説明

サンレスタンニング組成物およびサンレスタンニングの方法

サンレスタンニングに有効な量においてジヒドロアセトンおよびアンホグリシナート(アンホアセタート)を有する、サンレスタンニング組成物が提供される。また、ジヒドロアセトンおよびアンホグリシナートを含む有効量のサンレスタンニング組成物を皮膚に局所的に適用する工程を含むサンレスタンニングの方法が提供される。

【発明の詳細な説明】
【発明の背景】
【0001】
1.発明の分野
本発明は、サンレスタンニング組成物およびサンレスタンニング製品の使用に関する。より具体的には、本発明は、本発明によるサンレスタンニング組成物を使用するサンレスタンニングの方法に関し、均一で、より強く、より長持ちし、かつ自然にみえるとともに、より予測可能、すなわちカスタマイズされた色の特性をもつ日焼け色を提供する。
【0002】
2.関連技術の説明
シェーリング・プラウの米国特許第5,645,822号および第5,750,092号ならびに欧州特許出願第0 547 864 A1号は、サンレスタンニングを提供するための試みについて記載している。しかしながら、これらのおよび他のアプローチにはいくつかの欠点がる。
【0003】
皮膚のサンレスタンニングに現在使用されているものは、そのものに存在する活性化学物質と皮膚アミノ酸との反応に基づいている。このような化学物質は当業者に周知であり、アルデヒド基を有する化合物、あるいはケトン基を有する化合物、例えばジヒドロアセトンが含まれる。
【0004】
例として、DHAは、既知の機構(すなわち、メイラード反応)によって、皮脂および角皮層にあるアミノ酸と反応させることにより、皮膚に褐色を与える。
【0005】
さらに、アミノ酸の配置および性質は、皮膚の表面上で均一ではなく、そのため、得られた色の輝度および陰影は、処理を施した皮膚上で一つの場所から他の場所にかけて変化することがあり、その結果、皮膚には不自然さが付与されてしまう。
【0006】
さらにまた、皮膚色になるのに必要な時間が長すぎる場合がある。これは、汗をかいたり、衣服と接触した結果として皮膚表面のDHA濃度が低下することによる。その結果、皮膚には不自然さが付与されてしまう。
【0007】
従って、当業者に既知の処方と比較して素早く効果が表われ、長期間にわたって効果が持続するサンレスタンニング組成物で処理を施した皮膚表面全体にわたって均一かつ自然なサンレスタンニングを得ることが非常に望まれている。
【0008】
従って、消費財および化粧品産業において、サンレスタンニングにおいて使用された活性成分の有効性を増強することができ、かつ優れたパフォーマンス特性を与え、日焼けのために太陽の紫外線を浴びる必要もない処方についての要望がある。
【発明の要約】
【0009】
本発明の目的は、サンレスタンニングのための効果的有効量においてジヒドロアセトンおよび「アンホアセタート」としても知られるアンホグリシナートを有するサンレスタンニング組成物を提供することである。
【0010】
本発明のさらなる目的は、既知の処方よりも速く効くサンレスタンニング組成物を提供することである。
【0011】
本発明のさらなる目的は、ジヒドロアセトンおよびアンホグリシナートを有する有効量のサンレスタンニング組成物を皮膚に局所的に塗る工程を有するサンレスタンニングの方法を提供することである。
【0012】
本発明のさらなる他の目的は、サンレスタンニング製品、例えば、溶液、乳剤、血清、ローション、スキンクレンザー、ボディーウォッシュ、ボディースクラブ、固形石けん、液状石けん、スキンケア製剤、泡、ムース、クリーム、ローション、ポマード、バルム、スティック、ゲル、ポンプ スプレー、およびエアゾールスプレー、およびこれらの任意の組み合わせを提供することである。
【0013】
これに応じて、本発明は、サンレスタンニングのための有効量のジヒドロアセトンおよびアンホグリシナートを有するサンレスタンニング組成物を提供する。
【0014】
本発明はさらに、ジヒドロアセトンおよびアンホグリシナートを有する有効量のサンレスタンニング組成物を皮膚に局所的に適用する工程を有するサンレスタンニングの方法を提供する。
【0015】
ジヒドロキシアセトン(DHA)を含むサンレスタンニング組成物は、アンホグリシナートの付加によって改善される。付加は、同時に、例えばこれと混合することによって、あるいは順番にアンホグリシナートを添加、例えば交互にこれを添加することによって行なわれる。
【0016】
本発明のこれらのおよび他の目的および利点は、本発明によるサンレスタンニング組成物の使用およびサンレスタンニングの方法によって達成され、効果的なサンレスタンニングが提供される。
【発明の詳細な説明】
【0017】
本発明は、サンレスタンニングのための効果的量においてジヒドロアセトンおよびアンホグリシナートを有するサンレスタンニング組成物を提供する。
【0018】
ジヒドロアセトンは、二量体形態において存在する、既知のタンニング剤である。典型的には、これは貯蔵され、リン酸塩として使用されることが多い。 モノマー形態には、1,3-ジヒドロキシアセトンまたは1,3-ジヒドロキシ-2-プロパノンの化学名が付与されており、以下の式によって表わされる:
【化1】

【0019】
本発明によるサンレスタンニング組成物は、ジヒドロキシアセトン(DHA)を含む組成物に順番または同時にアンホグリシナート(アンホアセタート)を加えることによって改善される。
【0020】
上述したように、アンホグリシナートは、アンホアセタートとしても知られている。
【0021】
用語「アンホグリシナート」および「アンホアセタート」は、当業者において交換可能に使用されており、これらは本明細書中に含まれる。
【0022】
アンホグリシナートは、式によって表わすことができる:
【化2】

【0023】
式中、RC=O基は、特定の油および油の混合物から誘導された脂肪酸残基を表わす。
【0024】
従って、Rは、直鎖または枝分かれしたC10〜C24アルキル、これらの間の任意の範囲、またはこれらの任意の混合物とすることができ;Mは、アルキル金属、例えば、Li、Na、KおよびCsであり;nは2〜6の整数である。
【0025】
好ましい実施態様において、nは2であり、アンホグリシナートは以下の式によって表わされる:
【化3】

【0026】
式中、Rは、C12〜C22アルキルである。より好ましくは、RはC14〜C20アルキル基であり、最も好ましくは、Rは、直鎖および枝分かれしたC10〜C24アルキルおよびこれらの間の任意の範囲から選択されたアルキルの混合物である。
【0027】
アンホグリシナートは、ナトリウム オリーブ アンホアセタート、ナトリウム ヒマワリ種子 アンホアセタート、ナトリウム カカオバター アンホアセタート、ナトリウム ゴマ アンホアセタート、ナトリウム スイートアーモンド アンホアセタート、ナトリウム カプロアンホアセタート、ナトリウム カプリロアンホアセタート、ナトリウム イソステアロアンホアセタート、ナトリウム ラウロアンホアセタート、ナトリウム ミリストアンホアセタート、ナトリウム オレオアンホアセタート、ナトリウム パームアンホアセタート、ナトリウム ピーナッツアンホアセタート、ナトリウム リシノレオアンホアセタート、ナトリウム ステアロアンホアセタート、ナトリウムタロウアンホアセタート、ナトリウム ウンデシレンアンホアセタート、ナトリウム コムギ麦芽 アンホアセタート、ナトリウム ココイル グリシナート(Amilite GCS-11、Ajinomoto)、またはこれらの任意の混合物とすることができる。
【0028】
これらの化合物は、様々な供給源から利用可能であり、あるいは当業者に周知の方法によって調製することができる。
【0029】
商業的に利用可能である特に好ましいアンホグリシナートは、以下のものを含む:
ナトリウム オリーブ アンホアセタート(CAS番号:252750-70-1)。商品名:Kamapure Olive (Kama International社), Vamasoft olive (VaMa Farma Cosmetica, Italy);
ナトリウム ヒマワリ種子 アンホアセタート (CAS番号:252768-55-3)。商品名: Kamapure Sunflowers (Kama International社);
ナトリウム カカオバター アンホアセタート (CAS番号:252768-69-9)。商品名:Kamapure Cocoa (Kama International社);
ナトリウム ゴマ アンホアセタート。商品名:Kamapure Sesame (Kama International社);
ナトリウム スイートアーモンド アンホアセタート (CAS番号252768-53-1)。商品名:Kamapure Sweet Almond (Kama International社);および
ナトリウム ココイル グリシナート(Amilite GCS-11, Ajinomoto)。
【0030】
技術用語または商品名 対 上述のいくつかのINCI名を、以下にリストした:
【表1】

【0031】
好ましくは、有効量のジヒドロアセトンは、約1重量%〜約10重量%のサンレスタンニング組成物であり、有効量のアンホグリシナートは、約1重量%〜約30重量%のサンレスタンニング組成物である。
【0032】
他の好ましい実施態様において、サンレスタンニング組成物はさらに、サンレスタンニング組成物の98重量%以下である、化粧品として利用可能なビヒクルを含むことができる。
【0033】
増強する組成物はさらに、一以上の追加の成分、これらに限定されるわけではないが、糖、ケト糖、界面活性剤、ポリマー、柔軟剤、モイスチャライザー、防水剤、ビタミン、スイートオレンジ シトロフラボノイド、ヘスペリチン、オゾン付加イースト溶解物(ozone stressed yeast lysate)、サッカロミセス セレビシア酵素ろ過溶解物(Saccharomyces cerevisiae ferment filtrate lysate)、メチルスルホニルメタン(MSM)(ジメチルスルホンおよびメチルスルホンとしても知られる)、UVフィルタ、皮膚浸透薬剤、またはこれらの任意の組み合わせを含むことができる。好ましくは、これらの一以上のさらなる成分は、増強する組成物の全重量当り約30重量%までの量において存在する。
【0034】
好ましくは、追加のサンスクリーンは、これらに限定されるわけではないが、一以上の以下のものとすることができる:
ジベンゾイルメタン、オキシベンゾン、スリソベンゾン、ジオキシベンゾン、メンチル アントラニラート、パラ アミノ安息香酸 (PABA)エステル、ベンゾフェノン-3、ブチルジベンゾイルメタン (Parsol 1789)、ジメチル シンナマート、オクチル メトキシシンナマート、DEA メトキシシンナマート、オクトクリレン、ドロメトリゾール トリシロキサン、オクチル サリシラート、ホモメンチル サリシラート、オクチル ジメチル PABA、TEA サリチラート、4-メチル ベンジリデン カンファー、3-ベンジリデン カンファー、ベンジリデン カンファー スルホン酸エステル、オクチルトリアゾン、フェニルベンゾイミダゾール スルホン酸エステル、テレフタリジエン ジカンファー スルホン酸エステル、ジ-t-ブチル ヒドロキシベンジリデン カンファー、エチル PABA、ブチルメトキシ ジベンゾイルメタン (アボベンゾン)、テレフタリジエン メチレン ビス-ベンゾトリアゾイル テトラメチルブチル-フェノール、ジエチルヘキシル-2,6-ナフタラート、ビス-エチルヘキシルオキシフェノール メトキシフェノール トリアジン、ヒドロキシ メチルフェニル ベンゾトリアゾール、メチレン ビス-ベンゾトリアゾイルテトラメチルブチルフェノール、ビス-エチルヘキシルオキシフェノール メトキシフェノール トリアジン、ヒドロキシベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、ジベンゾイルメタン、オキサニリド、ヒドロキシ シンナマート、油分散性チタンジオキシド、油分散性亜鉛オキシド、シリコーン-アンカーサンスクリーン、パラ アミノ安息香酸 (PABA)、サリチル酸、TEA サリシラート、ベンジリデン カンファー スルホン酸、フェニル ベンゾイミダゾール スルホン酸、テレフタリジエン ジカンファー スルホン酸、ヒドロキシ ケイ皮酸、これらの任意の誘導体、またはこれらの任意の組み合わせ。
【0035】
他の適切な添加剤は、アンチオキシダント、例えば、エリソルビン酸、ナトリウム メタビスルフィット、ナトリウム スルフィット、ローズマリー抽出液、トコフェロール、トコトリエン、カロテン、カロテノイド、ルテインまたはルテインエステルを含むトコフェロールの誘導体 、カロテノイド、フェノール酸 アンチオキシダント、ビオフラボノイド、プラント抽出液、またはこれらの任意の組み合わせ;
角質溶解薬剤、例えば、サリチル酸、レゾルシノール、有機酸のペルオキシド、またはこれらの任意の組み合わせ;
抗炎症剤、例えば、ステロイドおよび非ステロイド性の抗炎症剤、抗炎症性の活性を実証したプラント抽出液、またはこれらの任意の組み合わせ;
ビタミン、例えば、ビタミンK、ビタミンC、レチノール(ビタミンA)、トコフェロールまたはこれらの任意の組み合わせ;
皮膚軟化剤、例えば、セテアリールオクタノエート、オクチルパルミタート、ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、グリセリル モノステアリン酸塩、ワセリン、カプリルトリグリセリド、カプリントリグリセリド、シャエ(shae)バター、シリコーン油、またはこれらの任意の組み合わせ;
湿潤剤、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ペンチレングリコール、カプリルイルグリコール、ヘキシレングリコール、ブチレングリコール、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸の一以上の誘導体、またはこれらの任意の組み合わせ;
皮膚浸透増強剤、例えば、オゾン、SEPA、ブチレン グリコール、不飽和脂肪酸のcis-異性体、またはこれらの任意の組み合わせ;
乳化剤、例えば、グリセリルステアラート、セテアリールアルコール、セチルアルコール、PEG-40ステアラート、またはこれらの任意の組み合わせ;
増粘剤、例えば、キサンガム、カルボマー、粘土、ヒドロキシエチルセルロース、またはこれらの任意の組み合わせ;
保存剤、例えば、アルキルパラベン、アルコール、安息香酸の塩、ソルビン酸の塩、またはこれらの任意の組み合わせ;
表面処理または疎水性に修飾された着色剤、またはこれらの任意の組み合わせを含む着色剤、例えば、合成および天然着色剤;
有機酸およびこれらの誘導体、例えばクエン酸、グリコール酸、グルタミン酸、グルコ デルタ ラクトンまたはこれらの任意の組み合わせ;
キレート試薬、例えば、ニナトリウム EDTA;
pH調節剤、例えば、酸、塩基、緩衝液またはこれらの任意の組み合わせ(約3.0〜約7.5にpHを調節して維持するためのもの);ならびに
フレグランス。
【0036】
さらなる添加物は、一以上のタンパク質、ペプチド、アミノ酸、フォトクロミックおよびサーモクロミック着色剤および色素を含む、着色剤および色素、および他の適切な物質を含む。
【0037】
本発明の組成物は、典型的にはビヒクルを含む。ビヒクルは、化粧品として利用可能または適切なビヒクルであるべきである。 本発明の文脈において、用語「化粧品として利用可能なビヒクル」または「適切なビヒクル」は、ヒト組織と直接安全に接触する使用に適したドラッグ、化粧品または薬剤のための任意のビヒクルを意味する。
【0038】
サンレスタンニング組成物のビヒクルは、好ましくはヒト組織との直接的な接触を必要とする用途における使用に適している。組織は好ましくは皮膚である。ビヒクルは、固体、液体、乳剤、バルム、エアゾールまたはポンプスプレーとすることができる。
【0039】
固体のビヒクルには、パッチ、テープまたはパウダーが好ましい。 液体ビヒクルには、液体、ローションおよびゲルが好ましい。サンレスタンニング組成物は、好ましくはある形態、例えば、ボディーウォッシュ、固形石けん、液状石けん、スキンケア製剤、クリーム、フォーム、ゲル、ローション、溶液、乳剤、ポマード、ムース、バルム、スティック、ポンプ スプレー、エアゾール スプレーまたはこれらの任意の組み合わせにおいて存在する。
【0040】
サンレスタンニング組成物は、有機溶媒ベース、水ベースのものとすることができ、あるいは乳剤とすることもできる。このような有機溶媒、水または乳剤ベースの組成物の製剤は、当業者の技術常識の範囲内であり、明細書中におけるさらなる言及は省略する。しかしながら、水中油エマルジョンも油中水エマルジョンも先行技術に記載されていない。
【0041】
本発明は、これらに限定されないが、サンレスタンニング、スキンケア、パーソナルケアおよび化粧品を含む様々なパーソナルケア製品に適用可能である。好ましい製品形態には、溶液、乳剤、血清、ローション、スキンクレンザー、ボディーウォッシュ、ボディースクラブ、固形石けん、液状石けん、スキンケア製剤、泡、ムース、クリーム、ローション、ポマード、バルム、スティック、ゲル、ポンプ スプレー、およびエアゾールスプレー、およびこれらの組み合わせが含まれる。
【0042】
サンレスタンニング組成物は、化粧品として利用可能なビヒクルを有し、かつ本発明による有効量のサンレスタンニング組成物を含む。
【0043】
本発明は、ジヒドロアセトンおよびアンホグリシナート(アンホアセタート)を有する有効量のサンレスタンニング組成物を皮膚に局所的に塗る工程を有するサンレスタンニングの方法を提供する。
【0044】
DHAはアミノ酸、アミン、ポリアミン、アミド、ペプチドおよびタンパク質と反応し、褐色を生み出すことが知られている。しかしながら、本発明の予期せぬ発見により、DHAによる皮膚の着色が、アンホグリシナート、例えばVamasoftオリーブ(VaMa Farma Cosmetica、イタリア)および関連化合物を、DHAでの処理の直前、処理の直後または同時に使用することによって増強および促進されうることが明らかになった。
【0045】
「アンホアセタート」またはたんに「両性界面活性剤」としても知られている、異なるアンホグリシナートは、これらがDHAと反応することができるとき、異なる色特性をもつ反応の産物を生成することができ、予期せぬ発見である、脂肪酸の性質が色生成において重要な役割を果たすということを示す。
【0046】
本発明のサンレスタンニング組成物は一成分組成物とすることができ、この場合、ジヒドロアセトンおよびアンホグリシナートが、タンニングとして使用される一成分組成物に他の成分とともに組み合わされる。
【0047】
代わりに、本発明のサンレスタンニング組成物は、第1成分および第2成分を有する2成分組成物とすることができる。従って、2成分組成物中の第1の成分はジヒドロアセトンを有し、任意的には化粧品として利用可能なビヒクル、存在する場合、第2成分はアンホグリシナートを有し、さらに任意的には化粧品として利用可能なビヒクルを有する。
【0048】
第1および第2成分の少なくとも1つは、さらに一以上の糖、界面活性剤、スイートオレンジシトロフラボノイド、ヘスペリチン、オゾン付加イースト溶解物、サッカロミケス セレビシアフェルメントろ過溶解物、ポリマー、柔軟剤、モイスチャライザー、防水剤、ビタミン、UVフィルタ、皮膚浸透剤またはこれらの任意の組み合わせを有することができる。
【0049】
上述したように、本発明によるサンレスタンニング組成物は、一成分系として処方することができる。 また、2成分系として処方することができ、DHAを含むものおよびアンホグリシナートを含む他のものは、別々に処方され、適切な時間まで別々に保存される。時がきたら、両成分を混合し、その後に皮膚に塗る。
【0050】
代わりに、交互に連続して、各成分を皮膚に塗る。 望ましくは、満足のいくタンニングカラーが得られるまで連続的な塗布を繰り返す。
【0051】
サンレスタンニング組成物中の有効成分の濃度に依存して、サンレスタンニング組成物が塗布された後、着色が4〜6分以内に始まる。これは、典型的には、サンレスタンニング組成物の適用後30分以内に始まる、DHAおよびポリアミンの組み合わせによって提供される着色よりも断然速い。
【0052】
本発明の方法は、既知の処方よりもより速い速度で、処理皮膚表面全体にわたって均一かつ自然なサンレスタンを提供する。
【0053】
さらに、アンホグリシナート、特に、ナトリウムオリーブ アンホアセタートまたはVamasoftオリーブ(オリーブ油由来の天然の界面活性剤)は良好な泡立ち能力を有し、これらは皮膚のハイドロ脂質バリアの統合性を守り、十分にマイルドであって、ヒト皮膚貼布試験において皮膚を刺激しない。
【0054】
以下の例は、本発明の例証である。以下の例は、いかなる態様においても制限するものとして解釈されるべきではない。
【0055】
例1
インビトロ試験
DHAおよび異なるアンホグリシナートを含むモデルシステムにおける着色を、表1に示された5%のDHA(5g)および異なるアンホグリシナート(0.2g)を含む商業的に利用可能なサンレスタンナーを組み合わせた後に評価した。
【0056】
モデルシステムを、均一になるまで混合し、23℃で保持した。所与のシステムの着色および体色変化の開始までの時間をモニターした。
【0057】
色の読み取りを、次の設定を備えたミノルタ分光測光器を使用して行った:
Reflectance Setting, SCI + SCE Specular Component, MAV (8mm) Measurement Area, および 100% Full UV Setting。
【0058】
次のCIELABパラメーターを測定し、モデルシステムにおける色およびその変化を評価した。
【0059】
デルタL*(明度/暗度差);デルタC*(全色度差(total chroma difference));デルタa*は赤色/緑色差を示し;デルタb*は黄色/青色差であり;デルタE*(全色差(total color difference))は、初期および着色時のL*、a*およびb*間の差を積算(integrate)して得る。
【0060】
表1に示されたデータは、DHAと組み合わせた異なるアンホグリシナート(アンホアセタート)が、急速な着色をもたらし(5分以内に開始される着色)、また、モデルシステムにおいて異なる色を生成することができる。
【表1】

【0061】
デルタL*値(明度/暗度)、デルタC*(全色度差)およびデルタa*(赤色/緑色の座標)およびデルタb*(黄色/青色)における差異は、非常に明白であった。異なるアンホアセタートに起因した全色差(デルタE*)は、3〜12の範囲内において変化した。
【0062】
ナトリウムオリーブ アンホアセタートは、最も劇的な全色度差をもたらし(12.34のデルタE*)、続いてナトリウム スイートアーモンドアンホアセタートが続いた(9.39のデルタE*を示す)。これらの結果は、アンホアセタート構造中の脂肪酸の性質がDHAおよび特定のアンホアセタートを含むモデルシステムにおいて着色および色特性に影響を与えることができることを示している。
【0063】
例2
インビトロ試験
商業的に利用可能なサンレスタンニング製品の適用後に着色された皮膚の色、5%DHAを含むマウス(対照)を、対照の適用後に着色された皮膚の色と比較し、続いて、表2に示された選択されたアンホグリシナート(アンホアセタート)の25%水溶液を適用する。
【0064】
タイプ1〜2の皮膚をもつパネリストを使用した。これらの前腕を、優しく剥離し、すすぎ、乾燥させた。 各前腕上の指定された領域のイニシャル(基礎読み取り)を、以下の設定をもつミノルタ分光測光器によって行った:
Reflectance Setting, SCI + SCE Specular Component, MAV (8mm) Measurement Area, および 100% Full UV.
次のCIELABパラメーターを測定し、皮膚の色およびこれらの変化を評価した:デルタL*(明度/暗度差); デルタC*(色度差); デルタa*は赤色/緑色差を示す;デルタb*は黄色/青色差である; デルタE*(全色差)は、初期および着色時のL*、a*およびb*間の差を積算して得る。
【0065】
サンレスタンナーの4mg/cm2投与を前腕に適用し、フィンガー-コットを使用して皮膚に優しくすり込んだ。
【0066】
塗布の10分後、2mg/cm2の溶液の試験対象のアンホグリシナートを、指定の領域(12平方cm)上に塗り、皮膚に優しくすり込んだ。色測定を適用後14時間後にミノルタの分光測光器を使用して再び行った。
【0067】
黒線としてグラフ上に表示されたタンの「ナチュラルユニバース」および色調データを、Estee Lauder (Muizzuddin N, Marenus K, Maes D. サンタン 対 ジヒドロキシアセトンを含むサンレスタンニングの色調。Skin Research and Technology 2000; 6: 199-204) によって行なわれた研究から得た。色の「ナチュラルユニバース」を、天然のサンタンから達成された色によって決定した。
【0068】
表2、図1および図2を参照すると、DHAと組み合わされた異なるアンホグリシナートが、DNA含有処方のみによって生み出される色(対照)とは異なる様々な皮膚の色調を生み出すことができることは明らかである。
【0069】
図において、CIELAB色空間モデルを利用した。広く容認されたCIELAB色空間は、皮膚色を評価するために化粧品産業内で使用されている。 CIELAB色空間は3次元空間であり、すべての色が示されている。空間内の任意の色の位置は、その色座標によって決定される: L*、a*およびb*、ここで:
L* - 明度/暗度座標;
a* - 赤色/緑色座標、+a*は赤色を示し、-a*は緑色を示す;
b* - 黄色/青色座標、+b*は黄色を示し、および-b*は青色を示す。
【0070】
CIELABの全色度差は、デルタEとして表わすことができる色と色の位置の間の距離であり、ここで:
デルタE* = (デルタL*2 + デルタa*2 + デルタb*2)1/2
【0071】
デルタE*は、最初の皮膚(サンプル)の色と着色された皮膚(サンプル)の色のL*、a*、およびb*間の差異を積算して得た全色差(total color difference)である。
【0072】
C*は、色度座標であり:C*=[(a*)2+(b*)2]1/2、および
デルタC*は、最初の色と着色後の色との間の全色度差(total chroma difference)である。デルタL*は、明度/暗度差を示す。
【0073】
デルタL*の正の値(+)は、着色された色が初期値よりも明るいことを意味し、負(-)のデルタL*は、着色された色が初期値よりも暗いことを意味する。デルタa*は、赤色/緑色差を示す。デルタa*の正の値(+)は、着色された色が初期値よりもより赤色である(またはより緑色度が少ない)ことを意味し、負(-)のデルタa*の値は、着色された色が初期値よりもより赤色度が少ない(またはより緑色である)ことを意味する。デルタb*は、黄色/青色差を示す。 デルタb*のプラスの値(+)は、着色された色が初期値よりもより黄色である(またはより青色度が少ない)ことを意味し、負(-)のデルタa*の値は、着色された色が初期値よりもより黄色度が少ない(またはより青色である)ことを意味する。
【0074】
図1は、デルタC* 対 デルタL*のCIELABプロットである。図1は、DHA製品のみまたはアンホアセタートと組み合わして処理された皮膚の全色度および光の変化を示す。
【0075】
天然のサンタン(または実際の日光曝露)から達成される皮膚色によって決定された「ナチュラルユニバース」の色が、参照として本発明中において使用される。
【0076】
図1を参照すると、 ナトリウム スイートアーモンド アンホアセタート(dL* 2.95; dC* 3.27)、ナトリウム ココイル グリシナート(dL* 1.86; dC* 3.74)、ナトリウム ヒマワリ種子 アンホアセタート(dL* 3.28;dC* 3.73)、およびナトリウム ゴマ アンホアセタート(dL* 1.14;dC* 2.73) と組み合わせたサンレスタンナーの使用で達成された日焼け色は、それぞれ異なるものの、実際の日光への曝露後に着色され、黒線として図1に示された、この「ナチュラルユニバース」の色特性(dL*およびdC*)の範囲内にある。
【0077】
興味深いことに、対照 (dL* 0.44;dC* 4.63) によってもたらされた皮膚の色調は、「ナチュラルユニバース」の色の外側であった。
【0078】
図2を参照すると、デルタb* 対 デルタa*のCIELABプロットであることがわかる。これは、DHA製品単独またはアンホアセタートと組み合わせて治療された皮膚の色特性を示す。 デルタb*およびデルタa*の値は、ナトリウム スイートアーモンド アンホアセタート(db* 2.55; da*2.44)、ナトリウム ココイル グリシナート(db* 3.41;da* 1.56)、ナトリウム ヒマワリ種子 アンホアセタート(db* 3.25;da* 1.98)、ナトリウム ゴマ アンホアセタート(db* 2.11;da* 2.17)およびナトリウム オリベアセタート(db* 4.45;da* 3.05) は、対照 (db* 4.3; da* 1.71) によって誘導された色の変化とは異なり、実際の日光による曝露後の皮膚上に着色され、黒線として図2上に示された、この「ナチュラルユニバース」の色特性 (db*およびda*)の範囲内にある。
【0079】
表2は、サンレスタンナー単独およびアンホアセタートと組み合わせた適用後に着色された皮膚の色調における差を示す。
【表2】

【0080】
上述したこれらの知見は、アンホアセタート構造内の脂肪酸の性質が、DHAを含む製品が特定のアンホアセタートと組み合わされて使用されるときに皮膚色の着色および皮膚色の特性に影響を与えるうることを示している。これは予期せぬことであり、有用な発見である。
【0081】
例3
様々なDHA含有およびアンホグリシナート含有タイプの処方は、異なる送達系およびパッケージ内のサンレスタンニング系において使用することができる。例えば、クリーム、ローション、溶液、スプレー/ワイプ、2重チャンバーチューブおよびエアゾールである。サンレスタンニング系の一部として使用することができるアンホグリシナートを含む組成物は、2つの化粧品処方を含む。1つはDHAを含み、1つは一以上のアンホグリシナートを含む。これらは使用時に混合してもよいし、皮膚に順次つけてもよい。この場合、つけっぱなしでもよいし、洗い落とす処方であってもよい。
【表3】

【0082】
アンホグリシナートは、一以上の以下のものとすることができる:
ナトリウム オリーブ アンホアセタート、ナトリウム ヒマワリ種子 アンホアセタート、ナトリウム カカオバター アンホアセタート、ナトリウム ゴマ アンホアセタート、ナトリウム スイートアーモンド アンホアセタート、ナトリウム カプロアンホアセタート、ナトリウム カプリロアンホアセタート、ナトリウム イソステアロアンホアセタート、ナトリウムラウロアンホアセタート、ナトリウム ミリストアンホアセタート、ナトリウムオレオアンホアセタート、ナトリウムパルムアンホアセタート、ナトリウムピーナッツアンホアセタート、ナトリウム リシノレオアンホアセタート、ナトリウム ステアロアンホアセタート、ナトリウムタロウアンホアセタート、ナトリウム ウンデシレンアンホアセタート、ナトリウム コムギ麦芽 アンホアセタート、ナトリウム ココイルグリシナート、またはこれらの任意の混合物。
【0083】
例4
1-成分処方を、以下のように調製した:
室温において、DHAを水に加え、溶解するまで混合した。 ヒドロキシエチルアクリラート/ナトリウム(および)アクリロイルジメチルタウラート コポリマー(および)スクアラン(および)ポリソルベート-60を、激しく撹拌しながら加え、10〜15分間にわたって混合を継続した。PPG-11ステアリールエーテルをその後にゆるやかに加え、続けてアンホグリシナート、保存剤およびフラグランスをゆるやかに加えた。
【0084】
1-成分処方
この組成物は、直接の使用のために一度全ての成分を混合した後、直ちに形成される。
【0085】
成分: 重量%(Wt%):
水 Q.s.-100.00
ジヒドロアセトン 1.00-10.00
ヒドロキシエチルアクリラート/ナトリウム(および)
アクリロイルジメチルタウラート コポリマー(および)
スクアラン(および)ポリソルベート-60 2.00-3.00
PPG-11 ステアリール エーテル 4.00-6.00
アンホグリシナート 1.00-2.00
保存剤a 0.50-1.00
フラグランス 0-0.20
保存剤a:フェノキシエタノール(および)メチルパラベン(および)エチルパラベン(および)プロピルパラベン(および)、ブチルパラベン(および)イソブチルパラベン
【0086】
例5
2つの成分処方を、以下のように調製した:
フェーズAおよびBの成分を、2つの分離した容器内で組み合わせ、70〜75℃で混合しながら均一になるまで加熱し、70〜75℃で均質化して組み合わせた。組み合わされたフェーズを、混合して40℃まで冷却した。フェーズCを、40℃で混合しながら均一になるまで加えた。
【0087】
この組成物は、2つの成分処方として形成された:
成分A(2つの成分処方のうち第一の成分である)および成分B(2つの成分処方のうち第二の成分である)。
【0088】
成分Aおよび成分Bは、使用直前に混合され、直接の使用のために全ての必要な成分を有する最終組成物を生成する。
【0089】
その後、最終組成物は、混合後に直ちに適用される。
【0090】
成分A
フェーズA: 重量%:
グリセリルステアラート(および)
PEG-100ステアラート 3.00-4.00
カプリル カプリントリグリセリド 3.50-4.50
C12-15アルキルベンゾエート 2.00-3.00
セチルアルコール 2.00-3.00
PEG-7グリセリルココエート 0.30-0.50
ジメチコーン 0.30-1.00
ステアリン酸 0.60-1.00
ペトロラタム 0-1.20
ステアリールアルコール 1.90-2.10
ステアレース-2 0.20-0.30
ステアレース-20 0.30-0.40
トコフェロール 0.10-0.50
保存剤a 0.50-1.00
【0091】
フェーズB:
水 Qs-100.00
アロエジュース 0.10-1.00
二ナトリウムEDTA 0.05-0.10
【0092】
フェーズC:
水 10.00-12.00
プロピレングリコール 3.00-5.00
ジヒドロアセトン 1.00-10.00
フラグランス 0-0.30
クエン酸 pH3.5-4.5までのQs
保存剤a:フェノキシエタノール(および)メチルパラベン(および)エチルパラベン(および)プロピルパラベン(および)、ブチルパラベン(および)イソブチルパラベン
【0093】
成分B
フェーズA: 重量%
グリセリル ステアラート(および)
PEG-100ステアラート 3.00-4.00
カプリル カプリントリグリセリド 3.50-4.50
C12-15アルキルベンゾエート 2.00-3.00
セチルアルコール 2.00-3.00
PEG-7グリセリルココエート 0.30-0.50
ジメチコーン 0.30-1.00
ステアリン酸 0.60-1.00
ペトロラタム 0-1.20
ステアリールアルコール 1.90-2.10
ステアレース-2 0.20-0.30
ステアレース-20 0.30-0.40
トコフェロール 0.10-0.50
保存剤a 0.50-1.00
【0094】
フェーズB:
水 Qs-100.00
アロエジュース 0.10-1.00
二ナトリウムEDTA 0.05-0.10
【0095】
フェーズC:
水 10.00-12.00
プロピレングリコール 3.00-5.00
アンホグリシナート 1.00-10.00
フラグランス 0-0.30
クエン酸 pH3.5-4.5までのQs
保存剤a:フェノキシエタノール(および)メチルパラベン(および)エチルパラベン(および)プロピルパラベン(および)、ブチルパラベン(および)イソブチルパラベン。
【0096】
上述した記載が本発明の例証に過ぎないことを理解すべきである。様々な代替および修飾が、本発明から離れることなく当業者によって考案されうる。従って、本発明は、添付のクレームの範囲内にある、全てのこのような代替、修飾およびバリエーションを包含することを意図する。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】図1は、デルタC*対デルタL*のCIELABプロットである。それは、DHA製品単独で処理された場合と、アンホアセタートと組み合わせて処理された場合の皮膚の全色度および明度の勾配を表している。
【図2】図2は、デルタb*対デルタa*のCIELABプロットである。DHA製品単独で処理された場合と、アンホアセタートと組み合わせて処理された場合の皮膚の色特性を表わしている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サンレスタンニングに有効量のジヒドロアセトンおよびアンホグリシナートを含むサンレスタンニング組成物。
【請求項2】
前記アンホグリシナートが、以下の式によって表わされる、請求項1に記載のサンレスタンニング組成物:
【化1】

式中、Rは、直鎖または枝分かれしたC10〜C24アルキル、これらの間の任意の範囲、およびこれらの任意の混合物からなる群から選択され、
式中、Mは、Li、Na、KおよびCsからなる群から選択されたアルカリ金属であり;および
nは、2〜6の整数である。
【請求項3】
前記Rが、直鎖または枝分かれしたC10〜C24アルキル、およびこれらの間の任意の範囲からなる群から選択されたアルキルの混合物である、請求項2に記載のサンレスタンニング組成物。
【請求項4】
前記Rが、C12〜C22アルキルである、請求項3に記載のサンレスタンニング組成物。
【請求項5】
前記Rが、C14〜C20アルキルである、請求項4に記載のサンレスタンニング組成物。
【請求項6】
前記アンホグリシナートが、ナトリウム オリーブ アンホアセタート、ナトリウム ヒマワリ種子 アンホアセタート、ナトリウム カカオバター アンホアセタート、ナトリウム ゴマ アンホアセタート、ナトリウム スイートアーモンド アンホアセタート、ナトリウム カプロアンホアセタート、ナトリウム カプリロアンホアセタート、ナトリウム イソステアロアンホアセタート、ナトリウム ラウロアンホアセタート、ナトリウム ミリストアンホアセタート、ナトリウム オレオアンホアセタート、ナトリウム パームアンホアセタート、ナトリウム ピーナッツアンホアセタート、ナトリウム リシノレオアンホアセタート、ナトリウム ステアロアンホアセタート、ナトリウムタロウアンホアセタート、ナトリウム ウンデシレンアンホアセタート、ナトリウム コムギ麦芽 アンホアセタート、およびこれらの任意の組み合わせからなる群から選択された、請求項1に記載のサンレスタンニング組成物。
【請求項7】
前記nが2である、請求項2に記載のサンレスタンニング組成物。
【請求項8】
前記ジヒドロアセトンが、サンレスタンニング組成物の全重量の約1重量%〜約10重量%である、請求項1に記載のサンレスタンニング組成物。
【請求項9】
前記アンホグリシナートが、サンレスタンニング組成物の約1重量%〜約30重量%である、請求項1に記載のサンレスタンニング組成物。
【請求項10】
化粧品として許容可能なビヒクルをさらに含む、請求項1に記載のサンレスタンニング組成物。
【請求項11】
前記化粧品として許容可能なビヒクルは、サンレスタンニング組成物の98重量%以下である、請求項10に記載のサンレスタンニング組成物。
【請求項12】
1以上の糖、ケト糖、スイートオレンジ シトロフラボノイド、ヘスペリチン、オゾン付加イースト溶解物、サッカロミセス セレビシア酵素ろ過溶解物、メチルスルホニル メタン(MSM)、界面活性剤、ポリマー、柔軟剤、モイスチャライザー、防水剤、ビタミン、UVフィルタ、皮膚浸透薬剤、酸化防止剤、湿潤剤、保存剤、フラグランス、およびこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの成分をさらに含む、請求項10に記載のサンレスタンニング組成物。
【請求項13】
前記少なくとも1つの成分が、サンレスタンニング組成物の全重量の30重量%以下である、請求項12に記載のサンレスタンニング組成物。
【請求項14】
第1の成分および第2の成分をさらに含む請求項1に記載のサンレスタンニング組成物であって、前記第1の成分が、ジヒドロアセトンおよび任意的に化粧品として許容可能なビヒクルを含み、かつ前記第2の成分が、アンホグリシナートおよび任意的に化粧品として許容可能なビヒクルを含む組成物。
【請求項15】
前記第1および第2の成分の少なくとも1つが、1以上の糖、界面活性剤、スイートオレンジ シトロフラボノイド、ヘスペリチン、オゾン付加イースト溶解物、サッカロミセス セレビシア酵素ろ過溶解物、ポリマー、柔軟剤、モイスチャライザー、防水剤、ビタミン、UVフィルタ、皮膚浸透薬剤、およびこれらの任意の組み合わせからなる群から選択された成分をさらに含む、請求項14に記載のサンレスタンニング組成物。
【請求項16】
前記サンレスタンニング組成物が、溶液、エマルジョン、血清、ローション、スキンクレンザー、ボディーウォッシュ、ボディースクラブ、固形石けん、液状石けん、スキンケア製剤、泡、ムース、クリーム、ローション、ポマード、バルム、スティック、ゲル、ポンプ スプレー、およびエアゾールスプレー、およびこれらの任意の組み合わせからなる群から選択された製品である、請求項1に記載のサンレスタンニング組成物。
【請求項17】
ジヒドロアセトンおよびアンホグリシナートを含む有効量のサンレスタンニング組成物を皮膚に局所的に適用する工程を含む、サンレスタンニングの方法。
【請求項18】
前記アンホグリシナートが、以下の式によって表わされる、請求項17に記載の方法:
【化2】

式中、Rは、直鎖または枝分かれしたC10〜C24アルキル、これらの間の任意の範囲、およびこれらの任意の混合物からなる群から選択され;
式中、Mは、Li、Na、KおよびCsからなる群から選択されたアルカリ金属であり;かつ、nは2〜6の整数である。
【請求項19】
前記Rが、直鎖または枝分かれしたC10〜C24アルキルおよびこれらの間の任意の範囲からなる群から選択されたアルキルの混合物である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記Rが、C12〜C22アルキルである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記Rが、C14〜C20アルキルである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記サンレスタンニング組成物中の前記アンホグリシナートが、ナトリウム オリーブ アンホアセタート、ナトリウム ヒマワリ種子 アンホアセタート、ナトリウム カカオバター アンホアセタート、ナトリウム ゴマ アンホアセタート、ナトリウム スイートアーモンド アンホアセタート、ナトリウム カプロアンホアセタート、ナトリウム カプリロアンホアセタート、ナトリウム イソステアロアンホアセタート、ナトリウム ラウロアンホアセタート、ナトリウム ミリストアンホアセタート、ナトリウム オレオアンホアセタート、ナトリウム パームアンホアセタート、ナトリウム ピーナッツアンホアセタート、ナトリウム リシノレオアンホアセタート、ナトリウム ステアロアンホアセタート、ナトリウムタロウアンホアセタート、ナトリウム ウンデシレンアンホアセタート、ナトリウム コムギ麦芽 アンホアセタート、およびこれらの任意の混合物からなる群から選択された請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記サンレスタンニング組成物中の前記ジヒドロアセトンが、サンレスタンニング組成物の約1重量%〜約10重量%である、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
前記サンレスタンニング組成物中の前記アンホグリシナートが、サンレスタンニング組成物の全重量の約1重量%〜約30重量%である、請求項17に記載の方法。
【請求項25】
化粧品として許容可能なビヒクルをさらに含む請求項17に記載の方法。
【請求項26】
前記化粧品として許容可能なビヒクルが、サンレスタンニング組成物の全重量の98重量%以下である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記サンレスタンニング組成物が、1以上の糖、ケト糖、メチルスルホニル メタン(MSM)、スイートオレンジ シトロフラボノイド、ヘスペリチン、オゾン付加イースト溶解物、サッカロミセス セレビシア酵素ろ過溶解物、界面活性剤、ポリマー、柔軟剤、モイスチャライザー、防水剤、ビタミン、UVフィルタ、皮膚浸透薬剤、酸化防止剤、湿潤剤、保存剤、フラグランス、およびこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの成分をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも1つの成分が、サンレスタンニング組成物の全重量の30重量%以下である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記サンレスタンニング組成物が、第1の成分および第2の成分を含み、前記第1の成分が、ジヒドロアセトンおよび任意的に化粧品として許容可能なビヒクルを含み、かつ前記第2の成分が、アンホグリシナートおよび任意的に化粧品として許容可能なビヒクルを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項30】
前記サンレスタンニング組成物の前記第1およびだ前記第2の成分の少なくとも1つが、1以上の糖、界面活性剤、スイートオレンジ シトロフラボノイド、ヘスペリチン、オゾン付加イースト溶解物、サッカロミセス セレビシア酵素ろ過溶解物、ポリマー、柔軟剤、モイスチャライザー、防水剤、ビタミン、UVフィルタ、皮膚浸透薬剤、およびこれらの任意の組み合わせからなる群から選択された成分をさらに含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記サンレスタンニング組成物が、溶液、エマルジョン、血清、ローション、スキンクレンザー、ボディーウォッシュ、ボディースクラブ、固形石けん、液状石けん、スキンケア製剤、泡、ムース、クリーム、ローション、ポマード、バルム、スティック、ゲル、ポンプ スプレー、およびエアゾールスプレー、およびこれらの任意の組み合わせからなる群から選択された製品である、請求項17に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2008−544992(P2008−544992A)
【公表日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−519660(P2008−519660)
【出願日】平成18年6月30日(2006.6.30)
【国際出願番号】PCT/US2006/025830
【国際公開番号】WO2007/005741
【国際公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【出願人】(500365915)プレイテックス プロダクツ インコーポレーテッド (56)
【Fターム(参考)】