説明

サービス提供施設検索システム、サービス提供施設検索方法、およびサービス提供施設検索プログラム

【課題】 利用者が最終決定するために他の候補と比較することを容易に行えるサービス提供施設検索システム、サービス提供施設検索方法、およびサービス提供施設検索プログラムを提供し、利用者の利便性を向上させる。
【解決手段】 移動時間と前記予約可能時間帯とに基づいて最も短い時間でサービスを受けられる1つのサービス提供施設を定める最短サービス提供施設決定手段と、前記最短サービス提供施設が表示領域内に入り、かつ所定条件を満たすように表示する地図画像の縮尺を決定する縮尺決定手段と、該縮尺の地図画像に表示領域内の前記最短サービス提供施設を含むサービス提供施設の施設マーク画像を重ねて表示する地図画像表示手段とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数のサービス提供施設の中から早くサービス提供を受けられるサービス提供施設を検索するようなサービス提供施設検索システム、サービス提供施設検索方法、およびサービス提供施設検索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のサービス提供施設の中から早くサービスを提供できるサービス提供施設を検索する方法が提案されている。
例えば、サービス提供施設までの移動時間と、到着後にサービス開始されるまでの予定時間とに基づく所要時間を利用者の通信端末装置に送信するサービス提供サーバ装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、店舗の平均滞在時間と移動時間とに基づいて検索条件に指定された時刻に利用可能な店舗を抽出する情報提供サーバが提案されている(特許文献2参照)。
【0004】
しかし、これらの文献に記載の技術は、検索で見つかった候補の中からどのサービス提供施設を利用するのかを利用者が最終決定するにあたって、各サービス提供施設の情報を比較しづらく、利便性に欠けるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−20259号公報
【特許文献2】特開2004−5502号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は、上述の問題に鑑み、利用者が最終決定するために他の候補と比較することを容易に行えるサービス提供施設検索システム、サービス提供施設検索方法、およびサービス提供施設検索プログラムを提供し、利用者の利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、同種のサービスを提供する複数のサービス提供施設について該サービス提供施設の位置と予約状況とを含むサービス提供施設情報、および地図表示を可能とする地図情報を記憶する記憶手段と、利用者による起点の入力を受け付ける起点入力受付手段と、前記記憶手段に記憶されている前記サービス提供施設のうち前記起点から所定範囲に存在するサービス提供施設を抽出する範囲内抽出手段と、前記起点から前記サービス提供施設まで利用者が移動する移動時間を算出する移動時間算出手段と、該移動時間が経過した後で該サービス提供施設に最も早く予約できる予約可能時間帯を検索する予約可能時間帯検索手段と、前記移動時間と前記予約可能時間帯とに基づいて最も短い時間でサービスを受けられる1つのサービス提供施設を定める最短サービス提供施設決定手段と、前記最短サービス提供施設が表示領域内に入り、かつ所定条件を満たすように表示する地図画像の縮尺を決定する縮尺決定手段と、該縮尺の地図画像に表示領域内の前記最短サービス提供施設を含むサービス提供施設の施設マーク画像を重ねて表示する地図画像表示手段とを備えたサービス提供施設検索システムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
この発明により、利用者が最終決定するために他の候補と比較することを容易に行えるサービス提供施設検索システム、サービス提供施設検索方法、およびサービス提供施設検索プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】病院検索システムのシステム構成図。
【図2】病院検索システムの機能ブロック図。
【図3】各データベースのデータファイル構成図。
【図4】各データファイルのデータ構成図。
【図5】全体の処理を示すフローチャート。
【図6】最短受診病院抽出処理の動作を示すフローチャート。
【図7】検索結果表示画面の画面構成図。
【図8】倍率変更表示の説明図。
【図9】マーク画像の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、この発明の一実施形態を図面と共に説明する。
【実施例】
【0011】
図1は、サービス提供施設検索システムとしての病院検索システム1のシステム構成図である。図示するように病院検索システム1は、複数の患者端末(利用者端末)2と、通信回線3と、管理サーバ4と、複数の病院端末(担当者端末)5とで主に構成されている。
【0012】
患者端末2は、最短で診療を受けられる病院(サービス提供施設)の検索を実施する端末であり、図示省略するルータ等によって通信回線3を通じて管理サーバ4と通信を行う。
通信回線3は、インターネット等の通信回線であり、遠隔地のコンピュータ相互の通信を可能にする。
【0013】
管理サーバ4は、各種のデータを記憶しており、最寄りの病院の検索、予約可能時間帯の確認、想定診療終了時刻の把握、地図表示、および病院の評価(信頼度)表示等を行う。また、予約の受付や当日の診療進行管理、および予約スケジュールへの当日来院患者の割込処理と、予約患者の診療を遅れずに完了できたか否かにより評価判定する患者ストレス評価処理等を実行する。
【0014】
病院端末5は、診療(サービス)を行う医者(担当者)が操作入力する端末であり、予約患者の診療開始および終了、割込の受け入れ入力、警告表示、および割込可能通知等を実行する。なお、病院端末5への操作入力は、医者を補助する補助オペレータが行ってもよい。
【0015】
患者端末2、管理サーバ4、および病院端末5は、いずれもCPUとROMとRAM等で構成される制御手段、ハードディスク等で構成される記憶手段、キーボードやマウス等で構成される入力手段、液晶ディスプレイ等で構成される表示手段、LANボード等で構成される通信手段、およびUSB等で構成される外部接続手段といったハードウェアで構成されており、記憶手段に記憶されているサービス提供施設検索プログラム等の各種プログラムに従って制御手段が各種動作を実行する。
【0016】
図2は、病院検索システム1の各装置が実行する機能を示す機能ブロック図である。
図示するように、患者端末2および病院端末5には、操作表示部8,9がそれぞれ設けられている。この操作表示部8,9により、患者端末2および病院端末5は、患者や医師等の操作入力を受け付けるとともに画面表示を行い、通信回線3を介して管理サーバ4とデータの送受信を行う。
【0017】
管理サーバ4は、サービス提供施設検索プログラムに従って制御手段が実行する機能の機能ブロックとして、起点入力部(起点入力受付手段)11、対象地域入力部(対象地域入力手段)12、終点入力部13、診療種別入力部(サービス種別入力受付手段)14、評価条件入力部15、条件該当病院抽出部(範囲内抽出手段)18、地図データベース(地図情報)21、交通データベース22、病院データベース23、予約データベース24、マークデータベース25、評価更新部26、診療種別管理部31、地域管理部32、移動時間算出部(移動時間算出手段)33、予約可否確認部(予約可能時間帯検索手段)34、終了予定確認部35、評価確認部(信頼度取得手段)36、評価マーク決定部37、メインマーク決定部38、ビルマーク決定部39、ビル重複判定部40、表示マーク決定部41、候補管理部45、最短受診病院決定部(最短サービス提供施設決定手段)46、経路管理部47、縮尺決定部(縮尺決定手段)48、表示部(地図画像表示手段)52、および、表示内容を抽出する表示内容操作部51とを備えている。
【0018】
なお、地図データベース21、交通データベース22、病院データベース23、予約データベース24、およびマークデータベース25は、管理サーバ4の記憶手段に記憶されている。
【0019】
起点入力部11は、起点の入力を受け付ける。入力を受け付けるデータとしては、住所データ、GPS等から受け取る位置データなど、適宜のデータ形式により受け付ける。また、受け付けるデータとして、駅名や店舗名といった施設データ、電話番号データ等を受け付けても良い。この場合、施設名と位置や電話番号とその電話番号を有する施設の位置とを対応付けた施設マスターデータを地図データベース21に記憶しておき、この施設マスターデータを参照して施設データや電話番号データを位置データに変換すればよい。
【0020】
対象地域入力部12は、病院を検索する際に対象地域として良い地域の入力を受け付ける。入力を受け付けるデータとしては、起点入力部11と同じく、住所データ、位置データ、施設データ、または電話番号データ等とすればよい。利用者は、この対象地域入力部12に対して、通勤途中の乗り継ぎ駅やよく訪問する訪問先など、適宜の対象地域を入力することができる。
【0021】
終点入力部13は、最後に終了する終点データの入力を受け付ける。入力を受け付けるデータとしては、起点入力部11と同じく、住所データ、位置データ、施設データ、または電話番号データ等とすればよい。利用者は、この終点入力部13に対して、自宅や勤務先や診療後に行きたい目的地など、適宜の終点地域を入力することができる。
【0022】
なお、この終点入力部13には、起点入力部11で入力された地域と異なる地域を入力することも同一の地域を入力することもできる。これにより、勤務先から自宅に帰る間に、勤務先と自宅付近の両方で病院を探すことや、自宅付近だけで病院を探すこと、あるいは「自宅付近の病院」に行き「乗り継ぎ駅付近の病院」に行き「勤務先付近の病院」に行く順番で病院を探す(自宅を出て勤務先付近の病院へ行ってから自宅付近や乗り継ぎ駅付近の病院に行く無駄な移動を防ぐ)ことなど、適宜の検索が可能となる。
【0023】
診療種別入力部14は、歯科、耳鼻科、内科、外科といった診療種別(サービス種別)データの入力を受け付ける。この診療種別データは、1つの入力に限らず複数種別の入力も受け付ける。
【0024】
評価条件入力部15は、病院の評価としてどの程度の評価を求めるかといった評価条件データの入力を受け付ける。具体的には、予約に対して診療が遅れた程度を示す患者ストレス評価がどの程度か、病院側の注力内容としてどの内容を求めるかといった入力を受け付ける。
【0025】
注力内容としては、早朝診療、夜間診療、日曜診療、救急診療、英語可能、中国語可能、最新機器の導入、先端治療の導入、無痛治療に注力、キッズコーナーあり、女性ドクター、院内の清潔感を重視、駐車場あり、駅から徒歩県内、および書籍出版経験あり等、適宜の内容とすることができる。
【0026】
なお、各注力内容を利用者に選択させる場合には、どの注力内容が優先されるか優先順位を付けることや、注力内容毎にポイントを付ける(重要であれば高ポイントをつけておく)ことを許容してもよい。これにより、複数の注力内容を加味してトータルでポイントの高い病院を選択するといったことができる。
【0027】
また、注力内容の変わりに、定性的な内容で記述された利用者選択項目の中から利用者が求める項目の入力を受け付けてもよい。利用者選択項目としては、出勤前に治療したい、仕事帰りに治療したい、中国語で受診したい、汚い病院は嫌だ、有名な先生がいい、痛いのは嫌だ、子供を連れて行きたい、女性の先生に見てもらいたい、最先端技術で受診したい、自動車で行きたい、および駅近がいい等、適宜の項目とすることができる。この場合は、これらの項目に対して病院側で登録された注力内容を紐付けしておき、利用者の選択項目に応じた病院側の注力内容を確認して抽出するように構成すればよい。なお、利用者選択項目として、注力内容をそのまま表示して利用者に選択させる構成にしてもよい。
【0028】
条件該当病院抽出部18は、所定範囲の病院で、かつ評価条件入力部15で入力された条件に該当する病院を病院データベース23から抽出する動作を実行する。所定範囲としては、例えば起点や対象地域や終点から所定距離、所定移動時間、あるいは所定個数の病院が存在する範囲など、適宜の範囲に定める。
【0029】
地図データベース21は、図3に示すように、地図画像を記憶する地図データ、住所と地図上の位置を記憶する住所データ、地図画像と位置を一致させる位置データなど、地図表示を可能とする適宜のデータを記憶している。なお、地図データベース21は、この構成に限らず、地図表示を可能とする適宜のデータで構成でき、上述した施設マスターデータや電話番号データ等を備える構成とすることもできる。
【0030】
交通データベース22は、鉄道データ、道路データ、および移動時間計算用データ等を記憶している。鉄道データは、鉄道の駅の位置データや鉄道の運行データ等で構成され、鉄道利用時の移動時間および到着時間を算出できるようにしている。道路データは、道路の位置や距離や自動車の通行可否等のデータで構成され、人や自動車の通行可能な移動経路を判別できるようにしている。移動時間計算用データは、人の歩行による移動を計算する距離と時間のデータや、自動車による移動を計算する距離と時間のデータ等で構成され、移動に要する時間を計算できるようにしている。
【0031】
病院データベース23は、図4(A)に示すような病院データ(サービス提供施設情報)23a等で構成されている。病院データ23aは、病院ID、名称、診療種別、位置、評価、注力内容、予約確認用アドレス、およびビルフラグ等で構成されている。診療種別には、歯科、耳鼻科、内科、外科といった診療種別データが記憶されている。評価には、上述した患者ストレス評価が記憶されている。注力内容には、上述した複数の注力内容のうちその病院が登録した注力内容が記憶されている。予約確認用アドレスには、予約データベース24に記憶されている該当病院の予約データにアクセスするためのアドレスが記憶されている。ビルフラグには、1つのビルに入っている複数の病院の1つであるか、それとも単独の病院であるかを示すフラグが記憶されている。
【0032】
図3(D)の予約データベース24は、図3および図4に示すように、病院毎の時間枠マスタデータ24aと予約データ24bと当日受付データ24cと当日発生ストレスタイム管理データ24dと実績データ等で構成されている。なお、複数の病院についての予約データ24bと当日受付データ24cを別途集約した最新予約状況管理データを用意し、この最新予約状況管理データで病院毎に用意された診療時間枠が埋まっているか否かを判定する構成にしてもよい。
【0033】
時間枠マスタデータ24aは予約可能な時間帯(予約可能時間帯)が時間枠毎に記憶されており、予約データ24bには実際の予約が記憶されている。この時間枠マスタデータ24aは、病院毎に自由に定めることができるため、1つの時間枠の時間長さや開始時刻や終了時刻が病院毎に自由に設定されている。
【0034】
当日受付データ24cには、当日来院した患者の仮予約時間等が記憶されている。この当日来院患者については、予約患者の診療が早く終了した等の理由で隙間時間ができれば、その隙間時間に割込処理して早めに診療を終了させるようにする。
【0035】
当日発生ストレスタイム管理データ24dには、予約していた患者の診療終了時刻が時間枠より後ろに押し出されて患者にストレスを与えた時間を当日に発生したストレスタイム(図示S.T時間)として管理している。
【0036】
このストレスタイムに基づいて、その病院の患者ストレス評価が定められる。具体的には、医師が一人の病院であれば医師のストレスタイムをそのまま病院のストレスタイムとすることができ、複数の医師がいれば適宜の方法によって病院のストレスタイムを定めることができる。この複数の医師がいる場合は、例えば最長のストレスタイムを病院のストレスタイムとする、あるいは、各医師のストレスタイムに対して適宜の重み付けをした加重平均をとって病院のストレスタイムとするなど、適宜の方法で病院のストレスタイムに変換できる。
【0037】
実績データは、予約患者に対して実際に診療を開始し終了した実績のデータが記憶されている。
【0038】
このように構成された予約データベース24により、予約可能で空いている時間帯を確認し、予約の登録を行えるようにしている。
【0039】
図3(E)に示すマークデータベース25は、メインマークデータと評価マークデータとビルマークデータとが記憶されている。メインマークデータは、例えば、到着予定時刻すぐに予約可能、到着予定時刻より遅れて予約可能、および予約不可の3段階で異なるマークとするなど、予約可否状況に応じて異なるマークの画像データとすることができる。評価マークデータは、A、B、Cと3段階でアルファベット表示する、あるいは時計マークで青と黄色と赤の色違いで表示するなど、評価の高さを直感的に認識できるようなマークの画像データとすることができる。
【0040】
ビルマークデータは、ビルに複数の病院が入っている場合に表示する1つのマーク(1つの建物枠をマーク化したもの)とすることができ、予約可否状況に応じて異なるマークの画像データとすることができる。このビルマークは、同診療科目の検索により、同じ建物内に複数の病院がヒットした場合や、複数の診療科目を検索した場合などに同一ビル内でヒット(1階に眼科、2階に歯科など)した場合に表示する。ただし、ビル内の病院(ビルマーク「有」の病院)であっても、同一ビル内で複数ヒットしていない場合は、ビルマークなしでそのまま単体マーク表示をさせればよい。ビルマークとして表示する画像データは、そのビル内に入っている病院で検索によりヒットした病院のうち最も予約可否状況の良い病院の予約可否状況に合わせて決定するとよい。
【0041】
評価更新部26は、図2に示すように、予約データベース24の当日発生ストレスタイム管理データ24d等に基づいて、病院データベース23の病院データ23aに記憶されている評価を更新する。これにより、最新の評価を表示できるようにしている。
【0042】
診療種別管理部31は、条件該当病院抽出部18で抽出したデータを診療種別毎に管理する。
地域管理部32は、条件該当病院抽出部18で抽出したデータを地域別毎に管理する。
【0043】
移動時間算出部33は、地図データベース21および交通データベース22を参照し、起点と病院の間の移動時間、病院から病院への移動時間、病院から終点への移動時間など、必要な移動時間を算出する。
【0044】
予約可否確認部34は、移動時間算出部33で算出した病院への移動時間を現在時刻に加算して到着予定時刻を求め、この到着予定時刻に当該病院に予約が可能か否かを予約データベース24にアクセスして確認する。
【0045】
終了予定確認部35は、予約可否確認部34で予約可能と確認した病院に予約して診療を受けた場合に診療が終わる終了予定時刻を確認する。この確認は、予約データベース24の時間枠マスタデータ24aを参照し、予約する時間枠の終了時刻を終了予定時刻とする、あるいは症例毎に定められた診療時間を予約データベース24に記憶しておいてこれを参照し、この診療時間を予約時刻に加算した時刻を終了予定時刻とするなど、適宜の方法により算出する。
【0046】
評価確認部36は、病院データ23aを参照してその病院の評価を確認する。
評価マーク決定部37は、確認した評価に応じて地図上に表示するその病院の評価マークを決定する。
【0047】
メインマーク決定部38は、マークデータベース25のメインマークデータを参照し、予約可否確認部34で確認した予約可否状況に応じたメインマークを決定する。
【0048】
ビルマーク決定部39は、ビル重複判定部40の判定によってビルフラグが「有」であり、かつ検索によりヒットしているそのビル内の病院が複数(2以上)あればビルマークとし、表示するビルマークをマークデータベース25のビルマークデータから決定する。ビルフラグが「無」の場合、およびビルフラグが「有」でも検索によりヒットしたそのビル内の病院が1つの場合はビルマークを表示しないように決定する。
ビル重複判定部40は、その病院が、同じビルに複数の病院が入っている場合の1つの病院であるか否かを病院データ23aのビルフラグを参照して判定する。
【0049】
表示マーク決定部41は、その病院について、メインマークと評価マークとビルマークとをどのように表示するか決定する。ビルマーク決定部39でビルマークを表示しないと決定した場合やビルマークが「無」の場合はメインマークと評価マークを表示し、ビルマーク決定部39でビルマークを表示すると決定した場合はそのビルを示すマークとしてそのビル内の病院数にかかわらずビルマークを1つ表示するように決定する。
【0050】
候補管理部45は、起点から病院での診療を受ける移動経路として考慮された複数の候補を管理する。すなわち、複数の診療種別の診療を受ける場合に、どの病院から順番に行くかという候補を管理しており、例えば歯科に行ってから内科に行く場合と内科に行ってから歯科に行く場合、あるいはA地域に行ってからB地域に行く場合とB地域に行ってからA地域に行く場合など、種々の候補を管理する。
【0051】
最短受診病院決定部46は、候補管理部45で管理されている候補のうち最短で予約を入れられる病院および移動経路を決定する。なお、最短受診病院決定部46は、予想される診療時間を加味して全ての診療を終了できる想定診療終了時刻が最短となる病院および移動経路を決定する構成にしてもよい。
経路管理部47は、最短受診病院決定部46で決定された移動経路を管理する。
【0052】
縮尺決定部48は、所定条件に基づいて、画面表示する地図の縮尺を決定する。所定条件は、起点と対象地域と終点と抽出された病院とに基づく条件とすることができ、さらには最短受診病院と所定個数の病院を表示する条件とすることができる。例えば、抽出された病院が複数個(例えば3個や5個など)表示される程度の縮尺とする、あるいは起点と最短受診病院とが表示される程度の縮尺とする等、適宜の縮尺に決定するとよい。
【0053】
これにより、初期状態において、画面上に1つの病院も表示されないような縮尺で表示することや、広域表示になりすぎて病院が密集してマークがつぶれて見づらい状態の縮尺で表示するといったことを防止している。
【0054】
なお、具体的な縮尺の決定においては、起点から最も近い病院までの直線距離に応じて縮尺を決定してこれを初期表示(「最短表示」)とし、抽出した病院のうち起点からの距離が中間程度となる病院までの直線距離に応じて決定した縮尺を「中域表示」とし、最も遠い病院までの直線距離に応じて決定した縮尺を「広域表示」として、これらを自由に選択して表示できるように構成するとよい。
これにより、最短表示、中域表示、広域表示を適切に切り替えることができる。従って、患者は、見やすいように適切表示するために何度も操作しなおして適度な倍率とするような煩わしい操作をせずとも、適切な拡大/縮小を容易に実行することができる。
【0055】
また、この「最短表示」「中域表示」「広域表示」のうち最初に表示する縮尺は、抽出された病院ごとに起点から当該病院までの直線距離を計算し、この直線距離を距離順にソートし、直線距離の集約密度によって表示倍率を決定するなど、適宜の方法によって定めてもよい。この場合、最初の表示で適度な数の病院が地図上に表示されるようにするといったことができ、利便性をさらに高めることができる。
【0056】
表示内容操作部51は、表示されている地図の縮尺の変更等の操作を受け付ける。また、予約操作の入力も受け付ける。表示内容操作部51は、表示している病院への予約操作が入力されると、指定された時間枠への予約を予約データベース24に登録する。
表示部52は、縮尺決定部48で決定された縮尺での地図画像を病院のマーク(メインマーク、評価マーク、およびビルマーク)と共に表示する。
【0057】
図5は、全体の処理を示すフローチャートである。
管理サーバ4の制御手段は、起点入力部11、対象地域入力部12、終点入力部13、診療種別入力部14、及び評価条件入力部15により、患者が患者端末2により入力した条件入力を受け付ける(ステップS1)。この条件入力では、起点、対象地域、終点、診療種別、及び評価条件が適宜入力される。
【0058】
入力された診療種別が1つの場合(ステップS2:No)、管理サーバ4の制御手段は、条件該当病院抽出部18により起点等から到着時間が所定時間内の病院を検索し(ステップS3)、最短受診病院抽出処理を実行して(ステップS4)、結果を地図表示する(ステップS30)。
【0059】
入力された診療種別が複数の場合(ステップS2:Yes)、管理サーバ4の制御手段は、対象地域が複数か否か判定する(ステップS5)。このときの判定では、起点以外に対象地域または終点が1つでも選択されていれば複数と判定する。
【0060】
対象地域が1つ、つまり起点のみが入力されている場合(ステップS5:No)、管理サーバ4の制御手段は、条件該当病院抽出部18により起点からの到着時間が所定時間内の病院を検索する(ステップS6)。
【0061】
管理サーバ4の制御手段は、移動経路の数を示す変数jに1を代入し(ステップS7)、診療種別数を示す変数iに1を代入して(ステップS8)、最短受診病院抽出処理を実行する(ステップS9)。なお、ここでいう「移動経路」は、起点から病院までの直線距離としてもよい。
【0062】
管理サーバ4の制御手段は、最短受診病院抽出処理で抽出された最短受診病院を次の抽出の起点に設定し(ステップS10)、変数iに1加算する。
全診療種別について終了していなければ(ステップS12:No)、ステップS9に処理を戻して繰り返し、終了していれば(ステップS12:Yes)、経路L(j)にその最短受診病院を一時記憶する(ステップS13)。
【0063】
管理サーバ4の制御手段は、診療種別K(i)の配列を変更し(ステップS14)、変数jに1加算する(ステップS15)。
管理サーバ4の制御手段は、候補管理部45で管理している全ての候補について完了するまで(ステップS16:No)、ステップS8に処理を戻して繰り返す。
【0064】
全ての候補について完了すれば(ステップS16:Yes)、管理サーバ4の制御手段は、経路L(j)のうち、最短時間の経路Lを決定し(ステップS17)、結果を地図表示する(ステップS30)。なお、「経路L(j)」は、起点から病院までの直線距離としてもよい。
【0065】
前記ステップS5で対象地域が複数であった場合(ステップS5:Yes)、各地域の指定点(駅の場所や指定された場所など)からの到着時間が所定時間内の病院を検索する(ステップS18)。
【0066】
そして、管理サーバ4の制御手段は、前述したステップS7からS17と同じ動作をステップS19からS29により実行し、結果を地図に表示して(ステップS30)、処理を終了する。
【0067】
図6は、最短受診病院抽出処理の動作を示すフローチャートである。
管理サーバ4の制御手段は、変数nに1を代入し(ステップS41)、起点から病院P(n)の所要時間を一時記憶する(ステップS42)。なお、病院P(n)は、ステップS3,S6,S18で抽出した病院を格納する配列である。
【0068】
管理サーバ4の制御手段は、予約データベース24を参照し、病院P(n)の最短予約時刻を確認する(ステップS43)。なお、最短受診病院決定部46が想定される診療終了時刻を基準に最短の病院を求める場合は、想定診療終了時刻も参照する。
【0069】
管理サーバ4の制御手段は、メインマーク決定部38により地図に表示するメインマークを決定し(ステップS44)、評価マーク決定部37により病院P(n)の評価確認を行って(ステップS45)、評価マークを決定する(ステップS46)。
【0070】
管理サーバ4の制御手段は、変数nに1加算し、全ての抽出病院が終了するまで(ステップS48:No)、ステップS42に処理を戻して繰り返す。
【0071】
全ての抽出病院について終了すれば(ステップS48:Yes)、管理サーバ4の制御手段は、抽出した全ての病院について、ステップS43で算出した最短予約時刻を比較し、予約時刻が最も早い最短受診病院(もしくは想定診療終了時刻が最も早い最短受診病院)を決定する(ステップS49)。
【0072】
管理サーバ4の制御手段は、ビルマーク決定部39によりビルマークを表示すると決定した病院が無ければ(ステップS50:No)、そのまま処理を終了し、ビルマーク決定部39によりビルマークを表示すると決定した病院があれば(ステップS50:Yes)、代表表示対象を決定する(ステップS51)。この代表表示対象は、同じビルに入っている複数の病院が抽出されている場合に、その代表として地図上にマーク表示する病院であり、そのビル内の予約可否状況が最も良い病院に決定する。
【0073】
管理サーバ4の制御手段は、決定した代表表示対象のマークにビルマークを追加して表示するよう設定し(ステップS52)、処理を終了する。
【0074】
以上の構成および動作により、図7の画面構成図に示すように、検索により抽出した病院を検索結果表示画面60に地図表示することができる。
【0075】
この検索結果表示画面60には、起点位置入力ボックス61、予約日入力ボックス62、起点時刻入力ボックス63、カレンダーボタン64、ちょうど/以降選択ボタン65、縮尺変更ボタン69、地図表示部(表示領域)70、選択病院情報表示部80、および病院リスト表示部90が設けられている。
【0076】
起点位置入力ボックス61は、起点位置の入力を受け付ける部位であり、住所入力を許容している。
予約日入力ボックス62は、予約した日付の入力を受け付けている。
【0077】
起点時刻入力ボックス63は、予約したい日に起点を出発する時刻の入力を受け付けている。
カレンダーボタン64は、日付をカレンダー表示する別ウィンドウを開き、選択された日付を予約日入力ボックス62に入力する。
【0078】
ちょうど/以降選択ボタン65は、起点時刻ちょうどに出発するか、それ以降に出発すればよいかの選択を受け付ける。
縮尺変更ボタン69は、地図表示部70に表示する地図の縮尺を変更するボタンであり、少しずつ拡大(詳細化)して表示する「≪」、「最短表示」を行う「1」、「中域表示」を行う「2」、「広域表示」を行う「3」、および、少しずつ縮小(広域化)して表示する「≫」が設けられている。「2」が選択されると、図8(A)に示すように表示倍率が大きくなって中域表示が行われ、「1」が選択されると図8(B)に示すように表示倍率が大きくなって最短表示(詳細表示)が行われ、この「1」や「2」から「3」が選択されると、表示倍率が小さくなって図7に示すように広域表示が行われる。
【0079】
地図表示部70は、地図画像に病院のメインマーク(施設マーク画像)71およびビルマーク(統合マーク画像)72を重ねて表示し、起点マーク77も重ねて表示する。また、選択されている1つの病院のメインマーク71を丸で囲う選択マーク75も表示する。なお、病院のメインマーク71にマウスのカーソルが重ねられてクリックされる選択操作がなされると、その病院のメインマーク71に選択マーク75を表示するとともに、選択病院情報表示部80にその病院の詳細を表示する。
【0080】
メインマーク71およびビルマーク72は、図9(A)に示すように、メインマーク71の右上にプラスマークが表示されるような状態で表示され、このプラスマークであるビルマーク72がクリックされると、図9(B)に示すように吹き出し表示(施設マーク群画像)79に変化して、この吹き出し表示79内にそのビル内の病院のメインマーク71および評価マーク76を表示する。評価マーク76は、星マークや時計マークなど、評価を示す適宜のマークが表示される。なお、この評価マーク76は、ビルに入っていない個別の病院のメインマーク71にも追加表示する構成としてもよい。
【0081】
選択病院情報表示部80は、病院名81と、評価マーク82と、時間枠の開始時刻85と、時間枠の予約可否表示86と、予約ボタン84とを表示する。時間枠の開始時刻85と、時間枠の予約可否表示86と、予約ボタン84とはセットになっており、その時間枠が予約不可であれば予約ボタン84を表示せず、予約可能であればその時間枠に予約ボタン84を表示する。
【0082】
病院リスト表示部90は、地図上に表示されている病院(抽出されたもの)を一覧表示しており、病院名称91と予約可能時刻92と掛かり付け表示93と予約可能マーク94とを表示する。予約可能時刻92には、起点時刻に移動時間を加算した後の時間枠の中で最も早くに予約可能な時間枠の開始時刻を表示する。掛かり付け93には、患者がその病院に最後に行った日付を表示する。この表示は、患者にログインさせておき、ログインした患者の過去の診療情報が実績データ内に存在するか検索することにより実行すればよい。
【0083】
このように、起点から所定の時間で到達できる病院を複数抽出し、その予約可能状況を確認して、最も早くに診療を終えることができる病院を表示することができる。従って、患者は、緊急の場合やたまたま時間ができてすぐに病院に行きたい場合等に、最も短時間で診療を終える病院を容易に探し出すことができ、病院に行っては予約で埋まっていて待たされるといったことを防止できる。
【0084】
また、地図表示部70に表示する地図が適切な縮尺で表示されるため、利用者が最終決定するために他の候補と比較することを容易に行える。
【0085】
地図表示部70の地図上に病院を示すメインマーク71を重ねて表示するため、患者は、病院の位置を容易に把握することができる。
【0086】
検索結果表示画面60の地図表示部70に最初に表示される縮尺は、縮尺決定部48により起点から病院までの距離や病院数に応じて適切な縮尺に設定されるため、患者は縮尺表示を変更せずとも複数の病院と予約可能状況を確認することができる。
【0087】
また、複数の診療種別を入力して、例えば歯科についてはある歯科医院で、内科については別の内科病院で診療するというスケジュールを最短で組むことができる。移動経路と移動時間と予約可否を加味してスケジュールを定めることができるため、利用者は効率よく複数の診療を受けることができる。
【0088】
また、起点以外の対象地域も入力できるため、職場近くと自宅近くの両方で病院を検索し、最も早く受診できる病院を探すこともできる。従って、自宅付近だけや職場付近だけで探すのと異なり、より多くの病院を対象として早く診療を終わらせることができる病院を探し出せる。
【0089】
そして、起点と終点を入力できるため、例えば起点から病院Aへの移動時間と終点付近の病院Bから終点への移動時間が同じであれば、起点を出発して終点に到着するための総合移動時間は同一であるから、起点から終点までの移動のタイミングで待ち時間によるロスが少なく予約できる方の病院を抽出して受診するといったことができる。これにより、トータルで考えて最も効率のよい受診を選ぶことができる。
【0090】
また、評価マーク82により、予約に対して遅延が多いか少ないかという信頼度を確認して予約することができるため、計画段階では早く受診できたはずが信頼性の低い病院であったために実際の診療終了時刻は遅くなるということを防止できる。すなわち、予想される診療終了時刻の同じ病院が複数ある場合に、信頼度が高い方の病院を選択することや、信頼度の高い病院だけを抽出して予約するといったことができる。
【0091】
また、同一のビル内に複数の病院がある場合に、これらを統合して最短で受診できる病院のメインマーク71を代表で表示するため、早く受診できる病院を見やすく表示することができる。つまり、同一箇所に存在する病院のメインマーク71が全て表示されて見にくくなることを防止できるとともに、最短で受診できる病院のメインマーク71が受診の遅い病院あるいは予約できない病院のメインマーク71によって隠れてしまって気づかないといったことを防止できる。
【0092】
また、注力項目による病院の絞り込みや一致度合の表示も可能であるため、例えば無痛治療に注力している病院を優先して探すことや、子供連れでも診療を受けられる病院を優先して探すといったことができ、患者の利便性を高めることができる。
【0093】
また、予約の予定通りに診療を受けられるか否かを示す信頼度を評価マーク76として表示できる上に、この評価マーク76が各病院の診療の当日発生ストレスタイム管理データ24dおよび実績データに基づいて客観的に定められるため、利用者は客観性の高い情報を得て受診する病院を最終決定できる。
【0094】
また、病院の予約システムと実績管理システムを利用して信頼度等を決定し、これを病院検索している患者に見せることができるため、病院は、適切な診療をしていることをアピールするツールとして予約システムや実績管理システムを活用することができる。すなわち、院内でしか利用できていなかったシステムを顧客(患者)へのアピールツールとして利用することができる。
【0095】
なお、想定診療終了時刻が同じで評価も同じ病院が複数抽出された場合など、最短受診病院を1つに絞り込めない場合には、乱数によりランダムで順位を定める、あるいは検索で先にヒットした病院を優先するなど、適宜の方法によって1つに絞り込むように構成すればよい。これにより、最短受診病院を決められないという事態を防止できる。
【0096】
また、検索結果表示画面60には、最短受診病院1つのみに選択マーク75を表示したが、複数の診療種別の診療を受けるような場合、各診療種別で選択された病院に選択マーク75を伏して表示し、起点から各病院への移動経路も表示するとよい。これにより、どのような移動経路でどの病院をどの順に訪れれば良いか一目でわかり、患者の利便性を向上させることができる。
【0097】
また、予約時刻(すなわち診療開始時刻)を基準に最短で受診できる病院を探す構成にしたが、これに限らず、診療完了時刻を基準に最短で受診できる病院を探す構成にしてもよい。
【0098】
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0099】
この発明は、早く診療を受けられる病院の検索、救急を受け付けている病院で受け入れ可能な病院の検索など、病院の検索と予約に用いることができ、他にも美容院の検索と予約、マッサージやエステの検索と予約など、最短でサービスを受けられる施設を検索して予約することが役立つ様々な分野で利用できる。
【符号の説明】
【0100】
1…病院検索システム、11…起点入力部、12…対象地域入力部、14…診療種別入力部、18…条件該当病院抽出部、21…地図データベース、22…交通データベース、23…病院データベース、23a…病院データ、24…予約データベース、33…移動時間算出部、34…予約可否確認部、36…評価確認部、46…最短受診病院決定部、48…縮尺決定部、52…表示部、70…地図表示部、71…メインマーク、72…ビルマーク、79…吹き出し表示

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同種のサービスを提供する複数のサービス提供施設について該サービス提供施設の位置と予約状況とを含むサービス提供施設情報、および地図表示を可能とする地図情報を記憶する記憶手段と、
利用者による起点の入力を受け付ける起点入力受付手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記サービス提供施設のうち前記起点から所定範囲に存在するサービス提供施設を抽出する範囲内抽出手段と、
前記起点から前記サービス提供施設まで利用者が移動する移動時間を算出する移動時間算出手段と、
該移動時間が経過した後で該サービス提供施設に最も早く予約できる予約可能時間帯を検索する予約可能時間帯検索手段と、
前記移動時間と前記予約可能時間帯とに基づいて最も短い時間でサービスを受けられる1つのサービス提供施設を定める最短サービス提供施設決定手段と、
前記最短サービス提供施設が表示領域内に入り、かつ所定条件を満たすように表示する地図画像の縮尺を決定する縮尺決定手段と、
該縮尺の地図画像に表示領域内の前記最短サービス提供施設を含むサービス提供施設の施設マーク画像を重ねて表示する地図画像表示手段とを備えた
サービス提供施設検索システム。
【請求項2】
前記所定条件は、前記最短サービス提供施設以外のサービス施設が所定個数以上表示領域内に入る条件である
請求項1記載のサービス提供施設検索システム。
【請求項3】
前記記憶手段は、複数のサービス種別についてそれぞれ前記複数のサービス提供施設情報を記憶する構成であり、
利用者による複数のサービス種別の指定入力を受け付けるサービス種別入力受付手段を備え、
前記指定入力されたサービス種別毎に、前記範囲内抽出手段による抽出を実行し、
前記移動時間算出手段と前記予約可能時間帯検索手段と前記最短サービス提供施設決定手段とにより、前記指定入力されたすべてのサービス種別のサービスを受けて最も早く終了できるサービス提供施設と移動経路を決定し、
前記所定条件は、決定した移動経路とサービス提供施設とが表示領域内に入ることとする条件とし、
前記地図画像表示手段に前記移動経路とサービス提供施設とを表示する
請求項1または2記載のサービス提供施設検索システム。
【請求項4】
1以上の対象地域の入力を受け付ける対象地域入力手段を備え、
前記範囲内抽出手段は、前記起点から所定範囲内に存在するサービス提供施設に加えて前記各対象地域から所定範囲内に存在するサービス提供施設をも抽出する構成であり、
前記最短サービス提供施設決定手段は、前記起点および前記対象地域間の移動時間も考慮して1つのサービス提供施設を定める構成である
請求項1、2または3記載のサービス提供施設検索システム。
【請求項5】
利用者による終点の入力を受け付ける起点入力受付手段を備え、
前記最短サービス提供施設決定手段は、最終的に前記終点に到達する時間が最短になるように1つのサービス提供施設を定める構成である
請求項1から4のいずれか1つに記載のサービス提供施設検索システム。
【請求項6】
前記サービス提供施設の信頼度を取得する信頼度取得手段を備え、
前記最短サービス提供施設決定手段は、前記信頼度も考慮して1つのサービス提供施設を定める構成である
請求項1から5のいずれか1つに記載のサービス提供施設検索システム。
【請求項7】
前記地図画像表示手段は、同一の建物内に複数のサービス施設が存在する場合、前記施設マーク画像として該複数のサービス施設をまとめた統合マーク画像と、該複数のサービス施設の各施設マーク画像を枠内に配置して表示する施設マーク群画像とを選択的に表示する構成である
請求項1から6のいずれか1つに記載のサービス提供施設検索システム。
【請求項8】
同種のサービスを提供する複数のサービス提供施設について該サービス提供施設の位置と予約状況とを含むサービス提供施設情報、および地図表示を可能とする地図情報を記憶手段に記憶しておき、
利用者による起点の入力を起点入力受付手段により受け付け、
前記記憶手段に記憶されている前記サービス提供施設のうち前記起点から所定範囲に存在するサービス提供施設を範囲内抽出手段により抽出し、
前記起点から前記サービス提供施設まで利用者が移動する移動時間を移動時間算出手段により算出し、
該移動時間が経過した後で該サービス提供施設に最も早く予約できる予約可能時間帯を予約可能時間帯検索手段により検索し、
前記移動時間と前記予約可能時間帯とに基づいて最も短い時間でサービスを受けられる1つのサービス提供施設を最短サービス提供施設決定手段により定め、
前記最短サービス提供施設が表示領域内に入り、かつ所定条件を満たすように表示する地図画像の縮尺を縮尺決定手段により決定し、
該縮尺の地図画像に表示領域内の前記最短サービス提供施設を含むサービス提供施設の施設マーク画像を重ねて地図画像表示手段により表示する
サービス提供施設検索方法。
【請求項9】
最短サービス提供施設が表示領域内に入り、かつ所定条件を満たすように表示する地図画像の縮尺を縮尺決定手段により決定し、
該縮尺の地図画像に表示領域内の前記最短サービス提供施設を含むサービス提供施設の施設マーク画像を重ねて地図画像表示手段により表示する
サービス提供施設表示方法。
【請求項10】
コンピュータを、
同種のサービスを提供する複数のサービス提供施設について該サービス提供施設の位置と予約状況とを含むサービス提供施設情報、および地図表示を可能とする地図情報を記憶する記憶手段と、
利用者による起点の入力を受け付ける起点入力受付手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記サービス提供施設のうち前記起点から所定範囲に存在するサービス提供施設を抽出する範囲内抽出手段と、
前記起点から前記サービス提供施設まで利用者が移動する移動時間を算出する移動時間算出手段と、
該移動時間が経過した後で該サービス提供施設に最も早く予約できる予約可能時間帯を検索する予約可能時間帯検索手段と、
前記移動時間と前記予約可能時間帯とに基づいて最も短い時間でサービスを受けられる1つのサービス提供施設を定める最短サービス提供施設決定手段と、
前記最短サービス提供施設が表示領域内に入り、かつ所定条件を満たすように表示する地図画像の縮尺を決定する縮尺決定手段と、
該縮尺の地図画像に表示領域内の前記最短サービス提供施設を含むサービス提供施設の施設マーク画像を重ねて表示する地図画像表示手段として機能させる
サービス提供施設検索プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−103886(P2012−103886A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251528(P2010−251528)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【特許番号】特許第4781481号(P4781481)
【特許公報発行日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(510298023)有限会社知財開発研究所 (2)
【Fターム(参考)】