説明

コンテンツ管理方法及び装置

【課題】 コンテンツ管理方法及び装置を提供する。
【解決手段】 放送事業者から受信された放送信号を復元するステップと、復元された放送信号に含まれたコンテンツを識別できるコンテンツ識別子及び所定の認証情報を放送事業者に伝送するステップと、放送事業者からコンテンツ識別子に対応するコンテンツキーを備えるコンテンツ管理情報を受信するステップと、コンテンツキーを使用してコンテンツを暗号化するステップと、暗号化されたコンテンツをコンテンツ保存装置に保存するステップと、を含むコンテンツ管理方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンテンツ管理に係り、さらに詳細には、放送信号を通じて受信されたコンテンツを保存して再生するためのコンテンツ管理方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の放送システムは、アナログ方式からデジタル方式に転換されており、デジタル放送環境下でデジタルマルチメディアサービスが順次増加しつついる。これにより、サービス提供者の利益及び消費者の権利を効率的に保護して管理するための技術も活発に研究されている。
【0003】
特に、デジタルデータは、大量のコピーが容易で速くて、広範囲な伝送及び配布が可能である。コピーされたデジタルデータは原本と同等な質を保持し、編集及び合成などのための柔軟性がとても高いことが特徴である。
【0004】
また最近衛星通信、ネットワークなど伝送技術の急激な発達につれて音楽、映像、ビデオなど多様なサービスを提供することは、サービスユーザには便利かつ有効であるが、一方にサービス提供者の権利を保護するには不安定な要素を含む。これは、大部分の著作物がデジタル化されており、大容量、高性能の汎用パソコンが開発されてマルチメディアコンテンツを容易にコピー、編集、配布できるためである。したがって、マルチメディア著作物の著作権を保護するための研究が必須に要求されている。
【0005】
デジタル放送の特徴は、多チャンネル化、高品質化、そして多機能化に要約される。特に、多重化技術の発展につれて映像、音声、データなどを内容及び大きさに関係なく同時に縛って伝送可能であり、モデムを通じたリターンチャンネルが形成されて対話形サービスが可能である。これにより、デジタルデータ放送は既存アナログ放送の限界を克服して付加価値の高いマルチメディアサービスを視聴者に提供できる。しかし、デジタルデータの統合放送において、送信側と受信側との間に相互保安性が確立されない場合、放送の商業的構造が崩れるようになる。そして、放送事業者は、多チャンネル及び全文チャンネルの活性化により既存広告輸入に依存したサービスから逸脱して加入者に良質の放送サービスを提供し、これらから聴視料を徴収する、すなわち、時間当り支払い(pay−per−time)及びコンテンツ当り支払い(pay−per−view)などの有料放送サービスを提供しようとし、また送出された多様なマルチメディアデータが保護されて正当な受信権限のある認証された加入者のみ受信できることを希望するが、このような問題を解決するために開発されたものがいわゆる制限受信システム(Conditional Access System、CAS)である。
【0006】
このような制限受信システムを通じて放送信号別にセットトップボックスのユーザ認証を行って、認証された信号のみユーザに示すことによって放送別有料課金政策をなすことができる。ユーザは、所定の料金を納付した場合にそれによって一定時間または一定コンテンツに対する視聴権利を持つ。もし、一定権利が満了する場合には、ユーザはこれ以上該当放送を視聴できず、別途に料金を納付して初めて再び視聴権利を持つことができる。
【0007】
しかし、ユーザの多様な要求に応じて代価を支払った有料コンテンツをユーザのコンテンツ保存装置に保存させ、再生させることができる技術が必要となっている。これにより、有料コンテンツに対する保安を維持できるコンテンツ管理技術が要求される。
【0008】
特許文献1はデジタルデータをより便利で少ない費用に供給するあるシステムと供給方法に関ことだ。しかし特許文献1はコンテンツの購入に対した技術を開始しているだけで、買ったコンテンツを管理する技術に対しては説明し出来なくている。
【特許文献1】韓国公開特許第2001−0096924号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、CASを適用したコンテンツについてコンテンツ提供者の権利を保護する一方、ユーザが代価を支払ったコンテンツを別途に保存して必要時に再生させることができるコンテンツ管理技術を提供するところにその目的がある。
【0010】
本発明の目的は、以上で言及した目的に制限されず、言及されていない他の目的は下の記載から当業者に明確に理解されうる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成するために、本発明の実施形態によるコンテンツ管理方法は、放送事業者から受信された放送信号を復元するステップと、前記復元された放送信号に含まれたコンテンツを識別できるコンテンツ識別子及び所定の認証情報を前記放送事業者に伝送するステップと、前記放送事業者から前記コンテンツ識別子に対応するコンテンツキーを備えるコンテンツ管理情報を受信するステップと、前記コンテンツキーを使用して前記コンテンツを暗号化するステップと、前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ保存装置に保存するステップと、を含む。
【0012】
前記目的を達成するために、本発明の実施形態によるコンテンツ管理装置は、放送事業者から受信された放送信号を復元する復元モジュールと、前記復元された放送信号に含まれたコンテンツを識別できるコンテンツ識別子及び所定の認証情報を前記放送事業者に伝送し、前記放送事業者から前記コンテンツ識別子に対応するコンテンツキーを含むコンテンツ管理情報を受信するネットワークインターフェースモジュールと、前記コンテンツキーを使用して前記コンテンツを暗号化及び復号化する暗/復号化モジュールと、前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ保存装置に保存させるデバイスインターフェースモジュールと、を備える。
【0013】
その他の実施例の具体的な事項は詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0014】
本発明のコンテンツ管理方法及び装置によれば、従来の放送受信システム下で有料コンテンツの保存及び再生のための保安機能を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の利点及び特徴、そしてこれを達成する方法は添付された図面に基づいて詳細に後述されている実施例を参照すれば明確になる。しかし、本発明は以下で開示される実施例に限定されるものではなく、この実施例から外れて多様な形に具現でき、本明細書で説明する実施例は本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で当業者に発明の範ちゅうを完全に報せるために提供されるものであり、本発明は請求項及び発明の詳細な説明により定義されるだけである。一方、明細書全体に亙って同一な参照符号は同一な構成要素を示す。
【0016】
以下、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態によるコンテンツ管理システムを示す図面である。
【0018】
コンテンツ管理システムは、放送事業者100、コンテンツ管理装置300、ディスプレイ装置200、及びコンテンツ保存装置400を備える。
【0019】
放送事業者100は、コンテンツを含む放送信号を出力する。ここで、コンテンツは、放送事業者100が提供する映画、ドラマ、スポーツ、娯楽などのプログラムでありうる。またコンテンツは、プログラム内のサービス客体でありうる。サービス客体は、一つのプログラム内で区別される個々のサービスであって、サービス客体の例には、オンラインゲーム中継プログラムで提供するゲーマー(gamer)間の各試合放送、ホームショッピングプログラムで個々の商品案内放送などを挙げることができる。
【0020】
放送事業者100は、このようなコンテンツを有料で提供でき、代価を支払わないユーザへのコンテンツ提供を防止するために、放送事業者100はスクランブルされた放送信号を出力する。放送事業者100により出力される放送信号は、放送事業者100が構築しているインフラによって衛星放送、ケーブル放送、または地上波放送に提供できる。したがって、コンテンツ管理装置300は、これに対応する放送信号受信手段を具備できる。
【0021】
また放送事業者100は、コンテンツ管理装置300の要請に応じてコンテンツを暗/復号化できる所定のキー(以下、コンテンツキーという)及び該当コンテンツの再生制限情報をコンテンツ管理装置300に提供する。再生制限情報は、コンテンツを再生させることができる回数、時間などの情報を含む。再生制限情報については、図3を参照して後述する。
【0022】
コンテンツ管理装置300は、放送事業者100から伝送された放送信号を復元させる。この時、コンテンツ管理装置300は、ユーザ認証を通じて放送信号を選別的にデスクランブルする。ユーザ認証は、ユーザが購入した携帯用記録媒体(図示せず)を通じて行うことができる。携帯用記録媒体は、ユーザの操作によってコンテンツ管理装置300に脱着可能であり、所定のデータに対して読み出し/書き込み可能なメモリ手段である。携帯用記録媒体にはユーザ認証のための所定の認証パラメータが保存されており、放送信号に含まれた認証パラメータが携帯用記録媒体に保存されている認証パラメータと同じ場合、ユーザ認証が成功的に完了する。このような携帯用記録媒体の例として、スマートメディア、SDカード、メモリスティックなどが使われることができる。望ましくは、携帯用記録媒体はスマートカードであり、以下では、携帯用記録媒体の実施形態としてスマートカードを使用して本発明を説明する。
【0023】
前述したような放送事業者100とコンテンツ管理装置300との間の有料放送のためのコンテンツ保安技術の望ましい実施形態としてCASが使われることができる。
【0024】
一方、コンテンツ管理装置300は、ユーザが保存させようとするコンテンツのコンテンツキー及び該当コンテンツの再生制限情報を放送事業者100に要請する。放送事業者100からコンテンツキー及び再生制限情報が伝送されれば、コンテンツ管理装置300は、放送信号のうちユーザが保存させようとするコンテンツを放送事業者100から伝送されたコンテンツキーに暗号化した後、コンテンツ保存装置400に伝送する。放送事業者100とコンテンツ管理装置300との間にはインターネットプロトコル基盤のリターンチャンネル10が形成され、これを通じて放送事業者100とコンテンツ管理装置300との対話形サービスが可能である。したがって、コンテンツ管理装置300の暗号キー及び再生制限情報の要請や、放送事業者100の暗号キー及び再生制限情報の伝送は、リターンチャンネル10を通じて行われる。
【0025】
ディスプレイ装置200から再生命令が入力されれば、コンテンツ管理装置300はコンテンツ保存装置400から伝送される暗号化されたコンテンツを該当コンテンツに対応するコンテンツキーに復号化した後、ディスプレイ装置200に提供する。この時、コンテンツ管理装置300は、該当コンテンツの再生制限情報によって制限された範囲内でコンテンツを提供し、コンテンツが提供されることによって該当コンテンツの再生制限情報を更新させる。
【0026】
このようなコンテンツ管理装置300は、セットトップボックスのようにデジタル放送を受信できるネットワークインターフェースユニット(NIU)でありうる。
【0027】
コンテンツ保存装置400は、一種のA/VHDD(オーディオ/ビデオハードディスクドライブ)であって、コンテンツ管理装置300から伝送されるコンテンツを保存し、保存されたコンテンツのうちディスプレイ装置200から要請されたコンテンツをコンテンツ管理装置300に伝送する。コンテンツ保存装置400に保存されるコンテンツは、コンテンツ管理装置300によりコンテンツキーに暗号化された状態であるため、コンテンツに対する保安を維持できる。図示されたコンテンツ管理システムは一つのコンテンツ保存装置400を備えているが、本発明の実施形態によってコンテンツ管理システムは、一つ以上のコンテンツ保存装置を備えることができる。
【0028】
ディスプレイ装置200は、コンテンツ管理装置300から提供されるコンテンツをディスプレイする。また、ディスプレイ装置200は、ユーザの要求に応じて放送信号に含まれたEPGデータをディスプレイするGUIをユーザに提供できる。このようなディスプレイ装置200の一例としてデジタルTVが使われることができる。
【0029】
コンテンツ管理装置300及びコンテンツ保存装置400は、ディスプレイ装置200を中心としてデージーチェーン方式で連結されることができる。したがって、ディスプレイ装置200は、ユーザがコンテンツ保存を要請するか、保存されたコンテンツの再生を要請する場合にコンテンツ管理装置300及びコンテンツ保存装置400にコンテンツ保存や再生に必要な動作を行うように指示できる。
【0030】
一方、コンテンツ管理装置300、コンテンツ保存装置400、及びディスプレイ装置200間のデータ伝送には、コンテンツの無断コピーを防止するためにDTCP(デジタルトランスミッションコンテントプロテクション)のような所定の保安プロトコルが使われることができる。
【0031】
本発明の望ましい実施形態によれば、コンテンツ管理装置300、コンテンツ保存装置400、及びディスプレイ装置200は、A/VホームネットワーキングのためのミドルウェアであるXHT(エキスパンダブルホームシアタ)技術を使用して相互連結されることができる。
【0032】
XHT技術は、韓国の三星電子(株)が開発したデジタルTV中心のホームネットワークソリューションであって、米国家電協会(コンシューマエレクトロニクスアソシエーション:以下、CEAという)の標準規格と採択された。
【0033】
XHT技術は、複数のHD(高精細度)級信号を安定的に伝達できるIEEE 1394ケーブルと、インターネットで主に使われる通信規格であるインターネットプロトコルを利用してデジタルTVと連結されたA/V機器はもとより、複数台のデジタルTVを制御可能にする。XHT技術を利用すれば、茶の間でも居間にあるデジタルTVのデジタル放送受信機能を活用してデジタル放送を視聴できる。
【0034】
また、XHT技術を利用した廉価型放送受信装置(NIU;ネットワークインターフェースユニット)は、メモリカード形態になっていて地上波・衛星・ケーブルなど受信方式による変更が容易で、放送事業者の経済的負担を低減させている。特に、XHT技術は、デジタルTVに内蔵されたブラウザーを通じて多様な形態のPOTULサービスが可能である。
【0035】
以下、図2ないし図4を参照して本発明の実施形態によるコンテンツ管理装置300及びコンテンツ保存装置400について説明する。
【0036】
図2は、本発明の一実施形態によるコンテンツ管理装置を示すブロック図である。
【0037】
図示されたコンテンツ管理装置300は、放送信号受信モジュール310、制限受信モジュール320、復元モジュール330、スマートカードインターフェースモジュール340、ネットワークインターフェースモジュール350、デバイスインターフェースモジュール360、制御モジュール370、暗/復号化モジュール380、及び管理モジュール390を備える。
【0038】
放送信号受信モジュール310は放送信号を受信する役割を行い、チューナ312及び復調器314を備える。
【0039】
チューナ312は放送信号を受信し、受信された放送信号を中間周波数に変換して復調器314に提供する。例えば、チューナ312は、衛星から受信された信号を処理してI/Q信号を検出し、検出されたI/Q信号を復調器314に提供できる。
【0040】
復調器314は、中間周波数に変化された信号から伝送ストリームを復元し、復元された伝送ストリームを制限受信モジュール320に提供する。例えば、復調器314は、QPSK復調器(図示せず)及びFEC復調器(図示せず)からなり、これを通じてQPSK(クァドラティックフェーズシフトキーイング)復調及びFEC(フォワードエラーコレクション)作業を行うことができる。
【0041】
制限受信モジュール320は、スマートカード20を利用してユーザ認証作業を行う。さらに具体的に説明すれば、制限受信モジュール320は、復調器314から提供された伝送ストリーム内に含まれた認証パラメータと、スマートカードインターフェースモジュール340がスマートカード20を判読して提供した認証パラメータとを比較して、コンテンツ管理装置300のユーザに受信権限があるかどうかを判断する。二つの認証パラメータが相等しいならばユーザに受信権限があると判断でき、二つの認証パラメータが相異なるならばユーザに受信権限がないと判断できる。
【0042】
ユーザ認証結果、ユーザに受信権限があると判断されれば(ユーザ認証成功)、制限受信モジュール320は伝送ストリームをデスクランブリングする。しかし、ユーザ認証結果、ユーザに受信権限がないと判断されれば(ユーザ認証失敗)、制限受信モジュール320は伝送ストリームに対するデスクランブリング作業を行わない。したがって、ユーザが代価を支払ったチャンネルの放送信号に対してはデスクランブリングが行われるが、そうでないチャンネルの放送信号に対してはデスクランブリングが行われない。
【0043】
復元モジュール330は、制限受信モジュール320によりデスクランブリングされた伝送ストリームを利用してビデオ信号、オーディオ信号及びデータ信号を復元する。しかし、制限受信モジュール320が伝送ストリームをデスクランブリングしない場合、復元モジュール330は伝送ストリームに含まれたビデオ信号、オーディオ信号及びデータ信号を正常に復元できなくなる。
【0044】
伝送ストリームを復元するために、復元モジュール330は逆多重化モジュール332及びデコーディングモジュール334を備える。
【0045】
逆多重化モジュール332は、制限受信モジュール320からデスクランブリングされて提供された伝送ストリームをパージングしてビデオ信号、オーディオ信号、及びデータ信号を分離し、これらをデコーディングモジュール334に提供する。
【0046】
デコーディングモジュール334は、ビデオデコーダ(図示せず)及びオーディオデコーダ(図示せず)を備え、これらは、それぞれ逆多重化モジュール332から提供されたビデオ信号及びオーディオ信号をデコーディングする。このうち、ビデオデコーダは、MPEG−2、MPEG−4などのビデオ圧縮解除方式によって具現でき、オーディオデコーダは、MP3(MPEG Layer−3)、AC3(オーディオコンプレッション)などのオーディオ圧縮解除方式によって具現できる。
【0047】
また、デコーディングモジュール334は、データデコーダ(図示せず)を含むが、データデコーダは、逆多重化モジュール332から提供されたデータ信号をデコーディングする。データ信号はEPG(エレクトロニックプログラムガイド)データを含むが、EPGデータは、チャンネル番号、チャンネル名称、放送日、放送開始時間、コンテンツ識別子、プログラム説明などの放送プログラムに関する情報を含む。また、EPGデータは所定のキー値を含む。望ましくは、EPGデータに含まれるキー値は公開キー暗号化方式で使われる公開キーである。公開キーは、放送事業者100の選択によって放送チャンネル別、プログラム別、プログラム内のサービス客体別に提供され、それに対応する個人キーは放送事業者100が管理する。
【0048】
スマートカードインターフェースモジュール340は、スマートカード20を判読してスマートカード20に保存された認証パラメータを制限受信モジュール320に提供する。本発明の他の実施形態によってスマートカード20の代わりに認証パラメータを保存している他の形態の携帯用記録媒体が使われることができ、この場合、スマートカードインターフェースモジュール340は、該当携帯用記録媒体と連結されることができる携帯用記録媒体インターフェースモジュールで具現できる。
【0049】
ネットワークインターフェースモジュール350は、インターネットプロトコル基盤の通信を支援し、リターンチャンネル10を通じて放送事業者100と連結される。コンテンツ管理装置300は、ネットワークインターフェースモジュール350を通じてユーザに放送事業者100との対話形サービスを提供できる。
【0050】
デバイスインターフェースモジュール360は、ディスプレイ装置200及びコンテンツ保存装置400と通信を行うモジュールである。デバイスインターフェースモジュール360は、ディスプレイ装置200及びコンテンツ保存装置400との通信時にコンテンツの無断コピーを防止するための保安プロトコルを使用できる。望ましくは、デバイスインターフェースモジュール360は、DTCP(デジタルトランスミッションコンテントプロテクション)基盤のIEEE 1394モジュールで具現できる。
【0051】
制御モジュール370は、コンテンツ管理装置300を構成する各モジュール等の動作を制御する。特に、制御モジュール370は、放送事業者100にユーザが保存を要請したコンテンツを暗号化できる暗号キー及び該当コンテンツを再生できる権限情報を含む再生制限情報を要請する。
【0052】
また、制御モジュール370は、コンテンツ保存装置400からコンテンツが伝送された場合、該当コンテンツの再生制限情報を通じてコンテンツの再生如何を決定する。もし、コンテンツを再生させるならば、制御モジュール370は該当コンテンツの再生制限情報をアップデートできる。
【0053】
暗/復号化モジュール380は、制御モジュール370の制御によってデータの暗号化及び復号化を担当する。暗/復号化モジュール380は、Diffie−Hellman方式、RSA方式、ElGamal方式、及び楕円曲線方式などの公開キー暗号化だけでなく、DES方式及びAES方式などの対称キー暗号化も行える。
【0054】
管理モジュール390は、コンテンツ識別子及びコンテンツ識別子に対応する公開キーを管理する。コンテンツ識別子及びそれに対応する公開キーは放送信号に含まれているが、望ましくは、放送信号のうちデータ信号に含まれるEPGデータに含まれることができる。したがって、ディスプレイ装置200からコンテンツ識別子が伝送されれば、管理モジュール390は、受信されたコンテンツ識別子に対応する公開キーをEPGデータから抽出できる。また、管理モジュール390は、放送事業者100から受信されたコンテンツキー及び保存コンテンツ識別子を管理する。また、管理モジュール390は、コンテンツ保存装置400から伝送されたキー情報を管理する。そのために、管理モジュール390は、論理的または物理的に保護された保存領域を具備でき、この保存領域に保存コンテンツ識別子及びそれに対応するコンテンツキー、及びコンテンツ保存装置400から伝送されたキー情報などを保存させることができる。または、管理モジュール390は、スマートカードインターフェースモジュール340を通じて保存コンテンツ識別子、コンテンツキー、及びキー情報をスマートカード20に保存させることもできる。
【0055】
図3は、本発明の一実施形態による再生制限情報を示す図面である。
【0056】
再生制限情報は、再生回数制限510、再生日制限520、及び再生期間制限530を含むことができる。
【0057】
再生回数制限510は、コンテンツを再生できる回数を制限して正の整数値を持つ。例えば、再生制限情報に使用回数制限がNと設定されているならば、コンテンツ管理装置300の制御モジュール370は、再生制限情報が対象とするコンテンツをディスプレイ装置200にN回提供できるようになる。
【0058】
再生日制限520は、コンテンツを再生できる日を制限する。したがって、再生制限情報に再生日制限520が設定された場合、コンテンツ管理装置300の制御モジュール370は、再生制限情報が対象とするコンテンツを再生日制限520の開始日以後からまたは終了日以前までディスプレイ装置200に提供できる。
【0059】
使用期間制限530は、コンテンツを再生できる時間の総合を制限する。例えば、再生制限情報に再生期間制限530が10時間と設定されているならば、コンテンツ管理装置300の制御モジュール370は、該当再生制限情報が対象とするコンテンツを10時間ディスプレイ装置200に提供できるようになる。
【0060】
再生制限情報に再生回数制限510または再生期間制限530が設定されている場合、コンテンツ管理装置300の制御モジュール370は、再生制限情報が対象とするコンテンツをディスプレイ装置200に提供する時、再生回数または再生時間をカウントできる。そのために、制御モジュール370は、再生回数または再生時間のカウント値を別途に管理するか、再生制限情報をアップデートできる。
【0061】
一方、前述した再生制限情報は例示的なものであるために、再生制限情報は、図3を通じて説明した制限事項以外にコンテンツの再生に必要な他の形態の制限事項をさらに含むことができる。
【0062】
図4は、本発明の一実施形態によるコンテンツ保存装置を示すブロック図である。
【0063】
図示されたコンテンツ保存装置400は、デバイスインターフェースモジュール410、制御モジュール420、乱数発行モジュール430、及び保存モジュール440を備える。
【0064】
デバイスインターフェースモジュール410は、ディスプレイ装置200及びコンテンツ保存装置300と通信を行うモジュールである。デバイスインターフェースモジュール410は、ディスプレイ装置200及びコンテンツ保存装置300との通信時にコンテンツの無断コピーを防止するためのHDCP(High−bandwidth Digital Content Protection)のような保安プロトコルを使用できる。望ましくは、デバイスインターフェースモジュール410は、DTCP(Digital Transmission Content Protection)基盤のIEEE 1394モジュールで具現できる。
【0065】
制御モジュール420は、コンテンツ管理装置400を構成する各モジュール等の動作を制御する。また、制御モジュール420は、ディスプレイ装置200からキー情報生成要請が受信されれば、所定のキー情報を、デバイスインターフェースモジュール410を通じてコンテンツ管理装置300に伝送させる。キー情報は、乱数発行モジュール430により発行された乱数、DTLA(Digital Transmission Licensing Administrator)から提供されたDTLAキー値、またはこれらの組み合わせのうちいずれか一つでありうる。
【0066】
一方、ディスプレイ装置200からコンテンツ再生要請が受信されれば、制御モジュール420は、要請されたコンテンツを保存モジュール440で検索し、検索されたコンテンツを、デバイスインターフェースモジュール410を通じてコンテンツ管理装置300に伝送する。
【0067】
乱数発行モジュール430は所定の乱数を発行する。乱数は、任意性を持つ数字列、文字列、またはこれらの組み合わせでありうる。
【0068】
保存モジュール440はコンテンツを保存する。保存モジュール440に保存されるコンテンツはコンテンツ管理装置300により暗号化された状態であり、コンテンツ管理装置300から伝送された保存コンテンツ識別子と共に保存されることができる。
【0069】
以下、図1ないし図4を通じて説明したコンテンツ管理システムの動作について説明する。本発明は、コンテンツ保存過程とコンテンツ再生過程とに大別できる。したがって、本発明の理解を助けるために、コンテンツ管理システムの動作をコンテンツ保存過程とコンテンツ再生過程とに分けて説明する。
【0070】
(1)コンテンツ保存過程
図5は、本発明の一実施形態によるコンテンツ管理システムのコンテンツ保存過程を示す図面である。
【0071】
放送事業者100が放送信号を出力すれば(1)、コンテンツ管理装置300は放送信号を受信し、これを復元してディスプレイ装置200に提供する(2)。
【0072】
この時、ディスプレイ装置200は、復元された放送信号に含まれたコンテンツをユーザにディスプレイし、ユーザの要請時に放送信号に含まれたEPGデータを使用して、コンテンツについての情報を表すGUI(Graphic User Interface)をユーザにディスプレイする(3)。
【0073】
ユーザから特定コンテンツの保存要請が入力されれば(4)、ディスプレイ装置200は、保存要請されたコンテンツのコンテンツ識別子をコンテンツ管理装置300に伝送する(5)。また、ディスプレイ装置200は、コンテンツ保存装置400に所定のキー情報を生成するように要請する(6)。
【0074】
コンテンツ保存装置400は、ディスプレイ装置200の要請に応じてキー情報を生成し、これをコンテンツ管理装置300に伝送する(7)。
【0075】
コンテンツ識別子及びキー情報を受信したコンテンツ管理装置300は、所定の認証情報を暗号化し、これをコンテンツ識別子と共に放送事業者100に伝送する(8)。認証情報は、前述したようにコンテンツ保存装置400から受信されたキー情報及びスマートカード20を識別できる記録媒体識別子のうち少なくとも一つを含むことができる。キー情報及び記録媒体識別子の暗号化に使われるキーは放送信号から抽出できる。望ましくは、コンテンツ管理装置300は、放送事業者100から伝送された放送信号のうちデータ信号に含まれたEPGデータから公開キーを抽出し、これを使用して認証情報を暗号化できる。一方、コンテンツ管理装置300は、認証情報のハッシュ値をコンテンツ識別子及び暗号化された認証情報と共に放送事業者100に伝送できる。
【0076】
放送事業者100は、コンテンツ管理装置300から受信されたコンテンツ識別子に対応する個人キーを使用して暗号化された認証情報を復号化できる(9)。もし、コンテンツ管理装置300から認証情報のハッシュ値も共に受信されたならば、放送事業者100は、復号化された認証情報に所定のハッシュ関数を適用した結果と、コンテンツ管理装置300から受信された認証情報のハッシュ値との同一如何を判断することによって、受信されたデータの無欠性、適合性などを確認することができる。
【0077】
ハッシュ値を通じて受信されたデータに異常がないと判断されれば、放送事業者100は、コンテンツ管理装置300から受信されたコンテンツ識別子に対応するコンテンツ管理情報及び該当コンテンツ識別子をコンテンツ管理装置300に伝送する(10)。コンテンツ管理情報は、コンテンツを暗/復号化できるコンテンツキー、コンテンツについての再生制限情報、及び保存コンテンツ識別子を含む。このうち、保存コンテンツ識別子は、コンテンツキーを通じてコンテンツを暗号化する場合、暗号化されたコンテンツを識別するための情報である。一方、コンテンツ管理情報は、復号化された認証情報を使用して暗号化された後に伝送できる。望ましくは、放送事業者100は、認証情報に含まれたキー情報を使用してコンテンツ管理情報を暗号化できる。
【0078】
コンテンツ管理装置300は、放送事業者100から伝送された暗号化されたコンテンツ管理情報を認証情報を使用して復号化し、暗号キーを使用してユーザが要請したコンテンツを暗号化する(11)。
【0079】
その後、コンテンツ管理装置300が保存コンテンツ識別子及び暗号化されたコンテンツをコンテンツ保存装置400に伝送すれば(12)、コンテンツ保存装置400はそれを保存しておく(13)。
【0080】
以下、図6及び図7を参照して、コンテンツ保存過程時のコンテンツ管理装置300及びコンテンツ保存装置400の動作過程についてさらに具体的に説明する。
【0081】
図6は、本発明の一実施形態によるコンテンツ管理方法を示すフローチャートである。図示されたフローチャートは、コンテンツ保存過程時のコンテンツ管理装置300の動作過程を説明する。
【0082】
放送受信モジュール310が放送信号を受信すれば(S610)、制限受信モジュール320は、スマートカードインターフェースモジュール340がスマートカード20を判読して提供した認証パラメータを通じてユーザ認証作業を行う(S615)。
【0083】
もし、ユーザ認証に失敗すれば、制限受信モジュール320は、スクランブリングされた状態の伝送ストリームを復元モジュール330に提供する。ユーザ認証に失敗した場合には、正常なビデオ信号、オーディオ信号、及びデータ信号を復元できず、本実施形態ではこれについての説明を省略する。
【0084】
ユーザ認証に成功すれば、制限受信モジュール320は、放送信号受信モジュール310から提供された伝送ストリームをデスクランブリングし、復元モジュール330は、デスクランブリングされた伝送ストリームを復元する(S620)。
【0085】
この時、デバイスインターフェースモジュール360は、復元モジュール330の復元結果として出力されるビデオ信号、オーディオ信号、及びデータ信号をディスプレイ装置200に伝送する(S625)。
【0086】
その後、デバイスインターフェースモジュール360がディスプレイ装置200からコンテンツ識別子を受信し(S630)、コンテンツ保存装置400からキー情報を受信すれば(S635)、管理モジュール390は、ディスプレイ装置200から受信されたコンテンツ識別子に対応する公開キーを放送信号から抽出し(S640)、コンテンツ保存装置400から受信されたキー情報をディスプレイ装置200から受信されたコンテンツ識別子にマッピングさせる(S645)。望ましくは、公開キーは、放送信号中にデータ信号に含まれたEPGデータから抽出されうる。
【0087】
その後、暗/復号化モジュール380は、抽出された公開キーを使用して所定の認証情報を暗号化する(S650)。認証情報は、コンテンツ保存装置400から受信されたキー情報及びスマートカード20を識別できる記録媒体識別子のうち少なくとも一つを含む。
【0088】
制御モジュール370は、ディスプレイ装置200から受信されたコンテンツ識別子及び暗/復号化モジュール380により暗号化された認証情報を、ネットワークインターフェースモジュール350を通じて放送事業者100に伝送させる(S655)。この時、制御モジュール370は、認証情報のハッシュ値をコンテンツ識別子及び暗号化された認証情報と共に伝送させることができる。
【0089】
その後、ネットワークインターフェースモジュール350が放送事業者100からコンテンツ識別子及び暗号化されたコンテンツ管理情報を受信すれば(S660)、暗/復号化モジュール380は、暗号化されたコンテンツ管理情報を復号化する(S665)。コンテンツ管理情報は、コンテンツを暗/復号化できるコンテンツキー、コンテンツについての再生制限情報及び保存コンテンツ識別子を含む。保存コンテンツ識別子は、コンテンツキーを通じてコンテンツを暗号化する場合、暗号化されたコンテンツを識別するための情報である。
【0090】
受信されたコンテンツ管理情報は、段階S655で放送事業者100に伝送した認証情報を通じて暗号化された状態でありうる。望ましくは、コンテンツキー、再生制限情報、及び保存コンテンツ識別子は、キー情報を使用して暗号化された状態である。したがって、管理モジュール390は、放送事業者100から受信されたコンテンツ識別子に対応するキー情報を暗/復号化モジュール380に提供し、暗/復号化モジュール380は、これを使用して暗号化されたコンテンツ管理情報を復号化できる。
【0091】
その後、管理モジュール390は、再生制限情報及びコンテンツキーを保存コンテンツ識別子にマッピングしておく(S670)。もし、放送事業者100から受信されたコンテンツ管理情報に保存コンテンツ識別子が含まれていないならば、管理モジュール390は、再生制限情報及びコンテンツキーをコンテンツ識別子や別途に生成した識別情報にマッピングしておくことができる。
【0092】
一方、制御モジュール370は、復元モジュール330を通じてコンテンツ識別子に対応するコンテンツを放送信号から選別し(S675)、暗/復号化モジュール380は、コンテンツキーを使用して選別されたコンテンツを暗号化する(S680)。
【0093】
コンテンツが暗号化されれば、制御モジュール370は、暗号化されたコンテンツ及び暗号化されたコンテンツがマッピングされた保存コンテンツ識別子をデバイスインターフェースモジュール360を通じてコンテンツ保存装置400に伝送させる(S685)。
【0094】
図7は、本発明の他の実施形態によるコンテンツ管理方法を示すフローチャートである。図示されたフローチャートは、コンテンツの保存過程時にコンテンツ保存装置400の動作過程を説明する。
【0095】
デバイスインターフェースモジュール410がディスプレイ装置200からキー情報生成要請を受信すれば(S710)、制御モジュール420は、所定のキー情報を生成する(S720)。ここで、制御モジュール420が生成したキー情報は、乱数発行モジュール430が発行した乱数、DTLAキー値、及びこれらの組み合わせのうち一つでありうる。
【0096】
デバイスインターフェースモジュール410は、制御モジュール420が生成したキー情報をコンテンツ管理装置300に伝送する(S730)。
【0097】
その後、デバイスインターフェースモジュール410がコンテンツ管理装置300から保存コンテンツ識別子及び暗号化されたコンテンツを受信すれば(S740)、制御モジュール420は、保存コンテンツ識別子に暗号化されたコンテンツを保存モジュール440に保存させておく(S750)。保存モジュール440に保存される暗号化されたコンテンツは、保存コンテンツ識別子にマッピングされる。
【0098】
(2)コンテンツ再生過程
図8は、本発明の一実施形態によるコンテンツ管理システムのコンテンツ再生過程を示す図面である。
【0099】
ユーザは、ディスプレイ装置200を使用してコンテンツ保存装置400に保存されたコンテンツの目録を検索できる。ユーザが特定コンテンツの再生を要請すれば(a)、ディスプレイ装置200は、コンテンツ管理装置300及びコンテンツ保存装置400に該当コンテンツの再生を要請する(b、c)。
【0100】
コンテンツ保存装置400は、ディスプレイ装置200から要請されたコンテンツ及び該当コンテンツの保存コンテンツ識別子をコンテンツ管理装置300に伝送する(d)。
【0101】
コンテンツ管理装置300は、コンテンツ保存装置400から受信された保存コンテンツ識別子に対応する再生制限情報を確認して、該当コンテンツの再生が許容されるかどうかを判断する。もし、再生が許容されるならば、コンテンツ管理装置300は、暗号化されたコンテンツを復号化できる暗号キーを検索し、検索された暗号キーを使用して暗号化されたコンテンツを復号化する(e)。
【0102】
その後、コンテンツ管理装置300は、復号化されたコンテンツをディスプレイ装置200に伝送し(f)、ディスプレイ装置200は、コンテンツ管理装置300から伝送されたコンテンツをディスプレイする(g)。
【0103】
この時、コンテンツ管理装置300はコンテンツを提供することによって再生制限情報をアップデートできる(h)。
【0104】
以下、図9を参照して、コンテンツの再生過程時、コンテンツ管理装置300の動作過程についてさらに具体的に説明する。
【0105】
図9は、本発明のさらに他の実施形態によるコンテンツ管理方法を示すフローチャートである。
【0106】
デバイスインターフェースモジュール360がディスプレイ装置200からコンテンツ再生要請を受信し(S810)、コンテンツ保存装置400から保存コンテンツ識別子及び暗号化されたコンテンツを受信すれば(S820)、制御モジュール370は、受信された保存コンテンツ識別子に対応する再生制限情報を通じてコンテンツの再生権限が残っているかどうかを確認する(S830)。例えば、再生制限情報に再生回数制限が設定されている場合、制御モジュール370は、コンテンツを再生させることができる再生回数が残っているかどうかを確認できる。
【0107】
制御モジュール370によってコンテンツの再生権限があると判断されれば、管理モジュール390は、受信された保存コンテンツ識別子に対応するコンテンツキーを暗/復号化モジュール380に提供する(S840)。
【0108】
暗/復号化モジュール380は、管理モジュール390から受信されたコンテンツキーを使用して、コンテンツ保存装置400から受信された暗号化されたコンテンツを復号化する(S850)。
【0109】
その後、デバイスインターフェースモジュール360は、復号化されたコンテンツをディスプレイ装置200に伝送する(S860)。この時、制御モジュール370は、提供されるコンテンツの再生情報をアップデートできる(S870)。例えば、制御モジュール370は、ディスプレイ装置200に提供するコンテンツの再生回数をカウントできる。または、制御モジュール370は、ディスプレイ装置200にコンテンツを提供する時間ほど再生制限情報の再生時間をカウントできる。
【0110】
一方、段階S830の判断結果、該当コンテンツの再生権限が残っていなければ、制御モジュール370は、コンテンツを再生できないというメッセージを、デバイスインターフェースモジュール360を通じてディスプレイ装置200に伝送できる(S880)。その後、制御モジュール370は、ネットワークインターフェースモジュール350を通じて放送事業者100に該当コンテンツに対応する新たな再生制限情報を要請できる(S890)。
【0111】
前述した各実施形態では、コンテンツ管理装置300、ディスプレイ装置200、及びコンテンツ保存装置400を別個のデバイスであると説明したが、本発明はこれに限定されない。したがって、実施形態の変形によれば、コンテンツ管理装置300、ディスプレイ装置200、及びコンテンツ保存装置400のうち一つ以上の装置が統合されてもよい。この場合、各装置を構成するモジュールのうち類似した機能を行うモジュールは一つのモジュールで具現できる。また、複数の装置を統合させる場合、各装置を構成するモジュール間の有機的な連結のためのさらに他のモジュールがさらに追加されてもよい。
【0112】
以上、添付図を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明が属する技術分野で当業者ならば本発明がその技術的思想や必須特徴を変更せずとも他の具体的な形に実施されうるということが理解できるであろう。したがって、前述した実施例は全ての面で例示的なものであって、限定的なものではないと理解せねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0113】
本発明は、放送システムの関連技術分野に好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】本発明の一実施形態によるコンテンツ管理システムを示す図である。
【図2】本発明の一実施形態によるコンテンツ管理装置を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態による再生制限情報を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態によるコンテンツ保存装置を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態によるコンテンツ管理システムのコンテンツ保存過程を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態によるコンテンツ管理方法を示すフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施形態によるコンテンツ管理方法を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態によるコンテンツ管理システムのコンテンツ再生過程を示す図である。
【図9】本発明のさらに他の実施形態によるコンテンツ管理方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0115】
310 放送信号受信モジュール
320 制限受信モジュール
330 復元モジュール
340 スマートカードインターフェースモジュール
350 ネットワークインターフェースモジュール
360 デバイスインターフェースモジュール
370 制御モジュール
380 暗/復号化モジュール
390 管理モジュール
420 制御モジュール
430 乱数発行モジュール
410 デバイスインターフェースモジュール
440 保存モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送事業者から受信された放送信号を復元するステップと、
前記復元された放送信号に含まれたコンテンツを識別できるコンテンツ識別子及び所定の認証情報を前記放送事業者に伝送するステップと、
前記放送事業者から前記コンテンツ識別子に対応するコンテンツキーを備えるコンテンツ管理情報を受信するステップと、
前記コンテンツキーを使用して前記コンテンツを暗号化するステップと、
前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ保存装置に保存するステップと、を含むコンテンツ管理方法。
【請求項2】
前記認証情報は、前記放送信号をデスクランブリングできる権限を持つ携帯用記録媒体を識別できる記録媒体識別子及び所定のキー情報のうち少なくとも一つを含む請求項1に記載のコンテンツ管理方法。
【請求項3】
前記キー情報は、所定の乱数、DTLAキー値、及び前記乱数と前記DTLAキー値との組み合わせのうちいずれか一つである請求項2に記載のコンテンツ管理方法。
【請求項4】
前記キー情報は、前記コンテンツ保存装置から受信されたキー情報である請求項2に記載のコンテンツ管理方法。
【請求項5】
前記コンテンツ識別子及び認証情報を放送事業者に伝送するステップは、前記コンテンツ識別子に対応する公開キーを前記復元された放送信号から抽出するステップと、前記抽出された公開キーを使用して前記認証情報を暗号化するステップと、前記コンテンツ識別子及び前記暗号化された認証情報を前記放送事業者に伝送するステップと、を含む請求項1に記載のコンテンツ管理方法。
【請求項6】
前記暗号化された認証情報は、前記認証情報についての所定のハッシュ値と共に伝送される請求項5に記載のコンテンツ管理方法。
【請求項7】
前記放送事業者から受信されるコンテンツキー及び再生制限情報は、前記認証情報を使用して暗号化されており、前記暗号化されたコンテンツキー及び再生制限情報を前記認証情報を使用して復号化するステップをさらに含む請求項1に記載のコンテンツ管理方法。
【請求項8】
前記コンテンツ保存装置から前記暗号化されたコンテンツが受信された場合、前記コンテンツキーを使用して前記暗号化されたコンテンツを復号化するステップと、前記復号化されたコンテンツをディスプレイ装置に提供するステップと、をさらに含む請求項1に記載のコンテンツ管理方法。
【請求項9】
前記コンテンツ管理情報は、前記コンテンツについての再生制限情報をさらに含み、前記復号化するステップは、前記再生制限情報を通じて前記コンテンツの再生権限があると判断された場合に行われる請求項8に記載のコンテンツ管理方法。
【請求項10】
前記コンテンツを前記ディスプレイ装置に提供することによって、前記再生制限情報をアップデートするステップをさらに含む請求項9に記載のコンテンツ管理方法。
【請求項11】
前記再生制限情報は、前記コンテンツの再生回数を制限する再生回数制限、前記コンテンツの再生日を制限する再生日制限、及び前記コンテンツの再生期間を制限する再生期間制限に関する情報を含む請求項9に記載のコンテンツ管理方法。
【請求項12】
放送事業者から受信された放送信号を復元する復元モジュールと、
前記復元された放送信号に含まれたコンテンツを識別できるコンテンツ識別子及び所定の認証情報を前記放送事業者に伝送し、前記放送事業者から前記コンテンツ識別子に対応するコンテンツキーを含むコンテンツ管理情報を受信するネットワークインターフェースモジュールと、
前記コンテンツキーを使用して前記コンテンツを暗号化及び復号化する暗/復号化モジュールと、
前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ保存装置に保存させるデバイスインターフェースモジュールと、を備えるコンテンツ管理装置。
【請求項13】
前記認証情報は、前記放送信号をデスクランブリングできる権限を持つ携帯用記録媒体を識別できる記録媒体識別子及び所定のキー情報のうち少なくとも一つを含む請求項12に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項14】
前記キー情報は、所定の乱数、DTLAキー値、及び前記乱数と前記DTLAキー値との組み合わせのうちいずれか一つである請求項13に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項15】
前記キー情報は、前記コンテンツ保存装置から受信されたキー情報である請求項13に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項16】
前記コンテンツ識別子に対応する公開キーを前記送信号から抽出する管理モジュールをさらに含み、前記暗/復号化モジュールは、前記抽出された公開キーを使用して前記認証情報を暗号化する請求項12に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項17】
前記ネットワークインターフェースモジュールは、前記放送事業者に前記認証情報についての所定のハッシュ値をさらに伝送される請求項16に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項18】
前記放送事業者から受信されるコンテンツキー及び再生制限情報は、前記認証情報を使用して暗号化されており、前記暗/復号化モジュールは、前記暗号化されたコンテンツキー及び再生制限情報を前記認証情報を使用して復号化する請求項12に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項19】
前記デバイスインターフェースモジュールが前記コンテンツ保存装置から前記暗号化されたコンテンツを受信した場合、前記暗/復号化モジュールは、前記コンテンツを使用して前記暗号化されたコンテンツを復号化して、前記デバイスインターフェースモジュールは、前記復号化されたコンテンツをディスプレイ装置に提供する請求項12に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項20】
前記コンテンツ管理情報は、前記コンテンツについての再生制限情報をさらに含み、前記暗/復号化モジュールは、前記再生制限情報を通じて前記コンテンツの再生権限があると判断された場合に前記暗号化されたコンテンツを復号化する請求項19に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項21】
前記コンテンツを前記ディスプレイ装置に提供することによって、前記再生制限情報をアップデートする制御モジュールをさらに含む請求項20に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項22】
前記再生制限情報は、前記コンテンツの再生回数を制限する再生回数制限、前記コンテンツの再生日を制限する再生日制限、及び前記コンテンツの再生期間を制限する再生期間制限に関する情報を含む請求項20に記載のコンテンツ管理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2006−319970(P2006−319970A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−126035(P2006−126035)
【出願日】平成18年4月28日(2006.4.28)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】