説明

スラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置

【課題】汚廃水を濾過処理しながらその中に含まれているリサイクル可能なスラリー及び資源をリサイクルするようにスラリーを乾燥処理することができる濾過乾燥装置を提供する。
【解決手段】スラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置は側壁面を貫いて回転軸が設置されている処理槽10と回転軸に繋がれて回転するように構成され他側壁面に排出管12が繋がれている回転ドラムとドラムの表面の異物を分離するスクレーパと処理槽内部の原水上部に露出した回転ドラムの表面に洗浄水を供給するように多数個の洗浄ノズル61が設置されているドラム洗浄装置60と前記処理槽内部の原水を撹拌させるように構成された曝気装置と処理槽から濾過処理された処理水が供給されて内部に処理水が保存され、上部にエア排出管83及び真空ポンプ84が繋がれている微細濾過分離装置80とから構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は汚廃水を濾過処理しながらその中に含まれているリサイクル可能なスラリー及び資源をリサイクルするようにスラリーを乾燥処理することができるスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
産業施設などから排出される各種汚廃水には多量の粒子状物質が含まれていて、そのまま排出される場合、河川を汚染させるようになるので、汚廃水を排出する施設には粒子状物質の除去のための除去装置が用意される。
【0003】
過去汚廃水から粒子状物質をとり除くための除去装置の大部分は、濾布に汚廃水を投入した後、濾布を圧搾して濾布内に濾過された粒子状物質をとり除く方式である。
【0004】
このような濾布の圧搾を通じる粒子状物質の除去装置は、濾布内に多量の粒子状物質が濾過された状態で作業者が手作業を通じて濾過された物質を濾布内部から収去しなければならないので、連続作業が不可能という問題点がある。
【0005】
また、前記のような濾布の圧搾を通じる粒子状物質除去装置は、多量の汚廃水を処理するために多数個の濾布が連続されるように設置されなければならないため、設備規模が大型で大きくなり、製造単価が上昇するので、小規模施設や零細業者はその使用に困るという問題点がある。
【0006】
最近、このような問題点を解消するためにフィルターを利用した除去装置が提案されている。
【0007】
しかし、このようなフィルターは濾布と同じのメッシュ構造で成り立っていて、フィルターの表面に粒子状物質が粘着されて時間が経過しながら次第に濾過効率が落ちて濾過フィルターの表面を洗浄するか、または入れ替ってくれなければならない問題点がある。
【0008】
前記のような従来技術で発生される問題点を解消するために ”生ごみ処理処置の脱水液高液分離器”(韓国公開特許公報第10−2010−0074613号)及び”真空濾過装置”(韓国登録特許公報第10−0324403号)のような技術が公開された事がある。
【0009】
前記技術は、円筒状のスクリーンドラムの表面に珪藻土液を供給しながら回転させるか、または、セラミックスが焼結成形されたドラムを回転させ、この時、食べ物の残りが濾過されながら濾過処理されるようにする一方、スクリーンドラムの一側に刃を設置してくっついた珪藻土と食べ物残物を分離するようにする。
【0010】
ところが、前記のような装置は、スクリーンドラムが回転するように設置された水槽上部が開放された状態で形成されていて、スクリーンドラムの回転の中に表面についた食べ物残物が周辺へ飛散するので、周辺環境が著しく汚染する問題点がある。
【0011】
また、刃によって濾過された異物はいつも濡れた状態であるので、スラッジの後処理のためには別途の乾燥工程を通さなければならないから、リサイクルに相当な設備投資が必要な問題点もある
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2010−0074613号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10−0324403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって本発明の目的は、回転ドラムの一部が漬かった処理槽の上部に蓋を設置することによって、スラッジが設備周辺に落下して周辺を汚染させることを防止する一方、蓋に繋がれて下部の回転ドラム表面に熱風を供給するように熱風乾燥装置を設置することによって、処理槽の水面の上で回転しながらスクレーパに到逹する間の回転ドラム表面が熱風によって加熱乾燥し、この時、表面についたスラッジが一緒に加熱乾燥することによって、回転ドラム表面から容易に離脱するようになり、スラッジを乾燥処理することによって、スラッジのリサイクルのための別途の後乾燥設備なしにスラッジのリサイクル処理が簡便に成り立つスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置の提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、蓋の一側に回転ドラム表面を洗浄するようにドラム洗浄装置を設置してドラム表面の洗浄作業を実施することができるスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置の提供することにある。
【0015】
本発明のさらに他の目的は、処理槽の底面に空気供給ノズルが下に向けるように曝気装置を設置することによって、処理槽内部にスラッジがたまる現象を防止して濾過工程が円滑するように成り立つスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置の提供することにある。
【0016】
本発明のさらに他の目的は、処理槽をパスしながら一次濾過処理された原水を、微細濾過分離装置を単独あるいは多重に連結設置してこれを通過させることによって、高濃度の廃水を濾過処理することができるスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置の提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明によるスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置は、濾過乾燥装置において、内部が空洞化した筒形象で形成され、一側に供給ポンプが繋がれた供給管により原水が内部へ流入されるように構成され、他側に排出ポンプが繋がれた排出管により処理水が外部へ排出されるように構成され、上部に蓋が設置され、内部側壁面に原水の水位を感知する感知センサーが設置され、側壁面を貫いて回転軸が設置されている処理槽と;外周面に微細な穴が形成され、内部に処理水収容空間が形成されており、珪藻土材質で成り、円筒状形象を取り、前記処理槽の内部に下側部分が浸かるように設置されており、一側壁面が前記処理槽の回転軸に繋がれて回転するように構成され、前記排出管が他側壁面を貫いて内部の処理水収容空間に繋がれている回転ドラムと;前記回転軸に繋がれたまま前記処理槽の外側に設置されており、前記回転軸を回転させるように構成された駆動装置と;一側端は前記処理槽の内壁面の感知センサーの上部位置に固定され、他側端は回転する前記回転ドラムの外周面に接するように構成されて回転ドラムの表面の異物を回転ドラムから分離するように構成されたスクレーパと;前記処理槽の上部に設置されており、前記処理槽内部の原水上部に露出した回転ドラムの表面に熱風を供給して回転ドラムの表面を乾燥するように構成された熱風乾燥装置と;前記処理槽の上部に設置されており、前記処理槽内部の原水上部に露出した回転ドラムの表面に洗浄水を供給するように多数個の洗浄ノズルが設置されているドラム洗浄装置と;前記処理槽の底面に設置されているが、底部に多数個の空気供給ノズルが設置されており、外部から空気を受けて前記処理槽の底に空気を供給して前記処理槽内部の原水を撹拌させるように構成された曝気装置と;一側が前記排出管と処理水供給管により繋がれて前記処理槽から濾過処理された処理水が供給されて内部に処理水が保存され、他側に処理水が排出される処理水排出口及び処理水排出ポンプが設置されており、上部にエア排出管及び真空ポンプが繋がれている微細濾過分離装置と;を含んで構成される。
【0018】
この時、前記微細濾過分離装置は、下部から上方向へ一定の距離離隔した位置にpvdf材質のpvdfフィルター層が形成され、前記pvdfフィルター層の上部に珪藻土がコーティングされた網形態の珪藻土コーティングフィルター層が形成され、前記珪藻土コーティングフィルターの上部に活性炭材質で成り立つ活性炭フィルター層が形成されていることを特徴とする。
【0019】
また、前記活性炭フィルター層の上部にディスクフィルター層が形成され、前記ディスクフィルター層の上部に前記前記珪藻土コーティングフィルター層に比べて広い間隔で成り立った珪藻土がコーティングされた網形態の補助珪藻土コーティンフィルター層が形成されていることを特徴とする。
【0020】
また、前記熱風乾燥装置は、前記処理槽の蓋の一側壁面を貫いて設置されている送風機と、前記処理槽の内部に位置し、前記送風機から供給された空気を加熱する加熱装置と、前記加熱装置に繋がれているし、前記回転ドラムの長さ方向に沿って前記回転ドラムの上部に一定の距離離隔して多数個が設置されている熱風供給ノズルと、で構成されたことを特徴とする。
【0021】
また、前記ドラム洗浄装置は、前記処理槽の蓋の一側壁面を貫いて設置されており、外部から洗浄水を受け、前記回転ドラムの長さ方向に沿って形成され、下部に多数個の洗浄水供給ノズルが設置されて構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように、本発明によれば、回転ドラムの一部が漬かった処理槽の上部に蓋を設置することによって、スラッジが設備周辺に落下して周辺を汚染させることを防止する一方、蓋に繋がれて下部の回転ドラム表面に熱風を供給するように熱風乾燥装置を設置することによって、処理槽の水面の上で回転しながらスクレーパに到逹する間の回転ドラム表面が熱風によって加熱乾燥し、この時、表面についたスラッジが一緒に加熱乾燥することによって、回転ドラム表面から易しく離脱するようになり、スラッジを乾燥処理することによって、スラッジのリサイクルのための別途の後乾燥設備なしにスラッジのリサイクル処理が簡便に成り立つことができる効果がある。
【0023】
また、蓋の一側に回転ドラム表面を洗浄するようにドラム洗浄装置を設置してドラム表面の洗浄作業を実施することができる効果もある。
【0024】
また、処理槽の底面に空気供給ノズルが下に向けるように曝気装置を設置することによって、処理槽の内部にスラッジがたまる現象を防止して濾過工程が円滑するように成り立つ効果もある。
【0025】
同時に、処理槽をパスしながら一次濾過処理された原水を、微細濾過分離装置を単独あるいは多重に連結設置してこれを通過させることによって、高濃度の廃水を濾過処理することができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明のスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置を示す斜視図である。
【図2】本発明のスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置の内部構造を示す断面図である。
【図3】本発明のスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置の作動状態を示す概略的断面図である。
【図4】本発明のスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置の作動状態を示す概略的断面図である。
【図5】本発明での微細濾過分離装置の構成例を示す概略的断面図である。
【図6】本発明での微細濾過分離装置の構成例を示す概略的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明のスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置を添付された例示図面に基づいて詳細に説明する。
【0028】
本発明のスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置は、大きく処理槽10、回転ドラム20、駆動装置30、スクレーパ40、熱風乾燥装置50、ドラム洗浄装置60、曝気装置70及び微細濾過分離装置80で構成される。
【0029】
前記処理槽10は、図示されたように、内部が空洞化した筒形象で形成され、除去対象である粒子状物質が含まれた原水を保存するように構成されている。
【0030】
同時に、一側には供給ポンプ11aが繋がれた供給管11が繋がれているし、前記供給管11は、未図示された汚廃水保存槽などへ繋がれて供給ポンプ11aのポンピング作業によって外部から原水が流入されるように構成されている。
【0031】
一方、前記処理槽10の他側には排出ポンプ12aが繋がれた排出管12が繋がれて内部で濾過処理が終わった処理水が外部へ排出されるように構成されている。
【0032】
このような処理槽10は、図示されたように、上部に蓋13が設置されていて内部空間を開閉させるように構成されている。
【0033】
このような処理槽10の内部側壁面には、原水の水位を感知する感知センサー14が設置されて処理槽10内部に保存される原水の水位を感知するように構成されている。
【0034】
一方、処理槽10の側壁面を貫いて回転軸15が設置されて後述する回転ドラム20を回転させるように構成されている。
【0035】
前記回転ドラム20は、外周面に微細な穴が形成されており、珪藻土が焼成処理された材質で成り立っている。
【0036】
このような回転ドラム20は、円筒状形象を取り、内部に空いた空間である処理水収容空間21が形成されている。
【0037】
前記回転ドラム20は、処理槽10内部に下側部分が浸かるように設置されており、一側壁面が前記処理槽10の回転軸15に繋がれて回転するように構成されている。
【0038】
この時、前記排出管12は、前記回転ドラム20の他側壁面を通じて内部に貫通されて処理水収容空間21に繋がれていて外周面をパスして濾過処理された処理水が排出管12を通じて外部へ排出されるように構成されている。
【0039】
前記駆動装置30は、上述した回転軸15に繋がれたまま処理槽10の外側に設置されており、前記回転軸15を回転させるように構成されている。
【0040】
より具体的に、図面に図示されたように、前記処理槽10の外側壁面に設置されている駆動モーター31と、前記駆動モーター31の軸32と前記回転軸15とを連結するチェーンまたはベルト33とで構成されて、前記駆動モーター31の回転によって動力がチェーンまたはベルト33を通じて回転軸15に伝達して回転軸15が回転しながら回転軸15と一体に繋がれた回転ドラム20が回転するように構成することができる。
【0041】
前記スクレーパ40は、図示されたように、一側端が前記処理槽10の内壁面の感知センサー14の上部位置にブラケット41によって固定され、他側端は上向き傾くように形成されたまま回転ドラム20の外周面と接するようにテーパ(taper)された刃が形成されている。
【0042】
このような構成は、回転する回転ドラム20表面の異物がスクレーパ40の端部によって濾過されて回転ドラム20から分離するようにした構成である。
【0043】
この時、スクレーパ40の下部は感知センサー14の上部に位置したまま処理槽10の内壁面に固定されていて、スクレーパ40の上部にはスクレーパ40によって回転ドラム20から分離した異物が積載する異物積載空間100が形成される。
【0044】
この時、異物積載空間100が形成された処理槽10の壁面に配管または排出口を設置して濾過された異物を別途の工程で排出するように構成することもできる。
【0045】
前記熱風乾燥装置50は、図示されたように、前記処理槽10の上部に設置されており、前記処理槽10内部の原水上部に露出した回転ドラム20の表面に熱風を供給して、回転ドラム20の表面を乾燥するように構成されている。
【0046】
このような構成は、回転方向によって処理槽10の原水水位の下にある異物が回転ドラム20にそって回転しながら原水水位の外部に露出した状態で熱風供給ノズル52が回転ドラム20の表面に熱風を加えながら回転ドラム20の表面についた異物を乾燥させてくれる役目をするようになる。
【0047】
このため熱風乾燥装置50は、公知の熱風機構成を適用して設置することができる。
【0048】
その例として、処理槽10の蓋13一側壁面を貫いて設置されている送風機51と;前記処理槽10の内部に位置し、前記送風機51から供給された空気を加熱する加熱装置53と;前記加熱装置53に繋がれているし、前記回転ドラム20の長さ方向に沿って前記回転ドラム20の上部に一定距離離隔して設置されていて、多数個が回転ドラム20の長さ方向に沿って設置されている熱風供給ノズル52と;で構成することができる。
【0049】
このような構成は、公知の熱風機の構成を適用させるが、熱風が排出される熱風供給ノズル52を回転ドラム20の長さ方向に沿って設置することを特徴とする。
【0050】
前記ドラム洗浄装置60は、図示されたように、前記処理槽10の上部に設置されており、前記処理槽10の内部原水上部に露出した回転ドラム20の表面に洗浄水を供給するように多数個の洗浄ノズルが設置されている。
【0051】
具体的な構成例として、前記処理槽10の蓋13一側壁面を貫いて設置されており、外部から洗浄水を受けて、前記回転ドラム20の長さ方向に沿って形成されており、下部に多数個の洗浄水供給ノズル61が設置されている形態で構成されることができる。
【0052】
このようなドラム洗浄装置60は、処理槽10の内部に原水が収容されている間には作動しなかったり処理槽10の内部に原水をあけた状態でドラム表面を洗浄する時、作動させるのが望ましい。
【0053】
前記曝気装置70は、前記処理槽10の底面に設置されているが、底部に多数個の空気供給ノズル71が設置されており、外部から空気を受けて処理槽10の底に空気を供給して処理槽10の内部の原水を撹拌させるように構成されている。
【0054】
すなわち、従来の回転ドラム式濾過装置には、水槽内部に沈殿物の発生する場合、この沈殿物を処理しにくい構造となっている。
【0055】
一方、本発明では底部に向けて空気供給ノズル71が設置された曝気装置70を設置することによって、曝気装置70の空気供給ノズル71から高圧のエアが供給されることによって、処理槽10の底部に沈澱された沈殿物が浮び上がったまま回転ドラム20に埋めて回転しながら濾過処理されて濾過効率が向上する。
【0056】
本発明の微細濾過分離装置80は、図示されたように、一側が前記排出管12と処理水供給管81によって繋がれて処理槽10から濾過処理された処理水が供給されて内部に処理水が保存され、他側には処理水が排出される処理水排出口82及び処理水排出ポンプ82aが設置され、上部にエア排出管83と真空ポンプ84が繋がれている。
【0057】
このような微細濾過分離装置80は、内部が空いた真空いたチャンバで構成することもできる。
【0058】
しかしながら、望ましい構成例として、図5に図示されたように、下部から上方向へ一定の距離離隔した位置にpvdf材質のpvdfフィルター層85が形成されており、前記pvdfフィルター層85の上部に珪藻土がコーティングされた網形態の珪藻土コーティングフィルター層86が形成されており、珪藻土コーティングフィルターの上部に活性炭材質で成り立った活性炭フィルター層87が形成されている構造で形成することができる。
【0059】
もう1つの構成例として、前記のように、下部からpvdfフィルター層85、珪藻土コーティングフィラー層、活性炭フィルター層87を形成した後、活性炭フィルター層87の上部にディスクフィルター層88が形成され、前記ディスクフィルター層88の上部に前記珪藻土コーティングフィルター層86に比べて広い間隔で成り立った珪藻土がコーティングされた網形態の補助珪藻土コーティンフィルター層89が形成されるように構成することもできる。
【0060】
前記構成で珪藻土コーティングフィルター層86及び補助珪藻土コーティンフィルター層89は、運用方式に従ってその粒度をお互いに異にして精密に濾過が成り立つように構成することができる。
【0061】
前記ディスクフィルター層88は、色度及び粒度をとり除くためのことで用途に当たるように設置して使用するのが良い。
【0062】
また、活性炭フィルター層87は、濾液の状態によって粒状活性炭または浄水処理用活性炭を装着して設置すれば、活性炭フィルター層87の粒度は濾液によって、粉末用、水質用、浄水用、イオン樹脂用などで使われる粒度のものを内部に装着して使うことができる。
【0063】
前記のように、微細濾過分離装置80の上部には真空ポンプを設置して真空方式で濾液を分離する。
【0064】
同時に、多数個の微細濾過分離装置80は、お互いにフィルターを違うように構成し、接して連続形成することによって、より精密な微細濾過工程を通すように構成することもできる。
【0065】
このような微細濾過分離装置の内壁面には、未図示されたレベルセンサーを設置してセンサーの水位によって処理水排出ポンプ82a及び真空ポンプ84を駆動させることができる。
【0066】
同時に、前記のような構成に処理槽10の外壁または外部にコントロール装置90を設置し、ポンプらとモーター、センサーらと電気的に連結してセンサーの信号によってそれぞれのポンプ、モーターらを作動させるように構成される。
【0067】
このようなコントロール装置90による駆動は、従来のコントロール装置を参考して設計すれば良いので、内部構造に対する説明は略する事にする。
【0068】
前記のように構成された本発明のスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置の作動例を説明すれば次のようである。
【0069】
先に、粒子状物質除去対象である原水が処理槽10の内部へ流入される。
【0070】
この時、水位を感知する感知センサー14によって一定の水位が過ぎなくなる。
【0071】
処理槽10の内部へ原水が流入された状態で、駆動装置30の駆動によって回転ドラム20が一定した速度で回転するようになり、この時、原水に含まれている異物が回転ドラム20に埋めたまま回転しながらスクレーパ40によって取り除くようになる。
【0072】
この過程で熱風乾燥装置50の作動によって異物内の含水率が除去されて別途のスラッジや異物の乾燥工程を経る必要がなくなる。
【0073】
異物の濾過された原水は、回転ドラム20の微細ホールをパスしながら回転ドラム20の内部へ流入され、流入された処理水は排出管12を通じて処理槽10の外部へ排出されて微細濾過分離装置80に保存される。
【0074】
微細濾過分離装置80に到逹した処理水は、微細濾過分離装置80に設置されている各種フィルターによって微細異物が分離して異物が精密に分離する。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明のスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置は産廃、廃油、化工薬品、半導体原料の抽出及び分離、Wafer分離、シリコーン分離、オイル分離、化学金属分離、アルミナ回収分離、バッテリー原料の抽出分離、スラッジ分離などの用途に使われることができる。
【0076】
また、浄水処理、脱水、半導体、Waferの廃スラッジリサイクルなどの用途で使われることもできる。
【符号の説明】
【0077】
10 処理槽
11 供給管
11a 供給ポンプ
12 排出管
12a 排出ポンプ
13 蓋
14 感知センサー
15 回転軸
20 回転ドラム
21 処理水収容空間
30 駆動装置
31 駆動モーター
32 軸
33 ベルト
40 スクレーパ
41 ブラケット
42 刃
50 熱風乾燥装置
51 送風機
52 熱風供給ノズル
53 加熱装置
60 ドラム洗浄装置
61 洗浄水供給ノズル
70 曝気装置
71 空気供給ノズル
80 微細濾過分離装置
81 処理水供給管
82 処理水排出口
82a 処理水排出ポンプ
83 エア排出管
84 真空ポンプ
85 pvdfフィルター層
86 珪藻土コーティングフィルター層
87 活性炭フィルター層
88 ディスクフィルター層
89 補助珪藻土コーティンフィルター層
90 コントロール装置
100 異物積載空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
濾過乾燥装置において、
内部が空洞化した筒形象で形成され、一側に供給ポンプ11aが繋がれた供給管11により原水が内部へ流入されるように構成され、他側に排出ポンプ12aが繋がれた排出管12により処理水が外部へ排出されるように構成され、上部に蓋13が設置され、内部側壁面に原水の水位を感知する感知センサー14が設置され、側壁面を貫通して回転軸15が設置されている処理槽10と、
外周面に微細な穴が形成され、内部に処理水収容空間21が形成されており、珪藻土材質で成り、円筒状形象を取り、前記処理槽10の内部に下側部分が浸かるように設置されており、一側壁面が前記処理槽10の回転軸15に繋がれて回転するように構成され、前記排出管12が他側壁面を貫いて内部の処理水収容空間21に繋がれている回転ドラム20と、
前記回転軸15に繋がれたまま前記処理槽10の外側に設置されており、前記回転軸15を回転させるように構成された駆動装置30と、
一側端は前記処理槽10の内壁面の感知センサー14の上部位置に固定され、他側端は回転する前記回転ドラム20の外周面に接するように構成されて回転ドラム20の表面の異物を回転ドラム20から分離するように構成されたスクレーパ40と、
前記処理槽10の上部に設置されており、前記処理槽10内部の原水上部に露出した回転ドラム20の表面に熱風を供給して回転ドラム20の表面を乾燥するように構成された熱風乾燥装置50と、
前記処理槽10の上部に設置されており、前記処理槽10内部の原水上部に露出した回転ドラム20の表面に洗浄水を供給するように多数個の洗浄ノズルが設置されているドラム洗浄装置60と、
前記処理槽10の底面に設置されているが、底部に多数個の空気供給ノズル71が設置されており、外部から空気を受けて前記処理槽10の底に空気を供給して前記処理槽10内部の原水を撹拌させるように構成された曝気装置70と、
一側が前記排出管12と処理水供給管81により繋がれて前記処理槽10から濾過処理された処理水が供給されて内部に処理水が保存され、他側に処理水が排出される処理水排出口82及び処理水排出ポンプ82aが設置されており、上部にエア排出管83及び真空ポンプ84が繋がれている微細濾過分離装置80と、を含んで構成されたことを特徴とするスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置。
【請求項2】
前記微細濾過分離装置80は、
下部から上方向へ一定の距離離隔した位置にpvdf材質のpvdfフィルター層85が形成され、
前記pvdfフィルター層85の上部に珪藻土がコーティングされた網形態の珪藻土コーティングフィルター層86が形成され、
前記珪藻土コーティングフィルター層86の上部に活性炭材質で成り立つ活性炭フィルター層87が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置。
【請求項3】
前記活性炭フィルター層87の上部にディスクフィルター層88が形成され、
前記ディスクフィルター層88の上部に前記前記珪藻土コーティングフィルター層86に比べて広い間隔で成り立った珪藻土がコーティングされた網形態の補助珪藻土コーティンフィルター層89が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置。
【請求項4】
前記熱風乾燥装置50は、
前記処理槽10の蓋13の一側壁面を貫いて設置されている送風機51と、
前記処理槽10の内部に位置し、前記送風機51から供給された空気を加熱する加熱装置53と、
前記加熱装置53に繋がれているし、前記回転ドラム20の長さ方向に沿って前記回転ドラム20の上部に一定距離離隔して多数個が設置されている熱風供給ノズル52と、で構成されたことを特徴とする請求項1に記載のスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置。
【請求項5】
前記ドラム洗浄装置60は、
前記処理槽10の蓋13の一側壁面を貫いて設置されており、外部から洗浄水を受け、前記回転ドラム20の長さ方向に沿って形成され、下部に多数個の洗浄水供給ノズル61が設置されて構成されたことを特徴とする請求項1に記載のスラリー及び資源リサイクル濾過乾燥装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−217989(P2012−217989A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−207849(P2011−207849)
【出願日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【出願人】(511210707)
【Fターム(参考)】