説明

スポンジおよび洗剤からなるキット

本発明は、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂からなるスポンジおよび硬質表面用水性洗剤を含んでなるキットに関する。洗剤は、1種以上の一価または多価C1〜6アルコールに加えて、アニオン性および/または非イオン性界面活性剤を含む。キットは、硬質表面洗浄方法において使用でき、脂肪性汚れ付着物に対して特に有効である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂製スポンジ、並びにアニオン性および/または非イオン性界面活性剤および1種以上の一価または多価C1〜6−アルコールを含んでなる硬質表面用水性洗剤からなるキットに関する。このキットは、硬質表面を洗浄するために使用できる。対応する洗浄方法では、該組成物を、洗浄スポンジに置くかまたは洗浄する硬質表面に直接置き、スポンジで硬質表面にこすりつけ、最後に該組成物を、乾燥するかまたは水で濯ぎ落とす。必要に応じて、硬質表面を乾いた布で磨いてもよい。
【背景技術】
【0002】
硬質表面を洗浄するには、界面活性剤含有洗剤、例えば汚れ除去洗剤が有用であることが知られている。これらの組成物を、洗浄する部分に塗布し、ブラシ、布、スポンジおよび他の適当な道具を用いて広げることができ、必要に応じて、洗浄結果を改善するために更なる機械的処理を行うこともできる。
【0003】
近年、水で単に濡らしただけで硬質表面の洗浄に使用できる特殊な洗浄スポンジが使用されてきている。これらは、本質的に、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂製スポンジである。例えばBASFによってBasotect(登録商標)の商品名で市販されているこの材料の硬質表面を洗浄するための使用は、一度ならず既に記載されている。例えば、DE 100 27 770 A1(BASF)およびEP 0 176 72 B1(BASF)は、メラミン/ホルムアルデヒド縮合生成物からなる弾性連続気泡フォーム、その製造方法およびその使用を記載している。該フォームは主として、建造物での断熱および防音への使用を目的とされているが、僅かな研磨作用を有する洗浄スポンジとしても適当であることも記載されている。しかしながら、上記使用の更なる詳細は与えられていない。
【0004】
DE 201 09 652 U1(K.Matsumoto)は、セル構造が圧縮されており、その結果、フォームの耐久性が向上し、洗浄スポンジとしてより良好に使用できる、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂フォーム製洗浄スポンジを記載している。しかしながら、洗浄における実際の使用についての詳細は与えられていない。
【0005】
US 6,503,615 B1(Inoac Corp.)も、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂製洗浄スポンジを記載している。これは、製造中には乳化剤として使用され、洗浄のために使用される時には洗浄力向上のためスポンジ内に残留する、アニオン性界面活性剤を更に含む。一方、洗浄スポンジに特に適合した追加洗剤を伴った使用は、記載されていない。
【0006】
このようなスポンジで硬質表面を洗浄するとき、油脂をほとんど含まない乾いた汚れの場合、例えば、プラスチック表面からフェルトペンインクを除去する場合、または壁紙からボールペンインクを除去する場合に、良好な結果を実現することができる。一方、新しい油脂汚れまたは頑強な焼きついた油脂汚れを除去するには、気泡同士がくっつき、研磨作用がもはや不能となるので、この材料は非常に限られた場合にしか適当ではない。水の力を借りた場合でさえ、洗浄は著しくは改善されない。
【0007】
油脂をほとんど含まない乾いた汚れの場合の、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂Basotect(登録商標)の良好な洗浄効果は、材料の特定連続気泡構造に起因する。該構造は、著しい研磨性を有し、摩耗によって更新される。一方、油脂性汚れの場合は気泡同士がくっつき、これは、研磨作用がもはや不能となることを意味する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、このようなスポンジクリーナーの有用性を、油脂性汚れを含む場合まで拡げることが望まれてきた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
意外なことに、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂製スポンジと一緒に、アニオン性および/または非イオン性界面活性剤並びに1種以上の一価または多価C1〜6−アルコールを含む洗剤を使用する場合、焼きついた油脂性汚れでさえ容易かつ完全に除去できるのに対し、該スポンジを単に水と共に使用するか、または該洗剤を異なったタイプのスポンジを用いて使用する場合、該油脂性汚れを、可能であったとしても少ししか除去できないことが見出された。
【0010】
従って、本発明は、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂製スポンジ、並びにアニオン性および/または非イオン性界面活性剤および1種以上の一価または多価C1〜6−アルコールを含んでなる硬質表面用水性洗剤からなるキットを提供する。
【0011】
このキットは、硬質表面の洗浄のために供給され、従って、硬質表面洗浄方法において使用され得る。故に、本発明は、第二に、硬質表面を洗浄するための、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂製スポンジ、並びにアニオン性および/または非イオン性界面活性剤および1種以上の一価または多価C1〜6−アルコールを含んでなる硬質表面用水性洗剤からなるキットの使用を提供する。第三の主題は、このようなキットを用いた、特に油脂性汚れを除去するための、硬質表面洗浄方法である。この方法では、まず、キットの液状水性洗剤を洗浄する硬質表面に塗布し、次いで、キットのスポンジを使用して該組成物を広げ、必要に応じてこすり、任意に、該組成物および除去された汚れを水で濯ぎ落としてもよい。本発明のスポンジは、洗剤により含浸されているかまたは洗剤と共に供給されてもよく、これも本発明の更なる主題である。最後に、本発明は、このようなキットを用いた、特に油脂性汚れを除去するための、硬質表面の洗浄方法を更に提供する。この方法では、まず、キットの液状水性洗剤をキットのスポンジに塗布し、次いで、ほぼ飽和状態のスポンジを洗浄する硬質表面に接触させ、硬質表面を穏やかにこすって洗浄し、最後に任意に、該組成物および除去された汚れを水で濯ぎ落としてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
スポンジ
使用されるスポンジ材料は、メラミン/ホルムアルデヒド樹脂フォームである。メラミン/ホルムアルデヒド樹脂は、メラミンと、適当な場合には更なる熱硬化性樹脂形成物と、ホルムアルデヒドとの、そして適当な場合には更なるアルデヒドとの縮合生成物である。本発明で使用してよい熱硬化性樹脂形成物は、例えば、アルキル置換メラミン、尿素、ウレタン、カルボキサミド、ジシアンジアミド、グアニジン、スルフリルアミド、スルホンアミド、脂肪族アミン、フェノール、およびこれらの誘導体であり、適当なアルデヒドは、例えば、アセトアルデヒド、トリメチロールアセトアルデヒド、アクロレイン、ベンズアルデヒド、フルフラール、グリオキサール、グルタルアルデヒド、フタルアルデヒド、およびテレフタルアルデヒドである。モノマーから得られた初期縮合物を、液体発泡剤を用いて発泡し、次いで硬化する。これにより、フォーム構造を有する連続気泡材料が得られ、その平均気泡サイズ(より正確には、フォームラメラのリッジ間の平均距離)は、約10μm〜400μmである。このフォームは、例えばBASFからBasotect(登録商標)の商品名で入手可能であり、主に、建築部門で断熱材および防音材として使用されている。本発明の目的のために、発泡メラミン/ホルムアルデヒド樹脂を、僅かな研磨作用を有する硬質表面用洗浄スポンジとして使用する。
【0013】
洗剤
本発明のキットの第二の要素は、硬質表面用洗剤である。これは、アニオン性および/または非イオン性界面活性剤、並びに1種以上の一価または多価C1〜6−アルコールを含む。加えて、好ましくは、硫酸オクチルが存在する。
脂肪酸および更なる洗剤の通常成分も存在してよい。
【0014】
本発明の目的のためには、脂肪酸および脂肪アルコール並びにこれらの誘導体は、特に記載がない限り、好ましくは6〜22個の炭素原子を有する、分枝または非分枝のカルボン酸およびアルコール並びにこれらの誘導体の典型例である。それらが植物ベースであり、再生可能原料に基づいているため、生態学的理由により、前者が好ましいが、これにより本発明の教示は限定されない。従って、特に、例えばROELENのオキソ合成によって得られるオキソアルコールおよびその誘導体も使用できる。
【0015】
以下において、アルカリ土類金属が一価のアニオンの対イオンとして明記されている場合は常に、該アルカリ土類金属は、電荷の中和に十分な、アニオンの半分の量でしか当然存在しないことを意味する。
【0016】
化粧品の成分としても供給される物質は、以下の記載では、時として、International Nomenclature Cosmetic Ingredient(INCI)命名法に従って記載される。化合物は、英語によるINCI名をもち、植物要素は、ラテン語でLinneに従ってもっぱら記載される。いわゆる慣用名、例えば、「水」、「ハチミツ」または「海塩」は、同様にラテン語で記載される。INCI名は、米国、DC20036, ワシントン、Suite 300, 17th Street NW, 1101 在The Cosmetic, Toiletry and Fragrance Association(CTFA)により出版されている"International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook, 第7版、1997年"で見つけることができる。これは、9000を超えるINCI名を含み、31を超える国の該当する販売業者を包含する37000を超える商品名および専門名と相互参照できる。International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbookは、成分に、1つ以上の化学的分類(例えば"Polymeric Ethers")、および1つ以上の機能(例えば"Surfactants−Cleansing Agents")を与え、続いて詳細に説明している。以下において、必要に応じて、この本を参照する。
【0017】
CAS表示は、それに続く数列がChemical Abstracts Service表記法であることを意味する。
特に記載がない限り、重量パーセント(重量%)で記載されている量は、界面活性剤組合せ全体または組成物全体に関する。
【0018】
界面活性剤
非イオン性界面活性剤
記載すべき非イオン性界面活性剤は、主として、C〜C18−アルコールポリグリコールエーテル、即ち、2〜15個のエチレンオキシド(EO)および/またはプロピレンオキシド(PO)単位並びにアルキル基に8〜18個の炭素原子を有するエトキシル化および/またはプロポキシル化アルコール、2〜15EO含有C〜C18−カルボン酸ポリグリコールエステル、例えば、獣脂脂肪酸+6EOエステル、2〜8個のEOおよび脂肪酸基に12〜18個の炭素原子を有するエトキシル化脂肪酸アミド、10〜20個の炭素原子を有する長鎖アミンオキシド、並びに1〜3個のグリコシド単位およびアルキル基に8〜14個の炭素原子を有する長鎖アルキルポリグリコシドである。このような界面活性剤の例は、5EO含有オレイル−セチルアルコール、10EO含有ノニルフェノール、ラウリン酸ジエタノールアミド、ココアルキルジメチルアミンオキシド、および平均1.4個のグルコース単位を有するココアルキルポリグルコシドである。特に2〜10個のEOを有する、脂肪アルコールポリグリコールエーテル、とりわけ7EO含有C12−脂肪アルコールエトキシレートが特に好ましい。しかしながら、加えて、短鎖アルコールポリグリコールエーテル、即ちC〜C炭素鎖および好ましくは10EO未満を有するもの、例えば5EO含有C−アルコールポリグリコールエーテルを使用することもできる。更に適当な非イオン性界面活性剤はC〜C18−アミンオキシドであり、なかでもC12〜C14鎖を有するもの、例えばラウリルジメチルアミンオキシドが好ましく、例えばGenaminox LA(Clariant)またはStandamox PL(Cognis)の商品名で市販されている。
【0019】
〜C18−アルキルアルコールポリプロピレングリコール/ポリエチレングリコールエーテルが、好ましい既知の非イオン性界面活性剤である。これらは、式(I):
RIO-(CH2CH(CH3)O)p(CH2CH2O)e-H (I)
[式中、RIは、8〜18個の炭素原子を有する直鎖または分枝の脂肪族アルキルおよび/またはアルケニル基であり、pは0または1〜3の数であり、eは1〜20の数である。]
によって記載することができる。
【0020】
式(I)のC〜C18−アルキルアルコールポリグリコールエーテルは、プロピレンオキシドおよび/またはエチレンオキシドのアルキルアルコール、好ましくは脂肪アルコールへの付加によって得ることができる。典型例は、RIが8〜18個の炭素原子を有するアルキル基であり、pが0〜2であり、eが2〜7である、式(I)のポリグリコールエーテルである。好ましい典型例は、例えば、C10〜C14−脂肪アルコール+1PO+6EOエーテル(p=1、e=6)、C12〜C18−脂肪アルコール+7EOエーテル(p=0、e=7)、およびこれらの混合物である。本発明のスポンジで供給される洗浄ペーストを調製する場合、高エトキシル化脂肪アルコールポリグリコールエーテル、例えばC16〜C18−脂肪アルコール+25EOエーテルを使用してもよい。
【0021】
末端キャップC〜C18−アルキルアルコールポリグリコールエーテル、即ち、式(I)中の遊離OH基がエーテル化されている化合物を使用することもできる。末端キャップC〜C18−アルキルアルコールポリグリコールエーテルは、従来の有機化学の適切な方法によって得ることができる。好ましくは、C〜C18−アルキルアルコールポリグリコールエーテルを、ハロゲン化アルキルで、とりわけ塩基の存在下で塩化ブチルまたは塩化ベンジルで処理する。典型例は、RIが工業用脂肪アルコールの基、好ましくはC12/14−ココアルキル基であり、pが0であり、eが5〜10である、ブチル基でキャップされている式(I)の混合エーテルである。
【0022】
好ましい非イオン性界面活性剤は、式(II):
RIIO[G]x (II)
[式中、RIIは8〜22個の炭素原子を有する直鎖または分枝の飽和または不飽和のアルキル基であり、[G]はグリコシド結合した糖基であり、xは1〜10の数である。]
に相当するアルキルポリグリコシド(APG)でもある。APGは、非イオン性界面活性剤であり、従来の有機化学の適当な方法によって得ることができる既知の物質である。一般式(II)中の添え字xは、オリゴマー度(DP度)、即ちモノグリコシドおよびオリゴグリコシドの分布を表し、1〜10の数である。与えられた化合物におけるxは常に整数でなければならず、主として1〜6の値をとり得るのに対して、あるアルキルグリコシドにおけるxは、分析的に決定された計算値であり、ほとんどの場合、整数ではない。平均オリゴマー度xが1.1〜3.0であるアルキルグリコシドを使用することが好ましい。応用の観点から、オリゴマー度が1.7未満、特に1.2〜1.6であるアルキルグリコシドが好ましい。使用されるグリコシド糖は、好ましくはキシロースであるが、グルコースが特に好ましい。
【0023】
式(II)におけるアルキルまたはアルケニル基RIIは、8〜18個、好ましくは8〜14個の炭素原子を有する一級アルコールから誘導され得る。典型例は、カプロンアルコール、カプリルアルコール、カプリンアルコール、ウンデシルアルコール、およびこれらの工業用混合物であり、例えば、工業用脂肪酸メチルエステルの水素化、またはROELENのオキソ合成由来アルデヒドの水素化によって調製される。
【0024】
しかしながら、好ましくは、アルキルまたはアルケニル基RIIは、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パルモレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコールまたはオレイルアルコールから誘導される。また、エライジルアルコール、ペトロセリニルアルコール、アラキジルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール、およびこれらの工業用混合物が記載される。
【0025】
存在し得る更なる非イオン性界面活性剤は、窒素含有界面活性剤、例えば脂肪酸ポリヒドロキサミド、例えばグルカミド、並びに10〜22個、好ましくは12〜18個の炭素原子を有するアルキル基を含む、アルキルアミン、ビシナルジオールおよび/またはカルボキサミドのエトキシレートである。ここで、これらの化合物のエトキシル化度は、一般に、1〜20、好ましくは3〜10である。8〜22個の炭素原子、好ましくは12〜16個の炭素原子を有するアルカン酸のエタノールアミド誘導体が好ましい。特に適当な化合物は、ラウリン酸、ミリスチン酸およびパルミチン酸のモノエタノールアミドを含む。
【0026】
アニオン性界面活性剤
適当なアニオン性界面活性剤は、好ましくは、特にアルキル基に約12個の炭素原子を有するC〜C18−アルキルベンゼンスルホネート、C〜C20−アルカンスルホネート、C〜C18−モノアルキルスルフェート、エーテル基に2〜6個のエチレンオキシド単位(EO)を有するC〜C18−アルキルポリグリコールエーテルスルフェート、スルホコハク酸モノ−およびジ−C〜C18−アルキルエステルである。また、C〜C18−α−オレフィンスルホネート、スルホン化C〜C18−脂肪酸、特にドデシルベンゼンスルホネート、C〜C22−カルボキサミドエーテルスルフェート、C〜C18−アルキルポリグリコールエーテルカルボキシレート、C〜C18−N−アシルタウリド、C〜C18−N−サルコシネート、C〜C18−アルキルイソチオネート、およびこれらの混合物も使用できる。
【0027】
アニオン性界面活性剤は、好ましくはナトリウム塩として使用されるが、他のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩、例えばマグネシウム塩として、アンモニウム塩、モノ−、ジ−、トリ−またはテトラアルキルアンモニウム塩として存在してよく、スルホン酸塩の場合は、その対応する酸、例えばドデシルベンゼンスルホン酸として存在してもよい。
【0028】
このような界面活性剤の例は、ココアルキル硫酸ナトリウム、約15個の炭素原子を有するsec−アルカンスルホン酸ナトリウム、およびジオクチルスルホコハク酸ナトリウムである。12〜14個の炭素原子を有する、脂肪アルキル硫酸ナトリウムおよび脂肪アルキルナトリウム+2EOエーテルスルフェートが特に好ましいことが知られている。しかしながら、アルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩がとりわけ好ましく、特に好ましいアニオン性界面活性剤は硫酸オクチルである。
【0029】
1〜6アルコール
加えて、本発明の洗剤は、1種以上の一価または多価C1〜6アルコールも含む。
本発明で使用できるアルコールの例は、INCIに従って命名されている下記化合物である:アルコール(エタノール)、n−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリコール、ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、ヘキシルアルコール、へキシレングリコール、イソペンチルジオール、イソプロピルアルコール(イソ−プロパノール)、メチルアルコール、メチルプロパンジオール、ネオペンチルグリコール、ペンチレングリコール、プロパンジオール、プロピルアルコール(n−プロパノール)、プロピレングリコール。好ましくは、本発明のアルコールは、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノール、エタンジオール、プロパンジオール、およびこれらの混合物からなる群から選ばれ、エタノールおよびイソプロパノールがとりわけ好ましく、エタノールが特に好ましい。
【0030】
グリコールエーテル(エーテルアルコール)も、本発明の洗剤中に存在してよい。適当なものは、分子内に10個までの炭素原子を有する適切に水溶性の化合物である。このようなエーテルアルコールの例は、エチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルグリコール)、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールヘキシルエーテルおよびプロピレングリコールモノエチルエーテルであり、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルの順に好ましい。
【0031】
本発明の洗剤は、1種以上の脂肪酸を0.1〜2重量%の量で含んでよい。本発明で使用できる脂肪酸は、とりわけ、C〜C18の炭素鎖を有するものである。
【0032】
先に記載したタイプの界面活性剤の他に、本発明の組成物は、カチオン性界面活性剤および/または両性界面活性剤も含んでよい。
【0033】
適当な両性界面活性剤は、例えば、式:
(RIII)(RIV)(RV)N+CH2COO-
[式中、RIIIは、任意にヘテロ原子またはヘテロ原子基によって中断されていてよい、8〜25個、好ましくは10〜21個の炭素原子を有するアルキル基であり、RIVおよびRVは、1〜3個の炭素原子を有する同じまたは異なったアルキル基である。]
に相当するベタインであり、とりわけ、C10〜C18−アルキルジメチルカルボキシメチルベタインおよびC11〜C17−アルキルアミドプロピルジメチルカルボキシメチルベタインである。本発明の組成物は、組成物に基づいて0〜10重量%の量で、両性界面活性剤を含む。
【0034】
適当なカチオン性界面活性剤は、とりわけ、式:
(RVI)(RVII)(RVIII)(RIX)N+X-
[式中、RVI〜RIXは、4つの同じまたは異なったアルキル基、特に2つの長鎖および2つの短鎖アルキル基であり、X-は、アニオン、特にハロゲン化物イオンである。]
に相当する四級アンモニウム化合物であり、例えば、ジデシルジメチルアンモニウムクリロド、アルキルベンジルジデシルアンモニウムクリロド、およびこれらの混合物である。本発明の組成物は、組成物に基づいて0〜10重量%の量で、カチオン性界面活性剤を含む。
【0035】
先に記載した成分の他に、本発明の水性洗剤は、洗剤に一般的な更なる成分を含んでよい。これらは特に、塩基、酸、粘度調整剤、染料、香料、防腐剤、殺菌剤、アルカリ土類金属イオン錯化剤、酵素、研磨剤、電解質、充填剤、漂白系、および表面改質剤を包含する。
【0036】
塩基
本発明の組成物に使用される塩基は、好ましくは、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の水酸化物および炭酸塩からなる群から選ばれ、とりわけ炭酸ナトリウムまたは水酸化ナトリウムである。しかしながら、また、アンモニアおよび/または分子内に9個までの炭素原子を有するアルカノールアミン、好ましくはエタノールアミン、特にモノエタノールアミンを使用することもできる。塩基の含有量は、好ましくは0〜3重量%、特に0.01〜2重量%である。
【0037】

本発明の組成物は、酸を更に含むことができる。適当な酸は、とりわけ、有機酸、例えば、カルボン酸、ギ酸、酢酸、グリコール酸、乳酸、クエン酸、コハク酸、アジピン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、または他のアミドスルホン酸である。これらの中で、クエン酸が特に好ましい。しかしながら、また、無機酸、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、およびこれらの混合物を使用することもできる。酸の含有量は、好ましくは0〜15重量%、特に0.1〜12重量%である。
【0038】
粘度調整剤
適当な粘度調整剤は、例えば、有機天然増粘剤(寒天、カラギーン、トラガカント、アラビアゴム、アルギン酸塩、ペクチン、ポリオース、グァー粉、イナゴマメ種子粉、デンプン、セルロース、デキストリン、ゼラチン、カゼイン)、有機変性天然物質(カルボキシメチルセルロースおよび他のセルロースエーテル、ヒドロキシエチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロースなど、種子粉エーテル)、完全合成有機増粘剤(ポリアクリル酸化合物およびポリメタクリル酸化合物、ビニルポリマー、ポリカルボン酸、ポリエーテル、ポリイミン、ポリアミド)および無機増粘剤(ポリケイ酸、粘土鉱物、例えば、モンモリロナイト、ゼオライト、シリカ)である。
【0039】
ポリアクリル酸化合物およびポリメタクリル酸化合物は、例えば、ポリアルケニルポリエーテル、特に、スクロース、ペンタエリスリトールまたはプロピレンのアリルエーテルと架橋したアクリル酸の高分子量ホモポリマー(The Cosmetic, Toiletry and Fragrance Association(CTFA)のInternational Dictionary of Cosmetic Ingredientsに従ったINCI名:Carbomer)を包含し、これらはカルボキシビニルポリマーとも称される。このようなポリアクリル酸は、とりわけ、Polygel(登録商標)、例えばPolygel(登録商標)DAの商品名で3V Sigmaから、並びにCarbopol(登録商標)、例えば、Carbopol(登録商標)940(分子量約4,000,000)、Carbopol(登録商標)941(分子量約1,250,000)またはCarbopol(登録商標)934(分子量約3,000,000)の商品名でBF Goodrichから得ることができる。
【0040】
以下のアクリル酸コポリマーも包含される:
(i)アクリル酸、メタクリル酸、およびこれらの好ましくはC1〜4アルカノールとのモノエステルからなる群から選ばれる2つ以上のモノマーのコポリマー(INCI:アクリレートコポリマー)であり、例えば、メタクリル酸、アクリル酸ブチルおよびメタクリル酸メチルのコポリマー(Chemical Abstracts Serviceに従ったCAS名:25035-69-2)、またはアクリル酸ブチルおよびメタクリル酸メチルのコポリマー(CAS:25852-37-3)であり、例えば、Aculyn(登録商標)およびAcusol(登録商標)の商品名でRohm & Haasから、Tego(登録商標)Polymerの商品名でDegussa(Goldschmidt)から得ることができ、その例は、アニオン性非結合ポリマーであるAculyn(登録商標)22、Aculyn(登録商標)28、Aculyn(登録商標)33(架橋)、Acusol(登録商標)810、Acusol(登録商標)823およびAcusol(登録商標)830(CAS:25852-37-3)である;
(ii)架橋高分子量アクリル酸コポリマーであり、例えば、スクロースまたはペンタエリスリトールのアリルエーテルにより架橋したC10〜30−アルキルアクリレートと、アクリル酸、メタクリル酸およびこれらの好ましくはC1〜4アルカノールとのモノエステルからなる群から選ばれる1つ以上のモノマーとのコポリマー(INCI:Acrylates/C10-30 Alkyl Acrylate Crosspolymer)を包含し、例えば、Carbopol(登録商標)、例えば、疎水化Carbopol(登録商標)ETD 2623およびCarbopol(登録商標)1382(INCI:Acrylates/C10-30 Alkyl Acrylate Crosspolymer)、並びにCarbopol(登録商標)AQUA 30(先のCarbopol(登録商標)EX 473)の商品名でBF Goodrichから得ることができる。WO 97/38076は、適当な粘度調整剤であるアクリル酸由来の一連のポリマーを列挙している。
【0041】
更なる増粘剤は、多糖およびヘテロ多糖、特に多糖ゴム、例えば、アラビアゴム、寒天、アルギン酸塩、カラギーンおよびその塩、グァー、ガラナ、トラガカント、ジェラン、ラムザン、デキストランまたはキサンタン、およびこれらの誘導体、例えばプロポキシル化グァー、並びにこれらの混合物である。他の多糖増粘剤、例えば、デンプンまたはセルロース或いはセルロース誘導体を、下記化合物に代えて使用できるが、好ましくは、下記化合物に加えて使用し得る:多糖ゴム、例えば全く異なる起源のデンプンおよびデンプン誘導体、例えば、ヒドロキシエチルデンプン、デンプンリン酸エステルまたは酢酸デンプン、或いはカルボキシメチルセルロースまたはそのナトリウム塩、メチル−、エチル−、ヒドロキシエチル−、ヒドロキシプロピル−、ヒドロキシプロピルメチル−またはヒドロキシエチルメチルセルロース、或いは酢酸セルロース。特に好ましい多糖増粘剤は、Xanthomonas campestrisおよび幾つかの他の種によって好気条件下で生成され、2〜15×10の分子量を有する微生物アニオン性ヘテロ多糖キサンタンゴムであり、例えば、Keltrol(登録商標)およびKelzan(登録商標)の商品名でKelcoから、並びにRhodopol(登録商標)の商品名でRhodiaから入手可能である。
【0042】
層状ケイ酸塩も増粘剤として使用できる。層状ケイ酸塩は、例えば、Solvay AlkaliからLaponite(登録商標)、特に、Laponite(登録商標)RDまたはLaponite(登録商標)RDSの商品名で得られる層状ケイ酸マグネシウムまたは層状ケイ酸ナトリウム−マグネシウム、並びにSued-Chemie社製ケイ酸マグネシウム、特にOptigel(登録商標)SHを包含する。
【0043】
抗菌活性成分
洗浄の特定の種類は、殺菌および公衆衛生である。従って、対応する本発明の特定の態様では、洗剤は、1種以上の抗菌活性成分を含む。本発明における教示目的のため、用語「殺菌」、「公衆衛生」、「抗菌効果」および「抗菌活性成分」は、本発明の技術分野で一般的な意味を有し、例えば、K. H. Wallheusserによる"Praxis der Sterilisation, Desinfektion - Konservierung:Keimidentifizierung - Betriebshygiene"(第5版−シュトゥットガルト;ニューヨーク;Thieme, 1995年)によって与えられている。医療業務の比較的狭い意味における殺菌は、理論的には全ての感染菌の死滅を意味する一方で、公衆衛生は、通常ヒトに無害な腐性細菌を含む全細菌の可能な限りの除去を意味すると理解される。本発明において、殺菌または公衆衛生の程度は、使用される組成物の抗菌効果に依存し、抗菌活性成分の含有量低下または使用のための組成物の希釈度増加に伴って減少する。
【0044】
本発明において適当なものは、例えば下記群から選ばれる抗菌活性成分である:アルコール、アルデヒド、抗菌性酸およびこれらの塩、カルボン酸エステル、酸アミド、フェノール、フェノール誘導体、ジフェニル、ジフェニルアルカン、尿素誘導体、酸素および窒素アセタールおよびホルマール、ベンズアミジン、イソチアゾールおよびその誘導体、例えば、イソチアゾリンおよびイソチアゾリノン、フタルイミド誘導体、ピリジン誘導体、抗菌性界面活性化合物、グアニジン、抗菌性両性化合物、キノリン、1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタン、ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート、ヨウ素、ヨードフォアおよび過酸化物。好ましい抗菌活性成分は、好適には下記群から選ばれる:エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、1,3−ブタンジオール、フェノキシエタノール、1,2−プロピレングリコール、グリセロール、ウンデシレン酸、クエン酸、乳酸、安息香酸、サリチル酸、チモール、2−ベンジル−4−クロロフェノール、2,2’−メチレンビス(6−ブロモ−4−クロロフェノール)、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、N−(4−クロロフェニル)−N−(3,4−ジクロロフェニル)ウレア、N,N’−(1,10−デカンジイルジ−1−ピリジニル−4−イリデン)ビス(1−オクタンアミン)ジヒドロクロリド、N,N’−ビス(4−クロロフェニル)−3,12−ジイミノ−2,4,11,13−テトラアゾテトラデカンジイミドアミド、抗菌性四級界面活性化合物、グアニジン。好ましい抗菌性界面活性四級化合物は、アンモニウム基、スルホニウム基、ホスホニウム基、ヨードニウム基またはアルソニウム基を含み、例えば、K. H. Wallhaeusser が、"Praxis der Sterilisation, Desinfektion - Konservierung:Keimidentifizierung - Betriebshygiene"(第5版−シュトゥットガルト;ニューヨーク;Thieme, 1995年)に記載している。更に、洗剤の芳香付与のために同時に供給される、抗菌性精油を使用することもできる。しかしながら、特に好ましい抗菌活性成分は、下記群から選ばれる:サリチル酸、四級界面活性剤、特に塩化ベンザルコニウム、ペルオキソ化合物、特に過酸化水素、アルカリ金属次亜塩素酸塩、およびこれらの混合物。
【0045】
本発明では、洗剤に漂白剤を添加することもできる。酸性洗剤に適した漂白剤は、過酸化物、過酸および/または過ホウ酸塩を包含し、過酸化水素が特に好ましい。アルカリ性を示す洗剤に特に有用であることが知られている更に適当な漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムである。
【0046】
本発明のキットに使用される本発明の洗剤は、所望により、目的とされる用途に応じて、酸性またはアルカリ性を示し得る。本発明では、アルカリ性洗剤として、好ましくは、組成物は8〜12、特に9〜10のpHに設定される。一方、酸性洗剤として、好ましくは、組成物は2.5〜6、特に4〜5のpHに設定される。
【0047】
スポンジおよび洗剤からなる本発明のキットは、硬質表面の洗浄に使用される。ある態様では、使用するまで洗浄するスポンジおよび洗剤を別々にしておくので、洗浄方法において、まずキットの液状水性洗剤を洗浄する硬質表面に塗布し、次いで該スポンジで該洗剤を広げ、必要に応じてこするか、または、まず洗剤をスポンジに塗布し、次いで飽和状態のスポンジを洗浄する硬質表面に接触させ、そして該組成物を広げてこする。両方法の変法では、任意の最終工程において、該組成物および除去された汚れを水で濯ぎ落としてもよい。
【0048】
更なる態様では、スポンジが洗剤により含浸されているかまたはスポンジが洗剤と共に供給される。本発明では、液状洗剤の他に、ペースト様洗剤または微粉状洗剤も適当である。特に液状組成物の場合、スポンジの乾燥を防ぐため、洗剤を含浸したスポンジを、不透水性包装で包むことが有利であり得る。ある洗浄方法では、特に洗剤が微粉状の場合、洗剤を含むかまたは洗剤と共に供給されたスポンジを、必要に応じて水で湿らせ、次いで洗浄する硬質表面に接触させる。この方法の残りの工程は、先に記載した方法に相当する。
【実施例】
【0049】
脂肪性汚れ(98部のマゾーラ油、2部のカーボンブラック)をセラミック製床用タイルに塗布し、加熱炉において110℃で5時間焼成した。得られた脂肪性汚れは、Spontexスポンジ(ビスコース製の標準的な市販の洗浄スポンジ)および洗剤E1〜E4を用いて除去できなかった。本発明のキットに含まれるメラミン−ホルムアルデヒド樹脂(Basotect(登録商標))製スポンジと水とを用いたところ、少量の脂肪性汚れしか除去できなかった。しかしながら、Basotect(登録商標)製スポンジを洗剤E1〜E4と一緒に使用すると、脂肪性汚れを容易かつほぼ完全に除去できた。
【0050】
【表1】

【0051】
例えば浴室用の衛生洗剤としてしばしば使用されるような、酸性を示す洗剤と一緒に、Basotect(登録商標)製スポンジを用いて、良好な洗浄結果を達成することもできた。適当な洗剤の例を表2に示す。
【0052】
【表2】

【0053】
洗浄ペーストまたは洗浄粉と共にBasotect(登録商標)製スポンジを用いて、良好な洗浄結果を同様に達成した。対応する組成物を以下の表に示す。
【0054】
【表3】

【0055】
【表4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
スポンジがメラミン−ホルムアルデヒド樹脂からなり、水性洗剤がアニオン性および/または非イオン性界面活性剤並びに1種以上の一価または多価C1〜6−アルコールを含んでなることを特徴とする、スポンジおよび硬質表面用水性洗剤からなるキット。
【請求項2】
水性洗剤が硫酸オクチルを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のキット。
【請求項3】
非イオン性界面活性剤が、好ましくは、2〜15EO/PO含有C〜C18−脂肪アルコールポリグリコールエーテル、2〜15EO含有C〜C18−カルボン酸ポリグリコールエステル、2〜8EO含有エトキシル化C12〜18−脂肪酸アミド、14〜20個の炭素原子を有するC10〜20−アミンオキシド、C8〜18−アルキルポリグリコシド、およびこれらの混合物からなる群から選ばれ、特に好ましくは、2〜10EO含有C10〜18−脂肪アルコールエトキシレート、とりわけ7EO含有C12−脂肪アルコールエトキシレートであることを特徴とする、請求項1または2に記載のキット。
【請求項4】
アニオン性界面活性剤が、好ましくは、C〜C18−アルキルベンゼンスルホネート、C〜C20−アルカンスルホネート、C〜C18−モノアルキルスルフェート、2〜6EO含有C〜C18−アルキルポリグリコールエーテルスルフェート、スルホコハク酸モノ−およびジ−C〜C18−アルキルエステル、C〜C18−α−オレフィンスルホネート、スルホン化C〜C18−脂肪酸、C〜C22−カルボキサミドエーテルスルフェート、C〜C18−アルキルポリグリコールエーテルカルボキシレート、C〜C18−N−アシルタウリド、C〜C18−N−サルコシネート、C〜C18−アルキルイソチオネート、およびこれらの混合物からなる群から選ばれ、特に好ましくは、アルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のキット。
【請求項5】
アルコールが、好ましくは、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノール、エタンジオール、プロパンジオール、およびこれらの混合物からなる群から選ばれ、特に好ましくは、エタノールおよびイソプロパノール、とりわけエタノールであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のキット。
【請求項6】
水性洗剤が1種以上の脂肪酸を0.1〜2重量%の量で更に含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のキット。
【請求項7】
水性洗剤が、洗剤の通常成分、例えば、塩基、酸、粘度調整剤、染料、香料、防腐剤、殺菌剤、アルカリ土類金属イオン錯化剤、酵素、漂白系、および表面改質剤を更に含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のキット。
【請求項8】
水性洗剤が8〜12、好ましくは9〜10のpHを有するアルカリ性洗剤であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のキット。
【請求項9】
水性洗剤が2.5〜6、好ましくは4〜5のpHを有する酸性洗剤であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のキット。
【請求項10】
スポンジが水性洗剤により含浸されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のキット。
【請求項11】
洗剤を含浸したスポンジが不透水性となるように包装されていることを特徴とする、請求項10に記載のキット。
【請求項12】
スポンジがメラミン−ホルムアルデヒド樹脂からなり、洗剤と共に供給されることを特徴とする、スポンジおよび硬質表面用の微粉洗剤またはペースト様洗剤からなるキット。
【請求項13】
硬質表面を洗浄するための請求項1〜12のいずれかに記載のキットの使用。
【請求項14】
まず、キットの液状水性洗剤を洗浄する硬質表面に塗布し、次いで、キットのスポンジを使用して該組成物を広げ、必要に応じてこすり、任意に、該組成物および除去された汚れを水で濯ぎ落としてもよいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のキットを使用した、特に脂肪性汚れを除去するための、硬質表面の洗浄方法。
【請求項15】
まず、キットの液状水性洗剤をキットのスポンジに塗布し、次いで、ほぼ飽和状態のスポンジを洗浄する硬質表面に接触させ、硬質表面を穏やかにこすって洗浄し、最後に任意に、該組成物および除去された汚れを水で濯ぎ落としてもよいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のキットを使用した、特に脂肪性汚れを除去するための、硬質表面の洗浄方法。
【請求項16】
任意にスポンジを水で濡らしてもよく、そのスポンジを洗浄する硬質表面に接触させ、硬質表面を穏やかにこすって洗浄し、最後に任意に、該組成物および除去された汚れを水で濯ぎ落としてもよいことを特徴とする、請求項10〜12のいずれかに記載のキットを使用した、特に脂肪性汚れを除去するための、硬質表面の洗浄方法。

【公表番号】特表2008−500077(P2008−500077A)
【公表日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−513732(P2007−513732)
【出願日】平成17年5月6日(2005.5.6)
【国際出願番号】PCT/EP2005/004940
【国際公開番号】WO2005/115215
【国際公開日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(391008825)ヘンケル コマンディットゲゼルシャフト アウフ アクチエン (309)
【氏名又は名称原語表記】Henkel KGaA
【住所又は居所原語表記】Henkelstrasse 67,D−40589 Duesseldorf,Germany
【Fターム(参考)】