コンテンツ配信システム
【課題】 この発明は、携帯電話装置を用いて、データ転送の安全性を確保しながら家庭内の電子機器の作動音等を容易に変更することができるシステムを提供する。
【解決手段】 この発明は、コンテンツ提供サーバよりネットワークを介して取得したコンテンツデータを記憶するメモリ部と、赤外線通信手段と、を備えた携帯電話装置と、携帯電話装置との間で赤外線通信を行う赤外線通信手段と、前記コンテンツデータに基づき音を再生する手段と、を備えた音源再生機器と、を備える。携帯電話装置は、データを送信する音源再生機器を特定する情報を音源再生機器に送信する。音源再生機器は自己の特定情報と送信されてきた特定情報を照合し、その結果に基づき、受信の可否を決定し、受信可否情報を携帯端末装置へ送信する。
【解決手段】 この発明は、コンテンツ提供サーバよりネットワークを介して取得したコンテンツデータを記憶するメモリ部と、赤外線通信手段と、を備えた携帯電話装置と、携帯電話装置との間で赤外線通信を行う赤外線通信手段と、前記コンテンツデータに基づき音を再生する手段と、を備えた音源再生機器と、を備える。携帯電話装置は、データを送信する音源再生機器を特定する情報を音源再生機器に送信する。音源再生機器は自己の特定情報と送信されてきた特定情報を照合し、その結果に基づき、受信の可否を決定し、受信可否情報を携帯端末装置へ送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、配信されたコンテンツの記録再生等に関する使用者の利便性を向上させるコンテンツの配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット上の専用サイトから好みの楽曲やプログラムデータをダウンロードするコンテンツ配信システムが普及している。例えば、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略記する。)を用いて、インターネット上の音楽配信サービスサイト所望の音楽を選択し、その楽曲データを購入し、種々の技術により著作権を保護しながらダウンロードし、PCの例えばハードディスクに記録、蓄積する。そして、蓄積されたコンテンツを再生したり、又著作権を保護しながら専用のデジタル携帯端末に転送し再生するなどして、色々なコンテンツが楽しまれている。
【0003】
また、携帯電話装置においては、多くの数の着信メロディが用意されており、これら着メロは、コンテンツプロバイダから提供される。
【0004】
ところで、家庭内には、電子レンジ、エアコンや風呂の自動湯沸かし器などのように、作動に伴い、音や音声を発声するものがある。しかしながら、従来の家庭内の電子機器においては、予め登録されていた音や音声などを発声するだけで、使用者の好みにより、音声やメロディ等を変更することはできなかった。
【0005】
そこで、インターネット上の専用サイトから楽曲などをダウンロードし、電子機器に対して携帯電話装置の赤外線通信機能を使用して転送するシステムが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
【非特許文献1】MUPASSシステム(http://www.mupass.net/info/)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記したように、携帯電話装置においては、インターネット上の専用サイトから好みの楽曲をダウロードし、好みの楽曲を着信メロディとして用いることが行われている。
【0007】
そこで、この発明は、携帯電話装置を用いて、データ転送の安全性を確保しながら家庭内の電子機器の作動音等を容易に変更することができるシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、コンテンツ提供サーバよりネットワークを介して取得したコンテンツデータを記憶する記憶手段と、無線通信手段と、を備えた携帯端末と、前記携帯端末との間で無線通信を行う無線通信手段と、前記コンテンツデータに基づく動作を行うコンテンツデータ再生手段と、を備えた再生機器と、を有し、前記携帯端末は、データを送信する再生機器を特定する情報を前記再生機器に送信し、前記再生機器は自己の特定情報と送信されてきた前記特定情報を照合し、その結果に基づき、受信の可否を決定し、受信可否情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
【0009】
また、前記携帯端末は、受信が否の情報の場合には無線通信を終了させ、受信可の場合にはコンテンツデータを前記再生機器に送信するように構成することができる。
【0010】
前記特定情報としては、MACアドレスを用いることができ、前記無線通信として、赤外線通信を用いることができる。
【発明の効果】
【0011】
この発明は、特定情報により、再生機器の製造メーカ、機器の特定を可能にすることで、コンテンツの不正ダウンロード等が防止できる。また、受信許可が得られていない再生機器へのコンテンツデータのダウンロードが禁止できるとともに、携帯端末において、送信が強制終了されたことが確認でき、再生機器へのコンテンツデータの転送ができなかった理由等をユーザが認識できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるためにその説明は繰返さない。
【0013】
図1は、この発明のコンテンツ配信システムを示す概略図である。この図1に従い、全体構成につき説明する。この発明の実施形態におけるコンテンツ配信システムは、携帯電話装置1、携帯電話網40、携帯電話網制御部45、インターネット46、サーバシステム5により構成されている。
【0014】
携帯電話網40と携帯電話網制御部45は、携帯電話装置1とインターネット46間の通信を接続するシステムである。携帯電話網40は、携帯電話装置1と無線通信を行う基地局を含む携帯電話網制御部45に接続され、携帯電話装置1からデータを携帯電話網制御部45に送るとともに、携帯電話網制御部45から送られてくるデータを携帯電話装置1に送る。これらデータ通信は、パケット通信により行われる。
【0015】
サーバシステム5は、例えば、コンテンツ提供サーバ50と管理サーバ55を備える。コンテンツ提供サーバ50は、着信メロディなどの楽曲データなどコンテンツデータを記憶しているデータベースを備えており、携帯電話網40、携帯電話網制御部45、インターネット46を介してアクセスしてくる携帯電話装置1に対してウェブページを閲覧可能に提供したり、各種のサービスを提供する。このコンテンツ提供サーバ50では、ユーザに楽曲データなどのコンテンツを提供することができる。
【0016】
管理サーバ55は、ユーザ毎のアカウント情報(住所、氏名、決済方法等)を登録する。管理サーバ55は、コンテンツ配信サーバ50からダウンロードログ情報を受信し、料金プランに基づいた課金処理を実施する。この課金処理は、例えば、クレジット決済、請求書をユーザに送付し、その入金を確認するなどの処理が行われる。
【0017】
上記したコンテンツ提供サーバ50、管理サーバ55は、ワークステーション・サーバ等の情報処理装置によって構成されている。
【0018】
この発明の実施形態においては、携帯電話装置1とコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2との間でIrDA(Infrared Data Association)規格に基づいた赤外線通信機能を用いて、データの送受が行われる。
【0019】
携帯電話装置1は、液晶表示部11、キー入力部12、アンテナ部13、スピーカ14、マイク15、赤外線通信機能等を備える。
【0020】
ユーザが携帯電話装置1を操作し、コンテンツ提供サーバ50からダウンロードした楽曲等のコンテンツデータは、赤外線通信機能を用いて、コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2に送られ、コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2内に格納される。コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2としては、例えば、電子レンジ、冷蔵庫、エアコンなどの家庭用電化製品などである。コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2には、音源システムが組み込まれ、携帯電話装置1から送られたコンテンツデータを再生し、ユーザが希望する楽曲等が再生できる。
【0021】
図2は、この発明によるコンテンツ配信システムに用いる携帯電話装置の回路の実施形態を示すブロック図、図3は、この発明によるコンテンツ配信システムに用いるコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2の音源システムの実施形態を示すブロック図である。
【0022】
図2に従いこの発明によるコンテンツ配信システムに用いる携帯電話装置1の実施形態の回路構成を説明する。
【0023】
携帯電話装置1の回路部は、コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2と直接通信するための赤外線送受信部18と、通常の携帯電話の通信を行う通信部19とを備える。この携帯電話装置1は、携帯電話全体の制御を司るCPU16と各種プログラム等が格納されたメモリ部17を備える。
【0024】
メモリ部17には、通常の携帯電話としての発呼、着信、通話、メールの送受信などの携帯電話の動作を行うためのプログラム並びにコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2とアクセスし、コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2との間でデータの送受を行うためのプログラムが格納されている。更に、メモリ部17には、メール等のデータ、ダウンロードした楽曲などのコンテンツデータなどの各種データも格納される。
【0025】
CPU16は、メモリ部17より携帯電話の動作を行うためのプログラムを読み出して、通常の携帯電話としての発呼、着信、通話、メールの送受信などの携帯電話の各種制御動作を行う携帯電話機能部16a、メモリ部17よりコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2とのデータ通信を行うためのプログラムを読み出し、コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2とアクセスし、データ転送制御を行うデータ転送制御機能部16bの機能を果たす。
【0026】
携帯電話装置1の各回路とCPU16とはバス100を介して接続され、キー入力部12から与えられたキー入力はバス100からCPU16に与えられ、CPU16は、キー入力されたコマンド等を実行するとともに、液晶表示部11に所定の表示を行わせる。このため、CPU16は、液晶を駆動させる駆動回路部110にバス100を介して表示データ等の送出する。駆動回路部110は送られてきたデータに応じて液晶表示部11に数字や文字、画像等を表示させる。
【0027】
スピーカ14及びマイク15は、携帯電話としての通話の際に用いられるとともに、メモリ部17へ格納された楽曲データなどを再生する。楽曲データはMP3、WMAなどの音声圧縮されたデジタル音声データやMIDIデータとしてメモリ部17に格納されている。この音声圧縮データをメモリ部17より読み出し、CPU16にて復号し、スピーカ14にて再生する。
【0028】
図3に従いこの発明によるコンテンツ配信システムに用いるコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2の音源システムについて説明する。
【0029】
このコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2の音源システムは、CPU220、メモリ部222を備え、メモリ部222に格納された制御プログラムをCPU220が実行することにより、各種の処理が行われる。CPU220には、携帯電話装置1との間でデータ通信を行うためのデータ通信部221が接続され、データ通信部221を介して携帯電話装置1から与えられるコマンド、楽曲データ等はCPU220を経てメモリ部222に格納される。
【0030】
データ通信部221の前段には赤外線送受信素子が接続され、赤外線通信機能を有した携帯電話装置1とデータ通信を行う場合には、携帯電話装置1の赤外線送受信部18と赤外線送受信素子、データ通信部221間にてデータ通信が行われる。この実施形態においては、携帯電話装置1とコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2とはIrDA規格に基づいた赤外線通信により送受信される。このためデータ通信部221は、IrDA規格に基づいて符号化されたデータの送受信が行われる。データ通信部221から与えられるデータはIrDA符号/復号化回路223に与えられ、IrDA符号化されたデータを復号し、スイッチ224を介してCPU220に与えられる。そして、CPU220にて、例えば、暗号化処理されたデータを復号し、バス230からメモリ部222に与え、複合化された楽曲データなどのコンテンツデータが格納される。一方、データ送信する場合には、メモリ部222から読み出したデータ等がIrDA符号/復号化回路223に与えられ、符号化されてデータ通信部221から赤外線通信される。
【0031】
メモリ部222は、例えば、フラッシュメモリにて構成される。このメモリ部222は、バンクレジスタ225によりアドレス指定され、データの書き込み又は読み出しが行われる。
【0032】
CPU220には、音源部226が接続され、音源部226は、メモリ部222に格納され、メモリ部222から読み出されバス230を介して与えられた楽曲データに基づきメロディ音を作成しする。そして、作成されたメロディ音はデジタルアンプ227に与えられ、スピーカ228からメロディ音が出力される。
【0033】
CPU220には、発振器231から例えば22.1MHzの動作クロックが与えられ、このクロックに従い各種動作を制御する。
【0034】
コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2の本体に対してもデータの送受が可能なように構成されている。このため、IrDA符号/復号化回路223とコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2の本体とのデータの送受を行うシリアルインターフェース232とがスイッチ224を介して接続される。電子機器2の本体部に対して、携帯電話装置1からデータを与えたり、又、本体部からのデータを携帯電話装置1に与えることもできる。
【0035】
更に、バス230にはI/O回路233を介して電子機器2の本体部のパラレルインターフェース234が接続され、本体部からの命令、例えば、再生のオン/オフ、ボリュームなどがCPU220に与えられる。
【0036】
上記したコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2の音源システムは、例えば、1チップの音源ボードとして構成することができるが、この実施形態では、チップ面積が大きくなる部分は1チップ化していない。この実施形態では、点線で囲んだ部分、すなわち、CPU220、スイッチ224、IrDA符号/復号化回路223、I/O回路233、音源部226、デジタルアンプ227、バンクレジスタ225を1チップとし、メモリ部222、発振器231とは別チップとし、マルチチップモジュールの音源ボードとして構成している。
【0037】
図4に、メモリ部222のデータフォーマットの例を記載する。この実施形態におけるメモリ部222は、データ領域222a、受信バッファ領域222a、受信バッファ領域222b、アプリケーションプログラム領域222cとに分けられている。アプリケーションプログラム領域222cには、CPU220に与えるアプリケーションプログラムが格納され、動作を開始すると、このメモリ部222からプログラムが読み出されて、CPU220が所定の制御を行う。受信バッファ領域222bは、CPU220がパケット単位で復号したデータを一時格納するために用いられる。この受信バッファ領域222bで所定のデータになるとデータ領域222aにそのデータが書き込まれる。
【0038】
更に、この実施形態においては、コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2を特定するための機種IDがメモリ部222に格納されている。この機種IDは、MACアドレス(Media Access Control address)で構成されるIDであり、音源システムの出荷時に記録されている。更に、必要に応じてメーカーコードもメモリ部222に格納されている。この機種IDやメーカコードにより、製造メーカ、機器の特定を可能にするとともに、コンテンツの不正ダウンロード等を防止している。
【0039】
次に、サーバシステム5の一例を図5及び図6に従い説明する。図5は、サーバシステム5におけるコンテンツ提供サーバ50の一例を示すブロック図、図6は、サーバシステム5における管理サーバ55の一例を示すブロック図である。
【0040】
コンテンツ提供サーバ50は、例えば、図5に示したように、バスライン507に、通信制御部501、制御部502、入力部503、表示部504、記憶部505、データベースインタフェース(IF)506などを接続させ、データ、アドレス信号、制御信号などを伝送させ、処理するように構成されている。
【0041】
通信制御部501は、インターネット46に接続され、インターネット46を介して携帯電話装置1や他とサーバなどとの間の双方向通信制御を行う。制御部502は、CPU、ROM、RAMなどを備え、ROMに格納されたOSにしたがってCPUがサーバ全体の制御を行う。入力部503は、制御部502に本サーバを手動操作するための各種情報を入力する。表示部504は、本サーバの操作や本サーバ自体の動作に伴う各種状態を表示する。
【0042】
記憶部505は、携帯電話装置1に対してウェブブラウザ表示を提供するためのサーバ側の処理を受け持つサーバ用アプリケーションプログラムおよびクライアントすなわち携帯電話装置においてウェブブラウザを実現させるためのクライアント用アプリケーションプログラムを記憶している。
【0043】
記憶部505は、さらに、ユーザ情報であるユーザレコードテーブル、ユーザの嗜好とコンテンツ情報とを対応付けているプロフィールレコードテーブルなども格納する。
【0044】
データベースインタフェース506は、着信メロディやCD音源の音楽、音声、画像などのコンテンツデータを記憶するデータベース560を本サーバに接続させ、コンテンツデータの読み出しやデータ更新などを行う。
【0045】
データベース560は、コンテンツデータを記憶する大規模記憶装置である。
【0046】
以上の構成によれば、制御部502は、インターネット46を介して携帯電話装置1からダウンロード要求が入ると、後述する管理サーバ56へコンテンツを配信したダウンロードログ情報(ユーザ名、配信日時、コンテンツの種類等)を配信するとともに所定の情報を登録後、ユーザが希望する着信メロディ、CD音源の音楽、音声、動画や静止画などの画像等のコンテンツを提供する。
【0047】
管理サーバ55は、例えば、図6に示したように、バスライン556に、通信制御部551、制御部552、入力部553、表示部554、記憶部555などを接続させ、データ、アドレス信号、制御信号などを伝送させ、処理するように構成されている。
【0048】
通信制御部551は、インターネット46に接続され、インターネット46を介して携帯電話装置1や他のサーバなどとの間の双方向通信制御を行う。制御部552は、CPU、ROM、RAMなどを備え、ROMに格納されたOSにしたがってCPUがサーバ全体の制御を行う。入力部553は、制御部552に本サーバを手動操作するための各種情報を入力する。表示部554は、本サーバの操作や本サーバ自体の動作に伴う各種状態を表示する。
【0049】
記憶部555は、コンテンツ提供サーバ50からインターネット46を介して与えられるユーザのアカウント情報(住所、氏名、決済方法等)、ダウンロードログ情報(ユーザ名、配信日時、コンテンツの種類等)を登録する。
【0050】
管理サーバ55は、記憶装置555に登録されたダウンロードログ情報に基づいてユーザに対する課金機能及び携帯電話装置1から送られるアカウント情報を登録、管理する機能を有する。そして、アカウント情報に従いダウンロードログ情報に基づく課金処理を行う。この課金処理は、クレジット決済、請求書発行などの処理が含まれる。
【0051】
次に、この発明の動作につきフローチャートに従い説明する。まず、携帯電話装置1にコンテンツをダウンロードする方法につき図7を参照して説明する。尚、ダウンロードの方法はこれに限られず、図7に示す方法は一例にすぎない。
【0052】
この携帯電話装置1は、Java(登録商標)言語で作成したプログラムの実行環境(Java仮想マシン)が搭載されており、Java言語で作成したアプリケーションソフトが実行できる。この携帯電話装置1においては、アプリケーションソフトの1つとして、コンテンツのダウンロードを行うプログラム、ダウンロードしたコンテンツをコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2に送信するコントロールプログラムがサーバ等などからダウンロードして実行できるように構成されている。
【0053】
まず、ユーザ(注文者)は、自分の携帯電話装置1を介して、コンテンツサービスプロバイダがインターネット46上に開設しているコンテンツ販売ホームページにアクセスする(ステップS1)。これに応答して、コンテンツ提供サーバ50はアカウント登録画面を携帯電話装置1に送信する(ステップS2)。携帯電話装置1の表示画面11には、ID、パスワード、携帯電話番号、電話番号、氏名、住所、決済方法などを示すアカウント作成画面が表示される。注文者は、ユーザ携帯端末10からアカウント情報を入力する。(ステップS3)。
【0054】
こうして作成されたアカウント情報を送信すると、コンテンツ提供サーバ50は、記憶部に505にアカウント情報をユーザ情報として登録する(ステップS4)。そして、管理サーバ30は顧客管理データとして新規アカウントを作成し(ステップS5)、登録確認情報をコンテンツ提供サーバ50に送出する(ステップS6)。
【0055】
コンテンツ提供サーバ50は、登録確認データを受信した段階で、コンテンツの種類などが示されているコンテンツメニュー画面を携帯電話装置1に送信する(ステップS7)。
【0056】
次に、ユーザが欲しいコンテンツを選択し、ダウンロードを指定する(ステップS8)と、携帯電話装置1には、コンテンツ提供サーバ50から指定したコンテンツがダウンロードされる(ステップS9)。携帯電話装置1は、ダウンロードされたコンテンツをメモリ部17に格納する。ダウンロードが完了すると携帯電話装置1からコンテンツ提供サーバ50にダウンロード完了通知を送信する(ステップS10)。そして、携帯電話装置1はダウンロード操作を終了する。また、ダウンロードログは一時的にコンテンツ提供サーバ50に蓄えられる。
【0057】
次に、コンテンツ提供サーバ50はダウンロードログを管理サーバ55に送信する(ステップS11)。そして、コンテンツ配信動作が終了する。
【0058】
管理サーバ55は、ダウンロードログを受信するとそのログ情報を元に、あらかじめコンテンツプロバイダから指定されているプライスプランに基づき、課金処理を行う。課金データと管理サーバ55のもつアカウント情報を元に顧客毎の請求データを作成し、動作を終了する(ステップS12)。請求データにはアカウント情報から請求書の送付先、ダウンロードしたファイル名,日時,請求金額,決済方法が含まれている。また、管理サーバ55はその請求データをウェブ機能で表示することが可能であり、ユーザはID,パスワードを元に自分の請求データを確認することが出来るように構成している。
【0059】
次に、この発明の実施形態における動作につき、図8ないし図10のフローチャートに従い説明する。図8は、コンテンツ提供サーバ50より携帯電話装置1にダウンロードしたコンテンツデータを音源再生機器2側へデータ送信する場合の動作を示すフローチャート、図9は、通信接続処理ルーチンを示すフローチャート、図10は、送信管理処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0060】
図8に示すように、図7に示す動作に基づいてコンテンツ提供サーバ50からユーザが好むコンテンツを携帯電話装置1にダウンロードする(ステップS20)。音源再生機器2側はコンテンツの受信を待機する状態である(ステップS21)。コンテンツ提供サーバ50から携帯電話装置1へコンテンツをダウンロードする時に、コンテンツ提供サーバ50からは、コンテンツの利用の態様を制限する情報が送られる。この実施形態においては、コンテンツを利用できる有効日数、コンテンツを消去する消去日数、音源再生機器2へ転送できる転送許可回数が決められる。そのため、携帯電話装置1においては、コンテンツのダウンロードを行った後、そのコンテンツに対する有効日数がメモリ部17に記録する(ステップS22)。携帯電話装置1では、内蔵するカレンダ機能等を用いて、有効日数等の処理を把握する。続いて、携帯電話装置1では、コンテンツをダウンロードした後の消去日数をメモリ部17に記録する(ステップS23)。この実施形態においては、有効日数経過後も転送可能回数に達していない場合には、転送可能に構成している。このため、有効日数の倍以上の日数を消去日数としている。消去日数に達すると、メモリ部17からダウンロードして記憶された対象コンテンツを消去し、コンテンツの利用ができないように制御される。
【0061】
そして、携帯電話装置1が異なる音源再生機器2へ転送できる回数である転送許可回数をメモリ部17に記録する(ステップS24)。このように、コンテンツ提供サーバ50よりコンテンツをダウンロードすると、コンテンツの利用の態様を制限する情報がメモリ部17に記録される。
【0062】
ユーザが携帯電話装置1にダウンロードしたコンテンツを音源再生機器2側へIrDA規格に則った赤外線通信により、データを送信する場合には、携帯電話1を操作して、赤外線通信接続を行うべく、音源再生機器2へ接続を要求すると、通信接続処理ルーチンに入る(ステップS25)。
【0063】
通信接続処理ルーチンに入ると、携帯電話装置1は、図9に示す動作を行う。まず、携帯電話装置1は、メモリ部17から対応するコンテンツの消去日数がを読み出し、消去日数が経過したか否か判断する(ステップS251)。ステップS251において、消去日数が経過していると判断されると、転送すべきデータが無いので、その旨を液晶表示部11に表示し転送動作を終了する。従って、消去日数に達すると、転送回数が残っている場合にも音源再生機器2への転送はできない。
【0064】
一方、消去日数が経過していない場合には、ステップS252に進み、有効日数が経過しているか否か判断される。ステップS252において、有効日数が経過していると判断されるとステップS254に進む。
【0065】
ステップS254においては、転送回数がゼロ回であるか否か判断する。転送回数が0回の場合には、ダウンロードしてから1度もコンテンツを利用していない。この場合に有効日数が経過したからといって直ちにコンテンツの利用ができないように制御するのはユーザに酷である。そこで、有効日数が経過していても転送回数が0回の場合には、消去日数が経過していない限り転送を許可する。そのため、ステップS256に進み、赤外線通信接続動作処理を行う。
【0066】
ステップS254においては、転送回数がゼロ回で無い場合には、ステップS255に進む。同一メーカ、同一機種(機種ID)など一度ダウンロードしたことがある機器と全く同じ機器であれば、再度ダウンロードを可能としている。このため、ステップS255では、同一機器に対してのダウンロードか否か判断し、同一機器である場合には、ステップS256に進み、赤外線通信接続動作処理を行う。同一機器でない場合には、転送を許可しない旨を液晶表示部11に表示し転送動作を終了する。
【0067】
一方、ステップS252において、有効日数が経過していないと判断されると、ステップS253に進み、ステップS253で転送回数が有るか否か判断する。転送回数が有る場合にはステップS256に進み、赤外線通信接続動作処理を行う。転送回数が無い場合には、ステップS255では、同一機器に対してのダウンロードか否か判断し、同一機器である場合には、ステップS256に進み、赤外線通信接続動作処理を行う。同一機器でない場合には、転送を許可しない旨を液晶表示部11に表示し転送動作を終了する。
【0068】
転送回数の有無は、例えば、送信成功で許可回数を1ずつ減らしゼロになったら、転送回数が無いと判断するように構成している。送信カウントは、デクリメントして行きゼロになったら許可が無くなったと判断するように構成したり、逆に、正常送信動作を行う毎に、回数をインクリメントし、トータル回数が送信許可回数と一致した時に送信許可する回数が無くなったと判断するように構成しても良い。
【0069】
そして、ステップS256では、音源再生機器2では、携帯電話装置1からのアクセスにより、携帯電話装置1との間で赤外線通信が行えるように動作を設定し、携帯電話装置1との間で赤外線通信コネクトを確立するための通信処理を行いこのルーチンを終了する。
【0070】
音源再生機器2側では、通信接続処理(ステップS25)により、携帯電話装置1側から通信設定処理の通知を受け取ると、赤外線通信を確立する処理を行いその旨携帯電話装置1へ知らせる(ステップS26)。
【0071】
赤外線通信コネクトが確立すると、ユーザは携帯電話装置1から音源再生機器2へコンテンツデータを送信するために、データ送信要求を音源再生装置2へ送出する(ステップS27)。データ送信要求で送る情報データとしては、データ種別、デーサイズ、必要に応じて、メーカーコード、機種IDである。
【0072】
音源再生機器2では、送られてきた情報データの属性を確認する(ステップS28)。音源再生機器2では、情報データの属性を確認し、メーカーコード、機種IDが設定されている場合には、音源再生機器2は、メモリ部222に格納されているメーカーコード、機種IDを読み出し、これらコード、ID等を照合し、受信の可否を判定する。すなわち、照合結果が不一致の場合には、受信不可、一致した場合には、受信可とする。更に、受信可の場合には、受信したデータ種別、データサイズを取得して、通信データを受信・記録するエリアを確保する。その後、受信可否の判定結果とシリアル番号を含む音源再生機器2の属性情報を携帯電話装置1に送る(ステップS29)。
【0073】
携帯電話装置1では、音源再生機器2から送られてきた受信可否の判定結果により、コンテンツデータの送信を行うか否か判断する(ステップS30)。受信不可の場合には、送信を停止するために、赤外線通信を強制終了させ、動作を終了する。この結果、受信許可が得られていない音源再生機器2へのコンテンツデータのダウンロードが禁止できる。また、携帯電話装置1において、送信が強制終了されたことが確認でき、音源再生機器2へのコンテンツデータの転送ができなかったことをユーザが認識できる。
【0074】
一方、受信可の場合には、コンテンツデータの全データを音源再生機器2にパケット通信で送信する。コンテンツデータは暗号化処理されて送信される。そして、サーバシステム5への送信記録アップ情報(機器のシリアル番号など)を仮登録する(ステップS31)。
【0075】
音源再生機器2は、携帯電話装置1から送られてきたコンテンツデータを受信し、暗号化されたデータを復号する(ステップS32)。続いて、受信データの信頼性をCRCによりチェックし、そのデータのエラーの有無を判定し、エラーがないと圧縮データの解凍を行いメモリ部222のデータ格納領域に格納させる(ステップS30)。そして、その判定結果を携帯電話装置1へ送り、通信を切断し動作を終了する。
【0076】
携帯電話装置1では、音源再生機器2から送られてきた通信の判定結果を判断し(ステップS34)、エラーの場合には、そのまま通信を切断し動作を終了する。また、エラー無く正常にデータ通信が行われると、送信管理処理ルーチンに入る(ステップS35)。
【0077】
この実施形態においては、携帯電話装置1から音源再生装置2へ予め送信許可回数が設定されている。送信管理処理ルーチンに入ると、図10に示すように、送信成功で許可回数を1ずつ減らし、その値をメモリ部17に書き込む(ステップS351)。続いて、許可回数がゼロになったか否か判断する(ステップS352)。許可回数がゼロでない場合には、送信管理処理ルーチンを終了し、そして、通信を切断し動作を終了する。
【0078】
その後、携帯電話装置1は、サーバシステム5にアクセスし、仮登録した送信記録アップ情報(機器のシリアル番号など)をサーバシステム5に伝送する。この結果、サーバシステム5が、送信記録アップ情報(機器のシリアル番号など)を把握することができる。
【0079】
一方、許可回数がゼロになったと判断されると、ステップS353へ進み、メモリ部17に格納されたコンテンツデータを消去して、送信管理処理ルーチンを終了し、そして、通信を切断し動作を終了する。
【0080】
この転送許可回数のカウント処理は、上記した通信接続処理S25のカウント処理と同じ対応にしている。すなわち、データ送信が正常に終了した場合には送信カウントをカウントしている。送信カウントは上記したように、デクリメントして行きゼロになったら許可回数に到達したと判断するように構成している。この処理とは逆に、正常送信動作を行う毎に、回数をインクリメントし、トータル回数が送信許可回数と一致した時に送信許可回数に到達したと判断するように構成しても良い。
【0081】
上記した方法により、コンテンツ提供サーバ50よりダウンロードした楽曲などのデータを音源再生機器2に伝送することができる。その結果、音源再生機器2は、ユーザの好みの楽曲等を再生することができるようになる。
【0082】
ダウンロードされるデータは楽曲に限らず、プログラムなどのもダウンロードでき、音源再生機器2等のプログラムのバージョンアップなども利用できる。
【0083】
図8ないし図10を参照してコンテンツ提供サーバ50より携帯電話装置1にダウンロードしたコンテンツデータを音源再生機器2側へデータ送信する場合の動作について説明した。この発明は、音源再生装置2側の本体部のホストからのデータを赤外線通信により、携帯電話装置1にダウンロードさせることができる。そして、携帯電話装置1にダウンロードされたデータは、サーバシステム5にもアップロードさせたり、赤外線通信が可能な他の機器へ携帯電話装置1から赤外線通信によりデータ転送することも可能である。
【0084】
図11に従い、音源再生装置2側の本体部のホストからのデータを赤外線通信により、携帯電話装置1にダウンロードさせる動作につき説明する。
【0085】
図11に示すように、携帯電話装置1が音源再生機器2側のデータのダウンロード動作を行うアプリケーションを動作させる(ステップS41)。音源再生機器2側データ本体部のほすとからデータを取得し、メモリ部222にそのデータを格納させておく(ステップS42)。
【0086】
続いて、ユーザが携帯電話装置1と音源再生機器2とをIrDA規格に則った赤外線通信により、データを受信を行うために、携帯電話1を操作して、音源再生機器2へ接続を要求する(ステップS43)。そして、音源再生機器2では、携帯電話装置1からのアクセスにより、携帯電話装置1との間で赤外線通信が行えるように動作を設定し、携帯電話装置1との間で赤外線通信コネクトを確立する(ステップS44)。
【0087】
赤外線通信コネクトが確立すると、ユーザは携帯電話装置1から音源再生機器2へメモリ部222に格納されているデータを受信するために、データ受信要求を音源再生機器2へ送出する(ステップS45)。データ受信要求で送る情報データとしては、メーカーコード、機種IDが送られる。
【0088】
音源再生機器2では、送られてきた情報データの属性を確認する(ステップS47)。情報データの属性を確認し、音源再生機器2では、メモリ部222に格納されているメーカーコード、機種IDを読み出し、これらコード、IDを照合し、受信の可否を判定する。すなわち、照合結果が不一致の場合には、送信不可、一致した場合には、送信可とする。更に、送信可の場合には、送信するデータ種別、データサイズ、シリアル番号等の情報を設定する。その後、送信可否の判定結果とシリアル番号を含む音源再生機器2の属性情報を携帯電話装置1に送る(ステップS47)。そして、音源再生機器2が送信すべきデータを暗号化し、パケット通信による送信を行う(ステップS49)。
【0089】
携帯電話装置1では、音源再生機器2から送られてきた送信可否の判定結果により、受信を継続するか否か判断する(ステップS48)。受信を継続しない場合には、受信を停止するために、赤外線通信を強制終了させ、動作を終了する。この結果、送信許可が得られていない音源再生機器2からのデータのダウンロードが禁止できる。
【0090】
一方、受信可の場合には、音源再生機器2からパケット通信で送られてきたデータを受信し、暗号化されたデータを復号する(ステップS50)。続いて、受信データの信頼性をCRCによりチェックし、そのデータのエラーの有無を判定し、エラーがないと圧縮データの解凍を行いメモリ部17のデータ格納領域に格納させる(ステップS51)。そして、その判定結果を音源再生機器2へ送り、通信を切断し動作を終了する。
【0091】
音源再生機器2では、携帯電話装置1から送られてきた通信の判定結果を判断し(ステップS52)、エラーの場合には、そのまま通信を切断し動作を終了する。また、エラー無く正常にデータ通信が行われると、メモリ部222に格納されているデータを消去して終了する(ステップS53)。
【0092】
この発明の実施形態においては、携帯電話装置1と音源再生機器2との間でIrDA(Infrared Data Association)規格の赤外線通信機能を用いたが、これに限らずブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)規格や無線LAN等の無線通信機能を用いて、データの送受が行うように構成できる。
【0093】
なお、前記実施形態では携帯電話装置の場合を説明したが、携帯電話装置以外に例えばパソコン,モバイル端末等の赤外線通信等などの無線通信機能が行える情報端末装置にも、この発明を適用可能であるのは勿論である。
【0094】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0095】
各種楽曲などの音楽コンテンツを含む種々のコンテンツを家庭用電化製品などに簡単に転送して、その動作を行うことができるので、使用者が好む音楽等を再生できる色々な装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】この発明のコンテンツ配信システムを示す概略図である。
【図2】この発明によるコンテンツ配信システムに用いる携帯電話装置の回路の実施形態を示すブロック図である。
【図3】この発明によるコンテンツ配信システムに用いるコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)の音源システムの実施形態を示すブロック図である。
【図4】コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)のメモリ部のデータフォーマットの例を示す図である。
【図5】この発明に用いられるサーバシステムにおけるコンテンツ提供サーバ50の一例を示すブロック図である。
【図6】この発明に用いられるサーバシステムにおける管理サーバの一例を示すブロック図である。
【図7】携帯電話装置にコンテンツをダウンロードする方法しめすフローチャートである。
【図8】コンテンツデータを音源再生機器側へデータ送信する場合の動作を示すフローチャートである。
【図9】通信接続処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】送信管理処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図11】音源再生装置側の本体部のホストからのデータを赤外線通信により、携帯電話装置にダウンロードさせる動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0097】
1 携帯電話装置
2 音源再生機器
5 サーバシステム
40 携帯電話網
45 携帯電話網制御部
46 インターネット
50 コンテンツ提供サーバ
55 管理サーバ
【技術分野】
【0001】
この発明は、配信されたコンテンツの記録再生等に関する使用者の利便性を向上させるコンテンツの配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット上の専用サイトから好みの楽曲やプログラムデータをダウンロードするコンテンツ配信システムが普及している。例えば、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略記する。)を用いて、インターネット上の音楽配信サービスサイト所望の音楽を選択し、その楽曲データを購入し、種々の技術により著作権を保護しながらダウンロードし、PCの例えばハードディスクに記録、蓄積する。そして、蓄積されたコンテンツを再生したり、又著作権を保護しながら専用のデジタル携帯端末に転送し再生するなどして、色々なコンテンツが楽しまれている。
【0003】
また、携帯電話装置においては、多くの数の着信メロディが用意されており、これら着メロは、コンテンツプロバイダから提供される。
【0004】
ところで、家庭内には、電子レンジ、エアコンや風呂の自動湯沸かし器などのように、作動に伴い、音や音声を発声するものがある。しかしながら、従来の家庭内の電子機器においては、予め登録されていた音や音声などを発声するだけで、使用者の好みにより、音声やメロディ等を変更することはできなかった。
【0005】
そこで、インターネット上の専用サイトから楽曲などをダウンロードし、電子機器に対して携帯電話装置の赤外線通信機能を使用して転送するシステムが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
【非特許文献1】MUPASSシステム(http://www.mupass.net/info/)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記したように、携帯電話装置においては、インターネット上の専用サイトから好みの楽曲をダウロードし、好みの楽曲を着信メロディとして用いることが行われている。
【0007】
そこで、この発明は、携帯電話装置を用いて、データ転送の安全性を確保しながら家庭内の電子機器の作動音等を容易に変更することができるシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、コンテンツ提供サーバよりネットワークを介して取得したコンテンツデータを記憶する記憶手段と、無線通信手段と、を備えた携帯端末と、前記携帯端末との間で無線通信を行う無線通信手段と、前記コンテンツデータに基づく動作を行うコンテンツデータ再生手段と、を備えた再生機器と、を有し、前記携帯端末は、データを送信する再生機器を特定する情報を前記再生機器に送信し、前記再生機器は自己の特定情報と送信されてきた前記特定情報を照合し、その結果に基づき、受信の可否を決定し、受信可否情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
【0009】
また、前記携帯端末は、受信が否の情報の場合には無線通信を終了させ、受信可の場合にはコンテンツデータを前記再生機器に送信するように構成することができる。
【0010】
前記特定情報としては、MACアドレスを用いることができ、前記無線通信として、赤外線通信を用いることができる。
【発明の効果】
【0011】
この発明は、特定情報により、再生機器の製造メーカ、機器の特定を可能にすることで、コンテンツの不正ダウンロード等が防止できる。また、受信許可が得られていない再生機器へのコンテンツデータのダウンロードが禁止できるとともに、携帯端末において、送信が強制終了されたことが確認でき、再生機器へのコンテンツデータの転送ができなかった理由等をユーザが認識できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるためにその説明は繰返さない。
【0013】
図1は、この発明のコンテンツ配信システムを示す概略図である。この図1に従い、全体構成につき説明する。この発明の実施形態におけるコンテンツ配信システムは、携帯電話装置1、携帯電話網40、携帯電話網制御部45、インターネット46、サーバシステム5により構成されている。
【0014】
携帯電話網40と携帯電話網制御部45は、携帯電話装置1とインターネット46間の通信を接続するシステムである。携帯電話網40は、携帯電話装置1と無線通信を行う基地局を含む携帯電話網制御部45に接続され、携帯電話装置1からデータを携帯電話網制御部45に送るとともに、携帯電話網制御部45から送られてくるデータを携帯電話装置1に送る。これらデータ通信は、パケット通信により行われる。
【0015】
サーバシステム5は、例えば、コンテンツ提供サーバ50と管理サーバ55を備える。コンテンツ提供サーバ50は、着信メロディなどの楽曲データなどコンテンツデータを記憶しているデータベースを備えており、携帯電話網40、携帯電話網制御部45、インターネット46を介してアクセスしてくる携帯電話装置1に対してウェブページを閲覧可能に提供したり、各種のサービスを提供する。このコンテンツ提供サーバ50では、ユーザに楽曲データなどのコンテンツを提供することができる。
【0016】
管理サーバ55は、ユーザ毎のアカウント情報(住所、氏名、決済方法等)を登録する。管理サーバ55は、コンテンツ配信サーバ50からダウンロードログ情報を受信し、料金プランに基づいた課金処理を実施する。この課金処理は、例えば、クレジット決済、請求書をユーザに送付し、その入金を確認するなどの処理が行われる。
【0017】
上記したコンテンツ提供サーバ50、管理サーバ55は、ワークステーション・サーバ等の情報処理装置によって構成されている。
【0018】
この発明の実施形態においては、携帯電話装置1とコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2との間でIrDA(Infrared Data Association)規格に基づいた赤外線通信機能を用いて、データの送受が行われる。
【0019】
携帯電話装置1は、液晶表示部11、キー入力部12、アンテナ部13、スピーカ14、マイク15、赤外線通信機能等を備える。
【0020】
ユーザが携帯電話装置1を操作し、コンテンツ提供サーバ50からダウンロードした楽曲等のコンテンツデータは、赤外線通信機能を用いて、コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2に送られ、コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2内に格納される。コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2としては、例えば、電子レンジ、冷蔵庫、エアコンなどの家庭用電化製品などである。コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2には、音源システムが組み込まれ、携帯電話装置1から送られたコンテンツデータを再生し、ユーザが希望する楽曲等が再生できる。
【0021】
図2は、この発明によるコンテンツ配信システムに用いる携帯電話装置の回路の実施形態を示すブロック図、図3は、この発明によるコンテンツ配信システムに用いるコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2の音源システムの実施形態を示すブロック図である。
【0022】
図2に従いこの発明によるコンテンツ配信システムに用いる携帯電話装置1の実施形態の回路構成を説明する。
【0023】
携帯電話装置1の回路部は、コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2と直接通信するための赤外線送受信部18と、通常の携帯電話の通信を行う通信部19とを備える。この携帯電話装置1は、携帯電話全体の制御を司るCPU16と各種プログラム等が格納されたメモリ部17を備える。
【0024】
メモリ部17には、通常の携帯電話としての発呼、着信、通話、メールの送受信などの携帯電話の動作を行うためのプログラム並びにコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2とアクセスし、コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2との間でデータの送受を行うためのプログラムが格納されている。更に、メモリ部17には、メール等のデータ、ダウンロードした楽曲などのコンテンツデータなどの各種データも格納される。
【0025】
CPU16は、メモリ部17より携帯電話の動作を行うためのプログラムを読み出して、通常の携帯電話としての発呼、着信、通話、メールの送受信などの携帯電話の各種制御動作を行う携帯電話機能部16a、メモリ部17よりコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2とのデータ通信を行うためのプログラムを読み出し、コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2とアクセスし、データ転送制御を行うデータ転送制御機能部16bの機能を果たす。
【0026】
携帯電話装置1の各回路とCPU16とはバス100を介して接続され、キー入力部12から与えられたキー入力はバス100からCPU16に与えられ、CPU16は、キー入力されたコマンド等を実行するとともに、液晶表示部11に所定の表示を行わせる。このため、CPU16は、液晶を駆動させる駆動回路部110にバス100を介して表示データ等の送出する。駆動回路部110は送られてきたデータに応じて液晶表示部11に数字や文字、画像等を表示させる。
【0027】
スピーカ14及びマイク15は、携帯電話としての通話の際に用いられるとともに、メモリ部17へ格納された楽曲データなどを再生する。楽曲データはMP3、WMAなどの音声圧縮されたデジタル音声データやMIDIデータとしてメモリ部17に格納されている。この音声圧縮データをメモリ部17より読み出し、CPU16にて復号し、スピーカ14にて再生する。
【0028】
図3に従いこの発明によるコンテンツ配信システムに用いるコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2の音源システムについて説明する。
【0029】
このコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2の音源システムは、CPU220、メモリ部222を備え、メモリ部222に格納された制御プログラムをCPU220が実行することにより、各種の処理が行われる。CPU220には、携帯電話装置1との間でデータ通信を行うためのデータ通信部221が接続され、データ通信部221を介して携帯電話装置1から与えられるコマンド、楽曲データ等はCPU220を経てメモリ部222に格納される。
【0030】
データ通信部221の前段には赤外線送受信素子が接続され、赤外線通信機能を有した携帯電話装置1とデータ通信を行う場合には、携帯電話装置1の赤外線送受信部18と赤外線送受信素子、データ通信部221間にてデータ通信が行われる。この実施形態においては、携帯電話装置1とコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2とはIrDA規格に基づいた赤外線通信により送受信される。このためデータ通信部221は、IrDA規格に基づいて符号化されたデータの送受信が行われる。データ通信部221から与えられるデータはIrDA符号/復号化回路223に与えられ、IrDA符号化されたデータを復号し、スイッチ224を介してCPU220に与えられる。そして、CPU220にて、例えば、暗号化処理されたデータを復号し、バス230からメモリ部222に与え、複合化された楽曲データなどのコンテンツデータが格納される。一方、データ送信する場合には、メモリ部222から読み出したデータ等がIrDA符号/復号化回路223に与えられ、符号化されてデータ通信部221から赤外線通信される。
【0031】
メモリ部222は、例えば、フラッシュメモリにて構成される。このメモリ部222は、バンクレジスタ225によりアドレス指定され、データの書き込み又は読み出しが行われる。
【0032】
CPU220には、音源部226が接続され、音源部226は、メモリ部222に格納され、メモリ部222から読み出されバス230を介して与えられた楽曲データに基づきメロディ音を作成しする。そして、作成されたメロディ音はデジタルアンプ227に与えられ、スピーカ228からメロディ音が出力される。
【0033】
CPU220には、発振器231から例えば22.1MHzの動作クロックが与えられ、このクロックに従い各種動作を制御する。
【0034】
コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2の本体に対してもデータの送受が可能なように構成されている。このため、IrDA符号/復号化回路223とコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2の本体とのデータの送受を行うシリアルインターフェース232とがスイッチ224を介して接続される。電子機器2の本体部に対して、携帯電話装置1からデータを与えたり、又、本体部からのデータを携帯電話装置1に与えることもできる。
【0035】
更に、バス230にはI/O回路233を介して電子機器2の本体部のパラレルインターフェース234が接続され、本体部からの命令、例えば、再生のオン/オフ、ボリュームなどがCPU220に与えられる。
【0036】
上記したコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2の音源システムは、例えば、1チップの音源ボードとして構成することができるが、この実施形態では、チップ面積が大きくなる部分は1チップ化していない。この実施形態では、点線で囲んだ部分、すなわち、CPU220、スイッチ224、IrDA符号/復号化回路223、I/O回路233、音源部226、デジタルアンプ227、バンクレジスタ225を1チップとし、メモリ部222、発振器231とは別チップとし、マルチチップモジュールの音源ボードとして構成している。
【0037】
図4に、メモリ部222のデータフォーマットの例を記載する。この実施形態におけるメモリ部222は、データ領域222a、受信バッファ領域222a、受信バッファ領域222b、アプリケーションプログラム領域222cとに分けられている。アプリケーションプログラム領域222cには、CPU220に与えるアプリケーションプログラムが格納され、動作を開始すると、このメモリ部222からプログラムが読み出されて、CPU220が所定の制御を行う。受信バッファ領域222bは、CPU220がパケット単位で復号したデータを一時格納するために用いられる。この受信バッファ領域222bで所定のデータになるとデータ領域222aにそのデータが書き込まれる。
【0038】
更に、この実施形態においては、コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2を特定するための機種IDがメモリ部222に格納されている。この機種IDは、MACアドレス(Media Access Control address)で構成されるIDであり、音源システムの出荷時に記録されている。更に、必要に応じてメーカーコードもメモリ部222に格納されている。この機種IDやメーカコードにより、製造メーカ、機器の特定を可能にするとともに、コンテンツの不正ダウンロード等を防止している。
【0039】
次に、サーバシステム5の一例を図5及び図6に従い説明する。図5は、サーバシステム5におけるコンテンツ提供サーバ50の一例を示すブロック図、図6は、サーバシステム5における管理サーバ55の一例を示すブロック図である。
【0040】
コンテンツ提供サーバ50は、例えば、図5に示したように、バスライン507に、通信制御部501、制御部502、入力部503、表示部504、記憶部505、データベースインタフェース(IF)506などを接続させ、データ、アドレス信号、制御信号などを伝送させ、処理するように構成されている。
【0041】
通信制御部501は、インターネット46に接続され、インターネット46を介して携帯電話装置1や他とサーバなどとの間の双方向通信制御を行う。制御部502は、CPU、ROM、RAMなどを備え、ROMに格納されたOSにしたがってCPUがサーバ全体の制御を行う。入力部503は、制御部502に本サーバを手動操作するための各種情報を入力する。表示部504は、本サーバの操作や本サーバ自体の動作に伴う各種状態を表示する。
【0042】
記憶部505は、携帯電話装置1に対してウェブブラウザ表示を提供するためのサーバ側の処理を受け持つサーバ用アプリケーションプログラムおよびクライアントすなわち携帯電話装置においてウェブブラウザを実現させるためのクライアント用アプリケーションプログラムを記憶している。
【0043】
記憶部505は、さらに、ユーザ情報であるユーザレコードテーブル、ユーザの嗜好とコンテンツ情報とを対応付けているプロフィールレコードテーブルなども格納する。
【0044】
データベースインタフェース506は、着信メロディやCD音源の音楽、音声、画像などのコンテンツデータを記憶するデータベース560を本サーバに接続させ、コンテンツデータの読み出しやデータ更新などを行う。
【0045】
データベース560は、コンテンツデータを記憶する大規模記憶装置である。
【0046】
以上の構成によれば、制御部502は、インターネット46を介して携帯電話装置1からダウンロード要求が入ると、後述する管理サーバ56へコンテンツを配信したダウンロードログ情報(ユーザ名、配信日時、コンテンツの種類等)を配信するとともに所定の情報を登録後、ユーザが希望する着信メロディ、CD音源の音楽、音声、動画や静止画などの画像等のコンテンツを提供する。
【0047】
管理サーバ55は、例えば、図6に示したように、バスライン556に、通信制御部551、制御部552、入力部553、表示部554、記憶部555などを接続させ、データ、アドレス信号、制御信号などを伝送させ、処理するように構成されている。
【0048】
通信制御部551は、インターネット46に接続され、インターネット46を介して携帯電話装置1や他のサーバなどとの間の双方向通信制御を行う。制御部552は、CPU、ROM、RAMなどを備え、ROMに格納されたOSにしたがってCPUがサーバ全体の制御を行う。入力部553は、制御部552に本サーバを手動操作するための各種情報を入力する。表示部554は、本サーバの操作や本サーバ自体の動作に伴う各種状態を表示する。
【0049】
記憶部555は、コンテンツ提供サーバ50からインターネット46を介して与えられるユーザのアカウント情報(住所、氏名、決済方法等)、ダウンロードログ情報(ユーザ名、配信日時、コンテンツの種類等)を登録する。
【0050】
管理サーバ55は、記憶装置555に登録されたダウンロードログ情報に基づいてユーザに対する課金機能及び携帯電話装置1から送られるアカウント情報を登録、管理する機能を有する。そして、アカウント情報に従いダウンロードログ情報に基づく課金処理を行う。この課金処理は、クレジット決済、請求書発行などの処理が含まれる。
【0051】
次に、この発明の動作につきフローチャートに従い説明する。まず、携帯電話装置1にコンテンツをダウンロードする方法につき図7を参照して説明する。尚、ダウンロードの方法はこれに限られず、図7に示す方法は一例にすぎない。
【0052】
この携帯電話装置1は、Java(登録商標)言語で作成したプログラムの実行環境(Java仮想マシン)が搭載されており、Java言語で作成したアプリケーションソフトが実行できる。この携帯電話装置1においては、アプリケーションソフトの1つとして、コンテンツのダウンロードを行うプログラム、ダウンロードしたコンテンツをコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)2に送信するコントロールプログラムがサーバ等などからダウンロードして実行できるように構成されている。
【0053】
まず、ユーザ(注文者)は、自分の携帯電話装置1を介して、コンテンツサービスプロバイダがインターネット46上に開設しているコンテンツ販売ホームページにアクセスする(ステップS1)。これに応答して、コンテンツ提供サーバ50はアカウント登録画面を携帯電話装置1に送信する(ステップS2)。携帯電話装置1の表示画面11には、ID、パスワード、携帯電話番号、電話番号、氏名、住所、決済方法などを示すアカウント作成画面が表示される。注文者は、ユーザ携帯端末10からアカウント情報を入力する。(ステップS3)。
【0054】
こうして作成されたアカウント情報を送信すると、コンテンツ提供サーバ50は、記憶部に505にアカウント情報をユーザ情報として登録する(ステップS4)。そして、管理サーバ30は顧客管理データとして新規アカウントを作成し(ステップS5)、登録確認情報をコンテンツ提供サーバ50に送出する(ステップS6)。
【0055】
コンテンツ提供サーバ50は、登録確認データを受信した段階で、コンテンツの種類などが示されているコンテンツメニュー画面を携帯電話装置1に送信する(ステップS7)。
【0056】
次に、ユーザが欲しいコンテンツを選択し、ダウンロードを指定する(ステップS8)と、携帯電話装置1には、コンテンツ提供サーバ50から指定したコンテンツがダウンロードされる(ステップS9)。携帯電話装置1は、ダウンロードされたコンテンツをメモリ部17に格納する。ダウンロードが完了すると携帯電話装置1からコンテンツ提供サーバ50にダウンロード完了通知を送信する(ステップS10)。そして、携帯電話装置1はダウンロード操作を終了する。また、ダウンロードログは一時的にコンテンツ提供サーバ50に蓄えられる。
【0057】
次に、コンテンツ提供サーバ50はダウンロードログを管理サーバ55に送信する(ステップS11)。そして、コンテンツ配信動作が終了する。
【0058】
管理サーバ55は、ダウンロードログを受信するとそのログ情報を元に、あらかじめコンテンツプロバイダから指定されているプライスプランに基づき、課金処理を行う。課金データと管理サーバ55のもつアカウント情報を元に顧客毎の請求データを作成し、動作を終了する(ステップS12)。請求データにはアカウント情報から請求書の送付先、ダウンロードしたファイル名,日時,請求金額,決済方法が含まれている。また、管理サーバ55はその請求データをウェブ機能で表示することが可能であり、ユーザはID,パスワードを元に自分の請求データを確認することが出来るように構成している。
【0059】
次に、この発明の実施形態における動作につき、図8ないし図10のフローチャートに従い説明する。図8は、コンテンツ提供サーバ50より携帯電話装置1にダウンロードしたコンテンツデータを音源再生機器2側へデータ送信する場合の動作を示すフローチャート、図9は、通信接続処理ルーチンを示すフローチャート、図10は、送信管理処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0060】
図8に示すように、図7に示す動作に基づいてコンテンツ提供サーバ50からユーザが好むコンテンツを携帯電話装置1にダウンロードする(ステップS20)。音源再生機器2側はコンテンツの受信を待機する状態である(ステップS21)。コンテンツ提供サーバ50から携帯電話装置1へコンテンツをダウンロードする時に、コンテンツ提供サーバ50からは、コンテンツの利用の態様を制限する情報が送られる。この実施形態においては、コンテンツを利用できる有効日数、コンテンツを消去する消去日数、音源再生機器2へ転送できる転送許可回数が決められる。そのため、携帯電話装置1においては、コンテンツのダウンロードを行った後、そのコンテンツに対する有効日数がメモリ部17に記録する(ステップS22)。携帯電話装置1では、内蔵するカレンダ機能等を用いて、有効日数等の処理を把握する。続いて、携帯電話装置1では、コンテンツをダウンロードした後の消去日数をメモリ部17に記録する(ステップS23)。この実施形態においては、有効日数経過後も転送可能回数に達していない場合には、転送可能に構成している。このため、有効日数の倍以上の日数を消去日数としている。消去日数に達すると、メモリ部17からダウンロードして記憶された対象コンテンツを消去し、コンテンツの利用ができないように制御される。
【0061】
そして、携帯電話装置1が異なる音源再生機器2へ転送できる回数である転送許可回数をメモリ部17に記録する(ステップS24)。このように、コンテンツ提供サーバ50よりコンテンツをダウンロードすると、コンテンツの利用の態様を制限する情報がメモリ部17に記録される。
【0062】
ユーザが携帯電話装置1にダウンロードしたコンテンツを音源再生機器2側へIrDA規格に則った赤外線通信により、データを送信する場合には、携帯電話1を操作して、赤外線通信接続を行うべく、音源再生機器2へ接続を要求すると、通信接続処理ルーチンに入る(ステップS25)。
【0063】
通信接続処理ルーチンに入ると、携帯電話装置1は、図9に示す動作を行う。まず、携帯電話装置1は、メモリ部17から対応するコンテンツの消去日数がを読み出し、消去日数が経過したか否か判断する(ステップS251)。ステップS251において、消去日数が経過していると判断されると、転送すべきデータが無いので、その旨を液晶表示部11に表示し転送動作を終了する。従って、消去日数に達すると、転送回数が残っている場合にも音源再生機器2への転送はできない。
【0064】
一方、消去日数が経過していない場合には、ステップS252に進み、有効日数が経過しているか否か判断される。ステップS252において、有効日数が経過していると判断されるとステップS254に進む。
【0065】
ステップS254においては、転送回数がゼロ回であるか否か判断する。転送回数が0回の場合には、ダウンロードしてから1度もコンテンツを利用していない。この場合に有効日数が経過したからといって直ちにコンテンツの利用ができないように制御するのはユーザに酷である。そこで、有効日数が経過していても転送回数が0回の場合には、消去日数が経過していない限り転送を許可する。そのため、ステップS256に進み、赤外線通信接続動作処理を行う。
【0066】
ステップS254においては、転送回数がゼロ回で無い場合には、ステップS255に進む。同一メーカ、同一機種(機種ID)など一度ダウンロードしたことがある機器と全く同じ機器であれば、再度ダウンロードを可能としている。このため、ステップS255では、同一機器に対してのダウンロードか否か判断し、同一機器である場合には、ステップS256に進み、赤外線通信接続動作処理を行う。同一機器でない場合には、転送を許可しない旨を液晶表示部11に表示し転送動作を終了する。
【0067】
一方、ステップS252において、有効日数が経過していないと判断されると、ステップS253に進み、ステップS253で転送回数が有るか否か判断する。転送回数が有る場合にはステップS256に進み、赤外線通信接続動作処理を行う。転送回数が無い場合には、ステップS255では、同一機器に対してのダウンロードか否か判断し、同一機器である場合には、ステップS256に進み、赤外線通信接続動作処理を行う。同一機器でない場合には、転送を許可しない旨を液晶表示部11に表示し転送動作を終了する。
【0068】
転送回数の有無は、例えば、送信成功で許可回数を1ずつ減らしゼロになったら、転送回数が無いと判断するように構成している。送信カウントは、デクリメントして行きゼロになったら許可が無くなったと判断するように構成したり、逆に、正常送信動作を行う毎に、回数をインクリメントし、トータル回数が送信許可回数と一致した時に送信許可する回数が無くなったと判断するように構成しても良い。
【0069】
そして、ステップS256では、音源再生機器2では、携帯電話装置1からのアクセスにより、携帯電話装置1との間で赤外線通信が行えるように動作を設定し、携帯電話装置1との間で赤外線通信コネクトを確立するための通信処理を行いこのルーチンを終了する。
【0070】
音源再生機器2側では、通信接続処理(ステップS25)により、携帯電話装置1側から通信設定処理の通知を受け取ると、赤外線通信を確立する処理を行いその旨携帯電話装置1へ知らせる(ステップS26)。
【0071】
赤外線通信コネクトが確立すると、ユーザは携帯電話装置1から音源再生機器2へコンテンツデータを送信するために、データ送信要求を音源再生装置2へ送出する(ステップS27)。データ送信要求で送る情報データとしては、データ種別、デーサイズ、必要に応じて、メーカーコード、機種IDである。
【0072】
音源再生機器2では、送られてきた情報データの属性を確認する(ステップS28)。音源再生機器2では、情報データの属性を確認し、メーカーコード、機種IDが設定されている場合には、音源再生機器2は、メモリ部222に格納されているメーカーコード、機種IDを読み出し、これらコード、ID等を照合し、受信の可否を判定する。すなわち、照合結果が不一致の場合には、受信不可、一致した場合には、受信可とする。更に、受信可の場合には、受信したデータ種別、データサイズを取得して、通信データを受信・記録するエリアを確保する。その後、受信可否の判定結果とシリアル番号を含む音源再生機器2の属性情報を携帯電話装置1に送る(ステップS29)。
【0073】
携帯電話装置1では、音源再生機器2から送られてきた受信可否の判定結果により、コンテンツデータの送信を行うか否か判断する(ステップS30)。受信不可の場合には、送信を停止するために、赤外線通信を強制終了させ、動作を終了する。この結果、受信許可が得られていない音源再生機器2へのコンテンツデータのダウンロードが禁止できる。また、携帯電話装置1において、送信が強制終了されたことが確認でき、音源再生機器2へのコンテンツデータの転送ができなかったことをユーザが認識できる。
【0074】
一方、受信可の場合には、コンテンツデータの全データを音源再生機器2にパケット通信で送信する。コンテンツデータは暗号化処理されて送信される。そして、サーバシステム5への送信記録アップ情報(機器のシリアル番号など)を仮登録する(ステップS31)。
【0075】
音源再生機器2は、携帯電話装置1から送られてきたコンテンツデータを受信し、暗号化されたデータを復号する(ステップS32)。続いて、受信データの信頼性をCRCによりチェックし、そのデータのエラーの有無を判定し、エラーがないと圧縮データの解凍を行いメモリ部222のデータ格納領域に格納させる(ステップS30)。そして、その判定結果を携帯電話装置1へ送り、通信を切断し動作を終了する。
【0076】
携帯電話装置1では、音源再生機器2から送られてきた通信の判定結果を判断し(ステップS34)、エラーの場合には、そのまま通信を切断し動作を終了する。また、エラー無く正常にデータ通信が行われると、送信管理処理ルーチンに入る(ステップS35)。
【0077】
この実施形態においては、携帯電話装置1から音源再生装置2へ予め送信許可回数が設定されている。送信管理処理ルーチンに入ると、図10に示すように、送信成功で許可回数を1ずつ減らし、その値をメモリ部17に書き込む(ステップS351)。続いて、許可回数がゼロになったか否か判断する(ステップS352)。許可回数がゼロでない場合には、送信管理処理ルーチンを終了し、そして、通信を切断し動作を終了する。
【0078】
その後、携帯電話装置1は、サーバシステム5にアクセスし、仮登録した送信記録アップ情報(機器のシリアル番号など)をサーバシステム5に伝送する。この結果、サーバシステム5が、送信記録アップ情報(機器のシリアル番号など)を把握することができる。
【0079】
一方、許可回数がゼロになったと判断されると、ステップS353へ進み、メモリ部17に格納されたコンテンツデータを消去して、送信管理処理ルーチンを終了し、そして、通信を切断し動作を終了する。
【0080】
この転送許可回数のカウント処理は、上記した通信接続処理S25のカウント処理と同じ対応にしている。すなわち、データ送信が正常に終了した場合には送信カウントをカウントしている。送信カウントは上記したように、デクリメントして行きゼロになったら許可回数に到達したと判断するように構成している。この処理とは逆に、正常送信動作を行う毎に、回数をインクリメントし、トータル回数が送信許可回数と一致した時に送信許可回数に到達したと判断するように構成しても良い。
【0081】
上記した方法により、コンテンツ提供サーバ50よりダウンロードした楽曲などのデータを音源再生機器2に伝送することができる。その結果、音源再生機器2は、ユーザの好みの楽曲等を再生することができるようになる。
【0082】
ダウンロードされるデータは楽曲に限らず、プログラムなどのもダウンロードでき、音源再生機器2等のプログラムのバージョンアップなども利用できる。
【0083】
図8ないし図10を参照してコンテンツ提供サーバ50より携帯電話装置1にダウンロードしたコンテンツデータを音源再生機器2側へデータ送信する場合の動作について説明した。この発明は、音源再生装置2側の本体部のホストからのデータを赤外線通信により、携帯電話装置1にダウンロードさせることができる。そして、携帯電話装置1にダウンロードされたデータは、サーバシステム5にもアップロードさせたり、赤外線通信が可能な他の機器へ携帯電話装置1から赤外線通信によりデータ転送することも可能である。
【0084】
図11に従い、音源再生装置2側の本体部のホストからのデータを赤外線通信により、携帯電話装置1にダウンロードさせる動作につき説明する。
【0085】
図11に示すように、携帯電話装置1が音源再生機器2側のデータのダウンロード動作を行うアプリケーションを動作させる(ステップS41)。音源再生機器2側データ本体部のほすとからデータを取得し、メモリ部222にそのデータを格納させておく(ステップS42)。
【0086】
続いて、ユーザが携帯電話装置1と音源再生機器2とをIrDA規格に則った赤外線通信により、データを受信を行うために、携帯電話1を操作して、音源再生機器2へ接続を要求する(ステップS43)。そして、音源再生機器2では、携帯電話装置1からのアクセスにより、携帯電話装置1との間で赤外線通信が行えるように動作を設定し、携帯電話装置1との間で赤外線通信コネクトを確立する(ステップS44)。
【0087】
赤外線通信コネクトが確立すると、ユーザは携帯電話装置1から音源再生機器2へメモリ部222に格納されているデータを受信するために、データ受信要求を音源再生機器2へ送出する(ステップS45)。データ受信要求で送る情報データとしては、メーカーコード、機種IDが送られる。
【0088】
音源再生機器2では、送られてきた情報データの属性を確認する(ステップS47)。情報データの属性を確認し、音源再生機器2では、メモリ部222に格納されているメーカーコード、機種IDを読み出し、これらコード、IDを照合し、受信の可否を判定する。すなわち、照合結果が不一致の場合には、送信不可、一致した場合には、送信可とする。更に、送信可の場合には、送信するデータ種別、データサイズ、シリアル番号等の情報を設定する。その後、送信可否の判定結果とシリアル番号を含む音源再生機器2の属性情報を携帯電話装置1に送る(ステップS47)。そして、音源再生機器2が送信すべきデータを暗号化し、パケット通信による送信を行う(ステップS49)。
【0089】
携帯電話装置1では、音源再生機器2から送られてきた送信可否の判定結果により、受信を継続するか否か判断する(ステップS48)。受信を継続しない場合には、受信を停止するために、赤外線通信を強制終了させ、動作を終了する。この結果、送信許可が得られていない音源再生機器2からのデータのダウンロードが禁止できる。
【0090】
一方、受信可の場合には、音源再生機器2からパケット通信で送られてきたデータを受信し、暗号化されたデータを復号する(ステップS50)。続いて、受信データの信頼性をCRCによりチェックし、そのデータのエラーの有無を判定し、エラーがないと圧縮データの解凍を行いメモリ部17のデータ格納領域に格納させる(ステップS51)。そして、その判定結果を音源再生機器2へ送り、通信を切断し動作を終了する。
【0091】
音源再生機器2では、携帯電話装置1から送られてきた通信の判定結果を判断し(ステップS52)、エラーの場合には、そのまま通信を切断し動作を終了する。また、エラー無く正常にデータ通信が行われると、メモリ部222に格納されているデータを消去して終了する(ステップS53)。
【0092】
この発明の実施形態においては、携帯電話装置1と音源再生機器2との間でIrDA(Infrared Data Association)規格の赤外線通信機能を用いたが、これに限らずブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)規格や無線LAN等の無線通信機能を用いて、データの送受が行うように構成できる。
【0093】
なお、前記実施形態では携帯電話装置の場合を説明したが、携帯電話装置以外に例えばパソコン,モバイル端末等の赤外線通信等などの無線通信機能が行える情報端末装置にも、この発明を適用可能であるのは勿論である。
【0094】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0095】
各種楽曲などの音楽コンテンツを含む種々のコンテンツを家庭用電化製品などに簡単に転送して、その動作を行うことができるので、使用者が好む音楽等を再生できる色々な装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】この発明のコンテンツ配信システムを示す概略図である。
【図2】この発明によるコンテンツ配信システムに用いる携帯電話装置の回路の実施形態を示すブロック図である。
【図3】この発明によるコンテンツ配信システムに用いるコンテンツ利用電子機器(音源再生機器)の音源システムの実施形態を示すブロック図である。
【図4】コンテンツ利用電子機器(音源再生機器)のメモリ部のデータフォーマットの例を示す図である。
【図5】この発明に用いられるサーバシステムにおけるコンテンツ提供サーバ50の一例を示すブロック図である。
【図6】この発明に用いられるサーバシステムにおける管理サーバの一例を示すブロック図である。
【図7】携帯電話装置にコンテンツをダウンロードする方法しめすフローチャートである。
【図8】コンテンツデータを音源再生機器側へデータ送信する場合の動作を示すフローチャートである。
【図9】通信接続処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】送信管理処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図11】音源再生装置側の本体部のホストからのデータを赤外線通信により、携帯電話装置にダウンロードさせる動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0097】
1 携帯電話装置
2 音源再生機器
5 サーバシステム
40 携帯電話網
45 携帯電話網制御部
46 インターネット
50 コンテンツ提供サーバ
55 管理サーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ提供サーバよりネットワークを介して取得したコンテンツデータを記憶する記憶手段と、無線通信手段と、を備えた携帯端末と、前記携帯端末との間で無線通信を行う無線通信手段と、前記コンテンツデータに基づく動作を行うコンテンツデータ再生手段と、を備えた再生機器と、を有し、前記携帯端末は、データを送信する再生機器を特定する情報を前記再生機器に送信し、前記再生機器は自己の特定情報と送信されてきた前記特定情報を照合し、その結果に基づき、受信の可否を決定し、受信可否情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項2】
前記携帯端末は、受信が否の情報の場合には無線通信を終了させ、受信可の場合にはコンテンツデータを前記再生機器に送信することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項3】
前記特定情報は、MACアドレスであることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項4】
前記無線通信は赤外線通信であることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項1】
コンテンツ提供サーバよりネットワークを介して取得したコンテンツデータを記憶する記憶手段と、無線通信手段と、を備えた携帯端末と、前記携帯端末との間で無線通信を行う無線通信手段と、前記コンテンツデータに基づく動作を行うコンテンツデータ再生手段と、を備えた再生機器と、を有し、前記携帯端末は、データを送信する再生機器を特定する情報を前記再生機器に送信し、前記再生機器は自己の特定情報と送信されてきた前記特定情報を照合し、その結果に基づき、受信の可否を決定し、受信可否情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項2】
前記携帯端末は、受信が否の情報の場合には無線通信を終了させ、受信可の場合にはコンテンツデータを前記再生機器に送信することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項3】
前記特定情報は、MACアドレスであることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項4】
前記無線通信は赤外線通信であることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−148651(P2007−148651A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−340597(P2005−340597)
【出願日】平成17年11月25日(2005.11.25)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月25日(2005.11.25)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
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