説明

デザインピースの刺繍加工方法

【課題】 デザインピースを切り抜くときに、ベース生地を下地シートでレーザー光から保護し、デザインピースを切り抜いた後に、下地シートをベース生地から残らず除去して、高品質の縫製品を製作する。
【解決手段】 ユニフォーム等のベース生地22に下地シート28を被せ、レーザー光をデザインピース24の輪郭線より内側の切断線に沿って下地シート28に照射し、下地シート28の一部を切り取って開口部28aを形成する。下地シート28に素材生地29を被せ、開口部28aを取り囲む部分の下地シート28でベース生地22をレーザー光から遮蔽した状態で、レーザー光によりデザインピース24を素材生地29から切り抜く。下地シート28を除去した後に、デザインピース24の周縁をベース生地22に縫い付ける。同様にして、デザインピース24の上に小形のデザインピース25を張り付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マークやロゴ等のデザインピースをレーザー光により素材生地から切り抜き、デザインピースの周縁を刺繍ミシンによりベース生地に縫い付ける刺繍加工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レーザー切断装置と刺繍ミシンとを備えた刺繍機を用い、デザインピースの切り抜きと縫い付けとを連続的に行う刺繍加工方法が知られている。例えば、図8(a)に示すように、ベース生地51にマークを表すデザインピース52を張り付けるにあたり、従来は、図8(b)〜(e)に示すような方法を採用していた。まず、(b)に示すように、ベース生地51にアルミ箔等の下地シート53を介して素地生地54を被せる。次に、(c)に示すように、レーザー光55をデザインピース52の輪郭線に沿って照射し、素材生地54からデザインピース52を切り抜く。続いて、(d)に示すように、刺繍ミシンによりデザインピース52の周縁に縫目56を形成し、この縫目56でデザインピース52をベース生地51に縫い付ける。その後、(e)に示すように、下地シート53を縫目56に沿って切り取り、ベース生地51から除去する。
【0003】
なお、特許文献1には、刺繍ミシンとレーザー切断装置とを並設した刺繍機を用い、熱溶融性シートに刺繍模様を形成した後に、刺繍模様の輪郭線に沿ってレーザー光を照射して、熱溶融性シートからデザインピースを切り抜く方法が記載されている。特許文献2には、上下に重ねた二枚の生地のうち、上側の生地のみをレーザー光で切断できるように、レーザー切断装置の出力を調整する技術が記載されている。
【特許文献1】特開2006−104583号公報
【特許文献2】特許第2971327号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図8に示す従来の刺繍加工方法によれば、ベース生地51を下地シート53で被覆した状態でデザインピース52を切り抜くので、レーザー光55による切断熱からベース生地51を保護し、化学繊維製のネット生地からなるユニフォーム等のマーク加工を容易に行うことができる。しかし、従来の方法によると、図8(e)に示すように、下地シート53の一部が縫目56によってベース生地51とデザインピース52との間に封入されるため、刺繍箇所に残った下地が縫製品の品質を低下させるという問題点があった。
【0005】
本発明の目的は、上記課題を解決し、ベース生地を保護する下地を刺繍箇所から除去し、縫製品の品質を高めることができるデザインピースの刺繍加工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明のデザインピースの刺繍加工方法は、ベース生地に下地シートを介して素材生地を被せ、レーザー光により素材生地からデザインピースを切り抜き、デザインピースの周縁を刺繍ミシンによりベース生地に縫い付ける方法において、ベース生地に下地シートを被せてから素材生地を被せる前に、レーザー光をデザインピースの輪郭線より内側に対応する切断線に沿って下地シートに照射し、下地シートの一部を切り取って開口部を形成し、ベース生地に前記下地シートを介して素材生地を被せてデザインピースを切り抜くときに、開口部を取り囲む部分の下地シートでベース生地をレーザー光から遮蔽し、デザインピースを切り抜いた後に、下地シートをベース生地から除去することを特徴とする。デザインピースの「輪郭線」は外輪郭線の場合も内輪郭線の場合も含み、輪郭線の「内側」とはデザインピース内側の意味である。よって、内輪郭線の内側は内輪郭線よりも外周側となる。
【0007】
ここで、デザインピースは、素材生地から例えば文字、マーク、ロゴ等の各種デザインを表す形状に形成されたものである。素材生地としては、特に限定されないが、例えば布地、人工皮革、天然皮革、フェルトなど、レーザー光によって切断可能なシート材料を使用できる。ベース生地としては、特に限定されないが、素材生地と同じ素材でも、異なる素材でもよい。下地シートとしては、特に限定されないが、例えばロウ紙等の薄手のシート材料又はフィルム材料を使用できる。
【0008】
本発明の刺繍加工方法を実施するにあたり、好ましくは、次の手段を採用できる。
(a)下地シートを切り抜くときに、ベース生地が傷まないように、ベース生地よりも融点が低い下地シートを使用すること。
(b)下地シートとして紙を使用すること。紙の枚数を加減することで、下地シートの断熱効果をベース生地の材質に合わせて容易に調整できる。
(c)下地シートにロウ紙(パラフィン紙)を使用すること。ロウ紙はレーザー光による切断熱を吸収しやすいうえ、レーザー光を高速で走査でき、下地シートを短時間に切り抜くことができる。
【0009】
(b)下地シートを切り抜く前に、刺繍ミシンで下地シートをベース生地に仮縫いすること。下地シートが動かないため、下地シートに開口部を正確な形状で形成できる。
(e)デザインピースを切り抜く前に、開口部の内側の領域において、素材生地を刺繍ミシンによりベース生地に仮縫いすること。仮縫い用の縫目が下地シートを縫い込まないため、デザインピースを切り抜いた後に、下地シートを楽に除去できる。
(f)この場合、仮縫い用の縫目をデザインピースの輪郭線と相似する形状で形成すること。こうすれば、素材生地の切抜ライン全体を予めベース生地に接合させておくことができる。
【0010】
(g)デザインピースの周縁をベース生地に縫い付ける前に、下地シートをベース生地から除去すること。縫目に妨げられずに、下地シートを楽に除去できる。
(h)デザインピースの周縁をベース生地に縫い付けた後に、下地シートをベース生地から除去すること。この場合は、下地シートに紙を使用するのが好ましい。紙製の下地シートであれば、下地シートを縫目で引き破いてベース生地から容易に除去できる。
(i)デザインピースを縫い付ける縫目としては、本縫い縫目、サテン縫目、千鳥縫目等の縁取り縫目を例示できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明のデザインピースの刺繍加工方法によれば、下地シートに開口部を形成し、開口部周辺の下地シートでベース生地をレーザー光から遮蔽するので、ベース生地を傷めることなくデザインピースを切り抜くことができ、デザインピースを切り抜いた後に下地シートをベース生地から残らず除去することができる。従って、刺繍箇所に下地が残っていない高品質の縫製品を製作できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。この実施形態のデザインピースの刺繍加工方法は、図3(a)に示すように、ベース生地22に下地シート28を被せる工程と、レーザー光をデザインピース24の輪郭線より内側の切断線に沿って下地シート28に照射し、下地シート28の一部を切り取って開口部28aを形成する工程と、開口部28aを覆うように下地シート28に素材生地29を被せる工程と、開口部28aを取り囲む部分の下地シート28によりベース生地22をレーザー光から遮蔽した状態で、レーザー光により素材生地29を切り抜いてデザインピース24を成形する工程と、下地シート28をベース生地22から除去する工程と、デザインピース24の周縁を刺繍ミシンによりベース生地22に縫い付ける工程とを備えている。
【実施例1】
【0013】
次に、本発明の実施例を図1〜図7に基づいて説明する。図1は刺繍機の全体的な構成を示す。この刺繍機1は刺繍ミシン2とレーザー切断装置3とを備えている。刺繍ミシン2は複数台が機枠4の上部に並設され、機枠4の中間高さにテーブル6が設けられている。テーブル6の上には刺繍枠を前後左右に送る枠駆動装置5が設置されている。レーザー切断装置3は左右二本の支柱7を備え、支柱7の上端間にレール8が架設されている。レール8には走行体9が支持され、その下端にレーザーヘッド10が装着されている。そして、刺繍ミシン2のコントローラ11とレーザー切断装置3のコントローラ12とが加工データ作成装置13に接続され、該装置13で作成された加工データに従って刺繍ミシン2及びレーザー切断装置3が同期制御される。
【0014】
図2は刺繍機1によって加工される縫製品の一例として野球用のユニフォームを示す。ユニフォーム21のベース生地22には、前面にチーム名を表すマーク23が刺繍加工されている。マーク23は三つの文字からなり、各文字が上下に重なる二枚のデザインピース24,25で構成されている。下側デザインピース24は周縁に形成された千鳥縫目26でベース生地22に縫い付けられている。上側デザインピース25は下側デザインピース24よりも小形に成形され、周縁に形成された千鳥縫目27により下側デザインピース24を介してベース生地22に縫い付けられている。そして、二枚のデザインピース24,25に異なる色の素材生地が用いられ、下側デザインピース24の周縁部に露出する色と上側デザインピース25の色との対照により、上側デザインピース25がベース生地22から浮き上がって見えるようになっている。なお、マーク23を連続文字でデザインしてもよい。
【0015】
図3はマーク23の刺繍加工に使用する素材と加工データとを示す。図3(a)に示すように、マーク加工にあたっては、ユニフォーム21のベース生地22と、ベース生地22をレーザー光による切断熱から保護する下側下地シート28と、下側デザインピース24の素材となる下側素材生地29と、下側デザインピース24をレーザー光による切断熱から保護する上側下地シート30と、上側デザインピース25の素材となる上側素材生地31とが使用される。この実施例では、ベース生地22にポリエステル、ナイロン、テトロン等の化学繊維製のネット生地が用いられている。素材生地29,31には化学繊維製の光輝性マーク生地が用いられている。下地シート28,30にはベース生地22よりも融点の低い薄手のロウ紙が一枚または複数枚を糊で軽く接着して用いられている。
【0016】
図3(b)に示すように、マーク23の加工データ33は、下側デザインピース24を刺繍加工するための第一刺繍情報34と、上側デザインピース25を刺繍加工するための第二刺繍情報44とに分けて加工データ作成装置13により作成または編集される。各刺繍情報34,44は、それぞれ同様に構成され、下地シート28,30をベース生地22に仮縫いするための下地仮縫い情報35,45と、下地シート28,30の一部をレーザー光により切り取って開口部28a,30aを形成するための下地切断情報36,46と、素材生地29,31をベース生地22に仮縫いするための生地仮縫い情報37,47と、レーザー光により素材生地29,31からデザインピース24,25を切り抜くための生地切断情報38,48と、デザインピース24,25の周縁をベース生地22に縫い付けるための本縫い情報39,49とを備えている。なお、生地切断情報38,48にはデザインピース24,25の輪郭線を切抜線として定義するためのX−Y座標値が含まれている。
【0017】
図4はマーク加工時の刺繍機1の動作形態を示す。刺繍機1の枠駆動装置5はY方向駆動枠14とX方向駆動枠15とを備え、X方向駆動枠15にアーム17を介して刺繍枠16が取り付けられている。刺繍枠16にはユニフォーム21のベース生地22が保持され、ベース生地22上に下地シート28,30、素材生地29,31が所定の順序で被せられる。そして、縫目形成工程では、図4(a)に示すように、刺繍枠16が刺繍ミシン2の下側で前後左右に送られ、刺繍ミシン2の針18により下地シート28,30、素材生地29,31に縫目が形成される。また、レーザーカット工程では、図4(b)に示すように、刺繍枠16が刺繍ミシン2の前方に配置され、レーザーヘッド10が刺繍枠16の上方に移動して、レーザー光19により下地シート28,30に開口部28a,30aを形成し、素材生地29,31からデザインピース24,25を切り抜く。なお、レーザーヘッド10には、レーザー照射部に発生したガスを吸引する吸引口が設けられている。
【0018】
次に、マーク23の刺繍加工方法を図5〜図7に基づいて説明する。この実施例では、下側デザインピース24を先に加工し、次に同じ手順で上側デザインピース25を加工する。下側デザインピース24の加工にあたり、まず、図5(a)に示すように、ベース生地22に下側下地シート28を被せる。そして、第一刺繍情報34中の下地仮縫い情報35に従い、刺繍ミシン2により下地シート28に仮縫い縫目40を形成し、切断時のレーザーヘッド10のガス吸引圧によって動かないように下地シート28を仮縫い縫目40でベース生地22に仮止めする。このとき、中抜き部があるマーク23の場合(文字「B]、「D」)は、中抜き部に該当する部分の下地シート28にも仮縫い縫目40が形成される。
【0019】
次に、図5(b),(c)に示すように、下地切断情報36に従い、レーザー光19を下側デザインピース24の輪郭線41より内側に対応する切断線42に沿って下地シート28に照射し、下地シート28の一部を切り取って開口部28aを形成する。このとき、下地シート28にベース生地22よりも融点の低いロウ紙を使用しているため、ロウ紙によって切断時の熱を効率よく吸収し、ベース生地22の傷みを防止することができる。また、ロウ紙は布地と比較し少量のエネルギーで切断できるため、レーザー光19を下地シート28上で高速(例えば、素材生地29を切断するときの約2倍の速度)で走査し、開口部28aを短時間に形成することができる。なお、下地シート28の切断線42は輪郭線41をデザインピース24の内側に例えば1〜2mm程度オフセットしたX−Y座標値により下地切断情報36中に定義されている。
【0020】
続いて、図6(d),(e)に示すように、ベース生地22に前記下地シート28を介して下側素材生地29を被せる。そして、生地仮縫い情報37に従い、刺繍ミシン2により素材生地29に環状の仮縫い縫目43を形成し、この縫目43で素材生地29をベース生地22に仮止めする。このとき、仮縫い縫目43は、下地シート28を縫い込まないように、開口部28aの内側の領域においてデザインピース24と相似する形状(オフセット形状)で形成される。こうすれば、デザインピース24を切り抜く前の工程で、素材生地29の切抜ライン全体を予めベース生地22に接合させておくことができる。次に、図6(f)に示すように、生地切断情報38に従い、レーザー光19をデザインピース24の輪郭線41(素材生地29の切抜ライン)に沿って照射し、素材生地29からデザインピース24を切り抜く。このとき、下地シート28が開口部28aを取り囲む部分28b(図6f参照)でベース生地22をレーザー光19から遮蔽する。従って、切断に伴う素材生地28からベース生地22への伝熱を抑え、低融点素材からなるユニフォーム生地の傷みを確実に防止することができる。
【0021】
デザインピース24を切り抜いた後は、図6(g)に示すように、下地シート28をデザインピース24の下側から引き抜いてベース生地22から除去する。この段階ではデザインピース24の周縁に縫目が形成されていないので、縫目に妨げられることなく、下地シート28を残さず容易に除去できる。続いて、図7(h),(i)に示すように、本縫い情報39に従い、刺繍ミシン2でデザインピース24の全周縁に千鳥縫目26を形成し、千鳥縫目26により下側デザインピース24をベース生地22に縫い付ける。その後、同様の手順を繰り返し、図3(a)に示すように、下側デザインピース24をベース生地とし、その上に上側下地シート30を被せ、下地シート30に開口部30aを形成し、上側素材生地31から上側デザインピース25を切り抜き、図7(j)に示すよに、デザインピース25の全周を千鳥縫目27でベース生地22に縫い付けて、マーク23を完成する。こうすれば、図7(k)に示すように、マーク23のどの部分にも下地が残っていない高品質のユニフォーム21を製作することができる。
【0022】
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)図1に示す刺繍機1では、複数台の刺繍ミシン2に一台のレーザー切断装置3が組み合わされているが、刺繍ミシン2ごとにレーザー切断装置を並設した刺繍機を用いて上記方法を実施してもよい。
(2)図2に示すマーク23は上下二枚のデザインピース24,25で構成されているがマーク23を一枚のデザインピースで構成することもできる。
(3)図6(g)に示す工程では、デザインピース24を切り抜いた直後に下地シート28を除去しているが、デザインピース24の周縁を縫い付けた後に、下地シート28を千鳥縫目26で引き破って除去してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の方法を実施する装置を示す刺繍機の正面図である。
【図2】本発明の方法により加工したマークを示す正面図である。
【図3】マーク及びその加工データの構成説明図である。
【図4】マーク加工時における刺繍機の要部平面図である。
【図5】本発明の方法を示す下地シートの切抜工程図である。
【図6】本発明の方法を示すデザインピースの切抜工程図である。
【図7】本発明の方法を示すデザインピースの縫付工程図である。
【図8】従来の方法を示す工程図である。
【符号の説明】
【0024】
1 刺繍機
2 刺繍ミシン
3 レーザー切断装置
13 加工データ作成装置
19 レーザー光
21 ユニフォーム
22 ベース生地
23 マーク
24 デザインピース
26 千鳥縫目
28 下地シート
28a 下地シートの開口部
28b 開口部を取り囲む部分
29 素材生地
33 加工データ
40 仮縫い縫目
41 デザインピースの輪郭線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース生地に下地シートを介して素材生地を被せ、レーザー光により素材生地からデザインピースを切り抜き、デザインピースの周縁を刺繍ミシンによりベース生地に縫い付ける刺繍加工方法において、ベース生地に下地シートを被せてから素材生地を被せる前に、レーザー光をデザインピースの輪郭線より内側に対応する切断線に沿って下地シートに照射し、下地シートの一部を切り取って開口部を形成し、ベース生地に前記下地シートを介して素材生地を被せてデザインピースを切り抜くときに、開口部を取り囲む部分の下地シートでベース生地をレーザー光から遮蔽し、デザインピースを切り抜いた後に、下地シートをベース生地から除去することを特徴とするデザインピースの刺繍加工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−121140(P2008−121140A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−306063(P2006−306063)
【出願日】平成18年11月10日(2006.11.10)
【出願人】(000135690)株式会社バルダン (125)
【Fターム(参考)】