説明

タンパク質からなる疣と新生物を溶解して除去できる薬物及びその用途

本発明の病理組織と病原体を溶解して除去できる薬物組成物は、総重量100重量部に対して、該薬物組成物は1.0〜60.0部の水酸化ナトリウムおよび/または水酸化カリウムを含む。本発明の薬物組成物は、局所麻酔作用を果たす0.25〜1.0部のテトラカイン、ブファリン、蟾酥および/またはメントールを更に含む。本発明の薬物組成物は、タンパク質からなる疣と新生物を即時に溶解して除去することができ、その治療効果が顕著で、副作用が小さい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、病理組織および/または病原体を溶解して除去できる薬物及びその用途に関し、具体的には、新生物、悪肉(malignant hyperplasia)、疽瘡(cellulitis sore)、えい瘤と疣、疥癬皮膚真菌症に関する病症を体外より治療する薬物とその用途に関する。
背景技術
【0002】
生石灰は石灰または酸化カルシウムとも呼ばれており、中国最古の薬物書である《神農本草経》には生石灰により、"主疽瘍疥そう、熱気悪瘡、癩疾死肌墮眉、殺痔虫(hemorrhoids)、黒あざとポリープ(black mole and polyp)"を治療することが記載されている。
中国の漢末時代に出版された《名医別録》には、生石灰により骨髄壊死を治療することが記載されている。
中国の唐時代に出版された甄権の《薬性論》には、生石灰により刺激性疥癬、悪肉、切り傷からの出血止めの治療に適切し、経口投与ができないが、卵白と敗船茹と共に使用すると更に良い、と記載されている。
中国の宋の初期時代に出版された《日華子本草》には、生石灰は、組織再生と肉変、止血の効果を有し、かつ白斑、潰瘍、瘢痕、冷え症、痔核壊死と疽瘡、えい瘤と疣などの治療に適する、と記載されている。
生石灰は、昔から燥湿、殺虫、止血、鎮痛療法、悪肉の除去、疥癬の治療、湿閃、創傷による出血、熱湯と火による創傷、痔、脱肛、新生物と疣の治療などに幅広くに利用されており、比較的に優れる治療効果を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、民間秘方と伝統の漢方薬に基づき、かつ民間秘方と伝統医薬において生石灰のアルカリ性化学性質を利用する薬理作用と臨床経験を継承、発展させることにより、病理組織と病原体を即時に溶解して除去できる薬物とその用途を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記目的を実現するため、本発明では、病理組織および/または病原体を溶解して除去できる薬物組成物を提供し、該薬物組成物の総重量の100.0重量部に対して、1.0〜60.0部の水酸化ナトリウムおよび/または水酸化カリウムを含み、残りは水である。
【0005】
更に、本発明の薬物組成物は、局所麻酔作用を果たす化合物を更に含み、該化合物は、例えば0.25〜1.0部のテトラカイン、ブファリン、蟾酥および/またはメントールである。
1つの実施方式において、本発明の薬物組成物中には、賦形剤として0.01〜0.5部のカルボマー(941)を含むことができる。
【0006】
また、本発明の薬物組成物は、複方製剤に調製することが好ましくて、例えば、本発明の薬物組成物は、1.0〜60.0部の水酸化ナトリウムおよび/または水酸化カリウム、0〜1.0部のメントール、0〜0.5部のイソリキリチゲニン、0〜0.5部のバイカリン(Baicalin)、0〜0.5部のベルベリン、0〜0.5部のエモジンおよび/または0〜0.5部の賦形剤としてのカルボマー(941)を含み、更に、本発明の薬物組成物は、1.0〜60.0部の水酸化ナトリウムおよび/または水酸化カリウム、0.01〜1.0部のメントール、0.01〜0.5部のイソリキリチゲニン、0.01〜0.5部のバイカリン、0.01〜0.5部のベルベリン、0.01〜0.5部のエモジンおよび/または0.01〜0.5部の賦形剤としてのカルボマー(941)を含むことが好ましい。
【0007】
本発明において、前記薬物組成物に、0〜1.0部の薄荷、0〜3.0部の甘草、0〜3.0部の黄苓、0〜3.0部の黄柏および/または0〜3.0部の大黄などの漢方薬または漢方薬材を粉状に研磨して熱水抽出したものを添加して複合製剤に調製することができ、更に好ましくは、前記薬物組成物に、0.01〜1.0部の薄荷、0.01〜3.0部の甘草、0.01〜3.0部の黄苓、0.01〜3.0部の黄柏および/または0.01〜3.0部の大黄などの漢方薬または漢方薬材を粉状に研磨して熱水抽出したものを添加して複合製剤に調製することもできる。該複方製剤は、0〜0.5部の賦形剤としてのカルボマー(941 )を含むことが好ましく、更には、0.01〜0.5部の賦形剤としてのカルボマー(941)を含むことが好ましい。
【0008】
なお、本発明の目的を実現するため、本発明は前記薬物組成物を利用して、病理組織および/または病原体を即時に溶解して除去する薬物分野における用途を更に提供する。
また、本発明は前記薬物組成物を利用して、尖圭コンジローム(CA)、伝染性軟疣腫、皮膚癌、各種組織と臓器のポリープ、前癌病変、結節性痒疹、色素性母斑(pigmentary naevus)、鶏眼、尋常性疣贅、スキンタグなどを即時に溶解して除去する薬物分野における用途を提供する。
【0009】
更に、本発明は前記薬物組成物を利用して、性感染による疱疹、帯状疱疹、各段階での酒さ鼻、炎症性ざ瘡、各段階での慢性子宮頸管炎、汗腺膿瘍、膿瘍、よう癰(furuncle and carbuncle)、炎症性肝肉芽腫、環状肉芽腫、疥癬、スポロトリックス(sporotricosis)などの症状を即時に溶解して除去する薬物分野における用途を提供する。
更に、本発明は前記薬物組成物を利用して扁平疣贅、皮膚結核、結核様らい(tuberculosis leprosy)、老人斑、毛嚢炎などの症状を即時に溶解して除去する薬物分野における用途を提供する。
【0010】
更に、本発明は前記薬物組成物を利用して、爪白癬、硬皮症、壊死した皮膚などの症状を即時に溶解して除去する薬物分野における用途を提供する。
更に、本発明は前記薬物組成物を利用して、神経皮膚炎、バラ色粃糠疹、体部白癬、足白癬などの症状を即時に溶解して除去する薬物分野における用途を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、民間秘方と伝統の漢方医薬に基づき、かつ現代医薬の科学技術を合せて、病理組織と病原体を即時に溶解して除去することができ、治療効果が速くて、効果が顕著で、副作用が小さく、比較的に良好な普及又は応用価値を有する。
【0012】
下記では具体的な実施方式により、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されず、本発明の基本構想に基づいた改善または代替は、本発明の保護範囲内に属する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
病理組織と病原体を溶解して除去できる薬物において、総重量の100.0重量部に対して,水酸化ナトリウムが1.0〜60.0部であり、残りは100.0部になるまでに水を加えたものであり、若しくは、分量をそのままにして、水酸化ナトリウムの代わりに水酸化カリウムを使用したものであり、若しくは、分量をそのままにして、水酸化ナトリウムの代わりに水酸化ナトリウムと水酸化カリウムの混合物を使用したものである。
【0014】
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムはタンパク質を溶解させることができ、その濃度が適切になると、タンパク質からなる各種病理組織と病原体を即時に溶解して除去することができる。
本発明の薬物製剤に、局所麻酔作用を果たす化合物を添加して、複方製剤に調製することも可能であり、該局所麻酔作用を果たす薬剤は、例えば、1.0部のテトラカイン、または0.5部のブファリン、または0.75部の蟾酥、または1.0部のメントールである。これらを疾病の治療に用いた場合、痛みがない状態または痛みを軽くした状態で治療を行うことができる。本発明は0〜0.5部の賦形剤としてのカルボマー(941)を添加して、複方製剤に調製することもできる。
【0015】
本発明の薬物製剤は、例えば、0〜1.0部のメントール、0〜0.5部のイソリキリチゲニン、0〜0.5部のバイカリン、0〜0.5部のベルベリン、0〜0.5部のエモジン、0〜0.5部の賦形剤としてのカルボマー(941)などの漢方薬を有効成分として添加して複方製剤に調製することができる。
本発明は、例えば、0〜1.0部の薄荷、0〜3.0部の甘草、0〜3.0部の黄苓、0〜3.0部の黄柏、0〜3.0部の大黄、0〜0.5部の賦形剤としてのカルボマー(941)などの漢方薬を粉状に研磨したもの又は熱水抽出物を添加して複方製剤に調製することもできる。
【0016】
前記複方製剤の中で、甘草(グリシルリジン酸、イソリキリチゲニン)は、抗菌、抗ウィルス、抗新生物、抗炎症、免疫調節の役割を果たし、大黄(エモジン)は、抗菌、抗ウィルス、消炎、抗新生物の役割を果たし、黄苓(バイカリン)は、抗菌、抗ウィルス、抗アナフィラキシー、抗癌の役割を果たし、黄柏(ベルベリン)は、抗菌、抗癌の役割を果たす。上記に述べたこれらの漢方薬またはその有効成分は、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムと共に複方製剤に調製されることで、薬物の治療効果を増強させることができる。
<実施例1>
【0017】
本実施例の製剤は<病理組織と病原体を溶解して除去できる薬物1号製剤>に命名することができ、または<溶疣消贅軟膏(疣を溶解し、新生物を除去する軟膏)>に命名することもできる。
総重量の100.0重量部に対して、その配合成分は、水酸化ナトリウムが20.0部、テトラカインが1.0部、残りは水を100.0部になるまでに加えることができる。
本発明の薬物は、病理組織と病原体を即時に溶解して除去できる優れる効果を有し、尖圭コンジローム(CA)、伝染性軟疣腫、皮膚癌、各種組織と臓器のポリープ、前癌病変、結節性痒疹、色素性母斑、鶏眼、尋常性疣贅、軟性線維腫の治療に適する。
【0018】
尖圭コンジロームを治療するポドフィロトキシン(Podophyllotoxin)は、世界保健機関と中国国家衛生部が一番推奨する薬物である。アメリカの製薬会社であるスティーフィル(Stiefel)が製造したWARTREC YouDIと言う名を付けている薬品や、中国の貴州漢方製薬有限公司が製造したYouDIと言う名を付けている薬品は、その主成分がいずれにしてもポドフィロトキシンである。薬品説明書によれば、局部外用で患部に塗り、朝晩各2回、連続3日使用すると疣体が白くなり、その後、使用せず4日間観察し、7日間を1つの治療段階とし、疣が除去されていない患者は第2治療段階に入り、合計で3つの治療段階(21日)を超えない、と書かれている。
【0019】
本発明の<病理組織と病原体を溶解して除去できる薬物1号製剤>は、男性陰茎包皮(尿道を含む)、肛門、陰門(子宮頸、膣を含む)などの部位の湿潤で多汁の尖圭コンジロームを治療する際には、綿棒で薬を患部に塗るだけで、烈火で氷が溶けるような効果があり、ピーナッツのような大きさの疣粒は、十数分以内に、半透明の液体状態に迅速に溶解され、残りは疣の3分の1の大きさの黒色内核(血根)に相当し、該内核はCA組織の真皮内に増殖、拡張された毛細血管球であり、薬物の作用により、黒色になって収縮される。半透明の液体をきれいに拭いた後、数回に分けて更に薬を塗ることで、黒色の血根が再び溶解、萎縮、または除去され、全ての治療過程は30分を超えず、傷口が即時に収縮され、数日で癒合されることができ、細小の疣粒に対しては、竹製爪楊枝を用いて薬を塗るのが最適で、2、3分で溶解されて除去することができる。
<実施例2>
【0020】
本実施例の製剤を<病理組織と病原体を溶解して除去できる薬物2号製剤>に命名することができ、または<疱疹瘡毒立消軟膏(疱疹や瘡が直ちに除去できる軟膏)>に命名することもできる。
総重量100.0重量部に対して、その配合成分は、甘草が3.0部、黄苓が3.0部、黄柏が3.0部、大黄が1.0部、薄荷脳が1.0部、水酸化ナトリウムが2.5部、蟾酥が1.0部、賦形剤としてのカルボマー(941)が0.25部であり、残りは、100.0部になるまでに水を加えたものである。
配合成分の中で、甘草、黄苓、黄柏、大黄、蟾酥、薄荷脳を200メッシュの粉末に研磨する。
【0021】
本発明の薬物は尖圭コンジロームの治療に用いられており、<病理組織と病原体を溶解して除去できる薬物1号製剤>を利用して、肉眼で見えるぐらいの大きさの疣粒を除去することができ、本発明の薬物である<病理組織と病原体を溶解して除去できる薬物2号製剤>を利用して、患部領域と周囲領域に幅広く塗った後、CAの「亜臨床」の患部領域を処理して、微細の病巣と病原体HPVウィルスを溶解して除去することで、再発を減少することができる。5分〜20分後、蒸留水を用いて綿棒で薬物を除去すれば、治療が完了になる。
【0022】
病理組織と病原体を溶解して除去できる薬物1号製剤及び2号製剤を併せて利用する場合、このような薬物製剤により、尖圭コンジローム(疣内のHPVウィルスを含む)が即時に速く溶解して除去されることができ、国内外の文献を調べて見ても、このような内容が記載された文献は存在していない。
毎回の再診では、デジタルカメラで撮影した後、コンピュータに入力して検査を行い、10〜50倍に拡大して、「亜臨床」病理が存在するか否かを観察することで、引き続き処理を簡単に行うことができる。
<病理組織と病原体を溶解して除去できる薬物2号製剤>は、性感染による疱疹、帯状疱疹、各段階での酒さ鼻、炎症性ざ瘡、各段階での慢性子宮頸管炎、汗腺膿瘍、膿瘍、よう癰、炎症性肝肉芽腫、環状肉芽腫、疥癬、スポロトリックスなどの病症の治療に適する。該製剤の特徴としては、薬物の塗り回数と持続時間を適切に把握すれば、病的組織のために薬物の塗り回数と持続時間を最適に選択することができ、正常組織に損傷を与えることがない。
【0023】
例えば、性感染による生殖器疱疹、帯状疱疹に対しては、本発明の薬物を塗った数分後、疼痛がすぐ減少し、患部の毒液が段々吸出されており、十数分後には疼痛が無くなる。疱疹が除去される最短時間が5分間、最長時間が48分間であり、平均時間は18.77分間である。治癒の最短時間が17時間、最長時間が38時間であり、平均時間は26.11時間である。国内外の文献を調べて見ても、このような優れた治療効果を有すると記載された文献は存在していない。
【0024】
例えば、各段階での酒さ鼻、炎症性膿瘍ざ瘡に対しては、患部領域に薬物を塗った数分後、病理組織が迅速に溶解され、膿汁が滲出し、病理変化が収縮され、かつ溶解された液を拭くことができる。このように薬物を更に1〜2回塗ることで、病症が即時になくなり、浸出が停止される。翌日にかさぶたができ、10〜14日に痂が落ち、ピンク色の柔らかい新皮膚が再生する。重度の鼻こぶのような酒さ鼻に対しては、複数領域に分けて繰り返して薬物を使用することで、新生物を外部から内部へ溶解して除去することができる。現在の国内外文献を調べても、このような薬物と方法を用いて、酒さ鼻と顔面の炎症性ざ瘡を治療するとの記載がある文献は存在しておらず、他の酒さ鼻と炎症性膿瘍ざ瘡を治療する薬物と方法は、本発明のような速くて優れた治療効果には及んでいない。
<実施例3>
【0025】
本実施例の製剤は<病理組織と病原体を溶解して除去できる薬物3号製剤>に命名することができ、総重量100.0重量部に対して、その配合成分は、グリシルリジン酸が1.0部、バイカリンが1.0部、ベルベリンが1.0部、エモジンが1.0部、ハッカ脳が1.0部、水酸化ナトリウム(または水酸化カリウム)が4.0部、蟾酥が0.5部、賦形剤としてのカルボマー(941)が0.25部、残りは100.0部になるまでに水を加えたものである。
【0026】
本発明の薬物は扁平疣贅、皮膚結核、結核様らい、老人斑、毛嚢炎などの治療に適する。
扁平疣贅、伝染性軟疣腫、老人斑、毛嚢炎を治療する場合には、爪楊枝または小さい綿棒で正確に薬を塗り、皮疹が黒くなると、すぐ薬液を拭く。抗生剤を用いて数カ月間治療して、その効果が見られる皮膚結核、結核様らいに対しては、前記薬物を皮疹に塗ることで、数分後に毒液が浸出し、その薬物を拭くと、即時に皮膚発疹が萎縮し、一週間後、状況によって再び薬物を塗って治療を行うことで、治療過程が非常に短縮されると同時に、神経性皮膚炎、バラ色粃糠疹、体部白癬、足白癬の治療にも適する。
【0027】
本発明の薬物は、蒸留水またはミネラルウオーターで1〜10倍に希釈して体外に利用し、I-II度の火傷または熱傷された小面積部位を洗って塗ることで、痛みを速く止めることができ、熱毒を除去し、水泡を除去し、感染を防ぐことができる。
<実施例4>
【0028】
本実施例の製剤は<病理組織と病原体を除去できる薬物4号製剤>に命名することができ、総重量100.0重量部に対して、その配合成分は、水酸化ナトリウム(または水酸化カリウム)が30.0部、残りは100.0部になるまでに蒸留水を加えたものである。
本発明の薬物は外部塗布薬物であり、爪白癬を溶解することができ、更に、硬皮症、壊死した皮膚なども溶解することができる。
【0029】
本製剤は患者の局部病理組織が比較的に細小で、痛みに比較的に敏感でない部位に生じる箇所にも利用されることができ、患者の全身麻酔または病理組織が局所麻酔された状況で、本薬物を局部に塗ることで、溶解範囲が広くなり、痛みに比較的に敏感な病理組織に適切し、速くて、かつ徹底的に溶解されることができる。その用途及び使い方に関しては、実施例1の<病理組織と病原体を溶解して除去できる薬物1号製剤>を参考されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
病理組織と病原体を溶解して除去できる薬物組成物において、前記薬物組成物は、総重量100重量部に対して、1.0〜60.0部の水酸化ナトリウムおよび/または水酸化カリウムを含むことを特徴とする薬物組成物。
【請求項2】
前記薬物組成物は、局所麻酔作用を果たす0.25〜1.0部のテトラカイン、ブファリン、蟾酥および/またはメントールを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の薬物組成物。
【請求項3】
前記薬物組成物は、0.01〜0.5部の賦形剤としてのカルボマー(941)を更に含むことを特徴とする請求項2に記載の薬物組成物。
【請求項4】
前記薬物組成物は、0.01〜1.0部のメントール、0.01〜0.5部のイソリキリチゲニン、0.01〜0.5部のバイカリン、0.01〜0.5部のベルベリン、0.01〜0.5部のエモジンおよび/または0.01〜0.5部の賦形剤としてのカルボマー(941)を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の薬物組成物。
【請求項5】
前記薬物組成物には、漢方薬または漢方材である0.01〜1.0部の薄荷、0.01〜3.0部の甘草、0.01〜3.0部の黄苓、0.01〜3.0部の黄柏および/または0.01〜3.0部の大黄を粉に研磨して熱水抽出したものが更に添加されていることを特徴とする請求項1に記載の薬物組成物。
【請求項6】
前記薬物組成物は、0.01〜0.5部の賦形剤としてのカルボマー(941)を更に含むことを特徴とする請求項5に記載の薬物組成物。
【請求項7】
請求項1〜6に記載の薬物組成物を含む病理組織および/または病原体を即時に溶解して除去できる医薬。
【請求項8】
請求項7に記載の尖圭コンジローム(CA)、伝染性軟疣腫、皮膚癌、各種組織と臓器のポリープ、前癌病変、結節性痒疹、色素性母斑、鶏眼、尋常性疣贅、スキンタグなどを即時に溶解して除去できる医薬。
【請求項9】
請求項7に記載の扁平疣贅、皮膚結核、結核様らい、老人斑、毛嚢炎などを即時に溶解して除去できる医薬。
【請求項10】
請求項7に記載の爪白癬、硬皮症、壊死した皮膚などを即時に溶解して除去できる医薬。

【公表番号】特表2013−502443(P2013−502443A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525865(P2012−525865)
【出願日】平成22年6月7日(2010.6.7)
【国際出願番号】PCT/CN2010/073628
【国際公開番号】WO2011/023013
【国際公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(511208999)
【氏名又は名称原語表記】TAM, KUOK LEONG
【住所又は居所原語表記】Avenida do Lacerda No.81−17 D San Tou, Macao, People s Republic of China Country of Citizenship  People s Republic of China
【出願人】(511209011)
【氏名又は名称原語表記】TAM, IO CHENG
【住所又は居所原語表記】Avenida do Lacerda No.81−17 D San Tou, Macao, People’s Republic of China Country of Citizenship  People’s Republic of China
【出願人】(511209000)
【氏名又は名称原語表記】TAM, HIO MAN
【住所又は居所原語表記】Avenida do Lacerda No.81−17 D San Tou, Macao, People s Republic of China Country of Citizenship  People s Republic of China
【Fターム(参考)】