され運針管理されているセキュア時計114の日時情報を信頼し、CPS時刻サーバ116からのCPS時刻117の再取得は行わない。
【0014】
このようにしてセキュア時計114から得られた日時情報を基に、視聴期限判定部113はCPS視聴期限110が超過していないかどうかを判定し、期限超過していない場合には、再生制御部120に対してコンテンツ104の再生が可能である旨を通知する。
【0015】
CPS復号部111は、再生制御部120からコンテンツ104の再生が可能である旨を受け取り、SDカード103上からコンテンツ104を読み出すとともに、CPS鍵121でこれを復号した平文のコンテンツ104を出力部112に対して出力する。出力部112は、コンテンツ104をデコードしてAV信号として出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開2003−288274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
しかしながら、上記従来の技術においては、著作権保護方式で視聴期限が管理されたコンテンツを交換可能な記録メディア(本明細書では「可換型メディア」と呼ぶ)に書き出した場合、その書き出されたコンテンツに対しては、その著作権保護方式で規定される時刻管理の信頼度に応じた視聴期限の管理ができなかった。
【0018】
すなわち、上記従来のコンテンツ配信システムのコンテンツ再生機119では、もともとのコンテンツ104がコンテンツ事業者から供給された際に運用されていたDRMサーバにおける時刻管理とは全く独立した、CPS時刻サーバ116から取得したCPS時刻117を基に視聴期限判定を行っている。
【0019】
コンテンツ事業者がコンテンツ権利者すなわち映画の製作スタジオなどから、コンテンツ調達の契約を締結する際には、著作権保護方式であるコンテンツ配信システムすなわちDRMシステムにおける技術要件を詳細に審査したのち、DRM技術の信頼性を納得してもらった上でコンテンツ事業におけるコンテンツ調達許諾が得られることが通例である。
【0020】
技術的視点でこれを捉えると、DRMサーバ101を含むDRMシステムの時刻管理の精度や信頼度をもとにコンテンツ受信機102がレンタルコンテンツであるコンテンツ104を視聴することは、コンテンツ事業者およびコンテンツ権利者が許諾した上記の技術要件の想定内である。このようにDRMで保護されている状態のコンテンツ104を、配信に用いられたDRM以外のコンテンツ保護方式であるCPSに出力する、すなわちエクスポートすると、コンテンツ受信機102に配信されて蓄積されているまではDRMの管理下で保護されていたコンテンツ104が、SDカードなどにエクスポートされた以降は、DRMの管理下ではなくCPSの管理下で保護されることになる。しかし、エクスポート先のCPSにおける時刻管理の精度や信頼度が、もとのDRMと同等以上であるという保証が必ずしもない。このため、時刻管理の信頼度の低いCPSにエクスポートされてしまうという可能性があり、コンテンツ事業者およびコンテンツ権利者の意図した視聴条件すなわち視聴可能時間などが遵守されない可能性を示している。
【0021】
具体的には、コンテンツ事業者が意図したDRMシステムの時刻信頼性に比べて、CPS時刻サーバ116の精度が低かったり、時刻にずれがあったり、故障耐性が低かったりすると、DRMサーバ101がコンテンツ受信機102に許諾したコンテンツ104の視聴期限の範囲を超えてコンテンツ再生機119がコンテンツ104の再生ができてしまったり、逆に、本来指定された視聴期限までにはまだ時間があるのに誤って視聴期限超過と判断されてしまったりするという課題があった。
【0022】
本発明は、上記従来の課題を考慮して、著作権保護方式で視聴期限が管理されたコンテンツを可換型メディアに書き出した場合に、その書き出されたコンテンツに対しても、その著作権保護方式で規定される時刻管理の信頼度に応じた視聴期限の管理ができる、コンテンツ受信機、コンテンツ再生機、コンテンツ再生システム、コンテンツ書き出し方法および視聴期限判定方法等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、
著作権保護方式で視聴期限が管理されるコンテンツをコンテンツサーバから受信し、コンテンツ保護方式で管理される可換型メディアに前記コンテンツを書き出すコンテンツ受信機であって、
前記可換型メディアを挿入されたコンテンツ再生機が前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記著作権保護方式で指定された第2の時刻供給源を示す時刻供給源指定情報を前記コンテンツに関連付けて、前記可換型メディアに書き出す書き出し部を備えた、コンテンツ受信機である。
【0024】
また、第2の本発明は、
前記書き出し部は、前記著作権保護方式によって付与される前記コンテンツの視聴期限情報も前記可換型メディアに書き出す、第1の本発明のコンテンツ受信機である。
【0025】
また、第3の本発明は、
前記書き出し部が前記可換型メディアに書き出す前記時刻供給源指定情報は、前記著作権保護方式で管理されるサーバのURLである、第1の本発明のコンテンツ受信機である。
【0026】
また、第4の本発明は、
前記コンテンツの視聴期限情報が前記コンテンツの視聴可能な時間の長さである場合には、前記コンテンツの視聴期限情報を前記コンテンツの視聴可能な期限日時に変換する視聴条件変換部を備え、
前記書き出し部は、前記視聴条件変換部により変換された視聴期限情報を前記可換型メディアに書き出す、第2の本発明のコンテンツ受信機である。
【0027】
また、第5の本発明は、
コンテンツ保護方式で管理される可換型メディアに記録されたコンテンツを再生するコンテンツ再生機であって、
著作権保護方式で視聴期限が管理されるコンテンツに関連して前記著作権保護方式で指定された、第2の時刻供給源を示す時刻供給源指定情報が前記可換型メディアに記録されている場合には、前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記時刻供給源指定情報で示される前記第2の時刻供給源に基づいて得た時刻を参照して、前記可換型メディアに記録された前記コンテンツの視聴期限判定を行う視聴期限判定部を備えた、コンテンツ再生機である。
【0028】
また、第6の本発明は、
前記視聴期限判定部が参照する前記コンテンツ保護方式の前記第1の時刻供給源は、前記コンテンツ保護方式が運用し、複数のコンテンツ再生機を対象にネットワーク経由で時刻情報を供給する前記コンテンツ保護方式の時刻サーバである、第5の本発明のコンテンツ再生機である。
【0029】
また、第7の本発明は、
さらに、ユーザから変更のできないセキュアクロックを用いて時刻を運針管理するセキュア時計部を備え、
前記視聴期限判定部は、前記コンテンツ保護方式の前記第1の時刻供給源として前記セキュア時計部から取得した時刻情報を用いて、前記コンテンツの視聴期限判定を行う、第5の本発明のコンテンツ再生機である。
【0030】
また、第8の本発明は、
前記時刻供給源指定情報で示される前記第2の時刻供給源は、前記コンテンツを前記可換型メディアに書き込んだコンテンツ受信機が前記コンテンツを受信する際に使用した、前記著作権保護方式で管理されるサーバであり、
前記視聴期限判定部は、前記サーバから取得した時刻情報を用いて、前記コンテンツの視聴期限判定を行う、第5の本発明のコンテンツ再生機である。
【0031】
また、第9の本発明は、
さらに、前記時刻供給源指定情報で示される前記第2の時刻供給源から取得した時刻情報によって更新され、時刻を運針管理する機器内時刻供給源を備え、
前記視聴期限判定部は、前記更新の間の期間は、前記機器内時刻供給源から取得した時刻情報を、前記可換型メディアに記録された前記コンテンツの視聴期限判定に用いる、第5の本発明のコンテンツ再生機である。
【0032】
また、第10の本発明は、
前記視聴期限判定部は、前記視聴期限の超過判定をする前に、その視聴期限が未確定タイプである場合、確定する必要があるので、前記可換型メディアに記録されている前記時刻供給源指定情報に基づいて視聴期限を確定する、第5の本発明のコンテンツ再生機である。
【0033】
また、第11の本発明は、
前記未確定タイプの視聴期限は、前記コンテンツを視聴可能な時間の長さが前記著作権保護方式によって付与されたものであり、
前記視聴期限判定部は、前記時刻供給源指定情報で指定された前記第2の時刻供給源から取得した時刻を基に、現在時刻を視聴可能な開始時刻とし、前記未確定タイプの視聴期限を確定する、第10の本発明のコンテンツ再生機である。
【0034】
また、第12の本発明は、
著作権保護方式で視聴期限が管理されるコンテンツを送信するコンテンツサーバと、前記コンテンツサーバから前記コンテンツを受信してコンテンツ保護方式で管理される可換型メディアに書き出すコンテンツ受信機と、前記可換型メディアに記録された前記コンテンツを再生するコンテンツ再生機と、を備えたコンテンツ再生システムであって、
前記コンテンツ受信機は、
前記著作権保護方式で指定された第2の時刻供給源を示す時刻供給源指定情報を前記コンテンツに関連付けて前記可換型メディアに書き出す書き出し部を有し、
前記コンテンツ再生機は、
前記時刻供給源指定情報が前記可換型メディアに記録されている場合には、前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記時刻供給源指定情報で示される前記第2の時刻供給源に基づいて得た時刻を参照して、前記可換型メディアに記録された前記コンテンツの視聴期限判定を行う視聴期限判定部を有する、コンテンツ再生システムである。
【0035】
また、第13の本発明は、
著作権保護方式で視聴期限が管理されるコンテンツをコンテンツサーバから受信し、コンテンツ保護方式で管理される可換型メディアに前記コンテンツを書き出すコンテンツ受信機における、コンテンツ書き出し方法であって、
前記可換型メディアを挿入されたコンテンツ再生機が前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記著作権保護方式で指定された第2の時刻供給源を示す時刻供給源指定情報を前記コンテンツに関連付けて、前記可換型メディアに書き出す、コンテンツ書き出し方法である。
【0036】
また、第14の本発明は、
コンテンツ保護方式で管理される可換型メディアに記録されたコンテンツを再生するコンテンツ再生機における視聴期限判定方法であって、
著作権保護方式で視聴期限が管理されるコンテンツに関連して前記著作権保護方式で指定された、第2の時刻供給源を示す時刻供給源指定情報が前記可換型メディアに記録されている場合には、
前記可換型メディアを挿入されたコンテンツ再生機が前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記時刻供給源指定情報で示される前記第2の時刻供給源に基づいて得た時刻を参照して、前記可換型メディアに記録された前記コンテンツの視聴期限判定を行う、視聴期限判定方法である。
【0037】
また、第15の本発明は、
第13の本発明のコンテンツ書き出し方法の、前記可換型メディアを挿入されたコンテンツ再生機が前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記著作権保護方式で指定された第2の時刻供給源を示す時刻供給源指定情報を前記コンテンツに関連付けて、前記可換型メディアに書き出すステップをコンピュータに実行させるプログラムである。
【0038】
また、第16の本発明は、
第14の本発明の視聴期限判定方法の、前記可換型メディアを挿入されたコンテンツ再生機が前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記時刻供給源指定情報で示される前記第2の時刻供給源に基づいて得た時刻を参照して、前記可換型メディアに記録された前記コンテンツの視聴期限判定を行うステップをコンピュータに実行させるプログラムである。
【0039】
また、第17の本発明は、
第15または第16の本発明のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0040】
本発明により、著作権保護方式で視聴期限が管理されたコンテンツを可換型メディアに書き出した場合に、その書き出されたコンテンツに対しても、その著作権保護方式で規定される時刻管理の信頼度に応じた視聴期限の管理ができる、コンテンツ受信機、コンテンツ再生機、コンテンツ再生システム、コンテンツ書き出し方法および視聴期限判定方法等を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施の形態1におけるコンテンツ配信システムの構成図
【図2】本発明の実施の形態1におけるCPSシステム上のコンテンツ管理情報を示す図
【図3】本発明の実施の形態1におけるコンテンツ再生機の視聴期限判定方法を示すフロー図
【図4】従来のコンテンツ配信システムの構成図
【発明を実施するための形態】
【0042】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図面を参照しながら説明する。以下、図4に示した従来例と同じ機能を持つ部分については同じ番号を付し、説明を省略する。
【0043】
図1は、本実施の形態1におけるコンテンツ配信システムの構成図である。
【0044】
DRMサーバ212は、コンテンツ受信機211に対してコンテンツ104の視聴条件130を供給する際に、コンテンツ104に関連付けた、時刻参照サーバURL200を供給する。
【0045】
コンテンツ受信機211の視聴条件変換部206は、SDカード103にCPS視聴期限110を書き込む際に一緒に、この時刻参照サーバの場所を表す時刻参照サーバURL200を書き込む。ここで、時刻参照サーバURL200の指し示す先は、DRM時刻サーバ213となっており、DRM時刻サーバ213は、CPSシステムの時刻取得API(Application Program Interface)を備えており、任意の端末からの要求に応じてCPS時刻201を供給することが可能である。ここで視聴条件変換部206は、必要に応じて、DRMサーバ212から得られた視聴条件130に含まれる視聴期限情報が、コンテンツの視聴可能な時間の長さである場合には、コンテンツの視聴可能な期限日時に変換しても構わない。
【0046】
コンテンツ再生機210における視聴期限取得部205は、SDカード103からCPS視聴期限110と時刻参照サーバURL200とを読み出し、視聴期限判定部202に渡す。視聴期限判定部202は、視聴期限取得部205から受け取った時刻参照サーバURL200に有意な文字列が記載されていて、かつ、当該文字列で記載されたアドレスに有効なサーバが存在した場合には、CPS時刻サーバ116に時刻を問い合わせる代わりに時刻参照サーバURL200で指し示されるサーバに時刻を問い合わせる。この問い合わせ判定動作については後ほど詳しく説明するが、時刻参照サーバURL200の指し示すサーバから取得したCPS時刻201の管理方法は、セキュア時計114および時刻設定日時115を用いる管理方法と同様に、セキュア時計203および時刻設定日時204にて管理される。セキュア時計114における日時管理とセキュア時計203における日時管理の違いは、セキュア時計203で管理する場合には、保持しておいた時刻参照サーバURL200を参照する点だけである。
【0047】
なお、コンテンツサーバ100、DRMサーバ212およびDRM時刻サーバ213によってコンテンツを保護するDRMが、本発明の著作権保護方式の一例にあたり、SDカード上のコンテンツを保護するCPSが、本発明の、著作権保護方式とは異なるコンテンツ保護方式の一例にあたる。また、CPS時刻サーバ116が、本発明の第1の時刻供給源の一例にあたり、DRM時刻サーバ213が、本発明の第2の時刻供給源の一例にあたる。また、CPSで管理されるSDカード103が、本発明の可換型メディアの一例にあたる。なお、可換型メディアとは、交換可能な記録メディアのことである。本実施の形態で説明したSDメモリカード103のように、可換型メディアを用いることで、コンテンツ受信機211で読み書きができ、さらに、コンテンツ再生機210でも読み書きができる。また、時刻参照サーバURL200が、本発明の時刻供給源指定情報の一例にあたり、時刻参照サーバURL200をSDカード103に書き出す視聴条件変換部206が、本発明の書き出し部の一例にあたる。また、視聴条件変換部206は、本発明の視聴条件変換部の一例にもあたる。また、コンテンツ再生機210の視聴期限判定部202が、本発明の視聴期限判定部の一例にあたる。また、セキュア時計134が、本発明のセキュア時計部の一例にあたり、セキュア時計203が、本発明の機器内時刻供給源の一例にあたる。
【0048】
図2は、SDカード103上におけるコンテンツ管理情報の詳細を示した図である。
【0049】
SDカード103上に記録された各コンテンツは、ファイルエントリ300にて個別に識別される。それぞれのコンテンツには、コンテンツファイル名301、コンテンツ属性情報302、復号鍵、視聴期限管理情報303および時刻参照先URL304がそれぞれ記録されている。時刻参照先URL304は、コンテンツによっては情報が記録されていないこともある(例えば、図2において、ファイルエントリ300のエントリ番号2のコンテンツrec001.cpxの時刻参照先URL304は”N/A”で表示している)。
【0050】
レンタルコンテンツの視聴期限情報の付与形態として、対象コンテンツの再生許諾条件を絶対日時で指定した形態で付与する場合と、端末上で初回視聴を行う際に視聴期限を確定させるために、付与時には絶対日時が指定されておらず、例えば72時間などの視聴可能期間だけが指定された形で付与される場合(視聴期限が未確定で付与される場合)がある。
【0051】
図2のファイルエントリ300のエントリ番号1およびエントリ番号4のコンテンツの視聴期限管理情報303は、視聴時間に72時間が設定されており、視聴開始の日時は未設定の状態(”N/A”と表示している)となっている。これらのコンテンツは、視聴期限が未確定で付与されるタイプであり、まだ初回視聴を行なっていないものであることを表している。
【0052】
一方、ファイルエントリ300のエントリ番号3のコンテンツの視聴期限管理情報303は、視聴時間に72時間が設定されているとともに、視聴開始に絶対日時が設定されている。これは、このコンテンツが、当初から絶対時間で視聴期限が設定されているものであること、または、視聴期限が未確定で付与されるタイプであって、既に再生を行なったことにより視聴期限が確定されたものであること、のいずれかを表している。
【0053】
また、ファイルエントリ300のエントリ番号2のコンテンツの視聴期限管理情報303は、視聴時間が無期限となっている。これは、このコンテンツが、いつまでも自由に再生できるものであり、視聴期限管理されていないコンテンツであることを表している。
【0054】
次に、コンテンツ再生機210でSDカード103上のコンテンツ104を再生する際の、視聴期限判定部202における視聴期限判定処理時の動作について説明する。
【0055】
図3は、コンテンツ再生機210の視聴期限判定部202における視聴期限判定方法を示したフロー図である。
【0056】
視聴期限判定部202は、ユーザからの指示(図示せず)によりSDカード103上の特定のコンテンツを再生開始しようとする際に、ファイルエントリ300を検索してコンテンツ管理情報から当該コンテンツの関連情報を読み出す。
【0057】
この関連情報の中には視聴期限管理情報303が含まれており、視聴期限判定部202は、ステップS400において、まず当該コンテンツが視聴期限管理されているコンテンツかどうかを判定する。
【0058】
視聴期限管理情報303の視聴時間が設定されていない場合、すなわち図2のエントリ番号2のように視聴時間が無期限のものは、視聴期限管理されていないコンテンツであると判定され、視聴期限判定部202は、再生制御部120に対してそのコンテンツの再生が可能である旨を通知し、再生制御部120がCPS復号部111に復号動作を指示して、そのコンテンツの再生が開始する(ステップS407)。
【0059】
ステップS400において、視聴期限が管理されているコンテンツであると判定された場合、視聴期限判定部202は、次に当該コンテンツの視聴期限が確定しているかどうかを判定する(ステップS410)。
【0060】
図2のエントリ番号3のように視聴期限管理情報303の中の視聴開始と視聴時間とに有意な値が設定されている場合には、ステップS410において、当該コンテンツが視聴期限が確定しているコンテンツであると判定してステップS401に進む。
【0061】
ステップS401において、視聴期限判定部202は、視聴期限管理情報303の当該コンテンツの時刻参照先URL304に記載されている時刻参照サーバURL200を視聴期限取得部205から取得し、ここに有意なURLが記載されているかどうかを判定する。有意なURLが記載されていなければステップS403において通常のCPS時刻サーバ116からCPS時刻117を取得する。また、有意なURLが記載されていれば、ステップS402において通常のCPS時刻サーバ116ではなく時刻参照先URL304で指定された時刻参照サーバURL200で示されたサーバからCPS時刻201を取得する。この場合は、当該コンテンツの時刻参照先URL304には、時刻参照サーバURL200としてDRM時刻サーバ213のURLが記載されているため、視聴期限判定部202はDRM時刻サーバ213から時刻を取得することとなる。
【0062】
次に視聴期限判定部202は、このようにしてステップS402またはステップS403で取得された時刻情報を用い、視聴期限管理情報303に記載された視聴期限が既に超過しているか否かをステップS404で判定する。
【0063】
なお、図2のコンテンツ管理情報では、視聴期限管理情報303に視聴開始の日時と視聴時間とが記載されているので、この場合には、視聴開始日時に視聴時間を加算した日時を当該コンテンツの視聴期限(視聴可能な最終日時)として、視聴期限の超過が判定される。
【0064】
その結果、視聴期限が超過していなければ、視聴期限判定部202は、ステップS407にて再生制御部120によってCPS復号部111に復号動作を指示させ、当該コンテンツの再生を開始させる。逆に視聴期限が超過していた場合には、視聴期限判定部202は、ステップS405において当該コンテンツを削除する。
【0065】
ステップS410において、図2のエントリ番号1またはエントリ番号4のコンテンツのように視聴期限管理情報303の中の視聴時間のみが設定され視聴開始が未設定のコンテンツの場合、すなわち視聴期限が未確定タイプのコンテンツであった場合には、視聴期限判定部202は、当該コンテンツが視聴期限が未確定のコンテンツであると判定してステップS411に進む。
【0066】
ステップS411において、視聴期限判定部202は、当該コンテンツの時刻参照先URL304の指定があるかを確認し、その指定の有無に応じて、ステップS412またはステップS413の処理により時刻を取得する。
【0067】
ステップS411、ステップS412およびステップS413では、視聴期限判定部202は、それぞれステップS401、ステップS402およびステップS403と同様の処理を行う。
【0068】
視聴期限判定部202は、ステップS412またはステップS413において時刻を取得した後、そのコンテンツの視聴期限を確定する(ステップS414)。具体的には、コンテンツ管理情報の視聴期限管理情報303の値が設定されていなかった視聴開始に、CPS時刻サーバ116またはDRM時刻サーバ213から取得した現在日時を設定することにより、そのコンテンツの視聴期限を確定する。
【0069】
当該コンテンツの視聴期限を確定した後、視聴期限判定部202は、再生制御部120によってCPS復号部111に復号動作を指示させ、当該コンテンツの再生を開始させる(ステップS407)。
【0070】
なお、本実施の形態1では、コンテンツ再生機210におけるCPS時刻の参照にはCPS時刻サーバ116からの時刻取得を例として説明したが、CPS端末における時刻取得方法はこれに限らない。例えば放送波に重畳されて送信されてくる時刻を端末の基準時刻としてもよいし、機器内で運針管理する時計を参照していても同じ効果が得られることは言うまでもない。
【0071】
また、本発明の実施の形態1では、視聴期限の判定および確定の都度にDRM時刻サーバ213から時刻を取得し、また、セキュア時計203に時刻情報を格納している。この際に、一度DRM時刻サーバ213に時刻情報を問い合わせ、セキュア時計203の時刻を更新し、時刻を運針しているのならば、その時刻を更新した後の予め定められた期間(例えば、1週間)の間は、DRM時刻サーバ213に対して時刻情報を問い合わせる代わりに、セキュア時計203から取得した時刻を用いるように構成しても構わない。つまり、セキュア時計203の時刻を更新するタイミング(例えば、1週間ごと)の、各更新の間の期間は、セキュア時計203から取得した時刻を用いるようにしてもよい。なお、この場合、前回の更新日時を時刻設定日時204として記憶させておいて、セキュア時計203の更新するタイミングを管理する。
【0072】
ただし、コンテンツ再生機210の装置自体のコストの観点から見ると、視聴期限の判定および確定の都度にDRM時刻サーバ213から時刻を取得することとすれば、セキュア時計203を備える必要が無くなり、部品を削減できるので、コストを低減することができる。
【0073】
また、本実施の形態1では、コンテンツ再生機210において、時刻参照サーバURL200が指定されていないコンテンツについてはセキュア時計114を用い、時刻参照サーバURL200が指定されているコンテンツについてはセキュア時計203を用いることとしたが、時刻参照サーバURL200が指定されていないコンテンツについてもセキュア時計203の時刻を参照するようにしてもよい。このようにすることにより、コンテンツ再生機210にセキュア時計114を設ける必要がなくなる。
【0074】
また、本実施の形態1では、コンテンツ受信機211が蓄積媒体131に蓄積しているコンテンツを再生する際には、セキュア時計134の日時情報を用いて視聴期限の判定を行なうこととしたが、コンテンツ受信機211における視聴期限の判定の際にも、コンテンツ再生機210と同様に、DRM時刻サーバ213から時刻を取得して、その時刻に基づいて視聴期限の判定を行なうようにしてもよい。
【0075】
また、本実施の形態1では、DRMサーバ212から指定される時刻取得先の指定方法として時刻参照サーバURL200を用いたが、時刻取得先の指定はこれに限らない。すなわち、DRM側が指定する時刻参照をコンテンツ再生機210が行うことができればよく、例えば電波時計からの時刻取得や、NTP(Network Time Protocol)からの時刻取得をDRM側から指定しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0076】
また、本実施の形態1では、可換型メディアの例としてSDカード103を用いて説明したが、SDメモリカード以外の可換型メディアにも適用できる。可換型メディアの例 として、SDメモリカード、USBメモリカードなども利用できる。
【0077】
また、本実施の形態1では、DRMで管理される本発明の第2の時刻供給源として、DRMサーバ212とは別のDRM時刻サーバ213を用いることとして説明したが、DRM時刻サーバ213を設けずに、DRMサーバ212がDRMで管理される時刻を供給する機能を備えるようにしてもよい。その場合には、DRMサーバ212がコンテンツ受信機211に供給する時刻参照サーバURL200の指示す先にはDRMサーバ212のURLが設定されることになる。
【0078】
以上説明したように、本発明のコンテンツ受信機およびコンテンツ再生機を用いることにより、コンテンツサーバからダウンロードしたコンテンツの視聴期限がDRMサーバから指定され、これを可換型メディアに書き出す際にCPSシステムの視聴期限に変換した場合においても、もとのDRMシステムが意図した視聴期限をCPS側で遵守することができる。すなわち、DRMで視聴期限を管理されているコンテンツを受信したコンテンツ受信機が、当該コンテンツをCPSで保護された可換型メディア上に書き出した場合でも、この可換型メディア上のコンテンツを再生するコンテンツ再生機は、元来のDRMサーバから正しく時刻を取得して当該コンテンツの視聴期限判定を行うことが可能となり、コンテンツ権利者およびコンテンツ配信を行う事業者の意図するとおりのコンテンツ視聴ライセンスをユーザに販売することが可能となる。
【0079】
なお、コンテンツ受信機211の、視聴期限判定部133や視聴条件変換部206などの機能は、ハードウェアだけで実現するよりも、CPUによりプログラムを実行させてソフトウェアで実現した方が、サーバから受信する視聴条件130のデータ構成やフォーマットの変更などに柔軟に対応できる。また、コンテンツ再生機210の、視聴期限取得部205や視聴期限判定部202などの機能も、ソフトウェアで実現した方がコンテンツ管理情報のデータ構成の変更などに柔軟に対応できる。
【0080】
なお、本発明のプログラムは、上述したコンテンツ書き出し方法の、前記可換型メディアを挿入されたコンテンツ再生機が前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記著作権保護方式で指定された第2の時刻供給源を示す時刻供給源指定情報を前記コンテンツに関連付けて、前記可換型メディアに書き出すステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
【0081】
また、本発明のプログラム記録媒体は、上述したコンテンツ書き出し方法の、前記可換型メディアを挿入されたコンテンツ再生機が前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記著作権保護方式で指定された第2の時刻供給源を示す時刻供給源指定情報を前記コンテンツに関連付けて、前記可換型メディアに書き出すステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを記録したプログラム記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協働して利用されるプログラム記録媒体である。
【0082】
また、本発明のプログラムは、上述した視聴期限判定方法の、前記可換型メディアを挿入されたコンテンツ再生機が前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記時刻供給源指定情報で示される前記第2の時刻供給源に基づいて得た時刻を参照して、前記可換型メディアに記録された前記コンテンツの視聴期限判定を行うステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
【0083】
また、本発明のプログラム記録媒体は、上述した視聴期限判定方法の、前記可換型メディアを挿入されたコンテンツ再生機が前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記時刻供給源指定情報で示される前記第2の時刻供給源に基づいて得た時刻を参照して、前記可換型メディアに記録された前記コンテンツの視聴期限判定を行うステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを記録したプログラム記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協働して利用されるプログラム記録媒体である。
【0084】
また、本発明の上記「前記ステップの動作」とは、前記ステップの全部または一部の動作を意味する。
【0085】
また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な、ROM等の記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0086】
また、本発明のプログラムの一利用形態は、インターネット等の伝送媒体、光・電波等の伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0087】
また、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
【0088】
なお、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明に係るコンテンツ受信機、コンテンツ再生機、コンテンツ再生システム、コンテンツ書き出し方法および視聴期限判定方法等は、著作権保護方式で視聴期限が管理されたコンテンツを可換型メディアに書き出した場合に、その書き出されたコンテンツに対しても、その著作権保護方式で規定される時刻管理の信頼度に応じた視聴期限の管理ができる効果を有し、ネットワーク上のコンテンツサーバから著作権保護されたレンタルコンテンツをダウンロードし、可換型メディアに視聴期限とともに書き出し、コンテンツ再生機で可換型メディア上の視聴期限を判定してコンテンツの再生可否を判断する、コンテンツ受信機、コンテンツ再生機、コンテンツ再生システム、コンテンツ書き出し方法および視聴期限判定方法等として有用である。
【符号の説明】
【0090】
100 コンテンツサーバ
101 DRMサーバ
102 コンテンツ受信機
103 SDカード
104 コンテンツ
105 コンテンツ鍵
107 DRM復号部
108 CPS暗号化部
109 視聴条件変換部
110 CPS視聴期限
111 CPS復号部
112 出力部
113 視聴期限判定部
114 セキュア時計
115 時刻設定日時
116 CPS時刻サーバ
117 CPS時刻
119 コンテンツ再生機
120 再生制御部
121 CPS鍵
130 視聴条件
131 蓄積媒体
132 出力部
133 視聴期限判定部
134 セキュア時計
140 視聴期限取得部
200 時刻参照サーバURL
201 CPS時刻
202 視聴期限判定部
203 セキュア時計
204 時刻設定日時
205 視聴期限取得部
206 視聴条件変換部
210 コンテンツ再生機
211 コンテンツ受信機
212 DRMサーバ
213 DRM時刻サーバ
300 ファイルエントリ
301 コンテンツファイル名
302 コンテンツ属性情報
303 視聴期限管理情報
304 時刻参照先URL

【特許請求の範囲】
【請求項1】
著作権保護方式で視聴期限が管理されるコンテンツをコンテンツサーバから受信し、コンテンツ保護方式で管理される可換型メディアに前記コンテンツを書き出すコンテンツ受信機であって、
前記可換型メディアを挿入されたコンテンツ再生機が前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記著作権保護方式で指定された第2の時刻供給源を示す時刻供給源指定情報を前記コンテンツに関連付けて、前記可換型メディアに書き出す書き出し部を備えた、コンテンツ受信機。
【請求項2】
前記書き出し部は、前記著作権保護方式によって付与される前記コンテンツの視聴期限情報も前記可換型メディアに書き出す、請求項1に記載のコンテンツ受信機。
【請求項3】
前記書き出し部が前記可換型メディアに書き出す前記時刻供給源指定情報は、前記著作権保護方式で管理されるサーバのURLである、請求項1に記載のコンテンツ受信機。
【請求項4】
前記コンテンツの視聴期限情報が前記コンテンツの視聴可能な時間の長さである場合には、前記コンテンツの視聴期限情報を前記コンテンツの視聴可能な期限日時に変換する視聴条件変換部を備え、
前記書き出し部は、前記視聴条件変換部により変換された視聴期限情報を前記可換型メディアに書き出す、請求項2に記載のコンテンツ受信機。
【請求項5】
コンテンツ保護方式で管理される可換型メディアに記録されたコンテンツを再生するコンテンツ再生機であって、
著作権保護方式で視聴期限が管理されるコンテンツに関連して前記著作権保護方式で指定された、第2の時刻供給源を示す時刻供給源指定情報が前記可換型メディアに記録されている場合には、前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記時刻供給源指定情報で示される前記第2の時刻供給源に基づいて得た時刻を参照して、前記可換型メディアに記録された前記コンテンツの視聴期限判定を行う視聴期限判定部を備えた、コンテンツ再生機。
【請求項6】
前記視聴期限判定部が参照する前記コンテンツ保護方式の前記第1の時刻供給源は、前記コンテンツ保護方式が運用し、複数のコンテンツ再生機を対象にネットワーク経由で時刻情報を供給する前記コンテンツ保護方式の時刻サーバである、請求項5に記載のコンテンツ再生機。
【請求項7】
さらに、ユーザから変更のできないセキュアクロックを用いて時刻を運針管理するセキュア時計部を備え、
前記視聴期限判定部は、前記コンテンツ保護方式の前記第1の時刻供給源として前記セキュア時計部から取得した時刻情報を用いて、前記コンテンツの視聴期限判定を行う、請求項5に記載のコンテンツ再生機。
【請求項8】
前記時刻供給源指定情報で示される前記第2の時刻供給源は、前記コンテンツを前記可換型メディアに書き込んだコンテンツ受信機が前記コンテンツを受信する際に使用した、前記著作権保護方式で管理されるサーバであり、
前記視聴期限判定部は、前記サーバから取得した時刻情報を用いて、前記コンテンツの視聴期限判定を行う、請求項5に記載のコンテンツ再生機。
【請求項9】
さらに、前記時刻供給源指定情報で示される前記第2の時刻供給源から取得した時刻情報によって更新され、時刻を運針管理する機器内時刻供給源を備え、
前記視聴期限判定部は、前記更新の間の期間は、前記機器内時刻供給源から取得した時刻情報を、前記可換型メディアに記録された前記コンテンツの視聴期限判定に用いる、請求項5に記載のコンテンツ再生機。
【請求項10】
前記視聴期限判定部は、前記視聴期限の超過判定をする前に、その視聴期限が未確定タイプである場合、確定する必要があるので、前記可換型メディアに記録されている前記時刻供給源指定情報に基づいて視聴期限を確定する、請求項5に記載のコンテンツ再生機。
【請求項11】
前記未確定タイプの視聴期限は、前記コンテンツを視聴可能な時間の長さが前記著作権保護方式によって付与されたものであり、
前記視聴期限判定部は、前記時刻供給源指定情報で指定された前記第2の時刻供給源から取得した時刻を基に、現在時刻を視聴可能な開始時刻とし、前記未確定タイプの視聴期限を確定する、請求項10に記載のコンテンツ再生機。
【請求項12】
著作権保護方式で視聴期限が管理されるコンテンツを送信するコンテンツサーバと、前記コンテンツサーバから前記コンテンツを受信してコンテンツ保護方式で管理される可換型メディアに書き出すコンテンツ受信機と、前記可換型メディアに記録された前記コンテンツを再生するコンテンツ再生機と、を備えたコンテンツ再生システムであって、
前記コンテンツ受信機は、
前記著作権保護方式で指定された第2の時刻供給源を示す時刻供給源指定情報を前記コンテンツに関連付けて前記可換型メディアに書き出す書き出し部を有し、
前記コンテンツ再生機は、
前記時刻供給源指定情報が前記可換型メディアに記録されている場合には、前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記時刻供給源指定情報で示される前記第2の時刻供給源に基づいて得た時刻を参照して、前記可換型メディアに記録された前記コンテンツの視聴期限判定を行う視聴期限判定部を有する、コンテンツ再生システム。
【請求項13】
著作権保護方式で視聴期限が管理されるコンテンツをコンテンツサーバから受信し、コンテンツ保護方式で管理される可換型メディアに前記コンテンツを書き出すコンテンツ受信機における、コンテンツ書き出し方法であって、
前記可換型メディアを挿入されたコンテンツ再生機が前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記著作権保護方式で指定された第2の時刻供給源を示す時刻供給源指定情報を前記コンテンツに関連付けて、前記可換型メディアに書き出す、コンテンツ書き出し方法。
【請求項14】
コンテンツ保護方式で管理される可換型メディアに記録されたコンテンツを再生するコンテンツ再生機における視聴期限判定方法であって、
著作権保護方式で視聴期限が管理されるコンテンツに関連して前記著作権保護方式で指定された、第2の時刻供給源を示す時刻供給源指定情報が前記可換型メディアに記録されている場合には、
前記可換型メディアを挿入されたコンテンツ再生機が前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記時刻供給源指定情報で示される前記第2の時刻供給源に基づいて得た時刻を参照して、前記可換型メディアに記録された前記コンテンツの視聴期限判定を行う、視聴期限判定方法。
【請求項15】
請求項13に記載のコンテンツ書き出し方法の、前記可換型メディアを挿入されたコンテンツ再生機が前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記著作権保護方式で指定された第2の時刻供給源を示す時刻供給源指定情報を前記コンテンツに関連付けて、前記可換型メディアに書き出すステップをコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項16】
請求項14に記載の視聴期限判定方法の、前記可換型メディアを挿入されたコンテンツ再生機が前記コンテンツ保護方式で視聴期限を判定する際に用いる現在時刻を特定するために参照する前記コンテンツ保護方式の第1の時刻供給源の代わりとして、前記時刻供給源指定情報で示される前記第2の時刻供給源に基づいて得た時刻を参照して、前記可換型メディアに記録された前記コンテンツの視聴期限判定を行うステップをコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項17】
請求項15または16に記載のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−81764(P2011−81764A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−66659(P2010−66659)
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】