説明

スクリューキャッパ

【課題】容器4のフランジ4bに回転止め用の爪24を噛み込ませて安定した容器4の受け渡しを可能にするとともに、構造を簡素化する。
【解決手段】回転体18に設けられたキャッピングヘッド26と、容器4を吊り下げた状態で搬送するセンターガイド20と、このセンターガイド20に設けられた回転止め用の爪24とを備え、供給ホイール6から供給された容器4に、キャッピングヘッド26から荷重をかけて前記爪24をフランジ4bに噛み込ませてキャピングを行う。供給ホイール6によって容器4を移送する際にその底面を支持するプレート8の下流側に、渡り板34を設け、スプリング40によって上方へ付勢して、上昇時に前記プレート8と同じ高さになるように構成し、容器4がこの渡り板34上を移送されている間にキャッピングヘッド26によって容器4に荷重をかけて回転止め用の爪24をフランジ4bに噛み込ませる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスクリューキャッパに係り、特に、容器を支持して搬送する容器支持手段に回転止め用の爪を設け、この爪を容器の首部に形成されているフランジの下面に噛み込ませることにより、キャッピング時に容器が共回りすることを防止するアンチローテーション方式のスクリューキャッパに関するものである。
【背景技術】
【0002】
スクリューキャッパは、回転体の外周部に円周方向等間隔で設けた複数のキャッピングヘッドと、各キャッピングヘッドの下方に供給される容器を支持し、キャッピングヘッドと一体的に回転して容器を搬送する容器支持手段と、前記キャッピングヘッドを回転(自転)させる回転手段および昇降させる昇降手段とを備えており、供給スターホイールから供給された容器を容器支持手段が支持して搬送している間に、スクリューキャップを保持したキャッピングヘッドを下降および回転させて、容器の口部にスクリューキャップの巻き締めを行う。
【0003】
前記のようなスクリューキャッパによってキャップの巻き締めを行う際には、容器が共回りしないように保持する必要がある。ガラスびん等の容器の場合にはグリッパによって容器の胴部を把持することにより容器の回転を阻止することができるが、PETボトル等のような軟質の容器の場合には、胴部を把持すると容器が変形して内部の充填液がこぼれてしまうことがある。
【0004】
そこで、前記PETボトル等の容器の場合には、容器の首部に形成されているフランジの下面側を支持して搬送するグリッパやガイドに回転止め用の爪を取付け、容器に上方から荷重をかけることによりこの爪をフランジに噛み込ませて容器の回転を規制するようにしている(例えば、特許文献1ないし特許文献4参照)。
【0005】
前記各特許文献に記載されたスクリューキャッパは、いずれも、回転するプレートの外周に容器の首部を受け入れる凹部(ポケット)を形成し、このポケットの周囲に、容器の首部に形成されたフランジの下面に噛み込む回転止め用の爪を設けているが、この爪をフランジに噛み込ませるための構成が異なっている。
【0006】
前記特許文献1および特許文献2に記載された発明に係るスクリューキャッパでは、容器を、その底面を支持していた固定プレートから滑り落として吊り下げた状態にし、キャッピングヘッドを下降させて容器に荷重をかけることにより、前記爪を容器のフランジの下面に噛み込ませるようにしている。
【0007】
また、特許文献3に記載されたスクリューキャッパは、各キャッピングヘッドに対応して設けたびん台を、スプリングで上方へ付勢して昇降可能にし、キャッピング時には、キャッピングヘッドにより荷重をかけて容器およびびん台をともに下降させて、前記爪を容器のフランジに噛み込ませるようにしている。
【0008】
さらに、特許文献4に記載されたスクリューキャッパは、容器を載せるびん台を昇降可能に構成し、キャッパ内に容器を供給する位置とキャッパから容器を排出する位置では、びん台を上昇させて、容器のフランジが爪に係合しないようにし、キャッピング時には、びん台を下降させて容器のフランジを爪に当接させ、その後、キャッピングヘッドを下降させて爪をフランジに噛み込ませるようにしている。
【特許文献1】特公昭62−18435号公報(第4−5頁、図1)
【特許文献2】特公平5−30712号公報(第2−4頁、図1)
【特許文献3】実用新案登録第3003750号公報(第6−9頁、図1)
【特許文献4】特開2002−337987号公報(第4−6頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前記特許文献1および特許文献2に記載された発明の構成では、容器を固定プレート上を滑らせながら下降させて、キャッパの容器支持部材に受け渡すので、受け渡しの際に容器が傾いたりして不安定になりやすく、液はねやキャッピング不良の原因となるおそれがあった。
【0010】
また、特許文献3に記載された発明の構成では、各キャッピングヘッドに対応してそれぞれびん台を設ける必要があり、構造が複雑でコスト高となる。しかも、びん台を上方に付勢するスプリングの強度設定を正確に行う必要がある。つまり、容器が供給されただけではびん台が下降せず、キャッピングヘッドが下降して荷重を付加したときには、容器を変形させずに下降させ、かつ、キャッピングヘッドの荷重に悪影響を及ぼさない強さにする必要がある。
【0011】
さらに、特許文献4に記載された発明の構成では、特許文献3の場合と同様に、各キャッピングヘッドに対応してびん台を設ける必要がある。また、びん台を下降させて容器を吊り下げた状態にした後、キャッピングヘッドを下降させているので、吊り下げた状態の時に、容器が振れたりして不安定になり、液はねやキャッピング不良の原因となるおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、回転体に複数設けられたキャッピングヘッドと、キャッピングヘッドを昇降させる昇降手段と、容器に形成されたフランジを支持して吊り下げるとともに、回転体と一体的に回転する容器支持手段と、この容器支持手段に設けられ、前記容器のフランジの下面に噛み込み可能な爪と、プレート上を滑らせて容器を移送し、前記容器支持手段に受け渡す供給ホイールと、前記キャッピングヘッドにスクリューキャップを供給するキャップ供給手段とを備え、前記キャッピングヘッドを下降させ、容器に荷重をかけて前記爪をフランジに噛み込ませた状態でキャッピングヘッドを回転させ、吊り下げられている容器にスクリューキャップを巻き締めするスクリューキャッパにおいて、前記プレートの下流側に、スプリングによって上方へ付勢され、かつ、上昇時に、前記プレートと同一高さに位置する渡り板を配置し、容器が前記渡り板上を移送されている間に、スクリューキャップを保持したキャッピングヘッドを下降させて容器に荷重をかけることにより、渡り板を下降させて容器のフランジの下面に前記爪を噛み込ませることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明のスクリューキャッパは、渡り板上で容器に荷重をかけてそのフランジに爪を噛み込ませた後、容器が渡り板から外れて吊り下げられた状態になるので、容器が傾いて不安定な姿勢になることがなく、しかも、個々のびん台に昇降手段を設ける必要がなく、構造が簡単である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
供給ホイールによって容器を移送する際にその底面を支持するプレートの下流側に、渡り板を設け、この渡り板をスプリングによって上方へ付勢して、上昇時に前記プレートと同じ高さになるように構成し、容器がこの渡り板上を移送されている間にキャッピングヘッドによって容器に荷重をかけて回転止め用の爪をフランジに噛み込ませるという構成により、構造を簡素化するとともに、安定した姿勢で搬送をしてキャッピングを行うという目的を達成する。
【実施例1】
【0015】
以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。図1は本発明の一実施例に係るスクリューキャッパを備えた飲料等の製造ラインの一部を簡略化して示す平面図であり、供給コンベヤ2によって図の右側から搬送されてきた容器4(後に説明する図3参照)は、その胴部が供給スターホイール6の外周に形成されている凹部(図示を省略)内に保持されるとともに、下方に配置された固定の供給側プレート8上に載り、供給スターホイール6の回転に伴って回転移動されてスクリューキャッパ10内に供給される。供給された容器4は、スクリューキャッパ10内でキャッピングが行われた後、排出スターホイール12の凹部(図示を省略)内に保持されるとともに、この排出スターホイール12の下方に配置された固定の排出側プレート14上に載り、排出スターホイール12の回転に伴って回転搬送されて排出コンベヤ16上に排出される。
【0016】
前記スクリューキャッパ10は、図2および図3に示すように、回転体18の下部に取り付けられた円板状のセンターガイド20を備えている。このセンターガイド20には、外周面に円周方向等間隔で、容器4の首部4aを受け入れるポケット20aが形成されており、このポケット20aに容器4の首部4aを受け入れて、容器4の首部4a外周に形成されたフランジ4bの下面側を支持して吊り下げた状態で搬送することができる。
【0017】
前記センターガイド20の外周側には、円弧状のネックガイド22がセンターガイド20とほぼ同じ高さに配置されており、前記容器4は、そのフランジ4bの内周側が前記センターガイド20に、そして外周側がネックガイド22に支持されて(図3参照)、センターガイド20の回転に伴って回転搬送される。なお、円弧状のネックガイド22は、供給スターホイール6からセンターガイド20への容器受け渡し位置Mと、センターガイド20から排出スターホイール12への容器受け渡し位置Nとの間に渡って配置されている。
【0018】
センターガイド20に形成されたポケット20aの周囲には、容器4のフランジ4aの下面に噛み込み可能な回転止め用の爪24が取り付けられている。この実施例では、回転止め用の爪24がポケット20aの両端部と中央部の3個所に設けられている。前記容器4を上方から押圧することにより、これら3個所の回転止め用の爪24を容器4のフランジ4bの下面に噛み込ませて、キャッピング時の容器4の回転を規制することができる。なお、爪24の数が3個に限らないことはいうまでもない。
【0019】
スクリューキャッパ10の回転体18の上部には、センターガイド20に設けられている各ポケット20aの位置に対応させて、キャッピングヘッド26(後に説明する図6参照)が取り付けられている。これら各キャッピングヘッド26は、昇降機構により昇降され、回転機構によって回転される。この実施例では、キャッピングヘッド26がカムによって昇降されるようになっており、キャッピングを行う際には、図8に示すカム曲線21(この図は昇降カム曲線の下降部を示す)に応じて下降する。このカム曲線21の下降部は、図の左側から、キャッピングヘッド26を急激に下降させてスクリューキャップ28を容器4に接近させる第1下降区間21aと、さらに下降して、キャッピングヘッド26が保持しているスクリューキャップ28を容器4の口部に接触させた後容器4に荷重をかける、緩やかな傾斜の第2下降区間21bと、ほぼ水平な巻き締め区間21cとを有している。
【0020】
各キャッピングヘッド26はチャック32を備えており、このチャック32によりスクリューキャップ28を保持して、容器4の口部4c外周に形成されたねじに締め付けるようになっている。各チャック32は、キャッピングヘッド26に昇降可能に支持されたロッド30の下端に取り付けられており、これらチャック32を図示しないスプリングによって下方へ付勢しておくことにより、キャッピングヘッド26に対してチャック32を相対的に上昇させることができるようになっている。
【0021】
供給側プレート8の下流側に、前記供給スターホイール6の凹部に保持され、供給側プレート8上を滑って搬送される容器4が、スクリューキャッパ10のセンターガイド20のポケット20aに引き渡されつつ乗り移る渡り板34が配置されている。この渡り板34は、図4(a)および図5に示すように、供給コンベヤ2のフレーム2aに固定された水平な支持プレート36に対し昇降可能に支持されている。渡り板34は、下面に固定されて、前記支持プレート36を貫通する複数のピン38を備えており、これらピン38の周囲に配置されたスプリング40によって常時上方に付勢されている。図5に示すように、ピン38の支持プレート36の下面側に突出している部分38aにストッパ42が固定されており、渡り板34の上昇限を規制している。渡り板34を上方へ付勢するスプリング40は、容器4が載せられた状態では下降せず、前記キャッピングヘッド26のチャック32による荷重が付加された際に圧縮される強さに設定されている。なお、前記チャック32を下方へ付勢するスプリング(図示せず)は、渡り板34を付勢するスプリング40よりも強いばね力を有しており、キャッピングヘッド26から容器4に荷重が加えられたときには、渡り板34がスプリング40を縮めて下降した後に圧縮される。
【0022】
この渡り板34がスプリング40に付勢されて最も上昇した位置が、前記供給側プレート8の高さに一致しており、容器4が供給スターホイール6からスクリューキャッパ10のセンターガイド20に受け渡される際に、スムーズに乗り移れるようになっている。また、渡り板34が上昇している時には、この渡り板34上に載った容器4のフランジ4aが、センターガイド20に設けられている回転止め用の爪24よりも上方に位置して、接触しないようになっている。
【0023】
この実施例では、渡り板34は第1渡り板34Aおよび第2渡り板34Bの2枚の渡り板に分割されており、これら分割された各渡り板34A、34Bの、容器4が移動する経路における幅が前記キャッピングヘッド26のピッチ(隣接する2つのキャッピングヘッド26間の距離)よりも小さくなっている。従って、分割された2枚の渡り板34A、34Bには、それぞれ1本の容器4が載るようになっている。なお、渡り板34の数は2枚に限るものではなく、1枚でもよく、また3枚以上でもよい。
【0024】
前記スクリューキャッパ10から排出スターホイール12を介して排出される際に、容器4の底面が支持される排出側プレート14は、前記供給側プレート8および上昇位置の渡り板34(34A、34B)と同一の高さになっており、その上流端14a、つまり、スクリューキャッパ10のセンターガイド20から排出スターホイール12に受け渡される位置Nのわずかに手前に、先端が下方に向けて傾斜した上昇区間が設けられており、センターガイド20の回転止め用の爪24がフランジ4bに噛み込んだ状態で搬送されてきた容器4を上昇させて、噛み込みを外すようになっている。
【0025】
以上の構成に係るスクリューキャッパ10の作動について説明する。供給コンベヤ2によって搬送されてきた容器4は、供給スターホイール6の各凹部に胴部を保持されるとともに、供給コンベヤ2上から供給側プレート8上に乗り移る。供給スターホイール6の回転に伴って、容器4は供給側プレート8上を滑って回転移送される。
【0026】
容器4が、供給スターホイール6からスクリューキャッパ10への容器受け渡し位置Mに到達すると、供給スターホイール6の凹部内に保持されていた容器4は、その首部4bが、スクリューキャッパ10のセンターガイド20に設けられたポケット20a内に収容されるとともに、底部が供給側プレート8上から第1渡り板34A上に乗り移る。容器4が乗り移っても第1渡り板34Aは沈まないので、容器4は、供給側プレート8から第1渡り板34A上にスムーズに乗り移ることができる。第1渡り板34A上に乗った容器4のフランジ4bは、センターガイド20の回転止め用の爪24よりも上方に位置している。
【0027】
容器4は、その首部4aがセンターガイド20のポケット20aに保持されるとともに、外周側がネックガイド22に案内されて、第1渡り板34A上を滑りながら回転搬送される。この第1渡り板34A上を移動している間に、図示しないキャップ供給手段から受け取ったスクリューキャップ28を保持しているキャッピングヘッド26が、前記カム曲線21に応じて下降する。図6Aは、昇降カム曲線21の第1下降区間21aにより下降している状態を示す(図7および図8のA位置参照)。
【0028】
キャッピングヘッド26は、カム曲線21の第2下降区間21bに入ってさらに下降し、スクリューキャップ28を容器4の口部4cにかぶせて(図6、図7および図8のB位置参照)、容器4に対し荷重をかける。キャッピングヘッド26が容器4にかけた荷重が大きくなると、まず、スプリング40を縮めて渡り板34A、34Bが下降する(図6、図7および図8のC位置参照)。容器4と渡り板34A、34Bが下降するのに伴い、容器4のフランジ4bの下面にセンターガイド20の回転止め用の爪24が噛み込む。さらにキャッピングヘッド26から加えられる荷重が大きくなると、キャッピングヘッド26に昇降可能に支持されているチャック32が、キャッピングヘッド26に対して相対的に上昇する(図6、図7および図8のD位置参照)。
【0029】
容器4は、キャッピングヘッド26と第2渡り板34Bとに挟まれて安定した姿勢を維持したまま第2渡り板34B上を移動する。容器4が第2渡り板34Bを通過すると、センターガイド20とネックガイド22によって吊り下げられた状態になるが、容器4に対しては、キャッピングヘッド26からの荷重がかかっており、しかも、フランジ4bに回転止め用の爪24が噛み込んだ状態であるため、第2渡り板34Bから外れても安定した姿勢で搬送される(図6、図7および図8のE位置参照)。
【0030】
その後、回転体18のセンターガイド20とネックガイド22とによって容器4を吊り下げた状態で搬送しつつ、キャッピングヘッド26が回転することによりキャッピングを行う(図6、図7および図8のF位置参照)。このようにしてキャッピングを行う際には、容器4のフランジ4bに回転止め用の爪24が噛み込んでいるので、容器4がスクリューキャップ28とともに回転してしまうことがない。なお、この実施例では、容器4が第2渡り板34Bを通過した時点では、キャッピングヘッド26がカム曲線21の第2下降区間21bを移動しており、第2渡り板34Bを通過した後にもさらに下降を続けるようになっているが、容器4が第2渡り板34B上にある間に第2下降区間21bが終了するようにしてもよい。いずれにしても、渡り板34が終了する前、つまり容器4が渡り板34上にある間に、キャッピングヘッド26からの荷重によって容器4および渡り板34を押し下げて、容器4のフランジ4bに、センターガイド20に設けられている回転止め用の爪24が噛み込み、キャッピングを行う際に容器4の回転を規制できる状態になっていればよい。
【0031】
また、この実施例では、渡り板34を第1渡り板34Aと第2渡り板34Bに分割し、その容器搬送方向の幅をキャッピングヘッド26のピッチよりも小さくしているので、次の容器4が第1渡り板34Aに乗り移る際に、前の容器4は第2渡り板34B上に移動しているので、この第2渡り板34Bが沈んだ状態になっていても、供給側プレート8から第1渡り板34A上にスムーズに乗り移ることができる。
【0032】
以上のようにこの実施例では、容器4が渡り板34上に乗っている間に、そのフランジ4bに回転止め用の爪24を噛み込ませているので、容器4を吊り下げた状態にする際に傾いたりすることがなく、安定した姿勢で搬送することができる。しかも、個々のびん台にスプリングや昇降機構を設ける必要がなく、簡単な構造で低コストである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】スクリューキャッパを備えた飲料製造ラインの要部を簡略化して示す平面図である。(実施例1)
【図2】前記スクリューキャッパの構成を示す平面図である。
【図3】スクリューキャッパの要部の縦断面図である。
【図4】図(a)は図1のIVA方向矢視図、図(b)は図1のIVB方向矢視図である。
【図5】図4(a)の要部の拡大図である。
【図6】容器のフランジに回転止め用の爪を噛み込ませる過程を順次示す作動説明図である。
【図7】図6のA〜Fに対応する容器およびキャッピングヘッドの位置を説明する図である。
【図8】キャッピングヘッドを下降させるカム曲線を示す図であり、図6のA〜Fに対応する容器およびキャッピングヘッドの位置を示す。
【符号の説明】
【0034】
4 容器
4b フランジ
6 供給ホイール(供給スターホイール)
8 プレート(供給側プレート)
10 スクリューキャッパ
18 回転体
20 容器支持手段(センターガイド)
21 昇降手段(昇降カム)
24 爪(回転止め用の爪)
28 スクリューキャップ
34(34A) 渡り板(第1渡り板)
34(34B) 渡り板(第2渡り板)
40 スプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転体に複数設けられたキャッピングヘッドと、キャッピングヘッドを昇降させる昇降手段と、容器に形成されたフランジを支持して吊り下げるとともに、回転体と一体的に回転する容器支持手段と、この容器支持手段に設けられ、前記容器のフランジの下面に噛み込み可能な爪と、プレート上を滑らせて容器を移送し、前記容器支持手段に受け渡す供給ホイールと、前記キャッピングヘッドにスクリューキャップを供給するキャップ供給手段とを備え、
前記キャッピングヘッドを下降させ、容器に荷重をかけて前記爪をフランジに噛み込ませた状態でキャッピングヘッドを回転させ、吊り下げられている容器にスクリューキャップを巻き締めするスクリューキャッパにおいて、
前記プレートの下流側に、スプリングによって上方へ付勢され、かつ、上昇時に、前記プレートと同一高さに位置する渡り板を配置し、容器が前記渡り板上を移送されている間に、スクリューキャップを保持したキャッピングヘッドを下降させて容器に荷重をかけることにより、渡り板を下降させて容器のフランジの下面に前記爪を噛み込ませることを特徴とするスクリューキャッパ。
【請求項2】
前記スプリングを、渡り板に容器を載せたときには圧縮されず、キャッピングヘッドによる荷重がかけられたときに圧縮される強さに設定したことを特徴とする請求項1に記載のスクリューキャッパ。
【請求項3】
前記渡り板の容器搬送方向の幅を、キャッピングヘッドのピッチよりも小さくしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスクリューキャッパ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−123964(P2006−123964A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−313951(P2004−313951)
【出願日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願人】(393028357)シブヤマシナリー株式会社 (77)
【Fターム(参考)】