説明

サウンド編集プログラム、サウンド編集システム及びサウンド編集方法

【課題】複数の音声等を重ねて再生可能な音声再生システムに対応できるコマンド等を効率よく編集、生成できるサウンド編集プログラム、システム及び方法等を提供すること。
【解決手段】データの内容を指定するデータ指定情報と再生開始タイミングを指定するタイミング指定情報の入力を受け付ける情報受付処理手段122と、データ指定情報とタイミング指定情報に基づいてデータの再生期間を表示出力する再生期間出力処理手段123と、データ指定情報及びタイミング指定情報に基づいてサウンド群を再生するための再生コマンドを生成する再生コマンド生成処理手段124としてコンピューターを機能させ、情報受付処理手段122はタイミング指定情報を既に表示出力されている種類の異なる他のデータの再生期間と関連付けて受け付け、再生コマンド生成処理手段124は種類の異なるデータを同時間帯に重ねて再生する再生コマンドを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サウンド編集プログラム、サウンド編集システム及びサウンド編集方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
ホストプロセッサー、音声ICを搭載し、ホストプロセッサーと音声ICが連動して音声でメッセージを出力する音声再生システムが搭載された電子機器が知られている。
【0003】
また、このような電子機器で出力させる音声メッセージを編集するためのプログラムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−287192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
最近の音声ICを用いた音声再生システムでは、例えば音声とメロディーを重ねて再生することも可能であるが、従来の音声編集プログラムでは対応できなかった。
【0006】
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の幾つかの態様によれば、複数の音声等を重ねて再生することが可能な音声再生システムに対応できるデータファイルやコマンドを効率よく編集、生成することができるサウンド編集プログラム及びサウンド編集システムを提供できる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係るプログラムは、
音データ、音符データ及び周波数データのうち種類の異なるデータの組合せを1つのサウンド群として同時間帯に重ねて再生可能な音声再生装置用のサウンド群を編集するプログラムであって、
前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データのいずれかについての内容を指定するデータ指定情報と再生開始タイミングを指定するタイミング指定情報の入力を受け付ける情報受付処理手段と、
前記データ指定情報と前記タイミング指定情報に基づいて、前記音データ、前記音符データ又は前記周波数データのいずれかについての再生期間を表示出力する再生期間出力処理手段と、
前記データ指定情報及び前記タイミング指定情報に基づいて、前記音声再生装置で前記サウンド群を再生するための再生コマンドを生成する再生コマンド生成処理手段と、してコンピューターを機能させ、
前記情報受付処理手段は、
前記タイミング指定情報を、既に表示出力されている種類の異なる他のデータの前記再生期間と関連付けて受け付け、
前記再生コマンド生成処理手段は、
前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データのうち種類の異なるデータを同時間帯に重ねて再生する前記再生コマンドを生成することを特徴とする。
【0008】
音データとは、音声再生装置によって再生される音データのファイルであり、圧縮された音ファイルでもよい。音データは、例えば、録音された音データのファイルであったり、TTS(Text-to-Speech)システムにより作成された音データのファイルであったりしてもよい。
【0009】
音符データとは、音声再生装置に含まれるシンセサイザー等で所望の音を生成するためのデータである。例えば、音階と時間に関する情報を含んでいてもよい。また、所望の音を生成するためのデータを含んだコマンド形式のデータファイルであってもよい。
【0010】
周波数データとは、音声再生装置に含まれるシンセサイザー等で所望の周波数の音を生成するためのデータである。例えば、周波数と時間に関する情報を含んでいてもよい。また、所望の周波数の音を生成するためのデータを含んだコマンド形式のデータファイルであってもよい。
【0011】
データ指定情報とは、音データ、音符データ及び周波数データのいずれかの内容を指定するための情報であり、例えば音データ、ファイル音符データ又は周波数データのファイル名称でもよいし、これらのデータに付与した識別符号でもよい。また、データの内容そのものであってもよい。
【0012】
タイミング指定情報とは、データ指定情報で指定されたデータが、サウンド群内のどのタイミングで再生を開始するかを指定するための情報である。
【0013】
本発明によれば、複数の音声等を重ねて再生することが可能な音声再生システムに対応できる再生コマンドを効率よく編集、生成することができる。
【0014】
(2)このプログラムは、
所与の条件に基づいて、前記音声再生装置に記憶される予定の前記再生コマンドを抽出し、抽出した前記再生コマンドに基づき、前記再生コマンドを前記音声再生装置に書き込むための書き込みコマンド情報を生成する書き込みコマンド情報生成処理手段として、さらにコンピューターを機能させてもよい。
【0015】
所与の条件は、音声再生装置の仕様に応じて、音声再生装置に記憶可能な再生コマンドであるか否かを判定するための条件である。例えば、書き込みコマンド情報生成処理手段は、1つのパートしか含まないサウンド群を再生するための再生コマンドのみを抽出して書き込みコマンド情報を生成するようにしてもよい。
【0016】
(3)このプログラムは、
前記情報受付処理手段は、
前記再生コマンドを選択するコマンド選択情報を受け付け、
前記書き込みコマンド情報生成処理手段は、
前記コマンド選択情報に基づいて前記再生コマンドを選択し、選択された前記再生コマンドに基づいて前記書き込みコマンド情報を生成してもよい。
【0017】
コマンド選択情報とは、再生コマンドを音声再生装置に格納するか否かを指定するための情報である。
【0018】
(4)このプログラムは、
前記データ指定情報に基づいて、前記音声再生装置に記憶される予定の前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データの少なくとも1つを記憶手段から読み出して、読み出したデータに基づき、前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データの少なくとも1つを前記音声再生装置に書き込むための書き込みデータ情報を生成する書き込みデータ生成処理手段として、さらにコンピューターを機能させてもよい。
【0019】
(5)このプログラムは、
前記情報受付処理手段は、
前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データの少なくとも1つを選択するデータ選択情報を受け付け、
前記書き込みデータ情報生成処理手段は、
前記データ選択情報に基づいて前記データを選択し、選択された前記データに基づいて前記書き込みデータ情報を生成してもよい。
【0020】
データ選択情報とは、音データ、音符データ及び周波数データを音声再生装置に格納するか否かを指定するための情報である。
【0021】
(6)このプログラムは、
前記音声再生装置に記憶される予定の前記音データ、前記音符データ、前記周波数データ及び前記再生コマンドに、それぞれ一連の識別符号を付与する識別符号付与処理手段として、さらにコンピューターを機能させ、
前記書き込みコマンド生成処理手段は、
前記音声再生装置に記憶される予定の前記再生コマンドを前記識別符号と対応させて前記書き込みコマンド情報を生成し、
前記書き込みデータ生成処理手段は、
前記音声再生装置に記憶される予定の前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データの少なくとも1つを前記識別符号と対応させて前記書き込みデータ情報を生成してもよい。
【0022】
識別符号は、音データ、音符データ、周波数データ及び再生コマンドが音声再生装置に記憶された場合に、音データ、音符データ、周波数データ及び再生コマンドの指定や管理を容易にするための符号である。
【0023】
(7)このプログラムは、
前記再生コマンド生成処理手段は、
前記識別符号により前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データの少なくとも1つを指定することを含む前記再生コマンドを生成してもよい。
【0024】
(8)このプログラムは、
前記タイミング指定情報は、前記サウンド群の先頭からの時間であってもよい。
【0025】
(9)このプログラムは、
前記再生コマンド生成処理手段は、
前記データ指定情報で指定されたデータに対応した前記タイミング指定情報に基づいて、前記サウンド群の先頭又は前記サウンド群を構成する他の音の末尾から前記データ指定情報で指定されたデータの先頭までの時間で遅延時間情報を求め、前記遅延時間情報を含む前記再生コマンドを生成してもよい。
【0026】
再生開始タイミングを遅延時間情報として管理することにより、音声再生装置が再生時に開始タイミングを決定することが容易になる。
【0027】
このプログラムは、
前記再生コマンド、前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データの合計サイズが、所定のサイズを上回るか否かを判定するサイズ判定処理手段として、さらにコンピューターを機能させてもよい。
【0028】
所定のサイズは、例えば、音声再生装置に記憶できる上限サイズとしてもよい。
【0029】
このプログラムは、
前記サイズ判定処理手段は、
前記合計サイズが前記所定のサイズを上回るものと判定した場合には、第1の警告表示を行ってもよい。
【0030】
第1の警告表示は、合計サイズを通常とは異なる色で表示したり、所定のメッセージ領域に警告メッセージを表示したり、警告メッセージをダイアログに表示したりしてもよい。
【0031】
このプログラムは、
前記再生コマンドを実行するために必要な前記音データが選択されているか否かを、前記データ選択情報に基づいて判定するデータ選択判定手段として、さらにコンピューターを機能させてもよい。
【0032】
このプログラムは、
前記データ選択判定手段は、
前記再生コマンドを実行するために必要な前記音データの少なくとも1つが選択されていないものと判定した場合には、第2の警告表示を行ってもよい。
【0033】
第2の警告表示は、再生コマンドを実行するために必要でありながら選択されていない音データの名称等を通常とは異なる色で表示したり、音データが不足している再生コマンドの名称等を通常とは異なる色で表示したり、所定のメッセージ領域に警告メッセージを表示したり、警告メッセージをダイアログに表示したりしてもよい。
【0034】
このプログラムは、
前記再生コマンドに対応する前記サウンド群を再生出力するサウンド再生出力処理手段として、さらにコンピューターを機能させてもよい。
【0035】
このプログラムは、
前記音符データから生成される音の、音符の最小単位ごとの再生時間を表示する再生時間表示処理手段としてコンピューターを機能させてもよい。
【0036】
(10)本発明に係るサウンド編集システムは、
音データ、音符データ及び周波数データのうち種類の異なるデータの組合せを1つのサウンド群として同時間帯に重ねて再生可能な音声再生装置用のサウンド群を編集するサウンド編集システムであって、
前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データのいずれかについての内容を指定するデータ指定情報と再生開始タイミングを指定するタイミング指定情報の入力を受け付ける情報受付処理手段と、
前記データ指定情報と前記タイミング指定情報に基づいて、前記音データ、前記音符データ又は前記周波数データのいずれかについての再生期間を表示出力する再生期間出力処理手段と、
前記データ指定情報及び前記タイミング指定情報に基づいて、前記音声再生装置で前記サウンド群を再生するための再生コマンドを生成する再生コマンド生成処理手段とを含み、
前記情報受付処理手段は、
前記タイミング指定情報を、既に表示出力されている種類の異なる他のデータの前記再生期間と関連付けて受け付け、
前記再生コマンド生成処理手段は、
前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データのうち種類の異なるデータを同時間帯に重ねて再生する前記再生コマンドを生成する特徴とする。
【0037】
(11)本発明に係るサウンド編集方法は、
音データ、音符データ及び周波数データのうち種類の異なるデータの組合せを1つのサウンド群として同時間帯に重ねて再生可能な音声再生装置用のサウンド群を編集するサウンド編集方法であって、
前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データのいずれかについての内容を指定するデータ指定情報と再生開始タイミングを指定するタイミング指定情報の入力を受け付ける情報受付処理ステップと、
前記データ指定情報と前記タイミング指定情報に基づいて、前記音データ、前記音符データ又は前記周波数データのいずれかについての再生期間を表示出力する再生期間出力処理ステップと、
前記データ指定情報及び前記タイミング指定情報に基づいて、前記音声再生装置で前記サウンド群を再生するための再生コマンドを生成する再生コマンド生成処理ステップとを含み、
前記情報受付処理ステップにおいて、
前記タイミング指定情報を、既に表示出力されている種類の異なる他のデータの前記再生期間と関連付けて受け付け、
前記再生コマンド生成処理ステップにおいて、
前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データのうち種類の異なるデータを同時間帯に重ねて再生する前記再生コマンドを生成することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本実施形態におけるサウンド編集システムの機能ブロック図の一例。
【図2】図2(A)は書き込みコマンド情報及び書き込みデータ情報を格納したROMイメージの生成過程について説明するための図。図2(B)はROMイメージの使用形態について説明するための図。
【図3】本実施形態のサウンド編集ツールで行われる各処理について説明するための図。
【図4】PC上で動作するプログラムを用いて本ツールを実現する例について説明するための図。
【図5】PC上で動作するプログラムを用いて本ツールを実現する例について説明するための図。
【図6】PC上で動作するプログラムを用いて本ツールを実現する例について説明するための図。
【図7】PC上で動作するプログラムを用いて本ツールを実現する例について説明するための図。
【図8】PC上で動作するプログラムを用いて本ツールを実現する例について説明するための図。
【図9】PC上で動作するプログラムを用いて本ツールを実現する例について説明するための図。
【図10】PC上で動作するプログラムを用いて本ツールを実現する例について説明するための図。
【図11】PC上で動作するプログラムを用いて本ツールを実現する例について説明するための図。
【図12】PC上で動作するプログラムを用いて本ツールを実現する例について説明するための図。
【図13】PC上で動作するプログラムを用いて本ツールを実現する例について説明するための図。
【図14】再生コマンドを生成するまでの処理の一例を示すフローチャート。
【図15】ROMイメージに格納される書き込みコマンド情報を生成するまでの処理の一例を示すフローチャート。
【図16】ROMイメージに格納される書き込みデータ情報を生成するまでの処理の一例を示すフローチャート。
【図17】本実施形態のサウンド編集ツール100を用いて編集するサウンド群の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本発明を適用した実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。また、本発明は、以下の内容を自由に組み合わせたものを含むものとする。
【0040】
1.構成
図1は、本実施形態におけるサウンド編集システムの機能ブロック図の一例である。なお、本実施形態のサウンド編集システム100は、図1の構成要素(各部)をすべて含む必要はなく、その一部を省略した構成としてもよい。
【0041】
本実施形態におけるサウンド編集システムは、音データ、音符データ及び周波数データのうち種類の異なるデータの組合せを1つのサウンド群として同時間帯に重ねて再生可能な音声再生装置用のサウンド群を編集するプログラムである。
【0042】
操作手段160は、ユーザーの操作等をデータとして入力するためのものであり、その機能は、キーボード、マウス、操作ボタン、操作レバー、タッチパネルあるいはマイクなどのハードウェアにより実現できる。
【0043】
記憶手段170は、処理手段110や通信手段196などのワーク領域となるもので、その機能はRAM(Random Access Memory)などのハードウェアにより実現できる。
【0044】
情報記憶媒体180(コンピューターにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD等)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、あるいはメモリ(ROM)などのハードウェアにより実現できる。なお情報記憶媒体180には、本システムにより生成したROMイメージや再生コマンドも記憶するようにしてもよい。
【0045】
処理手段110は、この情報記憶媒体180に格納されるプログラム(データ)や情報記憶媒体180から読み出されたデータなどに基づいて本実施形態の種々の処理を行う。すなわち、情報記憶媒体180には、本実施形態の各部としてコンピューターを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピューターに実行させるためのプログラム)が記憶される。
【0046】
表示手段190は、本実施形態により生成された画像を出力するものであり、その機能は、CRTディスプレイ、LCD(液晶ディスプレイ)、OELD(有機ELディスプレイ)、PDP(プラズマディスプレイパネル)、タッチパネル型ディスプレイなどのハードウェアにより実現できる。表示手段には本ツールの編集画面やダイアログ画面が表示される。
【0047】
音出力手段192は、本実施形態により生成された合成音声等を出力するものであり、その機能は、スピーカ、あるいはヘッドフォンなどのハードウェアにより実現できる。
【0048】
通信手段196は、外部(例えばホスト装置や他の端末機)との間で通信を行うための各種の制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサー又は通信用ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0049】
なお本実施形態の各部としてコンピューターを機能させるためのプログラム(データ)は、ホスト装置(サーバー装置)が有する情報記憶媒体からネットワーク及び通信手段196を介して情報記憶媒体180(あるいは記憶手段170)に配信するようにしてもよい。このようなホスト装置(サーバー装置等)の情報記憶媒体の使用も本発明の範囲内に含めることができる。
【0050】
不揮発性記憶手段150は、不揮発性メモリとして機能する記憶媒体で構成され、例えば電子機器に組み込まれる音声合成ICの内蔵ROMとして使用されるROMでもよい。不揮発性記憶手段150には、音データが書き込まれるようにしてもよい。また不揮発性記憶手段150には、再生コマンドが書き込まれるようにしてもよい。
【0051】
処理手段110(プロセッサー)は、操作手段160からの操作データやプログラムなどに基づいて、記憶手段170をワーク領域として各種処理を行う。処理手段110の機能は各種プロセッサー(CPU;Central Processing Unit、DSP;Digital Signal Processor等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0052】
処理手段110は、サウンド編集処理手段120を含む。サウンド編集処理手段120は、情報受付処理手段122、再生期間出力処理手段123、再生コマンド生成処理手段124を含む。また、サウンド編集処理手段120は、書き込みコマンド情報生成処理手段126、書き込みデータ情報生成処理手段130、識別符号付与処理手段134、サイズ判定処理手段136、データ選択判定手段138、サウンド再生出力処理手段140、再生時間表示処理手段142を含んでもよい。
【0053】
サウンド編集処理手段120は、記憶手段170に記憶された音データ、音符データ及び周波数データのうち少なくとも1つに基づいてサウンド群の編集処理を行う。
【0054】
情報受付処理手段122は、音データ、音符データ及び周波数データのいずれかについての内容を指定するデータ指定情報と再生開始タイミングを指定するタイミング指定情報の入力を受け付ける。また、情報受付処理手段122は、タイミング指定情報を、既に表示出力されている種類の異なる他のデータの再生期間と関連付けて受け付ける。例えば、タイミング指定情報を、既に表示出力されている種類の異なる他のデータとの相対的な時間配置関係で受け付ける。
【0055】
再生期間出力処理手段123は、データ指定情報とタイミング指定情報に基づいて、音データ、音符データ又は周波数データのいずれかについての再生期間を表示手段190に表示出力する。
【0056】
再生コマンド生成処理手段124は、データ指定情報及びタイミング指定情報に基づいて、音声再生装置でサウンド群を再生するための再生コマンドを生成する。また、再生コマンド生成処理手段124は、音データ、音符データ及び周波数データのうち種類の異なるデータ(例えば、音データと周波数データ、音データと音符データ等)を同時間帯に重ねて再生する再生コマンドを生成する。
【0057】
書き込みコマンド情報生成処理手段126は、所与の条件に基づいて、音声再生装置に記憶される予定の再生コマンドを抽出し、抽出した再生コマンドに基づき、再生コマンドを音声再生装置に書き込むための書き込みコマンド情報を生成してもよい。
【0058】
情報受付処理手段122は、再生コマンドを選択するコマンド選択情報を受け付けてもよい。この場合、再生コマンド生成処理手段124は、コマンド選択情報に基づいて再生コマンドを選択し、選択された再生コマンドに基づいて書き込みコマンド情報を生成してもよい。
【0059】
書き込みデータ情報生成処理手段130は、データ指定情報に基づいて、音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つを記憶手段から読み出して、読み出したデータに基づき、音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つを音声再生装置に書き込むための書き込みデータ情報を生成してもよい。
【0060】
情報受付処理手段122は、音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つを選択するデータ選択情報を受け付けてもよい。この場合、書き込みデータ情報生成処理手段130は、データ選択情報に基づいてデータを選択し、選択されたデータに基づいて書き込みデータ情報を生成してもよい。
【0061】
識別符号付与処理手段134は、音声再生装置に記憶される予定の音データ、音符データ、周波数データ及び再生コマンドに、それぞれ一連の識別符号を付与してもよい。この場合、書き込みコマンド情報生成処理手段126は、再生コマンドを識別符号と対応させて書き込みコマンド情報を生成してもよい。また、書き込みデータ情報生成処理手段130は、音声再生装置に記憶される予定の音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つを識別符号と対応させて書き込みデータ情報を生成してもよい。
【0062】
再生コマンド生成処理手段124は、識別符号により音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つを指定することを含む再生コマンドを生成してもよい。
【0063】
再生コマンド生成処理手段124は、データ指定情報で指定されたデータに対応したタイミング指定情報に基づいて、サウンド群の先頭又はサウンド群を構成する他の音の末尾からデータ指定情報で指定されたデータの先頭までの時間で遅延時間情報を求め、遅延時間情報を含む再生コマンドを生成してもよい。
【0064】
サイズ判定処理手段136は、再生コマンド、音データ、音符データ及び周波数データの合計サイズが、所定のサイズを上回るか否かを判定してもよい。所定のサイズは、例えば、音声再生装置に記憶できる上限サイズとしてもよい。
【0065】
さらに、サイズ判定処理手段136は、再生コマンド、音データ、音符データ及び周波数データの合計サイズが所定のサイズを上回るものと判定した場合には、第1の警告表示を行ってもよい。
【0066】
データ選択判定手段138は、再生コマンドを実行するために必要な音データが選択されているか否かを、データ選択情報に基づいて判定してもよい。さらに、データ選択判定手段138は、再生コマンドを実行するために必要な音データの少なくとも1つが選択されていないものと判定した場合には、第2の警告表示を行ってもよい。
【0067】
サウンド再生出力処理手段140は、再生コマンドに対応するサウンド群を音出力手段192から再生出力してもよい。
【0068】
再生時間表示処理手段142は、音符データから生成される音の、音符の最小単位ごとの再生時間を表示してもよい。
【0069】
音データとは、音声再生装置によって再生される音データのファイルであり、圧縮された音ファイル(例えば、ADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation)形式やAAC−LC(Advanced Audio Coding-Low Complexity)形式、その他の独自の圧縮形式等)でもよい。音データは、例えば、録音された音データのファイルであったり、TTS(Text-to-Speech)システムにより作成された音データのファイルであったりしてもよい。
【0070】
音符データとは、音声再生装置に含まれるシンセサイザー等で所望の音を生成するためのデータである。例えば、音階と時間に関する情報を含んでいてもよい。また、所望の音を生成するためのデータを含んだコマンド形式のデータファイルであってもよい。
【0071】
周波数データとは、音声再生装置に含まれるシンセサイザー等で所望の周波数の音を生成するためのデータである。例えば、周波数と時間に関する情報を含んでいてもよい。また、所望の周波数の音を生成するためのデータを含んだコマンド形式のデータファイルであってもよい。
【0072】
データ指定情報とは、音データ、音符データ及び周波数データのいずれかについての内容を指定するための情報であり、例えば音データ、音符データ又は周波数データのファイル名称でもよいし、これらのデータに付与した識別符号でもよい。また、データの内容そのものであってもよい。
【0073】
タイミング指定情報とは、データ指定情報で指定されたデータが、サウンド群内のどのタイミングで再生を開始するかを指定するための情報である。
【0074】
コマンド選択情報とは、再生コマンドを音声再生装置に格納するか否かを指定するための情報である。
【0075】
データ選択情報とは、音データ、音符データ及び周波数データを音声再生装置に格納するか否かを指定するための情報である。
【0076】
識別符号は、音データ、音符データ、周波数データ及び再生コマンドが音声再生装置に記憶された場合に、音データ、音符データ、周波数データ及び再生コマンドの指定や管理を容易にするための符号である。
【0077】
図2(A)は書き込みコマンド情報及び書き込みデータ情報を格納したROMイメージの生成過程について説明するための図であり、図2(B)はROMイメージの使用形態について説明するための図である。
【0078】
図2(A)に示す100は、本実施の形態のサウンド編集ツール(プログラム又はシステム)である。10は電子機器等に組み込まれ、ユーザーインターフェースとしてメッセージやメロディー等を出力する機能を有する音声再生装置(音声IC)である。音声再生装置10は、内蔵ROM20に格納されたROMイメージ152と再生コマンド154に基づいて音声やメロディー等を再生出力する。
【0079】
サウンド編集ツール100を用いて、音声再生装置10の内蔵ROMに格納するROMイメージ(書き込みコマンド情報及び書き込みデータ情報)と再生コマンドを生成することができる。
【0080】
本サウンド編集ツール100は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等に本実施形態のサウンド編集プログラムをインストールすることでサウンド編集システムとして動作させることができる。
【0081】
ユーザーはサウンド編集ツール100を用いて、音声再生装置10で再生させたい音声ガイドメッセージやメロディー等を編集することができる。そして編集した音声ガイドメッセージやメロディー等の音声合成を行うために必要な音データ、音符データ及び周波数データ(書き込みデータ情報)や内蔵ROMに格納したい再生コマンド(書き込みコマンド情報)のファイルの集合であるROMイメージ152と、ROMイメージに格納された音データのファイルや再生コマンドを読み出して音声ガイドメッセージやメロディー等の再生を行うための再生コマンド154を作成することができる。
【0082】
サウンド編集ツール100は、編集の際にPCの表示手段190に図4〜図13に示すようなシート画面を表示し、PCのキーボード等から編集入力情報162(例えば、データ指定情報、タイミング指定情報、コマンド選択情報、データ選択情報)の入力を受け付けるようにしてもよい。そして編集入力情報162やPCの記憶手段に記憶されたデータ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)200に基づき、サウンド群の編集処理を行い、編集結果に基づいてROMイメージ152と再生コマンド154を生成して出力するようにしてもよい。
【0083】
再生コマンド154は、例えば、音声再生装置10において種類の異なるデータ(例えば、音データと音符データ、音データと周波数データ等)を同時間帯に重ねて再生するコマンドでもよい。
【0084】
作成されたROMイメージ152は、電子機器等に搭載する音声再生装置10の内蔵メモリであるROMに格納してもよい。音声再生装置10は、サウンド編集ツール100によって生成されたROMイメージ152が記憶された内蔵ROM(不揮発性記憶手段)20を含み、再生コマンド154を受け取り、受け取った再生コマンド154に基づき内蔵ROM(不揮発性記憶手段)20からデータ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)を読み出して音声ガイドメッセージやメロディー等を再生出力する音声合成部として機能する。再生コマンド154はホストコンピュータ(例えば電子機器等の主制御部)から受け取るようにしてもよい。
【0085】
図17は、本実施形態のサウンド編集ツール100を用いて編集するサウンド群の一例を示す図である。横軸は時間を示す。
【0086】
図17に示す「サウンド群1」は、「音データ1」、「音データ2」、「音符データ1」を含んで構成されている。「音データ1」は、音声「ごはんが」を音声再生装置10で再生するための音データ、「音データ2」は、音声「たけました」を音声再生装置10で再生するための音データ、「音符データ1」は、メロディー1を音声再生装置10で生成するための音符データである。すなわち、「サウンド群1」は、種類の異なるデータの組合せ(図17に示す例では、音データと音符データ)で構成されている。
【0087】
音声再生装置10で「サウンド群1」を再生すると、「ごはんがたけました」という音声メッセージとともに、メロディー1が重ねて再生される。
【0088】
図3は、本実施形態のサウンド編集ツール100で行われる各処理について説明するための図である。
【0089】
本実施形態では記憶手段170からデータ200−1、200−2、210−3、・・を読み込むデータ読み込み処理(P1)を行ってもよい。データは、音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つである。
【0090】
また本実施形態では、操作手段160を介して入力される編集入力情報162を読み込む編集入力情報読み込み処理(P2)を行ってもよい。編集入力情報読み込み処理は、例えば情報受付処理手段122で行う。
【0091】
また本実施形態ではサウンド群の編集するための編集画面の表示を行う編集画面表示処理(P4)を行ってもよい。編集画面としてサウンド群リストシートを表示し(サウンド群リストシート画面)、操作手段160を介してサウンド群の選択を受け付け、当該サウンド群の詳細な内容を表示することにより、ユーザーが表示内容を見ながらサウンド群の編集が行えるようにしてもよい。
【0092】
サウンド群リストとは、サウンド群単位でデータを管理するためのデータ構造をもつデータの集合であり、各サウンド群を特定するための識別IDやインデックスに対応付けてデータ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)に関する情報(例えば、データ指定情報)や、これらのデータに関連する編集情報(例えば、タイミング指定情報や音量、速度、音色等の設定情報等)が記憶されている。
【0093】
また本実施形態では、データ200や編集入力情報162に基づきサウンド群リストを生成するサウンドリスト生成処理(P3)を行っても良い。サウンド群リストに基づきサウンド群リストシート(サウンド群リストを表形式で表示する画像)を生成して表示手段190に出力してもよい。
【0094】
また本実施形態では、生成したセンテンスやフレーズの音声再生を行わせ、再生評価を行う再生評価処理(P5)を行っても良い。再生評価処理は、サウンド群を構成するデータ指定情報に基づきサウンド群を構成するデータ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)を記憶手段170から読み出して、タイミング指定情報に従って読み出したデータ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)に対応する音を再生出力する処理を行ってもよい。再生評価処理は、例えばサウンド再生出力処理手段140で行ってもよい。
【0095】
また本実施形態では、ROMイメージに格納する再生コマンドやデータ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)を選択するコマンド/データ選択処理(P6)を行ってもよい。コマンド/データ選択処理では、操作手段160を介してコマンド選択情報やデータ選択情報を受け付け、ROMイメージに格納する再生コマンドやデータを選択してもよい。コマンド選択情報の受け付けやデータ選択情報の受け付けは情報受付処理手段122で行うことができる。
【0096】
また本実施形態では、作成したサウンド群を再生するために必要なデータ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)や再生コマンドを音声再生装置10の内蔵ROM20に格納する際のROMイメージ(ROMに格納するデータの内容)を生成するROMイメージ生成処理(P7)を行ってもよい。ROMイメージ生成処理では、コマンド選択情報やデータ選択情報に基づき内蔵ROMに格納するデータ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)や再生コマンドをサウンド群リストから抽出し、抽出されたデータ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)や再生コマンドを記憶手段170から読み出して、ROMイメージ(書き込みデータ情報や書き込みコマンド情報)を生成してもよい。内蔵ROMに格納するデータ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)か否かの判定は、データ選択判定手段138で行うことができる。ROMイメージ生成処理は、書き込みコマンド情報生成処理手段126及び書き込みデータ情報生成処理手段130で行うことができる。
【0097】
また本実施形態では、音声再生装置10でサウンド群を再生するための再生コマンドを生成する再生コマンド生成処理(P8)を行ってもよい。再生コマンド生成処理では、サウンド群リストに基づき、データ指定情報に基づいてサウンド群を構成するデータ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)を音声再生装置10の内蔵ROMに格納されたROMイメージから読み出して、タイミング指定情報に基づいた再生タイミングで、読み出したデータ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)を再生出力するための指示を行う再生コマンドを生成してもよい。再生コマンド生成処理は、再生コマンド生成処理手段124で行うことができる。
【0098】
図4〜図13は、PC上で動作するプログラムを用いて本ツールを実現する例について説明するための図である。
【0099】
図4に示す表示画面300は、サウンド群リストを表示し、編集対象となるサウンド群に対する選択操作を受け付けるサウンド群リスト表示部310、選択操作により選択されたサウンド群に対する設定操作を受け付ける設定ボタン320、選択操作により選択されたサウンド群を再生するための再生ボタン330、選択操作により選択されたサウンド群を編集するためのサウンド群編集ボタン340、ROMイメージや再生コマンドを生成するためのROMイメージ・コマンド生成ボタン350を含んで構成されている。
【0100】
表示画面300で設定ボタン320を選択されると、図5に示す表示画面400を表示する。表示画面400は、サウンド群リスト表示部310で選択されたサウンド群でどの種類のデータを使用するかを選択する種類選択部410、サウンド群リスト表示部310で選択されたサウンド群を音声再生装置10の内蔵ROMに格納するか否かを選択するROM格納選択部420を含んで構成されている。
【0101】
表示画面300で再生ボタン330が選択されると、サウンド再生出力処理手段140によって、サウンド群リスト表示部310で選択されたサウンド群を再生し、音出力手段192から出力する。
【0102】
表示画面300でサウンド群編集ボタン340が選択されると、図6に示す表示画面500を表示する。表示画面500は、音データに対応するタイミングチャートを表示する音データ表示部510、周波数データに対応するタイミングチャートを表示する周波数データ表示部520、音符データに対応するタイミングチャートを表示する音符データ表示部530、新規にデータ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)を配置するための新規配置ボタン540、データ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)の時間的な配置(サウンド群内における再生開始タイミング)を変更するための配置変更ボタン550、周波数データや音符データを編集するための編集ボタン560、選択された種類のデータを再生出力するための部分再生ボタン570、サウンド群を再生するためのサウンド群再生ボタン580を含んで構成されている。
【0103】
音データ表示部510、周波数データ表示部520及び音符データ表示部530は、横軸が時間となるタイミングチャートとなっており、サウンド群を構成するデータが存在する時間帯に帯状の着色表示をする。同じ種類のデータを複数同時間帯に再生可能な場合には、同時間帯に再生するデータを並列してタイミングチャートを表示してもよい。また、音データ表示部510、周波数データ表示部520及び音符データ表示部530は、変更又は編集の対象となるデータの選択操作を受け付けてもよい。
【0104】
本実施形態では、音データ表示部510、周波数データ表示部520及び音符データ表示部530は、時間軸を共通とした一覧表示となっている。このように表示することにより、種類の異なる他のデータの再生期間との相対的な時間的配置関係を確認しながらサウンド群の編集を行うことができる。
【0105】
表示画面500で新規配置ボタン540が選択されると、図7に示す表示画面600を表示する。表示画面600は、配置するデータの種類を選択するための種類選択タブ602を含んで構成されている。図7においては、データの種類として音データが選択されている。
【0106】
表示画面600は、音データの順序を表示する順序表示部604、音データの時間的な配置(サウンド群内における再生開始タイミング)を表示する配置表示部606、PC上で音データのファイルが保存されているパスを表示するパス表示部608、音データのファイルを選択するためのファイル選択ボタン610、選択された音データのファイルを再生するための再生ボタン612を含んで構成されている。
【0107】
順序表示部604は、同じ種類のデータにおける最後の順序を示す番号が表示される。例えば、音データが1つもない場合には「1」、既に音データが3つある場合には「4」が表示される。順序表示部604で表示されている順序位置に音データは配置される。
【0108】
配置表示部606は、情報受付処理手段122により、操作手段160を介して、タイミング指定情報として音データの時間的な配置(サウンド群内における再生開始タイミング)に関する情報の入力を受け付けることができる。タイミング指定情報は、例えば、サウンド群の先頭からの時間としてもよいし、他の音データの末尾からの時間としてもよい。本実施形態では、他に音データが1つもない場合にはサウンド群の先頭からの時間、他の音データが既にある場合には他の音データの末尾からの時間(遅延時間情報)をタイミング指定情報としている。
【0109】
ファイル選択ボタン610が選択されると、情報受付処理手段122により、操作手段160を介して、音ファイルを指定するデータ指定情報を受け付ける。データ指定情報を受け付けると、指定された音ファイルのパスをパス表示部608に表示する。
【0110】
再生ボタン612が選択されると、指定された音ファイルを音出力手段192から再生出力する。
【0111】
表示画面600の種類選択タブ602で、データの種類として周波数データを選択すると、図8に示す表示画面620を表示する。表示画面620は、周波数データの順序を表示する順序表示部622、周波数データの時間的な配置(サウンド群内における再生開始タイミング)を表示する配置表示部624、周波数データの再生時間を表示する再生時間表示部626、周波数データを再生するための再生ボタン628を含んで構成されている。
【0112】
順序表示部622は、同じ種類のデータにおける最後の順序を示す番号が表示される。例えば、周波数データが1つもない場合には「1」、既に周波数データが3つある場合には「4」が表示される。順序表示部622で表示されている順序位置に周波数データは配置される。
【0113】
配置表示部624は、情報受付処理手段122により、操作手段160を介して、タイミング指定情報として周波数データの時間的な配置(サウンド群内における再生開始タイミング)に関する情報の入力を受け付けることができる。タイミング指定情報は、例えば、サウンド群の先頭からの時間としてもよいし、他の周波数データの末尾からの時間としてもよい。本実施形態では、他に周波数データが1つもない場合にはサウンド群の先頭からの時間、他の周波数データが既にある場合には他の周波数データの末尾からの時間(遅延時間情報)をタイミング指定情報としている。
【0114】
再生時間表示部626は、情報受付処理手段122により、操作手段160を介して、周波数データの再生時間に関する情報の入力を受け付けてもよい。再生時間表示部626に表示されている時間だけ再生が継続する周波数データが配置される。
【0115】
再生ボタン628が選択されると、指定された周波数データを音出力手段192から再生出力する。
【0116】
表示画面500で配置変更ボタン550が選択されると、データの種類として音データが選択されている場合には図7に示す表示画面600が、データの種類として周波数データが選択されている場合には図8に示す表示画面620が表示される。
【0117】
順序表示部604及び622には、同じ種類のデータにおける順序が表示される。また、順序表示部604及び622は、他のデータを選択する操作を受け付けてもよい。その他の表示画面600及び620の機能については既に説明したとおりである。
【0118】
表示画面500で編集ボタン560が選択されると、データの種類として周波数データが選択されている場合には図9に示す表示画面700を、データの種類として音符データが選択されている場合には図10に示す表示画面800を表示する。
【0119】
表示画面700は、チャネル選択部710、周波数表示部720、再生ボタン730を含んで構成されている。
【0120】
本実施形態においては、周波数データは最大5つのチャネルを重ねて再生可能に構成されている。そのため、チャネル選択部710で使用するチャネルの選択を受け付ける。
【0121】
周波数表示部720は、各チャネルに対応する周波数を表示する。周波数表示部720は、新たな周波数の入力や周波数の変更を受け付けてもよい。
【0122】
再生ボタン730が選択されると、編集対象として指定された周波数データを音出力手段192から再生出力する。
【0123】
表示画面800は、音階を表示する音階表示部810、時間表示部820、音符データ表示部830、テンポを設定するテンポ設定部840、小節設定部850、音符長設定部860、チャネル選択部870、再生ボタン880を含んで構成されている。
【0124】
時間表示部820は、音符の最小単位ごとの再生時間を表示する。音符の最小単位当たりの再生時間は、テンポ設定部840で設定されたテンポに基づいて計算し、テンポの設定が変更されるたびに更新される。音符の最小単位ごとの再生時間の表示は、再生時間表示処理手段142で行うことができる。
【0125】
音符データ表示部830は、音符データを音階と時間に対応付けて帯状に着色表示する。また、音符データ表示部830は、新たな音符データの入力を受け付けることもできる。個々の音符データの再生開始タイミングをタイミング指定情報として受け付けてもよい。
【0126】
小節設定部850は、1小節当たりの最小単位音符の数を設定する。本実施形態では、最小単位音符を16部音符としている。また、1小節当たりの最小単位音符の数を、最初の小節のみを他の小節と異なる数にすることもできる。これにより、音符データの再生タイミングの粗調整も可能となる。
【0127】
音符長設定部860は、入力する音符長を設定する。本実施形態では、最小単位音符の整数倍で音符長を設定している。
【0128】
本実施形態においては、音符データのパートは最大5つのチャネルを重ねて再生可能に構成されている。そのため、チャネル選択部870で使用するチャネルの選択を受け付ける。
【0129】
再生ボタン880が選択されると、チャネル選択部870で選択されたチャネルの音符データを音出力手段192から再生出力する。
【0130】
図6に示す表示画面500の部分再生ボタン570が選択されると、選択された種類のデータ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)を音出力手段192から再生出力する。
【0131】
表示画面500のサウンド群再生ボタン580が選択されると、サウンド群を音出力手段192から再生出力する。
【0132】
図4に示す表示画面300のROMイメージ・コマンド生成ボタン350が選択されると、図11に示す表示画面900を表示する。表示画面900は、ROMサイズ設定部902、データ使用量表示部904、再生コマンド生成ボタン906、ROMイメージ生成ボタン908、コマンド・データ表示選択タブ910、ROM格納コマンド表示部912、コマンド選択受付部914を含んで構成されている。
【0133】
ROMサイズ設定部902は、使用する音声再生装置10の内蔵ROM20のサイズに合わせて選択されるROMサイズ設定情報を受け付ける。
【0134】
データ使用量表示部904は、音声再生装置10の内蔵ROM20に格納される予定の再生コマンド、音データ、音符データ及び周波数データの合計サイズを表示する。本実施形態においては、音符データ及び周波数データはコマンド形式を採用し、再生コマンドの一形態として取り扱っている。
【0135】
音声再生装置10の内蔵ROM20に格納される予定の再生コマンド、音データ、音符データ及び周波数データの合計サイズがROMサイズ設定部902で設定されたサイズを上回るか否かを、サイズ判定処理手段136が判定する。上回ったものと判定した場合には、サイズ判定処理手段136は第1の警告表示を行う。第1の警告表示は、例えば、音声再生装置10の内蔵ROM20に格納される予定の再生コマンド、音データ、音符データ及び周波数データの合計サイズの表示色を変更したり、所定の領域に警告表示を出したり、警告ダイアログを出したりすることで行ってもよい。
【0136】
コマンド・データ表示選択タブ910は、これよりしたの領域に表示されるコマンドやデータの種類の選択を受け付ける。図11においては、内蔵ROM20に格納される再生コマンド(コマンド形式の音符データ及び周波数データを含む)が選択されている。
【0137】
ROM格納コマンド表示部912は、内蔵ROM20に格納される再生コマンド(コマンド形式の音符データ及び周波数データを含む)の候補を表示する。また、表示した再生コマンド(コマンド形式の音符データ及び周波数データを含む)に対する選択操作を受け付けてもよい。
【0138】
コマンド選択受付部914は、選択された再生コマンド(コマンド形式の音符データ及び周波数データを含む)を内蔵ROMに格納するか否かのコマンド選択情報を受け付ける。すなわち、コマンド選択受付部914は、情報受付処理手段122のインターフェイスとして機能する。
【0139】
コマンド・データ表示選択タブ910で内蔵ROM20に格納される音データを選択すると、図12に示す表示画面920を表示する。表示画面920は、表示画面900のROM格納コマンド表示部912に代えて音データ表示部922、コマンド選択受付部914に代えてデータ選択受付部924を含み、他の主要な構成は表示画面900と同様である。
【0140】
音データ表示部922は、内蔵ROM20に格納される音データの候補を表示する。また、表示した音データに対する選択操作を受け付けてもよい。
【0141】
再生コマンドを実行するために必要な音データが選択されているか否かを、データ選択判定処理手段138が判定する。必要な音データの少なくとも1つが選択されていないものと判定した場合には、データ選択判定処理手段138は第2の警告表示を行う。第2の警告表示は、例えば、再生コマンドを実行するために必要であるにもかかわらず選択されていない音データの表示色を変更したり、所定の領域に警告表示を出したり、警告ダイアログを出したりすることで行ってもよい。
【0142】
例えば、図17に示すサウンド群1を再生するための再生コマンドを実行するためには、音データとしては「音データ1」、「音データ2」の2つが必要となる。この場合に、「音データ1」と「音データ2」の少なくとも1つが選択されていない場合には、このままではサウンド群1を再生するための再生コマンドが実行できないことになるため、データ選択判定処理手段138は第2の警告表示を行う。
【0143】
データ選択受付部924は、選択された音データを内蔵ROMに格納するか否かのデータ選択情報を受け付ける。すなわち、データ選択受付部924は、情報受付処理手段122として機能する。
【0144】
コマンド・データ表示選択タブ910で再生コマンドを選択すると、図13に示す表示画面940を表示する。表示画面940は、表示画面900のROM格納コマンド表示部912に代えて再生コマンド表示部942、コマンド選択受付部914に代えて再生コマンド選択受付部944を含み、他の主要な構成は表示画面900と同様である。
【0145】
再生コマンド表示部942は、再生コマンドの候補を表示する。また、表示した再生コマンドに対する選択操作を受け付けてもよい。
【0146】
再生コマンド選択受付部944は、選択された再生コマンドを生成するか否かの再生コマンド選択情報を受け付ける。すなわち、再生コマンド選択受付部924は、情報受付処理手段122として機能する。
【0147】
表示画面900、920及び940のいずれかにおいて、再生コマンド生成ボタン906が選択されると、再生コマンド生成処理手段124により再生コマンドを生成する。
【0148】
図14は、再生コマンドを生成するまでの処理の一例を示すフローチャートである。
【0149】
まず、情報受付処理手段122がデータ指定情報を受け付ける(ステップS100)。例えば、図7に示す表示画面600や図9に示す表示画面700や図10に示す表示画面800を表示して、ユーザーが画面上から入力できるようにしてデータ指定情報を受け付けてもよい。
【0150】
次に、情報受付処理手段122がタイミング指定情報を受け付ける(ステップS102)。例えば、図7に示す表示画面600や図8に示す表示画面620や図10に示す表示画面800を表示して、ユーザーが画面上から入力できるようにしてデータ指定情報を受け付けてもよい。また、サウンド編集処理手段120は、データ指定情報とタイミング指定情報とに基づいてサウンド群リスト生成処理を行ってもよい。
【0151】
次に、再生コマンド生成処理手段124が、データ指定情報とタイミング指定情報とに基づいて、音声再生装置10でサウンド群を再生するための再生コマンドを生成する(ステップS104)。
【0152】
ステップS104においては、音声再生装置10で種類の異なるデータを同時間帯に重ねて再生する再生コマンドも生成することができる。例えば、データ指定情報とタイミング指定情報とに基づいて、再生に必要なデータとその順序を指定するコマンドをデータの種類ごとに生成し、所定のタイミングで再生を開始するコマンドをさらに生成する等して、複数のコマンドから構成される再生コマンドを生成してもよい。また例えば、データ指定情報とタイミング指定情報とに基づいて、再生に必要なデータとその順序を指定して、所定のタイミングで再生を開始する1つのコマンドとして再生コマンドを生成してもよい。
【0153】
ステップS104においては、データ指定情報で指定されたデータ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)に対応したタイミング指定情報に基づいて、サウンド群の先頭又はサウンド群を構成する他の音の末尾から、データ指定情報で指定されたデータ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)の先頭までの時間で遅延情報を求め、遅延情報を含む再生コマンドを生成してもよい。
【0154】
再生コマンドが、再生タイミングに関する情報を遅延情報として持つことにより、音声再生装置10での再生が容易となる。
【0155】
表示画面900、920及び940のいずれかにおいて、ROMイメージ生成ボタン908が選択されると、書き込みコマンド情報生成処理手段126によりROMイメージに格納される書き込みコマンド情報を、書き込みデータ情報生成処理手段130によりROMイメージに格納される書き込みデータ情報を、それぞれ生成する。
【0156】
図15は、ROMイメージに格納される書き込みコマンド情報を生成するまでの処理の一例を示すフローチャートである。
【0157】
ステップS100からステップS102までの処理は、図14のフローチャートと同様であり、詳細な説明を省略する。
【0158】
ステップS102の後、情報受付処理手段122によりコマンド選択情報を受け付ける(ステップS200)。例えば、図11に示す表示画面900を表示して、ユーザーが画面上から入力できるようにしてコマンド選択情報を受け付けてもよい。
【0159】
次に、再生コマンド生成処理手段124が、データ指定情報とタイミング指定情報とコマンド選択情報とに基づいて、再生コマンドを生成する(ステップS202)。
【0160】
ステップS202においては、音声再生装置10で種類の異なるデータを同時間帯に重ねて再生する再生コマンドも生成することができる。例えば、データ指定情報とタイミング指定情報とコマンド選択情報とに基づいて、選択されたコマンドについて、再生に必要なデータとその順序を指定するコマンドをデータの種類ごとに生成し、所定のタイミングで再生を開始するコマンドをさらに生成する等して、複数のコマンドから構成される再生コマンドを生成してもよい。また例えば、データ指定情報とタイミング指定情報とコマンド選択情報とに基づいて、選択されたコマンドについて、再生に必要なデータとその順序を指定して、所定のタイミングで再生を開始する1つのコマンドとして再生コマンドを生成してもよい。
【0161】
次に、書き込みコマンド情報生成処理手段126が、データ指定情報とタイミング指定情報とコマンド選択情報とに基づいて、ROMイメージに格納される書き込みコマンド情報を生成する(ステップS204)。
【0162】
ステップS204においては、識別符号付与処理手段134により、音声再生装置10の内蔵ROM20に格納される予定の音データ、音符データ、周波数データ及び再生コマンドにそれぞれ一連の識別符号を付与した後に、書き込みコマンド生成処理手段126が、音声再生装置10の内蔵ROM20に格納される予定の再生コマンドを識別符号と対応させて書き込みコマンド情報を生成してもよい。
【0163】
また、生成する再生コマンドは、識別符号により音データ、音符データ、周波数データの少なくとも1つを指定する再生コマンドであってもよい。
【0164】
音声再生装置10の内蔵ROM20に格納される書き込みコマンド情報や書き込みデータ情報が一連の識別符号で管理されている場合には、ユーザーにとっては自動的に一連の識別符号と対応した再生コマンドが生成されるので便利である。
【0165】
図16は、ROMイメージに格納される書き込みデータ情報を生成するまでの処理の一例を示すフローチャートである。
【0166】
ステップS100からステップS102までの処理は、図14のフローチャートと同様であり、詳細な説明を省略する。
【0167】
ステップS102の後、情報受付処理手段122によりデータ選択情報を受け付ける(ステップS300)。例えば、図12に示す表示画面920を表示して、ユーザーが画面上から入力できるようにしてデータ選択情報を受け付けてもよい。
【0168】
次に、サウンド編集処理手段120は、データ指定情報に対応するデータ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)を記憶手段170から読み込む(ステップS302)。
【0169】
次に、書き込みデータ情報生成処理手段130が、データ指定情報とタイミング指定情報とステップS302で読み込んだデータとに基づいて、ROMイメージに格納される書き込みデータ情報を生成する(ステップS304)。
【0170】
ステップS304においては、識別符号付与処理手段134により、音声再生装置10の内蔵ROM20に格納される予定の音データ、音符データ、周波数データ及び再生コマンドにそれぞれ一連の識別符号を付与した後に、書き込みデータ生成処理手段130が、音声再生装置10の内蔵ROM20に格納される予定のデータを識別符号と対応させて書き込みデータ情報を生成してもよい。
【0171】
音声再生装置10の内蔵ROM20に格納される書き込みコマンド情報や書き込みデータ情報が一連の識別符号で管理されている場合には、ユーザーにとっては自動的に一連の識別符号が付与されることになるので便利である。
【0172】
なお、本発明は本実施の形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0173】
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
【符号の説明】
【0174】
10 音声再生装置(音声IC)、20 内蔵ROM、100 サウンド編集ツール(システム、プログラム)、110 処理手段、120 サウンド編集処理手段、122 情報受付処理手段、123 再生期間出力処理手段、124 再生コマンド生成処理手段、126 書き込みコマンド情報生成処理手段、130 書き込みデータ情報生成処理手段、134 識別符号付与処理手段、136 サイズ判定処理手段、138 データ選択判定手段、140 サウンド再生出力処理手段、142 再生時間表示処理手段、150 不揮発性記憶手段、152 ROMイメージ、154 再生コマンド、156 書き込みコマンド情報、158 書き込みデータ情報、160 操作手段、170 記憶手段、180 情報記憶媒体、190 表示手段、192 音出力手段、196 通信手段、200 データ(音データ、音符データ及び周波数データの少なくとも1つ)、300 表示画面、310 サウンド群リスト表示部、320 設定ボタン、330 再生ボタン、340 サウンド群編集ボタン、350 ROMイメージ・コマンド生成ボタン、400 表示画面、410 種類選択部、420 ROM格納選択部、500 表示画面、510 音データ表示部、520 周波数データ表示部、530 音符データ表示部、540 新規配置ボタン、550 配置変更ボタン、560 編集ボタン、570 部分再生ボタン、580 サウンド群再生ボタン、600 表示画面、602 種類選択タブ、604 順序表示部、606 配置表示部、608 パス表示部、610 ファイル選択ボタン、612 再生ボタン、620 表示画面、622 順序表示部、624 配置表示部、626 再生時間表示部、628 再生ボタン、700 表示画面、710 チャネル選択部、720 周波数表示部、730 再生ボタン、800 表示画面、810 音階表示部、820 時間表示部、830 音符データ表示部、840 テンポ設定部、850 小節設定部、860 音符長設定部、870 チャネル選択部、880 再生ボタン、900 表示画面、902 ROMサイズ設定部、904 データ使用量表示部、906 再生コマンド生成ボタン、908 ROMイメージ生成ボタン、910 コマンド・データ表示選択タブ、912 ROM格納コマンド表示部、914 コマンド選択受付部、940 表示画面、942 再生コマンド表示部、944 再生コマンド選択受付部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音データ、音符データ及び周波数データのうち種類の異なるデータの組合せを1つのサウンド群として同時間帯に重ねて再生可能な音声再生装置用のサウンド群を編集するプログラムであって、
前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データのいずれかについての内容を指定するデータ指定情報と再生開始タイミングを指定するタイミング指定情報の入力を受け付ける情報受付処理手段と、
前記データ指定情報と前記タイミング指定情報に基づいて、前記音データ、前記音符データ又は前記周波数データのいずれかについての再生期間を表示出力する再生期間出力処理手段と、
前記データ指定情報及び前記タイミング指定情報に基づいて、前記音声再生装置で前記サウンド群を再生するための再生コマンドを生成する再生コマンド生成処理手段と、してコンピューターを機能させ、
前記情報受付処理手段は、
前記タイミング指定情報を、既に表示出力されている種類の異なる他のデータの前記再生期間と関連付けて受け付け、
前記再生コマンド生成処理手段は、
前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データのうち種類の異なるデータを同時間帯に重ねて再生する前記再生コマンドを生成することを特徴とするプログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
所与の条件に基づいて、前記再生コマンドを抽出し、抽出した前記再生コマンドに基づき、前記再生コマンドを前記音声再生装置に書き込むための書き込みコマンド情報を生成する書き込みコマンド情報生成処理手段として、さらにコンピューターを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項3】
請求項2に記載のプログラムにおいて、
前記情報受付処理手段は、
前記再生コマンドを選択するコマンド選択情報を受け付け、
前記書き込みコマンド情報生成処理手段は、
前記コマンド選択情報に基づいて前記再生コマンドを選択し、選択された前記再生コマンドに基づいて前記書き込みコマンド情報を生成することを特徴とするプログラム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記データ指定情報に基づいて、前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データの少なくとも1つを記憶手段から読み出して、読み出したデータに基づき、前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データの少なくとも1つを前記音声再生装置に書き込むための書き込みデータ情報を生成する書き込みデータ生成処理手段として、さらにコンピューターを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項5】
請求項4に記載のプログラムにおいて、
前記情報受付処理手段は、
前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データの少なくとも1つを選択するデータ選択情報を受け付け、
前記書き込みデータ情報生成処理手段は、
前記データ選択情報に基づいて前記データを選択し、選択された前記データに基づいて前記書き込みデータ情報を生成することを特徴とするプログラム。
【請求項6】
請求項2乃至3のいずれかに従属する請求項4及び請求項5のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記音データ、前記音符データ、前記周波数データ及び前記再生コマンドに、それぞれ一連の識別符号を付与する識別符号付与処理手段として、さらにコンピューターを機能させ、
前記書き込みコマンド生成処理手段は、
前記再生コマンドを前記識別符号と対応させて前記書き込みコマンド情報を生成し、
前記書き込みデータ生成処理手段は、
前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データの少なくとも1つを前記識別符号と対応させて前記書き込みデータ情報を生成することを特徴とするプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムにおいて、
前記再生コマンド生成処理手段は、
前記識別符号により前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データの少なくとも1つを指定することを含む前記再生コマンドを生成することを特徴とするプログラム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記タイミング指定情報は、前記サウンド群の先頭からの時間であることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記再生コマンド生成処理手段は、
前記データ指定情報で指定されたデータに対応した前記タイミング指定情報に基づいて、前記サウンド群の先頭又は前記サウンド群を構成する他の音の末尾から前記データ指定情報で指定されたデータの先頭までの時間で遅延時間情報を求め、前記遅延時間情報を含む前記再生コマンドを生成することを特徴とするプログラム。
【請求項10】
音データ、音符データ及び周波数データのうち種類の異なるデータの組合せを1つのサウンド群として同時間帯に重ねて再生可能な音声再生装置用のサウンド群を編集するサウンド編集システムであって、
前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データのいずれかについての内容を指定するデータ指定情報と再生開始タイミングを指定するタイミング指定情報の入力を受け付ける情報受付処理手段と、
前記データ指定情報と前記タイミング指定情報に基づいて、前記音データ、前記音符データ又は前記周波数データのいずれかについての再生期間を表示出力する再生期間出力処理手段と、
前記データ指定情報及び前記タイミング指定情報に基づいて、前記音声再生装置で前記サウンド群を再生するための再生コマンドを生成する再生コマンド生成処理手段とを含み、
前記情報受付処理手段は、
前記タイミング指定情報を、既に表示出力されている種類の異なる他のデータの前記再生期間と関連付けて受け付け、
前記再生コマンド生成処理手段は、
前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データのうち種類の異なるデータを同時間帯に重ねて再生する前記再生コマンドを生成する特徴とするサウンド編集システム。
【請求項11】
音データ、音符データ及び周波数データのうち種類の異なるデータの組合せを1つのサウンド群として同時間帯に重ねて再生可能な音声再生装置用のサウンド群を編集するサウンド編集方法であって、
前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データのいずれかについての内容を指定するデータ指定情報と再生開始タイミングを指定するタイミング指定情報の入力を受け付ける情報受付処理ステップと、
前記データ指定情報と前記タイミング指定情報に基づいて、前記音データ、前記音符データ又は前記周波数データのいずれかについての再生期間を表示出力する再生期間出力処理ステップと、
前記データ指定情報及び前記タイミング指定情報に基づいて、前記音声再生装置で前記サウンド群を再生するための再生コマンドを生成する再生コマンド生成処理ステップとを含み、
前記情報受付処理ステップにおいて、
前記タイミング指定情報を、既に表示出力されている種類の異なる他のデータの前記再生期間と関連付けて受け付け、
前記再生コマンド生成処理ステップにおいて、
前記音データ、前記音符データ及び前記周波数データのうち種類の異なるデータを同時間帯に重ねて再生する前記再生コマンドを生成することを特徴とするサウンド編集方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−186029(P2010−186029A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−29850(P2009−29850)
【出願日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】