説明

スキンケア製品のための高い置換度を有するカチオン性ポリガラクトマンナン

a)約1〜約90重量%の界面活性剤、b)少なくとも約0.05重量%のカチオン性ポリマー、ここで該カチオン性ポリマーは、約2,000〜約10,000,000ダルトンの平均分子量(Mw)を有し、該カチオン性ポリマーは、0.25〜約3.0より大きいカチオン置換度(DS)を有し、および、c)少なくとも1種のスキンケア活性成分を含むスキンケア組成物を提供し、本スキンケア組成物は、クレンジング、保護、保湿、引き締め、コンディショニング、遮蔽バリア、皮膚軟化、沈着、および、しわ取りのうち少なくとも1種の機能を皮膚に提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2004年9月24日付けで出願された米国仮出願番号60/613,007の利益を主張する。
【0002】
発明の分野
本発明は、スキンケア組成物に関し、より具体的には皮膚のクレンジング、保護、保湿、引き締め、コンディショニング、遮蔽バリア、および、皮膚軟化のための組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
近年、ボディ洗剤は、体を洗浄するだけではなく、コンディショニングの特性を付与することも予想されている。パーソナルケア産業において、クレンジングと保湿の両方の利点を付与する製品を配合することはよく知られている。多くの多糖類は、スキンケア製品のためのレオロジー改質剤として用いられる。レオロジー改質剤として使用するための最もよく知られた多糖類のなかでも、セルロースエーテル、ポリガラクトマンナン、および、ポリガラクトマンナン誘導体生成物が挙げられる。
【0004】
カチオンで誘導体化されたセルロース誘導体、および、ポリガラクトマンナン誘導体は、毛髪および皮膚のためのコンディショニング剤として用いられる。カチオン性基を含まないセルロース誘導体、および、ポリガラクトマンナンポリマーは、コンディショニング剤として用いられず、レオロジー改質剤としてのみ用いられる。カチオン性グアール製品のような市販のカチオン性ポリガラクトマンナンの多くは、0.20未満のカチオン置換度(DS)を有する。製造工程に関連する問題のために、0.2未満のDSを有するカチオン性グアールは、限られた原材料の供給元からしか市販されておらず、例えばハーキュリーズ社(Hercules Incorporated)では、そのような製品を、N−ハンス(N−Hance(R))という商標で販売しており、ローディア社(Rhodia Corporation)では、そのような製品を、ジャガー(Jaguar(R))、および、エクセル(Excel(R))という商標で販売している。また、パーソナルケア産業において、ポリガラクトマンナンのカチオンDSのレベルは、スキンケア組成物(例えばボディクレンジング、および、コンディショニング)におけるカチオン性グアールの性能に影響を与えることもわかっている。カチオンDSが高いほど、低いDSのカチオン性グアールを同量で用いた場合より優れたコンディショニング作用が期待される。加えて、市販のポリマーのDSは低いため、それらの水溶性はより低く、従って、より高レベルでの使用が試みられた場合に、ボディ洗剤の粘度にも相当な影響を及ぼす。パーソナルケア製品におけるカチオン性ポリガラクトマンナンの使用を開示している従来技術文献がいくつかある。
【0005】
米国特許出願公報第20030199403号A1は、高い置換度を有するカチオン性グアール誘導体を含むシャンプーを開示している。
米国特許出願公報第2003/0108507号A1は、界面活性剤、および、カチオン性ポリマーからなるヘアーコンディショニングシャンプー組成物を開示している。
【0006】
米国特許出願公報第2004/0157754号A1は、コンディショニング剤、および、高い電荷密度を有するカチオン性ポリマーを含むシャンプー組成物を開示している。
米国特許出願公報第2003/0202952号A1は、ふけ防止剤、および、カチオン性多糖類を含むシャンプー組成物を開示している。
【0007】
米国特許出願公報第2003/0215522号A1は、パーソナルケア組成物、および、亜鉛含有ふけ防止剤、および、カチオン性ポリマーを開示している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来技術があるにもかかわらず、市場においてなお、類似の従来技術の組成物と比較して優れた皮膚の保護を付与し、有意に改善された安定性を有する、カチオン性ポリガラクトマンナンを含むスキンケア組成物の必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
発明の要約
本発明は、スキンケア組成物を対象とし、本スキンケア組成物は、a)約1〜約90重量%の界面活性剤、b)少なくとも約0.05重量%のカチオン性ポリマー、ここで、i)該カチオン性ポリマーは、約2,000〜約10,000,000ダルトンの重量平均分子量(Mw)を有し、ii)該カチオン性ポリマーは、0.25の置換度(DS)の下限と3.0の上限を有し、および、c)少なくとも1種のスキンケア活性成分を含む。本スキンケア組成物は、皮膚に保護を付与する。保護には、皮膚に対するクレンジング、保湿、引き締め、沈着、コンディショニング、遮蔽バリア、しわ取り、および、皮膚軟化が含まれる。
【0010】
スキンケア活性成分材料の例は、UV吸収剤、日焼け止め剤、モイスチャライザー、潤滑剤、遮蔽力のある物質、水分バリア、潤滑剤、皮膚軟化薬、老化防止剤、静電防止剤、第二のコンディショナー、角質取り、つや出し剤、日焼け用物質、発光する物質、色素、抗臭物質、香料、増粘剤、塩、脂質、リン脂質、疎水性植物 抽出物、ビタミン、シリコーンオイル、シリコーン誘導体、エッセンシャルオイル、油、脂肪、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪族アルコール、ワックス、ポリオール、炭化水素、および、それらの混合物である。
【0011】
発明の詳細な説明
驚くべきことに、0.2未満のDSを有するカチオン性グアールポリマーの使用によって、スキンケア製品に、類似の従来技術品と比較してより長い貯蔵寿命に応じて改善された保護力とより大きい安定性が付与されることが見出された。これらのポリマーの水性粘度は、N−ハンス製品(アクアロン社(Aqualon Co.)が販売)、および、ジャガー製品(ローディア社が販売)のような0.2未満のDSを有するカチオン性グアールポリマーと比較して有意に低い。本発明のポリマーが有するより高いDSとより低い粘度のために、これらは、皮膚にコンディショニングと保湿を付与するために、かなり高レベルでボディ洗剤のようなスキンケア配合物に用いることができる。加えて、これらは、低いDSを有する対応品であるグアール製品よりも優れた塩耐性を提供する。本発明のカチオン性グアールポリマーのその他の用途は、スキンケアおよび日焼けケア用のローション、液体および固形石鹸である。
【0012】
本発明によれば、本カチオン性グアールポリマーは、現在の市販のカチオン性グアールに一般的に使用されるはホウ酸ナトリウム(borax)を含まないため、アルカリ性のpH環境で作用することができる柔軟性を提供する。アルカリ性のpH環境だと、グアールポリマーはホウ素イオンと架橋するため、それらが増粘する原因になり、さらにゲル状のネットワークを形成するため、ボディ洗剤およびその他のスキンケア製品に一般的にみられる包装材を通過させて分配することが難しい。
【0013】
本発明によれば、本発明で用いることができるポリマーは、下限2,000、好ましくは10,000、好ましくは50,000、より好ましくは100,000、さらにより好ましくは400,000を有する重量平均分子量(Mw)を有するカチオン性ガラクトマンナンポリマー、または、カチオン性の誘導体化されたガラクトマンナンポリマーを含む。これらのポリマーのMwの上限は、10,000,000、好ましくは5,000,000、より好ましくは2,000,000、さらにより好ましくは1,000,000である。本発明のポリガラクトマンナンの例は、グアール、ローカストビーン、アメリカサイカチ(honey locus)、および、ゴウシュウアオギリ(flame tree)であり、本ポリガラクトマンナンの好ましい源はグアールガムである。本発明で用いられる好ましいポリガラクトマンナンの出発原料は、カチオン性置換基で誘導体化されたグアールのフラワー、グアール粉末、グアールのフレーク、グアールガム、または、グアールのスプリットである。
【0014】
本発明の好ましいポリマーは、カチオン性ポリガラクトマンナンポリマーである。本ポリガラクトマンナンに存在するカチオン性官能基の量は、置換基のモル数で示すことができる。本発明で用いられる用語「置換度」は、モル置換度と同等であり、すなわち、ポリガラクトマンナンゴム中の無水糖1単位あたりの官能基のモルの平均数である。カチオン性官能基は、これらのポリマー上に、DSの下限量が0.25、好ましくは約0.4、より好ましくは0.8で存在していてもよい。DS上限は、一般的に、約3.0、好ましくは約2.0、より好ましくは1.0である。
【0015】
ポリガラクトマンナンまたは誘導体化されたポリガラクトマンナンのカチオン性官能基は、数種の方法でそれらに付加することができる。例えば、出発原料は、ポリガラクトマンナンまたは誘導体化されたポリガラクトマンナンに存在する反応性の水素イオンと反応させることができる基を含む第三アミノ化合物または第四アンモニウム化合物と十分な時間、十分な温度で反応させて、カチオン性官能基を出発原料に付加添加することができる。この十分な時間は、反応物本体中の成分と、反応が起こっている温度に依存する。
【0016】
本発明のカチオン化剤は、ポリガラクトマンナンのヒドロキシ基との置換反応によって、電気的に正の製品を製造することができる化合物と定義されるが、このタイプに限定されない。多糖類に存在する反応性の水素と反応することができる基を含む、第三アミノ化合物または様々な第四アンモニウム化合物を用いることができ、例えば、2−ジアルキルアミノエチル塩化物、および、第四アンモニウム化合物、例えば3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩化物、および、2,3−エポキシ−プロピルトリメチルアンモニウム塩化物が挙げられる。好ましい例としては、グリシジルトリアルキルアンモニウム塩、および、3−ハロ−2−ヒドロキシプロピルトリアルキルアンモニウム塩、例えばグリシジルトリメチルアンモニウム塩化物、グリシジルトリエチルアンモニウム塩化物、グリシジルトリプロピルアンモニウム塩化物、グリシジルエチルジメチルアンモニウム塩化物、グリシジルジエチルメチルアンモニウム塩化物、ならびに、それらに対応する臭化物およびヨウ化物;3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩化物、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリエチルアンモニウム塩化物、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリプロピルアンモニウム塩化物、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルエチルジメチルアンモニウム塩化物、ならびに、それらに対応する臭化物およびヨウ化物;および、第四アンモニウム化合物、例えばイミダゾリン環を含む化合物のハロゲン化物が挙げられる。
【0017】
非イオン性置換基、すなわちヒドロキシアルキル(ここで、アルキルは、1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分岐状の炭化水素成分を示し、例えば、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチルである)を用いたカチオン性ポリガラクトマンナンのその他の誘導体化、または、アニオン性置換基(例えばカルボキシメチル基)も選択することができる。これらの任意の置換基は、ポリガラクトマンナン分子に連結しており、この連結は、ポリガラクトマンナン分子と、(1)ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基またはヒドロキシブチル基を得るための、アルキレン酸化物(例えば、酸化エチレン、酸化プロピレン、ブチレン酸化物)、または、(2)ポリガラクトマンナン上にカルボキシメチル基を得るためのシクロメチル酢酸のような試薬との反応によって形成される。この反応は、ポリガラクトマンナンが「スプリット」、「フラワー」またはその他のあらゆる物理的な形態である場合に、起こすことができる。誘導体化されたポリガラクトマンナンを製造する方法は、当業界周知である。
【0018】
本発明によれば、スキンケア配合物において界面活性剤は重要な成分であり、単独、または、その他のタイプの界面活性剤と組み合わせて、のいずれかで用いることができる。これらの界面活性物質の役割は、水または水溶液中に溶解させて、表面張力を減少させること、または、2つの液体間の、または、液体と固体間の界面張力を減少させることである。これらの特徴は、基材(例えば皮膚または織物の基材)から望ましくない材料を除去する場合に利用されることが多い。これらの界面活性剤の例としては、アニオン性、非イオン性、カチオン性、両性イオン性、両性、または、それらの混合型の界面活性剤が挙げられる。スキンケア製品にこれらの界面活性剤の混合物を使用することは、極めて一般的である。本発明において、界面活性剤は不溶性(または可溶性)でもよく、(用いられる場合は)組成物中に組成物の1.0〜90重量%の量で存在する。
【0019】
アニオン性界面活性剤としては、アルキル、および、アルキルエーテル硫酸塩が挙げられる。本発明で用いることができるアルキルエーテル硫酸塩の具体的な例は、ナトリウムヤシ脂肪酸アルキルトリメチレングリコールエーテル硫酸塩;ナトリウムタロウアルキルトリメチレングリコールエーテル硫酸塩;ナトリウムタロウアルキルヘキサオキシエチレン硫酸塩;ナトリウムタロウアルキルジエチレングリコールエーテル硫酸塩;および、ナトリウムタロウアルキル硫酸塩である。アニオン性界面活性剤のその他の例は、スルホン酸塩、スルホコハク酸塩、サルコシンの塩、カルボン酸塩、および、イセチオン酸塩である。
【0020】
非イオン界面活性剤は、概して、疎水性成分、および、非イオン性の親水性成分を含む化合物と定義される。疎水性成分の例としては、アルキル、アルキル芳香族、ジアルキルシロキサン、ポリオキシアルキレン、および、フルオロで置換されたアルキルが挙げられる。親水性成分の例は、ポリオキシアルキレン、ホスフィン酸化物、スルホキシド、アミン酸化物、および、アミドである。非イオン界面活性剤のその他の例としては、アルキル多糖類が挙げられ、例えばアルキル多糖類である。
【0021】
本発明の組成物において有用なカチオン性界面活性剤は、本発明の水性組成物に溶解させると正電荷を有するアミノまたは第四アンモニウムの親水性成分を含む。
両性イオン性界面活性剤としては、概して脂肪族第四アンモニウム、ホスホニウムおよびスルホニウム化合物の誘導体と説明することができるものが挙げられ、ここで、脂肪族ラジカルは直鎖または分岐鎖のいずれもでよく、脂肪族置換基のいずれか1つは約8〜約18個の炭素原子を含み、いずれか1つは、アニオン性の水を可溶化する基(例えば、カルボキシ、スルホン酸、硫酸、リン酸、または、ホスホン酸)を含む。
【0022】
本発明の組成物で用いることができる両性界面活性剤の例は、概して脂肪族第二および第三アミンの誘導体と説明されるものであり、ここで、脂肪族ラジカルは、直鎖または分岐鎖のいずれでもよく、脂肪族置換基のいずれか1つは、約8〜約18個の炭素原子を含み、いずれか1つは、アニオン性の水を可溶化する基(例えば、カルボキシ、スルホン酸、硫酸、リン酸、または、ホスホン酸)を含む。
【0023】
本発明によれば、スキンケア活性成分は、使用者の体に数々の利点を付与しなければならない。スキンケア製品としては、ボディ洗剤、シャワークリーム、シャワーゲル、液体石鹸、固形石鹸、スキンローション、シャワーローション後、クレンジングローション後の皮膚用クリーム、髭剃り用品後の髭剃り用品、および、消臭製品、制汗製品、皮膚クレンジング用拭き取り繊維、皮膚を冷やす拭き取り繊維、皮膚コンディショニング用の拭き取り繊維、皮膚に薬物送達するための製品、昆虫忌避剤製品、および、日焼けケア製品が挙げられる。本発明に係る活性成分としてスキンケア製品に適切に含ませることが可能な物質の例は、以下の通りである:
1)香料、これは、芳香剤や消臭香料の形態で嗅覚的反応を引き起こし、芳香がするという反応を起こすことに加えて、体の悪臭を減少させることもできる;
2)皮膚用冷却剤、例えばメントール、酢酸メンチル、メンチルピロリドンカルボキシラートN−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、およびその他のメントール誘導体、これは、皮膚上で冷たいと感じるタイプの触覚的応答を引き起こす;
3)皮膚軟化薬、例えばミリスチン酸イソプロピル、シリコーン材料、ミネラルオイル、および、植物油、これは、皮膚の潤滑性を高める形態で触覚的応答を引き起こす;
4)香料以外の消臭剤、これは、皮膚表面のミクロフローラ、特に体の悪臭の発生に関与するミクロフローラの量を減少または排除するように機能する。香料以外の消臭剤の前駆物質を用いてもよい;
5)制汗剤活性物質、これは、皮膚表面での発汗現象を減少または排除するように機能する;
6)保湿剤、これは、湿気を加えること、または、皮膚からの蒸発を防ぐことのいずれかによって皮膚の湿り気を保つ;
7)クレンジング剤、これは、皮膚から汚れや油を除去する;
8)髭剃り用品、例えばクリーム、ゲルおよびローション、ならびに、かみそり刃を潤滑させるストリップ;
9)ティッシュペーパー製品、例えば保湿ティッシュ、または、冷却作用のあるティッシュ、または、クレンジングティッシュ;
10)化粧品、例えばファンデーションパウダー、リップスティック、および、アイケア;
11)織物製品、例えば保湿またはクレンジング用拭き取り繊維;
12)ネイルケア製品;
13)剥離剤、これは、角質取りとして作用する;
14)皮膚の美白剤(bleaching)、および、皮膚を明るくする物質(lightening agent)−(例えば、ヒドロキノン、コウジ酸、アルブチン、アスコルビン酸およびそれらの誘導体(例えば、リン酸アスコルビルマグネシウム、リン酸アスコルビルナトリウム、および、アスコルビルグルコサミン)、および、抽出物(例えば、クワ抽出物、胎盤抽出物)、加えて二酸化チタン、および、酸化亜鉛)。これらの皮膚の美白剤は、好ましくは、組成物重量の約0.1%〜約10%、より好ましくは約0.2%〜約5%、より好ましくは約0.5%〜約2%の濃度で用いられる;
15)皮膚潤滑剤および/または治癒剤−例えば、パンテノン酸誘導体、(例えば、パンテノール、デクスパンテノール、および、エチルパンテノール)、アロエベラ、パントテン酸、およびその誘導体、アラントイン、ビサボロール、および、グリチルリチン酸二カリウム)、レチノイド、(例えば、パルミチン酸レチノール)、ニコチン酸トコフェリル、皮膚の治療剤、ビタミン、およびそれらの誘導体が挙げられる。これらの活性物質は、好ましくは、組成物の重量の約0.1%〜約30%、より好ましくは約0.5%〜約20%、さらにより好ましくは約0.5%〜約10%の濃度で用いられる;
16)剥離作用のある活性物質−これらの好ましい濃度は、約0.1%〜約10%の範囲であり、剥離作用のある活性物質は、本発明の利点である皮膚の外観を強化する。例えば、剥離作用のある活性物質は、皮膚組織を改善するのに役立つ(例えば滑らかさ)。本発明での使用に適している剥離のための物質系の一つは、スルフヒドリル化合物、および、両性イオン性界面活性剤を含む;
17)抗ニキビ活性物質−これらの好ましい濃度は、組成物の重量の約0.01%〜約50%の範囲であり、より好ましくは約1%〜約20%の範囲である。本発明での使用に適した抗ニキビ活性物質の非限定的な例としては、レソルシノール、硫黄、サリチル酸、ベンゾイル過酸化物、エリスロマイシン、亜鉛、および、その他の類似の材料が挙げられる;
18)しわ取り活性物質/萎縮を防ぐ活性物質−例えば、硫黄を含むDおよびLアミノ酸およびそれらの誘導体、ならびに、塩、具体的にはN−アセチル誘導体、その好ましい例は、N−アセチル−L−システインであり;チオール、例えばエタンチオール;ヒドロキシ酸(例えば、アルファ−ヒドロキシ酸、例えば乳酸およびグリコール酸、または、ベータ−ヒドロキシ酸、例えばサリチル酸およびサリチル酸誘導体、例えばオクタノイル誘導体)、フィチン酸、リポ酸;リゾホスファチジン酸、および、皮膚を剥離させる物質(例えば、フェノールなど)が挙げられる。また、ナイアシンアミドも適切である。本発明に記載のおよび皮膚に有益な物質としてのヒドロキシ酸としては、サリチル酸、および、サリチル酸誘導体が挙げられ、その濃度は、好ましくは、組成物の重量の約0.01%〜約50%、より好ましくは約0.1%〜約10%、さらにより好ましくは約0.5%〜約2%の範囲である;
19)抗酸化剤/ラジカルの除去剤−本発明での使用において皮膚に有益な物質としては、抗酸化剤、または、ラジカルの除去剤も挙げられ、その濃度は、好ましくは、組成物の重量の約0.1%〜約10%、より好ましくは約1%〜約5%の範囲である。本発明で使用するための抗酸化剤、または、ラジカルの除去剤の例としては、アスコルビン酸、およびその塩、脂肪酸のアスコルビルエステル、アスコルビン酸誘導体(例えば、リン酸アスコルビルマグネシウム、リン酸アスコルビルナトリウム、ソルビン酸アスコルビル)、トコフェロール、酢酸トコフェロール、その他のトコフェロールのエステル、ブチルヒドロキシ安息香酸およびそれらの塩、6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸(トロロックス.RTM(Trolox.RTM.)という商品名で市販されている)、没食子酸、およびそのアルキルエステル、具体的には没食子酸プロピル、尿酸、およびその塩、ならびに、アルキルエステル、ソルビン酸、およびその塩、リポ酸、アミン(例えば、N.N−ジエチルヒドロキシルアミン、アミノ−グアニジン)、スルフヒドリル化合物(例えば、グルタチオン)、ジヒドロキシフマル酸、およびその塩、リシンピドラート(lycine pidolate)、アルギニンピロラート(arginine pilolate)、ノルジヒドログアイアレチン酸、バイオフラボノイド、クルクミン、リシン、メチオニン、プロリン、スーパーオキシドジスムターゼ、シリマリン、茶抽出物、ブドウの皮/種の抽出物、メラニン、および、ローズマリー抽出物を用いてもよい;
20)キレート化剤またはキレート剤−これは、金属イオンが、容易に化学反応に参加できないように、または、化学反応を触媒できないように複合体を形成することによって系から金属イオンを除去することができる皮膚に有益な物質を意味する。本発明で使用するための皮膚に有益な物質としてのキレート剤は、好ましくは、組成物の重量の約0.1%〜約10%、より好ましくは約1%〜約5%の範囲の濃度で調合される。本発明の組成物の活性な相に使用するのに好ましいキレート剤としては、フリルジオキシム、フリルモノキシム(furilmonoxime)、および、それらの誘導体が挙げられる;
21)フラボノイド剤−例えば、毛髪または皮膚への使用に適したフラボノイド化合物が挙げられ、その濃度は、好ましくは、組成物の重量の約0.01%〜約20%、より好ましくは約0.1%〜約10%、より好ましくは約0.5%〜約5%の範囲である。皮膚に有益な物質として使用するのに適したフラボノイド化合物の例としては、フラバノン、例えば非置換のフラバノン、一置換されたフラバノン、およびそれらの混合物;カルコン類、これは、非置換のカルコン、一置換されたカルコン、二置換されたカルコン、三置換されたカルコン、およびそれらの混合物から選択される;フラボン類、これは、非置換のフラボン、一置換されたフラボン、二置換されたフラボン、およびそれらの混合物から選択される;1種またはそれ以上のイソフラボン類;クマリン類、これは、非置換のクマリン、一置換されたクマリン、二置換されたクマリン、およびそれらの混合物から選択される;クロモン類、これは、非置換のクロモン、一置換されたクロモン、二置換されたクロモン、およびそれらの混合物から選択される;1種またはそれ以上のジクマロール類;1種またはそれ以上のクロマノン類;1種またはそれ以上のクロマノール類;それらの異性体(例えば、シス/トランス異性体);およびそれらの混合物が挙げられる。本明細書で用いられる用語「置換された」は、フラボノイドの1個またはそれ以上の水素原子が、独立して、ヒドロキシル、C1〜C8アルキル、C1〜C4アルコキシル、O−配糖体など、またはこれらの置換基の混合物で置き換えらたフラボノイドを意味する;
22)抗炎症薬−これらの濃度は、好ましくは、組成物の重量の約0.1%〜約10%、より好ましくは約0.5%〜約5%の範囲である;
本発明での使用に適したステロイド性の抗炎症薬の例としては、コルチコステロイド、例えばヒドロコルチゾン、ヒドロキシルトリアムシノロン、アルファ−メチルデキサメタゾン、リン酸デキサメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、吉草酸クロベタゾール、デソニド、デスオキシメタゾン、酢酸デスオキシコルチコステロン、デキサメタゾン、ジクロリゾン、アセト酢酸ジフロラゾン、吉草酸ジフルコルトロン、フルアドレノロン(fluadrenolone)、フルクロロロン(fluclorolone)アセトニド、フルドロコルチゾン、ピバル酸フルメタゾン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルコルチン(flucortine)ブチルエステル、フルオコルトロン、酢酸フルプレドニデン(fluprednidene)(フルプレドニリデン(fluprednylidene))、フルランドレノロン、ハルシノニド、酢酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、トリアムシノロンアセトニド、コルチゾン、コルトドキソン、フルセトニド(flucetonide)、フルドロコルチゾン、ジフルオロソン(difluorosone)アセト酢酸塩、フルラドレノロン(fluradrenolone)、フルドロコルチゾン、ジフルロソン(diflurosone)アセト酢酸塩、フルラドレノロン(fluradrenolone)アセトニド、メドリソン(medrysone)、アムシナフェル(amcinafel)、アムシナフィド(amcinafide)、ベタメタゾン、および、それに相当するエステル、クロロプレドニゾン、クロロプレドニゾン酢酸塩、クロコルテロン(clocortelone)、クレシノロン(clescinolone)、ジクロリゾン(dichlorisone)、ジフルルプレドナート(diflurprednate)、フルクロロニド(flucloronide)、フルニソリド、フルオロメタロン(fluoromethalone)、フルペロロン、フルプレドニゾロン、吉草酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンシクロペンチルプロピオナート、ヒドロコルタマート(hydrocortamate)、メプレドニゾン、パラメタゾン、ブレドニゾロン、プレドニゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、トリアムシノロン、およびそれらの混合物を用いてもよい。使用が好ましいステロイド性の抗炎症薬は、ヒドロコルチゾンである。
【0024】
また、本組成物の活性な相中の皮膚に有益な物質として、非ステロイドの抗炎症薬も本発明で使用するのに適している;
23)抗セルライト剤−例えば、キサンチン化合物、例えばカフェイン、テオフィリン、テオブロミン、アミノフィリン、および、それらの組み合わせが挙げられる;
24)局所麻酔剤−例えば、ベンゾカイン、リドカイン、ブピバカイン、クロロプロカイン、ジブカイン、エチドカイン、メピバカイン、テトラカイン、ジクロニン、ヘキシルカイン、プロカイン、ケタミン、プラモキシン、フェノール、それらの製薬上許容できる塩、および、それらの組み合わせが挙げられる;
25)日焼けのための活性物質−これらの好ましい濃度は、組成物の約0.1%〜約20重量%の範囲である。このような日焼け用物質の非限定的な例としては、ジヒドロキシアセトンが挙げられ、これは、DHA、または、1,3−ジヒドロキシ−2−プロパノンとしても知られている;
26)抗菌性の活性物質−本発明の組成物に使用するための皮膚に有益な物質として、抗菌性の活性物質を含んでいてもよく、その濃度は、好ましくは、組成物の重量の約0.001%〜約10%、より好ましくは約0.01%〜約5%、さらにより好ましくは約0.05%〜約2%の範囲である;
本発明で使用するための抗菌性の活性物質の例としては、ベータ−ラクタム系薬物、キノロン系薬物、シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、テトラサイクリン、エリスロマイシン、アミカシン、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’−トリクロロバニリド、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、ドキシサイクリン、カプレオマイシン、クロルヘキシジン、クロルテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、クリンダマイシン、エタンブトール、イセチオン酸ヘキサミジン、メトロニダゾール、ペンタミジン、ゲンタマイシン、カナマイシン、リネオマイシン(lineomycin)、メタサイクリン、メテナミン、ミノサイクリン、ネオマイシン、ネチルマイシン、パロモマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシン、ミコナゾール、塩酸テトラサイクリン、エリスロマイシン、亜鉛エリスロマイシン、エリスロマイシンエストレート、ステアリン酸エリスロマイシン、硫酸アミカシン、塩酸ドキシサイクリン、硫酸カプレオマイシン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、クロル塩酸テトラサイクリン、オキシ塩酸テトラサイクリン、塩酸クリンダマイシン、塩酸エタンブトール、塩酸メトロニダゾール、塩酸ペンタミジン、硫酸ゲンタマイシン、硫酸カナマイシン、塩酸リネオマイシン(lineomycin)、塩酸メタサイクリン、ヒプル酸メテナミン、マンデル酸メテナミン、塩酸ミノサイクリン、ネオマイシン硫酸塩、ネチルマイシン硫酸塩、パロモマイシン硫酸塩、硫酸ストレプトマイシン、硫酸トブラマイシン、塩酸ミコナゾール、ケタコナゾール、塩酸アマンファジン(amanfadine)、硫酸アマンファジン、オクトピロックス、パラクロロメタキシレノール、ナイスタチン、トルナフテート、ジンクピリチオン、クロトリマゾール、および、それらの組み合わせが挙げられる;
27)日焼け止め活性物質−これは、有機または無機の日焼け止め活性物質のいずれでもよい。無機の日焼け止めのなかでも、本発明において有用なものは金属酸化物であり、例えば、約15nm〜約100nmの平均一次粒子径を有する二酸化チタン、約15nm〜約150nmの平均一次粒子径を有する酸化亜鉛、約15nm〜約150nmの平均一次粒子径を有する酸化ジルコニウム、約15nm〜約500nmの平均一次粒子径を有する酸化鉄、およびそれらの混合物である;
有機の日焼け止め活性物質の例としては、p−アミノ安息香酸、その塩および誘導体(エチル、イソブチル、グリセリルエステル;p−ジメチルアミノ安息香酸);アントラニル酸塩(すなわち、o−アミノ−安息香酸塩;メチル、メンチル、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、リナリル、テルピニル、および、シクロヘキセニルエステル);サリチル酸塩(アミル、フェニル、オクチル、ベンジル、メンチル、グリセリル、および、ジプロピレングリコールエステル);ケイ皮酸誘導体(メンチル、および、ベンジルエステル、a−フェニルシンナモニトリル;ブチルシンナモイルピルビン酸塩);ジヒドロキシケイ皮酸誘導体(ウンベリフェロン、メチルウンベリフェロン、メチルアセト−ウンベリフェロン);トリヒドロキシ−ケイ皮酸誘導体(エスクレチン、メチルエスクレチン、ダフネチンおよびグルコシド、エクスリン、および、ダフニン);炭化水素(ジフェニルブタジエン、スチルベン);ジベンザルアセトン、および、ベンザルアセトフェノン;ナフトスルホナート(2−ナフトール−3,6−二スルホン酸、および、2−ナフトール−6,8−ジスルホン酸のナトリウム塩);ジヒドロキシナフトエ酸、およびその塩;o−およびp−ヒドロキシビフェニルジスルフォナート;クマリン誘導体(7−ヒドロキシ、7−メチル、3−フェニル);ジアゾール(2−アセチル−3−ブロモインダゾール、フェニルベンゾオキサゾール、メチルナフトオキサゾール、様々なアリールベンゾチアゾール);キニン塩(重硫酸塩、硫酸塩、塩化物、オレイン酸塩、および、タンニン酸塩);キノリン誘導体(8−ヒドロキシキノリン塩、2−フェニルキノリン);ヒドロキシまたはメトキシ置換されたベンゾフェノン;尿酸およびビオルル酸;タンニン酸、およびその誘導体(例えば、ヘキサエチルエーテル);(ブチルカルボトール(butyl carbotol))(6−プロピルピペロニル)エーテル;ヒドロキノン;ベンゾフェノン(オキシベンゼン、スルイソベンゾン、ジオキシベンゾン、ベンゾレゾルシノール、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、オクタベンゾン;4−イソプロピルジベンゾイルメタン;ブチルメトキシジベンジルメタン;エトクリレン;オクトクリレン;[3−(4’−メチルベンジリデンボルナン−2−オン)、テレフタリリデンジカンファースルホン酸、および、4−イソプロピル−ジベンゾイルメタンが挙げられる。これらの日焼け止めのなかでも、好ましくは、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナマート(PARSOL MCXとして市販されている)、4,4’−t−ブチルメトキシジベンゾイル−メタン(PARSOL 1789として市販されている)、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチル−p−アミノ安息香酸、ジガロイルトリオレアート、2,2−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、エチル−4−(ビス(ヒドロキシプロピル))アミノ安息香酸塩、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3、3−ジフェニルアクリラート、2−エチルヘキシル−サリチル酸塩、グリセリル−p−アミノ安息香酸塩、3,3,5−トリ−メチルシクロヘキシルサリチル酸塩、メチルアントラニル酸塩、p−ジメチル−アミノ安息香酸、または、アミノ安息香酸塩、2−エチルヘキシル−p−ジメチル−アミノ−安息香酸塩、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、2−(p−ジメチルアミノフェニル)−5−スルホニックベンズオキサゾイック酸(sulfonicbenzoxazoic acid)、オクトクリレン、および、それらの組み合わせである;および、
28)皮膚の見た目を改善する物質−例えば、加齢によるしみ、細かいすじ、しわ、キズなどの多数の皮膚の欠点の見た目を隠す成分であり、これらに限定されないが、二酸化チタン、酸化亜鉛、および、酸化鉄が挙げられる。また、皮膚上に沈着させると光を放つ有機性の微粒子も本発明での使用に適している。これらの成分の濃度は、好ましくは、組成物の重量の約0.001%〜約10%、より好ましくは約0.01%〜約5%、さらにより好ましくは約0.05%〜約2%の範囲である。
【0025】
スキンケア活性成分の上記リストは、単なる例であり、使用可能な活性成分の全リストではない。これらのタイプの製品で用いられるその他の成分は、当業界で周知である。従来用いられる上記成分に加えて、本発明に係る組成物は、場合により、着色剤、防腐剤、栄養サプリメント、活性増強剤、乳化剤、機能性ポリマー、増粘剤(例えば、NaCl、NHCl、KCl、NaSO、脂肪族アルコール、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪族アルコールポリエチレングリコールエーテル、ソルビトールポリエチレングリコールエーテル、コカミドモノエタノールアミド、コカミドジエタノールアミド、コカミドプロピルベタイン、クレイ、シリカ、セルロース系ポリマー、および、キサンタン)、懸濁化剤s(例えば、クレイ、シリカ、および、キサンタン)、安定剤、1〜6個の炭素を有するアルコール、脂肪または脂肪族化合物,、ジンクピリチオン、シリコーン材料、炭化水素ポリマー、油、医薬品、フレーバー、香料、リジュビネイティング試薬、および、それらの混合物のような成分を含んでいてもよい。
【0026】
本発明によれば、本発明のカチオン性ポリガラクトマンナンまたはそれらの誘導体と混合して用いることができる機能性ポリマーの例としては、水溶性ポリマー、例えばアニオン性、疎水性修飾した、両性アクリル酸コポリマー、ビニルピロリドンホモポリマー;カチオン性、疎水性修飾した、両性ビニルピロリドンコポリマー;非イオン性、カチオン性、アニオン性および両性セルロース系ポリマー、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カチオン性ヒドロキシエチルセルロース、カチオン性カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、および、カチオン性ヒドロキシプロピルセルロース;アクリルアミドホモポリマー、および、カチオン性、両性および疎水性修飾したアクリルアミドコポリマー、ポリエチレングリコールポリマーおよびコポリマー、疎水性修飾したポリエーテル、疎水性修飾したポリエーテルアセタール、疎水性修飾したポリオール、および、ポリエーテルウレタンなどのポリマー(会合性ポリマーと称される)、疎水性修飾したセルロース系ポリマー、酸化ポリエチレン−酸化プロピレンコポリマー、および、非イオン性、アニオン性、疎水性修飾した、両性およびカチオン性多糖類、例えばキサンタン、キトサン、カルボキシメチルグアール、アルギン酸塩、ヒドロキシプロピルグアール、カルボキシメチルグアールヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩化物、グアールヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩化物、ヒドロキシプロピルグアールヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩化物が挙げられる。
【0027】
本発明によれば、使用可能なシリコーン材料は、具体的には、本組成物中で不溶性のポリオルガノシロキサンであり、ポリマー、オリゴマー、油、ワックス、樹脂またはゴムの形態が可能である。
【0028】
オルガノポリシロキサンは、Walter Nollの“Chemistry and Technology of Silicones”(1968)アカデミック・プレス(Academic Press)でより詳細に定義される。これらは、揮発性であってもよいし、または、揮発性でなくてもよい。
【0029】
上記シリコーンが揮発性の場合、より具体的には、60℃〜260℃の沸点を有するものから選択され、より具体的には:
(i)3〜7個、好ましくは4〜5個のケイ素原子を含む環状シリコーン。これらは、例えば、具体的にはユニオン・カーバイド(Union Carbide)から「ボラタイルシリコーン(Volatile Silicone)7207」という名称、または、ローヌプーラン(Rhone Poulenc)から「シルビオーネ(Silbione)70045V2」という名称で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、ユニオン・カーバイドから名称「ボラタイルシリコーン7158」で販売されており、および、ローヌプーランから「シルビオーネ70045V5」で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、および、それらの混合物が挙げられる。
【0030】
また、環状シリコーンとオルガノシリコーン化合物との混合物も挙げられ、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、および、テトラトリメチルシリルペンタエリトリトールの混合物(50/50)、および、オクタメチルシクロテトラシロキサン、および、オキシ1,1’ビス(2,2,2’,2’,3,3’ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンの混合物である;
(ii)2〜9個のケイ素原子を有し、さらに、25℃で5×10−6/秒未満、または、それに等しい粘度を有する、直鎖状の揮発性シリコーン。例えば、具体的には東レ・シリコーン社(Toray Silicone Company)から「SH200」という名称で販売されているデカメチルテトラシロキサンである。また、この種類に属するシリコーンは、Cosmetics and Toiletries,第91巻,Jan.76,第2732頁,ToddおよびByersの“Volatile Silicone Fluids for Cosmetics”で公開された記事でも説明されている。
【0031】
好ましくは、オルガノ官能基で改変された非揮発性シリコーン、より具体的にはポリアリールシロキサン、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、シリコーンゴムおよび樹脂、ポリオルガノシロキサン、および、それらの混合物が用いられる。
【0032】
本発明によれば、使用可能なシリコーンポリマーおよび樹脂は、具体的には、200,000〜1,000,000の高い数平均分子量を有するポリジオルガノシロキサンであり、溶媒中、単独、または、混合物として用いられる。この溶媒は、揮発性シリコーン、ポリジメチルシロキサン(PDMS)オイル、ポリフェニルメチルシロキサン(PPMS)オイル、イソパラフィン、ポリイソブチレン、塩化メチレン、ペンタン、ドデカンおよびトリデカン、または、それらの混合物から選択することができる。
【0033】
これらのシリコーンポリマーおよび樹脂の例は、以下の通りである:
ポリジメチルシロキサン、
ポリジメチルシロキサン/メチルビニルシロキサンゴム、
ポリジメチルシロキサン/ジフェニルメチルシロキサン、
ポリジメチルシロキサン/フェニルメチルシロキサン、および、
ポリジメチルシロキサン/ジフェニルシロキサンメチルビニルシロキサン。
【0034】
本発明に従って用いることができるより具体的な製品は、以下のような混合物である:
(a)鎖の末端がヒドロキシル化されたポリジメチルシロキサン(CTFAの辞書での学術名によればジメチコノールと称される)、および、環状ポリジメチルシロキサン(CTFAの辞書での学術名によればシクロメチコンと称される)から形成された混合物であり、例えばダウ・コーニング社(Dow Corning Company)から販売されている製品Q21401;
(b)環状シリコーンとともにポリジメチルシロキサンゴムから形成された混合物であり、例えばゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)製の製品SF1214シリコーンフルイド(Silicone Fluid);この製品は、500,000の数平均分子量を有するジメチコンに相当するSF30ゴムであり、デカメチルシクロペンタシロキサンに相当するSF1202シリコーンフルイドオイル(Silicone Fluid oil)に溶解させてある;および、
(c)粘度が異なる2種のPDMSから形成された混合物、より具体的にはPDMSゴムとPDMSオイルから形成された混合物であり、例えばゼネラル・エレクトリック社製の製品SF1236である。製品SF1236は、上記で定義された20m2/秒の粘度を有するSE30ゴムと、5×10−6/秒の粘度を有するSF96オイルとの混合物である。好ましくは、この製品は、15%のSE30ゴム、および、85%のSF96オイルを含む。
【0035】
これらのシリコーン材料は、皮膚表面のためのコンディショニング剤として機能する。その他のタイプのコンディショニング剤としては、油類、ワックス、炭化水素油、例えばミネラルオイル、および、グリセロールの脂肪酸エステル、および、パンテノールおよびその誘導体、例えばパンテニルエチルエーテル、パンテニルヒドロキシプロピルステアルジモニウム塩化物、および、パントテン酸が挙げられる。
【0036】
油類としては、炭化水素油、および、ワックス、シリコーン、脂肪酸誘導体、コレステロール、コレステロール誘導体、ジグリセリド、トリグリセリド、植物油、植物油 誘導体、アセトグリセリドエステル、アルキルエステル、アルケニルエステル、ラノリン、およびその誘導体、ワックスエステル、蜜蝋誘導体、ステロールおよびリン脂質、ならびに、それらの組み合わせが挙げられる。
【0037】
本発明での使用に適した炭化水素油、および、ワックスの例としては、ワセリン、ミネラルオイル、微結晶性ワックス、ポリアルケン、パラフィン、ケラシン、オゾケライト、ポリエチレン、ペルヒドロスクアレン、ポリアルファオレフィン、水添ポリイソブテン、および、それらの組み合わせが挙げられる。
【0038】
本発明での使用に適したシリコーンオイルの例としては、ジメチコンコポリオール、ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、混合型のC1〜C30アルキルポリシロキサン、フェニルジメチコン、ジメチコノール、および、それらの組み合わせが挙げられる。好ましくは、ジメチコン、ジメチコノール、混合型のC1〜C30アルキルポリシロキサン、および、それらの組み合わせから選択される不揮発性シリコーンである。本発明において有用なシリコーンオイルの非限定的な例は、米国特許第5,011,681号(Ciotti等)で説明されている。
【0039】
本発明での使用に適したジグリセリド、および、トリグリセリドの例としては、ヒマシ油、大豆油、誘導体化されたダイズ油、例えばマレイン酸変性大豆油、ベニバナ油、綿実油、トウモロコシ油、クルミ油、落花生油、オリーブ油、タラ肝油、アーモンド油、アボカド油、パーム油、および、ゴマ油、植物油、ヒマワリ種子油、および、植物油の誘導体;ヤシ油、および、誘導体化されたヤシ油、綿実油、および、誘導体化された綿実油、ホホバ油、カカオバター、および、それらの組み合わせが挙げられる。加えて、上記の油類、部分的に、または完全に水素化されたものも適切である。
【0040】
本発明での使用に適したアセトグリセリドエステルの例としては、アセチル化モノグリセリドが挙げられる。
本発明での使用に適したアルキルエステルの例としては、脂肪酸のイソプロピルエステル、および、長鎖脂肪酸の長鎖エステル、例えばSEFA(脂肪酸のスクロースエステル)が挙げられる。ラウリルピロリドンカルボン酸、ペンタエリトリトールエステル、芳香族 モノ、ジまたはトリエステル、セチルリシノレエートが挙げられ、これらの非限定的な例としては、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、セチルリコノレアート(riconoleate)、および、ステアリルリコノレアート(riconoleate)が挙げられる。その他の例を以下に示す:ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソヘキシル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソヘキシル、アジピン酸ジヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、イソノナン酸アシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、および、それらの組み合わせ。
【0041】
本発明での使用に適したアルケニルエステルの例としては、ミリスチン酸オレイル、ステアリン酸オレイル、オレイン酸オレイル、および、それらの組み合わせが挙げられる。
本発明での使用に適したラノリン、および、ラノリン誘導体の例としては、ラノリン、ラノリン油、ラノリンワックス、ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸、イソプロピルラノレート(lanolate)、アセチル化ラノリン、アセチル化ラノリンアルコール、ラノリンアルコールリノレエート、ラノリンアルコールリコノレアート(riconoleate)、ヒドロキシル化されたラノリン、水添ラノリン、および、それらの組み合わせが挙げられる。
【0042】
さらにその他の適切な油類としては、乳由来トリグリセリド(例えば、ヒドロキシル化された乳由来グリセリド)、および、ポリオール脂肪酸ポリエステルが挙げられる。
さらにその他の適切な油類としては、ワックスエステルが挙げられ、その非限定的な例としては、蜜蝋、および、蜜蝋誘導体、鯨蝋、ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ステアリル、および、それらの組み合わせが挙げられる。また、植物性ワックス、例えばカルナバおよびカンデリラ蝋;ステロール、例えばコレステロール、コレステロール脂肪酸エステル;および、リン脂質、例えばレシチンおよび誘導体、スフィンゴ脂質、セラミド、グリコスフィンゴ脂質、および、それらの組み合わせも有用である。
【0043】
適切な安定剤としては、ペムレンTR−1(Pemulen TR−1)(アクリラート/C10〜30アルキルアクリラートクロスポリマー−ノベオン(Noveon))、ペムレンTR−2(アクリラート/C10〜30アルキルアクリラートクロスポリマー−ノベオン)、ETD2020(アクリラート/C10〜30アルキルアクリラートクロスポリマー−ノベオン)、カルボポール1382(Carbopol 1382)(アクリラート/C10〜30アルキルアクリラートクロスポリマー−ノベオン)、ナトロソルCSプラス(Natrosol CS Plus)330、430、ポリサーフ67(Polysurf 67)(セチルヒドロキシエチルセルロース−ハーキュリーズ)、アキュリン22(Aculyn 22)(アクリラート/ステアレス−20メタクリラートコポリマー−ローム・アンド・ハース(Rohm and Haas))、アキュリン25(アクリラート/ラウレス−25メタクリラートコポリマー−ローム・アンド・ハース)、アキュリン28(アクリラート/ベヘネス−25メタクリラートコポリマー−ローム・アンド・ハース)、アキュリン46(ペグ−150/ステアリルアルコール/SMDIコポリマー−ローム・アンド・ハース)、スタビレン30(Stabylen 30)(アクリラート/ビニルイソデカノアート−3V)、ストラクチャー2001(Structure 2001)(アクリラート/ステアレス−20イタコナートコポリマー−ナショナル・スターチ(National Starch))、ストラクチャー3001(アクリラート/セテス−20イタコナートコポリマー−ナショナル・スターチ)、ストラクチャープラス(アクリラート/アミノアクリラート/C10〜30アルキルペグ20イタコナートコポリマー−ナショナル・スターチ)、クアトリソフトLM−200(Quatrisoft LM−200)(ポリクアテニウム(Polyquatemium)−24)、チタン、亜鉛、鉄、ジルコニウム、ケイ素、マンガン、アルミニウムおよびセリウムの金属酸化物、ポリカーボネート、ポリエーテル、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリアクリレート、シクロデキストリン、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0044】
シクロデキストリンとしては、可溶化した、水溶性、錯体化されていないシクロデキストリンが挙げられる。本明細書で用いられる用語「シクロデキストリン」としては、あらゆる既知のシクロデキストリンが挙げられ、例えば6〜12個のグルコース単位を含む非置換のシクロデキストリン、特に、アルファ−シクロデキストリン、ベータ−シクロデキストリン、ガンマ−シクロデキストリン、および/または、それらの誘導体、および/または、それらの混合物である。本発明での使用に適した好ましい水溶性シクロデキストリン誘導体の例は、ヒドロキシプロピルアルファ−シクロデキストリン、メチル化アルファ−シクロデキストリン、メチル化ベータ−シクロデキストリン、ヒドロキシエチルベータ−シクロデキストリン、および、ヒドロキシプロピルベータ−シクロデキストリンである。本発明での使用に特に好ましいシクロデキストリンは、アルファシクロデキストリン、ベータシクロデキストリン、ヒドロキシプロピルアルファシクロデキストリン、ヒドロキシプロピルベータシクロデキストリン、および、それらの混合物である。
【0045】
本発明のより詳細な理解のために、以下の実施例を参照することができるが、これは、本発明のさらなる説明を目的としており、限定的な意味で解釈されるものではない。特に他の指定がない限り、全ての部およびパーセンテージは重量による。
【実施例】
【0046】
実施例1
N−ハンス(R)3215およびAQU D3799含有のボディ洗剤−ラウレス硫酸ナトリウム/コカミドアミドプロピルベタイン/塩化ナトリウム(表1および2)
この実施例では、本発明を説明し、それらを、従来技術による市販のカチオン性ポリマーである、約0.2のカチオンDSと、サイズ排除クロマトグラフィーにより1,350,000の重量平均分子量(Mw)を有するN−ハンス(R)3215製品と比較した。AQU D3799と称される本発明のカチオン性グアール製品は、0.63のカチオンDSと、1,120,000の重量平均分子量を有する。
【0047】
後の段階で塩(増粘剤)を追加できるように10%の「空白部分」を有するボディ洗剤のストック溶液を以下の配合で作製した:
35.31gの脱イオン水
0.50gのカチオン性グアールN−ハンス(R)3215
43.64gのラウレス硫酸ナトリウム(SLES)
10.00gのコカミドプロピルベタイン(CAPB)
00.50gのDMDMヒダントイン。
【0048】
N−ハンス3215製品を、混合しながら水に添加した。次に、pHを約6.0に低めるために、このN−ハンス製品と水の混合物に5%クエン酸溶液を添加した。この混合物を1時間混合した。この混合物にSLESを混合しながらゆっくり添加した。得られた新しい混合物を、均一にみえるボディ洗剤混合物が得られるまで混合し続けた。次に、CAPBを混合しながら添加した。再度、この混合物を均一になるまで混合させた。次に、DMDMヒダントインを添加し、約10分間混合した。次に、ボディ洗剤のpHをクエン酸または水酸化ナトリウム溶液で6〜6.5に調節した。
【0049】
このボディ洗剤90.0グラムに、25%塩化ナトリウム溶液を添加して、最終的なボディ洗剤配合物の塩濃度を望ましい濃度にした。2.5%を超える量の塩が活性になるように、ボディ洗剤に乾燥した塩を添加した。本発明のポリマーAQU D3799も同じ手順に従った。
【0050】
ブルックフィールドLVT粘度計でボディ洗剤の粘度を測定した。粘度を25℃で測定した。製品の安定性を、均一性、不溶性のゲルまたは相分離について目で見て観察した。ボディ洗剤の透明度を、「透明な」、「若干濁った」、「わずかに濁った」、「中程度に濁った」および「とても濁った」、「顕著に濁った」、「激しく濁った」および「不透明な」のように目で見て評価した。この種の評価は、製品の透明度に関する研究の比較の表現として、パーソナルケア産業で共通のものである。さらに、透明度も、バリアン・インスツルメンツ社(Varian Instruments, Inc.)より入手可能な分光光度計キャリー5E(Cary 5E)UV−VIS−NIR、またはそれに等しいものを用いて600nmで測定した。表において、波長600nmでの透明度の測定はT値(%)で報告した。数値が高ければ高いほど、溶液は透明である。
【0051】
表1および2では、ラウレス硫酸ナトリウム、コカミドプロピルベタインおよび塩化ナトリウムをベースとしたボディ洗剤系中での適合性について、2種のカチオン性グアールを比較した。塩化ナトリウムは、レオロジー改質剤として含まれるボディ洗剤系中に塩である。市販のカチオン性グアール製品であるN−ハンス(R)3215製品を用いた場合、塩を含まない、および、塩のレベルが極めて低いと、ボディ洗剤系は不安定であった。加えて、塩のレベルを増加させるにつれて、ボディ洗剤系は不安定になった(これは、低い透明度で示される)。T(%)(600nmでの透過率)を測定することによって透明度を測定した。3.0%の塩レベル、不溶性のゲルが観察された。本発明のポリマーのAQU D3799を用いた場合、塩化ナトリウムを含まないか、または、塩レベルが極めて低いと、ボディ洗剤系は不安定であった。しかしながら、これは、塩のレベルを市販のN−ハンス3215製品の場合と同様に高めても不安定さを示さなかった。
【0052】
現在市販されているN−ハンス(R)3215製品を用いて製造されたボディ洗剤配合物と、本発明のポリマーのAQU D3799を用いて製造されたボディ洗剤配合物とを比較して、人は見た目で差を感じることができるかどうかを決定するために、審査団による盲検試験を用いた。盲検試験では、審査員に、まず約40℃のただの水で自身の手を洗浄してもらった。次に、審査員の手のひらに2.0mlのボディ洗剤を分注した。審査員に、両手の両側をボディ洗剤で30秒間洗浄してもらった。次に、審査員に、自身の手を40℃のただの水で30秒間徹底的に洗浄してもらった。次に、手をペーパータオルに当てて乾燥させた。このサイクル中に、審査員に、泡の特性、泡の体積、泡立ての容易さ、すすぎの容易さ、本発明のポリマーを用いたボディ洗剤および、その後の皮膚の感触ついてコメントしてもらった。審査員によれば、本発明のポリマーを用いたボディ洗剤は、市販のN−ハンス(R)3215製品を用いて調合されたボディ洗剤にと比較して、極めて濃い泡を生じ、滑りやすさが少なく、コンディショニング性能が高かった。
【0053】
【表1】

【0054】
【表2】

【0055】
実施例2
N−ハンス(R)3215およびAQU D3799含有のボディ洗剤−ラウレス硫酸アンモニウム/コカミドアミドプロピルベタイン/塩化ナトリウム(表3および4)
この実施例は、市販のN−ハンス(R)3215カチオン性グアールと、本発明の製品のAQU D3799との性能の比較を説明する。N−ハンス(R)3215製品は、約0.19のカチオンDS、および、サイズ排除クロマトグラフィーで1,350,000の重量平均分子量を有する。AQU D3799製品は、0.63のカチオンDS、および、1,120,000の重量平均分子量を有する。
【0056】
後の段階で塩(増粘剤)を追加できるように10%の「空白部分」を有するボディ洗剤のストック溶液を以下の通りに作製した:
37.81gの脱イオン水
0.50gのカチオン性グアールN−ハンス(R)3215
42.14gのラウレス硫酸アンモニウム(ALES)
9.00gのコカミドプロピルベタイン(CAPB)
00.50gのDMDMヒダントイン。
【0057】
N−ハンス(R)3215製品を、混合しながら水に添加した。次に、pHを約6.0に低めるために5%クエン酸溶液を添加し、次に、この混合物を1時間混合した。ALESを混合しながらゆっくり添加し、この混合物を、均一に見えるボディ洗剤が得られるまで混合し続けた。次に、CAPBを混合しながら添加した。再度、この混合物を均一になるまで混合させた。次に、DMDMヒダントインを添加し、約10分間混合した。ボディ洗剤のpHをクエン酸または水酸化ナトリウム溶液で6〜6.5に調節した。
【0058】
このボディ洗剤の90.0グラムに、25%塩化ナトリウム溶液を添加して、最終的なボディ洗剤配合物の塩濃度を望ましい濃度にした。2.5%を超える量の塩が活性になるように、ボディ洗剤に乾燥した塩を添加した。本発明のポリマーのAQU D3799についても、同じ手順を用いた。
【0059】
ラウレス硫酸アンモニウム、コカミドプロピルベタインをベースとしたボディ洗剤において、上述した本発明の製品のAQU D3799は、市販品のN−ハンス(R)3215(アクアロンより入手可能)よりも優れた製品の安定性を示した。表3および4を参照。
【0060】
盲検試験を行い、現在市販されているN−ハンス(R)3215製品を用いて製造されたボディ洗剤配合物と、本発明のAQU D3799とを用いて製造されたボディ洗剤配合物を比較して試験被検体が差を検出できるかどうかを決定した。盲検試験、まず試験被検体に自身の手を約40℃のただの水で洗浄してもらった。次に、2.00mlのボディ洗剤を試験被検体の手のひらに分注し、試験被検体に、両手の両側をボディ洗剤で30秒間洗浄してもらった。次に、試験被検体に、自身の手を、40℃の水の下で30秒間、徹底的に洗浄してもらった。次に、手をペーパータオルに当てて乾燥させた。このサイクル中に、試験被検体に、泡の特性、泡の体積、泡立ての容易さ、すすぎの容易さ、および、その後の皮膚の感触ついてコメントしてもらった。試験被検体によれば、本発明のポリマーを用いたボディ洗剤は、市販のN−ハンス(R)3215製品を用いて調合されたボディ洗剤と比較して、優れた泡、濃い泡、少ない滑りやすさ、優れたコンディショニング性能を生じた。
【0061】
【表3】

【0062】
【表4】

【0063】
実施例3
ADPP5040、ADPP5199、AQU D3798およびGPX247含有のボディ洗剤−ラウレス硫酸アンモニウム/コカミドプロピルベタイン/塩化ナトリウム(表5および6)
後の段階で塩(増粘剤)を追加できるように10%の「空白部分」を有するボディ洗剤のストック溶液を以下の通りに作製した:
37.81gの脱イオン水
0.50gのGPX247
42.14gのラウレス硫酸アンモニウム(ALES)
9.00gのコカミドプロピルベタイン(CAPB)
00.50gのDMDMヒダントイン。
【0064】
GPX247を混合しながら水に添加した。次に、pHを約6.0に低めるために5%クエン酸溶液を添加し、次に、1時間混合した。ALESを混合しながらゆっくり添加し、この混合物を、均一に見えるボディ洗剤が得られるまで混合し続けた。次に、CAPBを混合しながら添加した。再度、この混合物を均一になるまで混合させた。次に、DMDMヒダントインを添加し、約10分間混合した。ボディ洗剤のpHをクエン酸または水酸化ナトリウム溶液で6〜6.5に調節した。
【0065】
このボディ洗剤の90.0グラムに、25%塩化ナトリウム溶液を添加して、最終的なボディ洗剤配合物の塩濃度を望ましい濃度にした。2.5%を超える量の塩が活性になるように、ボディ洗剤に乾燥した塩を添加した。本発明のポリマーのADPP5199、ADPP5040、および、AQU D3798についても、同じ手順を用いた。
【0066】
表5および6に、上記3種の本発明のカチオン性グアールポリマーを用いて調合されたボディ洗剤に関する性能データを示す。これらと、市販のカチオン性グアールポリマーGPX247をベースとしたボディ洗剤とを、それらの安定性性能に関して比較した。市販のポリマーGPX247を用いて製造されたボディ洗剤は、塩化ナトリウムの存在下でも不安定であった。本発明のポリマーの適合性、加えてボディ洗剤の粘度は、塩の存在下で改善された。
【0067】
【表5】

【0068】
【表6】

【0069】
実施例4
ADPP5040、ADPP5199、AQU D3798およびGPX247含有のボディ洗剤−ラウレス硫酸ナトリウム/コカミドプロピルベタイン/塩化ナトリウム(表7および8)
後の段階で塩(増粘剤)を追加できるように20%の「空白部分」を有するボディ洗剤のストック溶液を以下の通りに製造した:
25.31gの脱イオン水
0.50gの本発明のカチオン性グアールADPP5040
43.64gのラウレス硫酸ナトリウム(SLES)
10.00gのコカミドプロピルベタイン(CAPB)
00.50gのDMDMヒダントイン。
【0070】
AQU D3798カチオン性グアールを混合しながら水に添加した。次に、pHを約6.0に低めるために5%クエン酸溶液を添加し、続いて1時間混合し続けた。SLESを混合しながらゆっくり添加し、続いて均一なになるまで混合させた。次に、CAPBを混合しながら添加した。再度、この混合物を均一になるまで混合させた。次に、DMDMヒダントインを添加し、約10分間混合した。pHをクエン酸または水酸化ナトリウム溶液で6〜6.5調節した。
【0071】
このボディ洗剤の80.0グラムに、25%塩化ナトリウム溶液を添加して、最終的なボディ洗剤配合物の塩濃度を望ましい濃度にした。総重量を100グラムにするのに必要な量の水を添加した。
【0072】
表7および8において、3種の本発明のカチオン性グアールポリマーを用いたボディ洗剤に関する性能データを、市販のカチオン性グアールポリマーGPX247をベースとしたボディ洗剤と、それらの安定性性能に関して比較した。市販のポリマーGPX247を用いたボディ洗剤は、本発明のカチオン性グアール(すなわちADPP5040、ADPP5199およびAQU D3798)を用いて作製されたもに比べて、安定性が低いか、または、透明度が低かった。
【0073】
【表7】

【0074】
【表8】

【0075】
実施例5
ADPP6486およびN−ハンス3215含有のボディ洗剤−ラウレス硫酸アンモニウム/コカミドプロピルベタイン/塩化アンモニウム(表9)
後の段階で塩(増粘剤)を追加できるように10%の「空白部分」を有するボディ洗剤のストック溶液を以下の通りに製造した:
37.81gの脱イオン水
0.50gのN−ハンス(R)3215
42.14gのラウレス硫酸アンモニウム(ALES)
9.00gのコカミドプロピルベタイン(CAPB)
00.50gのDMDMヒダントイン。
【0076】
N−ハンス3215を混合しながら水に添加した。次に、pHを約6.0に低めるために5%クエン酸溶液を添加し、1時間混合した。次に、ALESを混合しながら添加し、を均一なになるまで混合させた。次に、CAPBを混合しながら添加した。再度、この混合物を均一になるまで混合させた。次に、DMDMヒダントインを添加し、約10分間混合した。pHをクエン酸または水酸化ナトリウム溶液で6〜6.5調節した。
【0077】
このボディ洗剤の90.0グラムに、25%塩化アンモニウム溶液を、に添加して、最終的なボディ洗剤配合物の塩濃度を望ましい濃度にした。総重量が100グラムに調節されるのに必要な量の水を添加した。100%活性の塩の2.5%を超える量を添加する場合、乾燥した塩を添加した。
【0078】
本発明のポリマーADPP6486についても同じ手順に従った。
表9において、本発明のカチオン性グアールポリマーADPP6486を用いて調合されたボディ洗剤を、市販のカチオン性グアールポリマーN−ハンス3215製品と、それらのボディ洗剤中での安定性性能に関して比較した。市販のポリマーN−ハンス3215製品をベースとしたボディ洗剤は、広範囲の塩濃度にわたり、本発明のポリマーと比較して低い安定性しか有していなかった。本発明のポリマーは、塩化アンモニウム塩が多くても、透明度と適合性において有意な改善を示した。市販品を用いた場合、本発明の製品を用いた透明度のレベルを達成することができなかった。
【0079】
【表9】

【0080】
実施例6
N−ハンス(R)3215およびADPP6486含有のボディ洗剤−ラウレス硫酸ナトリウム/コカミドプロピルベタイン/塩化ナトリウム(表10)
後の段階で塩(増粘剤)を追加できるように10%の「空白部分」を有するボディ洗剤のストック溶液を以下のように作製した:
35.31gの脱イオン水
0.50gのN−ハンス(R)3215
43.64gのラウレス硫酸ナトリウム(SLES)
10.00gのコカミドプロピルベタイン(CAPB)
00.50gのDMDMヒダントイン。
【0081】
脱イオン水に、市販のN−ハンス(R)3215製品を混合しながら添加した。次に、pHを約6.0に低めるために5%クエン酸溶液を添加し、1時間、または、ポリマーが溶解するまで混合した。次に、SLESを混合しながらゆっくり添加し、均一なになるまで混合させた。次に、CAPBを混合しながら添加した。再度、この混合物を均一になるまで混合させた。次に、DMDMヒダントインを添加し、約10分間混合した。pHをクエン酸または水酸化ナトリウム溶液で9〜9.6調節した。
【0082】
このボディ洗剤溶液の90.0グラムに、10.0グラムの25%塩化ナトリウム溶液を、に添加して、最終的なボディ洗剤配合物の塩濃度を望ましい濃度にした。望ましい塩濃度にするのに必要であれば、追加の塩を乾燥した塩として添加した。
【0083】
ブルックフィールド(R)LVT粘度計でボディ洗剤の粘度を測定した。製品の安定性を、均一性、不溶性のゲルまたは相分離について目で見て観察した。ボディ洗剤の透明度を、透明な、若干濁った、わずかに濁った、中程度に濁った、濁った、とても濁った、顕著に濁った、激しく濁った、および、不透明な、のように目で見て評価した。この種の評価は、パーソナルケア産業での比較研究に共通のものである。さらに、透明度も、バリアン・インスツルメンツ社より入手可能な分光光度計キャリー5E UV−VIS−NIR、またはそれに等しいものを用いて600nmで測定した。波長600nmでの透明度の測定は、T値(%)で報告した。数値が高ければ高いほど、溶液は透明である。
【0084】
塩(例えば塩化ナトリウム)の添加により、本発明のグアール製品(すなわちADPP64−86)を含むボディ洗剤の透明度と安定性が改善された。これは、市販のN−ハンス3215製品では観察されなかった。実際には、そのボディ洗剤は、塩の添加によって不安定になった。
【0085】
【表10】

【0086】
実施例7
N−ハンス(R)3215、および、ADPP6486(ロット番号X33360−89−2)を用いたボディ洗剤の製造(表11)
N−ハンス(R)3215、および、ADPP6486ポリマーを混合しながら水に添加した。次に、pHをクエン酸溶液を用いて約6に低めた。ポリマーが溶解するまで混合を続けた。次に、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、コカミドMEA、メチルグルセス−20、および、ペグ−120メチルグルコースジオレアート、DMDMヒダントインを列挙した順番で添加した。次に、ボディ洗剤のpHをNaOH溶液を用いて約6に調節した。
【0087】
市販のN−ハンス(R)3215を添加すると、ボディ洗剤の粘度は、本発明のポリマーADPP6486を用いて製造されたボディ洗剤と比較して有意に増加した。すなわち、ボディ洗剤配合物に、コンディショニング性能を有するカチオン性グアールを入れたい場合、市販のN−ハンス(R)3215は、粘度をかなり増加させるために望ましくないと思われる。粘性が極めて高いと、製品の分配を難しくする恐れがある。実際に、本発明のポリマーは、本発明のポリマーを含まないボディ洗剤と比較しても、ボディ洗剤の粘度に有意な作用を及ぼさなかった。本発明のポリマーを添加することにより、コンディショニング用ポリマーをまったく含まないボディ洗剤に比べて、ボディ洗剤の泡の安定性が改善される。本発明のポリマーを含まないボディ洗剤の泡の排出時間は、31秒間(30、33および30秒間)であったのに対し、本発明のポリマーを含むボディ洗剤の泡の排出時間は、42秒間(48、41、45 30および44秒間)であった。泡の排出時間が長ければ長いほど、泡の安定性は優れている。
【0088】
【表11】

【0089】
泡の排出試験
この目的は、希釈したボディ洗剤溶液の泡の排出時間を測定するためである。排出時間が長いということは、優れた安定性を有する濃厚で緻密な泡であることを示す。この試験を用いて、本発明のポリマーが有すると予想される、泡の品質への影響を決定した

【0090】
器具
ワーリング(Waring(R))ブレンダー(モデル番号7012または34BL97)、またはそれに等しいもの。
漏斗、好ましくはプラスチック製;直径6インチ、ネック部の内径8分の7インチ、高さ5と4分の1インチ、水平なワイヤーを有する(トップから2インチ)。
米国標準の試験用篩第20号、または、タイラー(R)イクイバレント20(Tyler(R)Equivalent20)メッシュ、または、850マイクロメーターまたは0.0331インチの篩。好ましくは7インチを超える直径だが、それより小さいサイズもを用いることができる。
ストップウォッチまたはタイマー。
【0091】
手順
試験用配合物それぞれのために、1000gの希釈したボディ洗剤溶液を以下に示す通りにして製造した。
【0092】
【表12】

【0093】
1.泡立ち試験測定それぞれのために、200グラムの上記の希釈溶液を計り、25℃の水槽中に2時間置いた。ボディ洗剤配合物1種あたり、それぞれ200グラムの溶液を含むジャーを合計で3個製造した。
【0094】
2.次に、各溶液の泡の排出時間を、以下で説明される手順を用いて測定した。
a.清潔で乾燥したワーリング・ブレンダーのガラス容器に、200gの溶液を注いだ。
b.カバーで覆いながら最高速度で正確に1分間泡立てた。
c.ジャー中で生成した泡を、ビーカーの上で20メッシュスクリーンに立てた清潔で乾燥した漏斗に即座に注いだ。
d.ブレンダーからの泡を、正確に15秒間注いだ。その目的は、できるだけ多くの泡を溢れないようにして漏斗に入れるためである。15秒後に泡の注ぎ入れを止め、ただし、ストップウォッチは動かしたままにした。
e.ワイヤーが泡または液体で被覆されなくなったら、泡を排出させるのに必要な時間の総計(注ぎ入れる時間の15秒間を含む)を記録した。
【0095】
実施例8
N−ハンス(R)3215、および、ADPP6486を用いたボディ洗剤の製造(表12)
N−ハンス(R)3215、および、ADPP6486ポリマーを混合しながら水に添加した。次に、pHをクエン酸溶液を用いて約6に低めた。ポリマーが溶解するまで混合を続けた。次に、テトラナトリウムEDTA、塩化ナトリウム、C9〜C15アルキルリン酸塩、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、および、PPG−2ヒドロキシエチルコカミド、DMDMヒダントインを列挙した順番で添加した。次に、ボディ洗剤のpHをNaOH溶液を用いて約6に調節した。
【0096】
市販のN−ハンス(R)3215を添加すると、ボディ潜在の粘度は、本発明のポリマーADPP6486を用いて製造されたボディ洗剤と比較して有意に増加した。すなわち、ボディ洗剤配合物に、コンディショニング性能を有するカチオン性グアールを入れたい場合、市販のN−ハンス(R)3215は、ボディ洗剤の粘度に好ましくない作用を与えるために望ましくないと思われる。本発明のポリマーを添加することにより、コンディショニング用ポリマーをまったく含まないボディ洗剤に比べて、ボディ洗剤の泡の安定性が改善される。このようなポリマーを含まないボディ洗剤の泡の排出時間は、58秒間(48、48、64、55、74秒間)であったのに対し、本発明のポリマーを含むボディ洗剤の泡の排出時間は、80秒間(88、70および64、76および103秒間)であった。
【0097】
【表13】

【0098】
実施例9
N−ハンス(R)3215およびADPP6486含有の皮膚を保湿するボディ洗剤(表13
まず、水にEDTA二ナトリウムを溶解させた。次に、カルボマー、プロピレングリコール、グリセリン、ラウレス硫酸ナトリウム、ジメチコンコポリオールスルホコハク酸二ナトリウム、および、ポリソルベート20、ジメチコンの混合物、ラウレス4、ラウレス−23、コカミドプロピルベタイン、カチオン性グアール、および、DMDMヒダントインを列挙した順番で添加した。それぞれの添加の間に、均質な混合がなされるように十分な時間をとった。次に、pHをトリエタノールアミンで約6.5に調節した。
【0099】
ポリマーを含まないボディ洗剤、および、本発明のポリマーを含むボディ洗剤は、滑らかで均質な外観であった。しかしながら、市販のカチオン性グアールのN−ハンス(R)3215を用いて製造されたボディ洗剤は不均質であり、塊が生じた。すなわち、市販のカチオン性は相溶性ではなかった。
【0100】
【表14】

【0101】
実施例10
ジャガー(R)エクセルおよびAQU D3798(ロット番号X32981−76A)含有のシャワージェル(表14)
容器1中、ペグ−150ペンタエリスリチルテトラ酢酸塩を水に添加し、次に、75℃に加熱し、均一なになるまで混合した。次に、プロピレングリコールを添加した。容器2中、SLES、ALES、CAPB、ラウラミドDEA、シリコーンエラストマーを一緒に混合し、均一になるまで混合した。次に、容器2の混合物を容器1に混合しながら添加した。次に、DMDMヒダントインを添加した。この混合物に、ジャガー(R)エクセル、または、本発明のポリマーAQU D3798(ロット番号X32981−76A)を添加した。次に、クエン酸を添加して、pHを6〜6.5に調節した。この溶液の温度を、撹拌しながら室温に低めた。
【0102】
本発明のポリマーは、ジャガー(R)エクセルポリマーと比較して、この配合物の粘度にほとんど作用を及ぼさなかった。本発明のポリマーは、より強力なコンディショニングのために必要であれば、ジャガーエクセルポリマーと比較してより高レベルで添加することができる。
【0103】
【表15】

【0104】
実施例11
ジャガー(R)C162およびADPP6486を用いたボディ洗剤(表15)
容器1中、ジャガーC162ポリマー、および、本発明のポリマーADPP6486を水に添加し、pH6.0〜6.5にを低めた。この溶液をポリマーが完全に溶解するまで混合した。容器2中、SLES、EDTA二ナトリウム、セテアリルアルコール、および、塩化トリセチルメチルを一緒に混合した。容器2の混合物を容器1に撹拌しながら添加し、80℃に加熱した。第三の容器中、0.3グラムのキサンタンガムを9.7グラムの水に添加し、40分間混合した。次に、CAPB、ジステアリン酸グリコール、ラウレス−4、コカミドプロピルベタイン、ギ酸ジメチコン、ラウレス−23およびラウレス−3、ならびに、ラウレス硫酸ナトリウムを添加し、1時間混合した。第三の容器中の成分を混合している間、容器1中の混合物を、さらに撹拌しながら熱を放散させて冷却した。次に、容器3の混合物を容器1に添加し、15分間混合した。ボディ洗剤のpHを6〜6.5に調節した。安定性と粘度のために必要であれば、塩化ナトリウムを添加した。
【0105】
本発明のポリマーADPP6486は、市販のカチオン性グアールのジャガー(R)C162製品と比較して、最終産物の粘度にきわめてわずかな作用しか与えなかった。
【0106】
【表16】

【0107】
実施例12
シャワー後のための皮膚コンディショニング液(表16)
容器1中、ヒドロキシエチルセルロースを水に添加し、pHを約8.5に調節した。この混合物を、30分間、または、この混合物が透明な溶液になるまで撹拌した。次に、コンディショニング用カチオン性ポリマーのAQU D3799およびAQU D3939を添加し、さらに30分間混合した。この混合物が均質になるま、この混合物を65℃に加熱した。次に、セチルアルコールを添加し、混合物が均一になるまで混合し、次にこれを混合しながら50℃に冷却した。次に、塩化カリウムを添加した。次に、ミリスチン酸イソプロピルを添加し、この混合物が均一になるまで混合した。次に、pHを5.25〜5.5に調節した。その後、防腐剤を添加し、混合しながら室温に冷却した。
【0108】
ポリマーのコンディショニング特性を決定するために、毛髪を水に溶解または懸濁させたコンディショニング剤で処理し、次に、毛髪をコーミングして、毛髪をコーミングするのに必要な力を測定することが多い。コーミング力が低いほど、コンディショニング特性が優れている。場合によっては、完全に調合されたコンディショニング剤を含む製品で処理した毛髪も、製品の製造元および配合者の両方によって用いられる。コーミング力が低いほど、ポリマーのコンディショニング特性が優れている。以下のポリマーを含まないコンディショニング配合は、湿った毛髪をコーミングするのに、毛髪1gあたり約4500gf−mmの高い応力を必要としたが、これに比べて、本発明のポリマーを用いた配合物は、毛髪gあたりわずか約600〜900gf−mmであった。また、乾燥した毛髪でも同様の傾向が観察された。以下のポリマーを含まないコンディショニング配合は、乾燥した毛髪をコーミングするのに、毛髪1gあたり約325gf−mmの高い応力を必要としたが、これに比べて、本発明のポリマーを含む配合物では、毛髪1gあたりわずか約140gf−mmであった。これは、ポリマーが優れたコンディショニングを提供するということをよく示している。市販のポリマーGPX247では、湿った毛髪では、毛髪1gあたり約1390gf−mmのコーミング力を示し、乾燥した毛髪では、毛髪1gあたり約260gf−mmのコーミング力を示した。
【0109】
【表17】

【0110】
実施例13
市販のカチオン性グアール含有のハンドおよびボディローション
【0111】
【表18】

【0112】
手順:
1.A部からナトロソル(R)プラスポリマーを、十分に撹拌されているボルテックスに添加することによって水に分散させた。これを5分間混合した。次に、溶液のpHをNaOHで8〜8.5に高め、ナトロソルプラスが完全に溶解するまで混合した。次に、カチオン性グアールを添加し、pHを約7〜7.5に低めた。カチオン性グアールが溶解するまでこの溶液を混合した。次に、グリセリンを混合しながら添加し、80℃に加熱した。80℃で15分間混合した。
2.別の容器、B部の成分を混合した。続いて、80℃に加熱し、よく混合した。
3.A部をよく撹拌しながらB部に添加し、その間、乳濁液の温度を80℃に維持した。
4.C部の成分を混合した。続いて、乳濁液に添加した。40℃に冷却しながら連続的に混合した。
5.pHを6.0〜6.5に調節した。
6.乳濁液にD部(防腐剤)を添加した。よく混合した。
7.冷却し、充填した。
【0113】
成分リスト:
ハーキュリーズ社製の市販のカチオン性グアール、分子量は50,000;カチオンDSは0.12
アルカムルス(Alkamuls)(R)EGMS:ローディア社
インダストレン(R)5016(Industrene(R)5016):ウィトコ社(Witco Corporation)
ドラケオール(Drakeol)(R)7:ペンレコ(Penreco)、ペンゾイル・プロダクツ社(Pennzoil Products Company)
リポラン(Lipolan)98:リポ・ケミカルズ(Lipo Chemicals)
クロダコール(R)C95:クローダ社
ナトロソル(R)プラス−ハーキュリーズ社
外観に関するコメント:光沢有り、滑らか、および、クリーム状、pH=6.31
RVT/ヘリパスは5RPM,スピンドル番号94=113,600cP。
【0114】
実施例14
本発明のカチオン性グアール含有のハンドおよびボディローション
【0115】
【表19】

【0116】
手順:
1.A部からナトロソル(R)プラスポリマーを、十分に撹拌されているボルテックスに添加することによって水に分散させた。これを5分間混合した。次に、溶液のpHをNaOHで8〜8.5に高め、ナトロソルプラスが完全に溶解するまで混合した。次に、カチオン性グアールを添加し、pHを約7〜7.5に低めた。この溶液をカチオン性のグアールが溶解するまで混合した。次に、グリセリンを混合しながら添加し、80℃に加熱した。80℃で15分間混合した。
2.別の容器、B部の成分を混合した。続いて、80℃に加熱し、よく混合した。
3.A部をよく撹拌しながらB部に添加し、その間、乳濁液の温度を80℃に維持した。
4.C部の成分を混合した。続いて、乳濁液に添加した。40℃に冷却しながら連続的に混合した。
5.pHを6.0〜6.5に調節した。
6.乳濁液にD部(防腐剤)を添加した。よく混合した。
7.冷却し、充填した。
【0117】
成分リスト
ハーキュリーズ社製の本発明のカチオン性グアール、分子量は62,000、カチオン性DSは0.49
アルカムルス(R)EGMS:ローディア社
インダストレン(R)5016:ウィトコ社
ドラケオール(R)7:ペンレコ、ペンゾイル・プロダクツ社
リポラン98:リポ・ケミカルズ
クロダコール(R)C95:クローダ社
ナトロソル(R)プラス−ハーキュリーズ社
外観に関するコメント:光沢有り、わずかに粒子の粗い組織と外観を有する。pH=6.04
RVT/ヘリパスは5RPM,スピンドル番号94=120,400cP。
【0118】
実施例15
市販のカチオン性グアール含有のハンドおよびボディローション
【0119】
【表20】

【0120】
手順:
1.A部からナトロソル(R)プラスポリマーを、十分に撹拌されているボルテックスに添加することによって水に分散させた。これを5分間混合した。次に、溶液のpHをNaOHで8〜8.5に高め、ナトロソルプラスが完全に溶解するまで混合した。次に、カチオン性グアールを添加し、pHを約7〜7.5に低めた。カチオン性グアールが溶解するまでこの溶液を混合した。次に、グリセリンを混合しながら添加し、80℃に加熱した。80℃で15分間混合した。
2.別の容器、B部の成分を混合した。続いて、80℃に加熱し、よく混合した。
3.A部をよく撹拌しながらB部に添加し、その間、乳濁液の温度を80℃に維持した。
4.C部の成分を混合した。続いて、乳濁液に添加した。40℃に冷却しながら連続して混合した。
5.pHを6.0〜6.5に調節した。
6.乳濁液にD部(防腐剤)を添加した。よく混合した。
7.冷却し、充填した。
【0121】
成分リスト:
ハーキュリーズ社製のN−ハンス3215−分子量は1,350,000;カチオンDSは0.19
アルカムルス(R)EGMS:ローディア社
インダストレン(R)5016:ウィトコ社
ドラケオール(R)7:ペンレコ、ペンゾイル・プロダクツ社
リポラン98:リポ・ケミカルズ
クロダコール(R)C95:クローダ社
ナトロソル(R)プラス−ハーキュリーズ社
外観に関するコメント:光沢有り、わずかに粒子の粗い組織。pH=6.48
RVT/ヘリパスは5RPM,スピンドル番号94=91,600cP。
【0122】
実施例16
本発明のカチオン性グアール含有のハンドおよびボディローション
【0123】
【表21】

【0124】
手順:
1.A部からナトロソル(R)プラスを、十分に撹拌されているボルテックスに添加することによって水に分散させた。これを5分間混合した。次に、溶液のpHをNaOHで8〜8.5に高め、ナトロソルプラスが完全に溶解するまで混合した。次に、カチオン性グアールを添加し、pHを約7〜7.5に低めた。カチオン性グアールが溶解するまでこの溶液を混合した。次に、グリセリンを混合しながら添加し、80℃に加熱した。80℃で15分間混合した。
2.別の容器、B部の成分を混合した。続いて、80℃に加熱し、よく混合した。
3.A部をよく撹拌しながらB部に添加し、その間、乳濁液の温度を80℃に維持した。
4.C部の成分を混合した。続いて、乳濁液に添加した。40℃に冷却しながら連続的に混合した。
5.pHを6.0〜6.5に調節した。
6.乳濁液にD部(防腐剤)を添加した。よく混合した。
7.冷却し、充填した。
【0125】
成分リスト:
ハーキュリーズ社製のカチオン性グアール−ADPP6486、分子量は1,920,000、カチオンDSは2.1
アルカムルス(R)EGMS:ローディア社
インダストレン(R)5016:ウィトコ社
ドラケオール(R)7:ペンレコ、ペンゾイル・プロダクツ社
リポラン98:リポ・ケミカルズ
クロダコール(R)C95:クローダ社
ナトロソル(R)プラス−ハーキュリーズ社
外観に関するコメント:光沢有り、滑らか、および、クリーム状。pH=6.23
RVT/ヘリパスは5RPM,スピンドル番号94=71,600cP。
【0126】
実施例17
カチオン性グアールを含まないハンドおよびボディローション
【0127】
【表22】

【0128】
手順:
1.A部からナトロソル(R)プラスポリマーを、十分に撹拌されているボルテックスに添加することによって水に分散させた。これを5分間混合した。次に、溶液のpHをNaOHで8〜8.5に高め、ナトロソルプラスが完全に溶解するまで混合した。次に、pHを約7〜7.5に低めた。カチオン性グアールが溶解するまでこの溶液を混合した。次に、グリセリンを混合しながら添加し、80℃に加熱した。80℃で15分間混合した。
2.別の容器、B部の成分を混合した。続いて、80℃に加熱し、よく混合した。
3.A部をよく撹拌しながらB部に添加し、その間、乳濁液の温度を80℃に維持した。
4.C部の成分を混合した。続いて、乳濁液に添加した。40℃に冷却しながら連続的に混合した。
5.pHを6.0〜6.5に調節した。
6.乳濁液にD部(防腐剤)を添加した。よく混合した。
7.冷却し、充填した。
【0129】
成分リスト
アルカムルス(R)EGMS:ローディア社
インダストレン(R)5016:ウィトコ社
ドラケオール(R)7:ペンレコ、ペンゾイル・プロダクツ社
リポラン98:リポ・ケミカルズ
クロダコール(R)C95:クローダ社
ナトロソル(R)プラス−ハーキュリーズ社
外観に関するコメント:光沢有り、滑らか、および、クリーム状。pH=6.35
RVT/ヘリパスは5RPM,スピンドル番号94=79,200cP。
【0130】
特定の実施形態に関して本発明を説明するが、本発明はそれらに限定されないことに加えて、本発明の本質および範囲から逸脱することなく多くの変化や改変が可能であると理解されるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚に保護を付与するスキンケア組成物であって、
a)約1〜約90重量%の界面活性剤、
b)0.05重量%の下限の量のカチオン性ポリマー、ここで、
i)該カチオン性ポリマーは、約2,000〜約10,000,000ダルトンの重量平均分子量(Mw)を有し、
ii)該カチオン性ポリマーのカチオン置換度(DS)は、下限0.25、上限3.0を有し、
および、
c)少なくとも1種のスキンケア活性成分、
を含む、上記組成物。
【請求項2】
前記スキンケア組成物は、類似の従来技術の組成物と比較して、有意に改善された安定性および透明度を有する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項3】
前記保護は、クレンジング、保湿、引き締め、コンディショニング、遮蔽バリア、皮膚軟化、沈着、しわ取り、および、それらの組み合わせからなる群より選択される機能のうち少なくとも1種を皮膚に提供する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項4】
前記活性なスキンケア成分は、香料、皮膚用冷却剤、皮膚軟化薬、消臭剤、制汗活性物質、保湿剤、クレンジング剤、日焼け止め活性物質、髭剃り用活性物質、化粧品、角質取り、美白剤、潤滑剤および治癒剤、抗酸化剤、抗菌剤、コンディショニング剤、沈着剤、日焼け用物質、アルファおよびベータヒドロキシ酸、リジュビネイティング剤、医薬物質、ネイルケア活性物質、および、それらの混合物からなる群より選択される、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項5】
前記カチオン性ポリマーは、前記組成物中に、下限0.1重量%で存在する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項6】
前記カチオン性ポリマーは、前記組成物中に、下限0.5重量%で存在する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項7】
前記カチオン性ポリマーは、前記組成物中に、下限1.0重量%で存在する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項8】
前記カチオン性ポリマーは、前記組成物中に、上限10.0重量%で存在する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項9】
前記カチオン性ポリマーは、前記組成物中に、上限5.0重量%で存在する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項10】
前記カチオン性ポリマーは、前記組成物中に、上限3.0重量%で存在する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項11】
前記組成物は、0.4のカチオン置換度(DS)の下限を有する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項12】
前記カチオン置換度(DS)は、0.8の下限を有する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項13】
前記カチオン置換度(DS)は、2.0の上限を有する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項14】
前記カチオン置換度(DS)は、1.0の上限を有する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項15】
前記カチオン性ポリマーは、少なくとも1種のカチオン性ポリガラクトマンナンまたは誘導体化されたカチオン性ポリガラクトマンナンである、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項16】
前記誘導体化されたカチオン性ポリガラクトマンナン上の誘導体成分は、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルキルヒドロキシアルキル、および、カルボキシメチルからなる群より選択され、ここで該アルキルは、1〜30個の炭素を含む炭素鎖を有し、該ヒドロキシアルキルは、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、および、それらの混合物からなる群より選択される、請求項15に記載のスキンケア組成物。
【請求項17】
前記ポリガラクトマンナンは、グアール、ローカストビーン、アメリカサイカチ(honey locus)、および、ゴウシュウアオギリ(flame tree)からなる群より選択される、請求項15に記載のスキンケア組成物。
【請求項18】
前記カチオン性成分は、第四アンモニウム化合物から選択される、請求項15に記載のスキンケア組成物。
【請求項19】
前記第四アンモニウム化合物は、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩化物、2,3−エポキシ−プロピルトリメチルアンモニウム塩化物、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム臭化物、2,3−エポキシ−プロピルトリメチルアンモニウム臭化物;グリシジルトリメチルアンモニウム塩化物、グリシジルトリエチルアンモニウム塩化物、グリシジルトリプロピルアンモニウム塩化物、グリシジルエチルジメチルアンモニウム塩化物、グリシジルジエチルメチルアンモニウム塩化物、ならびに、それらに対応する臭化物およびヨウ化物;3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩化物、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリエチルアンモニウム塩化物、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリプロピルアンモニウム塩化物、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルエチルジメチルアンモニウム塩化物、ならびに、それらに対応する臭化物およびヨウ化物;および、イミダゾリン環を含む化合物のハロゲン化物からなる群より選択される、請求項18に記載のスキンケア組成物。
【請求項20】
前記Mwは、10,000の下限を有する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項21】
前記Mwは、50,000の下限を有する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項22】
前記Mwは、100,000の下限を有する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項23】
前記Mwは、400,000の下限を有する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項24】
前記Mwは、5,000,000の上限を有する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項25】
前記Mwは、2,000,000の上限を有する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項26】
前記Mwは、1,000,000の上限を有する、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項27】
着色剤、防腐剤、抗酸化剤、活性増強剤、乳化剤、機能性ポリマー、増粘剤、アルコール、脂肪もしくは脂肪族化合物、抗菌性化合物、シリコーン材料、炭化水素ポリマー、油、懸濁化剤、安定化殺生剤、pH調節剤、フレーバー、芳香剤、塩、および、それらの混合物からなる群より選択される構成要素をさらに含む、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項28】
前記機能性ポリマーは、アニオン性、疎水性修飾した、両性アクリル酸コポリマー、ビニルピロリドンホモポリマーおよびコポリマー、カチオン性ビニルピロリドンコポリマー、非イオン性、カチオン性、アニオン性および両性セルロース系ポリマー、アクリルアミドホモポリマー、カチオン性、アニオン性、両性および疎水性修飾したアクリルアミドコポリマー、ポリエチレングリコールポリマーおよびコポリマー、疎水性修飾したポリエーテル、疎水性修飾したポリエーテルアセタール、疎水性修飾したポリエーテルウレタン、会合性ポリマー、疎水性修飾したセルロース系ポリマー、酸化ポリエチレン−酸化プロピレンコポリマー、および、非イオン性、アニオン性、疎水性修飾した、両性およびカチオン性多糖類、キトサン、ならびに、それらの混合物からなる群より選択される、請求項27に記載のスキンケア組成物。
【請求項29】
前記非イオン性、カチオン性、アニオン性および両性セルロース系ポリマーは、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、疎水性修飾したカルボキシメチルセルロース、カチオン性ヒドロキシエチルセルロース、カチオン性の疎水性修飾したヒドロキシエチルセルロース、疎水化修飾したヒドロキシエチルセルロース、疎水性修飾したヒドロキシプロピルセルロース、カチオン性の疎水性修飾したヒドロキシプロピルセルロース、カチオン性カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、および、カチオン性ヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選択される、請求項28に記載のスキンケア組成物。
【請求項30】
前記非イオン性、アニオン性、疎水化修飾した、両性およびカチオン性多糖類は、カルボキシメチルグアール、アルギン酸塩、ヒドロキシプロピルグアール、疎水性修飾したグアール、カルボキシメチルグアールヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩化物、グアールヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩化物、および、ヒドロキシプロピルグアールヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩化物からなる群より選択される、請求項28に記載のスキンケア組成物。
【請求項31】
前記増粘剤は、NaCl、NHCl、KCl、NaSO、脂肪族アルコール、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪族アルコールポリエチレングリコールエーテル、ソルビトールポリエチレングリコールエーテル、コカミドプロピルベタイン、クレイ、シリカ、セルロース系ポリマー、キサンタン、および、それらの混合物からなる群より選択される、請求項27に記載のスキンケア組成物。
【請求項32】
前記シリコーン材料は、シクロシロキサン、直鎖状シロキサン、シロキサン構造中にポリオール、アミノまたはその他の官能基を有するシロキサン構造、および、それらの混合物からなる群より選択される、請求項27に記載のスキンケア組成物。
【請求項33】
前記その他の官能基は、場合により、C〜C27アルキル基、置換または非置換のアミン基、チオール基、アルコキシル化した基、ヒドロキシル基、アシルオキシアルキル基を含むポリエチレンオキシ基および/またはポリプロピレンオキシ基からなる群より選択される、請求項32に記載のスキンケア組成物。
【請求項34】
前記シリコーン材料は、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、および、それらの混合物からなる群より選択される、請求項27に記載のスキンケア組成物。
【請求項35】
前記ポリアルキルシロキサンは、ポリジメチルシロキサン、鎖の末端がヒドロキシル化されたポリジメチルシロキサン、および、それらの混合物からなる群より選択される、請求項34に記載のスキンケア組成物。
【請求項36】
前記界面活性剤は、アニオン性、カチオン性、両性、両性イオン性、非イオン性からなる群より選択される不溶性または可溶性界面活性剤、および、それらの混合物である、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項37】
前記界面活性剤は、アルキルおよびアルキルエーテル硫酸塩、スルホン酸塩、スルホコハク酸塩、サルコシンの塩、カルボン酸塩、イセチオン酸塩、および、それらの混合物からなる群より選択されるアニオン性界面活性剤である、請求項36に記載のスキンケア組成物。
【請求項38】
前記界面活性剤は、本発明の水性組成物に溶解させると正電荷を有するアミノまたは第四アンモニウムの親水性成分からなる群より選択されるカチオン性界面活性剤である、請求項36に記載のスキンケア組成物。
【請求項39】
前記界面活性剤は、脂肪族第二および第三アミンの誘導体からなる群より選択される両性界面活性剤であり、ここで、脂肪族ラジカルは直鎖または分岐鎖であり、脂肪族置換基のうち1個は、約8〜約18個の炭素原子を含み、そのうち1個は、アニオン性の水を可溶化する基(カルボキシ、スルホン酸、硫酸、リン酸、ホスホン酸またはそれらの混合物)を含む、請求項36に記載のスキンケア組成物。
【請求項40】
前記界面活性剤は、脂肪族第四アンモニウムの誘導体、ホスホニウムおよびスルホニウム化合物からなる群より選択される両性イオン性界面活性剤であり、ここで、脂肪族ラジカルは、直鎖または分岐鎖であり、脂肪族置換基のうち1個は、約8〜約18個の炭素原子を含み、そのうち1個は、アニオン性の水を可溶化する基として、カルボキシ、スルホン酸、硫酸、リン酸、ホスホン酸またはそれらの混合物を含む、請求項36に記載のスキンケア組成物。
【請求項41】
前記界面活性剤は、疎水性成分、および、非イオン性の親水性成分を含む化合物からなる群より選択される非イオン界面活性剤であり、ここで、該疎水性成分は、アルキル、アルキル芳香族、ジアルキルシロキサン、ポリオキシアルキレン、フルオロで置換されたアルキル、および、それらの混合物からなる群より選択され、該親水性成分は、ポリオキシアルキレン、ホスフィン酸化物、スルホキシド、アミン酸化物、アミド、および、それらの混合物からなる群より選択される、請求項36に記載のスキンケア組成物。
【請求項42】
前記スキンケア組成物は、ボディ洗剤、シャワーゲル、液体石鹸、固形石鹸、スキンローション、皮膚用クリーム、シャワー後のためのローション、クレンジング後のためのローション、髭剃り用品、アフターシェーブ製品、脱臭製品、制汗製品、皮膚クレンジング用拭き取り繊維、皮膚を冷やす拭き取り繊維、皮膚コンディショニング用の拭き取り繊維、皮膚に薬物送達するための製品、昆虫忌避剤製品、および、日焼けケア製品からなる群より選択される、請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項43】
前記コンディショニング剤は、シリコーン材料、炭化水素油、パンテノールおよびそれらの誘導体、パントテン酸およびそれらの誘導体、ならびに、それらの混合物からなる群より選択される、請求項4に記載のスキンケア組成物。
【請求項44】
前記スキンケア組成物は、水中油型または油中水型の、乳濁液、または、溶液、または、分散液、または、懸濁液である、請求項42に記載のスキンケア組成物。

【公表番号】特表2008−514604(P2008−514604A)
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−533519(P2007−533519)
【出願日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【国際出願番号】PCT/US2005/032209
【国際公開番号】WO2006/036510
【国際公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願人】(591020249)ハーキュリーズ・インコーポレーテッド (75)
【氏名又は名称原語表記】HERCULES INCORPORATED
【Fターム(参考)】