説明

チロシンキナーゼ阻害剤としてのキナゾリン誘導体

ヒトなどの温血動物において、erbB2受容体型チロシンキナーゼの阻害のみにより、または一部がその阻害により得られる抗増殖効果を得るのに使用するための、式(I)のキナゾリン誘導体(置換基は明細書中に定めたものである)。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iのキナゾリン誘導体:
【化1】

またはその医薬的に許容できる塩
[式中:
は、水素、ヒドロキシ、(1−6C)アルコキシ、(3−7C)シクロアルキル−オキシおよび(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルコキシから選択され、
置換基内の任意の(2−6C)アルキレン鎖において隣接炭素原子は、場合により、O、S、SO、SO、N(R)、CO、CON(R)、N(R)CO、SON(R)およびN(R)SOから選択される基が鎖中へ挿入されることによって分離されていてもよく、Rは水素または(1−6C)アルキルであり、
置換基内のCHまたはCH基はいずれも、場合により各CHまたはCH基上に、1個以上のハロゲノもしくは(1−6C)アルキル置換基、または下記のものから選択される置換基をもつことができ:ヒドロキシ、シアノ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、オキソ、チオキソ、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、−(1−6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、−(1−6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよび−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ;
Yは、水素、ハロゲノ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、(2−4C)アルケニルおよび(2−4C)アルキニルから選択され;
aは、0、1、2、3または4であり;
各Rは、同一でも異なってもよく、ハロゲノ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、(2−4C)アルケニルおよび(2−4C)アルキニルから選択され;
は、直接結合であるか、あるいはO、S、OC(R、SC(R、SO、SO、N(R)、COおよびN(R)C(Rから選択され、各Rは同一でも異なってもよく、水素または(1−6C)アルキルから選択され、Qはアリールまたはヘテロアリールであり、
は、場合により、下記のもの:ハロゲノ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、ホルミル、メルカプト、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、−(1−6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、(3−6C)アルケノイルアミノ、−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルケノイルアミノ、(3−6C)アルキノイルアミノ、−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルキノイルアミノ、−(1−6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、および次式の基:
−X−R
から選択される同一でも異なってもよい1個以上(たとえば1、2または3個)の置換基をもつことができ、
ここで、Xは直接結合であるか、あるいはO、COおよびN(R)から選択され、Rは水素または(1−6C)アルキルであり、Rは下記のものであり:ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、カルボキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、−(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、−ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1−6C)アルキル、カルバモイル−(1−6C)アルキル、−(1−6C)アルキルカルバモイル−(1−6C)アルキル、−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル−(1−6C)アルキル、スルファモイル−(1−6C)アルキル、−(1−6C)アルキルスルファモイル−(1−6C)アルキル、−ジ−(1−6C)アルキルスルファモイル−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルオキシ−(1−6C)アルキルまたは(1−6C)アルコキシカルボニル−(1−6C)アルキル、
−X−Q内の任意のCHまたはCH基は、場合により各CHまたはCH基上に、1個以上(たとえば1、2または3個)のハロゲノもしくは(1−6C)アルキル置換基、またはヒドロキシ、シアノ、アミノ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルアミノおよびジ−[(1−4C)アルキルアミノ]から選択される置換基をもつことができ;
は、直接結合またはC(Rであり、各Rは同一でも異なってもよく、水素および(1−4C)アルキルから選択され;
環Qは、4、5、6または7員飽和または部分不飽和ヘテロサイクリル基であり、1個の窒素ヘテロ原子、ならびに場合によりさらにO、SおよびNから選択される1または2個のヘテロ原子を含み、この環は環炭素により基Xに結合し;
Mは、COおよびSOから選択され;
は、次式の基であり:
−(CR−(Q−(CR1011
ここで、mは0または1であり、pは0、1、2、3または4であり、qは0、1、2、3または4であり、
、R、R10およびR11は、それぞれ同一でも異なってもよく、水素および(1−6C)アルキルから選択され、
は、(3−7C)シクロアルキレンおよび(3−7C)シクロアルケニレンから選択され;
Zは、水素、ヒドロキシ、アミノ、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、および次式の基から選択され:
−X
ここで、Xは直接結合であるか、あるいはO、N(R12)、SOおよびSON(R12)から選択され、R12は水素または(1−6C)アルキルであり、Qは(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−4C)アルキル、(3−7C)シクロアルケニル、(3−7C)シクロアルケニル−(1−4C)アルキル、ヘテロサイクリルまたはヘテロサイクリル−(1−4C)アルキルであり、
ただし、Xが直接結合である場合、Qはヘテロサイクリルであり、
ただし、m、pおよびqがすべて0である場合、Zはヘテロサイクリルであり、
Z置換基内の任意の(2−6C)アルキレン鎖において隣接炭素原子は、場合により、O、S、SO、SO、N(R13)、CO、−C=C−および−C≡C−から選択される基が鎖中へ挿入されることによって分離されていてもよく、R13は、水素または(1−6C)アルキルであり、
Z、XまたはX基内において、ヘテロサイクリル環内のCH基以外のC任意のHまたはCH基は、場合により各CHまたはCH基上に、1個以上のハロゲノもしくは(1−6C)アルキル置換基、または下記のものから選択される置換基をもつことができ:ヒドロキシ、シアノ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、(2−6C)アルケニル、(2−6C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、−(1−6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、−(1−6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよび−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、
により表わされる任意のヘテロサイクリル基またはZ置換基内の任意のヘテロサイクリル基は、場合により、下記のもの:ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、ホルミル、メルカプト、(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニル、(2−6C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、および次式の基:
−X−R14
から選択される同一でも異なってもよい1個以上(たとえば1、2または3個)の置換基をもつことができ、
ここで、Xは直接結合であるか、あるいはO、CO、SOおよびN(R15)から選択され、R15は水素または(1−4C)アルキルであり、R14は下記のものであり:ハロゲノ−(1−4C)アルキル、ヒドロキシ−(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルキル、シアノ−(1−4C)アルキル、アミノ−(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルアミノ−(1−4C)アルキルおよび−ジ−[(1−4C)アルキル]アミノ−(1−4C)アルキル、
により表わされる任意のヘテロサイクリル基またはZ置換基内の任意のヘテロサイクリル基はいずれも、場合により、1または2個のオキソまたはチオキソ置換基をもつことができる]。
【請求項2】
は、水素、ヒドロキシおよび(1−6C)アルコキシから選択され、
置換基内の任意の(2−6C)アルキレン鎖において隣接炭素原子は、場合により、O、S、SO、SO、N(R)、CO、CON(R)、N(R)CO、SON(R)およびN(R)SOから選択される基が鎖中へ挿入されることによって分離されていてもよく、Rは、水素または(1−6C)アルキルであり、
置換基内の任意のCHまたはCH基は、場合により各CHまたはCH基上に、1個以上のハロゲノもしくは(1−6C)アルキル置換基、または下記のものから選択される置換基をもつことができる:ヒドロキシ、シアノ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、オキソ、チオキソ、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、−(1−6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、−(1−6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよび−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、
請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項3】
がCOまたはSOである場合、MはCOではない、請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項4】
は、水素、(1−6C)アルコキシ、シクロプロピル−(1−4C)アルコキシ、シクロブチル−(1−4C)アルコキシ、シクロペンチル−(1−4C)アルコキシおよびシクロヘキシル−(1−6C)アルコキシから選択され、
置換基内の任意のCHまたはCH基は、場合により各CHまたはCH基上に、1個以上のフルオロもしくはクロロ置換基、またはヒドロキシ、メトキシおよびエトキシから選択される置換基をもつことができる、
請求項1または3に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項5】
は、水素、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、シクロプロピルメトキシ、2−ヒドロキシエトキシ、2−フルオロエトキシ、2−メトキシエトキシ、2−エトキシエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシおよび2,2,2−トリフルオロエトキシから選択される、請求項4に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項6】
は水素および(1−3C)アルコキシから選択される、請求項4に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項7】
は水素である、請求項6に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項8】
はメトキシである、請求項6に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項9】
Yは水素、ハロゲノ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシおよび(2−4C)アルキニルから選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項10】
Yは水素、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシおよびエチニルから選択される、請求項9に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項11】
Yはハロゲノである、請求項9に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項12】
aは0である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項13】
はO、SおよびOC(Rから選択され、各Rは独立して水素または(1−4C)アルキルである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項14】
はO、SおよびOCHから選択される、請求項1〜13のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項15】
はOである、請求項14に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項16】
はSである、請求項14に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項17】
はOCHである、請求項14に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項18】
はフェニルおよび5−または6−員単環式ヘテロアリール環から選択され、この環は独立して酸素、窒素および硫黄から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含み、
は、場合により、下記のもの:ハロゲノ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、ホルミル、メルカプト、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、−(1−6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、(3−6C)アルケノイルアミノ、−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルケノイルアミノ、(3−6C)アルキノイルアミノ、−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルキノイルアミノ、−(1−6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、および次式の基:
−X−R
から選択される同一でも異なってもよい1個以上(たとえば1、2または3個)の置換基をもつことができ、
ここで、Xは直接結合であるか、あるいはO、COおよびN(R)から選択され、Rは水素または(1−6C)アルキルであり、Rは下記のものであり:ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、カルボキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、−(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、−ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1−6C)アルキル、カルバモイル−(1−6C)アルキル、−(1−6C)アルキルカルバモイル−(1−6C)アルキル、−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル−(1−6C)アルキル、スルファモイル−(1−6C)アルキル、−(1−6C)アルキルスルファモイル−(1−6C)アルキル、−ジ−(1−6C)アルキルスルファモイル−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルオキシ−(1−6C)アルキルまたは(1−6C)アルコキシカルボニル−(1−6C)アルキル、
−Q内の任意のCHまたはCH基は、場合により各CHまたはCH基上に、1個以上のハロゲノもしくは(1−6C)アルキル置換基、またはヒドロキシ、シアノ、アミノ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルアミノおよびジ−[(1−4C)アルキルアミノ]から選択される置換基をもつことができる、
請求項1〜17のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項19】
は、フェニル、ピリジル、ピラジニル、1,3−チアゾリル、1H−イミダゾリル、1H−ピラゾリル、1,3−オキサゾリルおよびイソオキサゾリルから選択され、
は、場合により、前記の請求項18に定める同一でも異なってもよい1個以上の置換基をもつことができる、
請求項1〜18のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項20】
はフェニル、ピリジル、ピラジニル、1,3−チアゾリルおよび1H−イミダゾリルから選択され、
は、場合により、前記の請求項18に定める同一でも異なってもよい1個以上の置換基をもつことができる、
請求項1〜19のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項21】
はフェニル、2−ピリジルおよび2−ピラジニルから選択され、
は、場合により、フルオロ、クロロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、(1−4C)アルキルおよび(1−4C)アルコキシから選択される同一でも異なってもよい1、2または3個の置換基をもつことができる
請求項1〜20のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項22】
は2−ピリジル、6−メチル−ピリド−3−イル、3−フルオロフェニル、2−ピラジニル、1,3−チアゾール−2−イルおよび1−メチル−1H−イミダゾール−2−イルから選択される、請求項1〜21のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項23】
は直接結合およびCHから選択される、請求項1〜22のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項24】
は、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルおよびチオモルホリニルから選択され、
は、環炭素原子により基X−Oに結合し、
は、場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、カルバモイル、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、−(1−4C)アルキルカルバモイルおよび−ジ−[(1−4C)アルキル]カルバモイルから選択される同一でも異なってもよい1個以上の置換基をもつことができ、
内の任意のヘテロサイクリル基は、場合によりオキソ置換基をもつことができる、請求項1〜23のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項25】
は、アゼチジニル、ピロリジニルおよびピペリジニルから選択され、
は、環炭素原子により基X−Oに結合し、
は、場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、カルバモイル、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、−(1−4C)アルキルカルバモイルおよび−ジ−[(1−4C)アルキル]カルバモイルから選択される同一でも異なってもよい1個以上の置換基をもつことができ、
内の任意のヘテロサイクリル基は、場合によりオキソ置換基をもつことができる、
請求項1〜24のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項26】
は、アゼチジン−3−イル、ピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピペリジン−3−イルまたはピペリジン−4−イルから選択され、
は、場合により、フルオロ、クロロ、ヒドロキシ、カルバモイル、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、−(1−4C)アルキルカルバモイルおよび−ジ−[(1−4C)アルキル]カルバモイルから選択される同一でも異なってもよい1個以上の置換基をもつことができ、
内のヘテロサイクリル基はいずれも、場合によりオキソ置換基をもつことができる、
請求項1〜25のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項27】
MはCOである、請求項1〜26のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項28】
MはSOである、請求項1〜26のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項29】
は式−(CR−の基であり、qは1、2、3または4であり、RおよびRはそれぞれ同一でも異なってもよく、水素および(1−6C)アルキルから選択され、
基内の任意のCHまたはCH基は、場合により各CHまたはCH基上に、1個以上のハロゲノ置換基をもつことができ、
置換基内の、2個の炭素原子に結合した任意のCH基または1個の炭素原子に結合した任意のCH基は、場合により各CHまたはCH基上に、ヒドロキシおよび(1−6C)アルコキシから選択される置換基をもつことができる、
請求項1〜28のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項30】
は、式−(CR)−、−(CRCH)−、−(CRCHCH)−、−(CHCR)−および−(CHCHCR)−の基から選択され、
およびRは、それぞれ同一でも異なってもよく、水素および(1−6C)アルキルから選択され、ただしX中のRまたはR基のうち少なくとも1つは(1−6C)アルキルであり、
基内の任意のCHまたはCH基は、場合により各CHまたはCH基上に、1個以上のハロゲノ置換基をもつことができ、
置換基内の、2個の炭素原子に結合した任意のCH基または1個の炭素原子に結合した任意のCH基は、場合により各CHまたはCH基上に、ヒドロキシおよび(1−6C)アルコキシから選択される置換基をもつことができる、
請求項1〜29のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項31】
は式−(CH−の基から選択され、qは1、2または3である、請求項1〜30のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項32】
は−CH−である、請求項1〜31のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項33】
Zは、水素、ヒドロキシ、アミノ、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシ、および次式の基から選択され:
−X
ここで、Xは直接結合であるか、あるいはO、N(R12)、SOおよびSON(R12)から選択され、R12は水素または(1−6C)アルキルであり、Qは(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−4C)アルキル、(3−7C)シクロアルケニル、(3−7C)シクロアルケニル−(1−4C)アルキル、ヘテロサイクリルまたはヘテロサイクリル−(1−4C)アルキルであり、
ただし、Xが直接結合である場合、Qはヘテロサイクリルであり、
ただし、m、pおよびqがすべて0である場合、Zはヘテロサイクリルであり、
Z置換基内の任意の(2−6C)アルキレン鎖において隣接炭素原子は、場合により、O、S、SO、SO、N(R13)、CO、−C=C−および−C≡C−から選択される基が鎖中へ挿入されることによって分離されていてもよく、ここでR13は、水素または(1−6C)アルキルであり、
Z基内において、ヘテロサイクリル環内のCH基以外の任意のCHまたはCH基は、場合により各CHまたはCH基上に、1個以上のハロゲノもしくは(1−6C)アルキル置換基、または下記のものから選択される置換基をもつことができ:ヒドロキシ、シアノ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、(2−6C)アルケニル、(2−6C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、−(1−6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、−(1−6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよび−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、
Z置換基内の任意のヘテロサイクリル基は、場合により、下記のもの:ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、ホルミル、メルカプト、(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニル、(2−6C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、および次式の基:
−X−R14
から選択される同一でも異なってもよい1個以上の置換基をもつことができ、
ここで、Xは直接結合であるか、あるいはO、CO、SOおよびN(R15)から選択され、R15は水素または(1−4C)アルキルであり、R14は下記のものであり:ハロゲノ−(1−4C)アルキル、ヒドロキシ−(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルキル、シアノ−(1−4C)アルキル、アミノ−(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルアミノ−(1−4C)アルキルおよび−ジ−[(1−4C)アルキル]アミノ−(1−4C)アルキル、
Z置換基内の任意のヘテロサイクリル基は、場合により、1または2個のオキソまたはチオキソ置換基をもつことができる、
請求項1〜32のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項34】
Zは、水素、ヒドロキシ、アミノ、(1−6C)アルキルアミノ、ヒドロキシ−(2−6C)アルキルアミノ、(1−4C)アルコキシ−(2−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、−[ヒドロキシ−(2−6C)アルキル]−−(1−6C)アルキルアミノ、−[(1−4C)アルコキシ−(2−6C)アルキル]−−(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[ヒドロキシ−(2−6C)アルキル]−アミノ、ジ−[(1−4C)アルコキシ−(2−6C)アルキル]アミノ、−[(1−4C)アルコキシ−(2−6C)アルキル]−−[ヒドロキシ−(2−6C)アルキル]−アミノ、(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(2−6C)アルコキシおよび(1−4C)アルコキシ−(2−6C)アルコキシから選択される、請求項1〜33のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項35】
Zは、水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、2−ヒドロキシエトキシ、2−メトキシエトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ、N−(2−メトキシエチル)アミノ、ジメチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、ジ−エチルアミノ、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルアミノ、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−エチルアミノ、N,N−ジ−(2−ヒドロキシエチル)アミノ、N−(2−メトキシエチル)−N−メチルアミノ、N−(2−メトキシエチル)−N−エチルアミノ、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、ピペラジン−1−イル、モルホリノ、テトラヒドロフラニルおよびテトラヒドロピラニルから選択され、
Z内の任意のヘテロサイクリル基は、場合により、フルオロ、クロロ、ヒドロキシ、(1−4C)アルキルおよび(1−4C)アルコキシから選択される同一でも異なってもよい1または2個の置換基をもつことができる、
請求項1〜34のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項36】
Zは、水素、ヒドロキシおよびジメチルアミノから選択される、請求項1〜35のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項37】
下記のいずれかから選択されるキナゾリン誘導体:
2−{4−[(4−{[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]アミノ}キナゾリン−6−イル)オキシ]ピペリジン−1−イル}−2−オキソエタノール;
2−((2S)−2−{[(4−{[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]アミノ}キナゾリン−6−イル)オキシ]メチル}ピロリジン−1−イル)−2−オキソエタノール;
N−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]−6−({(2S)−1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピロリジン−2−イル}メトキシ)キナゾリン−4−アミン;
N−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]−6−({(3S)−1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−3−イル}オキシ)キナゾリン−4−アミン;
2−{(3S)−3−[(4−{[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]アミノ}キナゾリン−6−イル)オキシ]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエタノール;
2−{(3S)−3−[(4−{[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]アミノ}キナゾリン−6−イル)オキシ]ピペリジン−1−イル}−2−オキソエタノール;
N−{3−クロロ−4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]フェニル}−6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)キナゾリン−4−アミン;
N−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]−6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)キナゾリン−4−アミン;
N−[3−クロロ−4−(ピラジン−2−イルメトキシ)フェニル]−6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)キナゾリン−4−アミン;
6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)−N−{4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]−3−メトキシフェニル}キナゾリン−4−アミン;
6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)−N−[4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]キナゾリン−4−アミン;
6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)−N−[3−メトキシ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]キナゾリン−4−アミン;
6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)−N−{4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]フェニル}−7−メトキシキナゾリン−4−アミン;
6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)−N−{4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]−3−メトキシフェニル}−7−メトキシキナゾリン−4−アミン;
N−{3−クロロ−4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]フェニル}−6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)−7−メトキシキナゾリン−4−アミン;
6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)−7−メトキシ−N−[4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]キナゾリン−4−アミン;
6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)−7−メトキシ−N−[3−メトキシ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]キナゾリン−4−アミン;
N−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]−6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)−7−メトキシキナゾリン−4−アミン;
N−[3−クロロ−4−(ピラジン−2−イルメトキシ)フェニル]−6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)−7−メトキシキナゾリン−4−アミン;
6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)−7−メトキシ−N−[4−(ピラジン−2−イルメトキシ)フェニル]キナゾリン−4−アミン;
6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)−7−メトキシ−N−[3−メトキシ−4−(ピラジン−2−イルメトキシ)フェニル]キナゾリン−4−アミン;
6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)−N−[4−(3−フルオロベンジルオキシ)フェニル]キナゾリン−4−アミン;
6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)−N−[3−メトキシ−4−(ピラジン−2−イルメトキシ)フェニル]キナゾリン−4−アミン;
6−({1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペリジン−4−イル}オキシ)−N−[4−(ピラジン−2−イルメトキシ)フェニル]キナゾリン−4−アミン;
N−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]−6−{[1−(メチルスルホニル)ピロリジン−3−イル]メトキシ}キナゾリン−4−アミン;
2−{4−[(4−{[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]アミノ}−7−メトキシキナゾリン−6−イル)オキシ]ピペリジン−1−イル}−2−オキソエタノール;
6−[(1−アセチルピペリジン−4−イル)オキシ]−N−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]−7−メトキシキナゾリン−4−アミン;
2−{4−[(4−{[3−クロロ−4−(ピラジン−2−イルメトキシ)フェニル]アミノ}−7−メトキシキナゾリン−6−イル)オキシ]ピペリジン−1−イル}−2−オキソエタノール;
6−[(1−アセチルピペリジン−4−イル)オキシ]−N−[3−クロロ−4−(ピラジン−2−イルメトキシ)フェニル]−7−メトキシキナゾリン−4−アミン;
6−[(1−アセチルピペリジン−4−イル)オキシ]−N−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]キナゾリン−4−アミン;
2−{4−[(4−{[3−クロロ−4−(ピラジン−2−イルメトキシ)フェニル]アミノ}キナゾリン−6−イル)オキシ]ピペリジン−1−イル}−2−オキソエタノール;
6−[(1−アセチルピペリジン−4−イル)オキシ]−N−[3−クロロ−4−(ピラジン−2−イルメトキシ)フェニル]キナゾリン−4−アミン;
N−[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]−6−{[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}キナゾリン−4−アミン;
N−{3−エチニル−4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]フェニル}−7−メトキシ−6−{[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}キナゾリン−4−アミン;
7−メトキシ−6−{[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−N−[4−(1,3−チアゾール−2−イルチオ)フェニル]キナゾリン−4−アミン;
N−[3−クロロ−4−(ピラジン−2−イルメトキシ)フェニル]−6−{[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}キナゾリン−4−アミン;
N−{3−フルオロ−4−[(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チオ]フェニル}−6−{[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}キナゾリン−4−アミン;
N−{3−クロロ−4−[(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チオ]フェニル}−6−{[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}キナゾリン−4−アミン;
6−{[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−N−[4−(1,3−チアゾール−2−イルチオ)フェニル]キナゾリン−4−アミン;
N−{3−フルオロ−4−[(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チオ]フェニル}−7−メトキシ−6−{[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}キナゾリン−4−アミン;
2−(4−{[4−({3−メチル−4−[(6−メチルピリジン−3−イル)オキシ]フェニル}アミノ)キナゾリン−6−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエタノール;
2−{3−[(4−{[3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]アミノ}キナゾリン−6−イル)オキシ]アゼチジン−1−イル}−2−オキソエタノール;および
2−(3−{[4−({3−メチル−4−[(6−メチルピリジン−3−イル)オキシ]フェニル}アミノ)キナゾリン−6−イル]オキシ}アゼチジン−1−イル)−2−オキソエタノール;
またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項38】
請求項1〜37のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体またはその医薬的に許容できる塩を、医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に含む、医薬組成物。
【請求項39】
医薬として使用するための、請求項1〜37のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項40】
ヒトなどの温血動物において、抗増殖効果がerbB2受容体型チロシンキナーゼの阻害のみにより、または一部がその阻害により得られるものである抗増殖効果を得るのに使用するための、請求項1〜37のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項41】
ヒトなどの温血動物においてerbB2受容体型チロシンキナーゼ阻害効果を得るのに使用するための、請求項1〜37のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項42】
ヒトなどの温血動物において選択的なerbB2受容体型チロシンキナーゼ阻害効果を得るのに使用するための、請求項1〜37のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項43】
請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体またはその医薬的に許容できる塩を製造するための、下記を含む方法:
方法(a) MがCOである式Iの化合物を製造するために、好都合には適切な塩基の存在下で、式IIのキナゾリン:
【化2】

(式中のR、R、X、X、Y、a、QおよびQは請求項1に定めたいずれかの意味を有し、ただし任意の官能基は必要であれば保護されている)を、式IIIのカルボン酸またはその反応性誘導体:
Z−X−COOH
III
(式中のZおよびXは請求項1に定めたいずれかの意味を有し、ただし任意の官能基は必要であれば保護されている)と結合させる;または
方法(b) 好都合には適切な塩基の存在下で、方法(a)に関して前記に定めた式IIのキナゾリンを、式IVの化合物:
Z−X−M−L
IV
(式中のLは置換可能な基であり、Z、XおよびMは請求項1に定めたいずれかの意味を有し、ただし任意の官能基は必要であれば保護されている)と反応させる;
方法(c) Zが窒素によりXに結合している式Iの化合物を製造するために、好都合には適切な塩基の存在下で、式Vの化合物:
【化3】

(式中のLは置換可能な基であり、R、R、X、X、X、Y、M、a、QおよびQは請求項1に定めたいずれかの意味を有し、ただし任意の官能基は必要であれば保護されている)を、式ZHの化合物(式中のZは請求項1に定めたものであり、ただし任意の官能基は必要であれば保護されている)と反応させる;または
方法(d) 好都合には適切な塩基の存在下で、式VIのキナゾリン:
【化4】

(式中のLは置換可能な基であり、R、X、X、ZおよびQは請求項1に定めたいずれかの意味を有し、ただし任意の官能基は必要であれば保護されている)を、式VIIの化合物:
【化5】

(式中のR、a、X、QおよびYは請求項1に定めたいずれかの意味を有し、ただし任意の官能基は必要であれば保護されている)と反応させる;または
方法(e)がOC(R、SC(RまたはN(R)C(Rである式Iの化合物を製造するために、好都合には適切な塩基の存在下で、式VIIIのキナゾリン:
【化6】

(式中のX2aはO、SまたはN(R)であり、R、R、X、X、X、M、Z、Y、aおよびQは請求項1に定めたいずれかの意味を有し、ただし任意の官能基は必要であれば保護されている)を、式IXの化合物:
−C(R−L
IX
(式中のLは置換可能な基であり、QおよびRは請求項1に定めたいずれかの意味を有し、ただし任意の官能基は必要であれば保護されている)と反応させる;または
方法(f)がOC(Rである式Iの化合物を製造するために、式Xのキナゾリン:
【化7】

(式中のR、R、X、X、X、M、Z、Y、aおよびQは請求項1に定めたいずれかの意味を有し、ただし任意の官能基は必要であれば保護されている)を、式XIのアルコール:
−C(R−OH
XI
(式中のQおよびRは請求項1に定めたいずれかの意味を有し、ただし任意の官能基は必要であれば保護されている)と結合させる;または
方法(g) 式XIIのキナゾリン化合物:
【化8】

(式中のR、R、X、aおよびYは請求項1に定めたいずれかの意味を有し、ただし任意の官能基は必要であれば保護されている)を、式XIIIのアルコール:
【化9】

(式中のX、X、M、ZおよびQは請求項1に定めたいずれかの意味を有し、ただし任意の官能基は必要であれば保護されている)と結合させる;または
方法(h) 好都合には適切な塩基の存在下で、方法(g)に関して前記に定めた式XIIのキナゾリンを、式XIVの化合物:
【化10】

(式中のLは置換可能な基であり、X、X、MおよびZならびにQは請求項1に定めたいずれかの意味を有し、ただし任意の官能基は必要であれば保護されている)と反応させる;
次いで必要であれば:
(i)式Iのキナゾリン誘導体を式Iの他のキナゾリン誘導体に変換する;
(ii)存在する任意の保護基を好都合な手段で除去する;
(iii)医薬的に許容できる塩を形成する。

【公表番号】特表2007−505873(P2007−505873A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−526684(P2006−526684)
【出願日】平成16年9月14日(2004.9.14)
【国際出願番号】PCT/GB2004/003931
【国際公開番号】WO2005/026151
【国際公開日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】