説明

ソフトウェア導入方法、ソフトウェア導入装置、プログラム、及び記憶媒体

【課題】 パーソナルコンピュータや周辺機器の取り扱いに関する知識が如何なるレベルの使用者であっても、周辺機器に適合するドライバプログラムやアプリケーションソフトウェアをパーソナルコンピュータへ自動的にインストールすることができるソフトウェア導入方法を提供する。
【解決手段】 ネットワークを経由してサーバ装置にアクセスするステップ(S1)と、サーバ装置から周辺機器に適合するソフトウェアを取得するステップ(S2)と、記憶媒体から周辺機器に適合するソフトウェアを取得するステップ(S3)と、2つのソフトウェアの種類情報を比較して最新のソフトウェアを判定するステップ(S4)と、最新のソフトウェアを導入するステップ(S5)とを実行するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記憶媒体に記憶されたプログラムにしたがって周辺機器に適合したソフトウェアを導入するソフトウェア導入方法、ソフトウェア導入装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータにはプリンタやスキャナなどの種々の周辺機器が外部インターフェースを介して接続される。このような周辺機器を的確に動作させるには、周辺機器に適合するドライバプログラムがパーソナルコンピュータにインストールされている必要がある。しかしながら、周辺機器に対応するドライバプログラムは、周辺機器を的確に動作させるためにバージョンアップが行なわれることが多く、周辺機器をより的確に動作させるためには最新のバージョンのドライバプログラムをパーソナルコンピュータにインストールする必要がある。この最新のドライバプログラムのインストールは、周辺機器の機種やパーソナルコンピュータの言語環境に応じたドライバプログラムを選択してインストールする必要があることから、パーソナルコンピュータや周辺機器に関する十分な知識を持っていないものにとっては困難な作業であった。
そこで、上記したような点を解決するために特許文献1等が提案されている。
特許文献1には、コンピュータや周辺機器に関する十分な知識を有していないユーザでも簡単に周辺機器に適合するドライバプログラムをインストールするために、ユーザのコンピュータからブラウザを用いてプリンタに適合するドライバの自動インストールの要請を受け付けたときに、ドライバインストール用サーバからコンピュータに、ダウンロードが完了したときに自動起動してコンピュータの言語環境やプリンタの機種を調べてプリンタに適合するドライバモジュールのドライバインストール用サーバにおける格納先を入手すると共にこの格納先からドライバモジュールをダウンロードしてインストールするドライバ自動インストーラモジュールをダウンロードするようにした技術が開示されている。
【特許文献1】特開2004−199102公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、周辺機器にはドライバを格納したCD−ROM等の記憶媒体が付属されているため、通常のユーザは、CD−ROMを使用して周辺機器のドライバをインストールするのが常である。このため、特許文献1のように、周辺機器のドライバモジュールがドライバーインストールサーバに存在している場合でも、パーソナルコンピュータや周辺機器等の取り扱いに関する知識が乏しいユーザがブラウザを用いて適合するドライバの自動インストール要請を行うことは考えにくい。つまり、特許文献1の技術は、パーソナルコンピュータや周辺機器の取り扱いに関する知識レベルが低い場合は殆ど意味がないものであった。
また、上記特許文献1では、パーソナルコンピュータがネットワークに接続されていない、もしくはネットワークが使用できないような環境においては、最新のドライバをインストールすることができないものであった。
そこで、本発明は、上記したような実情を鑑みてなされたものであり、パーソナルコンピュータや周辺機器の取り扱いに関する知識が如何なるレベルの使用者であっても、周辺機器に適合するドライバプログラムやアプリケーションソフトウェアをパーソナルコンピュータへ自動的に正確に導入(インストール)することができるソフトウェア導入方法、ソフトウェア導入装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、記憶媒体に記憶されたプログラムにしたがって周辺機器に適合したソフトウェアを導入するソフトウェア導入方法であって、ネットワークを経由してサーバ装置にアクセスするステップと、前記サーバ装置から前記周辺機器に適合する第1のソフトウェアを取得するステップと、前記記憶媒体から前記周辺機器に適合する第2のソフトウェアを取得するステップと、前記第1及び第2のソフトウェアの種類情報を比較して最新のソフトウェアを判定するステップと、前記最新のソフトウェアを導入するステップとを備えることを特徴とする。
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のソフトウェア導入方法において、前記判定に用いるソフトウェアの種類情報がバージョン情報であることを特徴とする。
また請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のソフトウェア導入方法において、前記判定に用いるソフトウェア種類情報が日付情報であることを特徴とする。
また請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のソフトウェア導入方法において、前記判定に用いるソフトウェア種類情報がバージョン情報と日付情報であり、前記バージョン情報と前記日付情報が共に最新である場合に、最新のソフトウェアであると判定することを特徴とする。
また請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のソフトウェア導入方法において、前記判定に用いるソフトウェア種類情報がバージョン情報と日付情報であり、前記バージョン情報と前記日付情報が同一であると判定した場合に、前記記憶媒体上のソフトウェアを導入することを特徴とする。
【0005】
また請求項6に記載の発明は、記憶媒体に記憶されたプログラムにしたがって周辺機器に適合したソフトウェアを導入するソフトウェア導入方法であって、ネットワークに接続不能な状態であれば、前記記憶媒体上のソフトウェアを導入することを特徴とする。
また請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のソフトウェア導入方法において、前記ソフトウェアはドライバプログラムであることを特徴とする。
また請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のソフトウェア導入方法において、前記ソフトウェアはアプリケーションプログラムを含むことを特徴とする。
また請求項9に記載の発明は、記憶媒体に記憶されたプログラムにしたがって周辺機器に適合したソフトウェアを導入するソフトウェア導入装置であって、ネットワークを経由してサーバ装置にアクセスするネットワークアクセス手段と、前記サーバ装置から前記周辺機器に適合する第1のソフトウェアを取得する第1の取得手段と、前記記憶媒体から前記周辺機器に適合する第2のソフトウェアを取得する第2の取得手段と、前記第1及び第2のソフトウェアの種類情報を比較して最新のソフトウェアを判定する判定手段と、前記最新のソフトウェアを導入する導入手段とを備えることを特徴とする。
また請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のソフトウェア導入装置において、前記判定手段において判定に用いるソフトウェアの種類情報がバージョン情報であることを特徴とする。
また請求項11に記載の発明は、請求項9に記載のソフトウェア導入装置において、前記判定手段において判定に用いるソフトウェア種類情報が日付情報であることを特徴とする。
【0006】
また請求項12に記載の発明は、請求項9に記載のソフトウェア導入装置において、前記判定手段において判定に用いるソフトウェア種類情報がバージョン情報と日付情報であり、前記バージョン情報と前記日付情報が共に最新である場合に、最新のソフトウェアであると判定することを特徴とする。
また請求項13に記載の発明は、請求項9に記載のソフトウェア導入装置において、前記判定手段において判定に用いるソフトウェア種類情報はバージョン情報と日付情報であり、前記バージョン情報と前記日付情報が同一であると判定した場合に、前記導入手段により前記記憶媒体上のソフトウェアを導入することを特徴とする。
また請求項14に記載の発明は、記憶媒体に記憶されたプログラムにしたがって周辺機器に適合したソフトウェアを導入するソフトウェア導入装置であって、ネットワークに接続不能な状態であれば、前記記憶媒体上のソフトウェアを導入することを特徴とする。
また請求項15に記載の発明は、請求項9乃至請求項14の何れか一項に記載のソフトウェア導入装置において、前記ソフトウェアはドライバプログラムであることを特徴とする。
また請求項16に記載の発明は、請求項15に記載のソフトウェア導入装置において、前記ソフトウェアはアプリケーションプログラムを含むことを特徴とする。
また請求項17に記載の発明は、請求項1乃至請求項8に記載のソフトウェア導入方法を情報処理装置が実行可能に構成したプログラムである。
また請求項18に記載の発明は、請求項17記載のプログラムが記憶されている記憶媒体である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ネットワークを経由してサーバ装置にアクセスし、サーバ装置から前記周辺機器に適合する第1のソフトウェアを取得すると共に、記憶媒体から周辺機器に適合する第2のソフトウェアを取得し、これら第1及び第2のソフトウェアの種類情報を比較して最新のソフトウェアを判定してソフトウェアを自動的に導入するようにしている。
従って、情報処理装置や周辺機器の取り扱いに関する知識が如何なるレベルの使用者であっても周辺機器に適合するドライバプログラムやアプリケーションソフトウェアを情報処理装置へ自動的に導入することが可能になる。
また本発明によれば、ネットワークに接続不能な状態であれば、記憶媒体上のソフトウェアを自動的に導入するようにしているので、ネットワークに接続されていないもしくはネットワークが使用できない場合であっても、周辺機器に適合するドライバプログラムやアプリケーションソフトウェアを情報処理装置へ導入することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は本発明のソフトウェア導入方法が適用されるシステムの一構成例を示した図である。
この図1に示すシステムは、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置50に周辺装置としてデジタルカメラ100、プリンタ200が接続されている。また情報処理装置50はネットワーク300を介して周辺機器に適合したソフトウェアを格納したサーバ装置310と接続可能とされる。
図2は情報処理装置の内部構成を示した図である。
この図2に示す情報処理装置50は、CPU(中央処理装置)51をはじめ、RAM(主記憶装置)52、HDD(補助記憶装置)53、操作部54、表示部55、外部I/F56、57、CDドライブ58等から構成され、これらがバス59を介して接続されている。操作部54はキーボードやマウス等により構成される。表示部55はディスプレイモニター等により構成される。外部I/F56はUSB(Universal Serial Bus)により構成され、この外部I/F(USB)56を通じてデジタルカメラ100やプリンタ200等の周辺機器との接続が可能に構成されている。また外部I/F57はイーサネット(Ethernet;登録商標)等により構成され、この外部I/F57を通じてネットワーク300に接続される。そして、このネットワーク300を経由してサーバ装置310に接続可能となっている。サーバ装置310には図5に示すように、デジタルカメラ100やプリンタ200の周辺機器に適合するソフトウェア(第1のソフトウェア)311が格納されている。
【0009】
周辺機器に適合するソフトウェア311としては、周辺機器を動作させるためのドライバの他、周辺機器を利用/活用するためのアプリケーションソフトも含むものである。
CPU51は本実施形態の情報処理装置50全体の動作を制御する。HDD53には情報処理装置50を制御する基本プログラム(OS)、応用プログラム(アプリケーションソフト)が格納され、CPU51はこれら基本プログラム、応用プログラムの内容に基づいて情報処理装置50を動作させる。またHDD53には画像データ及び保持しておきたい情報も格納することが可能である。RAM52はCPU51のワークエリアである。
CDドライブ58は、記憶媒体であるCD−ROM60に書き込まれたプログラムデータであるソフトウェア(インストーラ)61を読み取ることができる。CDドライブ58によりCD−ROM60から読み取られたプログラムデータはRAM52に読み込まれてCPU51によって実行される。またCD−ROM610には、図6に示すように、ソフトウェア61と共にデジタルカメラ100やプリンタ200の周辺機器に適合するソフトウェア(第2のソフトウェア)62も書き込まれている。
周辺機器に適合するソフトウェア62としては、上記ソフトウェア311と同様、周辺機器を動作させるためのドライバの他、周辺機器を利用/活用するためのアプリケーションソフトも含むものである。
【0010】
次に、図3はデジタルカメラの内部構成を示した図である。
図3において、撮像素子であるCCD1に入力された被写体画像は電気信号に変換される。CCD1の出力信号は、CDS(相関2重サンプリング)回路2を通してA/D変換回路3で最適なサンプリング周波数(例えばNTSC信号のサブキャリア周発数の整数倍)にてデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換されたCDS出力信号は、デジタル信号処理回路4にてガンマ補正、色分離等の通常カメラ信号処理が施され、Y(輝度)、Cb、Cr(色差)信号が作成される。この信号はデジタル信号処理回路4で符号化される。符号化された画像データがメモリ7に記録される。ROM11には当該デジタルカメラ100を制御するプログラムが格納される。
CPU8はカメラ内部の全動作を制御する。CPU8はROMに格納されるプログラムに基づいてカメラを制御する。RAM12はCPU8のワークエリアである。
画像データの撮影や撮影した画像データの再生操作は、操作部9を通じて操作可能とされる。表示部10には、撮影した画像データや文字情報等を表示することが可能とされる。デジタルカメラ100の電源はバッテリ14からDC−DCコンバータ13に入力されデジタルカメラ100内部の各部に供給される。外部I/F6はメモリ7に記録された画像データを外部I/F6に接続される外部装置(情報処理装置)50に対して送信する。
【0011】
図4はプリンタの内部構成を示した図である。
この図4に示すプリンタ200は、上位装置である外部装置50と接続されている。プリンタ200は、コントローラ20、操作パネル30、プリンタエンジン40を備えている。
コントローラ20は、その時点で設定されている制御モード及び外部装置からの制御コードに従って外部装置50からの印字データをビデオデータに変換してプリンタエンジン40へ出力する制御機構の総称で、エミュレーションと呼ばれるプリンタ言語を解析し処理するプログラムと、ハードウェアの制御や紙への印刷等を司るシステムと呼ばれるプログラムから成り、以下のようなモジュールにより構成される。
外部装置I/F21は、外部装置50からプリンタ200への制御信号及びデータのインターフェースであると共に、プリンタ200から外部装置50へのステータス信号のインターフェースである。
プログラムROM22は、コントローラ20内でのデータの処理、管理や周辺モジュールを制御するためのプログラムが格納されている。フォントROM24は、印字に使用される様々な種類のフォントが格納されている。HDD25は大容量のデータを記憶する。
CPU26は、プログラムROM22に従って外部装置50からのデータ(印字データ、制御データ)を処理する。RAM27は、CPU26が処理する時のワークメモリ、外部装置50からのデータをページ単位に管理して一時記憶するバッファ、及びバッファに記憶されたデータを実際の印字パターンに変換し、ビデオデータを記憶するビットマップメモリ等に使われる。
不揮発性RAM28内のデータは電源を切断しても保持される。電源切断しても保持したいデータを格納する。
パネルI/F23は、コントローラ20と操作パネル30とのインターフェースである。コントローラ20と接続される操作パネル30は、図示しないがプリンタ200の状態を示す表示部及びプリンタのモード、フォント等を切り替えるスイッチ部から構成される。
エンジンI/F29は、コントローラ20からプリンタエンジン40への制御信号やビデオ信号、及びプリンタエンジン40からコントローラ29へのステータス信号のインターフェースである。
プリンタエンジン40は、コントローラ20からのビデオ信号及び制御信号により感光体上に静電潜像を作り、現像し、また給紙部より転写紙を給紙して転写及び定着し、画像を形成する。
【0012】
上記図1に示した情報処理装置50において周辺機器であるデジタルカメラ100やプリンタ200を動作させる、或いは活用するには、デジタルカメラ100やプリンタ200に夫々適合したソフトウェアを情報処理装置50に導入(インストール)する必要がある。
そこで、本実施形態の情報処理装置50ではソフトウェア導入方法として、ユーザがデジタルカメラ100やプリンタ200に適合したCD−ROM60をCDドライブ58に装填した場合には、CDドライブ58によりCD−ROM60に書き込まれているソフトウェア(インストーラ)61(図6参照)を読み取り、CPU51により以下のような処理を実行するようにしている。
図7は、情報処理装置50が実行する第1のソフトウェア導入処理を示したフローチャートである。
この場合、CPU51はネットワーク300を経由してサーバ装置310にアクセスし(S1)、サーバ装置310から周辺機器に適合するソフトウェア311(図5参照)を取得すると共に、記憶媒体(CD−ROM)60上から周辺機器に適合するソフトウェア62(図6参照)を取得する(S2、S3)。そしてこの後、取得した周辺機器に適合する2つのソフトウェア311とソフトウェア62の種類情報を比較して、最新のソフトウェアを判定し(S4)、最新のソフトウェアをインストールする(S5)。
ここで、ネットワーク300を経由してサーバ装置310にアクセスするためのネットワークアクセス手段、及びサーバ装置310から周辺機器に適合する第1のソフトウェア311を取得する第1の取得手段は、CPU51と外部I/F57により構成することができる。また記憶媒体であるCD−ROM60から周辺機器に適合する第2のソフトウェア62を取得する第2の取得手段と、CPU51とCDドライブ58により構成できる。さらに、ソフトウェア311及びソフトウェア62の種類情報を比較して最新のソフトウェアを判定する判定手段、及び最新のソフトウェアを導入する導入手段はCPU51により実現することができる。
このようにすれば、情報処理装置50やデジタルカメラ100やプリンタ200といった周辺機器の取り扱いに関する知識が如何なるレベルの使用者であっても、周辺機器に適合する最新のドライバプログラムやアプリケーションソフトウェアを情報処理装置50へ自動的にしかも正確にインストールすることが可能になる。
【0013】
図8は、情報処理装置50が実行する第2のソフトウェア導入処理を示したフローチャートである。なお、図7と同一処理を実行するステップには同一ステップ符号を付す。
この場合、CPU51はネットワーク300を経由してサーバ装置310にアクセスし(S1)、サーバ装置310から周辺機器に適合するソフトウェア311を取得すると共に、記憶媒体60上から周辺機器に適合するソフトウェア62を取得する(S2、S3)。そして、取得した周辺機器に適合する2つのソフトウェアのバージョン情報を比較して、最新のソフトウェアを判定し(S4−1)、最新のソフトウェアをインストールする(S5)。従って、この場合も上記第1の処理と同様の効果が得られる。
図9は情報処理装置50が実行する第3のソフトウェア導入処理を示したフローチャートである。なお、図7と同一処理を実行するステップには同一ステップ符号を付す。
この場合、CPU51はネットワーク300を経由してサーバ装置310にアクセスし(S1)、サーバ装置310から周辺機器に適合するソフトウェア311を取得すると共に、記憶媒体60上から周辺機器に適合するソフトウェア62を取得する(S2、S3)。そしてこの後、取得した周辺機器に適合する2つのソフトウェア311とソフトウェア62の日付情報(タイムスタンプ)を比較して、最新のソフトウェアを判定し(S4−2)、最新のソフトウェアをインストールする(S5)。従って、この場合も上記第1の処理と同様の効果が得られる。
【0014】
図10は情報処理装置50が実行する第4のソフトウェア導入処理を示したフローチャートである。なお、図7と同一処理を実行するステップには同一ステップ番号を付す。
この場合もCPU51はネットワーク300を経由してサーバ装置310にアクセスし(S1)、サーバ装置310から周辺機器に適合するソフトウェア311を取得すると共に記憶媒体60上から周辺機器に適合するソフトウェア62を取得する(S2、S3)。そしてこの後、取得した周辺機器に適合する2つのソフトウェア311とソフトウェア62のバージョン情報と日付情報を比較して(S4−3)、どちらかのソフトウェアのバージョン情報と日付情報が共に最新であるかどうかの判別を行い(S4−4)、どちらかのソフトウェアのバージョン情報と日付情報が共に最新であれば(S4−4でYes)、インストールする(S5)。これに対して、バージョン情報と日付情報の何れもが最新のソフトウェアでなければ(S4−4でNo)、ソフトウェアをインストールすることなく処理を終えるようにする。この場合も上記第1の処理と同様の効果が得られる。
図11は情報処理装置50が実行する第5のソフトウェア導入処理を示したフローチャートである。なお、図7と同一処理を実行するステップには同一ステップ符号を付す。
この場合もCPU51はネットワーク300を経由してサーバ装置310にアクセスし(S1)、サーバ装置310から周辺機器に適合するソフトウェア311を取得すると共に記憶媒体60上から周辺機器に適合するソフトウェア62を取得する(S2、S3)。そしてこの後、取得した周辺機器に適合する2つのソフトウェア311とソフトウェア62のバージョン情報と日付情報を比較して(S4−3)、これらのソフトウェアのバージョン情報と日付情報が共に同一であるかどうかの判別を行い(S4−5)、同一であれば(S4−5でYes)、記憶媒体60上に存在する周辺機器に適応するソフトウェア62をインストールする(S6)。これに対して、バージョン情報と日付情報が同一でなければ(S4−5でNo)、ソフトウェアをインストールすることなく処理を終えるようにする。この場合も上記第1の処理と同様の効果が得られる。
【0015】
図12は情報処理装置50が実行する第6のソフトウェア導入処理を示したフローチャートである。
この場合、CPU51はネットワーク300に対して接続可能な状況か否かの判別を行い(S11)、ネットワーク300が接続可能な状態でなければ(S11でNo)、記憶媒体60上の周辺機器に適合するソフトウェアをインストールする(S12)。一方、ネットワーク300が接続可能な状態であれば(S11でYes)、そのまま処理を終えるようにする。このような第6の処理は、上記第1〜第5の何れかの処理を実行する前に行うことが好ましい。
このようにすれば、ネットワーク300に接続されていないもしくはネットワーク300が使用できない場合であっても周辺機器に適合するドライバプログラムやアプリケーションソフトウェアを情報処理装置50へ自動的に正確に導入することが可能になる。
なお、本実施形態ではソフトウェアを格納する記憶媒体としてはCD−ROMを例に挙げて説明したが、半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリ等)、光媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD等)、磁気媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等を用いる事も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明のソフトウェア導入方法が適用されるシステムの一構成例を示した図。
【図2】情報処理装置の内部構成を示した図。
【図3】デジタルカメラの内部構成を示した図。
【図4】プリンタの内部構成を示した図。
【図5】サーバ装置に格納されているソフトウェアを示した図。
【図6】記憶媒体に記憶されているソフトウェアを示した図。
【図7】情報処理装置が実行する第1のソフトウェア導入処理を示したフローチャート。
【図8】情報処理装置が実行する第2のソフトウェア導入処理を示したフローチャート。
【図9】情報処理装置が実行する第3のソフトウェア導入処理を示したフローチャート。
【図10】情報処理装置が実行する第4のソフトウェア導入処理を示したフローチャート。
【図11】情報処理装置が実行する第5のソフトウェア導入処理を示したフローチャート。
【図12】情報処理装置が実行する第6のソフトウェア導入処理を示したフローチャート。
【符号の説明】
【0017】
1 CCD、2 CDS回路、3 A/D変換回路、4 デジタル信号処理回路、5 駆動装置、6 外部I/F 7 メモリ、8 CPU、9 操作部、10 表示部、11 ROM、12 RAM、13 DC−DCコンバータ、14 バッテリ、20 コントローラ、21 外部装置I/F、22 プログラムROM、23 パネルI/F、24 フォントROM、25 HDD、26 CPU、27 RAM、28 不揮発性RAM、29 エンジンI/F、30 操作パネル、40 プリンタエンジン、50 情報処理装置、51 CPU、52 RAM、53 HDD、54 操作部、55 表示部、56 57 外部I/F、58 CDドライブ、59 バス、60 CD−ROM、100デジタルカメラ、200 プリンタ、300 ネットワーク、310 サーバ装置、61 62 311 ソフトウェア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶媒体に記憶されたプログラムにしたがって周辺機器に適合したソフトウェアを導入するソフトウェア導入方法であって、ネットワークを経由してサーバ装置にアクセスするステップと、前記サーバ装置から前記周辺機器に適合する第1のソフトウェアを取得するステップと、前記記憶媒体から前記周辺機器に適合する第2のソフトウェアを取得するステップと、前記第1及び第2のソフトウェアの種類情報を比較して最新のソフトウェアを判定するステップと、前記最新のソフトウェアを導入するステップと、を備えることを特徴とするソフトウェア導入方法。
【請求項2】
請求項1に記載のソフトウェア導入方法において、前記判定に用いるソフトウェアの種類情報がバージョン情報であることを特徴とするソフトウェア導入方法。
【請求項3】
請求項1に記載のソフトウェア導入方法において、前記判定に用いるソフトウェア種類情報が日付情報であることを特徴とするソフトウェア導入方法。
【請求項4】
請求項1に記載のソフトウェア導入方法において、前記判定に用いるソフトウェア種類情報がバージョン情報と日付情報であり、前記バージョン情報と前記日付情報が共に最新である場合に、最新のソフトウェアであると判定することを特徴とするソフトウェア導入方法。
【請求項5】
請求項4に記載のソフトウェア導入方法において、前記判定に用いるソフトウェア種類情報がバージョン情報と日付情報であり、前記バージョン情報と前記日付情報が同一であると判定した場合に、前記記憶媒体上のソフトウェアを導入することを特徴とするソフトウェア導入方法。
【請求項6】
記憶媒体に記憶されたプログラムにしたがって周辺機器に適合したソフトウェアを導入するソフトウェア導入方法であって、ネットワークに接続不能な状態であれば、前記記憶媒体上のソフトウェアを導入することを特徴とするソフトウェア導入方法。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のソフトウェア導入方法において、前記ソフトウェアはドライバプログラムであることを特徴とするソフトウェア導入方法。
【請求項8】
請求項7に記載のソフトウェア導入方法において、前記ソフトウェアはアプリケーションプログラムを含むことを特徴とするソフトウェア導入方法。
【請求項9】
記憶媒体に記憶されたプログラムにしたがって周辺機器に適合したソフトウェアを導入するソフトウェア導入装置であって、ネットワークを経由してサーバ装置にアクセスするネットワークアクセス手段と、前記サーバ装置から前記周辺機器に適合する第1のソフトウェアを取得する第1の取得手段と、前記記憶媒体から前記周辺機器に適合する第2のソフトウェアを取得する第2の取得手段と、前記第1及び第2のソフトウェアの種類情報を比較して最新のソフトウェアを判定する判定手段と、前記最新のソフトウェアを導入する導入手段と、を備えることを特徴とするソフトウェア導入装置。
【請求項10】
請求項9に記載のソフトウェア導入装置において、前記判定手段において判定に用いるソフトウェアの種類情報がバージョン情報であることを特徴とするソフトウェア導入装置。
【請求項11】
請求項9に記載のソフトウェア導入装置において、前記判定手段において判定に用いるソフトウェア種類情報が日付情報であることを特徴とするソフトウェア導入装置。
【請求項12】
請求項9に記載のソフトウェア導入装置において、前記判定手段において判定に用いるソフトウェア種類情報がバージョン情報と日付情報であり、前記バージョン情報と前記日付情報が共に最新である場合に、最新のソフトウェアであると判定することを特徴とするソフトウェア導入装置。
【請求項13】
請求項9に記載のソフトウェア導入装置において、前記判定手段において判定に用いるソフトウェア種類情報はバージョン情報と日付情報であり、前記バージョン情報と前記日付情報が同一であると判定した場合に、前記導入手段により前記記憶媒体上のソフトウェアを導入することを特徴とするソフトウェア導入装置。
【請求項14】
記憶媒体に記憶されたプログラムにしたがって周辺機器に適合したソフトウェアを導入するソフトウェア導入装置であって、ネットワークに接続不能な状態であれば、前記記憶媒体上のソフトウェアを導入することを特徴とするソフトウェア導入装置。
【請求項15】
請求項9乃至請求項14の何れか一項に記載のソフトウェア導入装置において、前記ソフトウェアはドライバプログラムであることを特徴とするソフトウェア導入装置。
【請求項16】
請求項15に記載のソフトウェア導入装置において、前記ソフトウェアはアプリケーションプログラムを含むことを特徴とするソフトウェア導入装置。
【請求項17】
請求項1乃至請求項8に記載のソフトウェア導入方法を情報処理装置が実行可能に構成したことを特徴とするプログラム。
【請求項18】
請求項17記載のプログラムが記憶されていることを特徴とする記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−260476(P2006−260476A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−80506(P2005−80506)
【出願日】平成17年3月18日(2005.3.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】