説明

テープフィーダ

【課題】テープサプライヤをフィーダ本体に着脱可能に設けたテープフィーダにおいて、テープサプライヤの識別情報(サプライヤID)とフィーダ本体の識別情報(フィーダ本体ID)を自動的に管理できるようにする。
【解決手段】サプライヤIDが記憶されたRFタグ81をテープサプライヤに設け、フィーダ本体に装着されたテープサプライヤのRFタグ81からサプライヤIDを読み取るリーダ82をフィーダ本体に設ける。テープサプライヤのRFタグ81からサプライヤIDをフィーダ本体のリーダ82で読み取ったサプライヤIDの信号は、テープサプライヤの装着を確認する信号を兼ねる。フィーダ本体のメモリ86にフィーダ本体IDを記憶し、メモリ86から読み出したフィーダ本体IDとリーダ82で読み取ったサプライヤIDをフィーダ本体が装着された部品実装機側へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の部品を所定ピッチで配列した部品供給テープを部品吸着位置へ供給するテープサプライヤをフィーダ本体に着脱可能に装着するように構成したテープフィーダに関する発明である。
【背景技術】
【0002】
一般的なテープフィーダは、特許文献1(特開2010−109109号公報)に記載されているように、部品供給テープの側縁に沿って一定ピッチで形成されたスプロケット孔にスプロケットの歯を噛み合わせながら該スプロケットの回転により該部品供給テープを部品吸着位置へ向かってピッチ送りして、部品吸着位置で部品供給テープの部品を部品実装機の吸着ノズルで吸着するようにしている。
【0003】
このテープフィーダに部品供給テープをセットする作業は、部品実装機からテープフィーダを取り外して、部品供給テープのリールをテープフィーダにセットすると共に、該リールから引き出した部品供給テープのスプロケット孔にスプロケットの歯を噛み合わせるようにしている。
【0004】
しかし、上記特許文献1の構成では、テープフィーダに部品供給テープをセットする作業が面倒であるため、本出願人が出願した特許文献2(特開2011−138834号公報)では、テープリールから引き出した部品供給テープを部品吸着位置へ供給するテープサプライヤを、フィーダ本体に対して着脱可能に設けると共に、部品供給テープを部品吸着位置へピッチ送りするスプロケット駆動ユニットを上下動させる操作レバー機構を設け、フィーダ本体にテープサプライヤを着脱する際に、作業者が操作レバー機構を操作して、スプロケット駆動ユニットをスプロケットの歯がスプロケット孔よりも下方に位置する退避位置へ下降させ、フィーダ本体にテープサプライヤを装着した後に、作業者が操作レバー機構を操作して、スプロケット駆動ユニットをスプロケットの歯が部品供給テープのスプロケット孔に噛み合った状態となる噛合位置へ上昇させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−109109号公報
【特許文献2】特開2011−138834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、テープサプライヤをフィーダ本体に着脱可能に設ける構成では、テープサプライヤの識別情報とフィーダ本体の識別情報とを別々に管理する必要があるが、特許文献2には、これらの識別情報の管理方法については記載されていない。
【0007】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、テープサプライヤの識別情報を自動的に管理できるテープフィーダを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、部品供給テープを部品吸着位置へ供給するテープサプライヤをフィーダ本体に着脱可能に装着するように構成したテープフィーダにおいて、テープサプライヤの識別情報(以下「サプライヤID」という)が記憶されたサプライヤ識別情報記憶手段をテープサプライヤに設け、フィーダ本体に装着されたテープサプライヤのサプライヤ識別情報記憶手段からサプライヤIDを読み取る識別情報読取憶手段をフィーダ本体に設け、更に、サプライヤ識別情報記憶手段からサプライヤIDを識別情報読取憶手段で読み取ることで、フィーダ本体にテープサプライヤが装着されたことを確認する装着確認手段をフィーダ本体に設けた構成としたものである。
【0009】
この構成では、フィーダ本体に設けた識別情報読取憶手段によってテープサプライヤのサプライヤ識別情報記憶手段からサプライヤIDを読み取ることができるため、フィーダ本体に装着したテープサプライヤのサプライヤIDを自動的に読み取ることができ、テープサプライヤの装着ミスやサプライヤIDの入力ミス等による問題を解消できる。しかも、サプライヤ識別情報記憶手段からサプライヤIDを識別情報読取憶手段で読み取ることで、フィーダ本体にテープサプライヤが装着されたことを確認する装着確認手段をフィーダ本体に設けているため、フィーダ本体の識別情報読取憶手段で読み取ったサプライヤIDの信号がテープサプライヤの装着を確認する信号を兼ねるようになっている。これにより、フィーダ本体へのテープサプライヤの装着を確認するセンサ等を設ける必要がなく、構成の簡単化、低コスト化の要求を満たすことができる。
【0010】
更に、請求項2のように、フィーダ本体の識別情報(以下「フィーダ本体ID」という)が記憶されたフィーダ本体識別情報記憶手段をフィーダ本体に設け、前記識別情報読取憶手段で読み取ったサプライヤID及びフィーダ本体識別情報記憶手段から読み出したフィーダ本体IDをフィーダ本体が装着された部品実装機側へ送信する通信手段をフィーダ本体に設けた構成とすると良い。このようにすれば、部品実装機側で、サプライヤIDとフィーダ本体IDの両方を管理することができる。
【0011】
本発明は、フィーダ本体にテープサプライヤを1個のみセットする構成としても良いが、請求項3のように、フィーダ本体を、複数のテープサプライヤをそれぞれ独立して着脱可能に装着するように構成し、フィーダ本体には、装着する複数のテープサプライヤに対応して部品供給テープを部品吸着位置へ送る複数のスプロケット駆動ユニットを設け、各スプロケット駆動ユニットには、それぞれ、スプロケット駆動ユニットの識別情報(以下「スプロケット駆動ユニットID」という)を記憶した駆動ユニット識別情報記憶手段を設け、前記通信手段は、前記複数のスプロケット駆動ユニットの駆動ユニット識別情報記憶手段から読み出したスプロケット駆動ユニットIDを部品実装機側へ送信するようにすると良い。このようにすれば、部品実装機側で、サプライヤIDとフィーダ本体IDの他に、スプロケット駆動ユニットIDも管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は本発明の一実施例におけるテープフィーダ全体の斜視図である。
【図2】図2はフィーダ本体の斜視図(その1)である。
【図3】図3はフィーダ本体の斜視図(その2)である。
【図4】図4はテープサプライヤの斜視図である。
【図5】図5はカバーテープ送りギアの駆動装置とその周辺部分を示す斜視図(その1)である。
【図6】図6はカバーテープ送りギアの駆動装置とその周辺部分を示す斜視図(その2)である。
【図7】図7はフィーダ本体の先端部分の斜視図である。
【図8】図8はフィーダ本体の先端部分をその先端カバー板を取り外して示す斜視図である。
【図9】図9は2個のスプロケット駆動ユニットの斜視図(その1)である。
【図10】図10は2個のスプロケット駆動ユニットの斜視図(その2)である。
【図11】図11はフィーダ本体からスプロケット駆動ユニットを取り外した状態を示す斜視図である。
【図12】図12はフィーダ本体へのスプロケット駆動ユニットの取付構造を示す斜視図である。
【図13】図13はスプロケットを駆動する装置の構成を示す右側面図である。
【図14】図14はスプロケットを駆動する装置の構成を示す左側面図である。
【図15】図15は平歯車列の各歯車をベアリングで支持する構造を示す拡大断面図である。
【図16】図16は部品実装機のフィーダ載置台の斜視図である。
【図17】図17はフィーダ本体の操作パネルの下面側の構成を示す斜視図である。
【図18】図18はテープサプライヤの取手部とその周辺部分の拡大斜視図である。
【図19】図19はテープフィーダの制御系の構成を示すブロック図である。
【図20】図20は自動噛合動作制御プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態を具体化した一実施例を図面を用いて説明する。
まず、テープフィーダ11の構成を説明する。
テープフィーダ11は、複数本の部品供給テープ12をその横幅方向に並べてセットできるように、フィーダ本体13の横幅が従来の一般的なテープフィーダ(部品供給テープを1本のみセット可能なテープフィーダ)の横幅のほぼ複数倍に形成されている。本実施例では、隣接する部品供給テープ12間の間隔を小さくすることで、フィーダ本体13の横幅が従来の一般的なテープフィーダの例えばほぼ4倍(ほぼM倍)の横幅で、6本(N本、但しNはMより大きい整数)の部品供給テープ12をその横幅方向に並べてセットできるように構成されている。部品供給テープ12は、詳細には図示しないが、キャリアテープに所定ピッチで一列に形成された部品収納凹部に部品を収納して該キャリアテープの上面にトップテープ(カバーテープとも呼ぶ)を貼着したものであり、該部品供給テープ12の側縁に沿って所定ピッチでスプロケット孔(図示せず)が一列に形成されている。
【0014】
フィーダ本体13の後部側(取り外し方向側)の上部には、取手部14と操作パネル15とが設けられ、その下側には、部品供給テープ12を巻回したテープリール16を収納するリールホルダ17が設けられている。リールホルダ17は、複数のテープリール16を前後2列に並べて収納するように形成され、各テープリール16が部品供給テープ12の引き出しに伴ってリールホルダ17内で回転できるように収納されている。操作パネル15には、後述する各スプロケット駆動ユニット41毎(各テープサプライヤ21毎)にテープサプライヤ装着作業開始信号等の各種操作信号を入力する操作キー等が設けられている。
【0015】
各テープリール16から引き出された部品供給テープ12は、テープサプライヤ21によって部品吸着位置へ供給される。各テープサプライヤ21は、フィーダ本体13に対して着脱可能に装着するように構成され、各テープサプライヤ21にそれぞれ部品供給テープ12を1本のみセットするように、各テープサプライヤ21の横幅が部品供給テープ12の横幅よりも僅かに大きい寸法に形成されている。
【0016】
図4に示すように、各テープサプライヤ21の後端部には、フィーダ本体13から取り外したテープサプライヤ21にテープリール16を保持させるためのリール引掛部22が設けられ、このリール引掛部22にテープリール16を引っ掛けて保持できるようになっている。
【0017】
テープサプライヤ21には、部品供給テープ12の上面を覆うカバーテープを引き剥がすカバーテープ剥離装置23と、部品供給テープ12から引き剥がしたカバーテープを回収するカバーテープ回収ケース24とが設けられている。カバーテープ剥離装置23は、剥離ローラ25と、テンションローラ26と、一対のカバーテープ送りギア28,29とを備え、剥離ローラ25で剥離されたカバーテープがテンションローラ26に掛け渡されてカバーテープ送りギア28,29間に挟み込まれてカバーテープ回収ケース24内に送り込まれるようになっている。
【0018】
カバーテープ送りギア28,29の駆動源は、フィーダ本体13側に設けられ、テープサプライヤ21をフィーダ本体13に装着したときに、一方のカバーテープ送りギア28がフィーダ本体13の駆動ギア34(図5参照)と噛み合うことで、両カバーテープ送りギア28,29が回転駆動されるようになっている。
【0019】
フィーダ本体13のうちのテープサプライヤ21の装着スペースの上方には、カバーテープ送りギア28,29を駆動する駆動装置31が設けられている。この駆動装置31は、傘歯車32(図6参照)を回転駆動するモータ33と、傘歯車32で回転駆動される駆動ギア34とを備え、この駆動ギア34が一方のカバーテープ送りギア28と噛み合うことで、両カバーテープ送りギア28,29が回転駆動されるようになっている。モータ33と傘歯車32と駆動ギア34は、それぞれ、フィーダ本体13に装着可能なテープサプライヤ21の本数と同数個ずつ設けられ、各テープサプライヤ21毎に独立してカバーテープの送り量(剥離量)を制御できるようになっている。
【0020】
図4に示すように、テープサプライヤ21には、部品供給テープ12の幅方向の片側のみを保持する複数の横コ字型のテープ保持部37,38が部品供給テープ12の幅方向の一方側と他方側に交互に千鳥状に配置され、部品供給テープ12を僅かに幅方向に蛇行させ(又は斜めに傾け)ながら部品供給テープ12を保持するように各テープ保持部37,38を部品供給テープ12の幅方向内側に少しずつ寄せて配置することで、より少ない幅で部品供給テープ12を保持できるようになっている。
【0021】
フィーダ本体13の先端部側には、該フィーダ本体13にセット可能な部品供給テープ12の本数と同数のスプロケット駆動ユニット41が幅方向に並べて組み付けられている。後述するように、各スプロケット駆動ユニット41のスプロケット駆動機構部45は、昇降レバー30(図9、図10、図12参照)にスプロケット42と該スプロケット42を平歯車列43(歯車機構)を介して駆動するモータ44等を組み付けて構成され、これらが軸51を支点にして一体的に上下動するようになっている。各スプロケット42は、フィーダ本体13にセットされた各部品供給テープ12に対応する位置に配置され、各部品供給テープ12のスプロケット孔にスプロケット42の歯を噛み合わせながら該スプロケット42の回転により該部品供給テープ12を部品吸着位置へ向かってピッチ送りするになっている。
【0022】
各スプロケット駆動ユニット41の幅方向の寸法を小さくするために、図9及び図10に示すように、隣接する2つのスプロケット駆動ユニット41のスプロケット42の位置を前後方向にずらして配置すると共に、隣接する2つのスプロケット駆動ユニット41の平歯車列43の各歯車43aの位置をずらして配置することで、各スプロケット駆動ユニット41の空きスペースを、隣接するスプロケット駆動ユニット41の歯車43aを突出させて配置可能なスペースとして有効に利用できるようになっている。
【0023】
各スプロケット駆動ユニット41のスプロケット駆動機構部45は、スプロケット42を駆動するモータ44として扁平モータ(DCサーボモータ、パルスモータ等)を用いることで、モータ44の回転軸をスプロケット42の軸と平行に配置してモータ44の動力を平歯車列43によりスプロケット42へ伝達するようにしている。この構成を採用することで、バックラッシの調整が容易で、スラスト荷重の対策が不要であり、且つ、部品加工が簡単であるため、低コスト化できるという利点がある。
【0024】
図7及び図8に示すように、フィーダ本体13のうちのスプロケット駆動ユニット41の上方を覆う上面カバー板39には、部品実装機の吸着ノズルで部品供給テープ12の部品を吸着するための部品吸着位置を開口する部品吸着用開口部40a,40bが千鳥状に形成されている。本実施例では、フィーダ本体13に合計6本の部品供給テープ12を装着可能であるため、部品吸着用開口部40a,40bは、合計6個形成されている。
【0025】
図15に示すように、平歯車列43の各歯車43aとスプロケット42をそれぞれ2個のベアリング46で回転自在に支持すると共に、2個のベアリング46の内輪間に、ゴム、ばねワッシャ等の弾性部材47を介在させて、ベアリング46の内輪を抜け止めするベアリング押え48をねじ49で締め付けて弾性部材47を圧縮することで、ベアリング46に適度な予圧を与える構造としている。この構造により、平歯車列43の各歯車43aとスプロケット42の回転伝達をよりスムーズにできると共に、歯車43aの倒れや振れによる回転精度の悪化を防止できるようになっている。
【0026】
次に、各スプロケット駆動ユニット41のスプロケット駆動機構部45をそれぞれ独立して上下動させる上下動機構の構成を説明する。
図9、図10、図12に示すように、各スプロケット駆動ユニット41のスプロケット駆動機構部45を組み付けた昇降レバー30が、ユニットベース50に軸51を支点にしてスプロケット42側が上下動できるように組み付けられ、スプロケット42の歯が部品供給テープ12のスプロケット孔に噛み合った状態となる噛合位置とスプロケット42の歯がスプロケット孔よりも下方に位置する退避位置との間を上下動するように構成されている。各スプロケット駆動ユニット41の先端面には、その上下動をガイドするガイドピン52が設けられ、各ガイドピン52がフィーダ本体13の先端面部に形成した各ガイド孔53(図2参照)に嵌合されることで、各スプロケット駆動機構部45の上下動可能な範囲が噛合位置と退避位置との間の範囲に規制されている。
【0027】
図12に示すように、各スプロケット駆動ユニット41には、それぞれ、軸51を支点にしてスプロケット駆動機構部45のスプロケット42側を上方へ付勢する付勢手段としてスプリング55(ばね等の弾性体)が設けられ、このスプリング55の弾発力によりスプロケット駆動機構部45を上限位置である噛合位置に保持できるようになっている。各スプロケット駆動ユニット41には、それぞれ、スプロケット駆動機構部45をスプリング55に抗して下降させるアクチュエータとしてモータ56が設けられている。
【0028】
各モータ56の回転軸には、それぞれカム57が固定され、これに対応して、各スプロケット駆動機構部45には、それぞれカム57にその下側から当接するL字形等のカム当接部材58が設けられ、該モータ56を回転させてカム57を最下位置(又はその付近の位置)まで回転させると、カム当接部材58がスプロケット駆動機構部45と一体的にスプリング55に抗して引き下げられて、スプロケット駆動機構部45が下限位置である退避位置に保持される。その後、該モータ56を元の位置まで回転させてカム57を最上位置(又はその付近の位置)まで戻すと、そのカム57の動きに追従してスプリング55の弾発力によりスプロケット駆動機構部45が押し上げられて上限位置である嵌合位置に保持される。この際、該モータ56への通電をオフして該モータ56の駆動力を解除することで、スプリング55の弾発力によりスプロケット駆動機構部45を押し上げるようにしても良い。
【0029】
各モータ56の回転軸には、それぞれカム57の位置を検出するための位置検出ドッグ61が設けられ、これに対応して、各スプロケット駆動ユニット41には、それぞれ各位置検出ドッグ61を検出するカム位置センサ62(フォトインタラプタ等の光センサ、磁気センサ等の非接触型センサ)が設けられ、各カム位置センサ62によってカム57の位置が嵌合位置(最上位置)/退避位置(最下位置)のいずれであるかを検出できるようになっている。
【0030】
また、図14に示すように、各スプロケット駆動ユニット41には、それぞれ、スプロケット駆動機構部45のスプロケット42が噛合位置まで上昇したことを検出する噛合検出手段として、噛合検出センサ63(フォトインタラプタ等の光センサ、磁気センサ等の非接触型センサ)が設けられている。各スプロケット駆動機構部45には、それぞれ噛合位置を検出するための位置検出ドッグ64が設けられ、いずれかのスプロケット駆動機構部45のスプロケット42の歯が部品供給テープ12のスプロケット孔に噛み合ってスプロケット42が噛合位置まで上昇した状態となると、当該スプロケット駆動機構部45の位置検出ドッグ64が噛合検出センサ63で検出されて検出信号が出力されるように構成されている。
【0031】
この場合、テープフィーダ11にセット可能な最大厚みの部品供給テープ12のスプロケット孔にスプロケット42の歯が噛み合っているときに噛合検出センサ63が位置検出ドッグ64を検出し、最小厚みの部品供給テープ12のスプロケット孔にスプロケット42の歯が噛み合っていないときに噛合検出センサ63が位置検出ドッグ64を検出しないように、スプロケット42の歯の長さと、噛合検出センサ63と位置検出ドッグ64の位置が設定されている。
【0032】
フィーダ本体13の先端面には、該フィーダ本体13の信号線や電源線を部品実装機のフィーダ載置台66のコネクタ68(図16参照)に接続するためのコネクタ67と、2本の位置決めピン69,70が設けられ、2本の位置決めピン69,70を部品実装機のフィーダ載置台66の位置決め穴71,72(図16参照)に差し込むことで、フィーダ載置台66上でフィーダ本体13の取付位置が位置決めされると共に、フィーダ本体13のコネクタ67がフィーダ載置台66のコネクタ68に差し込み接続される。
【0033】
フィーダ載置台66の上面には、テープフィーダ11を縦置き支持するための断面逆T字溝形のガイド溝74が設けられ、フィーダ本体13の下面側に設けられた断面逆T字形のガイドレール(図示せず)を手前側からガイド溝74に差し込むことで、フィーダ載置台66上にテープフィーダ11が縦置き状態に支持されると共に、該フィーダ本体13に設けられたクランプ部材(図示せず)がフィーダ載置台66のクランプ溝79に嵌まり込んで該フィーダ本体13を前方(フィーダ載置台66のコネクタ68側)へ押し付けてクランプすることで、該フィーダ本体13をフィーダ載置台66上に前後方向に位置決めして着脱可能に取り付けるようになっている。
【0034】
各テープサプライヤ21のカバーテープ回収ケース24の上端後部には、それぞれ取手部76が設けられ、各取手部76の前端部に位置決めピン77(図18参照)が設けられている。これに対応して、フィーダ本体13の操作パネル15の下側段差部分には、位置決め穴78(図17参照)が形成され、テープサプライヤ21をフィーダ本体13にセットする際に、取手部76の位置決めピン77を操作パネル15の下側の位置決め穴78に差し込むことで、取手部76が操作パネル15の下面に対して位置決めされるようになっている。
【0035】
図18に示すように、取手部76の上面には、テープサプライヤ21の識別情報(以下「サプライヤID」という)を記憶したサプライヤ識別情報記憶手段であるRFタグ81(電子タグ、ICタグ、電波タグ、無線タグとも呼ばれる)が取り付けられている。このRFタグ81には、サプライヤIDの他にあるいは、サプライヤIDに代えて、部品供給テープ12の部品情報等を記憶しても良い。
【0036】
これに対応して、フィーダ本体13の操作パネル15の下面には、RFタグ81に記憶されたサプライヤIDを読み取る識別情報読取憶手段であるリーダ82(図17参照)が設けられ、該フィーダ本体13にテープサプライヤ21をセットして取手部76の位置決めピン77を操作パネル15の下側の位置決め穴78に差し込んだ状態にすると、取手部76の上面のRFタグ81が操作パネル15の下面のリーダ82に近接して対向してRFタグ81に記憶されたサプライヤIDがリーダ82で読み取られる。
【0037】
このリーダ82から出力されるサプライヤIDの信号は、フィーダ本体13へのテープサプライヤ21のセット確認信号としても兼用され、リーダ82でサプライヤIDを読み取ることで、フィーダ本体13へのテープサプライヤ21のセットを確認するようになっている。尚、操作パネル15の下面側に配置するリーダ82は、少なくとも該リーダ82のアンテナが配置されていれば良く、該リーダ82の制御回路部は、アンテナと分離して他の部分に配置しても良い。
【0038】
一方、図19に示すように、フィーダ本体13には、各モータ33,44,56等の動作を制御する制御装置84が設けられている。この制御装置84は、通信機能(通信手段)を備え、リーダ82で読み取ったサプライヤIDが制御装置84に送信され、該制御装置84からコネクタ67,68を経由して部品実装機の制御装置85に送信される。このフィーダ本体13の制御装置84のメモリ86(フィーダ本体識別情報記憶手段)には、該フィーダ本体13の識別情報(以下「フィーダ本体ID」という)が記憶され、このフィーダ本体IDも制御装置84からコネクタ67,68を経由して部品実装機の制御装置85に送信される。
【0039】
また、各スプロケット駆動ユニット41にも、該スプロケット駆動ユニット41の識別情報(以下「スプロケット駆動ユニットID」という)を記憶したID記憶メモリ87が設けられ、フィーダ本体13の制御装置84が各スプロケット駆動ユニット41のID記憶メモリ87に記憶されたスプロケット駆動ユニットIDを読み出して部品実装機の制御装置85へ送信する。これにより、部品実装機の制御装置85は、サプライヤID、フィーダ本体ID、スプロケット駆動ユニットIDを用いて、テープサプライヤ21、フィーダ本体13、スプロケット駆動ユニット41を個別に管理できるようになっている。
【0040】
フィーダ本体13の制御装置84は、後述する図20の自動噛合動作制御プログラムを実行することで、フィーダ本体13にテープサプライヤ21をセットする際に、スプロケット42を自動的に退避位置へ下降させて部品供給テープ12をスプロケット42の上方にセットした後に、スプロケット42を噛合位置へ上昇させるようにスプロケット駆動機構部上下動用のモータ56を制御し、スプロケット42を噛合位置へ上昇させる制御を行ってもスプロケット42の歯が部品供給テープ12のスプロケット孔に噛み合わずに噛合検出センサ63から検出信号が出力されないときに、モータ44によりスプロケット42を回動させて該スプロケット42の歯が部品供給テープ12のスプロケット孔に噛み合って噛合検出センサ63から検出信号が出力されるまでスプロケット42を回動させる自動噛合動作を実行するようにしている。
【0041】
以下、フィーダ本体13の制御装置84によって実行する図20の自動噛合動作制御プログラムの処理内容を説明する。図20の自動噛合動作制御プログラムは、フィーダ本体13の制御装置84の電源オン期間中に、各スプロケット駆動ユニット41毎(各テープサプライヤ21毎)に繰り返し実行される。
【0042】
本プログラムが起動されると、まず、ステップ101で、テープサプライヤ装着作業開始信号が入力されたか否か(作業者が操作パネル15の装着作業開始キーを操作したか否か)を判定し、まだテープサプライヤ装着作業開始信号が入力されていなければ、テープサプライヤ装着作業開始信号が入力されるまで待機する。
【0043】
その後、テープサプライヤ装着作業開始信号が入力された時点で、ステップ102以降の自動噛合動作の処理を次のようにして実行する。まず、ステップ102で、スプロケット駆動機構部上下動用のモータ56を作動させて、スプロケット駆動機構部45をスプリング55に抗して下降させてスプロケット42を退避位置まで下降させる。
【0044】
その後、ステップ103に進み、フィーダ本体13のリーダ82がテープサプライヤ21のRFタグ81からサプライヤIDを読み取ったか否かで、作業者がフィーダ本体13へのテープサプライヤ21の装着作業を完了したか否か(フィーダ本体13のリーダ82にテープサプライヤ21のRFタグ81が対向したか否か)を判定し、まだフィーダ本体13のリーダ82がサプライヤIDを読み取っていなければ、サプライヤIDを読み取るまで待機する。
【0045】
その後、フィーダ本体13のリーダ82がテープサプライヤ21のRFタグ81からサプライヤIDを読み取った時点で、作業者がフィーダ本体13へのテープサプライヤ21の装着作業を完了したと判断して、ステップ104に進み、スプロケット駆動機構部上下動用のモータ56を元の位置まで回転させてカム57を最上位置(又はその付近の位置)まで戻すことで、そのカム57の動きに追従してスプリング55の弾発力によりスプロケット駆動機構部45を嵌合位置へ上昇させた後、該モータ56への通電をオフする。この際、スプロケット駆動機構部上下動用のモータ56への通電をオフして当該モータ56の駆動力を解除することで、スプリング55の弾発力によりスプロケット駆動機構部45を嵌合位置へ上昇させるようにしても良い。この後、ステップ105に進み、カム57が嵌合位置(最上位置)付近に戻ったことをカム位置センサ62が検出したか否かを判定し、まだカム57が嵌合位置(最上位置)付近に戻っていなければ、カム57が嵌合位置(最上位置)付近に戻るまで待機する。或は、スプロケット42が嵌合位置まで上昇するのに必要な所定時間が経過したか否かを判定し、まだ所定時間が経過していなければ、所定時間が経過するまで待機するようにしても良い。
【0046】
その後、カム57が嵌合位置(最上位置)付近に戻ったことをカム位置センサ62が検出した時点(又は所定時間が経過した時点)で、ステップ106に進み、噛合検出センサ63から検出信号が出力されたか否かで、スプロケット42の歯が部品供給テープ12のスプロケット孔に噛み合ったか否かを判定し、噛合検出センサ63から検出信号が出力されていれば、スプロケット42の歯が部品供給テープ12のスプロケット孔に噛み合ったと判断して、自動噛合動作を終了する。この際、スプロケット42を適宜回転させて、部品供給テープ12の先頭の部品を部品供給位置に対して位置決めするようにしても良い。
【0047】
これに対して、上記ステップ106で、噛合検出センサ63から検出信号が出力されていないと判定されれば、まだスプロケット42の歯が部品供給テープ12のスプロケット孔に噛み合っていないと判断して、ステップ107に進み、モータ44を逆回転させてスプロケット42を所定角度だけ逆回転させた後、ステップ108に進み、噛合検出センサ63から検出信号が出力されたか否かを判定し、検出信号が出力されていなければ、まだスプロケット42の歯が部品供給テープ12のスプロケット孔に噛み合っていないと判断して、ステップ107に戻り、モータ44を逆回転させてスプロケット42を所定角度だけ逆回転させる処理を繰り返す。これにより、噛合検出センサ63から検出信号が出力されるまで、モータ44によりスプロケット42を所定角度ずつ逆回転させる処理を繰り返し、噛合検出センサ63から検出信号が出力された時点で、スプロケット42の歯が部品供給テープ12のスプロケット孔に噛み合ったと判断して、ステップ109に進み、モータ44を正回転させてスプロケット42を正回転させて、部品供給テープ12の先頭の部品を部品供給位置に対して位置決めして、自動噛合動作を終了する。
【0048】
以上説明した本実施例によれば、サプライヤIDが記憶されたRFタグ81をテープサプライヤ21に設け、フィーダ本体13に装着されたテープサプライヤ21のRFタグ81からサプライヤIDを読み取るリーダ82をフィーダ本体13に設けたので、フィーダ本体13に設けたリーダ82によって、フィーダ本体13に装着したテープサプライヤ21のサプライヤIDを自動的に読み取ることができ、テープサプライヤ21の装着ミスやサプライヤIDの入力ミス等による問題を解消できる。
【0049】
しかも、本実施例では、テープサプライヤ21のRFタグ81からサプライヤIDをフィーダ本体13のリーダ82で読み取ったサプライヤIDの信号がテープサプライヤ21の装着を確認する信号を兼ねるため、フィーダ本体13へのテープサプライヤ21の装着を確認するセンサ等を設ける必要がなく、構成の簡単化、低コスト化の要求を満たすことができる。なお、RFタグ81は装着確認センサとしてのみ使用しても良い。
【0050】
更に、フィーダ本体13のメモリ86にフィーダ本体IDを記憶し、メモリ86から読み出したフィーダ本体IDとリーダ82で読み取ったサプライヤIDをフィーダ本体13が装着された部品実装機側へ送信するようにしたので、部品実装機側で、フィーダ本体IDとサプライヤIDの両方を管理することができる。
【0051】
また、本実施例では、フィーダ本体13を、複数のテープサプライヤ21をそれぞれ独立して着脱可能に装着するように構成し、フィーダ本体13には、装着する複数のテープサプライヤ21に対応して複数のスプロケット駆動ユニット41を設け、各スプロケット駆動ユニット41には、それぞれスプロケット駆動ユニットIDを記憶したID記憶メモリ87を設け、複数のスプロケット駆動ユニット41のID記憶メモリ87から読み出したスプロケット駆動ユニットIDを部品実装機側へ送信するようにしたので、部品実装機側で、サプライヤIDとフィーダ本体IDの他に、スプロケット駆動ユニットIDも管理することができる。
【0052】
また、本実施例では、フィーダ本体13にテープサプライヤ21をセットする際に、スプロケット42を退避位置へ下降させて部品供給テープ12をスプロケット42の上方にセットした後にスプロケット42を噛合位置に上昇させる制御を行っても、スプロケット42の歯が部品供給テープ12のスプロケット孔に噛み合わずに噛合検出センサ63から検出信号が出力されない場合は、スプロケット42を回動させてスプロケット42の歯が部品供給テープ12のスプロケット孔に噛み合って噛合検出センサ63から検出信号が出力されるまでスプロケット42を回動させる自動噛合動作を実行するようにしているため、スプロケット42の歯を部品供給テープ12のスプロケット孔に噛み合わせる作業を自動化しながら、自動噛合動作によりスプロケット42の歯を部品供給テープ12のスプロケット孔に確実に噛み合わせることができる。
【0053】
この場合、自動噛合動作中のスプロケット42の回転方向は正回転、逆回転のいずれの方向であっても良いが、自動噛合動作中にスプロケット42の歯が部品供給テープ12のスプロケット孔に噛み合っていない状態でも、スプロケット42の歯が部品供給テープ12の下面に当たりながら回転することで部品供給テープ12がスプロケット42の回転方向にずれ動くため、自動噛合動作中にスプロケット42を正回転方向のみに回転させると、部品供給テープ12の先頭の部品が部品吸着位置を通り越して無駄(吸着ノズルで吸着不能)になってしまう可能性がある。
【0054】
そこで、本実施例では、自動噛合動作を行う際に、まずスプロケット42を逆回転させてスプロケット42の歯が部品供給テープ12のスプロケット孔に噛み合って噛合検出センサ63から検出信号が出力された後に、スプロケット42を正回転させて部品供給テープ12を位置決めするようにしているため、自動噛合動作中に部品供給テープ12の先頭の部品が部品吸着位置を通り越すことを防止でき、スプロケット42の歯が部品供給テープ12のスプロケット孔に噛み合ったことを確認してから、部品供給テープ12の先頭の部品が部品吸着位置に位置するように位置決めすることができる。
【0055】
更に、本実施例では、テープリール16及びテープサプライヤ21を、フィーダ本体13に対して着脱可能に装着するように構成したので、部品供給テープ12を取り替える際に、部品実装機にフィーダ本体13を取り付けたままの状態で、該フィーダ本体13からテープリール16及びテープサプライヤ21を取り外した後、新たなテープリール16から引き出した部品供給テープ12をテープサプライヤ21に保持させた状態で、これらをフィーダ本体13に装着すれば、自動噛合動作によりスプロケット42の歯を部品供給テープ12のスプロケット孔に自動的に噛み合わせることができ、部品供給テープ12の取替え作業を容易に行うことができる。
【0056】
また、本実施例では、フィーダ本体13に複数のスプロケット駆動ユニット41を設けると共に、フィーダ本体13に対して複数のテープサプライヤ21をそれぞれ独立して着脱可能に装着し、各テープサプライヤ21に供給された部品供給テープ12のスプロケット孔に各スプロケット駆動ユニット41のスプロケット42の歯を噛み合わせるように構成したので、部品実装機のフィーダ載置台66に取り付けたフィーダ本体13にセットされた複数の部品供給テープ12のうち、部品切れになった部品供給テープ12のみをテープサプライヤ21と一緒にフィーダ本体13から取り外して、新たな部品供給テープ12と取り替えることができる利点がある。
【0057】
但し、本発明は、フィーダ本体13にスプロケット駆動ユニット41を1個のみ設け、フィーダ本体13に対してテープサプライヤ21を1個のみ着脱可能に装着する構成としても良い。
【0058】
尚、上記実施例では、フィーダ本体13に、複数のテープリール16を一括して収納するリールホルダ17を設けたが、各テープサプライヤ21に、それぞれ1つのテープリール16を収納するリールホルダを設けた構成としても良い。
【0059】
その他、本発明は、上記実施例に限定されず、例えば、フィーダ本体13に装着可能なテープサプライヤ21の数(スプロケット駆動ユニット41の数)を変更したり、スプロケット駆動機構部を上下方向にスライド移動させる構成としても良い等、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0060】
11…テープフィーダ、12…部品供給テープ、13…フィーダ本体、14…取手部、15…操作パネル、16…テープリール、17…リールホルダ、21…テープサプライヤ、22…リール引掛部、23…カバーテープ剥離装置、24…カバーテープ回収ケース、25…剥離ローラ、28,29…カバーテープ送りギア、31…駆動装置、33…モータ、34…駆動ギア、37,38…テープ保持部、41…スプロケット駆動ユニット、42…スプロケット、43…平歯車列(歯車機構)、43a…歯車、44…モータ、45…スプロケット駆動機構部、46…ベアリング、47…弾性部材、48…ベアリング押え、49…ねじ、51…軸、52…ガイドピン、53…ガイド孔、55…スプリング(付勢手段)、56…モータ(アクチュエータ)、57…カム、58…カム当接部材、61…位置検出ドッグ、62…カム位置センサ、63…噛合検出センサ(噛合検出手段)、64…位置検出ドッグ、66…フィーダ載置台、67,68…コネクタ、69,70…位置決めピン、71,72…位置決め穴、74…ガイド溝、76…取手部、77…位置決めピン、78…位置決め穴、81…RFタグ(サプライヤ識別情報記憶手段)、82…リーダ(識別情報読取憶手段)、84…フィーダ本体の制御装置(通信手段)、85…部品実装機の制御装置、86…メモリ、87…ID記憶メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の部品を所定ピッチで配列した部品供給テープを部品吸着位置へ供給するテープサプライヤをフィーダ本体に着脱可能に装着するように構成したテープフィーダにおいて、 前記テープサプライヤの識別情報(以下「サプライヤID」という)が記憶されたサプライヤ識別情報記憶手段が前記テープサプライヤに設けられ、
前記フィーダ本体に装着された前記テープサプライヤの前記サプライヤ識別情報記憶手段から前記サプライヤIDを読み取る識別情報読取憶手段が前記フィーダ本体に設けられ、
前記サプライヤ識別情報記憶手段から前記サプライヤIDを前記識別情報読取憶手段で読み取ることで、前記フィーダ本体に前記テープサプライヤが装着されたことを確認する装着確認手段が前記フィーダ本体に設けられていることを特徴とする記載のテープフィーダ。
【請求項2】
前記フィーダ本体の識別情報(以下「フィーダ本体ID」という)が記憶されたフィーダ本体識別情報記憶手段が前記フィーダ本体に設けられ、
前記識別情報読取憶手段で読み取った前記サプライヤID及び前記フィーダ本体識別情報記憶手段から読み出した前記フィーダ本体IDを前記フィーダ本体が装着された部品実装機側へ送信する通信手段が前記フィーダ本体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のテープフィーダ。
【請求項3】
前記フィーダ本体は、複数のテープサプライヤをそれぞれ独立して着脱可能に装着するように構成され、
前記フィーダ本体には、装着する前記複数のテープサプライヤに対応して前記部品供給テープを前記部品吸着位置へ送る複数のスプロケット駆動ユニットが設けられ、 前記複数のスプロケット駆動ユニットには、各スプロケット駆動ユニットの識別情報(以下「スプロケット駆動ユニットID」という)を記憶した駆動ユニット識別情報記憶手段が前記スプロケット駆動ユニット毎に設けられ、
前記通信手段は、前記複数のスプロケット駆動ユニットの前記駆動ユニット識別情報記憶手段から読み出した前記スプロケット駆動ユニットIDを前記部品実装機側へ送信することを特徴とする請求項2に記載のテープフィーダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−98375(P2013−98375A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240134(P2011−240134)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(000237271)富士機械製造株式会社 (775)
【Fターム(参考)】