説明

スロットレスモータ

【課題】巻線効率を高め、小型で大出力が得られるモータを提供する。
【解決手段】モータ1は、ステータホルダ12に固定支持されるコイルユニット22を有する。コイルユニット22は、環状のコア25の外周に複数のコイル26〜28が周方向に沿って巻装された構成を有する。ロータ5は、ステータホルダ12にベアリング4を介して回転自在に支持されており、コイル26〜28の内周側と外周側のそれぞれに内側磁石44、外側磁石45が同心円状に配置されている。内側磁石44及び外側磁石45は、それぞれ第一の磁石46,48と第二の磁石47,49が周方向の交互に配列されており、内側磁石44と外側磁石45で径方向に対向する磁極は同じ磁極になっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイルを巻装するコアがスロットを有しないタイプのモータに関する。
【背景技術】
【0002】
コギングトルクがなく制御性に優れるモータとしては、スロットレスモータがあげられる。従来のスロットレスモータは、コアレスのコイルを周方向に配置したステータと、これらコイルの内周側と外周側のそれぞれに磁石を配置し、内側磁石と外側磁石の間に交互に逆向きの磁束が形成されるようにしたロータとを有していた(例えば、特許文献1参照)。コアレスのコイルはそれぞれが中空の矩形に形成されており、コイルが磁石に対して平行、つまり巻線を巻き回すときの中心軸がモータの径方向に設定されている。コイルに電流を流すと、コイルの対向する2つの垂直辺に相互に逆向きの電流が流れる。この電流と内側磁石及び外側磁石によって生成される磁束の相互作用によって、コイルの垂直辺にロータの接線方向に向かうローレンツ力が発生する。したがって、電流を流すコイルを周方向に順番に切り替えるとロータを回転させることができる。
【特許文献1】特開2002−27781号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に開示されているスロットレスモータは、コイルを集中巻きの分数スロットで構成するため巻線係数を高められないので、必要なトルクを得るためにはコイルを余分に設ける必要があった。このため、コイルの抵抗が大きくなって損失が増大していた。また、整数スロットで構成されるスロットレスモータでは、隣り合うコイルの一部を径方向に重ねなければならなくなるので、エアギャップ間のコイル密度を上げることが困難であった。また、コイルエンド部の渡り線が長くなりこれもコイル抵抗を増大させる要因になる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、巻線効率を高めて、小型で大出力が得られるモータを提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、環状のコアにコイルを複数巻装したコイルユニットと、前記コイルユニットに対して相対的に回転自在に設けられ、前記コイルの内周側と外周側のそれぞれに磁石が設けられたカバーとを有し、前記カバーの内周側の前記磁石と外周側の前記磁石の対向する磁極が略一致するように配置されたことを特徴とするスロットレスモータとした。
このスロットレスモータは、内周側と外周側のそれぞれの磁石で対向する磁極が同じなので、これら磁石の間に配置されたコイルの内側と外側にそれぞれ反対向きの電流が流れ、内側外側のそれぞれにトルクが発生する。
【0005】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のスロットレスモータにおいて、前記コイルユニットのコイルは、環状のコアの中心から放射状に該コアに巻装されていることを特徴とする。
このスロットレスモータは、コイルが放射状に配置されることでコイル同士の重なりが防止される。
【0006】
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のスロットレスモータにおいて、前記コイルユニットのコイルは、前記カバーの内周側の磁石と外周側の磁石に対し略直交する向きに該コアに巻装されていることを特徴とする。
このスロットレスモータは、磁石に直交して配置されたコイルの内側と外側にそれぞれ反対向きの電流が流れ、内側外側のそれぞれにトルクが発生する。
【0007】
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスロットレスモータにおいて、前記コイルユニットをブラケットに支持させてステータを形成し、前記ステータの中央に設けられた突出部にベアリングを介して前記カバーを回転自在に支持させ、前記カバーの回転角度を検出するセンサを前記ホルダに固定したことを特徴とする。
このスロットレスモータは、磁石側が回転するブラシレスモータであり、ロータを構成するカバーは回転中心側で軸受けによって支持される。
【0008】
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスロットレスモータにおいて、前記コイルは、3相電流を通電可能な3つのコイルが周方向に順番に巻装されており、前記コイルが集中して配置される領域と、前記コイルが配置されない領域とが周方向に交互に配置されていることを特徴とする。
このスロットレスモータは、コイルが配置されていない領域を利用して、コイル及びコアを支持する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、コイルを磁石に対して直交する向きに巻装したので、コイルを効率良く巻き回すことが可能になり、磁石間のエアギャップ幅を短くできる。このため、モータの大型化を防ぎつつ、必要な磁束が得られるようになる。このことから、十分なトルクを発生させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1から図3に示すように、扁平型でスロットレスのモータ1は、ステータ2と、ステータ2の中央の円筒部3にベアリング4を介して回転自在に支持されるロータ5とを有するブラシレスモータである。
ステータ2は、円板上のブラケット11の中央から円筒部3(突出部)を一体に延設させたステータホルダ12を有する。ブラケット11の外周縁には、円筒部3の延設方向にリブ13が環状に設けられている。さらに、リブ13から円筒部3に至るまでの間に、略L字形の支持部14が周方向に等間隔に、かつ中心の軸線Cから放射状に複数突設されている。支持部14は、外周側の突部14Aが軸線C方向に延びている。コイルユニット22の各コイル26,27,28を多層配線基板21に結線した上でコイルユニット22が前記支持部14に装着されている。なお、突出部である円筒部3は、本実施の形態に必須の構成要素ではなく、例えば、中実であっても良い。
【0011】
コイルユニット22は、リング状のコア25の周方向に複数のコイル26,27,28が巻き回されている。コア25は、軸線Cを中心とする環状をなし、その断面形状が軸線方向に細長な形状を有しており、例えば、磁性体の圧粉体や、リング状の磁性体を軸線方向に積層した積層体から製造されている。
コイル26〜28は、軸線Cを中心にして放射状に36個、等間隔にコア25に巻装されている。コイル26〜28の配置間隔は、2つのコイル27,28の間に支持部14の突部14Aを挿入可能な大きさである。コイル26〜28の巻線には、外周が絶縁被覆された真四角線が用いられている。巻線は、周方向に略沿う線を中心に、公知のα巻きによってコア25の外周に集中巻きされ、コイル26〜28を形成している。真四角線やα巻きを採用することで、高密度にコイル26〜28を巻装することができる。
【0012】
これらコイル26〜28は、V相となるコイル27と、U相となるコイル26と、W相となるコイル28が周方向に順番に略等間隔に配置されている。例えば、図4に示すU相のコイル26は、各コイル26a、26b・・・26lを直列に接続して形成される。V相のコイル27は、各コイル27a、27b・・・27lを直列に接続して形成される。W相のコイル28は、各コイル28a、28b・・・28lを直列に接続して形成される。
【0013】
多層配線基板21は、配線基板を軸線C方向に積層した構成を有し、外周に支持部14の突部14Aを挿通可能な切り欠き21Aが形成されている。多層配線基板21の配線(不図示)は、U相のコイル26、V相のコイル27、W相のコイル28のそれぞれのコイルを12個ずつまとめて電気的に接続するようになっている。
コイル26〜28と多層配線基板21の配線との接続は、半田付け等によって行われている。このような多層配線基板21を用いると、同じ相のコイル26,27,28同士の接続が容易になると共に、渡り部を少なくすることができる。さらに、多層配線基板21の配線部分の電気抵抗は小さいので、全体としての抵抗を小さくできる。
図5に示すように、U相のコイル26は、その始点が交流電源30,32に電気的に接続され、終点がV相のコイル27の終点及びW相のコイル28の終点のそれぞれに接続される。V相のコイル27の始点は、交流電源30,31に電気的に接続される。W相のコイル28の始点は、交流電源30,32に電気的に接続される。これら交流電源30〜32は制御装置33によって制御される。
【0014】
多層配線基板21の内周面と円筒部3の間には、ロータ5の回転を検出するセンサ35が設置されている。センサ35には、ロータリエンコーダや、ホール素子などが用いられる。なお、センサ35の形状は、リング型に限定されない。
ベアリング4は、あらかじめロータ5の内周のリング部41Aにベアリング4の外周を突き当て圧入し、円筒部3の外周の環状突起3Aにベアリング4の内周を突き当て圧入して、軸方向の位置決めがされている。
【0015】
ロータ5は、ベアリング4の外周部分に圧入されるカバー40を有する。カバー40は、内周側の内壁部41と、外周側の外壁部42とをエンド部43で一体に連結させることで断面が略U字形状になっており、両壁部41,42とエンド部43が形成する空間内にコイルユニット22が挿入される。エンド部43にボルト孔などを設け、駆動させる装置を固定するとロータ5の回転によって装置に所望の動作を行わせることが可能になる。内壁部41の内周には、リング部41Aが突設されている。内壁部41の外周面には、複数の永久磁石を周方向に並べた内側磁石44を有する。また、外壁部42の内周面には、複数の永久磁石を周方向に並べた外側磁石45を有する。
【0016】
図6に示すように、内側磁石44は、内周側がS極で外周側がN極の第一の磁石46と、内周側がN極で外周側がS極の第二の磁石47とからなり、これら磁石46,47が交互に12個固定されている。外側磁石45は、内周側がN極で外周側がS極の第一の磁石48と、内周側がS極で外周側がN極の第二の磁石49とからなり、これら磁石48,49が交互に12個固定されている。内側の第1の磁石46と外側の第1の磁石48は、径方向に並んで配置されている。同様に、内側の第2の磁石47と外側の第2の磁石49は、径方向に並んで配置されている。したがって、内側磁石44と外側磁石45はN極同士、又はS極同士が対向して配置される。これら磁石46〜49が作る磁束は、内側、外側のそれぞれで第一の磁石46,48のN極から周方向に隣り合う2つの第二の磁石47,49のS極に向かって形成される。なお、前記した各コイル26〜28は、巻線の中心線が磁石46〜49に略直交する向きに配置されている。
【0017】
この実施の形態の作用について説明する。
図7に、各コイルに供給される通電パターンを示す。入力波形は、電気角360°を1周期とし、互いに120°位相がずれた正弦波である。このような入力波形を採用することで、モータ1のトルク変動を低減できると共に、3相電流をd軸、q軸の二軸変換して回転制御を行う際にデータ処理が容易になる。
このような通電パターンによってロータ5が回転する様子を図8から図10を参照して説明する。図8から図10は、図7のθ1、θ2、θ3の位置におけるトルクの発生を模式的に示している。なお、以下においては、理解を容易にするために、2極6コイルで、巻線をY結線した場合を例にして説明し、(a)は電流の向きを説明し、(b)はステータ2及びロータ5を直線的に表示したときの磁束の方向を示し、図中で「S」はコイルの始点を「E」はコイルの終点を示す。さらに、(c)はロータ5の回転方向を示す。
【0018】
図8は、θ1における通電パターンにおけるトルク発生を示す。電流は、高電位側のU相のコイル26から、相対的に低電位側のW相のコイル及びV相のそれぞれのコイル27,28に向かって流れる。第一の磁石46,48の間に配置されているU相、V相、W相の各コイル26〜28に同じ向きに電流が流れる。コイル26〜28の内側と外側に流れる電流は、それぞれ逆向きになる。コイル26〜28は、磁石46〜49に対して直交する向きに配置されているので、(b)に示すようにコイル26〜28に右向きの力Fcが発生する。一方、第二の磁石47,49の間に配置されているU相、V相、W相の各コイル26〜28は、第一の磁石46,48側の各コイル26〜28とは逆向きの電流が流れる。第二の磁石47,49の磁極は第一の磁石46,48の磁極と反対なので、結果的に同じ向きFcに力が発生する。コイル26〜28は支持部14を介して固定されているので、磁石46〜49側のロータ5に力Fnが作用し、ステータ2に対して相対的に移動する。その結果、(c)に示すように、ロータ5が時計回りに回転する。
【0019】
図9は、θ2における通電パターンにおけるトルク発生を示す。電流は、高電位側のU相のコイル26及びV相のコイル27のそれぞれから、低電位側のW相のコイル28に向かって流れる。(b)に示すように、ロータ5は図8の配置に比べて時計回りに移動しているので、第一の磁石46,48の間に時計回り方向にU相、W相、V相の順番にコイル26〜28が配置されており、そのそれぞれに同じ向きに電流が流れる。これによって、第一の磁石46,48間のコイル26〜28には、左向きの力Fcが発生する。第二の磁石47,49間の各コイル26〜28には、逆向きの電流が流れる。磁極が反対に配置されているので、これらコイル26〜28にも向きの力Fcが発生する。このように、全てのコイル26〜28に左向きの力Fcが作用するが、コイル26〜28は固定されているので、相対的にロータ5が右向きの力Fnによって回転駆動され、(c)に示すように、時計回りにさらに回転する。
【0020】
図10は、θ3における通電パターンにおけるトルク発生を示す。電流は、高電位側のV相のコイル28から、低電位側のU相のコイル26及びW相のコイル27のそれぞれに向かって電流が流れる。(b)に示すように、ロータ5は図9の配置に比べて時計回りに移動しているので、第一の磁石46,48の間には、時計回り方向にW相、V相、U相の順番にコイル26〜28が配されており、そのそれぞれに同じ向きに電流が流れる。これによって、第一の磁石46,48間のコイル26〜29には、左向きの力Fcが発生している。第二の磁石47,49間の各コイル26〜28には、逆向きの電流が流れる。磁極が反対に配置されているので、これらコイル26〜28にも左向きの力が発生する。このように、全てのコイル26〜28に左向きの力Fcが作用するが、コイル26〜28は固定されているので、相対的にロータ5が右向きの力Fnによって回転駆動され、(c)に示すように、時計回りにさらに回転する。
【0021】
この実施の形態によれば、磁石46〜49をステータ2のコイル26〜28の外側だけでなく内側にも環状に配置したので、軸線C方向の長さが同じで外側の磁石48,49のみで励磁するタイプのモータに比べて大きいトルクを発生させることができる。すなわち、同じトルクを発生させる場合には、モータの軸長を約半分にすることができる。
環状のコア25の外周に磁石の1極に対して3相のコイル26〜28をそれぞれ巻装した整数スロットにしたので、巻線係数を高くすることができる。コイル26〜28に必要な巻線を少なくでき、コイル抵抗を小さくできる。これに加えて、コイル26〜28同士が重なることを防止できるので、磁石46〜49間のエアギャップが縮められ、小型で高出力のモータが得られる。環状のコア25の外周にコイル26〜28を巻装したので、各コイル26〜28のコイル巻き長を短くすることができ、コイル抵抗を小さくすることができる。
隣り合う磁石46〜49と、これに直交して配置したコイル26〜28とで磁気回路を形成するようにしたので、スロットを有するタイプのティースよりも磁束が飽和にし難いので、電流に対するトルクの直線性を確保することができる。
【0022】
ここで、図11に示すようにコア25の周方向におけるコイル26〜28の巻装間隔を変化させ、3相のコイル26〜28が互いに近接するようにしても良い。これによって、コイルユニット22は、コイル26〜28が集中して配置された領域R1と、コイル26〜28が配置されない領域R2とが交互に設けられる。コイル26〜28が配置されない領域R2に支持部14を挿入すると、コイルユニット22をさらに安定して支持することができる。
カバー40のエンド部43の内面にも磁石を設け、コイル26〜28の外周の3面に磁石を配置しても良い。この場合の磁石は、周方向に沿った断面が略U字形となる一体形状にしても良い。
図12に示すモータ71のロータ75のように、内側磁石44に対して外側磁石45を周方向に半分ずらした配置にしても良い。内側の磁石からの磁束の通り道と外側磁石からの磁束の通り道がずれコア25全体に磁束が略均等に流すことが可能になりコア25の厚さをさらに薄くことができる。コイルユニット22に対して磁束を略均等に流すことが可能になる。この場合、内側磁石44に対して外側磁石45がずれるのに合わせてコイル26〜28を傾斜配置する。すなわち、コイル26〜28の外周側が時計回り方向に進んだ配置になる。
【0023】
ここで、モータ1の使用例を図13に示す。モータ1のステータ2は、車体81に固定され、ロータ5の外周部分にはホイール82が固定されている。ホイール82には、タイヤ83が嵌め込まれている。この使用例では、モータ1でタイヤ83を直接に回転駆動させることができる。モータ1の代わりにモータ71を使用しても良い。
【0024】
なお、本発明は、前記の実施の形態に限定されずに広く応用することができる。
例えば、磁石46〜49側をロータとして回転させる代わりに、コイル26〜28側をロータとして回転させても良い。この場合には、コイル26〜28に給電する必要があるので、円筒部3にブラシを配置し、このブラシに摺接するコンミテータを設け、コンミテータと多層配線基板21を電気的に接続する。
磁石46〜49の数やコイル26〜28の数は、種々変更することができる。また、ブラケット11の形状や、コイルユニット22の支持構造は、実施の形態に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施の形態に係るスロットレスモータの外観図である。
【図2】スロットレスモータの分解斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿った断面図であり、さらにカバーの一部を破断した図である。
【図4】図1のB−B線に沿った断面図である。
【図5】コイルと交流電源の接続構造の一例を示す図である。
【図6】図5の一部を拡大して示し、磁束とコイルに流れる電流を模式的に説明する図である。
【図7】各コイルの通電パターンの一例を示す図である。
【図8】図8のθ1に相当する通電パターンについて、(a)は各相のコイルに流れる電流向きを示し、(b)は力の発生を模式的に示し、(c)はロータの回転する様子を示す。
【図9】図8のθ2に相当する通電パターンについて、(a)は各相のコイルに流れる電流向きを示し、(b)は力の発生を模式的に示し、(c)はロータの回転する様子を示す。
【図10】図8のθ3に相当する通電パターンについて、(a)は各相のコイルに流れる電流向きを示し、(b)は力の発生を模式的に示し、(c)はロータの回転する様子を示す。
【図11】コイルの配置に周方向に粗密を設けた配置を示す図である。
【図12】内側の磁石と外側の磁石を周方向にずらして配置すると共に、コイルを径方向に対して傾斜して配置した図である。
【図13】モータの使用例としてタイヤを直接に回転駆動させる形態を示す概略図である。
【符号の説明】
【0026】
1 モータ(スロットレスモータ)
2 ステータ
3 円筒部(突出部)
4 ベアリング
5 ロータ
11 ブラケット
22 コイルユニット
25 コア
26,27,28 コイル
30,31,32 交流電源
35 センサ
40 カバー
46,48 第一の磁石
47,49 第二の磁石
R1 コイルが集中して配置される領域
R2 コイルが配置されない領域


【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状のコアにコイルを複数巻装したコイルユニットと、前記コイルユニットに対して相対的に回転自在に設けられ、前記コイルの内周側と外周側のそれぞれに磁石が設けられたカバーとを有し、前記カバーの内周側の前記磁石と外周側の前記磁石の対向する磁極が略一致するように配置されたことを特徴とするスロットレスモータ。
【請求項2】
前記コイルユニットのコイルは、環状のコアの中心から放射状に該コアに巻装されていることを特徴とする請求項1に記載のスロットレスモータ。
【請求項3】
前記コイルユニットのコイルは、前記カバーの内周側の磁石と外周側の磁石に対し略直交する向きに該コアに巻装されていることを特徴とする請求項1に記載のスロットレスモータ。
【請求項4】
前記コイルユニットをブラケットに支持させてステータを形成し、前記ステータの中央に設けられた突出部に軸受けを介して前記カバーを回転自在に支持させ、前記カバーの回転角度を検出するセンサを前記ホルダに固定したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスロットレスモータ。
【請求項5】
前記コイルは、3相電流を通電可能な3つのコイルが周方向に順番に巻装されており、前記コイルが集中して配置される領域と、前記コイルが配置されない領域とが周方向に交互に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスロットレスモータ


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−48490(P2008−48490A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−219654(P2006−219654)
【出願日】平成18年8月11日(2006.8.11)
【出願人】(000144027)株式会社ミツバ (2,083)
【Fターム(参考)】