説明

ディスペンサ及び欠陥修正方法

【課題】 吐出対象物の欠陥部への吐出材の充填を可能にしようとするディスペンサ及び欠陥修正方法を提供する。
【解決手段】 カラーフィルタ基板の欠陥部を修正するためのカラー紫外線硬化樹脂4を収容する容器1と、該容器1の先端に取り付けられ前記カラー紫外線硬化樹脂4を前記欠陥部に吐出させる吐出針2と、前記容器1内のカラー紫外線硬化樹脂4に正圧を付与して該カラー紫外線硬化樹脂4を前記吐出針2から吐出させる吐出制御手段3とを備えるディスペンサであって、前記吐出針2は、加熱軟化させたガラスパイプを引き伸ばして針先を針本体部よりも細い形状に形成したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出材を吐出対象物に対して吐出して該吐出対象物の欠陥を修正するディスペンサ及び欠陥修正方法に関し、詳しくは、軟化させたガラスパイプを引き伸ばして吐出針の針先を後端部よりも細く形成することによって、吐出対象物の微小な欠陥部へ吐出材を充填して該欠陥部の修正をしようとするディスペンサ及び欠陥修正方法に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来の種の欠陥修正方法は、例えば液晶表示装置用カラーフィルタの欠陥修正方法として、カラーフィルタ上の欠陥部に対してYAGレーザを照射して欠陥部をトリミングして拡大し、該トリミングされた欠陥部にディスペンサにより修正用のカラー紫外線硬化樹脂を充填し、紫外線を照射してカラー紫外線硬化樹脂を硬化して欠陥部を修正するものとなっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平6−109919号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、このような従来の欠陥修正方法において使用されるディスペンサは、一般にステンレス製の吐出針を使用するものであったため、形成することができる針の最小内径は100μm程度であり、最小吐出量は1μL程度となっていた。これに対して、カラーフィルタのトリミングされた微小な欠陥部の修正に必要なカラー紫外線硬化樹脂の量は、約5pL〜20pLと微量であるため、従来のステンレス製吐出針を用いた場合には、トリミングされた欠陥部からカラー紫外線硬化樹脂が溢れ出てしまう問題があった。したがって、ディスペンサを使用する欠陥修正方法は実用になっていない。
【0004】
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、吐出対象物の微小な欠陥部へ吐出材を充填して該欠陥部の修正をしようとするディスペンサ及び欠陥修正方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明によるディスペンサは、吐出対象物の欠陥部を修正するための吐出材を収容する容器と、該容器の先端に取り付けられ前記吐出材を前記欠陥部に吐出させる吐出針と、前記容器内の吐出材に正圧を付与して該吐出材を前記吐出針から吐出させる吐出制御手段とを備えるディスペンサであって、前記吐出針は、加熱軟化させたガラスパイプを引き伸ばして針先を針本体部よりも細い形状に形成したものである。
【0006】
このような構成により、容器に吐出対象物の欠陥部を修正するための吐出材を収容し、吐出制御手段で容器内の吐出材に正圧を付与し、上記容器の先端に取り付けられ、針先が加熱軟化されたガラスパイプを引き伸ばして針本体部よりも細い形状に形成された吐出針から上記欠陥部に吐出材を吐出する。これにより、吐出対象物の微小な欠陥部への吐出材の充填を可能にする。
【0007】
また、欠陥修正方法の第1の発明は、吐出対象物の欠陥部を修正するための吐出材を収容する容器と、該容器の先端に取り付けられ前記吐出材を前記欠陥部に吐出させる吐出針と、前記容器内の吐出材に正圧を付与して該吐出材を前記吐出針から吐出させる吐出制御手段とを備えるディスペンサを使用して、吐出対象物の欠陥部を修正する欠陥修正方法であって、前記ディスペンサから吐出される吐出材の吐出量及び塗布厚に基づいて予め設定されたトリミングサイズで前記欠陥部をトリミングし、該トリミングされた欠陥部に所定量の吐出材を吐出するものである。
【0008】
さらに、欠陥修正方法の第2の発明は、吐出対象物の欠陥部を修正するための吐出材を収容する容器と、該容器の先端に取り付けられ前記吐出材を前記欠陥部に吐出させる吐出針と、前記容器内の吐出材に正圧を付与して該吐出材を前記吐出針から吐出させる吐出制御手段とを備えるディスペンサを使用して、吐出対象物の欠陥部を修正する欠陥修正方法であって、前記欠陥部をトリミングするために予め設定された複数のトリミングサイズからその一つを前記欠陥部の大きさに応じて選択して該欠陥部をトリミングし、該トリミングされた欠陥部に対して前記選択されたトリミングサイズに応じて予め設定された吐出回数だけ前記吐出材を吐出するものである。
【0009】
また、前記ディスペンサの吐出針は、加熱軟化させたガラスパイプを引き伸ばして針先を針本体部よりも細い形状に形成したものである。これにより、針先が加熱軟化されたガラスパイプを引き伸ばして針本体部よりも細い形状に形成されたディスペンサの吐出針から被吐出対象物の微小な欠陥部に吐出材を吐出する。
【0010】
さらに、前記吐出材は、紫外線の照射により硬化する紫外線硬化樹脂である。これにより、紫外線の照射により硬化する紫外線硬化樹脂で欠陥部を充填して修正する。
【0011】
そして、前記吐出対象物は、カラーフィルタ基板である。これにより、カラーフィルタ基板のカラーフィルタの欠陥を修正する。
【発明の効果】
【0012】
請求項1及び4に係る発明によれば、吐出針を加熱軟化させたガラスパイプを引き伸ばして針先を細く形成したことにより、内径Dが数μm〜数十μmの吐出針を容易に形成することができる。したがって、微量の吐出材の吐出が可能となり、ディスペンサを使用して吐出対象物の微小な欠陥部の修正を行うことができる。
【0013】
また、請求項2に係る発明によれば、ディスペンサから吐出される吐出材の吐出量及び塗布厚に基づいて予め設定されたサイズで欠陥部をトリミングし、該トリミングされた欠陥部に所定量の吐出材を吐出するようにしたことにより、欠陥部の大きさに拘わらず常に一定のサイズでトリミングし、吐出材を充填することができる。したがって、欠陥修正作業が簡便となり、修正作業の時間を短縮することができる。
【0014】
さらに、請求項3に係る発明によれば、欠陥部をトリミングするために予め設定された複数のトリミングサイズからその一つを欠陥部の大きさに応じて選択して該欠陥部をトリミングし、該トリミングされた欠陥部に対して上記選択されたトリミングサイズに応じて設定された吐出回数だけ吐出材を吐出するようにしたことにより、欠陥部が小さい場合には、トリミングサイズを小さくして吐出材の吐出量を少なくすることができる。したがって、欠陥修正に使用する吐出材の使用量を抑制することができる。また、欠陥部が大きい場合には、トリミングサイズを大きくすると共に吐出回数を多くして吐出材を充填することができる。これにより、1本の吐出針で異なるサイズのトリミング部に対しても対応することができる。
【0015】
さらにまた、請求項5に係る発明によれば、吐出材として紫外線の照射により硬化する紫外線硬化樹脂を用いたことにより、硬化時の体積変化を数%に抑えることができ、塗布厚のコントロールが容易になる。
【0016】
そして、請求項6に係る発明によれば、吐出対象物をカラーフィルタ基板としたことにより、液晶表示装置のカラーフィルタの欠陥修正を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明によるディスペンサの実施形態を示す概念図である。このディスペンサは、吐出材を吐出対象物に対して吐出して該吐出対象物の微小な欠陥部を修正するために使用するもので、容器1と、吐出針2と、吐出制御手段3とを備えている。
【0018】
上記容器1は、吐出対象物の欠陥部を修正する吐出材を貯留するタンクであり、例えば吐出対象物がカラーフィルタ基板である場合には、吐出材としてカラーフィルタのカラー紫外線硬化樹脂4を貯留する。このカラー紫外線硬化樹脂4は、紫外線の照射により硬化するものであり、硬化時の体積変化は数%であるため塗布厚のコントロールが容易である。これに対して、吐出材として熱硬化性樹脂も使用することができるが、この熱硬化性樹脂は、硬化時の体積変化が約50%であるため所定の塗布厚を得るためには、塗布厚の約2倍の熱硬化性樹脂を吐出しなければならず、熱硬化性樹脂がトリミングされた欠陥部から溢れ出る虞がある。そこで、以下の説明では、吐出対象物としてカラーフィルタ基板を使用し、吐出材としてカラー紫外線硬化樹脂4を使用する場合について述べる。
【0019】
上記容器1の先端部には、吐出針2が設けられている。この吐出針2は、カラー紫外線硬化樹脂4をカラーフィルタ基板の欠陥部11に吐出させるガラスパイプ製のものである。この場合、カラーフィルタの欠陥修正に必要なカラー紫外線硬化樹脂4の量は、カラーフィルタの膜厚を2μmとすると、トリミングサイズが例えば50μm×50μmのときには5pL、100μm×100μmのときには20pLと微量であるため、吐出針2は、図2に示すように加熱軟化させたガラスパイプを引き伸ばして針先2aを針本体部2bよりも細い形状に形成している。ガラスパイプは、加熱軟化させて細く引き伸ばすとそれに伴ってパイプの内径も小さくなり、内径Dが数μm〜数十μmの細い針先2aも容易に形成することができる。
【0020】
図3は、吐出針2の内径Dと1回当たりの吐出量V及び異なる三つのサイズのトリミング部を充填するのに必要な吐出回数との関係を参考のために示したものである。吐出量Vは、エア圧力、吐出時間及びカラー紫外線硬化樹脂4の粘度等によって異なるが、ここでは、図2に示す針先2aの長さLの部分にあるカラー紫外線硬化樹脂4が1回の吐出動作で吐出されるものとして計算したものである。
【0021】
上記トリミングのサイズが欠陥部11の大きさに応じて選択できる場合に、選択可能なトリミングサイズが例えば50μm角、70μm角及び100μm角のとき、各サイズのトリミング部を充填可能な吐出回数は、内径Dが3μm〜19μmの吐出針2について図3に示すものとなる。なお、同図において斜線で示す領域Aは、対応サイズのトリミング部の体積に比して1回の吐出量が多すぎるため、上記トリミング部からカラー紫外線硬化樹脂4が溢れ出るために適用できない領域である。また、領域Bは、各トリミング部を充填するのに11回以上の吐出を繰り返す必要があり、タクトが長くて好ましくない領域である。
【0022】
図3によれば、1本の吐出針2で上記三つのサイズのトリミング部に対応できるのは、同図において太い破線で囲まれた内径Dが6μm〜9μmの吐出針2である。したがって、この場合、吐出針2は針先2aの内径Dが6μm〜9μmとなるように形成する。なお、上記トリミングサイズは、例えば、欠陥部11の大きさが30μm≦S<50μmのときには50μm角を、また50μm≦S<70μmのときには70μm角を、さらに70μm≦S<100μmのときには100μm角を選択するようにする。
【0023】
上記容器1に配管チューブ6を介して吐出制御手段3が接続されている。この吐出制御手段3は、上記容器1に貯留したカラー紫外線硬化樹脂4に正圧を作用させるものであり、エアタンク7と、タイマー8と、電磁バルブ9と、流量制御バルブ10とを備えている。ここで、エアタンク7は、例えばエアポンプから供給されたエアを一時的に貯留するものであり、流量制御バルブ10を介して電磁バルブ9に接続されている。また、タイマー8は予め設定された時間だけスイッチをONして電磁バルブ9に通電させるものであり、電磁バルブ9は通電のON又はOFFによりバルブの開閉動作をするものである。これにより、吐出制御手段3は、タイマー8に設定された時間だけ電磁バルブ9を開かせ、エアタンク7に一時的に貯留されたエアを流量制御バルブ10によって流量制御しながら配管チューブ6を介して上記容器1に供給し、容器1内に導入されたエアの正圧によりカラー紫外線硬化樹脂4を容器1の吐出針2から適量吐出させるように動作する。
【0024】
このように、本発明のディスペンサによれば、吐出針2をガラスパイプ製とし、加熱軟化させたガラスパイプを引き伸ばして針先2aを細く形成したことにより、内径Dが数μm〜数十μmの吐出2針を容易に形成することができる。したがって、微量のカラー紫外線硬化樹脂4の吐出が可能となり、ディスペンサを使用してカラーフィルタの微小な欠陥部の修正を行うことができる。
【0025】
次に、上記ディスペンサを使用してカラーフィルタの欠陥部を修正する欠陥修正方法を、図4及び図5を参照して説明する。
先ず、第1ステップにおいては、図示省略の例えば観察用CCDカメラの対物レンズを通して、カラーフィルタ上に欠陥部を検出し、例えば対物レンズに備えたゲージにより欠陥部の大きさを計測する。
【0026】
第2ステップにおいては、カラーフィルタ5の欠陥部の大きさに応じてトリミングサイズが選択される。この選択は、トリミング用レーザ光線の通過するスリットを選択することによって行われる。例えば、欠陥部の大きさSが30μm≦S<50μmのときには50μm角のスリットが、また50μm≦S<70μmのときには70μm角のスリットが、さらに70μm≦S<100μmのときには100μm角のスリットが選択されることになる。
【0027】
第3ステップにおいては、上記選択されたスリットを通して図4(a)に示すように、欠陥部11に対してトリミング用の例えば532nm又は355nmのレーザ光線12が所定時間だけ照射され、欠陥部11がトリミングされて大きくされる(図5(a)参照)。このトリミングは、カラーフィルタ5上に付着した異物等の突起物を除去するためや、欠陥部11へ注入されるカラー紫外線硬化樹脂4が欠陥部11から溢れないように、1回の吐出動作で吐出針2から吐出されるカラー紫外線硬化樹脂4の吐出量を考慮して欠陥部11を意図的に大きくするために行うものである。
【0028】
第4ステップにおいては、図4(b)に示すように吐出針2の針先2aが欠陥部11に位置付けられる。この状態で図示省略の吐出開始スイッチを押下すると、図1に示す吐出制御手段3のタイマー8が動作し、予め設定した時間だけ電磁バルブ9を開く。これにより、圧縮エアがエアタンク7から流量制御バルブ10で流量調整されながら配管チューブ6を介して容器1に供給される。そして、容器1内のカラー紫外線硬化樹脂4にエアによる正圧が付与され、カラー紫外線硬化樹脂4は吐出針2からトリミングされた欠陥部11に吐出される(図5(b)を参照)。この場合、例えば内径Dが6μmの吐出針2を使用し、欠陥部11の大きさSに応じてトリミングサイズとして50μm角が選択されたときには、図3に示すように1回の吐出動作が実行され、70μm角が選択されたときには4回の吐出動作が実行され、100μm角が選択されたときには10回の吐出動作が実行される。
【0029】
第5ステップにおいては、上記対物レンズを通して、図4(c)に示すように、例えば355nm(紫外線)のレーザ光線13が所定時間だけ照射され、欠陥部11に吐出されたカラー紫外線硬化樹脂4を硬化させる(図5(c)を参照)。これにより、図4(d)に示すように欠陥部11の修正が完了する(図5(d)を参照)。
【0030】
なお、上記第2ステップにおいて、予め設定された三つのトリミングサイズから欠陥部11の大きさに応じて一つを選択するのではなく、1回の吐出量及び塗布厚が予め分かっている場合には、欠陥部11の大きさに拘わらず上記吐出量及び塗布厚に基づいて算出されたトリミングサイズを常時設定するようにしてもよい。具体的には、例えば内径Dが19μmの吐出針2を使用したとき、1回の吐出量が図3に示すように19.8pLである場合には、欠陥部11の大きさに拘わらずトリミングサイズを100μm角に常時設定してトリミングすればよい。この場合、1回の吐出動作によりトリミング部をカラー紫外線硬化樹脂4で略満たすことができる。
【0031】
このように、本発明の欠陥修正方法によれば、欠陥部11をトリミングするために予め設定された複数のサイズからその一つを欠陥部11の大きさに応じて選択可能にしたことにより、欠陥部11が小さい場合にはトリミングサイズを小さくしてカラー紫外線硬化樹脂4の吐出量を少なくすることができる。したがって、カラーフィルタ5の欠陥修正に使用するカラー紫外線硬化樹脂4の使用量を抑制することができる。
【0032】
また、トリミングサイズに応じて設定された吐出回数だけカラー紫外線硬化樹脂4を吐出するようにしたことにより、1本の吐出針2で異なるサイズのトリミング部に対しても対応することができる。
【0033】
さらに、1回の吐出量及び塗布厚が予め分かっている場合には、欠陥部11の大きさに拘わらず上記吐出量及び塗布厚に基づいて算出されたトリミングサイズを常時設定すれば、欠陥部11の大きさを計測する必要が無く、欠陥修正作業が簡便となる。したがって、欠陥修正作業の時間を短縮することができる。
【0034】
以上、吐出対象物としてカラーフィルタ基板を用いた場合について説明したが、これに限られず、例えば配線回路等の膜の欠陥修正にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明によるディスペンサの実施形態を示す概念図である。
【図2】上記ディスペンサの吐出針を示す縦断面図である。
【図3】吐出針の内径と1回当たりの吐出量及び異なる三つのサイズのトリミング部を充填するのに必要な吐出回数との関係を示す図である。
【図4】本発明による欠陥修正方法を説明するためのカラーフィルタ基板の断面図である。
【図5】本発明による欠陥修正方法を説明するカラーフィルタ基板の平面図である。
【符号の説明】
【0036】
1…容器
2…吐出針
2a…針先
2b…針本体部
3…吐出制御手段
4…カラー紫外線硬化樹脂(吐出材)
5…カラーフィルタ
11…欠陥部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吐出対象物の欠陥部を修正するための吐出材を収容する容器と、該容器の先端に取り付けられ前記吐出材を前記欠陥部に吐出させる吐出針と、前記容器内の吐出材に正圧を付与して該吐出材を前記吐出針から吐出させる吐出制御手段とを備えるディスペンサであって、
前記吐出針は、加熱軟化させたガラスパイプを引き伸ばして針先を針本体部よりも細い形状に形成したことを特徴とするディスペンサ。
【請求項2】
吐出対象物の欠陥部を修正するための吐出材を収容する容器と、該容器の先端に取り付けられ前記吐出材を前記欠陥部に吐出させる吐出針と、前記容器内の吐出材に正圧を付与して該吐出材を前記吐出針から吐出させる吐出制御手段とを備えるディスペンサを使用して、吐出対象物の欠陥部を修正する欠陥修正方法であって、
前記ディスペンサから吐出される吐出材の吐出量及び塗布厚に基づいて予め設定されたトリミングサイズで前記欠陥部をトリミングし、
該トリミングされた欠陥部に所定量の吐出材を吐出する、
ことを特徴とする欠陥修正方法。
【請求項3】
吐出対象物の欠陥部を修正するための吐出材を収容する容器と、該容器の先端に取り付けられ前記吐出材を前記欠陥部に吐出させる吐出針と、前記容器内の吐出材に正圧を付与して該吐出材を前記吐出針から吐出させる吐出制御手段とを備えるディスペンサを使用して、吐出対象物の欠陥部を修正する欠陥修正方法であって、
前記欠陥部をトリミングするために予め設定された複数のトリミングサイズからその一つを前記欠陥部の大きさに応じて選択して該欠陥部をトリミングし、
該トリミングされた欠陥部に対して前記選択されたトリミングサイズに応じて予め設定された吐出回数だけ前記吐出材を吐出する、
ことを特徴とする欠陥修正方法。
【請求項4】
前記ディスペンサの吐出針は、加熱軟化させたガラスパイプを引き伸ばして針先を針本体部よりも細い形状に形成したことを特徴とする請求項2又は3記載の欠陥修正方法。
【請求項5】
前記吐出材は、紫外線の照射により硬化する紫外線硬化樹脂であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の欠陥修正方法。
【請求項6】
前記吐出対象物は、カラーフィルタ基板であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の欠陥修正方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−68627(P2006−68627A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−254390(P2004−254390)
【出願日】平成16年9月1日(2004.9.1)
【出願人】(500171707)株式会社ブイ・テクノロジー (283)
【Fターム(参考)】