説明

コンテンツ管理技術の連動のためのコンテンツ伝達方法及び記録媒体

DRM技術の連動システムは、搬出装置及び搬入装置を含む。搬出装置は、第1DRM装置のDRM技術が適用されたコンテンツに対してDRM技術を解除してコンテンツストリームを生成し、コンテンツストリームから複数のパケットを生成して、複数のパケットを搬入装置に伝送する。搬入装置は、搬出装置から複数のパケットを受信し、複数のパケットからコンテンツストリームを生成して、コンテンツストリームに第2DRM装置のDRM技術を適用して第2DRM装置に提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ管理技術の連動のためのコンテンツ伝達方法及び記録媒体に関するものである。
【0002】
本発明は、情報通信部及び情報通信研究振興院のIT成長動力技術開発事業の一環として行われた研究から導き出されたものである[課題管理番号:2007−S−017−01、課題名:使用者中心のコンテンツ保護流通技術の開発]。
【背景技術】
【0003】
デジタル著作物管理(Digital Rights Management、DRM)技術は、著作権のあるデジタルコンテンツの違法な流通を防止して著作権を保護し、デジタルコンテンツの安全な流通を活性化するための技術である。DRMシステムを構築するために、暗号化技術、復号化技術、課金、使用権限、公開キー基盤構造(Public Key Infrastructure、PKI)技術などが活用される。
【0004】
しかし、多様なDRM技術が普及されるのに伴って、コンテンツや端末器ごとに採択されたDRM技術が互いに相異して、使用者が合法的に獲得したコンテンツを自身の端末器で利用することができない場合があるなどの問題がある。DRM技術によって要求される端末器環境が相異して、DRMシステム搭載のための技術的制約も多いため、端末器ごとに多種のDRMクライアントを全て設置することは現実的に不可能である。そのため、使用者の便宜及び権益のためには、DRMシステム間の相互連動や互換性保障のための技術が必要である。
【0005】
従来のDRM連動技術として、連動の対象となるDRMシステム間でDRM技術を公開することによって連動を行う方法がある。しかし、DRM技術が解除された著作物は複製、流通が容易である特徴があるため、DRM技術の公開は不適切である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が目的とする技術的課題は、異なるDRMシステム間でDRM技術を公開せずにDRM連動を可能にするシステム及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施例による第1コンテンツ管理装置が出力するコンテンツを第2コンテンツ管理装置の搬入装置に伝達する方法は、第1コンテンツ管理装置のコンテンツ管理技術が適用されたコンテンツに対して前記コンテンツ管理技術を解除してコンテンツストリームを生成する段階と、前記コンテンツストリームから複数のパケットを生成する段階と、前記複数のパケットを前記搬入装置に伝送する段階とを含む。
【0008】
この時、前記方法は、前記搬入装置と交渉して交渉結果を得る段階をさらに含み、前記複数のパケットを生成する段階は、前記交渉結果に応じて前記複数のパケットを生成する段階を含むことができる。
【0009】
また、この時、前記交渉結果に応じて前記複数のパケットを生成する段階は、前記交渉結果に応じて前記コンテンツストリームを前記搬入装置に提供する形式に変換して、変換されたコンテンツストリームを生成する段階と、前記変換されたコンテンツストリームから前記複数のパケットを生成する段階とを含むことができる。
【0010】
本発明の一実施例による第1コンテンツ管理装置が出力するコンテンツを第2コンテンツ管理装置の搬入装置に伝達する方法を少なくとも一つの処理機が実行するようにするプログラムを記録したコンピュータで読み取ることができる媒体において、前記方法は、第1コンテンツ管理技術が適用されたコンテンツに対して前記第1コンテンツ管理技術を解除してコンテンツストリーム、権限情報ストリーム、属性情報(metadata)ストリームを生成する段階と、前記コンテンツストリームから複数のコンテンツパケットを生成する段階と、前記権限情報ストリームから複数の権限情報パケットを生成する段階と、前記属性情報ストリームから複数の属性情報パケットを生成する段階と、前記複数のコンテンツパケット、前記複数の権限情報パケット、及び前記複数の属性情報パケットを前記搬入装置に伝送する段階とを含む。
【0011】
本発明の一実施例による第1コンテンツ管理装置の搬出装置が出力するコンテンツを第2コンテンツ管理装置に伝達する方法は、前記搬出装置から複数のパケットを受信する段階と、前記複数のパケットからコンテンツストリームを生成する段階と、前記コンテンツストリームに前記第2コンテンツ管理装置のコンテンツ管理技術を適用して前記第2コンテンツ管理装置に提供する段階とを含む。
【0012】
本発明の一実施例による第1コンテンツ管理装置の搬出装置が出力するコンテンツを第2コンテンツ管理装置に伝達する方法を少なくとも一つの処理機が実行するようにするプログラムを記録したコンピュータで読み取ることができる媒体において、前記方法は、前記搬出装置から複数のパケットを受信する段階と、前記複数のパケットを複数のコンテンツパケット、複数の権限情報パケット、複数の属性情報パケットに分類する段階と、前記複数のコンテンツパケットからコンテンツストリームを生成する段階と、前記複数の権限情報パケットから権限情報ストリームを生成する段階と、前記複数の属性情報パケットから属性情報ストリームを生成する段階と、前記コンテンツストリーム、前記権限情報ストリーム、前記属性情報ストリームに前記第2コンテンツ管理装置のコンテンツ管理技術を適用して前記第2コンテンツ管理装置に提供する段階とを含む。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施例によれば、中間データの交換によってDRM技術の連動を行うので、異なるDRMシステム間でDRM技術を公開する必要がない。また、異なるDRMシステム間の交渉によって中間データの形式を決定するので、DRM技術の連動のための目的のDRM技術を変更する必要がなく、複数のDRM技術間のN−to−N連動が可能である。そして、交換する中間データとしてファイルでなくパケットを利用するので、ダウンロード型コンテンツだけでなくストリーミング型コンテンツへの適用も容易になる。さらには、交換する中間データとしてパケットを利用するので、送信エラーによる再伝送の負担が減り、コンテンツのリアルタイムサービスが容易になる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施例によるDRM技術の連動システムを示した図である。
【図2】本発明の実施例による搬出装置のブロック図である。
【図3】本発明の実施例による搬入装置のブロック図である。
【図4】本発明の実施例によるコンテンツ搬出方法を示したフローチャートである。
【図5】本発明の実施例によるコンテンツ搬入方法を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施例について、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明は多様な相違した形態で具現され、ここで説明する実施例に限られない。そして、図面においては、本発明を明確に説明するために、説明に不要な部分は省略し、明細書全体を通して類似した部分については、類似した図面符号を付けた。
【0016】
明細書全体で、ある部分がある構成要素を「含む」とする場合、これは特に反対になる記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…器」、「モジュール」などの用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアやソフトウェア、またはハードウェア及びソフトウェアの結合によって具現される。
【0017】
次に、図1乃至図3を参照して、本発明の実施例によるDRM技術の連動システムを説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施例によるDRM技術の連動システムを示した図であり、図2は、本発明の実施例による搬出装置のブロック図であり、図3は、本発明の実施例による搬入装置のブロック図である。
【0019】
図1に示されているように、本発明の実施例によるDRM技術の連動システムは、第1DRM装置100、搬出装置(exporter)200、搬入装置(importer)300、第2DRM装置400を含む。
【0020】
第1DRM装置100は、第1DRMが適用されたコンテンツを出力する。
搬出装置200は、第1DRM装置100から第1DRMが適用されたコンテンツを受信して搬入装置300と交渉を行い、交渉結果に応じて第1DRMが適用されたコンテンツを複数のパケットに変換して、搬入装置300に提供する。図1に示されているように、搬出装置200は、交渉器210、DRM解除器220、変換器230、パケット化器240、暗号化器250、伝送器260を含む。
【0021】
図2に示されているように、交渉器210は、連動交渉器212及び認証器211を含む。変換器230は、コンテンツ変換器231、権限情報変換器232、属性情報変換器233を含み、パケット化器240は、コンテンツパケット化器241、権限情報パケット化器242、及び属性情報パケット化器243を含む。暗号化器250は、コンテンツ暗号化器251、権限情報暗号化器252、属性情報暗号化器253を含み、伝送器260は、パケットミキサー261及びパケット伝送器262を含む。
【0022】
搬入装置300は、搬出装置200から複数のパケットを受信して、第2DRMが適用されたコンテンツを生成して第2DRM装置400に提供する。図1に示されているように、搬入装置300は、交渉器310、受信器320、復号化器330、アンパケット化器340、変換器350、DRM適用器360を含む。
【0023】
図3に示されているように、交渉器310は、連動交渉器312及び認証器311を含み、受信器320は、パケット受信器321及びパケット分類器322を含む。復号化器330は、コンテンツ復号化器331、権限情報復号化器332、属性情報復号化器333を含み、アンパケット化器340は、コンテンツアンパケット化器341、権限情報アンパケット化器342、属性情報アンパケット化器343を含む。変換器350は、コンテンツ変換器351、権限情報変換器352、属性情報変換器353を含む。
次に、図4を参照して、本発明の実施例による搬出装置200の動作を説明する。
【0024】
図4は、本発明の実施例によるコンテンツ搬出方法を示したフローチャートである。
まず、認証器211は、搬入装置300の認証器311と相互認証を行う(S101)。
【0025】
認証が正常に完了されれば(S103)、連動交渉器212は、搬入装置300の連動交渉器312と交渉を行う(S105)。この時、連動交渉器212は、搬入装置300に提供するコンテンツストリームの解像度、コーデック、圧縮率、搬入装置300に提供する権限情報ストリームの技術言語、搬入装置300に提供する属性情報ストリームの技術言語について交渉を行うことができる。また、連動交渉器212は、搬入装置300に提供するパケットの大きさ、暗号化方法、伝送順序について交渉を行うことができる。
【0026】
DRM解除器220は、第1DRMが適用されたコンテンツに対して第1DRMを解除してアンパッケージング(unpackaging)して、コンテンツストリーム、使用者に対する利用権限が含まれた権限情報ストリーム、付加情報が含まれた属性情報(metadata)ストリームを生成して出力する(S107)。
【0027】
次に、変換器230は、コンテンツストリーム、権限情報ストリーム、属性情報ストリームを搬入装置300に伝達する形式に各々変換して、変換されたコンテンツストリーム、変換された権限情報ストリーム、及び変換された属性情報ストリームを生成する(S109)。
【0028】
具体的に、コンテンツ変換器231は、DRM解除器220からコンテンツストリームを受信して、受信したコンテンツストリームを搬入装置300に伝達する形式に変換する。この時、コンテンツ変換器231は、コンテンツストリームを連動交渉器212の交渉結果に応じた形式に変換することができる。つまり、コンテンツ変換器231は、連動交渉器212の交渉結果に応じた解像度、コーデック、圧縮率などにコンテンツストリームを変換して、変換されたコンテンツストリームを生成して出力することができる。一方、交渉の結果、搬出装置200及び搬入装置300が互いに同一なフォーマットのコンテンツストリームを利用する場合には、コンテンツ変換器231が変換を行わなくてもよい。
【0029】
権限情報変換器232は、DRM解除器220から権限情報ストリームを受信して、受信した権限情報ストリームを搬入装置300に伝達する形式に変換する。この時、権限情報変換器232は、権限情報ストリームを連動交渉器212の交渉結果に応じた形式に変換することができる。つまり、権限情報変換器232は、第1DRMの技術言語で作成された権限情報ストリームを連動交渉器212の交渉結果に応じた技術言語に変換して、変換された権限情報ストリームを生成して出力することができる。一方、交渉の結果、搬出装置200及び搬入装置300が互いに同一な技術言語を利用する場合には、権限情報変換器232が変換を行わなくてもよい。
【0030】
属性情報変換器233は、DRM解除器220から属性情報ストリームを受信して、受信した属性情報ストリームを搬入装置300に伝達する形式に変換する。この時、属性情報変換器233は、属性情報ストリームを連動交渉器212の交渉結果に応じた形式に変換することができる。つまり、属性情報変換器233は、第1DRMの技術言語で作成された属性情報ストリームを連動交渉器212の交渉結果に応じた技術言語に変換して、変換された属性情報ストリームを生成して出力することができる。一方、交渉の結果、搬出装置200及び搬入装置300が互いに同一な技術言語を利用する場合には、属性情報変換器232が変換を行わなくてもよい。
【0031】
次に、パケット化器240は、変換されたコンテンツストリーム、変換された権限情報ストリーム、及び変換された属性情報ストリームを複数のパケットに分割して出力する(S111)。この時、パケット化器240は、連動交渉器212の交渉結果に応じた大きさの複数のパケットを出力することができる。各々のパケットは、ヘッダ及びペイロード(payload)を含む。ヘッダは、当該パケットがコンテンツパケットであるか、権限情報パケットであるか、または属性情報パケットであるかを示すパケットタイプ情報を含む。ペイロードには、パケットタイプ情報に相当するデータが分割されて記録される。
【0032】
具体的に、コンテンツパケット化器241は、コンテンツ変換器231から変換されたコンテンツストリームを受信して、複数のコンテンツパケットに分割する。この時、コンテンツパケット化器241は、変換されたコンテンツストリームを連動交渉器212の交渉結果に応じた大きさの複数のコンテンツパケットに分割することができる。
【0033】
権限情報パケット化器242は、権限情報変換器232から変換された権限情報ストリームを受信して、複数の権限情報パケットに分割する。この時、権限情報パケット化器242は、変換された権限情報ストリームを連動交渉器212の交渉結果に応じた大きさの複数の権限情報パケットに分割することができる。
【0034】
属性情報パケット化器243は、属性情報変換器232から変換された属性情報ストリームを受信して、複数の属性情報パケットに分割する。この時、属性情報パケット化器243は、変換された属性情報ストリームを連動交渉器212の交渉結果に応じた大きさの複数の属性情報パケットに分割することができる。
【0035】
暗号化器250は、パケットの伝送過程でコンテンツが違法に奪取されるのを防止するために、パケット化器240が出力する複数のパケットを暗号化して、複数の暗号化されたパケットを出力する(S113)。パケットの伝送過程でコンテンツが違法に奪取される恐れのない状況では、暗号化器250が暗号化を行わなかったり、省略されてもよい。
【0036】
具体的に、コンテンツ暗号化器251は、複数のコンテンツパケットを暗号化して、複数の暗号化されたコンテンツパケットを生成して出力する。この時、コンテンツ暗号化器251は、連動交渉器212の交渉結果に応じた暗号化方法によって複数のコンテンツパケットを暗号化することができる。
【0037】
権限情報暗号化器252は、複数の権限情報パケットを暗号化して、複数の暗号化された権限情報パケットを生成して出力する。この時、権限情報暗号化器252は、連動交渉器212の交渉結果に応じた暗号化方法によって複数の権限情報パケットを暗号化することができる。
【0038】
属性情報暗号化器253は、複数の属性情報パケットを暗号化して、複数の暗号化された属性情報パケットを生成して出力する。この時、属性情報暗号化器253は、連動交渉器212の交渉結果に応じた暗号化方法によって複数の属性情報パケットを暗号化することができる。
【0039】
パケットミキサー261は、複数の暗号化されたコンテンツパケット、複数の権限情報パケット、複数の属性情報パケットを再配列して出力する(S115)。この時、パケットミキサー261は、連動交渉器212の交渉結果に応じたパケット伝送順序に従ってパケットを再配列することができる。
【0040】
パケット伝送器262は、パケットミキサー261が出力する再配列されたパケットを搬入装置300に伝送する(S117)。
【0041】
次に、図5を参照して、本発明の実施例による搬入装置300の動作を説明する。
図5は、本発明の実施例によるコンテンツ搬入方法を示したフローチャートである。
まず、認証器311は、搬出装置200の認証器211と相互認証を行う(S201)。
【0042】
認証が正常に完了されれば(S203)、連動交渉器312は、搬出装置200の連動交渉器212と交渉を行う(S205)。この時、連動交渉器312は、搬出装置200から受信するコンテンツストリームの解像度、コーデック、圧縮率、搬出装置200から受信する権限情報ストリームの技術言語、搬出装置200から受信する属性情報ストリームの技術言語について交渉を行うことができる。また、連動交渉器212は、搬出装置200から受信するパケットの大きさ、暗号化方法、伝送順序について交渉を行うことができる。
【0043】
パケット受信器321は、搬出装置200のパケット伝送器262が伝送する複数のパケットを受信する(S207)。
【0044】
パケット分類器322は、パケット受信器321が受信した複数のパケットを複数のコンテンツパケット、複数の権限情報パケット、複数の属性情報パケットに分類して出力する(S209)。この時、パケット分類器322は、パケットヘッダのパケットタイプ情報によってパケットを分類する。
【0045】
復号化器330は、パケット分類器322が出力する複数のパケットを復号して、複数の復号化されたパケットを生成して出力する(S211)。この時、復号化器330は、連動交渉器312の交渉結果に応じた暗号化方法によって複数のパケットを復号することができる。パケットの伝送過程でコンテンツが違法に奪取される恐れのない状況でパケットが暗号化されていなければ、復号化器330が復号を行わなかったり、省略されてもよい。
【0046】
具体的に、コンテンツ復号化器331は、パケット分類器322が出力する複数のコンテンツパケットを復号して、複数の復号化されたコンテンツパケットを生成して出力する。この時、コンテンツ復号化器331は、連動交渉器312の交渉結果に応じた暗号化方法によって複数のコンテンツパケットを復号することができる。
【0047】
権限情報復号化器332は、パケット分類器322が出力する複数の権限情報パケットを復号して、複数の復号化された権限情報パケットを生成して出力する。この時、権限情報復号化器332は、連動交渉器312の交渉結果に応じた暗号化方法によって複数の権限情報パケットを復号することができる。
【0048】
属性情報復号化器333は、パケット分類器322が出力する複数の属性情報パケットを復号して、複数の復号化された属性情報パケットを生成して出力する。この時、属性情報復号化器333は、連動交渉器312の交渉結果に応じた暗号化方法によって複数の属性情報パケットを復号することができる。
【0049】
アンパケット化器340は、複数の復号化されたコンテンツパケット、複数の復号化された権限情報パケット、複数の復号化された属性情報パケットを順序に従って処理して、コンテンツストリーム、権限情報ストリーム、属性情報ストリームを復元する(S213)。
【0050】
具体的に、コンテンツアンパケット化器341は、複数の復号化されたコンテンツパケットを利用してコンテンツストリームを復元する。
【0051】
権限情報アンパケット化器342は、複数の復号化された権限情報パケットを利用して権限情報ストリームを復元する。
【0052】
属性情報アンパケット化器343は、複数の復号化された属性情報パケットを利用して属性情報ストリームを復元する。
【0053】
変換器350は、復元されたコンテンツストリーム、復元された権限情報ストリーム、及び復元された属性情報ストリームを第2DRM装置400が認識できる形態に変換する(S215)。
【0054】
具体的に、コンテンツ変換器351は、第2DRM装置400のための解像度、コーデック、圧縮率などにコンテンツストリームを変換して、変換されたコンテンツストリームを生成して出力する。
【0055】
権限情報変換器352は、復元された権限情報ストリームを第2DRMの技術言語に変換して、変換された権限情報ストリームを生成して出力する。
【0056】
属性情報変換器353は、復元された属性情報ストリームを第2DRMの技術言語に変換して、変換された属性情報ストリームを生成して出力する。
【0057】
DRM適用器360は、変換されたコンテンツストリーム、変換された権限情報ストリーム、変換された属性情報ストリームに第2DRMを適用して、第2DRMが適用されたコンテンツを生成して第2DRM装置400に提供する(S217)。
【0058】
以上で説明した本発明の実施例は、装置及び方法によってのみ具現されるものではなく、本発明の実施例の構成に対応する機能を実現するプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体によっても具現され、このような具現は、前述の実施例の記載によって本発明が属する技術分野の当業者であれば容易に実現することができる。
【0059】
以上で、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の多様な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0060】
100 第1DRM装置
200 搬出装置
210 交渉器
211、311 認証器
212、312 連動交渉器
220 DRM解除器
230 変換器
231 コンテンツ変換器
232 権限情報変換器
233 属性情報変換器
240 パケット化器
241 コンテンツパケット化器
242 権限情報パケット化器
243 属性情報パケット化器
250 暗号化器
251 コンテンツ暗号化器
252 権限情報暗号化器
253 属性情報暗号化器
260 伝送器
261 パケットミキサー
262 パケット伝送器
300 搬入装置
310 交渉器
320 受信器
321 パケット受信器
322 パケット分類器
330 復号化器
331 コンテンツ復号化器
332 権限情報復号化器
333 属性情報復号化器
340 アンパケット化器
341 コンテンツアンパケット化器
342 権限情報アンパケット化器
343 属性情報アンパケット化器
350 変換器
351 コンテンツ変換器
352 権限情報変換器
353 属性情報変換器
360 DRM適用器
400 第2DRM装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コンテンツ管理装置が出力するコンテンツを第2コンテンツ管理装置の搬入装置に伝達する方法において、
第1コンテンツ管理装置のコンテンツ管理技術が適用されたコンテンツに対して前記コンテンツ管理技術を解除してコンテンツストリームを生成する段階;
前記コンテンツストリームから複数のパケットを生成する段階;
前記複数のパケットを前記搬入装置に伝送する段階;
を含む方法。
【請求項2】
前記搬入装置と交渉して交渉結果を得る段階をさらに含み、
前記複数のパケットを生成する段階は、
前記交渉結果に応じて前記複数のパケットを生成する段階を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記交渉結果に応じて前記複数のパケットを生成する段階は、
前記交渉結果に応じて前記コンテンツストリームを前記搬入装置に提供する形式に変換して、変換されたコンテンツストリームを生成する段階;
前記変換されたコンテンツストリームから前記複数のパケットを生成する段階;
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記交渉結果はパケットの大きさを含み、
前記変換されたコンテンツストリームから前記複数のパケットを生成する段階は、
前記変換されたコンテンツストリームから前記パケットの大きさの前記複数のパケットを生成する段階を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記交渉結果は暗号化方法を含み、
前記交渉結果に応じて前記複数のパケットを生成する段階は、
前記暗号化方法によって前記複数のパケットを暗号化する段階をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
第1コンテンツ管理装置が出力するコンテンツを第2コンテンツ管理装置の搬入装置に伝達する方法を少なくとも一つの処理機が実行するようにするプログラムを記録したコンピュータで読み取ることができる媒体において、
前記方法は、
第1コンテンツ管理技術が適用されたコンテンツに対して前記第1コンテンツ管理技術を解除してコンテンツストリーム、権限情報ストリーム、属性情報ストリームを生成する段階;
前記コンテンツストリームから複数のコンテンツパケットを生成する段階;
前記権限情報ストリームから複数の権限情報パケットを生成する段階;
前記属性情報ストリームから複数の属性情報パケットを生成する段階;
前記複数のコンテンツパケット、前記複数の権限情報パケット、及び前記複数の属性情報パケットを前記搬入装置に伝送する段階;
を含む媒体。
【請求項7】
前記方法は、
前記搬入装置と交渉して交渉結果を得る段階をさらに含み、
前記複数のコンテンツパケットを生成する段階は、
前記交渉結果に応じて前記複数のコンテンツパケットを生成する段階を含み、
前記複数の権限情報パケットを生成する段階は、
前記交渉結果に応じて前記複数の権限情報パケットを生成する段階を含み、
前記複数の属性情報パケットを生成する段階は、
前記交渉結果に応じて前記複数の属性情報パケットを生成する段階を含む、請求項6に記載の媒体。
【請求項8】
前記交渉結果に応じて前記複数のコンテンツパケットを生成する段階は、
前記交渉結果の解像度、コーデック、圧縮率に前記コンテンツストリームを変換して、変換されたコンテンツストリームを生成する段階;
前記変換されたコンテンツストリームから前記交渉結果のパケットの大きさの複数のコンテンツパケットを生成する段階;
前記交渉結果の暗号化方法によって前記複数のコンテンツパケットを暗号化する段階;
を含む、請求項7に記載の媒体。
【請求項9】
前記交渉結果に応じて前記複数の権限情報パケットを生成する段階は、
前記交渉結果の技術言語に前記権限情報ストリームを変換して、変換された権限情報ストリームを生成する段階;
前記変換された権限情報ストリームから前記交渉結果のパケットの大きさの複数の権限情報パケットを生成する段階;
前記交渉結果の暗号化方法によって前記複数の権限情報パケットを暗号化する段階;
を含む、請求項7に記載の媒体。
【請求項10】
前記交渉結果に応じて前記複数の属性情報パケットを生成する段階は、
前記交渉結果の技術言語に前記属性情報ストリームを変換して、変換された属性情報ストリームを生成する段階;
前記変換された属性情報ストリームから前記交渉結果のパケットの大きさの複数の属性情報パケットを生成する段階;
前記交渉結果の暗号化方法によって前記複数の属性情報パケットを暗号化する段階;
を含む、請求項7に記載の媒体。
【請求項11】
前記搬入装置に伝送する段階は、
前記交渉結果のパケット伝送順序に従って前記複数のコンテンツパケット、前記複数の権限情報パケット、及び前記複数の属性情報パケットを再配列して、再配列されたパケットを出力する段階;
前記再配列されたパケットを前記搬入装置に伝送する段階;
を含む、請求項7に記載の媒体。
【請求項12】
第1コンテンツ管理装置の搬出装置が出力するコンテンツを第2コンテンツ管理装置に伝達する方法において、
前記搬出装置から複数のパケットを受信する段階;
前記複数のパケットからコンテンツストリームを生成する段階;
前記コンテンツストリームに前記第2コンテンツ管理装置のコンテンツ管理技術を適用して前記第2コンテンツ管理装置に提供する段階;
を含む方法。
【請求項13】
前記コンテンツストリームを生成する段階は、
前記コンテンツストリームを前記第2コンテンツ管理装置のための形式に変換する段階を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記搬出装置とパケットの暗号化方法に対して交渉する段階をさらに含み、
前記コンテンツストリームを生成する段階は、
前記複数のパケットを前記暗号化方法に対応する復号方法によって復号する段階をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
第1コンテンツ管理装置の搬出装置が出力するコンテンツを第2コンテンツ管理装置に伝達する方法を少なくとも一つの処理機が実行するようにするプログラムを記録したコンピュータで読み取ることができる媒体において、
前記方法は、
前記搬出装置から複数のパケットを受信する段階;
前記複数のパケットを複数のコンテンツパケット、複数の権限情報パケット、複数の属性情報パケットに分類する段階;
前記複数のコンテンツパケットからコンテンツストリームを生成する段階;
前記複数の権限情報パケットから権限情報ストリームを生成する段階;
前記複数の属性情報パケットから属性情報ストリームを生成する段階;
前記コンテンツストリーム、前記権限情報ストリーム、前記属性情報ストリームに前記第2コンテンツ管理装置のコンテンツ管理技術を適用して前記第2コンテンツ管理装置に提供する段階;
を含む媒体。
【請求項16】
前記方法は、
前記搬出装置とパケットの暗号化方法に対して交渉する段階をさらに含み、
前記コンテンツストリームを生成する段階は、
前記複数のコンテンツパケットを前記暗号化方法に対応する復号方法によって復号する段階;及び
前記コンテンツストリームを前記第2コンテンツ管理装置のための形式に変換する段階;を含む、請求項15に記載の媒体。
【請求項17】
前記方法は、
前記搬出装置とパケットの暗号化方法に対して交渉する段階をさらに含み、
前記権限情報ストリームを生成する段階は、
前記複数の権限情報パケットを前記暗号化方法に対応する復号方法によって復号する段階;及び
前記権限情報ストリームを前記第2コンテンツ管理装置のための形式に変換する段階;を含む、請求項15に記載の媒体。
【請求項18】
前記方法は、
前記搬出装置とパケットの暗号化方法に対して交渉する段階をさらに含み、
前記属性情報ストリームを生成する段階は、
前記複数の属性情報パケットを前記暗号化方法に対応する復号方法によって復号する段階;及び
前記属性情報ストリームを前記第2コンテンツ管理装置のための形式に変換する段階;を含む、請求項15に記載の媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−537304(P2010−537304A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−521761(P2010−521761)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際出願番号】PCT/KR2007/006705
【国際公開番号】WO2009/025424
【国際公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 
【出願人】(596180076)韓國電子通信研究院 (733)
【氏名又は名称原語表記】Electronics and Telecommunications Research Institute
【住所又は居所原語表記】161 Kajong−dong, Yusong−gu, Taejon korea
【Fターム(参考)】