説明

チューブ・ドレーンストッパー

【課題】ベッドマットとベッド柵の間に装着・着脱することができるチューブ・ドレーンストッパーを使用することで、チューブ・ドレーン類が、ベッドマットとベッド柵の間に挟まることを防止することができる。それに加えて、チューブ・ドレーン類が患者の体内から抜出する事故防止に役立つ
【解決手段】チューブ・ドレーンストッパーは、ベッドマットとベッド柵の間に入れて使用する用具である。チューブ・ドレーンストッパーの一角の紐取り付け部分2に紐3を付けており、紐3の先には穴明き磁石4が取り付けられている。これによりベッド柵ならびに、ベッド本体に装着・着脱が容易にできるようになっている。汚染しても、本体1をはずせば容易に洗濯・消毒ができ、衛生的で何度でも使用可能である。内部は、弾力性のあるものを有するベッドマットとベッド柵の間に使用する際に好適なサイズで長方形状などの形を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、手術後患者など体内にチューブ・ドレーン類(膀胱カテーテル、胃管、胸くうドレーン、経皮経肝カテーテルなどを指す 以下同文)が留置されている患者のチューブ・ドレーン類が、ベッドマットとベッド柵の間に挟まらないようにするために、ベッドに装着・着脱できる用具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
体内にチューブ・ドレーン類が留置されている患者は、チューブ・ドレーン類が、ベッドマットとベッド柵の間にはさまり、「ひっぱられて、抜けるのではないかという不安」があるために、ベッドの上で思いのままに体を動かすことができずに困っていた。それを防ぐために、患者はベッド柵を下げていた。
【0003】
看護師が、体内にチューブ・ドレーン類が留置されている患者を、ベッドの上での移動・体位を変えたりする援助行為の途中で、チューブ・ドレーン類が、ベッドマットとベッド柵の間にはさまり、チューブ・ドレーン類がひっぱられて患者の体から抜けかけるといった状況があった
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のごとく、患者がチューブ・ドレーン類がベッドマットとベッド柵の間にはさまるために、故意に体を動かすことをやめてしまえば、肺炎などになったり、体内の排液を体外に出させるチューブ・ドレーン類の目的を果たさない。ベッド柵をしていないと患者がベッドからの転落する恐れがある
【0005】
さらに、チューブ・ドレーン類が患者の体から抜けてしまったら、チューブ・ドレーン類の治療目的によっては、再度体内に挿入するために、手術・処置を施さなくてはならない場合もある。回復を遅らせる原因となる可能性も高く、看護師は、このような患者の援助行為にはかなりの神経・時間を使い、ストレスがかかる状況にある
【0006】
本発明は、以上のような問題点をなくすために成されたものであり、その目的は、安価で且つ容易にベッドマットとベッド柵の間に装着・着脱することができるチューブ・ドレーンストッパーを使用することで、患者のチューブ・ドレーン類が、ベッドマットとベッド柵の間に挟まることを防止することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成する本発明のチューブ・ドレーンストッパーは、ベッドマットとベッド柵の間に入れて使用する。チューブ・ドレーンストッパーの一角に紐を付けており、紐の先には磁石が取り付けられている。これによりベッド柵ならびに、ベッド本体に装着・着脱が容易にできるようになっていることを特徴とする
【発明の効果】
【0008】
本発明は、ベッドマットとベッド柵の間に装着するため、チューブ・ドレーン類がベッドマットとベッド柵の間にはさまることがなくなり、患者が思いどうりにベッドの上で体を動かせるようになった
【0009】
看護師のストレスが軽減された
【0010】
「患者の体内からチューブ・ドレーン類が抜去される」という事故が未然に防げる
【0011】
チューブ・ドレーンストッパーは本体に、磁石が取り付けられているため、ベッドから床に落ちることがなく、床の細菌類がつかず、感染防止ができる。創の痛い患者が拾う必要がなくなる。
【0012】
チューブ・ドレーンストッパーは本体に、磁石が取り付けられているため、患者が回復し体内からチューブ・ドレーン類が抜去され、不要に成った際、ベッドからはずすことができる。
【0013】
汚染しても、カバーをはずせば、容易に洗濯・消毒ができ、何回でも使用できて衛生的である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0015】
図1は、斜視図である。
【0016】
図1に示すように、本体1の紐取り付け部分2に紐3を通し、穴明き磁石4と結ぶ。 ベッドマットとベッド柵の間にはさみ、穴明き磁石4をベッド柵につける。ファスナー5をつけ、内部の弾力性のあるものを取り出し、双方を選択・消毒することができる。内部は、ベッドマットとベッド柵の間に使用する際に好適なサイズの長方形状の弾力性のあるものを有する。
チューブ・ドレーンストッパーの周囲に80mm幅の布6をつける この目的は、チューブ・ドレーン類がチューブ・ドレーンストッパーとベッドマット、ベッド柵の間にはさまらないようにするためである
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】 本発明の斜視図である。
【符号の説明】
【0018】
1 本体
2 紐取り付け部分
3 紐
4 穴明き磁石
5 ファスナー
6 布

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブ・ドレーン類などが、ベッドマットとベッド柵の間に挟まることを防止することができる用具である。チューブ・ドレーンストッパーの一角の紐取り付け部分2に紐3を付けており、紐3の先には穴明き磁石4が取り付けられている。これによりベッド柵ならびに、ベッド本体に装着・着脱が容易にできるようになっている。汚染しても、本体1をはずせば容易に洗濯・消毒ができ、衛生的で何度でも使用可能である。内部は、弾力性のあるものを有する。ベッドマットとベッド柵の間に使用する際に好適なサイズで長方形状などの形を有することを特徴とする
【請求項2】
ベッドマットとベッド柵の間に使用することを特徴とする請求項1記載の用具
【請求項3】
内部の弾力性のあるものがスポンジである請求項1記載の用具
【請求項4】
内部の弾力性のあるものがクッションである請求項1記載の用具
【請求項5】
紐1と穴明き磁石4の部分がベルトである請求項1記載の用具

【図1】
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【公開番号】特開2006−192222(P2006−192222A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−31019(P2005−31019)
【出願日】平成17年1月11日(2005.1.11)
【出願人】(505047441)
【Fターム(参考)】