説明

チアゾロピリミジンキナーゼ阻害剤

【化1】


本発明は、式(I)の新規なチアゾロピリミジン化合物またはそれらの形態もしくは組成物、およびATP−蛋白質キナーゼ相互作用の阻害剤としてのそれらの使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は引用することにより全ての目的のために本発明の内容となる2005年8月8日に出願された米国特許暫定出願番号第60/706840号明細書の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
発明の分野
本発明は、新規なチアゾロピリミジン化合物またはその形態、それらの合成およびキナーゼ阻害剤としてのそれらの使用の分野にある。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
一般的に、蛋白質キナーゼ類は構造的に関連するホスホリルトランスフェラーゼ類の最大群であり、高度に保存された構造および触媒機能を有し、そしてそれらがホスホリル化し(例えば、蛋白質−チロシン、蛋白質−セリン/スレオニン、ヒスチジンなど)且つ広範囲の細胞信号形質導入工程の調節に起因する基質によって科に分類されうる。
【0004】
蛋白質−チロシンキナーゼ類の例はIrk,IGFR−1,Zap−70,Bmx,Btk,CHK(Csk相同キナーゼ),CSK(C−末端Srcキナーゼ),Itk−1,Src(c−Src,Lyn,Fyn,Lck,Syk,Hck,Yes,Blk,FgrおよびFrk),Tec,Txk/Rlk,Abl,EGFR(EGFR−1/ErbB−1,ErbB−2/NEU/HER−2,ErbB−3およびErbB−4),FAK,FGF1R(FGFR1もしくはFGR−1も),FGF2R(FGR−2も),MET(Met−1もしくはc−METも),PDGFR−α,PDGFR−β,Tie−1,Tie−2(Tek−1もしくはTekも),VEGFRI(FLT−1も),VEGFR2(KDRも),FLT−3,FLT−4,c−KIT,JAKI,JAK2,JAK3,TYK2,LOK,RET,TRKA,PYK2,ALK(未分化リンパ腫キナーゼ),EPHA(1−8),EPHB(1−6),RON,Fes,FerまたはEPHB4(EPHB4−1も)を包含するが、それらに限定されない。
【0005】
蛋白質−セリン/スレオニンキナーゼ類の例はArk,ATM(1−3),CamK(I−IV),CamKK,Chk1および2(チェックポイントキナーゼ類),CKI,CK2,Erk,IKK−I(IKK−ALPHAもしくはCHUKも),IKK−2(IKK−BETAも),Ilk,Jnk(1−3),LimK(1および2),MLK3Raf(A,B,およびC),CDK(1−10),PKC(全てのPKC亜型を包含する),Plk(1−3),NIK,Pak(1−3),PDK1,PKR,RhoK,RIP,RIP−2,GSK3(AおよびB),PKA,P38,Erk(1−3),PKB(全てのPKB亜型を包含する)(AKT−1,AKT−2,AKT−3もしくはAKT3−1も),IRAK1,FRK,SGK,TAK1またはTpl−2(COTも)を包含するが、それらに限定されない。
【0006】
蛋白質キナーゼ類は細胞成長の正常な調整において非常に重要な役割を演ずる。しかしながら、チロシンキナーゼ類(受容体もしくは非−受容体)のまたは受容体チロシンキナーゼ類の配位子の突然変異または過剰発現のいずれかの結果として、信号化が調整不能になり始めて、癌または関連疾病をもたらす未調節の細胞増殖を生じうる。
【0007】
蛋白質キナーゼ類はホスホリル化の工程に触媒作用しそして調整し、それによりキナー
ゼ類が種々の細胞外信号であるホルモン類、神経伝達物質、成長および異化因子、細胞サイクル事象、環境ストレス、栄養ストレスなどに応答してホスフェート基を蛋白質または脂質標的に共有結合させる。
【0008】
ホスホリル化は種々の細胞工程、例えば増殖、成長、異化、代謝、アポプトーシス、運動、転写、翻訳および他の信号化工程、を調節または調整する。蛋白質ホスホリル化の不完全な調節による細胞成長に関する未調節の信号化は多くの疾病、例えば変形性関節症、慢性関節リウマチ、関節内の滑液パンヌス侵襲、多発性硬化症、重症筋無力症、真性糖尿病、糖尿病性血管障害もしくは網膜症、炎症性腸疾病、クローン病、潰瘍性大腸炎、移植もしくは骨髄移植拒絶症、狼瘡、慢性膵臓炎、悪液質、敗血症性ショック、皮膚疾病もしくは疾患(例えば乳頭腫形成、乾癬、皮膚炎、湿疹、脂漏症など)、中枢神経系疾病(例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、鬱病など)、癌(例えば神経膠腫癌、類表皮癌、頭部および頸部癌、肺癌、乳癌、結直腸癌、前立腺癌、胃癌、食道癌もしくは乳頭癌などおよび関連する病理学的症状、例えば未調整の細胞増殖、腫瘍成長もしくは血管形成、または転移癌細胞侵襲および泳動などまたは白血病もしくはリンパ腫)、眼の疾病(例えば斑状変性、角膜の疾病、緑内障など)、ウイルス性感染症(例えばサイトメガロウイルスCMV)、心臓疾病(例えばアテローム硬化症、新内膜形成もしくは移植−誘発性血管病(例えば再狭窄など))、肺疾病(例えばアレルギー性喘息、肺線維症、もしくは慢性閉塞性肺疾患などから生ずる合併症)または腎臓疾病(例えば急性、亜急性もしくは慢性形態の糸状体腎炎もしくは膜増殖性糸状体腎炎、糸状体硬化症、先天性多嚢胞性腎臓形成異常、腎臓線維症など)にも関連してきた。従って、キナーゼ阻害剤は治療剤として有効な用途を有する。
【0009】
チロシンキナーゼ類はそれらが受容体チロシンキナーゼ類または非−受容体チロシンキナーゼ類であるかどうかによっても分類されうる。受容体チロシンキナーゼ類は、細胞から突出する配位子相互作用領域、疎水性のトランス−メンブレン領域、並びに触媒作用キナーゼ領域および他の調整配列を含有する細胞質領域を有する細胞メンブレンに広がる。非−受容体チロシンキナーゼ類はしばしば、それらの細胞メンブレンに固定する他の疎水性部分の添加によりミリスチル化または改変される。
【0010】
上皮成長因子受容体(EGFR)チロシン−キナーゼ科は受容体EGFR(EGFR−1またはErb−B1とも称する)、HER−2(またはneu)、EGFR3およびEGFR4を包含する。上皮成長因子(EGF)、形質転換成長因子−α(TGF−α)およびHER−3配位子ヘレグリンが、EGFR受容体に結合する配位子の3種である。
【0011】
例えば、1種もしくはそれ以上のEGFRキナーゼ科の構成員のEGFR過剰発現または突然変異が未調節のまたは異常な細胞成長により特徴づけられる癌および他の疾病に共通して関係してきた。EGFRの調整不足も上皮腫瘍、頭部および頸部腫瘍、乳房腫瘍並びに他の主要器官に関係する腫瘍にも関連してきた。増加したEGFR発現に関連する疾病は増殖性糸状体腎炎、糖尿病−誘発性腎臓疾病および慢性膵臓炎を包含する。HER2の過剰発現は乳房および卵巣癌に関係してきた。EGFRの過剰発現よりむしろTFF−αの過剰生成に関連する疾病は細胞−増殖性皮膚疾患である乾癬を包含する。子宮組織内のEGFR発現レベルは妊娠した卵子の移植中に上昇するため、EGFR阻害剤は妊娠を減ずる避妊薬としての有望な用途も有しうる。
【0012】
ヒト・サイトメガロウイルス(CMV)は、免疫弱体化された人間および移植受容者における重篤および致死的な疾病を引き起こす広範囲の日和見ヒト・ヘルペス・ウイルスである。CMVはアテローム硬化症およびウイルス介在性分娩障害の主たる原因でもある。ヒトCMVはEGFR受容体を用いて感染中に細胞を侵襲し、EGFRが自己ホスホリル化されそして下流信号形質導入経路成分が活性化されるが、EGFR特異的阻害剤である
チルホスチン(tyrphostin)AG1478はチルホスチンの存在下では感染細胞内のウイルス負荷を低下させることが示された(非特許文献1)。従って、有効なEGFR選択的阻害剤は抗−CMV療法において有用でありうる。
【0013】
チロシンキナーゼ類のSrc科は亜科蛋白質であるc−Src、Lyn、Fyn、Lck、Syk、Hck、Yes、Blk、FgrおよびFrkを包含する。c−Src科の種々の構成員は正常な細胞増殖にとって重要であるが、それらの過剰発現および過剰活性化は癌の進行を促進させうる(非特許文献2)。例えば、Lynキナーゼはホルモン耐性前立腺癌において上方調整されることが示された。ホルモン耐性前立腺癌細胞の腫瘍異種移植片はLynキナーゼ活性を特異的に遮断するペプチド類を用いる処置で遅延成長を示した(非特許文献3)。
【0014】
LynおよびHck Src亜科チロシン−キナーゼ類は両者とも慢性骨髄性白血病(CML)に関連してきた。CMLは、染色体9上のc−Abl非−受容体チロシンキナーゼ遺伝子を染色体22上の破壊点クラスター領域(bcr)遺伝子と並置させるt(9;22)染色体転座から生ずるBCR−Ab1融合蛋白質により引き起こされる。BCR−Ab1融合蛋白質は、CMLおよび成人の急性リンパ芽球性白血病の多くの原因をもたらす未調節成長を誘発するAb1チロシンキナーゼの構造的に活性化された形態である。Ab1の阻害剤であるグリベック(Gleevec)はCMLを処置するために成功裡に使用されてきた。しかしながら、芽細胞発生の患者はもはやグリベックを結合しないBCR−Ab1の突然変異形態を有するため、グリベックは彼らを助けない。そのようなグリベック耐性CML細胞は、突然変異BCR−Ab1およびsrc科の構成員に結合しそしてそれらを阻害する二重src/BCR−Ab1阻害剤に感受性である(非特許文献4)。CML細胞がチロシンキナーゼAb1阻害剤であるグリベックを用いる処置に耐性になりうる別の方法もある。例えば、グリベックに耐性になるCML K562細胞は成長に関するBCR−Ab1転座に対する信頼性を最少にしそしてその代わりにLynおよびHckキナーゼ類を上方調整する。これはこれらの細胞内でアンチセンスLynを発現させることにより示され、それはそれらの増殖速度を低下させた(非特許文献5)。c−Srcおよび他のSrc科の構成員は腫瘍細胞の細胞付着、侵襲および運動にも関係する。それ故、Srcキナーゼ科の小分子阻害剤は白血病および固体腫瘍の両者に関する新規な治療機会を与えるであろう。
【0015】
【非特許文献1】Wang,et al.,Nature,24 July 2003,Vol 424
【非特許文献2】Yeatmn TJ,Nature,June 2004,Vol.4
【非特許文献3】Goldenberg−Furmanov,et al.,Cancer Research,1 Feb 2004,64,1058−1064
【非特許文献4】Shah,et al.,Science,16 July 2004,Vol 305,399−401
【非特許文献5】Donato,et al.,Blood,15 Jan 2003,101(2)
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0016】
発明の要旨
本発明の第一の面はATP−蛋白質キナーゼ相互作用の阻害剤としての式(I):
【化1】

の化合物またはその形態に関する。
【0017】
本発明の第二の面は1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはその形態を含んでなる組成物または薬品である。
【0018】
本発明の第三の面は式(I)の化合物またはその形態の合成方法である。
【0019】
本発明の第四の面はチロシンキナーゼ阻害剤としての1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはその形態の使用である。蛋白質キナーゼ類のこの面はセリン/スレオニンキナーゼ類およびチロシンキナーゼ類を包含する。キナーゼ類のこの面はEGFR、HER−2、c−Src、Lyn、c−Ab1などから選択されるキナーゼ類をさらに包含する。この面ではまた、式(I)の化合物またはその形態は慢性もしくは急性のキナーゼ介在疾病の予防、処置または緩和に有用である。キナーゼ介在疾病のこの面はEGFR蛋白質キナーゼ介在サイトメガロウイルス(CMV)感染症を包含する。関連する面で、式(I)の化合物またはその形態は有用な避妊剤である。
【0020】
本発明の第五の面はそれを必要とする患者に有効量の1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはその形態を投与することを含んでなる患者における慢性もしくは急性のキナーゼ介在疾病の予防、処置または緩和方法である。
【0021】
この面で、慢性もしくは急性の疾病はEGFR、HER−2、c−Src、Lyn、c−Ab1などから選択されるキナーゼにより介在される。この面でまた、この方法は患者における未調整のキナーゼ活性の阻害も包含する。未調整のキナーゼ活性のこの面は、未調整のキナーゼ発現もしくは信号化、EGFR、HER−2、c−Src、Lyn、c−Ab1などから選択されるキナーゼの未調整の発現もしくは信号化および未調整の細胞増殖をもたらす未調整の発現もしくは信号化を包含する。未調整の細胞増殖のこの面は癌、転移癌細胞侵襲または転移癌細胞泳動を包含する。癌のこの面はEGFR、HER−2、c−Src、Lyn、c−Ab1などから選択されるキナーゼの未調整の活性により介在される腫瘍を包含する。この方法の一面は、癌の慢性形態の退行を誘発するのに有効な量の1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはその形態を包含する。有効量のこの面は、未調整のキナーゼ活性を阻害するための低い服用量での有効な量を包含する。
【0022】
本発明の第六の面は必要とする患者において慢性または急性のキナーゼ介在疾病を予防、処置または緩和するための組成物または薬品の製造における1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはその形態の使用方法である。この方法のこの面は患者に有効量の式(I)の化合物またはその形態を組成物または薬品の形態で投与することを含んでなる。
【0023】
以下の詳細な記述に照らして明らかになる本発明のこれらのおよび他の面および利点は本発明の化合物の使用により達成される。
【0024】
発明の詳細な記述
本発明は、式(I):
【化2】

[式中、
pは0、1、2または3であり、
LはO、S、N(R)および結合よりなる群から選択され、
は水素、C1−8アルキルおよびC1−8アルキル(C1−8アルコキシ)よりなる群から選択され、
Arはアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択され、
およびRは各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C2−8アルケニル、
(4)C2−8アルキニル、
(5)C1−8アルコキシ
(ここで、(2)、(3)、(4)および(5)は各々場合により
(i)C3−8シクロアルキル、
(ii)アリール、
(iii)ヘテロアリール、
(iv)ヘテロシクリル
(ここで、(i)、(ii)、(iii)および(iv)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(d)C1−8アルキル(ハロゲン)1−3
(e)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(f)CO(C1−8アルキル)、
(g)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(h)シアノ、
(i)ハロゲン、
(j)ヒドロキシ、
(k)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(l)C3−8シクロアルキル、および
(m)場合によりC1−8アルキル、ハロゲン、ヒドロキシで置換されていてもよいアリール
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、
(v)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(d)C3−8シクロアルキル、
(e)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいヘテロシクリル、および
(f)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、
(6)場合により
(i)C1−8アルキル、
(ii)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいヘテロシクリル、および
(iii)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(7)シアノ、
(8)ハロゲン、
(9)ヒドロキシ、
(10)C3−8シクロアルキル、
(11)アリール、
(12)ヘテロアリール、
(13)ヘテロシクリル、
(14)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいSO(ヘテロシクリル)、
(15)(i)ヒドロキシ、
(ii)C1−8アルキル、
(iii)C1−8アルコキシ、および
(iv)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、および
(d)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノよりなる群から選択される置換基で置換されたC(O)、並びに
(16)場合によりアミノ上で
(i)C1−8アルキル、
(ii)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(iii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(iv)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3、および
(v)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいSO(アミノ)
よりなる群から選択され、
Arはアリールおよびヘテロアリールよりなる群から選択され、そして
およびRは各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C2−8アルケニル、
(4)C2−8アルキニル、
(5)C1−8アルコキシ
(ここで、(2)、(3)、(4)および(5)は各々場合により
(i)ハロゲン、
(ii)ヒドロキシ、
(iii)C3−8シクロアルキル、および
(iv)アリール
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、
ここで、(iii)および(iv)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)ハロゲン、および
(d)ヒドロキシ
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、
(6)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(7)(i)C3−8シクロアルキル、
(ii)アリール、および
(iii)ヘテロアリール
よりなる群から選択される置換基で置換されたオキシ、
(8)シアノ、
(9)ハロゲン、
(10)ヒドロキシ、
(11)ニトロ、並びに
(12)ヘテロシクリル
よりなる群から選択される]
のチアゾロピリミジン化合物およびそれらの形態を提供する。
【0025】
本発明の一例は、pが0、2または3である式(I)の化合物およびその形態である。
【0026】
本発明の一例は、LがN(R)である式(I)の化合物およびその形態である。
【0027】
本発明の一例は、Rが水素またはC1−8アルキルである式(I)の化合物およびその形態である。
【0028】
本発明の一例は、Arがアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択される式(I)の化合物およびその形態である。
【0029】
本発明の一例は、RおよびRが各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C1−8アルコキシ
(ここで、(2)および(3)は各々場合により
(i)ヘテロアリール、
(ii)ヘテロシクリル
(ここで、(i)および(ii)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(d)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(e)CO(C1−8アルキル)、
(f)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(g)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、および
(h)場合によりC1−8アルキル、ハロゲン、ヒドロキシで置換されていてもよいアリール
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、並びに
(iii)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(d)C3−8シクロアルキル、
(e)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいヘテロシクリル、および
(f)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、
(4)場合により
(i)C1−8アルキル、
(ii)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいヘテロシクリル、および
(iii)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(5)シアノ、
(6)ハロゲン、
(7)ヒドロキシ、
(8)C3−8シクロアルキル、
(9)アリール、
(10)ヘテロアリール、
(11)ヘテロシクリル、
(12)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいSO(ヘテロシクリル)、
(13)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC(O)アミノ、並びに
(14)場合によりアミノ上で
(i)C1−8アルキル、
(ii)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(iii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(iv)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3、および
(v)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいSO(アミノ)
よりなる群から選択される式(I)の化合物およびその形態である。
【0030】
本発明の一例は、RおよびRが各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C1−8アルコキシ
(ここで、(2)および(3)は各々場合により
(i)ヘテロアリール、
(ii)ヘテロシクリル
(ここで、(i)および(ii)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(d)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(e)CO(C1−8アルキル)、
(g)C1−8アルキル(アミノ)、および
(h)場合によりハロゲンで置換されていてもよいアリール
よりなる群から独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよい)、並びに
(iii)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(d)C3−8シクロアルキル、
(e)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいヘテロシクリル、および
(f)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ
よりなる群から選択される置換基で置換されていてもよい)、
(4)場合によりC1−8アルキル(ヘテロシクリル)でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(5)シアノ、
(6)ヒドロキシ、
(7)ヘテロシクリル、
(8)SO(ヘテロシクリル)、
(9)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC(O)アミノ、並びに
(10)場合によりアミノ上で
(i)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(ii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(iii)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3、および
(iv)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいSO(アミノ)
よりなる群から選択される式(I)の化合物およびその形態である。
【0031】
本発明の一例は、Arがアリールおよびヘテロアリールよりなる群から選択される式(I)の化合物およびその形態である。
【0032】
本発明の一例は、RおよびRが各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C2−8アルキニル、
(4)C1−8アルコキシ
(ここで、(2)、(3)および(4)は各々場合により
(i)C3−8シクロアルキル、および
(ii)アリール
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、
ここで、(i)および(ii)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)ハロゲン、および
(d)ヒドロキシ
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、
(5)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(6)(i)C3−8シクロアルキル、
(ii)アリール、および
(iii)ヘテロアリール
よりなる群から選択される置換基で置換されたオキシ、
(7)シアノ、
(8)ハロゲン、
(9)ヒドロキシ、
(10)ニトロ、並びに
(11)ヘテロシクリル
よりなる群から選択される式(I)の化合物およびその形態である。
【0033】
本発明の一例は、RおよびRが各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C2−8アルキニル、
(4)C1−8アルコキシ、
(5)アリールが場合により1、2もしくは3個のハロゲン置換基で置換されていてもよいC1−8アルコキシ(アリール)、
(5)シアノ、
(6)ハロゲン、
(7)ニトロ、並びに
(8)ヘテロシクリル
よりなる群から選択される式(I)の化合物およびその形態である。
【0034】
本発明の一例は、RおよびRが各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C2−8アルキニル、
(4)C1−8アルコキシ、
(5)アリールが場合により1、2もしくは3個のハロゲン置換基で置換されていてもよいC1−8アルコキシ(アリール)、
(5)シアノ、
(6)ハロゲン、
(7)ニトロ、並びに
(8)ヘテロシクリル
よりなる群から選択される式(I)の化合物およびその形態である。
【0035】
本発明の一例は、式(Ia):
【0036】
【化3】

[式中、
pは0、2または3であり、
LはN(R)であり、
は水素またはC1−8アルキルであり、
Arはアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択され、
およびRは各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C1−8アルコキシ
(ここで、(2)および(3)は各々場合により
(i)ヘテロアリール、
(ii)ヘテロシクリル
(ここで、(i)および(ii)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(d)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(e)CO(C1−8アルキル)、
(g)C1−8アルキル(アミノ)、および
(h)場合によりハロゲンで置換されていてもよいアリール
よりなる群から独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよい)、並びに
(iii)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(d)C3−8シクロアルキル、
(e)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいヘテロシクリル、および
(f)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ
よりなる群から選択される置換基で置換されていてもよい)、
(4)場合によりC1−8アルキル(ヘテロシクリル)でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(5)シアノ、
(6)ヒドロキシ、
(7)ヘテロシクリル、
(8)SO(ヘテロシクリル)、
(9)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC(O)アミノ、並びに
(10)場合によりアミノ上で
(i)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(ii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(iii)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3、および
(iv)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいSO(アミノ)
よりなる群から選択され、
Arはアリールおよびヘテロアリールよりなる群から選択され、そして
およびRは各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C2−8アルキニル、
(4)C1−8アルコキシ、
(5)アリールが場合により1、2もしくは3個のハロゲン置換基で置換されていてもよいC1−8アルコキシ(アリール)、
(5)シアノ、
(6)ハロゲン、
(7)ニトロ、並びに
(8)ヘテロシクリル
よりなる群から選択される]
の化合物から選択される式(I)の化合物およびその形態である。
【0037】
本発明の一例は、p、(R,R)Ar、Rおよび(R,R)Arが独立して以下のものから選択される式(Ia)の化合物およびその形態である:
【0038】
【表1】

【0039】
【表2】

【0040】
【表3】

【0041】
【表4】

【0042】
式(I)の化合物またはその形態の代表的な化合物は以下のものから選択される化合物およびそれらの形態を包含する:
【0043】
【化4】

【0044】
【化5】

【0045】
【化6】

【0046】
【化7】

【0047】
【化8】

【0048】
【化9】

【0049】
【化10】

【0050】
【化11】

【0051】
【化12】

【0052】
【化13】

【0053】
【化14】

【0054】
【化15】

【0055】
化合物形態
用語「形態」は、それらが存在しうる本発明の化合物に関すると、限定するものではないが、塩、立体異性体、互変異性体、結晶、多形、非晶質、溶媒和物、水和物、エステル、プロドラッグまたは代謝産物形態を意味する。本発明は全てのそのような化合物形態およびそれらの混合物を包括する。
【0056】
用語「単離された形態」は、それらが本質的に純粋な状態で存在しうる本発明の化合物に関すると、限定するものではないが、エナンチオマー、ラセミ体混合物、幾何学的異性体(例えばシスもしくはトランス立体異性体)、幾何学的異性体の混合物などを意味する。本発明は全てのそのような化合物形態およびそれらの混合物を包括する。
【0057】
本発明の化合物は製薬学的に許容可能な塩類の形態で存在しうる。薬品中での使用のためには、本発明の化合物の「製薬学的に許容可能な塩類」は無毒の酸性/アニオン性または塩基性/カチオン性塩形態をさす。
【0058】
適する塩形態は、例えば、本発明に従う化合物の溶液を例えば酢酸、アジピン酸、安息香酸、炭酸、クエン酸、フマル酸、グリコール酸、塩酸、マレイン酸、マロン酸、燐酸、サッカリン酸、琥珀酸、硫酸、酒石酸、トリフルオロ酢酸などの如き酸の溶液と混合することにより製造できる酸付加塩類を包含する。
【0059】
さらに、本発明に従う化合物が酸性部分を有する時には、それらの適する塩類はアルカリ金属塩類、例えばナトリウムまたはカリウム塩類、アルカリ土類金属塩類、例えばカルシウムまたはマグネシウム塩類、並びに適する有機配位子を用いて製造される塩類、例えば第四級アンモニウム塩類、を包含しうる。
【0060】
それ故、代表的な塩類は以下のものを包含する:酢酸塩、アジピン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、炭酸水素塩、硫酸水素塩、酒石酸水素塩、ホウ酸塩、臭化物、カルシウム、カムシレート(すなわち樟脳スルホン酸塩)、炭酸塩、塩化物、クラブラン酸塩、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコン酸塩、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヨウ化物、イソチオン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メシレート、硝酸塩、オレイン酸塩、パモ酸塩、パルミチン酸塩、燐酸塩/二燐酸塩、サッカリン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、硫酸塩、琥珀酸塩、酒石酸塩、トシレート、トリクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩など。
【0061】
本発明の代表的な化合物の塩形態の例は一塩酸塩を包含する。
【0062】
本発明の化合物の製造方法のいずれかの間に、関与する分子のいずれかにある敏感性または反応性の基を保護することが必要でありおよび/または望ましいことがありうる。これは普遍的な保護基、例えばProtective Groups in Organic Chemistry,ed.J.F.W.McOmie,Plenum Press,1933およびT.W. Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rd Edition,John Wiley & Sons,1999に記載されたもの、により行うことができる。保護基は簡便なその後の段階において当該技術で既知の方法を用いて除去されうる。本発明の範囲は全てのそのような保護された化合物形態およびそれらの混合物を包括する。
【0063】
本発明は種々の異性体の化合物およびそれらの混合物を包含する。用語「異性体」は、同じ組成および分子量を有するが物理的および/または化学的性質において異なる化合物をさす。そのような物質は同じ数および種類であるが構造が異なる原子を有する。構造的な差は構成において(幾何学的異性体)または偏光面を回転する能力において(光学的異性体)でありうる。
【0064】
用語「立体異性体」は、同じ分子式および共有結合された原子の同じ配列を有するが異なる空間的配向性を有する異性体をさす。
【0065】
用語「光学的異性体」は、それらの基の空間的配置においてのみ異なる同一構成の異性体を意味する。光学的異性体は偏光面を異なる方向に回転する。用語「光学的活性」は、光学的異性体が偏光面を回転する程度を意味する。
【0066】
用語「ラセミ体」または「ラセミ体混合物」は、単離された種の各々が偏光面を反対の方向に回転するため混合物が光学的活性を失う2種のエナンチオマー種の等モル量混合物を意味する。
【0067】
用語「エナンチオマー」は重ねることができない鏡像を有する異性体を意味する。用語「ジアステレオマー」はエナンチオマーでない立体異性体を意味する。
【0068】
用語「キラル」は、指定された立体構造において、その鏡像に重ねることができない分子を意味する。これは、それらの鏡像に重ねることができる非キラル分子と対照的である。
【0069】
キラル分子の2種の別個の鏡像変種は、それらが偏光面を回転する方法によって、Lと略される左旋性(左回転性)またはDと略される右旋性(右回転性)としても知られる。記号「R」および「S」は1個もしくは複数のステレオジェン炭素原子の周りの基の立体配置を表わす。
【0070】
ラセミ体混合物から単離されるエナンチオマーに富んだ形態の例は、混合物が左旋性異性体を実質的に含まない右旋性エナンチオマーである。これに関すると、実質的に含まないとは左旋性異性体が、範囲において、式:
【数1】

に従い混合物の25%より少ない、10%より少ない、5%より少ない、2%より少ない、または1%より少ないことを意味する。
【0071】
同様に、ラセミ体混合物から単離されるエナンチオマーに富んだ形態の例は、混合物が右旋性異性体を実質的に含まない左旋性エナンチオマーである。これに関すると、実質的に含まないとは右旋性異性体が、範囲において、式:
【数2】

に従い混合物の25%より少ない、10%より少ない、5%より少ない、2%より少ない、または1%より少ないことを意味する。
【0072】
用語「幾何学的異性体」は、炭素−炭素二重結合、シクロアルキル環、または架橋結合された二環式系に関する置換基原子の配向性が異なる異性体を意味する。炭素−炭素二重結合の各側にある置換基原子(水素以外)はEまたはZ立体配置でありうる。「E」立体配置では、置換基は炭素−炭素二重結合に関して反対側にある。「Z」立体配置では、置換基は炭素−炭素二重結合に関して同一側にある。
【0073】
環系に結合された置換基原子(水素以外)はシスまたはトランス立体配置でありうる。「シス」立体配置では、置換基は環面に関して同一側にあり、「トランス」立体配置では、置換基は環面に関して反対側にある。「シス」および「トランス」種の混合物を有する化合物は「シス/トランス」として表示される。
【0074】
異性体記号(「R」、「S」、「E」、および「Z」)は原子立体配置を示しそして文献で定義された通りにして使用されることが意図される。
【0075】
本発明の化合物は異性体−特異的合成により個別の異性体として製造するかまたは異性体混合物から分解することができる。普遍的な分解技術は、光学的に活性な酸(または塩基)を用いて異性体対の各異性体の遊離塩基(または遊離酸)を一緒にする光学的に活性な塩の製造(引き続き分別結晶化および遊離塩基の再生)、適当なキラル助剤との反応による異性体対の異性体の各々のエステルまたはアミドの製造(引き続き分別結晶化および遊離塩基の再生)、或いは種々の既知のクロマトグラフィー方法を用いる中間体または最終生成物のいずれかの異性体混合物の分離を包含する。
【0076】
さらに、本発明の化合物は1種もしくはそれ以上の多形または非晶質結晶形態を有することができ、そしてそれらは本発明の範囲内に包含されることが意図される。さらに、化合物のあるものは水との溶媒和物(すなわち、水和物)または一般的な有機溶媒との溶媒和物(例えば、エタノールなどの如き有機エステル類)を形成することができ、そしてそれらは本発明の範囲内に包含されることが意図される。
【0077】
化学的定義
ここで使用される際には、以下の用語は以下の意味を有することが意図される(明細書を通じて必要な場合には追加の定義が与えられる)。定義はここでは化学的用語が指定された式を有することを明示しうる。示される特定の式は発明の範囲を限定しようとするものではないが、用語の説明として示される。用語それ自体の定義の範囲は当業者により包含されると予期される複数の変更を包含することが意図される。
【0078】
用語「C1−8アルキル」は、単独でまたは置換基の一部として使用されるいずれでも、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分枝鎖状の1価の炭化水素アルキル基またはアルキルジイル結合基を意味し、ここでこの基は単一炭素原子からの1個の水素原子の除去により誘導されそしてアルキルジイル結合基は連鎖内の2個の炭素原子のそれぞれからの1個の水素原子の除去により誘導され、例えばメチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−ブチル、ターシャリーブチル、1−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、1−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、1−ヘプチル、2−ヘプチル、3−ヘプチル、1−オクチル、2−オクチル、3−オクチルなどである。例はC1−8アルキル、C1−6アルキルおよびC1−4アルキル基を包含する。
【0079】
用語「C2−8アルケニル」は、単独でまたは置換基の一部として使用されるいずれでも、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の1価の炭化水素アルキルまたはアルキルジイル基を意味し、それにより二重結合はアルキル基の2個の隣接炭素原子のそれぞれからの1個の水素原子の除去により誘導される。原子は二重結合の周りをシス(E)またはトランス(S)立体配置のいずれかに配向されうる。炭素数2〜8の代表的なアルケニル基、例えば、エテニル、プロペニル、アリル(2−プロペニル)、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニルなど。例はC2−4アルケニル基を包含する。
【0080】
用語「C2−8アルキニル」は、単独でまたは置換基の一部として使用されるいずれでも、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の1価の炭化水素アルキルまたはアルキルジイル基を意味し、それにより三重結合はアルキル基の2個の隣接炭素原子のそれぞれからの2個の水素原子の除去により誘導される。炭素数2〜8の代表的なアルキニル基、例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニルなど。例はC2−4アルキニル基を包含する。
【0081】
用語「C1−8アルコキシ」は、単独でまたは置換基の一部として使用されるいずれでも、酸素結合原子を介して結合されたアルキルまたはアルキルジイル結合基をさす。炭素数1〜8の代表的なアルコキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、ヘキソキシ、ヘプトキシ、オクトキシなど。指示される場合にはアルコキ
シ基は芯分子に結合されていてもよくそしてさらに置換されていてもよい。例はC1−8アルコキシまたはC1−4アルコキシ基を包含する。
【0082】
用語「C3−12シクロアルキル」は、単独でまたは置換基の一部として使用されるいずれでも、単一環炭素原子からの1個の水素原子の除去により誘導される飽和もしくは部分的不飽和の単環式または多環式炭化水素環系をさす。代表的なシクロアルキル基はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、1H−インデニル、インダニル、テトラヒドロ−ナフタレニルなどを包含する。例はC3−8シクロアルキル、C5−8シクロアルキル、C3−10シクロアルキルなどを包含する。
【0083】
用語「ヘテロシクリル」は、単独でまたは置換基の一部として使用されるいずれでも、単一炭素または窒素環原子からの1個の水素原子の除去により誘導される飽和もしくは部分的不飽和の単環式または多環式環基をさす。代表的なヘテロシクリル基は2H−ピロール、2−ピロリニル、3−ピロリニル、ピロリジニル、1,3−ジオキソラニル、2−イミダゾリニル(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾリルとも称する)、イミダゾリジニル、2−ピラゾリニル、ピラゾリジニル、テトラゾリル、テトラゾリジニル、ピペリジニル、1,4−ジオキサニル、モルホリニル、1,4−ジチアニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アゼチジニル、アゼパニル、ヘキサヒドロ−1,4−ジアゼピニル、ヘキサヒドロ−1,4−オキサゼパニル、テトラヒドロ−フラニル、テトラヒドロ−チエニル、テトラヒドロ−ピラニル、テトラヒドロ−ピリダジニル、1,3−ベンゾジオキソリル(ベンゾ[1,3]ジオキソリルとも称する)、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキソリルとも称する)などを包含する。
【0084】
環系に関する接頭辞として使用される用語「ヘテロ」は、N、S、またはOから独立して選択される1個もしくはそれ以上のヘテロ原子による少なくとも1個の環炭素原子の置換をさす。例は、1、2、3もしくは4個の環員が窒素原子であるかまたは0、1、2もしくは3個の環員が窒素原子であり且つ1個の員が酸素もしくは硫黄原子である環を包含する。利用可能な原子価により許容される時には、2個までの隣接環員がヘテロ原子であることができ、ここで1個のヘテロ原子は窒素でありそして他方はN、SまたはOから選択される1個のヘテロ原子である。
【0085】
用語「アリール」は、単独でまたは置換基の一部として使用されるいずれでも、環系の単一炭素原子からの1個の水素原子の除去により誘導される芳香族の単環式または多環式炭化水素環基をさす。代表的なアリール基はフェニル、ナフタレニル、フルオレニル、アズレニル、アントラセニルなどを包含する。
【0086】
用語「芳香族」は、不飽和の共役π電子系を有するシクロアルキル系炭化水素環系をさす。
【0087】
用語「ヘテロアリール」は、単独でまたは置換基の一部として使用されるいずれでも、環系の単一環炭素原子からの1個の水素原子の除去により誘導されるヘテロ芳香族の単環式または多環式炭化水素環基をさす。代表的なヘテロアリール基はフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、インドリル、アザインドリル、イソインドリル、ベンゾ[b]フリル、ベンゾ[b]チエニル、インダゾリル、アザインダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾトリアゾリル、プリニル、4H−キノリジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタルジニル、キナゾリニル、キノキサリニル
、1,8−ナフチリジニル、プテリジニルなどを包含する。
【0088】
用語「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードを包含する。
【0089】
用語「置換された」は、芯分子の上で1個もしくはそれ以上の水素原子が1個もしくはそれ以上の官能基部分で置換された芯分子をさす。利用可能な原子価により許容される数が置換基の量を制限する。置換は芯分子に限定されずに、置換基上でも生じることができ、それにより置換された基は結合基になる。
【0090】
用語「独立して選択される」は可変置換基の基から選択される1個もしくはそれ以上の置換基をさし、ここで選択される置換基は同一もしくは相異なりうる。
【0091】
用語「依存して選択される」は可変構造の指定された組み合わせにおいて特定される1個もしくはそれ以上の置換基をさす。
【0092】
治療使用
本発明の第一面は、ATP−蛋白質キナーゼ相互作用の阻害剤として有用な式(I)の化合物またはそれらの形態である。
【0093】
本発明の第二面は、1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの形態を含んでなる組成物または薬品である。
【0094】
本発明の第三面は、蛋白質キナーゼ阻害剤としての1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの形態の使用である。蛋白質キナーゼ類のこの面はセリン/スレオニンキナーゼ類およびチロシンキナーゼ類を包含する。キナーゼ類のこの面はEGFR、HER−2、c−Src、Lyn、c−Ab1などをさらに包含する。この面でも、式(I)の化合物またはそれらの形態は慢性もしくは急性のキナーゼ介在疾病の予防、処置または緩和に有用である。キナーゼ介在疾病のこの面はEGFR蛋白質キナーゼ介在サイトメガロウイルス感染症を包含する。関連する面では、式(I)の化合物またはそれらの形態は有用な避妊剤である。
【0095】
蛋白質キナーゼ阻害剤としての1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの形態の使用はそれ故、蛋白質キナーゼまたは蛋白質キナーゼ受容体を1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの形態と接触させることにより調整蛋白質キナーゼ活性を阻害するための1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの形態の使用を包含する。従って、そのような未調整の活性の阻害は未調整の発現または信号化の阻害を包含し、そしてそれ故、未調整の細胞増殖を阻害するための1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの形態の使用を包含する。
【0096】
本発明の第四面は、それを必要とする患者に有効量の1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの形態を投与することを含んでなる患者における慢性もしくは急性のキナーゼ介在疾病の緩和、処置または予防方法である。
【0097】
この面では、慢性もしくは急性疾病はEGFR、HER−2、c−Src、Lyn、c−Ab1などから選択されるキナーゼにより介在される。この面でも、この方法は患者における未調整のキナーゼ活性の阻害を包含する。未調整のキナーゼ活性のこの面は、未調整のキナーゼ発現もしくは信号化、EGFR、HER−2、c−Src、Lyn、c−Ab1などから選択されるキナーゼの未調整の発現もしくは信号化、未調整の細胞増殖をもたらす未調整の発現もしくは信号化を包含する。未調整の細胞増殖のこの面は、癌、転移癌細胞侵襲または転移癌細胞泳動を包含する。癌のこの面は、EGFR、HER−2、c
−Src、Lyn、c−Ab1などから選択されるキナーゼの未調整の活性が介在する腫瘍を包含する。癌のこの面は、非−小細胞肺癌、結腸癌、乳癌などもさらに包含する。この方法のある面は、癌の慢性形態の退行を誘発するのに有効な1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの形態の量を包含する。有効量のこの面は、低服用量で未調整のキナーゼ活性を阻害するために有効な量を包含する。
【0098】
本発明の第五面は、それを必要とする患者において慢性もしくは急性のキナーゼ介在疾病を予防、処置または緩和するための組成物または薬品の製造における1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの形態の使用方法である。この方法のこの面は、患者に1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの形態を組成物または薬品の形態で投与することを包含する。
【0099】
ここで使用される用語「慢性もしくは急性のキナーゼ介在疾病」は、未調整のキナーゼ活性に関係する疾病、疾患、症候群または症状並びにそのような活性に関係する疾病、疾患、症候群または症状を包含するが、それらに限定されない。
【0100】
用語「未調整のキナーゼ活性」は、1)増加したもしくは未調整のキナーゼ発現もしくは信号化、2)未調整の細胞増殖をもたらす増加したキナーゼ発現、3)未調整の細胞増殖をもたらす増加したキナーゼ信号化、または4)構造的なキナーゼ活性化をもたらす突然変異をさす。未調整のキナーゼ活性の存在は当該技術で既知の工程により測定することができる。
【0101】
用語「未調整の細胞増殖」は、多細胞有機体に害(例えば不快感または短縮される余命)をもたらす多細胞有機体における1個もしくはそれ以上の細胞の亜群の細胞増殖をさす。
【0102】
未調整の細胞増殖から生ずる腫瘍細胞はそれらの生存および拡大を高めるために多くの機構を用いており、そして観察中の正常細胞を維持する成長調節信号が欠けているために高い増殖速度を有する。多くの腫瘍細胞は増殖速度を高める自己分泌成長因子を分泌するかまたはそれらは他の細胞がそれらが利用する成長因子を分泌するのを誘発する。
【0103】
腫瘍細胞は元の腫瘍位置から移動することにより成長しそして拡大して、前立腺をして細胞外マトリックスの消化に使用し、泳動信号に応答して拡大し、それらがある種の組織を優先的に泳動させ、そこで過剰発現して付着分子が新しい位置での結合および成長を可能にする。これらのおよび他の生物学的工程の全部が腫瘍の致死的な影響に起因する。キナーゼ阻害剤は腫瘍生存機構の1つもしくはそれ以上の面に影響を与えうるため、治療的に有用でありうる。或いは、キナーゼ阻害剤は1つの特定の腫瘍生存機構に影響しないが未知であるかまたはこれまでに解明されていない活性機構により依然として腫瘍生存に影響するため、治療的に有用でありうる。
【0104】
上記の方法は、式(I)の化合物またはそれらの形態がそれらに限定されるものではないが例えば変形性関節症、慢性関節リウマチ、関節内の滑液パンヌス侵襲、多発性硬化症、重症筋無力症、真性糖尿病、糖尿病性血管障害もしくは網膜症、炎症性腸疾病、クローン病、潰瘍性大腸炎、移植もしくは骨髄移植拒絶症、狼瘡、慢性膵臓炎、悪液質、敗血症性ショック、皮膚疾病もしくは疾患(例えば乳頭腫形成、乾癬、皮膚炎、湿疹、脂漏症など)、中枢神経系疾病(例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、鬱病など)、癌(例えば神経膠腫癌、類表皮癌、頭部および頸部癌、肺癌、乳癌、結直腸癌、前立腺癌、胃癌、食道癌もしくは乳頭癌などおよび関連する病理学的症状、例えば未調整の細胞増殖、腫瘍成長もしくは血管形成、または転移癌細胞侵襲および泳動などまたは白血病もしくはリンパ腫)、眼の疾病(例えば斑状変性、角膜の疾病、緑内障など)、ウイルス性感染症(
例えばサイトメガロウイルスCMV)、心臓疾病(例えばアテローム硬化症、新内膜形成もしくは移植−誘発性血管病(例えば再狭窄など))、肺疾病(例えばアレルギー性喘息、肺線維症、もしくは慢性閉塞性肺疾患などから生ずる合併症)または腎臓疾病(例えば急性、亜急性もしくは慢性形態の糸状体腎炎もしくは膜増殖性糸状体腎炎、糸状体硬化症、先天性多嚢胞性腎臓形成異常、腎臓線維症など)の如き慢性もしくは急性のキナーゼ介在疾病の処置、予防または緩和に有用である。
【0105】
本発明の方法に関する用語「投与する」は、具体的に開示される化合物または発明の範囲内に明らかに含まれるがある種の本発明の化合物に関して具体的に開示されていない化合物もしくはそのプロドラッグを用いてここに記載された疾病を処置、緩和または予防するための手段をさす。
【0106】
そのような方法は、有効量の1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの形態、組成物もしくは薬品を異なる時点で治療工程中にまたは同時に組み合わせ形態で投与することを包含する。そのような方法は、有効量の1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの形態、組成物もしくは薬品を1種もしくはそれ以上の剤と共に異なる時点で治療工程中にまたは同時に組み合わせ形態で投与することをさらに包含する。
【0107】
用語「プロドラッグ」は、式(I)の化合物またはその形態の代謝前駆体をさす。一般的に、プロドラッグは患者に投与される時に不活性でありうるがインビボで活性な代謝産物化合物に容易に転化可能である化合物の官能性誘導体である。
【0108】
用語「活性代謝産物」は、慢性もしくは急性のキナーゼ介在疾病を予防、処置または緩和するために有効な化合物の代謝生成物をさす。適するプロドラッグ誘導体の選択および製造に関する普遍的な工程は、例えば、“Design of Prodrugs”,ed.H.Bundgaard,Elsevier,1985に記載されている。
【0109】
ここで使用される用語「患者」は、処置、観察または実験の対象でありそして未調整のキナーゼ活性に関連する疾病を進行させるかもしくは疾病を有する危険性のある(すなわち疑いのある)動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくは人間、をさす。
【0110】
用語「有効量」は、処置される慢性もしくは急性のキナーゼ介在疾病の徴候の予防、処置または緩和を包含する研究者、獣医師、医師、または他の臨床士により求められる動物または人間である患者の組織系統における生物学的または医学的な応答(例えば未調整のキナーゼ活性の阻害)を誘発する活性化合物または製剤の量をさす。
【0111】
そのような方法で例示される式(I)の化合物の量は約0.001mg/kg/日〜約300mg/kg/日であるか、或いは約25μMもしくはそれ以下の、または約10μMもしくはそれ以下の、好ましくは約1μMもしくはそれ以下の、より好ましくは約0.5μMもしくはそれ以下の、そして最も好ましくは約0.1μMもしくはそれ以下の、IC50(50%阻害濃度)を有する。
【0112】
用語「組成物」は、1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはその形態を含有する生成物(例えば特定の量で特定の成分を含んでなる生成物、並びに特定の量で特定の成分のそのような組み合わせから直接的にもしくは間接的に生ずるいずれかの生成物)をさす。
【0113】
用語「薬品」は、慢性もしくは急性のキナーゼ介在疾病の予防、処置または緩和における使用のために生成物中で使用される1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはその形態をさす。
【0114】
本発明の組成物または薬品の調剤は、内部で使用される分子実体および成分が動物または人間に適切に投与される時に調剤が悪性の、アレルギー性のまたは他の不適切な反応を生じないような充分な純度および品質である場合に「製薬学的に許容可能」である。人間用(臨床用および処方箋なし)並びに動物用の両方とも本発明の範囲内に同等に含まれるため、製薬学的に許容可能な調剤は人間または動物用のいずれかのための組成物または薬品を包含するであろう。
【0115】
用語「組み合わせ療法」は、慢性もしくは急性のキナーゼ介在疾病の予防、処置または緩和のための1種もしくはそれ以上の治療剤と組み合わされた1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの形態、組成物もしくは薬品の使用をさし、そして有利には特定の未調整の細胞増殖疾患の処置に推奨されるものより減じられた有効服用量の式(I)の化合物および/または治療剤の使用を容易にさせうる。従って、本発明の化合物は特定の治療剤を用いる処置の前に、最中にまたは後に使用されうる。
【0116】
用語「治療剤」は、キナーゼ介在性の癌を処置するために使用される化学療法剤またはサイトメガロウイルスを処置するために使用される抗ウイルス剤をさす。化学療法剤は抗−新生物形成剤、抗−腫瘍剤、細胞毒性剤、細胞増殖の阻害剤、放射線療法などまたはそれらの混合物を包含するが、それらに限定されない。
【0117】
用語「予防、処置または緩和」は、悪性腫瘍の根絶の促進、進行の阻害または停滞の促進をさすがそれらに限定されない。
【0118】
用語「放射線療法」は、その必要がある患者を放射線に露呈することを含んでなる療法をさす。本発明は、1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの形態、組成物もしくは薬品を放射線療法と組み合わせて投与する方法を包含する。そのような療法の投与工程は当業者に既知である。放射線療法の適切なスキームは臨床療法でこれまでに使用されているものと同様であり、ここで放射線療法は単独でまたは他の化学療法剤と組み合わせて使用される。
【0119】
製薬学的組成物
本発明の態様は、1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物および/または1種もしくはそれ以上のそれらの形態並びに1種もしくはそれ以上の賦形剤の混合物を含んでなる組成物を包含する。
【0120】
式(I)の化合物に関する形態は、式(I)の化合物の塩、エステル、プロドラッグまたは活性代謝産物を包含する。式(I)の化合物に関する形態は式(I)の化合物の放射−標識の付いた化合物をさらに包含し、それによると式(I)の化合物の少なくとも1個の水素原子がジューテリウムまたはトリチウム原子で置換される。当業者に既知である他の標識付け技術を使用することもできる。
【0121】
本発明は1種もしくはそれ以上の本化合物および場合により担体を混合することを含んでなる組成物または薬品の製造方法の使用もさらに包含し、そして、そのような方法から生ずる組成物または薬品を包含する。意図する方法は普遍的なおよび非普遍的な技術の両方を包含する。
【0122】
組成物または薬品は静脈内(大型丸剤および注入の両者)、経口、鼻経由、経皮、閉塞を伴うもしくは伴わない局部的、並びに腹腔内、皮下、筋肉内、腫瘍内もしくは非経口注射を包含するがそれらに限定されない投与方式を実施するための広範囲の形態をとりうる。組成物または薬品は、経口的、非経口的、鼻経由、舌下もしくは直腸経由または吸入も
しくは通気による投与のための、薬用量単位、例えば錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、粒剤、殺菌性の非経口液剤もしくは懸濁剤、計量されたエアロゾルもしくは液体噴霧剤、ドロップ剤、アンプル剤、自動−注射装置または坐剤でありうる。
【0123】
経口投与に適する組成物または薬品は、固体形態、例えば丸剤、錠剤、カプレット剤、カプセル剤(各々が即時放出、遅延放出および持続放出調剤を包含する)、粒剤および分剤、並びに液体形態、例えば液剤、シロップ剤、エリキシル剤、乳剤および懸濁剤、を包含する。非経口投与に有用な形態は、殺菌性の液剤、乳剤および懸濁剤を包含する。或いは、組成物または薬品は1日1回または1月1回の投与に適する形態であることもでき、例えば、活性化合物の不溶性塩、例えばデカン酸塩、は筋肉内注射用のデポ剤調合物を与えるようにすることができる。
【0124】
1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの形態、組成物もしくは薬品を活性成分として含有する薬用量形態(錠剤、カプセル剤、散剤、注射剤、坐剤、小さじ一杯分など)は治療的にまたは予防的に有効であるのに必要な有効量の活性成分を含有する。
【0125】
組成物または薬品は約0.001mg〜約5000mg(好ましくは、約0.001〜約500mg)の活性成分を含有することができ、そして必要とする患者に関して選択される投与方式に適するいずれかの形態に構成することができる。意図する有効量は1日当たり約0.001mg〜約300mg/kgの体重の範囲でありうる。別の意図する有効量は1日当たり約0.1mg〜約100mg/kgの体重の範囲でありうる。別の意図する有効量は1日当たり約0.005mg〜約15mg/kgの体重の範囲でありうる。組成物または薬品は1日当たり約1〜約5回の薬用量処方に従い投与されうる。
【0126】
経口投与に関しては、処置する患者に対する薬用量の徴候調節用には組成物または薬品は好ましくは例えば0.01、0.05、0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、10.0、15.0、25.0、50.0、100、150、200、250および500ミリグラムの活性成分を含有する錠剤の形態である。最適な薬用量は、処置する特定患者に関係する因子(例えば、年令、体重、食事および投与時間)、処置する症状の重篤度、使用する化合物、投与の方式並びに調剤の強度、に依存して変動するであろう。毎日投与または周期後投薬のいずれの使用も用いることができる。
【0127】
式(I)の化合物の少なくとも1個の水素原子が標識付け原子、例えばジューテリウムまたはトリチウム原子、で置換されている式(I)の化合物の放射線−標識が付いた形態をキナーゼ受容体用のマーカーとして使用することができる。当業者に既知である他の標識付け技術を使用することもできる。
【0128】
合成方法
本発明の代表的な化合物は下記の一般的な合成スキームに従い合成することができそして以下の具体的な合成実施例でさらに特に説明される。一般的なスキームおよび具体的な実施例は説明のために提供されており、本発明は表示された化学反応および条件により限定されると考えるべきでない。スキームおよび実施例で使用される種々の出発物質の製造方法は当業者に既知である。実施例の反応のいずれかにおいて得られる収率を最適化するための試みは行われていなかった。当業者は、反応時間、温度、溶媒および/または試薬における従来の変更によりそのような収率の増加方法を理解するであろう。
【0129】
発明を記載する際に使用される用語は普遍的に使用されておりそして当業者に既知である。ここで使用される時には、以下の略語または式はここに指定された意味を有する:
NCHCN アミノ−アセトニトリル
Boc tert−ブトキシカルボニル
CBz ベンジルカルボニル
Cpd 化合物
ClCHC(O)NH クロロアセトアミド
ClCHC(O)OCH、 クロロ−酢酸メチルエステルまたはクロロ酢酸ClCHCOMeまたは メチル
ClCHCOCH
ClCHCN クロロアセトニトリル
NHCN シアナミド
DCM ジクロロメタン
DIC 1,3−ジイソプロピルカルボジイミド
DIBO シュウ酸ジ−t−ブチル
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
Et エチル
EtOAc 酢酸エチル
CH(O)OHまたはHCOH 蟻酸
C(O)NH ホルムアミド
HOCHCN ヒドロキシ−アセトニトリル
HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
LHMDS リチウムヘキサメチルジシラザン
Me メチル
MCPBA 3−クロロペルオキシ安息香酸
min/h/d/mp 分/時/日/融点
Ph フェニル
POCl オキシ塩化燐
RT/rt/r.t. 室温
MeONa ナトリウムメトキシド
SOCl 塩化チオニル
TEAまたはEtN トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
【0130】
【化16】

【0131】
クロロアセトニトリルを塩基(例えばTEA、ピリジン、ナトリウムエトキシド、DIPEAなど)の存在下で化合物A1である置換されたシアノチオイミドカーボネートの(例えばアセトンまたはエタノールなどの如き溶媒中)溶液と反応させて化合物A2である置換された4−アミノ−チアゾール−5−カルボニトリルを与える。
【0132】
はC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、チオ−C1−4アルキルまたはチオ(カリウム)であり、ここでC1−4アルキルは場合により置換されていてもよく、そしてRは水素、C1−4アルキルまたはカリウムであり、ここでC1−4アルキルは場合に
より置換されていてもよい。Rがカリウムである時にはRはチオ(カリウム)以外であり、同様にRがチオ(カリウム)である時にはRはカリウム以外である。
【0133】
【化17】

【0134】
化合物A2を試薬(例えば蟻酸、水性蟻酸またはホルムアミドなど)の存在下で還流して化合物A3である置換された6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−オンを与える。(Liebigs Ann.Chem.,1989,409−412から応用された工程)。
【0135】
【化18】

【0136】
化合物A3を試薬(例えば未希釈のPOClまたはSOCl)の中に加えそして還流して化合物A4である置換された7−クロロ−6,7−ジヒドロ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジンを与える。
【0137】
【化19】

【0138】
化合物A4の(例えば2−メトキシエチルエーテル、イソプロパノール、ジグリム、ブトキシエタノールなどの如き溶媒中)溶液を化合物A5である置換された環系(ここでRは適当に置換された反応性の基である)と反応させて置換された化合物A6を与える。
【0139】
【化20】

【0140】
化合物A6a(ここで化合物A6に関するRはS−RでありそしてRはC1−4アルキルである)を溶媒混合物(例えば25%までのエタノールおよび10%までの飽和炭酸水素ナトリウムなどを含有するクロロホルム、塩化メチレンなど)の中で適当な酸化剤(例えばMCPBA、過酸化水素など)と反応させてスルホキシドまたはスルホン化合
物A7を与える。
【0141】
【化21】

【0142】
化合物A7を酸性媒体(例えば酢酸などの如き酸を用いる)の中で置換された化合物A8(ここでRは適当に置換された反応性の基である)と反応させて式(I)の化合物を与える。
【0143】
【化22】

【0144】
化合物B1の水溶液を、酸(例えば濃塩酸など)の存在下で、チオホスゲンと反応させて化合物B2を与える。
【0145】
【化23】

【0146】
化合物B2およびNHCNの(例えばメタノールなどの如き適当な溶媒中)懸濁液または溶液を塩基(例えばメタノールなどの如き溶媒中の例えばMeONaなど)の存在下で反応させて化合物B3を与える。
【0147】
【化24】

【0148】
大体室温のクロロ酢酸メチルを化合物B3混合物に加えそして反応させて化合物B4を与える。
【0149】
【化25】

【0150】
無水酢酸をホルムアミドの中で化合物B4の懸濁液に加えそして反応させて化合物B5を与える。
【0151】
【化26】

【0152】
塩素化試薬(例えばPOClなど)を化合物B5の(例えばHMPAなどの如き溶媒中の)溶液に滴下しそして反応させて化合物B6を与える。
【0153】
【化27】

【0154】
化合物B6の懸濁液または溶液を化合物A5の(例えばイソプロパノール、ジグリム、ブトキシエタノールなどの如き溶媒中)溶液と反応させて式(I)の化合物を与える。
【実施例】
【0155】
実施例1
−(3−エチニル−フェニル)−N−(4−ピペリジン−1−イルメチル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物43)
【0156】
【化28】

【0157】
クロロアセトニトリル(21.1ml、333ミリモル)を化合物1aであるN−シアノジチオイミド炭酸メチルカリウム(51.6g、303ミリモル)のアセトン(500mL)中の0℃溶液に加えた。周囲温度において1時間にわたり撹拌した後に、トリエチ
ルアミン(12.7ml、90.9ミリモル)を反応混合物に加えた。反応物を72時間にわたり撹拌した。化合物1bである4−アミノ−2−メチルスルファニル−チアゾール−5−カルボニトリル(52g)を濾過により集め、次に水および塩化メチレンで連続してすすいだ。H NMR(DMSOd)δ7.21(br s,2H),2.67(s,3H).MS172(MH)。
【0158】
【化29】

【0159】
化合物1b(78.5g、460ミリモル)、蟻酸(290ml)および水(15ml)を一緒にしそして4時間にわたり加熱還流した。混合物を室温において撹拌した。沈殿が生成しそして濾過により集め、次に水およびアセトンで連続してすすいで化合物1cである2−メチルスルファニル−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−オン(65.1g)を橙色固体として与えた(Liebigs Ann.Chem.,1989,409−412から変えられた工程)。H NMR(DMSOd)δ8.27(s,1H),8.15(s,1H),2.81(s,3H).MS200(MH)。
【0160】
【化30】

【0161】
化合物1c(72.3g、363ミリモル)をPOCl(200ml)の中で1時間の期間にわたり還流した。混合物を周囲温度に冷却し、次にゆっくり氷に加えた。沈殿を濾過により集められて化合物1dである7−クロロ−2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−d]ピリミジンをHCl塩(85g)として与えた。H NMR(CDCl)δ8.97(s,1H),2.91(s,3H).MS218(MH)。
【0162】
【化31】

【0163】
化合物1d(48.8g、193ミリモル)および化合物1eである3−エチニル−フェニルアミン(22.6g、193ミリモル)をジグリム(500ml)中で3時間にわたり140℃に加熱し、次に0℃に冷却した。沈殿を濾過により集めそして水ですすいで化合物1fである(3−エチニル−フェニル)−(2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)−アミンをHCl塩(60g)として与えた。
NMR(DMSOd)δ10.06(s,1H),8.67(s,1H),7.97(t,J=2.0Hz,1H),7.77(ddd,J=8.0,2.0,1.3Hz,
1H),7.42(t,J=8.0Hz,1H),7.25(dt,J=8.0,1.3Hz,1H),4.20(s,1H),2.85(s,3H).MS299(MH)。
【0164】
【化32】

【0165】
化合物1f(2.0g、6.0ミリモル)をDCM(45ml)、MeOH(3ml)および飽和NaHCO(5ml)の混合物の中に溶解した。MCPBA(77%、3.09g、13.8ミリモル)を氷浴(〜5C)中で冷却された混合物に加えそして2時間にわたり撹拌した。反応混合物を飽和NaHCOで希釈しそしてDCMで抽出した。有機層を一緒にし、MgSO上で乾燥しそして真空中で蒸発させた。生じた残渣をAcOH(45ml)の中に溶解しそしてAcOH(5ml)中の化合物1gである4−ピペリジン−1−イルメチル−フェニルアミン(850mg、4.47ミリモル)を加えた。混合物を4時間にわたり40℃に加熱し、次に水で希釈しそしてEtOAcで抽出した。一緒にした有機層をMgSO上で乾燥しそして真空中で蒸発させた。残渣をMeOHの中に溶解させそして2M HCl−エーテル(過剰)で処理した。沈殿を濾過により集めそして水ですすいで化合物43をHCl塩(356mg)として与えた。H NMR(DMSOd)δ11.33(br s,1H);9.74(s,1H);9.45(br
s,1H);8.56(s,1H);7.89−7.86(m,3H);7.71(d,J=7.6Hz,1H);7.54(d,J=8.8Hz,2H);7.39(t,J=7.6Hz,1H);7.22(d,J=7.6,1H);4.27(s,2H);4.21(s,1H);3.36−3.33(m,2H);2.97−2.82(m,2H);1.85−1.81(m,2H);1.61−1.57(m,2H);1.42−1.34(m,2H).MS441(MH)。
【0166】
実施例1の工程を用いてそして使用する出発物質、1種もしくは複数の試薬および条件を変えて、当業者は以下のものを包含するがそれらに限定されない本発明の他の代表的な化合物を製造することができる:
【0167】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物1)
【0168】
4−モルホリン−4−イル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.11(br s,1H);9.97(br s,1H),8.60(s,1H);8.01(dd,J=6.8,2.6Hz,1H);7.68−7.54(m,3H);7.46(t,J=9.0Hz,1H);7.05(d,J=8.8Hz,2H);3.83−3.74(m,4H);3.19−3.10(m,4H).MS457,459(MH)。
【0169】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−(4−ピペリジン−4−イルメ
チル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物2)
【0170】
化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.27(s,1H);9.69(s,1H);9.32(br s,1H);8.56(s,1H);8.07(dd,J=6.8Hz,2.6Hz,1H);7.91(d,J=8.5Hz,2H);7.69(ddd,J=9.0Hz,4.3Hz,2.6Hz,1H);7.57(d,8.5Hz,2H);7.46(t,9.0Hz,1H);4.30(s,2H);3.37(d,J=12.4Hz,2H);2.96−2.86(m,2H);1.86(d,12.4Hz,2H);1.71−1.59(m,3H);1.41−1.36(m,1H).MS469,471(MH)。
【0171】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−(3−モルホリン−4−イルメチル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物3)
【0172】
3−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。MS471,473(MH)。
【0173】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−[4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物4)
【0174】
4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.10(s,1H);9.84(br
s,1H),9.66(s,1H);8.53(s,1H);8.04(dd,J=6.7,2.4Hz,1H);7.77(d,J=8.4Hz,2H);7.69−7.63(m,1H);7.43(t,J=9.1Hz,1H);7.35(d,J=8.4Hz,2H);4.04(d,J=11.8Hz,2H);3.73−3.61(m,2H);3.47−3.33(m,4H);3.21−3.08(m,2H);3.04−2.96(m,2H).MS485,487(MH)。
【0175】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物5)
【0176】
4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.14(s,1H);9.67(s,1H);8.55(s,1H);8.06(dd,J=6.8Hz,2.8Hz,1H);7.81(d,J=7.7Hz,2H);7.68(ddd,J=9.1Hz,4.2Hz,2.8Hz,1H);749−7.42(m,3H);4.35(s,2H);3.75−3.71(m,2H);3.44−3.41(m,2H);3.07−3.04(m,2H);2.81(s,3H);2.42−2.41(m,2H).MS484,486(MH)。
【0177】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−(3−メトキシ−4−ピペリジン−1−イルメチル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物6)
【0178】
3−メトキシ−4−ピペリジン−1−イルメチル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.28(s,1H);9.67(s,1H);9.03(br s,1H);8.54(s,1H);8.06(dd,J=6.6,2.6Hz,1H);7.69−7.64(m,1H);7.58(s,1H);7.49(s,2H);7.44(t,J=9.2Hz,1H);4.22(s,2H);3.90(s,3H);3.37−3.23(m,2H);2.98−2.86(m,2H);1.87−1.76(m,2H);1.73−1.58(m,3H);1.46−1.32(m,1H).MS499,501(MH)。
【0179】
−(3−クロロ−フェニル)−N−[4−(2−エチル−イミダゾール−1−イルメチル)−フェニル]−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物7)
【0180】
4−(2−エチル−イミダゾール−1−イルメチル)−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして3−クロロ−フェニルアミンを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ9.88(br
s,1H),9.68(s,1H);8.54(s,1H);7.93(s,1H);7.82(d,J=8.6Hz,2H);7.76−7.61(m,3H);7.48−7.37(m,3H);7.14(d,J=7.8Hz,1H);5.42(s,2H);3.00(q,J=7.7Hz,2H);1.22(t,J=7.7Hz,3H).MS462,464(MH)。
【0181】
−(3−クロロ−フェニル)−N−(3−ピペリジン−1−イルメチル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物8)
【0182】
3−ピペリジン−1−イルメチル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして3−クロロ−フェニルアミンを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.21(s,1H);9.65(s,1H);9.37(br s,1H);8.55(s,1H);7.98−7.92(m,2H);7.80(d,J=8.0Hz,1H);7.65(dd,J=8.0,1.9Hz,1H);7.53(t,J=8.0Hz,1H);7.38(t,J=8.0Hz,1H);7.25(d,J=8.0Hz,1H);7.13(dd,J=8.0,1.9Hz,1H);4.34(s,2H);3.03−2.88(m,2H);1.89−1.78(m,2H),1.74−1.57(m,3H);1.44−1.30(m,1H).MS451,453(MH)。
【0183】
−(3−クロロ−フェニル)−N−(4−ピリジン−4−イルメチル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物9)
【0184】
4−ピリジン−1−イルメチル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして3−クロロ−フェニルアミンを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.13(br s,1H);9.80(s,1H);8.70(br s,2H);8.53(s,1H);7.91(s,1H);7.78−7.59(m,5H);7.41−7.28(m,3H);7.12(d,J=7.8Hz,1H),4.19(s,2H).MS445,447(MH)。
【0185】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−(4−ジメチルアミノメチル−
フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物10)
【0186】
4−ジメチルアミノメチル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(CDCl)δ8.60(s,1H);7.56(dd,J=6.7,2.6Hz,1H);7.47(d,J=8.4Hz,2H);7.36(d,J=8.4Hz,2H);7.32−7.24(m,1H),7.15(t,J=9.0Hz,1H);6.58(br s,1H);3.42(s,2H);2.28(s,6H).MS429,431(MH)。
【0187】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−[4−(2−ジメチルアミノ−エチル)−フェニル]−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物11)
【0188】
4−(2−ジメチルアミノ−エチル)−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。MS443,445(MH)。
【0189】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−(4−メトキシ−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物12)
【0190】
4−メトキシ−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ9.35(br s,1H);8.52(s,1H);7.82(dd,J=6.6Hz,2.6Hz,1H);7.62(d,J=9.1Hz,2H);7.46(ddd,J=8.9Hz,4.2Hz,2.6Hz,1H);7.14(t,J=8.9Hz,1H);6.91(d,J=9.1Hz,2H);3.82(s,3H).MS402,404(MH)。
【0191】
4−[7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−フェノール(化合物13)
【0192】
4−アミノ−フェノールを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ10.98(br s,1H);9.90(s,1H);8.52(s,1H);7.93(dd,J=6.7Hz,2.7Hz,1H);7.55(ddd,8.8Hz,4.4Hz,2.7Hz,1H);7.44−7.35(m,3H);6.78(d,J=8.7Hz,2H).MS388,390(MH)。
【0193】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−[4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物14)
【0194】
4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ10.98(s,1H);9.97(br s,1H);9.61(br s,1H);8.51(s,1H);8.04(dd,J=6.8Hz,2.8Hz,1H);7.73(d,J=9.0Hz,2H);7.65(ddd,J=9.1Hz,4.3Hz,2.8Hz,1H);7.42(t,J=9.1Hz,1H);7.10(d,J=9.0Hz,2H);4.37(t,J=4.
8Hz,2H);4.02−3.99(m,2H);3.82−3.47(m,6H);3.23−3.15(m,2H).MS501,503(MH)。
【0195】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−[4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物15)
【0196】
4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ10.96(s,1H);9.74(s,1H);8.49(s,1H);7.94(dd,J=6.8Hz,2.7Hz,1H);7.63−7.48(m,3H);7.36(t,J=9.1Hz,1H);6.94(d,J=9.1Hz,2H);4.30−3.84(m,8H);1.27(t,J=6.9Hz,4H).MS485,487(MH)。
【0197】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−(4−{3−[4−(4−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−プロポキシ}−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物16)
【0198】
4−{3−[4−(4−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−プロポキシ}−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ10.91(br s,1H);9.63(br s,1H);9.58(s,1H);8.44(s,1H);7.95(dd,J=6.9Hz,2.7Hz,1H),7.66−7.54(m,3H);7.35(t,J=9.2Hz,1H);7.21(t,J=8.2Hz,1H);7.05−6.89(m,4H);6.82(d,J=8.2Hz,1H);4.02(t,5.7Hz,2H);3.87(d,J=12.0Hz,2H);3.58(d,J=10.9Hz,2H);3.39−3.22(m,2H);3.20−2.91(m,4H);2.20−2.05(m,2H).MS624,626(MH)。
【0199】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−(4−ピロリジン−1−イルメチル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物17)
【0200】
4−ピロリジン−1−イルメチル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.26(s,1H);9.83(br s,1H);9.69(s,1H);8.55(s,1H);8.05(dd,J=6.8Hz,2.6Hz,1H);7.88(d,J=8.6Hz,2H);7.67(ddd,J=9.2Hz,4.1Hz,2.6Hz,1H);7.57(d,J=8.6Hz,2H);7.44(t,J=9.2Hz,1H);4.36(s,2H);3.40−3.37(m,2H);3.15−3.09(m,2H);2.06(m,2H);1.91−1.87(m,2H).MS455,457(MH)。
【0201】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物18)
【0202】
4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそし
て化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.29(s,1H);9.94(br s,1H);9.70(s,1H);8.57(s,1H);8.07(dd,J=6.9Hz,2.8Hz,1H);7.93(d,J=8.7Hz,2H);7.70(ddd,J=9.1Hz,4.2Hz,2.8Hz,1H);7.59(d,J=8.7Hz,2H);7.47(t,J=9.1Hz,1H);4.38(s,2H);4.02(d,J=12.3Hz,2H);3.68(t,J=12.3Hz,2H);3.32(d,J=13.1Hz,2H);3.17(m,2H).MS471,473(MH)。
【0203】
−(4−アゼパン−1−イルメチル−フェニル)−N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物19)
【0204】
4−アゼパン−1−イルメチル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.25(s,1H);9.68(s,1H);9.43(br s,1H);8.54(s,1H);8.05(dd,J=6.8Hz,2.5Hz,1H);7.89(d,J=8.5Hz,2H);7.69−7.64(m,1H);7.58(d,J=8.5Hz,2H);7.44(t,J=9.1Hz,1H);4.34(s,2H);3.37−3.31(m,2H);3.15−3.08(m,2H);1.90−1.64(m,8H).MS483,485(MH)。
【0205】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−(4−チオモルホリン−4−イルメチル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物20)
【0206】
4−チオモルホリン−4−イルメチル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.24(s,1H);9.66(br s,2H);8.53(s,1H);8.04(dd,J=6.9Hz,2.6Hz,1H);7.89(d,J=8.4Hz,2H);7.66(ddd,J=9.1Hz,4.2Hz,2.6Hz,1H);7.55(d,J=8.4Hz,2H);7.43(t,J=9.1Hz,1H);4.36(br s,2H);3.67−3.62(m,2H);3.16−3.12(m,2H);2.97−2.85(m,4H).MS487,489(MH)。
【0207】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−{4−[(シクロヘキシル−メチル−アミノ)−メチル]−フェニル}−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物21)
【0208】
4−[(シクロヘキシル−メチル−アミノ)−メチル]−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ9.39(br s,1H);8.72(br s,1H);8.44(br s,1H);7.70(dd,J=6.6Hz,1.8Hz,1H);7.69(d,J=7.4Hz,2H);7.41−7.34(m,3H);7.20(t,J=9.2Hz,1H);4.25−4.16(m,1H);4.06−3.94(m,1H);3.20−3.12(m,1H);2.47(s,3H);2.07−1.77(m,4H);1.63−1.57(m,1H);1.47−1.38(m,2H);1.32−1.09(m,3H);MS497,499(MH)。
【0209】
−[4−(4−アミノメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−フェニル]−N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物22)
【0210】
[1−(4−アミノ−ベンジル)−ピペリジン−4−イルメチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。25%TFA/CHClの中で脱保護。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.23(s,1H);9.65(s,1H);9.36(br s,1H);8.54(s,1H);8.05(dd,J=6.8Hz,2.7Hz,1H);7.90(d,J=8.7Hz,2H);7.78(br s,2H);7.67(ddd,J=9.0Hz,4.4Hz,2.7Hz,1H);7.54(d,J=8.7Hz,2H);7.44(t,J=9.0Hz,1H);4.29(br s,2H);3.45−3.42(m,2H);2.98−2.93(m,2H);2.77−2.74(m,2H);2.29−2.28(m,1H);1.97−1.92(m,2H);1.83−1.81(m,2H);1.39−1.35(m,2H).MS498,500(MH)。
【0211】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−(4−イミダゾール−1−イルメチル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物23)
【0212】
4−イミダゾール−1−イルメチル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.17(s,1H);9.65(s,1H);9.25(s,1H);8.53(s,1H);8.03(dd,J=6.8Hz,2.8Hz,1H);7.84−7.80(m,3H);7.71(s,1H);7.65(ddd,J=9.1Hz,4.4Hz,2.8Hz,1H);7.49(d,J=8.5Hz,2H);7.42(t,J=9.1Hz,1H);5.42(s,2H).MS452,454(MH)。
【0213】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−[4−(3,5−ジメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−フェニル]−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物24)
【0214】
4−(3,5−ジメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.25(s,1H);9.68(s,1H);9.48(br s,1H);9.01(br s,1H);8.54(s,1H);8.04(dd,J=6.8Hz,2.8Hz,1H);7.89(d,J=8.4Hz,2H);7.66(ddd,J=9.0Hz,4.3Hz,2.8Hz,1H);7.55(dd,J=8.4Hz,2.5Hz,2H);7.43(t,J=9.0Hz,1H);4.27(s,2H);1.07(d,J=7.4Hz,3H);0.89(d,J=6.7Hz,3H),位置異性体の混合物,示された脂肪族信号だけを選択。MS497,499(MH)。
【0215】
(2S)−(1−{4−[7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジニルアミノ]−ベンジル}−ピロリジン−2−イル)−メタノール(化合物25)
【0216】
(2S)−[1−(4−アミノ−ベンジル)−ピロリジン−2−イル]−メタノールを
化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ12.11(br s,1H);10.47(br s,1H);10.23(br s,1H);8.63(s,1H);8.01(dd,J=6.8Hz,2.6Hz,1H);7.87(d,J=8.5Hz,2H);7.70−7.64(m,3H);7.37(t,J=9.2Hz,1H);4.52(dd,J=12.9Hz,4.3Hz,1H);4.25(dd,J=12.9Hz,6.2Hz,1H);3.64−3.53(m,3H);3.26−3.23(m,1H);3.15−3.09(m,1H);2.10−2.07(m,1H);1.96−1.76(m,3H).MS485,487(MH)。
【0217】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−[4−(2S)−(2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−フェニル]−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物26)
【0218】
4−(2S)−(2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.20(s,1H);9.63(s,1H);9.48(br s,1H);8.52(s,1H);8.02(dd,J=6.9Hz,2.7Hz,1H);7.86(d,J=8.7Hz,2H);7.64(ddd,J=9.0Hz,4.4Hz,2.7Hz,1H);7.55(d,J=8.7Hz,2H);7.41(t,J=9.0Hz,1H);4.49−4.42(m,1H);4.29−4.23(m,1H);3.74−3.70(m,1H);3.58−3.45(m,3H);3.30(s,3H);3.26−3.20(m,1H);2.42−1.69(m,4H).MS499,501(MH)。
【0219】
4−[7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−N,N−ジメチル−ベンズアミド(化合物27)
【0220】
4−アミノ−N,N−ジメチル−ベンズアミドを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。
NMR(DMSO−d)δ11.31(br s,1H);9.82(br s,1H);8.58(s,1H);8.03(dd,J=6.8Hz,2.7Hz,1H);7.84(d,J=8.5Hz,2H);7.66(ddd,J=9.1Hz,4.4Hz,2.7Hz,1H);7.50(d,J=8.5Hz,2H);7.45(t,J=9.1Hz,1H);2.99(s,6H).MS443,445(MH)。
【0221】
4−{4−[7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンジル}−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル(化合物28)
【0222】
4−(4−アミノ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステルを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.29(s,1H);9.91(br s,1H);9.72(s,1H);8.57(s,1H);8.07(dd,J=6.9Hz,2.6Hz,1H);7.92(d,J=8.6Hz,2H);7.69(ddd,J=9.1Hz,4.2Hz,2.6Hz,1H);7.56(d,J=8.6Hz,2H);7.46(t,J=9.1Hz,1H);4.36(s,2H);4.15−4.08(m,4H);3.37−3.31(m,2H);3.21−3.01(m,4H);1.23(t,J=7.1Hz,3H).MS542.544(MH)。
【0223】
1−{4−[7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンジル}−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル(化合物29)
【0224】
1−(4−アミノ−ベンジル)−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステルを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.23(s,1H);9.66(s,1H);9.34(br s,1H);8.54(s,1H);8.04(dd,J=7.1Hz,2.7Hz,1H);7.88(d,J=8.6Hz,2H);7.67(ddd,J=9.1Hz,4.2Hz,2.7Hz,1H);7.53(d,J=8.6Hz,2H);7.43(t,J=9.1Hz,1H);4.29(br s,2H);4.09(q,J=7.1Hz,2H);3.45−3.39(m,2H);3.00−2.96(m,2H);2.64−2.57(m,1H);2.12−2.07(m,2H);1.80−1.70(m,2H);1.19(t,J=7.1Hz,3H).MS541,543(MH)。
【0225】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−[4−(2−エチル−イミダゾール−1−イルメチル)−フェニル]−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物30)
【0226】
4−(2−エチル−イミダゾール−1−イルメチル)−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ14.57(br s,1H);12.30(s,1H);10.72(s,1H);8.68(s,1H);8.02(dd,J=6.8,2.4Hz,1H);7.87(d,J=8.4Hz,2H);7.75−7.64(m,4H);7.47(t,J=9.1Hz,1H);7.42(d,J=8.5Hz,1H);5.42(s,2H);3.02(q,J=7.5Hz,2H);1.21(t,J=7.5Hz,3H).MS480,482(MH)。
【0227】
4−[7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−N−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ベンゼンスルホンアミド(化合物31)
【0228】
4−アミノ−N−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ベンゼンスルホンアミドを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.83(s,1H);9.98(s,1H);9.76(br s,1H);8.61(s,1H);8.06−8.03(m,3H);7.86(d,J=8.5Hz,2H);7.74−7.70(m,1H);7.46(t,J=8.9Hz,1H);3.12−3.02(m,2H);2.89−2.70(m,8H);1.87−1.73(m,2H).MS536,538(MH)。
【0229】
4−[7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−N,N−ビス−(2−メトキシ−エチル)−ベンゼンスルホンアミド(化合物32)
【0230】
4−アミノ−N,N−ビス−(2−メトキシ−エチル)−ベンゼンスルホンアミドを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.44(s,1H
);9.71(s,1H);8.55(s,1H);8.04(dd,J=6.7Hz,2.5Hz,1H),7.99(d,J=8.8Hz,2H);7.86(d,J=8.8Hz,2H);7.68(ddd,J=9.1Hz,4.1Hz,2.5Hz,1H);7.43(t,J=9.1Hz,1H);3.52−3.40(m,4H);3.29(t,J=5.7Hz,4H);3.21(s,6H).MS567,569(MH)。
【0231】
4−[7−(3−エチニル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−N,N−ビス−(2−メトキシ−エチル)−ベンゼンスルホンアミド(化合物33)
【0232】
4−アミノ−N,N−ビス−(2−メトキシ−エチル)−ベンゼンスルホンアミドを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.52(s,1H);9.80(s,1H);8.60(s,1H);8.00(d,J=8.8Hz,2H);7.90−7.89(m,3H);7.73(d,J=7.9Hz,1H);7.41(t,J=7.9Hz,1H);7.24(d,J=7.9Hz,1H);4.23(s,1H);3.45(t,J=5.8Hz,4H);3.31(t,J=5.8Hz,4H);3.23(s,6H).MS539(MH)。
【0233】
−(4−{[ビス−(2−メトキシ−エチル)−アミノ]−メチル}−フェニル)−N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物34)
【0234】
4−{[ビス−(2−メトキシ−エチル)−アミノ]−メチル}−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.39(br s,1H);9.81(s,1H);9.68(br s,1H);8.59(s,1H);8.07(dd,J=6.8Hz,2.6Hz,1H);7.92(d,J=8.5Hz,2H);7.69(ddd,J=9.0Hz,4.2Hz,2.6Hz,1H);7.63(d,J=8.5Hz,2H);7.47(t,J=9.0Hz,1H);4.59(s,2H);3.81−3.69(m,4H);3.48−3.30(m,10H).MS517,519(MH)。
【0235】
−(3−エチニル−フェニル)−N−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物35)
【0236】
4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.24(s,1H);9.83(br s,1H);9.63(s,1H);8.55(s,1H);7.92−7.90(m,3H);7.73(d,J=7.6Hz,1H);7.56(d,J=8.4Hz,2H);7.40(t,J=7.6Hz,1H);7.23(d,J=7.6Hz,1H);4.36(s,2H);4.22(s,1H);4.03−3.61(m,4H);3.33−3.29(m,2H);3.20−3.06(m,2H).MS443(MH)。
【0237】
−(1−ベンジル−1H−インダゾール−6−イル)−N−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物36)
【0238】
4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして1−ベンジル−1H−インダゾール−6−イルアミンを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.17(br s,1H);9.86(br s,1H);8.53(s,1H);8.11(s,1H);7.97(s,1H);7.87(d,J=8.4Hz,2H);7.78(d,J=8.6Hz,1H);7.54(d,J=8.4Hz,2H);7.38−7.20(m,7H);5.64(s,4H);4.42−4.11(m,4H);3.48−3.10(m,4H).MS549,551(MH)。
【0239】
N−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−4−[7−(3−エチニル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド(化合物37)
【0240】
4−アミノ−N−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ベンゼンスルホンアミドを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.44(s,1H);9.65(s,1H);9.24(br s,1H);8.57(s,1H);8.02(d,J=8.7Hz,2H);7.91(s,1H);7.86(d,J=8.7Hz,1H);7.75−7.67(m,1H);7.41(t,J=8.0Hz,1H);7.33(d,J=8.0Hz,1H);4.23(s,1H);3.11−3.04(m,2H);2.86−2.82(m,2H);2.77(s,6H);1.83−1.73(m,2H).MS508(MH)。
【0241】
−(4−{[ビス−(2−メトキシ−エチル)−アミノ]−メチル}−フェニル)−N−(3−エチニル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物38)
【0242】
4−{[ビス−(2−メトキシ−エチル)−アミノ]−メチル}−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.35(br s,1H);9.76(s,1H);9.72(br s,1H);8.57(s,1H);7.89(m,3H);7.73(d,J=8.0Hz,1H);7.61(d,J=8.4Hz,2);7.41(t,J=8.0Hz,1H);7.24(d,J=8.0Hz,1H);4.41(br s,2H);4.23(s,1H);3.79−3.65(m,4H);3.44−3.26(m,10H).MS489(MH)。
【0243】
4−[7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンゼンスルホンアミド(化合物39)
【0244】
4−アミノ−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンゼンスルホンアミドを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.43(br s,1H);9.74(s,1H);8.52(s,1H);7.98(dd,J=7.0Hz,2.7Hz,1H);7.92(d,J=8.8Hz,2H);7.79(d,J=8.8Hz,2H);7.60(ddd,J=9.1Hz,4.2Hz,2.7Hz,1H);7.47(t,J=6.1Hz,1H);7.38(t,J=9.1Hz,1H);3.32(t,J=6.1Hz,2H);2.75(q,J=6.1Hz,2H).MS495,497(MH)。
【0245】
4−[7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピ
リミジン−2−イルアミノ]−N−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−ベンゼンスルホンアミド(化合物40)
【0246】
4−アミノ−N−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−ベンゼンスルホンアミドを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.46(br s,1H);10.70(br s,1H);9.69(br s,1H);8.53(s,1H);8.00(d,J=8.7Hz,2H);7.92−7.80(m,3H);7.70−7.58(m,1H);7.40(t,J=9.6Hz,1H);4.04−3.87(m,2H);3.26−3.01(m,10H).MS564,566(MH)。
【0247】
4−[7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−N−(3−モルホリン−4−イル−プロピル)−ベンゼンスルホンアミド(化合物41)
【0248】
4−アミノ−N−(3−モルホリン−4−イル−プロピル)−ベンゼンスルホンアミドを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.55(br
s,1H);10.73(s,1H);9.80(br s,2H);8.58(s,1H);8.09−7.99(m,3H);7.89−7.79(m,2H);7.76−7.64(m,1H);7.45(t,J=9.2Hz,1H);3.72−3.61(m,2H);3.48−3.35(m,2H);3.23−3.01(m,4H);2.94−2.79(m,2H);1.87−1.78(m,2H).MS578,580(MH)。
【0249】
−(3−エチニル−フェニル)−N−(4−ピロリジン−1−イルメチル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物42)
【0250】
4−ピロリジン−1−イルメチル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.33(br s,1H);9.96(br s,1H);9.78(s,1H);8.57(br s,1H);7.88−7.85(m,3H);7.71(d,J=7.7Hz,1H);7.56(d,J=8.3Hz,2H);7.39(t,J=7.7Hz,1Hz);7.23(d,7.7Hz,1H);4.34(s,2H);4.21(s,1H);3.39−3.38(m,2H);3.14−3.11(m,2H);2.04−2.07(m,2H);1.90−1.86(m,2H).MS427(MH)。
【0251】
(2S)−(1−{4−[7−(3−エチニル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンジル}−ピロリジン−2−イル)−メタノール(化合物44)
【0252】
(2S)−[1−(4−アミノ−ベンジル)−ピロリジン−2−イル]−メタノールを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.34(br s,1H);9.77(br s,1H);9.48(br s,1H);8.58(s,1H);7.89−7.87(m,3H);7.73(d,J=7.9Hz,1H);7.60(d,J=8.4Hz,2H);7.41(t,J=7.9Hz,1H);7.25(d,J=7.9Hz,1H);4.59−4.49(m,1H);4.34−4.25(m,1H);4.23(s,1H);3.69−3.53(m,2H);3.37−3.13(m,3H);2.22−1.70(
m,4H).MS457(MH)。
【0253】
−(3−エチニル−フェニル)−N−[4−(モルホリン−4−スルホニル)−フェニル]−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物45)
【0254】
4−(モルホリン−4−スルホニル)−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.63(br s,1H);9.89(s,1H);8.64(br s,1H);8.06(d,J=8.5Hz,2H);7.90(s,1H);7.82(d,J=8.5Hz,2H);7.73(d,J=7.6Hz,1H);7.42(t,J=7.6Hz,1H);7.27(d,J=7.6Hz,1H);4.23(s,1H);3.73−3.60(m,4H);2.97−2.83(m,4H).MS493(MH)。
【0255】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−[4−(モルホリン−4−スルホニル)−フェニル]−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物46)
【0256】
4−(モルホリン−4−スルホニル)−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.50(s,1H);9.71(s,1H);8.56(s,1H);8.07−8.03(m,3H);7.80(d,J=8.8Hz,2H);7.67(ddd,J=9.2Hz,4.3Hz,2.7Hz,1H);7.43(t,J=9.2Hz,1H);3.75−3.58(m,4H);2.91−2.84(m,4H).MS521,523(MH)。
【0257】
−(3−エチニル−フェニル)−N−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物47)
【0258】
4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.12(br s,1H);9.63(br s,1H);8.52(s,1H);7.88(s,1H);7.77(d,J=8.0Hz,2H);7.70(d,J=7.3Hz,1H);7.40−7.33(m,3H);7.21(d,J=7.3Hz,1H);4.20(s,1H);3.76−3.70(m,2H);3.42−3.36(m,2H);3.09−2.96(m,4H);2.81−2.72(m,5H).MS456(MH)。
【0259】
−[4−(2−エチル−イミダゾール−1−イルメチル)−フェニル]−N−(3−エチニル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物48)
【0260】
4−(2−エチル−イミダゾール−1−イルメチル)−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ14.13(br s,1H);11.14(s,1H);9.59(s,1H);8.53(s,1H);7.88(t,J=1.2Hz,1H);7.82(d,J=8.6Hz,2H);7.74−7.69(m,2H);7.67(d,J=1.9Hz,1H);7.40(d,J=8.6Hz,2H);7.38(t,J=7.8Hz,1H);7.21(dt,J=7.8,1.2Hz,1H);5.41(s,2H);4.21(s,1H);3.01(q,J=7.6Hz,2H);1.22(q,J=7.6
Hz,3H).MS452(MH)。
【0261】
−(4−ジメチルアミノメチル−フェニル)−N−(3−エチニル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物49)
【0262】
4−ジメチルアミノメチル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.23(s,1H);9.63(s,1H);9.60(br s,1H);8.54(s,1H);7.92−7.86(m,3H);7.72(d,J=7.9Hz,1H);7.53(d,J=8.7Hz,2H);7.39(t,J=7.9Hz,1H);7.22(dt,J=7.9,1.3Hz,1H);4.27(s,2H);4.21(s,1H);2.75(s,6H).MS401(MH)。
【0263】
−(3−エチニル−フェニル)−N−[4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物50)
【0264】
4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.17(br s,1H);9.86(br s,1H);9.71(br s,1H);8.61(s,1H);7.96(br s,1H);7.84(d,J=8.2Hz,2H);7.79(dd,J=8.0,1.2Hz,1H);7.47(t,J=8.0Hz,1H);7.42(d,J=8.2Hz,2H);7.29(dd,J=8.0,1.2Hz,1H);4.29(s,1H);4.12(d,J=12.5Hz,2H);3.75(t,J=12.5Hz,2H);3.61(d,J=12.5Hz,2H);3.51−3.40(m,2H);3.30−3.14(m,2H);3.12−3.03(m,2H).MS457(MH)。
【0265】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物51)
【0266】
2−モルホリン−4−イル−エチルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。MS409,411(MH)。
【0267】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−(3−モルホリン−4−イル−プロピル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物52)
【0268】
3−モルホリン−4−イル−プロピルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。MS423,425(MH)。
【0269】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−{4−[(2−イソプロポキシ−エチルアミノ)−メチル]−フェニル}−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物53)
【0270】
4−[(2−イソプロポキシ−エチルアミノ)−メチル]−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.18(s,1H);9.65(s,1H);8.79(br s,1H);8.53(s,1H);8.03(dd,J=6.6,2.6Hz,1H);7.85(d,J=8.5Hz,2H);7.
69−7.62(m,1H);7.54(d,J=8.5Hz,2H);7.42(t,J=9.0Hz,1H);4.24−4.11(m,2H);3.71−3.56(m,3H);3.17−3.01(m,2H);1.14(d,J=6.1Hz,6H).MS487,489(MH)。
【0271】
(2R)−(1−{4−[7−(3−エチニル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンジル}−ピロリジン−2−イル)−メタノール(化合物54)
【0272】
(2R)−[1−(4−アミノ−ベンジル)−ピロリジン−2−イル]−メタノールを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.18(s,1H);9.58(s,1H);9.35(br s,1H);8.53(s,1H);7.86(d,J=8.4Hz,2H);7.71(d,J=7.9Hz,1H);7.57(d,J=8.4Hz,2H);7.38(t,J=7.9Hz,1H);7.21(d,J=7.9Hz,1H);4.56−4.45(m,1H);4.32−4.22(m,1H);4.20(s,1H);3.68−3.51(m,2H);3.39−3.12(m,3H);2.20−1.71(m,4H).MS457(MH)。
【0273】
−(3−エチニル−フェニル)−N−{4−[(2−イソプロポキシ−エチルアミノ)−メチル]−フェニル}−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物55)
【0274】
4−[(2−イソプロポキシ−エチルアミノ)−メチル]−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.21(br s,1H);9.65(s,1H);8.85−8.74(m,1H);8.54(s,1H);7.89(t,J=1.7Hz,1H);7.85(d,J=8.8Hz,2H);7.71(d,J=8.0Hz,1H);7.54(d,J=8.0Hz,2H);7.39(t,J=8.0Hz,1H);7.22(d,J=8.0Hz,1H);4.21(s,1H);4.17(t,J=5.5Hz,2H);3.69−3.55(m,3H);3.13−3.03(m,2H);1.14(d,J=6.1Hz,6H).MS459(MH)。
【0275】
−(5−クロロ−2−メトキシ−フェニル)−N−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物56)
【0276】
4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして5−クロロ−2−メトキシ−フェニルアミンを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.19(s,1H);9.91(br s,1H);9.38(s,1H);8.45(s,1H);7.84(d,J=8.5Hz,2H);7.57−7.49(m,3H);7.38(dd,J=8.9,2.5Hz,1H);7.18(d,J=8.9Hz,1H);4.34(s,2H);3.98(d,J=12.4Hz,2H);3.63(t,J=11.1Hz,2H);3.33−3.22(m,2H);3.19−3.04(m,2H).MS483,485(MH)。
【0277】
−(3−クロロ−フェニル)−N−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物57)
【0278】
4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして3−クロロ−フェニルアミンを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.29(br s,1H);10.52(s,1H);9.96(br s,1H);9.72(s,1H);8.56(s,1H);7.94(t,J=1.9Hz,1H);7.89(d,J=8.5Hz,2H);7.65(dd,J=8.2,1.9Hz,1H);7.55(d,J=8.5Hz,2H);7.39(t,J=8.2Hz,1H);7.15(dd,J=8.2,1.9Hz,1H);4.35(s,2H);4.05−3.92(m,2H);3.64(t,J=11.7Hz,2H);3.37−3.23(m,2H);3.21−3.03(m,2H).MS453,455(MH)。
【0279】
4−[7−(3−エチニル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンゼンスルホンアミド(化合物58)
【0280】
4−アミノ−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンゼンスルホンアミドを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.55(br s,1H);9.70(s,1H);8.57(s,1H);7.90(d,J=8.9Hz,2H);7.78(m,3H);7.63(d,J=7.9Hz,1H);7.45(t,J=6.0Hz,1H);7.35(t,J=7.9Hz,1H);7.21(d,J=7.9Hz,1H);4.16(s,1H);3.32(t,J=6.0Hz,2H);2.75(q,J=6.0Hz,1H).MS467(MH)。
【0281】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−(4−{[メチル−(2R)−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−メチル}−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物59)
【0282】
4−{[メチル−(2R)−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−メチル}−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.22(s,1H);9.65(s,1H);9.59(br s,1H);8.52(s,1H);8.03(dd,J=6.8,2.5Hz,1H);7.87(d,J=8.6Hz,2H);7.65(ddd,J=9.1Hz,4.4Hz,2.5Hz,1H);7.59−7.49(m,1H);7.42(t,J=9.1Hz,1H);4.37−4.22(m,2H);3.90−3.70(m,3H);3.14−2.98(m,2H),2.80−2.71(m,3H);2.10−1.95(m,1H),1.91−1.76(m,2H),1.58−1.43(m,1H).MS499,501(MH)。
【0283】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−(4−{[メチル−(2S)−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−メチル}−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物60)
【0284】
4−{[メチル−(2S)−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−メチル}−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.21(s,1H);9.64(s,1H);9.58(br s,1H);8.53(s,1H);8.04(dd,J=6.8,2.5Hz,1H);7.88(d,J=8.6Hz,2H);7.66(ddd,J=9.1Hz,4.4Hz,2.
5Hz,1H);7.59−7.49(m,1H);7.43(t,J=9.1Hz,1H);4.37−4.22(m,2H);3.90−3.70(m,3H);3.14−2.98(m,2H),2.80−2.71(m,3H);2.10−1.95(m,1H),1.91−1.76(m,2H),1.58−1.43(m,1H).MS499,501(MH)。
【0285】
1−[{4−[7−(3−エチニル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンジル}−(2−ヒドロキシ−プロピル)−アミノ]−プロパン−2−オール(化合物61)
【0286】
1−[(4−アミノ−ベンジル)−(2−ヒドロキシ−プロピル)−アミノ]−プロパン−2−オールを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.37(br s,1H);9.77(s,1H);9.07(br s,1H);8.58(s,1H);7.93−7.85(m,3H);7.71(d,J=7.7Hz,1H);7.60(d,J=8.3Hz,2H);7.39(t,J=7.7Hz,1H);7.23(d,J=7.7Hz,1H);4.56−4.36(m,2H);4.29−4.04(m,3H);3.24−2.85(m,4H);1.23−1.03(m,6H).MS489(MH)。
【0287】
−(4−{[(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−アミノ]−メチル}−フェニル)−N−(3−エチニル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物62)
【0288】
4−{[(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−アミノ]−メチル}−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ12.25(br s,1H);10.65(s,1H);9.61(br s,1H);9.35(br s,1H);8.70(s,1H);7.88−7.85(m,3H);7.70(d,J=7.9Hz,1H);7.63(d,J=8.6Hz,2H);7.43(t,J=7.9Hz,1H);7.30(d,J=7.9Hz,1H);4.50−4.41(m,1H);4.25(s,1H);4.17(br s,2H);4.06(dd,J=8.7,6.2Hz,1H);3.75(dd,J=8.7,5.8Hz,1H);3.11−3.03(m,1H);2.92−2.89(m,1H);1.37(s,3H);1.30(s,3H).MS487(MH)。
【0289】
−(3−エチニル−フェニル)−N−(4−{[メチル−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミノ]−メチル}−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物63)
【0290】
(4−アミノ−ベンジル)−メチル−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミンを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.21(s,1H);9.60(s,1H);9.38(br s,1H);8.53(s,1H);7.93−7.84(m,3H);7.71(d,J=8.1Hz,1H);7.57(d,J=8.8Hz,2H);7.38(t,J=8.1Hz,1H);7.21(d,J=8.1Hz,1H);4.53−4.43(m,1H);4.21(s,1H);4.08−3.84(m,3H);3.58−3.26(m,3H);2.64(s,3H);2.10−1.64(m,4H).MS471(MH)。
【0291】
−(3−エチニル−フェニル)−N−(4−{[(2R)−(テトラヒドロ−フラ
ン−2−イルメチル)−アミノ]−メチル}−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物64)
【0292】
4−{[(2R)−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−メチル}−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.18(s,1H);9.61(s,1H);8.89(br s,1H);8.53(s,1H);7.84(d,J=8.5Hz,2H);7.80(t,J=2.0Hz,1H);7.71(dd,J=8.0,2.0Hz,1H);7.53(d,J=8.5Hz,2H);7.38(t,J=8.0Hz,1H);7.21(dd,J=8.0,2.0Hz,1H);4.20(s,1H);4.19−4.05(m,3H);3.81(q,J=6.9Hz,1H);3.73(q,J=6.9Hz,1H);3.11−2.98(m,1H);2.95−2.79(m,1H);2.07−1.95(m,1H);1.91−1.79(m,2H);1.61−1.47(m,1H).MS457(MH)。
【0293】
−(4−フルオロ−3−ニトロ−フェニル)−N−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物65)
【0294】
4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして4−フルオロ−3−ニトロ−フェニルアミンを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.28(s,1H);9.89(s,2H);9.80(br s,1H);8.63(dd,J=7.1,3.4Hz,1H);8.57(s,1H);8.22−8.16(m,1H);7.89(d,J=7.7Hz,2H);7.60(t,J=9.4Hz,2H);7.54(d,J=7.7Hz,2H);7.54(d,J=8.4Hz,2H);4.35(s,2H);4.01−3.94(m,2H);3.67−3.58(m,2H);3.33−3.25(m,2H);3.18−3.07(m,2H).MS482(MH)。
【0295】
3−{4−[7−(3−エチニル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンジルアミノ}−プロパン−1,2−ジオール(化合物66)
【0296】
化合物62をTHF中1N HClで脱保護した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ12.12(br s,1H);10.58(br s,1H);9.25−9.16(m,1H);9.06−8.90(m,1H);8.71(s,1H);7.88−7.84(m,3H);7.71(d,J=7.8Hz,1H);7.64(d,J=8.5Hz,2H);7.45(t,J=7.8Hz,1H);7.32(d,J=7.8Hz,1H);4.27(s,1H);4.18(br s,2H);3.86−3.82(m,1H);3.44(dd,J=11.0,4.8Hz,1H);3.30(dd,J=11.0,6.6Hz,1H);3.06−3.00(m,1H);2.78−2.75(m,1H).MS447(MH)。
【0297】
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−(4−{[(2R)−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−メチル}−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物67)
【0298】
4−{[(2R)−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−メチル}−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ
11.27(br s,1H);9.78(s,1H);8.56(s,1H);8.02(dd,J=6.8Hz,2.9Hz,1H);7.83(d,J=8.4Hz,2H);7.65(ddd,J=9.1Hz,4.2Hz,2.9Hz,1H);7.54(d,J=8.4Hz,2H);7.43(t,J=9.1Hz,1H);4.25−4.07(m,3H);3.81(q,J=7.3Hz,1H);3.73(q,J=7.3Hz,1H);3.10−2.99(m,1H);2.95−2.81(m,1H);2.08−1.96(m,1H);1.91−1.79(m,2H);1.62−1.49(m,1H).MS457.459(MH)。
【0299】
−[3−クロロ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−N2−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物68)
【0300】
4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして3−クロロ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニルアミンを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ12.12(br s,1H);10.59(br s,1H);8.69(s,1H);7.89(d,J=8.5Hz,2H);7.84(d,J=2.4Hz,1H);7.71(d,J=8.5Hz,2H);7.58−7.47(m,2H);7.37−7.30(m,3H);7.22(dt,J=8.5,2.6Hz,1H);5.30(s,2H);4.42−4.28(m,2H);3.70−3.21(m,8H);2.84(s,3H).MS590,592(MH)。
【0301】
−(3−エチニル−フェニル)−N−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物69)
【0302】
3−アミノ−6−メトキシピリジンを化合物1gの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.03(s,1H);8.77(s,1H);8.56(s,1H);8.11(d,J=8.9Hz,1H);7.83(s,1H);7.68(d,J=7.8Hz,1H);7.47(t,J=7.8Hz,1H);7.37(d,J=7.8Hz,1H);6.97(d,J=8.9Hz,1H);4.29(s,1H);3.18(s,3H).MS424(MH)。N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物70)
【0303】
6−メトキシ−ピリジン−3−イルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.11(s,1H);9.77(s,1H);8.56(s,1H);8.50(s,1H);8.14(d,J=8.4Hz,1H);8.04(d,J=6.4Hz,1H);7.70−7.62(m,1H);7.44(t,J=8.4Hz,1H);6.95(d,J=6.4Hz,1H);3.88(s,3H).MS403,405(MH)。
【0304】
−(6−アミノ−ピリジン−3−イル)−N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物71)
【0305】
ピリジン−2,5−ジアミンを化合物1gの代わりに使用しそして化合物2gを化合物1eの代わりに使用した。トリフルオロ酢酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ11.26(br s,1H);9.68(s,1H);8.69(d,J=2.4Hz,1H);8.53(s,1H);8.03(dd,J=6.8,2.7H
z,1H);7.97(dd,J=9.4,2.4Hz,1H);7.91(br s,2H);7.65(ddd,J=9.0,4.4,2.7Hz,1H);7.42(t,J=9.0Hz,1H);7.06(d,J=9.4Hz,1H).MS388,390(MH)。
【0306】
−(3−エチニル−フェニル)−N−[6−(3−モルホリン−4−イル−プロピルアミノ)−ピリジン−3−イル]−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物72)
【0307】
−(3−モルホリン−4−イル−プロピル)−ピリジン−2,5−ジアミンを化合物1gの代わりに使用した。塩酸塩として単離された。H NMR(DMSO−d)δ12.30(br s,1H);11.11(br s,1H);10.36(s,1H);8.96(br s,1H);8.64(s,2H);8.05(dd,J=9.6,2.0Hz,1H);7.88(s,1H);7.72(d,J=8.0Hz,1H);7.41(t,J=8.0Hz,1H);7.26(d,J=8.0Hz,1H);7.20(d,J=9.6Hz,1H);4.23(s,1H);4.00−3.79(m,4H);3.60−3.00(m,8H);2.08(p,J=7.2Hz,2H).MS487(MH)。N−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−N−(4−フェノキシ−フェニル)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物94)
【0308】
4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニルアミンを化合物1gの代わりに使用しそして4−フェノキシ−フェニルアミンを化合物1eの代わりに使用した。塩酸塩として単離された。LC/MS 524(MH)。
【0309】
実施例2
4−[7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド(化合物73)
【0310】
【化33】

【0311】
化合物2aである4−アミノ−ベンゼンスルホンアミド(40g、240ミリモル)を水(400mL)中で濃塩酸(100mL)の存在下においてチオホスゲン(26.8g、240ミリモル)と室温において30分間にわたり反応させて化合物2bである4−イソチオアシアナト−ベンゼンスルホンアミド(85%収率)を与えた(McKee RL
and Bost RW,J.Am.Chem.Soc.,1946,68,2506−7に記載された工程)。
【0312】
【化34】

【0313】
MeONaのメタノール中の0℃溶液(25重量%、17.5mL、75ミリモル)を
化合物2b(10.72g、50ミリモル)およびNHCN(2.31g、55ミリモル)のメタノール(230mL)中懸濁液に滴下した。混合物を室温において化合物2bがもはや検出されなくなるまで(約3時間)撹拌してその場で化合物2cである4−(シアノアミノチオカルボニル)アミノ−ベンゼンスルホンアミドを与えた。
【0314】
【化35】

【0315】
クロロ酢酸メチル(5.3mL、1.2当量)を室温において化合物2cを含有する混合物に加えた。混合物を約50−60℃に暖めそして3時間にわたり撹拌し、次に室温において一晩にわたり撹拌した。混合物を真空中で蒸発乾固しそして残存固体を水、塩化メチレンおよび少量のメタノールで充分に洗浄して化合物2dである4−アミノ−2−(4−スルファモイル−フェニルアミノ)−チアゾール−5−カルボン酸メチルエステルを黄色粉末(9.9g、60%)として与えた。H NMR((CDCO)δ9.80(s,br,1H),7.80(m,4H),6.6(s,br,2H),6.4(s,br,2H),3.7(s,3H);MS329(M+H),351(M+Na)。
【0316】
【化36】

【0317】
無水酢酸(20滴)を化合物2d(5g、15.2ミリモル)のホルムアミド(25mL)中懸濁液に加えそして約170−190℃において出発物質がもはや検出されなくなるまで(約7時間)撹拌した。混合物を真空中で蒸発乾固しそして生じた固体を水、塩化メチレンおよび少量のメタノールですすいで化合物2eである4−(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンゼンスルホンアミドを黄色または褐色固体(4.36g、88%)として与えた。H NMR((CDSO)δ12.5(s,br,1H),11.3(s,br,1H),8.10(s,1H),7.80(m,4H),7.2(s,br,2H);MS324(M+H),351(M+Na)。
【0318】
【化37】

【0319】
氷水浴の中でPOCl(25mL)を化合物2e(4.315g、13.3ミリモル)のHMPA(25mL)中溶液に滴下した。混合物を約70−80℃において約4時間
にわたり撹拌した。POCl(50mL)を室温において加えそして混合物を70−80℃において一晩にわたり撹拌し、次に真空中で濃縮した。残渣を氷水浴の中に入れそして氷水を注意深く加えた。固体を真空濾過により集め、次に水および塩化メチレンですすいで粗製の黄緑色固体(3.27g、69%)を与えた。固体をカラムクロマトグラフィー(10%メタノール:塩化メチレン混合物で溶離)により精製して化合物2fである4−(7−クロロ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンゼンスルホンアミドを黄色粉末として与えた。H NMR((CDSO)δ11.8(s,br,1H),8.80(s,1H),7.9(d,2H),7.8(d,2H),7.3(s,br,2H);MS342(M+H)。
【0320】
【化38】

【0321】
化合物2f(68mg、0.2ミリモル)および化合物2gである3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミン(58mg、0.4ミリモル)のブトキシエタノール(1mL)中懸濁液を約180℃において約6時間にわたり撹拌し、次に真空中で蒸発乾固した。生じた固体を水および塩化メチレンで連続的にすすいで化合物73(21mg、20%)を黄色固体として与えた。H NMR((CDCO)δ10.3(s,br,1H),8.7(s,1H),8.6(s,1H),8.0(m,3H),7.9(m,2H),7.7(m,1H),7.3(m,2H),6.5(s,2H);MS451(M+H)。
【0322】
実施例2の工程を用いてそして使用する出発物質、1種もしくは複数の試薬および条件を変えて、当業者は以下のものを包含するがそれらに限定されない本発明の他の代表的な化合物を製造することができる:
【0323】
4−[7−(3−クロロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド(化合物74)
【0324】
3−クロロ−フェニルアミンを化合物2gの代わりに使用した(28%);H NMR(CDSO)δ11.4(s,1H),9.6(s,1H),8.55(s,1H),8.0−7.85(m,5H),7.70(d,1H),7.40(t,1H),7.30(s,2H),7.10(d,1H);MS433(MH)。
【0325】
4−[7−(2,6−ジフルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド(化合物75)
【0326】
2,6−ジフルオロ−フェニルアミンを化合物2gの代わりに使用した(37%);H NMR(CDOD)δ8.6(s,1H),7.9(m,4H),7.5(m,1H),7.2(m,2H);MS435(MH)。
【0327】
4−[7−(4−クロロ−2−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド(化合物76)
【0328】
4−クロロ−2−フルオロ−フェニルアミンを化合物2gの代わりに使用した(14%);H NMR((CDCO)δ10.3(s,br,1H),8.5(m,2H),8.0(m,3H),7.9(m,2H),7.7(m,1H),7.3(m,2H),6.5(s,2H);MS451(MH)。
【0329】
4−[7−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド(化合物77)
【0330】
4−ブロモ−2−フルオロ−フェニルアミンを化合物2gの代わりに使用した(13%);H NMR((CDCO)δ10.4(s,br,1H),8.4(s,1H),8.3(s,1H),8.0(d,2H),7.9(d,2H),7.8(m,1H),7.4(m,2H),6.5(s,2H);MS496(MH)。
【0331】
4−[7−(3−ブロモ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド(化合物78)
【0332】
3−ブロモ−フェニルアミンを化合物2gの代わりに使用した(31%);H NMR(CDSO)δ11.3(s,1H),9.6(s,1H),8.55(s,1H),8.10(s,1H),7.90(d,2H),7.85(d,2H),7.70(d,1H),7.30(m,4H);MS477(MH)。
【0333】
4−[7−(3−メチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド(化合物79)
【0334】
m−トリルアミン(m−トルイジンとも称する)を化合物2gの代わりに使用した(44%);H NMR(CDSO)δ11.3(s,1H),9.4(s,1H),8.6(s,1H),7.9(d,2H),7.80(d,2H),7.5(d,2H),7.30(m,3H),6.9(d,1H),2.3(s,3H);MS413(MH)。
【0335】
4−[7−(フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド(化合物80)
【0336】
フェニルアミンを化合物2gの代わりに使用した(44%);H NMR(CDSO)δ11.3(s,1H),9.5(s,1H),8.5(s,1H),8.0(d,2H),7.9(d,2H),7.6(d,2H),7.4(t,2H),7.3(s,2H),7.1(t,1H);MS399(MH)。
【0337】
4−[7−(3,5−ジクロロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド(化合物81)
【0338】
3,5−ジクロロ−フェニルアミンを化合物2gの代わりに使用した(11%);
NMR(CDOD)δ8.56(s,1H),8.00(d,2H),7.90(d,J=8.9Hz,2H),7.80(d,2H),7.57(d,1H),7.14(t,1H);MS468(MH)。
【0339】
4−[7−(4−ブロモ−3−クロロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド(化合物82)
【0340】
4−ブロモ−3−クロロ−フェニルアミンを化合物2gの代わりに使用した(20%);
【0341】
H NMR(CDSO)δ11.35(s,1H),9.73(s,1H),8.57(s,1H),8.17(s,1H),7.94(s,1H),7.86(d,2H),7.70(d,2H),7.28(s,2H);MS512(MH)。
【0342】
4−[7−(3−クロロ−4−(モルホリン−4−イル)−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド(化合物83)
【0343】
3−クロロ−4−モルホリン−4−イル−フェニルアミンを化合物2gの代わりに使用した(51%);H NMR(CDSO)δ11.35(s,1H),9.73(s,1H),8.57(s,1H),8.17(s,1H),7.94(s,1H),7.86(d,2H),7.70(d,2H),7.28(s,2H);MS519(MH)。
【0344】
4−[7−(3−(モルホリン−4−イル)メチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド(化合物84)
【0345】
メチル−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−アミンを化合物2gの代わりに使用した(20%);H NMR(CDSO)δ11.35(s,1H),9.50(s,1H),8.47(s,1H),7.93(d,2H),7.84(d,2H),7.65(d,1H),7.53(s,1H),7.30(m,3H),7.04(d,1H),3.58(t,J=8.9Hz,4H);MS498(MH)。
【0346】
4−[7−(4−(モルホリン−4−イル)エチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド(化合物85)
【0347】
エチル−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−アミンを化合物2gの代わりに使用した(46%);H NMR(CDSO)δ11.35(s,1H),9.44(s,1H),8.44(s,1H),7.94(d,2H),7.84(d,2H),7.52(d,2H),7.28(s,2H),7.21(d,2H),3.58(t,4H),2.73(t,2H),2.53(s,2H),2.43(s,4H);MS512(MH)。
【0348】
4−[7−(4−(モルホリン−4−イル)−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド(化合物86)
【0349】
4−モルホリン−4−イル−フェニルアミンを化合物2gの代わりに使用した(17%);H NMR(CDSO)δ11.25(s,1H),9.32(s,1H),8.39(s,1H),7.91(d,2H),7.82(d,2H),7.38(d,2H),7.27(s,2H),6.96(d,2H),3.75(t,4H),3.11(t,4H);MS484(MH)。
【0350】
4−[7−(4−メトキシ−3−(モルホリン−4−イル)メチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド(化合物87)
【0351】
(4−メトキシ−3−モルホリン−4−イル−フェニル)−メチル−アミンを化合物2gの代わりに使用した(36%);H NMR(CDSO)δ11.21(s,
1H),9.38(s,1H),8.40(s,1H),7.92(d,J=8.9Hz,2H),7.83(d,2H),7.46(d,2H),7.27(s,2H),7.01(d,1H),3.81(s,3H),3.57(s,4H),3.48(s,2H),2.42(s,4H);MS(ESI)528(M+H)。
【0352】
実施例3
−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N−フェニル−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物88)
【0353】
【化39】

【0354】
ナトリウムメトキシドのメタノール中0.5M溶液(44.4mL、22.19ミリモル)を化合物3aであるイソチオシアナト−ベンゼン(2.0g、14.79ミリモル)およびNHCN(0.684g、16.27ミリモル)のメタノール(50mL)中懸濁液に0℃において滴下した。混合物を室温において化合物3aがもはや検出されなくなるまで(約3時間)撹拌した。クロロ酢酸メチル(1.56mL、17.75ミリモル)を室温において加えそして混合物を50−60℃に暖めそして50−60℃において約3時間にわたり撹拌し、次に室温において一晩にわたり撹拌した。混合物を真空中で蒸発乾固しそして生じた固体を水、塩化メチレンおよび少量のメタノールで充分に洗浄して化合物3bである4−アミノ−2−フェニルアミノ−チアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(1.12g、60%)を黄色粉末として与えた。MS250(M+H),248(M−H
【0355】
【化40】

【0356】
触媒量のAcO(無水酢酸)(25滴)を化合物3b(5.33g、21.4ミリモル)のHCONH(ホルムアミド)(25mL)中懸濁液に加えそして混合物を180℃において約16時間にわたり撹拌した。混合物を蒸留により濃縮しそして残存固体をPOCl(100mL)の中に懸濁させそして80℃において16時間にわたり撹拌した。混合物を真空中で蒸発乾固しそしてカラムクロマトグラフィー(2%メタノール:ジクロロメタン)により精製して化合物3cである(7−クロロ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イル)−フェニル−アミン(0.402g、29%収率)を黄色固体として与えた。MS263(M+H),261(M−H
【0357】
【化41】

【0358】
化合物3c(39.5mg、0.15ミリモル)および化合物2gである3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミン(43.8mg、0.30ミリモル)のブトキシエタノール(1mL)中懸濁液を約180℃において約6時間にわたり撹拌し、次に真空中で蒸発乾固した。生じた固体を水および塩化メチレンで連続的にすすいで化合物88(37.9mg、68%)を白色固体として与えた。H NMR((CDSO)δ10.13(s,1H),8.61(s,1H),8.02(d,1H),7.77(d,2H),7.65(m,1H),7.44(m,3H),7.15(t,1H);MS372(M+H)。
【0359】
実施例3の工程を用いてそして使用する出発物質、1種もしくは複数の試薬および条件を変えて、当業者は以下のものを包含するがそれらに限定されない本発明の他の代表的な化合物を製造することができる:
【0360】
−(3−クロロ−フェニル)−N−フェニル−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物89)
【0361】
3−クロロ−フェニルアミンを化合物2gの代わりに使用した(68%);H NMR(CDSO)δ11.00(s,1H),9.55(s,1H),8.52(s,1H),7.94(t,1H),7.77(d,2H),7.65(m,1H),7.39(m,3H),7.12(m,2H);MS354(M+H),352(M−H)。
【0362】
−(3−ブロモ−フェニル)−N−フェニル−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物90)
【0363】
3−ブロモ−フェニルアミンを化合物2gの代わりに使用した(51%);H NMR(CDSO)δ11.00(s,1H),9.53(s,1H),8.52(s,1H),8.06(t,1H),7.74(m,3H),7.42(t,1H),7.28(m,2H),7.12(t,1H);MS398(M+H)。
【0364】
−(3,5−ジクロロ−フェニル)−N−フェニル−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジアミン(化合物91)
【0365】
3,5−ジクロロ−フェニルアミンを化合物2gの代わりに使用した(32%);
NMR(CDSO)δ11.00(s,1H),9.66(s,1H),8.57(s,1H),7.92(d,2H),7.77(d,2H),7.42(t,2H),7.22(t,1H),7.13(t,1H);MS387(M−H)。
【0366】
実施例4
4−[7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゾニトリル(化合物92)
【0367】
【化42】

【0368】
MeONaのメタノール中溶液(25重量%、2.0mL、9.36ミリモル)を化合物4aである4−イソチオシアナト−ベンゾニトリル(1.0g、6.24ミリモル)およびNHCN(0.289g、6.87ミリモル)のメタノール(25mL)中懸濁液に0℃において滴下した。混合物を室温において化合物4aがもはや検出されなくなるまで(約3時間)撹拌した。クロロ酢酸メチル(0.657mL、7.49ミリモル)を室温において加えそして混合物を50−60℃において3時間にわたり、次に室温において一晩にわたり撹拌した。混合物を真空中で蒸発乾固し、次に残存固体を水、塩化メチレンおよび少量のメタノールで充分に洗浄して化合物4bである4−アミノ−2−(4−シアノ−フェニルアミノ)−チアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(1.06g、62%)を黄色粉末として与えた。MS273(M−H
【0369】
【化43】

【0370】
無水酢酸(25滴)を化合物4b(1.062g、3.87ミリモル)のホルムアミド(25mL)中懸濁液に加えた。混合物を180℃において16時間にわたり撹拌し、蒸留により濃縮し、次に残存固体をPOCl(100mL)の中に懸濁させそして80℃において16時間にわたり撹拌した。真空中での蒸発乾固後に、カラムクロマトグラフィー(2%メタノール:ジクロロメタン)による精製が化合物4cである4−(7−クロロ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンゾニトリルを黄色固体(0.120g、11%収率)として与えた。MS286(M−H
【0371】
【化44】

【0372】
化合物4c(50.0mg、0.17ミリモル)および化合物2gである3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミン(43.8mg、0.30ミリモル)のブトキシエタノール(1mL)中懸濁液を約180℃において約6時間にわたり撹拌し、次に真空中で蒸発乾固した。生じた固体を水および塩化メチレンで連続的にすすいで化合物92(31.6mg、46%)を灰白色固体として与えた。H NMR((CDSO)δ11.42(s,1H),9.66(s,1H),8.54(s,1H),8.03(m,1H),7.97(d,2H),7.87(d,2H),7.66(m,1H),7.42(t,1H);MS395(M−H)。
【0373】
実施例4の工程を用いてそして使用する出発物質、1種もしくは複数の試薬および条件を変えて、当業者は以下のものを包含するがそれらに限定されない本発明の他の代表的な化合物を製造することができる:
【0374】
4−[7−(3−クロロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゾニトリル(化合物93)
【0375】
3−クロロ−フェニルアミンを化合物2gの代わりに使用した(52%)。H NMR(CDSO)δ11.42(s,1H),9.67(s,1H),8.56(s,1H),7.96(m,3H),7.87(d,2H),7.65(m,1H),7.38(t,1H),7.13(m,1H);MS377(M−H)。
【0376】
生物学的実施例
化合物が蛋白質キナーゼ介在疾患を処置または緩和する能力を以下の工程を用いて測定した。
【0377】
実施例5
EGFRキナーゼ検定
使用したEGFRキナーゼはグルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)およびEGFRのPCR増幅された細胞内部分の融合体であった(NM 005228)。EGFRの細胞内部分はヌクレオチド2189(アミノ酸667に相当する)で出発しそして末端コドンで終了した。この部分は、各端部にラムダattB配列を加え、侵入ベクターの中で、次にGST指定ベクターの中で組み換えるプライマーで増幅されたPCRであった(Gateway Technologies Manual by Invitrogen Corporation,Carlsbad,Californiaに記載された通りである)。
【0378】
指定ベクターを細菌のDH10BAC菌株の中で組み換えてバクミド(bacmid)を製造した。バクミドをSf9細胞にトランスフェクトしそしてバクロウイルスを含有する上澄み液を集めた。貯蔵ウイルスを感染させたSf9細胞の大きな培養物を用いてGSTEGFR蛋白質を精製した。適当な期間後に、細胞を集めそして分解させた。GSTEGFRを次に分解物からグルタチオン−セファロースカラムの上で精製した(Amersham Biosciences,Buckinghamshire,United Kingdomにより記載された通りである)。
【0379】
ポリGluTyr(128mg)(シグマ(Sigma)、セントルイス、ミズーリ州)を12モル倍過剰のSulfo−NHS−LC−Biotinと一緒にインキュベートされた1X PBS緩衝液の中で氷上で少なくとも2時間にわたりビオチニル化することにより、EGFR基質が製造された。遊離ビオチンはビオチニル化されたポリGluTyrからゲル濾過カラム上で分離された。
【0380】
10Xキナーゼ緩衝液(500mMのpH8.0のTris、100mMの塩化マグネシウムおよび1mMのバナジン酸ナトリウム)、DDT(500mMの株からの最終1mM)、ATP(10mMの株からの最終5mM)、ビオチニル化されたポリGluTyr(10μg/μLの株)、γ−33P ATP(10μCi/μLの株)および水の混合物をストレプタビジン・フラッシュプレ−ト(Streptavidin Flashplate)(パーキン・エルマー(Perkin Elmer)、ウェレスレイ、マサチュセッツ州)の各ウエルに加えた(90μL/ウエル)。
【0381】
100%DMSO(2μL)中の試験化合物を適切なウエルに加えた。希釈したGST
EGFR(50mMのpH8.0のTrisおよび0.1%ウシ血清アルブミンの中の1:300希釈)(10μL)をウエルに加えて反応を開始させた。
【0382】
プレートを30℃において1時間にわたり振りながらインキュベートした。反応した内容物を取り出しそしてプレートを1X BPS停止緩衝液(300μL、マグネシウムおよびカルシウムを含まない)並びに100mMのEDTAで連続的に3回洗浄した。最後の洗浄後に、同じ停止緩衝液(200μL)をウエルに加えた。プレートを次に密封しそしてトップカウント(TopCount)シンチレーションカウンター上で読み取った。
【0383】
試験化合物を16種の濃度において200uMから始まる半−log希釈方式で三重検定した。検定に関する最大および最小信号を各プレート上で測定した。試験化合物の抑制百分率は式
【数3】

に従い計算された。
【0384】
一連の試験濃度において、特定化合物に関して抑制百分率を試験濃度のlogに対してグラフ作成することによりIC50を誘導した。IC50結果は表1に示される。IC50のない化合物に関しては、抑制百分率結果は2μMの試験濃度で示される。
【0385】
【表5】

【0386】
【表6】

【0387】
実施例6
c−Srcキナーゼ検定
10Xキナーゼ緩衝液(80mMのpH7.0のMOPS、2mMのEDTAおよび100mMの塩化マグネシウム)、ATP(10mMの株からの最終5μM)、Cdc2ペプチドKVEKIGEGTYGVVYK(2.5mMの株からの最終100μM)、γ−33P ATP(10μCi/μLの株)および水の混合物をストレプタビジン・フラッシュプレートの各ウエルに加えた(20μL/ウエル)。
【0388】
100%DMSO(0.5μL)中の試験化合物を適切なウエルに加えた。希釈したc−Srcキナーゼ(ヒト)(アップステート・バイオテクノロジー(Upstate Biotechnology)、レークプラシッド、ニューヨーク州)(20mMのpH7.0のMOPS、1mMのEDTA、β−メルカプトエタノール(0.1%)、Brij−35(0.01%)、グリセロール(5%)、および1mg/mLのウシ血清アルブミンよりなる緩衝液中で希釈)(2.5μL)をウエルに加えて反応を開始させた。反応プレートを30℃において40分間にわたりインキュベートした。3%燐酸溶液(5μL)の添加により反応を終結させた。反応生成物(10μL)をP30フィルターマットの上に滴下しそして燐酸(75mM)の中で5分間にわたり洗浄した。洗浄工程を2回以上繰り返し、引き続きメタノール中での1回の最終洗浄を行った。プレートを次に乾燥し、密封しそして30μLのシンチレーション流体の添加後にトップカウントシンチレーションカウンター上で読み取った。
【0389】
実施例5に記載された工程に従い抑制百分率を誘導した。1μMの試験濃度における試
験したこれらの化合物に関する結果は表2に示される。
【0390】
【表7】

【0391】
実施例7
Lynキナーゼ検定
10Xキナーゼ緩衝液(500mMのpH7.5のMOPS、1mMのEDTA、1mMのバナジン酸ナトリウム、1%のβ−メルカプトエタノールおよび100mMの酢酸マグネシウム)、ATP(10mMの株からの最終5μM)、ポリGluTyr(1mg/mLの株からの最終0.1mg/mL)、γ−33P ATP(10μCi/μLの株)および水の混合物をストレプタビジン・フラッシュプレートの各ウエルに加えた(20μL/ウエル)。
【0392】
100%DMSO(0.5μL)中の試験化合物を適切なウエルに加えた。希釈したLynキナーゼ(ヒト)(アップステート・バイオテクノロジー、レークプラシッド、ニューヨーク州)(50mMのpH7.5のTris、0.1mMのEDTA、バナジン酸ナトリウム(0.1mM)、β−メルカプトエタノール(0.1%)および1mg/mLのウシ血清アルブミンよりなる緩衝液中で希釈)(2.5μL)をウエルに加えて反応を開始させた。
【0393】
反応プレートを30℃において40分間にわたりインキュベートした。3%燐酸溶液(5μL)の添加により反応を終結させた。反応生成物(10μL)をP30フィルターマットの上に滴下しそして燐酸(75mM)の中で5分間にわたり洗浄した。洗浄工程を2回以上繰り返し、引き続きメタノール中での1回の最終洗浄を行った。プレートを次に乾燥し、密封しそして30μLのシンチレーション流体の添加後にトップカウントシンチレーションカウンター上で読み取った。
【0394】
実施例5に記載された工程に従い抑制百分率を誘導した。1μMの試験濃度における試験したこれらの化合物に関する結果は表3に示される。
【0395】
【表8】

【0396】
実施例8
HER−2キナーゼ検定
使用したHER−2キナーゼはプロキナーゼ(Proqinase)(フライブルグ、
ドイツ)においてGST(グルタチオン−S−トランスフェラーゼ)、HIS6−トロンビンおよびHER−2のアミノ酸類679〜1255をコードするヌクレオチド類の融合体よりなる構成体から精製された。
【0397】
10Xキナーゼ反応緩衝液(600mMのpH7.5のHepes、30mMの塩化マグネシウム、0.03mMのバナジン酸ナトリウムおよび500μg/mLのPEG20,000)、DTT(10mMの株からの最終1.2mM)、ATP(10mMの株からの1μM)、ビオチニル化されたポリGluTyr(アップステート・バイオテクノロジー、レークプラシッド、ニューヨーク州から製造された1μg/μLの株からの最終1.5ng/μL)、塩化マグネシウム(1mMの株からの最終3mM)、γ−33P−ATP(10μCi/μLの株)および水の混合物をストレプタビジン・フラッシュプレートの各ウエルに加えた(70μL/ウエル)(カタログ番号SMP103、NEN、ボストン、マサチュセッツ州)。
【0398】
試験化合物株(1μL)を適切なウエルに加えた。希釈したGSTHER2キナーゼ(50mMのpH8.0のTris−HClおよび0.1%のウシ血清アルブミンの中で希釈された6.7ng/μL)(30μL)をウエルに加えて(200ng/ウエルの合計容量)反応を開始させた。
【0399】
反応プレートを30℃において1時間にわたりインキュベートした。反応混合物をプレートウエルから吸引しそしてウエルを1X PBS停止緩衝液(300μL)および100mMのEDTAで3回洗浄することにより反応を終結させた。最後の洗浄後に、同じ停止緩衝液(200μL)をウエルに再び加えた。プレートを次に密封しそしてトップカウントシンチレーションカウンター上で読み取った。
【0400】
実施例5に記載された工程に従いIC50を誘導した。IC50結果は表4に示される。
【0401】
【表9】

【0402】
実施例9
c−Ablキナーゼ検定
10Xキナーゼ緩衝液(80mMのpH7.0のMOPS、2mMのEDTAおよび100mMの酢酸マグネシウム)、ATP(10mMの株からの最終5μM)、ペプチドEAIYAAPFAKKK(0.5mMの株からの最終50μM)、γ−33P ATP(10μCi/μLの株)および水の混合物をストレプタビジン・フラッシュプレートの各ウエルに加えた(20μL/ウエル)。
【0403】
100%DMSO(0.5μL)中の試験化合物を適切なウエルに加えた。希釈したc−Ablキナーゼ(ヒト)(アップステート・バイオテクノロジー、レークプラシッド、ニューヨーク州)(20mMのpH7.0のMOPS、1mMのEDTA、β−メルカプトエタノール(0.1%)、Brij−35(0.01%)、グリセロール(5%)および1mg/mlのウシ血清アルブミンよりなる緩衝液中で希釈)(2.5μL)をウエル
に加えて反応を開始させた。
【0404】
反応プレートを30℃において40分間にわたりインキュベートした。3%燐酸溶液(5μL)の添加により反応を終結させた。反応生成物(10μL)をP30フィルターマットの上に滴下しそして燐酸(75mM)の中で5分間にわたり洗浄した。洗浄工程を2回以上繰り返しそして引き続きメタノール中での1回の最終洗浄を行った。プレートを次に乾燥し、密封しそして30μLのシンチレーション流体の添加後にトップカウントシンチレーションカウンター上で読み取った。
【0405】
実施例5に記載された工程に従い1μMの試験濃度において化合物64に関する1%抑制百分率を誘導した。
【0406】
実施例10
細胞増殖阻害検定
数種の組織から生じる癌から誘導される細胞系統内の新たに合成されたDNAの中への14C−標識チミジンの導入を測定することにより、試験化合物が細胞増殖を阻害する能力を測定することができる。従って、種々の表現型を有する細胞に対する化合物の抗−増殖効果を測定することができる。
【0407】
癌細胞系統は、例えばHeLa頸部腺腫(アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(American Type Culture Collection)(ATCC)、バージニア州、カタログ番号CCL−2)、A375悪性黒色腫(ATCC CRL−1619)、SK−OV−3卵巣腺腫(ATCC HTB−77)、HCT−116結腸癌(CCL−247)、PC−3前立腺腺腫(ATCC CRL−1435)、およびMDA−MB−231(キセノゲン・コーポレーション(Xenogen Corp.))の如きものを包含する。
【0408】
癌細胞はトリプシン処理されそして計数される。細胞(3000−8000カウント)を完全培地(100μL)の中の96−ウエルのサイトスター(CytoStar)組織培養処理シンチレーティングマイクロプレート(アメルシャム(Amersham)#RPNQ0160)の各ウエルに加えそしてプレートを次に完全培地の中で24時間にわたり37℃において5%のCOを含有する不活性雰囲気内でインキュベートする。100%DMSO中の試験化合物(1μL)を対照−ウエルだけに加えられたDMSOを含むプレート試験−ウエルに加える。プレートを完全培地の中で二回目の24時間の期間にわたり37℃において5%のCOを含有する不活性雰囲気内でインキュベートする。
【0409】
メチル14C−チミジン(56mC/ミリモル)(NEN #NEC568またはアメルシャム#CFA532)および完全培地(0.2μCi/ウエルを与えるための20μL)の溶液のアリコートを次に各ウエルに加えそしてプレートを三回目の24時間の期間にわたり37℃において5%のCOを含有する不活性雰囲気内でインキュベートする。プレート内容物を次に廃棄し、プレートをPBS(200μL)で2回洗浄しそして次にPBS(200μL)を各ウエルに加える。プレートを密封しそしてメチル14C−チミジンの導入度をパッカード・トップ・カウント(Packard Top Count)の上で定量化する。
【0410】
【表10】

【0411】
【表11】

【0412】
【表12】

【0413】
【表13】

【0414】
実施例11
インビボモデル−腫瘍成長の阻害
ヒト腫瘍細胞を無胸腺症マウスの後側腹部に移植し、試験化合物を投与しそして次に腫瘍寸法におけるいずれかの変化を定量化することにより、試験化合物がヒト腫瘍細胞の未調整成長をインビボで阻害する能力を評価することができる。
【0415】
ヒト類表皮A431癌細胞(10個)を雌の無胸腺症マウスの後側腹部に皮下移植しそして6−10日間にわたり成長させる。(基準線カリパー測定により測定して)測定可能な腫瘍が確立した後に、動物に経口服用量の試験化合物(10%ソルトール中)を30日間の期間にわたり毎日投与する。腫瘍寸法を5日毎に測定しそして薬品−処置動物を賦
形剤−処置動物と比べることにより阻害度を測定する。
【0416】
この方法の変法は、投与方式としての腹腔内注射または静脈内注入および単独のまたは組み合わせ療法における試験化合物の投与を包含することを意図する。
【0417】
以上の明細書は説明目的のために示される実施例と共に本発明の原理を教示するが、本発明の実施法は以下の請求項およびそれらの同等物の範囲内に入る一般的な変更、応用および改変の全てを包括することは理解されるであろう。
【0418】
本出願を通して、種々の文献が引用されている。本発明が関与する最新技術をさらに完全に記述するためのこれらの文献の開示は引用することにより本発明の内容となる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】

[式中、
pは0、1、2または3であり、
LはO、S、N(R)および結合よりなる群から選択され、
は水素、C1−8アルキルおよびC1−8アルキル(C1−8アルコキシ)よりなる群から選択され、
Arはアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択され、
およびRは各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C2−8アルケニル、
(4)C2−8アルキニル、
(5)C1−8アルコキシ
(ここで、(2)、(3)、(4)および(5)は各々場合により
(i)C3−8シクロアルキル、
(ii)アリール、
(iii)ヘテロアリール、
(iv)ヘテロシクリル
(ここで、(i)、(ii)、(iii)および(iv)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(d)C1−8アルキル(ハロゲン)1−3
(e)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(f)CO(C1−8アルキル)、
(g)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(h)シアノ、
(i)ハロゲン、
(j)ヒドロキシ、
(k)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(l)C3−8シクロアルキル、および
(m)場合によりC1−8アルキル、ハロゲン、ヒドロキシで置換されていてもよいアリール
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、
(v)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(d)C3−8シクロアルキル、
(e)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいヘテロシクリル、および
(f)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、
(6)場合により
(i)C1−8アルキル、
(ii)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいヘテロシクリル、および
(iii)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(7)シアノ、
(8)ハロゲン、
(9)ヒドロキシ、
(10)C3−8シクロアルキル、
(11)アリール、
(12)ヘテロアリール、
(13)ヘテロシクリル、
(14)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいSO(ヘテロシクリル)、
(15)(i)ヒドロキシ、
(ii)C1−8アルキル、
(iii)C1−8アルコキシ、および
(iv)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、および
(d)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノよりなる群から選択される置換基で置換されたC(O)、並びに
(16)場合によりアミノ上で
(i)C1−8アルキル、
(ii)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(iii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(iv)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3、および
(v)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいSO(アミノ)
よりなる群から選択され、
Arはアリールおよびヘテロアリールよりなる群から選択され、そして
およびRは各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C2−8アルケニル、
(4)C2−8アルキニル、
(5)C1−8アルコキシ
(ここで、(2)、(3)、(4)および(5)は各々場合により
(i)ハロゲン、
(ii)ヒドロキシ、
(iii)C3−8シクロアルキル、および
(iv)アリール
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、
ここで、(iii)および(iv)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)ハロゲン、および
(d)ヒドロキシ
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、
(6)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(7)(i)C3−8シクロアルキル、
(ii)アリール、および
(iii)ヘテロアリール
よりなる群から選択される置換基で置換されたオキシ、
(8)シアノ、
(9)ハロゲン、
(10)ヒドロキシ、
(11)ニトロ、並びに
(12)ヘテロシクリル
よりなる群から選択される]
の化合物およびその形態。
【請求項2】
pが0、2または3である請求項1の化合物。
【請求項3】
LがN(R)である請求項1の化合物。
【請求項4】
が水素またはC1−8アルキルである請求項1の化合物。
【請求項5】
Arがアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択される請求項1の化合物。
【請求項6】
およびRが各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C1−8アルコキシ
(ここで、(2)および(3)は各々場合により
(i)ヘテロアリール、
(ii)ヘテロシクリル
(ここで、(i)および(ii)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(d)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(e)CO(C1−8アルキル)、
(f)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(g)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、および
(h)場合によりC1−8アルキル、ハロゲン、ヒドロキシで置換されていてもよいアリール
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、並びに
(iii)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(d)C3−8シクロアルキル、
(e)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいヘテロシクリル、および
(f)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、
(4)場合により
(i)C1−8アルキル、
(ii)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいヘテロシクリル、および
(iii)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(5)シアノ、
(6)ハロゲン、
(7)ヒドロキシ、
(8)C3−8シクロアルキル、
(9)アリール、
(10)ヘテロアリール、
(11)ヘテロシクリル、
(12)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいSO(ヘテロシクリル)、
(13)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC(O)アミノ、並びに
(14)場合によりアミノ上で
(i)C1−8アルキル、
(ii)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(iii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(iv)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3、および
(v)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいSO(アミノ)
よりなる群から選択される請求項1の化合物。
【請求項7】
およびRが各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C1−8アルコキシ
(ここで、(2)および(3)は各々場合により
(i)ヘテロアリール、
(ii)ヘテロシクリル
(ここで、(i)および(ii)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(d)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(e)CO(C1−8アルキル)、
(g)C1−8アルキル(アミノ)、および
(h)場合によりハロゲンで置換されていてもよいアリール
よりなる群から独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよい)、並びに
(iii)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(d)C3−8シクロアルキル、
(e)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいヘテロシクリル、および
(f)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ
よりなる群から選択される置換基で置換されていてもよい)、
(4)場合によりC1−8アルキル(ヘテロシクリル)でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(5)シアノ、
(6)ヒドロキシ、
(7)ヘテロシクリル、
(8)SO(ヘテロシクリル)、
(9)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC(O)アミノ、並びに
(10)場合によりアミノ上で
(i)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(ii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(iii)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3、および
(iv)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいSO(アミノ)
よりなる群から選択される請求項1の化合物。
【請求項8】
Arがアリールおよびヘテロアリールよりなる群から選択される請求項1の化合物。
【請求項9】
およびRが各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C2−8アルキニル、
(4)C1−8アルコキシ
(ここで、(2)、(3)および(4)は各々場合により
(i)C3−8シクロアルキル、および
(ii)アリール
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、
ここで、(i)および(ii)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)ハロゲン、および
(d)ヒドロキシ
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、
(5)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(6)(i)C3−8シクロアルキル、
(ii)アリール、および
(iii)ヘテロアリール
よりなる群から選択される置換基で置換されたオキシ、
(7)シアノ、
(8)ハロゲン、
(9)ヒドロキシ、
(10)ニトロ、並びに
(11)ヘテロシクリル
よりなる群から選択される請求項1の化合物。
【請求項10】
およびRが各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C2−8アルキニル、
(4)C1−8アルコキシ、
(5)アリールが場合により1、2もしくは3個のハロゲン置換基で置換されていてもよいC1−8アルコキシ(アリール)、
(5)シアノ、
(6)ハロゲン、
(7)ニトロ、並びに
(8)ヘテロシクリル
よりなる群から選択される請求項1の化合物。
【請求項11】
化合物が式(Ia):
【化2】

[式中、
pは0、2または3であり、
LはN(R)であり、
は水素またはC1−8アルキルであり、
Arはアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択され、
およびRは各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C1−8アルコキシ
(ここで、(2)および(3)は各々場合により
(i)ヘテロアリール、
(ii)ヘテロシクリル
(ここで、(i)および(ii)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(d)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(e)CO(C1−8アルキル)、
(g)C1−8アルキル(アミノ)、および
(h)場合によりハロゲンで置換されていてもよいアリール
よりなる群から独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよい)、並びに
(iii)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(d)C3−8シクロアルキル、
(e)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいヘテロシクリル、および
(f)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ
よりなる群から選択される置換基で置換されていてもよい)、
(4)場合によりC1−8アルキル(ヘテロシクリル)でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(5)シアノ、
(6)ヒドロキシ、
(7)ヘテロシクリル、
(8)SO(ヘテロシクリル)、
(9)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC
(O)アミノ、並びに
(10)場合によりアミノ上で
(i)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(ii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(iii)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3、および
(iv)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいSO(アミノ)
よりなる群から選択され、
Arはアリールおよびヘテロアリールよりなる群から選択され、そして
およびRは各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C2−8アルキニル、
(4)C1−8アルコキシ、
(5)アリールが場合により1、2もしくは3個のハロゲン置換基で置換されていてもよいC1−8アルコキシ(アリール)、
(5)シアノ、
(6)ハロゲン、
(7)ニトロ、並びに
(8)ヘテロシクリル
よりなる群から選択される]
の化合物およびその形態である請求項1の化合物。
【請求項12】
化合物またはその形態がATP−蛋白質キナーゼ相互作用の阻害剤である請求項1の化合物。
【請求項13】
製薬学的に許容可能な担体および有効量の請求項1の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項14】
請求項1の化合物を製薬学的に許容可能な担体と混合する段階を含んでなる請求項13の製薬学的組成物の製造方法。
【請求項15】
(a)
【化3】

[式中、
はC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、チオ−C1−4アルキルまたはチオ(カリウム)であり、ここでC1−4アルキルは場合により置換されていてもよく、そして
は水素、C1−4アルキルまたはカリウムであり、ここでC1−4アルキルは場合により置換されていてもよく、
但し、Rがカリウムである時にはRはチオ(カリウム)以外であり、そしてRがチオ(カリウム)である時にはRはカリウム以外である];
塩基(TEA、ピリジン、ナトリウムエトキシドまたはDIPEAから選択される)の存在下でクロロアセトニトリルを化合物A1(アセトンまたはエタノールから選択される溶
媒中)の溶液と反応させて化合物A2を与え、
(b)
【化4】

試薬(蟻酸、水性蟻酸またはホルムアミドから選択される)の存在下で化合物A2を還流させて化合物A3を与え、
(c)
【化5】

化合物A3を試薬(未希釈のPOClまたはSOClから選択される)中に溶解させそして還流させて化合物A4を与え、
(d)
【化6】

[式中、
は適当に置換された反応性の基であり、
LはO、S、N(R)および結合よりなる群から選択され、
は水素、C1−8アルキルおよびC1−8アルキル(C1−8アルコキシ)よりなる群から選択され、
Arはアリールおよびヘテロアリールよりなる群から選択され、そして
およびRは各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C2−8アルケニル、
(4)C2−8アルキニル、
(5)C1−8アルコキシ
(ここで、(2)、(3)、(4)および(5)は各々場合により
(i)ハロゲン、
(ii)ヒドロキシ、
(iii)C3−8シクロアルキル、および
(iv)アリール
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、
ここで、(iii)および(iv)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)ハロゲン、および
(d)ヒドロキシ
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、
(6)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(7)(i)C3−8シクロアルキル、
(ii)アリール、および
(iii)ヘテロアリール
よりなる群から選択される置換基で置換されたオキシ、
(8)シアノ、
(9)ハロゲン、
(10)ヒドロキシ、
(11)ニトロ、並びに
(12)ヘテロシクリル
よりなる群から選択される];
化合物A4(2−メトキシエチルエーテル、イソプロパノール、ジグリムまたはブトキシエタノールから選択される溶媒中)の溶液を化合物A5と反応させて化合物A6を与え、(e)
【化7】

溶媒混合物(25%までのエタノールおよび10%までの飽和炭酸水素ナトリウムを含有するクロロホルムまたは塩化メチレンから選択される)中で化合物A6a(ここで、化合物A6に関するRはS−RでありそしてRはC1−4アルキルである)を適当な酸化剤(MCPBAまたは過酸化水素から選択される)と反応させて化合物A7を与え、
(f)
【化8】

[式中、
は適当に置換された反応性の基であり、
pは0、1、2または3であり、
Arはアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択され、そして
およびRは各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C2−8アルケニル、
(4)C2−8アルキニル、
(5)C1−8アルコキシ
(ここで、(2)、(3)、(4)および(5)は各々場合により
(i)C3−8シクロアルキル、
(ii)アリール、
(iii)ヘテロアリール、
(iv)ヘテロシクリル
(ここで、(i)、(ii)、(iii)および(iv)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(d)C1−8アルキル(ハロゲン)1−3
(e)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(f)CO(C1−8アルキル)、
(g)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(h)シアノ、
(i)ハロゲン、
(j)ヒドロキシ、
(k)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(l)C3−8シクロアルキル、および
(m)場合によりC1−8アルキル、ハロゲン、ヒドロキシで置換されていてもよいアリール
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、
(v)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(d)C3−8シクロアルキル、
(e)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいヘテロシクリル、および
(f)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、
(6)場合により
(i)C1−8アルキル、
(ii)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいヘテロシクリル、および
(iii)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(7)シアノ、
(8)ハロゲン、
(9)ヒドロキシ、
(10)C3−8シクロアルキル、
(11)アリール、
(12)ヘテロアリール、
(13)ヘテロシクリル、
(14)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいSO(ヘテロシクリル)、
(15)(i)ヒドロキシ、
(ii)C1−8アルキル、
(iii)C1−8アルコキシ、および
(iv)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、および
(d)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノよりなる群から選択される置換基で置換されたC(O)、並びに
(16)場合によりアミノ上で
(i)C1−8アルキル、
(ii)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(iii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(iv)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3、および
(v)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいSO(アミノ)
よりなる群から選択される];
酸性媒体(酢酸から選択される)中で化合物A7を化合物A8と反応させて式(I)の化合物を与える
段階を含んでなる請求項1の化合物およびその形態の製造方法。
【請求項16】
(a)
【化9】

[式中、
pは0、1、2または3であり、
Arはアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択され、そして
およびRは各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C2−8アルケニル、
(4)C2−8アルキニル、
(5)C1−8アルコキシ
(ここで、(2)、(3)、(4)および(5)は各々場合により
(i)C3−8シクロアルキル、
(ii)アリール、
(iii)ヘテロアリール、
(iv)ヘテロシクリル
(ここで、(i)、(ii)、(iii)および(iv)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(d)C1−8アルキル(ハロゲン)1−3
(e)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(f)CO(C1−8アルキル)、
(g)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(h)シアノ、
(i)ハロゲン、
(j)ヒドロキシ、
(k)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(l)C3−8シクロアルキル、および
(m)場合によりC1−8アルキル、ハロゲン、ヒドロキシで置換されていてもよいアリール
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、
(v)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(d)C3−8シクロアルキル、
(e)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいヘテロシクリル、および
(f)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、
(6)場合により
(i)C1−8アルキル、
(ii)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいヘテロシクリル、および
(iii)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(7)シアノ、
(8)ハロゲン、
(9)ヒドロキシ、
(10)C3−8シクロアルキル、
(11)アリール、
(12)ヘテロアリール、
(13)ヘテロシクリル、
(14)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいSO(ヘテロシクリル)、
(15)(i)ヒドロキシ、
(ii)C1−8アルキル、
(iii)C1−8アルコキシ、および
(iv)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、および
(d)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノよりなる群から選択される置換基で置換されたC(O)、並びに
(16)場合によりアミノ上で
(i)C1−8アルキル、
(ii)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(iii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(iv)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3、および
(v)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいSO(アミノ)
よりなる群から選択される];
酸(濃塩酸から選択される)の存在下で化合物B1の水溶液をチオホスゲンと反応させて化合物B2を与え、
(b)
【化10】

塩基(メタノールから選択される溶媒中のMeONaから選択される)の存在下で化合物B2の懸濁液または溶液およびNHCN(メタノールから選択される溶媒中)を反応させて化合物B3を与え、
(c)
【化11】

ほぼ室温において化合物B3をクロロ酢酸メチルと反応させて化合物B4を与え、
(d)
【化12】

化合物B4(ホルムアミドから選択される試薬中)の懸濁液を無水酢酸と反応させて化合物B5を与え、
(e)
【化13】

化合物B5(HMPAから選択される溶媒中)の溶液を塩素化試薬(POClから選択される)と反応させて化合物B6を与え、
(f)
【化14】

[式中、
は適当に置換された反応性の基であり、
LはO、S、N(R)および結合よりなる群から選択され、
は水素、C1−8アルキルおよびC1−8アルキル(C1−8アルコキシ)よりなる群から選択され、
Arはアリールおよびヘテロアリールよりなる群から選択され、そして
およびRは各々独立して
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)C2−8アルケニル、
(4)C2−8アルキニル、
(5)C1−8アルコキシ
(ここで、(2)、(3)、(4)および(5)は各々場合により
(i)ハロゲン、
(ii)ヒドロキシ、
(iii)C3−8シクロアルキル、および
(iv)アリール
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、
ここで、(iii)および(iv)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)ハロゲン、および
(d)ヒドロキシ
よりなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい)、
(6)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(7)(i)C3−8シクロアルキル、
(ii)アリール、および
(iii)ヘテロアリール
よりなる群から選択される置換基で置換されたオキシ、
(8)シアノ、
(9)ハロゲン、
(10)ヒドロキシ、
(11)ニトロ、並びに
(12)ヘテロシクリル
よりなる群から選択される];
化合物B6の懸濁液または溶液を化合物A5の(イソプロパノール、ジグリムまたはブトキシエタノールから選択される溶媒中)の溶液と反応させて式(I)の化合物を与える
段階を含んでなる請求項1の化合物およびその形態の製造方法。

【公表番号】特表2009−504649(P2009−504649A)
【公表日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−526075(P2008−526075)
【出願日】平成18年8月2日(2006.8.2)
【国際出願番号】PCT/US2006/030149
【国際公開番号】WO2007/019191
【国際公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】