説明

チップカードおよびその製造方法

【課題】 熱圧着プレスの際にICチップが破壊されにくいチップカードの製造方法と、内部のICチップが外的要因により破壊されにくいチップカードを提供する。
【解決手段】 アンダレア11とオーバレア14との間にICチップ15を配置し、熱圧着プレスしてチップカードを製造するに当たり、ICチップの上下にそれぞれ発泡シート19、19を配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触式ICカード、RFIDタグ等の内部にICチップが配設されたチップカードおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(従来例1)
従来のチップカードの製造方法の一例を、図7(a)および(b)を参照して説明する。図7(b)は図7(a)のI−I断面図である。本例は、電子回路が配設されたインレット(inlet)13を用いる製造方法である。インレット13は、基体13a上にアンテナコイル18が形成され、ICチップ15の面形状より若干大きい面形状で貫通した空隙部16にICチップ15が配置され、ICチップ15の外部出力端子とアンテナコイル18の終端とが2箇所で接合された構成をしている。該インレット13を、アンダレア(under layer)11およびオーバレア(overlayer)14で挟み、熱圧着プレスにより成形して、所定の形状のチップカードを製造することができる。なお、アンダレア11、インレット13、およびオーバレア14は、インレット13の空隙部16を除いて、同じ面形状を有する。
(従来例2)
また、従来のチップカードの製造方法の別の一例を、図8(a)および(b)を参照して説明する。図8(b)は図8(a)のII−II断面図である。本例は、電子回路が配設されたアンダレア12を用いる製造方法である。アンダレア12は、基体12a上にアンテナコイル18が形成され、ICチップ15の面形状より若干大きい面形状でえぐり取られた座繰部17にICチップ15が配置され、ICチップ15の外部出力端子とアンテナコイル18の終端とが2箇所で接合された構成をしている。該アンダレア12をオーバレア14で覆い、熱圧着プレスにより成形して、所定の形状のチップカードを製造することができる。なお、アンダレア12とオーバレア14は同じ面形状を有する。
【0003】
上述のようにICチップを空隙部や座繰部内に配置しているのは、チップカードのICチップ配設部分を他の部分と同じ厚さにするためである。すなわち、インレットにアンテナが形成されている場合は、従来例1のようにインレットのチップ配置部分を切り取って空隙部を設けている。また、基板(アンダレア)上にアンテナが形成されている場合は、従来例2のように基板のチップ配置部分をくりぬいて座繰部を設けている(以上、特許文献1、2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平5−16584号公報
【特許文献2】特開平5−16585号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述したように、従来例1の方法ではアンダレア、インレットおよびオーバレアを、従来例2の方法ではアンダレアおよびオーバレアを熱圧着プレスにより成形してチップカードを製造する。しかし、これらの方法では、熱圧着プレスの圧力条件によっては熱圧着プレス時にICチップが破壊されることがあった。また、成形したチップカードも、外的要因により内部のICチップが破壊されることがあった。
【0006】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたもので、熱圧着プレスの際にICチップが破壊されにくいチップカードの製造方法と、内部のICチップが外的要因により破壊されにくいチップカードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、前記目的を達成するために種々検討を行った結果、アンダレアとオーバレアとの間にICチップを配置し、熱圧着プレスしてチップカードを製造するに当たり、ICチップの上下にそれぞれ発泡シートを配置した場合、ICチップが上下の発泡シートによって保護され、熱圧着プレス時にICチップが破壊されにくくなるとともに、製造後のチップカードの内部のICチップが外的要因により破壊されにくくなることを見出した。本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、下記(1)〜(4)のチップカード、および(5)〜(12)のチップカードの製造方法を提供する。
(1)アンダレアとオーバレアとの間にICチップを配設してなるチップカードにおいて、前記ICチップの上下にそれぞれ発泡シートを配置したことを特徴とするチップカード。
(2)ICチップは、アンダレアとオーバレアとの間のインレットに形成された空隙部内に配置されていることを特徴とする(1)のチップカード。
(3)ICチップは、アンダレアに形成された座繰部内に配置されていることを特徴とする(1)のチップカード。
(4)ICチップは、上下の発泡シートに挟持されていることを特徴とする(1)〜(3)のチップカード。
(5)アンダレアとオーバレアとの間にICチップを配置し、熱圧着プレスしてなるチップカードの製造方法であって、熱圧着プレスの際に、前記ICチップの上下にそれぞれ発泡シートを配置することを特徴とするチップカードの製造方法。
(6)ICチップは、アンダレアとオーバレアとの間のインレットに形成された空隙部内に配置され、前記空隙部の面形状に収まる面形状の発泡シートをICチップの上下にそれぞれ配置することを特徴とする(5)のチップカードの製造方法。
(7)ICチップは、アンダレアとオーバレアとの間のインレットに形成された空隙部内に配置され、ICチップの上下の発泡シートとして、アンダレアおよびオーバレアの面形状と同じ面形状の発泡シートを、アンダレアとインレットとの間、およびオーバレアとインレットとの間にそれぞれ配置することを特徴とする(5)のチップカードの製造方法。
(8)アンダレアとインレットとの間、およびオーバレアとインレットとの間の発泡シートとして、熱圧着プレスによりアンダレアとインレット、およびオーバレアとインレットをそれぞれ接合する接着剤として機能するものを用いることを特徴とする(7)のチップカードの製造方法。
(9)ICチップは、アンダレアに形成された座繰部内に配置され、前記座繰部の面形状に収まる面形状の発泡シートをICチップの上下にそれぞれ配置することを特徴とする(5)のチップカードの製造方法。
(10)ICチップは、アンダレアに形成された座繰部内に配置され、ICチップの上の発泡シートとして、アンダレアおよびオーバレアの面形状と同じ面形状の発泡シートを、アンダレアとオーバレアとの間に配置することを特徴とする(5)のチップカードの製造方法。
(11)アンダレアとオーバレアとの間の発泡シートとして、熱圧着プレスによりアンダレアとオーバレアを接合する接着剤として機能するものを用いることを特徴とする(10)のチップカードの製造方法。
(12)ICチップの上下の発泡シートの厚さおよび発泡倍率が互いに等しい場合において、ICチップの上端と空隙部または座繰部の上端との距離をD1、ICチップの下端と空隙部または座繰部の下端との距離をD2、発泡シートの発泡倍率をN(単位:倍)としたとき、各発泡シートの厚さDを、
D≦{(D1+D2)/2}×N
とすることを特徴とする(6)〜(11)のチップカードの製造方法。
【0008】
本発明において、発泡シートの材質は特に制限されず、内部に気泡を有するものであれば使用することができる。例えば、ポリエチレンのようなポリオレフィン系樹脂やエチレン酢酸ビニル共重合体のようなエチレン系共重合体からなるベース樹脂に架橋剤と発泡剤が配合され、加熱発泡することにより製造される架橋発泡体の他、ベース樹脂がウレタンからなる発泡体等を挙げることができる。好ましいのは、内部に微細な気泡または気孔を多数有する発泡体や、フィラーを含有するフィルムを延伸することによってフィラーを中心に多数のボイドを有するものを使用することができる。具体的には、MCPET(古河電気工業株式会社製、商品名)を好適に使用することができる。
【0009】
本発明において、前記(8)および(11)のように発泡シートを接着剤として機能させる場合、(8)ではアンダレア、オーバレア、インレットおよび発泡シートを同じ材質とし、(11)ではアンダレア、オーバレアおよび発泡シートを同じ材質とすることが適当である。このようにすると、発泡シートが熱圧着プレスにより確実に接着剤として機能する。具体的には、アンダレア、オーバレア、インレットの材質をポリエチレンテレフタレート(PET)とし、発泡シートの材質をMCPETとする例が挙げられる。
【0010】
本発明において、チップカードとは、内部に半導体集積回路(IC)のチップが配設されたカードを言い、例えば非接触式ICカード、RFIDタグ等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【発明の効果】
【0011】
本発明のチップカードの製造方法によれば、熱圧着プレス時にICチップが破壊されにくい。また、本発明のチップカードは、内部のICチップが外的要因により破壊されにくい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記例に限定されるものではない。
(実施形態例1)
本例は従来例1のチップカードの製造方法に本発明を適用した実施の形態である。図4(a)に本例に係るチップカードの製造方法を示す。本例では、従来例1で示したチップカードの製造方法において、まず、インレット13に形成された空隙部16内に配置されたICチップ15の上下に、それぞれ空隙部16の面形状とほぼ同じ面形状の発泡シート19、19を配置する。両発泡シート19、19の厚さは同じである。
【0013】
次いで、インレット13を、アンダレア11とオーバレア14とで挟み、熱圧着プレスにより成形して、図1に示すチップカード25を完成する。なお、アンダレア11とインレット13との接合、およびオーバレア14とインレット13との接合には接着剤等の適宜手段を用いることができる。
【0014】
本例では、両発泡シート19、19は熱圧着プレス時に圧縮されてその高さが短くなり、空隙部16内に納まる。そのため、ICチップは上下の発泡シート19、19に挟持されるとともに、チップカードのICチップ配設部分は他の部分と同じ厚さになる。
【0015】
本例のチップカード25の製造方法によれば、熱圧着プレスの際に、両発泡シート19、19が上下からICチップ15を挟み、ICチップ15が両発泡シート19、19によって保護されるため、ICチップ15が破壊されにくい。
【0016】
また、本例のチップカード25では、ICチップ15は両発泡シート19、19により上下から挟持され、ICチップ15が両発泡シート19、19によって保護されるため、ICチップ15が破壊されにくい。
【0017】
なお、発泡シートの形状は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば図4(b)に示すように、空隙部16の面形状より小さく、複数個に分割した発泡シート20を用いてもよい。
(実施形態例2)
本例は従来例1のチップカードの製造方法に本発明を適用した別の実施の形態である。図4(c)に本例に係るチップカードの製造方法を示す。本例では、従来例1で示したチップカードの製造方法において、まず、空隙部16に配置されたICチップ15を有するインレット13を、アンダレア11およびオーバレア14の面形状と同じ面形状で同じ厚さの発泡シート21、21で上下から挟み、さらにその上下からアンダレア11およびオーバレア14で挟み、熱圧着プレスにより成形して、図2に示すチップカード27を完成する。
【0018】
本例では、アンダレア11、オーバレア14およびインレット13の材質をPETとし、発泡シート21の材質をMCPETとしている。そのため、両発泡シート21、21のアンダレア11とインレット13との間、およびオーバレア14とインレット13との間に挟まれた部分は熱圧着プレス時に溶融し、圧縮されて平滑となり、アンダレア11とインレット13、およびオーバレア14とインレット13をそれぞれ接合する接着剤として機能する。
【0019】
また、両発泡シート21、21の空隙部16に面した部分は、熱圧着プレス時に空隙部16内に侵入する。そのため、ICチップは上下の発泡シート21、21に挟持されるとともに、チップカードのICチップ配設部分は他の部分と同じ厚さになる。
【0020】
本例のチップカード27の製造方法によれば、熱圧着プレスの際に、両発泡シート21、21が上下からICチップ15を挟み、ICチップ15が両発泡シート21、21によって保護されるため、ICチップ15が破壊されにくい。
【0021】
また、本例のチップカード27では、ICチップ15は両発泡シート21、21により上下から挟持され、ICチップ15が両発泡シート21、21によって保護されるため、ICチップ15が破壊されにくい。
(実施形態例3)
本例は従来例2のチップカードの製造方法に本発明を適用した実施の形態である。図5(a)に本例に係るチップカードの製造方法を示す。本例では、従来例2で示したチップカードの製造方法において、まず、アンダレア12の座繰部17内に配置されたICチップ15の上下に、座繰部17の面形状とほぼ同じ面形状で同じ厚さの発泡シート22、22を配置する。
【0022】
次いで、アンダレア12をオーバレア14で覆い、熱圧着プレスにより成形して、図3に示すチップカード26を完成する。なお、アンダレア12とオーバレア14との接合には接着剤等の適宜手段を用いることができる。
【0023】
本例では、両発泡シート22、22は熱圧着プレス時に圧縮されてその高さが短くなり、座繰部17内に納まる。そのため、ICチップは上下の発泡シート22、22に挟持されるとともに、チップカードのICチップ配設部分は他の部分と同じ厚さになる。
【0024】
本例のチップカード26の製造方法によれば、熱圧着プレスの際に、両発泡シート22、22が上下からICチップ15を挟み、ICチップ15が両発泡シート22、22によって保護されるため、ICチップ15が破壊されにくい。
【0025】
また、本例のチップカード26では、ICチップ15は両発泡シート22、22により上下から挟持され、ICチップ15が両発泡シート22、22によって保護されるため、ICチップ15が破壊されにくい。
【0026】
なお、発泡シートの形状は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、実施形態例1において図4(b)に示したように、座繰部17の面形状より小さく、複数個に分割した発泡シートを用いてもよい。
(実施形態例4)
本実施形態例は従来例2のチップカードの製造方法に本発明を適用した別の実施の形態である。図5(b)に本例に係るチップカードの製造方法を示す。本例では、従来例2で示したチップカードの製造方法において、まず、アンダレア12に形成された座繰部17内に配置されたICチップ15の下に、座繰部17の面形状とほぼ同じ面形状の下側発泡シート24を配置し、さらにアンダレア12を、アンダレア12およびオーバレア14の面形状と同じ面形状で下側発泡シート24と同じ厚さの上側発泡シート23で上から覆い、さらにその上からオーバレア14で覆い、熱圧着プレスにより成形して、所定の形状のチップカード(図示なし)を完成する。
【0027】
本例では、アンダレア12およびオーバレア14の材質をPETとし、発泡シート23、24の材質をMCPETとしている。そのため、上側発泡シート23のアンダレア12とオーバレア14との間に挟まれた部分は熱圧着プレス時に溶融し、圧縮されて平滑となり、アンダレア12とオーバレア14を接合する接着剤として機能する。
【0028】
また、上側発泡シート23の座繰部17に面した部分は、熱圧着プレス時に座繰部17内に侵入する。そのため、ICチップは上下の発泡シート23、24に挟持されるとともに、チップカードのICチップ配設部分は他の部分と同じ厚さになる。
【0029】
本例のチップカードの製造方法によれば、熱圧着プレスの際に、両発泡シート23、24が上下からICチップ15を挟み、ICチップ15が両発泡シート23、24によって保護されるため、ICチップ15が破壊されにくい。
【0030】
また、本例のチップカードでは、ICチップ15は両発泡シート23、24により上下から挟持され、ICチップ15が両発泡シート23、24によって保護されるため、ICチップ15が破壊されにくい。
【0031】
なお、図6を参照すると、上述の実施形態例1〜4の場合、発泡シート19、20、21、22、23、24の厚さDは、
D≦{(D1+D2)/2}×N
D1:ICチップ15の上端と空隙部16または座繰部17の上端との距離
D2:ICチップ15の下端と空隙部16または座繰部17の下端との距離
N:発泡シート19、20、21、22、23、24の発泡倍率(単位:倍)
である。このようにすれば、チップカードの製造後に、ICチップの厚さと発泡シートの厚さとを加えた厚さが、空隙部または座繰部の高さを超えないため、チップカードを一様な厚さにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】実施形態例1に係るチップカードを示す断面図である。
【図2】実施形態例2に係るチップカードを示す断面図である。
【図3】実施形態例3に係るチップカードを示す断面図である。
【図4】(a)〜(c)はそれぞれ本発明に係るチップカードの製造方法の一例を示す断面図である。
【図5】(a)および(b)はそれぞれ本発明に係るチップカードの製造方法の一例を示す断面図である。
【図6】発泡シートの厚さDを示すための説明図である。
【図7】(a)は従来例1に係るチップカードの製造方法を模式的に示した斜視図であり、(b)は(a)図のI−I断面図である。
【図8】(a)は従来例2に係るチップカードの製造方法を模式的に示した斜視図であり、(b)は(a)図のII−II断面図である。
【符号の説明】
【0033】
11 アンダレア
12 アンダレア
12a アンダレアの基体
13 インレット
13a インレットの基体
14 オーバレア
15 ICチップ
16 空隙部
17 座繰部
18 アンテナコイル
19 発泡シート
20 発泡シート
21 発泡シート
22 発泡シート
23 発泡シート
24 発泡シート
25 チップカード
26 チップカード
27 チップカード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンダレアとオーバレアとの間にICチップを配設してなるチップカードにおいて、前記ICチップの上下にそれぞれ発泡シートを配置したことを特徴とするチップカード。
【請求項2】
ICチップは、アンダレアとオーバレアとの間のインレットに形成された空隙部内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のチップカード。
【請求項3】
ICチップは、アンダレアに形成された座繰部内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のチップカード。
【請求項4】
ICチップは、上下の発泡シートに挟持されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のチップカード。
【請求項5】
アンダレアとオーバレアとの間にICチップを配置し、熱圧着プレスしてなるチップカードの製造方法であって、熱圧着プレスの際に、前記ICチップの上下にそれぞれ発泡シートを配置することを特徴とするチップカードの製造方法。
【請求項6】
ICチップは、アンダレアとオーバレアとの間のインレットに形成された空隙部内に配置され、前記空隙部の面形状に収まる面形状の発泡シートをICチップの上下にそれぞれ配置することを特徴とする請求項5に記載のチップカードの製造方法。
【請求項7】
ICチップは、アンダレアとオーバレアとの間のインレットに形成された空隙部内に配置され、ICチップの上下の発泡シートとして、アンダレアおよびオーバレアの面形状と同じ面形状の発泡シートを、アンダレアとインレットとの間、およびオーバレアとインレットとの間にそれぞれ配置することを特徴とする請求項5に記載のチップカードの製造方法。
【請求項8】
アンダレアとインレットとの間、およびオーバレアとインレットとの間の発泡シートとして、熱圧着プレスによりアンダレアとインレット、およびオーバレアとインレットをそれぞれ接合する接着剤として機能するものを用いることを特徴とする請求項7に記載のチップカードの製造方法。
【請求項9】
ICチップは、アンダレアに形成された座繰部内に配置され、前記座繰部の面形状に収まる面形状の発泡シートをICチップの上下にそれぞれ配置することを特徴とする請求項5に記載のチップカードの製造方法。
【請求項10】
ICチップは、アンダレアに形成された座繰部内に配置され、ICチップの上の発泡シートとして、アンダレアおよびオーバレアの面形状と同じ面形状の発泡シートを、アンダレアとオーバレアとの間に配置することを特徴とする請求項5に記載のチップカードの製造方法。
【請求項11】
アンダレアとオーバレアとの間の発泡シートとして、熱圧着プレスによりアンダレアとオーバレアを接合する接着剤として機能するものを用いることを特徴とする請求項10に記載のチップカードの製造方法。
【請求項12】
ICチップの上下の発泡シートの厚さおよび発泡倍率が互いに等しい場合において、ICチップの上端と空隙部または座繰部の上端との距離をD1、ICチップの下端と空隙部または座繰部の下端との距離をD2、発泡シートの発泡倍率をN(単位:倍)としたとき、各発泡シートの厚さDを、
D≦{(D1+D2)/2}×N
とすることを特徴とする請求項6〜11のいずれか1項に記載のチップカードの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−285458(P2006−285458A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−102454(P2005−102454)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【Fターム(参考)】