説明

ソーシャルルートプランナーのための方法、装置、およびコンピュータプログラム

ソーシャルルートプランナーのための装置。この装置は、次のような処理要素を備えることができる。この処理要素は、他の機器に関する社会的情報分類を生成し、サーバからルート情報を要求し、社会的情報分類に少なくとも部分的に基づいて提供された社会的情報に関連付けられる少なくとも1つの候補ルートを含むルート情報を受信し、候補ルートおよび社会的情報に基づいて表示を生成するように構成され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、一般にナビゲーションサービスに関し、より具体的には、ルート指定サービスを提供するための装置、方法、およびコンピュータプログラムに関する。
【発明の背景】
【0002】
現代の通信技術は、有線および無線ネットワークの著しい拡大をもたらしている。コンピュータネットワーク、テレビジョンネットワーク、および電話ネットワークは、消費者需要に煽られ、かつてない技術的拡大を見せようとしている。無線ネットワーク技術・モバイルネットワーク技術は、関連する消費者需要に対応すると共に、情報転送のさらなる柔軟性や即時性を提供している。
【0003】
現在および今後のネットワーク技術は、情報転送の容易性やユーザに対する利便性を高め続けていこうとするであろう。情報転送の容易性やユーザに対する利便性に関するこのような向上によって、近年、比較的低コストでモバイル通信を提供する能力が向上している。したがって、モバイル通信機器は、現代世界においてユビキタスになりつつある。モバイル通信技術の急速な発展によって、モバイル通信機器を介して要求および提供されるサービスも、関連的に急速に拡大している。
【0004】
近年、サービスが拡大している一分野は、モバイル端末等の電子機器のユーザに、種々のアプリケーションまたはソフトウェアを提供することに関する。アプリケーションまたはソフトウェアは、ローカルコンピュータ、ネットワークサーバ、もしくは他のネットワーク機器から実行されてもよく、または例えば、携帯電話機、携帯型テレビ、携帯型ゲームシステム等のモバイル端末から実行されてもよく、または、モバイル端末およびネットワーク機器の組み合わせから実行されてもよい。この点において、固定環境またはモバイル環境のいずれかにおけるタスクの実行、通信、娯楽のための強固な能力をユーザに提供するために、種々のアプリケーションおよびソフトウェアが開発されており、また新たに開発され続けている。
【0005】
実行し得る1つのタスクは、ルート判断を提供するサービス等のナビゲーションサービスに関連し得る。このようなナビゲーションサービスは、携帯電話機上で実行するアプリケーション形式で開発されており、これによって、携帯電話機の動きを追跡および報告できるが、このようなアプリケーションはまた、車両または他のモバイルプラットフォームにおいて一般的に使用され得る。このようなアプリケーションは、種々の位置感知機器を用いて実装されており、また様々な機能のために用いられている。例えば、ユーザは、地図アプリケーションを利用して、ある位置から別の位置への最適なルート、またはある意味では望ましいルートを判断することができる。通常、最適化は、時間や距離、燃料消費、または他の重要な動作考慮事項(operational consideration)の要因に基づいて実行される。
【0006】
しかしながら、多くのユーザにとって、動作考慮事項以外の要因をルート決定に組み込むことが望ましい。
【発明の概要】
【0007】
したがって、社会的要因(social factor)等の動作考慮事項以外のルート判断への組み込みを可能にし得る方法、装置、およびコンピュータプログラムが提供される。例えば、特定のルートに関連付けられる社会的接触(social contact)に関連する情報が、ある位置から別の位置への可能なそれぞれのルートに対応するように提供され得る。したがって、例えば、ルートの判断・決定は、社会的活動(social activity)が最大または最小であるルートを選択する等の社会的要因に基づいて行なわれ得る。
【0008】
一例示的実施形態では、ソーシャルルートプランナーを提供する方法が提供される。前記方法は、特定の範囲に関連付けられる社会的情報を受信することと、前記社会的情報を、前記特定の範囲を通る候補ルートに関連付けることと、前記社会的情報に基づいて表示を生成することとを含み得る。
【0009】
別の例示的実施形態では、ソーシャルルートプランナーを提供するためのコンピュータプログラム製品が提供される。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読プログラムコード部分がその中に格納される少なくとも1つのコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。このコンピュータ可読プログラムコード部分は、第1の実行可能部分、第2の実行可能部分、および第3の実行可能部分を含み得る。第1の実行可能部分は、特定の範囲に関連付けられる社会的情報を受信するためのものであり得る。第2の実行可能部分は、前記社会的情報を、前記特定の範囲を通る候補ルートに関連付けるためのものであり得る。第3の実行可能部分は、前記社会的情報に基づいて表示を生成するためのものであり得る。
【0010】
別の例示的実施形態では、ソーシャルルートプランナーを提供するための装置が提供される。この装置は処理要素を含み得る。この処理要素は、特定の範囲に関連付けられる社会的情報を受信し、該社会的情報を、前記特定の範囲を通る候補ルートに関連付け、前記社会的情報に基づいて表示を生成するように構成される処理要素であるように構成され得る。
【0011】
別の例示的実施形態では、ソーシャルルートプランナーを提供するための装置が提供される。前記装置は、特定の範囲に関連付けられる社会的情報を受信する手段と、前記社会的情報を、前記特定の範囲を通る候補ルートに関連付ける手段と、前記社会的情報に基づいて表示を生成する手段とを含む。
【0012】
さらに別の実施形態では、処理要素を含み得るソーシャルルートプランナーのための装置が提供される。前記処理要素は、他の機器に関する社会的情報分類(social information classification)を生成し、サーバからルート情報(routing information)を要求し、前記社会的情報分類に少なくとも部分的に基づいて供給された社会的情報に関連付けられる少なくとも1つの候補ルートを含むルート情報を受信し、前記候補ルートおよび前記社会的情報に基づいて表示を生成するように構成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明について概括的に説明したところで、添付の図面を参照されたい。これらの図面は、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない。
【図1】本発明の例示的実施形態に従うモバイル端末の略ブロック図である。
【図2】本発明の例示的実施形態に従う無線通信システムの略ブロック図である。
【図3】本発明の例示的実施形態に従うソーシャルルートプランナーを提供するためのシステムを示すブロック図を示す。
【図4】本発明の例示的実施形態に従う、対応する社会的情報を含む2つの候補ルートの例を示す。
【図5】発明の例示的実施形態に従って、ソーシャルルートプランナーを提供する例示的方法に従うフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して以下により詳しく説明する。これらの図面において、本発明の実施形態のいくつかが示されるが、全てが示されるわけではない。当然ながら、本発明は、多数の異なる形式で具現化されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定するように解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本明細書が必要な法的条件を満たすために提供される。明細書において、同一の参照番号は同一の要素を言及する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態より利益を受け得るモバイル端末10のブロック図を示す。しかしながら、図示されかつ以下に説明される携帯電話機は、単に、本発明の実施形態より利益を受け得る一種類のモバイル端末を例示しているだけであるため、本発明の実施形態の範囲を限定するように解釈されるべきではないことを理解されたい。モバイル端末10の一実施形態は、例示目的で図示されかつ以下に説明され、携帯情報端末(Portable Digital Assistant; PDA)、ポケットベル、携帯型テレビ、ゲーム機器、ラップトップ型コンピュータ、カメラ、ビデオレコーダ、GPS機器、ならびに他の種類の音声およびテキスト通信システム等の、他の種類のモバイル端末は、本発明の実施形態を容易に用いることが可能である。さらに、モバイルではない機器も、本発明の実施形態を容易に用いることができるだろう。
【0016】
本発明の実施形態に関するシステムおよび方法は、主にモバイル通信用途に関連して説明される。しかしながら、本発明の実施形態に関するシステムおよび方法は、モバイル通信産業とモバイル通信以外の産業の両方における多種多様な他の用途に関連して利用可能であることを理解されたい。
【0017】
モバイル端末10は、送信機14および受信機16並びにこれらと協働しうるアンテナ12(または複数のアンテナ)を含む。モバイル端末10は、コントローラ20あるいは送信機14および受信機16のそれぞれへ信号を送り、かつそこから信号を受け取る処理要素をさらに含む。この信号は、適用可能なセルラシステムの無線インターフェース規格に準拠する信号情報を含み、また、ユーザの会話、受信データ、および/またはユーザにより生成されたデータも含む。この点において、モバイル端末10は、1つ以上の無線インターフェース規格、通信プロトコル、変調タイプ、およびアクセスタイプで動作することが可能である。例として、モバイル端末10は、多数の第1、第2、第3、および/または第4世代の通信の通信プロトコル、あるいはその同等技術のうちのいずれかに準拠して動作可能である。例えば、モバイル端末10は、第2世代(2G)無線通信プロトコルIS-136(TDMA)、GSM、IS-95(CDMA)に準拠して、あるいはUMTS、CDMA2000、WCDMA、TD-SCDMA等の第3世代(3G)無線通信プロトコルに準拠して動作可能であり得る。
【0018】
コントローラ20が、モバイル端末10の音声機能および論理機能を実装するのに望ましい回路を含むことを理解されたい。例えば、コントローラ20は、デジタルシグナルプロセッサ装置、マイクロプロセッサ装置、および種々のアナログ/デジタル変換器、デジタル/アナログ変換器、ならびに他のサポート回路から構成され得る。モバイル端末10の制御機能および信号処理機能は、そのそれぞれの能力に応じてこれらの装置に割り当てられる。コントローラ20は、変調および伝送前に、メッセージおよびデータを畳み込み式に符号化およびインターリーブする能力を有する場合がある。コントローラ20は、内蔵音声エンコーダを備えることができ、また、内蔵データモデムを備える場合がある。さらに、コントローラ20は、メモリに格納されうる1つ以上のソフトウェアプログラムを動作させる能力を有する場合がある。例えば、コントローラ20は、従来のウェブブラウザ等の接続プログラムを動作させることが可能であり得る。次いで、接続プログラムによって、例えば、ワイヤレスアプリケーションプロトコル(Wireless Application Protocol; WAP)、ハイパーテキストトランスファープロトコル(Hypertext Transfer Protocol; HTTP)、および/またはその同等物に準拠して、モバイル端末10は、位置ベースのコンテンンツ等のウェブコンテンツおよび/または他のウェブページコンテンツを送受信することが可能となり得る。
【0019】
また、モバイル端末10は、ユーザインターフェースも備えてもよい。ユーザインターフェースは、よく知られたイヤホンやスピーカ24などの出力デバイスや、リンガ22、マイクロフォン26、ディスプレイ28、ユーザ入力インターフェース等の装置を含む。これら全てはコントローラ20に接続される。モバイル端末10がデータを受け取ることができるユーザ入力インターフェースには、キーパッド30やタッチディスプレイ(図示せず)などがあり、モバイル端末10がデータを受け取ることができる様々な入力デバイスを備えることができる。キーパッド30を含む実施形態では、キーパッド30は、伝統的な数字キー(0〜9)および関連キー(#、*)や、モバイル端末10の動作に使用する他のキーを備える場合がある。別の例では、キーパッド30は、従来のQWERTYキーパッド配列を備える場合がある。また、キーパッド30は、何らかの機能に関連付けられた種々のソフトキーを備える場合がある。付加的または代替的に、モバイル端末10は、ジョイスティックまたは他のユーザ入力インターフェース等のインターフェース装置を備える場合がある。モバイル端末10は、モバイル端末10の動作に必要な種々の回路に電力供給し、また、任意により、検出可能出力として機械的振動を提供するための振動電池パック等の電池34をさらに備える場合がある。加えて、モバイル端末10は、測位センサ36も備える場合がある。測位センサ36には、例えば、全地球測位システム(global positioning system; GPS)センサ、支援型全地球測位システム(assisted global positioning system; Assisted-GPS)センサ等が含まれ得る。しかしながら、一例示的実施形態では、測位センサ36には、歩数計または慣性センサが含まれる。この点において、測位センサ36は、モバイル端末10の経度方向および緯度方向等のモバイル端末10の位置、または目的地もしくは出発点等の基準点に対する位置を判断することが可能である。
【0020】
モバイル端末10は、ユーザ識別要素(User Identity Element; UIM)38をさらに備える場合がある。通常、UIM38は、プロセッサ内蔵型のメモリ機器である。UIM38には、例えば、加入者識別要素(Subscriber Identity Element; SIM)、汎用集積回路カード(Universal Integrated Circuit Card; UICC)、汎用加入者識別要素(Universal Subscriber Identity Element; USIM)、取り外し可能なユーザ識別要素(Removable Identity Element; R-UIM)等が含まれ得る。通常、UIM38は、モバイル加入者に関連する情報要素を格納する。UIM38に加え、モバイル端末10は、メモリを装備し得る。例えば、モバイル端末10は、データの一時記憶のためのキャッシュ領域を含む揮発性ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory; RAM)等の揮発性メモリ40を備える場合がある。また、モバイル端末10は、他の不揮発性メモリ42を含んでもよく、この不揮発性メモリ42は、内蔵型であっても、リムーバブル型であってもよい。この不揮発性メモリ42には、SanDisk Corporation of Sunnyvale, California、またはLexar Media Inc. of Fremont, Californiaから購入できるようなEEPROM、フラッシュメモリ、またはその同等物を付加的または代替的に含まれ得る。メモリは、モバイル端末10の機能を実装するためにモバイル端末10が使用する多数の情報やデータを格納することができる。例えば、メモリは、モバイル端末10を一意的に識別可能である国際モバイル装置識別(International Mobile Equipment Identification; IMEI)コード等の、識別情報を格納することができる。さらに、メモリは、セルID情報を判断するための命令を格納し得る。具体的には、メモリは、現在のセル、すなわちモバイル端末10が通信しているセルの識別情報、例えばセルID識別子(cell ID identify)やセルID情報(cell ID information)を判断するコントローラ20が実行するアプリケーションプログラムを格納し得る。セルID情報は、測位センサ36と併用して、より正確にモバイル端末10の位置を判断するために使用され得る。
【0021】
図2は、本発明の例示的に従う無線通信システムの略ブロック図である。図2を参照すると、本発明の実施形態より利益を受け得る一種類のシステムの図が提供される。このシステムは複数のネットワーク機器を含む。図示するように、1つ以上のモバイル端末10の各々は、基地サイトまたは基地局(Base Station; BS)44への信号を送信し、かつそこからの信号を受信するためのアンテナ12を備えることができる。基地局44は、1つ以上のセルラネットワークまたはモバイルネットワークの一部であってもよく、そのネットワークの各々は、移動交換局(Mobile Switching Center; MSC)46等の、ネットワークの動作に必要な要素を含む。当業者に良く知られているように、モバイルネットワークは、基地局/MSC/相互作用機能(Base Station/MSC/Interworking function; BMI)と呼ばれる場合がある。動作中、モバイル端末10が発呼および着呼する際に、MSC46は、モバイル端末10を出入りする呼をルーティングすることができる。また、モバイル端末10が呼に関与する際に、MSC46は、地上通信回線に接続を提供することも可能である。加えて、MSC46は、モバイル端末10を出入りするメッセージの転送を制御することが可能であり、また、メッセージ局を出入りするモバイル端末10のためのメッセージの転送も制御することも可能である。図2のシステムにおいて、MSC46を示すが、MSC46は、単に、例示的なネットワーク機器であるだけであり、本発明の実施形態は、MSCを用いるネットワークにおける使用に限定されないことに留意されたい。
【0022】
MSC46は、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network; LAN)、都市規模ネットワーク(Metropolitan Area Network; MAN)、および/または広域ネットワーク(Wide Area Network; WAN)等のデータネットワークに接続可能である。MSC46は、データネットワークに直接接続可能である。しかしながら、典型的な一実施形態では、MSC46は、ゲートウェイ(gate way; GTW)機器48に接続され、GTW48が、インターネット50等のWANに接続される。次いで、処理要素のような装置(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、またはその同等装置)は、インターネット50を介してモバイル端末10に接続可能である。例えば、後述のように、処理要素は、コンピューティングシステム52(図2に2つ示される)、オリジンサーバ54(図2に1つ示される)、またはその同等物に関連付けられる1つ以上の処理要素を含むことが可能であり、これらについては以下に説明する。
【0023】
また、BS44は、汎用パケット無線通信システム(General Packet Radio Service; GPRS)サポートノード(SGSN)56にも接続可能である。当業者には知られているように、SGSN56は、通常、パケット交換サービス用のMSC46に類似の機能を実行することができる。MSC46に類似するSGSN56は、インターネット50等のデータネットワークに接続できる。SGSN56は、データネットワークに直接接続可能である。しかしながら、より典型的な実施形態では、SGSN56は、GPRSコアネットワーク58等のパケット交換コアネットワークに接続される。次いで、パケット交換コアネットワークは、ゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node; GGSN)60等の別のGTW48に接続される。GGSN60はインターネット50に接続される。GGSN60に加えて、パケット交換コアネットワークもGTW48に接続される。また、GGSN60は、メッセージ局に接続可能である。この点において、GGSN60およびMSC46に類似するSGSN56は、MMSメッセージ等のメッセージの転送を制御可能であり得る。また、GGSN60およびSGSN56は、メッセージ局を出入りするモバイル端末10のためのメッセージの転送も制御可能であり得る。
【0024】
加えて、SGSN56をGPRSコアネットワーク58およびGGSN60に接続することによって、コンピューティングシステム52および/またはオリジンサーバ54等の機器は、インターネット50やSGSN56、GGSN60を介してモバイル端末10に接続しうる。この点において、コンピューティングシステム52および/またはオリジンサーバ54等の機器は、SGSN56、GPRSコアネットワーク58、およびGGSN60を介してモバイル端末10と通信し得る。モバイル端末10および他の機器(例えば、コンピューティングシステム52、オリジンサーバ54等)を直接的または間接的にインターネット50に接続することによって、モバイル端末10は、ハイパーテキストトランスファープロトコル(Hypertext Transfer Protocol; HTTP)および/その同等技術などに準拠して、他の機器と通信し、および相互に通信することによって、モバイル端末10の種々の機能を実行し得る。
【0025】
全ての可能なモバイルネットワークの全ての要素について本明細書に図示および説明されるわけではないが、モバイル端末10が、多数の異なるネットワークのいずれか1つ以上に、BS44を介して接続され得ることを理解されたい。この点において、ネットワークは、多数の第1世代(1G)、第2世代(2G)、第2.5世代(2.5G)、第3世代(3G)、3.9G、第4世代(4G)の移動通信プロトコルまたはその同等技術の任意の1つ以上に準拠して、通信に対応可能であり得る。例えば、ネットワークのうちの1つ以上は、2G無線通信プロトコルIS-136(TDMA)、GSM、およびIS-95(CDMA)に準拠して、通信に対応することができる。また、例えば、ネットワークのうちの1つ以上は、2.5G無線通信プロトコルGPRS、強化型データGSM環境(Enhanced Data GSM Environment; EDGE)、またはその同等技術に準拠して、通信に対応することができる。さらに、例えば、ネットワークのうちの1つ以上は、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access; WCDMA)無線アクセス技術を用いるユニバーサル移動電話システム(Universal Mobile Telephone System; UMTS)ネットワーク等の、3G無線通信プロトコルに準拠して、通信に対応することができる。いくつかの狭帯域AMPS(Narrow-band AMPS; NAMPS)やTACSのネットワークも、本発明の実施形態から利益を受け得る。移動局(例えばデジタル/アナログまたはTDMA/CDMA/アナログ電話)は、2つまたはそれ以上の方式で通信可能であるべきである。
【0026】
モバイル端末10は、1つ以上の無線アクセスポイント(Access Point; AP)62にさらに接続可能である。AP62には、例えば、無線周波数(Radio Frequency; RF)、赤外線(infrared; IrDA)、あるいはIEEE802.11(例えば、802.11a、802.11b、802.11g、802.11n等)、IEEE802.16等のWiMAX技術、および/またはIEEE802.15、ブルートゥース(Bluetooth; BT)、超広帯域(Ultra Wideband; UWB)、および/またはその同等技術等の無線パーソナルエリアネットワーク(Personal Area Network;WPAN)技術を含む多数の異なる無線ネットワーク技術等のいずれかの技術に準拠して、モバイル端末10と通信するように構成されるアクセスポイントが含まれ得る。AP62は、インターネット50に接続され得る。MSC46と同様に、AP62は、インターネット50に直接接続可能である。しかしながら、一実施形態では、AP62は、GTW48を介してインターネット50に間接的に接続される。さらに、一実施形態では、BS44は、別のAP62として考えられ得る。理解されるように、モバイル端末10およびコンピューティングシステム52、オリジンサーバ54、ならびに/あるいは多数の他の機器のうちのいずれかをインターネット50に直接的または間接的に接続することによって、モバイル端末10は、相互に、コンピューティングシステム等と通信可能になるため、データ、コンテンツ、またはその同等技術をコンピューティングシステム52に送信すること、ならびに/あるいはコンテンツ、データ、またはその同等技術をコンピューティングシステム52から受信することのようなモバイル端末10の種々の機能が実行可能になる。この明細書で使用する際、用語の「データ」、「コンテンツ」、「情報」、類似の用語は、本発明の実施形態に従って送信、受信、および/または格納可能であるデータを言及するように交換可能に使用され得る。したがって、このような任意の用語の使用は、本発明の精神および範囲を制限するように解釈されるべきではない。
【0027】
図2には図示されないが、インターネット50を介してモバイル端末10をコンピューティングシステム52に接続することに加え、またはその代わりに、モバイル端末10およびコンピューティングシステム52は、相互に接続され、例えば、RF、BT、IrDA、あるいはLAN、WLAN、WiMAX、UWB技術、および/またはその同等技術を含む多数の異なる有線または無線通信技術に準拠して通信し得る。コンピューティングシステム52のうちの1つ以上は、後でモバイル端末10に転送可能なコンテンツを格納可能である着脱式メモリを付加的にまたは代替的に含むことができる。さらに、モバイル端末10は、プリンタ、デジタルプロジェクタ、および/または他のマルチメディアを取り込み、生成、および/または格納する機器(例えば、他の端末)などの電子機器の1つ以上に接続可能である。コンピューティングシステム52と同様に、モバイル端末10は、例えば、RF、BT、IrDA、あるいは、USB、LAN、WLAN、WiMAX、UWB技術、および/またはその同等技術を含む多数の異なる有線または無線通信技術等のいずれか等の技術に準拠して、携帯型電子機器と通信するように構成され得る。
【0028】
ある例示的実施形態によれば、図2のシステムにおいて図1のモバイル端末10のようなモバイル端末と、図2のシステムのネットワーク機器との間で、コンテンツまたはデータが通信されうる。この通信は、例えば、アプリケーションを実行するためであったり、モバイル端末10と他のモバイル端末との間の通信の確立のためであったりすることができる。なお、図2のシステムは、モバイル端末間の通信や、ネットワーク機器とモバイル端末との間の通信に用いられる必要があるわけではない。むしろ、図2は、単に、例示目的のためだけに提供されていることを理解されたい。さらに、本発明は、モバイル端末10等の通信機器上で実装されてもよく、ネットワーク機器もしくは通信機器にアクセス可能な他の機器で実装されてもよいことを理解されたい。
【0029】
次に、本発明の例示的実施形態について図3を参照して説明する。図3では、提供するためのシステムの特定の要素が示される。図3のシステムは、例えば、図1のモバイル端末1や図2のネットワーク機器によって用いられ得る。しかしながら、移動型および固定型の両方の多種多様の他の機器に図3のシステムを用いてもよく、したがって、図1のモバイル端末10または図2のネットワーク機器等の機器における用途に、本発明を限定するべきではないことに留意されたい。
【0030】
図3を参照すると、本発明のある実施形態を用いるためのシステムのブロック図が示される。図3に示すように、システムは、交通要素68、安全性要素69、およびルート指定要素70を備える場合がある。交通要素68、安全性要素69、およびルート指定要素70のうちの各々は、後述の対応する機能を実行可能なハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって具現化される任意の機器または手段であり得る。交通要素68、安全性要素69、およびルート指定要素70は、任意の有線接続または無線接続を介して相互に通信し得る。ある例示的実施形態では、ルート指定要素70は、モバイル端末10に実装される。またはモバイル端末10との通信を可能にするように構成されるサーバ等のネットワーク機器に実装され得る。交通要素68および安全性要素69の各々は、図2のネットワークにおけるサーバ等のネットワーク機器に実装されうる。交通要素68、安全性要素69、およびソーシャルルート指定要素70の各々がサーバとして具現化される実施形態では、交通要素68、安全性要素69、およびソーシャルルート指定要素70のうちの1つ以上は、同一の物理サーバに実装されうることを理解されたい。代替として、交通要素68、安全性要素69、およびソーシャルルート指定要素70のうちの各々は、別々のサーバにおいて具現化されてもよい。
【0031】
交通要素68は、2つの位置の間の特定のルート(またはルートセグメント)を規定する情報を受信し、かつ特定のルート(またはルートセグメント)に関連する交通情報を判断するように構成され得る。別の例では、交通要素68は、任意の特定のルートとは無関係の、特定の範囲の交通情報を判断するように構成され得る。いずれの場合においても、交通要素68は、例えば、あるルートや領域内の存在統計(footfall statistics)に基づいて、交通情報を判断するように構成されてもよい。存在統計は、ルートに沿ったまたは領域における交通密度を表し得る。ある例示的実施形態では、存在統計は、ルートに沿った歩行者交通を表してもよく、または領域における実体の存在を表してもよい。
【0032】
交通情報は、いくつかの方式で入手され得る。例えば、交通情報は、公的空間に埋め込まれる磁気センサを使用して入手されてもよい。磁気センサは、特定の地点を通過する人々の数を経時的に追跡し得る。これによって、ルートに沿った特定の地点において、または領域における特定の地点において、交通情報を決定することができる。別の例では、交通情報は、衛星画像を使用して入手され得る。したがって、衛星画像データを利用して、衛星画像機器が及ぶルートまたは領域の部分に関する交通情報を判断し得る。さらに別の代替例として、交通情報は、例えば、閉回路テレビ(closed circuit television; CCTV)カメラを使用し、高性能画像処理に基づいて判断され得る。前述のように、ある例では、交通情報は、CCTVのサービス範囲であるルートまたは領域について提供され得る。さらに別の例示的実施形態では、モバイル端末と通信するアクセスポイントおよび/またはセルラ基地局を利用して、比較的高精度の交通情報を得ることができる。この情報は、ルート沿いの利用者やある領域内の利用者が携帯する機器に基づく交通情報であることができる。この情報を作成するために、例えば、モバイル端末の測位センサから通信される情報や、3角測量または他の機構を利用することができる。また、交通情報を決定するための他の方法や、上記例および/または他の機構の組み合わせを利用してもよい。
【0033】
交通要素68は、後述のように、ルートの選択または判断に使用するために、交通情報をルート指定要素70に通信するように構成されてもよい。機器ベースの交通情報が決定される(例えば、アクセスポイントおよび/または基地局 データを使用する)実施形態では、交通情報は、ルート沿いの各機器や、領域内における各機器の識別子(機器識別子)を備える場合がある。機器識別子は、各対応する機器を表す一意的な識別子(例えば、モバイル識別番号(mobile identification number; MIN)、モバイルディレクトリ番号(mobile directory number; MDN)等)であり得る。交通情報は、ルートに沿ったもしくは領域における交通の密度および量を表す数字の形式で、またはルートに沿ったもしくは領域における個体または集団の位置を表す形式で通信され得る。(例えば、ルートまたは領域の地図ビューといった全体表示であることができる)。
【0034】
安全性要素69は、後述のルートの選択または判断に使用するために、安全性情報をソーシャルルート指定要素70に通信するように構成され得る。安全性要素69は、1つ以上の安全性データソースから安全性データを受信し得る。安全性データソースの各々は、いろいろな特殊な安全性データ型(safety data type)の安全性データを提供し得る。安全性データ型は、同じ特性(Trait)や機能(Feature)、特徴(Characteristic)を有するデータの種類(Class)、カテゴリ(Category)、群(Group)、または組(Set)を表すものであることができる。安全性データ型の例として、事故データ、エアバック配置データ、道路特徴データ、車両犯罪率データ、一般的な犯罪率データ等が挙げられ得る。安全性情報は、1つ以上のソースから入手、受信、またはアクセスされ得る。ある例示的実施形態では、安全性情報は、定期的に、日常的に、または継続的に更新され得る1つ以上のデータベースから入手され得る。
【0035】
ある例示的実施形態では、安全性要素69は、安全性情報に基づく安全スコアを表す値を決定するように構成され得る。例えば、安全性要素69は、ルートを規定するルート情報を受信し、かつルート毎に(またはルート毎のセグメントについて)、ルート(またはルートセグメント)に対応する安全スコアを判断し得る。別の例では、領域に関連付けられる安全性情報に基づいて、その領域に安全スコアが割り当てられうる。この点において、犯罪率の高い範囲は、高い(または低い)安全スコアを受信し得る。したがって、ルートが犯罪率の高い範囲を通過する場合、そのルートの全体の安全スコアは、ルートが通過する領域のスコアの重み付け累積に基づいて判断され得る。重み付けは、各対応する範囲における時間および/または距離(例えば滞在量(exposure))に基づいて割り当てられ得る。したがって、ある実施形態では、安全性要素69は、安全性情報をルート指定要素70に通信する代わりに、ルート(またはルートセグメント)毎の安全スコアをルート指定要素に通信し得る。
【0036】
図3に示すように、ルート指定要素70は、データ記録要素72、表示決定要素74、ルート決定要素76を備える場合がある。データ記録要素72、表示決定要素74、ルート決定要素76の1つ以上は、例えば、サーバのプロセッサもしくは図1のコントローラ20等の処理要素によって制御されてもよく、またはそれによって具現化されてもよい。したがって、ルート指定要素70の全体は、モバイル端末10内に実装されてもよく、または、別の例では、図2の1つ以上のネットワーク機器内に実装されてもよい。さらに別の例では、ルート指定要素70のいくつかの構成要素(の一部又は全部)が、モバイル端末10に実装され、当該ルート指定要素70の他の構成要素(の一部又は全部)は、ナビゲーションサービスサーバ等のネットワーク機器に実装されてもよい。したがって、本発明の実施形態は、クライアント端末(例えばモバイル端末10)がサーバ端末(例えばネットワーク機器)と通信して、ルート案内情報および/または位置情報を受信するクライアント/サーバ環境においても構成され得る。
【0037】
データ記録要素72は、ルート情報、交通情報、安全性情報等のうちの1つ以上を受信および格納するように構成される任意の手段または機器(例えば、メモリ機器)であり得る。データ記録要素72は、付加的にまたは代替的に、デバイス識別情報履歴(historical device identity information)を格納し得る。この点において、デバイス識別情報履歴は、ユーザの機器に近接した機器識別子のリストを備える場合がある。ある例示的実施形態では、データ記録要素72は、ユーザの機器の所定距離内に入る各機器の機器識別子を格納するように構成され得る。言い換えると、データ記録要素72によって、ユーザの機器に過去に近接していた機器を、ユーザの機器が記憶することが可能になる。他の機器を判断または認識するために、Bluetooth、Wibree、または他の短距離通信機構を使用してもよい。ユーザの機器とBluetoothやWibree等の通信が確立可能な範囲に別のデバイスが入る場合、そのデバイスの識別情報が、データ記録要素72に記録され得る。別の例では、ユーザとの距離に閾値を設定し、GPSまたは他の測位機構を介して、当該閾値距離内を通過する任意の機器の機器識別子を記録したり、またデバイス識別情報履歴に記録したりするようにしてもよい。
【0038】
また、データ記録要素72は、機器識別子の各々に関連する社会的情報(social information)を格納し得る。社会的情報は、あるルートを移動中に遭遇した機器や、ユーザの友人の機器を表す機器識別子(と対応するクラス)のリストを含んでもよい。ある例示的実施形態では、データ記録要素72は、1つ以上のルートまたは1つ以上のルートの1つ以上のセグメントを格納するように構成され得る。データ記録要素72は、それぞれのルートおよび/またはルートセグメントに関連する安全性情報および/または社会的情報を格納するようにさらに構成され得る。したがって、例えば、データ記録要素72は、過去に遭遇した機器および/または友人の機器に関する識別情報を格納し得るだけでなく、特定のルートに関連する識別情報も格納するように構成され得る。ルートおよび/またはルートセグメントは、例えば、測位センサ36により提供された位置データの収集により規定され得る。
【0039】
社会的情報は、ルートに沿った各機器に関する交通要素68により提供される交通情報を使用して決定され得る。例えば、上述のように、あるルート沿いに位置する機器が、ユーザに対する関係に基づいて分類され得る。(「あるルート沿いに位置する機器」とは、当該ルートから所定の距離内に位置する機器と規定されうる。)機器の分類の一例は、「知らない機器」、「会ったことのある機器」、「友人」等の3つのカテゴリのうちの1つに各機器を分類することを含んでもよい。「友人」は、電話の頻度やアドレス帳等に基づいて判断されてもよく、あるいはユーザによって規定されてもよい。「会ったことのある機器」は、データ記録要素72が動作していた間に、現在のルートまたは任意の他のルートのどちらかにおいて、ユーザの機器に過去に近づいたことのある機器を含んでもよい。「知らない機器」は、ユーザの機器に近接していたものとして過去に記録されていない機器を含んでもよい。
【0040】
動作中、データ記録要素72は、ルートデータを格納するために、測位センサ36と通信し得る(または、サーバの測位モジュールと通信し得る)。ある例示的実施形態では、データ記録要素72は、時間や日付、曜日情報を含むルートに関連付けられる位置データを格納し、これは、安全性情報、交通情報、および/または社会的情報等の他の非機器動作情報(non-operational information)に関連して格納され得る。したがって、ルートに関連付けられるルートデータであって、データ記録要素72に格納され得るルートデータは、ルートおよび/またはルートセグメント(例えば、出発点、目的地、出発点と目的地との間の中間地点)を規定するデータの集合を含んでもよい。また、ルートデータは、動作パラメータや非動作パラメータに関連して格納されてもよく、また、動作パラメータもしくは非動作パラメータが測定される時間や、これらのパラメータが収集された時間や日付、曜日に関連して格納されてもよい。
【0041】
ルートデータは、ルートまたはルートセグメントとして格納され得る。この点において、ルートは、少なくとも特定の出発点および特定の目的地によって規定されてもよく、その間に通った経路によってさらに規定されてもよい。一方、ルートセグメントは、ルートの任意の部分であり、ルートに沿った2つ以上の位置によって規定される。この位置は、出発点、目的地、および/またはその間の中間地点を含んでもよい。例えば、ルートセグメントは、出発点と中間地点との間、2つの中間地点の間、または中間地点と目的地との間のルートの部分であり得る。
【0042】
ルート決定要素76は、2つの位置の間の候補ルート(またはルートセグメント)を決定するように構成される、ハードウェアやソフトウェアによって実装されることができ、また、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって構成される任意の機器または手段として具現化され得る。ルート決定要素76は、例えば、任意の既知のルート決定方法に基づいて、1つ以上の候補ルートを決定するように構成され得る。ルート決定要素76は、例えば、マップクエストまたは他の既知のルート決定アプリケーション等の、可能なルートを判断するためのアプリケーションまたはアルゴリズムを備える場合がある。したがって、ルート決定要素76は、典型的なルート決定要素76のように、運転時間、運転距離、燃費、電池消費量等の機器動作情報(operational information)を使用して、候補ルートを判断するように構成され得る。しかしながら、本発明の実施形態のルート決定要素76は、社会的情報や交通情報、安全性情報等の、非機器動作情報(non-operational information)に基づいて、候補ルートを判断するようにさらに構成され得る。
【0043】
ある例示的実施形態では、候補ルートは、機器動作情報に基づいて決定されてもよく、その候補ルートは、ルートの選択のために、非機器動作情報とともに表示決定要素74に通信され得る。しかしながら、別の例示的実施形態では、候補ルートは、非機器動作情報に基づいて判断され得る。例えば、ルート決定要素76は、候補ルートを生成するにおいて、その候補ルートを、ルートに近接する機器または個体に関連する情報に適合するように作成するのではなく、ルートに近接する機器または個体の数を増加させる(または減少させる)(例えば、最大化または最小化)するように、候補ルートを決定するように構成され得る。非機器動作情報に基づく候補ルートの判断は、ユーザの好みに基づいて実行され得る。付加的または代替的に、候補ルートの判断は、安全性情報に基づいて行なわれ得る。例えば、ユーザの好みが、安全なルートを好むことを示している場合、ルート決定要素76は、安全性情報を考慮して候補ルートを生成し得る。
【0044】
ルート決定要素76は、非機器動作情報(例えば、社会的情報、安全性情報、交通情報等)に基づくユーザによるルートの選択に用いる情報を提供するため、または非機器動作情報に関連するユーザが規定する好みに基づくルートの自動選択に用いる情報を提供するために、候補ルート情報(例えば、1つ以上の候補ルートの各々を規定する情報)を、表示決定要素74に通信するように構成され得る。
【0045】
表示決定要素74は、候補ルートに対応する非機器動作情報に関連するルートデータの視覚的表示を提供するように構成されるハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせのいずれかにおいて具現化される任意の機器または手段として具現化され得る。表示決定要素74は、1つ以上の候補ルートのうちの対応する1つに関連付けられる交通情報、安全性情報、および/または社会的情報等の非機器動作情報を受信し、非機器動作情報に基づくルート選択のための機構を提供し得る。このようなルート選択は、ユーザの選択によって、またはユーザの好みに基づいて行なわれることができる。ルート選択の後、表示決定要素74は、(例えばディスプレイ28を介して、)選択されたルートの表示を提供してもよい。
【0046】
ある例示的実施形態では、表示決定要素76は、各候補ルートと、各候補ルートに対応する非機器動作情報とを規定するルートデータを受信し得る。次いで、1つ以上の候補ルートが、各ルートと、各ルートに関連付けられる対応する非機器動作情報とをユーザが認識できる形式でユーザに提示され得る。例えば、表示決定要素76は、候補ルートに関する情報を表示するにおいて、ルートの識別情報(例えばルート1、地下鉄ルート、バスルート等)と、対応する非機器動作情報(例えば、7個の知らない機器、14人の会ったことのある機器、2人の友人等の社会的情報)とを、リスト形式によって提示するように構成されうる。別の例では、知らない機器、会ったことのある機器、友人の各々には、対応する重み付けがなされ、個々の候補ルートの重み付けの合計の累積に基づいて、当該ルート全体にソーシャルスコア(social score)が割り当てられ得る。このソーシャルスコアは、ルートの識別情報に関連してユーザに提示され得る。
【0047】
例えばルートに対応する長さ等の、オプション情報が表示されるようにされてもよい。ユーザは、ユーザインターフェース(例えば、キーボード、マウス等)を利用して、候補ルートから所望の1つを選択し得る。
【0048】
上記情報に基づいて、混雑しているルートまたは混雑していないルートといった好みに基づいて、ユーザがルートを選択し得ることを理解されたい。したがって、例えば、ユーザは、経路中に周囲に多数の他人が居ることで安全を感じる場合、混雑したルートを選択してもよく、またはユーザが静かなルートを好む場合、ユーザは、混雑していないルートを選択してもよい。別の例では、ユーザは、ルート付近に現在存在する「日常の人」の数に基づいてルートを選択してもよい。したがって、ユーザは、ルートに沿った顔なじみの人達に会うという日常によって安心し得るが、その人達が他人であってもよい。ユーザの体調が優れない場合、ユーザは、日常の集団を避けてもよい。交通情報および/または社会的情報を使用して、ユーザは、バス停または電車の駅が空いているか、または混んでいるかを判断し、ユーザのルートを適宜選択することが可能であり得る。さらに別の例では、ユーザは、ルートに沿って友人と会う低い確率、または友人と会う高い確率に関する好みに基づいてルートを選択してもよい。
【0049】
各候補ルートに対応する非機器動作情報を検討することにより、ユーザは、候補ルートのうちの1つを手動で選択し、ルートに関するルート案内を受信してもよい。上述のように、候補ルートはリスト形式で提示され得る。実施例によっては、候補ルートは、例えば、ユーザの好みに基づいて判断される順番で提示されてもよいが、ランダムを含む任意の順番で提示されてもよい。
【0050】
手動ルート選択の別の例において、ユーザは、自動的なルート選択のために、ユーザの好みを定めてもよい。この点において、ユーザは、ユーザインターフェースを利用して、ユーザの気分を区別し得る好みを選択し、ルートを適宜選択してもよい。例えば、ユーザが社交的な気分ではない場合、ソーシャルスコアの低いルートや、「友人」もしくは「接近したことがあるが知らない人々」が少ないルートを表示決定要素74が自動的に選択するように、対応する選択を行えるようにしてもよい。別の例では、ユーザが社交的な気分である場合、ソーシャルスコアの高いルートや、「友人」もしくは「接近したことがあるが知らない人々」が多いルートを表示決定要素74が自動的に選択するように、対応する好みが選択され得る。また、社交性に関するユーザの好みによって、例えば、「友人」や「接近したことがあるが知らない人々」の数が多い範囲を通るルートをルート決定要素76が生成するため、ユーザの好みは、上述のように、候補ルートの決定に影響を及ぼし得る。
【0051】
ある例示的実施形態において、表示決定要素76は、安全性要素69から安全スコアを受信するのではなく、ルート決定要素76から受信するルートデータと、安全性要素69から受信する安全性情報とに基づいて、ルートまたはルートセグメント毎の安全スコアを自分で判断するように構成され得る。表示決定要素76が、安全性要素69から安全スコアを受信するか、または安全性要素69から受信した安全性情報から安全スコアを計算するかに関わらず、表示決定要素76は、安全性情報に関連する又は安全性情報に基づく候補ルートのルートデータを表示するように構成され得る。この点において、社会的情報や交通情報に基づく候補ルート表示に関する上述の説明に類似して、ユーザは、ルートに関連付けられる安全情報に基づいてルートを手動で選択してもよく、また、ルートは、安全性情報に関連するユーザの好みに基づいて、自動的に選択されてもよい。
【0052】
別の例示的実施形態では、表示決定要素76は、安全性情報の標識(indicia)をディスプレイに表示させるように構成され得る。例えば、特定の閾値の(またはそれを上回るもしくは下回る)安全スコアを有する範囲にユーザが入る場合に、警告が提供され得る。別の例では、ディスプレイは、範囲の特定部分に関する相対的な安全性の度合いを標示するために色分けされ得る。
【0053】
ある例示的実施形態では、表示決定要素74は、例えば、マップクエスト等の地図アプリケーションを使用してルートデータを表示させるように構成され、非機器動作データがルートデータ上に重ね合わせられ得る。この点において、例えば、図4は、対応する社会的情報がそれぞれのルート上に重ね合わせられる2つの候補ルートの例を示す。図4から分かるように、図4Aは、第1のルート(またはルートセグメント)を地図ビュー示し、図4Bは、第1のルートの代替である第2のルート(またはルートセグメント)を地図ビューで示す。表示決定要素74は、図4Aおよび図4Bに描かれるように、例えば、各ルートに関連するソーシャルスコアを表示せずに、第1のルートおよび第2のルートの各々に沿って位置するソーシャルエンティティ(social entity)の標識を、それぞれ地図ビューに表示するように構成されていてもよい。図4Aおよび図4Bに示すように、「見知らぬ人々」90は、第1の種類のソーシャルエンティティ標識、例えば黒色の四角形で表されてもよくよく、一方、「接近したことがあるが知らない人々」92は、例えば灰色の四角形で、「友人」94は、例えば円形で表されてもよい。このように、対応する異なるタイプのソーシャルエンティティ標識によって各々表されてもよい。ある例示的実施形態では、機器識別子は利用可能でなく、ユーザは、ソーシャルエンティティ標識のみを視認することが可能であってもよい。
【0054】
図5は、本発明の例示的実施形態に従う、システム、方法、およびプログラムのフローチャートである。フローチャートの各ブロックまたはステップ、ならびにフローチャートにおけるブロックの組み合わせが、1つ以上のコンピュータプログラム命令を含むハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェア等の種々の手段によって実装可能であることを理解されたい。例えば、上述の手順のうちの1つ以上は、コンピュータプログラム命令によって具現化され得る。この点において、上述の手順を具現化するコンピュータプログラム命令は、モバイル端末またはサーバのメモリ装置に格納されてもよく、また、モバイル端末またはサーバにおける内蔵プロセッサによって実行されてもよい。理解されるように、このような任意のコンピュータプログラム命令を、コンピュータまたは他のプログラム可能な機器(すなわち、ハードウェア)にロードすることにより、コンピュータまたは他のプログラム可能な機器上で実行される命令は、フローチャートのブロックまたはステップにおいて特定される機能を実装する手段となりうるような、装置(machine)を実現する。また、これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置を特定の手法で機能させることが可能なコンピュータ可読メモリに格納され、その結果、コンピュータ可読メモリに格納される命令は、フローチャートのブロックまたはステップにおいて特定される機能を実装する命令手段を含む製品をもたらす。また、コンピュータプログラム命令を、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置にロードすることによって、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で、コンピュータ実装によるプロセスをもたらすように一連の動作ステップを実行させ、その結果、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で実行する命令は、フローチャートのブロックまたはステップにおいて特定される機能を実装するステップを提供し得る。
【0055】
したがって、フローチャートのブロックまたはステップは、特定の機能を実行する手段の組み合わせ、特定の機能を実行するためのステップの組み合わせ、および特定の機能を実行するためのプログラム命令手段に対応する。フローチャートのうちの1つ以上のブロックまたはステップならびにフローチャートにおけるブロックまたはステップの組み合わせが、特定の機能またはステップあるいは特殊用途のハードウェアおよびコンピュータ命令の組み合わせを実行する特殊用途のハードウェアベースのコンピュータシステムによって実装可能であることを理解されたい。
【0056】
ソーシャルルートプランナーを提供するための方法の一実施形態は、動作100において、特定の範囲に関連付けられる社会的情報を受信することを含む。必須ではないが、社会的情報を、特定の範囲を通る候補ルートに関連付けることをさらに含んでもよい(動作110)。このような関連付けは、複数の候補ルートのうちの1つを選択または決定することを含んでもよい。動作110の選択は、ユーザからの選択の受信に応答して、またはユーザの好みに基づいて自動的に発生し得る。動作120において、社会的情報に基づいて、表示が生成されうる。必須ではないが、選択または生成された候補ルートの地図ビューを表示してもよい(動作130)。
【0057】
ある例示的実施形態では、動作120は、候補ルートの各々に対応する社会的情報を含む候補ルートのリストを生成することを含んでもよい。別の例では、動作120は、候補ルートのうちの1つの地図ビューを生成することを含んでもよい。この場合、地図ビューは、当該候補ルートに沿って位置する機器を表すソーシャルエンティティ標識を含んでいてもよい。特定の範囲を通る候補ルートの判断が、社会的情報(social information)に基づいて行なわれ得る。さらに、特定の範囲に現在位置する機器を表すデータを含む社会的情報を受信してもよい。各機器は、対応する各機器のユーザと、表示を生成する機器のユーザとの関係に基づいて分類されてもよい。
【0058】
ある例示的実施形態では、本方法は、特定の範囲に関連付けられる安全性情報を受信する動作をさらに含んでもよい。このような実施形態では、表示を生成することは、ディスプレイ上の色分け、アラーム、もしくは他の可視的、機械的、可聴的警告等の、候補ルートに関連する安全情報の標識を生成することを含んでもよい。
【0059】
上述の機能は、多数の方式で実行されてもよい。例えば、本発明を実行するために、上述の機能の各々を実行するための任意の適切な手段を用いてもよい。一実施形態では、本発明の要素の全部または一部は、概ね、コンピュータプログラムの制御下で動作する。本発明の実施形態の方法を実行するためのコンピュータプログラム製品は、不揮発性記憶媒体等のコンピュータ可読記憶媒体と、コンピュータ可読記憶媒体において具現化される一連のコンピュータ命令等のコンピュータ可読プログラムコード部分とを含む。
【0060】
本明細書に記載の本発明に関する多くの修正および他の実施形態は、本発明に関連する当業者によって想定され、これらの想定は、前述の説明および付随の図面において提示される教示の利益有する。ゆえに、本発明が、開示される特定の実施形態に限定されないこと、ならびに修正および他の実施形態が、添付の請求項の範囲内に含まれるように意図されることが理解されたい。本明細書において特定の用語が用いられるが、これらの用語は、一般的および記述的な意味においてのみ使用され、限定する目的で使用されない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の範囲に関連付けられる社会的情報(social information)を受信することと、
前記社会的情報を、前記特定の範囲を通る候補ルート(candidate route)に関連付けることと、
前記社会的情報に基づいて表示(display)を生成することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記表示を生成することは、それぞれ対応する社会的情報を有する複数の候補ルートのリストを生成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記表示を生成することは、前記複数の候補ルートのうちの1つの地図ビューを生成することを含み、該地図ビューは、前記1つのルート沿いに位置する機器を表すソーシャルエンティティ目印(social entity indicia)を有することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
複数の候補ルートのうちの1つの選択を受信することと、前記選択された候補ルートの地図ビューを表示することとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ユーザの好みに基づいて複数の候補ルートのうちの1つを自動的に選択することと、前記選択された候補ルートの地図ビューを表示することとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記社会的情報を前記候補ルートに関連付けることは、前記社会的情報に基づいて、前記特定の範囲を通る前記候補ルートを決定することを含み、前記表示を生成することは、前記候補ルートの地図ビューを生成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記社会的情報を受信することは、
現在前記特定の範囲に位置する機器を表すデータを受信することと、
前記特定の範囲に位置する機器に対応するユーザと、前記表示を生成する機器のユーザとの関係に基づいて、前記特定の範囲に位置する機器を分類することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記特定の範囲に関連付けられる安全性情報を受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記表示を生成することは、候補ルートに関連する前記安全性情報の標識(indicia)を生成することを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
コンピュータ可読プログラムコード部分がその中に格納される、少なくとも1つのコンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ可読プログラムコード部分は、
特定の範囲に関連付けられる社会的情報(social information)を受信するための第1の実行可能部分と、
前記社会的情報を、前記特定の範囲を通る候補ルート(candidate route)に関連付けるための第2の実行可能部分と、
前記社会的情報に基づいて表示(display)を生成するための第3の実行可能部分と、
を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項11】
前記第3の実行可能部分は、それぞれ対応する社会的情報を有する複数の候補ルートのリストを生成するための命令を含む、請求項10に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項12】
前記第3の実行可能部分は、前記複数の候補ルートのうちの1つの地図ビューを生成することを含み、該地図ビューは、前記1つのルート沿いに位置するデバイスを表すソーシャルエンティティ目印(social entity indicia)を有するための命令を含む、請求項11に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項13】
複数の候補ルートのうちの1つの選択を受信し、前記選択された候補ルートの地図ビューを表示するための第4の実行可能部分をさらに備える、請求項10に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項14】
ユーザの好みに基づいて複数の候補ルートのうちの1つを自動的に選択し、前記選択された候補ルートの地図ビューを表示するための第4の実行可能部分をさらに備える、請求項10に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項15】
前記第2の実行可能部分は、前記社会的情報に基づいて、前記特定の範囲を通る前記候補ルートを決定するための命令を含み、前記表示を生成することは、前記候補ルートの地図ビューを生成することを含む、請求項10に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項16】
前記第1の実行可能部分は、現在前記特定の範囲に位置する機器を表すデータを受信し、前記特定の範囲に位置する機器に対応するユーザと、前記表示を生成する機器のユーザとの関係に基づいて、前記特定の範囲に位置する機器を分類するための命令を含む、請求項10に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項17】
前記特定の範囲に関連付けられる安全性情報を受信するための第4の実行可能部分をさらに備える、請求項10に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項18】
前記第3の実行可能部分は、候補ルートに関連する前記安全性情報の標識(indicia)を生成するための命令を含む、請求項17に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項19】
特定の範囲に関連付けられる社会的情報(social information)を受信し、
前記社会的情報を、前記特定の範囲を通る候補ルート(candidate route)に関連付け、
前記社会的情報に基づいて表示(display)を生成する、
ように構成される処理要素を備える、装置。
【請求項20】
前記処理要素は、それぞれ対応する社会的情報を有する複数の候補ルートのリストを生成するようにさらに構成される、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記処理要素は、前記複数の候補ルートのうちの1つの地図ビューを生成することを含み、該地図ビューは、前記1つのルート沿いに位置するデバイスを表すソーシャルエンティティ目印(social entity indicia)を有するようにさらに構成される、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記処理要素は、複数の候補ルートのうちの1つの選択を受信し、前記選択された候補ルートの地図ビューを表示するようにさらに構成される、請求項19に記載の装置。
【請求項23】
ユーザの好みに基づいて複数の候補ルートのうちの1つを自動的に選択し、前記選択された候補ルートの地図ビューを表示するようにさらに構成される、請求項19に記載の装置。
【請求項24】
前記処理要素は、前記社会的情報に基づいて、前記特定の範囲を通る前記候補ルートを決定し、前記候補ルートの地図ビューを生成するようにさらに構成される、請求項19に記載の装置。
【請求項25】
前記処理要素は、現在前記特定の範囲に位置する機器を表すデータを受信し、前記特定の範囲に位置する機器に対応するユーザと、前記表示を生成する機器のユーザとの関係に基づいて、前記特定の範囲に位置する機器を分類するようにさらに構成される、請求項19に記載の装置。
【請求項26】
前記処理要素は、前記特定の範囲に関連付けられる安全性情報を受信するようにさらに構成される、請求項19に記載の装置。
【請求項27】
前記処理要素は、候補ルートに関連する前記安全性情報の標識(indicia)を生成するようにさらに構成される、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
特定の範囲に関連付けられる社会的情報を受信する手段と、
前記社会的情報を、前記特定の範囲を通る候補ルートに関連付ける手段と
前記社会的情報に基づいて表示を生成する手段と、
を備える、装置。
【請求項29】
社会的情報を受信する手段は、現在前記特定の範囲に位置する機器を表すデータを受信し、前記特定の範囲に位置する機器に対応するユーザと、前記表示を生成する機器のユーザとの関係に基づいて、前記特定の範囲に位置する機器を分類する手段を備える、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
他の機器に関する社会的情報分類(social information classification)を生成し、
サーバからルート情報(routing information)を要求し、
前記社会的情報分類に少なくとも部分的に基づいて供給された社会的情報に関連付けられる少なくとも1つの候補ルートを含むルート情報を受信し、
前記候補ルートおよび前記社会的情報に基づいて表示を生成する、
ように構成される処理要素を備える、装置。
【請求項31】
前記処理要素は、前記装置に閾値距離以内に近づいた機器の履歴に少なくとも部分的に基づいて、前記社会的情報分類を生成するようにさらに構成される、請求項30に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−531432(P2010−531432A)
【公表日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−507051(P2010−507051)
【出願日】平成20年5月9日(2008.5.9)
【国際出願番号】PCT/IB2008/051865
【国際公開番号】WO2008/142605
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
2.Bluetooth
【出願人】(398012616)ノキア コーポレイション (1,359)
【Fターム(参考)】